Author:やる夫達のいる日常
ようやく体調マシになってきた……(咳
NEW!新規まとめ作品第1話リンク
3/26
勇者アスランは魔王を倒すようです
1/7
婚約破棄令嬢は告られたい
クランリーダーとして求められる、たった一つの大きな資質
8/16
『ヒーロー』を創りたかった漢達~脚本・監督・主演:僕~ 第一話:僕が来てしまった
8/12
ショーダウン ~ポーカー学園都市の魔物~
8/5
できない子はマスターソードを手にするそうです
8/3
やる夫はかまいたちの夜を過ごすようです
7/9
君ガ知覚ニ
Pick up!
いきものがかりたち
プレ医師ネタ 神奈川県医師会からのお願い
このブログについて詳しくはこちら
About
プライバシーポリシー
現行作品リスト
完結作品リスト
※注意
当ブログからの転載はおやめください。
元スレ及び掲示板の規約に従うようお願いします。
※コメントに関して
一部のスラング的な表現が含まれている場合、内容の如何を問わず承認しない場合があります。ご了承ください。
コメントの文字数に対し上限を設定しています。お手数ですが長くなってしまった場合、2回に分けるなどお願いします。
またコメントの承認は必ずされるものではありません
PASSを設定していないコメントに編集用リンクが表示されないように変更しました。
※したらば掲示板文字化け発生中
元AAがわかる物や文字化けの規則性がわかっている物は、出来る限り修正していく予定です(わからなかったらそのままになるかも…)
※推奨ブラウザ
Google Chrome
edge(Chromium)
Firefox(※AAの表示は大丈夫だと思いますが、あまり確認できていません。)
非推奨
IE(また開発が終了しているブラウザのため対応予定はありません)
その他ブラウザは確認できていません。
Saitamaarフォント様を導入しています。
手持ちのiOS及びAndroid環境で表示確認済みです。
相互リンク、相互RSS募集してます
連絡等は以下のどちらかへ
(Twitterで連絡してくださる方がありがたいです)
@yaruonitijou
メールフォーム
まとめ依頼の受付を一時停止します。
00/12
読書的な小咄99 華栄の丘
Λ_Λ 著 宮城谷昌光
(・ω・`) 連載 オール讀物(平成十年十月号~平成十一年十月号)
_φ___⊂)__ 単行本 平成十二年(文藝春秋)
/旦/三/ /| ttps://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163190105
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 文庫本 平成二十八年(文春文庫(新装版))
| 001 |/ ttps://www.amazon.co.jp/dp/4167906392
挿画 西のぼる(単行本)、原田維夫(文庫本)
挿画が変わると、同作品でも感じが変わって見えます。
時間的・金銭的に余裕のある方は、両方ご覧ください。
。
01/12
これまで、「子産」「沙中の回廊」を紹介してきました。
Λ_Λ 両作とも主人公は文句なしの傑物でしたが、
(・ω・`) さて、彼らの容貌や体格はどのようなものなのでしょうか。
_φ___⊂)__ 作中ではあまりはっきりとは書かれていませんが、
/旦/三/ /| あらすじ程度でも両作に接した方は、かなり格好いい姿で想像されたことと思います。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | (当代一の賢人・子産。最強の将・士会。どうみても三枚目とは…)
| 002 |/
とはいえ、歴史上の人物を描く以上、史書に明記されている場合もありますので、
その想像にもある程度の制約があります。
宮城谷作品の主人公に限っても、
晏子・孟嘗君・曹操は矮躯(小柄)であったとされていますので、
「堂々たる体躯」とは表現できません。
.
02/12
矮躯であっても顔は美形…というのはありえますが、
Λ_Λ では、デ…もとい肥満体形はいかがでしょうか。
(・ω・`) 裕福さの証として好まれることもあるでしょうが、
_φ___⊂)__ 少なくとも現代では格好いいとは言い難い姿ではないでしょうか。
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 本作の主人公・華元は、そんな人物です。「カン目ハ腹」。
| 003 |/ すなわち、出目で太鼓腹。
子産や士会のような天才ではありませんし、結構派手な失敗をやらかしたこともあります。
しかし、本作で描かれる華元は、そんなことを感じさせないくらいに魅力的な人物です。
*カン…目+旱 ハ…白+番
.
03/12
Λ_Λ 本作は、宋の昭公の時代、紀元前611年から始まります。
(・ω・`) 家督を継いで数年が経つ華元ですが、この時点では無位無官。
_φ___⊂)__ しかし、ほどなくして新君主が即位し、華元は右師(宋においては人臣の最高位)に抜擢されます。
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 宋という国は、殷王朝の滅亡後、その最後の王であった紂王の兄・微子啓によって建てられた国。
| 004 |/ 天命を喪ったという悲哀を抱きつつ、誇りを持って生きる人々の国です。
そんな宋の国に生まれ育った華元の人となりは、まさに豪放磊落。
詐術とは無縁の存在でした。デ…肥満体形からはにわかに想像しがたいですが、
実に「さわやかな」作品です。
次からは、各章ごとの概略を。
史実でもネタバレNGの方・時間のない方は11までスキップしてください。
.
04/12
Λ_Λ 天の章
(・ω・`) 華元三十四歳、無位無官。
_φ___⊂)__ 六年前の、亡き父が関わったある出来事により、昭公に冷遇されています。
/旦/三/ /| 華氏は君主から分かれた家で、曽祖父・華督は長く執政を務めた人物ですが、
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 君主を弑逆したこともあり、君主と華氏の関係は微妙です。
| 005 |/ (なお、孔父嘉の妻の美貌を見て彼を殺し妻を奪うようなこともやらかしてます)
昭公の評判は悪く、異母弟の公子鮑が人望を集めつつありました。
∧_∧ 地の章
( ´・ω・) 美男の公子鮑、そんな彼を陰助する王姫(昭公達の祖父・襄公の夫人。周の王女)。
//\ ̄ ̄旦\ 二人は、昭公を除き宋に正道を取り戻そうと画策します。
// ※\___\ しかし、手段は選ばねばなりません。
\\ ※ ※ ※ ヽ これまで公子鮑は桓氏と親しくしていましたが、
\ヽ-___--___ヽ この頃から華元こそ信ずるに足る存在であると考えるようになります。
そして、王姫の命により、昭公は討たれました。
華元です…。現在無職です…。
/ / / / / / /
/ / / / / /
ビュー ,.、 ,.、 / /
/ / ∠二二、ヽ / /
/ / / ((´・ω・ )lヽ,,lヽ
/ ~~:~~~( )/ /
/ / ノ : _と.、 i /
/ / (,,..,)二i_,∠しーJ /
昭公:ちょっと狩り行ってくる
家臣:やめて!
05/12
Λ_Λ 風の章
(・ω・`) 昭公が死に、公子鮑が即位するのですが、彼を害そうとする陰謀が。
_φ___⊂)__ わずかな情報をもとに、華元と家宰は奔走します。
/旦/三/ /| 肝心なのは、即位を血で汚してはならないということ。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 殺せば、殺される。だから、殺さないように収める。
| 006 |/ 奔走のかいあって、即位の式典は無事に終わり、華元は右師に就任しました。
人の章
新君が即位しましたが二つの陰謀が並行して続いていました。
∧,,∧ ∧,,∧ 華元は、彼らが正道に立ち戻れるように願います。
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ 当時の覇権国は晋。盟下の国で起こった弑逆事件について糺すべく、次卿の荀林父を遣わします。
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) が、君主自らが賄賂を受けて非を糺す
| U ( ´・) (・` ) と ノ ことを怠った先例があるだけに、華元の堂々たる弁論と王姫が秘匿していた財物を前に、
u-u (l ) ( ノu-u 荀林父は嘆息するのでした。
`u-u'. `u-u'
荀林父:というわけで…現状追認で…
諸侯:宋しましょう
06/12
Λ_Λ 陰の章
(・ω・`) 華元は、君主の絶大な信任を得ました。
_φ___⊂)__ 君臣ともに分をわきまえた宋にしばしの平穏が訪れます。
/旦/三/ /| 諸侯会同も穏やかに終始しました(一方で、この頃から二股外交の鄭はあわや戦という状況)。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 即位を認めた晋への恩義を忘れぬよう趙盾に皮肉られて
| 007 |/ 「戒慎を忘れぬでありましょう」と返す華元。
一方で、陰謀はなおも…。
変の章
∧_∧ 斉で君主(懿公)が弑されました。
ry ´・ω・`ヽっ 公子時代は公子鮑と似た境遇にありましたが、こちらは自ら弑逆を為し、
`! i 旧怨の報いを受ける形で弑されました。「偽善は、人をだませても、天はだませない」。
ゝ c_c_,.ノ 陰謀の一つは君主の実弟・公子須によるもので、
華元は彼を説得しようとしますが、成りませんでした。
結局、公子須を滅ぼすこととなりました。ままならないものです。
戒慎を忘れぬでありましょう
(おっしゃることはわかりました、)
(つつしんで国事にあたります)
07/12
Λ_Λ 飛の章
(・ω・`) 君主が服喪期間を終え聴政を始めました。
_φ___⊂)__ 先の陰謀に関わっていた者たちの一部は国外に逃れますが、正義なき者に成功なし。
/旦/三/ /| 南の楚では荘王が即位。「三年、鳴かず飛ばず」を過ぎ、
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 恐るべき器量をみせつつありますが、宋は楚に仕えるつもりはありません。
| 008 |/ 背信の鄭を攻めんとする趙盾。それを阻止せんとする荘王。
楚軍の別動隊は宋軍(君主がいる)を攻めようとし、
用心のために派遣されていた宋軍の別部隊と交戦します。
:::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::: 羊の章
:::::::::::::::::: ::::::::::::::::::: 趙盾は楚軍に敗れ引き揚げました。
::::::::::::::::: ::::::::::::::::: 「沙中の回廊」では酷評されたくだりですが、宋の主従はまた異なる評価をします
:::::::::::::::: :::::::::::::::: (戦場にも礼はあり、それを無視した楚の勝利に正義はない)。
::::::::::::::: ∧,,∧ :::::::::::::: 宋は趙盾に協力し鄭に入ることで先の敗戦を祓除しました。
:::::::::::::: _..( ´・ω・).. ::::::::::::: 華元に会ったことは、趙盾にはいくらかの癒しになったようです。
:::::::::::::.'c(,_U_U `.:::::::::::: 晋軍が鄭に入ったのをうけ、荘王は鄭の信義を試すべく、宋への侵攻を命じます。
::::::::::::::::::.... ....::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
鄭君(穆公。諱は蘭)
蘭です…信用がありません…
08/12
Λ_Λ 羊の章 続き
(・ω・`) このとき、荘王は鄭の卿(子家)を名指ししました。
_φ___⊂)__ 荘王に親しい鄭の太子と不和の子家を除こうとする意図があったのです。
/旦/三/ /| 半ば以上死んで来いと言わんばかりの扱いの子家。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 君主の全面的な信任を受ける華元。しかも、十分に備えたうえでの迎撃です。
| 009 |/ どうみても負けるはずのない、勝ち方をどうすべきかというほどの戦でした。
油断もしていません。
しかし、この戦が、華元の人生最大の失敗になってしまうのです。
_,、、;=ニ辷ミ~へ、
;ミ>-=三Yヽ:;`ト:ヽヾ廴 俘の章
/丶 '! 三 };ぅ⌒ヾヾ丶;:ゞ 大将である華元は、当然前線より後ろにいました。
/ヽ _ノ-(ヽ rノ- `ヾY!f'"廴__ しかし、突然に敵の本陣に連れて行かれたのです。
| ー >─く辷-<亘ゝ、 `、ノ=:彡,,_ あることで華元を恨んだ御者の仕業でした。
:八∠-┬-、廴'2、 ':、 ヾ` ...::`丶 子家にとっては思わぬ僥倖。宋軍にとっては悪夢。
=彡、 /´`‐くヽビ~;ヽ、 '; `、ノ ... まさかの敗戦に宋の君臣は呆然としますが、華元を取り戻すべく必死に動きます。
≧彡>-⊥c从辷乙ヾ、 :;''"´ `、゙ :. .... 巨額の賠償を請求されますが、惜しむことはありませんでした。
≧彡爻幺;:;:ミ"''乂"七;} ;'\ `ヾイ} ゙::... 子家は嫉妬を覚えますが、徳の差、としか言いようがありません。
彡イ彳イ糸ィ乂;:;:、"':个小 r-`二ブ::.. 丶";:... (子家は後に君主の弑逆に関わり、死後、民により棺を壊されます)
ノ彡少从小イム';:、'゙ ,;;:'゙弋乂ツ'; ';丶 "::..丶 ヾ.
ノリン彡ハイ介乂イィy;:j ;j' ;!ハヾ;' ゙;`、丶゙゙:::...
羊です…この事件、私が絡んではいるけど、
私のせいじゃありませんからね
09/12
Λ_Λ 復の章
(・ω・`) 華元が生きていることは分かりましたが、どう救い出すか。
_φ___⊂)__ 鄭の要求は過酷ではないとはいえ、解放しないのはどうしたものか。
/旦/三/ /| 王姫の伝手を用いて、鄭の賈人を頼ります。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 鄭の非道・貪欲さを訴えてその協力を取り付け、華元を脱走させました。
| 010 |/ (なお、例の御者は生きており、魯に逃げました)
後の城壁工事の際に、人夫達にこの時のことをからかわれますが、
華元は、言い返しはしても罰することはありませんでした。
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´^∀^) (^∀^`) ∧∧ 坎の章
( ´^∀) U) ( つと ノ(∀^` ) 華元の帰還後、晋は鄭を攻めました。宋のための報復戦です。
| U ( ´^) (^` ) と ノ それから程なく、晋で政変が生じます。「趙盾其の君を弑す」。
u-u (l ) ( ノu-u 事実はどうあれ、そう記されました。
`u-u'. `u-u' 宋は数年平穏を保ちましたが、楚が侵攻してきます。将は子重。
これは小規模な侵攻で、家宰の子・華呉の器量の見せ所でした。
甲を棄てて復り来たる しかし、ヒツの戦いで楚が晋に勝ったことで、
(よろいを棄ててお帰りだ) その脅威がいよいよ現実のものになってきます。
ヒツ…必+β
∧__∧
(`・ω・´)
.ノ^ yヽ、
ヽ,,ノ==l ノ
/ l |
"""~""""""~"""~"""~"
い、言い返しても多勢に無勢…
10/12
Λ_Λ 礼の章
(・ω・`) 楚が覇権を握っても宋は楚に従いません。
_φ___⊂)__ ここで荘王は、家臣を宋に殺させる(無断で宋領内を通過させ、非礼として処刑させる)ことで
/旦/三/ /| 開戦のきっかけを作ろうとしました。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 属国とみなされても滅亡。攻められても滅亡。ならば…。
| 011 |/ 覇王を相手にした、宋の孤独な戦いが始まります。
通常ではありえない長期の籠城戦。
餓死者も出ましたが、城内はわずかな揺るぎもありません。
さすがの荘王も根負けするのですが…
∧_∧
(´・ω⊂ヽ゛ 華の章
/ _ノ⌒⌒⌒`~、_ 先に宋に殺された申舟の子が荘王を止めました。
( ̄⊂人 //⌒ ノ ヽ) 亡父との誓いを捨てるのか、と。
⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃ 引くように見せてなお滞陣しますが、両軍とも限界でした。
「城下の盟(=全面降伏)でなければ…」君主の意向を確認した華元は、
子反です…目が覚めたら、デ…華元に 楚の将・子反の陣に侵入して、差し違える覚悟を示し、荘王を動かすことに成功しました。
刃を突きつけられていたでござる… 宋は楚に屈しなかったのです。
その数年後、君主が世を去りました。佳い君主でした。
.
11/12
Λ_Λ ここまで、あえて「〇公」と書きませんでしたが、この君主の諡号は「文」。
(・ω・`) 異例の盛大な葬儀(殉死者も出た)と合わせて、
_φ___⊂)__ 宋累代の君主達の中でも最上級の名君であったことを、華元は誇ったのです。
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | その後の話ですが、華元の奔走によって、
| 012 |/ (四年で破れはしましたが)晋と楚の和平が成りました。
華元は、文公の孫の平公の時代まで生き、
∧__∧ 長年にわたって宋の宰相であり続けました。
(`・ω・)
.ノ^ yヽ、 なお、晋と楚の二度目の和平を為すべく奔走したのは向戌という人物でしたが、
ヽ,,ノ==l ノ 彼もまた宋の名臣でした。
/ l |
"""~""""""~"""~"""~"
士燮です…私も晋・楚の和平に尽力
したのですが…
(死後、范文子と呼ばれる)
∧__∧
(`・ω・´)
.ノ^ yヽ、
ヽ,,ノ==l ノ
/ l |
"""~""""""~"""~"""~"
趙武です…私が関わった和平は続き
ました…向戌どのには感謝です…
(死後、趙文子と呼ばれる)
12/12
Λ_Λ 前述したように宋は亡殷の後裔の国です。
(・ω・`) 哀しみと誇りを持って生きたこの国は、戦国時代の後期まで存続しました。
_φ___⊂)__ (戦国時代には荘周(荘子)を出しました)
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | この宋が最も存在感を示したのは、襄公(文公の祖父)の時代。
| 013 |/ 斉の桓公の死後、楚の脅威にただ一人立ち向かった人物です。
楚との戦いにおける行いは「宋襄の仁」と呼ばれ他国の嘲りを受けましたが、
それは礼を守ったが故のことでした。
本作においても、襄公は英主として扱われています。
「あえて、負けをえらび、真の勝ちを得る」。
単行本の帯の一文ですが、本作における華元の生き方は、まさにこの通りでした。
「華栄の丘」の投稿は以上です。
ご覧いただき、ありがとうございます。
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
(´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・)
(っ=川o (っ=川o (っ=川o (っ=川o (っ=川o (っ=川o
 ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―  ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―  ̄ ̄`ー―′ ̄
.
おっつおっつ
宮城谷先生らしいさわやかさがつたわる
乙ー
投稿乙でした
乙
おつでした
「あの」殷の後裔だからこそ、礼に拘ったのかもしれない
公子鮑あたりの歴史の流れが掴めない。斉の桓公の時代であってるよね?
>>5776 様
おっしゃるとおりだと思います。
作中でも、「わが君が第二の紂王になるのを避けたい」と
言っていますからね。
>>5777 様
文公の祖父の襄公の在位期間が、斉の桓公の晩年に
かかっていますね。
襄公は亡くなる前に、当時亡命公子だった晋の重耳を礼遇しています
(このことも、襄公が英主であったことの証明とされています)。
蛇足も2レスほど投稿しますので、よろしく。
蛇足 1/2
小説中の食事場面。
時々聞くのが、「池波作品は美味しそう」(池波氏は美食家で有名)、
「司馬作品はまずそう」(司馬氏は取材先ではきまってカツ丼を頼んだがはずれが多かった)というものですが、
では、宮城谷作品ではどうなのでしょうか。
…正直言うと、あまり印象がありません。
そもそも、春秋戦国時代の料理は現在の中華料理と比べようがないほど単純なものであったわけですし、
宮城谷作品の主人公達はあまり美食を楽しむというふうでもないですからね。
ですが、主人公の体形のせいでもないでしょうが、本作では美味しそうな食事のくだりがあります。
蛇足 2/2
公子鮑を害そうとする陰謀を知った華元と家宰が、手がかりを求めて横という邑に行ったその帰路のこと。
ほぼ一日何も食べていなかった華元が空腹を覚えて、夜食を食べるところです。
「腹にいれるものを用意してあるか」「大いにございます」
家宰の馬車には煮炊器、飲食器、肴核(肴は骨付き肉、核は木の実・果物)、
菽粟(豆と穀物)などが(中略)料理は味より早さ、といいたいときがある。
空腹は待ち時間の長さをもっともきらう。(中略)
星をながめ、華元は膏味の羹をすすった。
「旨いな」
急な遠出であったことを考えると、家宰の手際の良さもありますが、
華元は外出先でもちょくちょく軽食をとっていたのか、などと考えると、なかなか面白いものがあります。
(現代でいうと野天でカップヌードルをすするような感じですかね)
|
|
≪ ベータで金銀なポケットモンスター 18 | HOME | やる夫たちでソードワールド 文学少女だらけのソードワールド 42 ≫
|
|
≪ ベータで金銀なポケットモンスター 18 | HOME | やる夫たちでソードワールド 文学少女だらけのソードワールド 42 ≫