┌────────────────────────────┐
　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　 　 　 　 　 │　 およそどの分野でも同じことが言えるだろうが　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　 　 　 　 　 │　 農業について系統立てた書物を記した人種は、ギリシア人だ　　 .│
　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
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　 　 'ヽ､⌒__､　　　 （＿＿,つ .//∴∵"'
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　　　　　　 　 .┌─────────────────────────────────────┐
　　　　　　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　 　 .│　ムスリム達が己の勢力範囲を広げ、地中海に達した頃から　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　 　 .│　古代ギリシア人の遺産に深く感銘を受け、貪欲に自分たちの思想に取り込みはじめた　│
　　　　　　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
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　 　 'ヽ､⌒__､　　　 （＿＿,つ .//∴∵"'
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　　　　　　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 　 │. アラビア語で書かれた最も古い農書は、イブン・ワフシーヤの「ナバテア人の農業書」だ│
　　　　　　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 　 │. しかしこれはアラブ地方の古くから伝わる農業を参照したもので　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 　 │. あまり科学的なアプローチを見ることはできない　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 　 │. どちらかというと、社会哲学の方に熱心だ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 　 └─────────────────────────────────────┘

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　　　　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼　　 ヽ／
　　　　　 |　u　　（__人__）　　　　|
　　　　　 ＼　　　 ｀ ⌒´ ノ⌒⌒ヾ　　ﾌｷ
　　　　.／ ／ ` ー─γ　　　　　）） ﾌｷ
　 /´￣ヾ　　　　　 　 ヽ　　　 　((
　ｧ､ヽ｀ﾝ　 　 　 　 　 　 ）　　　　 ヽ
' ／-'´　　　　 　 　 　 （

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　　　　　　　　　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　 　 │　　 迷信めいた内容が散見されるところも　　　 　 　 .│
　　　　　　　　　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　 　 │　　 科学的スタンスから程遠いと感じさせる辺りだ　　│
　　　　　　　　　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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　　　　　　,.ｨ , - ､.＿　　 　 、
.　　　 　 ,ｲ/ l/　　　 　 ￣￣｀ヽ!__
　　 　 ﾄ/ |'　{　　　　　　　 　 　 　 ｀ヽ 　 　 　 　 　 　 　 ,ﾍ
　 　 Ｎ│ ヽ. `　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 　 　 　 /ヽ　/　 ∨
　　 N.ヽ.ヽ、　　　　 　 　 　 , 　 　 　 　 }.　 　 l＼/　　`′
.　　ヽヽ.＼　　　　 　 　 ,.ｨｲﾊ　 　 　 　 | 　 ＿|　　　　 　 .つまり
　　 ヾニｰ　__　_　-=_彡ｿﾉ u_＼ヽ、 　 |.　 ＼
.　　 　 ￣ﾞr=<‐ﾓﾐ､ﾆr;＝=ｪ;ｭ＜_ゞ-=7´ヽ　　 >　　　　 　 セックスを経験すると
.　　　　 　 l 　 ￣ﾘーh ｀ ｰ‐‐'　l‐''´冫)'./　∠__
　　　　　　 ﾞiｰ- ｲ'__　ヽ､..＿__ノ　　 ﾄr‐'　　　　/　　 　 　 接ぎ木の成功率が上がるんだよ！！
　　　　　　　l　　 `＿__,.、 　 　 u　./│　　　　/＿
.　　　　　 　 ヽ.　 }z‐r--|　　 　 ／　 ﾄ,　　　 　 　 |　 ,、
　　　　 　 　 　 >､`ｰ-- '　　.／　 ／　|ヽ　　　　　l／　ヽ　　 ,ﾍ
　　　　　　_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ 　 ./　 ＼､　　　　　　　＼/　ヽ/
-‐ '''" ￣ /　 :| 　 ,ゝ=＜　　　　　　/　　　 |　`'''‐-　､.._
　　　　　/　　 !.／l;';';';';';';＼　　　 ./　　　　│ 　 ＿
　 　 　 _,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼　 ./|._ , --､　|　i´!⌒!l　 r:,＝i
.　　 　 | 　 　 |:.l.　/';';';';';|=　　ヽ/:.|　.|l⌒ｌ ｌﾆ._ | ﾞｰ=':|　|. L._｣　））
　 　 　 l.　 　 |:.:.l./';';';';';';'!　 　 /:.:.| i´|.ｰ‐' | /　|　 　 |.　!　　 l
.　　　　 l.　　 |:.:.:.!';';';';';';';'|　　/:.:.:.:!.|"'|.　　 l'　 │-==:|.　!　==l　　 ,. -‐;
　　　　　l　　 |:.:.:.:l;';';';';';';';|　/:.:.:.:.:| i＝!ｰ=;: l　　 |　 　 l.　|　　 |　/ 　 //
　　 　 　 l　　|:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│　l　 　 l、　:|　 　 |　}　＿|,.{::　　7　））
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.　　　　　　l　|:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.　＼:::::＼:::::　ヽ　 ::::::!′　:::| 　 .:/
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　　　　　　　 　 　 　 　 　 完全にイメージで言ってるだろ　　　　　　　 　 　 　 　 l　/　{ ,ィf´　ノノ 7ｆ_ｊ｀ゞV　　 }　|
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　　　　　　　 　 　 　 　 　 それ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ{　　 ｀　　 　 u. ノ　　 /　/
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　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　作者不詳「コルドバ歳時記」　　　　　　 │
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　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　アブールカシス「農書概説」　　 　 　 　 │
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　イブン・バッサールの数々の著書　 　 .│
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　 .│　 . アンダルスのアブル・ハイルとトレドのイブン・ワーフィドはお互いの存在を知っていたのだろうか.　.│
　　　　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　 .│　 . 時々同じ分野において、食い違った助言を与えてくれる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　 アブル・ハイルがブドウとオリーブを始めとした混植に言及しているのに対して　 │
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　 イブン・ワーフィドは特に豆類と果樹を混植するべきではないと主張している.　 　│
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　 果物の味が損なわれるからだそうだ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 └──────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　 ┌──────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　 │.　 　これらの農書のうちのいくつかは、韻文を用いて書かれている　　　..│
　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　 │.　 　１２世紀のイブン・ルユーンの農書は、素朴な韻律が特徴的だ　　　..│
　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
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..　　　/　　　／　　　 /　　　/＼//　ｻﾞｯｸ
　 　 'ヽ､⌒__､　　　 （＿＿,つ .//∴∵"'
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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────────────────────────────────┐
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　.おそらく、古代の農村における知識の伝達とは、口伝であったのだろう 　 │
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　.大仰でかしこまった、脅すような表現や　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　.繰り返し口ずさんで、覚えやすいリズム　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　 　 　 　 　 .┌────────────────────────────────────────┐
　　　　　　 　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 　 　 　 　 .│　 文字を持たなかった彼らは、生きていくに必要な知識を、そうやって伝承していたのだろう　　....│
　　　　　　 　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 　 　 　 　 .│　 この当時においてそれらは、呪いであり、魔法ですらあっただろう　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 　 　 　 　 .│　 思い込みや迷信が紛れ込んでいたとしても、なんの不思議もない　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 　 　 　 　 .│　 というか現代日本ですらそういうとこちょっと残っていると思う　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　 　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 　 　 　 　 .└────────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　┌─────────────────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　│　　.アラブの社会でイスラームが起こり、直後に紙が流通しはじめたことも影響して　　　　　 　 　 　 .│
　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　│　　.口伝メインだった農業の知識も、紙に残されるようになりはじめた　そんな時代だったのだろう.　│
　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　└─────────────────────────────────────────┘

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　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 く／　)　＼
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　　　　　 　　　／￣￣￣＼／　＼__;::-､ﾉ＼
　　　　　　　／ ─　 　 ─　＼　　 ＼　　 ／
　　　　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼　　 ヽ／
　　　　　 |　u　　（__人__）　　　　|
　　　　　 ＼　　　 ｀ ⌒´ ノ⌒⌒ヾ　　ﾌｷ
　　　　.／ ／ ` ー─γ　　　　　）） ﾌｷ
　 /´￣ヾ　　　　　 　 ヽ　　　 　((
　ｧ､ヽ｀ﾝ　 　 　 　 　 　 ）　　　　 ヽ
' ／-'´　　　　 　 　 　 （

　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────────────┐
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　...つまり　　　　　　　　 　 │
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　...このシーン　　 　 　 　 .│
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 └────────────┘



481 ：名無しさん＠狐板：2021/07/13(火) 20:52:32 ID:XgGvLqw4
:::::::::::::::::::::::＿　:::::::::::::::::::::::::::::::　::::::::::_,.-‐　　　|::::/：：：：：
＼:::::::::::::::::＼　￣｀　　‐-. ___:::::::::::::::::ﾊ 　　＼､|::/：：：：：：
：：＼::_:::::::::::::〉　　,ィ　　 　 i ｀`r‐‐1　　} ..,ｨ≦ トヽ：：：：：：
：：：：{ _｀Y:::/ ／∠__..　　　/　　!　_,j . ,ｨ'　T７　l：：｀：：：：：
：：：： Vヽヾﾚ'￣＞‐r-｀ﾃﾐｰ- '/ 　 -´丶 ‐'　　 l：：：：：：：：：
：：：：：ヽ　 ヽ　　 `　ゞ_　　　　／ 　丶ノ 　 　 . !：：：：：：：：：
：：：：：： ＼ `...　　／- ´}　／　　 : :／　　 _ _ ,.′：：：：：：：：　　　　　 .それに、異教的な呪いも混ざっていると思わせておいた方が
：：：：：：：/：ｰﾍ...／ 　 : ／　　 : :／　　／　 : :/丶 ：：：：：：：
：：：：：：/：：：：./ 　 : ／　　: :／ 　 ／　　 : : /ﾍノ：：：：：：：：　 　 　 　 若干怖がる気持ちも相まって
：：：：： ′：：：/ 　 :／　　　:/　 ／　　　: :／ : :/：：：：：：：：：
：：：：：i：：： ／／　　　　　　`´ 　 　: : :／　　:/ .：：：：：：：：：　　　　 　 言いつけを守ろうって気にもなるだろ
：：：：：l：：./　　　　　　　　 　 　 　:／　　　　/ﾉ ：：：：：：：：：
､：：：：l：../　　　　　　　　　　　　:j　 　 . - '´ :/ ：：：：：：：：：：
　ト：：l!：i　　　　　　　　　　　　　　 /´ 　: : :/ ：：：：：：：：：：：
　|：：：L_!　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ ﾉ ：：：：：：：：：：：：
　|：：：：..j　　　　　　　　　　　　　ノ￣ ：/：：：：：：：：：：：：：：：




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /ﾆ=-　　　￣￣　 　 -=ﾆV　 　 ヾ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/´　　　　　＿＿＿　　　 　 V　　 / ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / _　 -=ﾆ二二二二二ニ=-　 _ 　 .{ﾊ　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　-ﾆ二二二二二ﾆ=---=ﾆ二二二ニ-　_}/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _　 -ﾆニニニ=- 　"~´/::',::::::::::::}::::::::::::｀`～､、二ニ-　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,｡s≦二ﾆ=- 　"~´/::::i::{ ::::::::{ V:',､ ::::::}:::::::::::: ∧:::∧｀`～､、ニ-　_
　　　　　　 　 　 　 　 　 それで彼らのためになりますかねぇ　　　　　　　　　　　 　 　 ｀`～､、　　 　 　 /:::::::|/V :::::{斗匕＼::}::::}:::::::､:::| ::::∧　　　 ｀"''　-=≧s｡,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀`～､、　i::/:::::|⌒V::::{ ,ｨｆ示¨ｱ}::/:::::::: }::|:::::::::::＼ 　 　 ﾆ=- 　 "~´
　　　　　　 　 　 　 　 　 私にはちょっと疑問に思えます　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:|{:::: 代ぇ｀¨ 　Vソ　/ｲ::::::::::::}::|:::::::::V}｀`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:|{::::::∧ゞ, 　 　 ::::::/ / :::::::::/}/::::}:::::}ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾞ{ V:{::::{::: 　___ 　 u /＿__::/:::::::ノ}／
　　　　　　 　 　 　 　 　 大体、一体横島は何のために錬金術の技を磨いているんですか？　　 　 　 　 .ﾞ{ヾ{＼　_　　 ∠ }-}二二≧､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ヽ::／___ヽ≦/:::}-}二ニニ〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〈＞/:::ﾍ―‐} /:: /'-V__jI斗-- ､、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /ﾆ|:::::: ﾍ二}.|:::::{二ニニニニニ-ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /-ﾆ| :::::::: } ＿V::{二二ニニニニニ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,,｡s≦ﾆ,ｲ:::::::: //,-- ＼二二二ニﾆﾆ∧二|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ニ＞/"　ヾ:／､/: : : :V二二二二二ニ∧-|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /-/´: / {　　／| : :Ｘ: : : : :.V二二二二二ニ∧|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /-/: : :.{　{ ／　｜: :Ｘ : : : : : V二二二二二ニ∧

　　　　 　 　 　 　 .┌──────────────────────────────────┐
　　　　 　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　 　 　 　 　 .│ 　 辻褄合わせの根拠のないネタなどではなく　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　 　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　 　 　 　 　 .│ 　 実際に農村部で必要な知識を受け継ぐための、技能というか知恵というか　 　 │
　　　　 　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　 　 　 　 　 .│ 　 なんかそんな感じのアレだった　可能性がある　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　 　 　 　 　 .└──────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　,.　,.ィ'　,,..-ｧ
　　　　　　　　　 　／イ／イ ／-‐''才　__
　　　　　　　　 ,ィ/,/　ｲ´　 '´　 ∠-‐''∠,,,＿
　 　 　 　 　 /ﾞ / /　　　　　　　　　　　　 才_
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 ≦､
　　　 　 　 l　　　　　　　メ/ ,ｲ,/!　ﾊ　　　　､｀ヽ、
　　　　　　 〉　　　　/ ,.ｲi/λ!/ l ｿ'｀:V i　　､ヾヽi　　 　 　 　 .マジか……
　　　　　／,ｨ　　　 i /‐''ﾚ'~λliiﾚ'￣~ﾞVl　　､ヽﾞ!
　 　 　 /,ｲ ,ｲ　 _　ﾚ　 　 ﾟ　　''ﾞ　 ﾟ　　ﾘ　　 iヽ!　　　　　　　　あの時の俺にそんな考えがあったとは……
　 　 　 'ﾞ ﾚﾞi' , /,.V　 ,,,z=＝''　　＝=, /'ik ﾄ､l
　　 　 　 　 V!ゝ､ヽ illlilll ,.　-－- , u ,l,ﾉ
　　　　　　　 ∨lゝ-'＼ u＼"￣▽　uﾉ
　　　　　　　　　∨l从 ｀i　.,＞ イ ,.イ
　　　　　　 　 　 　 　 ゝl＿｀~"T´＿
　　　　　　　　　　　,,.='-－l! ヽ |´-‐ヽ
　　　　　　　　　 　 |　　 　 l!"∧! / l |l!

　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────────────────┐
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　 　イッチすら気付いていなかった　　 │
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 └────────────────┘

　　　　　　　　　 ┌───────────────────────────────────────────┐
　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 │　 . これらの書物は、農地を耕す小作人ではなく　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 │　 . それを所有する者や君主に向けて書かれたものであったろう　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 │　 . 彼らはもちろん農地の管理に高い関心を持っており、その生産性を高めることに余念がなかった　　.│
　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 └───────────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼／ ／>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 <／
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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 く／　)　＼　　　　　　 .└─┘
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　　　　　　 　　　／￣￣￣＼／　＼__;::-､ﾉ＼
　　　　　　　　／⌒　 　 ⌒ 　＼　　 ＼　　 ／
　　　　　　 ／　（●） 　（●） 　 ＼　　 ヽ／
　　　　　　 |　　 （__人__）　　 　 　 |
　　　　　　 ＼　　｀ ⌒´　　　　　／
　　　　　.／ ／ ` ー─　　 　 　 ＼
　　 /´￣ヾ　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ
　　ｧ､ヽ｀ﾝ　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ
　' ／-'´

　　　　　　　　　　　 　 　 ┌────────────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　 　 　 │　　一つ、ティムールの馬鹿げた先見性を現すエピソードを紹介して終わりにしよう　　....│
　　　　　　　　　　　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　 　 　 └────────────────────────────────────┘


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　　　　　　　　　 　 　 　 　 , -､　　　　　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ!o　}　　!､_　　　　　 　　 ',
　　　　　　　　　 　 　 　 ./　 ー 　 　 ｏ｀ー--　　　　　}
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 lゝ､___＿＿＿_ノl　 　 　 　 　 !　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 んー
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　　　　　　　　　　 　 　 　 .｀,`‐‐---‐'"-- ＿＿　 ___, '. , _ .　　　　　 　 　 　 　 _
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　　　　　　　　　　　　／　　　　 f刃　　　　　　　　　　 　 . ...:.:.:.',　　　　　　　ノ/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀~　　　　　　　 　 　 　 　 　 .:.:.＼　 　 　 fﾞrく＾ヽ、
　　　　　　　　　 _/　　　　　　　　　　　　　... .. .　　　　rj 　_,.．-=弌、　　 fﾞ＼ ＼ }
　　　　　　　　 〃　rj　　　　　　　 　 ....:.:.:.:.:..rj :.:.:... _,.．＜:.:...　 ....:.:.ﾊ 　 （ ＼ ヽ /
　　　　　　　　/｀''ｰ=ミ:.　 J　 　 　 (ﾉ　...:.:.:_,;彡''"´.:.:...　　｀¨¨:r‐＜⌒Y:/｀>.　 /
　 　 　 　 　 / 　 　 ／:＞=ｧｔr==ﾆ竑ﾆ"¨´　 ｀^''‐-　 　 -‐ァ'´＞ｘ. ｀''く,_/___,.ｲ
　　　　　　 /　 　 ..:.　.:.　 /:　| 　 　∨::.＼:.:...　　　　　　 ／ 　..:.:／:｀7=ｘ_ ｀''＜!
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　　　 　 ′／:: 　 　 ..: /.:..　　 　 　 　 ＼ 　 ｀'ｰ_,;彡': :. 　 ／八　∧___/　　ﾊ . :',

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　　／ （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） 　 ＼　　　　　　　 麻がやけに値上がりしてやがんな
　　| 　ｌ^l^lｎｪｪｪェ／　　　　 |
　　＼ヽ 　 L　　　　　　　 ／　　　　　 　 .こいつはちょっとまずいことになるかもな
　　　　 ゝ 　ﾉ
　　　／ 　 /

　　　　　　　 ,ｲ///////////////ｲ,V/////////ヽ
.　　　　　　 ////////////ｲ//／ .!'l.∨////////∧
.　 　 　 　 //////////l/ //// 　 .{'|　∨////////,l
.　　 　 　 //////,ｲ//-l、.l///　＿_!l__　V////////,l
　　　　　 lﾊ////"//　 !｀ l'//　´　　!￣｀∨///////ﾊ
　　 　 　 {' V/,l　,.-―-､　 '/　　　,.―- ､　V∨////ハ　　　　　 　 　 .はぁ
.　　 　 　 　 !Vl 　 　 ト,j　　　　　　　　ﾄ,)　　 }'////!
.　　　　　　　 ヾ, , , ￣ ´　　 　 　 　 ｀￣´ 　 l//;.}/l　　　　　　　　　　 麻がですか？
　　　　　　　　 ､　　　　 　 　 　 　 　 ヽヽヽ　lｲj '/ﾘ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ､　,　　　　　　　　　ノ// '
　　　　 　 　 　 　 、　　　　　　　　　　　　,. ィ//
　　　　　　　　 　 　 、　Ｌ＿,　　 　 　 .／!'///
　　　　　　　　　 　 | ＼　　 　 　 　 　 　 l'//
　　 　 　 　 　 　 ,.,ﾉ　　 　__　　'"/ 　 　 .l､′＿
　　　　 _,.-―,-〃　　　　',　　　 /　　　　 ／　　 ＼
　　,　'"　 ＼　 {l　　　　　 ､ 　　' 　 　 ／　　,　'"´　｀　､

//////////,.ｲ//　}///ﾘ　∨//ﾊl
///////,.ィ,,_//__,../'//_,..-‐.!//ハ!
/////／_,,,,..l/￣´/／/‐-､ ///　 }
'//// '".ｖｿ　`　　/'　'.ｖｿ ,. j'l/
'//'　 　 ￣´　　　　　 ',￣　' ′　　　　 　 　 　 　 季節柄のことではないのですか？
/!　　　 　 　 　 　 　 　 ,　 '
ハ　　　　　　　　　 ::::／　.'　　　　　　　　　　　　　夏になればいくらだって生えて来るでしょう　あんなもの
ヾﾄ、 　　 ,-――-　 -ｧ /
　　＼.　　ヽ￣￣Τ;::'　　　 　 　 _ 　 _
.　 　 　 ､　　　ｰ__'/ ,.'　　 　 　 　 ｀)　｀)
‐-　､.　　丶. 　 　 ,　　　　　 --‐''´-‐''´





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,　　"´￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i　　　_＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }　 ,ｨ´{:::i:ﾘ７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , 　　 ￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 まぁそう言っちゃその通りなんだがな　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ､＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 z-ｰj ±±±三ｱ｀　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 =-ｰ''¨　　　|　　　　　　　　　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,-'''¨　　　　 ヽ ﾍﾄ､＿＿＿＿,, "
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｲ　　　　　 vZ　j　ﾅ__〉j￣ヽミ 　 , -ｰ'''¨´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　ヽ､ 　 r一ヽ ノ /　/∪　 ,ｲヾ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　@ }￣Y　　　¨ﾍ〆　　／ﾄ､｢ゝ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　 /　　 　 　 　 ／　 {ミﾍﾐ/＼

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿_
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／´￣　　 　 ￣｀＼
　　　　　 　 　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　 　 ヽ
　　　　　 　 　 　 　 /　　　 （ ⌒ ）　　　（ ⌒ )　　l
　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　 　 　 ヽ　　 　 ﾄ ェェェェェェｲ 　　/
　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ､　　 ゝェェェェェェ/　.／
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　　　　 　 　 　 自分で言うのもなんなんだが
　　　　 　 　 　 　 　 /  __　　　　　　　　　　　　　  ヽ
　　　　　　　　　  ＿/__ｆ::::} 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i　　　　　 　 　 　 .サマルカンドはこのところ嘘みてぇに発展した
　 　 　 　 　 　 (＿ _) 　 .l　　　　　　　　　　　i　　.|
　 　 　 　 　 　 （　___）　 ｊ　　　　　　 　 　 　 .i　　.|　　　　　 　 　 　 .世界からつどった人々は、城壁に入りきらず
　　　　　　　　　 {　 __ﾉ　.ﾊ　　　 　 　 　 　 　 i　　.|
　　　　　　　　　 ゝ＿__)/　 　 　 　 　 　 　 　 i　　.i　 　 　 　 　 　 　 その外側にすら街を築きはじめている
　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　 　 　 　 　 i　　.i_
　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　 　 　 . 　　　　 　 .i　 　 }
　　　　　　　　　　　　　  |　　　　　. ..i!　　　　　iゝｱ ﾉ
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 ...||　　　　　.! ￣
　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　 　!!　　　 　 .i
　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　 　||　　 　 　 i
　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　. ...||　　 　 　 i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ―＝≧＞`ヾ ゝ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.＜////////////,},.-.､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,イ//////////////////＞｀、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／//////////////////////,ヾゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ////////////,ィ'///ハ//////∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 '/////,ｲ///／ ///／　 !,V/////ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l'////-l／￣　 l//　＿__|l_∨////l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉｲ'//　'＿＿　　'　'"￣- .!　 ∨///!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l/{.l. ‘ﾞ―‐　 　 　 ''￣二ヽ　.}/Vﾊl
　　　　　　　　　（あんたがむりやり奴隷として連れてきたんじゃないか･･････）　　　　　　　　　　V!;l　　　　　　　　　　　　　　':.}/ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヾ､;　　　　 ､ 　,　　　　　 ./ｿﾊ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l从　　　　　　　　　　　,. ィl'/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｿﾊ 、　ー-　　　 　 .ｲ// 'ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}. ＼　　　　　 イ　!'/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.,ノ　　 ｀ ー　 　　　 l-‐､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ヽ￣!{　　　　　'　　 /　 　 ヽ　｀ヽ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__-'"r‐､ヽ＼l.!　　　　　 ヽ. '　　　　 .}　 ヾ, `　 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ニニ＼　ヽ.'（　＞　、　　　　　　　　,. !.　　Vｌ ヽ.　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 'ﾆﾆニニニ＞ ､ ヽ(⌒)　　＞-　＿_,. ＜ .l 　　 l/!　',　 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ニニニ二二二＞ ､`ー--ーヽ　 ﾊ　,. ‐-l　　　 }'!　 l　　ヾ_ヽ

　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　 .草原の民も引っ切りなしだ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　 .建物にも、テントにも　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　 .それから交易戦役その他諸々、何をするにしたってロープが必須になる　　.....: : .
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :


　　　　　　 ＿,　 　 ＿, 　 　 ＿　 　 ＿ 　 　 ＿ 　　 ＿,　 　 ＿　 　 ＿
　　　　　　 |_|_|　　 |_|_| 　　 |_|_|　　 |_|_| 　　 |_|_|　　 |_|_|　　 |_|_|　　 |_|_|
　　　　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿
　　　　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|
　　　　|＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|
　　　　　　　　∧,,∧　　　　　　　　 　 ∧,,∧　　　　　　　　　 ∧,,∧
　　 　 ∧,,∧（・ω・´） 　 　 　 ∧,,∧（・ω・´）　 　 　 ∧,,∧（・ω・´）
　　 ε=━┓Ｏニ)< > 　 　 ε=━┓Ｏニ)< >　 　 ε=━┓Ｏニ)< >
　 　 /　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ　　 　./　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ　　　./　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ
　　 (o_o,ｲ 　 ヽ´|(__) ﾉ~⌒）(o_o,ｲ 　 ヽ´|(__) ﾉ~⌒.(o_o,ｲ 　 ヽ´|(__) ﾉ~⌒）彡
　　　 　 ﾉ　 　 ヽ| |￣ノl　ﾉ　　　ﾉ　 　 ヽ| |￣ノl　ﾉ　　 ﾉ　 　 ヽ| |￣ノl　ﾉ
　　　　 / /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_ ./ /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_ / /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_
　　　　 ヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉ ヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉ
　　　　　　 　 (_ヽ　　　　　　　　 　 　 (_ヽ　　　　　　　　　 　 (_ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　,.-‐￣｀＞､,_
　　　　　　　　　　　　　 ,.イ///////////,＞､
　　　　 　 　 　 　 　 　 //////////ﾊ/////ﾍゝ
　　 　 　 　 　 　 　 　 ////////l//　∨////ﾊ
.　　　　　　　 　 　 　 /////_!'/、!/_,.. -V∨//ﾊ
　　　　　　　　　　 　 ﾉ.!// -ｔ:ｊヽ '　 ‐ｔ:j-　V//ﾄ､
　 　 　 　 　 　 　 　 　 lハ　　　:i　　　　　 ｿV!ﾘ
　　　　　　　 　 　 　 　 Vﾊ.　　 ､ 　 　 　 , ィ//
　　　　　　　　　　　　 　 V/ ､　‐　一　／!// '
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ' ヾ丶. _　イ 　 l/
　　　　　　　　　　　　　　　　 l　ヽ　/　 ,.　'"￣｀　 、
.　　　　　,　　　 　 　 　 ＿,ィﾉ 　 ;:' .／　　　 ＿,. -‐`　 ､　　　　　　 　 ロープですか。
　　　　　 ＼､　　 　 ／､,ｰ-　 ＿／　 　 ,　" '´　　　　　 ＼
　　　　　　　＼ ,rく、ゝヾ(`_,.　／　　 ／／　　　,　'´　　 　 _ヽ　　　　　.では農家に農閑期に多めに作るよう通達しておきますか？
　　　 　 　 ／,二つﾆ=- ､　.／　　／.／　　 .／　　　　 ,.ｨニ';::!
.　　 　 　 ｒ.'"_,.　､.ヽマ=ﾆ／__,, ∠　-‐_.ニヽ 　 　 　 ／二二､:!
.　 　 　 　 {,.　 -‐.ｊﾆﾆゝ, ", -‐ '' "´　　　　V. 　 　 ,ｲ二二ﾆﾆ､l
　　　　　 ,. ゝ‐ ''"´￣　｀ィﾉヽ.　　　　　　 　 V　　/二二二二ﾆl
　　　　 ,/． -―　''' ""´　 ﾏ∧.　　　　　　 　 V. /ニﾆ＞''"　 　'
　　　　 ヽ　　　　　　　　　　 ﾏ∧　　　 　 　 　 Vニ／　　　 ,. --',
　　 　 　 / ､　　 　 　 　 　 　 ﾏ∧ 　 　 　 　　__',　　 ,　 '" 　 !:::::}
.　 　 　 / .　ヽ　　　　 (.`''‐　._. ﾏハ. ,. -‐ '"´/{　 ／　　　　　ｌ:／
.　　　 ,　　　　 ヽ　　　　{｀ヽ、_｀`ｰ' ヽ/:::/　./ 入:::::! ＿..　 　 !: !
　　　 {　 :　　　/ `ー '''7.i`　、　　ｰ　 `ｰ-　'＿,,,.　'´　　　 　 .l: |
　　 　 ,　'　　　i　 ./　,.　ハヽ.｀ ｰ　_　　　　　　　　　　　　　,　,! l
　　　　 、　,:　ｲ　 '　/ ,:::　｀ ー--　 .,__　　　　　　　　　-‐　 /:: l
　　　 　 `　 　 l　, ./ ,::::　 /::::　　,::::::　　 ,ニ　―-,　-┬一 'i:::: .!
.　　 　 　 　 　 l ,'./ ,:::::　.,:::::/　 ,::::::　　 ,'ー-‐ '"／　/!:::::::!:l::::: |
.　　　　　 　 　 {'/ ,::::::　/::::/　 ,:::::/　　/-- ‐ ''"　　,:　!::::: !,::::: .l

　　 　 ,　 -―ー-　、
　　 ／　　　　　　　 ヽ
　　' 　 　 　 ⌒　 　 ーヽ
　 l　　　　　(●)　　(●)　､
　 {　　　　　ﾄｪｪｪｪｪｪィ 　 }
　　､.　　 　 ヽｪｪｪｪｪノ　ノ　　　　　　　 .いや、それだけじゃ足りねえ
　　　＞　　　　　　　 ＜、
　　/　ー―- .､ 　　 r､　ヽ　　　　　　　 麻と亜麻仁を栽培させろ
　　`ー―- ､_ノ　　　l/　 /
　　,' 　　　　　　　　　l　,/
　　l　　　　　　　　　　|´
　 弋　　　　　 　 　　ﾉ
　　|　/ー　―一、　|
　　し　　　　　　　､_,!

　　　　　　　　　　　　　　　 ,,..-――‐-..,,_
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　＿_　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 ＿ ｀ヽ　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　/:::::::　　/´　　ヾ　　 　 ￣ ',
　　　　 　 　 　 　 ,'::::::::::　　ヽ●__　　　　 ､＿_ i
.　　　　　 　 　 　 i:::::::::::.　　　　　　　　 　 　 　 l
　　　　　 　 　 　 .i:::::::::::::.　 .lゝ､___＿＿＿___ノl.|
　　　　 　 　 　 　 ヽ:::::::.:::.　 ヾ ＷＷＷＷＷノ..l
.　　　　　　　　　　　_,.::::::::::::... ｀`‐‐----‐''" 　/
.　　　　　　　　　 ／ ..`ｰ::::::ｰ-..,,＿__　　 　 ／　 　 　 　 　 　 　 誰か方法を知っている人間がいればそいつに任せて
.　 　 　 　 　　,_/: : : : : .、_:::::::::::::::::::r‐''"´:|＿__
.　　　　　,-‐'´/: : : : : : : : ＼::｀''-..,,　ヽ.＿: :|: : : :|　　　　　 　 　 誰も知らなければよく繁っている土地を確保しとけ
　　　 ／.-‐'´＿｀`‐-､.､: : : :＼､::::::::｀''-':::ヽ| : : : i｀ヽ
　　　＞: : : :_,,..-､: : : .｀`..''‐-..,,_＼､::::::::::::::::|: : : /: : :|　　　　　　 何が育成に向いているのか、よく観察しておけ
　　ノ: :''"´: : : : :_,,..-∠--､: : : : ＼l ＼::::::::/ヽ:./: : : :|
　/: : : : :＿＿,,..-‐''"￣￣￣￣ヽ__|＿.＼/ 　 ∨ : : :|
　|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l: : : : :',￣￣￣￣￣ヽ
.　＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : :〉＿＿__,,.-'､〉 〉　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_.人
　 　 ｀''-..,, : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : :/､　　＼＼＼l_jヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
.　　 ,-､＿_￣}￣ "''‐-..,,＿_／＿＿_／　｀''-､　ヽヽ'`ｰヽ'　　　　　　　　　　　　　　　 　 ）.　 　栽培ですか！　麻を！？　　　（
　　/: : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : :./　　　　 ||　ヽ-'　 | : : ヽ　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
.　/: : : : : ﾉ: : : : : : : : : : : : : : : : :.| 　 　 　 ||　　　　 |: : : : |　　　　　　　　　　　　　 　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y Ｙ

　　　　　　　　　　　 ／.:￣￣￣￣￣ ＼
　　　　　　　　 　 ／: : :: : :: : :: : :: : :: : :: :＼
　　　　　　　　 ／: : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :＼
　　　　　　　／: : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : ＼
　　　　　 ／:: : :: :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : ::＼
　　 　 　 l:: : :: :: :: ::.; '⌒｀: : :: : :: : :´⌒ヽ: : :: : :: : : :l　 ＿,-ｰ､　　　　　　　 　 　 .言われたとおりに、やれ。
　　 　 　 |:: :: : : :.:;;（w●w）: : :: : :（w●w）: : :: : :: : :i／'､=--ｰ: :ﾒ,
　　 　 　 |: :: :: : : : : ´'==´: : :: : :: : :`==´: : :: : :: :／: ／' _.,,=-ー`´ｉ
　　　　　 ＼:: :: :: : : . ..: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :'ｰ／ ／´,_=-ー'': : :)
　　　　　　　＼: : : : : : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :／　'ｰ(,,r'"_,--一,ｰ ,.ﾞ(,
　　　　　　　／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼　 ゝ: :￣.:ﾞｉ,: : :: : :,r': ヽ
　　　　　 ／: : : : : :: :: :: ::｀`ｰ- -‐'"´: : :: : :: : :: :＼　｀`-" ＼,_､: : :: : : :ヽ
　　　　／: : :: :: :: . : : . : : .: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :: : :＼　　　｀｀ヽ: : :: : :: : :ヽ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ヽ､　 ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ―＝=｀:::::::＼!::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾆ二-:::::::::::::ヽ::::::ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -=≠ﾆ‐￣￣｀::::ゝ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::-―::::-‐'´:/::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::_:::／|:::::/|ｉ:::::ﾄ､::ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣_｀ｰ-孑'　||::::! 乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ィtァﾐ　　　（Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,, ―-　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 かしこまりましたーっ　　　　　　　　　　　　　　　　　　""　　　　　　 　 ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 r―― ‐-､ ´(
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ただちに！！　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ｀ゝ‐､_, -､_ｱ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽｰ――-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　弋､≠､´　　 ‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　｀ｰ-〈　 　 ､｀´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /＼_r'´　　　 ､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 　 ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､　 　/＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ｰ'　　 ＼

　　.....┌────────────────────────────┐
　　.....│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
._.　 　│　 果たして、彼が看破した通りに　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
.'''"ﾞﾞ...│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │　 ,.:i全 ィ'' ‐- ,,.._: : : : : : : : : : : : : : : :
: : : (. │.....建築ラッシュによる影響で、市場ではロープが品薄になっていた　│　i:i:i;iィ二二二二."'' ‐- ,,.._: : : : : : : : : :
._,.．-.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │..、二二二二二二二二二.　"'' ‐- ,,.._
ﾈ二　└────────────────────────────┘....A丶、二二二二二二二二二二二 ﾈ
ﾏﾑ､二二二二二二二二二.,.i:i:;i;i:|:|ｻ|:|⊂　ο）ｨと　　 　つ 亡i（　　　)　 (　 ・∀・）（０・ )i:i:i..ﾒ、二二二二二二二二,／|:i
|:i:|:ﾏﾑ､二二二二二二.,.　'.|i:i:i:i:i:.!∧ 　（ ___）__亡i　ヽ,　　 ） ∧＿∧ | 　 いマ／⌒＼　 iつ:i:i|:|:ﾞ 、二二二二二 ,／|:i:|:i:|
|:i:|:i:|:i:|ﾏﾑ､二二二　 '´・）|:|品(*　　)　 .∧,,,∧　　 （＿／J（´∀｀　） ）　　l王(　 ・∀・）　）～|:|Ｉ 　ﾞ丶、二二 ,／|:i:|:i:|:i:|:i:
二二二二ﾏﾑ､｡ｚ´A A　）.|:|品 l　　ヽ　ミ; 　　彡 ∧＿∧　（○　　〇j　　 （＿）いマと）マ凹g|:|＼（_ｲ ﾞ丶、ｲｱ二二二二
|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:::|ﾕゝ(*´ⅴ)器|:|e゜"(⌒_,,～./⌒^ヽ （　　　　）　｜｜｜　　　　　　　l王王l　　∩＿∩.　ー　　..|:::|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:
|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:::|こ　(　　i=====i　　 　 　 く,,_＿_ゝ （　Ｏ 　 ）　 | ｜,ﾉ. 　 　 ∧＿∧＿）__）.（,,,・Д・,）.:.＿モ弌|:::|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:
|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:::|ひ／品(　・∀・)　　Ａ__Ａ.ιﾞ　∪　│ │ │　（＿）.　　 　 （　　´∀）＿.　⊂　 　　つ(三）Yで|:::|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:
|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:::|YｬｩYと（¨¨ｙ¨¨）´（　　　 ） 　　 ∧ ∧ ∧ ∧　　∧ 　∧　　（, ○　　⊃|　　 |　x .. ∧＿∧仁]|:::|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:
|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:::| ゝィ.　　|　　|　|　くｌ￣￣ｌ} 　 　(,,＾ー＾(ﾟヮﾟ..┌─────────────────────────────┐
|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:::|￣／i　（＿）＿）　 |　 |　| 　 　　|　　つと | │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　 　 　 　 .│
|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:::|二／　　　　　　　（＿）＿）　～（　　　とノ　│　 だが、ティムールの的確な指示によってロープの増産が行われ　　 .│
|:i:|:i:|:i:|:i:|:i:|:::|　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 U＾U.　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　 　 │
￣￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 滞りなく作業を続行することができたのだ　　　　 　 　 　 .　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 └─────────────────────────────┘

　　　　　　　 　 　 　 .┌──────────────────────────────┐
　　　　　　　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 　 .│　結果、サマルカンドには未曾有の大建築が次々と誕生するのだった. 　│
　　　　　　　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 　 .└──────────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　_-──--_
　　　　 '────-..　　ﾉﾉ　ｿ 工エ ヾヽ＿
　　　│　　＿　　　　｀─"￣ ＼:::::／　＼　ヾ
　　　│　　＿　　　　ヽ　ヽ　　　　/|　　　 ＼ ｀ミﾍ
　　　│　　＿　　　　│　 |_⊂　 │||　　　／　＼　｀ヾ
　＼ │　　＿　　　　│　ヘ　 　 └|| 　／ ／　三）　ノ丿
:::::::::::│　　＿　　　　│ .'ヽ　　　｜||／ ／ ⊂ 二ミ　　 ソ　　　　　　　 　 　 　 おかげでこっちはいい迷惑だよ･･････
　（::::│　　　　　　　　| （￣｀-.'＾｀＼ ―　　　　三彡　 ヾヽ
＼ヾ:│　　─　⊂　　|　ヾ｀ー '｀＼　＿　　　　＝ミ　 　ヾ
::::::::::│　　─　　　　│　　　⊂　 | |＼＼　　　三　　 　ミゞ
::::::::::│　　─　　　　│ ┌ 　　　┌|| ＼ ＼　三ソ　丶ヾ───
＼:::::│　　─　　⊂ │丿 　 　　｜||　 ＼ ＼≡ヾ　ヾﾐ
　 ＼│:::::::─　　　　ﾉ　　::::::::::::　ヽ|| :::::　＼::::ソ::::::ヽ:::ゞ
:::　　／ ＼:::::::::::::::::::／￣ヽ:::::／:::＼:::::::::::::::::／:::::::::::ノヾ
:::::／:::::／ :::::::::::::::::::::::::::::ヽヽ:::工エソノ::::::::::::::::::::::::　　 　 　 　 　 　 　 ←インドから連れてこられた労働奴隷
／:::::／　　　:::::::::::::::::::::　　　￣￣￣　　　:::::::::::::::
:::::／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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小ネタ終わり　ご飯食べてくる

乙