○○○○○○　［］　　 ￣￣￣￣￣￣￣ .| |　　　 　 ||￣￣|l ﾟ　ﾟ　 ﾟ ||￣￣|| ﾟ　ﾟ　ﾟ　||￣￣||
〇〇〇〇〇〇　　＿＿　　　 ＿＿__, 　 　 | |　　　 ＿||＿＿|| ﾟ _ﾟ＿ﾟ_||＿＿|| ﾟ　ﾟ　ﾟ　||＿＿||
＿＿＿＿＿＿＿((⊂⊃))＿_((⊂⊃))__､-‐|_|‐-ﾐ__((⊂⊃))＿_((⊂⊃))＿＿＿＿＿＿＿＿＿
∠ｎｎ／　　　　　　｀¨¨¨´　　　｀¨¨¨´　≧=‐‐=≦　 ｀¨¨¨´　　　｀¨¨´　　　＼　ｎｎｎｎｎｎｎｎ＼　　　　【『ミレニアム部隊前線基地』　エゼキエル号艦内】
¨¨¨¨¨¨¨¨二二二二¨¨二二二二¨¨二二二¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
. ◯￣/ /_ｃ＿ｃ＿/　/_ｃ＿ｃ＿/　/_ｃ＿_c_/　　　　　　　＿＿＿＿
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.◯ ./　/二7＿＿＿＿__, 　 　 　 　　　　　　　 о　|￣_|,|_|＿＿＿＿|＿＿＿＿＿_|＿|＿＿＿
＿_/　/＿/..しﾍ|しﾍ|しﾍ|┌ー‐ ┐ｃ, 　 ｃ　 оо　|　└ｒ───────────────
￣７ /二7'　|了||了||了｜||＿＿||＿＿＿＿_　о　|＿_|:|　　　o　 o　 o　 o　 o　 o　 o　 o　 ※
） / /____/　 しﾍ|しﾍ|しﾍ|　 ◎ 　 |_[}_||_[}_||_[}_|о　　 　 |　　　　Ｏ　 Ｏ　 Ｏ　 Ｏ　 Ｏ　 Ｏ　 Ｏ
../　＿＿＿＿　　　＿＿＿＿　　＿＿＿＿__ 　 ┌─‐┤　　 Ｏ　 ０　 ０　 ０　 ０　 ０　 ０　の Ｏ
/　/∂∂∂∂/　　|◎◎◎◎|　|_◎◎◎◎_|..　｜(___) |i────────────────
,，'ﾟ￣￣￣`丶　　 |￣∩￣∩￣∩￣∩￣∩ |　└─‐┘￣￣￣￣￣￣￣￣~~　|◯◯|￣|￣￣
／´77￣￣｀ヽ)　　|＿∪＿∪＿∪＿∪＿∪_|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|◯◯|　 |＿＿
|＿＿γ＾ヽ__,/〉＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿￣￣＿＿＿
|: : : : :乂ノ ﾉ//: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _　‐ 7 /:::::::＼　　 　 /二二|　〉、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／_. -/ /::::::::::ハヽ＿_ j＿＿_」/ヾﾍ　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　/ /＿/　i::::::::::::{　!::::|:::::::}ニニ|　ヽ 〈∧　　　　　　　 |　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 l　「　 |　 |:::<l::::::71､:j:::::/ニﾆ./　　.∧　!　　　　　　　  |───サー・ブリッジス。　  |￣
　　　　　　　　　　　　　 　 |　| 　 !　.l::::::::::/　ﾄﾟqi:::lニﾆﾆ| 　 ,r〈∧」＿　　　　　　|　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i　|-￢.　|:::::::/　 i::::j:|::ト--- |　.∧ﾆ弋7ﾆヾ＞､　　　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　!_. -|　|::::/　 /:::/::i::!ニﾆﾆト/:斗､ﾆﾆ＼ﾆヾ.∧
　　　　　　　　　　　　 　 　 j、|斗λ_ﾚ'__／::::/;!::/_=_=_/:f":.:.ﾊ/＼ﾆﾆ`＜}<i　　　……『アレハンブラ』か。
　　　　　　　　　　　　　　／>`「 　 |丈:::ヾ:／:/:/_-_-_/::::{ヽ/::::∨/＼ニ-.jﾊ
　　　　　　　　　　　　 ／>／圦　　∨､｀¨　ノ:/　　__/-=ニニ=-.∨//＼ﾆ!/|
　 　 　 　 　 　 　 　 /¨／＜:.:∧　　 ＼辷>:ｲ_ -ニニニニニニニ≧x//7//
　　　　　　 　 　 　 /／/∠_::ヾ:∧　　,.r=ニニヾニニニニニニニニニ}｀¨´
　 　 　 　 　 　 　 〈7´>ヾ＼ ＼}::::ヽ／}}ニニニ}ニニニﾆ,ィー-─寸ノ
　　　　　　　　　　 ∧ヾ／へ＼／ヾ::::〈ニニニ/ニニﾆ／rｭ　r┐ r､＼､_
　　　　 　 　 　 　 {〉 ｀～ミ,.イf '／ 〉イヾニﾆ〈ニ=- 7i　　|　 L」　「　　ﾏﾍ
　　　　　　　　 ／￣ヽ=-y'/:〉､=≦｀ヾ<//////｀ｰ‐f:::|　　l　　 　 .i　　丿」ヽ
　　　　 　 　 .//>　 ./:::i::Y:7::/::7＞べ::ヾ////////L:::ヽ　.!＿＿__j　 j／〉l!:|
　　　　　 　 //　　 /::::/:::ly:7:::/:ヾ:::＼:＼>///////l:::ヾj／ヽ:::::::::::ヽｲ// .|::!
　　 　 　 　 |,|　_∠＞':::::::Ⅵ::バ:ヾ::＼::ヽ:ヾ///////＼:::ヾ:::::::::::::::::ﾒ:∨　/´
＿＿＿＿＿｀ヾ:::::::::／:￣{_｀　 ヾ::＼::＼:∨/////////ヾ::}:::ー:::ﾍ::::::::〉ヾ ＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,,,,,,　- =｡ト　,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:ﾟ,　　　~　　　　|　　日｀ .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　　　　　 　 　 |　　~~　 i!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|　　　　　　　イエス。
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　　　　　 .|　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|　　　　　　　……貴方が『研究艦』となった後の当艦に休憩の為にいらっしゃるとは、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i.i　 　 　 　 　 　 |　　　　　|―――――― ､　　　　珍しいと思いまして。
　　　　　　　 //＞　,,__　　　　　　|.|　　　　　 　 　 .|　 _, ＜´ ∨ﾟ.　 , -､　ﾟ　　 ∨
　　 　 　 　 //　　　 / ｀７ｚ､,_　　| |　｡　　　　　｡ 斗''',　　　　 ∨　i!::ﾏ,:::}　　　 ∨　　　お邪魔でしたか？
　　　　　　//　　_,,､ｲ　 //､_,,,ﾆ=-マﾄ,　　　　　 ,∧ 　 ',,,__　 　 ∨　｀Yイi!　　　 ∨



　　　　　　　　　　　　　_　-─,=､‐
　　　　　　　　 　 ,.｡*7-┬-　 _¨　　 ＼
　　　　　　　　 イf_..斗:::::::;;;;;;;;::=-.....＿　　　, -===-
　　　　　　　　f:::::::::/=-'´ 　 ﾉ ￣￣!!:::ﾄ､! /　　_　-､ ヽ
　　　　　　　　 ＼:::|　_　-v'　　　　 ,ﾘオ_∨, ┐r≦ヽ〉　∨　　　　　そんなことはない。
　 　 　 　 　 　 　 ｀l｀ _,,..-､_　-= ¨／＿∠ヽ'　ﾍ:.;. ﾍ〉　 ∨
　　　　　　　　　　　Уrュ7´_　 ／／　　┌‐t､　　∨∧.　 ∨　　　……ただ、作戦会議予定の時間まで、少し空いてしまったからな。
　　　　　　　　　　　{ 〈。´ﾟﾍ У／ _　-ｭ_」===＼_　∨∧.　 ∨
　　 　 　 　 　 　 　 ∨〉、　ﾟ〉､ ／へ　|　 └r┬'　｀}＼ 　 　 ∨　　来てしまったんだ。
　　　　　　　　　　　　｀ｱ¨ベ:.ｲ {: : : : ]ﾍ　 r┴ﾍ.　 ﾉ/: :ヽ　 　 〉
　　　　　　 　 　 　 　 j '　　∧! `ｰ≦-‐:∨「冂l|／へ:_:/|_ 　 〈　　　ここにな。
　　　　　　　　　　　_/ 　 ／ ∧　　ゝ:_:／:| l.|:::|| l:､: : /　|::＼　ヽ
　　　　　　　　　　//　／　 /::::ﾍ　　　＼:_| l.|:::|| |:_:У　/|＼::ヽ_」　……幹部の、職権乱用だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　_,斗=＝,f≦斗-ｔ''i!
　　　　　　　　　　　 　 ! i!{　 　 　 　 |　　i!
　　　　　　　　　　　　　i　 i　 　 　 　 !　　i　　　　　　　　　　立場としてはそうでしょう。
　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 i　 　 　 　 !　　|
　　　　　　　　　　　 ＿_i!　.!　 　 　 　 !　　!　　　　　　　　　しかし貴方は、貴方の隊、『ヴェアヴォルフ小隊』は
　　　　　　　　fｰ=ﾆ,,_≧i!　 !　　　　　 i!　　|_,斗t＞ ﾏ
　　　　　　　　|(i!) |　　 }｀i!,_i!　　　　　｡!ｋ''〈´　 ∨ﾏ)∨　　　我がエゼキエル号の『名誉搭乗員』。
　　　　　　 　 ! i!　!　 i´　,!_,７ﾄ,ﾟ　　　{んﾑ　｀',　.∨i!} ∨
　　　　　　　 i! 　 i!　.i!ア::|. ゝ-い◎' ih{ 　 -= ',　∨ 　.∨　　　私はいつでも貴方達をお迎えし、守ります。
　 　 　 　 　 i　　i!　 i {:::::i　　　fｔ--＝! !　　　ﾏ ,　∨　 .∨



.　　　　　　　 　 /　　　レ´:　:　:　:　:　:　､　　　　　 /
　　　　　　　　 /　　 ／　　―一´￣￣￣＼　　　 /
　　　　　　　厂＞-ｩ′:　:　:　:　:　:　:　:　:　 ＼　/
　　　　　　 / /:::::〔:　:　:　:　:　　　　　　　:　:　: ∨
　　　　　　,　,::::::::人:　:　:　:　　ｒ　―― - ､_　　.|
　　　　 　 i └‐┴┼───‐┴＜二二ヽ.└‐┤　　　　　『名誉搭乗員』、か……。
　　　　 　 |　 ,乞}　＿＿＿　　.厂￣|ニニﾆヲ､┤
　　　　 　 |　心」 「ⅣⅣⅣ）　/　 　 |　　 　 |　ｌヾ　　　　　いい身分を貰ってしまった。
　　　　 　 |　　　　込入入ﾉ､/ 　 　 .i.　　　 .|　| ﾊ
／￣￣￣|＼＿＿＿＿　　 ＼　　　|　　　　|　ｿﾉ　　　　　こうなる前までは私の任務の都合上、
三≧､　　.|: : : : |:::::::::::::::::＼　　＼／￣￣￣ﾚ'
「￣￣￣￣ヽ__.ﾉ::::::::::::::::::::::＼_∠＿＿＿／:＼　　　　　　ミレニアム号よりもコチラに乗ったり帰還したりすることの方が多かった。
|―――――ﾍ::＼::i!::::::::::::::::::/:::::::::::::::::l: :}＿＿l＿＿
.＼＿＿＿＿＿＼＞＝=-:‐┘:::::::::::::::/厂ｌ |-　　　　_|　　　　　　今では、めっきり減ってしまったがな。
　　　　　　　 　 　 .＼二二ﾆﾆﾆ二二ｼ’ .〈_」＿＿　　 ', 　 ＿
　　　 　 　 　 　 　 　 ＼､＿＿＿＿＿＿ﾉ |　　　　｀ヾ」､人ヽ＼
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼＼　　　　／　 ｜　　　　　　 ＼＼＼＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,,,,,,　- =｡ト　,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:ﾟ,　　　~　　　　|　　日｀ .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　　　　　 　 　 |　　~~　 i!　　　　　　　あの頃と比べると……
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|　　　　　　　私は、音声にするならば、些かの「寂しさ」を感じます。
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　　　　　 .|　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|　　　　　　　サー・ブリッジス。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i.i　 　 　 　 　 　 |　　　　　|―――――― ､　　レイ小隊やイオ、マーキスに……コルタナ、ハルゼイ。
　　　　　　　 //＞　,,__　　　　　　|.|　　　　　 　 　 .|　 _, ＜´ ∨ﾟ.　 , -､　ﾟ　　 ∨
　　 　 　 　 //　　　 / ｀７ｚ､,_　　| |　｡　　　　　｡ 斗''',　　　　 ∨　i!::ﾏ,:::}　　　 ∨　　　そして、アメリも乗ってくれていたあの頃と比べると。
　　　　　　//　　_,,､ｲ　 //､_,,,ﾆ=-マﾄ,　　　　　 ,∧ 　 ',,,__　 　 ∨　｀Yイi!　　　 ∨
.　　　 　 //　　./　　　//::::::::::::::_,,,{ r,,|　　　　　| (/}　　　 ',　　　∨　　ﾏﾑ　　 　 ∨



　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　_,斗=＝,f≦斗-ｔ''i!
　　　　　　　　 　 ! i!{　 　 　 　 |　　i!　　　　　しかし、今はプロフェッサー・ボンドルドを代表とした
　　　　　　　　　　i　 i　 　 　 　 !　　i
　 　 　 　 　 　 　 |　 i　 　 　 　 !　　|　　　　　　技術班が、私を有効に活用してくれています。
　　　　　　　　 ＿_i!　.!　 　 　 　 !　　!
　　　　　fｰ=ﾆ,,_≧i!　 !　　　　　 i!　　|_,斗t＞ ﾏ　　　最前線から退いただけで、私は未だ、貴方達と共に私の使命を遂行しています。
　　　　　|(i!) |　　 }｀i!,_i!　　　　　｡!ｋ''〈´　 ∨ﾏ)∨
　　　 　 ! i!　!　 i´　,!_,７ﾄ,ﾟ　　　{んﾑ　｀',　.∨i!} ∨　　故に、孤独は感じません。
　　　　 i! 　 i!　.i!ア::|. ゝ-い◎' ih{ 　 -= ',　∨ 　.∨

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′　　::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 ￣￣￣￣〕:::::∠二＞､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ　〔厄下｀＜￣￣￣￣¨7_＞
　　　　　　　　　　　 ｒ―――ｭ_　 ＼:::｀””ヾミ:::＼　　 ｒ－/　　　　……そうか。
　　　　　　　　　　　/:::/:::::::／¨＞､ｌ 厂￣＞ ､:::::::｀ー=マ{
　 　 　 　 　 　 　 /:::/:::::::::,⌒ｌ':::::／:::／: :　　 i＼＿ｒ－ｒ=ｩ
　　　　　　　　　 /:::/:::::::::::l＝.ｌ／:::／: : : : : 　 ｌ＿ 〈:::::/:::/
　　　　　　　　　 |　|::::::::／:::／:::／: : : : : : : : : : : : ＞､ヽ '



.　　　　　　　 　 /　　　レ´:　:　:　:　:　:　､　　　　　 /
　　　　　　　　 /　　 ／　　―一´￣￣￣＼　　　 /
　　　　　　　厂＞-ｩ′:　:　:　:　:　:　:　:　:　 ＼　/
　　　　　　 / /:::::〔:　:　:　:　:　　　　　　　:　:　: ∨　　　　　　アレハンブラ。
　　　　　　,　,::::::::人:　:　:　:　　ｒ　―― - ､_　　.|
　　　　 　 i └‐┴┼───‐┴＜二二ヽ.└‐┤　　　　　　……私がここに来たのは、ボンドルドが忙しいからだ。
　　　　 　 |　 ,乞}　＿＿＿　　.厂￣|ニニﾆヲ､┤
　　　　 　 |　心」 「ⅣⅣⅣ）　/　 　 |　　 　 |　ｌヾ　　　　　　ヤツは今、先祖である曽祖父と会っている。
　　　　 　 |　　　　込入入ﾉ､/ 　 　 .i.　　　 .|　| ﾊ
／￣￣￣|＼＿＿＿＿　　 ＼　　　|　　　　|　ｿﾉ　　　　　　代は離れていても、家族水いらずで話したいだろうからな。
三≧､　　.|: : : : |:::::::::::::::::＼　　＼／￣￣￣ﾚ'
「￣￣￣￣ヽ__.ﾉ::::::::::::::::::::::＼_∠＿＿＿／:＼　　　　　　　上司の少佐はともかく……私には些か、入り込みづらいのさ。
|―――――ﾍ::＼::i!::::::::::::::::::/:::::::::::::::::l: :}＿＿l＿＿
.＼＿＿＿＿＿＼＞＝=-:‐┘:::::::::::::::/厂ｌ |-　　　　_|　　　　　そう思ったから……一度、ヤツから離れておこうと思った
　　　　　　　 　 　 .＼二二ﾆﾆﾆ二二ｼ’ .〈_」＿＿　　 ', 　 ＿
　　　 　 　 　 　 　 　 ＼､＿＿＿＿＿＿ﾉ |　　　　｀ヾ」､人ヽ＼　　……と、言うつもりだった。
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼＼　　　　／　 ｜　　　　　　 ＼＼＼＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,,,,,,　- =｡ト　,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:ﾟ,　　　~　　　　|　　日｀ .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　　　　　 　 　 |　　~~　 i!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　　　　　 .|　　　　　|　　　　拝聴します。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i.i　 　 　 　 　 　 |　　　　　|―――――― ､
　　　　　　　 //＞　,,__　　　　　　|.|　　　　　 　 　 .|　 _, ＜´ ∨ﾟ.　 , -､　ﾟ　　 ∨
　　 　 　 　 //　　　 / ｀７ｚ､,_　　| |　｡　　　　　｡ 斗''',　　　　 ∨　i!::ﾏ,:::}　　　 ∨
　　　　　　//　　_,,､ｲ　 //､_,,,ﾆ=-マﾄ,　　　　　 ,∧ 　 ',,,__　 　 ∨　｀Yイi!　　　 ∨



　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 　 ､丶｀￣/￣￣ヽ＼　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　 　 　 　 丶｀　　　.／　　＿＿j斗≠､─‐/　　　／: : :
　　　　　　　 　 .／_　　　_／_-=二r　¨_　　　　 〉=/￣￣/￣￣
　　　　 　 　 .∠／'ﾞ -=ﾆﾆ=- ¨_　-＼:.:.:ヽ　 ／' /　　　/: : : : : :　　　　　　他のヤツらには言うなよ？
　　　　　　／ _　-ニ才＜二,へ:.:.:.:.:.:.:.∨ .／l￣/7二7¨¨¨¨¨¨¨¨
　 　 　 ／≦斗 "/　　　 〉::::∨∧:.:斗'"∨::ノ:.:/./三/　_　-──　　　　　……アメリの事を思い出したから、ここに来たんだ。
　　　　 ￣　　|ｰ'　　　　/:::;ィ┘¨　ヽ　　j7:/::/へ ¨/／_　　-─‐
　　　　　　　 ∧｀ヽ　　 i／　!　　 _､丶｀/:/::////∧'／::::::::::::::::::::　　　　　この時代のマーヤーが出してきた『幻影』に、アメリが出てきた。
　　　　　　　　　ヽ/_,／　　　k ≦zz　.:/:;／'/////;!::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　 　 　 i才　,r≦「_ 」 ...:.:.:.:.:.//　///////::::::::::::::::::::_::::-　　　　　ダイハードマンもだ。
　　　　　　　　　 ＼ーf"´ ,.＜:.:.:.:.:.: //　///////::::;::=-‐::¨:::＿;;;;
　　　　　　　　　 　 ｀ー＜／　7≧y'!′///////:; -=＝ ￣　　　　　　　　ゲイン達も揃って、出てきた。
　　　　　　　　　　 　 　 ∠才;7:::::/::|　///////:/　 ＼　　　　＿_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,,,,,,　- =｡ト　,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:ﾟ,　　　~　　　　|　　日｀ .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　　　　　 　 　 |　　~~　 i!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　　　　　 .|　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i.i　 　 　 　 　 　 |　　　　　|―――――― ､
　　　　　　　 //＞　,,__　　　　　　|.|　　　　　 　 　 .|　 _, ＜´ ∨ﾟ.　 , -､　ﾟ　　 ∨
　　 　 　 　 //　　　 / ｀７ｚ､,_　　| |　｡　　　　　｡ 斗''',　　　　 ∨　i!::ﾏ,:::}　　　 ∨
　　　　　　//　　_,,､ｲ　 //､_,,,ﾆ=-マﾄ,　　　　　 ,∧ 　 ',,,__　 　 ∨　｀Yイi!　　　 ∨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　＿＿
○○○○○○　［］　　 ￣￣￣ _　‐ 7 /:::::::＼　　 　 /二二|　〉、 　 ﾟ ||￣￣|| ﾟ　ﾟ　ﾟ　||￣￣||
〇〇〇〇〇〇　　＿＿　　　 ／_. -/ /::::::::::ハヽ＿_ j＿＿_」/ヾﾍ ＿ﾟ_||＿＿|| ﾟ　ﾟ　ﾟ　||＿＿||
＿＿＿＿＿＿＿((⊂⊃))　 / /＿/　i::::::::::::{　!::::|:::::::}ニニ|　ヽ 〈∧　 ))＿＿＿＿＿＿＿＿＿
¨¨¨¨¨¨¨¨二二二二¨¨二　 l　「　 |　 |:::<l::::::71､:j:::::/ニﾆ./　　.∧　! ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
. ◯￣/ /_ｃ＿ｃ＿/　/_ｃ＿ |　| 　 !　.l::::::::::/　ﾄﾟqi:::lニﾆﾆ| 　 ,r〈∧」＿
..◯　/　　　　ｏ　ｏ　ｏ　ｏ　  i　|-￢.　|:::::::/　 i::::j:|::ト--- |　.∧ﾆ弋7ﾆヾ＞､　＿＿＿＿＿＿＿　　　　お前の記録には残っているのかもしれんな。
.◯ ./　/二7＿＿＿＿__,　　 |　!_. -|　|::::/　 /:::/::i::!ニﾆﾆト/:斗､ﾆﾆ＼ﾆヾ.∧ ＿＿_|＿|＿＿＿
＿_/　/＿/..しﾍ|しﾍ|しﾍ|┌ j、|斗λ_ﾚ'__／::::/;!::/_=_=_/:f":.:.ﾊ/＼ﾆﾆ`＜}<i ───────　　　ここは……『あの時に』、私が居た場所だ。
￣７ /二7'　|了||了||了｜ ／>`「 　 |丈:::ヾ:／:/:/_-_-_/::::{ヽ/::::∨/＼ニ-.jﾊ o　 o　 o　 o　 ※
） / /____/　 しﾍ|しﾍ|し  ／>／圦　　∨､｀¨　ノ:/　　__/-=ニニ=-.∨//＼ﾆ!/|  Ｏ　 Ｏ　 Ｏ　 Ｏ　　　　ここに座っていた。
../　＿＿＿＿　　　＿ /¨／＜:.:∧　　 ＼辷>:ｲ_ -ニニニニニニニ≧x//7// 　 ０　 ０　 ０　の Ｏ
/　/∂∂∂∂/　　| /／/∠_::ヾ:∧　　,.r=ニニヾニニニニニニニニニ}｀¨´ ─────────　　あの時。
,，'ﾟ￣￣￣`丶　　 |〈7´>ヾ＼ ＼}::::ヽ／}}ニニニ}ニニニﾆ,ィー-─寸ノ￣￣￣~~　|◯◯|￣|￣￣
／´77￣￣｀ヽ)　　| ∧ヾ／へ＼／ヾ::::〈ニニニ/ニニﾆ／rｭ　r┐ r､＼､_　　　　　 |◯◯|　 |＿＿　　　アメリもダイハードマンも、
|＿＿γ＾ヽ__,/〉＿  {〉 ｀～ミ,.イf '／ 〉イヾニﾆ〈ニ=- 7i　　|　 L」　「　　ﾏﾍ  ＿＿＿￣￣＿＿＿
|: : : : :乂ノ ﾉ//:  ／￣ヽ=-y'/:〉､=≦｀ヾ<//////｀ｰ‐f:::|　　l　　 　 .i　　丿」ヽ : : : : : : : : : : : : : : :　　　私に気を遣って離れていた部下達も、ビリーも。
　　　　　　　　  //>　 ./:::i::Y:7::/::7＞べ::ヾ////////L:::ヽ　.!＿＿__j　 j／〉l!:|
　　　　　　 　 //　　 /::::/:::ly:7:::/:ヾ:::＼:＼>///////l:::ヾj／ヽ:::::::::::ヽｲ// .|::!　　　　　　　　　　　　　　皆みんなが消えたあの時だ。
　　　 　 　 　 |,|　_∠＞':::::::Ⅵ::バ:ヾ::＼::ヽ:ヾ///////＼:::ヾ:::::::::::::::::ﾒ:∨　/´

　　　　　　　　　　　　′　　::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　/　 ￣￣￣￣〕:::::∠二＞､　　　　 『幻影』からの覚醒後に……レイにはこう言ってしまった。
　　　　　　 　 　 　 ｌ　〔厄下｀＜￣￣￣￣¨7_＞
　　　 ｒ―――ｭ_　 ＼:::｀””ヾミ:::＼　　 ｒ－/　　　　　 『今は違う』と。
　　　/:::/:::::::／¨＞､ｌ 厂￣＞ ､:::::::｀ー=マ{
　　 /:::/:::::::::,⌒ｌ':::::／:::／: :　　 i＼＿ｒ－ｒ=ｩ　　　　　 だが……恐らく、強がりだ。嘘だ。
　/:::/:::::::::::l＝.ｌ／:::／: : : : : 　 ｌ＿ 〈:::::/:::/
　|　|::::::::／:::／:::／: : : : : : : : : : : : ＞､ヽ '　　　　　　　今も私は……あの時と変わらん。あるいは、もっと弱い。



　　　　　　　　　　　＿_／二才¨¨ヽ
　　 　 　 　 　 _ ／::::ﾆ>′/ ,┐　　ﾊ、
　　　 　 　 　 | |:::／￣７¨７ー‐__才ﾍl┌-　_
　　　 　 　 　 | |::ゝlﾆﾆlzzz=≠￢ヽ]. トL三l |　　　　　　　　　ここに座りに来る前に、
　　　　　　　　ｫ､::::/_|　　　　 　 ﾑ「l　l/　　.ﾊ , -　 _
　 　 　 　 .／　　 7::;ﾊ、　 _,.｡イ　.|」ｨ-　 _/::/|＞‐- ＼　　　アメリが向かっていた、きっと居た給湯室を見た。
　　　　 ／　｀¨´ /:::|ﾍrニ､　　rf7/:/::::::7-!::l:/＼　　__　Y
　 　 ／ｱ￣｀ヽ./]::::lヾﾍ＿〉＞イ:::/Lz:/ /:::::]` ｰヽﾍ≧､|　　……アメリは居なかった。
　　/／ヽ　 　 / [|;:ｨ　　　|:::::::::::::/　　　 |:::::::|　 「 rﾍ　　|
　 /!　　 .|　／j／　|　　　　|=/　　 　 　 |:::::::| 　 ',」_､二_',　　居ないと、理解したつもりだったが……まだなのかもしれん。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _　‐ 7 /:::::::＼　　 　 /二二|　〉、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／_. -/ /::::::::::ハヽ＿_ j＿＿_」/ヾﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　/ /＿/　i::::::::::::{　!::::|:::::::}ニニ|　ヽ 〈∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 l　「　 |　 |:::<l::::::71､:j:::::/ニﾆ./　　.∧　!
　　　　　　　　　　　　　 　 |　| 　 !　.l::::::::::/　ﾄﾟqi:::lニﾆﾆ| 　 ,r〈∧」＿
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i　|-￢.　|:::::::/　 i::::j:|::ト--- |　.∧ﾆ弋7ﾆヾ＞､　　　　今、皆が幻影を超え、前を向き切った今。
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　!_. -|　|::::/　 /:::/::i::!ニﾆﾆト/:斗､ﾆﾆ＼ﾆヾ.∧
　　　　　　　　　　　　 　 　 j、|斗λ_ﾚ'__／::::/;!::/_=_=_/:f":.:.ﾊ/＼ﾆﾆ`＜}<i　　　私だけが……ここにいる。
　　　　　　　　　　　　　　／>`「 　 |丈:::ヾ:／:/:/_-_-_/::::{ヽ/::::∨/＼ニ-.jﾊ
　　　　　　　　　　　　 ／>／圦　　∨､｀¨　ノ:/　　__/-=ニニ=-.∨//＼ﾆ!/|　　　あの時と同じように、同じ場所で座っている。
　 　 　 　 　 　 　 　 /¨／＜:.:∧　　 ＼辷>:ｲ_ -ニニニニニニニ≧x//7//
　　　　　　 　 　 　 /／/∠_::ヾ:∧　　,.r=ニニヾニニニニニニニニニ}｀¨´　　　　　アメリを探しすらした。
　 　 　 　 　 　 　 〈7´>ヾ＼ ＼}::::ヽ／}}ニニニ}ニニニﾆ,ィー-─寸ノ
　　　　　　　　　　 ∧ヾ／へ＼／ヾ::::〈ニニニ/ニニﾆ／rｭ　r┐ r､＼､_　　　　　　……どうしてだと思う？
　　　　 　 　 　 　 {〉 ｀～ミ,.イf '／ 〉イヾニﾆ〈ニ=- 7i　　|　 L」　「　　ﾏﾍ
　　　　　　　　 ／￣ヽ=-y'/:〉､=≦｀ヾ<//////｀ｰ‐f:::|　　l　　 　 .i　　丿」ヽ　　　　思い出したから、だけか？
　　　　 　 　 .//>　 ./:::i::Y:7::/::7＞べ::ヾ////////L:::ヽ　.!＿＿__j　 j／〉l!:|



　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　_,斗=＝,f≦斗-ｔ''i!
　　　　　　　　 　 ! i!{　 　 　 　 |　　i!
　　　　　　　　　　i　 i　 　 　 　 !　　i　　　　　その答えを、貴方はお持ちですか？
　 　 　 　 　 　 　 |　 i　 　 　 　 !　　|
　　　　　　　　 ＿_i!　.!　 　 　 　 !　　!　　　　　　　　　あるいは、推測はつきますか？
　　　　　fｰ=ﾆ,,_≧i!　 !　　　　　 i!　　|_,斗t＞ ﾏ
　　　　　|(i!) |　　 }｀i!,_i!　　　　　｡!ｋ''〈´　 ∨ﾏ)∨
　　　 　 ! i!　!　 i´　,!_,７ﾄ,ﾟ　　　{んﾑ　｀',　.∨i!} ∨
　　　　 i! 　 i!　.i!ア::|. ゝ-い◎' ih{ 　 -= ',　∨ 　.∨

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _　‐ 7 /:::::::＼　　 　 /二二|　〉、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／_. -/ /::::::::::ハヽ＿_ j＿＿_」/ヾﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　/ /＿/　i::::::::::::{　!::::|:::::::}ニニ|　ヽ 〈∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 l　「　 |　 |:::<l::::::71､:j:::::/ニﾆ./　　.∧　!
　　　　　　　　　　　　　 　 |　| 　 !　.l::::::::::/　ﾄﾟqi:::lニﾆﾆ| 　 ,r〈∧」＿
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i　|-￢.　|:::::::/　 i::::j:|::ト--- |　.∧ﾆ弋7ﾆヾ＞､　　　　　……。
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　!_. -|　|::::/　 /:::/::i::!ニﾆﾆト/:斗､ﾆﾆ＼ﾆヾ.∧
　　　　　　　　　　　　 　 　 j、|斗λ_ﾚ'__／::::/;!::/_=_=_/:f":.:.ﾊ/＼ﾆﾆ`＜}<i
　　　　　　　　　　　　　　／>`「 　 |丈:::ヾ:／:/:/_-_-_/::::{ヽ/::::∨/＼ニ-.jﾊ
　　　　　　　　　　　　 ／>／圦　　∨､｀¨　ノ:/　　__/-=ニニ=-.∨//＼ﾆ!/|
　 　 　 　 　 　 　 　 /¨／＜:.:∧　　 ＼辷>:ｲ_ -ニニニニニニニ≧x//7//



　　　　　　　　　 　 {　iヽ　 　 ﾄ 、　i　　 : : :/　.| i.κﾍ
　　　 　 　 　 　 　 }　 ﾄ‐YN. .| ｲｴN!　 /: : : 丿! N ヘi
　　　　　　　　　　　iﾍ弋ツ.i ^ 　 　./.ノ .: : :|ﾉ　＼　　　　　　「都隊員が─────”脱走”した。
　　　　　　　　　　　.{　l 　 ､　　　.ノ个　.: : : j 　ｬ ﾍ
　　　　　　　　　　　 l　ﾍ 　　--、　　|　 : : j ! /i.|jヽ}　　　　　　坂本隊員を連れてな。」
　　　　　　　　　　 　 !　y.ヽ､　　　 ∠!　.: : :　y.ﾘ
　　　　　　　　　　　　|i .ｿ y^ｸ .＜ 　 !|　ﾊj>＜|
　　　　　　　　　　　　 ﾍ .|///ﾑ | .／ ﾘi .{ ^.//ﾑ
　　　　　　　　　　　 ヽ/N////ｨイﾆﾆ{匕{/////ﾑ
　　　　　　　　　　 　 }/////Yjﾆﾆﾆﾆ.|匆///."､O.､
　　　　　　　　　　 r≦＞ニ､ _ 二ﾆ‐≦//////.ヽ .ヽ、
　　　　 　 　 　 ／rﾆﾆﾆ.／ﾆ///ﾆﾆﾆ|///////i/ヽ、ム
　　　　　　　　 ! /ﾆ/rζﾆﾆ//// 幵 .|///////|///i　　

　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　　　　　|’|￣￣i! i!:|
　　　　　　　| .|　　　i!　:|
　　　　　　　| .|　　　i!　:|　　　　　　　その情報は、『ＨＡＬ』からのデータリンクを受けています。
　　 ｒ,,ー=ﾆ{;! |,　　 ,i!,,斗ｰt-､
.　　i i!.{ .ｱ_,i!t{_}｡-｡|い ﾏ　{ i! }
　　i!　! .{ i!　}　|iーi!'ﾊ.i }i　 !　!i



　　　　　　　　　　　　　_　-─,=､‐
　　　　　　　　 　 ,.｡*7-┬-　 _¨　　 ＼
　　　　　　　　 イf_..斗:::::::;;;;;;;;::=-.....＿　　　, -===-
　　　　　　　　f:::::::::/=-'´ 　 ﾉ ￣￣!!:::ﾄ､! /　　_　-､ ヽ
　　　　　　　　 ＼:::|　_　-v'　　　　 ,ﾘオ_∨, ┐r≦ヽ〉　∨　　　　　そうか。
　 　 　 　 　 　 　 ｀l｀ _,,..-､_　-= ¨／＿∠ヽ'　ﾍ:.;. ﾍ〉　 ∨
　　　　　　　　　　　Уrュ7´_　 ／／　　┌‐t､　　∨∧.　 ∨　　　……私はな、アレハンブラ。
　　　　　　　　　　　{ 〈。´ﾟﾍ У／ _　-ｭ_」===＼_　∨∧.　 ∨
　　 　 　 　 　 　 　 ∨〉、　ﾟ〉､ ／へ　|　 └r┬'　｀}＼ 　 　 ∨　　　もしかしたら……ボーティーズで彼女と戦った時。
　　　　　　　　　　　　｀ｱ¨ベ:.ｲ {: : : : ]ﾍ　 r┴ﾍ.　 ﾉ/: :ヽ　 　 〉
　　　　　　 　 　 　 　 j '　　∧! `ｰ≦-‐:∨「冂l|／へ:_:/|_ 　 〈　　　　彼女を殺せば……アメリが帰ってくると考えていたのかもしれん。
　　　　　　　　　　　_/ 　 ／ ∧　　ゝ:_:／:| l.|:::|| l:､: : /　|::＼　ヽ
　　　　　　　　　　//　／　 /::::ﾍ　　　＼:_| l.|:::|| |:_:У　/|＼::ヽ_」　　　パラドクスを、起こせると思っていたのかもしれん。
　　 　 　 　 　 　 j/ ./　　 /:::::::::::ヽ　　/　| l.|:::||　l　　ｨ::::ﾄ､:厂j
　　　　　　 　 　 ∧/,.｡*'"ﾍ:::::::::::::入　 　 | l.|:::||　　 /::::::ﾊ ｀¨　　　　　ボンドルドのように、専門の知識もないのにな。
　　　　　　 　 　 |/ ヽ : : ／ヾ::::「 |　 ≧=-'三ヾ==イソ､::|

　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 　 ､丶｀￣/￣￣ヽ＼　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　 　 　 　 丶｀　　　.／　　＿＿j斗≠､─‐/　　　／: : :
　　　　　　　 　 .／_　　　_／_-=二r　¨_　　　　 〉=/￣￣/￣￣
　　　　 　 　 .∠／'ﾞ -=ﾆﾆ=- ¨_　-＼:.:.:ヽ　 ／' /　　　/: : : : : :
　　　　　　／ _　-ニ才＜二,へ:.:.:.:.:.:.:.∨ .／l￣/7二7¨¨¨¨¨¨¨¨　　　だから……殺さずとも。
　 　 　 ／≦斗 "/　　　 〉::::∨∧:.:斗'"∨::ノ:.:/./三/　_　-──
　　　　 ￣　　|ｰ'　　　　/:::;ィ┘¨　ヽ　　j7:/::/へ ¨/／_　　-─‐　　　アメリ達の姿を見た今。
　　　　　　　 ∧｀ヽ　　 i／　!　　 _､丶｀/:/::////∧'／::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　ヽ/_,／　　　k ≦zz　.:/:;／'/////;!::::::::::::::::::::::::::　　　　彼女が我々の目の前から去った今。
　　　　　　 　 　 i才　,r≦「_ 」 ...:.:.:.:.:.//　///////::::::::::::::::::::_::::-
　　　　　　　　　 ＼ーf"´ ,.＜:.:.:.:.:.: //　///////::::;::=-‐::¨:::＿;;;;　　　もしかしたら、もしかしたら……アメリが居るのかもしれないと、
　　　　　　　　　 　 ｀ー＜／　7≧y'!′///////:; -=＝ ￣
　　　　　　　　　　 　 　 ∠才;7:::::/::|　///////:/　 ＼　　　　＿_　　　考えたのだろう。
　　　　　　 　 　 　 　 ./ ∨ /∧:'::::/_///////-|| ＼／二￣-─
　　　　　　 　 　 　 　 .|i / //ニlヾﾊニ=-　_/::i .!!　　|　| ﾟ　　　　　　　　何の因果も立証も無いのにな。
　　　　　　 　 　 　 　 .|/ //ﾆﾆ.|　/;＼ニニ/＼|| ＼.|　|､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,,,,,,　- =｡ト　,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:ﾟ,　　　~　　　　|　　日｀ .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　　　　　 　 　 |　　~~　 i!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|　　　　　　─────サー・ブリッジス。
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　　　　　 .|　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i.i　 　 　 　 　 　 |　　　　　|―――――― ､
　　　　　　　 //＞　,,__　　　　　　|.|　　　　　 　 　 .|　 _, ＜´ ∨ﾟ.　 , -､　ﾟ　　 ∨
　　 　 　 　 //　　　 / ｀７ｚ､,_　　| |　｡　　　　　｡ 斗''',　　　　 ∨　i!::ﾏ,:::}　　　 ∨
　　　　　　//　　_,,､ｲ　 //､_,,,ﾆ=-マﾄ,　　　　　 ,∧ 　 ',,,__　 　 ∨　｀Yイi!　　　 ∨
.　　　 　 //　　./　　　//::::::::::::::_,,,{ r,,|　　　　　| (/}　　　 ',　　　∨　　ﾏﾑ　　 　 ∨



　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／三三>､
　　　　　　　　　　　　　　 /zz(=)zz{　∨
　　　　　　　　 　 　 　 　 jｲ」」:::L!/≧.j
　　　　　　　　＿_　　 ,-‐<_／⌒ヾヽ<､　　　　　　　　今だから解る。
　 　 　 　 　 / //:＼/t_ﾃ /≧f､/_ >へ!
　　　　　　　{　| |､:::::| / У/7 l::| [j ﾊ　/＼　　　　　『ＢＢ』が真価を発揮しつつある今。
　　　　　　　∨∧∨:|{(7l /:/　!::! jj「／≧='z=≠､
　　　　　　 r:|∨∧Ⅵゝ'l/;/　/:/::::/三／「弋__」　l　　使命と願いと、帰還が目前に迫った今だから、解る。
　　　 　 　 |:::. ∨∧jﾆﾆド'　〈:/::::∧／≦ﾍ　　{ ヽ{
　　　 　 　 ∨ﾍ.∨ 〉ﾆﾆL＿_/／::∧／-─ヽ　ヽ」|　　彼女を……都隊員を、ボーティーズで殺さなくてよかった。
　　 　 　 　 {メ∧イ＼三tァ7/:､::/ヾﾍ ､　 //:＼ '/
　　　　　　__>ｲ::》::j＼_>ﾆ三ﾍ:.:./:.／:∧二ｨ::{::::/　　　

.　　　　　　　 　 /　　　レ´:　:　:　:　:　:　､　　　　　 /
　　　　　　　　 /　　 ／　　―一´￣￣￣＼　　　 /
　　　　　　　厂＞-ｩ′:　:　:　:　:　:　:　:　:　 ＼　/
　　　　　　 / /:::::〔:　:　:　:　:　　　　　　　:　:　: ∨
　　　　　　,　,::::::::人:　:　:　:　　ｒ　―― - ､_　　.|
　　　　 　 i └‐┴┼───‐┴＜二二ヽ.└‐┤　　　　もし、嘆きの胎も見つけないまま。
　　　　 　 |　 ,乞}　＿＿＿　　.厂￣|ニニﾆヲ､┤
　　　　 　 |　心」 「ⅣⅣⅣ）　/　 　 |　　 　 |　ｌヾ　　　　　ギガンティック号を救いもしていないあの時。
　　　　 　 |　　　　込入入ﾉ､/ 　 　 .i.　　　 .|　| ﾊ
／￣￣￣|＼＿＿＿＿　　 ＼　　　|　　　　|　ｿﾉ　　　　　第一次の部隊と合流するなどと一切考えもしなかったあの頃。
三≧､　　.|: : : : |:::::::::::::::::＼　　＼／￣￣￣ﾚ'
「￣￣￣￣ヽ__.ﾉ::::::::::::::::::::::＼_∠＿＿＿／:＼　　　　　　まだどれ程使命までの道が近いか、遠いかも解り切ってなかったあの時に、
|―――――ﾍ::＼::i!::::::::::::::::::/:::::::::::::::::l: :}＿＿l＿＿
.＼＿＿＿＿＿＼＞＝=-:‐┘:::::::::::::::/厂ｌ |-　　　　_|　　　　　　彼女を殺していたら……。
　　　　　　　 　 　 .＼二二ﾆﾆﾆ二二ｼ’ .〈_」＿＿　　 ', 　 ＿
　　　 　 　 　 　 　 　 ＼､＿＿＿＿＿＿ﾉ |　　　　｀ヾ」､人ヽ＼
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼＼　　　　／　 ｜　　　　　　 ＼＼＼＼




　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_：
　　　　　　　　　　 　 　 ､丶｀￣/￣￣ヽ＼　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　 　 　 　 丶｀　　　.／　　＿＿j斗≠､─‐/　　　／: : :：
　　　　　　　 　 .／_　　　_／_-=二r　¨_　　　　 〉=/￣￣/￣￣:
　　　　 　 　 .∠／'ﾞ -=ﾆﾆ=- ¨_　-＼:.:.:ヽ　 ／' /　　　/: : : : : :
　　　　　　／ _　-ニ才＜二,へ:.:.:.:.:.:.:.∨ .／l￣/7二7¨¨¨¨¨¨¨¨：
　 　 　 ／≦斗 "/:::::::::::::〉::::∨∧:.:斗'"∨::ノ:.:/./三/　_　-──:　　　　その時に、『こうしていた』だろう。
　　　　 ￣　　|ｰ':::::::::::::::/:::;ィ┘¨　ヽ　　j7:/::/へ ¨/／_　　-─‐：
　　　　　　　 ∧｀ヽ:::::::::i／　!　　 _､丶｀/:/::////∧'／::::::::::::::::::::　　　　　彼女を殺した、坂本隊員を救った！
　　　　　　　　　ヽ/_,／　u　　k ≦zz　.:/:;／'/////;!::::::::::::::::::::::::::：
　　　　　　 　 　 i才　,r≦「_ 」 ...:.:.:.:.:.//　///////::::::::::::::::::::_::::-　　　　　パラドクスは無かったこととなり、
　　　　　　　　　 ＼ーf"´ ,.＜:.:.:.:.:.: //　///////::::;::=-‐::¨:::＿;;;;
　　　　　　　　　 　 ｀ー＜／　7≧y'!′///////:; -=＝ ￣　　　　　　　　　アメリ達が帰ってきている筈だ！……と。
　　　　　　　　　　 　 　 ∠才;7:::::/::|　///////:/　 ＼　　　　＿_：
　　　　　　 　 　 　 　 ./ ∨ /∧:'::::/_///////-|| ＼／二￣-─：　　　　　　だが、違った。違うんだろう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　_,斗=＝,f≦斗-ｔ''i!
　　　　　　　　　　　 　 ! i!{　 　 　 　 |　　i!
　　　　　　　　　　　　　i　 i　 　 　 　 !　　i
　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 i　 　 　 　 !　　|
　　　　　　　　　　　 ＿_i!　.!　 　 　 　 !　　!
　　　　　　　　fｰ=ﾆ,,_≧i!　 !　　　　　 i!　　|_,斗t＞ ﾏ
　　　　　　　　|(i!) |　　 }｀i!,_i!　　　　　｡!ｋ''〈´　 ∨ﾏ)∨
　　　　　　 　 ! i!　!　 i´　,!_,７ﾄ,ﾟ　　　{んﾑ　｀',　.∨i!} ∨
　　　　　　　 i! 　 i!　.i!ア::|. ゝ-い◎' ih{ 　 -= ',　∨ 　.∨
　 　 　 　 　 i　　i!　 i {:::::i　　　fｔ--＝! !　　　ﾏ ,　∨　 .∨



　　　　　　　　　　　　　　　＿_／二才¨¨ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 _ ／::::ﾆ>′/ ,┐　　ﾊ、：
　　　　　　　 　 　 　 | |:::／￣７¨７ー‐__才ﾍl┌-　_　　　　　　　　　　……耐えきれていた自信がない。
　　　　　　　 　 　 　 | |::ゝlﾆﾆlzzz=≠￢ヽ]. トL三l |：
　　　　　　　　　　　　ｫ､::::/_|::::::::::::::::::::::ﾑ「l　l/　　.ﾊ , -　 _：　　　　　彼女の先、すぐそこにアメリも誰も、還ってこず、居もしないことに。
　　　　　 　 　 　 .／　　 7::;ﾊ、:::::_,.｡イ　.|」ｨ-　 _/::/|＞‐- ＼＼：
　　　　　　　　 ／　｀¨´ /:::|ﾍrニ､　　uf7/:/::::::7-!::l:/＼　　__　Y　　　彼女を殺しても先がまだ不鮮明で不透明だった、あの時ではッ……。
　　　　　 　 ／ｱ￣｀ヽ./]::::lヾﾍ＿〉＞イ:::/Lz:/ /:::::]` ｰヽﾍ≧､|：
　　　　　　/／ヽ　 　 / [|;:ｨ　　　|:::::::::::::/　　　 |:::::::|　 「 rﾍ　　|　　　　今だから、目前であり、『ＢＢ』という希望が見えた今だからコレで済んでいるだけだ……！！
　　　　　 /!　　 .|　／j／　|　　　　|=/　　 　 　 |:::::::| 　 ',」_､二_',：

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _　‐ 7 /:::::::＼　　 　 /二二|　〉、：
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／_. -/ /::::::::::ハヽ＿_ j＿＿_」/ヾﾍ：
　　　　　　　　　　　　　　　/ /＿/　i::::::::::::{　!::::|:::::::}ニニ|　ヽ 〈∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 l　「　 |　 |:::<l::::::71､:j:::::/ニﾆ./　　.∧　!：　　　　　　　『死』の、喪失の恐怖がこんなモノだとは知らなかった……！！
　　　　　　　　　　　　　 　 |　| 　 !　.l::::::::::/　ﾄﾟqi:::lニﾆﾆ| 　 ,r〈∧」＿：
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i　|-￢.　|:::::::/　 i::::j:|::ト--- |　.∧ﾆ弋7ﾆヾ＞､　　　　私は幼少から今まで、確かに命を賭け、殺し合い、
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　!_. -|　|::::/　 /:::/::i::!ニﾆﾆト/:斗､ﾆﾆ＼ﾆヾ.∧：
　　　　　　　　　　　　 　 　 j、|斗λ_ﾚ'__／::u/;!::/_=_=_/:f":.:.ﾊ/＼ﾆﾆ`＜}<i：　　　騙し、時には施設の同期も任務達成の犠牲と思い、
　　　　　　　　　　　　　　／>`「 　 |丈:::ヾ:／:/:/_-_-_/::::{ヽ/::::∨/＼ニ-.jﾊ
　　　　　　　　　　　　 ／>／圦　　∨､｀¨　ノ:/　　__/-=ニニ=-.∨//＼ﾆ!/|：　　　見殺しすらした……！！
　 　 　 　 　 　 　 　 /¨／＜:.:∧　　 ＼辷>:ｲ_ -ニニニニニニニ≧x//7//
　　　　　　 　 　 　 /／/∠_::ヾ:∧　　,.r=ニニヾニニニニニニニニニ}｀¨´　　　　　だが、だがそれも必要だったこととしか、思ってなかった。
　 　 　 　 　 　 　 〈7´>ヾ＼ ＼}::::ヽ／}}ニニニ}ニニニﾆ,ィー-─寸ノ：
　　　　　　　　　　 ∧ヾ／へ＼／ヾ::::〈ニニニ/ニニﾆ／rｭ　r┐ r､＼､_
　　　　 　 　 　 　 {〉 ｀～ミ,.イf '／ 〉イヾニﾆ〈ニ=- 7i　　|　 L」　「　　ﾏﾍ：



　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿　　　 　 ＿__：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/´　　　l￣￣￣|　　 ｀ヽ：
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /,. ､　 　 l　　 　 :l　　　r､ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /ムﾉ＿＿j＿＿＿|＿＿Lゞﾔ：
　　　　　　　　　　　　 　 　 ／´／　　　l　　　　　l　　　＼¨｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　{＿_l　　　 u |ﾆ二二ﾆj　　　　 }＿ﾉ：
　　　　　　　　　　　　　　　 |l| |｀￣￣¨´::::::::::::::::::｀￣￣¨´| l |
　　　　　　　　　　　　　　　 |l| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j | |　　　, ―-- ､： 　　　　『あの時』まで、部隊のおかげで大した犠牲も死者も出さなかった私は、
　　　　　　　　　　 　 　 　 r'-{ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ r=;､　 //三三ｌ| ＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 |{Oll ﾍ:::::::::::::u:::::::::::::::::::::::::::::::/　l|O}ll､//三三7||　 ﾍ：　　　ここに来てすらまだ『命』の価値を知らなかった……！
　　　　　　　　　　 　 　 　 |{O}|　 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::／　 .l|Oﾘ/ 　 　 　 /1 　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　ヾrﾍ　 　 ＼＿＿＿＿.／　　　 `ﾗ'　　　　 ／　 !　　 ﾍ：　　　　アメリ達が消えて、坂本隊員と都隊員が逃げ、
　　　　　　　　　　　_　　　／ ヽ{lﾄ､　　　　{三三}　　　u　rｲ/　　　　　'　　　.!　-､_∧　 __
　　　　　　　　　／ /-;　 l r―==ヾl ／｀l　`===’ r-､　 ／r=＝=-､ l 　 ／ミ-､r､　 | /　ﾏヽ、：　　アメリが居ない事を知った今。『今』。
　 　 　 　 　 ／　 ///rr/ {三三ｿ/＼　 l 　 　 　 l 　 >'//;{三三ミ}=､_/彡'＝―--､/　　 ﾍ　＼
　　　　　 ／=ｧ　/////'∠三ﾆ/ {三ﾆ＼l＿＿＿_l／／／三三三7　｀l/////////,{　-=､ｧ､　　＼：　　ようやく命が『帰ってこない』事を知った……！！

　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 　 ､丶｀￣/￣￣ヽ＼　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　 　 　 　 丶｀　　　.／　　＿＿j斗≠､─‐/　　　／: : :：
　　　　　　　 　 .／_　　　_／_-=二r　¨_　　　　 〉=/￣￣/￣￣
　　　　 　 　 .∠／'ﾞ -=ﾆﾆ=- ¨_　-＼:.:.:ヽ　 ／' /　　　/: : : : : :
　　　　　　／ _　-ニ才＜二,へ:.:.:.:.:.:.:.∨ .／l￣/7二7¨¨¨¨¨¨¨¨：
　 　 　 ／≦斗 "/:::::::::::::〉::::∨∧:.:斗'"∨::ノ:.:/./三/　_　-──　　　　　ここに居る誰よりも強い自信はあった。
　　　　 ￣　　|ｰ':::::::::::::::/:::;ィ┘¨　ヽ　　j7:/::/へ ¨/／_　　-─‐：
　　　　　　　 ∧｀ヽ:::::::::i／　!　　 _､丶｀/:/::////∧'／::::::::::::::::::::　　　　　体格が倍も違うように感じたパーシーにだって負けはしないと思った。
　　　　　　　　　ヽ/_,／　u 　k ≦zz　.:/:;／'/////;!::::::::::::::::::::::::::：
　　　　　　 　 　 i才　,r≦「_ 」 ...:.:.:.:.:.//　///////::::::::::::::::::::_::::-　　　　　だが……ハン・ショウとも戦い、会話をし、今ここに至り、解った。
　　　　　　　　　 ＼ーf"´ ,.＜:.:.:.:.:.: //　///////::::;::=-‐::¨:::＿;;;;：
　　　　　　　　　 　 ｀ー＜／　7≧y'!′///////:; -=＝ ￣：　　　　　　　　私はここにいる誰よりも……『幼い』。
　　　　　　　　　　 　 　 ∠才;7:::::/::|　///////:/　 ＼　　　　＿_：



　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _　=-─━￢､¨¨¨＼：
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 トー┬─┬<　＼ ＿_＼
　　　　　　　　　　　　　　　 _　 -‐￢ ¨￣]　　 ＿」＿　|　　 |　 ＼ /　　＿|：
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∧　　 　 |　/　|／　　　　ノ＼:.:.:.:.:..　　 「ニニ∥：
　　　　　　　　　　　　　　∧. ',_　 -‐､ .|　/:.￣￣/斗_.ﾆ-≧x､:.:.　/ニ=-┐/=-　_：
　　　　　　　　　　　 　 　 '∧/_　　-=ﾍ　|:.:　 ／≦三三三三ア´ ﾍ.　　　「', 「: :ヽ ト　_　　　　　　　　死の恐怖を持たぬほど『狭く』、
　　　 　 　 　 　 　 _　-､＿'∧::::::::::::::::::〉」:.／:::::::::::＞　二二二 ～､〉-=ニ!::',L:_:/└─'｀～、：
　　　　　　　　　／　, . ┴､∨ﾊ-tﾃ￢ﾌⅥ{:::::::;-ｧ'　 _r:ュ＿_　　　　 ｀～､」:::L_　　　　　　　 ＼_　　　　　命を理解できない程『幼く』、
　　　　　　,.｡*i": ￢ﾍ: : : : 〉∨;|　 　 　 .Ⅵ:::://7ヽ〈: . : . : . : .￣¨l=-. ._　 ｀～､三f¨¨f::::ア￣/:.:〉、
　　　　／ ＞ｰ　 ¨´　`ー"　 〉∧. : : : : : Ⅵ:{ {∥ﾉ/_:_. : . : . : . : . l: . : |: . :i:-. ._ ＼L::/:/　/-'-'7 ∧：　　　愛を知らぬほど『空虚で』、
　　 ／　　　　　　　　　 ,.｡*'"∨∧: : : : : : Ⅵ::7´　｀ー'￣ ¨¨　 -=　:_ l : . l: . : .＼/　_/／、　 /´　 ｀!
　　　 ｀＞ｰ=≦━=-≦_::::::::::: ∨∧: : : : : :.Ⅵﾊ──‐-　　_　　　　　　¨～ _: . :∥イｧ‐､,-､ヾi　　　/|：　　喪うにはあまりにも……『脆い』ッ……！！
　　　　};〈,=-　　_ﾆ=-　　_７=-r──､＿r≦三＼＿＿_: . : . : . : =-. . _　　　　　7_//､//､/バ:7　 ,／：
　　　 ﾉ-ﾍ　　　　　¨¨　T冖￢━─f:::７　_,.ィ_ス¨¨＞＜_＞‐､: . : ＜,.｡*: .ｰ: . :/.//､//､∥-/'ｰ "
　 .／　 　 ﾞ┬───‐┴-------_ト::::7 /:l7￣/＞､＜´＼ー'｀¨¨¨¨¨¨¨￣￣ゝ' L/〈__/ ゝ'
　 |──　 ￢ー冖━　　¨¨ ￣|:l´　lﾄ ＿/斗 ⌒`ヾ＿> ｀¨：´
　 ＼＿　　 │　　　　　　　　　|:ﾄ..__」′：
　　　　　 ￣ ヽ-─━　　¨¨￣￣：

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,,,,,,　- =｡ト　,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:ﾟ,　　　~　　　　|　　日｀ .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　　　　　 　 　 |　　~~　 i!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|　　　　……幼い、というのは当然でしょう。
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　　　　　 .|　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|　　　　『ＨＡＬ』から渡されたデータが正しいのであれば。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i.i　 　 　 　 　 　 |　　　　　|―――――― ､　　アナタは消えてしまった者達を含め、全隊員の中で─────
　　　　　　　 //＞　,,__　　　　　　|.|　　　　　 　 　 .|　 _, ＜´ ∨ﾟ.　 , -､　ﾟ　　 ∨
　　 　 　 　 //　　　 / ｀７ｚ､,_　　| |　｡　　　　　｡ 斗''',　　　　 ∨　i!::ﾏ,:::}　　　 ∨
　　　　　　//　　_,,､ｲ　 //､_,,,ﾆ=-マﾄ,　　　　　 ,∧ 　 ',,,__　 　 ∨　｀Yイi!　　　 ∨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　＿_／二才¨¨ヽ：　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 _ ／::::ﾆ>′/ ,┐　　ﾊ、　　　　　　　　 |　　 あのアメリとほぼ同年代。　 　 　 |￣
　　　　　　　 　 　 　 | |:::／￣７¨７ー‐__才ﾍl┌-　_　　　　　 |　　  一番、『若い』のですから。　　　　 |
　　　　　　　 　 　 　 | |::ゝlﾆﾆlzzz=≠￢ヽ]. トL三l |　　　　 |　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　ｫ､::::/_|::::::::::::::::::::::ﾑ「l　l/　　.ﾊ , -　 _： ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　 　 　 　 .／　　 7::;ﾊ、:::::_,.｡イ　.|」ｨ-　 _/::/|＞‐- ＼：
　　　　　　　　 ／　｀¨´ /:::|ﾍrニ､　　uf7/:/::::::7-!::l:/＼　　__　Y
　　　　　 　 ／ｱ￣｀ヽ./]::::lヾﾍ＿〉＞イ:::/Lz:/ /:::::]` ｰヽﾍ≧､|：
　　　　　　/／ヽ　 　 / [|;:ｨ　　　|:::::::::::::/　　　 |:::::::|　 「 rﾍ　　|
　　　　　 /!　　 .|　／j／　|　　　　|=/　　 　 　 |:::::::| 　 ',」_､二_',
　　　　　 |ﾍ　　/^ ／　　　ヽ ＿r======┐　 /:::::::ﾊ ､丶｀￣`寸：

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　_,斗=＝,f≦斗-ｔ''i!
　　　　　　　　　　　 　 ! i!{　 　 　 　 |　　i!
　　　　　　　　　　　　　i　 i　 　 　 　 !　　i　　　　　　　　　一番の友人であろうボンドルドとは１０歳は離れているでしょう。
　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 i　 　 　 　 !　　|
　　　　　　　　　　　 ＿_i!　.!　 　 　 　 !　　!　　　　　　　　　　ゲインは副長ではありましたが２０程。
　　　　　　　　fｰ=ﾆ,,_≧i!　 !　　　　　 i!　　|_,斗t＞ ﾏ
　　　　　　　　|(i!) |　　 }｀i!,_i!　　　　　｡!ｋ''〈´　 ∨ﾏ)∨　　　部下の中で一番若いダイトウですらも年上でした。
　　　　　　 　 ! i!　!　 i´　,!_,７ﾄ,ﾟ　　　{んﾑ　｀',　.∨i!} ∨
　　　　　　　 i! 　 i!　.i!ア::|. ゝ-い◎' ih{ 　 -= ',　∨ 　.∨
　 　 　 　 　 i　　i!　 i {:::::i　　　fｔ--＝! !　　　ﾏ ,　∨　 .∨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,,,,,,　- =｡ト　,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:ﾟ,　　　~　　　　|　　日｀ .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　　　　　 　 　 |　　~~　 i!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|　　　　　　・ ・ ・ ・ ・
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|　　　　　 産まれた時から戦い、
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　　　　　 .|　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|　　　　　秘匿されるほどに色濃く戦い続けて生きてきた。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i.i　 　 　 　 　 　 |　　　　　|―――――― ､　　　　戦い続けた年数が『歴戦の者達と同じ程』だとすれば、
　　　　　　　 //＞　,,__　　　　　　|.|　　　　　 　 　 .|　 _, ＜´ ∨ﾟ.　 , -､　ﾟ　　 ∨
　　 　 　 　 //　　　 / ｀７ｚ､,_　　| |　｡　　　　　｡ 斗''',　　　　 ∨　i!::ﾏ,:::}　　　 ∨　　　データの正否を問うまでもなく……
　　　　　　//　　_,,､ｲ　 //､_,,,ﾆ=-マﾄ,　　　　　 ,∧ 　 ',,,__　 　 ∨　｀Yイi!　　　 ∨
.　　　 　 //　　./　　　//::::::::::::::_,,,{ r,,|　　　　　| (/}　　　 ',　　　∨　　ﾏﾑ　　 　 ∨　　貴方はまだ、『青年』と呼べる年齢でしょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _　‐ 7 /:::::::＼　　 　 /二二|　〉、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／_. -/ /::::::::::ハヽ＿_ j＿＿_」/ヾﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　/ /＿/　i::::::::::::{　!::::|:::::::}ニニ|　ヽ 〈∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 l　「　 |　 |:::<l::::::71､:j:::::/ニﾆ./　　.∧　!
　　　　　　　　　　　　　 　 |　| 　 !　.l::::::::::/　ﾄﾟqi:::lニﾆﾆ| 　 ,r〈∧」＿
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i　|-￢.　|:::::::/　 i::::j:|::ト--- |　.∧ﾆ弋7ﾆヾ＞､　　　　……ここはソレを、笑う者はいなかった。
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　!_. -|　|::::/　 /:::/::i::!ニﾆﾆト/:斗､ﾆﾆ＼ﾆヾ.∧
　　　　　　　　　　　　 　 　 j、|斗λ_ﾚ'__／::::/;!::/_=_=_/:f":.:.ﾊ/＼ﾆﾆ`＜}<i　　　　若造が幹部として振舞う事も、
　　　　　　　　　　　　　　／>`「 　 |丈:::ヾ:／:/:/_-_-_/::::{ヽ/::::∨/＼ニ-.jﾊ
　　　　　　　　　　　　 ／>／圦　　∨､｀¨　ノ:/　　__/-=ニニ=-.∨//＼ﾆ!/|　　　　年と見合わない程戦場馴れしたような態度と行動をしても、
　 　 　 　 　 　 　 　 /¨／＜:.:∧　　 ＼辷>:ｲ_ -ニニニニニニニ≧x//7//
　　　　　　 　 　 　 /／/∠_::ヾ:∧　　,.r=ニニヾニニニニニニニニニ}｀¨´　　　　　認められた……『外』では違うと聞いている。外の世界では。
　 　 　 　 　 　 　 〈7´>ヾ＼ ＼}::::ヽ／}}ニニニ}ニニニﾆ,ィー-─寸ノ
　　　　　　　　　　 ∧ヾ／へ＼／ヾ::::〈ニニニ/ニニﾆ／rｭ　r┐ r､＼､_　　　　　　　ここは……私のような者にとって楽園で、故郷だ。
　　　　 　 　 　 　 {〉 ｀～ミ,.イf '／ 〉イヾニﾆ〈ニ=- 7i　　|　 L」　「　　ﾏﾍ
　　　　　　　　 ／￣ヽ=-y'/:〉､=≦｀ヾ<//////｀ｰ‐f:::|　　l　　 　 .i　　丿」ヽ　　　　任務と戦いに満ち溢れ、達成と生還が報酬だ。
　　　　 　 　 .//>　 ./:::i::Y:7::/::7＞べ::ヾ////////L:::ヽ　.!＿＿__j　 j／〉l!:|
　　　　　 　 //　　 /::::/:::ly:7:::/:ヾ:::＼:＼>///////l:::ヾj／ヽ:::::::::::ヽｲ// .|::!

.　　　　　　　 　 /　　　レ´:　:　:　:　:　:　､　　　　　 /
　　　　　　　　 /　　 ／　　―一´￣￣￣＼　　　 /：
　　　　　　　厂＞-ｩ′:　:　:　:　:　:　:　:　:　 ＼　/
　　　　　　 / /:::::〔:　:　:　:　:　　　　　　　:　:　u∨：
　　　　　　,　,::::::::人:　:　:　:　　ｒ　―― - ､_　　.|　　　　　　だが知らない、思いもしない報酬はあまりにも多すぎた。
　　　　 　 i └‐┴┼───‐┴＜二二ヽ.└‐┤：
　　　　 　 |　 ,乞}　＿＿＿　　.厂￣|ニニﾆヲ､┤　　　　　私には過ぎたモノばかりだった……。
　　　　 　 |　心」 「ⅣⅣⅣ）　/　u　 |　　 　 |　ｌヾ
　　　　 　 |　　　　込入入ﾉ､/ 　 　 .i.　　　 .|　| ﾊ：　　　　友人、上司、部下、部隊、使命、任務。
／￣￣￣|＼＿＿＿＿　　 ＼　　　|　　　　|　ｿﾉ
三≧､　　.|: : : : |:::::::::::::::::＼　　＼／￣￣￣ﾚ'　　　　　　　……アメリ。
「￣￣￣￣ヽ__.ﾉ::::::::::::::::::::::＼_∠＿＿＿／:＼：
|―――――ﾍ::＼::i!::::::::::::::::::/:::::::::::::::::l: :}＿＿l＿＿　　　　知り過ぎた……！！与えられるべきではなかった……！！
.＼＿＿＿＿＿＼＞＝=-:‐┘:::::::::::::::/厂ｌ |-　　　　_|
　　　　　　　 　 　 .＼二二ﾆﾆﾆ二二ｼ’ .〈_」＿＿　　 ', 　 ：＿
　　　 　 　 　 　 　 　 ＼､＿＿＿＿＿＿ﾉ |　　　　｀ヾ」､人ヽ＼：



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _　‐ 7 /:::::::＼　　 　 /二二|　〉、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／_. -/ /::::::::::ハヽ＿_ j＿＿_」/ヾﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　/ /＿/　i::::::::::::{　!::::|:::::::}ニニ|　ヽ 〈∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 l　「　 |　 |:::<l::::::71､:j:::::/ニﾆ./　　.∧　!
　　　　　　　　　　　　　 　 |　| 　 !　.l::::::::::/　ﾄﾟqi:::lニﾆﾆ| 　 ,r〈∧」＿
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i　|-￢.　|:::::::/　 i::::j:|::ト--- |　.∧ﾆ弋7ﾆヾ＞､　　　　　こうなると知っていれば……。
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　!_. -|　|::::/　 /:::/::i::!ニﾆﾆト/:斗､ﾆﾆ＼ﾆヾ.∧
　　　　　　　　　　　　 　 　 j、|斗λ_ﾚ'__／::::/;!::/_=_=_/:f":.:.ﾊ/＼ﾆﾆ`＜}<i　　　　もっと遠くに置き、
　　　　　　　　　　　　　　／>`「 　 |丈:::ヾ:／:/:/_-_-_/::::{ヽ/::::∨/＼ニ-.jﾊ
　　　　　　　　　　　　 ／>／圦　　∨､｀¨　ノ:/　　__/-=ニニ=-.∨//＼ﾆ!/|　　　　もっと慈しむべきだった。
　 　 　 　 　 　 　 　 /¨／＜:.:∧　　 ＼辷>:ｲ_ -ニニニニニニニ≧x//7//
　　　　　　 　 　 　 /／/∠_::ヾ:∧　　,.r=ニニヾニニニニニニニニニ}｀¨´　　　　　あのコーヒーも……私が彼女に淹れた。
　 　 　 　 　 　 　 〈7´>ヾ＼ ＼}::::ヽ／}}ニニニ}ニニニﾆ,ィー-─寸ノ
　　　　　　　　　　 ∧ヾ／へ＼／ヾ::::〈ニニニ/ニニﾆ／rｭ　r┐ r､＼､_　　　　　　　偶にはと言わず、私が向かった……。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,,,,,,　- =｡ト　,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:ﾟ,　　　~　　　　|　　日｀ .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　　　　　 　 　 |　　~~　 i!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|　　　　　　─────しかし、ここで止まれば全てがそのままです。
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　　　　　 .|　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|　　　　　　遠くに行き、帰ってこないままです。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i.i　 　 　 　 　 　 |　　　　　|―――――― ､　　サー・ブリッジス。
　　　　　　　 //＞　,,__　　　　　　|.|　　　　　 　 　 .|　 _, ＜´ ∨ﾟ.　 , -､　ﾟ　　 ∨
　　 　 　 　 //　　　 / ｀７ｚ､,_　　| |　｡　　　　　｡ 斗''',　　　　 ∨　i!::ﾏ,:::}　　　 ∨
　　　　　　//　　_,,､ｲ　 //､_,,,ﾆ=-マﾄ,　　　　　 ,∧ 　 ',,,__　 　 ∨　｀Yイi!　　　 ∨
.　　　 　 //　　./　　　//::::::::::::::_,,,{ r,,|　　　　　| (/}　　　 ',　　　∨　　ﾏﾑ



　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　_,斗=＝,f≦斗-ｔ''i!　　　　　　　　　ポーター
　　　　　　　　 　 ! i!{　 　 　 　 |　　i!　　　　　　　　『配送人』。
　　　　　　　　　　i　 i　 　 　 　 !　　i
　 　 　 　 　 　 　 |　 i　 　 　 　 !　　|　　　　　　　　アナタの本来の使命はミレニアム部隊を、
　　　　　　　　 ＿_i!　.!　 　 　 　 !　　!
　　　　　fｰ=ﾆ,,_≧i!　 !　　　　　 i!　　|_,斗t＞ ﾏ　プロフェッサー・ボンドルドを送るべきところに送ることだと聞いています。
　　　　　|(i!) |　　 }｀i!,_i!　　　　　｡!ｋ''〈´　 ∨ﾏ)∨
　　　 　 ! i!　!　 i´　,!_,７ﾄ,ﾟ　　　{んﾑ　｀',　.∨i!} ∨　　　しかし私から、貴方にもう一つ依頼をしたい。
　　　　 i! 　 i!　.i!ア::|. ゝ-い◎' ih{ 　 -= ',　∨ 　.∨

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,,,,,,　- =｡ト　,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:ﾟ,　　　~　　　　|　　日｀ .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　　　　　 　 　 |　　~~　 i!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|　　　　『連れてきて頂きたい。』
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　　　　　 .|　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|　　　　　持ってきていただきたい。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i.i　 　 　 　 　 　 |　　　　　|―――――― ､　　　　我々『第二次』の本来の任務を。
　　　　　　　 //＞　,,__　　　　　　|.|　　　　　 　 　 .|　 _, ＜´ ∨ﾟ.　 , -､　ﾟ　　 ∨
　　 　 　 　 //　　　 / ｀７ｚ､,_　　| |　｡　　　　　｡ 斗''',　　　　 ∨　i!::ﾏ,:::}　　　 ∨　　　私が守るべきだった搭乗員たちを。
　　　　　　//　　_,,､ｲ　 //､_,,,ﾆ=-マﾄ,　　　　　 ,∧ 　 ',,,__　 　 ∨　｀Yイi!　　　 ∨
.　　　 　 //　　./　　　//::::::::::::::_,,,{ r,,|　　　　　| (/}　　　 ',　　　∨　　ﾏﾑ　　 　 ∨　　　合同計画の戦友達を。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,斗=＝,f≦斗-ｔ''i!
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ! i!{　 　 　 　 |　　i!　　　　　サー・サム・『ポーター』・ブリッジス。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　 i　 　 　 　 !　　i
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 i　 　 　 　 !　　|　　　　　　名誉搭乗員よ、依頼の受諾を。
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_i!　.!　 　 　 　 !　　!
　　　　　　　　　　　　　fｰ=ﾆ,,_≧i!　 !　　　　　 i!　　|_,斗t＞ ﾏ　　ミレニアム部隊としてでなく、
　　　　　　　　　　　　　|(i!) |　　 }｀i!,_i!　　　　　｡!ｋ''〈´　 ∨ﾏ)∨
　　　　　　　　　　　 　 ! i!　!　 i´　,!_,７ﾄ,ﾟ　　　{んﾑ　｀',　.∨i!} ∨　　本来の『第二次シュバルツバース合同計画』作戦艦として、
　　　　　　　　　　　　 i! 　 i!　.i!ア::|. ゝ-い◎' ih{ 　 -= ',　∨ 　.∨
　　　　　　 　 　 　 　 i　　i!　 i {:::::i　　　fｔ--＝! !　　　ﾏ ,　∨　 .∨　　司令ＡＩとして、ご依頼を。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞=====ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / 〔〉,　ﾏﾆﾑ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　,ｨzzzz､､、{ 〕、 ',　ﾏﾆﾑ　',
　　　　　　　　　　　　　 /-=ﾆﾆﾊﾆ/ ｢ﾄ､ _',__ﾏﾆﾑ　ﾄ､
　　　　　 　 　 　 　 　_/-=ﾆﾆﾆニヽ7､＼:::::::::::::::ﾉ彳=}､
　　　　　　　　　　　 /-=ﾆニニ二二＼ヾ｀≧zz彡'ニ=-ヽ　　　……言われるまでもないと言うべきだ。
　　　.　　　　　　　 /-=ﾆニニニニニニ＼_/辷j/ニﾆ=-/ﾆY
　　　.　　 　 　 　 /-=ﾆニニニニニニニﾆ＼ニニニ／ﾆ=-＼　　　だが、言わせてしまう程、弱っているのか。
　　　　　　　　　 /-=ニニニニニニニニニニ≧=-彡ニニﾆ=-ヽ



　 　 　 　 　 　 　 ｀l｀ _,,..-､_　-= ¨／＿∠ヽ'　ﾍ:.;. ﾍ〉　 ∨
　　　　　　　　　　　Уrュ7´_　 ／／　　┌‐t､　　∨∧.　 ∨　　ｽ……
　　　　　　　　　　　{ 〈。´ﾟﾍ У／ _　-ｭ_」===＼_　∨∧.　 ∨
　　 　 　 　 　 　 　 ∨〉、　ﾟ〉､ ／へ　|　 └r┬'　｀}＼ 　 　 ∨　　　ここに来たのは……
　　　　　　　　　　　　｀ｱ¨ベ:.ｲ {: : : : ]ﾍ　 r┴ﾍ.　 ﾉ/: :ヽ　 　 〉
　　　　　　 　 　 　 　 j '　　∧! `ｰ≦-‐:∨「冂l|／へ:_:/|_ 　 〈　　　　アメリを、受け止めるためだ。
　　　　　　　　　　　_/ 　 ／ ∧　　ゝ:_:／:| l.|:::|| l:､: : /　|::＼　ヽ
　　　　　　　　　　//　／　 /::::ﾍ　　　＼:_| l.|:::|| |:_:У　/|＼::ヽ_」　　　皆と同じく、進むためだ。
　　 　 　 　 　 　 j/ ./　　 /:::::::::::ヽ　　/　| l.|:::||　l　　ｨ::::ﾄ､:厂j
　　　　　　 　 　 ∧/,.｡*'"ﾍ:::::::::::::入　 　 | l.|:::||　　 /::::::ﾊ ｀¨　　　　　解った。
　　　　　　 　 　 |/ ヽ : : ／ヾ::::「 |　 ≧=-'三ヾ==イソ､::| |
　　　　　　　　　 |　　 ヾ　_　　 │|_ ..-======lヽ　 | |: :ヾ/　　　　　　　『ここに、アメリ達は居ない』。
　　 　 　 　 　 　 ＼_/　　　¨　-| l!:::::::::::::::::::::∧ |　.|_|: :./

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／)　　／)
　　　　　　　　　　　　　 　 ／ｌ￣￣レ^´―ｩ―――-＝ﾆ≧ ､
　　　　　　　　　　 　 　 ／＼}　 ／　　　´_∠￣￣:::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　 　 　 　 ／＼／／／:::::::::「￣　　　￣｀ヽ::::::::::::::::::::::）　　　　ｶﾞｼｬッ！
　　　　 　 　 　 　 ／＼／ /.／::::::::::／|　　　 「￣¨´｀V:::::::::::::／
　 　 　 　 　 　 ／　／　　「::::::::::::::〔＿」‐┐　 ＼__ｒ‐､.V::::::／＿＿
　　　　　　　.／￣ｦ＼　　.|:::::::::::::::::::::::「三ﾆ＝=--ｒ＾ヾ|￣ 「::::フ¨|:|＼　　　　　　……強がりを継続しよう。
.　　　　　 ／　 ／　／ 　 .|:::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::/::::l　!.｜|／::::::」:|　 ',
　　　 　 {二二ハ／　　／.|＼:::::::::::＿_{_　ｒｒｒｒｩ:ノ::::::,　l　|::::￣￣::::|　　ｌ　　　　　　まだ少しだけは……最強の兵士を演じよう。
　ｒ= ヘヘ::::::::::＼＼ ／　.｜::::＼／///＼＿_（_:::::／／　|:::::::::::::::::::| 　 |　 _
´::::/廴}_/ｽ::::::::::::〉´.＼ 　 |:::::::::::}///////////下､´　　.|:::::::::::::::::::|　　|　.! ＼　　　すまなかった、アレハンブラ。
::::/＼__У〈￣￣　...::::::::::イ￣¨フ//////////　´/￣￣￣￣￣￣｀　　|　.!　　＼
:/　 〈::::ムﾉ⌒ヽ..::::::::::/:::::::::／///////////＿./:::　　　　　　　厂厂了ヽ |　　　∧　　　依頼は当然……『受諾する』。
　　　 ｀¨´::::::::::::::::::::::/　 :::////////////∧//::::...　　　　　　 /:::::::::::::::::::::|　　 　 ∧
　　......:::::::::::::::::::::::::::/＼　 ＼///////////／:::::::::::::..... 　 　 /::::::::::::::::::::::::|　　',　　∧
...:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::＼　/￣￣￣￣￣::::::::::::::::::::::::... 　 /:::::::::::::::::::::::::::|　／　＼ ∧



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′　　::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 ￣￣￣￣〕:::::∠二＞､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ　〔厄下｀＜￣￣￣￣¨7_＞
　　　　　　　　　　　 ｒ―――ｭ_　 ＼:::｀””ヾミ:::＼　　 ｒ－/　　　　　『連れて帰ろう』。
　　　　　　　　　　　/:::/:::::::／¨＞､ｌ 厂￣＞ ､:::::::｀ー=マ{
　 　 　 　 　 　 　 /:::/:::::::::,⌒ｌ':::::／:::／: :　　 i＼＿ｒ－ｒ=ｩ　　　　　たとえ私が、我々ミレニアム部隊が傍に居れずとも、
　　　　　　　　　 /:::/:::::::::::l＝.ｌ／:::／: : : : : 　 ｌ＿ 〈:::::/:::/
　　　　　　　　　 |　|::::::::／:::／:::／: : : : : : : : : : : : ＞､ヽ '　　　　　　元居た場所に、お前とアメリ達を還そう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,,,,,,　- =｡ト　,,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:ﾟ,　　　~　　　　|　　日｀ .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!　　　　　 　 　 |　　~~　 i!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ii　　　　　 　 　 .|　　　　　|　　　　　貴方の『弱さ』は当艦にて受け止め、守りましょう。
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　　　　　 .|　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|　　　　　　同じ戦場におらずとも、私とアメリ達が貴方を守ります。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ii　　　　 　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i.i　 　 　 　 　 　 |　　　　　|―――――― ､　　　　　秘匿ファイルに該当会話と映像を保存。
　　　　　　　 //＞　,,__　　　　　　|.|　　　　　 　 　 .|　 _, ＜´ ∨ﾟ.　 , -､　ﾟ　　 ∨
　　 　 　 　 //　　　 / ｀７ｚ､,_　　| |　｡　　　　　｡ 斗''',　　　　 ∨　i!::ﾏ,:::}　　　 ∨　　　　消去は致しません、ご理解を。
　　　　　　//　　_,,､ｲ　 //､_,,,ﾆ=-マﾄ,　　　　　 ,∧ 　 ',,,__　 　 ∨　｀Yイi!　　　 ∨
.　　　 　 //　　./　　　//::::::::::::::_,,,{ r,,|　　　　　| (/}　　　 ',　　　∨　　ﾏﾑ　　 　 ∨
　　　　 //.　　/ _,斗ｲ/'"´,'　　,'ゝ､ﾏ;;|ヽ (ゞ) /:|i!Kﾑ_　　　',　 　 .∨ 　 　 　 　 　 ∨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _-=ニ=-　､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／´　　　 〈＞.､ ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 , -─‐ ､ 　 　 /:7＼_,r─ ､ ＼:::＼ へ
　　　　　　　　　　　/∧ﾏ77∧　　 Уﾍ　{ﾄﾟ､　 _ヽ　ヾ-ヽ､ ∨
　　　　 　 　 　 　 ∧〉∧∨/∧_∠ |∧へ=-7〈 ヽ≧z､、　＼＼
　　　　 　 　 　 　 ﾄ ∨／≧ ￣　ヾ::＼}､　ヽへ_/　　　￣ r- ﾆ'
　　　　　　　　　__」､//／ﾆ'∧_　 - <:::::::ヽ〈　7 ヽ＼　　 /　　　　　　アメリには見せてくれるなよ。
　　　　　　　　//≧_ヾ＜￣ '∧〈ヽjヽ>::::::::弋＞､　＼ヽfヽ、
　　　　　　　 /〔::::::/　 ＼ヽ／∧≠¨ヽ∨::::::::::≧-ヽ_厶ﾍ:'∧
　　　　　 　 / /ヾ´　 ノ､ _>､:::::∧＼ﾆノヾ::::::::／::}: : :i!　 |::'∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　 　 　 / /::::/／ ヽ/　　 >=ヾ＼､_　　＼:::::::/:_:ノ;!　 ﾄ､::∧　　　　　　　　　　　　　　　　　／へ　＼　　　　＜『アメリにだけ』開示するでは如何でしょう。
　　　　　　i　,ヾ/／:::> {__　<:::::::::〉､/＼ヽ　　ヾヽ≠.ｲ 　 |､ ヾ`＿_　　　　　　　　　　　 　 　 //＼　＼　＼
　　　　 　 |　 ／:::／／:::::::> ¨／::::7＼/ヽ＼　　∨:∧　.ﾉ:.:ヽ/≧ヽ_ﾆ=　_　　　　　　 　 　 .// :::::::＼　＼　＼
　　 　 　 /ﾄ/::::／／｀¨¨ ´ ／:::::::/　＼ヽ/≧ヾｰ{二ﾆf:.:/ヾ彡≦ｰ ゝ-<　　=-　__　　　　 //:::::::::::::::::＼　＼　＼　　　　　……ハルゼイ達には無しだぞ。
　 　 　 _,ﾊｰへ∠＿′　イ::::::斗へ､　/ /≧-┘厂:.:/／　　 ヾ: : : : : : : :≧-　_/ヾﾆ≧xzz､:::::::::::::::::::::::::＼　＼　＼
　　ﾊイj:|L/:::::::::ヾ/=-ﾍ:.／_　　-‐　≧'　_<フ／斗'7　 　 　 　 `ー---=　:_: : :ﾊ::::::::;三二二二ﾌ ::::::::::::::::::＼　＼　＼
　　! ∨／二ヾ:::::::{　 　 ∨斗≦￣ヾ￣¨ヾ三三ｱ /　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣　｀ヾ＞､(/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　＼　＼　　＜了解しました。
　　∨ﾍ {,r=､∧「 ヾ:,　　 .〉､-=-ヾー^ヽ ＼｀¨二イ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀¨′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　＼　＼

　 　 |　　　　　　　　∨,　　　∨,　　|:.:.:.:. : : : : : . : . : . : . : .|
　　　|　　　　 　 　 　 〉、、 　 ∨,　 l:.:.:.:. : : : : : . : . : . : . : .!
　 　 .|　　　　　　 　 /　∨二二ヽ,　 !:.:.:.: : : :r-､: . ,.｡*'"! /
　　　 !　　　　　 　 /　　//XxXｘ∨, 」:.:.:.:.ィ==＝'r-　r.､l/　　　ｺﾂﾝ……
　　　 L_　 　 　 ／＿∠/XxXxXx∨ |:.Y: :|_　　　|:._', !:〉〉
　　　 |::::ヽ　 ／xXxXxXxXxXxXxx∨:.:.|: :|:. ',　　|// |'/
　　　 |::::::::∨xXx／￣￣　「￣l￣ 二ヽ:L」/７＿r‐ ､厶┐　　　　　……まさか、アレハンブラに弱みを握られるとはな。
　　　 ー-=ﾍXｘ7　「　|　　 「￣|　 |:ヽヽ',三三三ゝ_ﾉ斗へ
　　 　 　 　 .{X7　 「:::.l 　 └‐┘　l:./:７.「:.:.: : :ヾ¨　　 :.　 ∨　　　　　だが、良いだろう。
　 　 　 　 　 ∨　　L　-========-ヽ'　.|:.:.:. : : : ヽ.　　 :._　∨
　　　　　 _rｭ/　／／ヽ‐￢.¨¨¨¨Τ Yﾍ､|:､:.:.: : : : :j: .二: ､ヽ ∨　　　　失敗に『死』以外があるのも、悪くはない。
　　　　 /:.:.:.:l／ﾆ〈　 　 ∨∧　　 |　 |　Ⅵ:.:.､: : ／: . : . :_._', ＼ヽ
　　　　 |:.:.:.:.|ニべﾍ　　　∨∧　 .|　 |　 |:r┐: :_:　-=ﾆ三三ヽ_」_|　　　　達成に『生還』以外が残るのも、偶には良いモノだろう。
　　　　 |:.:.:.:.!/　　 ＼.　 　 〉-─┴-､　/:「 |／三三三三三/　l|
　　　　 |:.:. ∥　}　　　ヽ_∠三三三三ヽｲl　!:＼三三ﾆ=‐￢　　l|
　　　　 |:.:.∥　/=-　__∠三／「￣￣「ヾzzz>､:::::::::「:::::l: : : :',.　 l|
　 　 　 j-┴‐/　　 　 ￣￣|　 ､　　　|　 |　　 ∨≧､:::::l: : : : '／l!
　　　 /　/:::: l 　 　 　 　 　 ｀∨二二二〈 　 　 ∨/∧:ｨ,.｡*'":::７
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　　　　　　　　 ｀ ー----=====<ニニ'===--─　´

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　 　 　 |　......|　| | 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　lilil.　　　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　| |　|......　|
　 　 　 |　......|　| |　　　　　　　.＿ ／　　　　 　　　　　|ili|.　　　 　 　 　 ＼ ＿　　　　　　　 | |　|......　|
二二二i　　 .|　| |　 　 　 　.／ .／　 　 　 　 　　　　　|ili|.　　　　　　 　 　 ＼. ＼.　 　 　 　| |　|. 　　i二二二
　 　 　 |　......|　| |　　.＿ ／ .／　 　 　 　 　 　　　　　|ili|.　　　　　　 　 　 　 ＼. ＼ ＿　　.| |　|......　|
　 　 　 |　......|　| | .／ ／ .／　　　　 　 　 　 　　　　　|ili|.　　　　　　　　　 　 　 ＼. ＼ ＼. | |　|......　|
　 　 　 |　......|　| |´　,　 ／　　　　　　　　 　 　　　　　,|ili|,　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼ 　,　｀| |　|......　|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿__
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　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　// 　 |＿|川＿j:::l:::::::::::l| |l/////`ﾄ､＿|川＿|川ﾙ∨　∧ 　 ＿ f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　//　　//┌ ===∧:j:::::::::::l| |ｌ:::;;;::://ｌ:::}====┐ 　 　 ∨　∧¨　　 |　　 お待ちしておりました。　　　 |
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　　　　　　　　　　　　/　　// 　 //　 ／ﾍl三三＼:ｌ////l| |l/////､三三三l/＼　　/ ￣￣￣ 　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
二二二二二二二ニニニニニﾆﾆﾆﾆヽ三ミ 、.／＼///,||///,/:::::ﾊヽ 彡三／.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ニニ　  |　そして『お待たせして申し訳ありません』、 |
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＼三ィ〉::::)ｰ＼/,lj/／'ﾞ:::::::圦}､三／　　　　　 　 　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　＿＿＿ -- ─── ¨ 　 　 　 ＞ ／_/:::}ﾉミ=x::::ー'::zﾆ彡::{::::ﾄ､＼_＜￣￣￣¨ ───
¨￣￣　　＼　　　　 　 　 　 ＼　 ＿r=T゛::/::::::::＼＞x二二x＜;;;;;;l:::!::::ヽ}:|二‐-､_　　　　　 ／
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　　　　 　 　 　 　 ＞ ´　　　 ﾉ　):::::ｌ::|:::乂ヽ::::/ｉ＼/:::{､ヽ　'/}!:::／:::|::／:ノ::::::::::::::::::〈　丶 〉 ｀ 　  乂＿＿＿＿ノ
　　　　　　　 ＞ ´　　　　　 /／::::＞゛:::／Xヽ{::!::::::ヾ:/..!　　j::l!:::::::::ﾉ!:ｲ{.｀ヽ:::::::::::::::::::>／ {ヽ　 　 ｀ ＜
　　　　 ＞ ´　　　　　　　／＞'ﾞ´i:::l:::::/.X.....Xl::!＼:::/.......ー.i....l!::／:::|::l:|.X./.}:::::::::::／::::／::.＼}
　 ＞ ´　　　　　　　 r‐_／z=三x{:::l:::圦.....X.ノﾘ::::／............ノ......l!::::::::::!:lj...X乂:::::::/:::::／::::/::::::::..-ヽ､　x
＝=z..-―､　　 _.x＜-‐′:::::::::::::::ヾ!ノ:j/77／ｉ::i:∧.......／...........ﾉ:::::::::!|::ヽ{ `､:::／::::/:::::::/x＜:::::::::::／:::::::::
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　　　　　　　　 　 ,.｡*7-┬-　 _¨　　 ＼
　　　　　　　　 イf_..斗:::::::;;;;;;;;::=-.....＿　　　, -===-
　　　　　　　　f:::::::::/=-'´ 　 ﾉ ￣￣!!:::ﾄ､! /　　_　-､ ヽ
　　　　　　　　 ＼:::|　_　-v'　　　　 ,ﾘオ_∨, ┐r≦ヽ〉　∨
　 　 　 　 　 　 　 ｀l｀ _,,..-､_　-= ¨／＿∠ヽ'　ﾍ:.;. ﾍ〉　 ∨　　　　　　　先祖との会話は弾んだか？ボンドルド。
　　　　　　　　　　　Уrュ7´_　 ／／　　┌‐t､　　∨∧.　 ∨
　　　　　　　　　　　{ 〈。´ﾟﾍ У／ _　-ｭ_」===＼_　∨∧.　 ∨　　　　　　家族というモノは私には解らんが……
　　 　 　 　 　 　 　 ∨〉、　ﾟ〉､ ／へ　|　 └r┬'　｀}＼ 　 　 ∨
　　　　　　　　　　　　｀ｱ¨ベ:.ｲ {: : : : ]ﾍ　 r┴ﾍ.　 ﾉ/: :ヽ　 　 〉　　　　　『畏敬の有る先達』というのなら、解るぞ。
　　　　　　 　 　 　 　 j '　　∧! `ｰ≦-‐:∨「冂l|／へ:_:/|_ 　 〈
　　　　　　　　　　　_/ 　 ／ ∧　　ゝ:_:／:| l.|:::|| l:､: : /　|::＼　ヽ
　　　　　　　　　　//　／　 /::::ﾍ　　　＼:_| l.|:::|| |:_:У　/|＼::ヽ_」



　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,....-―.､
　　　　　　　　　　　　　　　 {::i~二i:::|--n- ､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,!:j´-‐:!::廴.!ｌ:::.. 丶
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ,.ｨ::∩i‐-::､::｀ヽ::::...ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 / ／:::|::i! |:ｌ:::::::::::ヽ:::::ヽｨ⌒ﾞj
　　　　　　　　　　　　 ' :ｉ:::::::::|::i! |::!:::::::::::::‘，:::∨¨(,.､
　　　　　　　　　　　　j　l::::::::::|::i! |::ｌ:::::::::::::::::〉:::/:://ｭﾊ
　　　　　　　　　　 　 i! :|:::::::::::!:ｉ! l:::ｌ:::::::::::;ｨ{／(:::{({i二!}　　　　ええ。
　　　　　　　　　　　 j ﾄ∧:::::::::ｌ::ｉ! l:::ｌ::::::://ヽ:::::ﾊ;Ⅶァﾉ
　　　　　　　　　　　 | {//i'＼::::ｌ::ｉ! l:::ｌ／////}::::∧ゞ¨　　　　　アナタに『言いたいコトがあるなら用意しておけ』と
　　　　　 　 　 　 　 乂 ∧'//ヽｌ::ｉ! l:::ｌ/////j::::/ヽ='′
　　　　　　　　　　　　　ヽ∧///ｌ::ｉ! l:::ｌ'//／:::/:;::':j!i¨ ‐-､　　　言われたおかげで、素晴らしい会話となりましたよ。
　　　　　　　　　　　　　　 {::::ヽ//ｌ:ｉ! l:::ｌ'/::::／;:'::ノ::i!..::....　｀ｉ-､
　　　　　　　　　　　　　／´.＞x＼!::!j::ﾉ'／:;::'／::::::i!:::::::::::: i::::i!｀ヽ､　　　曽祖父、曾祖母両名の救助と助言、感謝いたします。
　　　 　 　 　 　 　 r‐'ﾞ　.:::::i!:::＼＞--.':::::{／:::::::::/i!::::::::::: i::::i!::::....ｉ }¨)
　　　　　　　　　／i! i .:::::::::i!ヽ:::::::::ｰ-‐::'::::::::_;x＜::i! ::::::::::ｉ:::i!::::::::j!:i!::i!｀ヽ､
　　　　　　　 ,r'i　..i!::ｉ:::::::::::i!:::::`ｰ-::::::::::_;x＜:::::::::::i! :::::::ノ::j!:/ヽ/::i!::i!:..`.ｰ _¨ - ､
　　　　　　／i! ｌ.::::i!::i:::::::::::i!､:::::::::::::"¨¨::::::::::::::／::i! r'ﾞ::∠i{o:_:o:::ﾉ::i!::::::::::::::/:.ヽ:..'.

　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_　　　　　　　＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　／_:::::ｉ　　-　二三――- ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　 i::/ _i::::|′／--　　　_＿ヽ:::丶::｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 j::jｲｱ:::j_ /　　　　.:::::::::::::::￣ｰ::::}―┴‐-､
　　　　　 　 　 　 　 　 /:::{/:::::: ｏ｀ヽ､ ／o:::::::::-=二-――<::::ﾉ¨´
　　　 　 　 　 　 　 　 ,::ｨ::::i-―- ､　ｏ＼　 ／示ミヽ::x＜二ﾉ´~二ヽ-‐
　　　　　　　　　　　　j　ｉ:::j　　　　 ヽ　　Y //ィiｲム ｉ二ニ/_斗／
　　　　　　　　　　 　 ｉ　|:::ｌ　　　　　/.::::://={ i!ゝ／ｨlﾆ_-ｲi::::::::j
　　　　　　　 　 　 　 |　|:::{　　　　 ,′:::j! {ﾆゝ=ﾆ＝‐}二//:::::::′　　　　ああ、それと曽祖父はともかく、
　　　　　　　 　 　 　 !　|:::l　　 　 /i:::::::乂_ｰ-ﾆ二二ﾆ¨ノ:::::::::′
　 　 　 　 　 　 　 　 {　 !:::ｌ　　／:::乂_::::::::::￣ ｉ{￣￣::::::::::::,斗　　　　　『曾祖母』の事は伝えていないので、お願いしますね？
　　　　　　　　　　　 ‘，‘，::， {::::::.:.:.:.:.:.:.￣} o ｌ!-..― 77／　|
　　　　　　 　 　 　 　 ‘，‘，::，!:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ　 ｌ}::::::///′　 .|　　　　　　私の過去では聞く限り、相当大変な目に遭ったそうで。
　　　　 　 　 　 　 　 　 ‘，‘，:::，::::::.:.:.:.:.:.:.:ﾉο}ゝ'///　　／.|
　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼:::＼:::::.:.:.／　／////　 ／／.!　　　　　　世界線といいますか、違う過去なので大丈夫なのですが……
　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼:::＼/　 ／///／:　/／ ／|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＼::::} ////／:::　ノ/　/:.:.:.:ｌ　　　　　　ソレが気になって私が生まれないでは、もしかすると、ですので。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヾ〈＞'入／／::-二-‐′:.:.:.:',



　　　　　　　　　　　　　　　　　　／)　　／)
　　　　　　　　　　　　　 　 ／ｌ￣￣レ^´―ｩ―――-＝ﾆ≧ ､
　　　　　　　　　　 　 　 ／＼}　 ／　　　´_∠￣￣:::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　 　 　 　 ／＼／／／:::::::::「￣　　　￣｀ヽ::::::::::::::::::::::）
　　　　 　 　 　 　 ／＼／ /.／::::::::::／|　　　 「￣¨´｀V:::::::::::::／
　 　 　 　 　 　 ／　／　　「::::::::::::::〔＿」‐┐　 ＼__ｒ‐､.V::::::／＿＿　　　　　　お前が居なくては『我々の』使命が達成できんからな。
　　　　　　　.／￣ｦ＼　　.|:::::::::::::::::::::::「三ﾆ＝=--ｒ＾ヾ|￣ 「::::フ¨|:|＼
.　　　　　 ／　 ／　／ 　 .|:::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::/::::l　!.｜|／::::::」:|　 ',　　　　『ＢＢ』があればどうにでもなるとしても……
　　　 　 {二二ハ／　　／.|＼:::::::::::＿_{_　ｒｒｒｒｩ:ノ::::::,　l　|::::￣￣::::|　　ｌ
　ｒ= ヘヘ::::::::::＼＼ ／　.｜::::＼／///＼＿_（_:::::／／　|:::::::::::::::::::| 　 |　 _　　　それでは、『ＢＢの行動の結果』に成ってしまう。
´::::/廴}_/ｽ::::::::::::〉´.＼ 　 |:::::::::::}///////////下､´　　.|:::::::::::::::::::|　　|　.! ＼
::::/＼__У〈￣￣　...::::::::::イ￣¨フ//////////　´/￣￣￣￣￣￣｀　　|　.!　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′　　::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 ￣￣￣￣〕:::::∠二＞､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ　〔厄下｀＜￣￣￣￣¨7_＞
　　　　　　　　　　　 ｒ―――ｭ_　 ＼:::｀””ヾミ:::＼　　 ｒ－/　　　　　私と『ＢＢ』に全てを押し付けてくれるなよ？
　　　　　　　　　　　/:::/:::::::／¨＞､ｌ 厂￣＞ ､:::::::｀ー=マ{
　 　 　 　 　 　 　 /:::/:::::::::,⌒ｌ':::::／:::／: :　　 i＼＿ｒ－ｒ=ｩ　　　　　『ハートマン』。
　　　　　　　　　 /:::/:::::::::::l＝.ｌ／:::／: : : : : 　 ｌ＿ 〈:::::/:::/
　　　　　　　　　 |　|::::::::／:::／:::／: : : : : : : : : : : : ＞､ヽ '



　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,....-―.､
　　　　　　　　　　　　　　　 {::i~二i:::|--n- ､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,!:j´-‐:!::廴.!ｌ:::.. 丶
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ,.ｨ::∩i‐-::､::｀ヽ::::...ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 / ／:::|::i! |:ｌ:::::::::::ヽ:::::ヽｨ⌒ﾞj
　　　　　　　　　　　　 ' :ｉ:::::::::|::i! |::!:::::::::::::‘，:::∨¨(,.､　　　　　　おやおや。当然ですよ、『ポーター』。
　　　　　　　　　　　　j　l::::::::::|::i! |::ｌ:::::::::::::::::〉:::/:://ｭﾊ
　　　　　　　　　　 　 i! :|:::::::::::!:ｉ! l:::ｌ:::::::::::;ｨ{／(:::{({i二!}　　　　　 貴方には頼りっぱなしですのでね。
　　　　　　　　　　　 j ﾄ∧:::::::::ｌ::ｉ! l:::ｌ::::::://ヽ:::::ﾊ;Ⅶァﾉ
　　　　　　　　　　　 | {//i'＼::::ｌ::ｉ! l:::ｌ／////}::::∧ゞ¨　　　　　　 私は私の責務を全うしますとも。
　　　　　 　 　 　 　 乂 ∧'//ヽｌ::ｉ! l:::ｌ/////j::::/ヽ='′
　　　　　　　　　　　　　ヽ∧///ｌ::ｉ! l:::ｌ'//／:::/:;::':j!i¨ ‐-､　　　　　　　　　……。
　　　　　　　　　　　　　　 {::::ヽ//ｌ:ｉ! l:::ｌ'/::::／;:'::ノ::i!..::....　｀ｉ-､
　　　　　　　　　　　　　／´.＞x＼!::!j::ﾉ'／:;::'／::::::i!:::::::::::: i::::i!｀ヽ､　　　　…………。
　　　 　 　 　 　 　 r‐'ﾞ　.:::::i!:::＼＞--.':::::{／:::::::::/i!::::::::::: i::::i!::::....ｉ }¨)

　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_　　　　　　　＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　／_:::::ｉ　　-　二三――- ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　 i::/ _i::::|′／--　　　_＿ヽ:::丶::｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 j::jｲｱ:::j_ /　　　　.:::::::::::::::￣ｰ::::}―┴‐-､
　　　　　 　 　 　 　 　 /:::{/:::::: ｏ｀ヽ､ ／o:::::::::-=二-――<::::ﾉ¨´
　　　 　 　 　 　 　 　 ,::ｨ::::i-―- ､　ｏ＼　 ／示ミヽ::x＜二ﾉ´~二ヽ-‐
　　　　　　　　　　　　j　ｉ:::j　　　　 ヽ　　Y //ィiｲム ｉ二ニ/_斗／
　　　　　　　　　　 　 ｉ　|:::ｌ　　　　　/.::::://={ i!ゝ／ｨlﾆ_-ｲi::::::::j
　　　　　　　 　 　 　 |　|:::{　　　　 ,′:::j! {ﾆゝ=ﾆ＝‐}二//:::::::′　　　　　────私は、私の理論で失敗を犯しました。
　　　　　　　 　 　 　 !　|:::l　　 　 /i:::::::乂_ｰ-ﾆ二二ﾆ¨ノ:::::::::′
　 　 　 　 　 　 　 　 {　 !:::ｌ　　／:::乂_::::::::::￣ ｉ{￣￣::::::::::::,斗　　　　　　 理論は合っていても、材料が足りないと気づかなかった。
　　　　　　　　　　　 ‘，‘，::， {::::::.:.:.:.:.:.:.￣} o ｌ!-..― 77／　|
　　　　　　 　 　 　 　 ‘，‘，::，!:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ　 ｌ}::::::///′　 .|　　　　　　 そのせいで、こうなったのですから。
　　　　 　 　 　 　 　 　 ‘，‘，:::，::::::.:.:.:.:.:.:.:ﾉο}ゝ'///　　／.|
　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼:::＼:::::.:.:.／　／////　 ／／.!　　　　　　……だというのに、わたしは、『幻影』で……
　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼:::＼/　 ／///／:　/／ ／|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＼::::} ////／:::　ノ/　/:.:.:.:ｌ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヾ〈＞'入／／::-二-‐′:.:.:.:',



　　　　　　　　　　　　　_　-─,=､‐
　　　　　　　　 　 ,.｡*7-┬-　 _¨　　 ＼
　　　　　　　　 イf_..斗:::::::;;;;;;;;::=-.....＿　　　, -===-　　　　　　　知っているさ。
　　　　　　　　f:::::::::/=-'´ 　 ﾉ ￣￣!!:::ﾄ､! /　　_　-､ ヽ
　　　　　　　　 ＼:::|　_　-v'　　　　 ,ﾘオ_∨, ┐r≦ヽ〉　∨　　　　私は全ての者の『幻影』に接続し、起こしたんだ。
　 　 　 　 　 　 　 ｀l｀ _,,..-､_　-= ¨／＿∠ヽ'　ﾍ:.;. ﾍ〉　 ∨
　　　　　　　　　　　Уrュ7´_　 ／／　　┌‐t､　　∨∧.　 ∨　　　イオが犬と戯れていたことも、リナイが私に追いかけられていたことも。
　　　　　　　　　　　{ 〈。´ﾟﾍ У／ _　-ｭ_」===＼_　∨∧.　 ∨
　　 　 　 　 　 　 　 ∨〉、　ﾟ〉､ ／へ　|　 └r┬'　｀}＼ 　 　 ∨　　レイがビリー達と対峙し、お前が……アメリと戦ったことも、知っている。
　　　　　　　　　　　　｀ｱ¨ベ:.ｲ {: : : : ]ﾍ　 r┴ﾍ.　 ﾉ/: :ヽ　 　 〉
　　　　　　 　 　 　 　 j '　　∧! `ｰ≦-‐:∨「冂l|／へ:_:/|_ 　 〈
　　　　　　　　　　　_/ 　 ／ ∧　　ゝ:_:／:| l.|:::|| l:､: : /　|::＼　ヽ

　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,....-―.､
　　　　　　　　　　　　　　　 {::i~二i:::|--n- ､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,!:j´-‐:!::廴.!ｌ:::.. 丶
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ,.ｨ::∩i‐-::､::｀ヽ::::...ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 / ／:::|::i! |:ｌ:::::::::::ヽ:::::ヽｨ⌒ﾞj
　　　　　　　　　　　　 ' :ｉ:::::::::|::i! |::!:::::::::::::‘，:::∨¨(,.､
　　　　　　　　　　　　j　l::::::::::|::i! |::ｌ:::::::::::::::::〉:::/:://ｭﾊ
　　　　　　　　　　 　 i! :|:::::::::::!:ｉ! l:::ｌ:::::::::::;ｨ{／(:::{({i二!}
　　　　　　　　　　　 j ﾄ∧:::::::::ｌ::ｉ! l:::ｌ::::::://ヽ:::::ﾊ;Ⅶァﾉ
　　　　　　　　　　　 | {//i'＼::::ｌ::ｉ! l:::ｌ／////}::::∧ゞ¨
　　　　　 　 　 　 　 乂 ∧'//ヽｌ::ｉ! l:::ｌ/////j::::/ヽ='′
　　　　　　　　　　　　　ヽ∧///ｌ::ｉ! l:::ｌ'//／:::/:;::':j!i¨ ‐-､
　　　　　　　　　　　　　　 {::::ヽ//ｌ:ｉ! l:::ｌ'/::::／;:'::ノ::i!..::....　｀ｉ-､
　　　　　　　　　　　　　／´.＞x＼!::!j::ﾉ'／:;::'／::::::i!:::::::::::: i::::i!｀ヽ､
　　　 　 　 　 　 　 r‐'ﾞ　.:::::i!:::＼＞--.':::::{／:::::::::/i!::::::::::: i::::i!::::....ｉ }¨)
　　　　　　　　　／i! i .:::::::::i!ヽ:::::::::ｰ-‐::'::::::::_;x＜::i! ::::::::::ｉ:::i!::::::::j!:i!::i!｀ヽ､



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _-=ニ=-　､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／´　　　 〈＞.､ ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 , -─‐ ､ 　 　 /:7＼_,r─ ､ ＼:::＼ へ
　　　　　　　　　　　/∧ﾏ77∧　　 Уﾍ　{ﾄﾟ､　 _ヽ　ヾ-ヽ､ ∨
　　　　 　 　 　 　 ∧〉∧∨/∧_∠ |∧へ=-7〈 ヽ≧z､、　＼＼
　　　　 　 　 　 　 ﾄ ∨／≧ ￣　ヾ::＼}､　ヽへ_/　　　￣ r- ﾆ'　　　　お前が、私とアメリの事でそれ程まで傷ついているとは知らなかった。
　　　　　　　　　__」､//／ﾆ'∧_　 - <:::::::ヽ〈　7 ヽ＼　　 /
　　　　　　　　//≧_ヾ＜￣ '∧〈ヽjヽ>::::::::弋＞､　＼ヽfヽ、　　　　　　皆の事に責任を感じた事は解っていても……
　　　　　　　 /〔::::::/　 ＼ヽ／∧≠¨ヽ∨::::::::::≧-ヽ_厶ﾍ:'∧
　　　　　 　 / /ヾ´　 ノ､ _>､:::::∧＼ﾆノヾ::::::::／::}: : :i!　 |::'∧　　　　　アメリやゲイン達の事でそこまで、嘆いていたとは解らなかった。
　　　 　 　 / /::::/／ ヽ/　　 >=ヾ＼､_　　＼:::::::/:_:ノ;!　 ﾄ､::∧

　(＼ヽ　　　　　　　　　___
⌒＼＼　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:｀丶「＼
:i:i:i:i:i∨⌒＼_/:i:ir===ミx:i:i:i:i:i:}}h､}
:i:i:i:i:i:i}r=ミx(:i:i:i:i:i:i:ヽ⌒ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i}
:i:i:i:i:i:i}(_)⌒ヽ:i:i:i:i:iノ:i:i:i:i}}:i:i:i:i:i:i:ir}
:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:ﾑV :i:i:i:i:i:i:∥:i:i:i:i:i:i; ′　　　……私には友人は少ないのでね。
:i:i:／ﾑi:i:i:i:i:i:i:ﾑゝ===彡/ i:i:i:i:i//
イ:i:i:i:iﾑ:i:i:i:i:i:i:i:}V乂:i:i:〈:i:i:i:i:i://
:i:i:i:i:i:i:i:ﾑ⌒rヽ:i:i:＼:i:rミ＼／ '
:i:i:i:i:i:i:i:i ﾑ:i{{ }}:i:i:i:i:i＼) ヽイ
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾑゝ':i:i:i:i:i:i:i〈



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　____
　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,..　-‐| 厂 |,、
　　　　　　　　　　　　　 　 ／＞:/:i:＞-‐‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　/＞､i:/:i:/:i:i:i:i:i: i:i:i:i:.
　　　　　　　 　 　 　 　 /´:i/人:i:〈:i:､i:i:i:i: i:i:i:i:!
　　　　　　　 　 　 　 　 ＼人/7:i/7:i:＼:ｉ i:i:i:iﾊ　　　その友人にとって、大切な人達を私が全て消してしまったと思えば……
　　　　　　　　　　　　　 _/ゝｰ匕ノ:i:i:i:i:i:ｉ i:i:i:i/
　　　　　　　　　　　 ／＞､ﾆ＼人:i:i:i:i:i:i' i:i: ′　　　　私とて、こうもなります。
　　　　　　　　 　 ／::::::::::::::＼ﾆニ＼:i:/ .:i/
　　　　　　　 ,､イ-‐=＝=ｰ-:::::＞､ /｀¨¨´
　　　　 　 ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-_:::人
　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-_:::::＼
　　　 　 _,-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／⌒＞､- _:::::＼
　　　　 _-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼::::::::::＼
　　 　 _ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ}:j>'´⌒ヽ
　　　 _'-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{:::＼⌒

　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_　　　　　　　＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　／_:::::ｉ　　-　二三――- ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　 i::/ _i::::|′／--　　　_＿ヽ:::丶::｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 j::jｲｱ:::j_ /　　　　.:::::::::::::::￣ｰ::::}―┴‐-､
　　　　　 　 　 　 　 　 /:::{/:::::: ｏ｀ヽ､ ／o:::::::::-=二-――<::::ﾉ¨´
　　　 　 　 　 　 　 　 ,::ｨ::::i-―- ､　ｏ＼　 ／示ミヽ::x＜二ﾉ´~二ヽ-‐
　　　　　　　　　　　　j　ｉ:::j　　　　 ヽ　　Y //ィiｲム ｉ二ニ/_斗／
　　　　　　　　　　 　 ｉ　|:::ｌ　　　　　/.::::://={ i!ゝ／ｨlﾆ_-ｲi::::::::j
　　　　　　　 　 　 　 |　|:::{　　　　 ,′:::j! {ﾆゝ=ﾆ＝‐}二//:::::::′　　　　エゼキエルを私が管理する実験艦に選んだのも……。
　　　　　　　 　 　 　 !　|:::l　　 　 /i:::::::乂_ｰ-ﾆ二二ﾆ¨ノ:::::::::′
　 　 　 　 　 　 　 　 {　 !:::ｌ　　／:::乂_::::::::::￣ ｉ{￣￣::::::::::::,斗　　　　　　アメリの事があるからかもしれません。
　　　　　　　　　　　 ‘，‘，::， {::::::.:.:.:.:.:.:.￣} o ｌ!-..― 77／　|
　　　　　　 　 　 　 　 ‘，‘，::，!:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ　 ｌ}::::::///′　 .|　　　　　　　ウロボロスの時に起用したのは、
　　　　 　 　 　 　 　 　 ‘，‘，:::，::::::.:.:.:.:.:.:.:ﾉο}ゝ'///　　／.|
　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼:::＼:::::.:.:.／　／////　 ／／.!　　　　　　戦闘艦であり、実験艦であり、全てに都合がよく……
　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼:::＼/　 ／///／:　/／ ／|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＼::::} ////／:::　ノ/　/:.:.:.:ｌ　　　　　　何かを掛けるならば、この船にしようと思ったからでしょうか。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヾ〈＞'入／／::-二-‐′:.:.:.:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 (ｰ-／:::／:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:∧　　　　　もしかしたら。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〉"::::::(.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.＞

　　　　　　　　　　　　　　　 /　　//==================================∨ ..∧
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,....-―.､// 　 |＿|川＿|川＿|川＿|川＿|川＿|川＿|川ﾙ∨　∧ 　 ＿＿ , - ─── , - ─────-,
　　　　　 　 　 　 　 　 {::i~二i:::|--n- ､ ┌ ========================┐ 　 　 ∨　∧¨　 　 //　　 　 　 //　　　　 　 　 　 //
　　　　　　　　　　　　  ,!:j´-‐:!::廴.!ｌ:::.. 丶　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 .∨ ..∧ 　 .//　　　　　 //　 　 　 　 　 　 //
　　　　　　　　　 　 ／ ,.ｨ::∩i‐-::､::｀ヽ::::...ヽ　 l　l二l　l二l　l二l　l二l　l二l　|　　 　 　 ∨ ..∧ .//＿＿＿__.//＿＿＿＿＿＿//
　　　　　　　　　　/ ／:::|::i! |:ｌ:::::::::::ヽ:::::ヽｨ⌒ﾞj 三|三|￣￣￣|三|三 ＿＿＿ 　　/ ￣￣￣ ¨￣￣￣￣ ¨ ￣￣￣￣￣￣//
二二二二二二　' :ｉ:::::::::|::i! |::!:::::::::::::‘，:::∨¨(,.､ ﾆ.| ミ|　 　 　 |  ,ｨ ´/￣￣ﾞi　｀　r 、￣￣￣
　　　 　 　 　 　 j　l::::::::::|::i! |::ｌ:::::::::::::::::〉:::/:://ｭﾊ .| ミ|　　　　 ／i_l　i,――-}　　 l　l.＼　　　　ザッザッ……
　　　　＿＿＿  i! :|:::::::::::!:ｉ! l:::ｌ:::::::::::;ｨ{／(:::{({i二!} .¨¨i¨¨幵 /　　　 ,i-―― l, 　 ｀ﾞ´　∧ ── -- ＿＿＿＿＿＿＿
¨￣￣　　＼　  j ﾄ∧:::::::::ｌ::ｉ! l:::ｌ::::::://ヽ:::::ﾊ;Ⅶァﾉ　 ∧/幵 i　　 　 :|l　　 　 l|:　　　　.:i }　 ／　　　　 　 　 　 　 　 ／ ￣￣￣￣￣
.　　　 　 　　＼ | {//i'＼::::ｌ::ｉ! l:::ｌ／////}::::∧ゞ¨　 ∧∨　 _l　　 　 :|l　　 　 l|　　　　　ﾉ　　　　 ＿＿＿__　　　.／
.　　 　 　 　 　 乂 ∧'//ヽｌ::ｉ! l:::ｌ/////j::::/ヽ='′ ∧∨ﾆ / .!　　 　 |l　　 　 l|　　　 ,ｨ'}｀ヽ　　／,ｨ￣￣７ ゝ、　　　　　……アレハンブラには世話になる。
　　　　 　 　 　 　 ヽ∧///ｌ::ｉ! l:::ｌ'//／:::/:;::':j!i¨ ‐-､　, .-{　.|｀＞､__,|ト――-| ＿／ l |ﾆ}| .／／　　 .／／.ハ
　　　　　　　 ＞ ´　  {::::ヽ//ｌ:ｉ! l:::ｌ'/::::／;:'::ノ::i!..:,､＜　／}　.|ﾆ八　　￣￣￣￣´　 / i!ﾆij´ _ニニﾆ７／　〈_/i}　　　  f´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　 ＞ ´　　　 ／´.＞x＼!::!j::ﾉ'／:;::'／::::::／｀ー''"　/　 ヾﾐ__＼　　＿＿　　.／ ./¨´／　　／￣ヽ,　ii iｉ　|　　　  |　　  全くです。　　　 |
　 ＞ ´　　 　 r‐'ﾞ　.:::::i!:::＼＞--.':::::{／:::::::／　　　　 ／　 ／ ＼i　.￣{二二}￣.,r-ﾂ ／＿_／　　　　ﾊ　　 ./　　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿ノ
¨´　　　　  ／i! i .:::::::::i!ヽ:::::::::ｰ-‐::'::::::::_;x./　　　　 ／＿／　　 /.＼　[{￣￣}ｺ ,／／　〃./　　　　　　ﾊ　　l　  ｀ ＜　　　 .／
　　　　 ,r'i　..i!::ｉ:::::::::::i!:::::`ｰ-::::::::::_;x＜／､　　__／　　./　　　.∧　 .＼l､＿_,l／.／ﾞ￣ﾌ≦i＼＿,.　-―亠-､!　 ,r-　、  ＜´
　　　 ／i! ｌ.::::i!::i:::::::::::i!､:::::::::::::"¨¨:::::／ヽ/＼/〈.＼.　 〈　＿__/__,＞　　＿_,＞'i"｀￣´　／ヽ､／＼　ー　 ／￣｀ヽ　 ヽ
　 ／／i!:ｌ::::::i!::i　:::::/:::::｀::-:=:-‐_／　　/　　＼.＼＼　Yーr--イ==／´　　　 .｀ー''フ´　　／////＼＿/＼　　　 ＼__i',
 r'ﾞr'ﾞ:::::::i!:{＞-＜ﾞ ノ|＼::::::∠Yﾞ／　, ..-/　、　　＼.＼〉､i:::l .V　/／　　　　　　　 ／　　,／////////,ヽ{　　＼,_,_,／ ､_,}
 }::ヽ 　 〉..＼.／}i:l　|::::　`j l _〈_／´　_/　　ﾞ'　　　 ＼.＼＼　l //＿＿,,..　　＜"´　 ／////////////.∧　　　＼ ⌒　ハ
 j　〟＼lヽ／.ヽ.jｌ:l　|＼:::::i l　| |　|／./＼　　　＼　　.＼.＼＼{ {　　　　　　.,　＞ '"　//////////////.∧　　　　V　　 .ﾊ
′::::::::ﾞ:{!./.丶.ノ,′..|::∨::}､r,r-ｧｲ､/i＼ i＼)＼　　　 　 ＼.＼＼r-､―≦　＿＿＿_,{////////////////＼_　　 ∨ー-ii}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′　　::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 ￣￣￣￣〕:::::∠二＞､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ　〔厄下｀＜￣￣￣￣¨7_＞　　 ……頼むぞ、『友人』。
　　　　　　　　　　　 ｒ―――ｭ_　 ＼:::｀””ヾミ:::＼　　 ｒ－/
　　　　　　　　　　　/:::/:::::::／¨＞､ｌ 厂￣＞ ､:::::::｀ー=マ{　　　　　私も友人はそう多くないんだ。
　 　 　 　 　 　 　 /:::/:::::::::,⌒ｌ':::::／:::／: :　　 i＼＿ｒ－ｒ=ｩ
　(＼ヽ　　　　　　　　　___::l＝.ｌ／:::／: : : : : 　 ｌ＿ 〈:::::/:::/　　　　　減らすには、あまりにも少ない。
⌒＼＼　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:｀丶「＼／: : : : : : : : : : : : ＞､ヽ '
:i:i:i:i:i∨⌒＼_/:i:ir===ミx:i:i:i:i:i:}}h､}
:i:i:i:i:i:i}r=ミx(:i:i:i:i:i:i:ヽ⌒ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i}
:i:i:i:i:i:i}(_)⌒ヽ:i:i:i:i:iノ:i:i:i:i}}:i:i:i:i:i:i:ir}
:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:ﾑV :i:i:i:i:i:i:∥:i:i:i:i:i:i; ′
:i:i:／ﾑi:i:i:i:i:i:i:ﾑゝ===彡/ i:i:i:i:i//　　　　　こちらこそ、
イ:i:i:i:iﾑ:i:i:i:i:i:i:i:}V乂:i:i:〈:i:i:i:i:i://
:i:i:i:i:i:i:i:ﾑ⌒rヽ:i:i:＼:i:rミ＼／ '　　　　　　　今後とも頼みますよ。
:i:i:i:i:i:i:i:i ﾑ:i{{ }}:i:i:i:i:i＼) ヽイ
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾑゝ':i:i:i:i:i:i:i〈

.　　　　　　　 　 /　　　レ´:　:　:　:　:　:　､　　　　　 /
　　　　　　　　 /　　 ／　　―一´￣￣￣＼　　　 /
　　　　　　　厂＞-ｩ′:　:　:　:　:　:　:　:　:　 ＼　/
　　　　　　 / /:::::〔:　:　:　:　:　　　　　　　:　:　: ∨
　　　　　　,　,::::::::人:　:　:　:　　ｒ　―― - ､_　　.|
　　　　 　 i └‐┴┼───‐┴＜二二ヽ.└‐┤
　　　　 　 |　 ,乞}　＿＿＿　　.厂￣|ニニﾆヲ､┤　　　　フッ……。
　　　　 　 |　心」 「ⅣⅣⅣ）　/　 　 |　　 　 |　ｌヾ
　　　　 　 |　　　　込入入ﾉ､/ 　 　 .i.　　　 .|　| ﾊ
／￣￣￣|＼＿＿＿＿　　 ＼　　　|　　　　|　ｿﾉ
三≧､　　.|: : : : |:::::::::::::::::＼　　＼／￣￣￣ﾚ'
「￣￣￣￣ヽ__.ﾉ::::::::::::::::::::::＼_∠＿＿＿／:＼
|―――――ﾍ::＼::i!::::::::::::::::::/:::::::::::::::::l: :}＿＿l＿＿




　　　　　　　　　　　　　　 r"　ヽ:::::::::::.. ｀ヽ
　　　　　　　　　　　r―-r'　　　 ヽ:::::::::::.　 ヽ
　　　　　　　　　　 //￣|､ 　 　 　 ﾞ::::::::::::.　r:.ﾞ､　　　ｶﾞｼｬッ
　　　　......　　　　/: ー‐|ヘ､　r:::　 ﾞ:::::::::::::. _ ﾉ゛､
　　.....: : : : :>､..::::|::　　　|ヽ ｀ 'ｰ r　 x.　　ﾞ､　　 ﾞi r―-､
,､: : : : ::≠´　/::::|:::　　　|　ﾍ､ 　 　 　､ 　 　､　 .ﾉ/￣｀i i　　　　　──────今度の『マーヤー』はより一層手強い。
: : >"´／゛／:::::::|:,'＿＿｀r┐ヾ‐-廴＿r-―t_ﾃ´ ｀‐-.ｿ/
::::'　　ﾞ.／::::::::::::/::r一､:::ﾞl|　l 　ﾞ､ 　 　　　 　 /} 　 　　/　　　　　　作戦はどうだ。
7　 ／::::::::::::::::::::/: : : :ヽ/ i｀ヽ､ 　゛ｰ- _＿_ノ /.　　　/..
,!／-‐､:::::::::::::r丨: : : : :ﾞi　!::::､:｀ヽ　　｀广了 /:::::...　/::::::r::―､　　　技術的な打開策はあるか。
{_ .／　!､, -‐/ ,|: : : : : : i .|:::::::｀::､::＞､＿_ ./:::::::::/ /:::::::i::　　jﾍ
":::::｀＞‐-..亅　}: : : : : :ﾍ レヽ::::::::::::::::/　 　‐-r:::::::://､::!　　　 ﾞ|　　　　ｻﾞｯｻﾞッ……
rｰ､ 'ｰ- __r´⌒ｿへ:. : : ,-‐､ <::::ζ｀V　　　　/:::::::､'....../i ,-ﾍ.　｜

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-‐……‐-　 _　　 }{＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　- ::::::::::::::::::::::::::: ＼:::＼　}{　}{
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::／ ::::::::::: ＼::ヽ]{　}{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::_　-‐…<:::::::::::::::::::::::::::＼:::＼ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　个:::::::√::::::::::::):iハ::::::::::::::::::::::::::::::V:::::}{
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 V//∧:::::::＜:i:i:i:iﾉ::::＼:::::::::::::::::::::::V:ｉ:{ｌ
　　　　-‐…‐-　 ＿　　 　 　 　 }////≧=‐‐=彡':::::::::::):､:::::::::::::::::: V:{ｌ　　　　最後、『メムアレフ』まで……
　 ／::::::::::::::::::::::::::::::＼＼ニ=‐=入'/////////////／:::::＼:::::::::::::::::}ｉ{ｌ
<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼＼:::::::::::::＼{ニニ＼ ///∥::::::::::::::＼:::::::::::,'ﾘ　　　　いえ、せめて嘆きの胎の最終層と思われる
:::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V∧:::::::::::::::＼ニニ}'//,∥::::::::::::::::::: `､:::://
:::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V∧:::::::::::::::::[＼ﾆﾉ//∥::::::::::::::::::::::::::∨/　　　　　『第６層圏』の攻略の後に出したかったのですが……仕方がありません。
:::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::'//, ::::::::::::: [:i:i:i＼///＼::::::::::::::::::::::://
::::／￣￣＼:::::::::::::::::::::::::::::::'//}::::::::::::::::[:i:i:i:i:i:i＼//∧::::::::::::::: //　　　　　　　虎の子を出しましょう、新技術も出します。
‐ニニニニﾆ}::::::::::::::::::::::::::: }//}::::::::::::::::[:i:i:i:i:i:i:i:i:∨/∧:::::::::, ', '
ニニニニﾆﾌ:::::::::::::::::::::::::::: }//}::::::::::::::::[:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼'/,＼, ', '　　　　　　　　実証実験が……『ホワイトメン０２』によって『達成されてしまった』のでね。
ニニニﾆ／ ::::::::::::::::::::::::::::: }//}::::::::::::::::[:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/::::}>＜_/

　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_　　　　　　　＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　／_:::::ｉ　　-　二三――- ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　 i::/ _i::::|′／--　　　_＿ヽ:::丶::｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 j::jｲｱ:::j_ /　　　　.:::::::::::::::￣ｰ::::}―┴‐-､
　　　　　 　 　 　 　 　 /:::{/:::::: ｏ｀ヽ､ ／o:::::::::-=二-――<::::ﾉ¨´
　　　 　 　 　 　 　 　 ,::ｨ::::i-―- ､　ｏ＼　 ／示ミヽ::x＜二ﾉ´~二ヽ-‐
　　　　　　　　　　　　j　ｉ:::j　　　　 ヽ　　Y //ィiｲム ｉ二ニ/_斗／　　　　私自らが手に入れたいモノでしたが……使えるモノは使いましょう。
　　　　　　　　　　 　 ｉ　|:::ｌ　　　　　/.::::://={ i!ゝ／ｨlﾆ_-ｲi::::::::j
　　　　　　　 　 　 　 |　|:::{　　　　 ,′:::j! {ﾆゝ=ﾆ＝‐}二//:::::::′　　　　……少佐とも話していましたが、
　　　　　　　 　 　 　 !　|:::l　　 　 /i:::::::乂_ｰ-ﾆ二二ﾆ¨ノ:::::::::′
　 　 　 　 　 　 　 　 {　 !:::ｌ　　／:::乂_::::::::::￣ ｉ{￣￣::::::::::::,斗　　　　　何をするにも少々データが足りません。
　　　　　　　　　　　 ‘，‘，::， {::::::.:.:.:.:.:.:.￣} o ｌ!-..― 77／　|
　　　　　　 　 　 　 　 ‘，‘，::，!:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ　 ｌ}::::::///′　 .|　　　　　　特に観測班に与えるべき『地形データ』が。
　　　　 　 　 　 　 　 　 ‘，‘，:::，::::::.:.:.:.:.:.:.:ﾉο}ゝ'///　　／.|
　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼:::＼:::::.:.:.／　／////　 ／／.!　　　　　　データの収集に……サム、貴方の『魔兵』をメインに使うと思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼:::＼/　 ／///／:　/／ ／|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＼::::} ////／:::　ノ/　/:.:.:.:ｌ　　　　　　できるならばイオ達のも。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヾ〈＞'入／／::-二-‐′:.:.:.:',



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　____
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /7ﾆ77…….. ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　.ィ 77 ￣＼: : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　〃 7/´￣＼ ＼: : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 〃 //　　　　 }｡ }ﾚ'´: : : : :ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　〃 //　　　_..ノ ノﾚ'´￣｀ヽ: : }
　　　　　　　　　　　　　　〃 / L_ _ ィ ﾆ く ノﾆﾆｺ　　} V!　　　　ようやく『階層』くらいは越えられる強度を『魔兵』も獲得しました。
　　　　　　　　　　　　　　 i1 l l「￣　　　ヽヽ 人＿ _ノ Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　　 l1 l l|　　　　　/ ∧: : : : : : : ﾉﾉ　　　　　これで探索の安全性は大幅に上がり、
　　　　　　　　　　　　　　 l1 l l|　　 . ィ´／: : ヽY´＿,. ｲ
　　　　　　　　　　　　　　 lL 「ﾘレ'´. ィ´: : : :,.ィ'´ ￣｀`ヽ　　　　　力量・性能の差はあれど戦闘人員も実質倍増です。
　　　　　　　　　　　　　　 L＿ _. ィ´: :レ'´ ／　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　／: ハ　レ'´.:.:.:./　　,.　　´￣￣`ヽL　　　ようやくつかんだ光明ですので。
　　　　　　　　　　　　 ／　/マﾉ　.:.:.:.:.:.:./,. ィ´　,.　　´￣二二ミﾐヽ

　　　　　　　　　　　　　_　-─,=､‐
　　　　　　　　 　 ,.｡*7-┬-　 _¨　　 ＼
　　　　　　　　 イf_..斗:::::::;;;;;;;;::=-.....＿　　　, -===-
　　　　　　　　f:::::::::/=-'´ 　 ﾉ ￣￣!!:::ﾄ､! /　　_　-､ ヽ　　　　　　　先の戦闘で動けなくなってしまった負傷兵はレイだけだ。治るがな。
　　　　　　　　 ＼:::|　_　-v'　　　　 ,ﾘオ_∨, ┐r≦ヽ〉　∨
　 　 　 　 　 　 　 ｀l｀ _,,..-､_　-= ¨／＿∠ヽ'　ﾍ:.;. ﾍ〉　 ∨　　　　　だが如何なるモノになるにせよ、次の作戦の戦闘には流石に間に合わんだろう。
　　　　　　　　　　　Уrュ7´_　 ／／　　┌‐t､　　∨∧.　 ∨
　　　　　　　　　　　{ 〈。´ﾟﾍ У／ _　-ｭ_」===＼_　∨∧.　 ∨　　　……しかし、ヤツの指揮能力は正直捨てがたい。
　　 　 　 　 　 　 　 ∨〉、　ﾟ〉､ ／へ　|　 └r┬'　｀}＼ 　 　 ∨
　　　　　　　　　　　　｀ｱ¨ベ:.ｲ {: : : : ]ﾍ　 r┴ﾍ.　 ﾉ/: :ヽ　 　 〉　　　小隊規模でいい、出動する艦内から指揮を執ってもらいたいがな。
　　　　　　 　 　 　 　 j '　　∧! `ｰ≦-‐:∨「冂l|／へ:_:/|_ 　 〈
　　　　　　　　　　　_/ 　 ／ ∧　　ゝ:_:／:| l.|:::|| l:､: : /　|::＼　ヽ
　　　　　　　　　　//　／　 /::::ﾍ　　　＼:_| l.|:::|| |:_:У　/|＼::ヽ_」



　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,....-―.､
　　　　　　　　　　　　　　　 {::i~二i:::|--n- ､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,!:j´-‐:!::廴.!ｌ:::.. 丶
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ,.ｨ::∩i‐-::､::｀ヽ::::...ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 / ／:::|::i! |:ｌ:::::::::::ヽ:::::ヽｨ⌒ﾞj
　　　　　　　　　　　　 ' :ｉ:::::::::|::i! |::!:::::::::::::‘，:::∨¨(,.､
　　　　　　　　　　　　j　l::::::::::|::i! |::ｌ:::::::::::::::::〉:::/:://ｭﾊ
　　　　　　　　　　 　 i! :|:::::::::::!:ｉ! l:::ｌ:::::::::::;ｨ{／(:::{({i二!}
　　　　　　　　　　　 j ﾄ∧:::::::::ｌ::ｉ! l:::ｌ::::::://ヽ:::::ﾊ;Ⅶァﾉ　　　　　それについては少佐も同意見であり、
　　　　　　　　　　　 | {//i'＼::::ｌ::ｉ! l:::ｌ／////}::::∧ゞ¨
　　　　　 　 　 　 　 乂 ∧'//ヽｌ::ｉ! l:::ｌ/////j::::/ヽ='′　　　　　　次の作戦でも彼には活躍してもらう事でしょう、とのこと。
　　　　　　　　　　　　　ヽ∧///ｌ::ｉ! l:::ｌ'//／:::/:;::':j!i¨ ‐-､
　　　　　　　　　　　　　　 {::::ヽ//ｌ:ｉ! l:::ｌ'/::::／;:'::ノ::i!..::....　｀ｉ-､　　　アナタや他数名も、『指揮側に回る』可能性があるとおっしゃっていました。
　　　　　　　　　　　　　／´.＞x＼!::!j::ﾉ'／:;::'／::::::i!:::::::::::: i::::i!｀ヽ､
　　　 　 　 　 　 　 r‐'ﾞ　.:::::i!:::＼＞--.':::::{／:::::::::/i!::::::::::: i::::i!::::....ｉ }¨)　　　少佐の中では、既に作戦の構築が上がっているのでしょう。
　　　　　　　　　／i! i .:::::::::i!ヽ:::::::::ｰ-‐::'::::::::_;x＜::i! ::::::::::ｉ:::i!::::::::j!:i!::i!｀ヽ､

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｒ ┐_____
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 人┴ ､///＞､
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／/Yi＞､　､////＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:i:i'　:i:i:i:i:i:i:i:. ＼////ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .:i:i:i;　 :i:i:i:i:i:i:i:i:i:.｡∨㌍ミY　　　　新技術を使うのならば、イオとリナイには
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊi:i:　　i:i:i:i:i:i:i:i:iﾉ/ﾉ／_ヽ{!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〈Λi:　　i:i:i:i:i／〈/∧{ {二 〉　　　　説明と軽度の訓練が必要になると思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Υi:i:.　 i:i:i/:i:i:i人/Λゝ､ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Λi:i:i:.　∨:i:i:i:i:i:///7彡′　　　　　サム、申し訳ありませんが戦闘員のトップクラス、
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Λi:i:i:.　∨:i:i:i//／ﾆﾆ}≧r､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＞､＼ヽ／／ﾆﾆ＞`｀::::::Y＞ｰ ､　　　一時預かりますよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _,.｡s≦ﾆ7Λ=匕´ﾆ,､イ:::::::::::::::::/ﾆﾆﾆﾆﾆ=- _
　 ＼~^''～　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､イﾆﾆﾆﾆﾆ/::::::::＞''":::::::::::::::::::::::::/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- _



　　　　　　　　　　　　　_　-─,=､‐
　　　　　　　　 　 ,.｡*7-┬-　 _¨　　 ＼
　　　　　　　　 イf_..斗:::::::;;;;;;;;::=-.....＿　　　, -===-
　　　　　　　　f:::::::::/=-'´ 　 ﾉ ￣￣!!:::ﾄ､! /　　_　-､ ヽ　　　　　　　ヤツら２人……ということは、
　　　　　　　　 ＼:::|　_　-v'　　　　 ,ﾘオ_∨, ┐r≦ヽ〉　∨
　 　 　 　 　 　 　 ｀l｀ _,,..-､_　-= ¨／＿∠ヽ'　ﾍ:.;. ﾍ〉　 ∨　　　　　　　　　　　　ﾎﾞﾝﾄﾞﾙﾄﾞ・ﾍﾞｲﾋﾞｰ
　　　　　　　　　　　Уrュ7´_　 ／／　　┌‐t､　　∨∧.　 ∨　　　　先行製造の『　　Ｂ　　Ｂ　　』を使ったモノ、
　　　　　　　　　　　{ 〈。´ﾟﾍ У／ _　-ｭ_」===＼_　∨∧.　 ∨
　　 　 　 　 　 　 　 ∨〉、　ﾟ〉､ ／へ　|　 └r┬'　｀}＼ 　 　 ∨　　　あるいは『ＢＢ』の利用に成れている必要があるか、ということか。
　　　　　　　　　　　　｀ｱ¨ベ:.ｲ {: : : : ]ﾍ　 r┴ﾍ.　 ﾉ/: :ヽ　 　 〉
　　　　　　 　 　 　 　 j '　　∧! `ｰ≦-‐:∨「冂l|／へ:_:/|_ 　 〈　　　　……イオのジョークから出たこのネーミングも、使い慣れたモノだ。
　　　　　　　　　　　_/ 　 ／ ∧　　ゝ:_:／:| l.|:::|| l:､: : /　|::＼　ヽ
　　　　　　　　　　//　／　 /::::ﾍ　　　＼:_| l.|:::|| |:_:У　/|＼::ヽ_」

　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　 |　　　 私にはないのか？　  |
　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 おやおや、貴方の『ＢＢ』が拗ねてしまいますよ？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 彼女と貴方の力があれば、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 小手先のモノはそう必要ありません。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　|　　  言ってくれる。　　　　　 |
　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ



　　　　　　　　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 |
　　　　　　　　 　 　 　 |　　　 　　「「───さて。」」　　　　　　　|
　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 |
　　　　　　　　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 乂_

　　　　　 　　　　＼＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　＼＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　 　　　　　　＼＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　＼＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　 　　　　　　　　＼＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝|＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＝＝＝＝＝＝＝＝
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　　　　　　　　　　　　　　　　　｜｜　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　「「待たせたな／お待たせしました　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　 　 　 　 　 『少佐。』」」　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿メ


　　　　　　　　　　　　　_　-─,=､‐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {::i~二i:::|--n- ､
　　　　　　　　 　 ,.｡*7-┬-　 _¨　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,!:j´-‐:!::廴.!ｌ:::.. 丶
　　　　　　　　 イf_..斗:::::::;;;;;;;;::=-.....＿　　　, -===-　　　　　　　　　　　　　　 ／ ,.ｨ::∩i‐-::､::｀ヽ::::...ヽ
　　　　　　　　f:::::::::/=-'´ 　 ﾉ ￣￣!!:::ﾄ､! /　　_　-､ ヽ　　　　　　　　　　　　/ ／:::|::i! |:ｌ:::::::::::ヽ:::::ヽｨ⌒ﾞj
　　　　　　　　 ＼:::|　_　-v'　　　　 ,ﾘオ_∨, ┐r≦ヽ〉　∨　　　　　　　　　　' :ｉ:::::::::|::i! |::!:::::::::::::‘，:::∨¨(,.､
　 　 　 　 　 　 　 ｀l｀ _,,..-､_　-= ¨／＿∠ヽ'　ﾍ:.;. ﾍ〉　 ∨　　　　　　　　　j　l::::::::::|::i! |::ｌ:::::::::::::::::〉:::/:://ｭﾊ
　　　　　　　　　　　Уrュ7´_　 ／／　　┌‐t､　　∨∧.　 ∨　　　　　　　　i! :|:::::::::::!:ｉ! l:::ｌ:::::::::::;ｨ{／(:::{({i二!}
　　　　　　　　　　　{ 〈。´ﾟﾍ У／ _　-ｭ_」===＼_　∨∧.　 ∨　　　　　　 j ﾄ∧:::::::::ｌ::ｉ! l:::ｌ::::::://ヽ:::::ﾊ;Ⅶァﾉ
　　 　 　 　 　 　 　 ∨〉、　ﾟ〉､ ／へ　|　 └r┬'　｀}＼ 　 　 ∨　　　　　　| {//i'＼::::ｌ::ｉ! l:::ｌ／////}::::∧ゞ¨
　　　　　　　　　　　　｀ｱ¨ベ:.ｲ {: : : : ]ﾍ　 r┴ﾍ.　 ﾉ/: :ヽ　 　 〉　　　　　 乂 ∧'//ヽｌ::ｉ! l:::ｌ/////j::::/ヽ='′
　　　　　　 　 　 　 　 j '　　∧! `ｰ≦-‐:∨「冂l|／へ:_:/|_ 　 〈　　　　　　　　ヽ∧///ｌ::ｉ! l:::ｌ'//／:::/:;::':j!i¨ ‐-､
　　　　　　　　　　　_/ 　 ／ ∧　　ゝ:_:／:| l.|:::|| l:､: : /　|::＼　ヽ　　　　　　　　 {::::ヽ//ｌ:ｉ! l:::ｌ'/::::／;:'::ノ::i!..::....　｀ｉ-､
　　　　　　　　　　//　／　 /::::ﾍ　　　＼:_| l.|:::|| |:_:У　/|＼::ヽ_」　　　　　　 ／´.＞x＼!::!j::ﾉ'／:;::'／::::::i!:::::::::::: i::::i!｀ヽ､
　　 　 　 　 　 　 j/ ./　　 /:::::::::::ヽ　　/　| l.|:::||　l　　ｨ::::ﾄ､:厂j　　　　　 r‐'ﾞ　.:::::i!:::＼＞--.':::::{／:::::::::/i!::::::::::: i::::i!::::....ｉ }¨)
　　　　　　 　 　 ∧/,.｡*'"ﾍ:::::::::::::入　 　 | l.|:::||　　 /::::::ﾊ ｀¨　　　　 ／i! i .:::::::::i!ヽ:::::::::ｰ-‐::'::::::::_;x＜::i! ::::::::::ｉ:::i!::::::::j!:i!::i!｀ヽ､
　　　　　　 　 　 |/ ヽ : : ／ヾ::::「 |　 ≧=-'三ヾ==イソ､::| |　　　　　,r'i　..i!::ｉ:::::::::::i!:::::`ｰ-::::::::::_;x＜:::::::::::i! :::::::ノ::j!:/ヽ/::i!::i!:..`.ｰ _¨ - ､
　　　　　　　　　 |　　 ヾ　_　　 │|_ ..-======lヽ　 | |: :ヾ/　　　 ／i! ｌ.::::i!::i:::::::::::i!､:::::::::::::"¨¨::::::::::::::／::i! r'ﾞ::∠i{o:_:o:::ﾉ::i!::::::::::::::/:.ヽ:..'.
　　 　 　 　 　 　 ＼_/　　　¨　-| l!:::::::::::::::::::::∧ |　.|_|: :./　　 ／／i!:ｌ::::::i!::i　:::::/:::::｀::-:=:-‐_…_T¨´::::::;i! {:::/ﾆ==＜ﾊ::::,:′:::::::::/::::::::∨:､
　　　　　　　　　　　 ト-..../｀～､ゝﾍ:::::::::::::::::::ﾄ､ヽ＞::厂　　r'ﾞr'ﾞ:::::::i!:{＞-＜ﾞ ノ|＼::::::∠Yﾞyく,n　ヽ:::::／i! ::j!.＼／ヽヽノ:::::::::::::/::::::::::/::::.

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _ ､, _　_　_
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,. ィ7/ i|!　i|!ﾊ ヽ￣ー､
　　　　　　　　 　 　 　 /ｲ rｆ{i　　i|!　il||l!　　}i|!　ﾊ＼
　　　　　　　　　　　　 {i/li i|!　　 l|!　 !||l　　 }l　　 }　＼　　　　　　　いやぁ、問題ない。
　　　　　　 　 　 　, イ{i　|i i|!　　{l　　i||!　　j|!　　 l|　 }iヽ
　　　　　　　　　　{ヽ{i|!　l i|||!　　|! 　 }l　 　 ﾘ}　　 |　}|ﾘﾊ　　　　　久々に感じる『幹部』主導の作戦会議だ。
　　　　　　　　　　|ヾi||!　　i|!　　 l|　　l　　　/}!　　　　　　|
　　　　　　　　　　l{　i|!　　i|!　 　 !　　!　　/ i|! 　 l/　 　 ﾘ　　　 　 今まで状況に揺れる指揮とは違う。
　　　　 　 　 　 　 ﾄ∧ヾ　 i|!　　 |　　ﾘ　/　i||!　　ｿ　　 ハ
　 　 　 　 　 　 　 j､　ヾ 　 i|!　　∨/　 /　 i|!ﾘ　/" 　 /|　l　　　　　『作戦会議』だ。
　　　　　　　　　　l　}､v} 　 i|!　　 }l{　 / 　 少 /// ｲ/ ﾘ /　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　 　 　 ､ヽヾ　　 i|!　　iﾘ　/////ｲ/ｲ/　///ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f　　{
　　　　　　 　 　 　 ヽトゞv≧＝＝＝＝≦リイ///佐/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　!
　　　　　　　　　　　　jゝ ´　　　　　　　　　　｀ 　＜/j　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　 ヽ　　 ､
　　　　　 　 　 　 r＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r　､i　　 }　　　,
　　　　　　　　r二￣￣￣￣￣￣￣￣ | ￣￣　　＝= ゝ _　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ　 l　　 !ゞ　　 ゝ
　　　 　＜　　　　 ﾞ　ヾ　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　≧ _､　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 jヽレ　 ゝﾘ　 ￣ヽ
　＜　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　＞　　　　　　　　　　　　　　 ノ} 彳　　 ゝ

　　　　　　　　　　　　　　　＿　_　__ ＿　r-､
　　　　　　　　　　 　 　 　 {.ｒ､＼＼`㍉､｀＼i＼¨ミ､
　　　　　　　　　　　　　 ／Ⅵi＼＼＼　 ＼ .＼.Ⅵ `㍉
　　　　　　　　　　　　 ,ｲ彡iiⅥﾑ ヽ　 ヽ　　＼ .＼}＼∧
　　　　　　　　　 　 　 }彡ﾆﾊⅦiﾑ　 ＼　＼ 　.ヽ .∨ Ⅵ
　　　 　 　 　 　 　 　 {／,ｲ　`¨¨∧ .i　i　　 　 　 　.∨i}i
　　　　　　　　　　　　 Y// 　 　 　.∨| |　|　|i　i　}　l!Ⅵ}
　　　　　 　 　 　 　 　 {i i,ｨzzzzミ､ .乂i}i 从乂八il　} i乂､
　　　　　　　　　　　　{｀Y ,ｨ==r=ｧﾐ､___,Yrィ尨ラ.}i}从{i ﾉﾉ　　　　　　　　　身も心も整えて挑まんとな？
　　　　　　　　　　　 人 {（弋__`彡豸⌒}i}_`⌒".ﾉﾉ 　}／}
　　　　　　　　　　　 　 `Y`ｰ====彳i⌒` ‐==‐'.,ィ　 iﾉノ　　　　　　　　　　ともすれば、時間もかかろう！
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ､＿,ィ　　. ,ｲ　 /ミ､
　　　　　　 　 　 　 　 　 人　　`‐-=　zzz-≠彡′/{㍉ ヽ＿　　　　　　　そしてソレは整った……なら、さぁ諸君。
　　　　　　　　　　　 　 / 　.＼　　`ｰ‐‐‐　　　　／ﾉiﾄ､i}　}i:i:　Yヽ､
　　　　＿＿＿_,.．-'／　　／i} ＞‐-　　--,.．イ.／ / ./ ./i:i:　 i　` ＼　　　作戦会議だ。
　　 ／i}＿＿＿__／　　／.／}　　 /ゝﾍ　 　 .／　./ ./　i{i:i:　　i}乂　　`ｰミ､____
　／乂⌒/　　i／ 　 ／.／i∨ j　/}´⌒i}　　　　 ./ ./　　ヽ＿__///i`㍉____　　　〉

　 　 　 〈　 ＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼　 |/⌒ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : :..　　ハ
　　　 　 .＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼{⌒ヽ　V: : : : : : : : : : : : : : : : : .　　,
　　　　　　 .＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼{ハ　〉　V: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　{＼{寸　＼＼＼＼＼＼＼＼＼　　 .ハ: : : : : : : : : : : : : : : : :　　|　　　　　今度の『マーヤー』と『マンセマット』は
　　　　　　　 　＼＼{寸 ＞‐ﾏ寸寸寸寸寸寸ﾑ／　ﾉ|: : : : : : : : : : : : : : : : : 　 |
　　　　　　　　　　 V { / ㌃イ　　　　　　　　　　∨ 　ﾑ: : : : : : : : : : : : : : : :.　　,　　　　　策士のようだが、
　　　　　　　　　　　}ﾑ{イ　　 .V　 　 　 ／}　　　 V /: : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　|(:::',　　　　}　　　　 ｲ |　　 　 .VV: : : : : : : : : : : : : : : : : 　/　　　　　　『力』に頼りがちなようだ。
　　　　　　　　　　　　　乂＿_ノ　　 　 /l　|　　　 　 , V: : : : : : : : : : : : : :　-=ﾆ二ﾑ
　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　イ .ﾘ ﾉ　　　　　　 寸寸寸寸　-=ﾆ二　　　　　ﾑ　　　　なら我々は……。
　　　　　　　　　　ー=ﾆイ:　 ／／／　　　　　　　 　}　　　　-=ﾆ二　　　　　　　　　 ﾑ
　　　　　　　　　　　　　 |_／／／　　　　　　　　　 / -=ﾆ二　　　　　　　　　　　　　 厶
　　　　　　　　　　　　　　 .Y／　∠　　　　-=ﾆ二
　　　　　　　　　　　　　 　 (　∠二 -=ﾆ二
　　　　　　　　　　　　　　　-=ﾆ二　　　　　.∠二≧ハ───=ﾐ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イハハVﾊ　Vヽ
　　　　 ./⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .厶ヽヽヽ寸:::}　 V　　ヽ
　　　　 |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./ ﾆﾆﾆﾆﾆ寸::|ﾆﾆ.}　　 ハ
　(⌒ヽ |　　　|⌒l　　　　　　　　　　　　　　　 　 }ﾆﾆ7ﾆﾆﾆﾆﾆ:|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ﾊ
　 ＼　V　⌒　⌒寸廴　　　　　　　　　　　　　　{ ﾆ7ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾘﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ﾊ
　　　} 八　　八　ﾉ　 ハ　　　　　　　　　　　　　ハ7ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾘﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ﾉ
　　　|{　　∨　 Y 　 (　ﾉヽ　　　　　　　　　　　 {l　 Y´ ￣ 寸二＞‐＜二V　　　　　　『頭』でいこう。
　　 //　　　　　　　　　　.ﾊ　　　　　　　　　　___V 人 _＿_丿ﾆ{　　　　)ﾆ.}
　　 寸　　　　　　　　　　　|　　　　　　 　 .イ 三{ lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞一くﾆ/　　　　　　　姑息に狡猾にいこう。
　　　 '　　　　　　　　　　　　　　 __-=ﾆ二/ .三八 ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｲ
　　　 |　　　　　　　 　 　 /‐=ﾆ二三三三三三三＼ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ丿＼　　　　　　なぁに、我らは得意さ。
　　　 乂_　　　　　　　　/-=ﾆﾆ二三三三三三三三≧=─--─=≦三三 ＼
　　　　　ﾉ　　 　 　 　 ｲ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三.＼　　　　『戦争』は。
　　　　〈　　　　　　　　{三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三. ＼
　　　 r=|マ.　　　 　 　 |三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三. ＼　　　　　　　　　　【続く】
　　　 | ﾆ=‐マ. 　 　 　 |三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三. ＼

　　　　　　 　 　 l1　. : : : : : :jii l i ﾄﾄ､;;;;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;`､
　　 　 　 　 　 　l1: : : : : : ｨｲﾘ 川 ヽﾄ､;;;ヽヽ;;;＼｀ヾ;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ,
　　　　　　　 　 /ｲ: : : : ;.ｨｲｿ　　 '､ヽｰ＝＝==-､ミﾐヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　〃,': :.j ｨｲ ￣二ﾆヽ 　 ';.:.:-ﾓﾃ=`ヽ )ﾊ;;;;;,r‐ ､;:;;;;;;;j!
　　　　　　　　lﾊ｛ i j j;;', 　ｨてﾃﾝ.;,　　　｀`ﾞﾞ ￣` 　　!;;;;ﾚｲ　!;:;;;;;;;!
　　　　　　　 　 `ヾ从;;;;;',　　"ﾞ ´ ,′:　　　　　　　　ﾉl/ﾘ )　,!;;;;;;;;!
　　　　　　　　 　 `ヾ从;;;',　　　　ﾉ　,::.　　　　　　　　′ﾉｿ/;;;;;;;;j!　　　　サム、若手だってよ。
　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ﾞﾞj!　　　(　 ｀::.:.　　　　　　　　､_ノ;;;;;;;;;;j!
　　　　 　 　 　 　 　 　　ﾉﾊ　　　 `ﾞﾞ"´　　　　　　　　/, j;;;;;;;;;;;j!　　　　「だけどまだ中身は見せ切らないねぇ！！！」
　　　　　　　　　　　　　　 jﾊ　　　 ｰ==＝…'　　　　/ ,ﾞ ｛;;;;;;;;;j!
　　　　　　　　　　　　　 　 　ﾞ､　　　､ ___ ,,　　　　 / .,′ ;,;,;ｯﾂ　　　　　【愉しみに取っておくべきだねぇそこはぁ！！！】
　　　　　　　　　　 　 　　 　 　ﾞ､　　　　　　　　__ /_ /＿ ヾﾂ-‐…┐
　　　　　　　　　/´￣ ｀¨` ー-｀ﾄ､　　 　 　　/ 　　　　　　 .:. :.:.:.:.:::::',　　　私は『顔見せ』はイベントとして取っておく派なんだ……！！
　　　　　 　 　 //.::::',　　　,．‐くｿ　` ー＝ﾆ,'.::::::.!　.:r‐ '''"´rｶ!.:.:: ::::::',

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,斗=＝,f≦斗-ｔ''i!
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ! i!{　 　 　 　 |　　i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　 i　 　 　 　 !　　i
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 i　 　 　 　 !　　|　　　　　　　　　「機械のように戦い続ける兵士の話し相手は
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_i!　.!　 　 　 　 !　　!　　　　　　　　　　AI
　　　　　　　　　　　　　fｰ=ﾆ,,_≧i!　 !　　　　　 i!　　|_,斗t＞ ﾏ　　　『機械』に任せてみよう。
　　　　　　　　　　　　　|(i!) |　　 }｀i!,_i!　　　　　｡!ｋ''〈´　 ∨ﾏ)∨
　　　　　　　　　　　 　 ! i!　!　 i´　,!_,７ﾄ,ﾟ　　　{んﾑ　｀',　.∨i!} ∨　　人格型の、戦友に頼んでみよう。」
　　　　　　　　　　　　 i! 　 i!　.i!ア::|. ゝ-い◎' ih{ 　 -= ',　∨ 　.∨
　　　　　　 　 　 　 　 i　　i!　 i {:::::i　　　fｔ--＝! !　　　ﾏ ,　∨　 .∨
　　　　　　　　　　　　|　　i!　 ! |:::::i 　 　.{｡!　　.{･}　　　 ﾏ.',　∨　 .∨　　【彼と彼の船は実験艦となったが、
　　　　 　 　 　 　 　 i　　i!　 ! i!}::::|　　　 ゝ---ゝ'　　　　ﾏ.',　∨　 .∨
　　　　　　　　　　　 i　　i!　 ! }ﾑ:斗　　　　　　　　　 　 　 ﾏ.',　∨　 .∨　　未だ共に戦い……】
　　　　　 　 　 　 　 i　　i!　 ! }ﾆ}　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏ.',　∨ 　 i!
　　　　　　　　　　　＞ ,_{＿{_i!'''　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏ斗-七'"
　　　　　　　　　　　　　 (ﾆ(:)'　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 いｱ
　　　　　　　　　　　　　　￣　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ￣


　　　　　　　　　　　　　　 ＞:'':´￣ ｀: :'' : ＜
　　　　　　　　 　 　 　 ／:/: : : / : : : : : :卜､:ヽ
　　　　　　　　　　　 , : : :/: : : /: : : : : : : : : : ヾ:∨
　　　 　 　 　 　 　 //: : ′: :/:|:l: : : : |: |, : : ミx=ミ
　　　　　　　　　　∥′:l:‐-:/､:|:l : : : ﾊ | ㍉:=:/::::ﾄ::ヽ
.　　　　　 　 　 　 {ｌ.|: : ｌ: |:/ 　 |:l: : :|:ｌ''⌒ヽ ﾏ:::::: |::::::::∨
　　　　 　 　 　 　 ! |: : Ⅳl{_　､从: : !ｨzzｚｚｘ |::::::::|､:::::::/
.　　　　　　 　 　 　 |:ｌ从,｀¨¨''　　ヽ:{　ﾋ勿.ｲ l;;;;;;;｣|＼/:､
.　　　　　　 　 　 　 | : : l　　　　:l　　 　""　/ﾄ､＿:|:::| V∧　　　　　　　　　　　　　　　場所
.　　　　　　 　 　 　 | : : ﾍ.　 r‐. .､､、　　 .ｲ､: l : :|::::::|　V∧　　　【帰る場所である『戦艦』と居合わせる『魂』を、守っている。】
　　　　　　　 　 　 /| : : :|:.＼ ゝ: :_:ノ . ィ´／:. l. :.|::::::|ニ7⌒
.　　　　　　 　 　 //| : : :|: l :｣ >､.｡＜/ ./: :＞'＾ﾆ|::::::|ﾆ/
　　　　　　　 　 // .| : : :|／Vr―‐ 'ﾞ　/ ﾋ:二ニﾆ|/ﾆ=/　　　　　　　「墓標ではない、家なのだ……！！
　　　　　_　.-==＞‐|: : :ﾘﾆﾆ{二｀´　 /､　／´￣ ﾊﾆﾆl
.　　 x＜二ﾆﾆ/　 ,ｲ: ／ /:/ ､,　 　 ,-､::ヽ.　　 /　ﾔﾆl　　　　　　　　　墓守ではない、防人なのだよ……！！！」
　／ﾆニニ二{ヽ,ｲ: :/　 /:/ﾌ:ハ 　 ∧　ヽ::ヽ.i/　　 |ﾆ',
　⌒''＜ニニ:l./: : :∧∨:/: : {　 　 ﾊ::ﾍ　ﾉ::;ハ　 　 'Vｶ

　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_　　　　　　　＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　／_:::::ｉ　　-　二三――- ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　 i::/ _i::::|′／--　　　_＿ヽ:::丶::｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 j::jｲｱ:::j_ /　　　　.:::::::::::::::￣ｰ::::}―┴‐-､
　　　　　 　 　 　 　 　 /:::{/:::::: ｏ｀ヽ､ ／o:::::::::-=二-――<::::ﾉ¨´
　　　 　 　 　 　 　 　 ,::ｨ::::i-―- ､　ｏ＼　 ／示ミヽ::x＜二ﾉ´~二ヽ-‐
　　　　　　　　　　　　j　ｉ:::j　　　　 ヽ　　Y //ィiｲム ｉ二ニ/_斗／
　　　　　　　　　　 　 ｉ　|:::ｌ　　　　　/.::::://={ i!ゝ／ｨlﾆ_-ｲi::::::::j　　　　　「一番聞くのが怖かった事を聞いたボンドルド。」
　　　　　　　 　 　 　 |　|:::{　　　　 ,′:::j! {ﾆゝ=ﾆ＝‐}二//:::::::′
　　　　　　　 　 　 　 !　|:::l　　 　 /i:::::::乂_ｰ-ﾆ二二ﾆ¨ノ:::::::::′
　 　 　 　 　 　 　 　 {　 !:::ｌ　　／:::乂_::::::::::￣ ｉ{￣￣::::::::::::,斗　　　　　【恨んでいるか、とか許してほしい、
　　　　　　　　　　　 ‘，‘，::， {::::::.:.:.:.:.:.:.￣} o ｌ!-..― 77／　|
　　　　　　 　 　 　 　 ‘，‘，::，!:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ　 ｌ}::::::///′　 .|　　　　　　とか言いたいコトや聞きたいコトはあったのだろうが、】
　　　　 　 　 　 　 　 　 ‘，‘，:::，::::::.:.:.:.:.:.:.:ﾉο}ゝ'///　　／.|
　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼:::＼:::::.:.:.／　／////　 ／／.!
　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼:::＼/　 ／///／:　/／ ／|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＼::::} ////／:::　ノ/　/:.:.:.:ｌ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヾ〈＞'入／／::-二-‐′:.:.:.:',



　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣ヾﾆﾆヽ￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　/､∧　 ∨￣∧　 ∨
　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　｀¨ヽ.　∨　 ∧　 ∨
　　　　　　　　　　　 　 　 　 L_‐,ニzzz'三三斗┬'　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 | }| 　 ､　　　　 / .ﾊ_　　　//￣∧
　　　　　　　　　　　　　　　　/|ヘ、　｀ｰ'￣`´ //}8〉-＜:.:.:.:./ ∧　　　　　【少なくとも、少し歳の離れた友人は、
　　　　　　　　　　　　　　　 〔8|｀～=-＜ﾆﾆ>r'／/　　／￣|／「」
　　　　　　　　　　　　　　,.｡*'ヽ≧x､　 rﾄ=='ｲ'　/　　/　　 ,ﾊ　 | |　　　　　『友人でいる』と答えを出したようです。】
　　　　　　　　　　　､丶｀/'_//7 }::`ｰヽ=!＿_」 べ＞ｲ　 ∠ヾ:!　|_L_
　　　　　　　　　 ／ <､_」＿// 7::::::}:::::::/:／{＿_／>ヽ/､:::::＞ ´へ「￣l}
　　　　　　 　 ／イ/〈:::::＼ l ﾄ〈/斗-=:／　　.／／ ／:::::ヽ|　＼＿_〉　」
　　　　　　_／.:::::://＼::::::::＼ヽ-f'|_／　　.／／ ／:::::::ヾ::::l　　 ┌‐ヽr:!　　　　「理解っていうのはこういうのだと思うんだよ、バイアン……。」
　　　　／弋)＼ヾ〈...＼＼::::::::＼」/　　 ,.｡*'"　 /|ー:::::ｧ､::::ヽ.　　＼　ﾄ:!
　　　,ｲ＼< ゝ'>ﾍ丈}＼＼＼r=.<,.｡*'"　　,.｡*'"　l:::::::::{_::::::::::∧　 　 ｀ﾍ|
　 　 { ､ 　 ｀ヾ、　ヽ＞_＼＼.＼..＼,.｡*'ヽ ＼　／､:::::〈_〉､／｀ヾ､　 '　∥

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _-=ニ=-　､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／´　　　 〈＞.､ ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 , -─‐ ､ 　 　 /:7＼_,r─ ､ ＼:::＼ へ
　　　　　　　　　　　/∧ﾏ77∧　　 Уﾍ　{ﾄﾟ､　 _ヽ　ヾ-ヽ､ ∨
　　　　 　 　 　 　 ∧〉∧∨/∧_∠ |∧へ=-7〈 ヽ≧z､、　＼＼
　　　　 　 　 　 　 ﾄ ∨／≧ ￣　ヾ::＼}､　ヽへ_/　　　￣ r- ﾆ'
　　　　　　　　　__」､//／ﾆ'∧_　 - <:::::::ヽ〈　7 ヽ＼　　 /　　　　　　　　　　【なお】
　(＼ヽ　　　　　　　　　___￣ '∧〈ヽjヽ>::::::::弋＞､　＼ヽfヽ、
⌒＼＼　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:｀丶「＼≠¨ヽ∨::::::::::≧-ヽ_厶ﾍ:'∧
:i:i:i:i:i∨⌒＼_/:i:ir===ミx:i:i:i:i:i:}}h､}＼ﾆノヾ::::::::／::}: : :i!　 |::'∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しない。
:i:i:i:i:i:i}r=ミx(:i:i:i:i:i:i:ヽ⌒ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i}　　　　　　　　　　　　　　　　　「「　ソレはソレとして、悪魔には容赦　　　　　　　　　　　　」」
:i:i:i:i:i:i}(_)⌒ヽ:i:i:i:i:iノ:i:i:i:i}}:i:i:i:i:i:i:ir}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しませんとも。
:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:ﾑV :i:i:i:i:i:i:∥:i:i:i:i:i:i; ′
:i:i:／ﾑi:i:i:i:i:i:i:ﾑゝ===彡/ i:i:i:i:i//
イ:i:i:i:iﾑ:i:i:i:i:i:i:i:}V乂:i:i:〈:i:i:i:i:i://　　　　　　　　　　　　　　　　　　【とのことです。】
:i:i:i:i:i:i:i:ﾑ⌒rヽ:i:i:＼:i:rミ＼／ '
:i:i:i:i:i:i:i:i ﾑ:i{{ }}:i:i:i:i:i＼) ヽイ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「出し惜しみは一切ナシじゃ！！！」
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾑゝ':i:i:i:i:i:i:i〈

ってなところで寝もす！
それでは、ｵﾀｯｼｬﾃﾞｰ！！