別にメソッドだけが危険という訳でもなく、役者の向き合い方次第で役作りの負担は大きく異なります

その上で、役作りの負担が大きくなった際に「失敗」や「悲劇」として捉えるのは割と本意ではないというか、役者さんへの愚弄に近いので望ましくはないですね
それだけ「完成」させた、「昇華」させた結果、皆さんが愛好を抱く名演が生まれていますから

あと、メソッドは間違いなく演技の歴史を変えましたが、それ以前の演技手法がダメダメだったというわけでもないです
（映画などの映像技術の進化に伴い、メソッドのように少ない身振りでも評価されるようになったというのが正確です）

その前時代の象徴がチャップリンという点でお察しください

演劇を学ぶというのは意外に多くの発見がありますよ

では演っていく

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【副題：十八番花道の異世界演劇史】



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【第二幕：幕が上がり、下りて、そしてまた上がる⑦】




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　　　　　　　　　　　 _-=ﾆV 　/////ﾊ:.:|　　　　 V:.:.:.l＼:.:.:.|　 ＼|　|:.:.:.:.:.:/.::/　　　　ちなみに、俺が教えてるのは正しい形でのメソッドじゃねーぞ。
　　　　　　　　 　 ノ｢=ﾆﾆ/　////' ￣￣）　 　 　 ＼:.|　 ＼|　 　 　 !:.:.:.:./.:./
　　 　 　 　 　 ／-=lﾆﾆ/　/.／　 ／￣'.'.　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |.:.: /／
　　　　_. -=ﾆニ／ﾆ|ニｌ　 {/　 ≠::::;　-‐- 、　　　 　 　 {〉　　　　/_|:.:/　　　　　　　　センリョウ役者達の演技と調和を取るために
__　-‐=ﾆﾆニニニニ|_=|　./　 ∧:／ 　 . -　＼　 　 　 ´　　 　 ／ニ|/
ﾆﾆニニニニニニニl_=| ./　 /／ 　 ／:::::::ﾍ ┘v―― ｧ　　,_-=ﾆﾆﾘ
ニニニニニニニニ∧〈 {　　'　　 ／_,.　-─ﾍ.　 ｀二ﾆ´　／=ﾆﾆﾆ/　　　　　　　　　　いくつかの演技を仕込んでる。
ﾆニニニニニニニ/ﾆヽ',　　　　　 '´ 　,．‐ァ寸　　　　／ﾆ|ﾆﾆ=}/
=ﾆﾆニ＼=ﾆニ二/二二}　　　 　 　 ／ ／　　 `ｰz≦=ﾆニ|ニ=/
ニニニニ＼ニニニニニ{　　 　 　 　 {　　　 　 　 //|=ﾆﾆﾆ|ﾆ/　　　　　　　　　　　　ま、そこらへんは追々な、追々。
ニニニニ二＼ニニニニ{　　 　 　 　 }＿　　 ＿彡　|=ﾆﾆﾆlﾆ{

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜ 『――マスター・ノマ、その剣は？』 |
　　　　　 _ ,,...､､､､､..,, 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
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7√し｡ﾟ　　 : :　:　: ｚ宀ミ┐:　 : 　 :|　 |　:　:　ｒ ｆこﾍ　 : : |　|　{ 〉┘ﾉ　　　　　*　　　｡
j{＿｣{_ｒ_ｔ㍉　+ 。_ｒ辷つっ厄冖┐ |　 |厄〕　 {└ソ }　:　:|　|: :｀¨¨爪 : ﾟ｡ : o: : : : : ｒｆ⌒ハ
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｀Ｙ ): :][　: : : : :__ﾉく　〉┘j }___ノ　: : 辷{ {乂厄ﾉ}: : :Ｙ七ﾑ宀ｖ冖ｈ｣{__ｒ_ｔ㍉ｖｔ冖┐__｣Lｒ┘ｒ勹ﾉ }
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＝==艾こそ____彡' :｀ﾌ冖i「そく___ｒ冖‐┐7爪: : : :{厄ｿ>-二く⌒¨´: :_｣L_｀ﾌ介-く√: : : : ｀ﾌ爪
: : : : :ｒ冖ｧｩく⌒´: : : :> _」L{_ｒ‐√L辷ﾉ }>冖┐: : : : ::{ {こ］ ］i　: : ゝ __ノ⌒}{: :ｒｆこ>┐: : :7√: ＼
: : : 辷弋ぅアﾉく⌒>__{　ｒ‐{ｒｕく´)く｀ﾆえ辷^}__〕: : : : :弋￢こｿ⌒ヽ_　: : : : _}{_く_乂__ﾉ冖┐: : : :: :
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.　　　 　 　 |　　|ﾑ斗ﾐ ヽ／_二≧　　|　 }
.　　　　 　 ﾊ |　代ﾏﾂ　　　 ﾄｨﾘ 狄　.|　'　　　　　　ああ、それは剪定の剣ですよ。
.　 　 　 　 ム|:从　　　 ,　　 ｀¨ﾌ　　/ /
　　　　　　　ﾉﾊ∧　　　_ _　　/ｲ　 /　{　　　　　　.γ ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　 　 　 }: 　 ゝ　　｀´　　イレ':: 　.:　　　　　　｜ 『剪定の剣、ですか』|
　　　　 　 　 |:　:: {く≧s｡.｡s个〉 　:: 　 i　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　 　 　 }: ,.;;人　｀ヽ　|7´ﾊ-ミ;; 　:{　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾟﾘﾝｾｽ・ｱﾄﾞﾐﾆｽﾀｰ
　　　　　_,.＜￣乂　＼　∨ノ ノ　　ハ {　　　　　　そうですよ。　王宮の姫管理人が持つことを赦される護身刀であり
　　　　,.::::::::::＼　　　　　　　　　　 /::::ヾ,
　　　 /:::::::::::::::::＼　　　　　rﾒ､/fﾄ{:::::::::}:;
　　　 {::::::::::::::::::::::::＼　　 /:} Уj | |ﾍ::::;ﾞ ',　　　　　儀礼的な剣でもあります。
　　　 {:::::::::::::::::::::::::/::｀¨´::::{/　　　|:::∨　 ',
　　　 ゝ::::::::::::::::::::/::::::::::::::: {　　　 ｊ:::::::ヽ:　',
　　　　 {≧::::::::: ｯﾞ::::::::::::::::: ゝ　　 ,::::::: : }..: .}
　　　　 {:::::::::::::::|:::::::::::::: : ／＼　/:::::::／: :.:/
　　　　 {:::::::::::::::{:::::::::::x＜: : : : }',｡o彡,.: : :.}
　　　　 {::::::::::::::::ゝxi〔:::::::::Y: : ///:::::::::〉: :,ﾒ
　　　　 {::::::::::::::::/:::|:::::::::::::}: : {//::::::⌒≧s｡
　　　　 '､:::::::::::/:::::::::::::::::::/: : {::{::::::::::::::::::::::::＼
　　　　,xﾍ:::::::/::::::::::::::::／{: : :}:::`ヽ::::::::::::::::::::::::＼
　　　 /::::::::＼:::::_,､-‐'::::::}:_:_∧::::::::ﾍ::::::::::::::／￣ ＼
.　　　′::::::::::￣￣￣￣::∨::::::::::::::::/ﾍ:::::::/: : :／￣ヽ､
　　 ,′:::::::::::::::::::::::::::::::::::_:::::::::::::: ／::::::＼{: : ∧　　　　 ＼
　　 {:_::::::::::::::::::_:_　=　￣:::::::::⌒:::: : :::::::::::＼＞ヘ ､-､＼＼ヽ
　　 {::￣---￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､:::::::::::::::::::::＼）::＼ソﾍ
　　 ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,r=､､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿＿　 　 ／ィ´i　`ー ､　 　 　 _,,,_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |.: : : / 7 ' 　 /‐- |　　 ｉ├ヽ‐-|: : : : :/,: : : |　 　 }//,{
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／≠ ￣iｨ 　∧ 弋:ｿ　＼!　弋:ツ|: : :/.: : :./: :ｌ､‐ー=＝=‐ー,.＜,~　　　王宮の姫が王や王子を傷つける
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／／/　　 从､/ ハ 　　､　　　　　 /!: :.'.:: : :/.: : :!.ﾞｉ |:.:.:.:.::.:.:.:| i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼､　　　　／　ﾉ＼.　　 ＿　　 '/|: :i: : :./.: : : :!..| |:.:.:.:.::.:.:.:| |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ヽ 　 ／　／　　_＞´　._. イ　ｲ!:/: : /.: : : : :!..| |:.:.:.:.::.:.:.:| |　　　　　　そのようなあってはならない粗相をした時に
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＞`´　／ ,/／ ｀Y´/／　ｲ, ｲ |': : ∧: : : : :.|..| |:.:.:.:.::.:.:.:| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 　 ／　￣´　_､｣|／　　≠=.ゝ!: : :!: :＼: : : !ﾞ| |:.:.:.:.::.:.:.:| |
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／_.. -‐≦.　　　　 　 ／ 　 ／´￣　ヽ＼: ヽ: : : : : !　|:.:.:.:.::.:.:.:| |　　　　　　処刑人や薬師を用いては
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／r'´.　　　　 　 　 　 ／ 　 ／　　　　　　 ｀ ヽ: ＼: :.,ﾍ. |:.:.:.:.::.:.:.:| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 |_.　　　 　 　 　 ／　　／　　　　　_＿＿＿__＼: Y . | |:.:.:.:.::.:.:.:| |
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ィ. 　// - ＿ 　 　.／ 　 ／　 　 　 ,.ｨ'´ : : : : : : : : ヽ!:.|　 | |:.:.:.:.::.:.:.:| |　　　　　　彼らに姫を傷つけたと人身御供を言い渡すこととなる。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 从ｌ!/「ヽ: : : : :.―ｲ,. 　 /　 　 　 ／:/ : : : : : : : : : : : i!∧　.| |:.:.:.:.::.:.:.:| |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /:/ ﾞ丶､､.: :. :./从　├――≠: :/,ｨ｀ : : : : : : : : : //　　| |:.:.:.:.::.:.:.:| |
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:/.: : : : : :.＼: : :: :.ヽ人: : : : : : :/'´.: : : : : :. :. :.,.イ∧.　　| |:.:.:.:.::.:.:.:| |　　　　　　で、あるからして。　姫を管理する私が自ら
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:/.: : :.: : : : : : :. :.: : :: : : : : : : :／.: : : : : :. :. :.／￣´. 　 　 | |:.:.:.:.::.:.:.:| |
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 //.: : : : : : : : : : : : : : :: : : : : :／: : : : : : : : ,　'　　　　　　 　 | |:.:.:.:.::.:.:.:| |
　　　　　　 　 　 　 　 　 _,〃: : : : : :: : : : : : : :.: : : : : :.／.: : : : : : : :.／　　　　　　　　　 | |:.:.:.:.::.:.:.:| |　　　　　　不適格な姫を斬り捨てるべし、と王から授けられたのです。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｉ「/: : : :ヽ: : : : : : : : : :.: : :: ／.: : : : : : : :.／.　　　　　　 　 　 　 | |:.:.:.:.::.:.:.:| |
　　　 　 　 　 　 　 　 7:!ｌ!.: : : : : :.∨: : : : : : :.: : :./　-―-: :､ ／　 　 　 　 　 　 　 __..　|..___:.:.::.:.:.ﾞ／⌒)
　　　　　　　　　　　 /:: : : : : : : :＼:.＼: : : :__: : : :〉.: : : : : :. :.丶　　　　　　　　　 _/､_＼/ｨ__.＼／ ／´
　　　　　　 　 　 　 /: :.: : : : : : :. :.:.:. .:.:＞‐=ﾆ二´〉.: : : : : : : :. :.＼　　 　 　 　 〈 -/￣￣￣Y〈 ／..|
　　　　 　 　 　 _／: : : : : :: : : : : : :.: .:.: : : : : : : : :.ヽ: : : : : : : : : : : ＼／￣＞‐=У::::::::::::::::::::〉'′:| |
　　　　　 〃7´/.: :: : : : : :: : :. :. :. :.:. .:.: : : : : : : : : : :',ヽ.: : : : : : : : :./ /　　　/／/.:::::::::::::::／. ::.:.:.:| |
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　 　 /: / /i!: : : :: : : : : : : :.:.＼:: : : : : :: : : : : : : : : : : : Y　 　 　 　 |　|　 　 　 ヽ::::::／ /'! :.:.:.:.::.:.:.:| |
　　Y:.:/　 /: : : :: : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |.　　　　　人　　 　 　 　 Y､ ./ /ﾞ|:.:.:.:.::.:.:.:| |
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　　　/　　 　　ｉ |　　　│　　　　　ﾟ， 　 ＼　　　　　　　　　　',
　　 .′　　　　lハ　　　ﾄ､　　 ､ :|　ト､　　,ハ
　　 |./　　|　　|　 ＼　 |　ヽ 　 ）|　|　∨ 　 :i　　　　 :i　　　　　 ヽ
　　ﾊ|　　│　 Ｌ..　　）│　｣L　仆､l　 .∨　.:|　 　 　 :|　　　　 　 　 ､
　 　 |　　人／|￣ ヽ人! ´ 人乂￣｀ヽjﾊ 　 } 　 　 　:|　　　　 　 　 ､＼
　 　 |　　ヽ|＼|､_,　　　　　 　 ≧=‐z-_　∨}!　 　 　 :| 　 　 　 　 　 |⌒ヽ　　　　私はこれを使うことが大好きでして……
　　 ﾉ人 　lﾄ 〃示ヽ　　 　 　 V r::ソ｀≫ j/j　　　 　 | 　 　 　 　 　 }
　　　 　 ヽ}ｌ爪 {代リ　　　　　 ゝ-…ﾟ'　　 /　　　│ ,ﾟ　　　 　 　 　 {
　　　　　　/　ﾊ´￣　　　　 　 　 　 　 　 /　│ 　 | ｲ.　　　 　 　 　 i
.　　　　　/　　 |　 〈 　 　　　　　　　　　/ 　 :|　　 |' i.　　 　i　　　　:　　　　　　　王宮の不要なものを自ら剪定できる栄誉というのは、中々得られないものです。
　　　 　 {　 / .::　　　 　 　 　 　 　 　 ノイ　 :|　　.ﾟ　{　　　　　　 　 :|
　　　 　 乂{　从　　　＿＿　 ，　 　 　 人乂ﾄ　│/l　 　 　 　 　 　:|ﾆﾏ
　　　 　 　 乂ト､＼　　　　　　　　　　　　／ノﾉハ{　{　:|　 　　 　 　:|　　ﾆﾏ
　　　　　　　　　 ＼＼　　 　 　 　 　 . イ　ﾉ爪ヽ| i　i　ﾞ　　　　　　　|　　　　　　 ですので、柄は汚さぬようお願いしますね？
　　　　　　　　　　　)人ヽ.. _＿ .. ＜　　　　　|　 .| j　{　　　　　　 　 :|







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　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨:.:.:.Ⅵ:::|:.:ﾊ
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　　　　　　　　　　人＿,，r-'　弋炒y:.:.:.:./:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ,′　　　　　　　　　　　　『ええ。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 j　　 　_／:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 }ト _　Ζ_,，イ:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ 　 　 　 〈ヽ
　　　　　　 　 　 〈廴__／ﾊ｀　　　　　//|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{　　　　　　｝|　　　　　　　　　柄は決して穢しません』
　　　　　　　 〈{　 ＞―ｧ:.:廴_　　　 // .|:.:.:.＼＿ノ〉:.:.:.:.:.:.:.＼_ノ〉 　 /:.|　 　 ﾊ
　　　　　　　　＼＿_／:.:.:/|:.:.:￣｀//　 .|:.i.:.:.:.＿／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.く__／:. /　　 /:.|
　　　　　　 　 　 ｀¨¨¨¨¨´ |:.∧:.:</ ,，-|八:.:.:.:｀、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＿_／/〉／:.:.ﾘ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 『柄だけは、決して』 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

ﾊいﾊいﾐ爻爻<,.,. .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_メﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;＼
いﾐ爻⌒:　:　:　:　:　´': . _　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 メﾞ;ﾞ;ﾞ;[ﾘ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ﾘ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ;[厄]ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ;[※]ヽ
乂爻 : ; : ; : ;　:　:　:　:　: ´':,, . : : .,　　　　　　　　　　　　　　　_メﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ_o+*''"~⌒‰*o[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;[包][※]*ﾞ;ﾞ;ﾞ;[※]
^爻爻ｘ : ; : ; : ;　　:　:　: ,:'´: : : :', ´':, ,.:'"´'´"´"':,　　　　　　 7*ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;[包]'⌒´　　　　　　　　　'⌒※*ﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ沁,
: {;';';';'}: : : ; : ; : ; :.　　 .:'´ : ; : ;./∴,:'´: : : : : : : : : ´':,　　　　_ｿﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;♪’　　　　　　　　　　　　　　　 ※ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ;[包]ﾟ,
ﾟ,{;';';';';}: ; : ;'´´´ ´':;,　　 : ; : ; /;';';'∴ : ; : ;: , , : : : : :´`:,　　 ｿﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;*;/　　　　　　　　　　　　　　,,,..:'ﾞ"⌒Vﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;[包]ﾞ;ﾞ;ﾞ;[厄]´"''
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{ ｛包｝ }i:i:i:i:ｘｆ⌒Ｘi:i:ｉ:i:ｉ:爻ｘjｖｖx:;.,;';';'}:ﾟ:｡:ﾟ｡: ; : ; : ;∴ﾟ｡ﾟ{:;.:,}:[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ﾘ]ﾞ;';'}: :',:;.:, : : : : :;.:,:;.:, : : : : : :: : :,:^:,｡｡:　: :´}ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ﾘ]:;.:,:;.
乂__彡'i:i:i:i:i{ {ｆ包} }i:i:i:i:i:ｒ=ﾐi:i:i:i:爻ｘ;';}jﾐ:｡:ﾟ:｡ : : ; ｡ﾟ:｡:ﾟ｡{:;.:,:}ﾐﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ[ｶ]:}: :´:,: : ;.i^i: ; : ; : ; :;';';' : : : :,ﾞ;';'｡ﾟ:ﾟ｡: : : [ﾘ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ;}：．
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:乂__彡'i:i:i:i:i:(包_)i:i:i:iｒ=ﾐｘXヾ;ｒ'二ヽ: :ﾟ:｡:ﾟ: {:;.:,:;.ﾐﾞ*ﾞ;ﾞ;ﾞ[ﾘ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;ｉ: : : ´:, :i;:;:ｉ: : :::; :｡f∬o: : :,ﾞ;';'｡ﾟ｡ﾟ｡ﾟ｡: : : ﾐｒ=ﾐﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;}∴：
"⌒Ｘi:i:i:i:iｒｆ⌒ﾐぃi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヾ;:ﾐ:(包_)ヾ;:ﾐ:V包ｿｘ: : :゜:{:;.:,:;.:ﾐﾞ;ﾞ;ﾞ[ｶ]ﾞ;ﾞ*;';ｉ : : : : :.:ｉ:;.:,:i：∵∬+‐へ: :,ﾞ;';'｡ﾟ,ｘ-─-ﾐノ}(厄)ｘＸＸ㌻ｱ二ヽ
包} ｝}i:i:i:i:{｛ｆ抱 ｝｝i:i:[ｆｶ]i:i:i:ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;爻ﾐｘ:{:;.:,:;.:,{ﾞ;ﾞ*ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ﾘ]ﾞ;ｉ:　: : : : ｉ:;.:,:;i:∵ｒｆ^ｉツ__j.:./⌒V.:.:／:／)ノヾ;:ﾐ:ヾｒ'く_く__ｆﾂノ
__彡'i:i:i:i:i:乂＿彡'i:i:ﾞ;ﾞ;[ｆｶ]i:i:iｘ=ミヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻ｘ__jﾞ;ﾞ;ﾞ;［ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;ｉ: : :｡：：．:;.:,:;ｉ: :<⌒´　 ﾉ⌒＼_}、.:.:/⌒ヽﾐv-─く⌒廴__く⌒
ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐﾞ;ﾞ;ﾞ;_ﾆ=ﾐﾞ;Ｙ´ｧｔく ＼ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ﾐ;爻ﾐ爻ﾐ厂〈辷ｶｈ｡ﾞ;ﾞ;ﾞ;o;ｉ: ∴∵∴:;.:,:;i:/＾ケ'"⌒ヽ　 ／⌒ヽ＿__ノﾐ＞--ﾐ＼{　　ノ_,.ｨ
⌒Ｘ爻ﾐ爻ﾐ[ｶ]ﾐﾐＹ ｒｆｶ　}人代ツ＾ﾌ爻㌻厂 ＼:_ノ⌒>ﾍ、j⌒¨フｘＸ爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻<´辷^{　んｆｙ'⌒7 厂ヽﾉﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;(__／(.:.>'⌒7⌒ヽ'
包,｝｝ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;:iﾞ{ {从└‐'ノ从个ｯｯ介ﾐＹ ｒｆ包}ハ}{ ｆ厄}ｒヶ冖ｔ／:「〈刀ヽ冖ｧ‐‐＜⌒i＼__ノ∨辷ﾀ_／^{　　{／⌒ヽｘ‐ｒヽﾐﾐ{　 /_ｒｆ冖{
__彡'ｒ‐ｧ冖く.:从;';__ﾆ=く⌒＼爻ﾐ;乂込,｀ニ´イ从｀ﾆ´ﾉ⌒'く)ｈﾐ| ｛￣V／ア二ヽ　ﾊノ＾iヽ人⌒¨´　ノ　　ﾉ.:.:.:.:.:/廴ハ　叭　{_辷グ⌒
.:. ｒｆれ{ｎﾊ'´∨.:/ ん辷ダ＾Ｙ^ヽﾞ;ﾞ;ﾞ;爻父=--く＿ノ＼乂　　)ｿ人j辷_j｛ ｒ</__,)ノ/ :}　/_/i:i:个s｡¨´＿／ヽ‐=彡乂＿ﾉノﾐ>'7´/ｒｆ二ヽ
ヽ／/┘Lﾉ__ﾉノ{　}⌒メ⌒7´>┘ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾐ;ﾐ;ﾐア´ヲﾉ　　 Ｙ^'⌒Ｔﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ/{乂__V´　/　/''´ /ﾐ;ﾐ;㌻¨√〈.::.::.::.::.:}ﾐ;:ｧ～冖辷彡{ {　{人辷ソ
/.:.::ト..ｖ冖ｧへ～く⌒７⌒´ノﾐ.:.:;'ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;<／￣｀丶、 ／ 广／⌒>:／Ｙゝ.___}─く／　／ﾐ;㌻.:.:.::/／⌒ヽ:／⌒{ ｒｎ、 ∨´/⌒'く＼'⌒¨
{.:.:.:.:V Ｙｒｔへ, ＼ハj┴ｧｰ/￣´ﾟ'<⌒＼:{.:.:.:.:.:.:＿_＞__ﾉ／　／ﾐ/.:.:.:乂＿<＿__ノ爪ﾐ;ﾐ/.:.:.:/.:/＿__⌒V⌒＼V└少ﾍ}‐｛　　　＼｀Ｙ´
乂ｒ‐{　〉┘jﾉヽ　}_り'⌒ヽ{ｒｆｯ'⌒ ﾉ　'⌒＼ｘf⌒'く　　／--くﾐ;ﾐ;{.:.:.:／ﾐ{.:.:.乂__ﾉ㌻⌒＼.:.:/.:/ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;∨　　く⌒ﾆ´ノ 人込、　　 (￣



　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 '"~´　　　　　　"'　　,
　　　　　　　　　　　　　 　 　／　／＾V/／ 　 …-　、
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..　　　ｰ-- …''゛　／___,.　''゛　ﾉ　|　斗''｀ィ''"⌒　　ﾐ　 ﾄ 　 ＼
　　　 　 ｀¨¨¨¨´ {／⌒''ニﾆ x　/ ⌒ィ'代万⌒　　 ﾄ 人 ｀'ト---　　　　　　　　　　　　ﾌﾞﾙｰ・ﾛｰｽﾞ
　　　　　　 {　 　 {　 代辷ｿｯ/ / 　 　 　 　 　 　 　 j/　ヽ| |　　　　　　　――やあ、“青褪めた薔薇”の君よ！
　　　　 　 八　　！　　　　 /／|　　　　　　　　　　　 〈＾　| |
　　　　　 　 丶　 丶 　 __／ 　 | 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ 八|
　　　　　　　　 ＼　 ＼　　　 　 l:::.、　 　 　 　 　 　 r　/　　　　　　　　　私との逢瀬を楽しみにしていてくれたのかい！
　 　 　 　 　 　 　 `ー-＼ 　 　 `　´　　　　　 　 　 /''´|
　　　　　　　　 　 　 　 `、　　　-‐ _,. 　'''’　　　　 /｜ |
　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　 　 　 　 　 　 　 ／　.| 八
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ',＼　　　　　　　　／　　／‘，　　　　　　　　　【野望を抱えた王子　マルデロイ】
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ',　＼　　　 　 ィ　 　／　　 ‘，
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　_/ ＼　 ー‐ ゛　 　／　　　 　 ‘，__
　　　　　　　　　　　 　 ／/　　 ｀ヽ ＿ 、＜´　　　　　　　/ニニ=- ＿　　（演者：芝居奴隷マクギリス・ファリド）
　　　　　　　　 　 ＿／ﾆ/　　　　/////Λ.　　　　 　 　 /ニニニニニニ＝- ＿
　　 　 　 ＿-=二／ﾆﾆ/　　　　/∨////ﾉ ＼　　　　　/ニニニニニニニニニニヽ

乂__彡'i:i:i:i:i{ {ｆ包} }i:i:i:i:i:ｒ=ﾐi:i:i:i:爻ｘ;';}jﾐ:｡:ﾟ:｡ : : ; ｡ﾟ:｡:ﾟ｡{:;.:,:}ﾐﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ[ｶ]:}: :´:,: : ;.i^i: ; : ; : ; :;';';' : : : :,ﾞ;';'｡ﾟ:ﾟ｡: : : [ﾘ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;*ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ｶ]ﾞ;ﾞ;}：．
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:乂__彡'i:i:i:i:i:(包_)i:i:i:iｒ=ﾐｘXヾ;ｒ'二ヽ: :ﾟ:｡:ﾟ: {:;.:,:;.ﾐﾞ*ﾞ;ﾞ;ﾞ[ﾘ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;ｉ: : : ´:, :i;:;:ｉ: : :::; :｡f∬o: : :,ﾞ;';'｡ﾟ｡ﾟ｡ﾟ｡: : : ﾐｒ=ﾐﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;}∴：
"⌒Ｘi:i:i:i:iｒｆ⌒ﾐぃi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヾ;:ﾐ:(包_)ヾ;:ﾐ:V包ｿｘ: : :゜:{:;.:,:;.:ﾐﾞ;ﾞ;ﾞ[ｶ]ﾞ;ﾞ*;';ｉ : : : : :.:ｉ:;.:,:i：∵∬+‐へ: :,ﾞ;';'｡ﾟ,ｘ-─-ﾐノ}(厄)ｘＸＸ㌻ｱ二ヽ
包} ｝}i:i:i:i:{｛ｆ抱 ｝｝i:i:[ｆｶ]i:i:i:ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;爻ﾐｘ:{:;.:,:;.:,{ﾞ;ﾞ*ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ﾘ]ﾞ;ｉ:　: : : : ｉ:;.:,:;i:∵ｒｆ^ｉツ__j.:./⌒V.:.:／:／)ノヾ;:ﾐ:ヾｒ'く_く__ｆﾂノ
__彡'i:i:i:i:i:乂＿彡'i:i:ﾞ;ﾞ;[ｆｶ]i:i:iｘ=ミヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻ｘ__jﾞ;ﾞ;ﾞ;［ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;ｉ: : :｡：：．:;.:,:;ｉ: :<⌒´　 ﾉ⌒＼_}、.:.:/⌒ヽﾐv-─く⌒廴__く⌒
ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐﾞ;ﾞ;ﾞ;_ﾆ=ﾐﾞ;Ｙ´ｧｔく ＼ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ﾐ;爻ﾐ爻ﾐ厂〈辷ｶｈ｡ﾞ;ﾞ;ﾞ;o;ｉ: ∴∵∴:;.:,:;i:/＾ケ'"⌒ヽ　 ／⌒ヽ＿__ノﾐ＞--ﾐ＼{　　ノ_,.ｨ
⌒Ｘ爻ﾐ爻ﾐ[ｶ]ﾐﾐＹ ｒｆｶ　}人代ツ＾ﾌ爻㌻厂 ＼:_ノ⌒>ﾍ、j⌒¨フｘＸ爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻<´辷^{　んｆｙ'⌒7 厂ヽﾉﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;(__／(.:.>'⌒7⌒ヽ'
包,｝｝ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;:iﾞ{ {从└‐'ノ从个ｯｯ介ﾐＹ ｒｆ包}ハ}{ ｆ厄}ｒヶ冖ｔ／:「〈刀ヽ冖ｧ‐‐＜⌒i＼__ノ∨辷ﾀ_／^{　　{／⌒ヽｘ‐ｒヽﾐﾐ{　 /_ｒｆ冖{
__彡'ｒ‐ｧ冖く.:从;';__ﾆ=く⌒＼爻ﾐ;乂込,｀ニ´イ从｀ﾆ´ﾉ⌒'く)ｈﾐ| ｛￣V／ア二ヽ　ﾊノ＾iヽ人⌒¨´　ノ　　ﾉ.:.:.:.:.:/廴ハ　叭　{_辷グ⌒
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　　　　　　　　　　人＿,，r-'　弋炒y:.:.:.:./:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ,′　　　　　　　　　　　『ええ、とっても。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 j　　 　_／:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 }ト _　Ζ_,，イ:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ 　 　 　 〈ヽ
　　　　　　 　 　 〈廴__／ﾊ｀　　　　　//|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{　　　　　　｝|　　　　　　　でも、わたくしが楽しみにしているのは
　　　　　　　 〈{　 ＞―ｧ:.:廴_　　　 // .|:.:.:.＼＿ノ〉:.:.:.:.:.:.:.＼_ノ〉 　 /:.|　 　 ﾊ
　　　　　　　　＼＿_／:.:.:/|:.:.:￣｀//　 .|:.i.:.:.:.＿／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.く__／:. /　　 /:.|
　　　　　　 　 　 ｀¨¨¨¨¨´ |:.∧:.:</ ,，-|八:.:.:.:｀、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＿_／/〉／:.:.ﾘ　　　 中身のないおべんちゃらじゃないってこと
　　　　　　　　　　　 　 　 人{　＼／ : : |:.:.:｀、:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　　 　 　 ／アﾞ '"~￣|:.:.:.:.:＼:.:.:.:.＼:.:.:.:.ﾉ〉:.:.:.:.:.:／/__:／
　　　　　　　　　　　　　　 /／＿__:::::::::::|:.:.:.:.:.:.:.:＼＿__.／/:.:.:.:::.:.:.／　 ﾊ　　　　　　　マルデロイはもうとっくにご存知でしょう？』
　　　　　　　 　 　 　 ┌y'/:::/: : : : ＼::::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:＜＿／:/　ﾊ
　　　　　　　 　 　 　 ｢.//::::/: : : : : : : Ⅵ:.:.:.:.:.:＞―=彡:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　/: | ﾊ
　　　　 　 　 　 　 　 j |/:::::|: : : : : : : : : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀、:./|:.:.＼:.:.:.:.::／.／:.://: |
　　　　　　　　　　　〈 .|::::::/: : : : : : : : :八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:ﾘ:.:.:.:.: ￣￣´:/}_／:.:./.
　　　　　　　　　　　人∨:|: : : : : : : : : : :∧:.:.:.:.:.:＼__／:./＼＿＿＿／__＿_／
　　　　　　　　　　　　 ⅵ:|: : : : : : : : : :./::::＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,,.ィ㌢￣≧｡,
　　　　　　　　　　　　　　　　＼-/__／　 ／￣ヽ-_ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆ=　　/　／l　　 ﾏ　 (
　　　　　　　　　　　　　　-=ﾆ't=--彡 |i /　　 Vﾍ ヽ　 i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　Vfく＼ノ/,｡===ゝh l＼ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　　　　 --=ﾆ＞'´￣笠=- |i/ヽﾆ=-　　　　　　　　　勿論存じ上げているが、楽しくご歓談するというのも大事なことなのだよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　', 〈　　　 ￣　　,'　ノ/{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　____　　　　 /-彡ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　‐ ￣　,｡s_,,.-　(　　　　　　　　　　　 王子というのは話し上手の聞き上手。
　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＞　　｡s≦ﾆﾆﾆl-=: :ヽ
　　　　　　　　　　　__ ノ: :／: : : ／(:l V//ﾆﾆ＞'´: : : : ==s｡,
　　　　　　　　　　/　 l: :l: : : :l: : :l: : :ヽ{l＞'´: : : : : : : : : : : : : :ヽ　　　　　　王ともなればひとつの耳で十人十色の罵詈雑言を聞き流し
　　　　　　　　　/ ／∧: ',: : :: : : : :／＼＼: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　／=＼　|i ＼: : : : :／　　　 ＼＼: : : : : : : : : : : : : : : : : l
　　　　　／ニニゝ=|i　/ ヽ y　　　　　　　　ヽヽ: : : : : : : : : : : : : : : :.l　　　 誰を贔屓するかを決めねばならんのでね。
　　　_／-=ﾆﾆ=‐_=/ /＿　　,｡s≦ニニニニ／: : : : : : : : : :f=====l l
　　/／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=‐ノ ノ　): : : : : :ヽ| |i ',: : : : : : : : : : : : : l　　　　lVl　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- /　/／: : : : ／／ | |i　',: : : : : : : : : : : : :l　　　 lV/　　　　｜ 『まあ、御上手だこと』 |
..|iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ= l　l　l: : : : : |　|ｲ、 | |: : :',: : : : : : : : : : : : :ヽ　／/　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　ヽ-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ', ', ',　',: : : : :',=-ヘ-|:|: : : :',: : : : : : : : : : : : : : : : : :〉
　　　　￣　＼| | /　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆニ|:|: : : : :',: : : : : : : : : : : : : : : : }
　　　　　　　　｀'＜ l|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ||: : : : : :',: : : : : : : : : : : : : : : |
　　　　　　　　　　　T'＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ|: : : : : : : ',: : : : : : : : : : : : : : |
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　　　　　　　　　　　　　 Ζ＿::::::::⌒T爪:.:.／:.:.:.:.:／ J劾 j/:.:.:ﾘ　　　　　　　　　　『さあ、悪巧みをはじめましょう？
　　　　　　　　　　　　　　 　 Ζ＿／＼＿＞:.:.／ 　 ゞﾟ' ／:.:.ｲ
　　　　　　　　　　　　 /{　　./:.:/{:.:.:.:.:.:.／:.:.／、　　　 幺:イ:.:{
　　　 　 　 　 　 /{　 人廴_/:.:人廴＿__,，く　　　｀　イ:.:.:.:ﾘ:.八＿_ﾉ〉　　　　　　　　私の素敵な王子様。
　　　　　　　　 人:＼＿_＞:.:.:.:.／:.:/ﾆﾆﾆ{__≧=＜⌒^Y／:.:.:.:.:.:＜´　　　 ﾊ
　　　　　　　　　　＼＿__:.:.,，'’:.:.:./ﾆﾆ⌒｀ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ):.:.＼:.:.:.:.:.＼＿／/
　　　　　　 　 /{ 　 　 ⌒7:.:.:.:.:.:.:人ﾆ┌yﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.／⌒ヽ:.＼___＿___／　　　　　私と貴方、そして最愛の兄がいつまでも栄華を楽しむために』
　 　 　 　 　 人:＼＿_／:.:.:.:.:.／:.:.＞rﾍ∨П―=ﾆ⌒　　 　 ∨:.:＼　 　 　 ┌y
　　　　 　 　 　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　/　　｀、{／|―――- 　_√:.:.:.:.:＼＿__ノ:/
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　　　　　　　　　　　　　　 ＜￣￣　　　_｡s≦⌒　{　{ノ＾^'x　　 ＼}
　　　　　　　　　　　　　　　 '. ｀¨¨丁￣--‐…　_ j　,′　　 ㍉　＼＼　　　　　　　　　　　　　　勿論だとも、可憐な姫よ。
　　　　　　　　　　　　　　　　´. . |: |＞====≦　./ /====ミ　}ﾍ　:|⌒´
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧:Ν ,丈T:;:T_ﾗ / //ｨT:;:T 之灯Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　　,､　ﾞ寸ﾍ: :、　 ￣__／／{′　￣　 ﾑﾘ､リ　　　　　　　　　　　　　　　 私の冠は君の薔薇で飾られると決まっている。
　　　　　　　　　　　 ､　ﾞ　　　/＼ ＼>　￣⌒´　 |　　　　　ﾑ∧ ｀ヽ､
　　　　　　　　　､　ﾞ　　　 　 ,′　圦　　　　　　....｣　　　　 厶 .∧　　｀ヽ､
　　　　　＿,　 `　　　　　　 /　　　 |ﾍ　　　　　｀`´　　　 /|　'//∧　　　　｀ヽ､　　　　　　　　　他の王子は「獣の薔薇」などと嘯くが
　　／￣ヽ　　　　　　　　 /　 　 　 |　＼　｀`''' ─　‐'　　 |　　//∧　　　　　　｀ヽ､＿_
　 /　　　　`､ 　 　 　 　 〈　　 　 　.|　＼＼　　￣　／　ノ|　　　// 〉　　　　　　　　　　ヽ
　 {　　　　　 `､　　　　　　＼______ノ|　　 ＼うぅ= 匕 　 |:/|＼＿_／__　　　　　　　　　　　|　　　私にとってはその怜悧な茨こそ、何よりも恐ろしいが故に美しい。
　 |　　　　　　 `､　　　　　／￣　　 |､　＿_∧ililｉｌ∧　／〉|　　　== /　　　　　　　　　,　　|
　 |　　　　　　　 `､　　　∧ ===　　 ｢＿＿￣＞＜￣￣｣──┐ /　　　　　　　　　/
　｜　　　　　:.､　　`､　　 ∧　　　　 |　　　　/ilil∧＼￣丁¨¨¨　./　　　　 :.、　　　/　　｜
　　,　　　　　　:.､　　 ＼　| ∧　　　 .|　　／/￣/＼　＼j 　 　 ,/　　　　　　'.　　 /..:　　 |
　　′　　　　　　:.､　　 Ⅵ　 ∧　　　|／/７＿/￣7⌒ヽﾍ　　 /　　　　　　　 :.　/:::　　　j_
　　　,　　　　　　　 ＼　ⅱ　　∧ ｉ⌒|￣|7::::::/＼/ｨ⌒i⌒ヽ ./　{　　　　　　　} /::::　　 /　|
　　　′　　　　　　　　＼{ 　 /　〉}　 {　/:::::/⌒V {　　{　　{￣＼}＿＿＿___　}::::::　　 /　 ;
　.　　∧　　　　　　　　　ヽ /　 ／　,ﾊ〈::::;/　　/ノ{　　}　　厂}＼＼＿＿＿| √　　 /　　;
　　　 {∧　　　　　　　　　 〈　/　　/／¨７　　/:::::/　　j　 /　 {　 　 ∨　　　√　　,.:　　 ∧
　　　 〈,∧　　　　￣＼　　 ∨{　 /∧　/　　/＼,′　/　 {　　{　　　 }　　　√　／　　 /　 〉

　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　｜ 『さあ、謳うように契りを結び』 |
　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜ 踊るようにそれを裏切ろう！　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


　　　　　　　　　　　,　　　.　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　　　'　. '　ﾞ: ', ;'ﾞ;;.ﾞ:'ﾞ,;':.':;ﾞ;.';;,'ﾞ;:.,'. ,':.,.';ﾞ,', ',ﾞ;:.'.;,ﾑ
　　　　　　　　　　.　, ､　. 　.　:　, . ;　. ,　　　　　　　　　　　　　　　.　, ﾞ ; . ﾞ. ';'ﾞ;,ﾞ,;';r=====zzｘ,;,＿_,ｚttｚニ
　　　　　　　　　　; ;,,', ; :ﾞ; ; :. . .　.: ' .,'; ,ﾞ,､　　　　　　　　　　　　, ' :　.' ;, ';;ﾞ, ;';.:.':,;:ﾞ|ﾆﾆニニニニニニニニ
　　　　　　　　　　;;';;',.;::,,;';,.ﾞ:';:,:' :ﾞ;,'ﾞ;;, :. ﾞ, : .　　　　　　　　　　.　. ' :　.'; ,ﾞ;;. ':;,;ﾞ:.';;'.,',Wニニﾆ-'':¨ﾗニニニﾆ
　　　　　　　　　　;;:;,;';;,;;:;;,:,;,,:;;';;:'.:' ;;'.,' :　,ﾞ 、 .　　　　　　　　　　, '　: , 'ﾞ .ﾞ '. : .' :ﾞ ;.;,ﾏ二ニム.ﾞ;.|ニニニニ
　　　　　　　　　　､: _;:';ｚ=ニﾆｱ:;,:.:' .: :　. ,'　,　、　　　.　,　 、　.' .: ' .　: ' .ﾞ ; '. ';.'.ﾞ; .ﾞ:,ﾏ二二ﾆtx!ニニニﾆ
　　　　　　　　　　二ニニ彡;";;':,ﾞ;:.: : :,､. .: ' ,　, ﾞ '　, ,. : '　ﾞ. ; ' ﾞ, : ,' . ' : ,:　'. ﾞ ;: .' ;ﾞ;.','.ヾニニニニニニニ
　　　　　　　　　　ニニニ];;';;':;;'';ﾞ;;,::,:. :,,: ; ﾞ, ;' .: ; ﾞ:,' ﾞ, : ., ﾞ; .'; ;'ﾞ,:'ﾞ ;.;'.:'.ﾞ;ﾞ'.;':,; ;,'.;,';ﾞ;';;,';.;',;ﾞ.;;ﾏニニニニニニ
　　　　　　　　　　ﾆﾆ7´.;;ﾞ';:fi7〃__:.' ;:;,'.:;'';.;:;';.;ﾞ.:':' ; ';. .;' ﾞ. ;' : .ﾞ ,.ﾞ;,ｨニニ＝zニ,;__';;';;ﾞ;.';.';;ムニニニニニﾆ
　　　　　　　　　　ニﾆ;.;;';ﾞ;;'.|三/´:.;';;';;.,;';.:;;'.:.;'.; ,',. ;':: ', .:;' .ﾞ':'. :';' iニニニニニニ=;,ﾞ;,';,;';.:iニニニニニニニ
　　　　　　　　　　ﾆニ!:;ﾞ;ﾞ;';;|ﾆｼ.;:.'.,;'ﾞ':ﾞ;;:'::'_,,,ィ二ﾆｘ;:ﾞ;';:.';,'. :.;ﾞ;;;':;.Lﾆﾆニニニニミt､;.';'::.;|二二ニニニﾆﾆﾗ
　　　　　　　　　　ニﾆ!:'';;ｲﾆ/;,;ﾞ;.;;;';,;';,ィニニニニニ二zzzzｘ:;:'.:;',ﾉニニニニニﾆﾆム;:;';;|ニニニニニﾆV;;'
　　　　　　　　　　ﾆニイﾆｼﾞ;;,';;;:;;';;,ｲニニニ二二二＝＝‐''ﾞ:,;.,ムニニニニニニﾆﾆム;ﾞ;|ニニニニニW,';ﾞ;
　　　　　　　　　　ニニｼ";;:;;';;;ﾞ;:;ﾞ/二ニニニ／:,; ;.:.;',,';.:';;',;:.':.fニ二ﾆ二ニﾆ7¨;|二ニﾆ|;;;|ﾆﾆニニ二二!';:;'
　　　　　　　　　　ニニム';;:;;';;;';ムﾆニニ∠,,ィﾆiヽ;.;:,';,;;,;.::;,;,;,;ﾞ'"´;,;.;,:ヾﾆ=リ;;:,;ｨﾆﾆニム;;!ニγ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　ﾆニニﾑ:';;';;'ムニニニー─‐'':,ヾ:;;,;;,;';;';.:;':;;';;';;;.';.;.:'.,:,;.ﾞ'";;ィニニニニ二ニ｜　腐りきった者はこの王宮に要らない！　|
　　　　　　　　　　ニニニム:.;ﾑニニニﾆi.::;'.';.';ﾞ:;';ﾞ;;';,;'.;;;,';:,;ﾞ.:';;,';:'ﾞ;':.,':;';,'. :<ニニニニニﾆﾆニ 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　ﾆニニニム!ニニニニﾊ;;,;;,;';;,:,';;,;,;;;,';;;:,;:;;;,':.:';;;,;';;;,'.;;,',;ィニニニニニニニニニニニニﾆﾆ
　　　　　　　　　　二二ニニﾆiニニニ二ム;;;;,';;,';,;;;';;,;;;,;';;,;;;;';,::';;,.:':.';';ｲニニニニニニニニニニニニニニﾆ
　　　　　　　　　　:人ニニニニ二二二ﾆﾆム;;;;;,;;;';;;;';;,;;;;;';;;;;;,:',;';;,'::〈ニニニニニニニニニニニニニニニﾆ

　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　｜ 　『私達の、そして兄の邪魔をする者も、この王宮には不要です』　 |
　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ｜ 『王宮に毒を撒く売女を引きずり降ろし、鼠を飼う醜男を縊り殺しましょう。さあ、次は貴方の番』 |
　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
























/: . /　　 . :/　　　　 /　　　/　　　/　　　　　　　　　　　　　　＼　　　〉,　　　　　' -　 _＿￣　. .　-　、
: . .'　　　. : : . . 　{:. :′　　,′　　,′　　　　　　　　 ヽ　　　　:.　ヽ 　　 〉,　　　　 ',.....＼　　⌒＼: . 　 ＼
: . {　　　. :{: .　　八:{　　　 {　　　{　　　　　　{　　　　　:.　 :.　　:,　　,　　　|　　　　 |...　　丶　　　 )＼:
: .八　　. :八:.　　　 {　　　 {　　　{　 /　　/　:.　　　 　　 l　::. 　 |､　′ 　 |　　 |　 |ﾊ.....: .　 ＼ ／　　 ､: .　}
: . .　＼　　: .＼:.　八　　 |ﾊ　　 :|　│　 ハ　:.　l　　 　 :|＼ '.　从　:|　　 |　　 |　 | {::＼...　　　､　　 　 }: .,
＼: . 　 ＼ 　 :..／::: :〉　 ji从　|　|　 |　　|　V |Ⅵ　　 　 |　 N_/_L＼l　　 |　　 |　 | V::::::ヽ　　　　　　 ,:／
＼＼ _＿__:..／::::::::::/　 /　∧:|　|　 |　　|　 Ⅵ ﾍ　　　｀トｰ'´ | .|　/｀|　 ,:　 　:|　八〈:::::::::: : .　　}　　/(
: ⌒ﾆﾆ=-／:::::: :::::/　 イ ハ　:ﾄ､|　 |､ 斗r''“厂　＼　 リ　 　j|_」/_　|　 ,′　 从{＼V::::::::::}..　　,　　{⌒＼
＼　　／〉:::::::::::::::/／|　|′ ＼| ∧ :|'´＼|斗==-　　ヽ/　　''"~´￣う|　,′　 / | }　　}::::::::::...:　/
､:....,イ　乂::::::::::::::::::::::|　|　 |　 |　　ﾍ　／f_):::沙 '　　　　　　　　　　 j /　　　/ j | 　 /::::::::/...　{　　　　　　　こ……これは何かの間違いです！
:.／::::`ー-､｀丶､::: :从　|　 |　 |　＼∧rう¨´　　　　　　　　　　　　 ノｲ　　　/　| |　/:::::::／......八
　::::::::::: :: ::::＼　 ＼::::::＼ 八　|　　 ＼＼　　　　　　　{　　　　　 　 　|　　 ∧　| ﾚ':::::／.ﾞ八:
::::::::::::::::::::::::::￣｀ヽ､＼::::::::::∧.|　　　　＼〉　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ　　/　x＜V¨´..　　　丶: .　}　　　　　 私は王に背信など致しません！
---------=ﾆ::::::::::＼ 〉:::/　 ＼　　　　　＼　　　　　-‐‐　''"　 ∠..|　　(⌒＼|/　　 　 　 　 } : /
:::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣””''　ー　__＼　　　　　＞s｡　　　　　　 イ　　 乂___〉.　　　 　 　 　 　 ,: . '
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣　ー-　二＿＿＿￣￣＿＿　 -─　　￣＼.　　　　　 /／　　　 　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／: : : : : :／´　　　　　　　　　　　＼　　 　 {(　　　　　　｜ 『ええ。ええ。貴方は正しいですよ』 |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/: : : : : :／　　　　　　　　　　　 ＼　　＼-､　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/: : : : : :/　　　　　　　　　　　＼　　＼　　〉′
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/: : : : : :/　　　　　　　　　 ＼　　＼　　〉／

: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : :/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iⅥi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:'，:i:∨/
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : :/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:Ⅵi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:'，:i:∨/
: : : : : : : : : : : : : : : : : : ／: : : : :/:i:i:i:i:i:i:i:i/　＼:i:i:i:i:i:i:i:i:iⅥ:i:i:i:i:i:i:i:i:i: '，:i:∨/
: : : : : : : : : : : : : : : :.／ : : : : ／:i:i:i:i:i:i:i:i/.　 　 ＼:i:i:i:I:i:i:i:Ⅵ:i:i:i:i:i:i:i:i , - 、∨/　　　　 ／)　(_)　 ）
──- ､.:.: : : : : :..／ : : : : ／:i:i:i:i:i:i:i:i／　　 _ -‐ `～､:i:＿i:i:i:i:i:i:i:i:i:/　<⌒ヽ　　　　　乂 ヘ、
─- 、　＼ : : :.／ : : : : ／i:i:i:i:i:i:i:i:／ _ - ￣　 　 　 　 ( 　 ｀ヽ:i:i:i:<_　 /:i:i:i:|　　、.　　　 (　 |
.　　　ヽ 　.|＞': : : : :..／ｉ:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:/　　　　 　 　 　/⌒ 　 　 　 <　　 ＞ヽﾍｉ:'， 　＼_ -─' ノ
r- 、　 〉 . |: : : : :.:.／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/　　　 ｨ竓竿羔ﾉ＿ノ⌒Y⌒ヽ ＼_＞　　〈:i:'，. 　　｀¨¨¨´　　　　『――貴方は王の権威と力に忠実です。
|迄.〉../　 ∧ : :..／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/　　　　　 乂::::::::ソ　 /:i:i:i:i:i:i|:i:i:＼＿_､‐'^~:i:i:|
|.／ /　　 ./.:.／ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/::::: 　 　 　 　 　 _､‐''~i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:Ⅵ|
　／　　／:／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/::::::::::　　　　　　　￣￣ア:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:Ⅵ　　　　　　　　　　　だからこそ、次の王への障害となる。
　 　 ／￣i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/::::::::::::::　　　　　　　-=＜＿:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:Ⅵ
　 ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:::::::::::::::::　　　　　　　　　　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i'、
￣i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／::::::::::::::::::::　　　　　　　 　 ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼　　　　　　　　　媚び諂うにしても、もう少し気位を低くすればよかった。獣のように』
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／:::::::::::::::::::::, -─- ､　　 　 ／i:i:i:i:_､‐''~￣＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:i
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／:::::::::::::::::::::::::´￣￣￣｀　　　 ＞‐''~i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`～､＿＿＿＿＿_　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:i:i:
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:_､‐''~ 公:::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　 ￣７￣＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i_､-‐''^~￣　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:i:i:i:
i:i:i:i:i:i:i_､‐''~ ━━━∧:::::::::::::::::::::::::::::::: 　 　 　 　／　　　..＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i￣〕iト　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／:i:i:i:i:i
_､-‐''~━━━━━━＼::::::::::::::::::::::::::　　　　　＜　　　 　 　 ＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i￣　──--　 ＿＿　- ￣:i:i:i:i／
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━━━━━━━━━━━≧=-　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:i:ｉ:i＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:_､‐''~
.━━━━━━━━━━━━━| ───────┐　　　　　.＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:i:ｉ:i＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:_､-─　￣￣
━━━━━━━━━━━━━ 三三三三三三三三￣三三三三.＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:i:ｉ:i＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:i:ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:i:ｉ:i:＼
.━━━━━━━━━━━━━三三三三三三三三三三三三三三 ＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:i:ｉ:i＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:i:ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:i:ｉ:i:＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＿＿: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／: : : ≪ 　　　　 貴様……貴様、貴様貴様貴様ッ！！！ 　　 ≫
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :￣￣≧x、: : : : : : : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : ≫　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　　　　　　　　　　　≪
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ: : : : : : : : : : : : 〃Ｖ´: : : : : : : ／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒＼
: : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : ／￣￣￣￣￣￣￣＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼: : : : : :
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　　 　 　 i .{　　　　　　　　　　 し´　　　　　 ........:::::::　　　　 　 　 .i.ｊ　　　　　　　　　　　　　　 i l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪ やはり貴様は獣の子だ！　やはり貴様は不適格だ！ ≫
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≫　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　　　　　　　　　　　≪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒＼







　 　 l::::::ヽ:::＼　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／::::::::::／::::/
　　　ﾞ;::::::::ﾍ::::::＼　　　　 　 　 　 　 　 /::::::::::／:::::::/
　　　 ﾞ;::::::::::ヽ:::::::ヽ　　　　　　　　 　 /:::::::／:::::::／　　　　　＼__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__／
　　　　ﾞ､:::::::::::＼::::::＼,.. -=''"::::二;;;;";::::;f::::::::／　　　　　　　 ≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　ヽ:::::::::::;ゝﾆ"ﾆﾆﾆﾆ､｀‐､::::::::::::｀:::::::くi　　　　　 　　 ≪ 剪定の剣を出せ！　獣め、必ずやこの私が――！　 ≫
　　　　　　 ＼:_"=_=_=_=_=_=_=ヾ_ヽ::::::::::::::::::::＼　　　 ヽ:.､　　≫　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　　　　　　　　　　　≪
　　　　　　　 //=_=_=_=_=_=_=_=_ﾍ_ﾍ::::::::::::::::::::::ヽ 　 　 l::::ヽ／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒＼
　　 　 　 　 ,','_=_=_=_=_=_=_=_=_=_ﾍ_ﾍ::i:::､:::::::::::::ヾ､ 　 ﾉ:::::::}
　　ヾ::ヽ、　|l_=_=_=_=_=_=_=_=_=_=_j=jj::}::::ヾ::::::::::::ヾｰ"::::::::/
　　　 ＼:::ヽ|l_=_=_=_=_=_=_=_=_=_=j=jj:::ﾄ､:::::ヽ:::::::::::ﾄ:､::::／
　　＿＿ヾヽ|l_=_=_=_=_=_=_=_=_=/_//::/　＼::ヾ:::::::ﾍ::::::`::ｰ::､.....,...-::::::::‐
　　＜;;;;;;;;;≧ﾍ_=_=_=_=_=_=_=_／_／::/　／　ヽ}:::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　 　 く;;;;;;;;;ｰ＜≧ﾆヾ､_=_=_="_=":::／彡,ｪｾﾏｬ::::::::::}､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 　 ｀ﾏﾄﾊﾞ,＞ヾヾ}====.."::::ｨ"　　'弋り ﾉｿ:.:.:.:.:仁:::＞ｯ―∧―''' "´　　　　『ええ。
　ﾄ､　　　　ﾑ`{均ﾝ∨｣l;;;;;;":::::::::/ 　 　 　 　 ､ﾘ:::::::/:::::::ヽ弍_ノ::ﾉ
　ヾ:ヽ､＿＿ }ン≧ノミ;;;;;;;;;;彡:/　　、　 　 ､ノ::::;;イ:::::::::::::::::::::::ｽ　　　　　　　　　 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
　 ,ヘ:::::,ｨ:::::::::::::::::／::::::/y":／　　 _　,　　／ﾌl"::ﾉ＼::;;＿;;::／　ヽ=-､　　　　　　ここにお持ち致しましたよ』
　 {.､　｀{:.､:::::::::／:::::::ノ":::;ｲ;;;`,,,,､　　 ,.ｨ;;;ﾉ,-､|::/ヾ:､:.:.:.:.ﾍ　､　ヽ.ﾞ}=ﾘ
　 ヽ::ヽ_ゝ-:≦二＜::::::::ノ ヽ;;;;;;;;;;;;;`´;;;;ノrｲｨ､ﾚi-ｬベｰ､く｀ヽ)ﾞ＼_ﾏニﾆ
　　　ﾞｰ／_=_-"=_=〈匀;{　　｀⌒ヽｰシく ( {KﾑLl‐ｿ　' ' i } )::::::::［,］:［,］::::
　　　 /_=／_=_=_-"ﾍ;;;ﾍ　　　　 代;;;;;;;;;;ﾝﾍこﾑ|　 　 　 ﾙ',二ニljニljﾆﾆ
　 　 /／=_=_／_=_=_ﾍ;;;;;＼＿.,ｨ';;;;;;ゝﾂ､_=_=_}:.`.:.､_　 /_=_=_=_=_=/;;ヽ
　　 /=_=_／_=_=_=_／ﾍ;;;;;〈;;;;;;;;;;;;;ヾヽ_=ヽ_=_ﾉ:.:.:.:.:.:.ﾞ:く,..-≦フ=_=|;;;;;;;;;
　／=_／_=_=_=_／_=_=_ヽｼ_＼シ/≧;;;)〕ｴブ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞"_=_=_={;;;;;;;;;
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_={_=_=_=_／_=_=_=_=/_=_=_=_=/ヽ:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:/=ヽ=_=_=_=_=_=_=_=ヽ;;;;;
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜ 　 『ご安心を。沢山練習しましたの』　　 |　　　　　　　　　　　　　　 　 ,i'㌢　rｨ幺圭圭
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|迄.〉../　 ∧ : :..／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/　　　　　 乂::::::::ソ　 /:i:i:i:i:i:i|:i:i:＼＿_､‐'^~:i:i:|
|.／ /　　 ./.:.／ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/::::: 　 　 　 　 　 _､‐''~i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:Ⅵ|　　　　　　　『――柄だけは、決して汚しませんわ』
　／　　／:／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/::::::::::　　　　　　　￣￣ア:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:Ⅵ
　 　 ／￣i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/::::::::::::::　　　　　　　-=＜＿:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:Ⅵ
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　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::′　　　　　　　　　　　/　　 .／//　 〉〉　} 　≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　　　　　　　　 八　 　 　 -――--ﾍ 　 　 　 / 　 ／ ./ 辷ノ/　　 ≪ 　 見ろ、我が妃よ！　邪魔な兄共は皆死んだぞ！ 　 ≫
　　　　　　　　　　　　　　　　{ト-:::::::::::::::¨¨:::)　　　--‐ ''ﾟ |　/＿少'⌒/　／ ≫　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　　　　　　　　　　　≪
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨::/⌒　⌒ﾝ　 　 　 　 　 　 /⌒ く「　 /／ ／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 V 　　　／　 　 　 　 　 　 /　/　 :|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀こ¨´　　　　 　 　 　 イ　/　　八ん
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ！　　　 　 　 　 　 　 ＜　　　　　　＼__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__／
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ､__　　　　　　＜　　　　　jI=‐　　　≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≪
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣〕　　　　　jI=‐　　　　　___≪ 　 私が今、頂点に立った！　私が王なのだ！！！ 　 ≫
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {＼　　　／　　___-=ニニニニ≫　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　　　　　　　　　　　≪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　 ＼／ __-ニニニニニニ／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 {＼　 |　 |ニニニニニニニニニニニ}i 　 _＞'^＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 二|　 |　 |ニニニニニニニニニニニ＞''＾　 　 　 ＼

　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |::i:.:｀、 |ﾊ::｀、
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨:.:.:.Ⅵ:::|:.:ﾊ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,，‐=┷━-〈::::|:.:.:.}＿
　　　　　 　 　 　 　 　 ∧／ﾆ.／ﾆ ＞'"~jﾊ|:.:./:.:.:.:｀丶、
　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅳi:i|ﾆ／ﾆ ／:.:.:.:.:.:.∨:.:｛:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　 Ⅳi:i:i:i∨ﾆﾆ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ｀、
　　　　 　 　 　 　 ｣i:i:j∧/ﾆﾆ/:.:.／|:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀、
　　　　　　　 　 　 〕i:iV∧___/:.:./、 |:.:.:.|:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　 　 　 ＼_〈＼_/:.:./　｀ |:.:./:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　 　 　 　 　 　 /{_,冫:.:.:.⌒ぅｋ, ∨:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　　　　　　　　　『薔薇の冠がそんなに心地いいの、マルデロイ？』
　　　　　　　　　　人＿,，r-'　弋炒y:.:.:.:./:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ,′
　　　　　 　 　 　 　 　 　 j　　 　_／:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 }ト _　Ζ_,，イ:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ 　 　 　 〈ヽ
　　　　　　 　 　 〈廴__／ﾊ｀　　　　　//|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{　　　　　　｝|
　　　　　　　 〈{　 ＞―ｧ:.:廴_　　　 // .|:.:.:.＼＿ノ〉:.:.:.:.:.:.:.＼_ノ〉 　 /:.|　 　 ﾊ
　　　　　　　　＼＿_／:.:.:/|:.:.:￣｀//　 .|:.i.:.:.:.＿／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.く__／:. /　　 /:.|
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　　　　 |////////{/////////-=ﾆ二＿, : ﾉ　ﾉ＾ヽ　 ＞///////////|////////}
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　　　　 ﾔ///////{////////////＼)`＾''7/{ `''^´从//////////'/'/ |////// /
　　　　 ヤ//////'{/////////////ハ⌒´ j..　　 ハ//////////////|///// /　　　　　　　嫌だと思うことがあるのかね？
　　　　　∨///// {////////////.∧ ＼ -_-' ／ ∧/////////////,|/////,|
　　　　　 |//////ﾞ{////////////,{i:i:＼ 〕トイ ／i:i:i}/////////////,|/////,|
　　　　　 |//////ｉ{////////＞''"＾寸i:i:丁V丁i:i:i:i:ｱ＾''＜/////////,'|/////,|　　　　　　　 君に捧げられた冠を戴く栄誉だ。
　　　　　 |//////ｉ{/＞　　⌒＼.:.:.:.:.:.`'＜| ｣L|j＞'ﾞ.:.:.:.:.:.:/⌒ 　 ＜///|/////,|
　　　　　 |//////ア{　　　　　　 ＼＿＿／￣＼＼.:.:.:／　　　　　　}㍉j/////ﾞ|
　　　　　 |/////Ｙ ハ　 ／￣￣＼ ヽ／　　　　 ＼＼＿／￣＼　 ハ. ∨////|　　　　　　　他の誰にもくれてはやれないだろう。
　　　　　 |/////| / ∧ |　　　　　　У　　　　　　＜(）≫　　　　}　∧ ﾟ｡ }//// |
　　　　　 |ﾞ////,|/ /　∨　　　　　/　　＿　　-　　￣＿＿__　 /／　}　} }////ﾞ|
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　　　　　|///｜＿_｣Ｌ__ﾑ//Wi:i}　 | |:::::.:.:_ｎｎ__　　　 〔i:i:ｉ:///ムﾆﾆミ.:.:.:.:Ｗﾞ//|
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　　／　.|////.:./ /　/　 二二７-　´ ＜二二二┘　＼＜二二二 ヽ ',　 }.:.{/// |
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　 ／ ／77 人.:＼{　{　{.:.:.:.:.:.:.:Ｌ＿＿＿二二＞｡,＿,,､､,ﾉ.:.:.:.:.:.:.:}　 } } /.:.:ノ777 ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜ 　 『へぇ。それは光栄ね』 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ





















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;;;!　|";| |;;;;;;.! |;;;;!　 .|;;;;;|　 l;;lﾞ /;;;;;;;]､｜『なら、次は血の冠はどう？』| .|;;;｝　!;;! !;;;! |;;;;;｝/.i|;;;;| .!;,ll;､;;_;;;;｝
;;;.!　l;;;;l.!;;;;;;;! |;;;|　 .ﾄ;;;;;.!　 !.! .!;;;;;;;;;! ｌ;乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ　l;;;;|　 l;;.!.!;;,! .!;;;;|lﾞ/l;;;;,! :!;.!Ｔ｀ !;;;.!
;;;;.!　!;;;||;;;;;;;| ,!;;l　　l;;;;;;;｝　!;! l;;;;;;;;;;!　ｌ;;;;;lﾞ　ゝ./ .l;;;,!!;! l;;.!|;;;;;.!　 |;;;;|　　　!;;;lﾞ　 .!;;|｀゛ .l;;;;;;/ .!;;;;! .|;;{　　.!;;;;|
;;;､|　l;;;〔;;;;;;;! |;;,!　　|;;;;;;;|　l;,!.!;;;;;;;;;;|　 !;;;;.!　　　　｀. l;｝.|;;;ﾞ;;;;;;｝　.|;;;;!　　 .|;;;;|　　|;;;|　　!;;;;;|　l;;;;,! .|;;.!　 .lﾞ;;;;|
;;;;ﾞ;|　!;;;;;;;;;;;! .!;;l　　.!;;;;;;l　,!,!.|;;;;;;;;;;.!　 !;;;;;.!　　　　　.彳|;;;;;;;;;;;l　 .!; !　　 .|;;;;｝　 .|;;;.!　 .|;;;;;;l　!;;;｝ .|;;｝　 |;;;;;l
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　　　　 　 ＼　｀7　　/: :八: : : : : : : :.::／　／　　/ ,:|　　 {i:i:i:i:i:i㌦／'　　__／i:i:i/＼ ／／/: :{
　　　　　　　　　{　 ,ハ: : : :＼: : : : : : :.::.／　 ／/ /:|　 　 ﾏi:i:i:i㌢ 　 ,　⌒ii:i:i:ｱ　xく／: :/|: : |　　　　　;;
　　　　　　　　　{　ﾊ　| : :､: : ::＼＿_彡'　 ／　/ /: :|　　　 冫'´　； 　 　 ﾉi:i:ｱ ／√|／⌒ヽ: |
　　　　　(i:i:)　　{　{ | :|: : :|＼: : : ＼--=彡　 / /: : :|＿　　　　(i:)　　　　)／／　/／:::::::::::::/＼　　　　　　　　　もう、私の番か？
　　　　　 　 　 人 V /|: : :|　 ＼: : : ＼　　／／　｀ヽ '´　　　　　＿＿／／i:/ ／:::::::::::::::::/
　　　　　　　　(　/∨´|: : :|:、 　 ＼: : :｀>'／＿__　　　　　　　　　￣⌒7i:i:i:/／:::::::::::::::::::/⌒＼　　　　,
　　　　　　 　　 / /(　|: : :/ ＼　丶`'＜⌒￣＿＿　　　　　　　　　　 /i:i:i:ｱ:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::}
.　　　　　 　 　 {　　 ｀|: :/´￣｀ヽ　ﾍ　　｀¨i:i:｢ 二￣＿~~""'㍉　　 ,ｲi:i:ア::::::／￣/＼::::::::::::::::/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厶　-‐┴-　_　　　　　　　,，'’::::::/
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　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　__　-ﾆﾆ=-|ﾆ|:.:.:∨/:::::::::::/
　　　　　　　　 　 　 　 __j―く| 　 　 --ﾆﾆﾆﾆﾆ=-./ﾆ|:.:.:.∧____／
　　　　　　　　　　　　 ∨::＼::∨／￣＼ﾆﾆﾆ =-./ﾆ/:.:.:.:|:.:.｀、
　　　　　　　　 　 　 ┌j::＼:::/√|/7⌒iﾊﾆﾆ=- /ﾆ/:.:.:.:.∧:.|.:.:.　　　　　　　　　　　『あら、怒らないの？
　　　　　　　　　　 　 ≫-:::::{{〔/人(包〕_)|＿_／／:.:.:.:.:./､|/:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　＼::ﾆ=:::人___＞┘ﾉ＿_／:.:.:.:.:.／_　|:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　 Ζ＿::::::::⌒T爪:.:.／:.:.:.:.:／ J劾 j/:.:.:ﾘ　　　　　　　　　　　わたくし、あばずれの端くれとして
　　　　　　　　　　　　　　 　 Ζ＿／＼＿＞:.:.／ 　 ゞﾟ' ／:.:.ｲ
　　　　　　　　　　　　 /{　　./:.:/{:.:.:.:.:.:.／:.:.／ _　　　 幺:イ:.:{
　　　 　 　 　 　 /{　 人廴_/:.:人廴＿__,，く　　　｀　イ:.:.:.:ﾘ:.八＿_ﾉ〉　　　　　　　　貴方の怨嗟だけはきちんと聞くつもりだったのよ』
　　　　　　　　 人:＼＿_＞:.:.:.:.／:.:/ﾆﾆﾆ{__≧=＜⌒^Y／:.:.:.:.:.:＜´　　　 ﾊ
　　　　　　　　　　＼＿__:.:.,，'’:.:.:./ﾆﾆ⌒｀ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ):.:.＼:.:.:.:.:.＼＿／/　　.　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　 　 /{ 　 　 ⌒7:.:.:.:.:.:.:人ﾆ┌yﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.／⌒ヽ:.＼___＿___／　　　　｜ できの悪い兄やあの管理人のようにか？ |
　 　 　 　 　 人:＼＿_／:.:.:.:.:.／:.:.＞rﾍ∨П―=ﾆ⌒　　 　 ∨:.:＼　 　 　 ┌y.　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　 　 　 　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　/　　｀、{／|―――- 　_√:.:.:.:.:＼＿__ノ:/
　　　　 　 　 　 　 ＼＿＿_:.:.:/＿√⌒＼／::::::|∧i:i:i:i:i∧:i:i:i:i＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　/廴＿／／|i:i:i:i|::r'::::::∨:::::::::|ﾆ ＼／::::＼i:i:i:i:i＼￣￣´　　　　　　｜ 冗談じゃない。私達のやり方は、鮮烈で華々しくないと…… |
　　　 　 　 　 　 人＿___／i:i人r':⌒ヽ::::::::∨::::/ﾆﾆ /::::::::::∨￣￣＼＿ノ〉　　　　　　.乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　 　 　 　 　 ⌒T::::人:::::::::::::::::::::i:::::|ﾆﾆ /::::::::::::√＞――=≦
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |／⌒::::::::::::::/:::::::八ﾆ./:::::::::::::/＿＿＿＿__
　　　 　 　 　 　 　 　 　 √Li:i(::::::::::::::::人::::::::::::∨::::::::::::/i:i:i:i:i:i:r'叱)i:i:i|

"⌒Ｘi:i:i:i:iｒｆ⌒ﾐぃi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヾ;:ﾐ:(包_)ヾ;:ﾐ:V包ｿｘ: : :゜:{:;.:,:;.:ﾐﾞ;ﾞ;ﾞ[ｶ]ﾞ;ﾞ*;';ｉ : : : : :.:ｉ:;.:,:i：∵∬+‐へ: :,ﾞ;';'｡ﾟ,ｘ-─-ﾐノ}(厄)ｘＸＸ㌻ｱ二ヽ
包} ｝}i:i:i:i:{｛ｆ抱 ｝｝i:i:[ｆｶ]i:i:i:ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;爻ﾐｘ:{:;.:,:;.:,{ﾞ;ﾞ*ﾞ;ﾞ;ﾞ;[ﾘ]ﾞ;ｉ:　: : : : ｉ:;.:,:;i:∵ｒｆ^ｉツ__j.:./⌒V.:.:／:／)ノヾ;:ﾐ:ヾｒ'く_く__ｆﾂノ
__彡'i:i:i:i:i:乂＿彡'i:i:ﾞ;ﾞ;[ｆｶ]i:i:iｘ=ミヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻ｘ__jﾞ;ﾞ;ﾞ;［ｶ]ﾞ;ﾞ;ﾞ;ｉ: : :｡：：．:;.:,:;ｉ: :<⌒´　 ﾉ⌒＼_}、.:.:/⌒ヽﾐv-─く⌒廴__く⌒
ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐﾞ;ﾞ;ﾞ;_ﾆ=ﾐﾞ;Ｙ´ｧｔく ＼ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ﾐ;爻ﾐ爻ﾐ厂〈辷ｶｈ｡ﾞ;ﾞ;ﾞ;o;ｉ: ∴∵∴:;.:,:;i:/＾ケ'"⌒ヽ　 ／⌒ヽ＿__ノﾐ＞--ﾐ＼{　　ノ_,.ｨ
⌒Ｘ爻ﾐ爻ﾐ[ｶ]ﾐﾐＹ ｒｆｶ　}人代ツ＾ﾌ爻㌻厂 ＼:_ノ⌒>ﾍ、j⌒¨フｘＸ爻ﾐ爻ﾐ爻ﾐ爻<´辷^{　んｆｙ'⌒7 厂ヽﾉﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;(__／(.:.>'⌒7⌒ヽ'
包,｝｝ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;:iﾞ{ {从└‐'ノ从个ｯｯ介ﾐＹ ｒｆ包}ハ}{ ｆ厄}ｒヶ冖ｔ／:「〈刀ヽ冖ｧ‐‐＜⌒i＼__ノ∨辷ﾀ_／^{　　{／⌒ヽｘ‐ｒヽﾐﾐ{　 /_ｒｆ冖{
__彡'ｒ‐ｧ冖く.:从;';__ﾆ=く⌒＼爻ﾐ;乂込,｀ニ´イ从｀ﾆ´ﾉ⌒'く)ｈﾐ| ｛￣V／ア二ヽ　ﾊノ＾iヽ人⌒¨´　ノ　　ﾉ.:.:.:.:.:/廴ハ　叭　{_辷グ⌒
.:. ｒｆれ{ｎﾊ'´∨.:/ ん辷ダ＾Ｙ^ヽﾞ;ﾞ;ﾞ;爻父=--く＿ノ＼乂　　)ｿ人j辷_j｛ ｒ</__,)ノ/ :}　/_/i:i:个s｡¨´＿／ヽ‐=彡乂＿ﾉノﾐ>'7´/ｒｆ二ヽ
ヽ／/┘Lﾉ__ﾉノ{　}⌒メ⌒7´>┘ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾐ;ﾐ;ﾐア´ヲﾉ　　 Ｙ^'⌒Ｔﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ/{乂__V´　/　/''´ /ﾐ;ﾐ;㌻¨√〈.::.::.::.::.:}ﾐ;:ｧ～冖辷彡{ {　{人辷ソ
/.:.::ト..ｖ冖ｧへ～く⌒７⌒´ノﾐ.:.:;'ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;<／￣｀丶、 ／ 广／⌒>:／Ｙゝ.___}─く／　／ﾐ;㌻.:.:.::/／⌒ヽ:／⌒{ ｒｎ、 ∨´/⌒'く＼'⌒¨
{.:.:.:.:V Ｙｒｔへ, ＼ハj┴ｧｰ/￣´ﾟ'<⌒＼:{.:.:.:.:.:.:＿_＞__ﾉ／　／ﾐ/.:.:.:乂＿<＿__ノ爪ﾐ;ﾐ/.:.:.:/.:/＿__⌒V⌒＼V└少ﾍ}‐｛　　　＼｀Ｙ´
乂ｒ‐{　〉┘jﾉヽ　}_り'⌒ヽ{ｒｆｯ'⌒ ﾉ　'⌒＼ｘf⌒'く　　／--くﾐ;ﾐ;{.:.:.:／ﾐ{.:.:.乂__ﾉ㌻⌒＼.:.:/.:/ﾐ;ﾐ;ﾐ;ﾐ;∨　　く⌒ﾆ´ノ 人込、　　 (￣


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜ だが……聞かせてくれ。私に、何が足りなかった？ |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |::i:.:｀、 |ﾊ::｀、　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨:.:.:.Ⅵ:::|:.:ﾊ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,，‐=┷━-〈::::|:.:.:.}＿
　　　　　 　 　 　 　 　 ∧／ﾆ.／ﾆ ＞'"~jﾊ|:.:./:.:.:.:｀丶、
　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅳi:i|ﾆ／ﾆ ／:.:.:.:.:.:.∨:.:｛:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　 Ⅳi:i:i:i∨ﾆﾆ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ｀、
　　　　 　 　 　 　 ｣i:i:j∧/ﾆﾆ/:.:.／|:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀、
　　　　　　　 　 　 〕i:iV∧___/:.:./、 |:.:.:.|:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　 　 　 ＼_〈＼_/:.:./　｀ |:.:./:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　 　 　 　 　 　 /{_,冫:.:.:.⌒ぅｋ, ∨:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　　　　　　　　　『白い兎の足。四葉の白詰草。
　　　　　　　　　　人＿,，r-'　弋炒y:.:.:.:./:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ,′
　　　　　 　 　 　 　 　 　 j　　 　_／:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 }ト _　Ζ_,，イ:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ 　 　 　 〈ヽ　　　　　　そういうものを詰め込んだお守り袋じゃないかしら。
　　　　　　 　 　 〈廴__／ﾊ｀　　　　　//|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{　　　　　　｝|
　　　　　　　 〈{　 ＞―ｧ:.:廴_　　　 // .|:.:.:.＼＿ノ〉:.:.:.:.:.:.:.＼_ノ〉 　 /:.|　 　 ﾊ
　　　　　　　　＼＿_／:.:.:/|:.:.:￣｀//　 .|:.i.:.:.:.＿／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.く__／:. /　　 /:.|　　 ……王になれてしまったことが。
　　　　　　 　 　 ｀¨¨¨¨¨´ |:.∧:.:</ ,，-|八:.:.:.:｀、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＿_／/〉／:.:.ﾘ
　　　　　　　　　　　 　 　 人{　＼／ : : |:.:.:｀、:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　　 　 　 ／アﾞ '"~￣|:.:.:.:.:＼:.:.:.:.＼:.:.:.:.ﾉ〉:.:.:.:.:.:／/__:／　　　　 私でも御しきれない能吏であることが、貴方の最大の不幸』
　　　　　　　　　　　　　　 /／＿__:::::::::::|:.:.:.:.:.:.:.:＼＿__.／/:.:.:.:::.:.:.／　 ﾊ
　　　　　　　 　 　 　 ┌y'/:::/: : : : ＼::::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:＜＿／:/　ﾊ
　　　　　　　 　 　 　 ｢.//::::/: : : : : : : Ⅵ:.:.:.:.:.:＞―=彡:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　/: | ﾊ　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 j |/:::::|: : : : : : : : : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀、:./|:.:.＼:.:.:.:.::／.／:.://: |　　｜ ……成程。確かに、ダンスのリードをし過ぎていたかもしれない…… |
　　　　　　　　　　　〈 .|::::::/: : : : : : : : :八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:ﾘ:.:.:.:.: ￣￣´:/}_／:.:./.　　.乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　人∨:|: : : : : : : : : : :∧:.:.:.:.:.:＼__／:./＼＿＿＿／__＿_／
　　　　　　　　　　　　 ⅵ:|: : : : : : : : : :./::::＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::／
　　　　　　　　 　 　 　 ｝|:|:/ : : : : : : : /::::::::::::＼＿__／＼＿＿__,，'’

　　　　　 / /　　　　　　　,′　　　,.:ﾞ　　　　　. : : : : : :|　 :|　　　 /⌒´| | |　|　　∧　　　　　　 ∨ /　 |　＼
　　　　　　/　　　　　　　,′　 　,.:ﾞ　　　　　.: : : ::／　:|　 |　　:/V.:.:.: : | |} ｝:|　 / ∧　　　　　　 ∨　　|
　　　　/ /　　　　　　　/ 　 　 ,.:ﾞ　　　 　. : :::::／ 　　 |　|. : ::/.:.:.:.:　　j ﾉ} }∧ | / :∧ 　 　 :.　　 ∨. : |　　 }
　　　 / .′ .:　　　　　 |: : :.　/　 ／　　 　 ／:　 　 　|　|: : :/　　　　 // } ｝: :| |: :/ :∧ 　 　 :.　　 ＼: |
　　　　 ′　: : : : 　 　 |.:.:.:. / .／　　　 ／: : :　　　　|　|: : /　　　　 //　} ｝ : | |: : :/　|:..　　　':,　　　 ＼
　　　|　|　　| : : :　　　 |.:.:.:.:／　　　 ／: : : : :　　 　 |　|: :/　　　　／′ .} ｝:_;;| | : : 　 |: :`､　　〈＼　　　＼
i:i:)　 |　|　　| : : :　　　 |:.:／　　　 ／: : : : : :　　 |　｜ | /ｙﾞ-=三三三三} ｝ー| |: : :　 |　　|i,　　∨ ＼(i:i:) _二ﾆ=-
　　　|　|:.　 | : : : .　　 ／　　　 ／ : : : : : :　　　 |　 |　|/　＼ γ´￣ 　　} ｝ヽ:| |: : ::　| 　 / ＼　 〈/　＼(
　　　|　|::.　 l: : : :_＞'ﾞ_／　 ／: : : : : : :.:.::　 　 /　 |　|ﾆ ﾉ　 ﾉ-ー─‐ｰ//ー-ｌ ｌ.:: : :/　　　　 /＼ ＼ 　 ＼
　　　|_..|__:.＿_彡' ,ィ㌻ 　 .:: : : : : : : : : ::　 　 / 　 |　|ﾆ彡　( ｰ丈弋ぅ//う￢ｧl ｌ: ::/　　　/ /　 / ＼ ＼＿＿
　　　≧=‐一＝彡ク　　 ｲ: : : : : : : : :　　　　　　　|　,ﾆ彡　ノ＼ : ｀ﾆ7/.: : : : :∧∨　 　./ /　／　 　｀^¨¨⌒´
　　　　＼　 ＼: : /　　/ ::|: : : : : : : : : : : :／ /　　|　|⌒　 ＿　 　 　//　　　./　∨　 　 ／／/　　　　　　　　　……地獄で待っているよ。
　　　　 　 ＼　｀7　　/: :八: : : : : : : :.::／　／　　/ ,:|　　 {i:i:i:i:i:i㌦／'　　__／i:i:i/＼ ／／/: :{
　　　　　　　　　{　 ,ハ: : : :＼: : : : : : :.::.／　 ／/ /:|　 　 ﾏi:i:i:i㌢ 　 ,　⌒ii:i:i:ｱ　xく／: :/|: : |　　　　　;;
　　　　　　　　　{　ﾊ　| : :､: : ::＼＿_彡'　 ／　/ /: :|　　　 冫'´　； 　 　 ﾉi:i:ｱ ／√|／⌒ヽ: |　　　　　　　　　　　　　　ﾍﾞｰｾﾞ
　　　　　(i:i:)　　{　{ | :|: : :|＼: : : ＼--=彡　 / /: : :|＿　　　　(i:)　　　　)／／　/／:::::::::::::/＼　　　　　　　　　乙女の接吻で、送り出してくれるかい？
　　　　　 　 　 人 V /|: : :|　 ＼: : : ＼　　／／　｀ヽ '´　　　　　＿＿／／i:/ ／:::::::::::::::::/
　　　　　　　　(　/∨´|: : :|:、 　 ＼: : :｀>'／＿__　　　　　　　　　￣⌒7i:i:i:/／:::::::::::::::::::/⌒＼　　　　,
　　　　　　 　　 / /(　|: : :/ ＼　丶`'＜⌒￣＿＿　　　　　　　　　　 /i:i:i:ｱ:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::}
.　　　　　 　 　 {　　 ｀|: :/´￣｀ヽ　ﾍ　　｀¨i:i:｢ 二￣＿~~""'㍉　　 ,ｲi:i:ア::::::／￣/＼::::::::::::::::/　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣ヽ
. 　 　 　 　　　 {　 　 / /｀'＜￣￣｀`＼　　{i:{　::::::::::::::￣　　i:i:　／i:i:／::::::/　　 /　　 ＼:::::::/＼　　　　　｜ 『…………ええ』|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 『喜んで、我が君』　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　【幕間（休憩時間）　舞台裏】


　｜　 |　|　 |乂_ﾉ ::::::|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　|　　　 |:　　｜　 |
......|　　|　|　 |::〈｜:::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::口:::::::::::::::::::::::::: ::::: | 　 　 |:　　｜　 |
　 :|　　|　|　 |:::Ｌj::::::|￣￣|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |　　　.|:　　｜　 |
...　|　　|　|　 |:::::::::::|二二二|::::::::::::::::::::::::::::::::口:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::: |　 　 .|:　　｜　 |
_　 |　　|　|　 |:::::::::::::::ﾊ::::::Ｏ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::: l　 　 .|:　　｜　 |
　　|　　|　|　 |::::::::::__［_]口叩__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::: :|　　　|:　　｜　 |
...　:|　　|　|　 |::::::::::￣|￣￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |　 　 |:　　｜　 |
_　 :|　　|　|　 |:::::::∧/￣￣く二二ﾌ:::::::::::＿＿＿＿＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｒzzzzzzzｭ .|:　　｜　 |
　　:|　　|　|　 |:::::::〉::∨|三|＼|三〕:::::::::::::Ｌ三三三三｣:::::::::::::::::::＿＿:::::: ::: ||: : ｜||￣|:　　｜　 |
....　:|　　|　|　 |:::::::::∨￣￣￣￣ﾟ|:::::::::::: | |:| |::::::::: | |:::::::rzzzｭ::|ｉ||三||::::::::: ||: : ｜||.:.:.|:　　｜　 |
　　 |　　|　|　 |::::::: /_:_:_:_:_:_: : : : |:::::::::: _|_|:| |::::::::: | |::::::::||:::::||[]_||＿||──||─┘||.:. |:　　｜　 |
　　｜　 |　|　 |::::::/_:_:: : : : :￣￣ﾍ::::::::::＼ |_|￣￣|_|￣￣￣￣　-＿＿＿＿＿___| : |:　　｜　 |
.....　:|　　|　|　 |: : |:::::√￣￣｀丶,∧──┘　　　　　　　　　　　　　＼: : : : : : : : : |.:.:|:　　｜　 |
　 　:|　　|　|　 |:::::|:::::{ニﾆﾆﾆﾆﾆ乂_〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ : : : : : : | .:|:　　｜　 |
.　　｜　 |　|　 |: ,'|:::::|＿____:::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼: : : : :[.:.|:　　｜　 |　　　　　　(ヽ、００　　∩
　 　 |　　|　|　 |/ |:::く＿_______> ::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　＼: : :|.:.|:　　｜　 |　　　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃
. 　　:|　　|　|　 |　<´￣￣　>:::||:::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 ＼:|: |:　　｜　 |　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ　 〇　 〇
...　　:|　　|　|　 | /｀'77''''T'ﾟ_||_||___|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ|:　　｜ 　|　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）
　 　 :|　　|　|　 | ||　| ||....||. .|| ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　 　 　　 　 |:　　｜　 |　　　　　｀ｰ――'′　し∪　 （ノ
　　　:|　　|　|　 l ||. .| |........　||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　 　 |:　　｜ 　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ヽ、００　　∩
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､＿.／.イ　／　,' /ﾞY⌒ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､＿ゝ､_ , イ　 イ | |/'''ミ｀　ヽ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`''ー‐‐彡,イ . ｨ| ! 　　 ヾ　ヽゝ-ｧ
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　　　　　　　　　l⌒Ｖ　　 　 ｧ､　　　 　 ',.从''<芯ﾐ.ｿ/.:'''ｨ芯>ﾞ|ﾉY!　　　ｧ､ 　 　 　 ｱ　 }
　　　　　　　　　{. 　 V　　 ,'　 ',　　　 　 {lヽ'､ー‐'ﾞ ::| 　 lilili　 |ｲ,'.　 　 ｌ 　Ｙ　 　 ./ 　 八　　　　　――座長！
　　　　　　　　　‘，.　',.　　{　　}　　　 　 乂:',｀　　 :::i.,.　　lili / ｲ　　　 { 　 |　　 ./ 　 ,′
.　　　　　 　 　 　 ', 　 ',.　 l 　 l　　　　　　 V',　　 ､_　_,　　 ,ｲ.　　　　 ', 　 |　　/ 　/
.　　　　　　　 　 　 '，　',.　}.　 l　　 　 　 　 .} ',ヽ 　 ＝　 ／!　　　　　　l.　 |　./　 /　　　　　　　　僕、死ねました！！
.　　　　　　 　 ｧ''ヽ-}.　 '-,!.　 l 　 　 　 　 /~"''*ゝ.＿_／/ィY.　　 　 　 l　 ゝ/　 /ｱ⌒Y
　　　 　 　 ｧ气.　 (￣｀''''<.　 {　　　　＿ ////≧x ヽ./ｲ,ｲ'/,|　 　 　 　 }　 >'' ¨￣).　 ,'‐<
　　　 　 　 {　　', 　 ',ー､ . ＼{　 _／ 　　ヽ//////ﾑ 'ｌ ﾑ//ﾑ⌒''ー､.　,'／　 ｧ‐/ 　 /　 /
　　　　　　 ∧ . ‘，　', ハ 　　Y ＼ 　 　 　 ヽ/////| | |/////　　　 |./　　 /　/.　 / 　/}
　　　　　　 {　＼　ヽ . Y 　　　 }　　＼　 　 　 ヽ///,| | |///ｱ　 /.　 ,'{　　　　/　≠　,ｲ　}
　　　 　 　 ,{　　 ヽノゝ'{. 　 　 ,'.　　　 ＼　　　　',｀ヽ /― ｀''＜/　 〃.',. 　 　 ゝｲ_.イ　　 l､
　　　　　　ハ.　　 　ヽ. 乂 　 /.　　　　　 ＞ｘ　　∨./　　　　 ＼＼ イ.ﾊ 　　　　/　　　　ﾊ',
　　　　　 ,{ |iﾍ　　　　　_、、ｲ }　　"'～､.　　　 ＞,ｲ.　　 　 　 　 ＼＼.{. ゝ＿､　　　　　ハ!.|
.　　　　 / { | ',＼‐==彡イ／ /ヽ.　　　　 "'～､.,ｲ　　　　　　　◯／／ﾊﾍ＼ミｘ===-＜/ } }ヽ








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　　　　　　　 　 　 　 　 i:小|　　 〈} 　 　 i/i:.l.::!从
　　　　　　 　 　 　 　 　 N込、　 -― 　,ｲ!VNi:{
　　　　　　　　　　　　　　　NjIi>、　　,.ｲi:iﾘ　ヾ(　　　　　　　　　湯にさらした布巾だ。　こいつで血糊拭っておきな。
　　　　　　　　　　　　　 　 }ニﾑ: ｀７゛ }二二ﾆ}
　　　　　　　　　　　　　 　 }ニ=} :,　　 {ﾆ{__}ニ{　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　 ＿ jI斗ャ≦ヽ=ﾉ　:,　　}ニ=≧ニ=-　_　　　　　　　　　 ｜ ありがとうございます！　どうでしたか、僕の死にざま！　|
　　　　　　　,.ｲニニニニニニ＼、__／ニニニニニニﾆ=- _、　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　 　 　 /ﾆ{ニニニニニ＞''" 　-ミヽニニニニﾆ/ニﾆ=-_!
　　 　 　 ./ﾆﾆ∨ニﾆﾆ,ィi{　　　　￣｀ヽ}ニニニﾆ /ニニニﾆi　　男前だったぜぇ？　こりゃ酒場でモテモテ間違いなしだな！
　　　　　,ﾉ＞=ﾆＶ_,,.イニﾑ __＿_／Ｙ_ノニニニﾆ= ニニニニ!
　　　 ／ﾆﾆ_,,...ィﾆニニニ=Vノﾆ{Oニニニニニニ{ニニニﾆ={、
　　 ｨi{,,.ィﾞニニニニニﾆ＞"ニﾆ}ニニニニニニニ}ニニニﾆﾆ}　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　 /≦ニニニニニ=＞"二ニﾆﾆ}ニニニニニニニ{ニニニﾆﾆ{　　｜ やったぁ！　今日の打ち上げはおめかしするぞう！ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　。s≦､:.:. ¨i:i:≧s。
　　　　　　　　　　　ィ＞-――- ､:.:.:.:.:.:..:.ヽ
　　　　　　　　　　 'i:≦-―――- >,:.:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　　　　　i/　'　 j!　ﾊ　＿ ',　ヽ:.:.:.:.:.:.:i',s。
　　　　 　 　　 　 j!　!-x j! { '_ヽ(＼ ',　　',i::.:.:.:.:∨:i≧s。　　　 　　　 .ィ
　　　　　　　　　 /ィ 笊f豺ﾉ　'¨ｆ豕＼,､　{:i:.:.:.:.:.∨:.:.:.:.:.:.:｀i:..､　 　イ/
　　　　 　 　 　　∧ヽj!ゝ')　　 　 ¨´j! 　｀ヽ≧s。_',＿:.:.:＿。s≦:.:.:./
　　　　　　　　　 j!ij!从　 　 　 　 し j!　　＼ ｀ ＜::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　　　　　　　　……死んだばかりだというのに、元気ですねぇ。
　　　　　　　　　 j!i∧ { ヽ　｀　　 　 ｲゝ　':,　 ＼　｀ヽ｀　＜:.:.:.:.:.:.:.:i{_
　　　　　　　　　 j!:i:∧ 　 ＞- ≦=- {´≧s。(､｀　､　 ',　　｀　＜:i:ヽ ｀ ､
　　　　　　　　　 j!:i:i:i∧ ＼:「 T:≦￣ィ':, ｀ ≧s。ヽ ＼　　　　｀ヽ{ 　 !
　　　　　　　　　 j!:イ´-｀ーj!} :i!　　 イ:i＼　＼ 　 ｀ヽ　｀　､ 　｀ヽ　　,
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/／{｛fr:|: /N:/}:/　　　　　　　犯罪奴隷になった理由が、逆玉狙いの元結婚詐欺師だっけ？
: |: :丶.,_i/　　　 }
: |: /.:/　 　 　 ,:′
/|/∨_　 　 ／　　　　　　　　いやーおもしれーの拾ったわー。
￣＼{ ｀¨¨´
二ﾆ=＼
ニニニ=‐-
二二二／⌒＼
二二／ﾆﾆニ二







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　　　　　　　　　　　 　 　 　 |＿＿＿＿＿＿,／　 / /　 ∠斗┐　　｜
　　　　　 　 ＼　　　　　　　 |￣￣￣　-二=-　_〉/ / / 7ヒツ ﾉ　｜　＼　　　　　元々は商家の奉公小僧だったんですけどね！
.　　 　 　 　 　 ＼| |＼　　　∨　ーくﾆ亡ﾋう广>/ /　{　　　　　　|｜⌒
　　　　　　 　 　 　 |　｢＼ ＼ ＼　　　 　 　 　 / /　　　　　　　 ｜|
.　　　　　　 　 　 　 ＼　　＼ ＼ ＼　 　 ＿＿／ 　 　 ∨ 　 　 八|　　　　　　　　いやぁ何分、顔がよかったもんだから！
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼＿Λ　＼ ＼　　　　　　　　 　 〉　　 /:　|
　　　　　　　　　　 　 　 ＼　 Λ　　 ￣￣　　　　　　／/　　 /: |　|　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |＼ /＼　　　　　　　　　 　 ┐ 　.::|::::|　|〉　　　　　｜ 気に入った。ウチで花形役者目指して良縁狙っていいぞ |
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　|::::|　 ＼　　　 　 <ﾆ　　 ノ　/::: |∨ /:Λ　　　　 .乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 Λ ∨::＼　 ＼ 　 　 　　― 　 /::..ノ:/ /ﾆﾆΛ
　　　　　　　　　　　　　　| Λ ∨ :: ＼＿＼　　　 　 　 /:::::／／二二.Λ　　　　　最高の上司に恵まれてぼかぁ幸せもんですねえ！！！
.　　　　　　 　 　 　 　 ／|- Λ ∨::::::::|::::::::::￣￣￣￣:::／／二二二二|
.　　　　　　 　 　 　 ／二|ニニ＼＼::::|::: {:::::::|::::::::::::::／／二二二二二 ＼
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.　　　　　　 　 -=二二二|ニニニ二 ＼＼ ::: |::／／二二二二二二二ニ .}ニニﾆﾆ=-
　　 　 ／ /二二二二二 ＼二二二二 ＼ Υ ／二二二二二二二二二-}ニニニニニニ=-

　　　　　　　　　　　 ／.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　 /.:.:.:／ .:.:/.::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、{
　　　　　　　　　　 }.: /.:.:.:.:.:.i.:.:.|:.:.:i:.:.::.:＼:.:.:.:.、
　　　　　　　　　　 i:/:..,,.ｲ:.: |:./i:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:i＼:.:.:.
　　　　 　 　 　 　 /／{r:|:.:.:i/　＼|＼|｀ヽ|.:|.:＼|　　　　　　　あ、でも劇団内での恋愛はダメだかんな。
　　　　　　　 　 　 ｀ヽ ゝ＼|　 　 　 　 　 |/ﾉ
　　　　　　　　 　 　 　 ''' _-=ﾆi{＿ - 　 ｨ´
　　　　　　　　　　　　　　〉=ﾆニヽ斗"´　　　　　　　　　　　　しっかり劇団の外で探すんだぞ。　いいね？
　　　　　　 　 　 　 　 　 i－:､ニニ{iﾄ.、　　／＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 |=ﾆﾆ;ニﾆ{i!ﾆヽ／　　　.＼ﾍ
　　　　　　　　　　　　 　 }ニ二ゝﾆ{i|_／　　　　　　 ヾ






　　　　　　　　　　　／　／　　　　/　　_,,.-‐"￣ヽヽ
　　　　　　　　　　/　 /　/　　　　レ ／／　　　ィ'´iヽ
　　　　　　　　　 /〈"''‐-.._＿＿＿_,,-‐" ,,.‐''"/ /|彡ヽ
　　　　　　　　　 |//"''‐-.._＿＿　　,,.‐'"_,‐'"/ /へ/ヽi
　　　　　　　　　-=──‐''"　　,,..-,,..- _,,.‐'"//　　|　|i
　　　　　　　　　 ∨￣''‐---イ─‐;;-..,,"　 //　　 ,|　|i
　　　　　　　　　　∨|＼　　　|　ヽトｦﾉ ゝ //,,..-;;ゝ从|　　　　あ、僕は僕より美しくて年収の高い女性にしか興味ないんで大丈夫です。
　　　　　　　　　／| ヽ　＼　 |　　　-=ﾆ´ノ　トｦﾉ/
　　　　　　　　 ,'|　|　/｀ ノ ＼ヽ　　　　　　　|　 .,'
　　　　　　　　,' ヽ レ　',　|　　　　　　　　. __,ゝ ,'　　　　　　　ここ奴隷か貧乏人しかいないじゃないですか（笑）
　　　　　　　 ,'　　ヽ　　',　',　　　　、　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, 、
　　　　　　　,'　　　　ヽ　',　＼　　　 ￣￣　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'Ｙ　Ｙ',　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　 ,'　　　　　　＼＼　＼　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　,'　|　',　　　 ｜ 今に稼いでやっからみてろよおめー（笑）　|
　　　　　　,'　　　　　　　　＼＼　 "‐─　/|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　, '、|　ﾄ　　　. 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　_,,.-‐''"＼　　　　　　　　　＼＼　　　/ |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　,'　ヽ|　| i
／　　　　　　＼　　　　　　　　　＼＼　/　|、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　,'　　i |　| |
　　＼　　　　　 ＼　　　　　　　　　',　', |　 /"''‐-.._　　　　　　　　　　　　　　　　/　 i　　 |ヽ | |
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　　　　　 　 　 　 　　_　- ――……‐- ミ
　　　　　　　　　　／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ｀`　、
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.　　　　　　{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/:|　_,,,,,,,,_ j{　　_,,斗 .ii:i:ｉ|i
　　　　　　 ﾞ,i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:灯　　f: ｢从　 ,ﾉ==ﾐ.ii:i:ｉ:|!
　　　　　 　 ﾞ,i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i/　|　　 り 　 Ⅵ　f.!｢..:ｲ:i:i|!　　　　　これほどまでに「黙れ美人」と言いたくなったのは初めてです。
.　 　 　 　 　 ﾞ,i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:ｉ/ 　 |　｀```　 　 　 ﾘ」.: ::|:i:i」
　　　　　　　　}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/　 　 |　 　 　 　 　 '　［: : :厂
　　　　　　　　}i:i:i:i:i:i:ｉ:八/　　　 | U　 　 _　 _ 　 八 :i　　　　　　　……しかし、心配ですね。
　　　　　　　　}i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ/}: 　 　 |　　　　　　　 .ｲ: : : i
　　　　　　　　}i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:_|:　　　 |____ト 　　 ／i | : : : l　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　 　 　 /i:i:i:i:ｉ:ｉ:/..　|:　　　 |...　　　ﾍ´i:i:ｉ:ｉ:| : : : |!　　　　　｜ 僕が人気過ぎて刺される未来が！？ |
.　　　 　 　 /i:i:i:i:ｉ:ｉ:/.　　|:　　　 |.　 　 　 ｝-i:i:ｉ:| : : : |!　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　／i:i:i:i:ｉ:ｉ:八　　 |:　　　 |.　 　 　 「:ニ:ヽ: : : :|!
　　　 　 {i:ｉ:ｉ:丶 ゛ﾆニ二:i　　 　 |　　　 　 ﾔﾆ二:ヽ : |!　　　　　　いえ、そっちではなく。
　　　 ／ﾆﾆ⌒＼ﾆﾆﾆニi　　 　 |!＼..　　　ﾔﾆﾆ二ﾍ.|!
　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆ二::ヽ二二i　　 　 |!ニ:＼.　　}ﾆﾆニ二ﾍ

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. 八:.＼　　　　　　　　　　　 ／:.:.:.:.:.:/.:.:.｛i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i⌒^⌒^⌒i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i｝:.:.:.:乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　＼:.:＼＿＿＿＿＿,， '’:.:.:.:.:.:._厶斗ﾍi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞――=≦:.:.:.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ﾊ:.:{ {! :.: |/　　＼|　 ＼|＼| 　 :|:..:.i !　　　　……小柄な割に、長く集中力の続く長距離向けだったんだなあ。
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 Vヽﾑ:.:.|　　　 　 　 　 ﾉ　　　i|.:.:.N
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }ﾊi:小:|　　　　　　 　 　 　 /:|.::/
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 Vi:i:i::､　　　　　-― 　 .:.:. |/　　　　　 ああ、気にしないでいい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　_ヾ:|::::＞...　　　　　∠|ハﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ﾆニ|　　::::::::＞--..个ニ!　　　　　　　　　　　　ﾌﾞﾙｰ・ﾛｰｽﾞ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {＼ﾆニ|　　　 　　:::::　ﾉﾆﾆ|__　　　　　　　まだ“青褪めた薔薇”なだけだ。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _}二≧=L　 　 　 /_／ニニ{二ニﾆ=- _＿
　　　 　 　 　 　 　 　 __　-=ﾆﾆニﾆＶ=ニニ} 　 　 /{ニ〇ニﾆ}二二二二二ニ=-ミ、
　　　　　　　　　 　 /ニニニニニ二≧ニニ|　　　　|ニニﾆ／ニニニニニﾆ/´二二ヽ
　 　 　 　 　 　 　 /ニニニニニニニニニﾆ{ 　 ´￣r-=≦二ニニニニニ=/二二二ﾆ'，
　　　　　　　　　 /ニニニニニニニニニﾆﾆヽ,　 ／ニニニニニニニニﾆ/ニニニニﾆﾊ






　　　　　　　　/　{　 　 　 　 　 　 　 　 　 　＼　 : ヽ　 　 　 : ‘，　|ニニニニ
　 　 　 　 　 /　 　 　 　 :.:＼　＼　 :＼　 　 　ヽ　 :ｉ|　 　 　 :,:.::',　|ニニニﾆﾆ
　　　　　　　'　 　∧　 　 　 : ＼　＼　 :＼　 　.:.|　 ｉ| 　 　 　 　 |　|ニニニニﾆ
.　 　 　 　　| 　 : l　 :、　 　 :.:.＼ヽ／,斗ｬ┬=ｧ､|　 ｉ|　 　 　 　 ∧ |=ﾆﾆﾆﾆﾆニ
. 　 　 　 　 |　 　 　.:.:|＼＼＼　 :＼　 Vｚリ_, 　 |　 ﾘ　 　 　 :.:/　 ,|ﾆﾆﾆニ二二
　 　 　 　 八　 　 ＼Ｔ¨斗=＼＼　 :＼　　　　　| : / 　 　 　 / 　.:| lﾆﾆ二二二二　　　　　　それが問題なんです。
　　　　　　　 ＼　 : 从 《V少|　　 ￣￣　 　 し ,'／ 　 　 : ／ 　.:.:|　lﾆﾆ二二二二
.　　　　 　 　 　 ＼ 　.:＼　　′ 　 　 　 　 　 ／ /　 　 ／ 　 　.:.:|　:lﾆﾆﾆﾆ二二二
　　　 　 　 　 　 　 ＼＼ ヽ〈　　　　　　　　　　 /　 :.ｨ　 　 　 　.:.:|:.:..|=ニニニニニﾆ　　　　 あれは、ライスさんの心身に良くないのではないですか？
　　　　　　　 　 　 　 |:∧￣ ヽ　 　 　 　 　 　 厶イ　|　 　 　 　 : |　 |ニニニニニニﾆ
　　　　　　　 　 　 　 |ﾆ人　　　　　_　__　　　　　　　 |　 　 　 　 : |　 |ニニニニニニニ　　　　. γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　 　 　 　 |ﾆニ| 、　　´　__　　　　　 　 　 |　 　 　 　 : |　.:∨ニニニニニﾆﾆ　　　　 ｜ 心配するのはいいが、無理矢理覚ますなよ　|
　　　　　　　 　 　 　 |ﾆニ|: |＼　　　　　　　　　　 ／|　 　 　 　 : |　 : ∨ニニニニニﾆﾆ　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　 　 　 　 |ﾆニ|: |　 :＼　 　 　 　 　 イ　 :|　 　 　 　 : |　 　 ∨ニニニニニニ
　　　　　　　 　 　 　 |ﾆニ|: | 　 　}＼__,.　ィ　　　 　 :|　 　 　 　 : |、 　 : ∨ニニニニニﾆ　　……どういうことです？
　　　　　　　 　 　 　 |ﾆニ| i| 　 　};;;;;;;;;;;;;;;;:',_.　-‐=ﾆ|　 　 　 　 : |‘， 　 : ∨ニニニニﾆﾆ
　　　　　　　 　 　 　 |ﾆニ|:ﾘ　 　 };;;;;;;;;;;;;;;;;;| 　 　 　 |　 　 　 　 : |　ヽ　 　 :＼ニニニニﾆ
　　　　　　　 　 　 　 |ﾆニ|:′　 .ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;:| 　 　 　 |　 　 　 　 : |__／`ｰ=ミ:_,.＞‐==ニ二

　　　　　　　　　 　 　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._＿.:.:.::＞.:''"、:.:.:.:.:.:＼
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　　　　　　　　 　 i.:.:.:.:.:.:|:.::/ﾍ|:.:.:|.:./　|.:.:.:./　!.:.:.:./ :|.:.:.:/.::|.:| ソ
　　　　 　 　 　 　 }N:.:.:.:i:/{ 、|:.:.:|/ 　 |.:.:/ 　 i.:.:/　 |.:./.:.:.:|.:|　　　　　　　　　魔法を解くおまじないは、特別で優しいものじゃねえとな。
　　　　　　　　 　 　 }:.:.:/:.:.:ヽ.|:.:.:l　 　 |/　　　|/　　:|/ 丶.:|/
　　　　　　　　　　　 }:.:.:.:.:.:.:.:.:}＼|　　　　　 　 　 　 　 　ｲ/
　　　　　　　　　　　 ﾚｌ:.:.:l:./V　　、　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 おう、センリョウ役者。　そろそろ仕上げとけよ。
　　　　　　　　　 　 　 l／l/ 　 丶 ＼　　　　　─ ヽ／
　　　　　　　　　r--─'─────-ｪｭ　　　　　 '
　　　　　　　　　|二二二二二二二ニﾆ|｀>､　__/　　　　　　　　／`丶､
　　　　　　　　　|二二二二二二二ニﾆ|/ニニニ丶､　　 　 , -r─‐- ､ ｀丶､
　　　　　　　　　|ﾆ=-──-=ﾆ_ニニﾆ=|二二ニニニ〉　　 (＿l---　､.__　　 l
　　　　　　　 ／二二二二二ニﾆ=‐-iﾆl､._ニﾆﾆﾆﾆ/ 　 　 　 (＿＿　　　　. l
　　　　_　-'--- 　 _二二ニニニニニ=ヾﾑ ヽ､ニ=/ヽ　 　 　 (　　　　　　　: l
　　 ／ニ二ニニニニ丶=ﾆ二二二ニニヾﾑlﾆ〉､/二_ヽ‐-､ 　 ヽニｌ　　　　: l
　 /ニ二二ニニニニニﾆ＼ﾆ二二ニニﾆヾﾑ/ lニﾆﾆ=l二 ヽ　　 Ｖ　　　　　l








　　　／　　　　　　　　　　　　 　 　 ‐-=ﾆ　_　　 ＿__ __彡'.:::::;'
　　 　 ／　　 　 　 　 　 /　　､　　　 　 　 　 ｀　ﾐ 　 ＜/.:::::::;′
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　　ー--z彡≧ミx_,厶イ 乂ｿ/　 ｊ,x≦ハ,ハ//'"´＼l
.　Ｖ// 　i ｰzr‐ヒ歹=ミ》　 斗ｾﾃア ∧i ∨l/　　　　}　　　　　　　　　　もう万端だ。　それで、俺に仮初の妹へできることは？
.　 ∨ /　i | ´＞-‐=≠^｀　|｀ニﾆ^ ∧ ∨{＼
　∨ /　　 !　 　 　 　 　 　 | 　 　 ∧　　ヽ　 ＼　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　 l　i　　　ﾄ､　 　 　 _　 二,　　　∧　､　　　､ 　＼　　　　　　　　　 ｜ ……お前もあんまりよく思ってないクチか？　|
　 l　l　　　l∧　　 　 ｀ニﾆ　 　 ∧ ヽ　　　　　　　 ＼　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　 l　l　　　|　　､　　　　　　 　 ｲ　ヽ　　　 ＼　　　 　 ＼
　 l　l　　 ├‐-込、　　 　 ,∠Lトミ }＼　　 　＼ 　 　 　 ＼　　　　　　何を言っている。　素晴らしい成長ではないか。
　 l　| 　 　l::::::::::::::.＼＿／.:7 |_{＿,ﾊ＿＼　　　　､　　　 　 ＼
　 l　|　 　 ｌ::::::::::::::::::::::::::::::/イ| 厂￣＼}ヽ.＼　　　ﾏﾆ=‐-=ﾆ._＼／￣
　 l　|　 　 l:::::::::::::::::::::::::::::::::/イ.:::::::::::::::}　 } ハ　　ハ　　　　　　 `ヽ




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　　　| i　Ｖ .|　　 ／三=/__＼}.　＼
　　　|´　 |.／{／三ﾆ＞'"´　　 ′ 丶
　　　/{ ／三=＞─-､≠　　 ./
.　　/ﾆﾆ＞'"　　　　 /=-　　/　＼
. 　〈才´　（ 0 ） 　 ,._′_　　,ﾞ　　　　　　　　　　あの子は俺に、最高の演技で報いてくれている。
　 三丶,, .. 　-‐＜¨¨￣　 / 　 ＼
　 　`寸三ﾆ=-　　　　　　′　　　＼
.　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　丶　　　　 俺は最高の役者であるからして、その努力と献身に報いるべきなのだ。
.　　　　　 　 　 ;　 　 　 '　 、＼
　　　i　　　 　　 　　　,ﾞ∨　＼ 丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾗｲｽｼｬﾜｰ　　ﾌﾞﾙｰ・ﾛｰｽﾞ
　　　|　ﾉ　　　　　 　 ,ﾞ . ∨ 　 ＼　　　　　　　 答えろ、我が友よ。　お前の考え得る限り最高の形で、祝福の雨と青褪めた薔薇を救う方法はなんだ？
､　__ﾉ´　　　　　　 　. __／∨
　　　　＿_　ノﾉ　　　,ﾞ 　 　 .∨
＝ 　 ￣￣　　　　/　　＼　 ∨
.　　　 　 　 　 　 /　 　 　 ＼ ∨









　　　　 　 　 ／:. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :.＼.: .: .: .: .:＼:. :. :. :. :.＼
. 　 　 　 　 /:. :../:. :/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ＼.: .: .: .: .:ヽ :. :. :. :. :＼
　 　 　 　 /:. :. :. :../:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ.: .: .: .:　:. :. :. :. :. :. ヽ
　　　　　 i{:. :. :. :./:. :. :. :. :. :. :. :. ＼:. :. :. :. :. ..: ..: .: .:!.: .: .: .: .: :. :. :.
.　　 　 　 }i:. :. i:. |:. :. :. :i :. :. :. :. :. :. ＼:. :. :. :i.: .: .: .: i.: .: .: .:i＼:. :. :i
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　　　´ ⌒ !:. :..i:. |:. :. :. :l＼:. :.|　　　＼|　　　|.: .: .: .: |f^｀) } !.: .: .: |
　　　　　　l :. 人/＼:. :..|　 ＼|　　　 　 　 　 |.: .: .: .: |{:.ｼ /.:|.: .: .:/　　　　　　　　　……勝負は幕が上がって、下りて、また上がった時さ。
　　　　　　| :. ／ハ　＼|　　 　 　 　 　 　 　 !.: .: .: ..:jr-ノ ..:|.: ..:/
　　　　　　l／ヽ :. :.:, 　〈　　　　　　　　　　　}.: .: .: .:√.: .: .: !.: /
　　　　　　　　　} :. :.}　　　　　　　　 　 　 　 }.: .: .: /.: .: .: ..:ﾉｲ{　　　　　　　　　　　 その時、あの子は舞台にひとり立っている。
　　　　ｃ　－ 　| :. :. 、　　 ― -　´　　　_　-=ﾆ二二二二≧s．.,
　　　　　　　　　| :. ／＼　　　　 ,.．-=ﾆﾆ二二二二二二二二ﾆ=-
　　　　　　　　　l／　　　　　、／ﾆﾆﾆニ／ニ二二二二二二ﾆ＼ﾆ}
　　　　　　　　　　 　 　 　 　く=〇ﾆﾆ／ニニ二二二二二二ニニヾ〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ=ﾆ/ニニ＝=--－……………－- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 -=ﾆﾆﾆﾆニニニニニニニニニニ=ヽニ=＼
　　　　　　　　　　　　　 r=ﾆﾆ二二二二ﾆﾆ=-_=ﾆニニニニニニ=-_、ニ=_、



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜ 　 幕の魔法を現に引き出すのは、お前の役目だぜ 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ



















　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【つづく】

　　 　 　 　 　 　 　 　 /　/==ミ　　　　　 ＼　　 ＼　　 　 ＼- 、
　　　 　 　 　 　 　 　 i{　 ｢　 ⌒＼　　　　　 `丶､、＼　　　　＼＼＿
　　　　　　　　　　　　j{　 {　　　 　 ｀ヽ､　　　　　　 ｀｀``二ニ＝-‐彡 ＼
　　　　　　　　　　 　 j{　 ⅥIh､　　 　　｀ヽ､ 　　　　　ー=ﾆZ￣　 　　＼ ＼
　　　　　　　　　　　/八　 ∨/へ　　　　　　`丶､、　　　　　｀"''～ミ.,_　}　　}
　　　　　　　　　 　 { /　　　V　　 ` 　､、　 　 　 　 ＞ｰ＿　　　　　　 ｀"''～ミ.,＿
　　　　　　　　　　　∥　 ＼　　　　　　　｀ﾒトミこ＿＿ j「 　 ￣￣ ΤΤ￣￣￣
　　　　　　 　 　 　 /　｜　 ＼　　　 ＿彡ﾞ　_､､､ 　 ￣||　　　　　　|　八 　Λ
　　　 　 　 　 　 ／ ／ |⌒≧ト＼ /广　 ''"￣⌒ 　 　 ||　 /　　　　 /Λ∨　|
　 　 　 　 　 　 ―彡∥ｘｆ冖ミﾉ　 ＼　　　　　　　 　 　 | ./　　　　//　 　 　 |
　　　　　　　　　　　 / ｜　／　　 　 ｀`''ー--　 - 　 　 |/　　　　/厶　　ｌ　　|　　　　今夜はリトル・レディの接吻痕がわからなくなるくらい
　　　　　　 　 　 　 /／} 　:::::＼　　　　　　　　　　　 　 /　　　 ‰⌒∨　| 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::′　　　　　　　　　　　/　　 .／//　 〉〉　} 　 |
　　　　　　　　　　　　 八　 　 　 -――--ﾍ 　 　 　 / 　 ／ ./ 辷ノ/　　　 ﾉ　　　　お金を持った美人のマダムに接吻されるぞぉー！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　{ト-:::::::::::::::¨¨:::)　　　--‐ ''ﾟ |　/＿少'⌒/　／
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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀こ¨´　　　　 　 　 　 イ　/　　八ん　　　　　　　　　【役とまるきり同じ性格の役者なぞいねえ！】
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