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　 ﾞ|　　　　　| ./''=;;､､_　　　　　　　 ;;=ﾆ- ''ノ'　　　　 /　　　　  古王国の起源は、新帝国にある。
　　ﾞ､　 l 　 　N'￢;;ｪyﾐ-: . .　　　-彡ry;T'ー-彡_,ィｲ'
　　 ﾞ､､ ヽ.　 ﾞ､ヽ- 二-': : : : .　　　 -:ニ -': : :.7｀ ﾉﾉ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:/. . . : : : : : :.:/'| : ///.:/| 　 --＼─:.:Ｙ: :.ﾘ: : : : : i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /.:/. . . : : : : : :.:/　} ///イ:.:|´ 　 　___＼: 从/: : : : : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /.:/ . : : : : ｉ´￣/￣j7//　 :::/ 　 ,彡芸冬ミ〉: |- ､: : :.八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 :./ . 小 }:.:|:|: : :{xfﾃ芸ミ、／　　 ′{ﾟ:::::::::|l/.:.:.以 ｝ : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / . : : :乂从{: :.ぐ{ ｛ﾟ:::::::}　　　 　 　 ､つ刈l: : : l,／: : : :./ : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /: :/: : : : : |:.:.＼人 ､つУ　　　　　　　｀¨"'|l : : 八.:.:./: /: :ﾉ 丿））
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : :/: : : : : : | : : : i:｀ヽ｀¨"　 　 `　　　 　 　 八:./ : ://／／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 {人 : : { : :八 : : ｉ|: :ｉ|:ヽ　 　 　 -　-　 -=彡 イ : :/ ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼八＼ :＼从: :ﾄ､个　　　　 　 　 ／乂辷彡′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀¨¨´ ハ:|＼乂＼ハ＞-＜　　| （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　／::/＼ 　　　 ／ ＼__　 _ｉ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,r───‐…=7::::i〈　 　 ｀Ｙ´　　　 /｝::＼!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/{:::::::::::::::::::::::: /::::::{∧　∧77∧ 　 /　:::::::::i｀::...､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /:::i:::::::::::::::::::::::/:::::::::|　∨ヽ///ハ／　/:::::::::|::::::::::::::::...、

　 　 　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　 　 　 ｜　 新帝国──、いや正式に言おう。ローエングラム朝魔導帝国は、　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｜
　 　 　 ｜　 獅子帝ラインハルトが、アルゲアス朝魔導帝国、所謂旧帝国から帝位を簒奪し建国した。　 ｜
　　　　  乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ノ


　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿,. -ニﾆ￣≧ー--､＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　へ´ ＿＿,.-三//,.ｲ三三ヽヽヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／／／　　// ｲ　|三ﾆーテ￣ -ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　､＿＿／／ ´ 　 ／　// /　　|　　// , ,　　　ハヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＞ｰ ｲ　_,.イ ／ ／　　/ 　 | | // ///　　　　ﾉﾉﾘヽ、
　　　　　　　　　　　　　　//　／ヽ＿＿／／ ／　　//川 |i | ! ! |　| | | |　//　ヽ
　　　　　　　　　　　　　  // /　　＞三/ /〃/　 / // ﾉ六ヽ、 ヽヽヽ! !/　///　|i
　　　　　　　　　　　　　  Y / /// ／ ﾊ（　/// / /,.イ_r'´￣,,ﾊ ﾄ、　 ＼　　 !レ ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　ヽ!//／///りﾄ､）从（乂_ノｨr' rﾃ_ﾁ　）ハ　ヽ ￣ く´| 从
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ//　　 _ソ,.≧ﾃゝヾ、ｰ^¨´　´　　 _ノﾉ从ヽ＼ヽヽ（
　　　　　　　　　　　　　　　　| !ト､＿ｨ彡r'_ゞﾇ!　)ﾉ　　　　　　　　て/ 人ヽ ヽヽ､ヽ _
　　　　　　　　　　　　　　　　!ヽ　￣（乂´　　f、 _　　　　　　　　　 ﾒYヽ _ﾀ、　　 !´
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ ｿﾊヽト ｀　　ｰヽ ｀　　　　　　　　　)ﾊ´　 ﾊ　　/
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾄ-' 人ヽヽ　　 　 ,.ニ‐--､　　　　　 / /　ィ´ ||//
　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　ﾉノ）､　　' ｨ_ニｒ　　　　　　　　 |ﾇ| !　ﾊ（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　 ´　　　　　　　　　　 レｲ //｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　 　 ／　 /ｲハ （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　,. '　 　 〃_上-､）
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 -ｲヽ____　 イ　 __,. -ニ--‐ヌ、　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 冫ｲ/∠Ｌ_, -ﾆニ-＜´: : : : //´|　　　　　r=＝￣￣
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !ハゝ--､. |　r'´-‐‐　Y(: : :ﾉﾉ_ 久＿__　 /　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ⌒Y| |　| （ : : : 乂_ﾆｲ／　_,／／￣ゝ--――T¨下ヽ ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿ し::ﾉ.| |　ﾄ、ｰ-―　 ／_,／／ ,.-‐'二レ|ヽﾄ＝!　ヽ ヽヽ/
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,... -テ￣　　　 r-､ｲ｀ｰノ! |　|: : ｀テ´／-'´_,. - '´　 ／／|　|ヽﾄ､/ヽ/ ヽヽ/ヽ/
　　　　　　　　　　  _,.r=＝- ´　|　　_,. -≦く::::| r'／ム、ヽ: / /´_,.-‐'´　　　／／　ハ/ !∧ Y/ヽ//ヽヽ
　　　　　　　　  _／'´　　　　 _,.不´::::::::::::__ヽV///⌒ヽヽ-Y-' ´　　　／ ／ ／　 /　ﾚ/ﾄ ∧ヽ /ヽ//ヽ
　　　　　　　  r'　　　　 ,. ｨニｒ!=ﾄ､＿＿/_/_/_|,.ﾋ匕´　　　　.,／／／　　／　　 /〃 .Ｖ | V/ヽヽVヽ
　　　　　　　  入_,. -‐!三!ｦ/ F| 三　　　　　　　　　　　　　 _,／／ ／／　ﾆ=／/　　　ｰ!　ヽ-ヽ_ヽ/ヽ
　　　　　　  /=/７/=!=レﾚ/ r' ト､三三　　　　　　　　_,.／／／ 　 ／ 三ﾆ／／　　　　　ヽ　＼ ＼￣´ヽ
　　　　　  /ﾆ/!/ |__|　レ|/ ﾊイ|三ﾆー--､＿_,.-―''´　／／　　／　　´ イ彡　　　　　　　ヽ 　 ＼　ヽ､
　　　　　　  /ｚ|　|ﾆ|ﾆ|　/ /|　 | 三二ﾆ　　　　　　　　 　 　 ／　　　　三二　　　　　　　　　ヽ　　　ヽ　｀ー
　　　　　  /ニ|　|ﾆレ|= | ﾊ ｰ入ヽ 三二ﾆ　　　　　　 　 ／　　　　　三二　　　　　　　＼　 　 ＼　　　｀ー
　　　　　  ／||　|　|　| r-'/////メ、ｰ､_三二　　　 _,.／　　　　　三三二　　　　　　　　＼＼　　 ＼
　　　　　　  ｒ|　||: レ!-'///　／///ヽ､三二二￣ニ＝　　　　三三二　　　　　　　　　ヽ ヽ＼＼　　＼
　　　　　  //|__! ｰ 7 ///／//三/ｨュ≧ーﾆｰ､　　　　　　　　￣￣　　　　 ミﾐr-､ヽヽ＼＼＼＼＼　　＼

　　　　　　　　　　　　 【“常勝の天才”“獅子帝”ラインハルト・フォン・ローエングラム(貴顕)】
.

　　　　　　　　　　　　　　　　 _,..--‐――-- ､
　　　　　　　　　　　　_,.-‐ '´　　　　　　　　　　`ヽ､
　　　　　　　　 _,.-‐'´　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　 ／´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ',_
　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _ - 　'´　　ヽ
　　　　　,'　　／　　　　　 _,.--､　　　 ‐　´ 　 　 　 　 　 '､
　　　　 ,'　／　　　　 _-'´　　　 ） r‐'´￣`ヽ 　 　 　 　 　 ',
　　　　 ﾚ´　　　　 ／,..-‐'´￣´~ﾂ'ﾚ'"'―--i　　　　　　　　l
　　　 r´ 　 　 　 r／　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　 　 l
　　　f,　 i　　　　l　　　　　　　　　　　　　 　 l　,　,　　　　　 l　　　　 まあ、今更、語るほどのことでもないがね。
　 　 !l!　 l　　　i　ﾄ､　　　　　　　　　　　 　 ﾉ,/ ,ｲ　 　 /　,.ﾉ
　　　!l 　 ',　 ,　ﾄ､',`'＝==､　　 　 r ,r=＝ﾂ'ｹ /ﾉ　　 ,/　〃
　　　 '､　 ﾄ,　ヽヽ >-to`rﾐ,　　　　　-,rto"'y'Ｙ´_,..-ｹ ,イ!
　　　　ヽ, ',ヽ　 `ｔ､ヾ,-¨‐'　　　　　　 ー¨-‐'"￣　,.='ｹﾉﾉ
　　　　　 ヾ! `ﾄ､_ ＼`　　　　　i　　　　　　　　　 ´=´'／
　　 　 　 　 　 `ｰ',`ｰ`'　 　 　 j　　　　　　　　　 /ｰ'/
　　　　 　 　 　 　 '､　 　 　 　 ,　　　　　　　　　,ｲ｜l
　　　　　　　　　　　＼　　　　 ヽ　　　　　　　／ﾉ ﾊ l
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　'ー―-一'　　 ／　,へﾄ､'!,
　　　　　　　　　　　　　,.ｲ`ﾄ,　 ￣　　　,r´ .／::::::::） `ｭ
　　　　　　　　　　＿r'/ l:::::'､'､ ＿_ _／_／:::::::::::::/　　 !'ー- ､＿







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 -──-
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　 '"´　　　　　　　　　　　　｀丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , '　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　 　 　 　 ',
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 //　　 　 / 　　./　　　　 　 　 ハ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 //　　　　 l:　 　,'　　　　　　　 /　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ハ 　 !　　　　　　　/　　 |　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | |　　　　_l」⊥.､|　　　　-‐‐,ｲ‐- ...,,|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　 　 　 !.! ヽ/l 　 　 　 ／/　　 　.| 　 　 　 /
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ',　　 　.{ｲ示ヽ',　　 .／ ィfﾃミﾒ､　!　　 　 /
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ',　ヽ　　.ﾊ　ﾔ:::} ヽ／　　　rﾃ:::::} 》ﾉ　　 ／}　 　 　 /
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l　　＼/　ヽ ゞ''　　　　　 弋zシ／　_.／!　,'
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 　 　 八　 ヽ　　　　　　　　￣l　　　レ'　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 ､ ＿.　 　 　 　,'　 　.,'　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　 　 ＼ ／ r／ヽ 　 　 /　　　ﾊ　,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　 厶ｲ八　ﾊ 　 ﾊﾊ ／-‐´ イ≦　´ /　　　/　V　 /l　.ﾊ ',
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ヽ! .＼, イ　　　^　‐---- 、 イノ/　　 ヽ/ j／　ヾ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 ヽ, ´　　 　　　　＾ヽ‐--r　>　　　　　　 ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　 　 / 　 　 　 ＼＼,..　　　.／　　　　　 ヽ
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　　 　 　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣  ヽ
　　 　 　 ｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｶｲｻﾞｰ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｜
　　 　 　 ｜  即位直後に「大親征」を行い、大陸を統一した。皇帝は唯一人類を統一した一代の英雄だ。 ｜
　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ノ


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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , '　　　",,ﾉ , ,人〃;;'., /,' ;{':i {: ,;　 ;ゞ　'';;; }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 { ,;;'""ｰ"-‐'ｰ- _ヾ ', .;,,. "_.ヾ-‐ﾞ;ヽヾ;,　 ヾ
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　　　　　　　　  {.　　ﾞ．　ﾞ．　　ﾞ．　　ｌ.　　.i　　　　},'　;`;;,　　 　 ,.........　　　 　 ;;'.,;{'"
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　　　　 {.　 ＼　　 ﾞ．　 .ﾞ､_! 　 　 ﾞ､,'　　　l　 　 　 　 ┌|_,..．丶.　　　／　　｣､'
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　　　　　　 / / /ヽ ー‐'''￣:::::::::::ー‐一''":::　 　., <　､ ＼ヽｰ‐'　l | l ﾞｰ‐ｧ.／　｀＞ .._ヽ．．......,,,,＿　　　　　　　　 }
　　　　　  / /　,'　i.ヽ　　　　　 .:::::::::::::::::::::::::　,.ｨ､ヽ ヽ.`_-`､ヽ.／人＼., './_,．,.´．"´　 |　!　!　|　|　l￣¨¨''''''―‐- {
　　　　 / /　.,'　j,|l｀＼＿......._;;:::' `ｰ-―／'.|.! i.ヽ ヽ､ﾞ., ｀ヽ､.!'.;' ￣`,ﾞ.! .',． '　　,._　　/|　!　!　|　|　|　|　 !　|　.!　ｌ i
　　　　/ /　,.' .//ﾞ、､ヽ.`ｰ ．＿＿_,..．'´／l |{_,ｉ: }｀:'ﾞ::ﾞ:,ヽ　.ﾉｊ .! .:::::. | | ｉ　 　 　 } ｉ., './,! .|　| . !　!　!　!　.| . !　.l　.! !
　　　  {, .{　 {,.//!//ヽ＼ ｀ー-,＝=､; /´j,／.j 、`ﾞ:::::::::::::ﾞ:,ヽ‐'＾､ﾞ ｰ ".人ヽ､＿,.ノノ.／/,! .!　!　|　!　|　|　 !　|　 |　.! !
　　　　し;／　j/l////ヘ._ｰ=-ﾞ'-'ﾞ_'_ゝ_,.．,イ,i ヽ::::::::::::::::::::ﾞ:,ヽ､._｀ー´　_ ｀ー―ｧ／///,｀'ﾞ､.,!._.ｊ　!　|　|　 !　|　 |　.! l
　　　　  /　 /,'!/l///////,`,'ー―‐''"///,{ l∧.ヽ::::::::::::::::::::ヽヽ ﾞ! 　.i'´ ｀ｰｧ '.／//,'＿ ,.、＿/,'`ﾞ,ｰ';-',!._,l　.|　 |　.! |
　　　　 !　 /ト'|,'/＼//////////////,'／ .ｌ,'∧.ヽ::::::::::::::::::::::ヽヽ　 .|　.／／////,'{ 　i || i　 }'////,| ///,ﾞ"^ｰ"ｰ'-'
　　　　 {_./ノ　＼//,ヽ,'/////////,'／/,|　.!'/∧ ヽ:::::::::::::::::::::::ヽヽ .ﾚ'／////////＼ヽ ' ／/////| ////////,l l!
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　　　 　 　 　 　 !/,!. ::　　　 .::::::::::l///,'!　l/////////ヽ. ヽ:::::::::::::::::::::::::::::＼＼////////////,' //////////,'ｌ 　 l!
　　　　　　　　　 !/,|. :: 　 　 .::::::::::::l///!　i///////////ヽ. ヽ::::::::::::::::::::::::::::::＼＼'/////////; ////////////l　　l!

　　|　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 /|　 　 ＼
　　|　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　/_/∠⌒ヽ ヽ
　　|　　　　　 ,イ　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　ヽ　ヽヽl
　　l　　　 ／/　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 　 　 |　 | | |
　　ヽ　　　 / 〃　　　　　　　　　/ 〃 /　　　　　　_,」　 j| ﾘ
　　　ヽ　　 | /|　　　　　　　　/ /|/ | /　　　　　∠ｨル7//　ヽ　　　　 『その玉座が暖まる間もないうちに』と、
　　 　 ヽ　 |仁l 　　j|　　i　　||/ﾆlニ| ﾄ＝=v'　ｨｱ- !　 〃　 　 l
　　　　 }　 {Yフヽ.　|| |　||　　lﾘｨr_ﾃ二　　　　　 　 } 　 　 　 |　!　　　  有名な言葉もあるな。
　　　　j/　 ＼〈__入!! ﾄ､| ＼ l ゞ= '"　　 　 　 ヽ　/　∧　　 |　|
　　　 //　 __ j|ト--ｲ ヽ､　　 ヽ　　 　 　 　 　 　 >ヽ/　ヽ　 |　　　　　 阿求・ヒエダだったかな？
　　　 /／/ハ!ﾘ＼ ヽ　　　　　　　　　　　　　 ｧ'´　〃　　l　 |
　 　 /　 / 　 ヽ　 ｀ヽヽ､　　　　　　　､-- ﾆｱ!---┘　　　!. |
　 ／　　|　　　 ヽ　　　　 `ヽ､　　　 　 ￣ -ｲヽ　　　 　 　 | |
　　　 　 | 　 　 　 ＼　　　　　 ｀ヽ、　　 　 人 ヽ　 　 　 　 l |
　　　 　 |　 　　　　　＼　　　　　　　l￣´　 |　　ヽ　　 　 　 !|
　　　 　 |　　 　 　 　 　 ＼　　 　 　 |＼　　|　　　!　　 　 　 |







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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /: : : / : : : : : }: : :./ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : :',
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　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : |: :| 十7:/ :.:/　 ⌒ヽヽ￢‐- : : : | : : : : : : : ',
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ′:/: : |: :|: :|／}/l/ 　 　 ＿＼＼: : : : : |: : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 |: :/|: : : ヽlヽ| -ｰ　　 　´了ミぇ、:ﾊ: : : : L: : : : : : : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　 |: :l |: : : : : ,ｨｧｧァ　 　 　 弋ｚツﾉ : : :|: : :k う: : : : : : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　 |: :l |　: : : : |´´´　, 　 　 　 ￣｀｀ |:l: :|: : ﾑ /: : : : : : ∧: }
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ| ヽ: : : : |:ﾊ 　 ′　　 　 ＿_ ノ/:./: :/／ : : :| : : /　}: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾊ|:ﾊ:l＼　ー- 一　ヽ:／:./: :/: : |: : : / : / 　 ﾚ′
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |: ∧Ν　lヽ．　　　 ＜ : : : イｲ: /|: : /:.／
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ{　　 　 ヽ{　T: :ｱ 　 ￣　人|:/ |／|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /ヽﾉ　＿ ／　 ﾊ{
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _　イ　∧/ヽ　　　　ヽﾄ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _ ｨ彡／∧ｲ::::::::И　／　7/l! ＼ ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ///／'//|　 〉ｧイ　∨　／'//l! ///////ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//／ ////| //:::::|　　／ //// l! ///////∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _ｉ_  l! ////ll |':::::::::::|／　 //////l! ////////,}
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ! 〈, l! /// lｌ |:::::::／　／///////l! '////////

　　　/　.／　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　!／　　　　　　　　　_,､. ／　　　 　 　 　 ',
　　, '　 　 　 　 　 　 , ‐'_,,,.lr '"' -､　　　　　　 ',　　　　　もっとも、当時の人間の居住域は、
　 ,' /　　　　　　 , -´'"´　 ´￣ ｀"!',　,　　　　　i
　 ! !　 　 　 　 , '　　　　　　　　　 ,!'　l　　　　　,'　　　　 今より随分狭かったがね。
　 !'l 　 !　　,' /　　　　　　　　　_, '　ノ　 , '　　,.'
　　 ',　l　　 l,l｀"ﾆ-_､_　　, i-‐''.ﾆ;ﾆ;‐二..,_;=ri´　　　　　  大陸南東部は完全に未開地で、
　　　'､ ',､　ヾ'､´｀ﾆﾞ｀''｀´　　　´ ｀ﾆﾞ.｀　,') 〃
　　　　ヾ､'-;､ミ-_　　　　　|::　 　 　 　 .,'_'ノ　 　 　 　 　 ログレスの辺りは、
　　　　　｀ｰ,'､｀"'　　 　 　 !::　　　　　 /
　　　　 ,.-,.'　l'､　　　,＿＿＿＿,　　,.ｲヽ､　　　　　　　　 あの竜母直仔の一頭が住処にしていたと言われているな。
_,.　 -‐´,.'　　.lヾ'.､　　　‐---　　 ／/l.　 ヾｰ,-.､_
　　/, './　　　.',:::ゝ'ヽ､　__,,... -､, '.／::!　　 .l　ヽ　｀ '‐ ､
　 /　.,'　　　　 '､:｀ヽ /´　_,,..､_ ｀';:::::,'　　　 l　　'､
　,'　 ,'　　　　 / ',::; ' ',.. -'‐'ヾ､｀":::::l　　　　 !
.　　 l　 　 　 /　 '､!　　ー--‐ヾ'i:::::i '､.　　　 ',
.　　,'　　 　 /　　　!　　　 ､...,,,,,､';::;'　 '､　　　 ',
.　 ,'　　　 ./　　　 |　　　　　,.､_ ',;'　　 ヽ.　　　',








　　　　　　　　　　　　　　,　-‐'''''''‐- ､
　　　　　　　　　　　 ,　'´　　 ,....., . : :　'‐ ､
　　　　　　 　 　 　 /: .　　／＿ﾉ⌒ヽ　 　ヽ　　　　 無論、それで皇帝の偉業が陰るわけではないがね。
　　　　　　　　　　/{: : . :/"´　　 ￣ ｿ　:　　',
　　　　　　　　　 ,'ｨ i: : i:{＿　 ､　,.∠ノ. : 　. i　　　　それに、皇帝の業績で最も重要なのは、
　 　 　 　 　 　 　 i: '､:､ﾄｆｔｩ≧' 　`.ｔｩ≦ィ. :i,'
　　　　　　　　　　 ＼i‐ゝ￣　.: i　 ￣　ゝイ　　　　  言語、通貨、度量衡などの統一なのは、
　　　　　　　　　　 　 ゝ', 　 ,　 .;　　,　　'_ｿ
　　　　　　　　　　　　　ｊiヽ. ｀¨二¨´　ｲi　　 　 　 　 衆目の一致する所だ。
　　　　　　　　　　　　　' iｊ, ＼　　 ／ｊ{ﾘ
　　　　　　　　　　　　／:|:.`'‐､￣,-'´:.:>､　　　　　　 ──だろう？
　　　　　　 __,,..　-‐'':i: : :|:.:.:.:.厂 ヽ:.:./　 ',‐- ,,__
　 , .-‐''"~ . : : : : : : :': : ハ:.:∧　∧:.ﾊ　　',　　　 ｀'' ‐- ,,,__
. /　　　　　　　　　 /　/　 Ｖ:.ﾉ　|:.:ﾘ　', 　 ',　　　　　　　　　｀ヽ
/:　: . .　,　　　　＿,`フ　 　 ';.|　 |:.,'　　`'＜_　　　　　　. : .

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　/　 　 　 　 }
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／/／　　　　　　 　 　 　 /　　　　/,　,1
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　//　 　 　 　 　 l |　　　//　　　 // / |i
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 //〃　　　　 ..二Lｌ.__ j //　　　 // /　lﾊ　　|l
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 // / ,/　　j/　　 / j i /｢ﾌ!　　　/斗ｬ冖jT7￢=
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 // /!ｉ l|　 /l|　　 / /| ///｜ 　 /　//　/　}|　 }l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　| l|　//|　　,‐ｧ≠≡ミ ! 　/　/厶≠=-lL,刈
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〃　　j.l.|　/l |　 / ﾍ Ｋ 刈 l.|. /　　/ Ｋ乃ハ7ﾅﾃ‐/
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 // ｌ　　川 /ｌｌｌl|l /　{ |弋zツ　j/　　　 弋_ｚ ヅ// ///
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　ｌ |　' /| lｌl}l |/,ﾍ. V　　　　　　 　 　 　 　 　 / ////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　/lｌ|}l|ｌｌｌｌl!ｌｌｌ|ｌｌ≧､　　　　　 !　　　　　　〃 j////
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 j | /jｌlｌ|ｌ|///jlｌl|ｌ|ｌｌlllヘ.　 　   _　 ＿.　 　 〃　/////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j/　 ll|/// ｌ| l| |ｌｌｌｌｌｌｌｌｌ＼　　　　　　　／　, //////
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　ｌｌ|// !八ｌ| |ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ}:ｈ､_　 　 ＜/　////////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＞‐-ミ/　 jj,ﾉｌｌ|v{VvＶ　 ヾ＾　 ///　/////////
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　 ＼　 　 　 　 /　　　　 　 /　////// '//
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　　　 ｀ーｧ''"￣　　 　 　 　 { 　/// _ｉ_　'
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,′　　　　　　　　K)　.._　　　　　　　　|l / ゝ.._ ! ,．-‐
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }　　　　　　　　　ﾑ)　　　￣　 　 　 　 |/ ＿ ,..　 {ﾜ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,′　 　 　 ヽ}　　 }_＿＿_,． -‐=≡=-　,,_　 　 　 ｲ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　j 　 /　//　////　//　　　//￣￣＼|
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　 　 　 　 ノ 　 {　//　////　//　　　//　/// 　 }







　　　　　　　　　　　　　　　　 _,..--‐――-- ､
　　　　　　　　　　　　_,.-‐ '´　　　　　　　　　　`ヽ､
　　　　　　　　 _,.-‐'´　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　 ／´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ',_
　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _ - 　'´　　ヽ
　　　　　,'　　／　　　　　 _,.--､　　　 ‐　´ 　 　 　 　 　 '､
　　　　 ,'　／　　　　 _-'´　　　 ） r‐'´￣`ヽ 　 　 　 　 　 ',　　　　 ふふ。話を続けよう。
　　　　 ﾚ´　　　　 ／,..-‐'´￣´~ﾂ'ﾚ'"'―--i　　　　　　　　l
　　　 r´ 　 　 　 r／　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　 　 l　　　　 新帝国の版図は、皇帝の個人的な才能によって
　　　f,　 i　　　　l　　　　　　　　　　　　　 　 l　,　,　　　　　 l　　　　維持されていたと言っても過言ではない。
　 　 !l!　 l　　　i　ﾄ､　　　　　　　　　　　 　 ﾉ,/ ,ｲ　 　 /　,.ﾉ　　 　 つまり、帝国は広くなりすぎた。
　　　!l 　 ',　 ,　ﾄ､',`'＝==､　　 　 r ,r=＝ﾂ'ｹ /ﾉ　　 ,/　〃
　　　 '､　 ﾄ,　ヽヽ >-to`rﾐ,　　　　　-,rto"'y'Ｙ´_,..-ｹ ,イ!　　 　 　 その弊害は、皇帝崩御後すぐに顕在化を始め、
　　　　ヽ, ',ヽ　 `ｔ､ヾ,-¨‐'　　　　　　 ー¨-‐'"￣　,.='ｹﾉﾉ　　 　 　 特に中央から遠く離れた種族が独立の動きを始めた。
　　　　　 ヾ! `ﾄ､_ ＼`　　　　　i　　　　　　　　　 ´=´'／
　　 　 　 　 　 `ｰ',`ｰ`'　 　 　 j　　　　　　　　　 /ｰ'/　　　　　　　  この独立の機運の高まりが開拓精神と結びついて、
　　　　 　 　 　 　 '､　 　 　 　 ,　　　　　　　　　,ｲ｜l　　　　　　　　 未開地への開拓が始まり、
　　　　　　　　　　　＼　　　　 ヽ　　　　　　　／ﾉ ﾊ l　　　　　　 　 人類の居住域は更に飛躍的に広がっていった。
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　'ー―-一'　　 ／　,へﾄ､'!,
　　　　　　　　　　　　　,.ｲ`ﾄ,　 ￣　　　,r´ .／::::::::） `ｭ
　　　　　　　　　　＿r'/ l:::::'､'､ ＿_ _／_／:::::::::::::/　　 !'ー- ､＿

　　　　  γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　  ｜ 帝国政府は、統治が行き届かない地域に自治を認めることでこれらに対応していた。　　 　 　 　 ｜
　　　　  ｜ 幾つかの地域が独立を果たしたが、連鎖的な独立は起こらず、新帝国は500年以上存続した。　 ｜
　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 -────‐-　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　⊂ニ二二二ニ⊃　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ ‐-----------‐´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,､､､､､､､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.: :"´　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.:'´　　　　　　　　　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.　　-_ __ノ　　　　　　　　　三ミミﾐヽ,,　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,.イ　　　　　 .:,. :'´.:'´ .:. ,.: '´ .:.: .:. ミﾐヽ ヽ　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / /　　　　　　　　　,.ｨｲ　　　/ミﾐｼ　　　　　　　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ; !.:　　　彡ミﾐヽ , .. .,ﾉ　　　 ',　,'　　　　　　　i:!　!
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ','　　　彡彡 ´ `'''´ .: .: .: .: .:V .:. 　 .:! .:!. !　 ﾘ .:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾞ;　　　 / /　ｨｲｲ. . .:. :. :.:.ﾉﾊ.:j.:j　从从ﾄﾄ､_ ノ　　　  ﾌﾞｻﾞﾏﾀﾞﾅ。
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 )'´　　l/ V;:;:;〃.;:.:ィイｲ_＜￣´从仆仆　 V
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _,.. -―'´ .,;',;,' .: .:. :!　ﾚ'Vﾞ´ ｀'='-- 　ｲ ,ﾊ !　,ﾊ｀V
　　　　　　　　　　　　 ,.　-‐‐‐'　.､_ ＿ _ ノ丿　. :.:.人/ .._　　　　　　　/ _ノレ'　　｀`ヽ
　　　　　　　　　　 　 レ'´　　. . . :. :._.: .:_.:_.: .:,.r'"´. :∧　　　　　　　　 _,. イ .: .:,'　{　.:!
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾚﾚ'´ ,r'"´. : : : : : :,r'´　 .: .:/ ∧｀` ｰ　　 ,r '´　ｨｲｲ .:,'　　 V
　　　　　 　 　 　 　 　 ﾚ'´. :.:{. :,.r'´ ￣. :. :. :. :.,.r ,..ィ::::∧　　　 /,.イ　ｨｲｲ　　/ :.:.,/
　　　　 　 　 ／　 二_　　. :. :. :. : ,.. イイ:::::::::::::::::::::.:.:::::.＼＼二´ V　／　　 /.:.::::::::::.:.:::｀丶､
　　　　 　 　 ｀ﾌ'´　　　 TT　77　　 //.:.:.:::::::::::::::::::::::.:　.: .:.二ﾆﾆﾆ彡'　 ,.ｨｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　 / ﾆヽ __ ﾉ i |　 i !　　 | |.:.::::::::::::::::::::::::::::::.:／__　　　ｨｲｲ彡彡':::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 　 〈　　　　　　l |　 l l　　 | |.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.フ´ イ　｀丶､::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　 　 〉　　　　　l |　 l l　　 | |.:.::::::::::::::::::::::::::: ,.. ...イ　//　⌒ヽヽ 　 ｀丶､:::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　 , -一　 ￣｀　､
　　　　　　　　 _／: : : : : : :　 _＿ｊ＼
　　　　　　　 /. : : : : : :　　／‐-､: : ﾊ
　　 　 　 　 /: : : : : : : ,　/＝=、　ヽ: '､　　　　　  新帝国の滅亡は、
　　　　　　 , : : : : : : : :ヽi ィや　　ｬ}: . ヽ
　　　 　 　 {: l:ﾊ : : : i､ト ゝ￣　 　 ｀ iﾙ^`　　　　 そういった自治を得た地域の独立が大きな要因だが、
　　　 　 　 ヽl': :ゝゝ ゞ　　　 　 ,＿ ,ｲ
　　　　　　　丶: {（( _　　　　 　 　 ‐ '　　　　　　 直接の引き金となったのは、「ベルカの剣禍」だ。
　　　　　　　　 ',:｀T へ　　　　　　　 }
　 　 　 　 　 　 |: :ﾘ　　 ￣￣　 ｒ一'′
　 　 　 　 　 　 l//￣￣￣￣二ﾊ
　　　　　　　　 ,l/｀丶､:.:.:.:.:.:./　　ﾄ､
　　　　　　　 _〈　　 　 ＼:.:./＼／l l＼‐-　 __
　　　　 _　 ´　 ﾍ　　　　/V:.:.:.:ヽ　ヽ.ヽ＼　　 ｀丶､

　　　　　　 　 　 　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　 ヽ
　　　　　　 　 　 　 ｜  あの「魔神の腕」が、持った人間をを操って大規模な殺戮と破壊を起こした。　  ｜
　　　　　 　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 、　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀　　　　 　 　 ′　　　　′
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀　　　 ヽ　　　　　　 ｖ_　　　　　　　 '　　　　　 ,　　　　´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 丶　 ´(ﾒ｀　　　　　　　　 __x
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 o　　 ､　　 　 　 　 　 　 　 ´　　 　 　 ﾞサ　　　　"
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 X　　　　　　　 ｀　　　　　　　　　　′
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼,〈ﾌ´　 　 　 、　　　　　　　　 '　　　　　　,　 ／　　,　　´
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 、　　　 ﾞ　　　　　 _　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _　　　　　‐
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　 _／　ヽ =≦ ￣　 ≧　 　 .＿　　　 ,　　　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　 　 ,　 ´彡二≧=　 ／ ミ ＿　ヽ、く　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ´_／_ ／.r==イ　/.:.:/ 　 }　ト　',　ヽ　 V
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _　-〈 }:.:.:.:.:.:.:.:.:.八　/.:.:.ム ノｰ　 ィ　:.　 V　| ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Y´　　 Ⅶ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl＿ ト --≦ λ　| 　 ',　|八
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 λ　　　Y＿:.:..=T¨￣　　　　　ー- 　 l λ　｜ !〈 :.　　　　ﾌｰ。ｺﾛｼﾀ、ｺﾛｼﾀ♪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ﾊ　　　У〈　 /l ≡三　　　　三三≡l/ | λ ∧〉 | _
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼ ￣￣　　Y / :　　　　＿＿_　 　 　 　 ／ }/　}／:::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }　　　 _ノ ム ─Y　lγ´　　}　　　=≦r==- Y:::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 丶 ／　　　ﾊ　人　ヽ　　 ノγ´　 　 入:::::/　 ト=┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧　　 　 r } /　＼　￣　　 ヽ　　 ﾑ　ヾｲ　j 八≧=ｭ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧　　 Y　（ ヽ.==r── T- ＼ 又　　 .|　　　 ミ_ ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　’　　 ヽｿ/ﾐ: : : :￣￣: : : 〈＿＿ 　 Y　 　 厂 Y
　　　 ,　　　.　　　 ,　　　　　　　　　　　　　 　 　 ’，　　/ 入: : : :=≦ Y　　　／ トーﾍ厂 ′´  ﾞ: ', ;'ﾞ;;.ﾞ:'ﾞ,;':.':;ﾞ;.';;,'ﾞ;:.,'. ,':.,.';ﾞ,', ',ﾞ;:.'.;,ﾑ
　　　 , ､　. 　.　:　, . ;　. ,　　 　 　 　 　 　 　 　 　 }　 /　/　｀¨´7　　人　／　　:V　　　　　　 , ﾞ ; . ﾞ. ';'ﾞ;,ﾞ,;';r=====zzｘ,;,＿_,ｚttｚニ
　　 ; ;,,', ; :ﾞ; ; :. . .　.: ' .,'; ,ﾞ,､　　　　　　　　　　　　 γ´　/￣　=/　 /　　　　 　 　 V　　　, ' :　.' ;, ';;ﾞ, ;';.:.':,;:ﾞ|ﾆﾆニニニニニニニニ
　　 ;;';;',.;::,,;';,.ﾞ:';:,:' :ﾞ;,'ﾞ;;, :. ﾞ, : .　　　　　　　　　　　V　ｰ ′　　 !　 /l　 　 Y 　 　 　 V　 　 ' :　.'; ,ﾞ;;. ':;,;ﾞ:.';;'.,',Wニニﾆ-'':¨ﾗニニニﾆ
　　 ;;:;,;';;,;;:;;,:,;,,:;;';;:'.:' ;;'.,' :　,ﾞ 、 .　　　 　 　 　 　 ,'　　　　　　└彡 |.　　 人　　 　 .λ　　, '　: , 'ﾞ .ﾞ '. : .' :ﾞ ;.;,ﾏ二ニム.ﾞ;.|ニニニニ
　　 ､: _;:';ｚ=ニﾆｱ:;,:.:' .: :　. ,'　,　、　　　.　,　　　 :　 　 　 　 　 　 　 ', γ　∧　／ ￣ } 　.' .: ' .　: ' .ﾞ ; '. ';.'.ﾞ; .ﾞ:,ﾏ二二ﾆtx!ニニニﾆ
　　 二ニニ彡;";;':,ﾞ;:.: : :,､. .: ' ,　, ﾞ '　, ,. : '　ﾞ.　  |　 厂￣ V　　　　 .У　　　Y　 　 ≦{ ' ﾞ, : ,' . ' : ,:　'. ﾞ ;: .' ;ﾞ;.','.ヾニニニニニニニ
　　 ニニニ];;';;':;;'';ﾞ;;,::,:. :,,: ; ﾞ, ;' .: ; ﾞ:,' ﾞ, : ., ﾞ; .'　 | ノ　　　　',　　　　/　　　　 .≧r=== V ﾞ,:'ﾞ ;.;'.:'.ﾞ;ﾞ'.;':,; ;,'.;,';ﾞ;';;,';.;',;ﾞ.;;ﾏニニニニニニ
　　 ﾆﾆ7´.;;ﾞ';:fi7〃__:.' ;:;,'.:;'';.;:;';.;ﾞ.:':' ; ';. .;' ﾞ. ;'　 l |　 　 　 　 Y　　 .{　 　 　 /　　　 Ⅶハ,.ﾞ;,ｨニニ＝zニ,;__';;';;ﾞ;.';.';;ムニニニニニﾆ
　　 ニﾆ;.;;';ﾞ;;'.|三/´:.;';;';;.,;';.:;;'.:.;'.; ,',. ;':: ', .:;' .ﾞ': ﾉ└───‐┘　　 ',　　　Y　　　 　}:.:.:.人iニニニニニニ=;,ﾞ;,';,;';.:iニニニニニニニ
　　 ﾆニ!:;ﾞ;ﾞ;';;|ﾆｼ.;:.'.,;'ﾞ':ﾞ;;:'::'_,,,ィ二ﾆｘ;:ﾞ;';:.';,'. :. ′ 　 　 　 　 　 　 　 V　　 ヽ}　| //. ＜ ;':;.Lﾆﾆニニニニミt､;.';'::.;|二二ニニニﾆﾆﾗ
　　 ニﾆ!:'';;ｲﾆ/;,;ﾞ;.;;;';,;';,ィニニニニニ二zz  V　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ.　　　Lﾑ{´  zｘ:;:'.:;',ﾉニニニニニﾆﾆム;:;';;|ニニニニニﾆV;;'
　　 ﾆニイﾆｼﾞ;;,';;;:;;';;,ｲニニニ二二二＝　 V　　　　　　　　　　　　　 　 Y　　 |　|  ‐''ﾞ:,;.,ムニニニニニニﾆﾆム;ﾞ;|ニニニニニW,';ﾞ;
　　 ニニｼ";;:;;';;;ﾞ;:;ﾞ/二ニニニ／:,; ;.:.;',,';.:';; :　　　　　　　　 　 ／　 　 　 Ⅶ　 |　| ;',;:.':.fニ二ﾆ二ニﾆ7¨;|二ニﾆ|;;;|ﾆﾆニニ二二!';:;'
　　 ニニム';;:;;';;;';ムﾆニニ∠,,ィﾆiヽ;.;:,';,;;,;.l 　 　 ’，　　 　 , '　　　　　　 V 　|　|  ::;,;,;,;ﾞ'"´;,;.;,:ヾﾆ=リ;;:,;ｨﾆﾆニム;;!ニニニニ二ムﾞ;
　　 ﾆニニﾑ:';;';;'ムニニニー─‐'':,ヾ:;;,;;,;';; |　 　 　 ＼　　 /　　　　　　 　 V ｜ | ';.:;':;;';;';;;.';.;.:'.,:,;.ﾞ'";;ィニニニニ二ニニニニニニﾆ
　　 ニニニム:.;ﾑニニニﾆi.::;'.';.';ﾞ:;';ﾞ;;';,;'.;;;,'|　　 　 　 　 ｰλ　 　 　 　 　 　 Ⅵ　| ;:,;ﾞ.:';;,';:'ﾞ;':.,':;';,'. :<ニニニニニﾆﾆニニニニニニﾆ
　　 ﾆニニニム!ニニニニﾊ;;,;;,;';;,:,';;,;,;;;,';;;: |　　　　　　　　∧.　　　　 　 　 　 ',|　| ;:;;;,':.:';;;,;';;;,'.;;,',;ィニニニニニニニニニニニニﾆﾆ
　　 二二ニニﾆiニニニ二ム;;;;,';;,';,;;;';;,;;;,;' |　　　　　　　　.:八　　　 　 　 　 　 |　| ,;;;;';,::';;,.:':.';';ｲニニニニニニニニニニニニニニﾆ
　　 :人ニニニニ二二二ﾆﾆム;;;;;,;;;';;;;';;,;;; l　　　　　　　　l 　 ﾊ　　　　　 　 　 |　| ';;;;;;,:',;';;,'::〈ニニニニニニニニニニニニニニニﾆ

　　　　　　　　　　　　　　　【「魔神の腕」ベール＝ゼファー／魔神神統天神(神代第二世代神)】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 【 イメージ映像 】

  /　　　　　　　　　　　　　∠ -―''""´￣｀ヽ|　　　　 '、
 /　　　　　　　　　　　　 , '　　　 　 　 　 　 　|　　　　　ヽ
  ,.　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　 ､ '､　　　  ベルカ地方全域に及んだこの剣禍に、
 　　　　　　　　　　　/　　　　　　　 　 　 　ﾉ　　　　　　l! !
 　　　　　　　　　 /　/　　　　　　　　ヽ‐＝´__ノ_,. ‐　　 ﾊ,!　　　 帝国は対処できなかった。
 　　　　　　　　 |ﾊ　|　　　　 　 ヽ　　　},.ィﾆﾃｒイ´ ハ　!
　　　　　　 |　　! ヽヽ,.- ＝‐''"｀´　　　'´ヒｼ,. /-'´　/ノ　　　　　 勿論、鎮圧しようと軍を派遣したりしたが、
  　 |　　　 , ',　 |＝ﾗTﾞテT　　　　　　　｀￣´　 |　　 ′
 　　ｌ　　　ヽヽ　Ｋ＿ゞ彡'"　　　　:::..　､　　　　ｌ　　　　　　　　　  一体誰を操っていて、何処にいるのか分からない状態だ。
 `{Ｔ''ゝ､　　 ﾞｒ､ ｀ﾆ=-　　　　　 　 ::::::::. ｀　　　 !
  ヽ｀　（｀ ¨ 'ヾミ､ヽ _,,..　　　　　 　 　 　 ,　　 ,'　　　　　　　　 　 悉く返り討ちにされた。
　 ヾ､-ゝ､　　 　 ￣　　　　　　　　　 　 ′　/
 ',　 ｌ ,､｀Ｔ¨´､　　　　　　　　　　　　 _,.ﾆ‐　/'"´￣￣￣￣｀ ''ｒ､
  ',　ﾊ!＞,}　　＼　　　　　 　 　 ー '´ _,.　 /　　　　　　　　　　ヽヽ
　 |/ ､｜ ｀''‐- ､｀''‐-..,,_　　　　　　　　　/-､　　　　　　　　　　 ヽヽ
  ｆ'　　｀''‐- ､　　￣｀''－｀ミ‐-､　　　　ノ､　 ｀ヽ､　　　　　　　　　',　',
  |　　　　　　 ｀''‐- ､　　　　￣　｀ ¨T´　 ヽ、　　｀丶､　　　　　 　 ｌ　!
  |　　　　　　　　　　 ｀''‐-､　　　　　|　　　　ヽ　 　 　 ＼　　　　　 ｌ　!
──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　 　 ／￣￣　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　 　 |　それを鎮圧したのが、オリヴィエ・ゼーゲブレヒトら一行だ。
　　　　　　　　　　　　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　/　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　 　　　　　　　 　 ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / .:/ /　　　 　　/　　　 　 　 〃ヽ　 　 　 i　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / .:/〃　　　 __//　//　　　//,′　ヽ　! 　 i　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ///7,′　　 ´｢ 7｀ヽ/ .i 　.://ム-‐‐‐',ハ　 |、　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !| 　 i　　　　|/ｊ/! !:i .:.//'′　　 　 !ﾊ　 「 　 　 |　 　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !| 　 i !　 　 :i　 ﾉﾉ | //　,ｨｆ云ミﾒ、　　 ｣　　　｜　　 　　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 八　 i i i i　i :i　 　 ﾉ /　　 {ノ:::;::}　Y　　 |　　　 ﾄ､　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ハ. |ﾊｊ ﾍ | :i.　 　 /　 　 弋::::ソ ノ 　　 ! 　 　 ! ﾊ 　 　　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 'ｊ　　,ﾊ| :i　　 　　　 　　　　　　　　 ﾊ　　　ｊ_ノ　　　 　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 从　 、　　　　　　　　 　 　 i !　　 /　｜ 　　| 　 ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　 / 人　　 ＿ 　　　　　 　 　　从. 　/　　　　　｜ !:ﾄ､ ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 /!　i　＼　　　　　 　 　 　　.ｲ　 i !/ﾍ　　　　 i ｊ　i |　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 厶イi: !　|　i　iヽ.　　　　　　 .　　ﾉ ﾉﾉﾉ　 |　i　 ! !　ハﾊ!　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 八!｀ヽハﾊﾊ ｀ヽー　七　 　 /／ｊ八八八ハｊノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ）ハ　　　　／　 { _ｉ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.-‐''て_｣　　　　　 　 ＼!　 _｣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〃￣´.ゝー‐''"´　ﾉ　　　　　　　　 ￣ﾉ 　 ゝ.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 / {　　/ 〈　ー 、 　 ＿＿___　　 　 　 〈　　　ﾉハ

　　　　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　 ｜　君には馴染み深いだろう？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜
　　　　　　　 ｜　君達の仲間に一柱と一人がいて、更に君達のリーダーと同じ名の「剣聖」だ。　 ｜
　　　　　　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ノ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【「覇王の剣」水銀燈／天神系天神(神代第二世代神)】
　　 【「魔導師」「守護者」“オルレアンの乙女”
　　　　　　　 ジャンヌ・ダルク(貴顕)】　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.:::''::´::￣::`:::.、
　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
　　　　　　　　　  ―}　　　　　￣｀＼￣ ＼　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
　　 　 　 　 /　{__ ノ　　　　　　　 　 ＼　　＼　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 lｄｂ|　ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
　　　　　　/　 √　　　／⌒＼　　　　 }　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 | ∧l 　lK◯ 　 ○ｿｲ
　　　　　 /　　 {　　 //{ { 八　}　　　　√　 ＼　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｌ 　（ｌ 　ぃ　､_ _　,从|
　　　 　 {　　　{　　ﾉ { {八 ／　く　＼/　＼　　＼＼　　　　　　　　　　　　　  l　　　ヽ ﾄゝ､ __ イﾄ､ﾄ､
　　　 　 {　　j{ヽ／　ﾉ {ｨ灯爪⌒ ＼/　}　　＼　　＼＼　　　　 　 　 　 　 　 |/≪T ,バ､:文:｀Yﾗ_n
　　　 　 {　 ├＼／ }ノ ' V'ソ　} 　八　}　｀＼ ＼　　＼＞　 　 　 　 　 　 　 Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::;ﾍ:_;_{__)
　　　　 八＿jｨ代)　　　　　　　 }　/ 八 　 　 { ⌒　　＼ ＞―　 　 _＿__　　  ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈≠≧　　　　　  【「剣聖」「神音人」
　　　　 / {　　 〈　　　　　　　　}ｨ　〈＿〉Λ　{　　　　　 ＼　 , <´　　　　 丶　 ／:::::::ﾊ:::KＸ::ヽ、  ＿＿　　 やる夫・イングヴァルト
　　　　/ 　　 }　　　　　　　　　　}　 }从{　 {　{{　＼　＿  -‐　¨　￣￣　 ｀　. >､:::::::: : :{ﾐk::〉 ,　''ﾞ´　　　　　｀ﾞ'': ､　　　　　　(人間)】
　　　 {ノ八 八　　v￢　　 　 　 }( 　 {　 {　-‐　　¨ ミ´　 　 　 　 　 　 　 　 ＼/>､: :::｀ ／　　　　　　　　　　　 ＼
　 　 　 // 〈＿〉　 ∨ノ　　　 　 }ﾊ　 {　 ' 　 .　´　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ヽ　　､丶/>､ ＼　　　　　　　　 __　　 　 :.
　 　 　 /／}从{ ∧　　 　 　 ＜ j　}　  /　／　／　 　'　 　 :　　　　　　　　　:. 　 ﾟ｡ V//>､ !　　　　　　　 i{｀＼.　　 ',
　　　　　　  { 　 {　 } ｰ＜　__　　-=j/ /／/　 '　　　/ 　 ｉ　 ｌ 　 　 ┼､ ─ V- '， 　　V///＼　　　　　　从　0':､ji　.j
　　　　 　 八　 {Λ} __{ﾆ=-‐…　}/ /'　　　　　 　 '　 ,.斗 -{‐ 　 i　ﾄ､ ＼ 　V　}　　:.　V////〉　 　 　 　 ｀'≧=癶ｪ《
　　　　 　 　 ＼{　 } {　　　　　　ﾉﾆﾆﾆﾆ '　 i 　 　 イ 　ハ ∧ 　 ﾄ { x芹示ぅⅦ}　　 }　}//／  　　　　　　 .:　　　　 ｀Ｙ
　　　　　　　　　　　 {___　　-=ﾆ％ﾆﾆ /　　{　　　: {　/ ｨぅ笊㍉ {　ヽ ,_)::ハ　Ⅵ　　　 },ｲ ´　　￣ﾆ=x.　 乂＿＿_. :ｲ
　　　　　　　　　　' j＞‐…冖 }ﾆ└％ '　　 ,{　　　ｉ八〃 ,_):ハ　 ヽ　　乂_ツ　ﾒ}　　 ' ,/∧ i＞:､　　　　＼ ｀ヽ_/´, :仝x.､_
　　　　　　 　 　 √　　　　　ノ__) ,_ノ　 ／/{　　　|　 ゝ 乂_ツ　　, 　 　 　 ' ' 　} 　/j/V/∧　　 ＼　　　　≧=≦x､.　　　｀i
　　　　　　　  ％圦__,..，ｬ≦ﾆﾆ└{ ⌒^´ //Ⅳ　　|　　 ﾄ､_' '　 　 　 　 　 　 　 ﾉィ ＼|LV/∧　　　 ＼ _,:＜ ⌒｀'':x._.｀＞､人
　　　　　 ％ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-_ﾆﾆﾆﾆ└{_ 〈///从　 ﾄ. 　 ﾊ⌒　 　ｰ　　 ´　 　 /／,, :イ|i }//∧  ＿＿,,≧　　｀＞:､.　｀'':x､. ｀＼
　　　  _ -ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ-_ﾆﾆニ└ ｀ <///ヽ{/＼{込、　　　　　 　 　 ｨ "　　　 _j /////} ￣ﾆ=x　｀ﾞ'' :x　　　 ｀＞;､. ｀＼ ｀Y
　  _ -ﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ﾆﾆﾆﾆ└(￣ 7// ﾆﾆﾆﾆ ≧s｡.　_　　 イ　　 　 ／  ////// ＝=ｘ　.＼　　 ヽ　　　　 ∨i,　　.Xﾍ
 _-ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{  ///  ﾆﾆﾆﾆﾆ r┴=====┴= ､ :..､i!  ////// ´￣｀Y⌒ヽ ＼　　',　　　　 ∨i､ /　ヾi
 {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ///{ __＿__ ﾆ _}ﾆニニニニニﾆ>､ _x≦ﾆニミ､　 /　　　jヽ∧　 .i　.i.　　　Ⅵﾍ　　 .l
 {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{/／ﾆニニニ=≦=-=Y^Yﾆニﾆﾆ=-=ﾆニニニﾆ>､ 　　　/⌒Vﾍ　.}! .i!　　　 Ⅶ∧　 .l
　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ]ﾆ=ﾆ[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ 'ﾆニニニニ7-=ニニ乂ﾉﾆニニﾆ=-Vﾆニニニﾆﾆ>､ ,/　　 .}!ﾉ ./　iL_ ＿＿Ⅷ∧. .|
 { ＼ﾆﾆニ＞'~　　　　 ~^''＜ﾆﾆ二} __　　 _ノﾆニニニニ/-=ﾆニニニﾆﾆｧ -===ミ､Vﾆニニニニニ〉‐ｧ ／ ／　〃´　　　 ///∧ |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }　ⅥﾆニニニニﾆУ´ ￣￣ >､ﾆﾆ/ 　 　 　 　 Ⅶﾆニ=-｡o≦　/
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ､　　≧s｡-=ニニ'　　　　　　 {{薔}}　　　　　　　 }｡o≦　 　 　 /

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 【「剣聖」「賢者」“聖王”オリヴィエ・ゼーゲブレヒト(人間)】


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＊「称号」は、現在にもの。

　　 ;'　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ;
　　;' 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ､
　 ;'　／　　　　　　　　　 ,.-ー､ ,.r‐'''' -､　　　　　　 ﾞ､
　｛, '　　　　　　　　　.／,.. ------- ､.._ ヽ. 　 　 　　 ﾞ､
　/　　　　　　　　　,:'"´　　　　　　　　　｀`l　　　　　　 ﾞ;　　　　 貴顕の帝国が対処出来なかったものを、
　|/ 　 　 　 　 　 / 　 　 　 　　　　　　　　j 　 　 　 　　}
　l|,　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　 ,ノ　,ﾉ　　　　　;'　　　　 人間の少女が対処した。
　 ﾞ|　　　　　| ./''=;;､､_　　　　　　　 ;;=ﾆ- ''ノ'　　　　 /
　　ﾞ､　 l 　 　N'￢;;ｪyﾐ-: . .　　　-彡ry;T'ー-彡_,ィｲ'　　　　　  これにより、帝国と貴顕の権威は失墜したのだ。
　　 ﾞ､､ ヽ.　 ﾞ､ヽ- 二-': : : : .　　　 -:ニ -': : :.7｀ ﾉﾉ
　　　ヽヾ-ヽ､ ＼　　　´ . : : : |　　　　　　　　;'／／　　　　　　  ここにおいて独立の機運が一挙に限界を突破し、
　　　　` ､`ﾞ､ ｀`ﾞ`　　　　.: : : | 　 　 　 　 　 ;'_／
　　　　　　｀`ﾞ､ 　 　 　 　　: : |, '　　　　　　/　　　　 　 　 　 　 次々と諸地域が帝国から離反、
　　　　　 　 　ヽ　　　　_　　　-　　　　　　,:'
　　　　　　　　　〕:､　　　￣￣￣￣　　 ,イ|　　　　　 　 　 　 　 帝国は事実上崩壊した。
　　　　　　　　,/:|　＼　　 　 ￣　 　 ／　 |＼
　　　　　　_／　 |.　　 ＼ 　 　 　 ／　　　|　 ＼
　　 ,.. - '"/ 　 　|　　　　｀` ;==､´ 　 　 　| 　　 ;ヽ､
''''"´　　　/　 　　|　　　　　/　　ヽ. 　 　　|　　　｀､　｀ヽ.､
　　　　　/. 　 　　| 　 　　∧　　　∧　　　|　　　　ﾞ､　　　 ｀`ｰ-､._

　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　 ヽ
　　　　 ｜  特にゼーゲブレヒトを旗頭にしたベルカは、人間の諸部族を糾合し、聖王連合国を建国した。　  ｜
　　　　 ｜  この年を聖王暦元年とするわけだが、これが今に続く聖王暦の始まりだ。　　　　　　　　　　 　 　 ｜
　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　|l　 　 　 　 　 　 |　 | 　 　 　 　 　 l|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　|l　 　 　 　 　 　 |　 | 　 　 　 　 　 l|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　|l　 　 　 　 　 　 |＿|_　 　 　 　 　 l|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　|l　 , -=ミ､ _ ,.∠ --- ヽ　　 __＿__ｌ|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　|／　.　^⌒^ ´　　　　 　 ｀＾v/////〉　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　i ／　／　 ' 　 　 　 　 　 ＼丶///ｌ|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　／　　.′　/　 /　　/　　' ｉ　ｌ ﾟ， V. ｌ|　　|
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｰ=彡ｨi　　{　　' i　 {　　ｨ: 　/　{　{　i 　 : ｌ|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |'⌒|l 　 {　　:十 ┼/-}l　ﾊ-┼十 } 　 i:ｌ|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 从　j{ 　 iNｨ竓示从{x芹示ミ/　 　' |　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　|lx)八　 |Ⅳ乂rﾘ　　　乂rﾘ,ﾒ　/ ∧|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　|l,///丶ﾄvi:.　　 　 ,　　　 厶ｨ^j∧/'，　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　|///　　〈{込.　　 ‐_‐　　ｲ}〉　　　 V∧ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 ///　　　 }〉　r〕o｡. _ . ィi〔〈{ 　 　 　 VⅥ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　∨/Vﾆニﾆﾆ}ﾆ≧=(_ﾟ)=≦ﾆ{ﾆニニニv//}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 ,Vニニニニiニニ=- -=ﾆニiﾆニニﾆﾆV,'|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l　 {ﾆニニニニlﾆニニ=ﾆﾆニﾆlﾆニニニﾆ}.l|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r=- L_/ﾆニニニﾆ=＞--＜ﾆ＞--＜=ﾆニニﾆﾆ'， -=ｧ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 00￣ ｀ ＜ﾆ〃　.....　〃^Y　 ...　Vﾆﾆ＞ ‘´00 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |，__　 　 　 八..:::::::::.,込汐..::::::::..八´　　　 　_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | }￣ ｀^ヽ _,.ｲ ` 　 <_/ 　V>　 　'V ¨ ￣ ^´{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l_,〉= ､ _ _/i:i:_}　　 　 　 　 　 　 {_i:V/_　-=〈_
　　　　　　　　　　 　 　 _＿＿＿__ ／ _｀>､ _/´i:i:i{ﾆ≧x ==---==r≦ﾆ}i:i:V´ ,<´_ ＼ _＿＿__
　　　　　　　　 　 　 ／　　　　 _／ ／_　 ／i:i:, ＜≧=-{ニニニニ}-=≦＞i:iV / /＼ ＼ _　　　＼
　　　　　 　 　 　 ／　　 　 , ≦^X ヽ　 v'i:i:／///////ﾆ≫，_，≪ﾆV////＼`v'　//´^´__ヽ　 　 ＼
　　　　　 　 　 ／ 　　_,. ＜´￣ ヽ V r´i:／/////7i:i:V≪ﾆﾆ≫‘´　 }i:i:V////＼`{ { 〃´￣ ＞. _　　＼
　　　　　 　 ／　 　 /｀¨ > ，_／ }_}'´／///////ﾆﾆﾆ≫ ‘´ ｀ ≪ﾆﾆﾆﾆ＼/////'乂_{＞，,. -=r=´'， 　＼
　　 　 　 ／__＿＿〈､__/　　/ ／´i:i:,{////＞ ´i:i:i:i:i:i:i:iV　　 　 _,　/i:i:i:i:i:i:i:｀ ＜//}､i:i:i:.､　V　　〉　 } _＿__＼
　　 　 　 i　￣￣ 　 ｀ｉ '^=-ゝi'i:i:i:i:i/＞ ´i:i:i:i:i:i:i:i:i＞-=ﾐ乂`ｰ＜　/x=-＜i:i:i:i:i:i:i:ｉ｀＜'，ｉ:ゝ'|ｰ=＾_¨´|　 ￣￣ i
　　 　 　 |　　　　　 　|_-_-_-_|i:i:i:i:i/ﾆ/i:i:i:i:i:i:i＞´ﾆ=- -=ﾆ｀ヽ_／-=ﾆﾆ=-Vi:i:i:i:i:i:i:i:i}ﾆ{i:ｉ:ｉ:i|-_-_-_-|　　　 　 |
　　 　 　 |　　　　 　　|_-_-_-_|i:i:i_/=∧i:i:i:i:i:/-=ﾆﾆﾆﾆニ=-Vﾆ/-=ﾆニﾆ=-Vi:i:i:i:i:i:/ｉ:＞，_:|-_-_-_-|　　　 　 |
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　　 　 　 | 　　　　　 <ﾆニニニﾆﾆ{ﾆ/-=ﾆ/-=ニニニニﾆ=- ｉ!-=ﾆニﾆﾆ=- Vﾆﾆ∨ﾆニニニﾆﾆヽ-|　　　 　 |
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　　|　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 /|　 　 ＼
　　|　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　/_/∠⌒ヽ ヽ
　　|　　　　　 ,イ　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　ヽ　ヽヽl
　　l　　　 ／/　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 　 　 |　 | | |
　　ヽ　　　 / 〃　　　　　　　　　/ 〃 /　　　　　　_,」　 j| ﾘ　　 　 　 新帝国歴としては、497年のことだな。
　　　ヽ　　 | /|　　　　　　　　/ /|/ | /　　　　　∠ｨル7//　ヽ
　　 　 ヽ　 |仁l 　　j|　　i　　||/ﾆlニ| ﾄ＝=v'　ｨｱ- !　 〃　 　 l　　　 これから帝国は517年まで存在はし続けるが、
　　　　 }　 {Yフヽ.　|| |　||　　lﾘｨr_ﾃ二　　　　　 　 } 　 　 　 |　!
　　　　j/　 ＼〈__入!! ﾄ､| ＼ l ゞ= '"　　 　 　 ヽ　/　∧　　 |　|　　　 もはや首都フェザーン周辺を、
　　　 //　 __ j|ト--ｲ ヽ､　　 ヽ　　 　 　 　 　 　 >ヽ/　ヽ　 |
　　　 /／/ハ!ﾘ＼ ヽ　　　　　　　　　　　　　 ｧ'´　〃　　l　 |　　　　  わずかに領するだけのものになった。
　 　 /　 / 　 ヽ　 ｀ヽヽ､　　　　　　　､-- ﾆｱ!---┘　　　!. |
　 ／　　|　　　 ヽ　　　　 `ヽ､　　　 　 ￣ -ｲヽ　　　 　 　 | |
　　　 　 | 　 　 　 ＼　　　　　 ｀ヽ、　　 　 人 ヽ　 　 　 　 l |
　　　 　 |　 　　　　　＼　　　　　　　l￣´　 |　　ヽ　　 　 　 !|
　　　 　 |　　 　 　 　 　 ＼　　 　 　 |＼　　|　　　!　　 　 　 |









　　 　　 　 　 ／　/ 　 　　　 　 　 ／ 　 　 　 ＿＿ ＼
　　 　 　　　/ 　　!　　　　　　/　〃　 ,.-‐＜´:::::::::::｀ヽl
　　 　　　　,l 　　 | / 　 　 　/　/{　／　　　 ＼:::::::::::::ﾘ｀ヽ
　 　 　 　 /　　 ,.Al　| 　 ,ｲλ　!｀V＼　　　 　 ヽ,::::／:⌒!|
.　　 　 　 i　　 / ｰ'>,l! 　| |ハ　|ﾍフヽ,＼　　　 　Ｙ:::::::::::ﾉl　　　 そして、すぐにフェザーンすらも維持するのが難しくなる。
　　　　　 l　 　ヽl ´く　＼|　　＼!, ＼_ ﾊ ヽ._ 　 　 ）::::::://
　　　　　 |　　　| 'ｰ´　　 　　 　 　　｀ﾞ　　　 __　 ﾄ--‐'"/　　 　 最後の皇帝は、政変の末弑逆され、
　 　 　 　l 　　 /ﾞ７　　　　　　　　　　　 　 （ﾌヾN＞-イ
　　 　　 / 　 |/　i　　　　　　　　　　　 　　　ヽ込__,,／　　　　　 その混乱の最中に魔禍に見舞われ、
　　　　/　　/|!　 l＼　　 　　 　 ｨ_＿_ 　　,. イ‐'´
　　　/ 　ﾉ/￣｀ヽl.　＼　　　　　　｀ヽミｧ ／　　　　　　　　　 　 帝国は完全に滅亡した。
　　 　／|/｀ヽ､ 　 ｀ヽ､＼　 　 　　 丶／
　　　　 　＼　 ｀丶､ 　｀ヽ＼　 　　　/
　　　　　　　＼　　　ヽ. 　 ｀ ＼＿,／
　　　　　　 　　＼　　　＼ 　 /､>
　　　　　　　　　　＼　　　ヽ/　|

　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣  ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｜ ──ここまではいいかな？　 ｜
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ノ






.

　　　/　.／　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　!／　　　　　　　　　_,､. ／　　　 　 　 　 ',
　　, '　 　 　 　 　 　 , ‐'_,,,.lr '"' -､　　　　　　 ',
　 ,' /　　　　　　 , -´'"´　 ´￣ ｀"!',　,　　　　　i
　 ! !　 　 　 　 , '　　　　　　　　　 ,!'　l　　　　　,'
　 !'l 　 !　　,' /　　　　　　　　　_, '　ノ　 , '　　,.'　　　　　 ずっと黙っていられると、
　　 ',　l　　 l,l｀"ﾆ-_､_　　, i-‐''.ﾆ;ﾆ;‐二..,_;=ri´
　　　'､ ',､　ヾ'､´｀ﾆﾞ｀''｀´　　　´ ｀ﾆﾞ.｀　,') 〃　　　　　　 こちらも不安になる。
　　　　ヾ､'-;､ミ-_　　　　　|::　 　 　 　 .,'_'ノ
　　　　　｀ｰ,'､｀"'　　 　 　 !::　　　　　 /
　　　　 ,.-,.'　l'､　　　,＿＿＿＿,　　,.ｲヽ､
_,.　 -‐´,.'　　.lヾ'.､　　　‐---　　 ／/l.　 ヾｰ,-.､_
　　/, './　　　.',:::ゝ'ヽ､　__,,... -､, '.／::!　　 .l　ヽ　｀ '‐ ､
　 /　.,'　　　　 '､:｀ヽ /´　_,,..､_ ｀';:::::,'　　　 l　　'､
　,'　 ,'　　　　 / ',::; ' ',.. -'‐'ヾ､｀":::::l　　　　 !
.　　 l　 　 　 /　 '､!　　ー--‐ヾ'i:::::i '､.　　　 ',
.　　,'　　 　 /　　　!　　　 ､...,,,,,､';::;'　 '､　　　 ',
.　 ,'　　　 ./　　　 |　　　　　,.､_ ',;'　　 ヽ.　　　',






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -='´:::::::::::::: ｀::...､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...　＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /:::........./.....................}......ヽ.........:::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::/::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::∧::::::::::::::::::.
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ':::::::::::::::::i::::::: /ｲ:::: /:::／　 ';:::::::::}:::::::',
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ::::::::::::::::::|::: /'　|:: /／ 　 ⌒|:::::::::::::::: |　　　　 なら、一段落ついたようだし、
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｉ:::{::::::::::::∧/　　}:/´ 　 ｨ ⌒ }ｲ::∧:::::::|
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |::::::::::::::::ｉｨ ⌒　　 　 　 乂r ﾉ }/::::iヽ::::　　　　 質問して良いかな？
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |::::: ＼::::|乂r ﾉ　　　　　 　 　 |::::: |ｲ:::::.
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |::::::::: {ヽ{　　　　　 ′　　　　/:::::::::::::::::{
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |::::ﾊ:::::::个:.、　 ／ヽ一'　　.ｲ::::::::/／}∧
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 }ｲ　}＼ﾄ{ V≧/　 ￣}　 ＜}/イ}ｲ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　￣}￣　{:′
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i　　　 ７　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿, r７-/| 　 　 ′　　　　＼ ＿rx _
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　 }ﾏr{＾ゝ==ｲ丶　 r‐一　　 r｢７　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　ﾏ:ﾊ 　 　 :}　　　　　　　r｢７´　／ ＾ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 ｉ　　　＼/′ 　 　 {＿＿＿＿,r｢７´　 　 　 　 }
　　　　　　　　 　 　 　 　 ｜　　 ／　　　 -=７ ⅩⅩⅩⅩ {′/ 　 　 　 /
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　　　　　　　　　　　　　　,　-‐'''''''‐- ､
　　　　　　　　　　　 ,　'´　　 ,....., . : :　'‐ ､
　　　　　　 　 　 　 /: .　　／＿ﾉ⌒ヽ　 　ヽ
　　　　　　　　　　/{: : . :/"´　　 ￣ ｿ　:　　',
　　　　　　　　　 ,'ｨ i: : i:{＿　 ､　,.∠ノ. : 　. i　　　　 勿論だとも。
　 　 　 　 　 　 　 i: '､:､ﾄｆｔｩ≧' 　`.ｔｩ≦ィ. :i,'
　　　　　　　　　　 ＼i‐ゝ￣　.: i　 ￣　ゝイ
　　　　　　　　　　 　 ゝ', 　 ,　 .;　　,　　'_ｿ
　　　　　　　　　　　　　ｊiヽ. ｀¨二¨´　ｲi
　　　　　　　　　　　　　' iｊ, ＼　　 ／ｊ{ﾘ
　　　　　　　　　　　　／:|:.`'‐､￣,-'´:.:>､
　　　　　　 __,,..　-‐'':i: : :|:.:.:.:.厂 ヽ:.:./　 ',‐- ,,__
　 , .-‐''"~ . : : : : : : :': : ハ:.:∧　∧:.ﾊ　　',　　　 ｀'' ‐- ,,,__
. /　　　　　　　　　 /　/　 Ｖ:.ﾉ　|:.:ﾘ　', 　 ',　　　　　　　　　｀ヽ
/:　: . .　,　　　　＿,`フ　 　 ';.|　 |:.,'　　`'＜_　　　　　　. : .







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 - ―‐ -
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　　´　　　　　　　 ｀　 ､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /´　　　　　　　　 　 l　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　 !　　　 ヽ　　ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 /　　 　 　 　 /　　　　 j､　　 　 ﾊ 　 ﾊ
　　　　　　　 　 　 　 ′　　 i　 　 /　 　 　 ,/　＼　 　 |　　∧
　　　　　　　　　　　 l　　 　 {　　 j!　 /　/ /　　　ヽ　　l　　!ハ
　　　　　　　　　　　 i　　　　|!　 /i　/　ｲ ﾉ　-―-　∨ﾘ 　 l　 l　　　　　 いきなり僕を呼び出したのは、
　　　　　　　　　　　 |　　 ヽ l{ 斗匕ﾉ /i/　　_ r=ｪ､　y′　i|　 ﾄ,
　　　　　　　　 　 　 lj!　　 ﾄ､{X=r示く /　 " "乂り｀ ﾊ　l　 l　 ハ　　 　 歴史を語りたかったからかい？
　　　　　　　　 　 　 |ｲ　{ヽ! ﾊﾞ　乂ぃ　　　　　゛ｰ′り　j　 i　 ト l
　　　　　　　　 　 　 ! l　 l　{､∧ 　 　 　 　 　 　 　 ,′ ﾘ　ｲ /ﾊ,ﾉ
　　　　　　　　　 　 j{　　j{､ 　,ハ　　　　 ′　　 　 i　　ｿ ノlイﾙ
　　　　　　　　　　 ,{　lゝ　ヽrゞ,　＞　.,　ヽﾆ ｱ　 ィ　 /´ノﾉ　i′
　　　　 　 　 　 　 iﾊ iゞしヽ!　　｀　　　｀t -　イ　,j ／´
　　　　　　　　　　　 ゞ　　　　　　,　_,､　 lj 　 　 /ｲ　　　,､
　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿_rﾕｼｰ- ´!　　 /　|ｰ- ,/　!
　　　　　　　　　　　　 ,ィ　´　　　v′_　 　 　 i　　 _　 j　　｀ー　 _
　　　　　　　　　　 　 /　､　　　　ぃ　　｀　　　 ／　 　 fi　 　 　 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　 　 i　　　　　 rj{　　　　　　　　　　 /j　　/ 　 ／ 　 !
　　　 　 　 　 　 　 　 l　　 ! ゝ､ z!　　　　　　　　　_,ｲ＿ィ/　／　 　 ﾘ
　　　　　　 　 　 　 　 |　　 ヾj{Xr=rt-　＿_　ィ ´/ヽ ＼/′f　　　 　{
　　　　　　　　　　　　 i　　 ∨」l l/＼く　／＼／／ ヽ-' ´　l　　　 　l
　　 　 　 　 　 　 　 　 i{ 　 / j ｀ー'-ヽX／ ＞イ ´r　　　　 　 　 　 {!
　　　　　　　　　　 　 r'　 ,/　　　　　　 ｀ー　´/　/　　　　　　　　　 i!
　　　 　 　 　 　 　 　 }　 i　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　l　　 　 |
　　　　　　　　　　 　 f　 ,!　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　 　 ! _ｉ_
　　　　　　　　　　 　 i 　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　　 　 l  !

　　 　　 　 　 ／　/ 　 　　　 　 　 ／ 　 　 　 ＿＿ ＼
　　 　 　　　/ 　　!　　　　　　/　〃　 ,.-‐＜´:::::::::::｀ヽl
　　 　　　　,l 　　 | / 　 　 　/　/{　／　　　 ＼:::::::::::::ﾘ｀ヽ
　 　 　 　 /　　 ,.Al　| 　 ,ｲλ　!｀V＼　　　 　 ヽ,::::／:⌒!|
.　　 　 　 i　　 / ｰ'>,l! 　| |ハ　|ﾍフヽ,＼　　　 　Ｙ:::::::::::ﾉl　　　　 パーティーの終了寸前に、
　　　　　 l　 　ヽl ´く　＼|　　＼!, ＼_ ﾊ ヽ._ 　 　 ）::::::://
　　　　　 |　　　| 'ｰ´　　 　　 　 　　｀ﾞ　　　 __　 ﾄ--‐'"/　　　　  不躾にレディを誘い出した非礼は詫びるよ。
　 　 　 　l 　　 /ﾞ７　　　　　　　　　　　 　 （ﾌヾN＞-イ
　　 　　 / 　 |/　i　　　　　　　　　　　 　　　ヽ込__,,／　　　 　 　 だがこちらとしても、君に気遣ったのだよ。
　　　　/　　/|!　 l＼　　 　　 　 ｨ_＿_ 　　,. イ‐'´
　　　/ 　ﾉ/￣｀ヽl.　＼　　　　　　｀ヽミｧ ／　　　　　　　 　 　 　 仲間達に聞かれたくない話だと思ったからね。
　　 　／|/｀ヽ､ 　 ｀ヽ､＼　 　 　　 丶／
　　　　 　＼　 ｀丶､ 　｀ヽ＼　 　　　/
　　　　　　　＼　　　ヽ. 　 ｀ ＼＿,／
　　　　　　 　　＼　　　＼ 　 /､>
　　　　　　　　　　＼　　　ヽ/　|








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 -──-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 '"´　　　　　　　　　　　　｀丶､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 , '　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　 　 　 　 ',
　　　 　 　 　 　 　 　 //　　 　 / 　　./　　　　 　 　 ハ
　　　　　　　　　　　 //　　　　 l:　 　,'　　　　　　　 /　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ 　 !　　　　　　　/　　 |　 　 　 　 |　　　　　　　 新帝国史ぐらい、皆習っていると思うけれど？
　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　_l」⊥.､|　　　　-‐‐,ｲ‐- ...,,|
　　 　 　 　 　 　 　 |　　 　 　 !.! ヽ/l 　 　 　 ／/　　 　.| 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　  ',　　 　.{ｲ示ヽ',　　 .／ ィfﾃミﾒ､　!　　 　 /
　　　　　　　　　　　  ',　ヽ　　.ﾊ　ﾔ:::} ヽ／　　　rﾃ:::::} 》ﾉ　　 ／}　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　l　　＼/　ヽ ゞ''　　　　　 弋zシ／　_.／!　,'
　　　　　　　　　　　　| 　 　 　 八　 ヽ　　　　　　　　￣l　　　レ'　　　　 |
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 ､ ＿.　 　 　 　,'　 　.,'　 　 　 　 |
　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　 　 ＼ ／ r／ヽ 　 　 /　　　ﾊ　,'
　　　　　　　 　 　 厶ｲ八　ﾊ 　 ﾊﾊ ／-‐´ イ≦　´ /　　　/　V　 /l　.ﾊ ',
　　　　　　　　　　　　　  ,ヽ! .＼, イ　　　^　‐---- 、 イノ/　　 ヽ/ j／　ヾ､
　　　　　　　 　 　 　 　 |　 ヽ, ´　　 　　　　＾ヽ‐--r　>　　　　　　 ヽ _ｉ_
　　　　　　　　　　　　　  | 　 ヽ,　　　　　　　　 ＼./ /　　　　　　　　 ヽ !
　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　 ヽー────‐､ ∨}　　　　　 _,,,...　-‐ ､
　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　 　 / 　 　 　 ＼＼,..　　　.／　　　　　 ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　 　 　 .i　 　　　　 　 ｰ─' 　 /　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　 　 　　i　　 　 　　/　　 ＿_./　　　　　　　　　　ヽ

　　 　 　 　 　 　 ／´　　　　　　　　　　　　　 　 　　｀ ､
　　　　　　　　／ ,.ｒ' ´　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ
　　　　 　 　 / ／　　　　　　　　　　;' 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　 / /　　　　　　　　　　　 ;'"　　　　　　　　　ヽ　l
　　　　　　 !/ 　 　 　 　　,.‐''　｀ヽ、r '''ヽ､　　　　　　　 l　 l　　　　  わざわざ君を、貸し切りの酒場に呼び出して、
　　　 　 　/　　　　　　／　　_,...　-'‐─- ､i 　 　 　 　 　!　 |
　　　　　/　　　　　　/_,.-''"　　　　　　　　 | 　 　 　 　! l 　 |　　　　 新帝国の概略を語ったのだ。
　 　 　 /　　　　　 |,/"　　　　　　　　　　　,!　　　　　 ,!ﾉヽノ
　　　　i ,　　　　　 |l　　　　　　　　　　__,.ノ　,.ノ,ィ　 ﾉ'､　} 'i　　　　  その意味する所は、
　　 　 l |　 　 　 ,　i!　　　　　　 _､,..ﾆ:'',ァ'i;ﾗ`)ｨ'-‐'´ ﾉ ノ ﾉ
　　 　 !,l　　　､　i,　',ｰ--:;_､　　　　'-<　　`''ノ　　　　' ／｜　　　　 貴顕たる貴女なら分かって貰えると考えているが？
　　　　'l ! ', 　 ヽ　' ､ヾ ゞｱ`　　　　　 `　"´　　　 　 l'|　　|
　　　　　ヽ､、　　ヽ-;`､`"´　 i　　　　　　　　　　　　,! !l,　 l
　　　　　　　 ` ｰ-ﾗ′,.-､`i　 !　　　　　　　　 　　 ノ　`ｧ､ ヽ
　　　　　　　　　 r'　 /　　`ｰ;ヽ､　　　 　 　 　 　／ ,.ィ";/ ｀ヾ､
　　　　　　　　　｜ /　　ｨt　 l、 -―‐‐'　　　 ／,.ｨ";';';'/ 　 　 |ヽ､
　　　　　　　　　_,|　　　く　ゝﾉ ｀ヽ、　　 　 ／,:;";';';';';';/　　　　|　 ｀丶､
　　　　　,. - '"　 ヽ、　　　　 ｀ヽ､　l`ｧ--.く;';';';';';';';';';'/　　　　　|　　　　 ｀丶､
　　,..-'"　　　　　　 ＼　　　 　 　 ヽ|:::::::::::::＼;';';';';';'/　　　 　 　|　　　　　 　 　`
.／ 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　ﾄ､::::::::／;';＼;';/　　 　 　 　 |







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _　-　￣｀　ー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 , '　　　　　　　,､　､　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　/ 　　　 ,ｨ　ｨ/ ヽ ! | 　 ヽ　 　 　 　 好きに考えたらいいさ。
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,'　 l , -‐-x i / ｲ-─ﾘﾊ l ﾍ ',
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i　　l　 ｧ≠､/　 　 ィﾆﾃ!/　 l !　　　　　　　 　 　 　 ＞話を続けても？
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,'.|　 ゝﾄﾍﾋノ 　 , 　 ゞ-ｨ fヽ | l
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ! ! 　ヽ_',　　　 _ __　　｜ f '　i i　　　　　  どうぞ。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 { ﾄ　　　 ヽ､　　　　　,ｲｨ/ ｨ i l,'
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾄゝヽﾍ_､-､_｀ t - イ /!ィハ/ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 r z'　　 ,k-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _ ┬ ﾍ 　 只 　／`7-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ ',　', 　ヽ/　 ヽ'　　/ /　＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 二￣＼_ j｀ヽ　ヽ 丶　 　 　 　 / /　　j ヽ　 ／⌒二つ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　)､　　' 　ヽ ヽ　　　　, ' , '　　ﾑ　{　/{　　　｀ー
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,　,　 / 弋ミﾐ}　　 ＼＼ _／／　　 |彡 V　＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,/ / ／ 　 ﾍ 7 　　 　 ＼　／　　　 ,' .!　/　　　厂
　　　　　　　　　　　 　 　 　 _/^´　|　　　V　　　　　　Ｙ　　　 　/　{_/　　  _ｉ_
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　 　}　} 　 　 　 | 　 　 　 !　{/　／　  !

　　　　　　　　　　　　　　　　 _,..--‐――-- ､
　　　　　　　　　　　　_,.-‐ '´　　　　　　　　　　`ヽ､
　　　　　　　　 _,.-‐'´　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　 ／´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ',_
　　　　　 ,'　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _ - 　'´　　ヽ
　　　　　,'　　／　　　　　 _,.--､　　　 ‐　´ 　 　 　 　 　 '､　　　　 では続けよう。
　　　　 ,'　／　　　　 _-'´　　　 ） r‐'´￣`ヽ 　 　 　 　 　 ',
　　　　 ﾚ´　　　　 ／,..-‐'´￣´~ﾂ'ﾚ'"'―--i　　　　　　　　l　　　  さて、やっと我らが古王国の話だ。
　　　 r´ 　 　 　 r／　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　 　 l
　　　f,　 i　　　　l　　　　　　　　　　　　　 　 l　,　,　　　　　 l　　　 古王国は、新帝国の遺臣たち、
　 　 !l!　 l　　　i　ﾄ､　　　　　　　　　　　 　 ﾉ,/ ,ｲ　 　 /　,.ﾉ
　　　!l 　 ',　 ,　ﾄ､',`'＝==､　　 　 r ,r=＝ﾂ'ｹ /ﾉ　　 ,/　〃　　　  つまり亡国の貴顕達が、
　　　 '､　 ﾄ,　ヽヽ >-to`rﾐ,　　　　　-,rto"'y'Ｙ´_,..-ｹ ,イ!
　　　　ヽ, ',ヽ　 `ｔ､ヾ,-¨‐'　　　　　　 ー¨-‐'"￣　,.='ｹﾉﾉ　　　　 魔導帝国を三度興すために建国した国だ。
　　　　　 ヾ! `ﾄ､_ ＼`　　　　　i　　　　　　　　　 ´=´'／
　　 　 　 　 　 `ｰ',`ｰ`'　 　 　 j　　　　　　　　　 /ｰ'/　　　　　 　 正式な名称は『古き魔導を継ぐ王国』。
　　　　 　 　 　 　 '､　 　 　 　 ,　　　　　　　　　,ｲ｜l
　　　　　　　　　　　＼　　　　 ヽ　　　　　　　／ﾉ ﾊ l　 　 　 　 　 まあ、よりにもよって、君に言うことではないがね。
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　'ー―-一'　　 ／　,へﾄ､'!,
　　　　　　　　　　　　　,.ｲ`ﾄ,　 ￣　　　,r´ .／::::::::） `ｭ
　　　　　　　　　　＿r'/ l:::::'､'､ ＿_ _／_／:::::::::::::/　　 !'ー- ､＿






　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | 勿論、紆余曲折があった。国を興すなど、そう簡単にいくものではない。
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _,,.. -ｰ― -ｰ―- ､- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ﾞ':::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　 　 /:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::､::::::::::::::::::::::::ﾞ i、
　　　　　　　　　　　　　　 　 /:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l　ﾞ､:::::i:::::::::::::::::::::::::::ﾞ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i　　ﾞ､::::i:::::::l:::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　 　 　 !:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::,￣｀｀ﾞ､::i::::::!::::::::::::::::::ﾞ、
　　　　　　　　　　　　　 　 ｲ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,'　l:'　　　 ﾞ､:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,' l:::::,'　 l! ,,ｨttｰｧ､-:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:.ﾞ、
　　　　　　　　　　　　 　 /　.l:.:.l:.:l:ヽli.:;ｨftt-､'　　' 　弋'o;;ﾉ l:.l:.l -､ﾞ,..:..:.l:.:.ﾄ:.ﾞ、
　　　　　　　　　　　　　 '　　 l:.､!:.l:.:.:l.iヾ;or';ﾅ　　　　　~´　.i::.:il _iﾉ.,':i:::l::li:::l ｀ヾ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 l､,'､:li::::l, 　｀¨´　 '　　　　　　,'::::l, - '::ｲ::.lﾞ:l.l:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:.､:!ﾞ､:l　　　　　 ＿,　 　 ./.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:.:l､:､:.:l｀ ､,'^､.　　　　 ／l::::::l:.i/l,'　 i'
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l::l ﾞ､ヽ:.,-'-t, lｰ,- - 'ﾞl´　,':::::!l:_,,..-ｰ-、
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l:!. 　, ',_ｰt ﾄ'ﾞ./,,-tｰ-'　 jl::::,'､l:.:.:.:.:.:.:.:i
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i'　.l ._/l ,l.ﾉ. ,'::::::/､,,､_,,,_ l::,'::::｀.:.:.:.:.:.:.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iﾄ､ﾞ-'´_,,-'ﾞｨ:./,XXXXXl'l::,'-:.:.:.:.:.:.:.i
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　　　　　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　｜  だが、新帝国でも名門だったデュランダル家がなんとか三代に渡って中心となり、 ｜
　　　　　｜  貴顕の多数をまとめ上げ、ついに古王国を建国した。　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｜
　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ノ



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　　　　　　　　 　 　 　 l'､＿__ﾉ:::::::::::::::::::::::/::::::::::::i:::l:!:::/_ ﾞ;::ﾉｌ::/::::::::::::ｊ
　　　　　　　　　 　 ＿_ゝ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::l:::{ｒ;‐;㍍;!/:/::/;ｲ:;'
　　　　　　　　 　 （::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::;:::::;::;:',￣　 !::/､/ｊ/ ll
　　　　　　　　　　  }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::;::ヾヾ､　 ｊ/::ヽ'､　/
　　　　　　 　 　 _ノ::::::::::::::::;::ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::;､ﾞ、　 , -;=‐;ﾆｧ;-､_
　　　　　　 　 ￣::::::::::::;:-''´　ヽ､:::::::､:::::::::::::::::::､::､::::､ヾヽｒ'_ノ_,ノ／ , -‐'､
　　　　　　 　 ::::::::::::／　　　　　 ｀ヽ､::ヽ:::::::::::｀ｒ－;'i"::::∨　｀　 ｀"´, -― ヽ_
　　　　　　 　 ::::::／　　　　　　　　　 ｀ヾ､;:::::::::::｀ヾ ｀７´￣￣｀ヽ,　 ￣｀ヽ ヽヽ
　　　　　　 　 ／　　　　　　＿,.　　　　　 ヽ::::i::::::::::∨　　　　　　 ヽ　 ､　∨　 }
　　　　　　　　 　 ,.－ニ_ ´　　　　　　　 l　ﾞl:::l:::::i:::::ｊ　　　　　　　　厂￣lﾞ-' 　l
　　　　　　 　 ￣7　　｀丶､｀ ー　　 　　 | ハ::l;::::i:::/　　　　　　　　ｊ　　 ヽ　　!
　　　　　　 　 　 !　　　　　 ｀ー- 、　 　 lﾒ　ｊ/l:::;::/　　　　　　 /／　　　 ヽ　{　　 　 【 ギルバート・デュランダル(貴顕)】
　　　　　　 　 　 {　　　　　　　　　 ￣｀ヾ､｀ヽ ｊ;ｲ/　　　　　　 /´!　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　 　 ヽ　　　　　　　　ー- ､　},　/´/　　　　　　 / ヽl　　　　　　 } }

　　　/　.／　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　!／　　　　　　　　　_,､. ／　　　 　 　 　 ',
　　, '　 　 　 　 　 　 , ‐'_,,,.lr '"' -､　　　　　　 ',
　 ,' /　　　　　　 , -´'"´　 ´￣ ｀"!',　,　　　　　i　　　  貴顕の支持を得られたのは、デュランダル家が、
　 ! !　 　 　 　 , '　　　　　　　　　 ,!'　l　　　　　,'　　　 ローエングラム家に連なる家系だったことが大きいし、
　 !'l 　 !　　,' /　　　　　　　　　_, '　ノ　 , '　　,.'　　　  ギルバート王もそれを積極的に喧伝した。
　　 ',　l　　 l,l｀"ﾆ-_､_　　, i-‐''.ﾆ;ﾆ;‐二..,_;=ri´
　　　'､ ',､　ヾ'､´｀ﾆﾞ｀''｀´　　　´ ｀ﾆﾞ.｀　,') 〃　　　　  貴顕にとって、ローエングラムの名は、
　　　　ヾ､'-;､ミ-_　　　　　|::　 　 　 　 .,'_'ノ　　　　 　 それほどにまで影響が大きかった。
　　　　　｀ｰ,'､｀"'　　 　 　 !::　　　　　 /
　　　　 ,.-,.'　l'､　　　,＿＿＿＿,　　,.ｲヽ､　　 　 　 　 それは、建国から1500年以上経った今でも変わらない。
_,.　 -‐´,.'　　.lヾ'.､　　　‐---　　 ／/l.　 ヾｰ,-.､_
　　/, './　　　.',:::ゝ'ヽ､　__,,... -､, '.／::!　　 .l　ヽ　｀ '‐ ､
　 /　.,'　　　　 '､:｀ヽ /´　_,,..､_ ｀';:::::,'　　　 l　　'､
　,'　 ,'　　　　 / ',::; ' ',.. -'‐'ヾ､｀":::::l　　　　 !
.　　 l　 　 　 /　 '､!　　ー--‐ヾ'i:::::i '､.　　　 ',
.　　,'　　 　 /　　　!　　　 ､...,,,,,､';::;'　 '､　　　 ',
.　 ,'　　　 ./　　　 |　　　　　,.､_ ',;'　　 ヽ.　　　',







　　 　　 　　　,　 　　　　　　　 ,　　　　､,.　 、
　 　 　 　 　 /　　　　 , 　　／,. -‐‐‐-┴‐-i　　　 　　　l
　 　 　 　 　,','　　.　 /　　;'／　　　　　　　 ,'　　　　　　 :l
.　　　　　　 !l　　i:　 l 　 /´　　　　 　　 __ノ　　 ,.　　　　,'　　　　さて、それでは、
　　　　　　 |ｌ|　/| 　 !　/_＿　　　　 　　｀ﾆ-.=ﾆ,ノ　 　 /
　　　　　　 l' ∨::l 　 i、{,.=＝ミ''''"^　　'",.=＝＜__ノﾉ,/′　　　  古王国に影響を与えるローエングラム家は、
　 　 　 　 　　 ヽ:ヽ、:lヽ!､_仞_.｀ 　 　 　 ､仞_.ノ孑イ′
　　 　 　 　 　　 ＼ `ド'=-　　´　　　|:.　　 　 　 ,'／　　 　 　 　 新帝国滅亡後にどうなったか？
　 　 　 　 　 　 　 |｀‐!　　　　　　　　{::.　　 　　/
　　　 　 　　　 　 /!.::|ﾞ:、　 　 　　 　ﾉ' 　　 　,.'　　　　　　　　　  それは君が一番よく知っていると思う。
　　　　　　　　　 ' l:/l＼ヽ、　‘ｰ--＝-‐'　／
　　　　　　　　 　_l/　l;';.＼ヽ、 　　'''''"　 ,仆、
　 　　 _,,..　-─'´|　　 l;';';.,.＼ヽ、 　 　 //;l　l
　'''"´　　 　 　　 !　　 .:l;';';';:,. ｀ヽ｀ﾆﾆ´‐;';'l:.　!-､
　　 　 　 　 　 .:/　 ..:::::::l;';';';';';.,.,./　　l;';';';'l::::...l　｀ヽ､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,.. -ｰ― -ｰ―- ､- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ﾞ':::｀ヽ、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::､::::::::::::::::::::::::ﾞ i、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l　ﾞ､:::::i:::::::::::::::::::::::::::ﾞ,
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i　　ﾞ､::::i:::::::l:::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::,￣｀｀ﾞ､::i::::::!::::::::::::::::::ﾞ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,'　l:'　　　 ﾞ､:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,' l:::::,'　 l! ,,ｨttｰｧ､-:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:.ﾞ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　.l:.:.l:.:l:ヽli.:;ｨftt-､'　　' 　弋'o;;ﾉ l:.l:.l -､ﾞ,..:..:.l:.:.ﾄ:.ﾞ、
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 '　　 l:.､!:.l:.:.:l.iヾ;or';ﾅ　　　　　~´　.i::.:il _iﾉ.,':i:::l::li:::l ｀ヾ､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l､,'､:li::::l, 　｀¨´　 '　　　　　　,'::::l, - '::ｲ::.lﾞ:l.l:.l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 -―‐ -
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　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　. . : : :.:.:.:.:.:＼:.:. :. : : : . . 　 ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　. . :.:.:.:.ｉ. . : :.:ｉ. ∧:. :. : : : . . . 　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　. . : :.:.:.:ｌ!: :.:.:.:.|: |　ﾐ:. ヽ:. : : : . . . .ﾊ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ′ . . . : : :.|ｌ. : : : l! |　 ヽ ＿:ハ:. :. ノｲ :.
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｉ . . .:.:.:.ｉ: :.:.l !. : :.:.|l |｀￣ ヽ |'. :|:.:. :. : . . :.　　　　　 詳しくは知らないけど、
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 //: ｉ : :斗七爪: : :.ハ! 　 ＿}ﾊ:.:.|:._:. :.:. : .ハ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ノｲ:.i | ｉ : :|: :ハ ﾍ:./　ﾉ〃￣￣从r　ヽ:.:. : ｉ ∧　　　　歴史の中に消えたんじゃないかな。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾊ N∧:ヾﾑィ⌒ }'　　 　 　 　 ハ!　) } .:ｉ: |/ト＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |小 ﾊ小　　　 　 　 　 　 　 |: :jﾆ　':ｉ :| ﾊ !　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ハﾍ:ﾊ　　　　　　 ,　　　/ ｲ7:.ｉ:.∧ﾊ{ }'
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i: ∧ ｉ ヽ ィヽ ｀　　　 .イ . :|:ｌ:ｲ/　}
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |/　从: / ‐ｧ〉､ ‐ ＜　 ! ｉ:.:|/ﾉ'
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {　　 ／￢_/ ム┬‐'　ﾉｲ:.:ﾊ: : :⌒ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {入}_ﾉ　ｲ : く＿＿_ﾊ/: : : : : : : }
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 「ー―　 7:ｲﾐ〃ﾐ〃ﾐﾉ /: : : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |: : : : : : ;: : :｀￣￣ ´ /: : : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |: : : : : : ! : : : : : : : : /: : : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |: : : : : : : : : : : : : :.:/: : : : : : _ｉ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ: : : : : : : : : : : :.:/: : : : : :/  !

　　 　　 　 　 ／　/ 　 　　　 　 　 ／ 　 　 　 ＿＿ ＼
　　 　 　　　/ 　　!　　　　　　/　〃　 ,.-‐＜´:::::::::::｀ヽl
　　 　　　　,l 　　 | / 　 　 　/　/{　／　　　 ＼:::::::::::::ﾘ｀ヽ　　　　  その通り。
　 　 　 　 /　　 ,.Al　| 　 ,ｲλ　!｀V＼　　　 　 ヽ,::::／:⌒!|
.　　 　 　 i　　 / ｰ'>,l! 　| |ハ　|ﾍフヽ,＼　　　 　Ｙ:::::::::::ﾉl　　　　  実際、新帝国滅亡以来、ローエングラム本家の者は
　　　　　 l　 　ヽl ´く　＼|　　＼!, ＼_ ﾊ ヽ._ 　 　 ）::::::://　　　　 表舞台に立つことなく、その存在を消した。
　　　　　 |　　　| 'ｰ´　　 　　 　 　　｀ﾞ　　　 __　 ﾄ--‐'"/
　 　 　 　l 　　 /ﾞ７　　　　　　　　　　　 　 （ﾌヾN＞-イ　　　　　　 新帝国を郷愁する原理主義者達が担ごうと、
　　 　　 / 　 |/　i　　　　　　　　　　　 　　　ヽ込__,,／　　 　 　 　 その血筋を探したことなど幾度もあるが、
　　　　/　　/|!　 l＼　　 　　 　 ｨ_＿_ 　　,. イ‐'´　　　　　　　　　  成功した試しはない。
　　　/ 　ﾉ/￣｀ヽl.　＼　　　　　　｀ヽミｧ ／
　　 　／|/｀ヽ､ 　 ｀ヽ､＼　 　 　　 丶／　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ──今までは。
　　　　 　＼　 ｀丶､ 　｀ヽ＼　 　　　/
　　　　　　　＼　　　ヽ. 　 ｀ ＼＿,／
　　　　　　 　　＼　　　＼ 　 /､>
　　　　　　　　　　＼　　　ヽ/　|





　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣　　￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |  ササキ殿。いや──、
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿


　　　　　　　　　　　　　　 /　ｌ |　' /| lｌl}l |/,ﾍ. V　　　　　　 　 　 　 　 　 / ////
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | |　/lｌ|}l|ｌｌｌｌl!ｌｌｌ|ｌｌ≧､　　　　　 !　　　　　　〃 j////
　　　　　　　　　　　　　　 　 j | /jｌlｌ|ｌ|///jlｌl|ｌ|ｌｌlllヘ.　 　　_　 ＿ 　 　 〃　/////
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 j/　 ll|/// ｌ| l| |ｌｌｌｌｌｌｌｌｌ＼　　　　　　　／　, //////
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　ｌｌ|// !八ｌ| |ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ}:ｈ､_　 　 ＜/　////////
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞‐-ミ/　 jj,ﾉｌｌ|v{VvＶ　 ヾ＾　 ///　/////////
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　 ＼　 　 　 　 /　　　　 　 /　////// '//
　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　 ｀ーｧ''"￣　　 　 　 　 { 　/// ' 　 '
　　　　　　　　　　　　　　 ,′　　　　　　　　K)　.._　　　　　　　　|l / ゝ.._＿,．-‐
　　　　　　　　　　　　　　 }　　　　　　　　　ﾑ)　　　￣　 　 　 　 |/ ＿ ,..　 {ﾜ
　　　　　　　　　　　　 　 ,′　 　 　 ヽ}　　 }_＿＿_,． -‐=≡=-　,,_　 　 　 ｲ
　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　j 　 /　//　////　//　　　//￣￣＼_ｉ_
　　　　　　　　　　　　 /　　 　 　 　 ノ 　 {　//　////　//　　　//　/// 　 }!

　　　　　　　　　　 　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　 　 ｜ アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ミューゼル殿。　｜
　　　　　　　　　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ノ



　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　/　 　 　 　 }
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／/／　　　　　　 　 　 　 /　　　　/,　,1
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　//　 　 　 　 　 l |　　　//　　　 // / |i
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 //〃　　　　 ..二Lｌ.__ j //　　　 // /　lﾊ　　|l
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 // / ,/　　j/　　 / j i /｢ﾌ!　　　/斗ｬ冖jT7￢=
　　　　　　　　　　　　　　 　 // /!ｉ l|　 /l|　　 / /| ///｜ 　 /　//　/　}|　 }l
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　| l|　//|　　,‐ｧ≠≡ミ ! 　/　/厶≠=-lL,刈
　　　　　　　　　　　　 　 　 〃　　j.l.|　/l |　 / ﾍ Ｋ 刈 l.|. /　　/ Ｋ乃ハ7ﾅﾃ‐/
　　　　　　　　　　　　　　 // ｌ　　川 /ｌｌｌl|l /　{ |弋zツ　j/　　　 弋_ｚ ヅ// ///
　　　　　　　　　　　　　　 /　ｌ |　' /| lｌl}l |/,ﾍ. V　　　　　　 　 　 　 　 　 / ////
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | |　/lｌ|}l|ｌｌｌｌl!ｌｌｌ|ｌｌ≧､　　　　　 !　　　　　　〃 j////
　　　　　　　　　　　　　　 　 j | /jｌlｌ|ｌ|///jlｌl|ｌ|ｌｌlllヘ.　 　　_　 ＿ 　 　 〃　/////
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 j/　 ll|/// ｌ| l| |ｌｌｌｌｌｌｌｌｌ＼　　　　　　　／　, //////
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞‐-ミ/　 jj,ﾉｌｌ|v{VvＶ　 ヾ＾　 ///　/////////
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　　　　　　　　　　　　　　 ,′　　　　　　　　K)　.._　　　　　　　　|l / ゝ.._＿,．-‐
　　　　　　　　　　　　　　 }　　　　　　　　　ﾑ)　　　￣　 　 　 　 |/ ＿ ,..　 {ﾜ
　　　　　　　　　　　　 　 ,′　 　 　 ヽ}　　 }_＿＿_,． -‐=≡=-　,,_　 　 　 ｲ _ｉ_
　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　j 　 /　//　////　//　　　//￣￣＼| !
　　　　　　　　　　　　 /　　 　 　 　 ノ 　 {　//　////　//　　　//　/// 　 }

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　,.-‐''"´　　　　 ｀丶　　 ＿
　　　　　　　　　　　,.-''"　　　　　　　_,,,.,..._　｀'"´　 ｀ヽ､
　　　 /　　　 　 ／　　　　　　, -, ‐'´　　　 ＼|　　　　　 ＼
　　　{!　　　 ／　,.　／　　 ／／　　　　　　　ｌ}　,,,.._　　　　ヽ
　　　ｌ'､＿／ ／ ／　　 ／　　　　　　　 ,.- ､ Y´　　｀ヽ　　　ヽ
　　_,,..＞-‐'"／　 　 ／　　　　　　　 ／,.--､ｌ|__　　 ヽ ヽ　　､
_;:ﾆ‐‐ｲ＝‐'　　 _ ‐'　　　　　　／　／∠三ﾐYﾆ､',　　　!｜　　!　　　　  まさか、女性に男性名をつけていたとはね。
.　 l{｀'､ー―‐''"／　　／　　／ ,ィ´/　　　　　　 !ｌ　　　!｜ |　ｌ
　/ ヾ' ＝＝ｧ'´　　／　　／ ／/ /　　 　 　 　 / !　 /　 |　! | !　　　　　　　　　 ｶｲｻﾞｰ
　ｌ/／ /／／　 ／ ／　/　/　/ /　 ,ｨ｀',　､__ノ,.ｲ　ノ_|' / /｜|　　　　 しかも、皇帝の旧姓に戻っていたとは。
　ﾞi/ ／,.ィ　　 /　 /ｒｒ‐/　/　｜ｌ' , '　｀,ｲ_／ヽ≦テﾗ/ｹイ　//,ｲ
　 i/／{/　　 /　　ｌ/‐/　/ﾆﾆﾆｌ|/　 ｒ'´／｀ ﾌ/ゝﾆｼ _,._ノ／ '//　　 　 おかけで探すのに苦労したよ。
　 {/　/　 /　!　　/ ´ ｌｌ |'"て`7ｌ!　/｀/´　,.'　 ー‐''"‐= ''7 ／/
　 ヽ　!　 ｌ　 ｌｌ | ﾉ　 ,ｲ', ｌー‐/　'､/, '　　/:::..　　　　 -='-イ ﾉ !　　　　  ああ、姓を戻したのは英断だな。
　　　 ',　ﾊ　 '､',ヽ　 ヾ',ヾ'､/　　// 　 ,ｲ :::::::.　　　　　 　 ｆ'´| !
　　　　ヽ! '、 |｀ｒ､ヽ　 ヾｒ;/　　//　　/::| ,.-‐''"´￣ｆ'ヽ　 ｌ! ｌ !ｌ　　　　　ローエングラム家の直系が本当は滅びもせず、
　　　　　｀` ヽ'､_ Ｔ‐ｆ''´　/　　'"　　 '-''´　,.-‐'",ｨ "´　,ｲ/ｌ ｌ !
　　　　　　　　　 〈　 ｌ､　 '､　　{　　　　 ,.ｲ=‐;:ﾆ'"　　, ' /ｊ ! ﾄ,!　　　 　 古王国に今もいると知れたら、、
　　　　　　　　　　',　 ｌ ヽ　ヽ　　　　　　ﾊ￣_,,..　　, '　/ｲ ﾊ !｀
　　　　　　　　　　 ヽ ﾊ　　　　　　　　　　',´　　　/　　´｜ﾄ!ヾ､　　　　 どんな騒動が起こるか想像もつかない。
　　　　　　　　　　　 ヽ ｀　　　　　　　　　　ｌ 　 , '　　　/ |ﾊ'､
.　　 _,,..-―-､　　　　 ヽ　　　　　　 　 　 　 !'"－-- ､/　!､_　　　 　 　 くくくくく。
..,.-'´　　　　　 ｀Ｔー－-ヽ　　　　　　　　 　}::::::::::::::::::::::｀7´::ｌ
´　　　　　　　　 ､　　　　 _>-‐=ニニ=- ､ ハ::::::::::::::::::/￣ヽｌ＼
　　　　　　　　　　ヽ　 ,.-'－''"´　　　　｀'' ﾆミヽ::::::::::::!　　　ｌ!
　　　　　　　　　丶　ヽ!　　　　　　　　 (´ﾞ)　　 ｀ｽ:::::::!　　　 ｌ!ヽ
　　　　　　　　　　 ＼｀!　　　　　　　　 _｀　　　 / ヽ::::＼　 ,.､l|
　　　　　,　－-　､　　ﾞ|　　　　　　　　(__)　　　/　　ヽ::::::｀ｆ ｀ ヾ







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　　　　　　　　　　　  /.:/ . : : : : ｉ´￣/￣j7//　 :::/ 　 ,彡芸冬ミ〉: |- ､: : :.八
　　　　　　　　　　　 :./ . 小 }:.:|:|: : :{xfﾃ芸ミ、／　　 ′{ﾟ:::::::::|l/.:.:.以 ｝ : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　 / . : : :乂从{: :.ぐ{ ｛ﾟ:::::::}　　　 　 　 ､つ刈l: : : l,／: : : :./ : : :＼
　　　　 　 　 　 　 /: :/: : : : : |:.:.＼人 ､つУ　　　　　　　｀¨"'|l : : 八.:.:./: /: :ﾉ 丿））
　　　　 　 　 　 　 : :/: : : : : : | : : : i:｀ヽ｀¨"　 　 `　　　 　 　 八:./ : ://／／／
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　　　　　　　　　　　　 ＼八＼ :＼从: :ﾄ､个　　　　 　 　 ／乂辷彡′
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　｛, '　　　　　　　　　.／,.. ------- ､.._ ヽ. 　 　 　　 ﾞ､
　/　　　　　　　　　,:'"´　　　　　　　　　｀`l　　　　　　 ﾞ;　　　　 さて、やっと本題だ。お待たせした。
　|/ 　 　 　 　 　 / 　 　 　 　　　　　　　　j 　 　 　 　　}
　l|,　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　 ,ノ　,ﾉ　　　　　;'　　　　 一つ君達に頼みたいことがある。
　 ﾞ|　　　　　| ./''=;;､､_　　　　　　　 ;;=ﾆ- ''ノ'　　　　 /
　　ﾞ､　 l 　 　N'￢;;ｪyﾐ-: . .　　　-彡ry;T'ー-彡_,ィｲ'　　　　　 いや、たいしたことではないんだ。
　　 ﾞ､､ ヽ.　 ﾞ､ヽ- 二-': : : : .　　　 -:ニ -': : :.7｀ ﾉﾉ
　　　ヽヾ-ヽ､ ＼　　　´ . : : : |　　　　　　　　;'／／　　　　　　 ただ君にしか出来ないことでね。
　　　　` ､`ﾞ､ ｀`ﾞ`　　　　.: : : | 　 　 　 　 　 ;'_／
　　　　　　｀`ﾞ､ 　 　 　 　　: : |, '　　　　　　/　　　　　　　　　　 必ずよい返事が聞けるものと信じているが、
　　　　　 　 　ヽ　　　　_　　　-　　　　　　,:'
　　　　　　　　　〕:､　　　￣￣￣￣　　 ,イ|　　　　　　　　　　　 話を聞いてくれるかな？
　　　　　　　　,/:|　＼　　 　 ￣　 　 ／　 |＼
　　　　　　_／　 |.　　 ＼ 　 　 　 ／　　　|　 ＼
　　 ,.. - '"/ 　 　|　　　　｀` ;==､´ 　 　 　| 　　 ;ヽ､
''''"´　　　/　 　　|　　　　　/　　ヽ. 　 　　|　　　｀､　｀ヽ.､
　　　　　/. 　 　　| 　 　　∧　　　∧　　　|　　　　ﾞ､　　　 ｀`ｰ-､._







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　　　　　　　　　　　　　　/.:/. . . : : : : : :.:/　} ///イ:.:|´ 　 　___＼: 从/: : : : : : l　　　　　 ──どうぞ。
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　　　　 　 　 　 　 　 　 :./ . 小 }:.:|:|: : :{　--≠-、／　　 ,彡芸冬ミ/.:.:.以 ｝ : : : : ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 / . : : :乂从{: :.ぐxfﾃ芸ミ　　　 　 　 ､つ刈l: : : l,／: : : :./ : : :＼
　　　　　　　　　　　　/: :/: : : : : |:.:.＼人 ､つУ　　　　　　　｀¨"'|l : : 八.:.:./: /: :ﾉ 丿））
　　　　　　　　　　　　: :/: : : : : : | : : : i:｀ヽ｀¨"　 　 `　　　 　 　 八:./ : ://／／／
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　　　　　　　　　 　 　 　 ＼八＼ :＼从: :ﾄ (⌒'彡'　　　　 ／乂辷彡′
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　　　　　　　　　　　　　　 , イ　,　　、　 　 ﾞヽ、
　　　　　　　　 　 　 　 ,イ　 　,!　　 |　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 |　　,イ-.|　　 |　　　　　　',
　　　　　　　 　 　 　 /,＞' ﾞiゝ､|　　 |　　　　　　 i　　　　  じゃあ、失礼するよ。
　　　　　　　　　　　/;.ﾞi　　 ￣/　　/　　　　　　　|
　　　　　　　　　　 /　 i｀.‐　 /　　/ i　　　　　　　|
　　　　　　　　　　 !从|ﾞー-彡 ／／　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 彡イヽ彡从从从从从丿
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　　　　　　　　　　　　　 　 ／､; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;　 !、
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　　　　　　　　　　　　　 !, ; ; ; ; ; |; ; ￣￣T￣; ;| ; ; ヽ
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　　　　　　　　　　　/ i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ゝ
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　　　　　　　　　　　 ー-,-､,＿　 ＿　　＿ ,-ー―T"
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　　　/　.／　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　!／　　　　　　　　　_,､. ／　　　 　 　 　 ',
　　, '　 　 　 　 　 　 , ‐'_,,,.lr '"' -､　　　　　　 ',
　 ,' /　　　　　　 , -´'"´　 ´￣ ｀"!',　,　　　　　i　　 　 もうお帰りかな？
　 ! !　 　 　 　 , '　　　　　　　　　 ,!'　l　　　　　,'
　 !'l 　 !　　,' /　　　　　　　　　_, '　ノ　 , '　　,.'　 　 　 よろしければ送ろうか？
　　 ',　l　　 l,l｀"ﾆ-_､_　　, i-‐''.ﾆ;ﾆ;‐二..,_;=ri´
　　　'､ ',､　ヾ'､´｀ﾆﾞ｀''｀´　　　´ ｀ﾆﾞ.｀　,') 〃　　 　 　 依頼の件で、ニューソクデ達にも話を通しておきたいからね。
　　　　ヾ､'-;､ミ-_　　　　　|::　 　 　 　 .,'_'ノ
　　　　　｀ｰ,'､｀"'　　 　 　 !::　　　　　 /
　　　　 ,.-,.'　l'､　　　,＿＿＿＿,　　,.ｲヽ､
_,.　 -‐´,.'　　.lヾ'.､　　　‐---　　 ／/l.　 ヾｰ,-.､_
　　/, './　　　.',:::ゝ'ヽ､　__,,... -､, '.／::!　　 .l　ヽ　｀ '‐ ､
　 /　.,'　　　　 '､:｀ヽ /´　_,,..､_ ｀';:::::,'　　　 l　　'､
　,'　 ,'　　　　 / ',::; ' ',.. -'‐'ヾ､｀":::::l　　　　 !
.　　 l　 　 　 /　 '､!　　ー--‐ヾ'i:::::i '､.　　　 ',
.　　,'　　 　 /　　　!　　　 ､...,,,,,､';::;'　 '､　　　 ',
.　 ,'　　　 ./　　　 |　　　　　,.､_ ',;'　　 ヽ.　　　',









　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ‐== __　 ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 -=ﾆ　　￣￣ _　 　 ｀ｰ ､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　 ´ 　 　 　 '｀⌒ヽ　 　ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ /　／　 　 　／
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〃 イ　/　 __彡／　／ 　 }　 　} 　 　 }
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 人{　 !　{　小,／ ｀メ､|　 　′ 　,　　　　　　　　　  結構さ。
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／{{　　 {　　 ,似ﾑイぅぇｘ 　/　　 /　　 　 !
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / 　 　 　ⅱｉＶ{　′ 　 伝ぅУ　　 ｲ　 　 　 |　　　　　  話も僕から通すよ。
　　　　　　　　　　　　　　　/ / 　/　/ {i　圦　､_　　　／ 　 ／丿　　′ i!
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 从{八 　 {　从　i∧＇ ー´ 　 ／¨　　　 /　　ii　　　　　  それで十分だろう？
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ'　　　Ⅵ　 ￢≧=彡'　≫-彡ｲ《 /}　}ト､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 r′＾,<二ﾆ=-厶厶 _ｉ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i|　 /ﾆ／／二ﾆ=┐ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {i:レ仁{ﾆ/二二ﾆ=-}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }》 /ニⅣ二ニﾆ=-＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ムｲﾆ／_{二ニﾆ=-､　}
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 Ⅳ__二＼二ﾆﾆ=-〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ′　/ﾆ}ﾆ}二ﾆ∨ニニ=-ﾍ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {　　 {二|７ニニ=∨ニニ=-ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ､　 i二!'二ニニﾆ》二ﾆﾆ=‐ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i> Ⅳ二二ﾆ=-〈　}二ﾆﾆ=-ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 // |{二ニﾆ=-／} |__二ﾆﾆ=-ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /八 }{／二ﾆﾆ=-／￣二ニﾆﾆ=〉
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／={r' f'二ニﾆ=-≪二二二ニ⇒ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {⌒>'／≧ｒ'＾二二二ニニﾆ⇒
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /={／／_〃二二ニニﾆ⇒
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 斗ｒ/ニ{ﾆﾆⅦニニニﾆ⇒　!

　　　　　　　　　　 , -一　 ￣｀　､
　　　　　　　　 _／: : : : : : :　 _＿ｊ＼
　　　　　　　 /. : : : : : :　　／‐-､: : ﾊ
　　 　 　 　 /: : : : : : : ,　/＝=、　ヽ: '､　　　　　 くくっ。
　　　　　　 , : : : : : : : :ヽi ィや　　ｬ}: . ヽ
　　　 　 　 {: l:ﾊ : : : i､ト ゝ￣　 　 ｀ iﾙ^`　　　 では、よろしく頼むよ。
　　　 　 　 ヽl': :ゝゝ ゞ　　　 　 ,＿ ,ｲ
　　　　　　　丶: {（( _　　　　 　 　 ‐ '　　　　　　 連絡は定時に、先ほど渡した法印で行ってくれたまえ。
　　　　　　　　 ',:｀T へ　　　　　　　 }
　 　 　 　 　 　 |: :ﾘ　　 ￣￣　 ｒ一'′
　 　 　 　 　 　 l//￣￣￣￣二ﾊ
　　　　　　　　 ,l/｀丶､:.:.:.:.:.:./　　ﾄ､
　　　　　　　 _〈　　 　 ＼:.:./＼／l l＼‐-　 __
　　　　 _　 ´　 ﾍ　　　　/V:.:.:.:ヽ　ヽ.ヽ＼　　 ｀丶､







　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 r　ﾆ=ｰ: : : : : : : : : ＞ ､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　-=j: ´: : : ＿,.: : : : ＜: : : : ＞.､ _
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /,ィ/⌒: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 二ニイ　_,ｨ
　　　　　　　　　　　　 　 　 l:{/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＞ ､: : : : : : ｀￣: : ＜
　　　　　　　　　　　　　　　,j∨: : : : : : : : : ト: : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : ､ヽ
　　　　　　　　　　　　　／／/: : : : : : : : : :|　 ＼: :ゝ_､: : : : ﾊﾉ: : : : : : : : :＼ヽ　　　　　 わかっているさ。
　　　　　　　　　　　　/／ィ ′ : : : : : : ﾊ: !　 ／￣｀ヽ:.ｰ: : l : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　 　 　 　 　 /八　∨: : : : : : 乂: : l　　　ｨf｡示ハ: V,へ: : : : : : : : : : :ﾊヽ
　　　　　　　　　　　{!　 l　 |: : {: : 斗匕ｰﾉ-ゝ　 "乂ぅﾘ i:l ﾊ´　!: : : ハ､: : :ヽ: i
　　　　　　　　　　　｀　,′ i: ﾄ:ゝ: :乂ィﾃ:ﾊ 　 　 　 "　 ﾉi: :ﾊ ｲ: : : 八:ハ:!ヽ∨
　　　　　　　　　　　　/ ､ ィﾊ:..ヽ:.ーゞ 乂ｿ　,　　　　　 'ﾉ:: : l: !: : /ノ ﾘ　}′｀
　　　　　　　　　  ＞く ーy: j: : : : i＼: ミ=- 　　_　，　,イノｲ: : :／ ´
　　　　　　　　　  ::::::::::＞l: ﾊ: : : : l: : l｀: : ゝ　_　　　 ／　彡イ　 _ｉ_
　　　　　　　　　  :::::::::::::∧:{　ゝ=-!: : : : : l: :トミ ｰ l´_,イ´ 　 ﾄ､  !
　　　　　　　　　  :／:::::::::/｀　　　 ゝ: ﾋ_, ーゞｰr yf　　　　／::::ﾊ
　　　　　　　　　  ::::::::::::/ 　 　 　 　 ￣＿＿／jｰti　 _,.／:::::::::/::ﾄ､
　　　　　　　　　  :::::::::/　　　　　　　／:::::／::,ィ:i:i/ｰ／::::::::::::/::::::::::＼
　　　　　　　　　  ::::::/　　　　_, ィ￣:::::／:::,ｨ /:i:ij イ:::::::::::::::/::::/"＿::::ヽ_
　　　　　　　　　  :::::〉_,ｨｰ=く::::::::::::::::/:::,ィ　ﾚ:／ /::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::::ﾊ
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　　　　　　　　　  :{:::::::::::::::::::::::::::::://　　ヽ／　 ,:::ヽ:-:::;_::::::::::/:::::::::::::::::::::::ﾊ
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三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 〕ｈ､
-_-_-_-r|i:i:|_-_-_-_-_-_-_-_-_-_|i:i:l-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-|i:i:|-_-_-_‐＞''~
-_-_-_-r|i:i:|_-_-_-_-_-_-_-_-_-_|i:i:|-_-_- ＿＿ ＿＿＿＿＿ _-_-_-_-_-_|i:i:|二＞''~
二二二 |i:i:|ニニニニニニ二二|i:i:| : : ´: : : : : : ｀: . 、 ＿＿＿〕-_-_-_-_-|i:i:|''~
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　　　　　　　　r |:::::::|::::: |　　　　　 ' :::::::::/　　　　ヽ,!::::::::,':::::|
　　　　　　　　|::::',::::::. ::::|{ テチミ　 ヽ:::/　 テﾁミ } .!::::::,'::|::::!　　　　 さすがに隠し球としちゃあ、びっくりもんだ。
　　　　　　　　|:::::| i::::ヽ::|　辷_::ﾉ　　 ｀'　　.辷_::ﾉ　 |:::/:::::!::::!
　　　　　　　　|:::::| |:::::::｀|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |/:::::: |::::|　　　　 よく見つけたわー。)
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　　　　　　　　|:::::|　 ＿＼:!ニ:! ＼　　　　, '　 |ニi.! ─- ┴-､
　　　　　　　 /三三三三i｀ニ:|　　＼__／　　｜ニ',三三三ニヽ
　　　　　　　'三三三三 ,'三ﾆ:!　 ／､__7ヽ　　|三 :' 三三三三 |　　　　　 【 盗聴してた。】
　　　　　　 i 三三三三/三三| ./ 〉 ,{ }ヽ ＼　!三ﾆi三三三三｜
　　　　　　 |三三三ﾆ/三三ﾆ| i./ /i | i　',　 ' | 三｜三 i三三. !







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　　　　　 　 　 i:::i::::::|:::::::|::!　V::::::::::::::|彳´　Y´∧:::::::|::::::::::!:::::|　　　 　 (アズにゃんは、機を見るに敏だけど、
　　　　　 　 　 |:::|:::::|::::｀T:t==V::::::::::::i　, ,示弐ヽi:::::::|:::::::::!|:::::i
　　　　　　　　 |i::::::::|::::::::| .=二＼::::::::|　"ｲノ}..:i .i|:::::::ﾚ=､:/|:::::|　　　　  その機を見つけると、待てない性格だから、
　　　　　　　　 ﾚ:::::::::::::::i//ろ:心 ＼:::! 　.弋:ﾆﾉ　|:::::::::| i/ .|:::::|
　　　　　　　　　|::::::::::::::|. ﾞ 乂ｿ∧　　　　　　　　 .i:::::::::.ﾚ　 .|:::::|　　　　 計画を前倒しにして突っ走る癖がある。
　　　　　　　　　i:::::∧::::|ヽ. 　 ｰ '　　'　　　　　　 |::::::::::|　　.|:::::|
　　　 　 　 　 　 V::::::ﾍ::::∧　　  　　　, ､　　 　　 |::::/|::!　　.|:::::|　　　　 選挙の時もそうだった。
　　　　　　　　　/:::::::/:ﾍ|::::ゝ　　　　　　　　　　 ｲ::/ .|/　　 |:::::|
　　　　　　　 　 i:::::::/　　i::::::::::ー　 _　　　_　イ| |:/　　　 　 |::::::|　　　　今回も、つつけば動きを早めるだろうから、
　　　　　　　　 /:::::/　　　i::ﾍ::::ﾍ　　　i　　　　 | ﾚ　　　　　 |::::::|
　　　　　　　 /:::::/　　　　i:::::＼::i　_ / ｰ ､　 ノ ヽ_＿　　　.|:::::::|　　　  つついたんだけど──。)
　　　　　　　 i:::::/　　　　/ .入:::ﾍ ﾍ∧　　 inヽ　./=/⌒ヽ-.|:::::::|
　　　　　　　/:::/　　 　 / 　 ﾍ＼:ﾍ ヽ∧　/Uiヽｲ | |　　 ﾄ|　ﾍ:::|
　　　　　　 /:::/　　 　 /　　　 ﾍ.|　　 ヽ∧i | | |ﾍ .| |　　 .ﾄi 　 V
　　　　　　 i::::/　　　　i　　　　　ﾍ　　　.ヽ弋 ﾉ.し .ﾚ　　　 .i　　　ヽ
　　　　　　/::::i　　　　 |　　　　　　i　　　 .ﾍ∧.| i.|//　　 　.i　 /　ヽ
　　　　　　i::::::|　　　　 |　　　　＼ ﾄ､　　　　ﾍi.| iﾉ'　　　 　 | 　 -‐ ﾍ
　　　　　　|::::::|　　　　 !　　　　　｀ﾆミ ､　　　 ﾍ /　　　_　　|　　　Tフ
　　　　　　|::::::| 　 　 　 i　　　 へKﾆ､ .ﾍ　　 　ν-‐　　　＼ﾚ ´　 .i
　　　　　 i:::::::|　　　　　| レ　　へ、ヽ　 ,｀ｰ ´　　　　　　＿ﾉ　　　 |
　　　　　 i::::::::|　　　　　!　 ／　　　＞　　　　　　　　 ｲ　　　　　　　|
　　　　　i::::::::::|　　　　　 V ﾍ　 　 /　　　　　　 　 ／　　　　　　　　 !
　　　　 i:::::::::::|　　　　　　 　 ﾍ　　　　　　　　 ＜＿＿＿＿　 - ‐ ´
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　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　 旧帝国の遺産かあ──。　 |
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　 　 　 　 /　　 ,.Al　| 　 ,ｲλ　!｀V＼　　　 　 ヽ,::::／:⌒!|　　　  アッカドの古い法神神殿にあるという。
.　　 　 　 i　　 / ｰ'>,l! 　| |ハ　|ﾍフヽ,＼　　　 　Ｙ:::::::::::ﾉl
　　　　　 l　 　ヽl ´く　＼|　　＼!, ＼_ ﾊ ヽ._ 　 　 ）::::::://　　 　 それを、こちらに持ってきて欲しい。
　　　　　 |　　　| 'ｰ´　　 　　 　 　　｀ﾞ　　　 __　 ﾄ--‐'"/
　 　 　 　l 　　 /ﾞ７　　　　　　　　　　　 　 （ﾌヾN＞-イ　　 　 　 それは君にしか出来ない。
　　 　　 / 　 |/　i　　　　　　　　　　　 　　　ヽ込__,,／
　　　　/　　/|!　 l＼　　 　　 　 ｨ_＿_ 　　,. イ‐'´　 　 　 　 　 　 無論、高名な傭兵達に依頼を出すんだ。
　　　/ 　ﾉ/￣｀ヽl.　＼　　　　　　｀ヽミｧ ／
　　 　／|/｀ヽ､ 　 ｀ヽ､＼　 　 　　 丶／　　　　　　　 　 　 　 　 成功報酬にはなるが、相場以上の報酬も出すさ。
　　　　 　＼　 ｀丶､ 　｀ヽ＼　 　　　/
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　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ :: :: :: :/ :: /:: :: :: ::､ :: :: :: :: :＼
　　　　　　　　　　　　　 /:: :/:: :: ::/:: :,'::: :: :: :: :::|:: ::', :: :: :: :ヽ
　　　　　　　　　　　　　' :: /:: :: ::/! :,ｲ :: :i :: :: ::∧:: :|:: :: :: :: ::ヽ
　　　　　　　　　　　　,':: ::/:: :: ::/ .V .| :: :|:: :: :: ! .',:: :!:: :: :: :: :: :!　　　　　　(ローエングラムの血統をわざわざ探し出して、
　　　　　　　 　 　 　 ':: ::,' :: :: /　‐- ,! :: :!:: :: ::,' _ ':: |', :: i :: :: ::|
　　　　　　　　　　　 |:: :::|:: :: ,'　 　 　 ',::｜:: :: '　　' :| '; ｜:: ::! :!　 　 　 　 なおかつ公表しないんだから、
　　　　　　　　　　　 |::i:: |:: ::,'　　　　　 '; |:: ::/.　　 V　.', |:: :: |: |
　 　 　 　 　 　 　 r‐|::| ::ﾄ;: ' xてチﾐx　ヽ'､/　 イテチx|::!:: ::,':: |､　　　　　　 その遺産をどうにかするのに、
　 　 　 　 　 　 　 ' ::|::|',::|:ﾘ　　.辷__ﾉ　　　　　　辷__ﾉ　ﾘ|::/ :: :!::'..
　　　　　　 　 　 ,':: ::|｀!:｀!:|　　　　　　　　 , 　 　 　 　 　 |/:: :: :|:: :::.　　　　  新帝国皇室の血筋が必要なんだろうけど──。)
　　　　　　　　　,:: :: :! :: :: :'　　　　　　　　　　　　　　　　 !:: :: :: |:: :: :.,
　　　　　　　　　|:: :: |:: :: :: :i.,　　　　　　　　　　　　　　 ./:: :: :: i.|:: :: ::l
　　　　　　　　　|:: :: |:: :: :: :|_,　　　　　 　 ´｀　　　　　 /!:: :: :: :!.!:: :: ::|
　　　　　　　　　|:: :: |:: :: :: :| :: ､　　　　　　　　　　　 , ' .|:: :: :: '｜::: :::|
　　　　　　　　　|:: :: |',: :: ::｜:: ::｀　､　　　　　　　 ／ 　 !:: :: ::'　!:: :: ::|
　　　　　　　　　|:: :: | |:: :: ::|'､ :: :: :: |｀　　- 　 ´ |　　　｜:,'::/　.|:: :: ::|
　　　　　　　　　|:: :: |　,:: :: :! ヽ, -‐∧　　　　　ﾉヽ　　　|:/:/ 　 |:: :: ::|
　　　　　　　　　|:: :: |　 ヽ､:| ／ / |　 ｀　､　-´　 |｀､ 　 ' ´.　　 ! :: :: !
　　　　　　　　　|:: :: |／￣｀　　|　 !　　/rYr､　　,'　 i｀　､ 　 　 |:: :: ::|
　　　　　　　　　ﾚ.' ´　 　 　 　 |　 ',　//i h i '.,､ '　　|　　 ｀ '.‐┘:: :: |
　　　　　　　　 /　　 　 　 　 　 !　 .'´/ / |.| | .V.　　 |　　　　　　 ｀ヽ|
　　　　　　　　' 　 　 　 　 　 　 |　　.i　'i　|.| |　|　　　|　　　　　　　　 ｀,
　　　　　　　 i　　　　　 　 　 　 L　 .| { |　!.! !　!　 　 |　　　　　　 　 　 i








　 　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　 -─ ‐-
　　　　　　　　　　　　　 　 ／ :: :: :: :: :: :: :: :: ｀::.､
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : :: :: :: :｜:: :: :: :: :: :: ::;＼
　　　　　　　　　　　　 / :: :: :: :: :: /|::i :: :: :: :: :: :: :: ::'
　　　　　　　　　　　　 ::|:: :: :: :: ::/ .|::|:: :: ::|::i､:::｜:: :: :.
　　　　　　 　 　 　 / :: |:: :: :::/:/　 |::|:: :: ::|::! ' : |:: :: :i::!　　　(遺産が何かより、遺産で何をするかよねえ。
　 　 　 　 　 　 　 /:: ::｜:i:: ::!/　　 V' :: :: |ﾘ　| :|､:: ::|::|　　　そういう意味では遺産の情報も必要かな。
　　　　　　　　　　':: :: /| :|:::｜　　＼ |:: ::/ ノ　V !:: /i !　 　 とはいえ、真偽が怪しいのを加えると腐るほどあるしなあ。
　　　　　　　　　 ,:: :::/ .| :| :: ! テﾁﾐx ヽ/　ﾃﾁﾐx |::/::|:|
　　　 　 　 　 　 : :: :'　 |:: ＼| 乂_::ﾉ 　 　 乂::ﾉ /!':: /::!　　  めんどくさ！
　　　　 　 　 　 |:: ::,'　　,:: :: :|　　　　　 ,　　　　.: :::i:, :::|
　　　　 　 　 　 |:: ::|　　 ,:: :: |､　　　　 _　　　 ,':: :: |: :: |　　　アズにゃん、いっそのこと、
　　　　 　 　 　 |:: ::|　 __ ,: :::|r/＼　　 _　, ィ　|:: :: |:: : |　　　あの娘を担いでクーデターとか頭煮えてること考えてくれてたら、
　　　　 　 　 　 |:: ::／ﾆﾆ＼:|{　 ヽ ／ _ ゝ.! ヽ!:: :/､:: :|　　　こっちも楽だったのに。)
　　　　 　 　 　 |::/三三三 ｀ﾆヽ .i　 ‐_コ　!ﾆ',|, ´＼ ::!
　　　　 　 　 　 |:i三三三ヽ三ﾆ |.|　 　 ﾉ　|三ヽ三ﾆ ヽ
　　　　 　 　 　 |:|三三三 ｜三 ∧　　r' V|ﾆ／三三ﾆ!　　　 　 ,⊆)　　　　　　　　 　 　 ｎ
　　　　 　 　 　 |:.三三三 ｜三i三 ,　/| ! .}ヽ三ﾆ/三｜　　　 └っ ）　 に二二l　　　 /厶__
　　　　 　 　 　 |::ヽ三三三ヽ./三三Y| u./三}三.|三ﾆ !　　　　  └‐'　　　　　　　　 　 └'^ｰ┘
　　　　 　 　 　 |:: {三三三ﾆ/三三三ヽ/三/三. |三ﾆ |
　　　　 　 　 　 |:: ',三三三/三三三o/三./三三| 三ﾆ'
　　　　 　 　 　 |:: :|.}三三/三三三o/ !ﾆ/.三三 |三ﾆ{
　　　　 　 　 　 |:: :| l三 /三三三ﾆ/ヽ|/三三三 !三ﾆ!

　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 (まあ、ちょっと猶予もあるし、ぼちぼちやりますか。)　  |
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ／



──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐


　　　/　.／　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ
　　　!／　　　　　　　　　_,､. ／　　　 　 　 　 ',
　　, '　 　 　 　 　 　 , ‐'_,,,.lr '"' -､　　　　　　 ',
　 ,' /　　　　　　 , -´'"´　 ´￣ ｀"!',　,　　　　　i　　　  勿論、期日は設けさせて貰う。
　 ! !　 　 　 　 , '　　　　　　　　　 ,!'　l　　　　　,'
　 !'l 　 !　　,' /　　　　　　　　　_, '　ノ　 , '　　,.'　　　　 まあアッカドに派遣するんだ。
　　 ',　l　　 l,l｀"ﾆ-_､_　　, i-‐''.ﾆ;ﾆ;‐二..,_;=ri´
　　　'､ ',､　ヾ'､´｀ﾆﾞ｀''｀´　　　´ ｀ﾆﾞ.｀　,') 〃　　　　　 早々に期限を切ったりはしないが、月をまたがれても困る。
　　　　ヾ､'-;､ミ-_　　　　　|::　 　 　 　 .,'_'ノ
　　　　　｀ｰ,'､｀"'　　 　 　 !::　　　　　 /　　　　　 　 　 月末までに、とお願いするよ。
　　　　 ,.-,.'　l'､　　　,＿＿＿＿,　　,.ｲヽ､
_,.　 -‐´,.'　　.lヾ'.､　　　‐---　　 ／/l.　 ヾｰ,-.､_　　　 百戦錬磨の君達なら、十分な時間だろう？
　　/, './　　　.',:::ゝ'ヽ､　__,,... -､, '.／::!　　 .l　ヽ　｀ '‐ ､
　 /　.,'　　　　 '､:｀ヽ /´　_,,..､_ ｀';:::::,'　　　 l　　'､
　,'　 ,'　　　　 / ',::; ' ',.. -'‐'ヾ､｀":::::l　　　　 !
.　　 l　 　 　 /　 '､!　　ー--‐ヾ'i:::::i '､.　　　 ',
.　　,'　　 　 /　　　!　　　 ､...,,,,,､';::;'　 '､　　　 ',
.　 ,'　　　 ./　　　 |　　　　　,.､_ ',;'　　 ヽ.　　　',
──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐

　　　　　　　　　　　　 -‐　￣￣ :::::::: ‐- ,
　　　 　 　 　 ,...:´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　／::::::::::::::/::::::::::/::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　/:::::::::::::::: /::::::::::/::::| :::: |::::::::::';:::::::i::::::::::::ヽ
　 　 　 /:::::::::::::::::/::::::::::/:::::/ヽ::::|::::::::::::',:::::|::::::::::::::::',
　　 　 .:: |::::::::::::::;'::|::::::::!::::: '　 ' ::i､:::::::::: |::::| :: |:::::::::::.
　　　 |:::::|::::::::::::/ﾚ{::::::::|:::::,'　　|/　ヽ:::::::|::::|:::: !:::::::::::γ..､
　　　 |:::::|:::::::::/､__ ';::::::|:::/ __／　　 ';::::,'::::;'::::::|::::::::::: |:::::::.　　　　　 もう一つの問題は、あの娘よね。
　　　 |:::::|::::::::i　　　 ;:::::!/　　　　　　 V;::::,':::::: |::::::::::: |::::::::.
　　　 ,:::: !､::::::!　x=z､ヽ|　　　　ﾃチﾐx　V::::::::::|:::::::::::,'!:::::::::!　　　　　相当な魔術師だわ。
. 　 　 ',::::|::＼:| { .ん:';.　　　 　 ん: ::}　　|::: i:::: !ヽ::::/ |:::::::::|
　　　　､:::!::::::.｀　弋ソ　　 　 　 `─′ . | :::|:::::|　 }'　 !:::::::::!　　　　　さすがは、有名な傭兵よ。。
　　　　 ｀,|::::::i:.　　　　 ' 　 　 　 　 　 　 |::: |:::::| ./　　|:::::::::|
　　　　　 |::::::|::',　　　　　　　 　 　 　 　 |::: |:::::|/　　 .|:::::::::|　　　　　 ちょっと舐めてた。
　　　　　 |::::::|:::::,　　　　- ､　　　 　 　 ,'|::: |::::,'　　　｜:::::::|
　　　　　 |::::::|::::::＼　　　　　　　　　／　!::::|::/　　 　 |:::::::::|
　　　　　 |::::::|::::::::|　｀　 ､　　　,　 ´├‐ |:::,i/　 　 　 .|:::::::::|
　　　　　 |::::::|､::::::!　　 r- T_´ -‐ ´　　 |/-─‐- ＿｜:::::::|
　　　　　 |:::__! ＼:|__／!∧/∧　　　　 ｲ　!　 ／　　　｀;:::::::!
　　　　　／　 /　｀　　'/ { }^ヽ',　　　/｜｜/　　　　　　',::::|
　　　　/　　 /　　　　// .i i　 ､ヽ　 / . !　|´　　　　　　　i:/
　　　　　　　'　　　 .// //!.| i　|　.V　　|　|　　　 　 　 　 |
　　　 i　　 .i　　　　{ .V./ | { }　!.　　 　 !　|/　　　　　　　|
　　　 |　　｜,'　　　ヽ_/　.ﾄ _／.　　 　 |　i　　　　　　　 /
　　 ノ!　　 i/　　　　 | |　 | |　　　　　　| ,'　　　　　　　 ハ
　　{　　　 /.　　　 　 | |　 | |　　　　　　| i　　　　　　　　　ヽ

　　　　 　 　 　 　 ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
　　　　 　 　 　 　 ┃　 魔術師は普段から、自身や自身の装飾品に幾つもの魔術をかけているし、　 ┃
　　　　 　 　 　 　 ┃　 呪物も多く所持している。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┃
　　　　 　 　 　 　 ┃　 貴顕の魔術師ともなれば尚更だ。　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　 　 　 　 　 ┃　 (貴顕は生来魔力が高く、生まれながらにして魔術師の資質を有している。)　 ┃
　　　　 　 　 　 　 ┃　 だから、普段から色々な魔術反応があっても当たり前。　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　 　 　 　 　 ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋



　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,==ｲ1＞
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　＼│　　　　　　　 ＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:.:ヾｿヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　│　　　 ／´￣　　　　￣｀ヽ、　　　　　　　　　　　　　 i:.:.:.c:.:.:.:.:i
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ──┘　　 ／　　　　　　　　　 　ハ　　　　　　　　　　　　　 ヾ,ｨ　_ｧノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∥　　　／丁´｀ヾ、／　 l　　　　　　　　　　　 　 　 .|_j |=´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,〃　　　　　　｀l　　 ＼　　.|　　　　　　　　　　　　　　,j＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ij　　ノ　　　/:.:.|l　　　 ＼ .|　　　　　　　　　　　　 .∠二７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..∥::.:.:ゞ　　　.i:.:.:.il　　　　,ｨｿﾊ　　　　　　　　　　　　|[＿　　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∥:.:.:.:|　　　　l:.:.:.:li　　　 {.{´｀}.}　　　　　　　　　　　　＼ ＼　　 　 ／　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　 　,-=≠'''"´=＿ノ＿＿,,ﾆ=イ｀"''''ー-ｧ=彳　　　　　　　　　　　 　 .|l　|　　　　＼　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー--＝=二二=＝--ー―'''┬''"´　|::|　　　　　　　　　　　　　 |l　|　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈il!、::j iiiｲ_刀jﾘl ﾘl.l_八＿ 　　爻　　 ＿＿　　 　 　 　 　.|i　ﾄ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ｨー´ヾ ｀＝´ l i.l.|ﾊソ.:.:7´￣￣￣｀l´　 l´‐｀ー--ー=ニ┴ァ{{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.| il .丁ー-ー^jiij 川.リ.:.:.:.:i l　　　　　 i l　　|:.:.:.:..:＿＿二、<三ソj
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | i! ハヽ,,.,.,,,,ノ八ソ７.:.:.:.:.:ヾ　　　　　 ソ　.l|三三丁　　　　 .|l　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 .l　l:..:..:..ノ /　ノﾉ.:.:.:.:.:.:.:|l　　　　　{　　 |三三ri　　　　　 |i　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヾ.l .|:.:／／　/´　｀ヽ、.:.:.||　　　　　}　　 |三三|j　　　　　 |彡|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ヽ|l／〃　 /　　/:〃´ヽ、i..:.:.:_<二Zノj　.|三二ij　　　　　 |_ノl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　∥　ソ　 //.∥　　 ￣￣　　　 〃　 |三二ii　　　　　.|ﾉ-|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.l ﾘ ／　　 i l　ill｀ー┬＝l'''ーーｧ´　　||三ﾆ.|l　　　　　.|彡j
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　 li /　| l　 .|/j |l三三|.|.:.:.:|　　　 |　　　|.l三ﾆil　　　　　 |iソl
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ──　＼　　.ﾘ　 .| i　　|.j .|l三三|.|.:.:{　　　　i　　　| i三ﾆi　　　　　 .|乂|
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿　／　　  |　 ..||　　.|.| .|i三二|.|.:.:|　　　　!　　　|i三ﾆil　　　　　 ..||ill|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　|　　 !　　.||　|i二二|l.:.:.:|ヾ、ﾊ .l　　　.|l三ﾆi　　　　　　 |il|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　il　　　　　|　 |i二ﾆ.|i.:.:.:.|　　　ﾘヾﾉ＼ｌ三ソ　　　　　　 /ilj
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |!　　　　　　|l二ﾆｦj.:.:.:.:i　　　　　　　｀´　　　　　　 __.}ii丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l　　　　　　j!二ソ〃.:.:.:.:ヾ、　　　　　　　　　　　 ＜三ﾝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|i　　　.ﾊji .|二/ｿ.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.!i　　/〃i .|ニ/　=＝ﾆ二彡´ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ヾ从ソヾ,　ソ　　　　　　　　 |l.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／｀＝==---、＿＿　　　　　　　ノ.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ー===ー^＝＝＝,,,,,v,,、__r=＝＝''''""´ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,=,ー---------------ー,=,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} {　　　VV i Z αγ c|　　} {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀´ー---------------ー｀´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【 他、感知魔術等、色々。】

　　　  ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
　　　  ┃ そんなわけで、あの娘が入店するときに、さりげなく盗聴魔術を飛ばしてひっつけたんけど──、　 ┃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ，: :´: : :ヾ〃´: : : : :｀ : .､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／. . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／. . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /〃. . . : : : : : : : : : :.:ｉ : : : : : : : : :＼ : : : : : .
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /.:/. . . : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : ヽ: : : : '，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:/ . . . : : : : : : : : : /, :.|＼ : : ＼: : ＼ : : ｉ: : : :.‘.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　/.:/. . . : : : : : :.:/'| : ///.:/| 　 --＼─:.:Ｙ: :.ﾘ: : : : : i
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /.:/. . . : : : : : :.:/　} ///イ:.:|´ 　 　___＼: 从/: : : : : : l
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:/ . : : : : ｉ´￣/￣j7//　 :::/ 　 ,彡芸冬ミ〉: |- ､: : :.八
　　　　　　　　　　　　　　　 :./ . 小 }:.:|:|: : :{xfﾃ芸ミ、／　　 ′{ﾟ:::::::::|l/.:.:.以 ｝ : : : : ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / . : : :乂从{: :.ぐ{ ｛ﾟ:::::::}　　　 　 　 ､つ刈l: : : l,／: : : :./ : : :＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 /: :/: : : : : |:.:.＼人 ､つУ　　　　　　　｀¨"'|l : : 八.:.:./: /: :ﾉ 丿））
　　　　　　　　 　 　 　 　 : :/: : : : : : | : : : i:｀ヽ｀¨"　 　 `　　　 　 　 八:./ : ://／／／
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {人 : : { : :八 : : ｉ|: :ｉ|:ヽ　 　 　 -　-　 -=彡 イ : :/ ′
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼八＼ :＼从: :ﾄ､个　　　　 　 　 ／乂辷彡′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨¨´ ハ:|＼乂＼ハ＞-＜　　| （　　　　　　　　  ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　／::/＼ 　　　 ／ ＼__　 _ｉ_　　　 ／　￣￣
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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　ありゃ、気づかれてたな。　 ┃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 , -ー―- ､,､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, イ　,　　、　 　 ﾞヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,イ　 　,!　　 |　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　,イ-.|　　 |　　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /,＞' ﾞiゝ､|　　 |　　　　　　 i
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /;.ﾞi　　 ￣/　　/　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 i｀.‐　 /　　/ i　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!从|ﾞー-彡 ／／　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡イヽ彡从从从从从丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, |, -"￣￣ ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／､; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /; ; ; ;ヽ,; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; i、
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |; ; ; ; ; ;ト､; ; ; ; ; ; ; ; __| ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!, ; ; ; ; ; |; ; ￣￣T￣; ;| ; ; ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / i ; ; ; ; ; |; ; ; ; ; /; ; ; ; ;| ; ; ; ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | ; | ; ; ; ; ; |; ; ; ; i; ; ; ; ;∧; ; ; ; ; ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|; ;/; ; ; ; / ; ; ; ; | ; ; ; i 　 , イ ; ; ; ; 丿
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　　　　　　　 ,　':: :: :: :: :: :: ::i :: :: :: :: :: ::｀.. .､
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.　　　　 , ':: :: :: :: /:: ::!:: :: :: :! ::i:: :: :::| :: :: i :: :: :ヽ
　　 　 / :: :: :: :: /::,i ::| :: :: :::| ::|:: :: :::| :: :: |:: :: :: ::'_
　　　 ':: :: :: :: :: :!::,' ' ::! :: :: ::|, :|:: :: :: !:: :: :|:: :: :: i´ :',
　　　i:: :: i :: :: :,'リ　 ' |', :: :: :!' :i,:: :: ::| :: :: |:: :: :: |:: ::i
　　　|:i :: |,:: :: :!　　　ﾘ ヽ :: :| '､!ヽ :: !:: :: ::!:: :: :: ! :: |　　　　 (アズにゃんは騙せても、あっちは無理だったか－。
　　 .,ﾘ:', :|::, :: :|　 ､　　　'.,:: :!　ノ ヽ,:|:: :: ::|,-, :: :|:: ::|
　　.,' :: :V! ::ヾ,|　　｀　　　ヽ,| ´　　 ｀!:: :: :|　 , :: !:: ::!　　　　  しかも、余計なことをせずに、させるままだったからな。
　　i:: :: :: |::: :::|｀ 　 ._　　　　 　 _　　 |:: :: :|　.}/ .| :: :|
　　|:: :: :/!:: :: |　　 'J　　 　 　 'J 　 .|:: :: :|／ 　.! :: :!　　　　  相当のタマだわ。)
　　|:: :: i. |:: :: |　　　　　　　　　　　　' :: :: !　　　.| :: :|
　　|:: :: |. |:: :: :ヽ,　　　　　　　　　　/|:: :: ,' 　 　 | :: :|
　　|:: :: |　ﾘ:: :: |　> ,　　_ -　 　,.／　!:: ::,'__.　 　| :: :|
　　|:: :: i　, ! :: :!´　| ／ ｀‐ヽ_´　./ .,'!:: :'　　｀ ‐-　､!
　　|:: :/´　 ヽ, |　／　　　　　｀_/　,' | :,'　　　　　　 i|
　　|:: :i　　　　｀ /￣￣ ＼　　,ﾉ /　 !/　　　　　 　 |
　　|:: :',　　　　 ,　　　　　　ヽ<､/ 　 |'　　　　　　　/!
　　|:: :: i　　　 !　　　　　　　//ヾ, /i　　　　　　　,':: |
　　|:: :: |}　　/　　　　　 　 /i' 　 | /　　 　 　 　 / :::|
　　|:: :: |i　 /　　　　　 　 //|ヾ_.//　　　　　　 /|:: ::|
　　|:: :: |{　i　　　　　　　/,'　| 　 ,'　　　　　　 / .|:: ::|
　　|:: :: |ヽ.|　　　　　／　i　　　/　　　 　 　 /　 !:: ::!







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　　　　  ／:::::::::/::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ヽ、
　　　r'´:/:::::::,ｲ:::::::::: |::jﾊ;:::::::::ヽ:::::::::::＼
　　　|::/::::::::/│::::::::::|::|　|::::ヽ:: ',:::::|:::::::..',
　　　!:ｌ:::::::/￣|:::::::::://￣|:::从:: |:::::|::::::::::rヘ
　　  ﾉ:|::::/　___ﾚﾍ:::::/　___V　 ';::|:::::|::::::::::|:::::.i　　　　  (あの娘らが、アズにゃんの計画を頓挫させるのは構わないけど、
　　 !:::{从rテ示 　∨　rテ示7 V::::::|::::::::/::::: |
　  /:::::::::ﾘ　ヒｿ　　　　　ヒソ　/::::::/::::::/:::::::::|　　　　 こちらの想定以上の動きをされたら困るなー。
　  |:::::::: ′　　　　　　　　　　/:::::::「｀)ｲ::::::::::::|
　  |:::::::小、　　　　　　　　　/::::::::::r'´ |:::::::::::::|　 　 　 そうそう、情報の出所も洗わないといけないし。
　  |∧:::| l::＞　.. _￣　　　.ｲ::::::::::/　　|:::::::::::::|
　  ｌ|　V　!:::::::::|rｭr勹 　 ﾌ::::／V 　 　|:::::::::::::|　 　 　 ああ──、)
　　　　　|:::::／ん)´　　/:／ﾝ勹ぅ- ､│:::::::::::|
　　　　　|::/　r')ﾍ　　 んr'´ノ´　　　ヽ ::::::::::::|
　　　　　l;'　/　　｀⌒´　　( {､ 　　　　|:::::::::::::|
　　　　 /　/￣￣￣￣￣ ヽ }! 　 　　|:::::::::::::|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｜ 色々、メンドウよねえ。　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｳﾌﾌﾌ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロ []　 　　　　ﾛ　　　　　　。
　　　　|::::::::::::::::::::|　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾛ ロ　　 ﾛ　　　　　　　　　　　ﾛ
　　　　|::: |:::::::::: N　　　　　　　　　　　 　 　 囗ﾛ　[]　　[]　　　　　　　　ﾛ
　　　　|::: |:::::::::: |:|　　　　　　　　　--　　 　 | []　ﾛ　　　　囗　　　　[]　　　　　　　 ﾛ
　　　　|::: |:::::::::: |:|⊂⊃　 　 ／:.:.:.:.:.:.:. }　 　ｌ::::□　□ [] 　 ﾛ
　　　　|: /＼:::::::: }「∨　　 　＼:.:.:.:.:.:.: ﾉ　　 |::: 囗　[]　　　ﾛ　　　　[]
　　　　|/　　 ヽ:::::}ｌ　 ､＿_　　　　　　　　　ｲ|: /　  [] ロ 　[]　　　。　　　　　　　　　　　　。
　　　　　　　　 }/〈 ＼　　　　 ｀ヽ―‐=≦:: /|/　 囗　┌┐[]　　　ﾛ　　　　ﾛ
　　　　　　　　　　_〕iト　　　　　　}　　　　寸≧ミ..,, 囗└┘　 []　 　ロ
　　　　　　　　　/ニニニヽ　 　 /　　　　　寸ニニ　 囗 ﾛ　　　　ﾛ
　　 　 　 　 　 /二ニニニ|　　　≧=o=≦　 }二二 □ [] 　 ﾛ　　　　　。
　　　　　　　　{ニニニニ=|　　　| 　 　 　 　 {二二　 囗ﾛ　 。
　　　　　　　　 寸ニニニ｜　　 |　　Y　　　/ニニニ　 ロ ﾛ  =}
　　　　　 　 　 　 寸二二ﾘ　　　|nvnvnvn/二二二ニ ┌┐　 。
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　　　　　　　 　 　 〈　　,′　　　Ⅴ}ﾍ}ﾍ/ニニニニニ  囗ﾛ =|

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┏━・・・・・・━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿＿＿＿＿___
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　　　　　　　　 　 　 　 |二| ,／'´⌒´⌒´⌒'／i　　　　　　　　　　  ／'´⌒´⌒´⌒'／i
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　　　　　　　　 　 　 　 l⌒´⌒´⌒´⌒'l／　　　　　　　　　　  l⌒´⌒´⌒´⌒'l／
　　　　　　　　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣　　　 　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣







　　　　　　　　　　　 ／||ミ
　　　　　　　　　  ／ ::::||
　　　　　　　　 ／:::::::::::||＿＿＿＿
　　　　　　　　 |:::::::::::::::||／￣￣＼|| ｶﾞﾁｬ
　　　　　　　　 |:::::::::::::::||　_ノ　　＼＼
　　　　　　　　 |:::::::::::::::||（ ●）　（●）|
　　　　　　　　 |:::::::::::::::||　 （__人__）　 |
　　　　　　　　 |:::::::::::::::||　　｀ ⌒´　　|
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　　　　　　　　 |:::::::::::::::||ヽ＿__　　ノ
　　　　　　　　 |::::::::::::::(___＿＿ノ´||
　　　　　　　　 |::::::::::::::(_ノ ／ . . . ||
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　　　　　　　　 |:::::::::::::::||　　　　　 ||
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　　　　　　　　　　　 ＼||

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 __　,.-￢-　､._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　'´,　 ､　　 、 ｀ヽ､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｒ´　 　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ　　　　　 どうも、お帰りなさい。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /,　l. / /´ヽ　lヽ 　 ヽ. !　ヽ. ト ヽ､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜　　　　　 先ほどは災難でしたね。
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lﾊｌﾍ｜´　｀ 　 ヽ´　｀｀〉,^! | !
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | ﾊ ヽ　　＿＿ 　 /ﾊ/ ｀　　　　 　 _
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 '′lﾊn＼ ｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,.-' /ヽ ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　 　 _　| ﾄ. ヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 ,.､-‐　´　 　 /　　｜　 /　　〉 　 | 　 ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
　　　　　　　　　　　 / ヽ　　　　　〈　　,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､　　,〉 　 　 |　l_! ヽ　ﾞl









　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ _ノ　 ヽ､_ ＼　　　　  ああ、どうも、
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　（ ●）（● ）　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　（__人__） 　│　　 　 あんたも、あれ、見てたのか？
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　　｀⌒ ´　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　 　　　　/
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 　　　 /
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 >　 　　 <
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　 |

　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _l:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:.:､:.:.:.:.:.:.＼:.:｀:.:､:.:.:.:.:.:.:.＼､
　　　　　　　　　　　　　  _l:.:.::.＼:､:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.ヽ､:.:.:.:.:.:.:ヾ.､
　　 　 　 　 　 　 　 　 :´:.:',:.:.:.:.:.＼:､:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.ヽ:､:.:.:.:.:ｉ:. '.
　　　　　　　　　　　  /:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:..ヾ＼:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.l:.:.:ｉ:.:.:.:.:ヽ:.:.:l:.:.:.',
　　　　　　　　 　 　 ':.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ､:.:.:.:.:.ヽ＼:.l:.:.:l:.:.:.:.:.:.:ｉ:. ':.:.:.:.l　 　 　 　 ええ。
　　　　　　　　　　  /:.:.:.:':.:.l:.:.:ﾄ､:.ヽ:.:.:.:.:.:._',-‐　､:.:.',:.:.ヾﾊ:l:.:.ｉ:.:.:.:.l/:.!:.:.:.:.!
　　　　　　　　　 ／ィ:.:.:l:ｉ:.:l:.:.:l　 ､:.＼:.:.´:.:.',　,xfｒっヽ メ:ﾘ:.:.l:.:.:.:/:.:.:!:.:.:.:.＼　　　　 僕も先ほどまで、下で食事をとっていまして。
　　　　　　　  ／　　l:ｉ:.:l:.:',:!:.:.l￣｀＼:',＼:.:.: ','　｀ー'　 ヽヽ:.:!:.:.:.:,ヽ:.:ｉ:.:.:.:l｀ ー ‐
　　　　　　　　　　　 l!:.:':.:.:ヽ从 ィ弋メ＼ ＼:.', 　 　 　 　 l:.:!:.:.:./, }:.:.!:.:.ｉ:l　　　　　 その時に、たまたまですが。
　　　　　　　　　　　 l:.ﾊ:.:.:..:.:.:.:ヽ　　 丿 ＼　ヽ　 　 　 　 l/:.:.://./:.:.l:.:.l:!
　　　　　　　　　　  /:'　l:.:.:.ｉ:.:..ｉ:.:.ｉ　 〈　　　　　　　　　　 /l:.:.:/ｰ:':.:.:.:l:.:ﾊ
　　　　　　　　　 ／´　 ヽ:.:l､:.:.:!从　　　　　　　　　　　 /　!:/:l:ｉ:.:.:.:.:!:/
　　　　　　　　　　　　　  ヾl　:.:.:.:.:.ヽ　　ィ　　 フ　　　 　 /!'.:/l:l:.:.:.:!/
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 }　ヽ:.:.:.lヾﾄ､　｀ ´　　　　　 ／//'　lﾊ:.:.!ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.:! }　 ヽ　　　　　 イ　　　　/　Ⅵ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　 ヽ　 ＜　　　　　　_ .-‐ヽｰ. -. .､_
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 　 　 . : ´: : : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿__ ｉ　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〉
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _＿_ ノ:.:.:.:／} ／: : : : : : :　　´ ￣￣　｀　メ._
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:.,: : : :./:.:.／　／: : : : : : ／　　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _. 人:.ヽ: :.ｲ ´　 ／: : : : : : ／　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　 , 　 ´ ﾉ: : ｀: :V　ｰ ／: : : : : : : / /　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 　 　 /　 　 ハ: : : : ヽｰ ': : : : : : : : : :l /　 　 /　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',







　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　 まあ、結構剣呑な雰囲気になってたろうしなあ、あれ。
.　|　u.　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　 　 こういう宿だから騒ぎにならなかっただけで。
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 - ､ , ...―――､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／::::::::::｀:::::::::::::::::::::::｀ー､
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ≦≧{｀ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /´　/::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 j:::::::::::ｉ:::::::::::｀ヽ:::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::..､　　 　 明らかに揉めていましたしねえ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ' : / ﾄ:ｌ::::::::::::::::::＼:::::::::: :ｌ::::::::ｉ::::::::::ﾍ::::ﾄヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / /:ｌ:::| ﾊ:ヽ:＼:::::::::::ヽ::::::: :l:::::::|:::ｉ::::: :ﾊ::ｌ　　　　 偶然とは言え同室の仲です。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /::::l:::|ｉ |　 ヽ!＼斗≦＝-:::::::ｌ::::::ｌr‐､::ヽ::Ｎ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |: 小::|:lﾊ‐匕ヽ 　 　 x=ミy::: :ｌ:::::ｌくヽ} ハ!　　　　  口添えぐらいはと腰を浮かしましたが、
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |′ﾊ ! ｌ::ヽｧ=ﾐﾊ　 ´　　 　 ヽ:!::::;r '/::ｉ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |ﾊ:|ﾍ:ハ.　 }　　　　　 　 |: /ｧ<:ﾊ{　　　　　　 心強いお連れがいたようで。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |! ﾊ 込　ゝ 　 　 　 　 |//　 ﾊ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |! 　 >‐､‐　 ´　 　 　 ／　〉､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _rﾆﾆ､ヽ_ヽ.._　.イ　.イ　　/:.| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 r' ―‐､ } } }　 />‐〈.　 　 ／:.:.':.:.:.｀:...､_
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｌ　　 〉」」‐'7／{':::::∧　／:.:. :/:.:.:.:.:.:.:.:.―丶
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ　 　 }　　 ﾊ:/ 〉 ｲ　∨:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　 　 　 _ノ:./ /: ｉ 　 ∧:.:.:.:/:.:.:. :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｧ/　 ー‐ /ヽ / /::::ｌ　 /:.:.ヾ‐':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:.:.＞―‐＜/:.; /::::::ｌ　/:.:.:.: :〉:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/: :;/::::::::! /:.:. : :/:.:.:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ







　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　 心遣いだけ貰っておくだろ。
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ
　　　|　　　　|￣￣￣

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／:_/: /: :/:.ﾑ : : : : |: : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ´ / : i: :/:/　|: : : : :ﾄ､: : : : : :∨: : ｉ: :ヽ: : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : :|:.:ｉ:. 　 |: : : : :|　ヽ : : : : :. : :.|:. :.ﾊ: : : : ｉ: : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　 　 ': : :i |:.:|ﾊヽ ﾄ: : : : |　　 : : :. :. :. :.ﾊ: : : :. : : :ﾊ : : : : : : :
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | : ｲ人:|:.尓 |ﾊ: : 斗 ―ﾍ―:. :.∨ : : : : :. :./ :|: : : : : : /　　　  それで、何が原因だったのですか？
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:/ |:.小!: :ﾋﾊ ∧:. :.ィ≦ｭ.ヽ: : : :∨＼:. :.:ｉ:'‐､:!: : : : : :′
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {′|: :ﾊ:. :'　ﾉ　 ﾊ:.八::rｿ　ｱ､:. :.:ｉ:.: :.:ヽ :|r‐ :. : : : : :ｉ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ハ |　:.ﾚ　　 　 }′ 　 ´　　ヽ: |: : : :∧|ﾋ　} /: :ｉ: :.|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヾ　ﾄ､　　　　　 　 　 　 　 ﾊ!: : :/　}'ソｲ/:.:.ハ: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |: :〉　　 　 　 　 　 　 /: : : ｲ　_..ｨ´ｉ: : :/　ﾊ :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:/}ﾊ丶　 ＿_ 　 　 ノｲ: :./ﾉｲ.:ﾊ: :{:.:.i |　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ′ ∧ ｰ　　　　　　　|:.:/ 　 }'　ヽ{ヽﾄ乂
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿人 ＿_　　　＜乂ｲ　　　イ　/:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : :´:. :. :. :. :.／:.∧ 　 　 　 　 ＜　　 /:. :. :.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　／:. :. :. :. :. : ／ : :/,小　.　＜　　 　 　 /:. :. :. :./:.､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /:. :. :. :. :. : ／:. :.／∧}'才　　　　　　 ／: : : : : /:. :. ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:. :. :. :. :. :./:. :. :/　/::::::::ヽ　　　　　／:. :. :. :. :./:. :. :. :. :








　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　／　　 _ノ 　 ＼　　　　　 あの優男が「魔神の腕」を探してるらしくてさ、
　　　　　|　　　（ ●）（●）
.　　　　　| 　　　　（__人__）　　　　 俺の剣を見せろと、後ろから問答無用で奪いにきたんだ。
　　　　　 | 　 　　　｀ ⌒´）
　 　 　 　 |　　　　　　 　 }　　　　 それを拒否してたら、ああなった。
　　　　　 ヽ　 　 　 　　　}
　　　 　 　 > 　　　　　 ノ
　　　　　/　　　　 　　　 ＼　　／て⊃
　　　　　| 　ｨ　　　　　|＼　 `´　ゞ ＿三}
.　　　　　| 　|　 　 　　| 　 ＼__／.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｆ : : : :ヽ ,' : : : : : : : : : : : : : :､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::| : :、 : : :l : : : : :､ : : : : :l : : :､ : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::| : :! : : : ﾄ : : : : | : : : : :｀､ : : ! : : :`､
　　　　　　　　　　　　　　　　 }:::::::::::// | : ﾍ : : ｉ ヾ : : ヽ : : : : : | : : | : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 /:::::::::l::/　| :{ ヽ : :ｌ　 ＼ : ヽ、: : : :| : : | : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 /::/:::/:/　　|:|　_ヽ : !＿__＼ :ヾ : : : :! : | : | : : : :|　　　 ──腰の物を、後ろから断りもなく、
　　　　　　　　　　　　　 　 /::ﾙ:/|::ｉ＿,.イ:| 　` ヽ氏刀ﾌ ＼|:＼: ! : | : :| : : : : |
　　　　　　　　　　　 　 　 // |:::||/:l弋勹! |　 　　ヽl￣　　 i : : :ヽ:!:|二ヽ : : : : |　　　 いきなり、ですか──？
　　　　　　　　　　　　 　 /　 }::/|:::::| ￣ﾉ　　　　　　　 　 　| : : : ヽ:| ソ/ : : |ヽ:|
　　　　　　　　　　　　　　 　 |:|　|:::::l　 ヽ､　　　　　　 　　 /| : : : |ヽ// : : :|:|　ヾ　　　 　追い剥ぎか何かですかね？
　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　|:::ヽ　　＿_＿　　  ∪　 ﾉ ,l : : : ｒ´/| : : :/}:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !::::ヽ　 ￣￣´　　　　　.ｫ : :,/ |`:´| : :/　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:::i:::ヽ　　´`　　　　.／　| :/ 　| :/|:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ﾍ::} ヽ.　　　　.／　　　|:/　　|/,､{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i 　} 　 `ー イ　　　　 　　_.／´　入
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,ﾍ　　 　 _.／　　　 /　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,/ 　|　 .／　　　　　/　　　|ヽ､.
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／l 　 ,ゝ<　　　　　　/　　　　|　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _, . '"´/　|　l"　　 ﾒ.　　　 /　　　　　|　　　 　 `ヽ､.
　　　　　　　　　　　　　　 _, . '"　　　　/ 　|.∧　　 / ヽ.　 /　　　　　　|　　　　　　　　`ヽ-､＿
　　　　　　　　　 　 , ・"´　　　　　　　/　　ﾚ / ´｀ヽ　 人/　　　　　 　|






　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　　  手と同時に、事後承諾っぽい貸してくれっていう台詞は
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　u.　　 （__人__）　　　  聞いた記憶はあるにはあるが。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　 その上、たちの悪いことに、実力は相当なもんだという。
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　 　 ありゃ、滅茶苦茶強いだろ。
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 r－＜_::::::::::::::::::::丶､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 , -―/:::::::::::::::｀::::::::::::::::::::::::::`丶､._
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／:::::::,､!:::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／/:::::::/::｀!:::i:::::!:::::ヽ:::::::::ヽ:::::::ヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／::/::/:::/::::,､,!:::!::::ヽ:::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::::::::|
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／,.イ::::/::::!::::/　.!::ﾄ､:::::ﾄ､::::ヽ::::::::::ヽ:::::ヽ:::i::::::::::｀､
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /:::,ｲ::::!:::/__　 !::!ヾ､::!_,>-‐ト､,_::::ヽ:::::!::::!::::::::ﾄ､ゝ　　 そんなことになっていたとは。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 !::::ハ:::!ｲ´　｀ .k !　ヾ:! 　＼! ヾ｀::::lヽ::!::::!::::::::!
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 !::/　!:::::::! -‐- ヾ､　 ヾ-―-　ヽ:::::!::ヾ!:ﾊ::::::::!　　　　 本当に災難でしたねえ。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヾ!　 !:::::::!　 　 ﾉ　　　　　　　　 〉､!::::/ヽ|:::/ﾘ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !::::::! 　 く 　 　 　 　 　 　!::::::::/‐,ソ:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!:::∧　　｀　　　　  ∪　  !::::,.ｲ‐'/!/
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 !,/　ヽ　ー―--　　　　,.!::/ ﾄ､ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　￣　　　 , -'´!/　,ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 >┬―''"´　　　／　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _,,..-‐'´!　ヽ､　　　　／　　　 ,ｲ｀`丶､_
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _,,..-‐''´　　　 /!　　 ,>-＜´　　　　 / .!　　　　 `'ｰ-､_
　　　　　 　 　 　 　 　 _,,.-‐''"´ 　　　　　　　/ !　　/:;:;:;:;:;:ヽ　　　 /　　　　　　　　　　｀ﾞ''ｰ-､,_
　　　 　 　 　 　 　 r'´　　　　　　　　　　　　　　!　/ヽ､___／｀＼　/　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ
　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !/　 /;:;:;:|　　　 ヾ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:;:;:;:;:;!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ








　　　　　／￣￣ ヽ
　　　 ／　　　　　　ヽ
　　　/　　　　　　　　ヽ　　　　 しかも、絡まれる原因が「魔神の腕」だからな。
　　　| 　　 　_,.ノ '(ゞ､_|
　　　.|　　　 （ ー）ヽ ヽ　　　 　 そんな超弩級の魔剣、持ってる訳ねえだろ、常識的に考えて。
　　 .ﾉ| U 　　（___人_＼＼__
　／　 | 　　　 ｀⌒（⌒_　　 ＼
　{　　 .ヽ.　　 　 　 し「、　　　 ＼
　{　　 ﾄ　｀ヽ.　___´ノ　　ヽ、　 　 i
　.|　　 |　　　　　　　|　　／　　 /

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ．-...､_
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {:.｀ﾞ¨´:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.:......
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ．＜!:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 rイ:.r‐-:|.:.:.:.:.:.:＼ :.:.:.:.:.:.＼:.:.:.::∧
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:.:.:.′:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:＼:.:.:＼:.:.:∧　　　  ああ、彼の行動を擁護する気はありませんが、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:.|:.|:.:.:.|''''＼:.:.トミ:.:.:.＼:.ﾍ:.:.:.:.＼:.:.ゝ、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:.|:.|:.:.:.|　　 ヾヽ　ヾチﾃヾﾄ､:.:.:.:.:ヾ|'ﾞ`　　「魔神の腕」を含む三剣は、魔力検知しても、
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /: |:.|:.:.:.| 士‐　ヾ＼ 弋.ツ ∨＼:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 /:.:,ﾊ:ｉ:.:.:ｌ| 代ﾂ　　＼　 　 　 ∨:| ヾﾊ　　　 “意思を持つ武具／低級”と出るんだそうですよ。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /／　 ∨:ﾍ　　　　.:| 　ﾞ　 　 　 |:.:ﾚ'|:/｝
　　　　　　　　　　　　 　 　 '"　　　 ∨:.ﾍ　 　 ｀′　　　　 /|:.:l:.:|′　　　 強力な〈隠形〉の力を持つからだと言われています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∨:.:ﾊ　 　 ー　´　　/ .|:.ﾊ:.!
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ{ヾ＞､　　　　　/ 　从从
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }∧:i＞ー―'　／ .∨ 丶
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／/ }　　　 ／　　/　　　＞ ．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_..．＜　/　＞―く　　　/　　　　　 　 ＞- ､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 , -‐ ＜　　 　 /／ |::::::::::∧　 /　　　　　　　 ／⌒ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　 "　　 }‐-､/　ヽ/　　　　　　 ／ 　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　 　 　 　 /:::::::|　　　　　　　　　/　　　　　 　 　 '.
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　 |　　　　　　　　/::::::::::!　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　 |







　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　／　　 _,ノ　｀⌒
　　　　 |　 　　( ●) （●)　　　  へえ。
　　　　 .|　 　　 （___人__）
　　　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　.|　　　　　 　　|
　　　　　人　　　　　　丿
　　　/⌒　 ＼ __ _ ／
　　 /　　　　　　　＼
　 ./　　人　　　 ./　ヽ
　〈　　<　 　 　 / ＼　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／｀`‐-─､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿,, r''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ､　　　　  ああ、気を悪くなさらないで下さい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : |:i: .:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:...ﾍ　　　 勝手に〈魔力検知〉していたのは謝ります。
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:./:./:.::./^'ﾄ:.:.:.:.:!.:.:.:.:..`､.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　　／〆!.:/.:/ﾘ　　!:l:.:.:.::ト;.:.:.:.:.`､.:.:.:!.:.:.:.:.:|　　　　 ですが、僕の立場としたら、
　　　　　　　　　　　　　,z≠´　/.:.l:..:l ..,__　l:.|､:.:.:.! ､.:.:.:.:.`､.:.:.!.:l.:.:.:|　　　　 このような宿で、同室になる見知らぬ相手のことを
　　　　　　　　　　 　　　　　　 !.:.:|.:.:i　,,,__` !| `､:.|´＼.:.:.:.`,.:.:.i'.:.:､ヽ　　　　 分かる範囲で調べてしまうのは、
　　　　　　　　　　　　　　　　 i.:.:.f.:r;.! ｲ升!　!　`､!-f升､.:.:.!.:.:.|i.:.lヽﾞ､　　　 安全のため必要なことと思いませんか？
　　　　　　　　　　　　　　　　 |:./ i!l.:.l　￣　 /　　　￣´ 7:.､!.:.:lﾉ.:l
　　　　　　　　　　　　 　 　 　ﾚ　　!:.:.l　　　/　　　　　　 !.:.:ｿ.:./|:l
　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　 !:::.ﾄ　　.`＿___　　 　i..:.i!.::/. ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 !..:! ＼ ヽ＿／　 ／!.f/|/
　　　r- ､　　　　　　　 ,-‐　‐- ､＿,,!i-'"i`i､　 ‐ 　／_,,ﾘ|ﾍ､　　　　＿ . -‐ ､
　　　ヽ､　＼_＿ 　　/:::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ﾍ､ ー',, ／　i;;;;;ヽ｀'￣:::::::::::::::::::::　ﾍ　　　 　　__
{ヽ､!ﾞ`､.ゝr､　　l｀Y＼:::::::::::::::::::::／:::::::::;i　 rゝ"､　　　 !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i　 ,.､r-ｨ'ヽ　}ｨヽ
.|　 |　 ll　 Y´　l　 !　 ヽ-､　 ::::::＼:::_／! , '!::::::::入 　 /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ｨ´f 　i　 l　 i´ i　l
.ヽ､ﾞ､　ﾞi　 ﾍ　 |　 i　　　　 ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/　k. /i:､:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f　|　}　 }´ l 　! ,!　i
　　｀ﾞ､. ﾍ 　 `"ﾍ　`l_　 　 　 !､_r ､::::::::l　 Y:::::::l 　 V/　､／::::::::::::::::r´ 　　 !　!　! 　| ｿ　 .|'　/
　　　　 `ー'‐―､_　 　!　　 　 //´:` ､i 　/:::::::::|　　/:::::::｀` ､::::::::::rr|::::.....r'ﾞ　 |'´　 /´　／／








　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　　　 道理だ。
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　　 俺だってそういうことが出来るなら、そうするだろ。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　  別に謝る必要はないさ。
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ
　　　|　　　　|￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 - ､ , ...―――､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／::::::::::｀:::::::::::::::::::::::｀ー､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ≦≧{｀ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /´　/::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 j:::::::::::ｉ:::::::::::｀ヽ:::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::..､　　　  そう言って貰えると助かります。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ' : / ﾄ:ｌ::::::::::::::::::＼:::::::::: :ｌ::::::::ｉ::::::::::ﾍ::::ﾄヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / /:ｌ:::| ﾊ:ヽ:＼:::::::::::ヽ::::::: :l:::::::|:::ｉ::::: :ﾊ::ｌ　　　　 何せ、僕は一般人ですからね。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /::::l:::|ｉ |　 ヽ!＼斗≦＝-:::::::ｌ::::::ｌr‐､::ヽ::Ｎ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|: 小::|:lﾊ‐匕ヽ 　 　 x=ミy::: :ｌ:::::ｌくヽ} ハ!　　　　 傭兵相手に荒事は勘弁なんですよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　|′ﾊ ! ｌ::ヽｧ=ﾐﾊ　 ´　　 　 ヽ:!::::;r '/::ｉ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |ﾊ:|ﾍ:ハ.　 }　　　　　 　 |: /ｧ<:ﾊ{
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |! ﾊ 込　ゝ 　 　 　 　 |//　 ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |! 　 >‐､‐　 ´　 　 　 ／　〉､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _rﾆﾆ､ヽ_ヽ.._　.イ　.イ　　/:.| ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 r' ―‐､ } } }　 />‐〈.　 　 ／:.:.':.:.:.｀:...､_
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ　　 〉」」‐'7／{':::::∧　／:.:. :/:.:.:.:.:.:.:.:.―丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　 　 }　　 ﾊ:/ 〉 ｲ　∨:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 j　 　 　 _ノ:./ /: ｉ 　 ∧:.:.:.:/:.:.:. :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｧ/　 ー‐ /ヽ / /::::ｌ　 /:.:.ヾ‐':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.＞―‐＜/:.; /::::::ｌ　/:.:.:.: :〉:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ｌ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/: :;/::::::::! /:.:. : :/:.:.:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ







　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ●）（●　　　 学者さんだっけ？
　　　|　　　 　 （__人__）
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ , /.: ｀ー-. .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／. : : :/ : : : :.ヽ: : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ′: : : :.{: : : : : : : : : : .:.＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: /:/: :.,ィ: : : :',: : :.＼: : : : ､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 /: /:/: :/　 ',: : :.:i: : :.､: ヽ: : : :ヽ.｀=　　 ええ。フィールドワークで旅をしています。
　　　　　　　　　　　　　　 　 |:.:.i:/: :/_｀ヽ{: :i: :ﾄ､: : ',: :.i: : }: ハ
　　　　　　　　　　　　　　　 /,ｲ|i: : i乍;ﾒ､',: l: :}.」､:-:-ﾐ: : i: : : }　　　 その間、様々な傭兵の方に護衛をして貰いましたが、
　　　　　　　　　　　　　　　 {:ﾊ ヽ:.{! ￣　 ヽ: :i乍;7ﾒ: /:.:.|:|: /!
　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ Vﾊヾ　　　　,′ ｀¨ |: //:.:/:|//　　　  ミズ・さやか・ミキを、偶然ですが雇う機会がありましてね。
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｲ:.ﾍ　 ､.　_ ′　　 /; /:.:/i:/´
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 / |ﾍ　｀ _‐ '　. ィ: ｲ;'／ /
　　　　　　　　　　　　　　 　 , '　 ヽヽ　. ＜} V´ ,〃
　　　　　　　　　　　　 -─ 〈　　　　 /.=く　　 }_
　　　　　　　　　　　　　　 　 ',　　　/.:.:.:.:.:.}､　i　｀　､
　　　　　　　　　　　　　 　 　 i　.／ヽ.:.:.:.:ハ　| 　　　｀ ｰ-
　　　　　　　　　　　　　　　　 V　　 /.:.:.:.{　 V　　　　　　　 ｀ヽ


──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _
　　　　　　　　　　　　　　　 　 _ . . .--. . . _　　　　　　　　ｆi !､
　　　　　　　　　　　　　　 , : : : : : : : r : : : :｀: .､　　　　　 |.!.l.!
　　　　　　　　　　　　　, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .　 　 .ｒ､l l.!
　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : :./: : :/ !: :ヽ: : : : : : :ヽ. 　 | ',　.!
　　　　　　　　　　 　 i: : : : : : ; : :/{'　 !: : :',: : : : : : : ;ゝ　'　　 l
　　　　　　　 　 　 　 l: : ｌ: : : :|: :/ __＼'ヽ: l.V: : : : : : !　　ヽ＿ゝ、
　　　　 　 　 　 　 　 l: : :!: : : :!:〃;7｀　ヽ ヽ V!: :l: : l: !　　i　　　_ヽ
　　　　　　　　　　　 ﾉ: :.{:V: : :!:iVﾉ　　　　/ﾘヽ: :!: :ハ! 　 l ,. イl/　　　　 【 さやか・ミキ 】
　　　　　　　　　 　 ' i: l :ヽヽ: :ｌ｀　　 　 　 V　ﾉｿ: :/　'.　　 '///l　　　　　　　 高名な傭兵で、「光の剣」の現所有主。
　　　　　　　　　　　　!:l : : :丶:.ｌ　 （ ＞,　 　ノ;!.: :,' ゝ､　　////l
　　　　　　 　 　 　 　 ｀ ヽトヽ ｀ ＞-　　＜ハ{ j/　 　 　 ,'////!
　　　　　　　　　　　　　　／　´-‐　｀ ー┬'┬――=/777ヽ'//,!
　　　　　　　　　　　　 ／ ,／　　　 　 　 .}//l　!'///////////,'
　　　 　 　 　 　 　 ,. ' ＜ .{ 　 　 　 　＿_!//l__!'///＝-‐'''""´
　　　　　　　  ,　 '　.／ 　　!　　　　_ﾉ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　　　 ,　 　 　 ／　　　 ハ　,.-⌒ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;
　　 ,　　　　　 ,　　 　 　 /　<,.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:､:(
 ／　　　　　 　 　 　 　 ,　, 　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::／　l ヽ
　　　　　／　　　　 　 /　　　　 L:.:.:.:.　イ　　　 }　､
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　',￣　　　　　 l}　 ､ 　 _
　　 ,　　 　 　 　 　 , 　　　　　　　_　／　　　　/ﾊ.　ヽ ´,.ヽ_ヽ
　／　　　 　 　 　 / /　　　　　 ／　　　　 .／ノ '､､　 ヽ,-- 〈
　　　　　　　　　 /, '　　 　 ,.-=￢ｰ ､ , .／-'＿＿.{ ＞-ゝニ'
　　　　　　　　　　　　　　 ｒ , ‐´ﾆニァ,.ｨ⌒ 三三{ﾆﾆlｰ'_、´
　　　 　 　 　 ／　　　　 ,∠ニニ,.ｲ／ニニ/ﾆニニlニﾆﾆヽ
　　　　　　　'　 　 　 , ィﾑｰ-､ﾆｲ／ﾆﾆ二/i!ニニニl二二ﾆヽ
　　　　　　　　　　　 ＼'::::::::＜:／ニニニ/ilﾆニニニ!二二二＼
──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐



.

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ 一）（●）　　　 あのミキをか──。
　|　 ∪　 （__人__）
　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　 　 よく雇えたな、そんな一流どころをさ。
　 |　　　,.<))／´二⊃
　 ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
　　 ,-/　　　 __人〉
　 / ./. 　 /　 　 ＼
　 | / 　 /　 　 　i　＼
　 |"　 / 　 　 　 | >　 )
　 ヽ／　　　　　 とヽ /
　　 |　　　　　 　そ ﾉ






　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,______
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ー-、!　　　￣￣￣　`ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／::::::;_;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,_
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:/::::::::/:ヽ:;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　イ::/::::/:::/;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;`!
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´/:::/::::::!:::/　!;;;:::;;ﾄ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;!
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::ｉ:::::::!;;;!　　!;;;;;;;;!ヽ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`!　　　　 本当に偶然なんですけどね。
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !:::::,:!::::::!;::!　　 !;ﾊ;;;!　ヽ;;ヽ;;;;;;ﾄ;;;ヽ;;;;!;;:::::::::;!
　　　　　　　　　　　　　　　　!:::/ !::!::::;!|;;|--、 |　';:!　,-ヽ;;ヽ;;;;;;!;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;!　　　 仲介屋を通して護衛の傭兵を頼んだら、
　　　　　　　　　　　　　　　　!:/　|::!:::/　!　　　　　　　,, 　ヽ;|ヽ;;!;;;;;;;ﾄ、;;;;;;;;!ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾚ　　!::!:::ﾊ　;;;==ヽ　　　　;;;==ヽ ヽ;;;;;;;! ｌ;;;;;;;;;;!　　　  彼女を紹介されたという感じですね。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !;;;!;;::!　　　　　|　　　　　　　 ヽ;;;;! !;;;;;λ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!;;;ﾄ:::|　　　　 !　　　　　　　　!;;;;!/;;;;/　|　　 　 とても気さくでチャーミングな方でしたよ？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!;;/|;;;;|　　　　、　　　　　　　!;;;;;/;;;/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ノ　. !;; ､　　　 　　　　　　　 !;;;;/;;/
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !;;;;!ヽ, 　´￣￣ｱ　　　／|;/;;/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!;;;!　ヽ、　､_　　　.／　 |/;;/
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !;!　　 |ヽ,　　　／　 　|/|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|;;|;;!―' 　_,-‐''';;;;;;!-、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　|,,-'"　　　　 　/;;;;;;;ヽ_
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／/へ/ヽ、　　　　　/;;;;;;;;;;;!;;;;;ヽ、__
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／;;;;;;/|;;;;;;;;;;;;ヽ、　　　/;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,

　　　／￣￣＼
　 ／　　 _ノ　　＼
　 |　　　 （ ●）（●）　　　 ──そういや、ミキって「光の剣」を持っていたな。
　 |　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　もしかして、それで？
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　(＼ 　 　ﾉ､
　　　/　 ＼＼く}　j
　　　|　　〈￣ ﾞヽ ヽ
　　　|　　.に 　　　}
　　　|　　 (＿__，ノ


──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､　　　　　　　　　´　　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　＼.　　　　／　　　＿ﾉ　　　　 　 　 r====ミ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｨ≦ヽ　　 丿､ 　 ヽ.　／　 　　´＿〈_　　　　　　 .,仁ニﾆニﾆ=‐-＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠ニニﾆ} 　 {　　＼　 }/＿_　,　´　　　 } 　 　 　 　 .ﾏニニﾆニニニニ=‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,_仁ﾆニニ/　 　〉イヽｰ''´.:.:.:.:.:.:.:｀＞-　__,ﾉ　 　 　 　 　 ﾏニニニニニニニﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,仁ニニﾆﾆ{_,. ≦´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.=ニ￣　　　　　　 ﾏニニニニニニニニニ＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,仁ニニニ≦ｰ―.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ー―――――ｧﾏ二二二ニニニニニﾆﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,_仁ニニニﾆﾆ,イ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_,. イ.　 ﾏ二二二ニニニニニﾆﾆﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠ニニニニﾆﾆ/.:/.:.:/.:.:.:.:.:/.:ハﾍ.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≦-　＿＿/ﾏニニニニニニニニニ=ﾑ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∠ニニニニニニ/.:/.:.:/.:.:.:.:.:/.:/　ﾏ:.ゝ､_.:.:-‐＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_.:.:-‐ .:.´ヽ ﾏ二二二ニニニニニﾆ=ﾑ
　　　　　　　　 　 　 　 　 ∠ニニニニニニニﾚ'{.:.:/i.:.:.:.:.7メ、　 乂}´ー__-.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_　-‐ﾏ＼二二二ニニニニニﾆﾆ＼
　　　　　 　 　 　 　 　 ∠二ニニニニニニﾆﾆ八:/_|.:.:.i.:i示沁､　　　ﾁﾊ圷》ヾ ､:＼.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ﾏ,　＼二二二ニニニニニﾆ
　　　　　　　　　　　∠ニニニニニニニニニニﾆﾆﾉ!.:.:.!.: 代リ　　 　 弋ｿ/.:.:i.:.:.:｀ヾ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}　i}　　 ヽニニニニニニニニ
　　　　　　　　　 ∠ニニニニニニニニニニﾆﾆ／人.:.:!:八　　 ,　　　　 /ｨ.:.:.!.:.:.:.:ﾄ､.:＼.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ　　　　 /ニニニニニニニニ
　　　　　　　　∠ニニニニニニニニニニニﾆ,.:.:.:.:.:i:.:ヽ':.:.:.:.､　　ｒ　 フ　 ﾉ.:.:.!.:.:.:.:.＼ｰ一.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　　　　 ,.仁ニニニニニニニニ
　　　　　　 ∠ニニニニニニニニニニニﾆﾆ/{.:.:.:.:.{i:.:.:.:.＼.:.:＞　｀_´　イ／iﾉ.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:.:.／　　　　　　iニニニニニニニニニ
　　　　　, 仁ニニニニニニニニニニニﾆﾆ/.:.i.:.:.:.:i弋.:.:.:.:.:.＼:.:.:.: ﾉ　　　,ｲ/ 〉―,､.:.:.:.:.:＼_,.イ 　 　 　 　 　 iニニニニニニニニニ
　 　 　 ,仁ﾆｨ´ニニニニニニニニニi,=/∨.:.:.:i.:.:.人.:.:＼.:.:＞　´i　_,. イ　/ /､_ノ　￣}､.:.:.:.＼　　　　　 　 　 レ'}ニニニニニニニニ
.　　　 /＞´ ﾚ'二二ニニニニニニニiV: /.:.:.:.人.:.:.:.:ヽ／∠===='〈　 　 ,ｲ i{／' 　 　 ヽ＼.:.:.: ＼　　　　　　　　ﾉニニニニニニニニ
　　　　 　 　 /ニニニニニニニﾆﾆﾄ､!: /.:.／.:.:.ﾉ＼.:.:{iｨ´///｀ヽゞ∨　/　　l　_　-‐,　 　　.ヽ.:.:.:.:ヽ　　　　 　 /ニニニニニニニニ
.　　 　 　 　 {ﾆ/ニニニニニニニﾆ!: :./／: :i／ﾍ　 ｀ﾉ//〃//ハ弋ヽ/　　 '´　 ｨ ´　　　　　}､.:.:.:.:ﾊ　　　　 /ニニニニニニニニニ
　 　 　 　 　 ｉ/二ニニニニニニ∧i: :'´: : : :': : : : ヽ' {//{{/////ﾉゞ /　　　　,ｲ　　　　　　　ﾉ__ﾏ.:.:.:ﾑ　　　/ニニニニニニニニニニ
　　　　　　 /_iニニニニニニニi': : ': : : : : : : : : : : :.i, ﾏ//''///乂ノ ﾑ　　　ﾏ　　　　　　 ／ヽノ ﾏ.:.:.:.:, 　 /ニニニニニニニニニニ
.　　 　 　 /ニ!ニニニニニニニ!: : : : : : : : : : : : : : :i, }Yｰ-,イ弋　　　ﾑ　　　ﾏー┬一 ´〉／　　 ,.:.:.:.:.i　/ニニニニニニニニニニニ
　　　 　 /ﾆﾆi!ニニニﾆﾆﾊ=ﾄ､=|.: : : : : : : : : : : : : : :}/o::/ﾏ '´　　　　　ﾑ　　　ﾏ__j＿_,.イ　 　 　 ,.:.:.:.:.i/ニニニニニニニニニニニ
.　　 　 /ニニ|二二二ﾆ/ ﾍ,i: :ヾ: : : : : : : : : : : : : : :ﾉ:::::'ﾏ'　　 　 　 　 　 ﾑ　　　＼　　八　　 　 ii.:.:.:.ﾉﾚ'}=／ニニニニニニニニﾆﾆ
　　　 /ﾆニﾆi|ニニﾆﾆ〈 ﾏ: :'ｉ: : : : : : : : : : : : : : : :/ {o:{ﾏ'　　　　　　　　　 ﾑ　　　　＼　　, 　 　 i|.:.:.,　　'´ﾉ二ニニニニニニニﾆﾆ/
.　　 /ニニﾆ/!ニニﾆﾆﾑ　寸:. :. :. : : : : : : : : : : :〈　i::::iﾏ　　　　　　　　　　ﾉﾑ　　　 　 ヽ　} 　 　 i.:./　 ／ニニニニニニニﾆﾆ/i=/
　　 ,ﾆニニ/. ﾏニニﾆi､ﾑ　 ＼ : : : : : : : : : : : : : ｣ {io:iﾏ　　　　　　　,､ ／｀ヽ ＼　　　　　八　 __i/-‐/ニニニニニﾆﾆ/iニニ/ i/.: :
　　 ﾚ'iﾆﾆ/　　ﾏニﾆﾆi ﾏ〉　　 ＼:. :. : : : : : : : :弋｀ヾｰ''´/´｀iｰ ´ヾ´　｀ｰ,_,.イV ＞　_＿/´￣　　　 /ﾆﾆ／}ノiニニﾆ/ :|ﾆﾆ/: : ' : :
..　　　iニ,　　　 ﾏi､ﾆﾆi　ヾ､ 　 　 ＼ : : : : : : : : : ゝ､_}ヽ/_,.イ__ノ´}＿_／　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {ﾆ／　　 ,i'ニニ/}: :iﾆﾆ, : : : : :
..　　　レ'　　　　 } ﾏニi.　　　　 　 　 ＼: : _,.　=ｰ{　　　 ﾏ i　　　　　　　￣　｀　､　　　　　　　　　　 ﾚ'　　　　,iニﾆ/::::〉 iニ, : : : : : :
　　　　　　　　　　　＼,i　　　　　　　　　`/　　　 ∧　　　 ﾏ,　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　 　 　 　 　 　 　 iﾆﾆ/:／7 iﾆ,. : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/_,.　=ｰ〈　ﾍ　　　 ＼　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　 {ニ/}'::::::{: ﾚ': : : : : : : :
──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【「光の剣」霊烏路空／瑤神統天神（神代第二世代神）】


.

　　　　　　　　　　　　 ／:_/: /: :/:.ﾑ : : : : |: : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　 　 ／ ´ / : i: :/:/　|: : : : :ﾄ､: : : : : :∨: : ｉ: :ヽ: : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　 /: : :|:.:ｉ:. 　 |: : : : :|　ヽ : : : : :. : :.|:. :.ﾊ: : : : ｉ: : : : : : : :　　　 ええ、その時に得た情報ですね。
　　　　 　 　 　 　 　 　 ': : :i |:.:|ﾊヽ ﾄ: : : : |　　 : : :. :. :. :.ﾊ: : : :. : : :ﾊ : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　| : ｲ人:|:.尓 |ﾊ: : 斗 ―ﾍ―:. :.∨ : : : : :. :./ :|: : : : : : /　　　 三剣なんて直接見る機会なんて、
　　　　　　　　　　　　　|:/ |:.小!: :ﾋﾊ ∧:. :.ィ≦ｭ.ヽ: : : :∨＼:. :.:ｉ:'‐､:!: : : : : :′
　　　　　　　　　　　　　{′|: :ﾊ:. :'　ﾉ　 ﾊ:.八::rｿ　ｱ､:. :.:ｉ:.: :.:ヽ :|r‐ :. : : : : :ｉ ヽ　　　もう二度とないだろうということで、
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ハ |　:.ﾚ　　 　 }′ 　 ´　　ヽ: |: : : :∧|ﾋ　} /: :ｉ: :.|
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ　ﾄ､　　　　　 　 　 　 　 ﾊ!: : :/　}'ソｲ/:.:.ハ: |　　　　  好奇心が抑えきれずに、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |: :〉　　 　 　 　 　 　 /: : : ｲ　_..ｨ´ｉ: : :/　ﾊ :.
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:/}ﾊ丶　 ＿_ 　 　 ノｲ: :./ﾉｲ.:ﾊ: :{:.:.i |　　　ヽ　　　  分析などをさせて貰いました。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ′ ∧ ｰ　　　　　　　|:.:/ 　 }'　ヽ{ヽﾄ乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿人 ＿_　　　＜乂ｲ　　　イ　/:.＼　　　　　　　  勿論、許可を得てですが。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :´:. :. :. :. :.／:.∧ 　 　 　 　 ＜　　 /:. :. :.ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 ／:. :. :. :. :. : ／ : :/,小　.　＜　　 　 　 /:. :. :. :./:.､
　　　　　　　　　　　　 /:. :. :. :. :. : ／:. :.／∧}'才　　　　　　 ／: : : : : /:. :. ＼
　　　　　　　 　 　 　 /:. :. :. :. :. :./:. :. :/　/::::::::ヽ　　　　　／:. :. :. :. :./:. :. :. :. :


──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐

　　　　　　　　　　　　-‐…・・・…‐-ミ
　　　　　　　　 ／ : : : : : : : : : / : : `ｰ: :ヽ
　 　 　 　 　 〃: :: :/ : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
.　　　 　 　 / : : : / : : : : : : /l: : : : : : : : : : : : :.
　　　　 　 / : : : /: :: :ノ: :／从: : :/: : : : : : : : : :.
　　 　 　 .: : : : : : :: :〃|/廾ト.!:: :ハ: :从: : :}: : : :.
　　　　　′: : :八: :z≠ﾐｘ､ ヽｊ: : }　!匕: ｝: :|: : : :|　　　 　 え？　見たいの？
　　　　 { : : : : : : !:l心リ　　　ﾍ: :|　x=ミ从 : : : : |
　　　　/ｲ: :: : : :ハ代ﾂ　 　 　 ヾ　 心ヾl ﾉ: : /: |　　　　  いいよ。
.　　　/　{: : : : : |　　 　 　 　 　 　 圦ﾘ　'/: : 从 :.
　 　 　 八: : : : :|　　 　 　 　 `　　 ゞ′ ′ / / ＼　　 　 〈分析〉とか〈魔力検知〉？
　　　　 　 V:: :从 ＼　　 r‐､　　 　 　 人: / /
　　　　　　　ヾ|　≧=　 ､ ＿_　　　ヒ升: :/ /　 　 　 　 　 あたしは構わないけど、お空はどう？
　　　　　　 ／｀ヽ 　 　 ＼　ｊハ,ﾊ从ｌ丿/
　　　　　 〃-‐=＝ﾊ. ,､ /冫
　　　　　/　　　　　　ﾍ::::ヽ/ヽ
　 　 　 /　 　 　 　 　 ‘，::｝::::}
　　　　′　l　 　 　 ＼ハ 从::}
. 　 　 {　ヽﾉ　　　　　　` ＼ゝ'＼





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､.,_　　　　　　 .／　{.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　へ　　　　　　}　｀＞､_ ＿_∠__／ ﾄ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （（く 　 ＼　　　 　,!　＞'"´´:::::::::::::｀ヽ {　　ﾄ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　＼ﾄ、 くノ,':::::, ,::、:::::::::::、:::∨ __/　 ヽ　　　　　  何でも聞いてー。
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　＼＼ノ:::::ｳﾂλﾎﾊ.ﾘｲ入./ .l　　 　',　））
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　>￣!::!i ○　　 ○　!::!/　/　 　 　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 レく＼ﾉ::!ﾙ""r-‐￢""!:∟/　　　　,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　', 　 >イ !:!.|,ゝヽ､__,ﾉ_ノ!::!　ヽ　　　/
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 弋　`r　__i.r'/ }><{　./ 　　 .）　／
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼￣.!:::! |'､Φ__ｳ ﾆｭ?イ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　弋ヾ从　|::|　 λ!::ノノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::ヽハ_／::::ヽ:
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／｀`‐-─､
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _＿,, r''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : |:i: .:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:...ﾍ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /:.:./:./:.::./^'ﾄ:.:.:.:.:!.:.:.:.:..`､.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.|　　　 もっとも、全部の魔術を完全に抵抗されて、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／〆!.:/.:/ﾘ　　!:l:.:.:.::ト;.:.:.:.:.`､.:.:.:!.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,z≠´　/.:.l:..:l ..,__　l:.|､:.:.:.! ､.:.:.:.:.`､.:.:.!.:l.:.:.:|　　　 結局ヒアリングしか出来ませんでしたけどね。
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 !.:.:|.:.:i　,,,__` !| `､:.|´＼.:.:.:.`,.:.:.i'.:.:､ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i.:.:.f.:r;.! ｲ升!　!　`､!-f升､.:.:.!.:.:.|i.:.lヽﾞ､　　  それで、先ほどの発言に繋がる訳です。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |:./ i!l.:.l　￣　 /　　　￣´ 7:.､!.:.:lﾉ.:l
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾚ　　!:.:.l　　　/　　　　　　 !.:.:ｿ.:./|:l
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !:::.ﾄ　　.`＿___　　 　i..:.i!.::/. ﾘ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 !..:! ＼ ヽ＿／　 ／!.f/|/
　　　　　　 r- ､　　　　　　　 ,-‐　‐- ､＿,,!i-'"i`i､　 ‐ 　／_,,ﾘ|ﾍ､　　　　＿ . -‐ ､
　　　　　　 ヽ､　＼_＿ 　　/:::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ﾍ､ ー',, ／　i;;;;;ヽ｀'￣:::::::::::::::::::::　ﾍ　　　 　　__
　　　 {ヽ､!ﾞ`､.ゝr､　　l｀Y＼:::::::::::::::::::::／:::::::::;i　 rゝ"､　　　 !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i　 ,.､r-ｨ'ヽ　}ｨヽ
　　　　|　 |　 ll　 Y´　l　 !　 ヽ-､　 ::::::＼:::_／! , '!::::::::入 　 /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ｨ´f 　i　 l　 i´ i　l
　　　　ヽ､ﾞ､　ﾞi　 ﾍ　 |　 i　　　　 ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/　k. /i:､:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f　|　}　 }´ l 　! ,!　i
　　　　　 ｀ﾞ､. ﾍ 　 `"ﾍ　`l_　 　 　 !､_r ､::::::::l　 Y:::::::l 　 V/　､／::::::::::::::::r´ 　　 !　!　! 　| ｿ　 .|'　/
　　　　　　　　 `ー'‐―､_　 　!　　 　 //´:` ､i 　/:::::::::|　　/:::::::｀` ､::::::::::rr|::::.....r'ﾞ　 |'´　 /´　／／


──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　,. -　、　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Y 。　 。 Y
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-　─　i. 　∀ 　 !　--　-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､._＿_.ノ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣ア　／　　 　 !　 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＞　　　　　　|
　　　　ト -- ､,　 　 　 _,,. -‐-イ_,,...,,__ 　＼. 　　　　 　　（＼　　　　　　 ,'　  私は『無限の輝きの結晶』製。
　　　 く　　　　｀＞＜::;::-‐::''"´::::::::::::::｀ヽ.く_＿　　 　　 　＼＼ /´|　　/
　　　　〉　 　 　＞''"´::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ::::::＼　 ｀ア　　　／　　 ｀ヽ!　/　　  『無限の輝き』は世界を構成する『光』そのもの。
　　　　}_＿__／:::::::::::::::|::::::::::::::::::::｀ヽ;:::::':;:::::::':,　_」　　　| ､ 　　　 　∨
　　　_／　 ,:'::::::::::::::::::/!::::::八:::／::::::::':;::::';::::::::∨　　　　'ｰ'ヽ、_　 　 |　　　  だから壊れないし、
　　　＼　.,'::::::!::::::::__/_;'::::/　 ＞-‐‐ｧ:::＼|::::::::::',　　　　　　　 ,ﾊ 　　 !
　　　 ＜/::::::;'::::::／__/／　'´　i´'ハ＼::::::::'::､::::::!　　　　　　／ .|　　 .|　　　 持ってる剣の力は、全て世界法則なんだよ。
　　　 _ノ::::::/:::::::ｲ´i'´ﾊ　 　 　 ゝ-ﾞ'　|::`ァr-ヽ::|　　　　 ／　 　|　 　 !
＼ ＜:;;__∠__:::::::|、ゝ‐' 　 .　　　　⊂⊃::/:|:::::::::|　 　 ／　 　　 |　　　|　　　 ようするに、私サイキョー。
　 ｀ ､.,_　ノ:::::￣;ﾊ⊃　　 ､_　 ノ　 /::::::::::::;ﾊ::::__|＿ / _　　_,,.. -!　　　|
　　　／´::::::::::::/::::ﾄ､, 　 　 　 　 ,.ｲ:::::/ﾚ'ア´　　　 ｀//''"´　 　　 　 　!　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＞ﾎｶﾉﾖｳｾｲﾉｾﾘﾌﾃﾞﾊ？
　　 ´￣＼:::::∠／;|::::｀こ7ァr='"/|／　 /ﾉ 　 　 　.//　　　　　　　_,.ノ　　　  、
　　　　　／::::::::／/:::__／}/ﾄ-／　　　 /|　　　　　 | |　　_,,.. -‐''"´
_,,.. - ''"::::::::::::/／／　 {7 /´{＼　　　/r'　　　　　 ＞ｧ'´　　　　　　　　　/
::::::::::::::::::::::::::/':::/　　 i }ﾚ'}|__|}、 ＼_/_」　 |/　　　 ,.ｲ　　　　　　　　　　/
:::::::::::::::::::::／:／　　､/ , '＞‐-.､ヽ、　　 　 !-‐ｧ''"´:::',　　　　　　 　　／
::::::::::;:::::::/::::r|　　　/ .,'7´()ﾟ!:.:.:::∨!　　　　 ／:::::::::::::::':、_＿,,..　-‐''"
::::／|:::::;':::::::｀i>､＿|　| !:.:.:.:i!:.:.:::::| |　 　　 /:::::::::::::::::::::::::＼
/＼ ∨:::::::::/ 　 　 |　'､ゝ､:.:.:.:.:ノノ　　 _ｒへ-ｧ:::::::::::::::::::::::::＼
　／｀　ｰ／　 　,r-ト､　｀iT::T「´　 __/´ r‐､/´|:::::::::::::::::::::::::::::::':.,
 ':::::::::r／　　　 」　/ｰﾍ._」}::::|_{　 /　 ｒ'7:::::::| ´＼::::::::::::::::::::::::::::::::':,
──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐



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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　-―…--　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__／　 / ￣￣¨ ｰ-｀ ==ｰ-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 　 /　　　 　　､ 　＼〈´
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　/ 　,ﾍ,ｲ　　　　　､ ヽヽ ﾍ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　/　 //~~! iヽ　　 ﾍ ヽ ヽ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,|　! 　 ! ! 　ヽﾍ＼ ___ﾊ　ｌ　ﾍ　 ﾐゝ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｲ !　　 V ￣　ヽヽ＼　ヽ ! 　 }!l　　　　　 専門からは少し離れていますが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !!|　　 !| tｾｴ　　ゝ ｴｹｧ〉ヽ | !ゝ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾘW∧ i!　　　 　〈　　 　ﾚ ﾉﾘ　　　　　　とても有意義な時間でした。
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾚヽi|、 　　　 '　　　/ﾙ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨>､　　'ﾆｱ　, '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,| >､　　／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 __∧ﾍ　｀ ´　 ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ V　| 　＼＿／|ﾍ丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐'　　 / 　|　　< 　 > |　＼ ｀丶、
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／´　　 　　　/ 　　!　 /ヽ ｲ ｀!ヽ／　　　｀＞､
　　　　　　　　　 　 　 　 / /!　/ ）　　　 ＼／ヽ´ 　|　ﾍ |　ヽ　　　　 | 　i
　　　　　　　　　　　　　  |　l | / /､／） 　 /　　ﾍ 　 |　 ﾍ| 　 | 　 　　 ! 　!
　　　　　　　　　　　　　  |　! iｌ　l,,ﾉ /ン')　＼　　ﾍ.　!　　 ! 　 !　 　　│　|
　　　　　　　　　　　　　  |　ヽ､　　　´ <　 　 ヽ　 ﾍ. i　　 | 　 | 　 　　ｲ　 !
　　　　　　　　　　　　　  |　　 /ヽ-- 　 〉　　　ヽ　 ﾍ!　　 ! 　 !-─…ili　 |
　　　　　　　　　　　　　〈　　/ ゛＝==/　　　 　 ヽ　ﾍ. 　 | 　 !　　　　|i　 |







　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 _ノ 　 ヽ＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　（ ●）（●）|　　　 専門って、魔剣とかそういうの？
　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　　　（__人__）|
　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　｀ ⌒´）}
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 　 　 　 　 }
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ 　 　　　　　}
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 　　　 /
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　　''⌒ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 　ヽ　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,______
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , ー-、!　　　￣￣￣　`ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／::::::;_;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,_
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:/::::::::/:ヽ:;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　イ::/::::/:::/;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;`!
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´/:::/::::::!:::/　!;;;:::;;ﾄ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;!
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::ｉ:::::::!;;;!　　!;;;;;;;;!ヽ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`!
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !:::::,:!::::::!;::!　　 !;ﾊ;;;!　ヽ;;ヽ;;;;;;ﾄ;;;ヽ;;;;!;;:::::::::;!　　　  いえ、広義には含みますが、違いますよ。
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !:::/ !::!::::;!|;;|--、 |　';:!　,-ヽ;;ヽ;;;;;;!;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;!
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !:/　|::!:::/　!　　　　　　　,, 　ヽ;|ヽ;;!;;;;;;;ﾄ、;;;;;;;;!ヽ　  僕の専門は封印関連で、
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾚ　　!::!:::ﾊ　;;;==ヽ　　　　;;;==ヽ ヽ;;;;;;;! ｌ;;;;;;;;;;!
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !;;;!;;::!　　　　　|　　　　　　　 ヽ;;;;! !;;;;;λ!　　　 特に截魔行の封印を研究しているんです。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !;;;ﾄ:::|　　　　 !　　　　　　　　!;;;;!/;;;;/　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !;;/|;;;;|　　　　、　　　　　　　!;;;;;/;;;/
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ノ　. !;; ､　　　 　　　　　　　 !;;;;/;;/
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !;;;;!ヽ, 　´￣￣ｱ　　　／|;/;;/
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !;;;!　ヽ、　､_　　　.／　 |/;;/
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !;!　　 |ヽ,　　　／　 　|/|
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |;;|;;!―' 　_,-‐''';;;;;;!-、
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　|,,-'"　　　　 　/;;;;;;;ヽ_
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／/へ/ヽ、　　　　　/;;;;;;;;;;;!;;;;;ヽ、__
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／;;;;;;/|;;;;;;;;;;;;ヽ、　　　/;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,







　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　 截魔行って──。
.　|　u.　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　 そりゃまた、何ていうか……。
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　 　 l ＼　巛ー─;＼
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 __　,.-￢-　､._
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　'´,　 ､　　 、 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ´　 　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ　　　　　  別に壊してまわっている訳でもなく、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ　 　 　 封印そのものを研究しているんですよ。
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /,　l. / /´ヽ　lヽ 　 ヽ. !　ヽ. ト ヽ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜　　　　 結構面白いですよ？
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|　　　　  他の封印とは一線を画していますし。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 lﾊｌﾍ｜´　｀ 　 ヽ´　｀｀〉,^! | !
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | ﾊ ヽ　　＿＿ 　 /ﾊ/ ｀　　　　 　 _
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 '′lﾊn＼ ｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _,.-' /ヽ ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　 　 _　| ﾄ. ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.､-‐　´　 　 /　　｜　 /　　〉 　 | 　 ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 / ヽ　　　　　〈　　,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､　　,〉 　 　 |　l_! ヽ　ﾞl









　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ _ノ　 ヽ､_ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）（● ）　|　　　  そ、そうなんだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　（__人__） 　│
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | 　　｀⌒ ´ ∪ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　 　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 >　 　　 <
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　 　　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　 　 |

　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _l:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:.:､:.:.:.:.:.:.＼:.:｀:.:､:.:.:.:.:.:.:.＼､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _l:.:.::.＼:､:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.ヽ､:.:.:.:.:.:.:ヾ.､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 :´:.:',:.:.:.:.:.＼:､:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.ヽ:､:.:.:.:.:ｉ:. '.
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:..ヾ＼:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.l:.:.:ｉ:.:.:.:.:ヽ:.:.:l:.:.:.',　　　　　　 そこで、物は相談なのですが、
　　　　　　　　　　　 　 ':.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ､:.:.:.:.:.ヽ＼:.l:.:.:l:.:.:.:.:.:.:ｉ:. ':.:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:':.:.l:.:.:ﾄ､:.ヽ:.:.:.:.:.:._',-‐　､:.:.',:.:.ヾﾊ:l:.:.ｉ:.:.:.:.l/:.!:.:.:.:.!　　　　　　 ヴィップデさん。
　　　　　　　　　　  ／ィ:.:.:l:ｉ:.:l:.:.:l　 ､:.＼:.:.´:.:.',　,xfｒっヽ メ:ﾘ:.:.l:.:.:.:/:.:.:!:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　 ／　　l:ｉ:.:l:.:',:!:.:.l￣｀＼:',＼:.:.: ','　｀ー'　 ヽヽ:.:!:.:.:.:,ヽ:.:ｉ:.:.:.:l｀ ー ‐　　 同室になったのも何かの縁です。
　　 　 　 　 　 　 　 　 l!:.:':.:.:ヽ从 ィ弋メ＼ ＼:.', 　 　 　 　 l:.:!:.:.:./, }:.:.!:.:.ｉ:l
　　 　 　 　 　 　 　 　 l:.ﾊ:.:.:..:.:.:.:ヽ　　 丿 ＼　ヽ　 　 　 　 l/:.:.://./:.:.l:.:.l:!　　　　　　 少しの間、僕に雇われませんか？
　　　　　　　　　　　　 /:'　l:.:.:.ｉ:.:..ｉ:.:.ｉ　 〈　　　　　　　　　　 /l:.:.:/ｰ:':.:.:.:l:.:ﾊ
　　　　　　　　　　  ／´　 ヽ:.:l､:.:.:!从　　　　　　　　　　　 /　!:/:l:ｉ:.:.:.:.:!:/
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾl　:.:.:.:.:.ヽ　　ィ　　 フ　　　 　 /!'.:/l:l:.:.:.:!/
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 }　ヽ:.:.:.lヾﾄ､　｀ ´　　　　　 ／//'　lﾊ:.:.!ﾊ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼.:! }　 ヽ　　　　　 イ　　　　/　Ⅵ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　 ヽ　 ＜　　　　　　_ .-‐ヽｰ. -. .､_
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 　 　 . : ´: : : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__ ｉ　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〉
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _＿_ ノ:.:.:.:／} ／: : : : : : :　　´ ￣￣　｀　メ._
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /:.,: : : :./:.:.／　／: : : : : : ／　　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _. 人:.ヽ: :.ｲ ´　 ／: : : : : : ／　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 , 　 ´ ﾉ: : ｀: :V　ｰ ／: : : : : : : / /　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　 　 ハ: : : : ヽｰ ': : : : : : : : : :l /　 　 /　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',







　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ 一）（●）　　　  その言い方だと、近くに封印がある訳か？
　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　 |　　　,.<))／´二⊃
　 ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
　　 ,-/　　　 __人〉
　 / ./. 　 /　 　 ＼
　 | / 　 /　 　 　i　＼
　 |"　 / 　 　 　 | >　 )
　 ヽ／　　　　　 とヽ /
　　 |　　　　　 　そ ﾉ

　　　　　　　　　　　 ／:_/: /: :/:.ﾑ : : : : |: : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　 　 ／ ´ / : i: :/:/　|: : : : :ﾄ､: : : : : :∨: : ｉ: :ヽ: : : : : : : : : : : : :　　　  ええ、そうです。
　　　　　　　　　　　　 /: : :|:.:ｉ:. 　 |: : : : :|　ヽ : : : : :. : :.|:. :.ﾊ: : : : ｉ: : : : : : : :　　　  ここから西に少し行った所にあります。
　　　 　 　 　 　 　 　 ': : :i |:.:|ﾊヽ ﾄ: : : : |　　 : : :. :. :. :.ﾊ: : : :. : : :ﾊ : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　| : ｲ人:|:.尓 |ﾊ: : 斗 ―ﾍ―:. :.∨ : : : : :. :./ :|: : : : : : /　　　  依頼としては、
　　　　　　　　　　　　|:/ |:.小!: :ﾋﾊ ∧:. :.ィ≦ｭ.ヽ: : : :∨＼:. :.:ｉ:'‐､:!: : : : : :′　　　 その封印の調査の間の護衛ですね。
　　　　　　　　　　　　{′|: :ﾊ:. :'　ﾉ　 ﾊ:.八::rｿ　ｱ､:. :.:ｉ:.: :.:ヽ :|r‐ :. : : : : :ｉ ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 ハ |　:.ﾚ　　 　 }′ 　 ´　　ヽ: |: : : :∧|ﾋ　} /: :ｉ: :.|　　　 　 もう少し正確に言うと、その封印の調査後、
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ　ﾄ､　　　　　 　 　 　 　 ﾊ!: : :/　}'ソｲ/:.:.ハ: |　　　 　 付近の街までの間、護衛をお願いしたい。
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |: :〉　　 　 　 　 　 　 /: : : ｲ　_..ｨ´ｉ: : :/　ﾊ :.
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:/}ﾊ丶　 ＿_ 　 　 ノｲ: :./ﾉｲ.:ﾊ: :{:.:.i |　　　ヽ　　 　 どうです？
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ′ ∧ ｰ　　　　　　　|:.:/ 　 }'　ヽ{ヽﾄ乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿人 ＿_　　　＜乂ｲ　　　イ　/:.＼
　　　　　　　　　　　　　　. : :´:. :. :. :. :.／:.∧ 　 　 　 　 ＜　　 /:. :. :.ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 ／:. :. :. :. :. : ／ : :/,小　.　＜　　 　 　 /:. :. :. :./:.､
　　　　　　　　　　　 /:. :. :. :. :. : ／:. :.／∧}'才　　　　　　 ／: : : : : /:. :. ＼
　　　　　　 　 　 　 /:. :. :. :. :. :./:. :. :/　/::::::::ヽ　　　　　／:. :. :. :. :./:. :. :. :. :







　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　 連れがいるから、俺の一存じゃあ決められんが、
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　 多分、それは大丈夫だとは思うが──。
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ
　　　|　　　　|￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ．-...､_
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {:.｀ﾞ¨´:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.:......
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ．＜!:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 rイ:.r‐-:|.:.:.:.:.:.:＼ :.:.:.:.:.:.＼:.:.:.::∧　　 　 　 他に何か問題が？
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |:.:.:.′:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:＼:.:.:＼:.:.:∧
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |:.|:.|:.:.:.|''''＼:.:.トミ:.:.:.＼:.ﾍ:.:.:.:.＼:.:.ゝ、　　 勿論、相場以上とは僕もさすがに言えませんが、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |:.|:.|:.:.:.|　　 ヾヽ　ヾチﾃヾﾄ､:.:.:.:.:ヾ|'ﾞ`
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /: |:.|:.:.:.| 士‐　ヾ＼ 弋.ツ ∨＼:.:.:.:|　 　 　 相応くらいは出せますし、
　　　　　　　　　　　　　 　 /:.:,ﾊ:ｉ:.:.:ｌ| 代ﾂ　　＼　 　 　 ∨:| ヾﾊ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 /／　 ∨:ﾍ　　　　.:| 　ﾞ　 　 　 |:.:ﾚ'|:/｝　　　　 ちゃんと慣習通り、半分は前払いしますよ？
　　　　　　　　　　　　 　 '"　　　 ∨:.ﾍ　 　 ｀′　　　　 /|:.:l:.:|′
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨:.:ﾊ　 　 ー　´　　/ .|:.ﾊ:.!
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ{ヾ＞､　　　　　/ 　从从
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }∧:i＞ー―'　／ .∨ 丶
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／/ }　　　 ／　　/　　　＞ ．
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _..．＜　/　＞―く　　　/　　　　　 　 ＞- ､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 , -‐ ＜　　 　 /／ |::::::::::∧　 /　　　　　　　 ／⌒ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　  /　　　　　　　 "　　 }‐-､/　ヽ/　　　　　　 ／ 　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　 　 　 　 /:::::::|　　　　　　　　　/　　　　　 　 　 '.
　　　 　 　 　 　 　 　 /　　 |　　　　　　　　/::::::::::!　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　 |







　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　　　  金払いっていうより、依頼内容だな。
　|　　　 （ 一）（●）　 　 　 截魔行の封印って、どれもとんでもねえ化け物が封印されてるってのは有名な話だ。
　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　　どんなのが封印されてるかは知らんけど、
　 |　　　,.<))／´二⊃　　　 もし出てこられて戦闘にでもなったら、対処しきるとは言い切れない。
　 ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉　　　　  そう言う場合、無理に戦わず、
　　 ,-/　　　 __人〉　　　　 即逃げでいいってんなら受けても構わないだろ。
　 / ./. 　 /　 　 ＼
　 | / 　 /　 　 　i　＼　　　 相手を返り討ちとか再封印とか、ミキクラスの働きを要求してるんなら、
　 |"　 / 　 　 　 | >　 )　　 他を当たってくれ。
　 ヽ／　　　　　 とヽ /
　　 |　　　　　 　そ ﾉ

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿ , /.: ｀ー-. .
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／. : : :/ : : : :.ヽ: : :＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 , ′: : : :.{: : : : : : : : : : .:.＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /: /:/: :.,ィ: : : :',: : :.＼: : : : ､ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: /:/: :/　 ',: : :.:i: : :.､: ヽ: : : :ヽ.｀=　　  僕も死にたくありませんし、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:.:.i:/: :/_｀ヽ{: :i: :ﾄ､: : ',: :.i: : }: ハ　　　  護衛の方の判断には従いますよ。
　　　　　　　　 　 　 　 　 /,ｲ|i: : i乍;ﾒ､',: l: :}.」､:-:-ﾐ: : i: : : }　　　 それが調査の途中であってもね。
　　　　　　　　 　 　 　 　 {:ﾊ ヽ:.{! ￣　 ヽ: :i乍;7ﾒ: /:.:.|:|: /!
　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀ Vﾊヾ　　　　,′ ｀¨ |: //:.:/:|//　　　　 あと、僕が能動的に
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｲ:.ﾍ　 ､.　_ ′　　 /; /:.:/i:/´　　　　  封印を開けることはないことも約束しましょう。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / |ﾍ　｀ _‐ '　. ィ: ｲ;'／ /
　　　　　　　 　 　 　 　 　 , '　 ヽヽ　. ＜} V´ ,〃
　　　　　 　 　 　 　 -─ 〈　　　　 /.=く　　 }_
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ',　　　/.:.:.:.:.:.}､　i　｀　､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i　.／ヽ.:.:.:.:ハ　| 　　　｀ ｰ-
　　　　　　　　　 　 　 　 　 V　　 /.:.:.:.{　 V　　　　　　　 ｀ヽ







　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ ●）（●）　　 こちらとしちゃあ有り難いが、
　　|　　　　 （__人__）
　　|　　　　　　　　　ﾉ　　 封印の中身は調査対象外なのか？
　　|　　 　 ∩ノ ⊃ }
　 /ヽ　　 ／ ＿ノ }
　(　ヽ　 /　　/　ノ
　　ヽ　“　　/＿|　 |
　　　＼＿_/＿＿ /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 - ､ , ...―――､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／::::::::::｀:::::::::::::::::::::::｀ー､
　　　　　　　　　　 　 　 　 ≦≧{｀ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　 　 /´　/::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 j:::::::::::ｉ:::::::::::｀ヽ:::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::..､
　　　　　　　　　　　　　　　' : / ﾄ:ｌ::::::::::::::::::＼:::::::::: :ｌ::::::::ｉ::::::::::ﾍ::::ﾄヽ　　  そこは一概にどうとは言いづらい所ですね。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 / /:ｌ:::| ﾊ:ヽ:＼:::::::::::ヽ::::::: :l:::::::|:::ｉ::::: :ﾊ::ｌ
　　　　　　　　　　　　　 /::::l:::|ｉ |　 ヽ!＼斗≦＝-:::::::ｌ::::::ｌr‐､::ヽ::Ｎ　　　　 ただ、今回は対象外です。
　　　　　　　 　 　 　 　 |: 小::|:lﾊ‐匕ヽ 　 　 x=ミy::: :ｌ:::::ｌくヽ} ハ!
　　　　　　　 　 　 　 　 |′ﾊ ! ｌ::ヽｧ=ﾐﾊ　 ´　　 　 ヽ:!::::;r '/::ｉ　　　　　　  中身も、大凡の予想はついていますので。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 |ﾊ:|ﾍ:ハ.　 }　　　　　 　 |: /ｧ<:ﾊ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　|! ﾊ 込　ゝ 　 　 　 　 |//　 ﾊ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |! 　 >‐､‐　 ´　 　 　 ／　〉､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _rﾆﾆ､ヽ_ヽ.._　.イ　.イ　　/:.| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 r' ―‐､ } } }　 />‐〈.　 　 ／:.:.':.:.:.｀:...､_
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｌ　　 〉」」‐'7／{':::::∧　／:.:. :/:.:.:.:.:.:.:.:.―丶
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ　 　 }　　 ﾊ:/ 〉 ｲ　∨:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 j　 　 　 _ノ:./ /: ｉ 　 ∧:.:.:.:/:.:.:. :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｧ/　 ー‐ /ヽ / /::::ｌ　 /:.:.ヾ‐':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:.:.＞―‐＜/:.; /::::::ｌ　/:.:.:.: :〉:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ｌ
　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/: :;/::::::::! /:.:. : :/:.:.:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ






　 　 　 ／￣￣＼
　　　／ _ノ　 .ヽ、＼
　　　|　 （●）（●）　|　　　  オーケー。ただ、連れに話を通さないと正式な受諾は出来ない。
.　　　|　　（__人__）　.|
　　　 |　 .　'´ｎ｀'　 .ﾉ　　　  今から女性の部屋を訪ねるのもあれだし、
　　　 .ヽ　. 　| |　　}
　　　　 ヽ..　ﾉ .ュノ　　　　  返事は明日でいいか？
　　　　　/　{ ..ﾆj､
　　　　　|.　| "ﾂ　＼　　　　　　　　　　　　　＞それで結構ですよ。
　　　　　|.　| .l　　|ヽ、二⌒)

　　　　　　　 　 　 　 ┌──────────── ┐
　　　　　　　 　 　 　 │  翌日、正式に受諾しました。 │
　　　　　　　 　 　 　 └──────────── ┘



　　　 　 　 　 　 　 /∨ ＼　 ,／　　　　　　　　　　　　　　 ｉ
　　　　　　 　 　 　 ﾄ/／　　/.　　　　　 　 　 　 　 ‘,. 　 　 |
　　　 　 　 　 　 　 `/　 ／/　 　 　 　 ／　/|　 ﾊ　:}ｉ:　 　ﾘ
　　　　　　　　　　  厶イ　/　 　 /　,／/ : / :| ,/│ ハ　　/|
　　 　 　 　 　 　 　 / 　 ｉ{:‐／}/}／‐-{　/　ﾉｲ 斗匕. '　/ |
　　　　 　 　 　 　 /　 　 ∨ ,rf芥圷ﾐ､∨　 　 ｨf刈¨7 }/　 |　　　 勿論、異存はありませんよ。
　　　　　　　　　  /　　　　 ∧弋ｔrリ　　　　　　ﾋｚﾀ　 /　　 |
　　　　 　 　 　 /　　　/ ,/ｰ '. ｀¨´　　　　　 　 　 　 _|　　 i|
　　　　　　　　  ′ 　 / l/｀¨ﾞヽ　　　　　　　　'　　　ｲ│ 　 i|
　　　　　　　　 i 　 ／/ j　　ヽ/`o。　　 ｰ 　 '　／ヽ　|　/　|
　　　　　　　　 |　/{　　　　　 ′ ＼｀ o。__　 イ 　 　 ﾉｲ|　 ,
　　　　　　　　 |,/　　{　　 i　ﾍ、 ‘, V´　 　／　　 ／￣ | ,/
　　　 -──-|′　 ‘　　 V　 ＼　─‐=彡　　／　 　 .ﾉｲ ヽ
　　　　　　　　　　  ＼|　　 | 　 　 ｀¨¨¨¨¨¨|: /　　　　　　　　‘,

　 ::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::　::::
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┏━・・・・・・━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
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｀｀ヽ　　　　. . . : : : : ⌒＞:::::::::::::::゜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒>　　　　　)　　　　. . : : : ).:.:.:.:.:.:.: 、.:.:.:.:.:乂_ _ノ: :
.:.:.:.:　｀^⌒ヽ　　√⌒¨´:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::°:::::::::::＜　　　　　　. . . : : : : : ⌒　.: .: : : : ＼　　 ノ　 　 |
⌒ヽ.:.:.: : : : . .　乂__:::.:.:.:.:.:.:.:,， -─-　., .:.:.:.::::::::::::::::::::::ﾟ:::::::::::::::>　　. : ´　.:.: : : :ノ´　　　ノ⌒.:.: .: .: X: : : :｀`ｰ水
: : : '⌒丶.:.ノ⌒　　 乂_.:.::／　　 　 　 　＼.:.:.:.::::::::ﾟ:::::::::::::::::::::::::｀7⌒_ _ ノ: : : ノ´　　 ノ⌒.:.:.:.:.:.／∧i:i＼::::／i:i/
⌒爻.:.: : :く　　ノ⌒V⌒.::′　　　　　　　　 '.::.:.:.:::::::::::::::::::::::::゜:::ノ__.:.:: : : : :ノ'´　　　乂_.:.:.:.:<⌒ヽ: : .:.Vi:i:∨i:i:i/.:.:
＼: : : ⌒　 ＼ノ::::::::::.:.:.::{　　　　　　　　　　；.:.:.:.:.:.:::::::::::::::°:::::::::ノ.:.: : : :幺⌒　　, . : ´　　_ )　　): : .:.:Vi:i:i:i:i/.:.:.
_ _ ), . : : : ;　　｀¨⌒>.:.:.:.:.　　　　　. : : : :　 ; .:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::⌒'爻: : : _ _彡'⌒～ ノ'´´: :⌒ヽ: :ノ⌒ Vi:i:/.:.:.:
.: . . .＞ ' ´　_ _ _ク⌒::.:.:.:ゝ　　 . . : : : 　 ,.:ﾞ.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::゜::::::::::::::::::::::⌒乂: : : : : : : :ノしへ: : : : :乂__...:::::}i:i:{.:.:/.:.
⌒'＜_ _　　　＞::::::::::::::::::.:.:.:≧=‐　‐=≦.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞～'⌒´　　　　｀丶'´.:.:.:::::::::::}i:i:∨.:/
: : . .　　く⌒´:::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::°::::::::::::::::::) : . .　　　　 ;　　　　し'´　　⌒}i:i:i:∨.:
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　ノ(⌒::::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::7⌒: : : : :'´　　, . : ´　　:.　. . : {i:i:i:i:乂
　　廴＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::::::::::::::::::::::::γ⌒(: : . .ノ(_ノ: : :'´: : :::::::::::::ノ(.:.:.:.::{i:i:i:i:i:i:
乂_ _γ'ﾞ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::::::::::::::::::::::::::::::::．::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ＾　　｀¨´　　乂_ノしﾚ::::::::X::::::::乂::::{:i:i:i:i:i:i:
::.:.:.: : :⌒X⌒⌒ヽ:::从:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::::::<⌒　⌒Y⌒　　. : ノ: :ノ.:.:.::::::::::＼i:i:ii:i＼}i:i:i:i:i:i:
;:::.:.:.:: : ). .): . .　 幺i:i:《::::::::::::::ﾟ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｡:::::::::::γ⌒ヽ__ノ._　　: . し　 j　. :⌒{廴. . : : : .:.:.:..＼i:i:i:i:＼i:i:i:i:
爻::::::ノ⌒¨^´　　ﾉi:i:i:《_,､-～～ミ::::::::::ﾟ:::::::::::::::::::::::::::_,､シ:　　　＼　｀丶ノ　　ノし　　j乂. . :ｘX爻爻慫)iki:i:i:ﾉi:i:i:i
慫慫爻⌒:::.:.:)ノ⌒X'＾´: : : : : : : ﾐx:::::::::::::::::::ノ⌒ヽ::::7´　乂　　. .)､　　 ). . : : : : : : ノし爻父災慫戀戀戀刈i:i:i:i:
慫爻⌒::::::ノ´ : . .　　｀: . .　　. . : : 爻x'^＾'<⌒. . : : :爻..　. . :爻⌒　　. . : : .:.:.:::,xX爻淡慫慫慫戀戀戀戀欒|i:i:i:
慫淡爻'⌒::: : : 乂__ノ´:::::爻., . . : ノ´　). . :) 　 . ﾉ: . .　 ≫爻父: . .: ,xX爻淡慫慫慫淡慫慫戀慫戀戀欒欒|i:i:i:
慫慫淡爻⌒.: .: : ノ'´::::::ﾉ:.:.:.:爻'´. . . : : : x'⌒ 爻､､､xX爻爻淡淡慫慫戀戀戀戀戀慫戀戀戀慫慫戀戀戀|i:i:i:

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ヽ:::|:: ::::::: 」 　 　 |　　_＿＿_ _ _ _　＼.::: :::: :::.::::::.|::::::::.: .: .::ｉ:　:　:　:　:　|　＿_　__ __,　 |　　　　|　. : |:: :: ｒ'
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￣　/:　:　:　:　:　:.＼ 　 　 　 　 　 　 ／　ｒ｀ー':: ＼ヽ:::::::::::{　rｰ　　 :／　　　　　 .::::::::/:　:　:　:　:　: ＼￣
　　{:　:　:　:　:　:　:　:〉　　　　　　　 /.: .: .: .: .:. ::::::::::}ｰrヘ__|＿_.ｨ―｢　　　　　.:.::::::::::::〈:　:　:　:　:　:　:　:｝
　　 ー-＝ニニ＝‐´_＿＿＿_ _ _ ｛ヽ＿.: .: .:＿_.: /::rニ=㏄弋)=ﾆ){　―‐‐‐‐‐‐ ‐ .:.::::ー-＝ニニ＝‐’ ‐―‐‐　‐
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .:.::::｀ー-=ニニ=ﾚ:::.:.: ／rヘm､ﾄ､＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:::::::::::::::::::/::::::: (_ｿ＾ミ爻ｼ^ｽrﾍ)　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､:::::::.:.::.:.:.::.:.　:　:　:　:　:/}
　　　　　　　　　 　 .:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L::::ヽ:::.:.＿:.:.＿＿＿ _ノ　|　　　　 ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 .:.:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ=ニニ二＿＿二ニ=一′

　　　　　　　　 　 　 　 ':::::::::'
　　　　　　　　　　　　/:::::::'
　　　 　 　 　 _ 　 _ ./ ::;:'
　　　　　　／////,＞､'
.　　　　 ,ｲ/lV///////ヽ
　　　　 l///!ヾ////ﾉｲ/,!
　　　　 l/トゝ　ヾ'/　'イ/l、　　　　 ところで、姐さん。
　　　　ﾊ｀ ｰ-　＿_　-'"ハ
　　 　 ヽ'ト:::眼::::::::心::;:j;/　　　　  俺達は一体何処に向かってるんだ？
　　　　　ﾊ :`ー' !:ー :´ﾊ ､
　　　 　 {=!､ ､-ヽ'-.,.:/.!_ヽ!
.　　　　 /' ﾊ､_, ￣_,./　!ｰ､ｰ-､
　　_／/ ./ｒ,.! ー一'　　ヽ) ＼　｀ -　_
,. '　_ / ./ l.　',　 　 ＿　./　　 .〉- 　 /＼
.-‐' / ./　.!　 }　/　　 _/　 　 /: : :: `＜　ヽ
: : :/ ./ 　.l　`ι　''" ./　　　/: : : : : :.／｀ｰ- ._
: :/ ./!　　l　　;　　　/　　　./l: : : : : /　　 　 ／
:/ ./:.l　　.l｀　.;　'"./　 　 ./: !: : : :,:' 　 　 ／:. 　 ヽ
　/:l :l　　 ! _ { _, /　　　./: :.!: : :./　　　 / i　!　 　 ',
./: :l: l　　 l　 ! ./ 　 　 /: : :l: : : !　　　./　 ', l　 ',　 ｊ
: : : l: !　　.l､ !/　　　 /: /: :!: : :.!　 　 ,'　　　 l　　､ l
: : : l: !　　 l / 　 　 /: :/: :.l: : : !　 　 l　 　 　 ', 　　{
: : : : :|　　./　　　 /: :./: : l: : : l　 　 .!
: : : : :|　./ 　 　 ./: : : : : :.!: : :.!　　　l







　　　　　　 　 　 |　 　',　　＼ ／　　　　　　　　　　　　　｀ ー一ｧ
　　　　　　 　 　 |　　　ヽ　　 ＼　　　　　　　　　　　　￣｀丶／
　　　　　　 　 　 l　　　　 ＼　　 ヽ　　　　　　　　　　＼　　　＼
　　　　　　　 　 ﾊ　　　　_ ノ＾　　 ＼ ＼　丶　　　　　　丶、　　＼　　　　＿,
　　　　 　 　 ／ ‘:、　　彡　　　　 ＿＼{＼　＼　　　　　　　￣￣￣￣　 ／　　　 夜の散歩は嫌いじゃねえし、
　　 　 ｰ=ﾆ´　 -‐ｧ＼ 彡 　 　　　＼　弋ｿ＼ |＼　＿＿＿＿＿ー―＜
　　　　 　 　 　 ／　 /　　　　　　　　 三二フ"´￣　　　　　く:::::::::::｀ヽ￣　　　　　 姐さんの種族を考えれば、
　　　　 　 　 ／　,　/　　　　　　　　　__,ノ　　　　　　 　 　 　 ＼:::::::::/
　　　 　 　 /　　,/ノ　　　　　　　　　/／|_＼＿＿＿＿＿　　　 ` ｰ/　　　　　　　 日が落ちてからの行動もわかるけど、
　　　　 　 '　／/ フｨ／⌒＼　　　　V＿　￣l∧∧／l／ヘ二丶_／
　　　 　 /／　/　／　　　 　 ＼　　　＼ Vヽ ﾍ,､　／l　丶　　　　 　 　 　 　 　 　 そろそろ、目的を教えてくれよ。
　　 　 _/'＿_,/／　　　∠､　　　)＞=━ ￣￣￣￣￣ 丶 ノ!＿_
　　 　 ::::::::::／　　　／´￣ `¨¨てフ　 　―-　､　　　　　 ∨::::／
　　 　 ＼:/　　 ー' 　 　 ／⌒Y´　　　　　　　　＼＿＿／:／
　　 　 　 |　　／　　ー '´　　　|　　　　　 ― '　| /::::::::::::／
　　 　 　 |　　|　/　　　　 _／⌒ヽ　　　　　／／::::::::::／
　　 　 ―|　　|:/　　　　　　　 / /　　　　　／::::::::::／ｰ一ｧ―――ｧー―-　、　　　 ←【 夜行性なのでテンションが高めｗ 】
　　 　 //|　　/　　　　　　　イ-'　　　　／::::-=≠::::::::::／/////／　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿
　　 　 　 　 　 　 　 　 　/::::;::::::::::::::::::::::､::::.､
　　　　　　　　　　 　 　/::::/::::::::::::::::::::::::::',::::ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　　{:::::{_二二二二二_}:::::::',　　　　 もうちょっと行った先にね、
　　　　　　　　　　　　/::／j从ﾊ　　 ト.ﾄ､　',､::::ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 /_ノ　ィ=ミヽ　　ｨf=ミ､{ |＼::::.､　　　 根城にもってこいな館があるのよ。
　　　　　　　　　 　 i::/ |　 | Ｖｯ　＼{. Vｯ !　|ｱ {::::::i
　　　　　　 　 　 　 |/ｨ |　 {　　　　' 　　　}　!　 乂::|　　　　 それを拝借しちゃおうと思って。
　　　　　　 　 　 　 |:::ｊ从　!ヽ　　ｰ ‐ 　.ｨ　/ ﾊ {´:::!
　　　　　　　　　 　 |::/ j/ヽﾄﾍ＞　__　イ| ./!/:::ヽ::::|
　　　　　　　　　 　 |:::::::::::::::}从ﾉーr 一',j/_::::::::::::::::!
　　　　　　　　　 　 |:::::::::＞ ｆ´　　 }　　 　 {ニ≧ ､:|
　　　　　　　　　　　|／ニﾆﾘ,　 　 †　　 　 |ニﾆﾆ ミ､
　　　　　　　　　　 〈ニニノ/　 　/ 　 　 　 |ニニﾆニ}
　　 　 　 　 　 　 　 ',／／ 　 　 ,　　　　　 {ﾆ,ニﾆﾆﾑ
　　　　　　　　　　　/ニ{_＿＿__i＿＿＿＿|ニ,ニニニヽ
　　　　　　　　　 　 {ニニニニ-===-ニニニニ}＼ニニニ.､
　　　　　　　　　　 人ニニニ--===--ニニﾆ //　＼ニﾆニ＼
　　　　　　　　　　　　i>ー=≦ニニゝニ--=イ.ﾑ　　　 ､ニニﾆ ヽ
　　　　　　　　　　　　|ニ}_＿{{=＿}}＿＿＿__ /　 　 　 ヽニニニ}
　　　　　　　　　　 　 |ﾆﾆiニ}}ﾆニﾆニニニ/　　　　 　 　ｿニニ/







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,イ/////ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｲ/lヾ/／l//ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l/〉ヾ---　∠/l　　　 その言い方って事は、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l::::眼::;::::心:::::::}、
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {:ー‐'"!:｀ー一i ;}　　　　まだ先住者がいるってことですかい？
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ i ､ﾆ　ニ,.ｊ , ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i ﾊ.､｀,￣､´ /.!ヾ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾞ　.ヽ　 　 .ｲ:: V7.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.-/.l',￣´　;: ／　　 〉ｰ--　.＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,. ＜:/:./ .l ヽ　.' ,.'　　　 /;.: -‐''"　 !　　 ｀　､_
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,. ＜: : : :l: :.!　.l　 :.: /　　 .／ ヽ 　 　 ＿!__　 　 .ﾉ ｀　､
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.＜、: : : : : :l:.:_l　 .l゛Y./　 .／　　　,> '"´　　　 ｀ヽ‐ ､.　　 ＞､
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｒ、　　＞-― ''／l　　!`/ 　./-　、.／.　　　　 　 　 /. 　 ｀ヽ'.　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 j.＞'" 　 　 .／: :.:ｌ 　 l,'　 ./　　 , '`　、　　 ,. -‐''''"`　、　　 ヽ　　,.ヽ
　　　　　　　　　　　　_　,.　'"　_,.. -‐　'''T: : : : :.!　 /　./　　 ./　　　ヽ '" .,　'"ヽ ア　>''"￣ ヽ´　　',

　　　　　　　　　　　　 __　-――― --　__
　　　　　　　　　　　／///////////////＼
　　　　　　　　　　_///////////,ヽ//////,∧
　　　　　　　　　 ///＞　´￣￣￣　ﾏ//////ﾊ
　 　 　 　 　 　 ﾉ/|´　　 　 　 　 　 　.∨/////∧
　　　　　　　　 i//|　　　　　　　　＿　ィV/////∧　　　　 ええ。そこにはムカツク血族系の吸血鬼が居座っててね。
　　　　　　　　 j//|__,,..　t .Ｔ ￣ﾄ､ﾄ､!＼ V/////∧
　　　　　　　　 |//|　从 ﾊ.∧.　 j,ｨｆ==x ＼V////,∧　　　  そいつを滅ぼして、私達の根城にしてやろうって魂胆よ。
　　　　　　　　 |//ﾄ　{:::::::o::::j／::V i!ﾉｨー V/////∧
　　　　　　　　 |//|-ヽ!:::::::::::::; 　^^^^^|　　 |V/////∧
　　　　　　　　 |//|　 |∧　　_ 　 .ｨ　 ｨ| |.　 | ∨//////､
　　　　　　　　 |//|!　 {　!＞.｀__ ´ イ　| .!　 |从＼//////＼
　　　　　　　　 |//ﾄ､　|从ﾊ∧ﾊ}`Ｔ　´jｲ.　/ニニニ≧､///,'}
　　　　　　　　 |//|　ヽ! ＿..＞ｆ　.j 　　 j／ニニニニニ＼／
　　　　　　　　 |//|≦ニニ/　　 /　　　/ニニニニニニニ.ヽ
　　　　　　　 .ｨＬ/jニニ／　　 †　　　 ,ニニニニニニニﾆニ}
　　　　　 　 〈ﾆ＞ ´／　　 ／　 　 　 /ニiニニニニニニニﾉ
　 　 　 　 　／. イ　　　 ／ 　　　　 /ニﾆ!ニニニニニニ.イ
　　　 　 　/ﾆ/　　　　　　　　　 　 /ニﾆﾆ}ニニニニニニﾆ〉
　 　 　 　 {ニ{＿＿＿ i＿＿＿＿{ニﾆニ八ニニニニニﾆ{
　　　 　 .八ニニニ=---==ニニニニニｲﾆニニ!ニニニニ!
　　　　 　 　ヽニニﾆノ==＜ニニニ彡=ニニ.／|ニニニニ|






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , ‐=ﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∧　　　　　 　 !_i　　） ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / ∧　　　　　　　 ＿ノノ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　 /　,　',　　　　 　 //￣
　　　　　　　 　 　 　 　 　 {:､ ＼ー=ﾆ二¨´　丶---/　/　 丶　　　　 ◎
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ', ＼ ＼ ／　　 　 　　 〈　/ｲL　　〉
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　丶/／　　　　 　 　 ',　 ｀ミ　/＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ／´V /　　　　　// }　　　＼　　＼　　　　　　  血族系って、吸血鬼ってのは、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ ＼彡ｲ!{　 　　 //∠ ｨ　　 ヽ＼ 丶二ニ=-
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 }　_乂　 / 〃ノo_/ 　　 r―-=ﾆ.._＼　　　　　 血族をつくってるもんじゃねえんですか？
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ノｲﾍ_o>､ {/ﾆ"￣　　　　 |　　 　 　 ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　´ /　 ＼　　　　　 　 |　: . . . . . . /､　＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 //　｛r‐┐　　　__/＼　 ;　: : : : : : :/ 　　 　ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／/_　八ｰ'＿_,／　　　　_;'　: : : :,_／＿＿ヽ ＼ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 く 　 　'ーjﾉ>-､一'"¨￣｀　/　: : ／>';;;;;;;;;∠;;＼　｀＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　: : : : : : >､　　　　/ . :／: :/;;;;;;;／　　｀ヽ',
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　: : :∨　}　　／ :／ 　 /;;;;;;;/　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶　 : :{　　 ／ ／　　　/;;;;;;;/　　　　 　 　 |',
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＞ ､ヽ〃／ . . : : : : |;;;;;;;;|　　　 　 　 　 |ﾊ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／フ. : : : )ｎ]/ . : : : : : : : |;;;;;;;;|｜　　　 　 　 | ∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /;;;;;/ : : : :「[] ||: : : : : : :＼:∧;;;;;;V!　＿＿＿_　|　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /;;;;;/ . : : ::/ 　 !|: : : : : : : : :＼:＼;>'´; ; ; o; ; ;o`i 　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l;;;;;/ . : : : ::|＿_j｣: : : : : : : : : : :丶:{;o; ;. -----､; |　| |
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /!;;;l . : : : : : :|]: : : : : : : : : : : : : : : : :Y´　　　、　 Y　! !
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |八;!　: : : : :｛[: :_:_: :==-―――--=' |　　　　|: 　 |　| |

　　　　　　　　　　　　　 　＿＿__
　　　　　　　　　　　_ -=////////=- _
　　　　 　 　 　 .／/////＞------＜,ヽ
　　　　　　　　 /////|／　　＿＿＿_　ヽ'
　　　 　 　 　 //////{ ／　　　 　 　 ', ヽ|
　　　　　　　 '/////∠..ィ }/从ハ　　 }　 !　 　 　 ん？　なんだ、知らないの？
　　　　 　 　 |////＿.| 　 ｨ≠ﾐ､　',　 从 ヽ
　　　　 　 　 |// 八 .ｧ!　 《.{炒　　} ｲｧ, 「　　　　 吸血鬼って、二種類いるんだけど。
　　　　 　 　 | ////,ヽ| 　 |　　　　 {' /　|
　　　　 　 　 |//////,{　　|　　 　_ ´/　 !　　　　　有名な話だと思ってたわ。
　　　　 　 　 |//////ﾊ.　 {＞　_ ／}　 /
　　　　 　 　 |//////,「＼{ー―ｫ从}／|
　　　　 　 　 |//////ﾘ＿-..._　 {{_////|
　　　　 　 　 |////／///｀ヽﾆヽ†!=-_/|
　　　　　　　 |//／///////,}ニ', ｀''＜」
　　　 　 　 　 ７//////////{ﾆﾆヽ　　 ｀ ＜_
　　　　　　　　{///////////ニニﾍ　　　 　 ヽ＞
　　 　 　 　 　 V,!//////／ニニニ',　　　　　 ∨　 ＞ .._
　　　　　　　　//|/////ｲﾆﾆ{ニニニ!　　　　　/} ヽ　　 ｀{
　　　　　 　 .///////ﾑニﾆ八ﾆニニ!　 　 　./ﾆ,ニ}　 　 |
　　　　　　 ///.{///,'　∨ニニ ､ニﾆＬ＿＿/ﾆｲニ.|＿＿|
　　　　　 .////,|///　　 ヽ――-≧=‐ ≠-＜ヽﾆニﾆイ
　　　　　/'///､}//　　 　 {_・＿} {＿・＿} {＿・}{__}￣
　 　 　 //////,,＼　　　　　∨ニニﾆﾆ|ニニニ |
　　　　 ヽ　//////ヽ　　　　 }ニニニﾆ!ニニﾆﾆ{
　　　　 　 ＼///////､　　　八ニニﾆ.ﾘニニニ'ﾊ






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 知ってたか、キョーダイ？
 　/　　|　　 　 　 　 　 　 　 ￣ ｀丶、　　　　　　 |
  /　　 :|　 　 　 　 　 　 　 　 ､.._　　　｀丶、 　 　 |
  　　　 |　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀丶￣￣｀　　　　|　　　　　　　　　　　　 ,. -―――-　、
  　　　/丶、　＼、　　　　　　＼　 　 ｀丶.、 　 　 |　　　　　　 　 　 　 ,.ｲ////////////ヽ
 　　　　　　 ｀丶 ＼｀＞ 、　　　 ヽー--　　 ｀丶_ |　　　　　　　　　　 ///ｋ―＜//／ーｧ'∧
 　　　　　　 ――　≧ﾆ ｨ　｀　 、　 ヽ―-= .._￣　|　　　　　　　　 　 i//_'"　　　`'" 　 '"<'/,!
  　　　　 rr―…''"´　0/　　　　 丶 　',　　　　｀ 丶、　　　　　　　　  l/／　 丶、　 , '　　､ Vl　　　　  いや。初耳だ、キョーダイ。
 　　　　　ヾ、　 　 __／／　 　 　 　 ＼',　　　 　 ,　-＼　 　 　 　 　 ｒー――――――==ィ}
  　　　　　　　￣　-‐'　　　　　　　　　　　　　　 (:::::::::::ﾉ　　　　　　  ｆ､ヽ:::::目艮:::::::{::∟!!:::;:ｲ.}
 　 _,.　　-‐=＝1　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒ﾌ’　　　　　 　 { :ｊ　＼＿,..-ｰ-...＿／ .:j.!
 ´　 　 　 　 　 |　　　⌒` ー- ､_　　　　　　　　 _／　 　 　 　 　 　 ヽ` ､　 ´　,:i　 ,　｀　 /'.ﾉ
　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　￣￣厂厂￣｜　　　　　　 　 　 　 {i､ :.　__,,.. ｰ..,,__　.: ｉlｊ
　  　　 　 　 　 |　　　　　　_.　 -――='　/　 |　/　　　　　 　 　 　 　 ﾊ.! ､　-―― -　 ,./i:!
　 ',: . .　　　　八　　￣´{: : :　　　 　 　 /　　:|./　　　　　　　　　　 　 V ', ､ ｰ´ ￣ ｀ｰ,.ｲ.!{j＿
　 ',: : : : .　　　∧ 　 　 |: : : : .　　　　/＼　 :|'　　　　　　　　 _　-‐ T／!|　＼　　　 ／　l::ｉヽ!　 ＞　、
　　  ',: : : : : : : . .　＼　　'＼: : : .　　 ∧//＼:|　　　　　　ｒ '"　　　／　.!:ｊ　ｌ　｀ ￣　 ./　ヽ　＼.　　　 ＞ 、
　　　 ',: : : : : : : : : .　 ＼　ヽ＼: : .　 |　 ＼//ヽ　　  , ＜ ヽ _　,.イ　　 .!' 　 l　　ヽ　 ,　　　l　　 ＼　　／　 　 、
　　　  ',>､: : : : : : : : : . 　丶　　＼: .｜　　 ヽ/∧ ／　　　＞: : l 　 　 .l　　　l 　 :.　 , 　 　 l　　 　 l｀＜　　　　 ＼
　　　　 V,＼―-= ﾆ: :_: : : .　｀丶. ＼|　 　 　 ＼|､ _,. : '": : : : :l 　 　 .l　　 　 ;　　　:.　　　 l　　　　l : :ヽ`ｰ-　_ .ノヽ
　 ヽ　　V//＼: : : : : : .　￣￣　　｀ヾ,､ 　 　 　 ヽ  : : : : : : : : :!　　　 ｌ　ー- ､　　 ,.　―-　!　　　　l: : : :＼: : : : :ｰ　',
　　 | 　　∨///ヽ　　　　 ￣￣　　　　>>ヘ、: .　　', : : : : : : : l　　 　 !　　　　　　　　　　　j　 　 　 l: : : : : : : : : / 　 ￣　　ー-　、
　　 |　 　 |/////ﾊ　　　　　　　　　　 ヽ＼> 〉: :　　| : : : : : : :.!　　 　.l　ー　-　　 　 －　 ﾉ　　　　.j:.: : : : : : : :/　　　　　　 　 ./::}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ///＞、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i'/,`｀´'"/l　　　　　  血族系？　と何か？
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l-――‐-.!
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {.ﾄ--‐--イ}　　　　　　 姐さんの言い方だと、
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 `l.: ,.` ､ : ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　-.jヽ￣ ｲﾄ､- _　　 　 　 姐さんは血族系？　じゃねえみたいだな。
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.＜､,. ' ! :. ｀ ´　.i ｀ ､＼
　　　 　 　 　 　 　 　 　 _,. /-‐' ｌ　　l- ､　 , -l　　l: : ::7 -　_
　　　　　　　　　 　 　 i´ 　 !: : : :!　　l - 、,.- !　　l: : :;'　 　 ./!
　　　　　　　　　　　　  ｌ　　 l: : : :l　　.l　｀　´.,'　　l: : :.l　 　 / l
　　　 　 　 　 　 　 　 ﾊ　　 !: : : :!　　',　 }.i　!　　!: : :.!　　./∨
　　　　　　　 　 　 　 ,　l　　.l: :i: :.l　　 ､ノ ヽｌ　　l: : i:ｌ　　/　.l　　　　,.- ､_
　　　　　　　　　　　  ,　 ',　　l: ｌ: : ',　　 ヽ　/　 ./: : ｌl　 ./ ､　ヽ_　ｒ,'-'ゝｰ-'、
　　　　　 　 　 　 　 , 　 ! 、　､!: : : :､　　 / 　 /: : : l'　.,'　　｀,.-‐ {'ﾆニニニ',
　　　　　　　　　　  /　　l　 、　!: : : : :､ ./ 　 /: : : : l　/,.- ／/　 入ニ二二ﾉ
　　　　　　　　　　 /　　 : 　 ヽ ｊ: : : : : :/ 　 /: : : : :.ヽ,' ／! ./乂＿,ｨ`''==''"






　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　 　 　 　 ｨf/////////////,≧ｘ､
　　　　　　　 　 　 　 ／ﾊ//////////////ﾍ///,＼
　　 　 　 　 　 　 　 //「￣￣￣￣￣￣￣￣ﾄ},////ﾍ
　　　　　　　　　　　i//|＿＿＿＿＿＿＿＿」ハ'////ﾑ
　　　　　　　　　　　|// /　___{_　　i 斗匕､}　┛┗////,i!　　 　 あの退廃的で劣等種を大量生産してる奴らと
　　　　　　　　　　　ﾚ}/　{ 　./{i.　　l､ .i斗=ミ ┓┏  ////!
　　 　 　 　 　 　 　 ﾚ'i　i{　.,::::::::､　 i V {:::i:::}.〉　「-ア//i!　　 　 一緒にしないでくれる？
　　　　　　　　　　　 |/|　iレ!:::::::::::＼|i 　 ゞ '' | 　|イ////|
　　　　　　　　　　　 |./ 　| .i , ,　 ､ 　 　 ' '　/　 ..j |////i|　　　  私は正統たる吸血鬼の転変系よ。
　　　　　　　　　　　 ﾉ　　.i人　　ｰ= 一　　厶　/　i!////|
　　 　 　 　 　 　 　 |´i　ﾄi　个 。._　 　 __,.ｨi　/ ∧|////|
　　 　 　 　 　 　 　 |:人_{ ＼{从r≦〕抓-≦ﾚ'レ'〉---､/」
　　　　　 　 　 　 　 Ｌ///＞‐ rﾄ､｀￣i￣´＞'' f/////｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 ////∧} .｀ー一 ´　 ./'///////,ﾊ
　　　　　　　　　　　　  /////ﾆ/　　 † 　　 　{ニ////////〉
　　　　　　　　　　　　 〉/／／　　　/　　　　　',ﾆV/////,八
　　　　　　 　 　 　 ／/,:ﾆ/　　　　,:　　　　　　 ',ﾆi///////,ヽ
　　 　 　 　 　 　 〈///{ﾆ{＿＿＿i＿＿＿＿＿}ニ}///////ノ
　　　　　　　　　　  V/八ニニニﾆ{ニニニニニニﾉ!//////{
　　　　　　 　 　 　 ////,ヽニﾆ=- -=ﾆニニニイﾑi//////,i

　　　　　 　 　 　 /{　＼　　　　　　　　　　　　　　ﾉ}
　　　　　　　　　/| ',　　 ＼､_　　　　　 　 　 　 ／/|
　　　　　　　　 ＼　ヽ 　 　 ＼￣￣｀ヽ-―‐／ /　|＿,
　　　　 　 　 　 | |丶ー---‐'´　　　　　　／　 /　 ｛＜
　　　　 　 　 　 | ヽ　 ｀≧ｧ'　　　　　　 /　　 /　　｜　＼
　　　　　　　　　、　ヽ／　　　　　　　　ヽ　 /　 ,/　| ＼　丶
　　　　　　　　　 ヽ／/ /　 　 　 　 　 　 |　| ／/　;′　＼　 ＼
　　　　　　　　　／／ /　/　　　 　 ,/　|｜ /　/Z/　 ､　　 ヽｰ-ゝ
　 　 　 　 　 ／イ / /　/!　　　　 〃／|/　　　　＜　　＼　　ヽ　　 　 　 何か違いがあるんですかい？
　　　　　 ／　　 l/　|X/｜}　　／/' 　 /／}　　　　',　　　丶.　 ',
　　　　　　　　　/ |　{/tぅV　/ Vｰr-fう　_/　ｕ　　 ‘.＼ 　　|＼|
　　　　　,　-―/ /　｣`ﾆ=ﾊ ｛　　　ﾆ二´　　　ｕ　　≦　｀ ー ｧ
　　　　く　　　　彡　　　/　 ヾ　　　　　　,、　　　　　ミ　　 ／|
　　　　　＼　　　ﾉｨ　　;'　　　 　 　 　 ／-'　　_ノ￣　　／＿_ヽ、
　　　　 ／＾＼　　　＼l　　　　　　　 / ／￣ ／　　 ／ /::::::::::/ ⌒ヽ
　　　 /　　 '::::::>､　　八 r― ､ 　 ／´ /　／　　 ／　 /::::::::::/　　 　 ',
　　　 |　　 |::::::|　 ＼　　ヽ二´_／　　/／　　 ／　　, /::::::::::;'　　　　　l
　　　 |　　 |::::::|　 ､　丶-- ､＼　　／,　-― '´　　 ノ/::::::::::/　　 　 　 |
　　　 |　　 |::::::|　　 ￣三ﾆヽ＼∨／ ,　=ﾆ二´￣　 '::::::::::/　　　　　　|
　　　/　　 j::::::{　　　　　　　　 /l]| ／　　　　　　　　|::::::::::|　　　 　 　 |
　　 /　　 人::::ヽ　　　　　　　/`"|　　　　　　　　　　|::::::::::|　　　 　 　 |







　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿＿__
　　　　 　 　 　 　 　 _ -=////////=- _
　　　　 　 　 　 　 ／//〃＞-――　＜/ヽ
　　 　 　 　 　 　 '/////´　　　 　 　 　 ｀ヽﾊ
　　　　 　 　 　 //////, ィ　 ´￣￣ i.　｀ミ|/|
　　　　　　　　  '////／　 　 i　　　　}　　　ヽ|　　　　 私達転変系は、みんな「吸血神」DIO様の教徒なの。
　　 　 　 　 　 |//／　 ..イ 从ﾊ　　 从ﾊ ､ 　＼
　　 　 　 　 　 |//⌒i´ 　ｨf≠ミi 　/ｨf=ﾐ 　 「|　　　　 吸血鬼化はDIO様の奇跡で、教徒の中で高みに達した者が、
　　　　　　　　 |.乂￣| 　　| vﾘ　}／ vﾘ　|　 N
　　　　　　　　 i//.＞|　 　|　　　　　　　 从 .N　　　　 私のように吸血鬼化出来る。
　　　　　　　　/////|　　 |　 　 ｰ一　ィ!　　N
　 　 　 　 　 /////'∧ 　 {　　＞-＜从|　 //|　　　　だから、私達にとって吸血鬼化は神聖なものよ。
　　　　　　 ｨ /////ﾊ{_.＼{ ｀￣ 「}::::::::::_}／//!
　　　　 ／///／ニニﾆ_　　　　†　 ｰ--　...__/|
　　 ／/////-=ニニニ_　　　　',　　 ∨ﾆﾆ=-｀ヽ
　　////／,-=ニニニニ:_　　　　ヽ　　 V ニニ=-ﾍ
　 乂//⌒乂-=ニニﾆ}ニi　　　　　＼　 ＼ ニﾆ=-}
　　　　　　 /-=ニﾆﾆﾘﾆﾆ|　　　　　　　　　 ヽﾆ=-ﾉ
　　　　 　 /-=ニﾆﾆ./ニﾆ,　　　　　　　 ',　 　　＼{
　　　　　 ﾑ-=ニニVニ/ﾆ　　　　　　　　ハ　 　　 ｀ 寸
　　　　　,-=ニニﾆ/ニ,ニi　 　 　 　 　 /-=',　　　　　　Y
　　　　 i-=ニニﾆ!ﾏﾆi.ニ|　　　　　　 /-=ﾆi 　 　 　 　 i
　　　　 |-=ニニニ ﾏﾑﾆ.{＿＿＿＿/ {-=ﾆ|＿＿＿＿.|
　　　　 |-=ニニﾆ|　.ﾏ.ゝ-=ニニニ=-ｨ ､-=ニニニ=-ｨ
　　　　 |-=ニニﾆ|　「ー‐≧=---=≦――≧=--=.ﾁ
　　　　 |-=ニﾆニ}　 ､＿} {＿・_＿} {＿・_ } {＿| ニ{
　　　　  {-=ニﾆﾆ〈　　 ,ニニニニニニニﾆニﾆ{ﾆ=-|
　　　　 ∨ニニニ!　 /ニニニニニニニニニﾆ!ﾆ=-!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,. -―――-　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.ｲ////////////ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　///ｋ―＜//／ーｧ'∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i//_'"　　　`'" 　 '"<'/,!　　 　 なるほど。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l/／　 丶、　 , '　　､ Vl
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｒー――――――==ィ}　　　  だから、「子」を作り血族を成す奴らとは、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｆ､ヽ:::::目艮:::::::{::∟!!:::;:ｲ.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 { :ｊ　＼＿,..-ｰ-...＿／ .:j.!　　　  仲が悪いと。
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ` ､　 ´　,:i　 ,　｀　 /'.ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {i､ :.　__,,.. ｰ..,,__　.: ｉlｊ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾊ.! ､　 -ﾆ二ﾆ-　,./i:!
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 V ', ､ ｰ´ ￣ ｀ｰ,.ｲ.!{j＿
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _　-‐ T／!|　＼　　　 ／　l::ｉヽ!　 ＞　、
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｒ '"　　　／　.!:ｊ　ｌ　｀ ￣　 ./　ヽ　＼.　　　 ＞ 、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 , ＜ ヽ _　,.イ　　 .!' 　 l　　ヽ　 ,　　　l　　 ＼　　／　 　 、
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　＞: : l 　 　 .l　　　l 　 :.　 , 　 　 l　　 　 l｀＜　　　　 ＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 /､ _,. : '": : : : :l 　 　 .l　　 　 ;　　　:.　　　 l　　　　l : :ヽ`ｰ-　_ .ノヽ
　　　　　　　 　 　 　 ／イ: : : : : : : : : :!　　　 ｌ　ー- ､　　 ,.　―-　!　　　　l: : : :＼: : : : :ｰ　',
　　　 　 　 ｒー''"　￣　 l: : : : : : : : : : l　　 　 !　　　　　　　　　　　j　 　 　 l: : : : : : : : : / 　 ￣　　ー-　、








　 :::::;　　;:, ;:;';:: /´〉,､:::::;'　　　 |￣|rﾍ:::::::::::;' ,' , '　　 ,..'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;　'
　 ::: l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ　L__」L/ :::::::: ∧ ,'　　 ,.':::: /~7 :／）:::::::::::::::::;　'　　 　 ,　 '
　 ::::::: 二ｺ ,,| ;'　;::::::::::; r三'_」　 ,::::::: r--､::: （/'　  /二~|/_/∠／ :::::::::;　'　　　　 ,　'　　 ,....
　 ';: /＿＿」 ;　 ,::::::::;　　　　　;::: _,,,ﾆｺ〈::::: 〈〉 ,./￣: 」 ::::::::::::::／^ヽ､　／〉  , '　 ,....'::::;　'
　　 '´ ::::,　　' ,　 ,::::::;　　 　 　 （__,,,-ｰ'' ::;'　,..':: ~~￣ :::::::ャｰ-､フ /´く／／> ..'::::;　'
　　 ';::::;'　　　,　,::::::;　　　 ＿＿＿＿＿ ::',.'::::::::::::::::::::::::;  `ｰ-､__,|　　 ,. `" :::;　'
　　　 ',:::',　　　'　,:::::;　 /::::;::::::::::::::::::::::､::::.､ ::::::::::::::::; '　　　　　　　,...':::::; '
　　　 ',:::,　　　　 ,::::;  /::::/::::::::::::::::::::::::::',::::ヽ:::::::::;'
　 ',　　 ' ;'　　　　 ;:::; {:::::{_二二二二二_}:::::::', ::::;'　　  あいつらは、世代が下るごとに劣化するから弱点も多くせに、
　 :::'.,　　　　 　 　 ,::/::／j从ﾊ　　 ト.ﾄ､　',､::::ヽ '　　　趣味で好みの人間を吸血鬼化させたりするような馬鹿どもよ。
　 ';::::',　　 　 　 　 /_ノ　 |::::::ヽ　　ｨf=ミ､{ |＼::::.､
　　 ';::',　　　　　　 i::/ |　 |::::::::::＼{:::{ i }::!　|ｱ {::::::i '　　 その上、生前の趣味嗜好が先鋭化するから、
　　　 ' ',　　 　 　 |/ｨ |　 {　　　　' 　　　}　!　 乂::|
　 ;:'..,　　'　　　　 |:::ｊ从　!ヽ　ﾄv--vｨ .ｨ　/ ﾊ {´:::!　　　  処女の生き血しか吸わないとか、
　　 ' '.,　　　　　　 |::/ j/ヽﾄﾍ＞ 二 イ | ./!/:::ヽ::::|　　　 たくさんの女装少年を侍らしてハーレム気取るとか
　　　　 ' ,　　　　 |:::::::::::::::}从ﾉーr 一',j/_::::::::::::::::!　　　  ビキニパンツ一丁で街中を闊歩するとか、
　　　　　 ' ,　　　 |:::::::::＞ ｆ´　　 }　　 　 {ニ≧ ､:|
　　　　　　　　　　 |／ニﾆﾘ,　 　 †　　 　 |ニﾆﾆ ミ､　　 　 頭沸いた所行を行うせいで、
　　　　　　　　　  〈ニニノ/　 　/ 　 　 　 |ニニﾆニ}  ,..':　  高貴で選ばれた種族たる吸血鬼が変な印象を持たれるのよ
　　　　 　 　 　 　 ',／／ 　 　 ,　　　　　 {ﾆ,ニﾆﾆﾑ
　　　　　　　　　　 /ニ{_＿＿__i＿＿＿＿|ニ,ニニニヽ　　　 あいつらは、死の眷属の面汚し！　ほんと、滅ぼさないと！
　　　　　　　　　　{ニニニニ-===-ニニニニ}＼ニニニ.､
　　　　　　　　　  人ニニニ--===--ニニﾆ //　＼ニﾆニ＼
　　　　　　　　　　　 i>ー=≦ニニゝニ--=イ.ﾑ　　　 ､ニニﾆ ヽ
　　　　　　　　　　　 |ニ}_＿{{=＿}}＿＿＿__ /　 　 　 ヽニニニ}
　　　　　　　　　　　|ﾆﾆiニ}}ﾆニﾆニニニ/　　　　 　 　ｿニニ/
　　　　　　　　　　 ,ﾆニjニ{{ニニニニニ,　　　　 　 　 /ニニ/
　　　　　 　 　 　 /ニﾆ,:ニ||ニニニニニ{　　 　 　 　 , ニニ/
　　　　　　　　　 /ﾆﾆ/ニﾆﾘニニニニニ∨　　　　　,ﾆﾆニ/
　　　　　 　 　 ,:ﾆﾆ/ニﾆ//ニニニニニﾆ∨ 　　　/ニニ.,
　　　　　　 　 ,ﾆ /￣。''} }-=ニニニニニﾆ∨　 ﾉ｀ヽニ.ｲ

＼　　　　　　　　　　/　}/　/　　　　　　　　　　　　　　　｀丶、
、 丶.　　　　　　　 /　　|　　　　　　　　　　　　　　　　―-､- ＼
:.＼　　　　 ー―='ﾆ.. _ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼.｀＼
　: :.丶　　　　　　　　　　',　　　　　 　＼　　　　　　　＼　　　　＼
　　: : : ｀　ー―ｧ 　 　 　 ヽ　 ＼　　　　｀:::..._　 　 　 　 ＼ ノ、　 ＼　　　　  (こ、怖ぇよ、姐さん……！　でも──、)
　　　: : : : : : : :＞　　　　　　丶　丶　　　　　＼｀＞x,ﾆ　-― ｧ＞ ､ ヽ
＼　　: : : : : : : ￣ｲ　　　　　　 ＼　 ＼ノﾉ　　　＼ / (oﾟ:) ､ /＼　ヽ＼',
　 丶　　: : : : : : :/　　　　　　　　　X´　＼ヽ　　　 ヽ -‐=ﾆ´丶､ ヽ ＼ ',
　　　 ヽ　 : : : : ::|　　　　　-‐=≠´￣｀　､ 丶＼　　　＼　 　 　　ヽ|　　＼ ／:!
　　　　/ 　 ￣￣!　　　　　_／　　(:ﾟo),ｘ≦｀￣　｀　 ｰ- ｀ﾆ=-　　　　　≦::::::::|_
　 　 ./　　　　　｜　　　　｀丶　＿_／／　　　　　　　　　 ＼　　 　 　 ／ ::::::::|　｀丶、
　 ／　　　　　　 ;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　 /:::::::::::::::|　　　　＼
　　　／　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ /::::::::::::::::::|　　　　　 ヽ
　.／　　　　　 /ﾉ　　  ∪　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ::::::::::::::::::|　　　　　　 ',
　　　　　　　 彡　　　　　　　　　　/, -- 、　　　　　　　　 　 ,　-‐┐|::::::::::::::::∧　　　 　 　 |
　　　　　　／:::≧　　　　　　　　　V_ヽヘ ＼　　　　　　　　/;;;;;;;;;;ﾉ 八::::::::::://∧　　　　　 |,
　　　r=ﾆ´ ::::::::::￣'ー―――――-　.￣ 丶＼　　　　　　丶-‐'　/!::::::::::::∧//∧　　　　 ハ
　　　丶　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ｀＞　､ 丶.._　　　　 　 ／/:::::::::::/:::::V//∧　　　//,|
　　　　　＼　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　｀　ｰ-｀二二´-‐':::::::::／:::::::::j////|　　 //oj＼






　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _　　---　　_
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　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｲ'/////////////////ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i'////l.V/! ∨//./ l///l'///,!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !'/!＼'!. ヾ!　 V//　l/　.l／//l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ'/〉　 　　 ヽ　ﾞ'　,.　　 　 〈'/,!　　　　 (普通、吸血鬼って言ったら、血族系だよなあ。)
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _｢ ー-　　＿＿＿＿＿　 -‐' }_
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /,. !二ニニニニニニニニニ二l　i
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {.' rﾄ､ニニニニ/ﾆ､ニニニ二/ ! ;
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼. ! ﾞ＜二ニ=-‐-ニ二＞'"!ﾉ./
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }{､ ヽ　　　/ | l　　　　/　'}{'
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧ l 　! ∪ ヽ,!　　　　/　,'∧
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ｒ―　￣{...} !.、 ! -='' ＿ ''=-　l　/.{...}._
　　　 　 　 　 　 　 　 　 -‐'" l.　　　　∨ |. 、､ ｀￣＿_￣´ ,. /.!.∨_ ｀ヽ､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 .／./　.!　ヽ　 　 ￣　 　 /　ｌ　ヽ ＼　　ヽ_
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,... ／　./- ",.!　! ヽ　　　　　/ / 　 ＼ｌ　 ＼-<　＼
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,..／,./　 　 .l 　 '　　 l　 ｀ 　 　 ´ /　　 　 .l　　　ﾞ!､＼.._＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／.!＜0＞|　　　　　l　　　　 　 '　　　 　 l＜0＞! ヽ　 ￣ ‐
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　 .l 　 ．　.!　　 　 　 l　　　　 　 　 　 　 l　 ．　 l
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !　　 　 .!｀ ー-　 .._　　　　　 ＿_　　/　　 　./
　　　　　　　　　　　　　　 　 l ＜0＞ l　　　　　　　ヽ ／　 　　　/＜0＞/　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　 　 !　　．　 l　　　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 ．　/　　　 l

　　　　　　　　　　　　　　　　γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　l　 ──さて、話はそれくらいにして、そろそろ見えてくるわ。
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、＿＿＿　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨


　　　　　　　　　  　 　 　 　 　 　 /ニニ/:.:.:　W}ニニiニニﾆﾆ{VW:　 .:.VニニV
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淡|i:i|ミｉ‐┬=T:i¨~|::|: :  ':::::::::'|:::::| :|::|:{i:i{ |::::||:|::::|:::::|| |:::|::|::::||＿||: : |　|┼|||┼ ,　-――― -- .. : : : :|:i:i:|: :
淡|i:i|淡iki|: : |::|: ::|::|: /:::::::'|::|:::::| :|::|:|i:i| |::::||:|::::|___|L|:::|::|::::||　 ||: : |　|⊥|| ／/////////////,＼ : :|i:i:i|爻
ＴＴＴＴTＴi|-‐|_ … _ ./ ::;:' |::|''|:::::|¨|::「|　  γ￣￣￣￣￣￣￣ヽ　 |　|￣ /＞-------- ＜V////ヽ i:i:i{爻
二|i:i:i:i:i:i:i:|／////,＞､' 冖冖￢￢…|　  │ ほら。あれよ。　 │　 　 /´　　　＿＿＿＿ﾉ }/////.ﾊ　 爻
￣￣￣ ,ｲ/lV///////ヽ””¨¨¨““　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿乂_　　 'ﾞ i　 ,.ィ　 Nヽ从ハ　 ＼/////,ﾑ ￣
:, :, :, :, : l///!ヾ////ﾉｲ/,! : : : : : . . . . . . . . : : : : : : : : : : : : : . . .　　　　 V　{　 .i ｨf笊弐ｧ＼＿＼////,i
──　  l/トゝ　ヾ'/　'イ/l、　 ─　　　────　　───‐‐───  /ィ 从/　 弋:i:ﾂ |　　|== ァ///!　　 ────　　───‐‐
　　　　ﾊ｀ ｰ-　＿_　-'"ハ　　　　　　 ト､　 　／{＿＿＿＿_　　　　　　  |　 vj　　　　　 |　　|-イ////,|
　　 　 ヽ'ト:::眼::::::::心::;:j;/　　　　　　　i!ヽ＼´　　　　　　 ／　　 　 　 　 |　 ソ　　 　 　 |　　|∨/////|
　　　　　ﾊ :`ー' !:ー :´ﾊ ､　　 ＼､ ＿人,, ,ヽ＼　　　　　 ＼　　　　　 　 |　∧ r　 ﾌ　　 ! 　 !--＜///ﾊ
　　　 　 {=!､ ､-ヽ'-.,.:/.!_ヽ!　　　 ＼　　/ _　　　＼ﾊ　 　 　 丶 . ＿＿　 |　　 ヽ　　　　 |　 /ニニ ヽ///＼
　　　　 /' ﾊ､_, ￣_,./　!ｰ､ｰ-､  ／　|　l/ 0)　　／:::::>､　　 　 　 　 ＜　 ',　 | 　 ≧=- /j／ニニニニ≧=-.＼
　　_／/ ./ｒ,.! ー一'　　ヽ) ＼／ｲ　八 l|ｰ '　／::::／:::::ﾊ　}　　　　　　 ＼ ＼{　　　 }　.{ニニニニニニニニ}//＼
,. '　_ / ./ l.　',　 　 ＿　./　　 .〉  ! /／ﾍ　 く::r＜:::::::::::::::}∧ 　 　 　 　 　 ＼＞　-― 八ニニニニニニﾆ /////,}
 -‐' / ./　.!　 }　/　　 _/　 　 /: ノ/'/ ┐　 ／＾＼＼::::::::ﾉ:::::＼　＼_　 ＞　´ 　 　 　 /ニヽニニニニニニ 〉////
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: :/ ./!　　l　　;　　　/　　　./l: : : : :  _／＼　｀ ァ'´　＼:::::::::::::::::::::: /ﾆ'　　 {　　　　　{ニニニニニ } ヽニニニニ､
:/ ./:.l　　.l｀　.;　'"./　 　 ./: !: : : :／　　　 >‐'＾＼　 　 ＼::::::::::::::: {ﾆ{＿＿　-- ― ┘ニニﾆ从ﾆ/　　＼ニニニ ＼
　/:l :l　　 ! _ { _, /　　　./: :.!: : :. '　　'' ／::{::::::::::::::＼　 　 }:::::::::: 从ニニﾆﾆ',ニニニニニﾆノニﾆ{　　　　＼ニニﾆﾆヽ
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: : : : :|　　./　　　 /: :./: : l: : : |　 L　＿＿　　＼::::::＼:j￣￣￣ ,二二二T/ ヽィニニニニニニﾆ／ニニニ.イ

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏv
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　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏ',_,／ /!　　　　　　　　 　 　 　 ｧｼ'_{、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '-=ﾆﾆﾆ'　 　 V-=ﾆﾆ.Vﾊ　 　 |-= | 　 | γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─＼　＼  ヽ、＿＿＿　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ‐‐
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.ｲ////////////ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i//_'"　　　`'" 　 '"<'/,!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l/／　 丶、　 , '　　､ Vl
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｒー――――――==ィ}　　 見たところ、市民兵が周回してるように見えるんですけど。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｆ､ヽ:::::目艮:::::::{::∟!!:::;:ｲ.}
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 { :ｊ　＼＿,..-ｰ-...＿／ .:j.!
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ` ､　 ´　,:i　 ,　｀　 /'.ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{i､ :.　__,,.. ｰ..,,__　.: ｉlｊ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾊ.! ､　 -ﾆ二ﾆ-　,./i:!
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 V ', ､ ｰ´ ￣ ｀ｰ,.ｲ.!{j＿
　　　　　　　　　　　　 　 　 _　-‐ T／!|　＼　　　 ／　l::ｉヽ!　 ＞　、
　　　　　　　　　　　　　ｒ '"　　　／　.!:ｊ　ｌ　｀ ￣　 ./　ヽ　＼.　　　 ＞ 、
　　　　　　　　　　 , ＜ ヽ _　,.イ　　 .!' 　 l　　ヽ　 ,　　　l　　 ＼　　／　 　 、
　　　　　　　 　 ／　　　＞: : l 　 　 .l　　　l 　 :.　 , 　 　 l　　 　 l｀＜　　　　 ＼
　　　 　 　 　 /､ _,. : '": : : : :l 　 　 .l　　 　 ;　　　:.　　　 l　　　　l : :ヽ`ｰ-　_ .ノヽ
　　　　　　 ／イ: : : : : : : : : :!　　　 ｌ　ー- ､　　 ,.　―-　!　　　　l: : : :＼: : : : :ｰ　',
　ｒー''"　￣　 l: : : : : : : : : : l　　 　 !　　　　　　　　　　　j　 　 　 l: : : : : : : : : / 　 ￣　　ー-　、
　l　　 　 　 　 !: : : : : : : : : :.!　　 　.l　ー　-　　 　 －　 ﾉ　　　　.j:.: : : : : : : :/　　　　　　 　 ./::}






　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.ィ///////////ミ､
　　　　　　　　　 　 　 　 ／////////////////＼
　 　 　 　 　 　 　 　 　 //ｲ=---------=＜/////ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 f/i´　　　　　　　　　　i//////ﾊ
　　 　 　 　 　 　 　 　 |/{,.　ィ ￣￣￣　ミ､　}//////∧
　　 　 　 　 　 　 　 　 |'/ .ｨ从　　　 }　!　　 ＼///////!　　　  (見たところ？)
　　 　 　 　 　 　 　 　 /イｨfミｘ　　 N从ﾊ `ｔー`//////|
　　　　　　　　 　 　 　 |/|　 Vｯ ',　 | ,ｨf=ミｘ　|///////|　　　 そうね。何か変ね。
　　　　　　　　 　 　 　 |/|　{　 ,　＼{　 ゞツ '　!///////!
　　　　　　　　　　　 　 |/|从　　　　　　　　/　|///////|　　　  あんな兵士、あの野郎の趣味でもなさそうだし……。
　　　　　　　　　　　 　 |ﾚ　　＼｀　 　　 .ィ　　|'//////ﾊ
　　　　　　　　　　　 　 !/ ＿/} ＞- ＜ ./　　/|///////.ﾑ
　　　　　　　　　　 ,.ィ≦ニニミ､ -彡ｲ /　 ﾙ'ﾆV///////ﾊ
　　　　　　　　　  //´￣￣￣ ｀ー "† .}／-―-乂//////,ﾑ
　　　　　　　　　 ﾑ{ 　　　＿　　　 ノ　　 //////∧＼/////i!
　　　　　　　　　 {ﾆヽ　´　　　　｀　　　／///////乂　V///,|
　　　　　　　　　 Уi´　　　　　　　　 /{///////////}｀￣￣
　　　　 　 　 　 iニ{　　　　　　　 ／ Y｀ヽ////////ｲ
　　　　 　 　 　 |ニ､　　　　　　.ｲﾆﾆ八ﾆ〈//////{´
　　　　　　　　 八ﾆﾆヽ..＿_,..ィニニ/ニニ|//////|
　　　　　　　＿　.ヽニニニニニ,.ｨニニニ|//////!.
　　　　　 ／ __　｀￣≧=-- =≦ー-=ニニ|'/////,ﾊヽ
　　　　  ーィ´_,　　　,. -|　 <//////////i///////!'∧
　　　　 　 | / / ,.ｨ〔　 └―'ﾆ≧ ､////,八//////}//ﾊ
　　　　 　 j/ィし'　 　 　 |ニニニニ≧.､////////.ﾉ//∧
　　　　　　　　　　　　　 ,ニニニニニニ≧=---＜V///∧

  　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　｀ヽ / /　　　　　　　　 ｀　 ､
　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　 /＼ 　 　 　 　 　 　 　 ＼
 　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 {　　＼　　　　　　　￣｀丶＼　　　　 姐さん、やっぱりおかしいぜ！
  　　　　　　 　 　 　 　 |　　U 　　 ＼　　丶　　　　　　　　　 ＼
 　　　　　 　 　 　 } 　 |　　　 ,ﾉ u　　＼　 ',:.､　　　　　　　　　 ヽ　　 死臭が感じられねえどころか、
  　　　　　 　 　 　 ﾊ 　|　　／ |　　　　く　　'　＼　　　　　＼　　 |
 　　　　　　　　　　,'　V　∠! ／＿ 　　　ゝ　 ',　　＼　　　　　＼ .|　　 あの館から忌々しい清浄な臭いがしやがる──！
  　　　　　　 　 　 |＼／`／´ ￣ 　 　 /｀　　 ',　　　＼, -- 、　 丶
 　　　 　 　 　 　 |ニ三´　　　u　 　 /　　　　 ',　　 ／::::::::::::ヽ　　　　 あんな場に、死僕が隠れてるってことぁさすがにねえぜ！
  　　　　　　　ﾊ　 |￣￣｀丶　　　 ／　 　 　 　 ',　/::::::::::::::::／＾＼
 　',　　　　　/´|　,'　　　　　　　／'　　　　　　　 ヽ、::::::::::／
 　',　　　　,'　 j /　　　　　 |／　/　　　　,　-―ｧ='::::::／
　 ', ヽ　 　 '　 〃　　　　　　| 　 /　 　 ／　　　/:::::::::/
 、 ＼ﾄ､　 |ﾊ　　 　 　 　 　 |　 / 　／　 　 　 /:::::::::/
 　｀丶、＼{∧ 　 　 　 　 　 |／ ／　 　 　 　 ':::::::::/
  　 　 ＼　V',　　 　 　 　 / ／　 　 　 　 　 !::::::::'
 　　　　　 ＼人　r;;;;;;;;;ﾌ /'´　／　　　　　　 |:::::::|
　　　　　＼　＼`ト---イ　 ／　　　　　　 　 |:::::::|
　　　　　　　　　　　 　 　 ｸﾝｸﾝ






　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,. -- ._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.イ/////,＞､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i//,iV////,ｉ/ハ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l'//,l ＼／ l///!
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｒ､〉`　　　,. ' 〈/,!
　　　　　　　　　　　　　　　　　,. !二ニニニﾆ二l､　　　 討たれて、清められた？
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ.ﾄニニニニニｨ;.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｉl｀￣´ l:｀￣´;ィ､
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _, l/ ', :　,. - ､ : /=!,j‐　_
　　　　　　 　 　 　 　 　 ,. '"　,.-_.ハ.ｰ'￣ｰ,ｲ.ト‐､　　 ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ,.＜､ ｒ‐'　 !　 　ー一 ./　.l.　 ＼ 　.ﾉ＞､
　 　 　 　 　 　 　 ／_ - : :l　　 .l　　 ヽ　　.'　 .l　 　 l: :`＜.　 ＼
　　　　 　 　 _　-':".: : : : : :l　 　 !　　　　　　　l　 　 l: : : : : :`:-.､ヽ:
　　　　　 ｒ'"　　'; : : : :: : : :.l　 　 !､　　　　　 ,.!　　 .!: : : : : : : :/ ￣ ‐､
.　　　　　 ,!　　　 ; : : : : : : :.l　 　 l ｀ -.、,-'".l　　 .l: :.!: : : : : :/　　　/
. 　 　 　 / ',　　　 ; : : : : : : :.l　　 .l　 　 ｉ　　l　 　 !: :l: : : : : :/　 　 /. ヽ
　　　　 /　 i ,　 　 '; : : : : : :l '　　 .ｌ　‐-;-‐.,'　　 .!: :.l: : : : :./　 　 .' .l　 丶
.　　　 /　　.l　,　　　; : : : : : l: '.　　 'ｰ　.l,. /　　 .l:.!:.:l: : : : /　 　 ,'　　　　 ＼
　　　/　　　l　ｌ.,　 　 :,: : :l : :l : ､　　 ',　.!/　　 ./:.l : l: : : ;.'　　　/ 　 .!. 　 　 ヽ
　　 /　　　 :　ｌ　,　　　 ; :.!: : l : :､.　　ヽ/　　 ./: /: :.!: : /　　　/　　l .!　 　 :.　　､
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　　　　 　 　 .i!/////}__　　-= /!￣ハ　　　　 ￣　　 =-　__}/////i!
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　 　 　 　 　 i!//// 　 　 　 /,≧=-､- ',　　-ﾊ! ≦＼ﾄ､　　　 ＼//,i!
　　　　　　　i!///　　　　　/ｨ ん::ﾊ ヾ. ',　 /　ｨん::ﾊ ヾ＼　 .ト､ ＼.i!　　　　 ザマア！
　　　　　 　 i!//イ 　ｨ 　 ﾑ.　乂::ソ　　 ヽ/　　乂;;ソ / 　 ＼!//≧`i!
　　　　　 　.i!///|／| ヽ/ 　＼_　　　　　　　　　　　 /　　 /　!/////,!
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　　　　　　 i!//ゝ.　⌒|　　Ｔ⌒　　　　　　　　　　　 /イ 　 !⌒ ィ////!
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　 　 　 　 　 i!////　　　　´/　 }/ ｀　 ',　　´.ﾊ!　 ＼ﾄ､　　　 ＼//,i!
　　　　　　　i!///　　　　　 /＼＼＼＼',　 /＼＼＼ .ヾ＼　 .ト､ ＼.i!　 　 　 色々奪えないじゃないの！
　　　　　 　 i!//イ 　ｨ 　 ﾑ　＼＼＼＼ヽ/＼＼＼＼/ 　 ＼!//≧`i!
　　　　　 　.i!///|／| ヽ/ 　＼_＼＼＼＼＼＼＼＼/　　 /　!/////,!
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　 　 　 　 　 ｌ'/〉　 　　 ヽ　ﾞ'　,.　　 　 〈'/,!　　　　　どうしやす？
　　　　　　　_｢ ー-　　＿＿＿＿＿　 -‐' }_
　　　　　　/,. !二ニニニニニニニニニ二l　i　　　　あんな奴ら、簡単にやれるし、
　　　　　　{.' rﾄ､ニニニニ/ﾆ､ニニニ二/ ! ;
　　　　　　 ＼. ! ﾞ＜二ニ=-‐-ニ二＞'"!ﾉ./　　　　 当初の予定通り、行きますか？
　　　　　　　　}{､ ヽ　　　/ | l　　　　/　'}{'
　　　　　　　 ∧ l 　!　 　ヽ,!　　　　/　,'∧
　　 _ｒ―　￣{...} !.、 ! -='' ＿ ''=-　l　/.{...}._
-‐'" l.　　　　∨ |. 、､ ｀￣＿_￣´ ,. /.!.∨_ ｀ヽ､
　　　ヽ　 .／./　.!　ヽ　 　 ￣　 　 /　ｌ　ヽ ＼　　ヽ_
　　 ,... ／　./- ",.!　! ヽ　　　　　/ / 　 ＼ｌ　 ＼-<　＼
,..／,./　 　 .l 　 '　　 l　 ｀ 　 　 ´ /　　 　 .l　　　ﾞ!､＼.._＼
　／.!＜0＞|　　　　　l　　　　 　 '　　　 　 l＜0＞! ヽ　 ￣ ‐
/　 .l 　 ．　.!　　 　 　 l　　　　 　 　 　 　 l　 ．　 l
　　 !　　 　 .!｀ ー-　 .._　　　　　 ＿_　　/　　 　./
　　.l ＜0＞ l　　　　　　　ヽ ／　 　　　/＜0＞/　 　 !
　　.!　　．　 l　　　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 ．　/　　　 l







　　　　　　　　 , : :¨￣￣¨: .｡
　　　　　　 .／//////ｨ////ﾊ　　　　　 よすわ。労力に合わない。
　　　　　　/////////{_________}
　　　　　　i/////＿./ /ィ/ﾒ/:ﾊ　　　　 今、私も館を〈検知〉したけど、相当強い力で清められてる。
　　　　　　|////ゝｽ.|　　|仍{ﾍ从
　　　　　　|///////|　　|　　〈　!　　　  これを穢すのは、ちょっと時間がかかりそうよ。
　　　　　　|///////|　　|　__ ｲ |
　　　　　　|///////ﾊ　 |_／ |　!　　　　  中にも魔力反応なし。めぼしい物は全部接収されたようね。
　　　　　/ ￣≧=--- ＼ト､　レ
　　　 .／///ムニ乂_　　† ＼　　　 　 　 こんなの、わざわざ穢れに戻してまで根城にする価値はないわ。
　　　////////}ニﾊ　　　 ',　 `＜
　　　{////////ニニ＼＿＿＿＼:Y　　n⊆ﾐ
　　 　ヽ////ィニニニニニニﾆニﾆ}　 _{ ｨ三}
　　　　 |////{ニニニニニニニニ/　八 　 ∧
　　　　 |////|＼ﾆ≧=--＜=＞イ　〈　　｀¨　/
　　　　 |////|　 {＿・＿・_{{=__}}__}.／＞｡ 　/
　　　　r}'///ﾘ　　 ﾏニﾆ||ニニニﾊ///／｀´
　　　　|ﾊ///} 　 　 〉ﾆﾆ||ニﾆニﾆﾊ／
　　　　|////j　 　.〃ﾆﾆ||ニニニﾆ∧
　　　　|////|　 　 ,ﾘﾆﾆ.||ニニニニニ､

　　　　　　 ',　　ー==ﾆ’／　　　　　　　　　　　　 |l　≦　 　 　 /
　　　　　　　',　　　 ＼./　　／　　　　 　 　 　 |　八 ゝ_　　　 /、
　　　　　　　 ヽ 　 　 / 　 /　　 　 　 /　　 / /l./　　　＜　／ 　＼
　　　　　　　　　＼ ./　, /　　　　　／　 ､,/ / /　　　　　V 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　l　/」　　､＿∠ｨ/　／lメ∠＿＿_,　　l　　　　　＼　　　　 じゃあ、これからどうするんで？
　　　　　　　　　　　|/｀ |　 く ∠ｏ /／　/　八_ｏ＿_ﾉ　　ヽ_
　　　　　　　　　　　　　,|　／　　／　　　　 丶　　　,、　　　ゝ
　　　　　　　　　　　　ノ:|/　　　　　 ,.-―- 、 　「　/ ＼　　ﾘ＼
　　　　　　　　　　　　 }/,、　　　{ 　 ＼__／　　/_,/　　　￣￣ /
　　　　　　　　＿＿＿＿_,＞ーr＼＿,二､＿,ノ/./　　　. : .　 /
　　　　　　　　＼　　　　　　　::∧　l∧,､_,､/V/ /　　 . : : : :.:/
　　　　　　　　　 丶、　　　　 : ::∧ヽー―一'/ '　　. : : : :_／
　　　　　　　　　　　 ＼　　　: : : ::∧｀￣￣´ /　. : : : :´: :＞ ､_　＿_
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　: : : :/ 〉　　 ／. : : : : : : ／: : :／
　　　　　　　　　　　　＿,ノ＼ : : :/／　／. : ;　-‐ 　 　￣／　 ／￣
　　　　　　　　＿／　／　－ 丶: {　／: : ／. : : : . . .　／　 ／
　　　　　　／ ／　／　. : : : : : : : 〉': : : : : : : : : : : :　/　　 /
　　　　 ／　/　　/ . : : : : : : : :/77７: : : : : : : : : : :.:/　　 /
　　　 /　　/　　/: : : : : : : : : //_//: : : : : : : : : : : /　　 /






　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,ｲ
　　　　　　　　　　　　 　 　 ／::'
　　　　　　　　　　　　　　／::::::'
.　　　　　　　 　 　 　 　 ':::::::::::'
　　　　 　 　 　 　 　 　 ':::::::::::'
　　　　　　　　 　 　 　 ':::::::::'
　　　　　　　　　　　　/:::::::'
　　　 　 　 　 _ 　 _ ./ ::;:'
　　　　　　／////,＞､'
.　　　　 ,ｲ/lV///////ヽ
　　　　 l///!ヾ////ﾉｲ/,!　　　　 俺達ゃ構わねえけど、
　　　　 l/トゝ　ヾ'/　'イ/l、
　　　　ﾊ｀ ｰ-　＿_　-'"ハ　　　　 姐さんは種族的に、どこかに腰を落ち着けた方がいいんだろう？
　　 　 ヽ'ト:::眼::::::::心::;:j;/
　　　　　ﾊ :`ー' !:ー :´ﾊ ､　　　　 昼間に行動出来ないしよ。
　　　 　 {=!､ ､-ヽ'-.,.:/.!_ヽ!
.　　　　 /' ﾊ､_, ￣_,./　!ｰ､ｰ-､
　　_／/ ./ｒ,.! ー一'　　ヽ) ＼　｀ -　_
,. '　_ / ./ l.　',　 　 ＿　./　　 .〉- 　 /＼
.-‐' / ./　.!　 }　/　　 _/　 　 /: : :: `＜　ヽ
: : :/ ./ 　.l　`ι　''" ./　　　/: : : : : :.／｀ｰ- ._
: :/ ./!　　l　　;　　　/　　　./l: : : : : /　　 　 ／
:/ ./:.l　　.l｀　.;　'"./　 　 ./: !: : : :,:' 　 　 ／:. 　 ヽ
　/:l :l　　 ! _ { _, /　　　./: :.!: : :./　　　 / i　!　 　 ',
./: :l: l　　 l　 ! ./ 　 　 /: : :l: : : !　　　./　 ', l　 ',　 ｊ
: : : l: !　　.l､ !/　　　 /: /: :!: : :.!　 　 ,'　　　 l　　､ l
: : : l: !　　 l / 　 　 /: :/: :.l: : : !　 　 l　 　 　 ', 　　{
: : : : :|　　./　　　 /: :./: : l: : : l　 　 .!
: : : : :|　./ 　 　 ./: : : : : :.!: : :.!　　　l

　　　　　　　　　　　　 __　-――― --　__
　　　　　　　　　　　／///////////////＼
　　　　　　　　　　_///////////,ヽ//////,∧
　　　　　　　　　 ///＞　´￣￣￣　ﾏ//////ﾊ
　 　 　 　 　 　 ﾉ/|´　　 　 　 　 　 　.∨/////∧　　　　　 その通りよ。
　　　　　　　　 i//|　　　　　　　　＿　ィV/////∧
　　　　　　　　 j//|__,,..　t .Ｔ ￣ﾄ､ﾄ､!＼ V/////∧　　　　　 だから、また旅人や村を襲いながら、
　　　　　　　　 |//|　从 ﾊ.∧.　 j,ｨｆ==x ＼V////,∧
　　　　　　　　 |//ﾄ　{ｨf=ミ､ j／　V_ｿｨ!ー V/////∧　　　　  いい住処を探すことになるけど──。
　　　　　　　　 |//|-ヽ!　vｿ　, 　 　 　 |　　 |V/////∧
　　　　　　　　 |//|　 |∧　　、　,　　..ｨ| |.　 | ∨//////､　　　　 あんた達、ついてきてくれるわね？
　　　　　　　　 |//|!　 {　!＞.　__　.イ　| .!　 |从＼//////＼
　　　　　　　　 |//ﾄ､　|从ﾊ∧ﾊ}`Ｔ　´jｲ.　/ニニニ≧､///,'}
　　　　　　　　 |//|　ヽ! ＿..＞ｆ　.j 　　 j／ニニニニニ＼／
　　　　　　　　 |//|≦ニニ/　　 /　　　/ニニニニニニニ.ヽ
　　　　　　　 .ｨＬ/jニニ／　　 †　　　 ,ニニニニニニニﾆニ}
　　　　　 　 〈ﾆ＞ ´／　　 ／　 　 　 /ニiニニニニニニニﾉ
　 　 　 　 　／. イ　　　 ／ 　　　　 /ニﾆ!ニニニニニニ.イ
　　　 　 　/ﾆ/　　　　　　　　　 　 /ニﾆﾆ}ニニニニニニﾆ〉
　 　 　 　 {ニ{＿＿＿ i＿＿＿＿{ニﾆニ八ニニニニニﾆ{
　　　 　 .八ニニニ=---==ニニニニニｲﾆニニ!ニニニニ!
　　　　 　 　ヽニニﾆノ==＜ニニニ彡=ニニ.／|ニニニニ|





　　　　　　　　　　　　　　 |　　 :／　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　 |. :／　　　／　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　/　　ｰ=ﾆ二´. :
　　　　　　　　　　 ー==ニ´　-‐=≠彡　　 　 　 ／　　　　　／/／　　　ｰ=ﾆ´: :　　　　　　　　　勿論でさあ！
　　　　　　　　　　　　　　　＼ .／　　　　　　 ／　 　 .　 イﾆ／'====ｧ　　　｀丶: :
　　　　　　　　　　　　,　 -‐…'…ー--＝=≦._-―＜ ／ ／．） 　 〃　　　　く: : : .　　　 　 　 　 俺達ゃ、一蓮托生だ！
　　　　　　　 　 　 ／-‐…ｰ 、　　　　　　　　　　　｀丶三二ﾆ￢ﾆ´　　　　　　＼: : .　　 ／
　　　　　　　　　 /｛::::::::::::, -┘　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /＞､　　　 ヽ-‐ '´　　　　 旅は任せろってんだ！
　　　　　　　　　 {　ヽ._／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 //　　＼　　　ゝ
　　　　　　　　　 丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、 ＼　　　' '　 　 　 ＼　 l　　 　 　 　 なあ、キョーダイ？
　　　　　　　　　　　＼　　　,　 -――――――-- ===-‐ﾍ　 |　　｜!　　　　　　＼|
　　 　 　 　 　 　 　 　 丶イ　､ノヽノヽﾉﾍ 　 ﾊノﾍノV イ　/ |　　 　 | |　　　　　　　　＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ＼j　　j /　　八ノ　　　　　/` /　　　　　,'/　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　 ／イﾉ r､ノ　　　 　 ∧　　,､,､ノ ／　　　　　//　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ／ |∧,､,､,､,､,､/　 V`　　／　　　　　　//　　　　　　　　　　　　　 /
　　　／´￣￣￣￣￣三´　r{ー----------‐　'´ 　 　 　 ／　//　　　　　　　　　　　　　 /
　 ∠　＿　　 　 　 　 　 　 人 ＿＿＿＿_　　　　　　　 _／　　//　　　　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　 ｀＼　　　　　　　　　　　　　　＼￣￣￣￣　　　／ｲ　　　　　　　　　　　　　 /

　　　　　　　　　　　　　 　 　 _ -― 　―- ､
　　　　　　　　 　 　 　 　 ,.＜///////////,＼
　　　　　　　　　　　　　,ｲ'////////////////,ヽ
　　　　　  _　-‐-　 _　.////////////////////ﾊ
　　　 ／　　　　　 ,.:':.ｌ'////ﾄ//,lV////l///////l｀　 ._　　　　　　　　おうともよ、キョーダイ！
　　 /　　 　 　 ／: : :.!/∧ヾl　ヾ! V// .j／l'／//,l.`
　　 i　　　　 ／: : : : ;.!/／ 　 　 ､　ﾞ'ﾞ　　,.　　ヾ/ﾉト､　 ＼　 ＼　　　　 俺達ゃ、どっかあの辺で誓い合った最強の義兄弟！
　 '"l　　　　/: : : : : :{.rl::::::::‐- .＿ヽ　 ／　 _,...イ:::ﾉ.}/ヽ.　 ＼ 　ヽ
　 .l　　 　 l: : : : : : :!.l:ヽ::::::lニr=i:::::::::::::;::::;::;:::::::::/ ;.!///＼ 　ヽ.　ヽ　　　 どんな所だって姐さんと行くぜ！
　　l　　 　 l: : : : : : : ヽ' ト､:l.=.lｌ､':::::::::::/::L'_:':::;:ｲ,. /: ＼///,ヽ　',
　 ,l　　 　 l: : : : : : : / ヽ ヽ＼__ -‐ .i ‐ ､_ -‐　,ィ　'; : : : ヽ'//,ﾍ ヽ
　  l　　 　 l: : : : : : :/　 ﾊ'　:　´　　　l:　　｀　'　ﾊ　　 ; : : : : : ､'/∧
 　 ! 　 　 .l: : l: : : :/　　l.ハ i ,.　-‐､ ,.'‐- 　j /.V　　 .}: : : : : :.ヾ/,ﾍ
  .l　　　 .l: : :!: : :/　　/!　.ヽ　ヽ二二二ﾉ｀,ｲ　　 　 /:/: : : : : : :ヽ',
　  ',　　　.l: :!:.!: :/　　/ ｌ　 ',　 、　 一　 , /　　　　 / :' : : : : : : : : :丶
  　 ヽ　　.l: l: : :.ｉ　　/　 ､　l　　 ､ｰ 　ｰ／　 　 　 /: : : : : : : : : : : : :
　 /　 、 .l:.l: : :.l　 ./　　 ;　　　　 ￣／　　　　　,.'.: : : : : : : : : : : : : :
  /　　 ',　l: : : :l　./　　　　 -―　.／　　　 　 .／/: : : : : : : : : : : : : :
,　　　　 , .l: : : !　!　　　 ,.'　　 .／　　　 　 .／: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　 ､!: : :!　lﾍ　　./　 .／　　　　　 ／: : : : : : : : : : : / : : ;.-―






　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _　　-―――　- ..
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 。≦////////////////ミ､
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／//////////////＼//////ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 ////////＞ 　￣￣￣ }'//////∧
　　　　　　　　　　　　 　 　 i///＞ ´　　　　　　　＿j'///////∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 _j／　　　　　　　 。≦　　 ＼//////∧　　　 ありがと、あんた達。
　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　 　-ｔ〔/j从ハ　　 ＼__////ﾊ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {　　　　　.イ　　.Ｎ,ｨf=ミ､.!＼ ＿_＼ア//,!　　　　 私も、可愛い義弟達に、
　　　　　　　　　　 　 　 八__　.ィ　　 |　 　〃 ｆ沙'　|　　　 |ィ/////!
　　　　　　　　　　　 　 　 /　/| /!　从　　{ 　 　 　 |　　　 |//////!　　　　　 絶対に後悔させないわ。
　　　　　　　　　 　 　 　 /イ　j/ j/ｨzx ＼! 　 　 　 |　　　 |//////|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾉ　／　ヽ ゞ}　　　　　　｜　 　 |//////|
　　　　　　　　　　 　 　 ／イ　 　 |　ヽ｀ ijヽ_　.ィ　 |　　　 |,'/////ﾊ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　|　 込 |　} 　　　 .ｲ　　 ∧'/////∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 八　　｜从ハ|　|＞ -イ |　　./､__ゝ≦ニニミ､
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　{　 r-- ､ !--､　ヽ|　／　//////////∧
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _ﾉ⌒ヽ　〉 ／__＞jイ　　////////////ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　i´　 ヽ. V　/ニ/　　　　 /V////////////＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 j　 ト　}/ .ノニ/　†　　 /ニV/////////////ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _|　 ゝィ ＞-'　　ノ　　 /ニニ{//////////////}
　　　　　　　　　　　　　 　 　 / ー.＞　 　　　 ´　　　 {ニﾆニ|//////////////
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＞　　　　　　　　　　　　Ｗニニ!//////////,イ
　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　 ／　　　　　　　　　iニ.Vニ!///////／//〉
　　　　　　　　　　 　 　 rf./　　　 ./ 　 　 　 　 　 　 　 |ﾆﾆ!ニ|//////////,{
　　　　　　　　　　 　 　 {ﾆ|＿＿__{＿＿　　　　　＿＿_jﾆﾆ}ﾆﾆ!//////////!
　　　　　 　 　 　 　 　 八ニニニﾆ',ニニニニニニニニニ.八ニ|//////////!
　　　　　　　　　　　 　 　 Ｘニニニﾊニニニニニニニニ./ニﾆﾆ!//////////!
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　 □

........彡ﾉ／⌒Y＾＼_∧_｣トミk{i:i:i:i:i:i:i|　|ゝ､ _　―＼ 　／―　_､ィﾝ|　|i:i:i:iﾒ爻爻八_乂ノ人ミミヾミミY､........
┬‐{彡爻彡'ヽ 　 /)爻彡ﾍミx､:i:i:i:ｉ|　|: . . . . ｡o≦==≧o｡., . . . ..:|　|i:i:i:i爻爻/彡' .: . : . .:.ゝミﾐヾミﾒﾉ┬
｜　　爻ﾒ⌒ｿ 　 {　)爻彡ヘミ(i:i:i:i |　|: .／ニ＞ ´　　｀ マﾐ＼ . .:|　|i:i:ｉ爻ソ/___彡 : .: : .:(_/ヽ}彡＾´ . :|
｜　 　 　 　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ　　 ／⌒＼ 　寸ﾐﾑ..:|　|i:i:i:~^^^Yｿ⌒ ノ⌒＼ 　 ﾐ爻 . : . :|
｜　///　　  ｜ ここが、そうなんだ？　  ｜　 　 　 　 ',　 ヾﾆﾑ Τ二|　 　ｌ　　/////////////: : : :|
｜////ゝ　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿　ノ　　　　 　 　 ｌ 　 }ﾆﾆ　|:::::::| 　 ﾉ 　////////////////: :|
｜ ///／⌒寸//////ﾑ 　 |　l|:::::::|　ﾆ圦 　 |　, '⌒ヽ 　| 　ﾉ二 　|:::::::|　´　 ///////／　｀ヽ/////,'|
｜//,:' ;:; :;:;:;:;:;寸/ / //ﾊ　 ヽ |:　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
｜ 〃;:;:;:;:.:.:..:;;:;:;:寸∨//,ﾊ　　ヽ　　 │ ああ。コード『Ａ－１３』。どうやら、地下礼拝堂を利用しているようだな。　│
｜.j{;:;:;:;:.:.' : : ; .:.;.:.∨ ///　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
｜.l{;:;:;:..':. . 　　:. .;.:.:V// （と㍉）　　| 　|　l| 　| 　 〉||〈 　 |　|ｌ　| 　| 　(γう） 　| 　|;;:;.　　　　　 :;:;:;| lニ|
｜:l{;:;:;::.: 　 　 　 :.;.;.:{///l f{　ﾊ　　 | 　|　l| 　l　〈　|| .〉 . |　|ｌ　| 　|　　ﾊ　h 　 | 　|;:;:　　　　　　:;:;:| lニ|
｜八;:;:;. 　 　 　 .:;.;';.;｝//l TニT　　.|　 |　l|　 l　,:´ || ｀:,　.　|ｌ　| 　|　 .TニT　ﾞ | 　|;:.;.　　　　　　;:;:| lニ|
｜,ｲﾐ､.:.　　 　 　 ;.;ｲ//// |ﾆﾆ|　 　| 　|　l| 　|（ ＿||＿ ）|　|ｌ　| 　|　　|ﾆﾆ|　　| 　|;:;;.　　　　　　.:.:| lニ|
｜彡ミ.;.　 　 　 　; ;|///爻⌒ハ　　|―|　l| 　|（ ￣||￣ ）|　|ｌ　|―| 　 辷⌒ヽ､| 　|:;.;.　　　　　　.;.:| lニ|
｜彡ミ.;　 　 　 　.; ;|爻彡⌒彡ハ　.|　 |　l| 　|､ ｀ ± ´ ｨ|　|ｌ　| 　| 　f辷彡⌒爻ｨl.;.;.. 　 　 　 　.;.:| lニ|
｜彡ミ､:　 　 . . :爻彡⌒彡彡ハ　ニニ└ー‐‐‐ ‐ ‐‐―┘ ニニrf辷彡彡⌒爻.:.;.; :; . 　 　 　.; ':ﾉ个y|
｜ヽ込ゞ＝＝=--‘'トミ__乂乂乂人 　二ニニニニ　ニニニニ二 人乂乂乂乂彡'　-=＝＝＝爻爻爻爻
┴-､ゞ､ 　ﾆ=-　　...:::::::::::::::::-=＝＝＝＝＝＝＝　　＝＝＝＝＝＝=-::::::::::::::....　 　 .......::::::爻爻/７7爻
=-　‐''"￣''''''　.......::::::::::::::::::::: 　´.....::::::::::::::::....／　　　 ＼....::::::::::::::..... 　::::. 　::::::::::........　｀　+.,,:::""`ｰ辷彡
..............:::::::::::::::::::::::::::::::　'''´　.....:::::::::::::::::_:::ﾆ=-　-=　=-　　-=ﾆ:::::::::::::::　...::::::...　'　,::::::::::::::::::::::::::::::::::........´
:::::::::::::::::::::::::::::::::, 　'　...::::::::::::::::::::,,..　''" ...:::::::丶　　 　 ,.::::::::::::::::..　"''　.,:::::::::::::::::::...　'　,::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::; 　' 　...::::::::::::::::,,..　''"　.....:::::::::::::::::::::)　　　(:::::::::::::::::::::::::..　　｀' .,::::::::::::::::::.....　'　,::::::::::::::::,　''"
......　 　　'´ 　....::::::::::::::::::ゝ　　　　........................... 　 　 　 .........................　　 　 く:::::::::::::::::::::::::.... ´""´　..::::::::
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:.:　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ　　:i:i:i:i:i:i:i:|::::::::.: .:. |`～､、|.:.::::::´"''ｰ|::::
:.:　　 ｜  それで、奥の床に描かれているあの魔方陣が封印だね？　 ｜　　i:i:i:i:i:i:|｀`～､、|: : : :|｀`～､、 : :: |::::
"　　  乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　ノ　　 :i:i:i:i:i:i:i:|:::::::: : : :｀i‐ ._|: : : : : : |｀'ｰＬ_
: _,.．-‐　￣ 　 |　　..::|´　:|　 　 | _,,.．-┬冖|　 ｎｎｎｎ_ｆ'| | | | |丁ｈ: : : ::¨ﾆ=-ｎ｢|-=ﾆ⌒ﾆ=- _ｎ｢|:.:. :|｀`'‐　,_:|: : ::::::
´: : |: :__,,..､､ -┴￢ ~|: : ::|-‐ ''"´: : : : _|_ ．-‐ｒ| | | |　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
‐j'' "´::: : |:::::::: : : : : ::|-‐┛,ｎ__ｎ‐｢|Ｔﾞ|｜「Ｔ「| | | |_|　　　 │ ああ。封印器はその魔方陣の下に埋まっているはずだ。 │
:.:|::::::::::::::::|::::ｎ「|:__,,.。ｒ｢|''"´| | | |_|_| | |⊥-冖¨¨￣.　.　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
:::|_,,ｎ「「'ｈ「ﾟ| |丁｢｢|_|」┘冖¨￣　　￣　　　　　　　　.　.　.　　　　　　　　 　.　.　. . . . . . : : : : : : : : : :└宀Ｌ|｜| | |┐
''"ｎ| |｜| h_|_|⊥‐┘: : . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . : : : : : : : : : : :::::::::└Ｌ|_| | 「|
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::::::: : : : :　　　　　／ 　 |_,｡oS''|｡oOﾟ／ ｡*･＞''´_,｡oi'つ¨/￣_￣'ア'ｉぅ=-　_~''＜ﾆ''‰=‐-　|._　　´|'～　 _＼ : : : :::::::
:::::: : : : : :　　　／,｡｡oS| ｡oO゜|　 ／｡･ﾟ,．´,､＜ ∧　 ＼/ 　 ‘,／　:|　　 　 ｀丶､丶、 ﾟ＼　｜¨∵：|ｩo｡。_￣＼: : :::::
:::::: : : : : :　 ％く　｡ｃ０'|　　　 |　　♂／／　　　　∧ ／￣￣￣　　|_,， -‐　¨_，'＼ ＼　　 ﾟ'|　　　 | 　 ／　　 |＼
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::::: : :　　/／ﾐ|　　 ＼,|／　　|　S 。　{　　¨Ｔ''=-, /　,.．～⊂⊃ ～''´　/¨"''￢ｰ-　 _} 8 }＼ﾐ|　　／|＼　 　 　 |
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　　　　　　　 　 　 　 ,, -‐ｧ／ヽ､／＼ , へ: : , ､: :ヽ､
　　　　　　 　 　 　 /::／｀´: : : : : : : : : : : : :`´: :ヽ:〈. ヽ
.　　　　　　　 　 　 `/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ゞ､　 ',
　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ＼}
　　　　　　　　 　 ,':./: : : l: :l : : i!. : : : l : : : : : : : : : : :ﾊ /　　　 ねえ、チンク姉。
　　　　　　 　 　 ,',/ /: :.」_ !i: : :!i: : : :.i!: : l: : ヽ : ヽ: : :ﾍ
.　　　　　　　 　 i l: :l: : : Ⅳ｀!､ﾊﾄ､: : :ﾄ､: :ﾄ､: : ヾ ;.ヘ: :ﾍ　　　　  ここ何が封印されてるんだろうね？
.　　　　　　　 　 ﾚi: :! : : i! ｧ仍ら`ヾ: :.l　ヽx=气ﾐヾ : l:ゞ､＼
　　 　 　 　 　 　 ﾊ ﾄ. : :!i　マｪン ﾉヽ: !　ｲ込ｸ / !: :l : l　｀ `　　　 コードＡってことは呪物？
　　　 　 　 　 　 ,, ﾍ} l: :l ﾊ 　 　 ´　 ヾ!　 　　　　l: ;} : l
　　　 　 　 　 , ´　　｀ ! !: :ﾍ　　　　 ，　　 　 　 ,ｲ: i : :l 　─- ､
　　　　　　　/　　　　　',}: : :.ﾏ　　　r‐‐,　　,-／i／: :jK´　　　Cヽ
　　 　 　 　 {　　　　　　|: : : : i＞ .. ｀ ´ .. ＜ i: : : : :/　　　　 　 　 ヽ
　　　　　 　 i　　　　　　i! : : : | ヾ廴｀ ´　f"　l: : : /　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　〉‐-- ､ ＿｡ヽ: : :.!.　　｀i_ﾆ_i´ 　 l : /　　　　　　　　　　　 ',
.　 　 　 　 /／::::::／ λ 　ヽ: l＞ ─---─ ´{:/ 。　　　　　　　　 　 　 }
　　　　 　, ´::::::::/　 ./ ﾍ 　 ヾ}　 　　VＩ　 　 / ､ヽ_ ｡ 　　　　　　　　　 i
.　 　 　 /::::::::::/ 　 /　　}　　　｀ ﾆ＝─＝ﾆ ´　｀¨下､¨¨`ヽ　　　　 ／ﾍ
　　 　 /:::::::::/　　/　 　 i　　　　　 　　　 　 　 　 　 i　 ヽ　　＼　／ 　　ﾍ







　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,イ　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　､　　　ﾍ
　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　 　　,イ　ヽ　　ヽ　 　', 　　 ﾊ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　,ｲ_/　,ｲ ,/　! ﾄ､xr=≦ﾄ　　 !
　　　　　 　 　 　 　 　 i　i　,F≧xr=-i{／l/≠笊ﾐｧ ,!　　 l　　　 i　　 そうだな。
　　　　　 　 　 　 　 　 |　.! |i ,Ⅶililiヾ ` / ん:::::ら Ⅵ　　 ﾄ､　　 |
　　　　　 　 　 　 　 　 |　 !从{ilililililiﾘ　　　う::::::::ﾘ　.!　　 l/　　 .|　　  ただ、さすがのドクターも中身までは分からないらしい。
　　　　　 　 　 　 　 　 |　 ﾚ'　ゞililiﾌ　　　　ゞ-‐´　 l　　 .!　　　 |
　　　　　　　　 　 　 　 |　　　 ∧　 　ヽ　　 　 　 　.l　　 .l　　 　 !
　　　　　　　　 　 　 　 |　 　　 _入　　__r_=__　 　 ,.!　　　!＿＿_」_
　　　　　　　　 　 　 　 |　　,＞´ : :ゞ,´z-_―´, イ l 　 　 i! ￣￣∥
　　　　　　　　 　 　 　 |　< : : : : : :,/´二 ＜´r=i l　　　 ﾘ　 　 ∥
　　　　　　　　 　 　 　 |　　＼: : : :´　 　 ´/.i_ ﾉ.l　　 ／ ／ ￣ ｀ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 | 　 　 iヾ _|　　　　i∪　 l 　 /　 '　 　 　 　 ﾍ
　　　　　　　　 　 　 　 | 　,／　　 ,!　 　　 |-‐.´l 　/　　　　　　　　　ﾍ
　　　　　　　　 　 　 　 |. /　　　 / } 　 　 /　　 | /ヽ､　　　　　　　 　 ﾍ
　　　　　　　　 　 　 　 !/.　　　 《/ ＼ 　 ｉ　　　{'　　》　　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　┌────────── ┐
　　　　　　　　　 　 　 /　　　 　/ ＼　＼/　　 li　,彳　　　　　　　　　　　 ＼_　　　　　　　　　　│  コードＡ －Artifact　　　│
　　　　　　　　 　 　 ∧　　　　/　 　 ＼ /　 　 li"　　　　　　　 　 　 　 　 ／ 〉　　　 　 　 　 　 │  コード Ｉ － Ｉmmortal　　 │
　　　　　　　　 　 　 ゞ ` ─-/ 　 　 　 /　　 　 lL　　 　 　 　 　 　 　 , イ ／　　　　　　　　　　 └────────── ┘

　　　　　　 ,､　　　＿_
　　　　　　_|　`￣　　　｀ ＞､
　　 /ｰ-'　　　　　　　　　　 l ＼
　. /　　　　　　　ﾊ　　ﾄ　 　 ﾍ
　 l　　 i　　ﾄ　　l　x―l‐＼ 　 ﾍ　 l　　　 サイコガンとか、使える物だったらいいな！
　 | l　　l　个l　　l　 ,ゝ⌒ヾ＼ .ﾍ.　l
　 |∧　∧　l　ヽ　l ハ　　 l/|　＼ﾍ､l　　　  開けてみよっか？
　 |'　l　l　＼l　 |ﾍ{　　ﾏ＿| l　　　￣l
　 |　 l　ﾄ　Z≠ﾐ　　　　　/// l　　ﾄ　l
　　　.ﾍ l ///　　 　 　 ﾍ　,/ /　　l ヽl
　　　　ﾍll 廴 _ 　 ﾏ__　／/,ｲ　　/　　|
　　　　　 ﾍ　　 ￣｢ヽ　｢/'　l　　/ヽ､
　　　　　　 ﾍ　　　|ゝ∨}／ l　 /　　 ＼
　　　　　　　∧　　l, 介.､　 l　/　　　　 ヽ
　　　　　　 /　 ＼ ∨l:l ヽ l /　　　　　　∧
　　　　　 〈　　　　＼{:::l∨ '　　　　　 ／::::::ｰ､
　　　　　/::`ｰ､　　　 |:::l　　　　　_,イ:::::::::::::::::::l
　　　　 〈::::::::::::廴__　|::::l　 ／￣::::::|::::::::::::; - ' 〉
　　　　 〔￣＼＿ﾊ:ヽl::l:|/::::::::::::::::::::＼::／　,<
　　　　／ヽ-┬‐' .l:::::::::::l l::::::::::::::::::::|　ｰ<´　 ＼






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ´￣￣￣｀ヽ- ､
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　 　 　 　 〈　　 ＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 　 　 /　./ 　 , /　　　　　　 ヽ.　　|　　　　 i
　　　　　　　　　　　 　 　 |　 |　|　|.| .ﾊ |　 ﾄ.　i 　 |　　|　 i　　 .|
　　　　　　　　　　　 　 　 ',　.!|ｭ|　|.| | | ﾄ､ |,ﾍ ヽ　|　　.!　 !　　 !　　　　 駄目に決まっているだろうが！
　　　　　　　　　　 　 　 　 i　|T ﾄﾐﾄ| | | !_ziｪ≦ﾆⅥﾐ　 |_　|　　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　ﾍYilililヾ!ﾊ{≠＝＝=ァ　　| }i!|　　 |　　　　  作戦を忘れたか！
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　ﾄ､ilililﾘ　　　込z'_｣ |　　 |ｲi!|　　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　 圦.｀¨´'　　　　　 　 |　　 |Ⅷl　　 i!
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　 i.､　　 ＿　　　　|　　 | Ⅷ　　 .!',
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　 |　＞　　 ｀　..:::´|　　 |　}L_ 　 |∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　 |/////｀¨´ﾊ　　l　　 | ///,'＼| .∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　 |///////,{ヽ　__|　　 !'//////＼ ﾊ
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　 |//////,'∧__／|　　 |//////,／ ヽ',
　　　　　　　　　　 　 　 　 j从　　|r ´￣￣∨/,'／!　　 !/////////,ハ
　　　　　　　　　　　　 　 　 ∧　　!-―――――┤　 ////,/////,/i! i
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 //∧　 !///////////,|　./ ｀ヽ./////,/| i! |
　　　　　　　　　 　 　 　 //,〈/,'Ⅵ|///////////,|　|―‐.く.///// .!.ll .!
　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈///////i!//////_＞ｧｧﾍ. |////∧///　.| || |
　　　　　　　　　　 　 　 ｀ー―‐┬{　´￣　｀＜//,∧!//////／　　| || |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　｀ ＜//////ﾘ　 　 | || |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　 ｀¨{¨´/　　 .// ! !
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　}∨　　 .//　| |

　　　　　　　　　　　 　 /／　l　　／　｀ '　　　　｀´　 ＼　　 /　 ＼
　　　　　　　　　　 　 ／　　,､l／　　　　　　　　　　　　　＼⊥､　　ヾ
　　　　　　　　　 　 /　　／　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 ヽ
　　　　　　　　　 　 l　／　／　　　/　 /　　　　　ヽ　 ヽ　 　 　 　 ＼ |
　　　　　　　　　 　 l>'　／　/　　/　 /　　　　ﾍ　　l　　ヽ　　　　ト　.＼
　　　　　　　　 　 ／／/　 /　//　　.|　　　 /　 l　　ﾄ　　ヽ　　　 レヽ､ヽ
　　　　　　　 　 /／ 〉'　　l　,ｲ.ﾊ　 /|　　　 l　　 .l　 l ヽ　 |､　l　　l　/ lヽヽ
　　　　　　 　 //　 /l　　 ﾊ rlﾒ.｣__/_|. _,　　|　 ､__l　|＿ヽ_l_l　 .l　 .V　 l　 `
　　　　　　 　 { 　 / l　　∧ﾚ {　｣⊥､｢,､　　|　　　 ｢｣ --､ﾚ ヽ　.ﾄ　ヽ　ヽ　　　　　ここで、翠星夫を待ち伏せするんだよね？
　　　　　　　 　 ／　|　　　　ﾔ< |O　　lヾ　 l　　　イO　　lヾ>.∧{ ＼ヽ ﾄ ヽ
　　　　　　 　 / ,ｲ　 l　　　 ﾍ　　l ､__, ｸ　＼!.　　　l ､__, ｸ '　/　＼　＼.l.ヽl
　　　 　 ― 7／/l　　　　　　ﾍ　　ー‐'　　　　　　　`ー‐'　 /ﾄ　　　　 l　 Lヽ--　､
　 ´　　　　 /　/ l　　　 　 ﾊ .∧　　　　　　　　 　 　 　 　 /l　l l　　　 ﾊ　l　}
  　　　　　/　 | l　 i　　　/ l / 　 マ　　　　 '　　　　　 タ'　 l　l .l　　　 l l　|
 　　　　　　　ﾊ|　ﾊ　　 l　 |l　　　 ﾄ､　､　 ､-,　　　／,イ　 l l　 l　　　l　l |l
 　　　　　　　　l l　l l　　 l　 {　　 ／＼＼ヽ､__　　´／,ヘヽ　l| 　 l　　/　,}/l
 　　　　　　　　ﾍV　 l　 l　　　／　　　ヽ｀l !＿_! i´／　　ヾ　}　　 l　/／／
 　　　　　　　　　＼　l　l｀ ‐</　　　　　　　ー‐‐'　　　　　 ヾ､_　 ﾍ/　/
 　　　　　　　　　　 ヽ V　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　 /







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.-‐　´ 　　　 　 　｀ 　.、
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　/ 　　 ./　.,ｲ　ﾊ 　 .! 　 .! .ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　,l　 　 l 　l　 /　/　l ,l　l 　 i　　 i　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　l 　 |≧=ｪﾊｧl {／l　从ﾆi≦　il
　　　　　　　　　　　　　　　　! 　 　.! 　.l　ir从=ヾi 　 }/ '￣ r l　ﾘ　　　 そうだ。頼むぞ、全く……。
　　　　　　　　　　　　　　 　 !.　　　| 　 l/{::::::::::::ﾘ　 　 ≡≡l,小'
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ! 　　　|　　　|｀ ─ ´ 　　｀　　 ; |/　　 , ‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 　 |　　　|', U. 　 　 _　 _,ノ l|　ｰ=、　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 !　　 　 !i　 　 | ｀ﾆ､r‐､‐ T´ .从i　　　 ゝ- '
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　 /..ヾ　 　|',=ﾆ|　/::｀|　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　|　　 ./:::::｀::'、　.|〈Ⅴ}/:::::::|　　　|
　　　　　　　　　　 　 　 　 l.　　,'::::::::::::::',ヽ､ﾄ, ¨ﾚ':::::::::|　 　 |

　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :丶
　　　 /: : : : : : : : : ; : : : : : : : : :,: : : : : : : : : : ＼
.　 　/: : : : : :: l: : :/: : : : : : : : / !: : :ﾊ: : : : : : : :.ヽ
.　　l: : : : : : :/l: :/ l: :,: : : : : :./　l: :/　ヽ: : : : : : : :!　　　 じゃあさ、もう宝珠は必要ないんでしょ？
　　!: : !: : : :/／￢-∧: : : : :,', -―-､.　l: : : : : : : :l
.　 l: :,l: : : ://　.;仍; 　 ヽ : : { 仍ヽ　 ヽ.!: : : : : !: : !　　　截魔行の封印自体の解析がほぼ終わったから、
　 l;./.!: : : '　{　{ｆ;;;;ﾘ　　ｌ∧: l {f;;;;ﾘ. 　/ l: : : : : l: : l
　 ﾚ .l: : : :l　　 じ::ﾂ 　 ' 　 ヾ じ:ﾂ　 '　': : : : ヽ:l: :!　　　 封印物の回収もなくなったし。
　　　ｌ: l: :;!　　　　　　　　　　　　 　 　 ': : : : : : :､:'
　　　l:l l:.{　　 　 　 　 　 ＿　　 　 　 /: : : : : : :./｀`　　 だったら、先に確認して、
.　 　 ｌ! l:l:丶.　 　　　,'　 　　ヽ　　　/: /: : : :/:/
　　　 !　!ｌ: : :＞.､ 　 { ,.､　 　ﾉ　 _./:／: : : :/l/　　　　　 利用出来る物なら、利用した方がいいんじゃないかな？
　 　 　 ,,.!: : : _.．' ｀／./　-‐ T´､/": : : : /
. 　 　 i'/ｌ: : : /.＞'´　,　　　 　 ﾉ ＼: : : ;.'
　　　 l/,': :,.／　　- ' _ヽ,.．-‐',.　-‐`:／ｰ― ､
　　　 ﾚ'／/　 　 　 ｰ､!' 　 ￣ /: :.／//////∧
　　　 !',//　　　　　 ,. ﾉヽｰ ､./:.／　////////ｌ









　　　　　　　　　　　　　 ,イ　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　､　　　ﾍ
　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　 　　,イ　ヽ　　ヽ　 　', 　　 ﾊ
　　　　　　　　　　　  /　,ｲ_/　,ｲ ,/　! ﾄ､xr=≦ﾄ　　 !　　　　　　　 む──。
　　　　　　　　　　 i　i　,F≧xr=-i{／l/≠笊ﾐｧ ,!　　 l　　　 i
　　　　　　　　　　 |　.! |i ,Ⅶililiヾ ` / ん:::::ら Ⅵ　　 ﾄ､　　 |　　　  確かに──、その言には一理あるな。
　　　　　　　　　　 |　 !从{ilililililiﾘ　　　う::::::::ﾘ　.!　　 l/　　 .|
　　　　　　　　　　 |　 ﾚ'　ゞililiﾌ　　　　ゞ-‐´　 l　　 .!　　　 |　　　 色々備えてはいるが、
　 　 　 　 　 　 　 |　　　 ∧　 　ヽ　　 　 　 　.l　　 .l　　 　 !
　 　 　 　 　 　 　 |　 　　 _入　　__r_=__　 　 ,.!　　　!＿＿_」_　　　 それでも翠星夫は一筋縄ではいかないだろう。
　 　 　 　 　 　 　 |　　,＞´ : :ゞ,´z-_―´, イ l 　 　 i! ￣￣∥
　 　 　 　 　 　 　 |　< : : : : : :,/´二 ＜´r=i l　　　 ﾘ　 　 ∥　　　 封印物が利用出来るなら、した方が良いかもしれない。
　 　 　 　 　 　 　 |　　＼: : : :´　 　 ´/.i_ ﾉ.l　　 ／ ／ ￣ ｀ヽ
　 　 　 　 　 　 　 | 　 　 iヾ _|　　　　i∪　 l 　 /　 '　 　 　 　 ﾍ
　 　 　 　 　 　 　 | 　,／　　 ,!　 　　 |-‐.´l 　/　　　　　　　　　ﾍ
　 　 　 　 　 　 　 |. /　　　 / } 　 　 /　　 | /ヽ､　　　　　　　 　 ﾍ
　 　 　 　 　 　 　 !/.　　　 《/ ＼ 　 ｉ　　　{'　　》　　 　 　 　 　 　 ヽ
　　 　 　 　 　 　 /　　　 　/ ＼　＼/　　 li　,彳　　　　　　　　　　　 ＼_
　 　 　 　 　 　 ∧　　　　/　 　 ＼ /　 　 li"　　　　　　　 　 　 　 　 ／ 〉
　 　 　 　 　 　 ゞ ` ─-/ 　 　 　 /　　 　 lL　　 　 　 　 　 　 　 , イ ／

　　　　　　　　　　　 ,...... .:ー―: : : ､
　　　　　　　　 ,. : :´: : : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　 /: : _: : :/｀ヽ､/｀ヽ､ハ､-::､: ヽ
　　　 　 　 _/--': :｀´: : : : : : : : : : : :.ヽ:::＼: :,　　 　 　 　 そうそう！　手札は多い方がいいって！
　　　　　 /:ｲ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼:::}: :,
　　　 　 ｲ:/: : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : : ＼: :.　　　　　　　どのみち、いつ来るか分からないんだから、
　　　　　/　　 . l: . ..l. ..!. . . . :l: : : :l: : : : : : : :＼!
　　　　 ｲ:,: : : : ﾊ: : l､: |､: : : :.ﾄ､: : l､: : l_,: : l: : : ｀ゝ､- ､　　　暇つぶしにもなるし！
　　　　,': :!: : : : : ﾍ:_!_ヽ! ',: : : l ヽ: :ィl:´ﾄ､: :|: : : l｀ー '　 ｀ヽ､
　　 　 l: :.|: : : : : ハ:{__｀ヽ ､: : ', ´＼!l: /､l: ﾘ,: : :|:.',　　　　　 ＼￣｀ヽ
　　 ＿|:.ﾊ: : : : :.{ ｨ´示心　ヽ: :':, ,.ｲﾃ心 VI: : : :!: l　　　　　　　 ',
,　´　　l/　,: : : : |　 弋z(ｿ 　 ヘ: ､弋z(ｿ　/l:ｲ: |: :l　　　　　　　 }
　　　 　 　 ､: : : |:.､　　　　　　, 　｀`　　　 ': l从l: l:|　　　　　　　/´￣
　　　　　　 }ヽ: :.|: :ヽ､　 　 　 　 　, 　 　,ｲ: : : : : ｲ:!　　　　　 , '
　　　　　　 |:j､＼!: : : :ヽ､　　｀ 　 　　／l: : : : : / ﾘ　　　　 ／-―――
　　　　　　 |:ハ: : : : : :l::::::::＞　-　＜::::::ﾘl: : : /::､　　 　 ／
　　 　 　 　 　 /':,: : : : l::::::::::::└=┘::::::::::::!: :./::::::/ヽ｀¨´
　　　　 　　　/::::::＼: : :!｀￣　 ー　´　￣ l: /:::／　　',
＿＿,.... - 　'､{　＼:::｀ヽ!｀ヽ､　 VI　 ,..:::´:l/／　　　　|








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,, --───- ..
　　　　　　　　　　　　　, -―‐っ´　　　　　　　　　 ＞､
　　　　　 　 　 　 　 ／ 〈　〈￣/　　　 　　　　　　　 　 ﾍ　 　 　 　 　 それを言うな、セイン──。
　　　　　 　 　 　 　 〉ヽ. ヽ. ヽl　　　 　 　 ,ｲ 　　 　､ 　 ﾊ
　　　　　　　　　　　  ヽ 　 　　 V !i _ト 　 / ,!　　i!　　', 　 ﾊ　　 　 　 　 この広い大陸で、人一人を捜し歩くのは、
　　　　　　　　　　　  i ヽｨ-　　 _〉ﾊ≧ﾄ､/／} ﾄ､ ﾊ ﾄ　i　　　　　　 　 　 さすがに無理だ。
　　　　　　　　　　　  l／　　 ／r≦从zﾒ､　 リ ﾚ'从 Ⅵ　l　iz､
　　　　　　　　　　  イ ＼.／　:|{:::::::::::::::::ﾘ　 '　 ニﾆ= }　 |　{　ヽ_　　　 　 だったら、奴が来るのが分かってる場所で待つ方が、
　　　　　 　 　 　 　 ＞く . !　 |ヾ;;:::::::ン　　　 ､　　u i!　 .|　lﾄ､_/}ﾐｧ､　　  正しいはず……。
　　　　　　 　 　 　 ／´　ヽ　 |､ 　￣　U　 　 ′　 ｲ　　 |　l　ヾ /　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼__＞ .　　-―-　 ／.-─‐个‐-=ﾐヾ　　　＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／／ヽ　＞ ＿　＜　　 　 　 !i　　　　` 　　　 i
　　　　　　　　　　　　　  ／／　／ i::F=､ r≦ﾄ､　 　　　//　　　　 　 　 _ノ
　　　　　　　　　　　  , イ／ 　く 　 i:ﾉヽ ｀´ /il　 > 　 ∠ ＿＿＿__ ＞ ´
　　　　　　　　　　  ヾイ´　 　　ヽ　l　　｀¨´ .il／ 　 ≠´￣　!
　　　　　　 　 　 　 　 ヾ ､　　 　 ﾞ1 ノ　　ヽi"　　 ,ｲ}　 |　　|
　　　　　　　　　　　　  /` 辷ニﾆﾆ!　　　　 i==＝"iﾊ 　|　　|

　　　　　　　　　　　　,. イ. . . ._
　　　　　　 . - : :￣: : : : : : : : : :｀: ､
　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　 ' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,
　　　: : : : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : : : ,
.　　 l: : : l: : :,l : : l: : : : : : : : :!: :/: : !: : : : ヽ
　　 l: : : : !: : :!: :.!l: : : : : : : :/: ,' l: ,'!: : :,: :l｀`　　　 何せ、相手は虚無持ちだからね－。
　　, ; : : : :lヽ:l＼! ヾ: : : : :./仍心ヽ: :./: : l
　 ´ l./l :､: l ,.ゝ‐-､　ヽ: :/　?�6ﾘ.!: /: : : :!　　　　 感知も検知も役立たないから、捜しようがない。
　　/' -l: : :.ゝ　　　　　ﾚヾ　 ｰ‐'/.ｲ: : : : :ﾄ､
　 ,.'　　l: : : :.　　　　　 l〉 　 　 　 /: : : ; : !　､
.　{　　　l: :l: :丶.　　､ 　 ―ｧ　 ..ｲ: : : / ヽ!　 l
.　 !　 　 ヾ!､: : : l＞ ,．　．＜l: : : : ／　　 　.l
.　 }､　　　　ヽ: : :.!' //!,l:l,l ll:/: : :／　 　 　 /
　 ; ､　　 　 　 ヽ: ! l:;l::!'l:l,l l'l.!:／　　　　　/
.　ヽ ＼　 　 　〈 (ﾞ l:,'/!:!::!l　)〉　　　　　　',l
　　/`t　≧ｰ- ＿ーi'/,iｰi‐'"＿_　　 -‐ ",!
　 ///∧ー　´ ∨.|::l//!::l‐'V ｰ＝=-7 "´
／////∧ 　 　 ∨!::!'/l:::l∨　　 　 /







　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣￣￣
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　 /　 　 　 　 / ﾊ　　　　　＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　'　 ./　　　./ /　Ⅵ　 ﾊ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i　　.!　 ｣_ ||　 .,!/　　 | !　.! !　　 .!
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　|　　|7iﾊﾄ/.||　 ／|ﾊ　|_L　　.|　　　　　 恐らく長期戦にはなるが、仕方あるまい。
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　|　　|zi!z|ﾄ､i!／　 j'七f T　　 |
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　|　　|{三三.}　　　7うiY},|　　/:＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　|　　|入三ﾌ　　 .〈zﾝ //　 /:_:_:_:＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　|　　ﾄ､ 　 　 　 　 　 〃　 /´￣｀: : :ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　.从　八 iﾄ... 　 ‘’ 　_ｲ_| 　 |: : : : : : : :ﾉ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |/　|. ＼　＼zz.≧f´ヽ＼ ! 　 !: : : : : ／
　　　　　　　　　　　　　　　/　　|_｣´:＼　＼L! |: : : ＼|　.人: : :／
　　　　　　　　 　 　 　 　 / 　 ,f廴＿_ i＼　＼ﾊ: :.≦入.　　＼
　　　　　　　　　　　　　  /　／: :｀¨¨アﾍー＼　Yi: : : :7/＼　　 ＼
　　　　　　　　 　 　 　 /　 i: : : : :<<: : ∧ 　 ﾊ | !: : //: /ﾊ＼　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　/　　 {: : : : : ヽ＼:.∧ 　 }! |: //: // .{　 ＼　　i
　　　　　 　 　 　 　 /　　　ﾊ: : : : : : :ヽ＼∧　j! ﾚ./: :/∧.八　　 ヽ｜
　　　　　　　　　　  /　　　/: :: : : : : : : : :ヽ＼i　　ﾚ: ://: :ﾉ{　 ＼ 　 }|
　　　　　 　 　 　 /　　　∧: : : : : : : : : : : : Y|　　［iﾚ/: ｲ　ﾄ､　　＼_j!
　　　　　　　　　/　　　 .廴＼: : : : : : : : : : :.||　　［|/: : :|　 !　＼ 　 ＼
　　 　 　 　 　 /　　　　　　iヽ＼＿.⊥＿___｣|　　　||: : : 〉.∧　　＼　　ヽ
　　　　　　　  /　　　　　　 .|: :＼_. ィ⌒ー―i|YrﾍY||:.／ﾄ､　 ＼　　＼　 ',
　　 　 　 　 /　　　　　　　 |: : : : : :|ー=: : : :||＾｀´＾.||: : ﾉ: i　　　＼　　ヽ i

　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :丶
　　　 /: : : : : : : : : ; : : : : : : : : :,: : : : : : : : : : ＼
.　 　/: : : : : :: l: : :/: : : : : : : : / !: : :ﾊ: : : : : : : :.ヽ
.　　l: : : : : : :/l: :/ l: :,: : : : : :./　l: :/　ヽ: : : : : : : :!
　　!: : !: : : :/／￢-∧: : : : :,', -―-､.　l: : : : : : : :l　　　　 でも、今更なんだけど、
.　 l: :,l: : : ://　.;仍; 　 ヽ : : { 仍ヽ　 ヽ.!: : : : : !: : !
　 l;./.!: : : '　{　{ｆ;;;;ﾘ　　ｌ∧: l {f;;;;ﾘ. 　/ l: : : : : l: : l　　　　 私達は、翠星夫にかかりきりでいいのかなあ？
　 ﾚ .l: : : :l　　 じ::ﾂ 　 ' 　 ヾ じ:ﾂ　 '　': : : : ヽ:l: :!
　　　ｌ: l: :;!　　　　　　　　　　　　 　 　 ': : : : : : :､:'　　　　  他はみんな、あの計画の方で動いてるけど。
　　　l:l l:.{　　 　 　 　 　 ＿　　 　 　 /: : : : : : :./｀`
.　 　 ｌ! l:l:丶.　 　　　,'　 　　ヽ　　　/: /: : : :/:/
　　　 !　!ｌ: : :＞.､ 　 { ,.､　 　ﾉ　 _./:／: : : :/l/
　 　 　 ,,.!: : : _.．' ｀／./　-‐ T´､/": : : : /
. 　 　 i'/ｌ: : : /.＞'´　,　　　 　 ﾉ ＼: : : ;.'
　　　 l/,': :,.／　　- ' _ヽ,.．-‐',.　-‐`:／ｰ― ､
　　　 ﾚ'／/　 　 　 ｰ､!' 　 ￣ /: :.／//////∧
　　　 !',//　　　　　 ,. ﾉヽｰ ､./:.／　////////ｌ








　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _　 -――-　_
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　 　 　 ｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 //　　 ,ｲ/{.i .ﾊ　i　　　 ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l.lｲz/≧{'　Ⅳ-{ｪﾄ､　|　　',　　 　 それは、正直言って姉も、複雑な感情を抱いている。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | .{/:::::::}　　 7ﾃﾐ､ヾ. |　　 ',
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | .{＿_/,　　 込ンi 　 ﾄ　　 l　　　 例の容器が発見され、遂に計画が実行に移された訳だが、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |圦'''''　　　　''''''''|'''　lﾘ　　 l　　　 当然私達も、翠星夫の討伐を断念して、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 ﾄ､　‐　　　 _.｣　 .l　　　 l　　　 そっちに移るものと思っていたら、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 |　` ,＝r ≦_｣ 　 !　　　 .!　　  翠星夫の討伐続行を命じられた。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 |　 /:i::::ﾄ|ﾍ::::l　　!　　　　l
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 |／:7l::/ l:《´:l　　!＼　 　 !　　　 それを喜んで良いのか、
　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾊ　.|:::/,ｲ/__l::ヾ:l　　!::::::ヽ　　l　　　 ドクターの悲願への計画に参加できないことを
　　　　　　　　　　　　　　　 l　l　|::《::/ヽ l／':l 　 !::_::-=ヽ　l　　　悔やしがるべきか──。
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l　ﾑ l__Y　　 ﾚ'__｣　 lﾆ..-::´:::ﾄ､ l
　　　　　　　　　　　　　 　 l　 ||ﾍ{ｰ|　　 |-‐ | ﾊl:ﾄ､::::::::::}:::} .l　　　 いや、正確に言えば、これも計画の中ではあるが……。
　　　　　　　　　　　　　 　 !　.l:!::::::::|　　 !:::::::l':::::::l:ﾍ:::::::/:::l　l
　　　　　　　 　 　 　 　 　 l　 l:|::::::::l　　 l:::::::::::::::::l:::ﾍ:::/::::::l　l
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l　.l:::!:::::::l　　 .l:::::::::::::::::l::::::::::::::::::l i l
　　　　　　　　　　　　　　 lﾊ.l:::::〕::::l〔〇〕l::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::lN
　　　　　　　　　　　　　　 { l.l::::l:::::::l　　　l:::::::::::::::::::}::::::::::::::::::l
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l::::l:::::::l　　　 l:::::::::::::::::{::＼:::::::::::::l
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　　　　　　　　　　　　 ／／´.l:::::::::|　　　 .|:::::::::::::::::└uｰ-r--'
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　　　　　　／::　ﾚへ,､::/｀ヽ::::;|M:::::::::::::::::';::::::::::＿,,,,k /l';:::::::',
　 　 　 　/::::;ｨ ,.､／! ｘ　ｧ一;"!ﾍlヽﾆ二二二,, --‐ｰ､/i ';:::::::i
　　　　 ./::::;'::ﾙ':;':::::l/:;∨::::;:':/　 ';:::l::::ﾍ:::::l､::i:::::::l::l::::::::::::l:::::::l
　 　 　 .i::::/i::::::;':::::::{::::;:::::;:'::/　　 ヽj:::::::';:::|ヾil::::::|::iﾍ::i::::::l:::::::l　　　　　  翠星夫は、截魔行の敵対者として、
　　　　 .∨ |::::;i::::::::ﾍ:::l::;:':ノ二ニ≧弋､:::',:|;斗lﾁ」二 ﾘ::::: l:::::::l　　 　 　 その目的を知っている可能性がある。
　　 　 　 　 |/ |:::i::::::ヾlﾒ:ﾍ ヽ__廴)_ゝ ヾ;:::'i弋て乃_ノ l:::::ｿ:::::::',
　　　　　 　 ｀　l::l＼::::::::::トヽ　　　　　　i 卞　 ￣　　,ﾉ!:::;'.::::::::::',　　　　 出来れば確保してそれを聞きたいところだが、
　　　　 　 　 　 ヾ　 Ｘ:::lヾi　　　　　 　 .|　　　　　　　ﾑ:;'.::::::';::::::',　　　　無理ならば、当初の予定通り封じてほしい。
　　　　　　　　　　 /::::ヾ.::ﾊ 　 　 　 　 ::l　　　　　　 /:j;'.:::::::::';::::::ﾍ
　　　　　　　　　 ,;';:::::::/ﾊ:::::ヽ　　　　　　　 ,　　　,ｲ::::::::::∧:::i､:::iﾍﾞ､　　 截魔行は英雄行の一つ。
　　　　　　　　 〃!:::::/､ ﾍ::::::::｀i ､　 ｀￣￣　　／i:::::::::::::/ ,､;::| ヾl　｀　 破綻すれば当然世界的な影響がある。
　　　　　　　　,′|::;/::::ﾍ/:::::::::ｿ､ ＼　　　　／　,ﾑ::::::ヽ /::::';:;|　｀
　　　　　　 　 　 .lノ::::::::::::::::::::/　ヽ　｀ ー　´ ／　l:::::::::::::::::::::i!:|　　　　　 今は、その不確定要素を潰しておきたい。
　　　　　　　　　　 l::j!:::::::::::::/ |　　 ｀'>:-i-<´　　 l|::::::::::::::::::::||::!
　　　　　　　　　_,､|/|:::::i:::::/　 |　　 / r‐一ﾊ　　 | ヽ:::::::::::::::|ﾞリ-､
　　　　　_,､-‐''´／l!ﾊ::::|:::::!　　|　 /　|!　　|!ﾊ 　jﾞ　 }:::;:::::::::ハヽ　｀''ｰ-,､
　_,､-‐''´　　 ／　/　ヾ:iﾍ::|　　 l､/　 |L,,,,,」! ヽ/l 　ﾉ::ﾊ:::::/　ﾍ　ヽ　　　　｀''‐-,､
──　──‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐─────　　　‐‐‐‐─　‐　‐‐──　　　────　　───‐‐







.

　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 , -‐　─── ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i　 /　/ 　/ /　　∧　　　　　ﾊ　　　',
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l　 l 　l　,ｲ .l! .ﾊ .l　l ﾄ.　　　　 l　　　.l
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 ≧ﾐｧﾄx　! l .l l　!,{ l　,ｲ ﾄ､　l　　　l　　　 まあ、感情はどうあれ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 l　i! ﾊ .l__l l　l l// l /≠仁≦　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 .! Ⅳ::i l:::ヾ／V/ .{/ﾃ芸ｧ､Ⅵ　　 .|　　　  下った指令は遂行するのみだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l　　l l:::::::',}:::::ﾘ ,ｲﾍ / .ん刈 / .}　　　i!
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　',}ヽ ＿ン 　 　 　 弋ン　 .l　　 　!i　　　  我々はそのための存在なのだからな。
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　 ∧　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｲ 　 　 l l
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　 l　ゝ　　　　- -　　　　/ l 　 　 l　l
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l 　　|-ー＞ ..　　　　 ..　イ‐ l　 　 .l 　|
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,rl　　.|　　　i廴_≧ ≦__i　,'　 l　 　 ﾄ､　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　i! 　 |ヾ､　l　　｀i__i´ 　 Y ,r l 　 . ﾘ　ヽ，
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　.ﾍ　 .!　 }}.l､　　　　　 __l ∥.l 　 /　 　 .}
　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　 　.ﾍ　l ／ .!/｀ ‐--<´ ./.　ゞl　/　　　　i
　　　　　　　 　 　 　 　 辷＝=x　　ﾍ l.i　 .l ﾍ　Ⅴ　/Y　〃 {./　　　　　l
　　　　　　　　　　　　 ／ヽi　 ＿ヾ　.ﾍ}ii　 l　 ﾍ___ソ / 〃　/　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　  ／／./l ≧ｰ:.}¨ヾ､ .ii　.l　__ ＿　/彳　　　　　　　　∧
　　　　　　　　　／／　/ l. 辷三}:::::::{;;≧"´　 i::::::lヾ-ｰ-zｭ、ﾆﾆﾆヾ__ 　ﾍ
　 　 　 　 　 ／／ 　 /　l 　｀ ¨,, -＜ 　 　 　 l:::::::', {ﾆｺ}三ミｧ　　.`¨ﾃ≦´
　　　　　　 /／ 　　./　 .l　,ｲ 　　　　　　　　 .ﾍ:::::::',-j¨¨￣´ヽ､　　∨　,i
　　　　　 ,'/　　　 ,'　　.i!　　 　 　 　 　 　 　＿ヽ:::::V　　　　　　　∨ 　 l
　　　　　  {'.　　　 ,'　　 ∧　　　　 　 -‐ ¨ ＞ .. __￣ 　　　　　　　 ﾘ .i 　.}
　　　　　 i　　 　 l 　 /　/` -ｰ匕´　.i:i.　 　 　 　 ｀¨ ＞ ..　 ., -‐´　 ﾄ.　|
　　 　 　 　 　 　 {　./　//／／/　　i:iヽ　 _ 　_　 __i::i.　　 ￣　 .i　,ｲ.l. ! .!
　　 　 　 　 　 　 | ./　.{// / ./　　 i:i: : :}〔<◎>〕{: :i::i　　　　 　 l / !l　! l
　　　　　　　　　  | .l　 / {,ｨ　/　　 .i:i: : <　ゞｰ"　 ゞ.i::i　　 　 　 .{'　l.! .l !
　　 　 　 　 　 　 | .!　　/./ /　 　 i:i: : : :i　　　　., -‐i::i　　　　　.ﾊ .{'　l.|
　　 　 　 　 　 　 ヽ} 　　 { /　　　i:i: : ／　　　　 ヾ､: :i:i　　 　 　 .ﾍ　 ,ﾘ
　　　 　 　 　 　 　 ヾ　　 /　　 　i:i／　　　　　　　 ヽ､i:i　　　　　　ﾍ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　 〈:i__　　　､ ____ ,　　　,.ヾ､　　　　　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　　/　　 　 //: :ヽ　　 i　　.i　 　 l: : : ヾ　　　　　 ﾍ

　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :丶
　　　 /: : : : : : : : : ; : : : : : : : : :,: : : : : : : : : : ＼
.　 　/: : : : : :: l: : :/: : : : : : : : / !: : :ﾊ: : : : : : : :.ヽ
.　　l: : : : : : :/l: :/ l: :,: : : : : :./　l: :/　ヽ: : : : : : : :!
　　!: : !: : : :/／￢-∧: : : : :,', -―-､.　l: : : : : : : :l　　　 ところでさ、チンク姉。
.　 l: :,l: : : ://　.;仍; 　 ヽ : : { 仍ヽ　 ヽ.!: : : : : !: : !
　 l;./.!: : : '　{　{ｆ;;;;ﾘ　　ｌ∧: l {f;;;;ﾘ. 　/ l: : : : : l: : l　　　  ここは截魔行の封印場所じゃん。
　 ﾚ .l: : : :l　　 じ::ﾂ 　 ' 　 ヾ じ:ﾂ　 '　': : : : ヽ:l: :!
　　　ｌ: l: :;!　　　　　　　　　　　　 　 　 ': : : : : : :､:'　　 　 んで翠星夫をおびき寄せるために、
　　　l:l l:.{　　 　 　 　 　 ＿　　 　 　 /: : : : : : :./｀`
.　 　 ｌ! l:l:丶.　 　　　,'　 　　ヽ　　　/: /: : : :/:/　　　　　 ちょっと情報をばらまいたじゃん。
　　　 !　!ｌ: : :＞.､ 　 { ,.､　 　ﾉ　 _./:／: : : :/l/
　 　 　 ,,.!: : : _.．' ｀／./　-‐ T´､/": : : : /
. 　 　 i'/ｌ: : : /.＞'´　,　　　 　 ﾉ ＼: : : ;.'
　　　 l/,': :,.／　　- ' _ヽ,.．-‐',.　-‐`:／ｰ― ､
　　　 ﾚ'／/　 　 　 ｰ､!' 　 ￣ /: :.／//////∧
　　　 !',//　　　　　 ,. ﾉヽｰ ､./:.／　////////ｌ







　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 -――-
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´　　　　　　　　｀　､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／／ /　　,ｲ　　　　　　　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /, ｲ z/ト､／ ｣_z,ｲ__　 l　　 ヽ.ﾊ　　 　 ああそうだな。
　　　　　　　　　　　　　　 　 〃 / ./ l / ／ l　/ ｢｀ ﾐﾄヽ､}　 } }
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l ./｢:l/｀i　　l≠ﾃ云ﾐ､!ヾ/　/ .l　　　 翠星夫が、一体どういう風に
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾊ/ |::::::ノ　　 　 ら　.}ム/　/　.l
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／/　./|¨´ ,　　　　辷ンｲ / ./　 /　　　　 截魔行の封印の場所を特定してるかは分からないが、
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ /　／込　　　 ,､.　　 ／ﾚ',イ　 /
　 　 　 　 　 　 　 　 _／, ィ ／ ./~i:|.＼｀_/ﾊ:}＞´, ィｰ '　./!　　　　　 なるだけ来る要素を高めるために、
　　　　　　　　　　  ´￣　/,ｲ　_/　｣:|_｣¨//／　／ﾆ､>　 / .l
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /ｲ l　lﾑﾆ{⊆ヽ.／　／´￣ヾ　 /　 |　　 　 　 ここの情報を近隣に流したな。
　　 　 　 　 　 　 　 　 /　l | ｢／／::／ｲ ／ 　 　 　 }　　　 l
　　 　 　 　 　 　 　 　 {　 ll /i ┌／/　{//　　　 　 /　　　 ﾊ
　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾍ　| {::| .|::::::《　　/　　　　 /|　　　　　ﾍ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾍ.ハ| .|:::::::ii　/　　　　 /　|　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　 ,.　へー ‐=ミ
　　　　　　　　　,､／＼/　　｀´　 ＼_｀_　、
　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　　　　 ∨ヽ
　　　　　　　/　　　/　 {　　　　　　　 　 ∨∧
　　 　 　 　 '　 　 /　 {∧　　|　 l|　| ',　　∨/,　　　　　ということはさ。
　　　 　 　 '　　ー-ミ.,{ ∧　 | 　jI斗┼　　 寸!
　　　　　　| { 　 | 」L..,{ヽ∧　＜ 」L..,,!　　 }、＼　　 　 翠星夫以外の奴も釣れる可能性があるわけじゃん。
　　　　　　| {　　|【 {ｒう!｀ ∧　{イｒ'う| 】　 /　 }⌒
　　　　　　|∧　 |:　Vり　´　＼ Vｒり　}　/　　}　　　　 トレジャーハンターとかさ。
　　　　　 　 ∧,小 : : :　　 ,　　 : : : :　 ﾚ'　　/}
　　　　　　　 ∧ ,∧　　　　　　　　　/　　ｌ∧}　　　　　 その時はどうすんの？
　　　　　　　　 |´ 　丶　 ｀　´　 ,. イ　　 /{
　　　　　　　　 |　　 　 〕ト -=≦斗,'　　/＿
　　 　 　 　 　 八　　 /_ノﾊ　V　 / 　 /´ ⌒ ー　、
　　　　　　　　 ／',　 {　 ｒ－芥―ｖ}: /　　　　　　　寸
　　　　　　 _／　　', 八　7 /　V くﾉ´　 　 　 　 　 　 〉,
　　　　　/::{　　　　｀'　 　 ／{',　⌒　　 、　　　　　／　〉、
　 　 　ノ{:::::＼ 　／　　／::∥::',　　　　　＼　 ,. イ,,.. イ:::}
　 　 < 　∨::::::＼　　 /:::::::∥:::::',　　　＿ ,,.. -=≦::::::::::ノ
　 ／　＼ ｀'＜__(｀￣:::::::::::|l::::::::::￣::::::::::::::::::jI斗　'"´「






　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _　-――-
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ´　　　　　 ヽ　｀　 ､
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ,､　　 i!　_ﾄ__,ﾊ　　　＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〃　/　/　ﾊ i r≦ﾆﾆヽ|　　ﾊ　ﾊ　　　基本は隠れてやり過ごしだな。
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i!　i | _｣　/ |ﾙ'/r':｀ヽ }'|　　　l　 .',
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l!　rF,⊥/　　　 V斗’　!　　　!　　i　　　 状況によっては、排除することになるだろう。
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |!　|/:::::::::}　　　　 　 　 |　　　|　　|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |从ﾄ､::::::/ `　　　　　　 |　　　|　　|　　　　封印を下手にいじられて、
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　} ｀¨　　　　　　　　 |　　　!　　|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　{ 　 　 　 ,ﾆ､.　　　 |　　 ﾘ　　 l　　　　 宝珠が爆発でもしたら、えらいことになる。
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 込、　 r'三　 ヽ　　,.|　　/} ＿_ﾊ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　|!　＞L!　　　 }_／.:l　 /:/　　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　|!　　 {　　　　ﾑ,ﾘ / ,ｲ.:i　　　　　ﾄ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 ,ﾘ!　　 ﾊ　　　/T.:/ /i |.:|　　　　　} ﾊ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　/ |　_,ィ´.i　　〈　|/ /.:| |.:|　　　　　|　ﾊ

　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿__
　　　　　　　　　　,　'へ／＼ー‐､__　 、
　　　　　　　 ＿/⌒　　　　　　　　　⌒V､
　　　　　　　′　　 　 /　　　　　　　 　 Vﾊ
　 　 　 　 /　　｜ '　 |　　 /　|　　　　　 V ,
　　　　　 '　　ｌ　|__|＿|　　 { _ L,,,...L　　　寸、　　　 そっか。
　　　　　|　　 ', :|V ＼|、　 {＼|＼{ハ　　　}７⌒
　　　　　|　　　Vｲ笊ぅ } 　 { ｲ笊r}ﾚ'|　 　 },'　　　　 じゃあ、まずは隠れるだね。
　　　　 ∧ V　 ﾄ' Vrり 'へ {　Vrり　'　　　}'
　　　　　∧ lV 八_　　　,:　｀　　　　'　 / ハ
　　　　　　 ｀ }＼「、 　　＿__　　　/ ／ﾚ’　}
　　　 　 　 　 7　j人　　V　ノ　　７´　 　 |v
　　　　　　　 ,　　 　 }ト　＿　,.イ/　　　 / '
　　　　 　 　 | |、　 　 } ｆ^,　 r‐/　　　 / /
.　　　 　 　 八|ﾊ　　　}ﾊ　', /　7　　／ﾚ' -=ミ
　　　　　　　,　'" 、　 八ｒ'芥メ,|　,イ　 　 　 　 寸 /
.　　　　 　 /　 　 」ﾊ/　</　V　Vﾊ{　　 　 　 　 ∨
　　　　　　'　　　　　　　　∧　　　　　　　　　　　 }　/
　　　　 　 }　　　　 　 　 /,'∧　　　　　　　　　　　V
　　 　 　 /　　 　 　 　 //l|,'∧　　　　　　　　　　　',
.　　　　 /　　 　 　 　 //,'l|//∧　　　　　　　　　　 }
　　　　 ＞-　..,,　 　 ///∥//,∧　 ,,.. -=ニニニニ}







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　´ ￣￣　 ‐-　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　ﾊ　　　｀ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　 / /　!　　! ハ　.ﾊ　　 ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　F云天ヽ | |_.｣　i｣|　 .ﾊ　',
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ′.!　　|r――‐､Ⅳ　r.7ﾘﾄiﾐゝj　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　　.|{:::::::::::::::}　 　 '7ﾃﾐﾄ 从　!　　 ──ん？
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　　.ﾚヽ::__／　　　 .込,ﾑ'　 }/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　　.! 　 　 　 　'　　｀¨　i　 .!　　　　どういうことだ？
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 l　　.| 　 　 　 　 　 　 　 ﾊ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 .l　　ﾄ､　　　 ‐　　　　 ,ｲ　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　l　　l_｣｀　､_＿ ...r＜!　|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 _｣　　V　　　　ト.⊥　| /　　.'
　　　　　　　　　　　　　　　 　 r<´　 l　　}‐- ､　　ゝ　 ヽ/　　/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　V　 }　ﾘ　　　　　　}　,ri　　/

　　　　　　　　　　　　　　／: : : ＼ ／: ヽ
　　　　　　　　　　, ,´／: : : : : : : : : : : : : ｀,／＼
　　　　　　　　／: ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀、
　　　　　　 /: : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `r---ｭ
　　　　　 ./: : : /: : : : : : : : : :/ : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : :,l
　　　　　/: : : /: : : : : : : : : ./ ／　ｲ: : : : : : : : : : : .|: : : : :{
　　　　 /: : : /: : : : : : : : ナ ー-ﾁ |: : : : : : : : : : ,|　}: : : : 'l
　　　　/: : : {: /: : : : : ／ ∠≧≡ l: : : : : : : : : : ,ｲ :| : : : : '、　　　 封印の入り口周辺に仕掛けたドクター謹製の監視呪物に、
　　　 / : : : l: |: : : : ／　《{ lﾉ:::::}　 | /: : : : : : : / ﾅ |　| : : :ヽ
　　　/: : : : | :|: ／ | 　　 ,| {;:ﾂﾝ　 |/ : : : : : : /　/ .|　| : : : : `､　 　 〈虚無〉を持たない反応が三つあったよ。
　　/: : : : : ',| |: : : : |　　　ヾ-ﾒ　／ : : : : : 〆Ｔヾ　/: : / : : :ﾄ､: ヽ
　 //: : : : : : ､|: : : : l　　　　　／ メ‐‐ﾇ／/::ｭｿ　| |/ /　|: : |　ヽ､ ＼　　　　　　　　　　　　 ＼＿_人＿人从＿人＿人从／
　/ｲ: : : : : : : `, y´Y´'r､ 　　　　　　　　　《;;,ﾂ ｣ノ : : ｲ: : : /　　　￣｀　　　　　　　　　　　　 ＿）　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿
　|/|: : : : : : : : /　,l　,l　}　　　　　　　　i　　　イ: : : ／/ ,/　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ）　 早く言え、馬鹿者！　 （
　|　|: : : : : : : /　./, / /　　 ｢　 `ヽ、　　　　 / : ／ /／　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣
　l　ヽ: : : : : /／´,ﾉ/ /　　　｀、　／　　　　/ : : : : |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
‐‐--,＼: : .／ ,／ / /　ヽ　　　　　　　　 イ : : : : : ヽ
　　　 　 ／ ／| / ,/ : : : : `ヽ,　ｨ　: :´: : : : : : : : : : :｀,
　　　　 /´ ｲ. .|　|. |: : : : : : : |'､　＼ : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　/　　　　　　.{ : : : : : : | ＼　 ＼: l＼|＼: : : : : : : : :＼
　　　/　　　ヽ　　　 ｀r- -‐´￣.） ＼　｀　　｀　 ＼ : : : : : : : ﾍ
　　/　　　　　|　/　　　　　,　ｲ´|入トヽ-―-､　　　　｀ヽ､ : : : : ﾍ
／´　　　　　 .ﾚ　　　　r ´ﾍ: :|　|: : : ﾄ―‐‐､:＼　　　　　ヽ : : : : ゛,
　　　　　　　　|　　　 ｲ　　　V　 |: : | ＼＼ ＼/`､　　　　 ｿ }: : : }
　　　　　　　 .j　　 ,/ 　　　　　　|: : | |::::|＼＼　　＼　　　　　ﾘ} /
　　　　＿ , ノ　　,/　　　　　　　.,': : | |::::||::｀､ ヽ　 　＼　　　　ﾚ
　　　,r　　-- ´　　　　　　　　　/: : |　|::::||:::::｀、`､　　　`ﾄ、
　 ／:::::::＼　　　　　　　　　　 /: : /　 |::::||:::::::ヽ/　　　　|:::::::ヽ
::::´::::::::::::::::＼　　　　　　　　ヽ、/　　 |:::::||:::::::::`,　　　　.|:::::::::/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━・・・・・・━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
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　  ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣  ＼
批 |　 封印すると言うことは、文字通り何か対象を封じて世に出さなくすることで、  |　爻乂爻爻
`ト|　 普通、それが目的になります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | 爻淡:爻:淡
　  ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿  ／  7厶<⌒ソﾝ
.　 }i:} }i:i};';';'}i:}いぃ､,|:|;';心,､、,ﾉ::{⌒＼　ソ比批批ﾝ批庁＼;';';＼:＼:;.:,:;.:,}i:i:{狄絲絲狄;::.{:{:;.:,:;i::;.:,Y::|
　八Ⅵi:{:;　jリ爻い､|: ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　 ＼
批沁,i:i:i{　/厶乂乂;|: |　 例えば、不死者を討つ場合、最終的な目標は相手の封印となると思います。　 |
妣iﾝﾊi:i:} /厶乂爻ｿ|: ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ／
: . : ;';';}i:}/厶狄狄:刈:ｋ､、: .　　}:::}　ン　　　　{::{ {::{. : :::|::|ﾉ::;:;:;:;:;;;爻爻淡}i:i:};:;:;{:::{;:;{:i:i:{:}:}: ::: ||;:;:;|:::::|
. : . ;';';}i:i:厶爻狄狄爻爻いぃ,　}:::}:　　　　　　}::} }::}. ::;.:,:;.:,:;.:,.:.:.:.:;.:,:;.:,:;.:,:;.:}i:i:}:;.:,{:::{;:;{:i:i:ﾘﾉ:: :: ||:::::|:::::|
: . : . :.{i:i:{ンﾝ刈:｢爻|:|爻乂<: . .}:::}. . .　　＼　}::}｜|. .:;.:,:;.:,:;.:, .:.:.:.::::::::::;.:,::;{i:i:{＼{:::{:;:{:::i:i:{:::::::::||:::::|:::::|
: : : : : }i:i:}ﾝ　爻||爻:|:|淡爻乂: .{:::{: . : . . .　　j::ﾉ |｜.:.:.:|::|.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::;.:,:;{i:i:{＼ : {:::}i:i:i:i}::::::: ||:::::|:::::|
: : : : : {i:i:{_爻爻||ﾝﾝ|:|爻爻乂: :}:::}. : . : . : . . | |　|..|.:.:.:.:|::|.:.:.:.:.:.:.:.:　　.:.:.:.::}i:i:};:;:|::::|::;|i:i:i:i|::;::::::||:::::|:::::|
.:.:.:.:.:.:.}i:i:i}^'ﾝ爻||く:::|:|狄爻爻.:.:}:::},､,､ｖiｖiｖｉｖj⊥ぃゝ`｀ _,-‐''"´_､‐''゛ : : : {i:i:{;:;:|::::|;:;|i:i:i:i|;:;:;:;:;||/::|:::::|
.:.:.:.:.:.ﾉi:i:i{.:.:.:.:;';'||;';';从爻爻ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ州:;.:,: : : : :__　　--‐''"´ _､‐''゛:;.:,:;.:,:;.:,:;.:, ﾐ{i:i:{;:;:|::::|;:;|i:i:i:√;:;: ||:;:;:|:::::|
㍊※※i:i:i:i:ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;i:i:i:i:i:;';';';';' ﾆ=-　　￣　　　 _､‐　 ￣:;.:, :;.:, :;.:,:;.:,:;.:,:;.:,ﾐﾐ{i:i:トミミx,,|i:i:i:|;:;:;:;: ||;:;:;|:::::|
㍊㍊※※i:i:i:ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ沙''"´　　　　　　　　　　 ｆ(: : : : : : :;.:, :;.:, :;.:, :;.:,:;.:,;';';';';';';';'ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ﾐ;ﾐx
㍊㍊㍊※※i:i:沙'"　　　　　　　　　　　　: . . . .＼: : : : : : : : : : : : : ::;.:,:;.:,:;.:,:;.:,;';';';';';';';';';';';';'ヾ;:ﾐ:ヾ;:ﾐ:ヾ;
戀㍊㍊i:i:i:i:沙'ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　 : . . . ..＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : :;.:,:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,:;.:,
戀戀i:i:沙'"　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : . . . . . ＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :;.:,:;.:,:;.:,:;.:,

爻爻淡淡淡㏍㏍㏍k淡㏍爻爻㏍淡爻爻ンン. . : : : : : xX爻淡淡淡淡爻爻爻爻淡淡淡淡淡父父淡
　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　 ＼ 淡
:;.: |　 ですが截魔行の封印の場合、どうやら対象を封じることが目的ではないようなのです。　 |
:;.: ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ／ 爻
:;.:,:;.:⌒ソ爻爻淡| :|ﾝ| |爻爻ンンレ'/;';';';';';';⌒'ｰ-ｖ: : : : : : :＞ｒ'⌒>く─-弌,爻∧i:ｉ:ｉﾏ淡i淡爻|i:i:|/:/爻 /
爻:;.:,:;.:,:;.:,√￣ヽ| :|/: ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣  ＼
爻爻乂乂:;.:,:;.:,:;.:|..:::/  | 言ってしまえば、封印することで何かをしようとしているみたいなのですよ。　 |
爻:;.:,:;.:,:;.:,爻:;.:,:;.:,|　|.:.  | つまり、封印が手段となっている訳ですね　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
爻爻:;.:,:;.:,:;.:,kし'´|　|/:: ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿  ／
:;.:,:;.:,:;.:,爻 Ｙ |／｜ |.: :し'⌒: : ::レく⌒jし/| |　ﾉ ／. .＼|. . ｀ｉ 　 |‘ 　'/　'::| .:|//:|｜//:∧i:i:∨|i:i:ｉ://.:|　|′
;';';';j:|／ ＼|,ﾉ￣｜ |｀Ｙ｀`)＞''´ｉ￤Y´|:|/ ‘ ｉ'´Ｙ '⌒ト ｉ|＼i￤‐个ｉ　/:|/'＾|　＂ :|｜.: ./,∧:i:i:i:i:i:i:i:/　.|: ‘
:;.:,:;从.: .: .:j{: : . . |　|: jﾚ' ´i .　　| |ノ　：|／ｉ｜ i{ 」- ｣L|i⌒|::|　 ‘￤.:|::|个‘　；-个ト一,′ ﾊi:i:i:i:i::|: 　‘　：
"`｀´゛"｀´"' ' ''　|　|:;.:, :.: .: .: . ..|｜ 　ｉ:：　以 ,､: 　　 ＼　 以　 ；ⅰ |::|: /：　辷 |￤;:.:.′　 .|i:i:i : ﾄ.　 ：　|′
: : : . . . . . ..　　　|　| 　　　　　　ｉ￤　_jﾘ　 ,.´ 　 　 . . . . `､...: ／|_,|、|::|/ :|　‘　￤|.:.:.′　 .::|i:i:i::::| / /|..:.|/
,.: ,,.: ,.: ,.: ,: 　 　 |　|: . . ... .,.　 ´：:ｌ　. .. ､ﾝﾟ　　　　　 　　　 Χ. . . .:.:.,ｉ/ ミ‘...:：　,i :|.::′　 .::::|i:i:i::::|个i小:‘
:;.:, :;.:, :;.:, : ...: . ...|　|　 .　 ´　　 　 . . ..ﾉﾟ　 　 ‐ ‐ ‐ ‐　_ﾆＺ_ -;'.: .:　,:⌒　 ：.::| 弓气_.ミ辷竺|i:i::::::| |し‘ .：
:;.:,;';';';';';';';':;.:,:;.:,:;.|　ﾚ'´: . .　　　　　 丿'ﾞ　　　　　　　　 ,.:　- -",:;. ∴:;.:. : / :::；､、,′　 : : ⌒|i:i::::::|从.:| .:ｉ
:;.:,;';';';';';';';'.:.: .: .:,，'´.: . .　　　　 )｀´　　‐ ‐ ‐ ‐ ‐ _ﾆア　_‐ ‐ ‐j厶ぃｖｖｯ', , :::乂;';'x､、 : :. 　 |:i:i:i:::|｀刈.:::|
.:.::;.:,:;.:,:;.:,.:.: ,，'".: . . .　　. . ､ﾝ'＾　 　 - - - - - _ﾆ7　__‐ ‐ ‐‐厶;';';';'; ‐"´＾'⌒｀`' ' 　 .:x､、 |i:i:i::::|　　:气
.: . . .　 ,， ´ .: .: . . 　　_く⌒　　　　　　　　　　　 /　　　　　　厶7⌒　′　 .: .: . 　 　 .:ﾞ.: . .｀"|i:i::::::|　　:
;';';',， '´.: .: .: .:　 　 ,､ﾝ'ﾞ　　　　　　　　　　　　　.:　　　　　　ﾉ　.′.: :′　 .: .:.:.:. . .　 .:ﾞ.:.:.:. :.: :|i:i:i::::ﾄx
;';'´ .:' .:' .: .:､ｯ-ｰ''ﾟ´　　--　_‐ ニﾆ _‐ ‐‐　 _‐二二─　　辷.: . . . :;.:, :;.:,.::.::.::.::.:::;.:,:;.:,.: .: .: .: .:|i:i:i::::|: :^'x
.:' .:' .:' .:､ｘ'´　　_ _ _　 ─ニ ニ ニ ニニﾆ　ニニ‐ ‐ ‐ ‐ 辷:;.:,:;.:,:;.:,;';';';';';';';';';';';';';';';':;.:,.: .: . . ..|i:i::::::|: : . .:

　　　　　　　　　　　　 __　,.-￢-　､._
　　　　　　 　 　 　 ／　'´,　 ､　　 、 ｀ヽ､
　　　　　　　　　 ｒ´　 　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ
　　　　 　 　 　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ
　　　　　　　　/,　l. / /´ヽ　lヽ 　 ヽ. !　ヽ. ト ヽ､
　　　　　　　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜　　　　 興味深いとは思いませんか？
　　　　　　　　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|
　　　　 　 　 　 lﾊｌﾍ｜´　｀ 　 ヽ´　｀｀〉,^! | !
　　　　　　　　 　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N
　　　　　　　　　　| ﾊ ヽ　　＿＿ 　 /ﾊ/ ｀　　　　 　 _
　　　　　　　　　　'′lﾊn＼ ｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |
　　　　　　　　　　 _,.-' /ヽ ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　　　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　 　 _　| ﾄ. ヽ
　　,.､-‐　´　 　 /　　｜　 /　　〉 　 | 　 ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
　 / ヽ　　　　　〈　　,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､　　,〉 　 　 |　l_! ヽ　ﾞl







　　　　　 　 　 　 　 　 　 , -r=-､　　 ,.　- ―― - ､―,
　　　　 　 　 　 　 　 　 //　　　 ＼´　　　-‐- ､　､ ,｀ヽ､-,
　 　 　 　 　 　 　 　 　 lｲ　　　/　,　　　, ヽヽ　 ＼_ヽ 彡'ヽ__
　　　　 　 　 　 　 　 　 l､　　 , / l　l　　 l　 ヽ＼　＿ﾆ- 彡',/　　　　　　　　 確かに、気になりますね。
　　　　　　　　　　　　　　　　//　|　!　　 ヽ､ ﾍ_,..-　l　　＼､l>
　　　　　　　　　　　　 　 　 /ｲ　 ﾄ　l､l､　 l-''´--x､ |､　　 ｀ヽ､＿__　　　　　　 コイズミ殿はその目的に、
　　　　　　　　　　　　　　　　 l､　ﾄ- lミ ＼ ヾ ﾄ:::ﾊ!.ﾘヽ､　　　＼ヽ:.:.:｀丶､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / ､ヽ{ l:ﾊ!　 ￣ ｀¨´　　 ', ﾄ､　　 ヽ:.:.:.:.:.:./　　　　 何か心当たりはあるのですか？
　　　　　　　　　　　　　　　　/ / ＼!｀¨ '　　　　　　　,-'ﾘ';;',＼　 l｀ヽ､:./
　　　　　　　　　　　　　　　　! ｲ　　 ﾄ､　　‐ -　　　ｲ !'',:.:.:.{　 ｀リ:.:.:.:.>
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ､!ヽ､　 ＼｀　､ _　イ―-'､ ,.. -'"从从､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 ｀ヽ ﾘ` ///:.:.:.:.:.:.／从从'"´￣￣ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 , -=ﾆニﾆ(_)∨/ イ （ _）/'´￣:.:.:.:.∧∨:.:.:.:､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 r'´￣｀ヾ ﾍ　＞┬＜´.　 ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〉〉:.:.:.:.:.l
　　　　　 　 　 　 　 　 　 l:.:.:.:.:.,. ／y-‐=O=ｰ-､..　　..∨.:.:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　 　 　 i:.:.: ,イ／　ｯハク　　　＼ 　　ﾞi .:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　　 ＼/ /　　　.!:i 　 　 　 　 ＼　 !:.:.:.:.:.l l:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　 　 　 ｛.〈　iﾞｉ 　 |:i　　 ／/　 　 .〉.从―┴'-､: /_
　　　　　　　　　　　 　 　 　 i..ﾍ　ﾞｉ:!､ i:!　／／　,ゝ .//　∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　　 　 乂.＼ ＼ﾞｉ!;;,ﾍ_,;;＜. 　// 　　∧.:.:.:.:.:.:.:.:.l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／｀`‐-─､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿,, r''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : |:i: .:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:...ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:./:./:.::./^'ﾄ:.:.:.:.:!.:.:.:.:..`､.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.|　　　 残念ながら、まだ分からないですね。
　　　　　　　　　　　　　　　／〆!.:/.:/ﾘ　　!:l:.:.:.::ト;.:.:.:.:.`､.:.:.:!.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　,z≠´　/.:.l:..:l ..,__　l:.|､:.:.:.! ､.:.:.:.:.`､.:.:.!.:l.:.:.:|　　　 ですが、これを解き明かせば、
　　　　　　　　　　 　　　　　　 !.:.:|.:.:i　,,,__` !| `､:.|´＼.:.:.:.`,.:.:.i'.:.:､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 i.:.:.f.:r;.! ｲ升!　!　`､!-f升､.:.:.!.:.:.|i.:.lヽﾞ､　　 截魔行そのものの意義を知ることにもなります。
　　　　　　　　　　　　　　　　 |:./ i!l.:.l　￣　 /　　　￣´ 7:.､!.:.:lﾉ.:l
　　　　　　　　　　　　 　 　 　ﾚ　　!:.:.l　　　/　　　　　　 !.:.:ｿ.:./|:l
　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　 !:::.ﾄ　　.`＿___　　 　i..:.i!.::/. ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 !..:! ＼ ヽ＿／　 ／!.f/|/
　　　r- ､　　　　　　　 ,-‐　‐- ､＿,,!i-'"i`i､　 ‐ 　／_,,ﾘ|ﾍ､　　　　＿ . -‐ ､
　　　ヽ､　＼_＿ 　　/:::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ﾍ､ ー',, ／　i;;;;;ヽ｀'￣:::::::::::::::::::::　ﾍ　　　 　　__
{ヽ､!ﾞ`､.ゝr､　　l｀Y＼:::::::::::::::::::::／:::::::::;i　 rゝ"､　　　 !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i　 ,.､r-ｨ'ヽ　}ｨヽ
.|　 |　 ll　 Y´　l　 !　 ヽ-､　 ::::::＼:::_／! , '!::::::::入 　 /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ｨ´f 　i　 l　 i´ i　l
.ヽ､ﾞ､　ﾞi　 ﾍ　 |　 i　　　　 ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/　k. /i:､:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f　|　}　 }´ l 　! ,!　i
　　｀ﾞ､. ﾍ 　 `"ﾍ　`l_　 　 　 !､_r ､::::::::l　 Y:::::::l 　 V/　､／::::::::::::::::r´ 　　 !　!　! 　| ｿ　 .|'　/
　　　　 `ー'‐―､_　 　!　　 　 //´:` ､i 　/:::::::::|　　/:::::::｀` ､::::::::::rr|::::.....r'ﾞ　 |'´　 /´　／／








　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ●）（●　　　　 封印されてる対象との関連から分からないのか？
　　　|　　　 　 （__人__）
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　　　　　　　 ／:_/: /: :/:.ﾑ : : : : |: : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　 　 ／ ´ / : i: :/:/　|: : : : :ﾄ､: : : : : :∨: : ｉ: :ヽ: : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　 /: : :|:.:ｉ:. 　 |: : : : :|　ヽ : : : : :. : :.|:. :.ﾊ: : : : ｉ: : : : : : : :
　　　 　 　 　 　 　 　 ': : :i |:.:|ﾊヽ ﾄ: : : : |　　 : : :. :. :. :.ﾊ: : : :. : : :ﾊ : : : : : : :　　　  僕もそう考えていて、
　　　　　　　　　　　　| : ｲ人:|:.尓 |ﾊ: : 斗 ―ﾍ―:. :.∨ : : : : :. :./ :|: : : : : : /
　　　　　　　　　　　　|:/ |:.小!: :ﾋﾊ ∧:. :.ィ≦ｭ.ヽ: : : :∨＼:. :.:ｉ:'‐､:!: : : : : :′　　　 色々調べていたのですが、
　　　　　　　　　　　　{′|: :ﾊ:. :'　ﾉ　 ﾊ:.八::rｿ　ｱ､:. :.:ｉ:.: :.:ヽ :|r‐ :. : : : : :ｉ ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 ハ |　:.ﾚ　　 　 }′ 　 ´　　ヽ: |: : : :∧|ﾋ　} /: :ｉ: :.|　　　　 結局大したことは分かりませんでしたね。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ　ﾄ､　　　　　 　 　 　 　 ﾊ!: : :/　}'ソｲ/:.:.ハ: |
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |: :〉　　 　 　 　 　 　 /: : : ｲ　_..ｨ´ｉ: : :/　ﾊ :.
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:/}ﾊ丶　 ＿_ 　 　 ノｲ: :./ﾉｲ.:ﾊ: :{:.:.i |　　　ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ′ ∧ ｰ　　　　　　　|:.:/ 　 }'　ヽ{ヽﾄ乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿人 ＿_　　　＜乂ｲ　　　イ　/:.＼
　　　　　　　　　　　　　　. : :´:. :. :. :. :.／:.∧ 　 　 　 　 ＜　　 /:. :. :.ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 ／:. :. :. :. :. : ／ : :/,小　.　＜　　 　 　 /:. :. :. :./:.､
　　　　　　　　　　　 /:. :. :. :. :. : ／:. :.／∧}'才　　　　　　 ／: : : : : /:. :. ＼
　　　　　　 　 　 　 /:. :. :. :. :. :./:. :. :/　/::::::::ヽ　　　　　／:. :. :. :. :./:. :. :. :. :








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／⌒＼
　　　　　　　　 　 　 　 _「~　… 　　　 　 　 /　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　 ｒ／　　　　　　　　　/　　ヘ
　　　　　　 　 　 　 〈 /　　　 ／　 ／　　　　へ 　ヽ〉
　　　　　　　　　　　 Y　/ 　, '　 ／　　　　　　　　 　 ヽ
　 　 　 　 　 　 　 〈 ,'　|　/　 /　 ｨ　　　　　　 i　 i!　 ﾊ　　　  守護者も外法士も、
　　　　　　　　　　　 {　.|　'　　 ///l　　　　 /_斗l i i　　i｝
　　　　　 　 　 　 　 '　.|　| ／ // 'ﾞﾍ;　　;ｲ/レ|.リﾉ 　 i!　　　  祝福された呪物も呪いのアイテムも、
　　　　　　　　　　　  ，.l　l/ 〒〒7　 ヽ;ｲ '〒〒 /　 //
　　　　 　 　 　 　 　 ﾄlヽ:ヽ　ゝﾉ　　　 l　　 ゝﾉ ﾉノ ﾉ '　　　　なんの 区別なく封印されてますしね。
　　　 　 　 　 　 　 　 ﾞ .| ｀ヽ　　　　 　 　 　 　 ﾉ|　 |
　　　　　　　 　 　 　 　 |　　 ､　　　　　　　 　　/|　 |
　　　　　　 　 　 　 　 　 , 　 ﾄ＼　　´￣｀　 . イ i　 j
　　　　　　　　 　 　 　 　 ,　 | /::i＞　__　＜l::ヽ j　ﾉ
　　　　　　　　　　 　 　 　 、.|/:/ゝ __,,,,__ ﾉﾊ::::ﾉノ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 Y、，ﾞ=--; ;-=":ヽ:::」
　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿　/:::l:::::::| |:::::::|:::ﾄ ..､_
　 　 　 　 　 ／ ”::::: ￣￣ ":::::::::__,,, 人 ,,,__:::::::::::::::￣￣":::::~ ＼

　　 　　 ＿_　　　　 ━┓
　　　 ／　～＼ 　　┏┛
　　／ ノ　　(●)＼　・　　　　　その言い方だと、もう関連性を調べるのは止めたのか？
.　｜　(.／) 　 ⌒）＼
.　｜　　 （__ノ￣　　 ＼
　　＼　　　　　　　　　 |
　　　　＼　　　　　　　/
.　　　　　 ＼　　⊂ヽ∩
　　　　　　/´　 　 (,＿ ＼.
　　 　 　 /　　　　　　 ＼. ＼
　 　 　 ./ 　 / 　 　 　 |. ＼ソ
　　　　（ 　y'　　　　　 .|





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿ , /.: ｀ー-. .
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／. : : :/ : : : :.ヽ: : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 , ′: : : :.{: : : : : : : : : : .:.＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: /:/: :.,ィ: : : :',: : :.＼: : : : ､ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 /: /:/: :/　 ',: : :.:i: : :.､: ヽ: : : :ヽ.｀=
　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:.:.i:/: :/_｀ヽ{: :i: :ﾄ､: : ',: :.i: : }: ハ　　　　 止めた訳ではありませんが、
　　　　　　　　　　　　　　 　 /,ｲ|i: : i乍;ﾒ､',: l: :}.」､:-:-ﾐ: : i: : : }
　　　　　　　　　　　　　　 　 {:ﾊ ヽ:.{! ￣　 ヽ: :i乍;7ﾒ: /:.:.|:|: /!　　　　 僕自身の中での優先度は、
　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀ Vﾊヾ　　　　,′ ｀¨ |: //:.:/:|//
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｲ:.ﾍ　 ､.　_ ′　　 /; /:.:/i:/´　　　　　 少し下がりましたね。
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / |ﾍ　｀ _‐ '　. ィ: ｲ;'／ /
　　　　　　　　　　　　　 　 　 , '　 ヽヽ　. ＜} V´ ,〃
　　　　　　　　　　　 　 -─ 〈　　　　 /.=く　　 }_
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ',　　　/.:.:.:.:.:.}､　i　｀　､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i　.／ヽ.:.:.:.:ハ　| 　　　｀ ｰ-
　　　　　　　　　　　　　　　 　 V　　 /.:.:.:.{　 V　　　　　　　 ｀ヽ

　　　／￣￣＼
　 ／　　 _ノ　　＼
　 |　　　 （ ●）（●）　　　  何か理由でも？
　 |　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　(＼ 　 　ﾉ､
　　　/　 ＼＼く}　j
　　　|　　〈￣ ﾞヽ ヽ
　　　|　　.に 　　　}
　　　|　　 (＿__，ノ







　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,. :´: :`: :-. .
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 -. ..ｨ : : : : : : : : : : : : : :‐
　　　　　　　　　　  ,　´: : : : : : : : : : : : : :_: :_: :_: : : : ::::::::‐.._
　　　　　　　　　  /: : : : : : : : : ::ﾒ ::::::::/: : : : : : : `::::､:::::::::::::::::::::ー::::,　'
　　　　　　　 　 /: : : : : : : : ::/: : : `､/: : : : : : : : : ..:::::`/ヽ.:ヽ￣￣　　　　　　 それは先ほども言った通り、
　　　　 　 　 ／: : : : : : : : :/: : : : : : |: : : :`:ヽ: : : : ::::::::|　::::l:::`､
　　　　　　  '／/: : : : : : : /: : : : : : ::::..:::: : : : :::::ヽ: : ::::::|.　:::ﾄ::::::i　　　　　　　  截魔行の封印が、
　　　　　　　  /: : : : : :::.:/: : : .:::　.:´wv ､: :: : :::::::ヽ: : ::|　 ::::|ヽ::|　　　　　　　  手段であることが大きいのですよ！
　　　　 　 　 |/|: : : : ::y: : : .:::/..:::/　　　ヽ :t　:::::::::ヽ::| 　::::|　`|
　　　 　 　 　 │: :/:f│: :.:::/|.::/. _ _　　 ヽ.:{::::::::::::::ヽ| 　 :::|　　　　 　 　 　 　   封じることが目的でないとしたならば、
　　　　　　　　  ､ .:|:::t.|: :.::/ |::/　　　｀ｬｭ　ヽ{＼:::::l:::::|　 :::::i
　　　　　　　　  冫:|::::::|: ::/　|/.　ヾ≡＝　 　`f弌/lヽ| 　:::::|　　　　 　　 _　　　   封印されてる物それ自身に、
　　　　　　 　 / ´.l::::::|..:l＾l.　　.　 　　　`　　　t::....::ﾚ　 　_;;;L　-　・・・."　`　　   大した関連などないのではないか？
　　　　　　　　 ／ {／:|::|::::､.　　　　　　 　 　 _ヽ:;:f　　　　　　￣ .` ､......_.:: '
　　　　　　　 ｨ 　.　＼ `|　:::＼　　 　､---- ':::／.|　　　　ー - 　､ 　`´　 　 　 　  いやむしろ、封印をする、
　　　　  ／ 　l　　. 　 ＼　.　 ::` ､.　　`　-::' '　　|.　　　　　　 　　＼...::|　　　　 　  その行為自体の意味の方が必要なのでは？
　　  ／　　　　＼.　　　　` ､ 　 .:::l`::､. _::／ヽ 　|　　 　　ー - - 　. ヽ:l
　  ' 　_ _　　　　　＼　 　　　Ａ　:::::`､/::::|::::. :l. 　|.　 　　　　　　　＼..::l　　　　  　　  ──そう考えていましてね。
　  '　　　 　`　､ 　　＼　.　/::::{o`::::|::ヽ,l::::.:::::} 　|　　　　:::::::::,::::.......:ヽj
　　　　　　　　  ヽ 　 　＼/　::::|　|::::|:/:: ::::::::/／|　　　　::::::::::l ヽ.:::::::::l
　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　ヽ`::∥:　 :::::|ﾊ /　　　　..:::::::::::}.　` .-'
　　　　　　　　　　 ､　　　　　　　ヽ.`l 　　 ::::|　＼　........:::::::::／|

　　　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼
赫絲j愀矧M |　 ──おっと、話しているうちに着いたようです。どうやらあれのようですね。　 | :;:;:|;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:;:
愀貅j愀矧M ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ／ ;:;:;:|;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:
赫貅愀赫jM:j狄ｉj{:M爻アﾌﾞニニつＴ木爪: :{ { 　 　 　 　 ￣””~¨|;:;: ; ;|;:;|.:. } }:|.::{ {:ⅱ;; : :.:. |i:i: ;:;:|;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:;:
貅愀赫絲j!糾絲糺狄ｱ :;{:::∨从ﾉ.: |ミj:M! : | {￣~~¨¨"" 　 　 ─|川i:i |;:;|: :} }j| :{ {: jM;';';'.:. |i:i:;:;:;|;:;:;:;:|;:;:;: i:i:|;:;:;:;:;:;:
愀炒'⌒'ｰく⌒X淡狄':::ﾉ小(:厂¨"jﾐ;|刈:ト{　対冖￢…‐‐‐- 　 ..,_|川i l |;:;| :} } i :{ {: : 从;';';';'|i:i:i:;:;|;:;:;:;:|;:;:i:i:i:i:|;:;:;:;:;:;:
赫ii|⌒／:ノ"':、`'乂ﾉＹ小ﾊ/;:;:;:;:: jﾐ;|i:i:};い　「「"Ｔ辷＝─--　　__|川} } |;:;| { {￤{ {: : ) 〉;';';';|i:i:i:;:;|;:;:;:;:|;:;:i:i:i:i:i:;:;:;:;:;:;
赫尖ｯｯｯ价j_,,j＼》::´'小爻爻=‐-:jﾐ;|ミ}:}ミ} i| |:;::j{: : ::|:::::: ::::;:;:;:;:;:;:|川り :|;:;|:{ {└} {…:∵;';';'|i:i:i;:;:|;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:从;:;:
赫絲狄狄7::/|::::jﾐ,::::j淡爻x;;;;::::::::jﾐ;|ﾐ;j:jミ川小 j{: :.::.|:::::: ::::;:;:;:;:;:;:| { j{: : ∨:{ {: : } {: : :.::从;'|i:i:;:;:;|;:;:;:;:|;:;:＜⌒7小く
v从狄絲:7:厶jｘi狄刈ｖ'⌒7^ヽ::::: jﾐ;|ﾐ;ﾐ)ﾉい|小j{: : : :|:::::: ::::;:;:;:;:;:;:| } ｉ}: : : Ⅵ {＼} { : : ﾉ;';';'|i:;:;:;:;|;:;:;:;:;:;:;:;:<ノ人 |人
ﾐ;';';'》狄j7:厶爻狄絲jﾉ⌒X⌒ :::::::刻ﾐミﾉい(|つj{ : :.::.|:::::: ::::;:;:;:;:;:;:| 川:;.:,:;. : };j{＼} {､;';';';jミ|i:i:i::;:|;:;:;:;:;:;:;:;:く⌒7'个<
〈从〉爻7:厶ｖﾍﾐ;ﾐ;ﾐ;j从X爻x:::::::: 从|从jいﾐi|小j{ : : ::|:::::: ::::;:;:;:;:;:;:|:j:り;:;:;: : :.}:j{＼} {: ＼爻|i:i:i:;:;|;:;:;:;:;:;:(　))<⌒个<
ミ}:{狄j7:厶川|｀トミﾒ水冰狄爻ｯ爻ﾐ|ソj厂刈小ji:　/小ヽ:::::::: :;:;:;:;|从;:;:;:;::ﾞ:ﾞ:ﾞ}:j{:;.:,} {＼::＼|i:i: :;:|ｉ:;:;:;:＜人＞<ｨ小<
乂从い/<⌒人j＼ｘX从j<⌒>'⌒ミ小狄リ刈小　::{｛_|_｝}::::::::;:;:;:;:;:|i:i:i:;:;::ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ }:j{:;.:,} {＼;:;::::＼;:;:|;:;:;: 匕} }つ「 j 个<
Υ`ｉ´{j |:;:ﾉ^ｉ.:.:ﾉ.:.ﾉ⌒<⌒ヽ/／¨¨>从ji:i:ｉii刈:j!. : ::｀ｰ‐‐ﾟ:::::::;:;:;:;:;:;|i:i:;';';';';';ﾞ;ﾞ;';}:j{:;.:,} ト、＼;:;:;:;＼;:;:;:;:;:;:} {<人ﾊj个<
::}::人ﾉX⌒X⌒""辷7圦:::/^ヽ/ｨｉ{j小水i:i:ｉ刈ﾉ. . : :.::::|:::::: ::::;:;:;:;:;:;:|;';'j;';';'xX爻}:j{x､} {;ﾉ＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ノ⌒ﾒ廴从个<
ノ⌒Xﾐ:;:ﾉﾉﾉ＼‐‐‐＜⌒7ハﾐ:}ﾉ从小狄i:i:ｉ刈{_ .:.:.:::::::|:::::: ::::;:;:;:;:;:;:|x小Xiハ爻}:j{い} {ソﾝi|＼_.:;:;:;:;:;:;⌒7厶ｲ八个<
ﾉ'ﾞ´.:.:j厂::<辷‐{.:.:{.:.:.:}j//|.:.:jﾐ乂爻ｯ-‐辷⌒'爻ｯ=─-----‐‐￢i尖水尖狄ソ}::{乂}j{ﾐ爻:|i:i:i:;:;:;:;:;:;:; <⌒(__)⌒>|ﾉ
⌒''77厶ｲつ)::ﾉ::人::ﾉ八人ノ「￣乂ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;: : : ::;.:,:;.:,;:;:;:;:;:;:;:;::;.: x尖ｿ水狄尖ﾐﾐ} {水}j{爻ミ|i:i:i:i:;:;:;:;:<⌒<⌒i i⌒个
;:;:;//<ノ爻ﾐ;爻介父''“;';';';';';';';':;.:,:;.:,: : : : : : : : : : : : :;.:,:;.:,:;.:,:;.:,: 尖父水尖父尖}i{爻}i{淡刈i:i:i:i:;:;:;:;:;:;｀¨⌒¨| |⌒:|

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　　　　　　　　　　　　　 Vﾊ　 |l ||　z＝≠≧､　　　ヽ／,z≦示z､||　　ｌ| |《　　　　扉？　──洞窟？
　　　　　　　　　　　　　　　|ヾl|ﾄ|| 《　|L:::ｊ::|l`` 　　　´´|L:::ｊ:::ｌ| 〃|　　ｌ| |/
　　　　　　　　　　　　　　　|l　lトハ 　lL辷」!　　　　　　ｌ!L辷ｊ」　 || 　 ｌ| |　　　　 鍵はかかっていない様子ですが──。
　　　　　　　　　　　　　　　|l　　|lハ　　　　　　　　　　　　 　 　　l|| 　 ｌ|/
　　　　　　　　　　　　　　　|l　　|lﾄハ　　　　　　{{　　　　　　　 /z|| 　 ｌ|
　　　　　　　　　　　　　　　|l　　|||‐人　　　　　　 　 　 　 　　/'´ || 　 ｌ|
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　　　　　　　　　　　　　　　|l　　|||／／7/ｉヽ､　　　　 ,. イ|ト､｀＼|| 　 ｌ|
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　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　|l 　 |||////ム＿＿＿＿|__|＿_||　}_ト|| 　 |l〉
　　　　　＿＿＿＿＿　　　|ｌ 　川￣￣￣　＿＿　　 　,､- ､￣＼|　〃
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　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l　　　  地下礼拝堂へ続く入り口だそうです。
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ　　　そこに、封印があるという話ですよ。
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､

　　 　 　 　 ,, -─- ､._
　　 　 　 ／　　　　　　ヽ
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　　 　 　 |　　（__人__）　|
　　 　 　 ヽ　　｀⌒´　 ﾉ
　　 　 　 /　　 ∩ノ ⊃　 ヽ,
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　　　　　　　　　 　 　 　 | | i　 ,　 {　　’ ＼ ＼　　 ヽ＼　　　ヾ　ヽゝ　　　 どうしました、やらない夫？
　　　　　　　　　 　 　 　 jﾉ |　,　　ﾄ、　’　'~￣ ＼　 ヽ　い　　　　} 冫
　　　　　　　　　 　 　 　 　 i　;　　i__＼　ヽ 彡予ミ 》　ﾉ　ヽ^ヽ　　ﾅ ）
　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　|　 /弍、ヽ__＼弋シ　ﾚ　　　ヽ/　　ハ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 i　　 仆ｩｫ　　　　 ´｀ 　.|　 ;　　ヽ シ彡’
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 乂　/ゝ=ﾞヽ 　　　　　　.|　|　　 |ノ-"＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Y　 :.　　　_　＿　　　; ﾉ　　 .|:.:＼:.:.:.ヽ._
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ’　　 、　　　　　　　人　　 .|∧:.:ヽ__／
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ　　./ ｀ .、　　 .　'　　|　　 .|、|:.:.:.:.:.ゝ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ，　 ./　　　 .≧＿＿___,}　　.ﾉ7 |＿シ
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　　　　　　　　 　 　 　 /⌒二ﾆ:.　{:.:.:.:.:.:.:.:.::|　　　　,、ヽ)　／ .|:.:.:.:.:.- ´:.:.＼
　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ .ﾉ:.:.:.:.:.:.:ヽ}:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ、＼＼ ｿ 　／／.人:.:.:.:;:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　 　 　 　 ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:i:.:.:.／ヽ　ー ----- ―　”ヽ)、;.:.:.,:.:.:.:.:.
　　　 　 　 　 　 ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:}.／　　　　　　,}{、　　　　　　 .＼´:.:.:.:.:.:
　　 　 　 　 　 <　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::／　　　　　　／　　＼　　　　　　　＼::::.:.:
　　　 　 　 　 　 {ヽ　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　　　　　 ／　　　　　＼　　　　　／ }:.:.:.:.

　　　 　　　　　 ／￣￣＼
　　　　 　　　／　_ノ　 ヽ､.＼　　　 んー、はっきりは分からないけど、
　 　 　 　 　 | 　（●）（●）　.|
　　　　　　 　!　　（__人__）　 |　　　人の通ったような跡があるだろ。
　 　 　 　 　 , っ　 ｀⌒´　　 |
　　　　　　 /　ミ）　　 　　　/　　　 セイバーさん、何か感じるか？
　　　　 　./　ノゝ　　　　　/
　　　　 　i　ﾚ'´　　　 　　ヽ
　　　 　　|　|／|　　　　 |　|









　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｡r≦ ￣￣　＿　　　 ｀ヽ　 ＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｡r≦＿ ／　 ／　,　　　　　} 　 :,　　ヾ:ｭ､
　　　　　　　　　　　　　　　　／.ｨ'´ 7　 　 x､λ／　　　　　　　　:,　　　〕 ﾄ､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〃'´　／　 　./ｨぅ､/　／　　　　　　l　:,　　　 〈 .〉
　　　　　　　　　　　　　　　 　 , '′ 　.／ 弋ﾘ ! /　 .ｨ!　　 ,! 　 !　　　　　 V､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　 ｲ　- ' 　 ﾚ1／! i!　,　}　　.!　 i　　 　 ﾄ､〉　　　　 ──いえ。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　　 ／ :| 　 　 　 　 .メ､ﾉ /　,!　　l　 　 　 　j!ﾚ!
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾚ1 〃: : :!　､　　　　弋_iｯ '|　/　　 !　 l　　 ノ ﾉ´　　　　  異質な気配は特に──。
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 !/ ! : : :! 　 ヽ 　 　 　 　 ﾚ1　　 /　 ;! ＜_,/
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i!　!: : : ゝ. _　　　　　　　ノ_l 　 /　　 　 ﾄ≪二 :,
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i, : : :} 　 丁　ｰ─､ _zニ!　　 i　　　 i!:i:i:｀vi7
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 :,: : i!　 r'======={r'´ ﾘ　　 i! 　 　.iﾄ､:i:i:iﾘ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }: :ﾉ　 ;! : : : : : : : :{　/l　i!　i!　　　 !:i:i{￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ゝ'＿,ｬ=─ｬ‐ｭ､=={!′!　!　i!　 λ..ﾄ､i:i:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ〔 ｨ7ix ＿＿ ≫､∧ ﾉ　ｌ　i!　/i:i} i! ㍉i:i:s｡＿
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / }!: 弋 i l i l i l i l i ﾑ: i 　 ! ﾉ!./i:i:i:}.ﾘ 　 ㍉:i:i:i:i:i７
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.z*'’ i}: :: : / /￣｀ ー－ ': :!　´　 /!:i:ｉ/'′　　　`'ｰ '’
　　　　　　　　　　　　　  ／　　　.ｨi: : :/ / : : : : : : : : : : :k, 　 '　レ’
　　　 　 　 　 　 　 　 ∠ _　　　j! : : : ! i! : : : : : : : : : : : : :!
　　　　　　　　　　　 /　　　｀ヽ i: : : : :! i! : : : : : : : : : : : : :!
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　　　　　　　　　　　 ゝ.　　　　　 V : : : : : :＼ : : : : : : : :ノ

　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｆ : : : :ヽ ,' : : : : : : : : : : : : : :､
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　　 　 　 　 　 　 　 　 }:::::::::::// | : ﾍ : : ｉ ヾ : : ヽ : : : : : | : : | : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　 /:::::::::l::/　| :{ ヽ : :ｌ　 ＼ : ヽ、: : : :| : : | : : : : :ヽ　　　 誰か、先に入っていると言うことですか？
　 　 　 　 　 　 　 　 /::/:::/:/　　|:|　_ヽ : !＿__＼ :ヾ : : : :! : | : | : : : :|
　　　　　　　　　　　 /::ﾙ:/|::ｉ＿,.イ:| 　` ヽ氏刀ﾌ ＼|:＼: ! : | : :| : : : : |
　　　　　　　　　　  // |:::||/:l弋勹! |　 　　ヽl￣　　 i : : :ヽ:!:|二ヽ : : : : |
　　　　　　　　　　 /　 }::/|:::::| ￣ﾉ　　　　　　　 　 　| : : : ヽ:| ソ/ : : |ヽ:|
　　　　　　　　　　　　 |:|　|:::::l　 ヽ､　　　　　　 　　 /| : : : |ヽ// : : :|:|　ヾ
　　　　　　　　　　　　 |　　|:::ヽ　　＿_＿ 　 　　 　ﾉ ,l : : : ｒ´/| : : :/}:l
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !::::ヽ　 ￣￣´　　　　　.ｫ : :,/ |`:´| : :/　|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:::i:::ヽ　　´`　　　　.／　| :/ 　| :/|:/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |ﾍ::} ヽ.　　　　.／　　　|:/　　|/,､{
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i 　} 　 `ー イ　　　　 　　_.／´　入
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,ﾍ　　 　 _.／　　　 /　ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,/ 　|　 .／　　　　　/　　　|ヽ､.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／l 　 ,ゝ<　　　　　　/　　　　|　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _, . '"´/　|　l"　　 ﾒ.　　　 /　　　　　|　　　 　 `ヽ､.
　　　　　　　　　　  _, . '"　　　　/ 　|.∧　　 / ヽ.　 /　　　　　　|　　　　　　　　`ヽ-､＿
　　　　　　　 , ・"´　　　　　　　/　　ﾚ / ´｀ヽ　 人/　　　　　 　|







　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ 一）（●）　　　  正直、どうとも言えん。
　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　 街道を外れて森に入ったとはいえ、
　 |　　　,.<))／´二⊃
　 ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　 通ってきたのは、ちゃんとした小道。
　　ヽ､ｌ　　　　´ヽ〉
　　 ,-/　　　 __人〉　　　　 人の痕跡があっても、むしろ当たり前とも言える。
　 / ./. 　 /　 　 ＼
　 | / 　 /　 　 　i　＼
　 |"　 / 　 　 　 | >　 )
　 ヽ／　　　　　 とヽ /
　　 |　　　　　 　そ ﾉ