①　夏の怪談？　お盆休み会談企画投稿　「分かるとちょっと怖い？　お話」

　　　　　　　　　 _,.ィ
　　　　　　 　 ／.::::,'
　　　　　　,. ﾍ.:::::::::l　　　　 　 　 　 　 　 　 　 __,
.　　　　　/　　!::::::/　　　　　　　　　　　 . - ':´::/
　　　　　{　　 l:::::,'　　　　　　　　 _,. - '┐.:::::／
.　　　　　', 　 !::::l　　　　　　　 ／　　　ﾉ.:::::/
　　 　 　 .ヽ　|::::|＿　,＿＿__/　　　 , '.:::／
　　　　　/￣￣ヽ ､｀／￣￣ヽ、_.ィ´::ノ
　　 　 ./　／￣　　　　 ￣ ヽ　ヽ ＜´
　　　　!／　　　　　　　　ヽ、 ヽ. ヽ　ヽ
　　　, '　/_!_|l　l l　| l ヽ ヽ ヽ.　', . ',　 !　　　　　　　　・・・謎の病人X　の代理だ。
　　./ ,　Ｌ!｣_!l__!_|__! |┼l十、 ヽ i　.!　 !
　　∨! l ;|┬┬　 　 ┬‐┬ ヽ__ゝ .!　,'　　　　　　　　今日は少し趣向を変えた話でもしてみよう。
　　　 7ﾅゝ|..｜　 　 │　.|　 / ,'ﾉ ,'　l
　　　 !　! ! ｀´　　　　｀ｰ'´／/イ　l l l
　　　.'‐┤ヽ、 ×　　　　 ´冫ﾊl　,'. 〈
　　　 　 ', |　',＞‐-‐ ' " ´//､,'　l　ヽl
　　　　 .∧　 ∨:::::::::::::::::〈〈:::,' , ,'＼ ､＼
　　　　.,' ∧ヽ ヽ‐- .,_-‐､>././ l ヾ ＼ヽ＼　　　　　　なんだ？　その、暑いしな。
　　　　丶ゝ',_ヽ. ',＞-､￣:::,' .! _|-‐‐､.ﾉヽ、ヽ､
　　　　　　 {::::::::ソ::::::::::.￣:!／.::::::::::::::.ヽ　ヽ ヽヽ　　　丁度良いネタを思い出したんで、やってみる事にしたんだよ。
　　　　　　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::）:::::::::::::::. } 　 l　l　!
　　　　 　 　 ﾍ::::::::. ＿_ .::::イヽ､_＿__ノﾉ　ノ-┴'
　　　　　　　　 ',::::/´ヽ_ヽ:::::ﾄ‐- ､／ゝ'
　　　　　　　　(_,ノ　　　　ヽ_,)






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣..::::::::::::::::::::::::.. ｀゛' ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ,＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /:::::::::::＞─── ' "´ ￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _ - ‐!:::::::／｀⌒ ‐ - ､_＿_, -－ ､　　　　　謎の病人X自身はスピリチュアル系統では無い、と言っているが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 , ┴‐┴　　　　　　 `ヽ、:::::::::::. ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　/　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ._ゝ::::::::::. ヽ、　　無関係という訳でも無い、職業柄な。
　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　 l　 .!／./　 l l ﾊ　', .!　l l　　ヽ ヽ.＼::::::::::::. ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　l　 　 、 l　 .!　/ / // ! l　 !l ! ll .! ヾ､ ヾ ,ゝ `ー-､:::::::. ＞
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,'　 　 ､ヽ!　 l ナ廾l_l_ﾉ l_l_卅l_ﾅl_!　l _!／　　 　 　 ￣ ´
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　 冫l 　 |l┯━┯' 　 ┯┯/〈ノ´
.　　 _ ,　- ─ ､_＿,　　＿/　 , 　 . /^l 　 ﾘ.ヽ＿ﾉ 　 　 l_丿l l. ヽ、　　　　　　　　それで、夏の怪談話という体で、少し話をしてみよう。
.　 /　 , ' ￣ ` ､ 　 ￣_／　 /　　.（ ´.! 　 !　"""　　 　 "",ﾉ ∨｀′
　 l　 /／二二､＿__, 　 _,／　　　　｀,.ﾍ 　 ', 、 ＿__,ｎ､‐ ´、ヽ＼　　　　　　　　　別段怖い話、という訳でも無いが、
　/　 _ , ─ ､　- ‐─ ´　　/　　._ ／ 　 〉　 ＼:::::::::::ゝ::＼　＼.　 ヽ、　　　　　　　
　,ゝ´　 _　　｀ヽ、　　　 ／　 ／　 　 ／./＼　 ＼:::::::..`､:::.ヽ.　＼ヽ ヽ.　　　　　　まぁ、余興とうやつだ。
く　　／/ ￣ ヽ 、￣￣　　 ´　　　／　 .|::!::::＼ ヽヽ:::::..丶_:ﾉ . 　 ヽヾ. ',
. ヽヘ （　　　　　 ｀￣ヽヾニゝ .／　　　 l:::l:::::::::lヽ_ヽヽ::::..ヽ　　　 ﾉ__,!_,|
　　　 `　　　　　　　　　｀‐-‐ ´γ⌒ヽ　 〉::!:::::::l::::::｀.;ｿ:::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　（:::::::::::::∨:::::ヽ:::::､::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ ＿,（:::::::::::::＼_〉::::::::::::::::::ﾉ

.

>>1611
ｱﾘｶﾞﾄｳ!

②

　　　　　　　　　　　　　　　 .　-─────- .
　 　　　　　　　　　 　 ,　 ',´　　　　　　　　　　　　丶､
　　　　　 　 　 　 　／"／　 , 　, ,　　　　 　､　 　 　　＼
　　 　 　 　 　 　／'　/　　 /　//　,　　　　　ヽ　ヽ　　 　ヽ　　　　占い師なんて仕事を真面目にやっているとな？
　　 　　　 　　／ '　,/　 /〃 /ｲ　.ｉ|　ｉ　!　　　|ｉ　 ｉ　 　 　 i
　　　　　　　/ ,ｲ　〃　//,'　 '"|　 ||　| ∥　i.　||　 |　ｉ　 　 |　　　　「自分でも分からないが占えた」という、不思議な現象に遭遇する事がまぁある。
　　　　　 　〃7　/'　 //..Ｌ　!　! 　!|　! |.!　 |　||　 |　|　 　 |
　　　　　　/　L./ !.._/ |!　| ｀ト. !.　|ヽ」」ﾑ__」　||　 |　|　 　 !
　　　 　 　　　 `' 爪　 ﾄ￢=ミ､ ｀ヾ ,.三 └.ﾙ.」|　 |　|　 　 |
　　　　　　　二　i | !　 |! ゝ_ソ　　 　 ￢ ;￢ｧ､|i　∥ |　 　 |　　　　別にそれ自体に良いも悪いも無いがな。
　　　　　　 　ィ　ｉ | !　 ||　　　 '　　　 　ゞ'ノ '　!!　 !） !　 　 !
　　 　　r:､　　　 i│! 　fヽ.　　､＿＿__ 　　　,. ||　 |!　|　 　 |　　　　日常的に、そういう現象に触れるという意味では別だ。
　　　　　', '､　　 | | |　 | ! |丶　｀　 ' ´　 ,.ィｉ├||　 |!　|　i　　!
　 　　　,ム `ｎ /.│l　 | ! !　ｉ 〉:ー‐　'"i|│|│||　 ||i　! 　!.　ｌ
　　　 / ヽ､ヽ!. |!　! |　 !.| |　| リ　　　　ｌ|∥|│||　 |||　|　 |　 |
　　　(⌒ヽ /　ﾉ　.|∥　! ! ィ'´ 　　 　　 丶 |│||　 |||　| 　|　 |





　// ㌢/ /l|| 　 |ｌ　　　|　/　/　　./ 　 /　　　|:|　| :||ﾞ. 　 : |　　　　 ∧
升㌢Ⅳ Ⅳl||＼ |ｌ　　　| /　.′/ / ∥/　:|　　|:|　| :|| ﾞ. 　| |ｌ　　|　ﾞ、∧
㌢ll Ⅳ Ⅳ州 　 |ｌ　　　| |　|　/∥ ∥　　 l 　 ﾞ |　| :|l　: 　| |l　　|　 ﾞ、 ﾊ
　 llⅣ Ⅳ 州　　|l　　　| |_.」　l_||__ ||　|　　　 ﾞ :|　　|l　| 　| |l　　|　　l|　 l　　　そういう事に慣れるとな？
　 ||　　 　 　/　 |l　　　| |　|　「||￣||　ト､ |　,ﾞ　| /　|　|　 | |l　　|　　l| 　|
　∥　　 　 / ,.L_|l　　　「　 ￣ ¨　__―　　--　 |_|　l|__」　'| |l　　|ﾊ　 |　 |　　　「神秘に近づく」という事になる。
. /　 　 　.// ,.‐､|l　　≪《てﾌテ7≠ミ、　　　　 ＿_′ L」`ｉﾄ　　|/|　l| 　|
/　　 　 ./ {　l ん|l 　 　 | 乂:::::::::ｿ　　　 　 　 　 ｧァ＝kzx./≧ｲ | ￣ ￣
.　　 　 / .八　ヽ |l 　 　 |　　 ￣　　　　　　　 　 {:::::::ノ　イ　/∥||　|
　　　 /　/　ｌ＼　|l 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 ￣´　/　.　〃 ||　|　　　　　　経験した者にしか分からない感覚の話だからな、
. 　　/　/　//　｀ |l 　 　 |　　　　　　　　　　 ヽ　　 　_彡ｲ ／　　|　|
　　/　/　//　　　|l 　 　 l　 　 　 　 ＿＿__　　 　 　 /|　|　　| 　 |　|　　　　　　説明しても理解はしにくいだろう。
　./　/　//　　 　 |l 　 　 ﾄ　　 　 　 ｀ ｰ‐ ´　　 　 イl |　|　　|　　|　|
../　/　// 　 　 　 |l 　 　 | ::＞　　　 　 　 ,　 ＜ 　 |　|　|　　| 　 l|　|
　 /　//　 　 　 ノ |l 　 　 | : : : :::::＞-＜　|　 　| 　 |　|　|　　|　　ｌ|　|
. /　// 　 　 ／ : : |l 　 　 |: : : ::::::::/ 　 　 | 　　| 　 |　|　|　　|　　 |

.

③

　　　-┼┼-

　 ,.　-―‐　　、
´　　　　　　　　 ` 　..
　　　　　/ 　 /　　　　丶
　　　 　 |　　| l l| |　　 　 ＼
.　 　 /　|　　| l l| |　|',　', ∨＼　　　　　　そんな感覚を手に入れたり、理解したり出来たとして、
　　 /　/|　　| l l| |　| ',　', ∨　＼
　　　　　|　　|」`ﾄ」､l」}ﾊ 」ヽ〉　　　　　　　それが良い事とは限らんし、むしろ余計な事かも知れんぞ？
　 /　l_/ |　　|　,:==､ 八
. /Y´- ｀:|　　| " 　 ｀{　 ;
/ 人ヽ:l　|　　|:::::＿_　〉　;
////>‐　|　　l　{＾　 ∧ 　:.　　　　　　　　それ目的で中途半端に手を出すのはお勧め出来んな。
≧ｓ/　　 |　　|　ヽ /＿', 　 :.
三三≧o_|　　|＞‐'三三: 　　、　　　　　　振り回されるか、呑み込まれるのが大半だ。
三三三三三≧=-ﾆﾆ／ `、　`、
≧o。三三ニ／Ⅵイ三ﾆ=`、　`
三三三ﾆ≧∧ 　Ⅵ三三三:i、　`、
三三三三三∧　 Ⅵ三三三ﾑ 　 `、
三三三三三=∧　 Ⅵ三三三}＼　 ＼







　　　　　　　　　　　　　　　_ ,, .. .. ,, _
　　　　　　　　　 　 ,.　 ',´　 　 　 　 -‐-ミ'　､
　　　　　　　　　／　"´　　　　　　　　_　　｀ﾞ' ､' 、
　　　　　　　 ／ ´　　, 　 　 　 　 ､　､ ｀ヽ、 　 ヽﾞ' 、
.　　　 　 　 //　 　／ ,/　 ,　!　 ｉ. i!.　ヽ 　ヽ､ 　 ｀i i　　　　　　もちろん、謎の病人X自身が「それ」を御せている訳じゃないぞ！
　　　　　　/,'　　 ,i|/　!　　ｌ! l!　　! ｌ'､　 '､　 ヾ!　 　! i!
　　　　 　 ! !　　 l| !　l　　i'|　|、　.l! i ':､　ヽ、 'l!.　　!　i　　　　　あくまでも直観や不思議な感覚が、多少有る、という程度と考えてくれ！
.　　　　　 | |　　 ,ｌ!|　|ｌ 　 ! i　! ｉ 　.!i i. ヽ　ﾋ､　l!　　|　 i
.　 　 　 　| |　　,''ｌ!|　!｣　 l　i　i .i　 !ヽl／∟∟┤　 ｉl　　l!
.　　　　　 | !　 ,' .! 凵∟∟ｰ､┘'￣〃r'´　 　 'l!!　 ,'l!i　　'l!
..　　　ヾ'　ｌ!　 ,'　l!ｨ'´ 　 　 ｀i!　　 　 '､_　　__ノ'|　 ' ｉ! i　　ヾ､
　　　＜　 |　 ,'　 !i''､_ 　 __ノ′　　 　　 ￣　　 |　'　l!　!　　ヽ､　　　　　今回の話をするに、前置きとして話しておきたかっただけだ。
　 　 　ム |　 '　 l!,.',　￣　　　 　 　 　 ／/／　|,/　 |'､ ﾞ､　　ヽ ､
.　　 　 　 ｌ　,'　 ｉ|_ヾ', /／/　　　　 . - .　　　 ﾘ/　　|. ﾞ､ ﾞ､.　　ヽ ､　　　本職の人とは別枠であって、少しそういうものに触れてるというだけだぞ？
　　　　　 ｌ / 　 !|l`'ｰ'i､ Ｕ　　　 ／ 　 ﾘ　　／'　 　 i､　'､ ヽ　　 ヽ ､
. 　 　 　 l!/　　ｉ!ｌ '､､ヽ`ヽ､　　 (　　 ノ　／,/　　　/!､､　 ､ ヽ　　 ヽ、 、
　　　　　l!　　 ｉ| |　ヽ、､ヽ、`'- .,,_　 _／ ,/　　,.ィ''⌒ヽ､　 ､ ヽ　 　 ヽ、 ､
　 　 　 /　 　,',' l　　 ヾ、､ヾ、ヽr‐!ｯ'^~/　　,/′　　 　 ﾞi 　ヽ ヽ　 　 ヾ､ ヽ
. 　 　 / 　　,:'/ i　　　　ヽヽ、ヽ､`ヾ'';/　　,/′　　 　 　 .ﾞ!ヽ ヽ　 ､　　 ヽヽ　ヽ
　　　/　　 // /　 　 　 　 ﾞヽ_ヽ-i"/　　 /i　　　　　 　 　 ﾞ! ヽ ヽ、ヽ 　　 ヽヽ、
　　 /　　 // /　　　　　　 /´ 　,ｉ,/ 　　/ !　　　 　 　 　 　 ﾞi ヽヽ ヽ、ヽ、　 ヽ、

.

④

　 　 　 　 　 ／
.　　 　 　 ／／　 　 ／　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　／ 〃　　.／　/　/　/　　　　　　　　＼　　　　　　　さて、話を戻すとしようか。
　　　　　〃 　　/ 　 /　/　/　/　∥l　 /　　　　、
　 　 　 ∥./ 　/　　/　/ | |　 　 ∥ !　:　　　|　| ∨　　　　　謎の病人Xの経験談、という奴だ。
　　 　 ∥/　 ∥ 　/　/　| || | |　l|　|　|　l 　 |　|　∨
.　　 　 　 ＼∥　 ＼　　 | || | |　l|　|　|　| 　 |　|　 ∨
　　　 　 　 　 | ﾞ≫L_＼l | || | ﾞ.　|　|　|　|　　|　| 　 }
　　　 　 　 　 | 　 ﾊ{ｸﾄﾐ |_||_l　l__|　|　|　　　 |　|/ /　　　　　謎の病人Xは１日・１５日に神社に参拝しているし、
　　　 　 　 　 | 　 l |V;ｿ_ 　 　 -―┴┴┴＝L.」_/
　　　 　 　 　 | 　 l |　　　　 　 　 「て;うﾃ＝ｧ-　/　　/　　　道中の地蔵に挨拶もしている程度には、神仏に接している訳だが、
　　　　 　 　 /　 /∧　 丶　　　　乂_ノ　／　　/　　/
　　　　　　　 |　// ｲｌ＼ 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 /__　　　　縁遠かった幼少時に比べ、明確に「何かを感じる様になった」と感じてる。
　　　　　　　 |　　 / l/ /＼ ￣`　　　 　 　 . ｲ 　 / : :
　　　　　　　 | 　 / / /: : : 「￣＼　　-=≦／|　　|: : :
　　　　　　　 |　 / 　 {: : :(￣￣　 ﾏ Υ 　 　 |　　|: : :
　　　　　　　 |　 l　　 |: : :(￣　　　 }__ﾄ､　　　|　　|: : :　　　　ささいな違和感や直観だがな。
　　　　　　　 |　 |　　 |: : :(￣ 　 　 l　|　＼　 |　　|: : :
　　　　　　　 |　 |　　 |: : :.:￣ヽ　　∨|　　 丶|　　|: : :






　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　.: 　 　 ´　　　　　　　｀　　　、
　 ,.　 ´　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｀　　、
／　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　近頃は御朱印集め何かが流行ったりもしたし、
　 　 　 　 /　　 　 〃 　〃|　/ |　　 ﾞ、 　 ヽ 　 ＼
. 　 　 　 /　　　　∥　 ∥　: .'　|　　　ﾞ:　 　 ∨ 　 　、　　　　　　　　読者諸君の中にも、寺社仏閣に参る人は居るだろう？
　　　　/|　　　 　 || 　 | 　 | |　 | 　 　 i 　 　 ∨　　 　:、
　　　　/|　　　 　 || 　 | 　 | |　 | 　 　 | 　 　 | Ｖ　',　　 :、
.　　　/ ,|　　　 　 || 　 | 　 | |　 | 　 　 | 　 　 |　',　 ', 　 　、
　　 / / | 　 　 　 || 　 | 　 | |　 l　　　 }}　　　|　 :　 i　 　 ‘,
.　 / / /| 　 　 　 || 　 |‐- | | 　 ,　 　∥V 　 l　 |　 |　　　 ‘,　　　　そういう時、ふと境内で何かに惹かれた事は無いか？
　/ / //| 　 　 　 ||＿_| 　 |_|`　 ', 　./　 V　 l　 |　 |　',　 ', ‘,
./ / ///| 　 　 　 |zz≠テミぅxヽ ＼/　　 }＿|--|　 |　 ',　 '　　　　　石ころ、落ち葉、何ならどんぐりでも松ぼっくりでも構わん。
...／⌒ヽ| 　 　 　 | 　{:.:.:.:し..}　ヾ､ 　　　 ,.　　　 }＿| 　 ｌ 　ﾄ. }
/ /⌒>ｘ| 　 　 　 |　 `ー―'′　　 　 　 ,ｨ示ﾃx/ 　|　　|＿|∨　　　本当に何気なく気になって、記念に持ち帰ったりした経験くらい有るだろう。
{ 　 (　と| 　 　 　 |...::::::::::::　　　　　 　 　 {;;ﾉ」:/　　:|
.＼　ヽ　| ｡ｏ≦|　| 　 　 　 　 　 　 　 　 , `¨ .l　 　 |
　ノ＞／三ニﾆ|　|　　　、　　　 　 　 　 ′　/l　 　 |
ノ/／三三ﾆﾆ=|　|　　　 ￣ ¨ 　　‐-　 　 ／　　 　 |
／三三三三ニ|　|　　　　　 　 　 　 　 ／＿__ﾞ、　　:、　　　　　　　　パワースポットとされる場所なんかだと、若い女性が石だの水だの、
三三三三三ニ|　|＞ 　 　 　 　 　 イ三三ﾆﾆ∧ 　　:、
三三三三三ニ|　|　 　 ≧=-　＜三三三三三∧ 　　:、　　　　　　　よく持ち帰るそうじゃないか。
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ﾆ=／:、　　:、
三三三三三三三三三≧o。三三三三ニ=／ 　 :、　　:、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_／　　　　:、　　:、

.

⑤

























　　　　　/!　　　　 | |/　 / /　 / /|　 | |i'i 　 i!.　i ﾞ､
　　　 　/.| 　 　 　 !.| 　/'ｧ′,/,/ ,'　 ﾘ.! !i 　 i! 　i　ﾞ、
　　 　 / ,|　　　　 | |__/ /＿//ヽ、　/||　!|　　i'i　 i　ﾞ、
.　　　/_/|　　　　 | | 　 ＿＿_　 /_ /、i　! | 　 ! !.　i、ﾞ!
　 　/´,.-|　　　　 | ヾl《''7'´￣㍉ﾐ､'、/､ﾘ　!　 l 'i　 i'ﾞ、!
.　 / ,〃',|　　　　 | l　` i 　○　,i　ﾏヽ /　 !_　|　| 　!　!ｌ
.　 !　',i（ |　　　　 | |　 　｀ 　､,ノ　　　/ｌ 　　 ｀i、|_　!　 !|
　/ヽ、｀`!　　　　 | |　　　　　 ｀　 　 i'ｌ.ｌ 　 　 i |　 ｀ 　 i|　　　『なぜ、それを持ち帰ろうとした？』
./ / /＼|!　　　　 | | 　 　 　 　 　 　 '.l l　　　 ｉ |
' / //′||　　　　 | |　　 　 　 　 　 　 ＼　　　 i |
/ /,/　　||　 　 　 | |　　　　 　 　 　 　 / ｉ　　　ｉ |
,/,/　　　||　 　 　 | | 　 　 i＼　　 　 , 'l l i 　 　 i |
,/　　　　||　 　 　 | |　　　　`　＞ ／　.l l. i　　　i |
' 　 　 　 !|　 　 　 | | 　　　　　 ／　　　l l　i　　　i i
　　　　　|.|　 　 　 ! | > 、　 ／　　　　　l l　i　　　i i
｀`ヽ､　　| |　　　　| |/ //`'´　　 　 　 　 l l　i　　　i i
. 　 　ヽ、| |　　　　| | //　　　　　　 　 　 l l.　i　　　i i

.

⑥

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,. 　 -‐…‐-
　　　　　　　　 　 　 　 　 　.. 　 ´　　 　 　 　 　 　 ｀ 　、
　　　　　 　 　 　 　 　 ,.　'　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 丶
　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　　　　確かに、寺社仏閣という特別な場所で、
　　　　　　　　　 ／　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　＼　　　　　　 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　 ＼　　ヽ　 　 　 　 :、　　　そこにゆかりのある物、という価値観は有るだろう。
　　　　　　　 /　　　/　 ∥　|　 、　 ＼　＼　 　 `、　 , 　 ,　　 　 :、
　　 　 　 　 /　∥　′ ∥　 |　 ',＼　 　 ,　 ヽ　　 :　　ｉ　　',
.　　　　 　 ∥ ∥　l 　 |:| |ｌ　l::.、 ,::::ヽ 　 ',　　ｌ　　|　　|　 　i
　 　 　 　 ∥　| 　 l 　 |:| |:l　l::::.、',::::..`、　,::Ⅵ 　 |　　l.　　 |
　　　　　　{ 　 | 　 l 　 |:| |::ｌ. l::::::',　::::ヽ〉._」:::::|　　|ヾ/¨ヽ　 |　　　　　　　しかし、だ。
　　　　　　| 　 | 　 |ｌ　 |:| |:::', ｌ:::::::', l／::::::, ｨ芹 　 |　ト, ）}　 |
　　　　　　| 　 | 　 ||　 |:| |:: Ⅵ::::::::ｌ」 ::;:ｨ"r; ｌ∥ 　|　}ﾂ,ノ 　:|　|　　　　　　なぜ境内の、数えきれない石や落ち葉の中から
　　　　　　ｌ 　 |　　!|ﾊ_「|」￣:::::::::::::: 〃乂__ﾉ''|　　|/　:|　　　|　|　　|
　　　　　　Ｌ　」＿_八　=弋Tﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::|　　|　　|　　　|　|　　|　　　「そ　れ　を　え　ら　ん　だ　の　だ　？」
.　　　　　　 　 〃　 　 /　∧ゝ':::::::::　　 　 ィ　|　　|　　|　　　|　|　　|
　 　 　 　 　 〃　　　/　//込、`　 ､-‐__／　 |./　|　　|　　　| 　 　 |
　　　　　　 〃　　　/ 　 /∥　 ≧o｡　　　　 ,.ｲ 　 |　　|　　　|ィ|
　 　 　 　 〃　 　 / 　 /.∥　∥ ./　/:　｀¨＿,|　　|＿∥　　 ｌﾆ|　　|　　　それは本当に自分の意志で選んだ物なのか？
. 　 　 　 〃　 　 /　　/ ∥　∥ /　／ ￣ 　 ＼三三∥　 　 |ﾆ|　　|
.　 　 　 ∥　　 ∥ 　/　/　 /　/　/　　　　　　 )三=∥　　 ∥=|　　|　　　知らずに「呼ばれて」手に取った、という事はないのか？
.　　　　∥　　 ∥　/　/　〃　/　/　　　 　 　 (三ﾆ∥　　 ∥ﾆ:|　　|
　　 　 ∥　　 ∥ /　/.／ 　 /　/　　　　　　　 ヽﾆ∥　　 ∥ﾆ=|　　|
　　　 ∥　　 ∥/　.／　 　 /　/　　　　　　　 　 （∥　　 ∥ニ=|　　|
..　　 ∥　　 ∥' ／　　 　 /　/　 　 　 　 　 / 　 ∥　　 ∥ﾆﾆ=|　　|





　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　 ／　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
／　 　 　 　 ／ 　 ／　 .　　　　＼
　　　　　 ／　　／ ／／/ 　 /　　 ',　　　　　寺社仏閣、パワースポットと言えば聞こえは良いが、
　 ／　 〃　　〃　 ／ ./　　/　 |　　',
／　／∥ 　 ∥ ./// /　　/| 　 | 　　:　　　　様々なモノが渦巻く特殊な場所だぞ？
　／　∥ 　 ∥ /// /　／/:| 　 | 　　|
⌒ヽ ∥　　∥/〈/ /／ //　l 　 |　　 |
⌒i }∥ 　 《iﾄｘ、 〈/＼//　八.　|l　　l|
(（　∥　　 iV ｨ心､　 /∧ /l 　 ∥　∥　　　　神仏の加護がある、霊験あらたかな護符というモノではなく、
.　 ∥　　∥ ', う.:iﾊ. ﾚ′/∥　∥　∥
.　∥　　∥　 ヽ_ｿ ﾘ 　 /|/　　/　〃　　　　　売られている訳でもない、素性の分からないモノだ。
__∥　　∥　　　　　　 /| |__彡　彳
ニ≧o｡j{_　　　　　 ..:::{ | | |　　　　　　　　　　そんなものがどういうモノなのか？
ニニ二ア　ﾄ、　 　 　 〉　 |
ニ二ア　　 ＼:、 　／ l　: |
丁￣j{　　　　　 ／　　l　| |
」　　jト　 　 　 '　　 　 l　| |　　　　　　　　　　寺社仏閣には、厄を落とし、汚れを祓い、悪縁を断ち、
＼　j{.　　¨´　 　 　 　 、　ﾞ、
ﾆ∧jl　fハ　　　　　　　ﾞ、　ﾞ､ , -／l　　　　　自らの「良くないもの」を持ち込み、落としていく人間が多数出入りしている。
ﾆ=∧　}j　’　　　　　 　 ﾞ、 ／ 〈;;;:/
ニﾆ=}. |　 .!　　　　　　　／　　 ／､　　　　　　そういうモノが宿ったモノが転がっていれば、人を呼ぶ事も有るだろうさ。
ニニ/ :′ }　　　 ＿ ／　　 ／　　 ＼
ニ=/　′ .{　　 / ／　　 ／　＼　＼　＼
ニ/ /　　　ヽ _／　　 ／|　　　　＼　＼
=/ .:　　 　 　 　 　 　 　 ﾄ 　　　　　＼　　　　　もう一度聞こう。
/　{　　　　　　　　　　　　 ',
{　 l　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ　　　　　　　　　　　『なぜ、それを持ち帰ろうとした？』
=ヽ{　　　　　　　　　　 ／

.

⑦

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐　´￣￣￣｀`丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. , '´, ／,　　/ i ,.　　､　＼丶
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　／, ' ／/ 〃　/ ,ｲ∥│ |　ｌ. ヽ　＼　　　　例えば、神社の砂利なんかは、
　　　　　　　　 　　 　 　 　　 ／〃／ 〃 '/　,/ / i ｉ|　|　ｌ　|ｉ　 ! 　 iﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　 /´ / /　// ∠.../! ,'　| ｌ|　ﾄ　!　!!　|! 　 ! ',　　　踏んで音を鳴らす事で、簡易なお祓いの様な意味合いがある。
　　　 　 　 　 　 　 　 　　　′〈 /i　/ ヒル」' Li　 ｌ」 ! 」」」_ ||　!! 　 |　i
　　　　　　　　　　　　　　　　 　'７,ｉr　}, -rュミ､　　　＼!ヾｉ｀|ト.|| 　│ ｌ　　　諸説あるがな。
　　　　　　　　　　　　　　　 　　,',' !!　i| ` ヒツ　　　　　テ‐､`ヽ,!　　ｌ　|i
　　　　　　　　　　　　　　　　　,',' ∥ .||　　　 　,　　　　ﾏ,._/ ヽ||　　|!　!!
　　　　r‐-､　　　 　　　　　　 ,','　 !　ｌ !　　　　　　　　　　　　/||　　|!　||
　　　　 ＼　丶 　 　 　 　 　 ,',' 　ｌ　 | iﾄ､　 　 '､ヽ　　　　 ∠_」! 　 |!　||　　　参拝した人間の厄を落とし、落ちた厄を吸い込んでいる可能性が有るし、
　　　　　　ヽ　ヽ　, ┐　　　 ',' 　,i 　 !∥!|丶　　　　　_, .ィi|　ｉ ||　　|!　||
　　　　　　,ム 　Y　 !　　　 ',' 　 i| 　 !∥!|　|!`ー‐ ' ´!. ｉ l∥ | !!　　|!　||　　　それに呼ばれて悪縁が繋がっている場合もある。
　　　　 ／ ､　＼j　 ｌ　 　 ,','　　:ｉ!　 .|∥i !_」!　　　　 { 」 | !!　!ｌ|　　|!i　|ｉ
　 　　 ﾉ ､　＼__」 　 ,.　　','　 　∥　 !」 '´　ｉ　　　　　ｱ ヽ.||　ｉ|! 　 |!.|　!ｉ　　　つまり、曰くつきと「成り」「果てている」　かも知れんモノに呼ばれた結果かも知れんのだ。
　　　ヾ、 丶__,〉 　 　}　 ,','　　　ﾑ　│ 　 　|　 　　／ 　　 ＼|l　　 !!.|　||
　　　　 ヾ _丿　　　 ,' 　ｉ ' 　r'´ ! 　 ｉ　　　│　 ／　　　　 ／!　　 || !　||
　　　　　 丶　　　　 ヽ　| ! /　　|　　ﾄ　　　ヽ／　　　　 ／　 | 　　|| |!　!!






　　　　　　　　　　　　　　　,　　´￣￣｀¨´￣￣｀ `　　、
　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　, '　　 ／　　　　　　　　　　　ヽ　　　ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 /　　／ /　　 　 　 　 　 　 ヽヽ　ヽ.　　 Y
　　　　　　　　　　 / 　 /　 /　 .// ∧ !l.　'.ヽ ヽ　ヽヽ　ヽ　　'.
　　　　　　　　 　 ,'　　,'　 ./　 // ｌ l　l !l.　 '. '.　'.　　! l　 l　　 l
　　 　 　 　 　 　 l　　il　　l　 ,'l lｌ .! !　l.l.l　　'. '.　'.　 .l l　 l　　 l　　　　・・・そうだ。
.　　　　　　 　 　 l　　il　　l　,' l lｌ .ｌ l　 !l l.　　'. ｌ　.l'.　l l　 l　　 l
.　　　 　 　 　 　 l　　il　　l　!..l__!, ! !　 ll　ヽ 　l ｌ　l_'. .!.l　 l　　 l　　　　それを理解しておきながら、
　　　　　　　　　 ｌ　　il　　l__l´|. |｀ｌ_ト　 '. 　ヽ_「'l__l　l_l !　 l　　 l
　　　　　　 　 　 l 　 .il 　 |　___,,,,,__-､　　 　 ,-__,,,,,,,___ .ﾄ.　l　　 l　　　　謎の病人Xは「石を一つ、持ち帰った」
　　　 　 　 　 　 l　　.il 　ヾ､´l-'´｀7''　 　 　 '"l-'　 / アl　 !　　.l
.　　　　　　　 　 ｌ　　.il　 .∧ ｀‐‐‐'　　　　　　 ﾞ‐‐‐′/ l　 l　　 l
.　　　　　　　 　 !　　.il　　!∧　　　 　 　 '　　　　　　/_ノ!　.l　　 l
　　　　 　 　 　 ,'　 ./il 　 l . lヽ、　　　r‐‐‐,　　 　 ｲ　l　l　 !　　.l
　　　　　 　 　 ,'　 / .il 　,'!　l 　 ＞:､　 ￣　 ,. ＜´ l　 !　! . !　　.l
　　　　　　 　 ,' . /　 il ./ l . l 　 !　l | ＞-＜ | l ｌ　 l　 l　.!　l'.　　'.　　　白い、小さな石を、吸い込まれる様に手に取り、
　　　　　　　 ,'　/　　ｉl/　.l . !　 l／::l　　　　　!:＼　ｌ 　l　.l . l '.　　'.
　　　　　　　,' ./ . 　 /　 ,'ｌ　ｌ.／::::::「　　　 　 }:::::::＼　 !　.!　l　'.　　'.　　持ち帰ったんだ。
. 　 　 　 　 ,' / . 　 /.　 ,' l／:::::::::::::'.　 　 　_,'::::::::::::::＼!.　'.　'.　'. 　 '.
.　 　 　 　 ,'./.　　 ,' 　./r<::::::::::::::::::::'.　　　 ,':::::::::::::::::;; ﾍ.　'.　'.　'. 　 '.
.　　 　 　 ,'/　　　,'　 /´＼＼::::::::::::::::'.　　 ,':::::::::::::::／／ヽ '.　'.　'. 　 '.
　　　　　/.　　　 ,'　./　　　＼＼::::::::::::'.　 ,'::::::::::／／. 　　ヽ'.　'.　'. 　 '.
.　　　　/　　　　,'　/{　 　 　 y＼＼:::::::; ;::::::::／／{{ ,. 　 　 l '.　'.　'.　　'.
　　　 /　 　 　 ,'　,' λ. 　 　 '.}}:::＼'ｰ-Y-イ／:::::::ll,'　　 　,'!. '.　'.　'.　　'.
.　　, ' 　 　 　 ,'　 l ,' ∧　　　 '.:::::::: ｀ｌ///l´:::::::::::::,'　　 　,' l　 '.　'.　'.　　'.
　, '　　 　 　 .,'　　! ./ ∧　　　 '.::::::::::ｌ///l::::::::::::::,'　　 　,'　! 　 '.　'.　'.　　'.

.

>>1621
不心得者め！

⑧

　　　　　　　　　 _,.ィ
　　　　　　 　 ／.::::,'
　　　　　　,. ﾍ.:::::::::l　　　　 　 　 　 　 　 　 　 __,
.　　　　　/　　!::::::/　　　　　　　　　　　 . - ':´::/
　　　　　{　　 l:::::,'　　　　　　　　 _,. - '┐.:::::／
.　　　　　', 　 !::::l　　　　　　　 ／　　　ﾉ.:::::/　　　　不思議なものでな。
　　 　 　 .ヽ　|::::|＿　,＿＿__/　　　 , '.:::／
　　　　　/￣￣ヽ ､｀／￣￣ヽ、_.ィ´::ノ　　　　　　　頭でも心でも、考え直せと呼びかけてくるんだが、
　　 　 ./　／￣　　　　 ￣ ヽ　ヽ ＜´
　　　　!／　　　　　　　　ヽ、 ヽ. ヽ　ヽ　　　　　　　周囲から明らかに「浮いた」印象があった。
　　　, '　/_!_|l　l l　| l ヽ ヽ ヽ.　', . ',　 !
　　./ ,　Ｌ!｣_!l__!_|__! |┼l十、 ヽ i　.!　 !
　　∨! l ;|┬┬　 　 ┬‐┬ ヽ__ゝ .!　,'
　　　 7ﾅゝ|..｜　 　 │　.|　 / ,'ﾉ ,'　l　　　　　　　　何かの啓示なのか、良くないものの誘いなのか、
　　　 !　! ! ｀´　　　　｀ｰ'´／/イ　l l l
　　　.'‐┤ヽ、 ×　　　　 ´冫ﾊl　,'. 〈　　　　　　　　分かる事は、その石に不自然な何かを感じたという一点だ。
　　　 　 ', |　',＞‐-‐ ' " ´//､,'　l　ヽl
　　　　 .∧　 ∨:::::::::::::::::〈〈:::,' , ,'＼ ､＼
　　　　.,' ∧ヽ ヽ‐- .,_-‐､>././ l ヾ ＼ヽ＼
　　　　丶ゝ',_ヽ. ',＞-､￣:::,' .! _|-‐‐､.ﾉヽ、ヽ､　　　　他とどう違うという訳でも無い石の筈なのだが、
　　　　　　 {::::::::ソ::::::::::.￣:!／.::::::::::::::.ヽ　ヽ ヽヽ
　　　　　　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::）:::::::::::::::. } 　 l　l　!　　　違う事が何故か分かる、というのか、手に取った瞬間に、馴染んだ・・・様に感じた。
　　　　 　 　 ﾍ::::::::. ＿_ .::::イヽ､_＿__ノﾉ　ノ-┴'
　　　　　　　　 ',::::/´ヽ_ヽ:::::ﾄ‐- ､／ゝ'
　　　　　　　　(_,ノ　　　　ヽ_,)






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.　　ーイ￣￣ ￣￣￣｀"' 　 _
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　ｲ　　　　　　＼　｀丶
　　　　　　　　　　　　 　 　 ／／／　／　ｲ　 /| |　　　ヾ　　　　　　.∧
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / /　/ 　〃　/ |　/ .| |　 ﾄ　　ヽ　 　 ',　 　.∧
　　　　　　　　　 　 　 　 / /　/|　 | | 　|　|　|　| |　 | |　　 |　　　|　　　.∧
　　　　　　　　　　　　　/_/|＿| |＿H＿|- |__| _.ﾄ|＿|__|＿_.!　　　!　　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ヽ　＿　　　 　　＿　　　　|　　　| 　 　 　.∧　　　そして、夢を見たんだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　┯━┯　　　┯━┯ｧ　|　　　|　　 　 　.∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l　 　ハ＿ﾉ　　　　ヽ＿ﾉ 　　!　　　!　 　 　 　.∧　　普段とは違う、夢の世界を。
　　　　　　　　　　　　,. - ､.,__! 　/V/　　　　 　/VV／　　.'　　　A　　　　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　｀⌒'ｰ-｀ニ_ｰ-､,_ ＿　,.　　　　　　/　　　/ﾍ ）、　　 　 .∧
　　　　　　　　　　　　　　　　!　 ヽ＼ ＿＿（　　　　 ｛￣ ｀Y´￣￣￣ ヽ.　　　 ∧
　　 　 　 　 　 　 　 　_,. - '"|　 　ト ._　__,,...丶-─＜　 　　|　 　 　 　 　 ∨ 　　∧
　　　　 ＿_　　_,. -'"´　　　 |_,　 ┴''"´　　　　　　　＞　　 |　　 　 　 　 　 ∨　　∧
　　 ／　 　 ｀´　　　_,　- ''"´　　　　　　　　　　　_,, ＞　　 レノ　 　 　 　 　 ∨　　∧
　 〈//.／　￣￣￣　　　　 ＿＿ ,,..　-─　''"￣　￣ア-''二_　-、＿＿ノ.／　∨　　∧
　　　｀ヾ<／へ ＿ ノ￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀' - 、　ア　　　　!　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'-、　　　　∨ 　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｀'-、 　　∨.　 　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'、　　∨　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ;

.

⑨

　 　　∥/ //　 /,/　!i　i!　'i ヾヽ
　　　 ｉi/ ,//　,/,/i　ﾊ|　i!　 i　'iヽヽ　　　日本家屋の様な場所を、彷徨った。
　　　ｉ|i! /7ｧ,､'/ / ,/.i|　 iｉ　 i!　i ヽヽ
.　　 ｉ.!`＿__'ﾂ'`ト､/　i!　 !i　 i!　i　ヽ'.　　夢だと自覚しているのに、彷徨い続けた。
　　 ｉｉ|　ﾏ!冖,㍉､'､ヽ,ﾘ　,!'i!　 !i　!.　 !|
.　　i|'|　 ｀　 !::j' ヾ' ,/l＿!| !　i! ! .!. 　i|　　構造が変わり続ける建物の中を迷い続けた。
　　|| |　　､　!:j　　,/　　| |└┘l_,|
. 　|| |　　　`ｰ′ i′ 　 ! !
　 ｉi! |　　　 　 　 ヽ　　 | |
　 ||| |　　　　　　 　＼　! !　　　　　　　　　何度も振出しに戻り、振出しすら違う場所からだった。
.　|l ! ! 　、　　　　　 /　! |
.　i! | | 　 ｀ ‐ ._　_,./　　| |　　　　　　　　　これは夢なのだと、目を覚ますべきなのだと何度も何度も理解して自覚して、
.　!　! !　 　 　 ,/i　　 　ｉ| |
　|!､.i ｉ　　　/´! ll　 　　ｉ| |　　　　　　　　　それでも目覚める事が出来なかった。
　|>｀| !、　/　 | ll　　 　ｉ| |
　|.　 ! !.｀´ 　 .| ll　　 　 | |
　| 　 ｉ !　　 　 ! ii　　 　 ! |
　|. 　 ｉ.i　　 　 | ll　 　　 | |





　 　 　　　 ／　/　　i　　　　　　　　､　　　ヾヽ　 　ヽ
.　　　　 ／〃　ｌ　　爪　 ヽ　ヾ 、　　ヽ　　　ヾ､　　　ｌ　　 ｉ
　　　 , '〃 i　　| 　│|ｉ　 ｌ ヽ ヽヾ　　　＼ 　 　ヽ　　 i!　　ヽ
.　　 / // ∥　!| 　 |ｉ ||　　! ヾ　ヽ＼ 、　 ヽ.　 　i　　 |!　!　 ヽ　　　　恐らくだが、あれこそが「マヨヒガ」というモノなのだろうと思ったな。
　　,' / ,'　i∥ .ｌ !.　 !| |ﾄ　　､　ト､ ヽ丶丶 　＼　 l　 　!!　i　　ヽ
　 ,'./　ｌ! ∥|　 ｌ i　 ｌ|i ｌ　、　ヽ ヽヽ丶＼＞ ､´ヾヽ!　　!ﾄ ﾑ　　ヽ　　　石の中の「迷い」そのものが、「マヨヒガ」という姿で形どった姿だろう。
　,'/ 　 |　||ﾄi 　| ! 　||ｉ. !. ヽ　ヾ 、　,ィヾ丶＼丶- |ｉ　　||´=､ヽ　 ヽ
　i′ 　ｉ　||ﾘ 　 ! i　 ヾ､ｉ　 ヽ　ヽ メ､ 　ヾ　　,　ュ=ｱ　 |に ）　}
　ｌ! 　　ｌ　 !|､　 |!ヾ　├ヾ-､ ＼ ヽ　ヽ／ ィツ' 　}１!!.　 !!ﾚ'　,ヘ
　|! 　　ヽ　|ｉ ヽ ｌヽヽ　|　Ｌ.._　　￣　　'´　_ゞに／||ｉ| 　 ||ﾋノｌ !　ヽ　　誰かへの悪意では無く、ただ迷いというものが其処に有った。
　　　 　　ヽ!　 トｉ､ ヽヾてひヾ　　　　　 　　￣ 　 i| !| 　 |!　i | ﾄ
　　　　　 ,'1!　|ｲ|　　|トヽ丶 ﾂ　　　 　 　　 　,　 1! || ,、 |!　! | ｌヽ　　　始まりも終わりも見失い、迷宮入りしたその感情、
　　　　　,'〃　!１|! 　 ｌｉ　 ヽ　 　 ､　　 　,. ィ:ﾌ　 ,''　!,ハ　!!入 ! ヽ
　 　 　 ,' ,','　j! | |i 　　ｌ!　ｌ i 丶　　ｰ= ´　´´　 /,ﾚ /　 !. |レヘ　　　　私はそのエネルギーを感じたのだと、今は考えているよ。
　　　 / 〃　,1 |. !|　　 i 　! ｌｉ|　ｌ i＞-､_　　　 ,ｨ/ﾉｲ 　,'　||!　　冫
　 　, '　,' ! 〃 .! i|!ｉ　　 |　|　!!　! ｌ　 ,ﾍ∥｀Ｔ1' ｸｲ'　 /　 |!|, 　/
　／ 　 ｉ |/,'　 ! | | !　　|　|　||　ﾄ-　ヾ ヾ　iｲ! ｉ' /　 /　, -ヾ／

.

⑩

　　　　　 ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　／⌒￢┬､　　　　 　 　　　　＼　　　　　まぁ、その石も神棚に供え、礼を尽くし、
　　　 ／　／/i|　|| 　Yヽィr､　　　　　　　ヽ
　　 //　/　/!」!__|!　 | //ｹｉ ヽ　　　　　　　ヽ　　　今はすっかり馴染んだように見える。
.　 //　/ ,ｲ´LｌL_||　│`ｲ !∨」＼　　　　　 　i
　　　￣｀`| T「￣| 　 |L. ! |ヽ＼　 Yヽ. 　 　　j
　ハ　　 丿 U 　 ｌ 　 |うｉヽ＼ ＼ヽヾｉ「`ー─'
　　ッ　 「　＿"" ! 　 ﾚ/　 ヽヽ　`ｰ'川　　　　　　　良くないもの、という訳ではなく、純粋な感情のエネルギー体の様な、
　　ハ　　､`　ﾉ　|　ｉ j´ヽ　　∨ｉ　i　ｌ !|
　　　ッ　　ヽ　 _」 / ｌ　　 ､　　 ｌ　ｌ　ヾヽ　　　　　　そういう結晶と化していた、と解釈している。
　　　ハ　　　´　|/　ｌ ＞￢　　 ヽ ヽ　 ヾヽ
　　　　　　　　 ,ﾉ　/　　　　ム　　ヽ ヽ　 ヾ＼　　　厄や穢れのみが払われて、居場所を失った末の姿と言うべきか？
　　　　　　　／'　/　＞‐',､´r ヽ　　 ＼＼　＼＼





　　!_／／' j! 　 |　　　|||　　ｌ　|　 ７　 | /　　||　|　　ｌ |　　 ｉ.　ｉ　　|　 ||:|　　　　j　　　Yヽ
　　く／ / ｲ|　　|　　　|||─ ト┼ュ| 　 !j 　 　!!　!　　ｌ.|　　 |!　!　　|　 l|:!　　　　'-= 彡i　＼＼
　 　 　/ ム- ､. |　　　ｌ!'￣´　 ￣´ ￣｀'v　　ヾ | /,、!|　　 |i　|　　j 　!lj　　 　/／／ ∥､　ヾ ､>
.　 　 / /´　　 ヾ,　　　|ヾ､￢─-ニ.三_　　　　 ´｀'　`ドﾆ二!‐|-　」　jﾘ 　　,/ _／　　.|!ﾍヽ 　'､
　　 / / 　 ･　　 i　　　|　 rっ `ー‐′　　　　　　 　　二._=‐-ヾ=＝ミ7　　 /ｲ　!　 　 :|ｌ　i ﾍ_,ィ　　　　　　　とはいえ、これが他の人間に渡っていたらどうだったろうか？
ニ７ / ! 　 ･　　 | 　 　|!　｀　＝==‐　 　 　 　 　 　　　 ゝ. ￣,＞‐､_j′ 　/　!　!　 　 :||　|　!ヽヽ
　/ /　ｌ　　･　　 ＞ 　 !､／/／/／　　　　　　　　　　‐= _￣__ ,-､'7 　　/ ヽj　j 　 　 ||　ヽ ヽ ヽヽ､　　　　神社には行く、しかし家に神棚すら無い、という者も居る。
ノ / 　.ゝ.　･　　ｨ　　　|ﾄ!　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣｀¨´'　 ／!　 1|　| 　 　 ||　　ｉ　|　 ヽ ゝ
／　　//ｉ`ｰ‐1'||　　　 ｌ ﾄ　　　　　　　　　　　　　　／/／/／　,′／_ノ　 ﾉ||　ｌ 　 　 ||　　|　!　　　ｰ､ ヽ　他の誰かが「惹き寄せられた」可能性は高い。
.　 　///　　 / ||　　　 | |　i ､　　　　　 　　　　　　　　　 　　 ／／´　　／ｉ .||　 ! 　 　||　　ヽ ヽ　　　 ヽ
　　///　　 /　j.! 　 　 | |　|| ＼　　　 ＜⌒丶、　　　　　￣´／'t ┬イ 　.| ∥　|　　　||　　　ゝ ヽ
.　/// 　　/　/|:|　 　　| ｌ　ｌ|　 |ｉヽ　　 　　　 ｀　　　　　　, イ |　|　j.　| 　 | ∥　|　　　||　　　　j　ゝ

.

⑪

　　　　　　　　　　　　　　　__ ＿＿
　　　　　　　　　　,,.-‐'''"´　´　　　　｀､丶､
　　　　　　　　,-'´, 　ｨ　,i 　i .i　ヽ　ヾ､丶､ヽ､
　　 　 　 　.／　/　,ｲ　 i!　||i ｌｌ　ヽ　ヽ丶.ヽ　丶　　　　　　　　　　　悪意の無いモノだからこそ、厄介だ。それなら本能的に忌避するだろう。
　　　　 　 / ﾉ ,/　/!　 ∥　|.ｌ ｌヽ　ｌi.　ｌi　　,i.　　ｌ
　　　　　/ ,ｲ!　ｌ　ｌ .ｌ　,ﾊ.　 ｌヽヽヽ　ｌi　ｌi 　 ｌ i　　ｌ　　　　　　　　　　アレはただ純粋に、人を迷わせるモノだった故に、目を引いた。
　　　 　 | .ｌ .i　ｌｌ i.　ｌ　ｌ_ ｌ､　ｌ ゝヾヽ」‐､ｌ!　 ! .!　　ｌi
　　　　　‐'　ｌ　.ｌ! ｌ'´!＿'　 ´｀　 ｀ｪ＿　 ｌ 　ｌ!　ｌ.　 ｌ.ｌ
　　　 　 　　ｌ　.K´,-ァﾃﾅ　　　'"ﾔ'ﾆｿヽｌ　.ｌ ｌ ヽ .i ｌ.ｌ
　　　 　 　　ｌ 　ｌ､!｀ ｀'''´　　 　 　 　 　 ｌ　 ｌﾉ.i　ｌ　ｌ.ｌ ｌ　　　　　　　　神棚に飾り、供え、礼を尽くし、あるべき場所と姿へ帰っただけに過ぎない。
　　　　　　　ｌ　ｌ.ｌヾ､　　 　_　 　 　 　 丿　ﾊ　ｌ.　ｌ .ｌ.ｌ.ﾄ､　　 ⌒)
　　　　　　　ｌ　ｌ ｌ　ｌ丶､　 !､｀丶　, イ!/　/ｌ ｌ.　ｌ　ｌ　ｌ.ｌ.ｌ 丶､　　）　　もしかしたら、人の心を喰らう程に迷わせるモノだったかもしれない。
　　 　 　 　 iｌ! .ｌ ｌ　ｌ ｌ　ｌｌ丶--´ '´ .」ﾌ'　/ｌ.ｌ .ｌ. 丶 ｌ　ｌ.ｌ.ｌ　､＿ノ
　　 　 　 　i|.ｌ! ｌ. ｌ　ｌ,ｌ　ｌｌ ,iゝ､,-''"´ ./　/ ｌ.ｌ　.ｌ　丶 ｌ. ｌ.ｌ.ｌ
　　 　 　　,i.ｌ.ｌ! ｌ　ｌ .ｌ! .ｌ ｌﾉ!,r'´＼　 ./　/ ＼､. ヽ､ 丶ｌ. ｌ.ｌ.ｌ
　　 　 　　i.ｌ ｌ! ｌ　ｌ .ｌ ／ィ´//ｌ､ヽ〉ｿ 　/ 　/ ヽ､丶　 ヽ､.ｌ.ｌ　　　　　自分が拾ったのも、まぁ、巡り合わせというものなんだろうな。
　　 　　　i.ｌ　ｌ! ｌ　ｌィ､ くィ´/ｌ ｌｌ､ヽ/ 　/　./ 　 　 ヽ,　　ヽ､ｌ.ｌ





　　　　　　　　　　　　　,,. --‐───‐‐- ､ _
　　　　　　　 　 _,,.-''"´　ヽ丶､｀丶､丶､｀ 丶 ､`‐.､_
　　　　 　　,.‐'´　,　　i　 ｌ　､ヽヽ､　　ヽ､　丶､　丶､､丶､
　　　　 ／ /　　ｨ i　　| 　ｌ　ヽｌヽ､ヽ､　　ヽ 　丶､､ ヽ丶､ヽ
　　　／　 /　　i|!. ｌ　　|　 ｌ　　|!. 丶ヽヽ､　ヽ丶､丶ヽ　ヽ丶! 　　　ち　　　　　　　　　寺社仏閣やパワースポットといった場所で、
　 ,.ｲ,'　　 ｌ.　　 ||! |.　　|.　|i　　|!　 ヽヽ ＼.　ヽ-ヽ.ヽ ヽ「. 　　 ち　 う
　//　　　 !　　　|ｌ .|.　　|.　|ｌ,.　 |!　　ヽ ! '´ヽ､,」 ヾ.v'ヽ､､　　 　う　　　　　　　　　　　無条件に惹かれてしまった場合、
..//　　　　!.　　　!| .|　　|ｌ　rﾍ,　|!. 　　 ｌ!　　　　　ヽ､　丶｀丶､　:
.ｌ !　　　　　!　　　 |!. ｌ.　 ｌ! .|　ｌ_」!　 　　　　 　ﾆ-─ヽ､ 　 丶､ヾ､--､＿＿　　　　　　努々気を付けて欲しい。
.ｌ!　　　 　ｌ. ヽ.　 　 |! ヽ　|! !　　_..　　　　　　　 　／／入　　 _二ヽミﾆ　＿￣￣
..ｌ　　　　　ｌ　ヽ　　 ヾ､!ゝﾉ'´　 ,,-''"　　　　　　　　　　,,.ﾉ‐''"´,　 ｀ 丶､ ヽ-､￣‐
. !　　i　　 ｌ　　ﾄ　　　ヽ 　　　'´　　　　　　　　　,,.-'"´　 _,,.ｨｧ'　.,　　　 ｀ 丶､
　ｌ!. 　!.　　ｌ　 i.ｌヽ　　　＼／／／　　 　 　 _ｨ''´_,, -‐7´_ y'　／　,　　　　　　　　　　　持ち帰るものが良いものとは限らない。
　 ｌ　　|!. 　|　ｌ' 「'ヽ 　　ヽヽ/ 　　 　　 　　 　｀´　　 /,,,!､ ヽ/　／
　 .|! 　|!　　|　!, ! ゝ､ 　　ヽヽ　　　　　　　　　,,.-'"´ 　　 ｀`ヽ/ 　__ｨ´ヽ　　　　　　　　行楽シーズンではあるが、
　　|!　 ｌ!　　|　|｀ｌ‐-､ヽ.　　ヽヽ＿＿＿_,,.-'"´　　　　　　　　　 ヽ､_'／｀─---
　　|ｌ!.　|!　　|! | |! ヽｌ |!ヽ　　 ヽヽ　　,-'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　外出の際には「魅入られない様に」するべきだろう。
　 ﾉ. ｌ!　|!　 .|!.ｌ ｌ!　 ｌ.ｌ!!ｌ!ｌヽ　　 ヽヽ'´
../　/ｌｌ! |!　　||!. |!　 ｌ.ｌ! ｌ!. !ヽ､／
　 // ｌ! |!　./ｌ! /|!　 ｌ|!　|| .／

.

⑫

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣..::::::::::::::::::::::::.. ｀゛' ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ,＞　　　パワーストーンや、お守りとして売られている石なら、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /:::::::::::＞─── ' "´ ￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _ - ‐!:::::::／｀⌒ ‐ - ､_＿_, -－ ､　　　　　５個や１０個くらい、普通に持ってるがな？
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 , ┴‐┴　　　　　　 `ヽ、:::::::::::. ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　/　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ._ゝ::::::::::. ヽ、
　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　 l　 .!／./　 l l ﾊ　', .!　l l　　ヽ ヽ.＼::::::::::::. ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　l　 　 、 l　 .!　/ / // ! l　 !l ! ll .! ヾ､ ヾ ,ゝ `ー-､:::::::. ＞　　　そういうモノに普段は特別「何か」を感じる事は無い。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,'　 　 ､ヽ!　 l ナ廾l_l_ﾉ l_l_卅l_ﾅl_!　l _!／　　 　 　 ￣ ´
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　 冫l 　 |l┯━┯' 　 ┯┯/〈ノ´
.　　 _ ,　- ─ ､_＿,　　＿/　 , 　 . /^l 　 ﾘ.ヽ＿ﾉ 　 　 l_丿l l. ヽ、
.　 /　 , ' ￣ ` ､ 　 ￣_／　 /　　.（ ´.! 　 !　"""　　 　 "",ﾉ ∨｀′　　　　　　　ただし、今回拾った石は、良いものか悪いものかは別として、
　 l　 /／二二､＿__, 　 _,／　　　　｀,.ﾍ 　 ', 、 ＿__,ｎ､‐ ´、ヽ＼
　/　 _ , ─ ､　- ‐─ ´　　/　　._ ／ 　 〉　 ＼:::::::::::ゝ::＼　＼.　 ヽ、　　　　　　ただの石では無い、という事だけは分かった。
　,ゝ´　 _　　｀ヽ、　　　 ／　 ／　 　 ／./＼　 ＼:::::::..`､:::.ヽ.　＼ヽ ヽ.
く　　／/ ￣ ヽ 、￣￣　　 ´　　　／　 .|::!::::＼ ヽヽ:::::..丶_:ﾉ . 　 ヽヾ. ',
. ヽヘ （　　　　　 ｀￣ヽヾニゝ .／　　　 l:::l:::::::::lヽ_ヽヽ::::..ヽ　　　 ﾉ__,!_,|　　　　　結果は話した通りの代物だったがな。
　　　 `　　　　　　　　　｀‐-‐ ´γ⌒ヽ　 〉::!:::::::l::::::｀.;ｿ:::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　（:::::::::::::∨:::::ヽ:::::､::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ ＿,（:::::::::::::＼_〉::::::::::::::::::ﾉ






　　　　　　　　　　　　　　 ＿ ＿_
　　　　　　　　　　　　　´　 Ξ　　｀　 .、
　　　 　 　 　 　 ／ 　　　　 `　　 、　　＼
　　 　 　 　 　 /　　 ／　　　　　　 ＼　　 :,　　　　　　　　　　　　　　さて、お盆の墓参りに行って、
.　 　 　 　 　 ,:　　 ,　 ,:' :　:.　　: 　 　 :,　　′
　　　　　　　 ｉ　:　:i:.　ｉ .:i　i|:.　 |:　　i　′ i :|　　　　　　　　　　　　　何か持ち帰った者は居るかな？
　　　　　　　 |　i　:i:i .:| ::i:. i|::　 |i:.　 i:　ｉ:　| :|
　　　　　　　 |　i　:士≠ミ_ﾊ::_斗≠士: !: ￤:!
　　　　　　　 |　ｉ　:i代ﾋﾘ｝　 　 ｛ﾋﾘ刃ｲ::　:. :i
　　　　 　 　 |　:　:ゝ、　　　 ;　 　 　 从:　.:;｜
　 　 　 　 　 ;　:i:.　:i|:＼　 ｰ　‐　　.ｲ.:/　:/:｜　　　　　　　　　　　　とある本には、墓参りこそ最高のパワースポット、
　　　　　　 ,:′:i::､ :i|:: :: :〕　ｰ　〔 :: :j/　:/.::. :,
.　　　　　 /　.:; ::::ｉ〉 ∨/ ￣><￣ ∨　:/:: :: :: :.　　　　　　　　　　　　等と言うものが有ったりするが、
　　　　　/　.:/ .:: ,ﾊ　 V＼/介ヽ／;　.:;＼:: :: :　:,
.　　　　/　.:/ .:／ヽ}:. 　V// :| |/:i:ｉ|　::i:i/｀　､:.　 :、　　　　　　　　　余計なものまで持ち帰らない様に気を付けると良い。
.　　　,　　.:' .:/｀ヽ　{:　　i∧　| |:i:i:i:|　::|;′　ハ:.　 ::,
　　　′ .:　:/ 　 　 ,j:　 ﾉ:i:i:Ｖ|_|:i:i:人 ::{:.　 ,: 　 ;:　　:.
　 ,:　　 ,:　そ―- ､ﾉイi:i:i:i:i:i:i〈:i:i:i:i:i:i:i)ﾊ:. /:　　:i:.　:.　:.、
. / 　 .:/　⊂ニ、　 ｀ヽ､:i:i:i:i:i:i:〈:i:i＞ー-〈.:　　　:,::.　:.　 :.　　　　　　　専門家では無いので、何かあってもアドバイスは期待するな？
/ 　 .:/ .:/　 ／/ ,_ 　 　 ｀＞ 'ﾟ´　　　　 /　　　　ヽ:.　:.　 :,
　　.;:′〈____ゝ〈_/＞‐ 'ﾟ´　　 　 　 ,.　-=}ー--､____{::.　:.　 ′　　　　　さて、これで怪談企画は終わりだ。
　.:/　 .::/:: ::}　　　　　　　　　,..　 ´ 　 　 ｀　　 {: :: :: :.　:.　 ::.
　;′ .:;: .:: 八　　　　 _,..　＜:i:i＞:.、　　　　 　 ハ:: :;. :.　:.　 ::　　　　　楽しんでもらえたなら話した甲斐もある。ではな。
./　.: ::′:/:: ::｀T¨´/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/:i`':.ー--- '′:: :: ':. :.　:.　 ′
'　 .: ::　:/:: :: :: :ｉ:.:/:ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ∨:: : i:: :: ::,::.　:.　 :.
　 .: ;　.:' :: :: :: ::i:〈:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨:: i:: :: :::':::　:.　 :i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい
　.: :′:: :: :: :: :::i/ ＼:i:i:i:i:i:i:i:i:/　 〈:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｨ: : i:: :: :: :i::　::　￤

.

以上になります。
有難う御座いました。

怖い話というより、不思議な話という感じで終わってしまった・・・。
今はただ、饅頭が恐い。
あと、投稿大会のドラマが、ネタが無い・・・！

前スレ9925： ◆SQoLUOzptsさん、こと、農家のおじさん氏へ。
即、お勧めされたスチール製本立てを購入してみました。
結果も投稿しようと思います。

それではー。