全部口で説明しちゃう系やる夫スレ
やります

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　　 　 　 　 　 　 　 　 │　 　物語開始から六年目　 . │
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　　　　　　　　 　 　 　 　 │.　サマルカンドに続く道　　│
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　　　　　 　 　 　 .: :.　イルハン国の分裂以降、ホラーサーンは群雄が割拠する時代に突入したが　　..: : .
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　　　　　 　 　 　 .: :.　その中でも、サブザワールを本拠地とした共和制政権であるサルバダールは. 　: : .
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　　　　　 　 　 　 .: :.　強大な権力を持つには至らなかったものの、広く民衆の支持を集めた　　　　　　: : .
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　　　　　　　　　　　　j_｣ --ｧｚつ ,. イ´──:::::..:. 　 「勝利か絞首刑か」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 .: : .
　 　　　　　　　 　 ,__从ル'!j r,l／:::::/::::::::::::::::::.:..:. 　　　　　　　　　　　　: : .
　 ／￣￣ ─ヶ７三二三＞'´:::::::::/::::::::::::::::::::.:..:.　　過激なスローガンと、強硬な反モンゴル姿勢、それとシーア派のスーフィズムと　　: : .
　 　 ,＿_　　 l/ｒ┐ , r-､〈::::::::／::/:::::::::::::::::::/:.:..:. 　　 　 　 　 　 　 : : .
　 '´　　　￣７/1j／.ﾍ::j ﾄゝｲ::::::/::○:::::::::::/::::.:..:.　　人々の情熱をかきたてやすい要素がてんこ盛りだったのだ　　　　　　　 　 　 　 　 .:..:.....
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.　 　 　 /　　 ''`／ｌ=　 /::::::r';: 二ニ＝､:::l:::::/ i ゝ─ｧｵ　i'ゝ'' ' ¨~　　ljiii　/＿,,,/　／ ヽﾍﾍく　.ｌ::::／::|　ﾍ:ヽ｀ ‐- ､ゝ:ﾍ
　　　 __l　 　 ／ 　し, ,':::::::::7-;:::::::::::::::ゝ､l::/　 l 　 ノ;.ｲ　　　　　_..-　ｌ　　 }ニ彡ィ'三三（ヽﾍj　／　l::::|　_l;;;;l　　　　ヽ｀l
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　.:.:.:.:.:.ﾄ､　　　 ,.ｲ((　 ﾊ　l.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.r=＝＝＝ ∩.:..:/ 　 シーア派の宗教指導者たちの確執が原因で　　.　　....: : .
　.:.:.:.:.:.:l　＼／//　｀ｰ'　V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　　　　 l l.:..:..:. 　　 .: : .
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : :.　.....一地方勢力の地位から脱却は出来なかった　　　　　.: : .
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ﾞ'::ﾞ´|｀!ヾ辷^-'::(_)fﾍ{'ﾞ{::!::.ﾞ´|｀!ヾ辷^-'::(_)fﾍ{'ﾞ{::ｪ|ﾄ､〉y､):､ r'三ヲｲ ! 「j iY}.| ﾄヽ ::(_)fﾍ{'ﾞ{::!.vvvym ,、r=v=y'+ヽr'_､ｨ_ヽｲ__ -、_';'';';';;;';';'';.
..}{ ｉ}兮.､!} ﾄ'ﾆ}{ ｉ}兮ｉ´<|‐^‐〈....､!} ﾄ'ﾆ}{ ｉ}兮ｉ´<| ｨ三ヽ　,ノ三 ﾉ}_/} !r'/ Уﾉr,'.」..}{ ｉ}兮ｉ´<|'ﾞ{::!..〉y､):､ィﾄ'tfゝｲ ! 「j iY}.| ﾄヽ ::(_)fﾍ{'ﾞ{::!
　!-|;;;;||.　;;〉;;ﾈ!-|;;;;||┬|:::|::ﾊ i、!..;;〉;;ﾈ!-|;;;;||┬|i.{三彡≦三 /.〈;;;Yｰﾊ｀＾i､У 〉;;ﾈ!-|;;;;||┬ｉ´<|ﾞ′「!ﾄ._/j!, i}_/} !r'/ Уﾉr,'.」..}{ ｉ}兮ｉ´<||
|!:|.ｉ|:ｌllｌ| |i !|「|!:|.ｉ|:ｌllｌ| |i }:::!:{ }_!}」ｌ..!|「|!:|.ｉ|:ｌllｌ| |_,r≦三三三ﾆ「!|| || i!/ T/,ｉ |.ﾞ!|「|!:|.ｉ|:ｌllｌ| |i }.||┬|.ﾞィ!ﾊ};;;;〈;;;;〈;;;Yｰﾊ｀＾i､У 〉;;ﾈ!-|;;;;||┬|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ三三三三三ﾆヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iﾍﾟi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !三三三三三ﾆ〈　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿_ji圭圭圭圭
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /三三三三三ﾆ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿j生圭圭圭圭圭
　　　　　　 　　　　 　　　　　 　 }圭圭圭圭圭圭圭圭
　　　 　 　 .::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .　　　..＿＿ ー_￢＝r------ｒ --
　　 　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .. . .r'-_-_-.1　 　 }i「￣||7￣
　　 　 　 .: :.　..しかしその反モンゴル主義故か　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : :...　.r≧≦.'ｫ　　　|ｉl　 /i
　　 　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .. . .| |￣| | l. 　 　|ｉ|_./'||
　　 　 　 .: :.　..東チャガタイの支配を受けていた　当時のマー・ワラー・アンナフルでも　　　　　　　　　 : : .. . .Lｌ 　Ll┘ 　　t.j-' .ｔj
　　 　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　 　 　 .: :.　..ほとんどスンニ派しかいない地域であるにも関わらず、シンパを増やし続けていた　　...: : .
　　 　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :

　　　　　 〔////////////////////////////////////////////////////////////////////イ⌒´
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ヽ.､__　　,ゝ/////////////////////////////////////////////////////////////////////////／~´
　ヽ//77//////////////////////////////////////////////////////////////////////////,ア´
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　　　　 _ﾌ'///////////////////////￣￣≧x＼/,{:::;x≦＼//////////////.:..:. 　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　'´￣)'´￣｀ﾌ////////////rｲ'/　 <弋ﾗヾ;;「.:￣);;/ﾍ'ラ`>/////////////: : 　モンゴル王トゥグルク・テミュルは既に他界し. 　: : .
　　　　　　　　 ィ//////////////|:{Ⅵ　　}ｉ!~)彡'.::ハ i;;{:｀ミ(~ｉ!}ﾍ//Ⅵ}/////// :..:　　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
　　　　　　　　ノｸイ///////////∧Ⅵ!　 {i:!/.::::::::::}　 |;;}:::. .:::}i:!|::jｲﾍﾉﾉ/////// :..:.　 長男のイリヤス・ホージャが後を継いでいた..　.: : .
　　 　 　 　 　 　 ノィ~ﾞフ////////∧ゞ'.　|i:!{ ＼:::/､_!_!;;〉::::::::}i:!|::,tﾞ／////////..:..:. 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　／了//／)/////77ﾊ |i:!　　};'　｀Y:::::::::::::::}i:!/7/////////く　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
　　　　 　 　 　 　 　 ,ノイ｀′ﾉ'⌒>/////,､i:!　　．-=≡=､，::::i:!;'////////辷'⌒ヾ=
　　　　　　　　　　　　　　　-″／´勹//// ﾄi:!、　　 ｰr'.::::::::::j:!小//Γ＼〈￣`ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／1〆/ｸ|ヽ＼:.、　 L::::::ィ小/∧ﾍ{　　＾ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿 ´＿|!　ﾐ:`≧＝::≦::/}/「＿
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／/,┤　 ｀　￣=彡" /.::|ｰﾍ.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿/　 ∨,} 　 　 　 　 　 /.:::::!///〉 Υ≧、
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _＿／-=「　　 ∨　　　　　　　/.::::::::`ヽ/　 ﾉﾆ=-＼
　　　 　 　 　 　 　 　 　 _/-=ﾆ二三|!　　 ∧ 　 　 　 　 /.::::j:::::::::/ 　/三ﾆ=-ヽ￢、
　　　　　　　　　　　　／_ i-=ﾆ二三八　　 ∧　　ヽ 　 /.::::::{:::::::/ 　 「三二ﾆ=-ヽﾆ≧､
　　　　　　　　　 　 /-=ﾆI|三ﾆ＝‐//, ヽ　　∧､＿}:.　{::::::::::ゝ:/　　/三二ニ=-//ﾆ=- ヽ　　　 　 　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.:／.:::ー:::＼｀:::.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:./〃..:.:.:..::.:...,､:ヽ.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:,'.:.ｉ!..:.:.:.:.:.:.:.:/ヽ..:.ｰ:ヽ:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,':'.:.:..,'....il:::::.......／　　ヽ::...:::,::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｉ!!:.:.:.i.:..:li:::::.∠＿　　 　ゝ::..l:..!
　　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....:､..l.:.:.l:／ ｰ -, 　　,￣ヽ:..l:.:l
　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 :..:....:.:i....:'ｰ､￣ｆﾇ､　　くｆﾇﾝ'ｖ.:,'
　 　 : :. 　.度重なる西側の反乱に業を煮やしたイリヤス・ホージャは親征を開始し　 　 　 .:..:.....＼.!　　 ￣　　 丶 ￣,::,:/
　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 :..: ..｀ヽi　　　　　　　　　 N′
　 　 : :. 　.「泥沼の戦い」でティムールとフサインの連合軍を撃破　　　　　　　　　　 　 　 　 : :...........｀ヽ　　　　￣　／
　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .　　........!｀ ｰ, __ , ´
　 　 : :. 　.悠々とサマルカンドへと進軍する　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .　　........l￣７ 　 |
　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .　　........,　/ｉ　　丶
　 　 .: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :　　.......ノイﾐ.| 　／｀ﾆ=-､_, -- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿/ ,'ミ＾ヽ/ﾆニニﾆ/ﾆニニﾆ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,―,=ニﾆ　,ゞ'　 /ニニニﾆｉﾆニニニﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ‐=ﾆ!ﾆニ' ,ミ'　 ,-ﾆﾆﾆニニﾚﾆニニニﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,-=ﾆiﾆニ' ﾐﾐ'　,-ﾆニニニ三!ニニニニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 =ﾆﾆｉ=ﾆﾚミﾐ',‐ﾆﾆニニ二三ヽﾆﾆニニﾆ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヾ-=l=ﾆｉﾐﾐﾐ/-ニニニﾆﾆﾆﾆﾆﾄ:;;;;;:;:;;:;;「
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 １;;::i-=ｉﾐﾐ/-ニニニﾆﾆﾆﾆ‐ ,' ＾!::;;;;;;:;;i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｌ;::;l‐ﾆｌﾐ/ニニニニﾆﾆﾆﾆ‐,　　:;:;::;:;:;::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ;:;;:;l‐ﾆ∨ニニニニﾆﾆﾆﾆ-l　　:::;;;:;;:;;::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ;::.:.i-ニiニニニニﾆﾆﾆﾆ‐/ 　　:::;:;:.::;;.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ;:.;;:;ｉ-ニニニニﾆﾆﾆﾆﾆ-,' 　　 :.::;:.::;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ;..;:;:lｰニニニﾆﾆﾆﾆﾆﾆ‐ｉ　　 　:.;:;::.::.:;:

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　 　 　 　 　 　 み
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´.:::::::.ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.::::::::::::/　　　　 　 　 ん
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /.::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　--　、　　　　　 /.::::::::::::/　　　　　　　　　な
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ/////ハ　 　 　 /.::::::::::::/　　　　　持
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ!/ﾚﾙソﾉj! 　 　 /.:::::::r「l1　　　　　　　　　　 丸
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 '从　　 从l≧､ /.::::::::::! _ﾉ　　　　　　っ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／V∧ー ' j |:.　/.:::::::::::/ ヾ　　　　　　 　 　 　 太
　 　 　 　 行　　　　　　　／ ､　V/ ー ''|ﾉ. /.:::::::::::/　 /　　　 　 　 た
　　　　　　　　　　　　　　l!　　ﾍ　　 | 　 |: /.:::::::::::/　 /　　　　 　 　 　 　 　 は
　　　　　　く　　　　　　 V 　 　 }　　ｉ　　l/.:::::::::::/ー '　　　　　　　　な
　　　　　　　　　　　 　 /　　　v′ ｜　/.:::::::::::/
　 　 　 　 ぞ　 　 　 　 　 　 V　 　 |! /.:::::::::::/V.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　　　　　　　　　 　 　 { 　 　 l 　 　 |/.:::::::::::/　:..: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　ォ 　 　 　 ∧　　　V 　 /.:::::::::::/!　 : :. . . ここで活躍するのが、サルバダールだ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　 　 　 　 ∧　　-∨/.:::::::::::/　V..: :　　....　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　 　 　 　 / /　　　　 / /∨　 -《::::::::::::/ｰ≦V:..:　　.サマルカンド内に影響を広げていた彼らは、イリヤス・ホージャの軍勢を奇襲する　 　: : .
　　　　　 '　'　　　　　　 ､　Ｖ/　 ヾ::::::/ , ､　 . : :.　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼,lゞ ｰ ' .:/ /　 ＼　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
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　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │..※彼岸島　芥川賞受賞おめでとう！　│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　_､丶 `｀￣￣´ " ''　 .,
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　　　　　　　　　　　　‰.:.:.:.:::::::::;:ﾟ.:. .:.:.:.:.:............ .`､.::::::.:.:.:.:.:.:.゜.
　　　　　　 　 　 　 , ゜.:.:.:.:.:.:::::.:,'.:.:　........,':, ..........　..ﾟ:,.::::: :.:.:.:.:..　:,
　　　　　　　　　　,:゜...　　　　..,′　　　/　':,　　　　　:,...　　 　 ....ﾟ｡
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　　　　　　　　 ; :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{／　　 　 ヽ　,＇　　 　 ＼}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i. 　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　　　　　 　 　 i :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./´"''ｰ- -‐ }, ′ ‐- -‐''"´ : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.￤.: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　 　 　 　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　,　´　｀ヽ　＼　　 .:´￣｀　､', .:.:.:.:.:.:.:.:. :　: :.　....さらにはモンゴル軍の馬の間に疫病が流行ったこともあって　　...: : .
　　 　 　 　 　 }.:.:.:.:.:.::::::;.:ﾞ:,z-...,,,,__:::‐　　 ｀　､‐:::__,,,,...-ｚ':,:.:.:.:.:.:.:.. ;.　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　 　 　 　 　 }.:.:.:.:.:.:,｡ﾟ .:.:.:.＾ 乂うﾌ　　　　　 ':,乂うﾌ ^ /＾ ､:.:.:.:.:..i.　: :.　....彼らは東へと退いて行った　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　,゜.:.;.　'{ ..:.:.:....:.　　　　　　　　　　｝　　 　 ,'... ....＼:.:.:.{.　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
.　　　　 　 　 ,ﾟ／　　゜..:.:.:.::::::,　　　　　　 i 　 　 :,　 　 ,:::.:. :.:.:.. ＾ ､{　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
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.　 　 　 ,ｨｉ{ニニニニ{ニニニﾆﾆ 　 　 ,こニ,　　　　ニニニﾆ=-　 -‐ｰ- .,
. 　 　 ,ふニニニニﾆﾔこ二ニニ　　 / ニﾆ ':,　 　 ニニニニﾆ/ニニニﾆ心、
　 　 /二二ニニニニﾔ二ニニﾆ　 , ′こﾆ　　、　ニニニニﾆたﾆﾆニニ二ム
　　,心ニニニニニﾆﾆ}ニニニニ／　 二二　　 ヽ二ニニニﾆ{ニニニニニニﾑ

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　　./ 7
　 / /　 　　　　　　　　　　　　/ 7
ﾆ　　ﾆ二7　　　　　　　　　　/ /　　　　　　　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .
/　/ 　　　　　/二二二 ﾆﾆ　　ﾆ二7　　　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
.../ 　　　　　　　　　　 ／／/ /　　　　　　/二二二.:..:ﾆ 　 勝利に湧きたつサマルカンドに、フサインとティムールが祝賀に訪れる　: : .
/ 　 　 　　　　　　　／／ ./ /　　　　　　　 　 　 　 .: :. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　 ／／　 / /　　　　　　　　　　／／.:..:..　 . 同じ反モンゴル陣営の気安さだろうか　　　　....　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　／／　　/ /　　　　　　　　　／／　　: :./ 　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　 ／／　　 ./ / ＿＿＿＿＿ _　／　　 ./.: :　　...サルバダールの指導者はろくに疑わずに面会した　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　 / / .|.:.:に＿＿」」:::::::Y^^^`ヽ__.: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_ノ　　　　 |. : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: :
　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣　く　　　 　 　| .: .:. :. :./」二」p'ﾞ;;.:O . :ｑ .: ;:;ﾞ ,ﾞ,o彡ﾐﾐヽ　＿＿.: ;: ;:; ;:;;:;:;;
. :. :. :. :.: .: .: .:. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :.: .: .:.｀`ヽ　 ,､､ノヽo b .〔」ﾞ''' ''l〕.: :;:; p'ﾞ;;.:O ｑ .: .::.}-',ﾐﾐﾐ!「　-‐ ─ヽ; :; ;;;;;;
.../ l. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :. :.: .O od .:'`;:; ,.: ;oV"´　　 1　　..」ゝ‐/:`ｰ-､　　　「￣ |　 L_ノｼｼ　 , - ─ ミﾐヽ;:;:;;
/ 　| p'ﾞ;;.:O od .:'`;:; ,.: ;oQ r;;;;;;;;;､p o ..:.,,､､､､',　　 　 1 .::.:.:::〈瓜ﾉ:::::::::',〈⌒〕二二ﾆ‐.:::::::::ﾉ　 - ─ ミﾐ _丿;:;;;
　　.|.　ム) p'ﾞ;;.:O od .:'`;:; ﾉｰ`ﾐﾐ!　　 彡',',',',',',;',　　　 l!.:.:::::::::::::::::.:...:: /ハ`ヽ-─-､.:::::::ノ.:.＼　　ﾉ　　　 ﾆ三
ﾚ彡ﾐ　|:::::l　　,;彡ミﾐヽ　　 },_, ｲ:::::::::ハ;;';';';'';';'';;;!　　　il!.:::::.:.:.:.:,r ‐く　ﾉ　ﾉ__/｡:::.:.　 　/. :; :; :;: ;V . :. :ィｲ三三
l彡彡_ﾉ.::ﾉﾐyｲ彡ミミﾐﾐ;:y.:.::::.:.::::::::::.:}‐､i;;:r ,;:;:;:;:;!　　　ll!;:;:;;:;:;;/jjjjjijijﾚ;:;:;;!　 i!　　　　/.: ;: ;: ;: ;:;ニ三 三 三三
ﾚ.:.:. ﾆ三三 〉彡ミﾐﾐﾐﾐﾉｨｲ彡 ミﾐヽ.〈　　ソ;:;;;;;:;:;|　　　llll!;:;;;:/jjlijiijijiﾘ;:;:;:;:;!　ﾘ　　,..イ. :; ; ;;;;; ﾆﾆ 三 三三三三
.:.:.:.:ﾆ三三ハ彡ミﾐﾐﾐ,'ｨｲ彡 ミﾐミﾐﾐ',ﾊ　　,r-─ﾉ　　　　ﾉ;:;:;ヾ州州ｼ;:;:;:;;ﾉ　 レ'´. :; :;:;;:;: ;;ﾆﾆ ニ 三 三三三三
.:.二三三/　 ヾ彡ﾐﾐﾐ{ｨｼﾞ jijijijijijijiiiji! ﾌ""´￣7　　　　/iijiijijijijjijijjijijijijiijｨイ; :; :; :;ﾆﾆ 二 三 三三 三三 三三
　iﾆ,r'"´　　　　ゞ;:;:;:;:;{jijijijijijijiiijijijijijl!　　 　 /　　　 .:;1ij1iji1ji1ji1ii1i1l1lj1i1j; :; :ﾆﾆ ニ三 三三 三三三三三
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: : : : : : : : : : :.卜∧,. ＼ヽ＼_　 　 ／: :＼　　Ｖ　　: :　　　すると　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
: : : : : : : : : : : ハ ∧, , ,≧=≦.. イ: : ．: : :ヽ、　 　 : :. 　..突如、フサインとティムールは態度を一変させ、サルバダール達を皆殺しにすると: : .
: : : : : : : : : : / : | ⌒ｱ¨¨´/: : : : : : : : : : : : :.廴　　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
: : : : : : : : : : :7:/　 ,/: :.／: : : : : :_, -､: : :￣: : : ]　 : :. 　..サマルカンドを支配した……　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
: : : : : : : : : :./:/￣/: :, -‐--=‐'了　,ﾉ-､: : : ￣￣L:..:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
: : : : : : : : : 〈:/　 /／　,_　　　／ ／　 ∧ヽ、: : : : :.: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :

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　　　　　　　 　 　 │ 　 一年前　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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　　　　　　　 　 　 │ 　 甘粛のダールッスィヤードにて　　....│
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　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /__ニニニニニニニ__ニニニ二＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 '"　 　Y二二二ニY　　　｀ =./ニニ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　 　 ﾉ二二ﾆﾆ-八　　 　 }/＼ニニ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　/≧=≦ニニニニニニ≧=≦V 　 ＼ﾆﾆ∧
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /'"´ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀"'V'　　 ＼ﾆ∧___　　 　 　 ＞''"~~ ＞
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 　 　 　 ＿＿＿＿＿_　　　 　 V'　　　 `ー '"､｀¨¨¨´　　　 ...横島、私はあなたの言うことを信じます
　　　　　　　　　 　 　 　 / _　 -=ニニニニニニニニニ=-　 _ V'　　　　　 　 ＼`ｰ‐=≦､、
　　　　　　　　　 　 　 _ -ニニニニニニ二二二二二二ニニニ-　_　　　　　 　 ｀¨¨´　　.....あなたが見通す未来も、その通りなのでしょう
　　　　　 　 　 　 _ -ﾆ二二二ニニニニニニニニニニニニニニニニ-　_
　 　 　 　 　 _ -ﾆニニニニニニ二二二二ﾆ=- ―‐ -=ﾆ二二ニニニニニﾆ- 　_　　　　　 カザガンは確かに命を落としたのだろうし
　　　　_　-ニニニニニニ二二ﾆ=-　"~{V::::::::∧､::::::::＼､:::::｀~"''　－＝ニ二二二≧ｓ｡,,
,,｡ｓ≦二二ﾆﾆ＝－ 　 "~´{::::､::::::: ',{ V:', ＼:::::::::＼`～､}::＼::::::::',＼ 　 　 　 　 　 　 ''"´　 ティムールという男には、極力近づかない方がよいのでしょう
｀"''～､、　　　　 　 　 　 　 Ｖﾑ＼:::::'.,. ＼　 ｀¨¨¨⌒ /::::::: ',:}＼::::',　　 　 　 ''"
　　　　　｀~"''＝=―――― ヾ} ::::`＜≧ｧ　--　　.イ V:::::::::＼　ヾ}~´
　　　　　　　　　　　　　 　 　 |- ＼::::::＼} ＞-＜ {ニニ＼::::::::::｀¨二ﾆ=- ､
　　　　　　　　　　　　　 　 　 |!ﾆﾆ|i＼:::: ｀`'～､　 Vニニ| `～､、::::::::`～､
　　　　　　　　　　　　　 　 ,イ|二,ｨV- ＼:::::＼､}　　V二/､ﾆﾆ|＼｀`～､:ヾ}
　　　　　 　 　 　 　 　 　 /二|／ﾆ-Vニ} `～､＼ 　 }／二＼.|ﾆ∧.　　 ヾ}

　　　　　　　　　　　　　／　 　 　 　 　 ｀~"'' ‐=ニ二二二＼ニニニﾆ＼
＿＿＿＿＿　 　 -=ﾆ二ニ=-　_　　　　　　　　　 ｀`～､、ニ`＜ニニニﾑ
ﾆニニ二二二二二二二二二二二ニ=-　_　　　 　 　 　 ＼ﾆ|.　 ヾ二二 |
､、ﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二二二ニ=-　_　　 　 `|　　 {二二 |
.　 ｀`～､、ﾆﾆニニ二二二二二二二二二二二二二＼　　 /　 　 ニニ-|
　　　　　　｀`～､、ﾆニニニニニ二二二二二二二二二＼/　　 　 ',ニニ|
　　　　　　　　　／｀`ｰ=ニ二二二二二二二ニ=- 、ニニﾆ＼　　　 Vニ/
　　　　　　　 ／イ:::::::::::::::::_::/ :::::::/_// :::／}:::::::::::::: ＼二二ニ＼　　 V/　　　　その上で、お願いします
　　　　　　　 　 /:/::::::/:::/ |:| ::::::::|://｀`～/! :::::::/ :::: |:＼ニﾆﾆ-ﾑ 　 ∧
　 　 　 　 　 　 {/{:::::/:::::{　|:|:::::::「|ミk､ ﾐ //:::::､/ }:/}::|:::::::＼ニﾆ-ﾑ / 　',　　　 なんとかして
　　　　　　　　 　 ∨{::::::::ゝ|:|::| ::: |ﾋシ ` ./＞''" `＜}::| :::::::|-＼二-/
.　　　　　 　 　 　 /＼::::::ｲl|:|::|:::l､{　｀ 　 　 ,ｲﾐk､　.,':/::::::::;'///,V-ｌ{ .|　　}　 　 .私をサマルカンドまで連れて行ってもらえませんか
　　　　　　　　 　 {ニ-＼ﾉ |:|∧:{ 　 　 　 '　ゞ'"／/ｲ:::::::://////V {/|　 /
　　　　　　 　 　 /二二ﾆ＼:|::::|＼ゝ _　 　 　 /::::: /:::::: /｀"～､、 Vﾆ| ./
　　　　　 　 　 ./二二ﾆﾆ/´}V:|＼＿＿＿ .イ:::::::/:::::／　　　　　｀`Vl|/|
.　 　 　 　 　 _〈二ニﾆﾆ/二}:::ﾞ{ニニｺ二ﾆ-| :::∠::イ　 　 　 　 　 　 V-|
　　　　 　 ／二＼二ﾆ/-ﾆ/ :::',　 　 ヾﾆﾆ-| :::::::|　　　　　　　　　 　 ∨
　　　　　/二二ﾆﾆ＼/-ﾆ/|::::::::',　¨´　{二/| :::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　 ,'二二二二ニニ/_.|:::::::::| 　 ＿{-/-| :::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　めぐみん……
　　 　 ,'二二ニニニニ/: : |:::: /:!∨ ___{/ﾆ/::::::}::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
. 　 　 ニﾆﾆ／二二ﾆ/: : : |:::/}/ヽ/: : :.Ｖ/::::::/}/
　　　 ﾆﾆ／二ニﾆﾆ/: : : : }/ : ＼／ : ∠::::イニ|
.　　　|／二ニニニ/:. :. :. : : : : ／＼: : : | :＼-ﾆ!
　　／二ニニニﾆ/: : : : : : : : : : : : : : :. :.|:. :. :＼|

　　　 　 　 　／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;∠_,,.､..,,_
　　 　 　 　/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼
　　　 　 /l,l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼
　　　　 /:;:;lﾞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;．-
　 　 　l:;:;:;:;:;:;:;:;:;／/:;:;:;:;／.:/:;:;／/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀;､
　　　　l:;:;:;:;:;:;／:.:..{:;:;:;:;ﾞ,>､/;∠:／:;:;／}:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;ﾊ
　　　　＼:;:;:;:l.:.:.:.:.:l;://　　＼／_.ィ´ヾ/ｿ_,}:;:;:;:;:;:;ﾊ
　　 　 　 ,>::;l/^ヾ/ﾚi　n　　 ヽノ _,.．-=''"l:;:;:;:;:;:;:;:;}
　　　　 ,/:;:;:/ >､ﾘ,　ﾞ　l;l　　　　 / n　　iヾ,:;:;:;:;il:;:;/
　　　　 l:;:;:;:{　l_　　 ｀----´　　ゝ l:l　 //_.ィ´　l;/　　　　 　 　 言った通り、これからしばらくサマルカンドは混乱の時期に入る
　　　　 ﾚ{:;:;:;ヽ_　　　　　　　　 ノ　ヽ= / ﾉ　　 ,ﾘ
　　　　　　ヾ:;:;:;:;>､　　　　　- ､　　 　 ﾚ　　 　 　 　 　 　 　 　 できるならば近くの街に滞在して、時期を見計らってから移動した方が
　　　　　　　V､;i_,.．-┐ 　 　｀　　　,／
　　　　_,.．''"´:::r┐:::::l丶 　 　 　 ィ´
　　　 i::::::::::::::::::i__!::::::l　　｀ - ｨ_,,.;:-－''i
＝＝＝＝＝-:::::::::::::`:‐┐　{:::::::::/ }:::/
::::::::::::ll:::::::::::::::::::://::::::::::::i /￣'i::::ゝﾞ::/__
::::::::::::::ll::::::::::::::::::l l::::::::::::iVl　　l:::::::::::::::/､..,,_
:::::::::::::::ll::::::::::::::::l l::::::::::::l　 l　 .l:::::::::::::/::::::::::::｀丶､ _
:::::::::::::::ﾊ::::::::::::::l l:::::::::::l　　＼ l l::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::＼



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,(__.ノ二ニニﾆﾆ{　 Ｘ 　}ﾆﾆV'　　 　 ', 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _　　　　-/`＜二二二二ﾆ乂.＿.ノニニV　　 　 ヽ{､　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _　　－＝ニ二二二二/ 　 　 ｀"''　-=ﾆ二二二二二二V_　　　　　ヽｊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈二二二二二二二二ﾆ-　_　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }二ニ- 　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼二二二二二二二二二ニ-　　_　　　 　 　 　 　 　 　 }二二二二ﾆ-　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 `'＜二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニニニﾆ- 、
　 　 　 カザガンには恩があります　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀"''　-=ニ二二二二二二二二二二二二ニニニニニニニニニニニ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　// ::::::/:/ {:::::::::´~"''～､、二二二二ニニニニニニニﾆ=- 　'"
　 　 　 仇を取りたいとまでは思いませんが　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //::::::::::{/ ｀{V::::/_jI斗匕 ';:~"''ｰ=ﾆ二二二ﾆ=- 　 "~´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{,'|:::::::::/::',「ぅkヾ{　　 ,ｨ云=ｧ:}::::::::::|､ :::::::V',
　 　 　 彼の家族が騒動に巻き込まれるのは見逃せませんし　　　　　　　 　 　 　 　 .{ |:ｉ::::::|ｌ::::', Vﾘ　　　　 Vｿ　//:::::::ｌ| } :::: l:|ヾ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:lV:::|::: /',　　　　　　　　/ｲ :::::::/ｲ::/}/ﾘ
　 　 　 できるならばサマルカンドの街を救いたい　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾞ{,'ヾ{::/:八　 `　 　 　 　 /::::/:/:}／∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／::::: /ﾊﾆﾆ`: . ￣`　 　./:／}/ /二ﾆ∧_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /::::: ／/ニV二ﾆ, `ｰ=≦ {//::::::/二二ニ}ﾆ=- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /ｲ:::/ﾆ/ﾆ／ Vﾆ/ ～､　　 ./::::::/二二二/二ニﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／=V{=〈／二ニV{　　　　 ...::::::::/二二二/ニニニニ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/_.　-=＼ニニニニﾘ～､ ,ｲ::::::::／ Vニﾆ／二二ニニニ∧-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ 　 -=ニ二二二二二二／～､　{/{:: /{二-.V／二二ニニニニニニ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _　-ﾆ二二二二二二二二二／.: :W: : :ヽ/∨:.:V二ニニニニニニニニニニ}ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _ -ﾆﾆニニ二二二二二二二＞'" : : : : :V: : : X: : : : :＼二二二ニニニニニニニﾆ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／＞''"´￣￣￣￣￣￣￣￣ ニ/: : : : : : / V: : :X:. :. :. :. :.＼二二二ニニニニニニニ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／´二二二二二二二二ニニニニ/: : : : : : /二 V: : : : : : : : : :. :.＼二二二二二二ニニ＞-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／二二二ニニニニニニニニニニ／: : : : : : /二二 V: : : : : : : : : : : : :`＜二二二ﾆ=- ''" : : }ﾆ}

ニ＝－　　 _　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　 ｀`～､二二ニニニﾆ| |
`'＜ニニニニﾆﾆ=- 　 ∠_　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 `～､二ニﾆﾆ| |
.､　　 `'＜二二二二二二二ﾆ=-　_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`　､ 二| |
　＼　　　　ヾ 二二二二ニニニニニﾆ-　_　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 寸|_|
　　　　　　　　＼二二ニニニニニニニニﾆﾆ-　_　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾞ/
.　　　　 　 　 　 ,.＼二二二二二二二二二二二ニ-　_　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　..もちろん、私たちの手には余ることです
　　 　 　 ー=≦::::::: ＼二二二二ニニニニニニニニニﾆ- _　 　 　 　 　 　 |
　　　 　 　 / :::::::::::::::::: ＼二ニニニニニニニニニニニニニﾆ- _　　　　　　|　　 　 　 　 .何もできずに無為に命を落とすだけかもしれない……
.　　 　 　 /::／:::::::::::::::::::::::`～､、ニニニニニニニニニニニニニﾆ- _　　　 |
　　　　　 {:/{ :::: /{:::::::::::::::::::::::::::: `～､、二二二二二二二二二二二ニ- _　|
　　　　　 {'　V::::{. W::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::`～､、二二二二二二ニニニニニ＼　　　　　　 .ですが、それでもやはり
　　　　　　　　r‐=ニ二二二ニ＝－　　_ ::::::::: `～､、二二二ニニニニニニﾆ＼
　　　　　　　　|二二二ニニニニニニニﾆﾆ=-　_:::/　`～､、二二二二二ニニニ＼　　　 私の愛するサマルカンドが姿を変えてしまうと言うならば
　　　　　　　　|二二二二二二二二二二二ニニ|'　し　　　 `～､、二ニニニﾆﾆ, - 、.、
　　　　　　　　|_｣L二L｣_ 二二二二二二二二ニ|　　　　　J 　､::}. `～､、二二/≧､}-､　 その時はやはりその場にいたいのです
.　　　　 　 　 ,'二二二二二二二二二二二二二| /⌒ ､　　 ／:::} `～､、}`～/ ::::: /≧!､=＼
　　　　　 　 /二二二二ニニニニニニニニニニ|　､::::::/`ｰ'::::::::;'　　　　 }:::::/::::::::::::::::::::::ﾄ､ﾆﾆ- _
.　　　　　　 {二二二二 _　-=ﾆ二二ﾆ=-　_ ニニ| u ｀¨ﾞ> :::::::: /　　　　 /::::::::::::::::}`　､:::::::::}二二ﾆ- _
.　　　　　　 {＿＿ _ -ﾆ二二二二二二二ニﾆ- _|　　 /::::::: /:/　　　　　{:::::::::::::: /　 　 ヽ::,'二二二二ﾆ- _
　　　　　　　`ｰ{／ニニニニニニニニニニニニﾆ- _´::::::::/}/　　　　　　V::::::::::/　　　　/,'　`～､、二二二ﾆ- _

　　　　　 ,ｨ　／:::::::::::::::::::::／,. .へ..
　　　 .／ :ﾚ´::::::::::::::::::::::/.イ:::::::::::::::｀ :::,.=-
　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＜
　/::::::::::::::::::::::／(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
. {::::::::::::::::::::::::'´） }::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::: ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |.　.例え命に代えても……
　、::::::::::::::::::／　'―-、r―-uヽ、ヾ:::::::::::::ヽ￣ ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
ﾄ、、::::::::::::::::⌒ー:::::―-,r'´￣ヾ::::::::::::::::::::::::＼
l:::ヾ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
’;::::::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　':;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::::/　　　　　　　 　 　 　 　 .……
　　＼ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ、:::::::::::::::::::::i、:::ハ:::/
　　,ィ!ヽ〉::::::::::::::::::::::::::', ヽ:::::::::::::::::::l_ソ :;:;ｿヽ
／:;:;:ﾊ ヽ:::::::::iヽ、::::::::::}―＼:::::::: ;ｨ';:;:＼;:;:;:;:;:ヽ、
:;:;:;://:;ヽ_〉、::l￣ ＼::{ﾘ　ｊiﾂ iﾊ:::/ﾉ:;:;:;:;ヽ＼:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;＼ 、 ;:;:ヽト 　　 `,_ ´ __、 ﾚｲ:;:;:;:;:;:;: ／,:;:;:;:;:;:;:}
:;:;:;:;:;: //:;:;:;:;/、 ＞　 ￣￣, イ |;:;:;:;:;:;:;:< :;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
:;:;:;:;:;//:;:;:;:;/＼＼　　　￣.／／ヾ;:;:;:;:;:;:;:＼ ;:;:;:;:;:;:;|

二-/ :::::::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::: // ::::::/　　.| ::::::::::::::::::::::::: {　Ｖ:::::::',ヽ :::: ',＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::: /,二ニニニニ
二/ :::::::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::: // ::::::/　　　| :::::::::::::::::::::::ｌ|:{.　 V :::::',　Ｖ::::',.　V ::::::::::::::::::::::::::::::: /,二二ニニﾆ
-/ :::::::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::: /｜:::::/　　　 .|:ｌ|:::::::::::::::::::::ｌ|:{　　 V::::::',.　Ｖ:::', 　V::::::::::::::::::::::::::::::::: ｉニニニニﾆ
/ :::::::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::: /　.|!:::/　　　　 |:!|:::::::::::::::::::::ｌ|:{.　 　 V :::i　　W:}　　V :::::::::::::::::::::::: |::ｌ|ニニニニﾆ
::::::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::: ,' 　 ～､、　　 　 !l.|:::::::::::::::::::::ｌ|:{　　 　 V::| 　 ＞'"　　V::::::::::::::::::::::: |::ｌ|ニニニニﾆ
::::ｌ|!::::::::::|::::::::::::::::::::::::: ,'　 　 V{　`～､、 |ｌ.|:::::::::::::::::::::ｌ|:{　 　 　 ＞'"　}/　　 　 V::::::::::::::::::::::|::ｌ|ニニニニﾆ
: /|!::::::::::|::::::::::::::::::::::::代二二ニ＝－　　_└ =ﾆL｣_:::: lﾞ{ -=≦_ 　 －＝ニ二二ｱ ::::::::::::::::::::|::ｌ|ニニニニﾆ
/-|!::::::::::|!:::::::::::::::::::::::::l∧{ 　 |!:::::::´~ｉ"'＜',　　　　　｀`　　　/＞''"´::::f⌒| 　 }/ }:::::::::::::::::::::ｌ|::;'ニニﾆ.＞'"
二|!::::::::::|!:::::::::::::::::::::::::{. ∧　 |!:::::,ｲﾊゝ.|　　　　　 　 　 　 　 　 |!::,ｲﾊ:ゝ-|　 /　,}:::::::::::::::::::::ｌ|,'ニ＞'". 　無理にとは言いません
'＜V ::::: |!::::::::::::::::::::::::::',　　　 Vo:Viｿ :::|　　　　　 　 　 　 　 　 |o:Vｉｿ:::::/ 　 　 :}:::::::::::::::::::::ｌ|''"
　 　V:::: |!::::::::::::::::::::::::::::.　　　ヽ':;::::::::: /　　　　 　 　 　 　 　 　 V::::::::::;:' ｲ　 /: :}:::::::::::::::::::::ｌ|　 　 　 　 .あなたが望むのならば奴隷の身分から解放しますし
.　 　 V:::|!::::::::::::::::::::::::{､:::＼　 と ｀¨¨´⊃　 　 　 　 　 　 　 　 と ｀¨¨´ つ　/: : ,}:::::::::::::::::::::ｌ|
...　　　ヾ|!:::|:::::::::::::::::: {ﾆ`＜＼/／／/／/　　　　　　　 　 　/／/／/／/ ,':.:／j :::/ ::::::::::: ｌ|ﾆ-_　　　　なんなら新たな主人を探すこともできます
　　　 　 |!:::|:::::::::::::::::: {二-＼｀`　　　　　　　　　　　'　　　 　 　 　 　 　 　 ／ﾆ/:::/:::::::::::::::::ｌ|二ﾆ-_
　　　 ,ｨ"V |:::::::::::::::::: {二二ﾆ＼　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ﾆﾆ/:::/!::::::: |:::::::: |二ニﾆ-_
. 　 _-ﾆﾆ.{VV:::::::::::::::∧-ﾆ／⌒|　　 　 　 　 　 __　 　 __　　　　　　 　 |⌒ヾ/／-}:::::::::|:::::: /二二ニﾆ-_
　_-ﾆ二ﾆ{=VV::V:::::::: ∧ｲ-ﾆニ| `: .　　 　 　 ´　 ｀¨´ 　｀　　　　　 　 |ﾆ-／v-ﾆ}:::::::/:::: /二二二ﾆﾆﾆ-_
_-ﾆ二ニ∧=ヾV::V:::::::: ∧-ﾆ二|、 　 `: .　　　 　 　 　 　 　 　 . :　　 /|二ニﾆV./:::::/:::: /}二二二二ﾆﾆﾆ-_
二二ニニ∧ﾆﾆV',＼:::::: ∧ﾆ二|ﾑ.　　　　 ≧s｡..　　　 ..｡s≦　　　 ./-|二ニニ/::／イ /-}ニニニニニニﾆﾆ
ニニニニﾆ∧ﾆﾆ＼={`＜::::＼ﾆ|=ﾑ　　　　　　 　 ｀¨´　　　　　 　 /二|ニニ-/イ-ニ}/二}ニニニニニニﾆﾆ

　　　　　　＼::::::::::::::::／　 }////,} 　 　 　 ,(　　 　 ｲニニニニニ{　　　 }-/ニニニﾆ＼
　　　　　　　 ｀¨¨¨¨´　　.//////　　　 ／ﾆ｀¨¨´ニニニニニﾆﾆゝ　__ノ〈 ―――＜ ∧
　　　　　　　　　　 　 　 ////// 　 　 /''"~´￣￣￣￣￣´~"''～ ､、ニニV　　　　　 ＼}
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　　　　　 　 　 ﾏ /////////－＝ニ二二二二二二二ニニﾆﾆ-　 _　　 　 }　　　　　｜
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　　 　 ｀`～､、　 ﾏ /////　　　　　.／::／:斗-- ミ::::::::´~"''～､、二二二二ﾆ- _　　　.|　∧　|
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　　　　　 　 　 　 　 ﾏ/ﾑ 　 ー==≦::::::::::／{/ /:::::::::::::／ /:/| :::}::::::::ｌ|:::|｀`～､、二二- _　 }/
　　　　　　　　　　　　ﾏ/ﾑ ／::＞''/::::::::/ ,ｨ＝ミ＜_／　　{/ .| :/::::::::::|:::|　　　　｀`～､、ﾆ-_
　　　　　 　 　 　 　 　 ﾏ/ﾑ~´ 　 ,| :::: /ｌ| :::::::::　　　　　＝ミ､|/:/:::::::::|:::|　　　　　 　 　 `～､ ､　　　　　 ですが、あなたの頭の中には何か考えが詰まっているのでしょう？
　　　　　　　　　　　　　 ﾏ/ﾑ.　 /ｌ|::: /::::|　　　　　 '　　.:::::::. /:/::::::::::/:/　 　 　 　 　 　 　 　 ＼､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾏ/ﾑ./::::|::/::::八　　 `　　 　 ｰ=≦イ::::::::::/:/‐- 　 　 _　 　 　 　 　 　 ＼　 　 .それで、どうか、私を助けてくれませんか
　　　　　　　　　　　　　 　 ﾏ/ﾑ::::::ﾞ{ :::／::＼ 　 　 　￣ ／::::::::::::／:::{　　　　　　　　　 　 ‐- 　 　 _＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏ/ﾑ :::／ｉ ヾ}ﾊﾉ`s｡,,＿ ／::::::::::::／ﾑ. V',　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 虫のいい話だとは思いますが……
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ｲﾏ/ﾑ' {ﾆ|ニﾆ＞}　 　 /::::::::::::／l}ﾆﾆﾑ. ＼
　　　　　　　　　　　 　／ 　 |!::ﾏ/ﾑ{ﾆ|~´　　　　　 |::::::: ／ |ﾆ}二／､_
　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ィV::{ﾏ/ﾑ/ ー―‐　、　|::::::/― |ﾆ}／ニﾆﾆ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/ニ-＼.ﾏ／ﾞヽ ＿＿　　 |ｌ::/＿__.|二二ニニﾆﾆ|
　　　　　　　 　 　 　 　 /二ﾆ-／/､／｀ヽ ＿　＼, ∨＿＿_V二二二ニﾆ|
　 　 　 　 　 　 　 　 　 {ニニ/: : {::∧／｀Y: : : :＼／: : : :. :. :.Vニニニﾆﾆ|
　　　　　　　　　 　 　 /{!'ニ/: : : {::: ∧／ ).: : : : :X: : : : : : : : }:`～､、ニﾆ|
　 　 　 　 　 　 　 　 /二ﾆ/|: : : : V::::::::Y´ﾑ＿ : :X: : : : : : : : }: : : : : :V二|
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　 　 　l:;:;:;:;:;:;:;:;:;／/:;:;:;:;／.:/:;:;／/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀;､
　　　　l:;:;:;:;:;:;／:.:..{:;:;:;:;ﾞ,>､/;∠:／:;:;／}:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;ﾊ
　　　　＼:;:;:;:l.:.:.:.:.:l;://　　＼／_.ィ´ヾ/ｿ_,}:;:;:;:;:;:;ﾊ
　　 　 　 ,>::;l/^ヾ/ﾚi　n　　 ヽノ _,.．-=''"l:;:;:;:;:;:;:;:;}　　　　　　　 ちょうど今、イリヤス・ホージャが軍を西へ進めているところだ
　　　　 ,/:;:;:/ >､ﾘ,　ﾞ　l;l　　　　 / n　　iヾ,:;:;:;:;il:;:;/
　　　　 l:;:;:;:{　l_　　 ｀----´　　ゝ l:l　 //_.ィ´　l;/　　　　　　 　 .この後歴史通りに事が進むのならば
　　　　 ﾚ{:;:;:;ヽ_　　　　　　　　 ノ　ヽ= / ﾉ　　 ,ﾘ
　　　　　　ヾ:;:;:;:;>､　　　　　- ､　　 　 ﾚ　　　　　　　　　　　　　 この後「泥沼の戦い」によって
　　　　　　　V､;i_,.．-┐ 　 　｀　　　,／
　　　　_,.．''"´:::r┐:::::l丶 　 　 　 ィ´　　　　　　　　　 　 　 　 　 ティムール達は散々に打ち破られる
　　　 i::::::::::::::::::i__!::::::l　　｀ - ｨ_,,.;:-－''i
＝＝＝＝＝-:::::::::::::`:‐┐　{:::::::::/ }:::/
::::::::::::ll:::::::::::::::::::://::::::::::::i /￣'i::::ゝﾞ::/__
::::::::::::::ll::::::::::::::::::l l::::::::::::iVl　　l:::::::::::::::/､..,,_
:::::::::::::::ll::::::::::::::::l l::::::::::::l　 l　 .l:::::::::::::/::::::::::::｀丶､ _
:::::::::::::::ﾊ::::::::::::::l l:::::::::::l　　＼ l l::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::＼

　　　　　 ,ｨ　／:::::::::::::::::::::／,. .へ..
　　　 .／ :ﾚ´::::::::::::::::::::::/.イ:::::::::::::::｀ :::,.=-
　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＜
　/::::::::::::::::::::::／(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
. {::::::::::::::::::::::::'´） }::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::: ＼　　　　...そしてここが、ティムールが悪手を晒す、最後の場面であり
　、::::::::::::::::::／　'―-、r―-uヽ、ヾ:::::::::::::ヽ￣ ヽ
ﾄ、、::::::::::::::::⌒ー:::::―-,r'´￣ヾ::::::::::::::::::::::::＼　　　　....俺が付け入れる、唯一の隙
l:::ヾ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
’;::::::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　...ここを逃してしまったら、この後はもう、右肩上がりに勢力を伸ばす一方
　':;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::::/
　　＼ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ、:::::::::::::::::::::i、:::ハ:::/　 　 　 　 .何しろ手痛い敗北を喫したにも関わらず、一年後にはサマルカンドを手中に収め
　　,ィ!ヽ〉::::::::::::::::::::::::::', ヽ:::::::::::::::::::l_ソ :;:;ｿヽ
／:;:;:ﾊ ヽ:::::::::iヽ、::::::::::}―＼:::::::: ;ｨ';:;:＼;:;:;:;:;:ヽ、　　　..五年後にはフサインすら追い落とし、自らの帝国の誕生を祝う式典を催すようになるのだ
:;:;:;://:;ヽ_〉、::l￣ ＼::{ﾘ　ｊiﾂ iﾊ:::/ﾉ:;:;:;:;ヽ＼:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;＼ 、 ;:;:ヽト 　　 `,_ ´ __、 ﾚｲ:;:;:;:;:;:;: ／,:;:;:;:;:;:;:}
:;:;:;:;:;: //:;:;:;:;/、 ＞　 ￣￣, イ |;:;:;:;:;:;:;:< :;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
:;:;:;:;:;//:;:;:;:;/＼＼　　　￣.／／ヾ;:;:;:;:;:;:;:＼ ;:;:;:;:;:;:;|

　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　ミ 　　　＼ヽ
　　　　　　　　　　　孑　￣　　―　　ヽ 　 　 |∧!
　　　　　　　　　≦　　　　　　　　 二Zz＼　 ′ｌ|
　　　　　　　　__｀ヽ　　― 　＿_　》　＿ 　 Ⅵ　/
　　　　　　　　＼￣ 　　　　　　 フ 　___≧ｚ､ V
.　　　　　 　 　 ヾ＼　　 　 ｉ⌒V　　　`'′`　く
　　　　　　　　　　ﾏ　 　 　 {圦ｌ　　　　　　　　 >
　　　　　　　　　 　 ＼　 　 _ﾍ｡! 　 　 ､＿＿_/
.　　　 　―――― 　、メミ{＿}:.:...　 　 ￣ニ{__　　　　　　　　　　　　　　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .
. 　／　　　　　　　　　 ＼　|:.:.:.:.:.:.:.:.:..　　 　 |__｝　　　　　　　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
／　　　　　　　　　 　 　　＼ ー― 　 `｛￣ ´　　――――‐　　 　 　 : :.　.....その後もティムールに抗しうる人物がいなかったわけでもない　　　　　　 .: : .
　 　 　 ＿＿＿＿　 　 　 　 ＼　　 ＼⌒Vヽ<　　　　　　 　 　 ＼　　..: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
￣￣　　　　　　　 ￣￣￣　 　 ＼　　 ＼ V .ﾍ　　　　____＿　　　}　　.: :.　.....だが、そこまで行くともはや巨獣同士の戦争だ　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }　　　 ＼ﾍ ﾍ￣　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　 　 ＿＿_　　　　　　　 　 |ﾆﾆ==≧_Y　ﾍ　　　　　　　　/　　 .: :.　.....俺などが知恵を振り絞ったところで、絡むことすら出来るとも思えない　 . : : .
ヽ　　 　 ／二ニニﾆﾆ＝==､　 　/＿＿＿＿_}{二} 　 ＿＿＿_/　　　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　 ＼_／　　　　　　ﾉ　　{::::::l　∠三三三三三V==!∠―――〈　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: :
　　　{　 　 　 　 ／　 　/:::::::|/ /＾.,-、　　　　　　　―､＼＿＿_＼
　　　 ＼.　　 ／ 　 　 /::::::::::ゝ厂/　 >、　　 ＜　　 　 ＼ヽ:::::::「´
　　　　　 ￣´`ヽ　 ／::::::::::::::ﾚ 刄〆 ＞　´ 　 ヾ 　 　 　 〉 ニ二＿
　　　　　　　　　 Ⅵ:::::::::::::::::::ｰ＞､.´ヾ､ 　 　 　 ヾ　　 ／　 ||　　∧ヾ､
　　　　　　　　　　 |::::::＞　´ 　 　 ＼:::ｌ|　　　　　 ヾ／　　 〃 　 　 !:lⅣ
　　　　　　　　　　 ＜　　　　　　　 　}::l|　　　 ＞　´　 　／　　　　/::l|/
　　　　　　　　　 　＿＼　　　　　 　 |::≧　´　　　{ ｀i＜　 　 　 ／／
　　　　　　　　　　 }　｀ヽ｀ー――‐ ´∨ 　 　 　 / 　{　 ｀ ｰ一 ￣
　　　　　　　　　　 厂￣￣￣ ／＼ヽ.|＿＿＿__|___〈
　　　　　　　　 　 厂￣￣￣　／＼ヽヽ　　　　　| |∧!
　　　　　　　　　 厂￣￣￣　 ／＼　| |　　　　　| | .∧

　　　　　　　　　 ∧/:::::::::´::::::,.rt_::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　/::::::::::::::＜二､　 ￣ヽ-‐｀ヽﾍ::ヾ､:::::::::::::::∧
　　　　 　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::￣”ー-=～'￣｀:::::::::::::::::::::::::',
　 　 　 　 　　〈:::::::::::::::＿＿__::::::::::::::::::::＿_:::::::::::::::::::::::ヽ､::::::i
　　　　　　　　 ヽ:::::::::Ⅵ三=/:::::::::_＞'"三/::,∧::::::::::::::::::::!＼|
　　　　　　　　 /:::::::::::廴三/::::::／三三,ｨ/／i/:::::::::::::::::::/ 　ﾘ
　　　　　　　　 |::::::::::::/＼: 入/ 孑ｧt-､_／ノ7,刀 〉::::::::/
　　　　　　　　 |::/!::::::i〈ゞfｿ　 /　　 {:ｿ/／,.彳 / l ::::／　　　　　　 .本音を言えば、可能なかぎり、ティムールとは距離を置いていたかった
　　　　　　　　 ｿ 从_ ﾍ .リ U. 廴　＿/::::::〈＿,ｨ　i／
　　　　　　　　　＿才ノ｀ー',::::::　￣　　　 ／ /　　　　　 　 　 　 　 .だが、今だけなら、今回だけなら、刺さる策が手元にある
　　　　　_　-‐/´ イ　　　　 ＼ u　　　＿　／､
　 _,ィ　´　　 ∧: :.:∨　　　 　;;;;;｀ヽ､＿_／ 　 ヽ
"´　　　　　　　ﾍ : : ',　　 　　 ;;;;;／.i l　　　　 ∧
　　　　　　　　　 ', : :ヽ　＿　　　 ,ｨ |: |　　　　　ﾍ
＼ ﾍ､　　　　　　 ヽ : :.:＼　ヽ　＿,ｲ ﾉ　　　　　∧
　 ゝ, ヽ　　　 　　　 ＼ : : ｀￣　_. :イ　 　 　 　/　',
　　　　i　　　　　　　　 ｀ー-‐' ´　　　　　　 　/　 　＼
　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　＼

┃
┏━━┛　　　　　　　　　┃　　　　┃　　　　 ┃
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;:;:(: : : : ノ: : : :⌒: : :(⌒: : : : : (.:.:.:.:.:ノ´: : :ノ⌒´　　 ）　　. . : : : : :⌒～
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｀`'＜⌒辷⌒: : : :γ⌒<_:_:_:_:　　　⌒　　). . . .ノ～　___ノ(: : : : ノ～<;:;:
.:.:.:.:.:.:｀'く⌒つ::: : :乂　　). . . ⌒～. . . ノ⌒:::;:::;:::;:::;::;::;::;::;::;::⌒´;:;:;:;:;:;:;:;:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀′.,(　 )⌒　～ . . : : : . .): : : :.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::⌒ヽ:;::;:::;::;::;:;:;:;:;::;:　　 　 　 　 .f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
:;:乂: : :⌒～.:.:.:.:(＿つ⌒ ～<⌒ ⌒. . . ⌒<⌒う⌒つ.: : ノ:::;:::;:::;:::;::;::;::;::　　　　　　　|
- _:::::::⌒～辷⌒-.:.:.:.__⌒.:.:.:～う⌒. (. . .ノ～く⌒'ｰ __ノ^>::::;:::;:::;:::;::;::;::;:　　　　　　 .|..　..ならば、やってみようじゃないか
.:.:.:｀′-.:.:.:.:_⌒～辷. . (_.:.:.:.:.:.:⌒.:.:.:'⌒ｰヒ_　　ノ. . . .) ノ::::::::::;:::;:::;::;::;::;:　　 　 　 　 |
: : : : :.:.:.:.:.:: : :｀′,.:.:.:⌒～=辷_　⌒. . ⌒ヽ.:.:.:.:-～＜⌒.:.:.:.:.:.:::::::::::::;::;::;:　　 　 　 　 |　　それが彼女の望みである限り……
::::::ー～=ﾆ _: : : : :｀':':'⌒つ=- __　⌒ ‐～<⌒`. . . . . .乂_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::　　　　　　 .|
　　　　　　　,,ﾆ=-‐～;;;;;;;;;;;;⌒う:;:⌒-　__つ⌒　ｰ-:;:;:⌒~~⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　,,,､､-‐;;;;;;;;:;:;:;:;;;;;;;;;::;;;;;;;;;;ｼ⌒.. .. ~^'＜⌒ ﾆ=- 二_:;:;:;:.:.:.⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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ノ(ノ(ノ(％‰ ┬┐ｒ┐- ┌‐┐_　┌｢|T｢|卩叩┐‐┐ｒｎⅵ　- -　　- -
i:i:i:i:%％‰％⌒⌒丶 ￣ ~~　ﾆ=-　┴ﾆﾆ ┴‐=ﾆ'' '' '' '' "" ~~ア⌒⌒¨
i:i:‰&‰％&％%;';';‰ﾊﾊ　　ﾊ　　__-二 二 _‐_‐_‐_‐_‐_ ｖｒｖｖｖ乂;';';';';';';'
％‰从小‰％‰％ｖﾙi:i:i:し'i:i:从从ﾊﾊ从从从ここﾊﾙ'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾂ ． ：
％‰VｿV⌒％‰VｿVﾙしi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:．∵∴∵∴

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　　　　　　　　　　　　　 V//: : : : :::::;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_､‐''゛　　_､+''∧三三三
　　　　　　　　　　　　　　Ｖ//: : : : : ;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,､＜　　　,､:仏:::::∨∧三三
　　　 　 |:丁 …‐-　.　　　V//: : :::;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　､丶` 　 　.ィi〔三ﾆ∧::::∨∧三三
　　　 　 |:::|::::::::::::::::::::＼　　V//: : : : ::::::;:;:|::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _､＜　　　 .ィi〔三三三ﾆ∧::::∨∧三
　　　 　 |:::|:::::::|￣＼:::: |　　 V//: : : : : :::::|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,　'゜　 　 ＞く三三三三三二:｢￣ V￣
‐-　　　_|:::|::::::::￣￣::::::|　　　V// : : : :: :::|: : : : : : : : : : : : : : : : ::／ ＼ .,､＜三二ﾆ=-　 "¨ : : : :└‐‐┘
'''　　ｰ-　 二_　''　…‐-　　　__V//: : : ::::::|: : : : : : : : : :: : : : : xく.　　 ／.:.:.:.::::::|::::.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　¨" '''　…‐-　　二] : : :.::.:.|: : : : : : : : : : : : :／　｀`>'’: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | : : : :.:.|: : : : : : : : :＿／＿__／　｀:, : :f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
¨" ''　…‐-　　　_　　　　　　　　　 | : : : :.::|: : : : : : : :_ア￣￣ア { 　　 } : |
　　　　　　　　　 　¨" ''　…─-=彡 : : : : :|: : : : : : :_ｱ＿＿_ｱ゜: 乂__ノ　:.|.　 . ええ～？
…‐-　　　...__　　　　　　　　　_}　　　: : : : |: : : : : : /￣￣ ｱ゜: : : : :　　　.|
‐-　　 __　　　　 ¨" '''　…ｰｒ'''′　　　: : : |: : : : : /　　　 /: : : :　　　　　..|　 　私たちにサマルカンドについて来て欲しいだって？
: : : : : : :.:￣丁 Ｔ￢… ┬-く　　　　　　: :｜: : : :√￣　 7: :.:　　　　　 　 |　　　　　　 .
:　　: : : : : :　|　:|: : : : 　 )::::::)　　　　　　: :.|: : : : | 　 __,　|　　　　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　: : : ::　 |　:|: : : :　 (::::::(　　　　　　 　:|: : : ::| 　 |:::|｜　　　　　 ＿|￣|　__|___|| __＿＿_|_:_:_:_:_:_:|_:_:_:_:_:_:
　　　　: : :　 |　:|: : : : 　 l￣:|　　　　　. . . :| : : : |　　|:::| |　　　　 　 {::::::￣{￣:::::::::} ∟三三三三三三三三三
.　 ⊂ﾆﾆﾆ⊃　 |. . 　 　 |::::::|　　　　__　　┐: : ::|　 /::::∨-‐　''弌''￢zｭ-|¨L;;;;;;;;ノ__ |::::::::|===||─:|:|::::::::::::::::
,＞弋＿＿_ア＜　　　 _｣:: -‐┓　 「::::::: ⊂二二⊃|::::: :|　 ⊂⊃ }. ..｢ }}　)( ,､-─‐-ミ¨" ''　 ￢弌|:|=====
≧=‐----=≦ｒ''|　 |￣::::::::::::_｣　-┴''"¨乂⊂⊃_ノ| ::⊂⊃ ゝノ ﾉ. . V/　　(乂＿＿乂)　　　　 　 ´|‐_──
:||¨丁ii¨丁「:::::|:_|_ ⊥ -_二¨-──- ミ　　 |　　|　 | : |::::::| ＞''"￣￣｀丶､ ≧=‐‐=≦　　 ,　'゜_　-‐_~:|__＿
:||:::::::jＩﾆ=-=ﾆ⌒　 γ(　　 _　　-─- ﾐ ),　 ｀'iｉ'´　 ゝ |::::::|＼＜´￣￣＞''ﾞ/　(..)　　 _､‐''゛　 {:r:i::::_｣:|┘
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　　　　　　　　　　　. -─　:: ￣:: ::￣:: ::　　.
　　　　　　　_ ／. :: ::: :: :: ::ハ: ::ハ :: :: :: :: :: :＞ ∧　　__
　　　　　 /´/.::: ::: :: :: :: :::/ ハ/ ハ: :: :: :: :: :: : :/ ∧:´: :: :::｀ヽ
　　　　 f7ｲ::/: :: :: :: :: ::.:/´¨¨¨ ¨ ｀i: :::!:: i: :: :: i　'　 i: :: :: :: :: ::.
　　 　 .ｲ:: :/. :: ::: ::::＼ｌ::i　 　 　 　 |:::::|X:!i:: ::::乂__ノ. :: :: :: :: :::i
　　　　 i:::/: :: : : ﾄ､: ::::|N_　　　 　 ﾉ／::/ l!::/! :: :: ::＼: :: :: ::.::::|
　　　　 ﾚ': i: :: ::::|　＼:j八　　 { レ ´ j:/　 !/ |: :: :: :: ::::＼: :: ::: |
　 　 　 {: :∧!: ::::|　/ ⌒｀ヽ　 　 　 / ⌒｀ヽ　!: :: : :::i ｨ个 :: : :::|
　　　　 |V: 人: : |　{ {　　} }　　　　 { {　　} }　|: :: : :/.::l:::!: :: :: : |
　　　　 |: : : :i:＼j　乂__ノノ　　　　 乂__ノノ ﾉ!::: ::/⌒Y. :: :: :: ::|
　　　　 |: :: :::!:::〉/j/j/　　　　　　　　　/j/j/ ﾉ::イ:|　　}: :: :: :: : |
　　　　 |: :: :::!〈　　　　　　　　　　　　　　　　 }::::ｌ::|__ノi :: :: ::.::.::|　　　　　　　どうしたの、急に
　　　　 | i: ::::!込　　　　　 rｧ──　┐　　　. !: :::ﾘ: ::: !: :: :: :: : |
　　　　 | l:.:::从:::.〕ト　.　　 ＼　　　.ノ　.　＜.:i::: /: :: 从: :: ::.::.:::|　　　　　　　誘ってくれたのは嬉しいけどさー
　 　 　 从: :: 人::八　}:::≧　 ._￣ 　r＜!: :: :: l::/: :: /: ハ: :: :: : |
　　 　 　 ヽX: ::::＼ ノイ::＞ ´}　　　｀ /　｀ くﾚ': :::/!:/⌒!: :: :: ::!　　　　　 　 ちょっと遠すぎない？
　　　 　 　 　 ＼:j　 rf「|　 　 |　　　 / 　　 //〉x/ j:'　　j: ::i: :::ﾘ
　　　　　　　　　　∠ |ｌ |　 　 |￣ ｀/　　　///二 ＼　　レ'j: :/　 　 　 　 　 .子供置いてくわけにいかないしさー
　　　 　 　 　 　 /二 |ｌ |　 　 | 　 /　　　///二.　二ヽ　　ﾉｲ
　　　　　　　　 /二!ﾆ{.∧　　 !　/　　 . ' . '.二/ 二二ﾊ
　　　　　 　 　 i二八ﾆV∧　 ｌ /　 ／／ﾆ二/ 二二二i
　　 　 　 　 　 iﾆ二 〉 入. ＼j/_／／二二 〈ﾆ二二二 i
　　 　 　 　 　 i 二/ 二　＞个＜ 二二二､ハ 二二二 i
.　　　　　　 　 i二/ 二／／ ﾊ ＼＼ 二二 Ⅵ 二二二 |
　　　　　　　　iﾆ i 二〈 〈／/ iﾄ、 〉　〉二二ﾆ.! 二二二 i
　　　　　　　　lﾆ { 二. ＼_/　j|∧_／二二ニ=! 二二二 !
　　　　　　　　lﾆ入ﾆ二// 二jい〉 二ニニ≠ﾉ..二二二 |

　　　　　 ,ｨ　／:::::::::::::::::::::／,. .へ..
　　　 .／ :ﾚ´::::::::::::::::::::::/.イ:::::::::::::::｀ :::,.=-
　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＜
　/::::::::::::::::::::::／(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
. {::::::::::::::::::::::::'´） }::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::: ＼
　、::::::::::::::::::／　'―-、r―-uヽ、ヾ:::::::::::::ヽ￣ ヽ　　　 　 　 .いや、真白君も一緒について来て欲しい
ﾄ、、::::::::::::::::⌒ー:::::―-,r'´￣ヾ::::::::::::::::::::::::＼
l:::ヾ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　　　　 彼の力も……
’;::::::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　':;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::::/　　　　　 　 　 いや、彼の力こそが、今回必要とされているんだ
　　＼ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ、:::::::::::::::::::::i、:::ハ:::/
　　,ィ!ヽ〉::::::::::::::::::::::::::', ヽ:::::::::::::::::::l_ソ :;:;ｿヽ
／:;:;:ﾊ ヽ:::::::::iヽ、::::::::::}―＼:::::::: ;ｨ';:;:＼;:;:;:;:;:ヽ、
:;:;:;://:;ヽ_〉、::l￣ ＼::{ﾘ　ｊiﾂ iﾊ:::/ﾉ:;:;:;:;ヽ＼:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;＼ 、 ;:;:ヽト 　　 `,_ ´ __、 ﾚｲ:;:;:;:;:;:;: ／,:;:;:;:;:;:;:}
:;:;:;:;:;: //:;:;:;:;/、 ＞　 ￣￣, イ |;:;:;:;:;:;:;:< :;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
:;:;:;:;:;//:;:;:;:;/＼＼　　　￣.／／ヾ;:;:;:;:;:;:;:＼ ;:;:;:;:;:;:;|

　　　　　 |: : : : | :-: : |　 　 　 |: : :.|　|.: : : : : : : : : :. :.|／| : : : : : : : : |
　　　　　 |｜: : |　| `丶､　　 ､|＿;,|.斗　―-: : : : : : :.|: : | : : : : : : : : |
　　　　　 |｜: : |　抖=ミ　　　 |Λ/__,|Λ.: : : : : :. :.＼|' /|.: : : : : : : :.！
　　　　　 |八: : | 八 Ｊｒﾊ 　 　 　 ＾）て刈ﾐ ､: :/|　|⌒Ｙ八: : : : : : : : ！
　 　 　 　 　 ＼|: : | 乂:り　　　　　い::り　)ﾉ / :|ノ　　|: : :.＼.: : : : : :.！
　　　　　 　 ｜l : : |　 　 ,　　　　 　 ー ′ |/: : :.｜　ﾉ: : : :|ハ: : : : : : |
　　　　　　　 | : : : :. 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: : : :|イ.: : : :.｜ |.: : : :.｜|
　　　　　　　 |｜: :八　　　　　　　　 　 　 　 |: : : :l : : : : : : |　|.: : : :.｜|
　　　　　　　 |｜: :｜＼　　 丶　　　 　 　 イ: : : :′: : : :八|　|.: : : :.｜|　　　　　 ……どゆこと？
　　　　　　　 |人: :｜ |: : :. .　 　 　 ,.、＜　 |: : :/| Λ: :/　 　 |.: : : :.八|
　　　　　　 　 　 ＼|: :|斗―` ｰ=ﾆ〕　　 　 ﾉ／　l/　∨　 　 ｜ : : /　　 　 　 　 .詳しく聞かせてくれるわよね
　　　　　　　　 　 __|: :|　　　　　 ／|　　　　／ 　 　 　 ＼　　, : :／
　　　　　　　　 /::::::| ﾉ　　　　／　　　　 ／　　　　 　 　 　 ノ／
　　　　　　 　 .::::::::| 　 　 　 /　　　　 ／　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　 　 |:::::: |｜　　　 ⌒＼　 /　　　　　　　　　　 ―― ＼
　　　　　　 　 |:::: ｜| 　 /　　 　 '／　　　　 　　　　_、:::::::::::¨¨＼ ヽ
.　　　　　 　 〈／::Λ　 / 　 　 ／　　　　　　　_、:::::::::::::::::::::::::::⌒∨|
　　　 　 　 ／:::::::::::::V/＿,. イ――‐　￣_、::::::::: ／::::::::::::::::::::::::::｜|
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　　　　 /:::::::::／:::/Λ∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /:;:;lﾞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;．-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l:;:;:;:;:;:;:;:;:;／/:;:;:;:;／.:/:;:;／/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀;､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l:;:;:;:;:;:;／:.:..{:;:;:;:;ﾞ,>､/;∠:／:;:;／}:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼:;:;:;:l.:.:.:.:.:l;://　　＼／_.ィ´ヾ/ｿ_,}:;:;:;:;:;:;ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,>::;l/^ヾ/ﾚi　n　　 ヽノ _,.．-=''"l:;:;:;:;:;:;:;:;}
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 もちろんだ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,/:;:;:/ >､ﾘ,　ﾞ　l;l　　　　 / n　　iヾ,:;:;:;:;il:;:;/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l:;:;:;:{　l_　　 ｀----´　　ゝ l:l　 //_.ィ´　l;/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 一から説明する　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾚ{:;:;:;ヽ_　　　　　　　　 ノ　ヽ= / ﾉ　　 ,ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヾ:;:;:;:;>､　　　　　- ､　　 　 ﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 V､;i_,.．-┐ 　 　｀　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _,.．''"´:::r┐:::::l丶 　 　 　 ィ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i::::::::::::::::::i__!::::::l　　｀ - ｨ_,,.;:-－''i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＝＝＝＝＝-:::::::::::::`:‐┐　{:::::::::/ }:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ::::::::::::ll:::::::::::::::::::://::::::::::::i /￣'i::::ゝﾞ::/__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ::::::::::::::ll::::::::::::::::::l l::::::::::::iVl　　l:::::::::::::::/､..,,_
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.　 　 l: : l　　　　'´rjﾍ}　||!|:l!|l|　,r-バ｀i.　　　└|::|　 　 　 　 　 　 　 |　 　 |└―:'::└─---.　|.....なるほど、つまり
　 　 l: : l　　　　　{,ﾘ　　ﾄ､!i!|l|　'´,ｆ{ゝﾍ 　 　 　 |::|　　　　　　　 　 　 |　 　 |::｢￣¨l:::「￣￣l:::　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
.　　 l: : l　　　　 ,r'ハ　 |ｉ!|ｌ!|ｉ| 　 {癶.Ｙ＾　 　 　 |::|　　　　　　　　　　 |　 　 |::|　　｜::二二_:::
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　　　 　 　 　 　 　 ／　　ﾄ､∧　　　　　　 ＼　　＼
　　 　 　 　 　 　 〃　　　{斗→､　 ＼　、　　` ‐--‐ｧ、
　　 　 　 　 Y⌒∥　八 　＼　　 ＞‐‐)人 　 　 　 く　 ＼
　　　　　　　| 　＃ （ 　j＞‐→　　 _____ 　 )人 ｜ 　 Y 　 ＼
　　　　　　　l 　 !! 　 X」　 ___　 　 ´fしﾍ ヽ》　)ﾉ! 　Ν　　　 ` ‐--＝＝ミ
　　　　　　 ！　ル　　!xfしﾍ`　　　 乂ツ ∥　　И ﾉ　　　　　　　 　 　 　 ＼　　..サルバダールって人達を支持しているサマルカンド市民ってのは
. 　 　 　 　 ！　 |　　 i{ 乂ツ 　 '　　　 　 {{　　　 j(＼　 　 　 ‐--＝＝ミ
　 　 　 　 　 ． 八　 八　　　　　　　　　　乂 　 ∥　　` ‐-＝====＝-‐‐＼　}. 　シーア派スーフィズムに対しても通じていて
.　　　　 　 　 ． 　 （ 　 ＼　　　　ｃ　　　　, ' )ﾙ′　　 ! }}　 　 　 　 　 　 　 )ﾉ
　　　　　　　　 ．　　＼ 　 ` ‐--＝ミ 　／ 　!　　乂 　|∥　　　　　　　　　　　　　サイイド信仰も盛んであると
.　　　 　 　 　 　 ．　　 ＼　　　　　　イ　ト､_乂　 |∥)ﾙ′
　　 　 　 　 　 　 　 ．　　 ` ‐--＝彡 　 ｌ i ＼　)ﾙ′
　　　　　　　　　　　　` ‐--ノ　i丿　　　　`|　　`　.,,_　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 そこで、うちの真白に錦の旗になってもらうと
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´ 　 ！　　　　 _｜　　　　∥　7、
　　　　　　　　 　 r≪＼　　　 ！￣`　´　｜　　　 /　　　 ．　　　　　　　 　 　 　 サマルカンドを中心に堅固な政権が建てられると……
　　　　　　　　　 〃､ ＼＼　 　 -‐=＝=‐-|!　　 , '　　/　　．
　　　　　　　　　 {{　 ＼ ＼＼　　　　　　　 　 ／ , '　　 　 ！
　　　　　　　　　 |　　　 ＼ ＼` ‐-　　 　 ∥´ ／／ 　 } 　 |
　　　　　　　　　 |　　i　 　 ＼ ` ‐--　 　∥ 　／　　 　{　　|
　　　　　　　　　 }　　}　　　　 ` ‐---＼/-‐ ´　　 　 　 ',　 ﾄ､
　 　 　 　 　 　 / _,,ノ! 　 　 　 　 　 /∥||＼　　 　 　 　 } 　 ﾉ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::"''-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /l./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /::ll::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::‐=､-､::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /::::ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::,i::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::::::＼＼|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l:::::::::::::::::::::,ｨ::::::::::::／ l::::::::::/　ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l::::::::::::::::::::i |:::::::／＿/:::::／__／l:::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼::::::::::::::l‐l:::/ ＼ /::／　／ ヽl:::::::::::::::ﾄ､:::::::l
　　　　　　　　　 　 そこまではまだ説明してないはずなんだけど……　　　 　 　 　 　 　 　 /::::/ヽ:::ヽヽl　/ l　　　　/ヽ ノ::::::::::::::::l .l::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i:::::::l {r ﾚヽl.　 |　|　,,,,,,L |　|￣/ 7:::::／ .ﾚ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾘ.l::::ヽ__　　　　 __　　　/　　u lﾘ/l／
　　　　　　　　　 　 理解が早くて助かるけど　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ|/l::/＼ u u ヽ｀''‐..,,_　　　.l´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..-――|:::l/　　＞u 　 ｀ー''´ 　 ／
　　　　　　　　　 　 ずいぶん物分かりがいいね　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ''"´:::::::::::::_,,.-|:::ヽ　　　　＞　 ＿　＜￣"''‐..,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _,,..-―‐'"::::::::l:::::::＼　　　 ::::::::/ .|:::::::::::＼:::::::::::｀"''-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ::::::::::::||::::::::::::::ヽ:::::::::::７　 　 :::lヽ |:::::::::::::/￣￣ll"''-..,,_ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ::::::::::::||::::::::::::::::::＼::::/__　　　/　l |::::::::::/:::::::::::::||::::::::::::::l∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ::::::::::::||:::::::::::::::::::::::|:::::::/ニニ-'′.|::::::::::７:::::::::::||::::::::::::/:::∧

　　　　 　 　 　 　 　 ＿　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　 　 ／　　 ＼　 ＞'"￣　　　￣￣
　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　 　 　 　 　 / 　 　 　 　 ｝　／　　　　　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　 　 ／　　　　　　 / /　　　　　　　　　　　　　/　　　 ＼
　　　　　 ／　 　 　 　 　 /∨　　　　　 l　　 |　|　　l /くヽ　　　　ヽ
　　 　　/　　　　　　/　 ∧ j 　 　 　|　 l -‐┼ L_　l { 　 Y､　　　lヽY
　　 　./　/ 　 　 　 　 /　 V　/　　　　ﾄ{,,,二|,,_|　`　l　　 } ﾞ、　　{　 i
　　　/　/　　　　　 {　 　 /〆|l　{　　 Yん)心　Y ヽﾄ| ⌒ｿ　l　　八 人＼
　　 　 /.l　 　 　 　 l　|　 {｛ f从| ＼ 　{乂シｿ　　 丿ｨ汽 　 }∧ ト ＼ ＼ ＼
　　 i /　{　{　　 　 八 l　 ＼　ﾍ　 　 ト＼ ￣　　 　 jiﾘ /　 ﾉ /.ｿ　　￣　ヽ　＼
　　 {{ 　 　 ､ 　 　 　 ＼　　 `ｰ＼　人　￣　　　 　 ゞ∧　ﾄ ｛　　　＼　 　 i＼ ｀、
　 　 l 　人　ヽ　　　　　 ＼＿ 　　＼　＼　　 　 　 　 ﾊ ＼　＼`～ﾐ　　 　 }　 ヽY
　　 八　　 ＼ ＼　　＿　　＜⌒ ＼ ＼ヽミ=-　f'"／ヽ「Y. ヽ　 　 　 ＼ヽ　;　　 ）}　 　 　 そりゃあね
　　 　 ＼　　 ＼ ＼ー-ミ　　　＼_トミ=ヽ}__　　／ l }　｜l ｝)} 　 　 　 )ﾊ ∨　＿ノ
　　　　　　　　　　⌒ー-- ＼　ヽ ): : :＼ﾉ　ア　ﾉlﾉ}r‐､｜{气-､__　 ／ } l　}　　　　　　 　 .息子の将来に関わることだし
　　　　　　　　　 　 　 　 /: : :)ﾉ ｝: : : : : :Yヽ从(　 　＼＼八 l　}｜　 ノイ}/
　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : :} ﾍ￣＼　 　 Y ヽ ヽ人}　　　／　　　 　 　 　 　 色々調べたりしてるよー
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ;: : : : : : : : : : : : : j＼ ＼　＼ 　 乂 ＼　 Y
　　　　　　　　 　 　 --廴: : :-‐ : : : : : : :ﾉ: : `＜`～ヽ　 .r＼　　 }￣ ＼
　　　　　　　　　　　{: : : : : : : : : : : : : : : : : : :／: : :￣￣｀ヽ ⌒～---┘ }　　　　　　　　　 シングルマザーは伊達じゃない
　　　　　　　　　　__廴彡: : : : : : : : : /／: : : : : : : : : : : : : : : ＼＿＿__ ノ
　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : :／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : Y　　　　｝
　　　　 　 　 __/: : : : : : : : : : : : ／ : : --―--┐: : : : : : : : : : : : }ｰ--‐イ
　　　 　 　 ./: : : ⌒＼: : : : へ-～／￣｝ / / /つ : : : : : : : : : : j!: : : : : ⌒｝　　　　　　　 　 .f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　 　 /: : : : : : : : : ／ ／ ／　　（/～"⌒ : : : : : : : : : : : : :j!: : : : : : : ;　　　　　　　　 　 |
　　 　 　./: : : : : : : : : /　/　 /　 ＿＿／: : : : : : : : : : : : : : : : :;: : : : : : : :/　　　　　 　 　 　 |　 . そっか……
　　　　 /: : : : : : : : : /　/ 　 ￣::::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾑ＿: : : :／　　　　 　 　 　 　 |
　　　　 {: : : : : : : : : :{　｛　　{::::::::::／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/} |　 ￣　　　　　　 　 　 　 　 .|　 . すごいんだな、シングルマザー
　　　　 乂 : : : : : : : 乂人　 `'''／ 〉--‐: : :／: : : : : : : : : : :/ ﾉ:j　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　￣￣　　　　　　￣　　〈: : : : :／ : : : : : : : : : : : /: : :人　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　)彡: : : : : : : : : : : : : : :/ : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「: : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　j: :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　{/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∧

　　　 　 　 　／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;∠_,,.､..,,_
　　 　 　 　/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼
　　　 　 /l,l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼
　　　　 /:;:;lﾞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;．-
　 　 　l:;:;:;:;:;:;:;:;:;／/:;:;:;:;／.:/:;:;／/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀;､
　　　　l:;:;:;:;:;:;／:.:..{:;:;:;:;ﾞ,>､/;∠:／:;:;／}:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;ﾊ
　　　　＼:;:;:;:l.:.:.:.:.:l;://　　＼／_.ィ´ヾ/ｿ_,}:;:;:;:;:;:;ﾊ　 　 　 　 　 .実際にホラーサーンにはサイイド家が治めている国がいくつかある
　　 　 　 ,>::;l/^ヾ/ﾚi　n　　 ヽノ _,.．-=''"l:;:;:;:;:;:;:;:;}
　　　　 ,/:;:;:/ >､ﾘ,　ﾞ　l;l　　　　 / n　　iヾ,:;:;:;:;il:;:;/　 　 　 　 　 真白君がサマルカンドを治め、それらの国々と連携を取れば
　　　　 l:;:;:;:{　l_　　 ｀----´　　ゝ l:l　 //_.ィ´　l;/
　　　　 ﾚ{:;:;:;ヽ_　　　　　　　　 ノ　ヽ= / ﾉ　　 ,ﾘ　　　　　　　　 本拠地であるカシュカ川周辺に圧力をかけられたティムールは
　　　　　　ヾ:;:;:;:;>､　　　　　- ､　　 　 ﾚ
　　　　　　　V､;i_,.．-┐ 　 　｀　　　,／　　　　　　 　 　 　 　 　 好き勝手暴れられなくなるはずだ
　　　　_,.．''"´:::r┐:::::l丶 　 　 　 ィ´
　　　 i::::::::::::::::::i__!::::::l　　｀ - ｨ_,,.;:-－''i
＝＝＝＝＝-:::::::::::::`:‐┐　{:::::::::/ }:::/
::::::::::::ll:::::::::::::::::::://::::::::::::i /￣'i::::ゝﾞ::/__
::::::::::::::ll::::::::::::::::::l l::::::::::::iVl　　l:::::::::::::::/､..,,_
:::::::::::::::ll::::::::::::::::l l::::::::::::l　 l　 .l:::::::::::::/::::::::::::｀丶､ _
:::::::::::::::ﾊ::::::::::::::l l:::::::::::l　　＼ l l::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／. :: :: :: :: :::: ::: :: :: : ::::＼::／:∧:!: :: : :ヽ:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 '. :: :: :: :: ::＼:::＼::: ::: :: :::: :::ヽ:/::::ﾊ: :: :: : :Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /. :: :: : }ﾄ.: :: :.:::∨:::ヽ:::、:: ::::: :: ::Vﾊ::i:: ::: :: ::::ﾞj
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/. :: :: ::{/　 V:: ::/∧:.:ハ ＼: ::::ヽ.::::＼:!: ::: ::: ::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' : :: :: ::::ヽ　　i:!:/.ｨ芹竿ミ　 !:::::/ﾊ/⌒ヽ: ::: :::: ::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i: :: ::: :: :!::::ヽ　ﾘ　　ん ハ　　j:イ:: :ﾊ　　 }: ::: ::: ::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{:i: ::: :: :ﾑ斗く 　 　 乂..ソ 　 　 | ::::: !　 /.::: ::: :::: :::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 从: :: :: ::∧{「{｀ヾ　　　　 """　 |i:.::.::|.イ:::::/:: :: :: :::从
　　 　 　 .そこらへんがどうにもなー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 人: :: :: ::∧弋.ｿ　　　 　 　 u　|ﾄ. :::|　!: /:! ::: :::::/:::八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼: ::::::∧"" '　　　 　 　 　 ﾘ !::::| ﾒ:/:::i: /::::/:::/＞-=≠テ⌒＼
　　 　 　 .ティムールって人の話は聞くようになったよ？　　　　 　 　 　 　 　 ｀Y: :: ::ﾊ　　　r‐ｧ　 　 　 ハ:::|　 }:::ﾙ'.:::/-／　 ／　ム二二..ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: :: :::i〕ト .　　　　　　／　 !::|　 iﾊ!::: /　 　 ／. '∠二二二　ハ
　　 　 　 .でもね、所詮はパミール高原の向こう側の話でしょ　　　 　 　 　 　 .|: :: :::ﾄ､:::::i≧s。_. イﾍ　　jﾚ 　／i／　　／／∠二二二二二 ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:i : :::|∧:.:| 　 !:i ::::::: X　　　. '　　　　／／∠二二二二{二二. ﾊ
　　 　 　 .それが将来私たちの危険につながると聞かされても　　　　　 　 　 从::::::|　V∧　j∧:／ / 　 . '　　　 ／／∠二二二二二入二二 ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 人:::八　∨j　 ／　 /　／　　　. ' .　∠二二二二二二二 ＼.二ﾆi
　　 　 　 .う～ん……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼::j　　 ／ ./´￣/　　　 ／／∠二二二二二二二二二 ＼ﾆﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rf「　 / 　 . '　　 ／　. ＜二二二二二二二二二二二ﾆⅥ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 / il|　/　／　　／x＜ 二二二二二二二二二二二二二ニ!

　　　　　 ,ｨ　／:::::::::::::::::::::／,. .へ..
　　　 .／ :ﾚ´::::::::::::::::::::::/.イ:::::::::::::::｀ :::,.=-
　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＜
　/::::::::::::::::::::::／(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
. {::::::::::::::::::::::::'´） }::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::: ＼
　、::::::::::::::::::／　'―-、r―-uヽ、ヾ:::::::::::::ヽ￣ ヽ　　　　　　 　 （これが俺の限界だ
ﾄ、、::::::::::::::::⌒ー:::::―-,r'´￣ヾ::::::::::::::::::::::::＼
l:::ヾ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　 　 　 　 　 　 いくらこの先起こりえる歴史の知識を持っていたとしても
’;::::::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　':;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::::/　　　　　　 　 　 .それを他人に納得させられるかというと、また別の話）
　　＼ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ、:::::::::::::::::::::i、:::ハ:::/
　　,ィ!ヽ〉::::::::::::::::::::::::::', ヽ:::::::::::::::::::l_ソ :;:;ｿヽ
／:;:;:ﾊ ヽ:::::::::iヽ、::::::::::}―＼:::::::: ;ｨ';:;:＼;:;:;:;:;:ヽ、
:;:;:;://:;ヽ_〉、::l￣ ＼::{ﾘ　ｊiﾂ iﾊ:::/ﾉ:;:;:;:;ヽ＼:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;＼ 、 ;:;:ヽト 　　 `,_ ´ __、 ﾚｲ:;:;:;:;:;:;: ／,:;:;:;:;:;:;:}
:;:;:;:;:;: //:;:;:;:;/、 ＞　 ￣￣, イ |;:;:;:;:;:;:;:< :;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
:;:;:;:;:;//:;:;:;:;/＼＼　　　￣.／／ヾ;:;:;:;:;:;:;:＼ ;:;:;:;:;:;:;|

　　　　　　　　∧
　　　　　　　 /　ヽ
　　　　　__/"　　　ｌ　　　　　　　　　　　＿＿＿＿zz_
　　　　 /　　　　　 V　　　　　　　　,＿＿＞-::::::::::::::::
　 　 　 l　　　　　　 |　　　　　 ,　'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　、｛　　 信　　 |　　　,　':::::::::::::／ーz＿_zー＜::::
　　　 N　　　じ　　　,　, 'ｰフ"::::＜_＜￣￣ ｀ｰ￣￣::
　　　 |　　　 る　 　 |　 ／:::::::::::::::::::::::::ィ:::::::::::::::::::::::::
　　　 |　　　 .：　　　'　,::::::::::::::::::::::::::／λ::::::i:::::l:::::::::::
　　　 ゝ　 　 !?　　 i　,::／/:::::::::ｲ:::/　/ ';ヽ::i!:∧:::ｨ＾ヽ　　　　　　 （この地にて、小さいとはいえ安定した地位を持っている彼らが
　　　　 ',　　　　　 人 " , /l::::::/:|::f　/　 l　｀ﾚ'　V/⌒
　　　　　 ,　　　　/　　 ,V　!::::i.　VY .i!　,'..........　　'D　　　 　 　 　 それを投げ捨てて動いてくれるほどの利を示すとなれば
　　　　　　, 　 ／　　　/　 乂:|　　ﾉ=　´￣￣　U.　-く
　　　 　 　 V´　　　　　　　　 丶 ｀丶　___　　　　　l　 ﾏ　　　　 　 よほどの欺瞞でも用いるべきなんだろうけど）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-<￣　　　 ／|　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂__　イ　　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉　' ￣｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 _　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　　/　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　x'　　」l　　|
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /ｲ　 i;;l il　i;;;ﾄ　,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /」 ! ∧ !从 |;;;!| l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　 〈　! Ⅵ 从 从ｈ

　　 　 　 　 /:::::::::::::::::::|　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　/::::::::::::::::::::::| /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:　-‐……
　 　 　 　 ':::::::::::::::::::::::::l'::::::::::::::::::::::＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀`～;.､、
　　 　 　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,､丶` 　乂::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀
　　 　 　 ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::‐┐　　　 __｀`ー ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::´::::￣:::::::::￣::...､ ー‐-　 :::_:::::::::::::::::::::::::::::
　　 　 　 :::｀::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ＿,,........_ヽノ ､:::::::::::::::::
　　 　 　 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　しかし、その手だけは使いたくない
　　 　 　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::／!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　　:::::::::::::::::::::;::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::／: : |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　.今まで面倒を見てくれた彼らに不実な行いをしたくない
　　 　 　 ::::::::::::::::::::/::::::::::::::/::::::::::::::::::／: : : : :|::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 　 　 :::::::::_:::::: ,'::::::::::::::/::::::::::::::／ ､: : : : : j::::::::::::::::/!:::::::::::::}::::::::::::::::::::::　　　　....というのも、もちろんあるが
　　 　 　 :::::/ _:＼j::::::::::::〃:::::::::／_　 　＼: : /::::::::::://:/::::::::::::/:::::::::::::::::,::::
　　 　 　 ::::{　1 ヽヽ::::::::{! |:::::::/ んｊ　　　j ヽ:::::::::／/:/:::::::::／!::::::::::::::::/:::::
　　 　 　 ::八γヽ　∨::: 　|::::,'　 じ′ 　 ／::::::／::/ /::::::／ :/:::::::::::::::/:::::::　　　　　 何より、彼女が後でそのことを知ったら
　　 　 　 :::::::＼⌒ヽ ＼　 |:/ ＿ ＿　／::::::／_:／ /:::／: : :/::::::::::::／::::/:::
　　 　 　 :::::::::::::＼'´　　　　　　　　／ :_:／　　 {: /／: : :／::::,､丶`::::／'::::　　 　 　 .必ず悲しむだろうということ
　　　　　 ＼::::::i::::::::Tﾍ　　,　 　 　 ￣　　 　 　 /:´: : :／_; イ　/::::／ /::::::,
　　　　　　　ヽ::ﾄ､::::,　 ヽι　 　 　 　 　 　 　,:': : :　 ￣ 　/　,::／　 /:::／
　　 　 　 　 　 ｖ -:/　 　 ＼　　　　　　　　_ _　　　　　　 /　´　　　,／　　　　　　　 .彼女を悲しませることなく、彼女の願いを叶える
　　　 　　ｒ　´　　/　　　 |: :.＼　　　　　　 ￣ 　 　 　 ／
　 　 　 　 `､　／'　　 　 　 ヽ: : : ､　　　　 　 　 　 イ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 そのためには、例え効率がよくなくとも、誠実な熱意をもって繰り返しお願いするしかない
　　　　　　　`､ ′　 ::　 i:: 　　＼ : ＞ ､　　　＜ |　 ｀`～;、
　　　　　 ､　　＼　　　　|::　　　　`､: : : /¨¨| i　　l　　　　　)ﾐｈ､
　　　　　　＼　　',　　 　 ､: 　 　 　 `: :/:　/|　}i　 `､　　　　　　　｀　ー--　_
　　　　　　　 ヽ　 乂　 　 `;　　 　 　 ｿ　,　:l　 }!　　}
　　　　　　　　 ',　　 ＼　　 ヽ　　　 /　　　　 /　　 :}
　　　　　　　 　 ＼　　 ＼ー-､　　　　　 _　ノ　　　 j
　　　 　 　 　 　 　 ＼　　 ＼　　 　 '¨´ ´　　 ,､丶`

　　　　　 ,ｨ　／:::::::::::::::::::::／,. .へ..
　　　 .／ :ﾚ´::::::::::::::::::::::/.イ:::::::::::::::｀ :::,.=-
　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＜
　/::::::::::::::::::::::／(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
. {::::::::::::::::::::::::'´） }::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::: ＼
　、::::::::::::::::::／　'―-、r―-uヽ、ヾ:::::::::::::ヽ￣ ヽ　　　　　　　　　 　 甘いと言われるかもしれないが
ﾄ、、::::::::::::::::⌒ー:::::―-,r'´￣ヾ::::::::::::::::::::::::＼
l:::ヾ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　 　 　 　 　 　 これが俺の偽らざる気持ち……
’;::::::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　':;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::::/
　　＼ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ、:::::::::::::::::::::i、:::ハ:::/
　　,ィ!ヽ〉::::::::::::::::::::::::::', ヽ:::::::::::::::::::l_ソ :;:;ｿヽ
／:;:;:ﾊ ヽ:::::::::iヽ、::::::::::}―＼:::::::: ;ｨ';:;:＼;:;:;:;:;:ヽ、
:;:;:;://:;ヽ_〉、::l￣ ＼::{ﾘ　ｊiﾂ iﾊ:::/ﾉ:;:;:;:;ヽ＼:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;＼ 、 ;:;:ヽト 　　 `,_ ´ __、 ﾚｲ:;:;:;:;:;:;: ／,:;:;:;:;:;:;:}
:;:;:;:;:;: //:;:;:;:;/、 ＞　 ￣￣, イ |;:;:;:;:;:;:;:< :;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
:;:;:;:;:;//:;:;:;:;/＼＼　　　￣.／／ヾ;:;:;:;:;:;:;:＼ ;:;:;:;:;:;:;|


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　. :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　　　　. /: : : : : : : . .　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　 　. : :/:/:∧: :ﾄ､: : : : 　 ﾟ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ′. : : :ﾚ__　、　　　　　 __`、: : .　:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : :芹＾芥　　　イ芹下、: : .　 :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈/　i : : : :弋::り 　 　 弋_り :/: : :7: .　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 俺、行くよ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　.∧: : :.`､: :　　　'　　 : : .厶イ/: :　〈⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　 / . : : 八　　　　　　　　　 /　/ : : : . ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‘'ｰ‐‐=ｧ :ｘ=个=ミ_　‘ ’　_,. イア^>､‐‐‐=彡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〈　{　　　／'＾＾Ｖﾆﾆ⌒て¨´　 ｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　く　　 　O〈　　　　　 __,；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,′ｰ-=辷O　οﾉ　x～^¨　　‘,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {　　　　　 ｢⌒¨´ ﾟ.′　　　 　 ‘,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 { 　 　 `、￤　　　￤　　　 　 　 :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ！　　　　 ￤　　　￤ /　　　 　_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ‘,　　　　 └～==㌃7　　　 　 7ﾆミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 '.　　　　 〉　　　iｉ ;′　　 　 /: : : .＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ;　　　/ 〉　:Оii,′　　 　 /｀`ヽ: : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∧　　　 ∧ 　∨ 　 　 　 /､　 　 ﾟ: : }
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　　　　|: : : : :／: : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : : : : : : :.
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　　 : :..:i: : : : :.|: : |:.|　　　　　|:|l: ／|/八:.:|､: : : : :|: ﾄ--ﾍ: : : : : : : : : : : :.
　　 |│| : : : :.:廴:|:.|　　 　 ヽ|:|ｆﾞ: r斗f宍‐ミ: : :..:.|: l|⌒'.: :, : : : : : : : : : : :.
　　 |人|│ : : ゝ: {丁¨¨′　 j八/　 |i//(_　}: : : :ﾊﾉ| 　 |: :ヽ: : : : : : : :..:i:..:.
　　 |　 |│: : : : :f〃示ミy　/　　 　弋辷ﾂ│: :/ : : | 　:′: :ﾄ : : : : : : : :|: : :.
　　　　 vト: : :＼f{　 |il/(_ 　 　　　　　　:i::i::|:イ: : : :.|／: : : : い: : : : : : ::|ヽ:.:i
　　　　 |:＼{＼: :＼.弋こﾂ　　　　　　　　　　│: :..:..|: : : : : : :ゝ’ : : : : :.:|　ⅵ　 　 　 　 .f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　 |: : : : :.:＼{ﾊ:i::i::　　′　　　　　　　　│: :..:..|:.|: : : : : : :ヽ}: : : : : l　 |:|　　　　 　 .|
　　　　 |: : : : : :..:.|: ∧　　 　 r‐　￣｀ヽ 　 　 |/: : /|:.|: : : : : : :｢ |: : : : :.′ |:|　　　　 　 .|　　 .母さん
　　　　 |: : : : : :..:.|: : 个　　　 ＼ 　 　 ﾉ　 ／j: :.:/ １ﾊ: :.|＼: :.| １: : : /　　j/　　　　 　 .|
　　　　 |: : : : : :..:.| : : : i | 〕＞　　 ￣　 ／　 ′/　 |　 ∨ヽ ` | .′: /　　　　　　　　　　|　　 .俺をサマルカンドへ行かせてくれよ
　　　　 |: |: : : : : :| : : : リ }: :.|: : : ＞‐彳｀ヽ/／_____　 　 　 :,　|/: ／　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　 | ﾊ: : : : : |ヽ: :..:l　}／＼/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.ー‐　_;./ィ　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　 リ　　、: :.|　 ＼|　　 　 ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.: :. 厂｀ヽ
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　　　　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_.人
　　　　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 （
　　　　 　 ）　　　 ..だめよ！　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 （
　　　　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 （
　　　　 　 ）　　　 ..だってあなたまだ十歳でしかないのに……　　 .（
　　　　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 （
　　　　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y..Ｙ

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´　　　　　　 ｀丶
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 　 /|/　　　､__ノ __∨　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 '⌒|　|∨｀ー　　　 ィえ心ァ　　　　　　 丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 人if勹心 　 　 ∨ツﾉｲ　　　 　 　 ＿_＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /[: ハゝVツ,　　　　 //厶: : : /: : : .　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ∧: : ∨/　　　　　　　　│: / : : : : : : : : ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒ア:人: :人　　マ::::丿 　 ／|.:厶: : : _,,Ｚ⌒´
　　　　　　　　　　　　　　　 十歳でも、俺はサイイドなんだろ？　　　　　　　 　 　 　 　 ∠／⌒＼: :≧=- 　 _,..　´|LИ＜⌒∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　 ／⌒}＼:V∠斗〕　　 ∨＼　＼ _〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厂　/ 　 .ﾆ∨￣　厂　　　 /　　 丶、__〉
　　　　　　　　　　　　　　　 この身体に父さんの血が流れていて　　　 　 　 　 　 　 〈_　　 　 /　　＼　￤　　　 /　　 　 ／ア＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 丿∨　 / ／⌒＾〕　|^⌒^У　　　　 ／　　　ヽ__
　　　　　　　　　　　　　　　 それを人々が望んでいるってんなら　　 　 　 　 　 　 　 |　´＼/ /　　 ／　│　 ,/　　 ／／　　　　　'´　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　 ´ﾍ{＿／＼＼i|　 /＿,／／　　　　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　 {|　　〈＼]__/__,　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〉　　 ＞[厶ｨ／　　　⌒二ﾆ=-　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＿_,／|　　 /勹l＼､　　　　　　　　ﾉ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　〈〈_/｢|ﾄ､_〉〉　　　　　＼/　　_＞‐=一　　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　ｰi | | iｰ'′ 　 　 　 　 〉　 {〔__　　　　　 /
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　　　　 /: : :|/: |: /|: : : : :xぅ芹弌x　 　 ､､斗ｬ芹芋ミｘ|/: : :./!　 ｢＼ :ﾟ．: :　　　　　 　 　 .ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
.　　　 /: : : : : : :/: |: : |:V　rっr::刈　　　　　 {Vr:::ﾒrっＶ/ : /:.l　// : : : ﾟ．:
　　　/: : : : : : :/.:.八: :| :ﾊ　 ￣　　　　　 　 　 ￣￣　 厶イ: :.|,// : : : : :.ﾟ．
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.　 : : : : :八/　　{: : : : /: :／ 、　　` ｰ- ―　 　 　 　 　 | : : : |: :|＼/⌒)/__　　　　　　 真白、あなた……
..　|: : : /　 　 　 ∨: :/／/{ 　 ):ｘ、　　　 　 　 　 イ　 / | : : :.八 ///　/:::::::
. 八 : 〈　　　　　/^V/　 {/{　　 　 　 ｘ、_,.　　　　　　/ 八..:./　 ///　/:::::::::
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　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　 　 　 　 　 Ｎ　 ―‐-　　　ｨ允Y|　│ ___＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　 |　　　人|　　　　　_　　　Vｿ ﾘ　│: ＼　　　　　 　 .それに、せっかく男としてこの世に生を受けたんなら
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ;　　　 　 : .　 　 　 _,.斗匕⌒　 　 ｀::厶　 | : : : :＞
　　　　　　　　　　　　　/　　　 . : :| : .　 　 ﾍ|乂少　　　 　 　 八　|: : ＜　　　　　　　でっかく生きなきゃ損だからな
　　　 　 　 　 　 　 　 /／|　. : : :八 : : .　 　 ＼:::　 　 _　 ィ , : : :∨￣￣
　　 　 　 　 　 　 　 ／　リ. : : : : : : ＼ : : . . ﾏ⌒　 　 ｀ 　 /＾⌒^ ＼　　　　　　　 　 だから今回のこれは、チャンスだ
　　　　　　　　　 　 　 ／. : _／/. :.／人|＼ : .ﾞ　 /｀¨¨¨　´
　　　　　　　　　　　　⌒厂＼厶イ⌒'／＼ ＼ ∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 渡りに船ってやつだ
　　　　　　　　　　 　 　 ＼／／＼／〉　　 ￣｀⌒＼
　　　　　　　 　 　 　 　 ／ く 　　　 /　　　　　_...ﾆﾆﾑ
　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 . : >､___/　　　　／　　 -─〉、
　　　　　　　　　　／　　. : ／/　　　　　　　　／ 　 ／ ∧
　　　　　 　 　 ／ 　 . : ／/'〈　　　　 　 / ／　　　　 　 │
.　　　　　　 ／ 　 . : ／　〈＼　　　　　 /　　　　　　　　　｢＼
　　　　　／　　. : ／　　　 ＼＼　　/ / ∧　/　　 　 　 丿＼＼

　　/＼＿＿＿＿,.ﾍ／/　／:::::::::::／　＿＿＿＿　 ／＼
　　　　 　 　 　 　 　 Ｖ／::::::::::::::/´::::::::::::::::::::「￣￣　　　 ￣|
　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　 な　迷　 　 |
　　　し　何　俺　　　ﾚ'(＿＿＿::::::::::::::::::::::j　　 い　う　　　 |
　　　な　も　 た　 　 |　　　　　 　￣￣`ヽ{　　　っ　こ 　 　 !　 　 　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　い　失　ち　　 ├――――'´￣￣ ヽ　　 て　と　　 　|　　　　　　　 　 　 　 |. 　だから、そんなに気にすることないんだぜ
　　　か　く　　：　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　 ：　な　　 　 !　　　　　 　 　 　 　 .|
　　　ら　 し　 ：　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　 ：　ん　　　 |　　　　 　 　 　 　 　 |. 　横島先生
　　　！　た　　　　　|＞―ｧ:::::::::::::::::::::::::::__」　　! !　か　　 　〉　　　　　　 　 　 　 .ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　 り 　 　 　 /＝／::::::::::::::::::,.　 '´:.:..|　　　　　　　 　 {
　　　　　　　　　　 /:.:.:./:::::::::::::::::／-――-:Ｌ__　　　　　__／
　　　＞　　　　 ＜_／|{::::::::::::／_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j/￣￣
　　　　　　 　 　 　 　 | V:::::/´　　￣ヽ:.:.／／:./::::
　　　　だ　い　ま　　j ∧:::|　　　　　　} ＜:.:／::::::
　　　　ろ　い　た 　 {/　ヽ! 　 心　 　_＿／::::::::::
　　　　 !?　だ　会 　 〉　　　　 し!　／――-､_／
　　　　　　 け　え 　 |　　　　　以　´ 二ﾆ＝≦三　　　　 　 　 　 　 　 真白君……！
　　　　　　 さ　 ば　 |､　 r -‐―一'´三三 ／三
　　　　　　 ！　　　　|/ /　　　　三ニ＝　〈三三
　　　　　　　　　　 　/（´ 　 　 　 　 　 　 　 `＜ /
　　　　　　　　　　　/ /　　　　　　　 　 　 　 ／/
　　　　　　　 　 　 /} {　　　　 _　 　 　 　 ／　}八
　　　　＼＿＿_／ ﾉ }　　　　{-､　 ､　 　 　 〃
　　　:.:.:.:|＼　　／　/　　　　 `ー ､冫　　 ／
　　　:.:.:.:|　 ` く 　 〈　　　　 　 =　　 　 ／
　　　:.:.:.:.ヽ　　 `┐ }　　　　　　　　 ／
　　　 :＼:.:.＼　　 し'＞ ､.,_ 　 　 ,.イ
　　　　 :.:＼:.:.:＼　　　 ／　　 -くし'
　　　　 :.:.:.:.:.>:.:.:.〉　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:＼o..､
　　　　 :.:.／:.:／　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＝=‐- ミ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,れ'"´　　　/　　Vヘぃ、丶　　　　　　　　　　　 ':.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,′ 　 　 /{/　　　　　　　　　＼,ﾊ　　　 　 　 　 　 ':.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,ｲ　　　/ﾚ'　　　 __ ノ"　　　　　 　 |　　 　 　 　 　 　 ':.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ノﾉ 　 w'^ｰ- 、　　　　 仏斗紜云ｱ |　　　　　　　　　　´,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ⌒彡ｉ　　 i　　　　　　 　 ´　 ｛　 : : ﾉ　j| 　 　 　 　 　 　 　 ´:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　 |　　　　　　　 　 　 ゝ-‐　　 ﾘ　　　　　　　　　　 　'心、
　　 　 .ま、俺はまだ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　 |　ァ彡　　　　　　　　　　　ｲﾘ　 　 　 :i:　　 丶 　 　'～＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 jl　 ,从 ＾´　　′　　　　　　　／ｱ7　　　　. :|: :ｉﾄ.　　＼　　＼
　　 　 .ちょっとばかり頼りない見た目してるかもしれないけどさ　　 　 　 ,圦　　 `､　　　 　 ___　　 　 　 　 ,′　　　: : |: :ﾘ:ﾊ,　 　 ヽ　　)辷=‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｨ糾:ﾍ 　 {＼　　 ｛v'⌒ ヽ 　 　 　 ,′　 　 : : :ﾙぐｰ-ミ: : : : 彡'"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 '´ 　 　 心 人　　 　 ヽ　　 ﾉ　　 　 ,　　 　 ,ﾑイ⌒^'＼ 　 ｀Ｙ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ノﾉ,心　｀ぃ.　　　　 　 　 ___彡　.　ィ㌻　　　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 -=彡 仏V＾刈ﾉぶゃ'" ￣　 うア´　　　　　　　　 _..　-‐=气
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 j{　　　`'く,　　　　　　　 　 　 　 　 -=ﾆ..　__　　　　ﾊ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,´　　ヽ.　　　　 　 　 : : :　:　　　　_ァ'ﾟ　　　　　　　V　′
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　/　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　 ＿___ヽー＝ミ、　　　　　 /
/　　　　　　な　　別　　　　|　　　　 ＞:::::::::::＼::::::::＼ﾄ､　　　 〉　　　　俺　　俺
|　　　 　 　 い　　れ　　 　 | 　 　／::::::::,.イ＿:::::::::::::::::::::ヽ　　| 　 　 　 だ　　だ
|　　　　　　 よ　　た　　　　| 　　j/:::::/⌒ｰ―ｚ二Zヾ::::::::ﾉ　　 ! 　 　 　 っ　　っ　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
|　　 　 　 　 ・　　 く　　　　:!　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　 |　　　　　て　　て　　　　　..|　 そこはなんとかうまくやってくれよ？
|　　 　 　 　 ・　　　　　　　 | 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　 !　　　　　・　　　・　　　　　..ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
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　　筋　 俺　　自　　|／　/　 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽﾄ､　　　　　　　　信　　俺
　　金　 の　　慢　　　　/´￣￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::ハ　　　　 　 　 じ　　の
　　入　 ス　　じ　　 　 /__:::::::::::::::::::／(＿,､＿　　_＿　＿:::::::::::::::|　　　　　　　な　　煩
　　り 　 ケ　　ゃ　　　 ／::::::::::::::::::'―― ､　　(＿__)　＼ヽ):::::::::::j∧　　　　　　さ　　悩
　　だ　 べ 　 ね　　∠::::::::::::::::::::::::::::::::::'´￣￣￣｀￣￣::::::::::::::::::::::::ヽ　　　 　 い　　パ
　　ぜ　 は　　 |　 　　 ／::::::::::::::::::::::/７:::::::::/７:┌､..､‐ ､::::::::ヽ‐┐:::::::} 　 　 　 っ 　 ワ
　　っ　　　　　け　　∠/::::::::::::::::::::::/:.:.{::::::::::|:.:{::::{:.:.ヽヽ:.:ヽ::::::::}:.:.}::::::/　　　　　! !　　 |
　　!!　　　　　 ど　　　 |:::::::::/:::::::::/:,ヘヽ:::::: !:.:.V::{:.:.:.:}::}:.:.:}::::::/彳::::/　　　　　　　 　 を
　　　　　　　　 ヽ　　　 |::::::/{::::::::::|-{ 　＼＼|＿ヽ{_＿ｊﾉx<j:／::::::::::〈
　　　　　　　　　　　　 八:::{　 ＼::::V{　　ｆ^ﾄ､ ヽ u　,.ｨ升　へ}:::/ヽｒ‐ ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 ＼ヽ　　 {＼{ゝ.　以 冫ゞ=彳 以　　八 ｈ }〉
　　　　　　　　　　　　 ＿_＼　　 ＼ﾊ`ー‐ く　 　　 _‐-､ 　　 ﾉ／
　　　　　　　　　　　　 ＼　 　 　 　 人U ､_,. ｀ -‐'´　 ヽ ﾉ(rく从￣/　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ……あぁ！
　　　　 　 　 　 　 　 「￣　　　,. ＜:.:.:.:＼ V^ー＝≦＾ｿ ⌒:.:.:.:{‐＜　　　　　／/
　　　　　∧　　 ﾄ､,. ┴―ｧ―〈〈:∩:.:.:.:.:.:}＞､:::／⌒,.＜　ﾄ、:.:.:.＼:.:.＞､__／_/　　　　　　　 　 　 　 　 　 俺が持てる全ての力を注ぐと
　/|　　/　「＼　Kニニニニニﾍ:V}:.:.:.:／{　 　 ￣ 　 　 ／ }:.:.:.:.／`ー＜＿_⊆⊇-､　 ∧　∧
/　|　/　　|　　`<:.:.:{:.:.:.:.:.:.:.:.〃∧V／ヽ{ ＼ 　 　 　 ／　〈:.:.／:.:.:.:|「`ー―ｧ―‐:.'￣＼　Ｖ　 V
　 .!/　　　| 　 　 }:.:.{:.:./:.:／i{:.∧:.〈:.:.:.:.:.:!　 ∧　　 ∧　　/V〉:〉:.:.: ||:.:.:.:.:.:/:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　　 　 　 　 　 約束しよう！
　　 　　／　　　∧:.:.V／:.:.:i{:.:.:.∧:.Ｖ:.:.:.:!: /　|　　/ ∧　 {:./:/:.:.:.:.:||:.:.:.:.:.{:.:{:` .､.,_:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
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　　　　　　　　　　　　 │..　.めぐみん、覚悟の帰宅　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　 │..　.真白君、突然の覚醒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
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　　　　　　　　　　　　 │..　.あんこスレって本当に何が起こるかわかりませんね　　│
　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　 │..　.出会いと別れが人を強くする　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　 │..　.横島君の明日はどっちだ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
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