Author:やる夫達のいる日常
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1/10
CCのほんわかぱっぱ解説!~32かいめ~
, ' - - - 、 前回の投下で思ったより主張が伝えられてないことがわかったんですが
/ ,-、 __ v‐、 ` .
/ /::::::::::::::::::::_:::::::V V ここはいつもみたいに投下間隔をあけて出すより
/ Y::::::::/ Y:::::l Y::::l l
ノ l_::ノ-'`l:::::_> ト、::j `、 さっさと前回の補足の続きを投稿した方がいいなと思いましたので
 ̄l イ ∩ ∩u l ゜ l`^
l ト. ∪ ._, ∪ / / l ちょっと急いで書き上げてみました
レ、l `-フ=--v--'`-、/ ^
>ニニ><ニニニ、 ということで、32かいめ始めていきます
lニ/⊃☆⊂Vニニ_
l }
_ -== - -― - _ / /
-= ∠ へ
/ /'⌒ ヽ ヽ 前回の宣言通り扱うのは
/ _ -ニ=-_ / / _-=- _
, ´ /ニノ=-_ニニ\ /ニγ,v -_ 神学者トマス・アクィナスの歴史的かつ代表的な著作でありながら
, ' /ニニニlニニlニニニ=--=ニ>-、 l/ノニニヽヽ
/ /斗zz‐ニトニリニ/ニニ=‐</ニ-ニ}ニニ=\¨' , 他の誰でもなくトマス本人によってその書の価値を否定された作品
/ γニ/ニニニニニニi r'"⌒ヽニlニ/ニ/リ⌒ヽニニマ)‘、
/ ノV/ニニニ=-'"  ̄7l`¨ヽニム|lニ,' l| ‘ニニニl \ その名も『神学大全』
l{ニニニニニ/l|, ,' l | ヽニ} l lニl_l| 斗,‘ニl\lト _
/ /斗iセ.ノニ' :|‘, l| l l:|', l}Kニ! 〉ニ! リ!! l ',:}ニ`ト.,_> マ=-` そしてそこで扱う個所は作品の一丁目一番地
/ / 乂ニ/ニ{ l:| ', l:| ̄,| ',リニ〕!〔ニム:/ |l/ _|:lニ{\{ ‘,
/ l}ニ/jニ, l:| ‘、l:| ‘,|_, '〈ニ〈 l 〉ニリィf笊¨リ〈ニヘニ) ‘, 今回の神学の注意でも触れた『神の存在証明』です……が
/ ィ r '"ニ/ニ,l:! ィf竺笊¨¨ヽ'\ニニ/弋 ツ 〈ΛニУ ト ‘,
. / // ゝニノニニ>、 《 乂 シ `ー' ¨¨ l〈Λ/ :l, \、 その前に前回の主張の振り返りです
.У ,' ' :|\ニ>' / , ¨¨ ヽ l 7、 j
/ /' /! :| l ヽ/l ト* ,'| |ニV /
. //ニ '/ l /l l !ニ,‘ l__` / l: l>'}/
/ l /ニl :l,|ニ,‘ l--_ _ _ _ニ' /ニニ=-
ニニニニニニl /ニニl !ニ|ニニ,‘, l----__ /ニ/イ'ニニニニミ
>ニニニニレニニリニ¨¨¨ニ=-l _-----____ //>ニ/ニニニ>__
/ニニニニニニニニニニニニニニ=- _|ニニニニ/ニニニ/ニニ=- ” ̄ ̄
┌────────────────────────────────────────┐
│1.神学は聖書を公理系としている .│
│2.聖書に神の存在が明記されているため『神の存在証明』は公理の証明を意味する .│
│3.それでも存在証明が行われたのは定理の発表を目的に公理の証明の体をとられたから │
└────────────────────────────────────────┘
.
2/10
前回の投稿だけじゃ3の理由が不明なんでここで要らぬ誤解を産んだのかなと
[ヴィーナス誕生の代役のホタテの代役ハマグリ]
, -‐-ュ、_ もうこの理由を先に言っておきますと
. ,f¨ _ _彡メ、
,ィ“ミ_ ___彡'少ヽ, 「定理の発表をしたいだけなのに一々異端審問などを受けたくないから」
. ,ィ“ヽミ_ ____彡' 卞、
. ,イ“ヽミ_ ___彡' 少、 これが第一に挙げられます
,f”人 _____彡' , ' ヘ、
,4 、 ____彡ィ´ , ' , ヘ、 裸婦を描こうとするときにヴィーナスの誕生など神話をモチーフにする理由と同じです
| ヽ ______彡ィ´ , ' !
| _____彡ィ´ } 裸体だなんてけしからんだとか言われづらくなるように
マ 彡 /
匁 彡 / 学問として神の存在証明してるだけだからという体にしておけば
\ 彡 /
`・之 彡 ,斗'" もうだいぶ異端審問の判定が緩くなります
`ー-、ニニ二三三二ムィ"
__
, ' ` 、
/ V ' - _ _, - '`、 他にも、聖典の硬性を保ちながら教理の柔軟性を保つという目的もあるのですが……
/ /二二_ _二二二r-,ニY
l l二二/ ` 、二l lニlゝ まあ、実際に存在証明に触れていきますか
l lニ二/ーーー )二l.V iニi
ノ iニニl } /ニ二`, l l
/ / `--乂 _ツ ` - ' l `, トマスは神学大全の中で神の存在証明には『五つの道』があると述べました
レ' l / V l ゝ
l l l l / それぞれを端的に書き上げれば以下の様になります
V 川 i l `>- - - i' ---ァ . ┌───────────────────┐
V / lー ’ .... │1.運動変化による証明 │
l l │2.作動因の因果系列 │
Vi i │3.必然的な物と可能的な物 .....│
l __ l ..... │4.完全性の段階 │
l / .V │5.もろもろの事物の目的への秩序づけ │
└───────────────────┘
ココカラ メンドウナギロンガツヅクケド
7マデ ヨミトバシテモ タブン ダイジョウブ
.
3/10
_............-====-.........__
,....::::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:.、、
,.::::::::::::::::::::::::::::::;::::-====-::.___::::::::.`ヾ、:.、 1については運動というモノを広く見れればわりかしわかり易いかなと思うのですが
i!::::::::::::::::, -――‐- 、:::::::::( `ヽ、:::::::\\
{{::::::::r‐'´ r:.:.:.:.:.:.:.:.:.、 `ー'´ ,r:.:.:.:.:.:.:.:.:.、ヽ、:::::::ヽヽ
{:{::::::::〉 {:.:.:.:.:。.:.:.:.:.:} {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} }::::::/.:::} 例えば私が目玉焼きを作るとき
ヾ、::(_ ゝ:.:O.:.:.:.:ノ ヽ:.:.0゚:.:.:ノ }/.:::/ 目玉焼きができるのは卵に火が通るからですが
、:.、{ , ' /.:::/ 火が通るのはフライパンが熱せられているからであり
、`ヽ、 ノゝ、___ ,..::´..:::/ フライパンが熱せられているのはプロパンガスの燃焼があるからであり
ヽ:::::.`ー-==:'__:_::>=::x‐'''´.:::::::/ プロパンガスの燃焼が起こるのはプロパンガスが酸素と結びつき……
`ー-、:::::::::::::::::r―=::::::´.:::::::::::::;::‐'´
/.::::::::::::::/.:::::::::::::::::::::::-‐'''´
/.::::::::::::::,' ̄ ̄ ̄ ̄ ↓ このように、ある事物はその原因を有するのが普通ですが
/.:::::::::::::::,' )
. /.::::::::::::::::,' ノ_, イ その原因にも何か母となる原因が存在するわけで、その原因にも母が……と
/.:::::::::::::::::,' /::::::::::::し! l)
/::::::::::::::::::::( ( 無限にさかのぼる様に議論していきます
i::::::::::::::;ヘ、::::ヽ
ト、::::ト' `i::レ
ヽ:;;ヽ _リ ここで、何かの原因となる事物であるが原因を持たない、独立した事物
↓  ̄ ̄
C3H8+5O2=3CO2+4H2O +2,219kJ つまり始点となるようなものを考慮すると
↓
: そのような物が存在しない場合、その事物を原因としていたものも連座でなくなります
:
: しかし、現に世界がこうして存在している以上
↓ そのような原因を外に持たない独立した事物の存在があると考えられます
\人人人人人/
Σ独立した何か<
/YYYYYYYY\
-┐ -- .r‐ミ、
/二ニニ乂 ノ二ニ丶 ここで、独立した事物を原因とする運動は
/ニ"''二、、ニニ ̄二二二ニ
/|ニニ(__\ニ二二ニ(⌒)ニゝ 現代ではビッグバンとか量子揺らぎとか呼ばれるようなものですね
/,ノニニ=|7¨¨¨Τ、__/ / ヽ
/ 乂_ノ∥ |从从 乂___ノ ところでビッグバンなり量子揺らぎなりの世界創造の動作主、これを万人は『神と呼ぶ』
. / △ 弋 .ノ ∨△\
∠ 川 `¨´ Ⅵ|| \ 以上が、第一の道です
/ | | / ̄ } 〉 厂
.  ̄ ̄7_ | ト { / イ Λ/
. 八从 /ニ≧=--=≦ V∨ これはトマスの主張そのままではなく、私なりにトマスの主張を説明した物ですからね?
/ニニニ[ ̄]ニニ|
〈ニニニニΛ二二/__ また重要なのは『神と呼ぶ』で締めていて、神は存在するではない事も注意です
. ><ニ/ \/___ノ
/ /\__/\/、 そこは勘違いしないように
し/ /\ \
/_,.、イ二二i\_/ ついでに、このように遡って議論を進める手法をアポステリオリ的証明とか言うそうです
. / ノニニニ| \
.
4/10
.. -‐…=- ..._
/  ̄ Z._厂 ̄ミx、
/ニ二二二二二二二ニiヽ 2は1と似たような話です
/ニ〃 ̄ )=ニ=( ⌒ヽ、二|.ハ
. li二|-+‐(二二)ー- l二=| l アリストテレスの四原因説という説が存在しまして、そこから来ています
. |ニ| トハ!夊_メ,ハ/メ人ニ丿 | (まあ実は1の運動もアリストテレスの哲学から来ているのですが)
. 人_人 |=== ∨ === i{ニ} |
. ){ニ} 从 li'"" | 世にあるすべては質料因・形相因・作動因・目的因
|"" l人 '⌒ _.ノjノ\ノソ
. ノ⌒)ノ,;ニ三二二三ニミxソ丿 これら四つの原因によってもたらされるみたいな説ですね
,二三⊂ニ⊃三三ニミ、
ィニ三三|::I::|三三ニィ=Z それぞれは以下の様になります
〈 〈三二|∬|ニニニ/ /
ゝ 二二う旦こ二二 ノ 分かりづらいので、端的にまとめた更に下に具体例を記したのですが……
/\\_ノ| __ ノヽ
ク'⌒メ ̄:::::::::::::::::::::::::::\ AAのできには目を瞑る様に
{(////)ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::癶
` ̄´ ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
┌─────────────────────┐
│質:存在するものの物質的な原因 .│
│形:そのものが「何であるか」 を規定するもの .│
│作:そのものの運動変化の原因 .│
│目:そのものが存在し、運動変化する目的 ....│
└─────────────────────┘
[やっつけAA] たとえばヨウ化エチルをエタノールに戻す反応が左にあるのですが
. H H
│ │ _ 陽子と中性子と電子で構成された物質が(質)
H─C─C─I + H─O 水酸化イオンとヨウ化エチルと言う形で存在し(形)
│ │ 反応の中に求核攻撃をする水酸化イオンと攻撃を受けられるヨウ化エチルが存在していて(作)
. H H 物質がより安定すると言う目的が存在する(目)
※4つの内どれも(特に質量因に関しては)原因? となるでしょうが、そこは翻訳の誤差だと思って下さい
↓
この四原因説の内、水酸化イオンのような作動因は物質的に存在していますね
. H H これが存在しない限り上記の様な反応が起こりえないのです
│ │ _
H─C─C─O─H + I ここで私たちの世界は実際に存在しているのだから物質的に世界の始動因として存在が考えられ
│ │
. H H その存在は神と呼ぶって議論です
1の焼き増しでは?ってなりますね
まあトマスは区切っているので天国に行った後トマスにどうして分けたのかを聞くと良いでしょう
.
5/10
, ' - - - 、
/ ,-、 __ v‐、 ` . 3は必然的に存在するものと可能的に存在するものの対照による議論です
/ /::::::::::::::::::::_:::::::V V
/ Y::::::::/ Y:::::l Y::::l l まずは、世界の内に存在するあらゆる事物を
ノ l_::ノ-'`l:::::_> ト、::j `、
 ̄l イ ∩ ∩ l ゜ l`^ 「存在することも存在しないことも可能であるもの(可能的な存在)」
l ト. ∪ ._, ∪ / / l 「常に存在していて存在しないことがあり得ないもの(必然的存在)」
レ、l `-フ=--v--'`-、/ ^
>ニニ><ニニニ、 この2つの存在へと分類してみましょう
lニ/⊃☆⊂Vニニ_
このとき、世界が可能的に存在するものだけしかないとすると
そうした可能な存在としての世界は全てが存在することも存在しないこともあり得るので
[ある期間、サイコロを振り続けたとき
その期間内ではかならず存在するサイコロ] 永劫の時間の内、すべてが偶然的存在の世界は全てが存在しない瞬間
______
/ _ /| 世界全体が完璧に無であった瞬間が存在した瞬間が考えられます
/. (圭圭) ./ |
/  ̄ / ● | しかし無の状態からは何かが生じることがないので
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
| ● ● | .| 世界が現実として今、存在している以上
| | .|
| |. ● ./ そうした世界のすべてが偶然的な存在のみによって構成されていることは考え難く
| ● ● | /
| |/ 世界に必ず自ら常に存在し続けていて
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
他の偶然的な存在の根源となっている必然的な存在があると推定できます。
[ある期間、サイコロを振り続けたとき
存在する事が可能なサイコロの1の目] そして、そうした必然的な存在はそれ自身が必然性を担保しているものであるか
______
/ _ /| 他の必然的な存在によって必然性を有するかのいずれかであると考えられますが
/. (圭圭) ./ |
/  ̄ / ● | この時、1でも2でもやった手法と同じ様に根源としての必然的存在が求められ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
| ● ● | .| 世界が必然的に存在していると言うことを説明するためには
| | .|
| |. ● ./ そうした世界が成立するための究極の根源的存在これが不可欠であり
| ● ● | /
| |/ その存在は神と呼ばれる。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.
6/10
。<, - 。 >。
, <:.:.:.ーs.....s<:.:.://:.\\ ヽ
/ゝ r" T`.,:ヽr .r ―― 、:.:.:.ヽヽ ヽ ……はい、3も1の焼き増し、1の補完でしたね
i:.ゝ:r\ .| .i ム.i / / ヽ Z:.i .ヽ.∧
ト.:::::( \ノ〉八w/N ノ:.r-i i i しかも、ものすごい偶然で成り立っているだけかもしれないとか主張できなくもないですし
| V/⊂ニ⊃マ||||>⊂ニ⊃ \ノ....| | | |
| /V::::::::::::‘v ソ::::::::::::::::| i .ト、| | | | トマスに聞くことが増えてしまいましたが、4はどうなる事でしょうか
/ / フ ̄ ̄.r――┐ ̄ ̄ノi i::::i/ | \\
´/ ゝ u .i i u / | / i |ー--`-` ……と、いきたい所ですが
森森森 i i u |/| i |森森ァ
彳森森森::.└――― '―森森レ | /森森森森森 内容の長さ的に4,5は次の機会に回して、
レ仆森森森森林―林森森森 レi ./森森森森森
/:.:.:.リ林林林 林林林林林V林林ー`林林 とりあえず一旦ここで話を区切りましょう
'r<:..r ´:.:.r//ヽ--<///:.〈:.:.林林:.:.:.:ヽ
/:.:.:.;.(:.:.:.:.:.r'>.r'ー--i:.:.:.:.:.:.:.Y:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ /ニ- _ \
/ /ニニニニニ- _ \ ここまで来てなんですが
/ニニ- ___/ニニニニニニニニニニ-_ \
/ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ-_ 丶 この3つの議論は前回もやった通り、ひどく奇妙に思える議論ですね
ー=≦/ ニニ/ \ニニニニニニニニヤ ⌒\ニニニニニ-_
/ ニニ/ 寸ニニニニニ ヤ | | マニニニニニ まず、仮にそれぞれ主張する3つの存在が存在していたとして
|ニニニ| マニニニニニ{、_|___|__|ニニニニニ |
|ニニニ|-|―― |ニニニニニム∧ l| }ニニニニニ | どうしてそれが同一存在であると言えるのか、かなり謎です
|ニニニ|/! /ニニニニニニム.u | ノニニニニニ/
/ Vニニ | |_〈ニニニニニニニアイ示 ̄}\ニニニ/
//∨ニニ〉圦 ん笊ニニニ-/ ん刈 ′| \,/ ∧ それぞれ性質の異なる3体の神がいるかもしれないじゃないですか
/∨_∧ 乂ツ \/ヽ| 乂;ツ | / ∧
| /∨ ∧ ゞ== ゞ== / / / /, そして、3つの道があると言っている割に第一因を求めるばかりで
/ | ∧wぃ wぃ/ / /、 |
,| ./ \u ~~~^ k,,∧/ / /::: \ | 基本的にアポステリオリな証明しかしないんですよね
/:| /::::::::::>... |::::::://] ./:::::::::::::\|\
 ̄/:∨::::::::::::::::::::_f≧=-=≦|:::::::::::::::]/:::::::::::::::::::::( ̄ やらなかった4も実は同じ手法で存在証明を行っています
/:::::::::::::::::::::::::::(ニ|ニ-___∠:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
|/|::::::::::::::::::::(⌒ニ|二二/::::::::::::::::::::::::::::::(⌒∨⌒二 5はちょっと違うのですが
|:::∧:::::::(⌒-ニノ二二 ̄ ̄|/|:::::::::::::::(⌒ニ二二二
|/ ヽ|⌒ニニニニニ二二二|/\(⌒ニ二二二二
.
7/10
┌───────────────────────────────────────────────────┐
│1.神学において神は不動(つまり何からも影響を受けないもの)であると扱ってもよい ......│
│2.神学において神は作動、働きかけを行う者として扱ってもよい(+直接的にアリストテレスの哲学を参照してもよい) │
│3.神学において必然的存在を考慮してもよい .│
└───────────────────────────────────────────────────┘
/ ----- __ ____` 、
-一 /ニニニニニニニニニニニニニニ= \ でもこれは本当に無意味なのか、と言うとそうじゃなくて
フ /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ \
/ /ニニニニ=--=ニニニニニニニ=-=ニニ\ ` _ それぞれ上のような事を主張したいのです
/ /ニニニ/ }ニニニニ{ 寸ニ } ---<
lニ⌒\ ∧ |ニニニニ| / /l⌒Vニ | \ -- 、 それぞれ違う内容の主張を、同じ形態の存在証明に拘って行っているのです
/ /lニニl l_≧=ミ_}ニニニニニ{≦==lミ |ニニ| ヽ/i;i;i;i;i;/
--彡 --イl |ニニl〈「 /んハ ヽニニニニ/|/刈 | Vニ| (⌒i;i;i;i;i;i/ これで、例えば2の+した内容なんかはわかり易いですね
/i;i;i;i;i;i;i;i/ l| |ニニ{ |/弋_:ノノ \_/|/ゞ-゚ l V|--一i;i;i;i;i;i;i/
i;i;i;i;i;i;i;i/ | ヽニニ人 //// ' /// /イ ト \ \i;i;i;i;/ ギリシャの哲人アリストテレスとか何の説明もなしに用いだしたら
i;i;i;i;i;i;i;i⌒ V| / \| l\ /^~ヽ ハ| |ニ.|i;i;i;i;i;i;i;i;i〉
i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;|/ |∧ 人 { { 人 |八ニ|i;i;i;i;i;i;i;/ 「え? 何、君もしかして異端なの?」と言われて主張にやっかみを食らいます
i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;∧|i;i;i;\ V> 乂__ _,ノ イ V|ヘ V]i;i;i;i;i;i;i(
i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;\Vi;i;) ≧=彡/|/⌒ヽ|i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;> 別に論理的に間違ってなけりゃどうでもいいだろ、とはいかないのです
i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;くニニニ{\i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iく
i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i>ニl::::::::ヽi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iノ
_____
,. -‐'"´ ___``- 、_,,.-ノ
.,.-'" _,,.. -‐:::'"´::::::l ヽ ̄
,.-<::::::::::::::::::::::::::::::ム ノヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,、::` -'::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::,..........,,::::::::/__` 、::::::::,.、::::ヘ いや、周囲の人も意地悪で噛み付いているんじゃなくて
./:::::::::::::::, '" 、, ./ `` 、:::::`i:::`´, 、::l::::::ヘ
l::::::::::::::/ / l / l ,l. /ヘ::、':::::::,':::ゝ'::::::::ム 噛み付かざるを得ないから噛み付いていると言いますか……
l::::::::::::::l l ヾァ====ュ、/ l .l:::ノ:::/:::::__::::::::::l
l:::::::::::::ノ l,/ ,'´:::7 ヾ' レ'、'::::/:,-'" ヘ::::::::l
ヘ-'"´ l´ .ヘ、ゝ-' /:::::::::::,'--、 l l:::::::,' 神学は学問として進めるべきなんですけど
./::l l l l ////`¨´/ `ヽ、::::::::,'l7 l レ'::::::
/-:l l l l ヽ/-- ' .//::::::/ キリスト教世界観が世に強く浸透していたため、神学の役割が単なる学問上の役割を超えて
./llllllll リ / / ////.ヽ::::/
l / l / =-_-、 / ヽ' 神学で出された結論が社会で重い意味を持つこともあって
レ' レ' ヘ /. ヽ `゙``- ノ / l/l
-ノ::::::::ヘ'::ヽ、 ヽ、 ,.. -'" / lヘ//ヘ そう言う異端的な考えに慎重にならざるを得ないのですよ
' ヽ::::::::::::::::::::`-、_ヽ、_,..-'" l ./l / /lヘ、ヘ
ニニヽ::::::::::::::::::::::::::::l /.l ,ィ レ.l レl/ ヾ、 ここで、最初に言った「聖典の硬性を保ちながら教理を柔軟にする」
__ニニヽ、:::::::::::::::::::l:i:i:il/-.l /ヽl
コゝ'_`=- 、`----'、,ヽ:i:i:i:i:レ'ヘ_ これを振り返りましょう
-'`゙ゝ__ `Yr--ヘ,ヘ:i:i:i:i:i:i:i:i:iゝ.、
ニニニニニ=-'Lゝ-'-ヘヘ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`i.、
.
8/10
_
| |
[素朴な教会] iiニ ニii
| |
| |
| | 聖典の硬性を保つ
/ニ/ニi
| | | これは単純に聖書を勝手に変えない、アップデートしないですね
| /ii\
____________/ /^\\ 教理を柔軟に、これは聖書の解釈をアップデートしやすくすることです
/ / //. \ \\
/ / //. \ \\ まあ解釈改憲みたいなものですか
/___________/ //.|. |\ \\
| || l三l/ || | ,-、 ,-、 | .| \/
| || | || | |.|.| |.|.| | .| ちょっと例を挙げてみましょうか
| || | || | |T| |T| | .|
| || |_|| | |.|.| |.|.| | .| 例えば 【教会を華美に飾る事は正しいのか正しくないのか?】
| ||__________./ || |il二l il二l | .|
/| || / /|| |. |.!\ このような問題に対し、キリスト教は清貧を歓迎するので
/ / //|| |.____|.!\\
/ / // || |. _ |.! \\ あまりよろしくないように思えるのですが
/ / // || | ./ヾ\|.! \\
l二二二二二二二二二二 / // || |. /(゚ぴ)i | | .| | |\\ 単純に議論を経ずに教理として認めてしまうと
| ||. l三l/| | .|| | |ニニニ| | | .| | | `´
| || | | | .|| | | i::i i:| | | .| | | 「よろしくないだけで、華美に飾っても悪いとまでは言えない」としていても
| ||. ´lヽ ´lヽ | | |. ´lヽ {I} | | i::i i:| | | .|.´lヽ | |
| || |┼| |┼| | | | ┼| || | | i::i i:| | | .| ┼| | | 組織全体にはそれが容易に「絶対に華美に飾ってはいけない」という
| || ||| ||| | | | || || | |.‐i::i‐.i:| | | .| │| | |
| ||  ̄  ̄ .| | |  ̄ .|| | | i::i i:| | | .|  ̄ | | 金科玉条として伝わりかねません
| || | | | .|| | | i::i i:| | | .| | |
| || | | | .|| | |ニニニ| | | .| | |
/
/l
{ l
乂弋 _ -=  ̄ ¨ r'" ̄ =- _
> ミ _
/ /ニ\ /ニニニ\ ここで批判や論を受け付ける学問としての形態をとって
/ /ニニニ=- _ -=ニニニニニ\ ヽ
, ' /ニニニニニニニニニニニニニニ\ . 教理によろしくないと書いておくことで、そう言ったことを避けやすくなるのです
, ' /ニニニニニニニニニニニニニニニニヽ ‘,
/ニニニニニニニニニニ=-=ニニニニニ‘, , もし、絶対にダメだという流れになりかけても
, ,ニニニニニニニニニニ/l !  ̄ -=ニニニニ, ,
/ ,ニニニ/l |,ニニニニニ,' l| _.|ヽニニニニ', , 「ベタニアのマリアが香油を注いだ行為は~」みたいな感じで
/ ,ニニニ'洲.‘、ニニニニニ, ! l_ A-¨ | l,ニニニニ! :|
/ イ lニニニl リ ヽ,ニニニニ! l ! / ‘, | l ,ニニニニl | 学問として出された教理に反論を出しやすく
l 〈ニニニ zュ。_ 寸ニニニニ,l__レ,斗示=ミ、‘,ニニニ| | 、|
l Λニニニf 示ミ、 }ニニニニ 、 γ ⌒ ヽ リ/}ニニニ, l \ 組織全体の流れにブレーキ踏めるので
、 / ‘ニニ| {′ll Lニニニニニ> l} } | lニ-  ̄ l
v{ /人ニニl弋 ll l ヽニニニ/弋 ′ ,ノ| ! ‘,
V/ ィ  ̄l `ー ′ ヽ/ XWXWX ! Λ | ‘, この例の通り、神学議論はキリスト教圏での法の議論に繋がりかねないのです
/' ‘, _ゝXWXWX _ - 、 レ }`! リ、 ‘,
V/>。,_ ( `′ 」 ,. 。 < l /V \ _乂 だから異端的な知識を神学に用いられると周囲が噛み付かざるを得ないのです
r ――<V斗ニ=----===≦ /\ /乂 /
/ 三三三ヽ三 ヽヽ三三三三ト----、 現実的に、基本的ルールや価値観を共有できてない異端の法を
/三三三三三寸三)└――― 」 三三‘,- _
/三三三三三 ノ三三二二二二三ヽ三三,三\ いきなり導入すると社会秩序へかなりの混乱が……
.
9/10
。<  ̄ ,..、>。
/>。ー。<:_::::ヽ. ヽ
/::::,><::ヽ::(::r ´,ヽ;:::ヽ.ヽ トマスの存在証明はこのような議論の基礎付けですね
{:::/ ,ヽ:}::::{ i .∧ }:::::} ヽ
.i::∧_/ト.i}.._..ィi斗-レiノ::::} , \ 二等辺三角形の低角の大きさが等しい、みたいな
ト:::>杏 V ̄旦i-t-ノ ∧`ー
i ><}''' , ー ァ''' //.∧ iー` それ単体は非常に簡単な話ではありますが
Vレイi>、 ゝ ノ /レ´>< i
> .i从iVi:><:::::i:V∧´.V. 新たな定理の発見には役立ちます
iノ::>i;;;;}三ニニニユ}:/:´::∧:.
/:_ィ三イニニユ::::})):::::/::: Vi それに加えて、誤解を恐れず言えば神の再定義の意味もありますね
.ir "::::::::::::r":::::::Vi__ノノ:::/:,;;;;;;;Vi
人:::::::::::::::.{:::::::::::::::Y::}::::{:::::i::::::::{ミ 、
/イ:::ゝ、::::::::入:::::::::::/::i::r::{ィ::i::::::::∧ー
. ――‐- ..
´
/,∧ /\ ヽ
/ // G\/_ト_/ G G \ ‘:. 漠然とした文でしか与えられていない主と言う存在を
/GG__G GG G_GGGG\ \
‘ /G /,!∧G G/.! ! |l\GGG| \ 「このような性質を持った存在は神である」と説明する事で
||Gl'~| ||GGi~「l¨iヽ! } G G| { \
:! |G |l、i、_||G G、ト|、|_ l、/GGGj \ \ \ 「神がいるかどうか」ではなく『神はどのようにいるか』を述べる事ができ
. 〉∧_/字卒\/卒字≧\_/ !\ \ })
/| i∧∧ ヒウ 弋ウ :!| ∧{ || ヽ i 存在証明で周囲の論文発表の邪魔を避けながらも
/ j/洲i 八 ′ | 1 ,洲 \ |l i| |
{! / /.イ|| l\ --- /| |i ||| | ヽ :| :、 jレ′ 結構教理の深部まで踏み込めるのです
. _//|/ il|| | i/>-:r‐_,,´/| |l ||| | i ト=≧
.  ̄ { j八レ({l 「 ̄ ̄ li| |レヘ},_人 }ノ 一度踏み込んでしまえば、あとは本当にヤバい主張だったら
,..ァ≦|_______|{/ /IiIiI\
∠)IiIiI//\IiI└[]┐IiIiIiIiIiI\ 学問としての自浄作用が働き始めますし
/>‐┐ i ̄ ̄ ̄〕‐┼[]┐iIiIiIiIiIト\
. _/ ̄`r‐┴ |77777└[__]┼[]┐iIiIiIi!'∧i\
. //|  ̄`|― |'///////il└[__]/IiIiIiIiI|'/∧IiIi\
. ヽI{ {  ̄>{― j'///////j|IiIiIiIi/IiIiIiIiIiI|'//∧iI/
参考:教会法によれば洗礼後、名目上キリスト教徒としてとどまりつつ
意識的・意図的に神の意志に対して反対するのが異端
これは信仰の諸前提から誤って導き出された神学的誤謬とは区別されなくてはならない
→ヤバい主張しても誤謬ががわかった後に固執しなければへーき
.
10/10
(( - 、_
>'" ミ \
/ /ニ( )ニ-_
, /ニニニ=-=ニニニ、 周囲からの噛み付きが不可避だけどそれでも価値のある主張
/ 'ニ/7「lヽニ/「「',ニ、 |
/イl{ニ{ |AAl}ニ|リ州l}ニl} | これが想像しづらい人はカトリックの書物じゃなくて申し訳ないのですが
l l>个━'"V/'━个/| ,
ノムト、l ' ' ' ' ' ' イ \ 名著として広く知られるプロ倫とかを想像してみるといいです
∠ / \ ` " /l| r‐ `
//NV┌|> <|┐Vヽ|
/≠=zz=≒\_ 利潤の肯定や予定説などの反感を買いまくる要素てんこ盛りで
l二二二二,ャヌニニニニヌッ二二ニ=-.
l二二二ャヌ ∞〔 ̄ ̄〕∞ヌッ、ニニニl カトリック教会内では発表とか無理だったと思います
<ニニニ/ニニニ7 ̄マニニニ‘、ニニニ〉
<ニニニfト二二二/ ///ヽ=-- -=‘,二二\ プロテスタントと言う自由な議論ができる環境があってこそです
/ニニニ人ニ三三{//Λ//}三三三ノ二二二>
_ 7⌒jニニニソ三三| イ:|:l:> |三三ニ/|ニニニ「
. /-|/イ}ニ|ニニΛΛ人{:l:l:l|:l:l:l;|/Уソ、|ニニ/h。ニ! ただ、プロテスタントの地位が現代に至るまでは
〈---lVツヽレ ヽ/ ‘,:l:l:l:l:l:l:l:l|:l:l:l:l:l:l:l:l:lΛ]'V:l:lΛ
. \-|:l:l:l:l:l:l:\ 〉:l:l:l:l:l:l:|:l:l:l:l:l:l:l:l/ L:l:l:l/,'Λ 自由に議論できる場所が『神の存在証明』だった、という訳です
. ¨\:l:l:l:l:l:l:l:ヽ ./\:l:l:l:l:l|:l:l:l:l:l:l:l:lヽ/ニ)l:〈'///
> l:l:/⌒/\「>.,_:|:l:l: <ニ/=〉,:l:l:l:V'/
~"''-/_.ノ\ニ`'’ニニ/=/ム:l:l:lⅥ
/ニニ \.=\ |ニニ/=/ニニム:l:l:l:l|
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l::::::::::::::l l ヾァ====ュ、/ l .l:::ノ:::/:::::__::::::::::l
l:::::::::::::ノ l,/ ,'´:::7 ヾ' レ'、'::::/:,-'" ヘ::::::::l ……今回も硬くなりましたね
ヘ-'"´ l´ .ヘ、ゝ-' /:::::::::::,'--、 l l:::::::,'
./::l l l l ////`¨´/ `ヽ、::::::::,'l7 l レ':::::: こう、神学って諸定理から問題に対し判断をくだすことができるので
/-:l l l l ヽ/-- ' .//::::::/
./llllllll リ / / ////.ヽ::::/ 例えばこんな感じでも一応神学的な議論なんだぜ~みたいな
l / l / =-_-、 / ヽ'
レ' レ' ヘ /. ヽ `゙``- ノ / l/l ゆるーい感じのデモンストレーションする予定だったんですが
-ノ::::::::ヘ'::ヽ、 ヽ、 ,.. -'" / lヘ//ヘ
' ヽ::::::::::::::::::::`-、_ヽ、_,..-'" l ./l / /lヘ、ヘ これ以上やると長くなりますし……
ニニヽ::::::::::::::::::::::::::::l /.l ,ィ レ.l レl/ ヾ、
__ニニヽ、:::::::::::::::::::l:i:i:il/-.l /ヽl 次神学に触れる時はできると良いなあ
コゝ'_`=- 、`----'、,ヽ:i:i:i:i:レ'ヘ_
-'`゙ゝ__ `Yr--ヘ,ヘ:i:i:i:i:i:i:i:i:iゝ.、
ニニニニニ=-'Lゝ-'-ヘヘ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`i.、
おしまい
以上です
前回、必要十分条件と必要条件を間違えるとか言う大ポカやらかしたので化学物理のネタがちょっと不安ですけど
まあ間違えていても物理屋さん化学屋さんが訂正をしてくれるでしょう……
あー確かになー。そうなると神はいるよなー。
無から有が生まれないというのは反論出来そうだが、反論できない。
四原因説は机の例えの方が分かりやすかったな。
>>3290
ヒッグス場と言う概念がありまして……みたいな感じで行けばどうにか?
ヒッグス粒子が神の粒子と呼ばれてたりしますし、ヒッグス粒子を得るにはヒッグス場にエネルギーを与えるのですが
そして机!そう言えばその例え方がありましたね、失念してました
>>3299
ヒッグス場にエネルギーを加えて粒子を取り出す…?
なんだかよく分からないなぁ。(震え声)
多分、神学の最終的な原因っていう考えは「一つの体系内で完結する」って
条件が必須なんだと思うんだよねー。
ヒッグス場の概念の外からエネルギーを加えても一なる神の存在を証明できないんだ。
だから全てを包み込む理論のその原因じゃないといけない。
ヒッグス場ってのはそれに値するの?
>>3301
ああいや、無から有は生まれないなどの神学の否定の道具としてヒッグスを取り上げたのでして
基本的に、投稿内容の繰り返しになりますが、「神学は信仰の助け」つまり聖書の理解を深めようと言う目的で行われているのです
神の存在証明も、「神がいる!」って言いたい訳ではなく「神はこのようにある→このような側面を持つ」と言いたいだけなので
だから結構、存在証明にしては穴があると言いますか……
なんで数学者が宇宙をいくつもあると見なすのかと言うと結構簡単なことで、
一つの宇宙ではなく、多数の元々無秩序な宇宙の創発系を想定しているからなんだ。
創発ってのは閉じた系に外から差異を加えることで無秩序(熱)から秩序(複雑なもの)を
取り出せるというもので、これは神学的な神の存在条件からは外れる…と思うのだけど…。
>>3302
信仰の補助しか出来ないってのは痒いところに手が届かないようなもんだなぁ。
哲学もカント以後は分からないものは分からないで終わっちゃって、
新実在論が出るまでは語りえないことは語っちゃいけなかったの(暗黙の了解)ですよねー。
神が居るかどうかは、人間の理解の外にあってその性質を明かすことだけしか神学は出来なかったんだなぁ。
あまり言っていることが伝わってないような気がするのですが
存在証明って、前回の投稿もあわせて見てほしいのですが、反論しやすいのですよ
それに神学では神がいないのかは語らないので
つまり証明が間違っているか正しいかは問題とされてなくて
より正確に言えば証明の手順で述べられた「神がどのような性質を有するのか」だけが発表内容なので。
だから既に反論されて間違った事がわかった証明でもずーっと伝わり続けていくのです、どの様な性質なのか、だけが必要なので。
よって、存在証明に反論ができるかどうか、などはあまり関係ないのです
ただ、異端審問が面倒なので証明の形をとっているのです
誰だってガリレオみたいに研究の継続の自由と引き換えに私生活を犠牲にしたくはないので
>>3302
神学を真面目に修めるような敬虔な信徒がやるとは思えませんが
ある方面から神を見てみると、「神は死んだ!」という事が証明される
なんてこともありそうですね
神学が扱うものは恐らく「真・偽」だけで出来ていないから、数学で大活躍する背理法とか持ち込み辛いのがなぁ……
>>3306
神学は性質を確かめるもので、証明を主眼に置くってのは間違いってことなんだな。
>>3305
悪魔の代弁者、と言う名前でちょっと前のカトリックでは神の存在の否定や聖者の奇跡の否定など
敢えてそのような立場を酉ながら議論を進める役割がありまして、たまに討論で悪魔の代弁者が勝つ事もありました
ただ論理的に考えていないのでは?となっても、神学者はそれなら如何にして論理的思考を超えて存在すると言う奇跡が起きているのか?
と言う問題に取り組み始め、また新たに神学の定理を発表していくのです
>>3308
スマンが横から口出すぞ
たぶん何をどう説明しても無意味だ
「主は確かに在る」
コレが理解できてるのこのスレではアンタとオレだけだから
他の連中には何をどう説明しても通じない
根っこを理解どころか認識できない連中に説法してもムダ通り越して無意味だ
オレはもう諦めてる
>>3310
いや、他の人の名誉のためにも言いますが、無駄無意味なんてそんなことはありませんよ
言葉尻を捕まえるような事をして申し訳ないですが、私だって主がどのようにあるか、などは理解していなくて
主は確かに存在する、という事を強く信じているだけなので
それに、今回は神学の解説が主題であり、神の存在証明が目的ではないのです
神学の解説のために、過去の存在証明を取り上げさせていただいただけなので
また、カトリック信者として言わせてもらいたいのですが、少なくともローマカトリックではそのような選民的思想をあまり好ましく思いません
ご不快に思われるかもしれませんが、私はこう言わせてもらいます
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