ドクオが異世界転生したようです　第６７話やる夫達のいる日常

プロフィール

Author:やる夫達のいる日常
ちょっとずつでも日常の生活を取り戻さないと

NEW！新規まとめ作品第1話リンク
3/26
勇者アスランは魔王を倒すようです
1/7
婚約破棄令嬢は告られたい
 クランリーダーとして求められる、たった一つの大きな資質
8/16
『ヒーロー』を創りたかった漢達～脚本・監督・主演：僕～　第一話：僕が来てしまった
8/12
ショーダウン　～ポーカー学園都市の魔物～
8/5
できない子はマスターソードを手にするそうです
8/3
やる夫はかまいたちの夜を過ごすようです
7/9
君ガ知覚ニ

Pick up!
いきものがかりたち
プレ医師ネタ　神奈川県医師会からのお願い

このブログについて詳しくはこちら
About
プライバシーポリシー

 現行作品リスト
 完結作品リスト

※注意
当ブログからの転載はおやめください。
元スレ及び掲示板の規約に従うようお願いします。

※コメントに関して
一部のスラング的な表現が含まれている場合、内容の如何を問わず承認しない場合があります。ご了承ください。

コメントの文字数に対し上限を設定しています。お手数ですが長くなってしまった場合、2回に分けるなどお願いします。
またコメントの承認は必ずされるものではありません

PASSを設定していないコメントに編集用リンクが表示されないように変更しました。

※したらば掲示板文字化け発生中
元AAがわかる物や文字化けの規則性がわかっている物は、出来る限り修正していく予定です（わからなかったらそのままになるかも…）

※推奨ブラウザ
Google Chrome
edge（Chromium）

Firefox（※AAの表示は大丈夫だと思いますが、あまり確認できていません。）

非推奨
IE（また開発が終了しているブラウザのため対応予定はありません）

その他ブラウザは確認できていません。

Saitamaarフォント様を導入しています。
手持ちのiOS及びAndroid環境で表示確認済みです。

相互リンク、相互RSS募集してます
連絡等は以下のどちらかへ
（Twitterで連絡してくださる方がありがたいです）
@yaruonitijou
メールフォーム

まとめ依頼の受付を一時停止します。

ブログ内検索（テスト中）

ドクオが異世界転生したようです　第６７話

目次　現行スレ

2 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 17:58:08 ID:8b4c77c4

　　|]　 |]　　　　　|
　　|]　 |]　　　　　|
　　|]　 |]　　　　　|
　　|]　 |]　　　　　|
　　|]　 |]　　　　　|
　　|]　 |]　　　　　|
　　|]　 |]　　　　　|　　　　＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|`丶､
　　|]　 |]　　　　　|　　　　| |: ::|ﾆ≧s｡　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::|:::::::::::｀`ｉ　　　　__
　　|]　 |]　　　　　|　　　　| |: ::|三二ﾆ≧s｡　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::_」=-　: :: | _､ : : : : |｀丶､
　　|]　 |]　　　　　|　　　　| |: ::|三二ニﾆ=-|　　　　　　　　　　 _,.　 -‐　　¨　　　 |＿＼､: : : : : :|: : : : |
　　|]￣|]　　　　　|　　　　| |: ::|三二ニﾆ=-| 　　__　　-‐ '' ¨　　＿__＿＿　　 |￣￣| | ＼:.:: :.:| : : : :|
　　|]　 |]　　　　　|　　　　| |: ::|三二〕=-‐　' ¨　　　　 _,,. -=ﾆ三ﾆ=-‐┛￣￣|￣￣| |　　| : : | : : : :|¨¨¨¨¨|¨¨¨¨|
　　|]　 |]　　　　　|　　　　| |__｣ﾆ=-‐…ｰ-　＿_,，- ¨_,． ‐ :~￣─────‐:|二二| |　　|＿_|＿＿|_Ｉ_Ｉ_Ｉ_l_|_Ｉ_Ｉ_Ｉ_|＿
　　|]￣|]　　　　　|_　--=ﾆ二三三≧s｡.,＿＿〕=- :¨ : : : : : : : :.:: : : : : : :.::--─|二二| |　　|「「「「「「「「「「「「「「「「「「「
　　|]　 |]　　　　　|三三三三三三三三＞＜(___:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_.: : :.:--─|二二| |　　|_i_i_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ_ｉ
　　|]　 |]　　　　　|¨丁¨¨¨¨¨＞＿|/_,|/＿|/＼|＼|＼凶＼|＼|＼|＼/: : : ‐‐─|二二| |　　| i i | | ｉｉｉｉｉ | | | | | ｉｉｉ
　　|]￣|]　　　　　|¨丁¨丁¨¨|¨¨丁¨¨|￣丁l|¨¨¨¨~¨~ﾟ||¨¨¨¨¨¨¨¨¨: : : :ｎ:--ー|二二| |　　| i i ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ
　　|]　 |]　　　　　|￣冂┴ｰ┴ｰ┴ｰ┤＿|_||_:_:_:_:_:_:__||_:_:_:_:_:_:_:..|￣￣| |_:_:_:_:|＿_,ｒ======┓.ｒ==┳━━┓i ｉｉｉｉ
　　|]　 |]　　　　　|　凵丁¨¨丁¨¨丁丁丁〕iト　_｀'＜T||ＴＴＴＴＴＴﾆﾆTT| |一‐|￣￣||￣￣￣￣||￣||￣￣| || ｉｉｉｉｉ
冖冖冖冖冖冖￢￢￢￢￢￢…………─────-------------==ﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二二
＿_|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿|＿|＿_|＿|＿|＿|＿|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|」」」」ＬＬＬＬＬＬ⊥ﾆ=--─━ｉ二二二二
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三匚匚]三三三三二二二二ニニニ==--─┯=爻爻爻爻ｘＸＸＸｘ
¨¨|￣￣|￣￣|　　　　　　　　　＼|　 |　　／＿／|／／　￣　┴⊥」＿|／ |　|　　 |…|─|-|　 |＿爻淡淡爻;';';';';';';';';'
　 |──|──|──|＼￣￣￣￣...|　 |　　|＿__|／／　　　　　　　　　　　＿|　|　　　￣￣￣　　爻爻爻乂爻;';';';';';';';'
　 |＿＿|＿＿|＿＿|　 |￣￣￣￣_|＿|＿,,.二 ____＿,,,、、､､､､､､､､､､､､､,,,,,,,,,,,,,＿_＿_　　　　　　爻爻爻爻爻;';';';';';';';'
￣　＿　　ﾆ=-‐…　　¨¨￣￣￣::::::::::::::::::／ﾞ´￣￣￣￣７　 , -ｰｰｰｰ‐ｰ,┌ーーーー､｀､　　　　　爻爻爻　爻;';';';';'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　／／　　　　　　　l l　　　　　　 l ﾞ,　　　　　　　　　　　,ｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　／／__　　　　　　　 l l　　　　　　│ﾞ,　　　　　　　　　,r' 　::::｀,
　　　　　　　　　　　　　　　　_ , ､-´ｰｰｰｰｰｰｰｰ→´／ﾆ___）_________________l│__________,,,､」　l7　　　　　　　　(　　　::::i_
　　　　　　　　　　　_,､-‐･ﾞ´,=ﾆニ＞　　　,　- ｰﾞ ´　ｌ　　　　　　　　 ___ l　　　　　　　　　 │　　　　　　　ﾄ　　..:::::::}-、
　　　　　　　　　/-,_________￣￣,´-､,･´　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　｀ｰ´l 　　　　　　　　　〔l　　　　　　　 j　.::　.:::　.::⌒)
　　　　　　　　 /（ノ　　,_______￣l,_,,ノ　　,　----､　ﾛ.ｌ　　　　　　　　　　　　l　　　　　/,ニニ､ l　　　　　 r'⌒｀:::.__..::. 　　.::´￣｀)
　　　　　　　　ト　‐====,ｰｰ┘------,/･´_ﾆ_ﾞヽヽ,. ｌ　　　　　　　　　　　　l　　　　　ｌ / Vヾ,ヽｌ　　　 ,- _) 　:::r: : :.ヾゝ⌒'r:: :ノ
　　　　　　　　 ll二ll_____│￣l　l￣l　 /　 ,´ ∨｀, ﾞ, l│　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　ｌ l＞o＜l ﾘ　　　(, 　::..:: :::!､　　..::::::..　::Y
　　　　　　　　└-ｰ====ｰﾆﾆ､二二 _l　 l,＞()＜l ｌｌﾞｰｰｰｰｰｰ-_-__二二二二ニニ/　ﾞ､.∧ ,ﾉ/　　メ　--ー´　　::　　_:::;,ノ
　　　　　　　　　　　･､｀ー´ノ　￣￣　ｉ　　､ ∧丿ﾉ￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　ヽ､,,｀二ノ-=-＝＿　--ー´'ｒ-､_ノ´
　　　　　　　　　　　　｀ﾞﾞﾞﾞ　　　　　　｀･､　二､･´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ…

.

3 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 17:58:25 ID:8b4c77c4

淡淡淡淡淡爻|￣| ┌ 　　 └　 |　|　|
淡淡淡淡淡爻|　 |　|　| ┌ 　_ 　￣　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿
淡淡淡父爻''ﾟ└　'　|.._|　|　| |¨|　 ..,,　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 || | | | | | | | | | | | |
淡淡爻ン''|: 　　　　　 └'　| :|　:|｜ |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 || | | | | | | | | | | | |
爻爻ｿ　　|: 　 |￣| ┌　　　 └'　｜|　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,｡。￣￣￣￣￣￣￣￣￣||_| |_| |_| |_| |_| |_| |
＿＿|＿＿|: 　 |　 |　|　| ┌ 　_ 　￣　|:::ｉ⌒ｉ:::::::::::::::::::ｉ⌒ｉ:::::::::::::::::::::::::ﾉ　ﾟﾊ:::::::::::::::::::::ｉ⌒ｉ::::::::::::::::＼￣￣￣￣￣￣
| | | | | | | | |丁Ｔ‐⊥_|　|　|　| |¨|　 ..,,　|:::|＿|:::::::::::::::::::|＿|:::::::::::::::::::ﾎ'ﾟ　　⌒ﾝ:::::∩∩:|＿|∩∩:::::::::: ＼ |丁¨¨丁¨¨
|_|_|_|_|_|_|_| | | | | | | | ｢T=- 」_| .|　:|｜ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ _し'´. . .　'´^ｉ￣￣￣￣￣￣￣￣¨／|┴┬┴─
＿＿＿___|￣^'┴=L|_| | | | | | 「Ｔ-Ｌ|_｜　　　　┌┐　┌┐┌┐　ﾟＹ ; ; ; ; ; Ｙ゜　　┌┐／＼┌┐／ |..:|　｜
＿|＿|＿|￣|ﾆﾛ　-　__~^'┴=L| | | | | 「T=‐　_　└┘　└┘└┘　ｉ'"´´:´｀｀"'ｉﾟ　　└┘ﾞ|丁:[└／ |／..:|￣￣￣|￣
|＿＿|＿|─|　￣|¨|ﾆﾛ┬rtｭ-　_¨┴=Lj | | | |丁丁丁丁|￣|┬ ._／´´´´｀｀｀｀ﾟ＼ ┐　　 L|_｣／ |／／: :|ｰ┬─┴‐
＿|＿　／＼　　｜ |　　|　|￣ﾆﾆﾛ┬rtｭ¨_┴..⊥⊥⊥⊥|　 |⊥_/　　　　　..　　　 Ⅵ____,＿| |　|／／:::::::::|　 |
|＿＿　||__,|||＿　|　|　　|　|　 |　|　 |￣¨ Tﾆ┬───‐ |　 |　ハ　′: 　 ;　　:　　lﾆﾆ//:: | |／／::::::::::::::|丁¨¨丁¨¨
＿|＿|__＾||＾..＿|￣丁ﾆ┘_|＿|　|　 |　 ─|　｜　　　ハ ¨¨¨|'-_|　ｉ　: :| :　:i　　i　　|ﾆ//::/ | |／::::::::::::: ::: |┴┬┴─
|＿＿|___,|| _|　￣|─- Ｌ__￣|¨ﾟ└..」─　_[＿|　　　　{　}　　　｡.ﾉ　しノ　　廴　；　 :.//::/ : | |:::::::::::____:::::::|　｜
＿|＿|___,||　￣T‐‐-⊥＿|￣　‐-⊥.__／|￣|_____/ヽ_{　}￣ﾊ¨¨¨¨¨¨¨¨~~¨¨／| : 　 }ﾆﾆニ.| |ﾆﾆﾆ/::/|::::::|￣￣￣|￣
|＿＿|___,|| 丁─- ⊥＿|￣ T ─-.／|　 |＿ハ‐:{　 },{　}　{　}＿＿＿＿__／／|￣￣￣| {..}| | } { /::/|:|___,|ｰ┬─┴‐
＿|＿|___,||　￣Ｔ‐‐-⊥___|￣　／|　 |／／{　 }__}　} {　}'´{　} ／⌒＼.／／|　:|三三三三~| |三/::/|:|:|::::::|　 |
|＿＿|___,|| 丁─- ⊥＿|￣..／|　 |／／ﾆﾆ{　 }'´{ j　{ j　 } ｉﾟ |::::: :: ／／|　:|　:|三三三三~| [‐/::/|:|:|' :::: |丁¨¨丁¨¨
＿|＿|___,|| ￣Ｔー- ⊥.__／|　 |／／ﾆニ／ﾟ　｛　} {'´} {　 | ； | : ／／|　:|　:|／iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ| |/::/| |:|' ::::::::|┴┬┴─
|＿＿|___,|| 丁ー- ⊥.／|　 |／／ニﾆ／／|ﾟ}　}'´| ｉ　ｉ |　 | .| ／／|　:|　:|／]ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｉ⌒ｉ/| | |i':::::::::::|　｜
＿|＿|___,|| ￣Tー.／|　 |／／ニﾆ／／|　 | i　i　ｉ｜ | ｉ　_i／／|　:|　:|／iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|＿| :| |ﾘ＿＿ :|￣￣￣|￣
丁丁¨丁~~|::　:／|　 |／／|￣|￣l／|　:|／´|　|　| |　| | |　￣|　|　:|／iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|￣￣|￣|￣￣| |ｰ┬─┴‐
::|::::| :::::| :::::|／|　 |／／ﾆﾆ|　 |　 l　 |／｡　,|　|: .ﾟ |: .ﾟ | |　　 |　|／iニニニニニニニﾆﾆ.|　　 |　 |　　 | |　 |
::|::::| :::::| :::::|　 |／／ﾆニニ|＿|＿l／ ( ヾヾﾉ　乂　乂 .L|,_＿,|／iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:|＿＿|＿|＿＿| |丁¨¨¨¨丁
::|::::| :::::| :::::|／／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|　 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣¨|　　 |_iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ|　　 |　 |　　 | |┴─┬┴
┴┴‐┴‐┴───ーー‐|＿|二二二二二二二二二¨|,_＿,|──────────:|＿＿|＿|＿＿| |＿＿..|_＿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ‐--　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -=≦⌒'´　´￣.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　,ｨ､/　⌒ ヾﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ,, -= ﾑﾆヽ,,,,,,,,,,,､ } ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　∠ __ 　〈ﾆﾆ=ﾏ.ﾆﾆｱ　}.ﾊ }
　　　　　　　　　　　　　　／　,'　　｀ヽ　ヽヾﾆﾏ　ｿ　ﾘ　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　 ,'　　　　　､. 　　 ',.V　　　} ﾊ.{　　　　　　｜　　　ねぇーミカ、次何処行くんだっけ？　　　│
　　　　　　　　　　　 ,'　　,'ﾊ l 　 {ヽヽ　　', 　　　}ﾉ人　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　{　　ﾑ{_ヽ', 　ｌ'"ヾ¨.} }　}/　/ﾊ{
　　　　　　　　　　　　　　{i､从 !zﾐ',ﾍ .{ｨ笊㍉}　,' 　i / ゞ
　　　　　　　　　　　　　从　ヽ《 h}　ヾゞ'ｲﾘﾉ,ﾊ　ﾊ{
　　　　　　　　　　　　　　　　ゝﾊ ¨ ､　　　ノ| ﾊ{∨　　　　　　　　　　チョット待って、えっとね……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ}.ゝ､　､　　イ}.ﾊヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　}', ﾊ.≧≦　,'/ｲ /｀¨¨'ヽ　　　　　　　　次は世界樹をみて、そのあと街に戻って
　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ　',{' ／　 , イ　 { ／.　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　{　ｲイ〈{ , イ」⌒ヽ//ｲ´　 .ﾉ　　　　　　　　宝石を展示してある宝石博物館だね。
　　　　　　　　　　　　　　　 /, '´{ﾑoｨ=ｧo　O 　/.　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　,' {　 'ｱﾑゞﾞ.　　　　/.　　 /
　　　　　　　　　　ﾉ〈　　ﾔ}　　　　〈　　　,'
　　　　　　　　　　　　ノ　 {　　{{ V　　　┌′　 ,,}
　　　　　　　　　　 .v''⌒>ｲ　≠　　ﾉ￣｀ヽ　ノ
　　　　　　　　　　　 У⌒　　∥　　／⌒Y ｲ.／
　　　　　　　ﾑ.￣ﾏ}/ {ニ＞-=ﾆ=ｧく　　　,,}＝'ﾑ
　　　　　　 .ﾑ　ヽｨﾆﾆﾆﾆ/｀‐､　 }.イﾆﾆﾆﾆﾆ}
　　　　　く｀ヽへﾆ＞_,　　　,)､コ"ﾆﾑヽﾆﾆニﾑ

.

4 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 17:59:04 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　そうだった。　世界樹は分かるけどさぁ、なんでそんなマイナーな博物館をミカ、選んだの？　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　＞､｀ヽ　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　＞''"￣　｀ヽ｀　≦-＝ミ
　　　　　　　　　　　／／.　　　　　／ﾆﾆ.ﾑヽ
　　　　　　　　　　〃／ _,,=---ミ､__/ﾆﾆﾆﾆﾆ}ミﾄ、　　っ
　　　　　　　 /／　/.}ﾆﾆﾆﾆﾆﾑﾆﾏﾆﾆニく｀ヽヽ　　　　っ
　　　　　　　　 ,'/　　/,ハﾆﾆﾆニ./￣￣＞='ﾞ _　　ヽ',
　　　　　　　　,'ｨ.　 ,' ,'　　∧ﾆﾆ/ 　／　　　　　　＞ミヽ
　　　　　　　/　ｲ　{ ,'　/ /　 {!　／　　　　　　　ﾊ　　＼ヽ
　　　　　 ,',ｲ'　　 V./　　　人/　　／　　　　　　　',　　　＼'，
　　　　　　,'' .{.　　 /　　　　{ ∥　 /　　 ,'　　　　　　}　　　　ヽ',
　　　　　 i.　{　　　,' 　　,'.　' |{ 　 /　　,ｲ　}! 　　　　ﾊ　　　　ヽ!
　　　　 {　 ',　　 {.　 ,' { 　 ',{　 /./ ,ｲ }　ｲ.　　　　 } ',.　　　　　',
　　　　　　　ﾍ. 　 |.　 | |..　　ﾊ＞ﾒ /､..// j. ' 　　,' ,'　ﾘ .}　　　',. ',
　　　　　　　ﾊ.　 ',. ハ {　　{　||/ /　//ヽ} ,'　　,'j,..ィ'j´! |.　　　', ',
　　　　　　　 {ヽ', ', {　',{､.　ヾ,ィ斧Zミxヽi ,'　 ,' ﾉ' .-,'__}. |　　　 }',j
.　　　　　　 ',. ﾊ..',{　 ',.', . ',.《　_)し::ﾘヾj/ .ｲ　 ,笊示=ｧイ　　　} }
　　　　　　　　ﾊ　',ゝ. ',　ゝ ',. { Vzソ　ノ.ｲ　　んｲﾉ,ﾉ'}.　　ｉ ,'. |
　　　　　　　　　ヽ　} }　}､　{ヽ,.',/／/／　　　｀¨´ . /ﾘ　 ,'j,'.　|
　　　　　　　　　　　乂ｲ} ハ　', ', ヽ　　　　　，/／/／ﾊ' /. /,','　　　　　　　　　マイナーじゃなくてイツカ博物館ね。
　　　　　　　　　　　 jﾉ　ヽヽヽ丶　　　　　　　 .人ｲ　ｲ.j/
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,イゞ'} >､　　 σ 　 ,　イ' ﾉ,ｲ　ノ　　　　　　　　　　いいじゃない、綺麗な宝石が見れるんだし。
　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ'　ノ　!　　＞　，.＜ヽ　　´
　　　　　　　　＞=─ "　／　ﾊ　　　　　　 ,' ヽ　ヽー==,,,,,＿　　　　　　　　　　なんとなくよ、なんとなく―――………。
　　　　　　　 /　｀ヽ　 /　　　　',　　　　　　　　 }　　＼　　 / ∨
　　　　　 {　　__ イ＿_,,　イヽ,',￣｀ヽ　ｧ‐''"}イﾊ､　ヽ ,'　　∨
　　　　　　 }　 ⌒∨　　　　　ヾ::へ　　　　　　 {;::/　　＞=-.　　〉
　　　　　　　i 　　　 ',!　　 ((ｲ))　　ﾏﾍ＼　　／　>.　　＜-=＜ {
.　　　　　　 ,'.　　　 i／　　　　ヾ.ﾍヽ　/,:::ｲ´ 　　　＼. __',
　　　　　　 , 　　　 / 　　 (ﾟ､,ﾞ)　　＿ヾヽ,∨,'ｲ＿＿__　　　 ‘， . ｀Y
.　　　　　　,　　　　 ,'　　　　　　　　ﾏ////Y¨Y//////.　　　　 ',＼ /
　　　　　 ,.　　　 {　　　　　　　　ﾊ////iゝｲ.////ｿ　　　　　　}.　　＼
　　　　　ノ　ヽ　　 ', 　　　　　　ﾏ///.|　}//／.　　　　　从　　　}
　　　／ -‐''"´　　 >､　　　　　　　／.// |　|/ﾊ.　　　　　 ,ｲ　　　　ﾍ
　　　＼.　　　　　 {＞。　　　 ,ｲ///　.|　|.//}　　　_。イ　　　　　　ﾍ

.

5 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 17:59:20 ID:8b4c77c4

　　　_,n＿00　　_n＿_　　_,n＿00　　_n＿_
　　└l ｎ |　　└i┌z」　└l ｎ |　　└i┌z」
　　　 U Ｕ　　　Ｕ　　　　 U Ｕ　　　Ｕ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i ＼￣　ー　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i //＼　　　　　｀ｰ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i ////＼　　　　　　　｀ｰ、
　　　　　　　　　　　　　 ,､‐- 　＿　 i //////＼　　　　　　　　　｀ｰ、
　　　　　　　　　　　　 i iﾞヾ　　　　　｀!､///／｀＼　　　　　　　　　　 ' ,
　　　　　　 , ､――--- 　＿i i//ヾ　　　　　　Y　　　　ヽ　　　　　　　　　 ' ,
　　　　　　 ∨＼　　　　　　ー'´ヾ　　　　 :　　　　ヽ　　　　　　　　　 ', 　　　　　_　-―-　、
　　　　　　　　∨/,＼　　　　　　　　ヾ　　　 :. 　　　　ヽ　　　　　　　　　 ',_,　-　´￣　　　　　 }
.　　　　　　　 ∨//,'＼　　　　　　　　　ヾ　　 :　　　　　ヽ　　　　　　　ハ＼　　　　　　　 !
　　　　　　　 ∨///,',＼.　　　　　　　ヾ　　　　　　　ヽ　　　　　　　/　 ',　ヽ　　　　　　　　i ＿ _
　　　　　　　　＿〉/////,','＼　　　　　　ヾ　 :.　　　　　　　ヽ.　　　　　/　　 ',　　ヽ　　　　 ! ∨ヽ￣　ー
　　　　　斤于十于于于于于}　　厂￣￣＼Yi]ヾ厂￣￣￣￣￣＼ヽ　　　 /　　　 ',　　　ヽ　　　　 !.　∨/ヽ
　　　　｀Yﾞ＝＝＝＝厂￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　　ヾ　　/／｀ー―-'-―一 ´ヽ . 　 ! r=j∨//ヽ
　　　　 rfﾆ二二二二｣＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼＿_ゞ,/´＿＿＿＿＿＿＿＿_ヾ__ﾉ_f―''∨///ヽ
　　　厂￣￣￣￣|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r― ､
　　　　}三三三三三|　　　　日　　　　　　　　　　　　　　　ト--i｀ ┃　|干干干干干干干干干干干干干|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,n＿00　　_n＿_　　_,n＿00　　_n＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└l ｎ |　　└i┌z」　└l ｎ |　　└i┌z」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 U Ｕ　　　Ｕ　　　　 U Ｕ　　　Ｕ

.　　　 r…､　　／⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 , -､､ . 　＿　　 {⌒i　　__　　 (⌒i
. 　　 | 　ﾉ　　 |　　　||　　　　　 __ 　　　　　　 {　ﾉ ). 　 {__ﾉ.　　>‐<_　(__)　　 >‐<. 　　 __
　　　}￣￣ﾊ.　八从リ!　　　　　　 (__).　　 (_)..　　　/￣ ∨ヽ. /}v|ヽ　i 　 i.|/ 　}. 　 |i 　 |　　（ _)
　　　|　　 |.|../￣￣￣＼　　 (_) . ∧ ∧　 /∧..　　//　　/　}　! |: |　|..|＿_i」　　|.　　||____|..　　|￣!
　　　Ｌ__＿|ﾉ/.!　　　　 / |.　 /ハ..|...| |...|　 {/.∧　 |/} 　　}＿|. L|:_|..ﾉ　|. _　!＿_｣.　　|..　　|. 　 | |_|
　　　 |.....　|...| !　　　　 |__|　 L//} |...|_|...|..　∨//　　/￣￣}　|.　| | | 　 |...|　|　| |.　　 |___i__|. 　 L| |
　　　 |　|　|...L|.　　　 |｜ . ∨/|...| | | |..　　| {.{　　ニニﾆ}_.」.　| | |...　|...|　|__|_|.　　 | || |　　 |.|_|
　　　 |　|　|.　 }　　　｣｜...　Ｌ{{　|_| |_|　　Ｌ{.{　　　 | | |　| |　に}つ . L_|__.|_|_|　　　 |_||_|　　 | ||
　　　 |　|　|.　ト‐-t-‐‐|｜　　　　　　　　　　　　　　　とつ匕　　　　　　　　　　　　　　　　　ｪ|_||

.

6 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 17:59:36 ID:8b4c77c4

　　　　 !::/
　　　_,.⊥'-.-: : :‐.-. . . .、_　　　　 ,.-┐
.-:''": : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヾ''": : : :!　　　　　 __,.ィ
.: : : : : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : :|'ﾞ､二ニ-‐'´
: : : : : : : : : : : :.; ': : : : : .　　　　 /　　｜　｀ヽ、
.: : : : : : . . . : /: : /: : : : : : :_: : :/. 　　 | 、＼. ＼
: : : : : : : : : /: :.;/: : : : :,:ィ´:l:｀∧|: : : :.l. ｀、　ヾ:､ヽ.
.: : : : : : : :/: :.〃: : : : ';.'.:::::,!:./　!|: : : :!: : ヾ、.　｀、ヾ:、
: : : : : : :./: ://: : : : :,:'.:::::;ｲ / 　 l!: : :,!:. : :.ﾍヾ: : .ﾞi.
.: : !: : : ,': :/|/: : : : /.::::;:' 〃　　｜: :/::. : : :.i　｀､: :.i
: : l: : : ,':./::;': : : : /::::ｨﾞ　/'　＿_|: :;{:::::,!: : : ! 　｀､:i
.: :l.: : :,':/::;;!: : : :/:::;ｲ|三三三三!:./|:::::ﾊ: : :.l　　　ヾ
: :j: : :,','::/ !: : : /::/::|:| ￣￣　 ,'/　!::/　!.: :,'　　　　　　　　　　　いやぁ流石、シュヴァルツヴァルト科学館。
.: !: : :i!:::{. !: : ://:::: :ｌ:|　'"　　 /　　V　　!.:,'
: l: : :.' :::::ﾞ|: : ,4::::: : :l:|　　　　　　　　ヽ　ﾚ　　　　　　　　　　　　長命種のブルジョアたちがせっせと収集しているだけあって
.:! : : : :::::::!: /:::}:: : : :l:|　（＿_,._,　　ノ
,': : : .::::::::|.:/::/ !: : : :ﾞ|　　　　 ,.　 '′　　　　　　　　　　　　　　　骨董品から最先端の技術まで展示してありましたなぁ。
: : : .:::::::/|/;へ､j: : : : 「::::丁
.: : .::::::/:;ﾚ゛　　ヾ: : : l::::::|
: :.:::::/,≪ヽ､.　　ヾ: : :.!::::|

　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　／‐ 　　　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､　ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　　 l　ﾊ　　　　　ヽ　　ヽ
　　　　　／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　　　ヽ l　　ヽ
　　　　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　　　 V.　　l
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　ヽ　　 l
　　　　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l
　　　　　 l 　 l　　　ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　ﾘ　　　　　　　ですが、残念です。
　　　　　　　　ヽヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll
　　　　　　　　　 ll　 `l,､　　　　。ヽ､_　　_ノ//　l N　ｲlﾉ l　　　　　　　　世界最古のデータ生命体である鹿角さんという方が
　　　　　　　　 l　　〃｀ ‐､_　　　　￣ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ＞,‐　´　ﾚ/　　　ﾊ　ヽl　l　　　　　　　一体どのような方だったのか、お会いしたかったのですが……。
　　　　　　　　　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　ヽ　ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　　　ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　　　　　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ

.

7 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:00:20 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　＜´￣￣　 ‐-　＿＿,,,
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　｀i　　¨＞、
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　 :i　　 !　　ヽ　ヽ＼
　　　　　　　　　　 /　　　/　　 /　　:|　　/　ヽ　ヽ　',丶丶、
　　　　　　　 _,. ＜~ﾊ　 /　　:/　　　i　 /　 i　 ',　　i　i＼　｀ﾞ
　　　　　　　ﾍ;:;:;:/;:;:;|　,' ｰ-/､　／j: /|　 ∧　|　　l: lヽ;:}
　　　　　　　　t;/:;:;:;:;|　i≧x､ン｀ﾞｰ//　| 7''ｰl‐l'"　 l l;:;:;:》
　　　　　　　　| ＼;:;:;| ,.| ﾐて ≧ﾐ／　　!/,,.ィ杉i　 /l l;:;:/
　　　　　　　　|　　T´（ |/　ヾﾆｼ　　　　 frｼ/ /　/: ﾘ-'i
　　　　　　　　|　　ﾍ　｀t-ﾍ :::::::　　､　　::::u /_|/　/:　ﾊ
　　　　　　　 ,' 　　　＼　＼＼, -､-‐　 _ ィ /　　∧　　ﾍ
　　　　　　　/:i　　　　} ヽ　 ',/ <ヽ_i｀i´| ＼/　　/　 ',　　＼　　　　　　　　　　あぁ、三年前まで館長だったっていう人でしょう？
　　　　　　 //|　　　,xf＜ヽ/ ｧ-､ﾞi::::/つ: :/　　,'＞ｰ､ﾄ　　　＼
　　　　　 // /　　 fi　i: : :/ﾄヽヽ,.-' ｲ V: /　／／　　｀ﾍ＼　　ヽ　　　　　　　あの時は、テレビやネットで大々的報じてたからね。
　　　　／" /　　　i ',　V｀ヽ、｀´,イ 'ﾍ/:/　/ /　/　　　＞｀-､　　ﾍ
　　／　　/　,'　　j _,ｨ': : : : : :/ }　　/:/　/ /　/ ヽ　r'"　く彡＼　ﾊ
　／　　 /　/　　/V　　｀ヽ=-i　l　 /: {　/ /￣/＼ Y ,へ､ﾝKv￣＞　',　　　　　確か、政府とかその道の研究者が
　　　　/　/　　 //i　　　　　 }　lｊl[/: : i ,' /　　/'￣｀l l ﾞ!ゝ》,.イ￣＼　ヽ
　　　/　 /　　 iｼ　j　　　　,.ｲ /i /: :〃! /　　 j　　　＼｀/┴'"￣　 j　　　　　　自壊を踏みとどまるように何度もお願いしてたんでしょ？
　　/　 /　　　{　　　　　 /　|,': :|,': :〃／　　 /　　　　　/　　　　　 /　＼
　/　 /　　　　ヽ　　　　/　《ヽ: : イ　　　　ｲ　　　　／ i　　　　 / ',
/　 /　　　　　　ヽ＿ｲ/　　　＞＜　　　　　ヽ　<¨´ ￣　　　　/　　i
　 /　　　　　　　　 ,'　 |　／::::i~i:::::::ヽ　　　　　iヽi＿　　　　　/　　　}
　　　　　　　　　　 i　　} |::::::::;'　|:::::::::j　　　　 / /: : :＼＿_／　　　　l
　i　　　　　　　　　l　　）ー,:;'　ヾ -'　/　　　／ヽ:_:_:,..イ}　　　　　 j
　l　　　　　　　　　{　　ヽ //　　　∥イ￣｀イ　　　ヽ　ﾄ' ）i　　　　　 l
　ヽ　　　　　　　　l　　　〃ー---‐ヾヽ　　　ヽ　　　∧''" ,'　　　　　,'
　　ヽ　　　　　　　l　　〃{　 i　　　　|::|　　　　i　　　　 ', /　　　　　/

　　　　　　　　　　, ―-　＿,「` ー‐-　　_
　　　　　　　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　　　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　　　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!
　　　　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|　　　　　　　　はい、そうだったんですけど………
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒ﾐヽ.: : : ヽ: :!
　　　　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l　　　　　　　　　データ生命体の方々は己の存在意義が
　　　　　ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!
　　　　　　ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､二（ヾ〉 : l: /l　　　　　　　　　全うされたり必要とされなくなった時に
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　　ｏ　　ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',　　　　　　　　　自壊――つまり、自らの意思で天寿を全うされてしまいますから。
　　　　　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

.

8 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:00:49 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　　　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　／: ﾊ _,. : :'´: ﾊ
　　　　　　　　　　　 ,　.-‐:.'´: : : :Λ: : : : : : :.ヽ、
　　　　　　　　 ,. .:.'´: : : : : : ,!: : : : : ',: : : : : : : : ﾍ
　　　　　　／: ,: : : : : : :/:.j:!:l: : : :l: l: : :v.: : : : : :.＼
　　　　　 ,:' : /: : : : : : :/: ,ハ:',: : : : ﾊV:_:',: :V: : : : : ＼
　　　　　,: : :./ : :, : : : ,ｧ: ７　',: l: : : : l: lﾏ:丶: :V: : : : ',: ﾍ、
　　　　　l: :./: : :/: ／:/,: ,′_, V!: : : :l: } V: l、: :',: : : :.ﾊ: :Λ
　　　　　|:,:': : :.,': : : :/ ,.{:ﾚ芹、ヾ!: : :j; :ﾃ尤ﾐV: : ': : : : ﾊ: : :}
　　　　　l;′: :,': : : :, ,〃ｵゝ;ｲ　 }: :ﾊ: jゝｨ心》: : :l: : : : :.}V:.!
　　　　 {: :,: : l: : : :Ⅳ.{Kじ刈!　 ,:./　}/ヒう:ﾘ ' j!: :l、:l: : :l リ
　　　　　l: ﾊ: :{: : : :l:k　Vにソ　'ﾍ- {.　ゞこノ ,:l: :,' ヽ!: /
　　　　　V: :ﾍ:!: : : :l:| l　` ‐''　　ﾉ　‘、　　　,{j:/:!　.j:/　　　　　　鹿角さんの場合は、当時彼女が使えていた
.　　　　　 |: : :l丶: : l:l ＼　　_　'　__,　 ` ‐‐ ´ﾉ: :.l　〃
　　　　　 |: : :!: lへ:V`:.、￣　　　　 , 、　,.ィ:'´: : :|　　　　　　　　　主の家族が全員亡くなった時に自壊されると
.　　　　 l: :,: : l: : l`: :l: : ＞ｒ- 　 _.l　l:´: l:.l: |: : :.|
　　　　　 !:/: :.ﾊ: :V: :V:/Vﾉ　　 |　l.ﾊ､!:.l:.l: : : !　　　　　　　　　公言されていましたから、その公約を果たされたのでしょう。
.　　　　　　l,′:, :.l: : V: V/ﾍ、　　　! ／^ヽz;{: : :.:|
　　　　　 ,: : :/: : V: : : :.V/,ﾊ　__　{　 ´二}/!: : : :',
　　　　　/: : /: :〃ﾍ: : : : V/Λ ￣ l　　 r }/{: : : :}
.　　　　/: : : : :./ミｚﾍ: : : :V//ﾊ /三≧ｚｘ_/ハ: : :!
. 　　 /: : : : : :{　　 Vﾊ: : : :V//V三ニミ≫}//ﾊ: :.|

　　　　　　　　　　　　　　／￣￣｀ヽ
　　　　　　　　,　-―‐γｖ　　　／￣｀丶
　　　　　　／　　　ヽ└‐―＜ﾆヽ、: : : :.ヽ、
　　　　　／-‐―ｧ=-‐'/|ヽ: :ﾄ: :. :. :｀∧: : : :.丶
　　　　　／: : : :/: :/: / |　、:|ヽ: :. : 廴): : : : : :ヽ
　　　　/: :. :. :. : : :/:./　|　ヽ:.|､＼: :. :V |:. :. :. :. :.ヽ
　　　 /: :. :. :. : : :/|: ﾚ　|　ヽ:| ヽ―-:.Ⅵ:. :. :. :. :. :}
　　　/: /: /:.|: : :ﾑイレ　　　ヽ､ ==ミ､: :|:. :. :. :. :. :.|
　　 /: :ｲ: |: :|: : /,ｨ升ﾐ　　　　ヽｲつ::ヾ､|: : : :|: : : :|
　　/:./ |: :|: :|: :.|,彳ﾉ::ﾍ　　　　　{::::::::::ｊヽ: :. ://: :| |
　　|:/　|: :|:.∧: ||代:::::::}　　　　弋:::ρ ｲ: :.//: :ｲ/
　　|'　 .|: :∨ ゝ:|` さ,ン　　　　　｀　　 |: :/ノ :/ﾚ　　　　　　えぇ……！？
　　　　 l: : :|:.（.ﾍ｝　　　　　　′　　　　/: /: : :/
　　　　ヽ: :ﾄ. :｀‐}､　　　　ｒ-―￢　, ｲ: /:,ｲ /　　　　　　　　その家族の人ってどれだけ長生きだったの！？
　　　　　 ∨ ヽ:. :|､:｀ｆ. ..―┬￣ {: : :/:ｲ／ﾚ'
　　　　　　　　＼|,＞‐ｒ‐ヘ----‐'ケ＾ヽ、
　　　　　　　　　 λ　　|ヽ、＿＿　/　　　λ
　　　　　　　　　 { |＿_」　　　　　 /､　　 /　ヽ
　　　　　　　　　 | }― 「｀丶-―'7｀丶ﾝ　　　}

.

9 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:01:14 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　／　　　/　　　　｀　: .
　　　　　　 __／　　　　/　　　ｉ　　　　｀ヽ
　　　　　　／　　　　/　 / /　　 ,′ 　　　丶
　.　　　 / /　/ 　 /　⌒/　 i　,' ｣　　　ヽ. 　 '.
　　　　　|.ｲ　/ 　 / / _/｣　 !/　 | ｀ﾄ､　　Ｖ　!
　　　　　　|　i　　 !/〃ﾌ:ﾊ　 i　__ミメ、　　　　|
　　　　　　| ∧　ﾊi |::::::::ｊハﾉ　ノ:｀ヽﾊ　　　 |　　　　　　　鹿角さんが生まれた年代が正確なら
　　　　　ヽＮﾄ､ｉ（　ゝ-ﾟ'' ｒ‐ｒ　|::::::::::》|　　　 i |
　　　　　　ﾉノヽ`ト-- '　　､ゝ-ﾟｲ从　　 i リ　　　　　　　少なくとも８３７年は生きていたことになりますね。
　　　　　　　　　|　ﾉ｀ト .　ﾟ　￣´//　}Ｎﾉﾉ!
　　　　　　　　　|　ｉヽ.　ヾ＞- 　イ７　从ｲｲ {
　　ｒ‐、__ｎ　　ﾉ /77￢ｆｒ‐ 　／　／彡ﾍ　!
　　_.>ｒ‐ｘ' ト､'　/ｉ//　 /ｰ‐／　／´　　ハハ
　ゝ-- ､　／〃//　 / .／　／　　　　　 /　ヽ

　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `:-.‐.‐: : :‐.-. . ,,_
　　　　　 , ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`: ＜￢ｰ-｀`ヽ
　　　　 .:': :/: : : :／: : : : : : : : ::: : : : : : ﾍ: : : : : : : : : : : :.　｀ヽ
　　　　 /: :/: : :.／　　　　: : : : j::: : : : : : : :!: : : i:.. : : : : :　､　　＼
　　　 ,': :/: : ; '　　. . . : : : :!: :.j|::: : . . .　　 !: : : V::.　　　　　ヽ　　ヽ
　　　 ,': :.i: :,:'. . : : : : : : : : :i: :/ |::|: : : : : : : |ﾍ: : :.V:::. . . i...　　ヽ　　｀､
　　　.i: : i.:/: : : : : : : : :_;,,;/:_/　.!:|: : : : :.l: : |　v‐'个-:.､: :V::. : :Vﾍ丶、 `、
　　　j: : l/: : .::j: : : :':´: :./l:./`ﾞ　!j: : : : :.!: : l`'゛V: :.!::::::. : :.V::.: : V:ﾍ　＼ﾞ、
　　　l: :./: :.::::j: : : : : : :/.j:/　　 :||: : : : ﾊ: :.j　　∨:.|V::::. : :.i!:::. : :.!､:ﾞ',　　 `
　　　!:./: .::;:イ: : : : : :/_/ﾞ-―　 |!: : : /　!: !--- V:.| V::::. : :.!::::. : :!｀、!
　　 !:l: :／_:l: : : : r主圭王羊　.|: : :/　 :|:.E玉圭主ｮ∨::. : j:::::. : :!　Vi
　　 lj:/|:./ i: : : : :У.|:::::;;;;::::|　 l: :./　　 !:,!|::::;;;;::::,!/ λ::: : :!:::::: : l 　ﾞ}　　　　　　まぁ今の人間でも精々１１０年が寿命の限界だし
　　 }': j: ﾍ !: : : :∧　!V　 С　 !, '　　　j/ lV　С　 /:::i::: : l::::::: :.j
　　　l: :l: : :ﾞ|: : :∧::l　ヾ、__ﾂ　/'　　　　　ヾ､_,ﾂ　 ,'::::::ｉ:: :ﾊ:::::: :,!　　　　　　　　　普通に考えれば鹿角さんの主さんって人の血筋が
　　　.!:.!: : : |: :/:::ﾍ::i　　‐''"´　　　、　｀`'''‐ ・ i:::::::::!:/　!::: /
　　　 !j: : : :.|∧: :::ﾍ:j.､　 ' '　　　　　　　　　 ' '　,ﾉ::::::: l/　 |:::/　　　　　　　　　　そこで絶えちゃったってことなんだろうけどさ……。
　　　 li: : : : .::|ﾍ: : ::ﾍi:::;＞:...,_　　 ´｀　_ ,,. ,-::''ﾞ:|:|:::::: : :! 　 !/
　　　 }: : : : : :|::ﾍ: : : ﾍ . 　 {'゛｀` ''''' {´| `ヾ{::::::::::!|:: : : :.| 　 '′
　　　.!: : : : :,:-＜ﾞ､: : :.ﾍ　　l ｰ-､　　,-l　　｀ﾌ7||: : : : l
　　　l: : :.／　　　ヾ､: : :ﾍ.　 !'´￣￣￣|　　　// |l: : : : l

.

10 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:01:30 ID:8b4c77c4

　　　　　　 / ;ノ　　　　　　　 |　　　　　　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　 / :/　　　　　　/ 　 |　　　　: :. ,　 :　　　　　ﾊ
　　　　　 | /　　,'　　　 ./　　 | 　　ｉ: ::/ |　ｉ:.　　　ｉ:　　 }
　　　　　　　jﾉ　　,'　　　 :/　／ |　　　|:;/　 |　|:: :　､　|:　:　 |
　　　　　　 /　　,/　　 ..::/,.-/‐-､|.　　 |:|　,.-|‐:|-､::.　ヽ{:　ｉ:.　|
　　　　　　ｊ　　 | :　 ..:::::j　/　　 |　　 |:|　　 |　|､ ::..　 λ: |::　|　　　　　いえ、実はそうとも限りません。
　　　　　　|　　 ,| :|　:::::/|,/ _..... _ ∨　 |:|　　,_ヽ| ∨:::...　∧!::　|
　　　　　 |　　/| :|　::::ﾊ ,'´〃　゛:.∨　|ｉ　,ｨｆﾁ心､V:､:::.. :　ﾍ:: |　　　　　その当時はまだ長命種の方との交配を禁ずる
　　　　　　∨ :| | :|　:::|::ﾊ: :　　　　::}ヽ､|'　"ｆ_,ﾉ:::} ` |::ヽ:::. :　ﾊ.|
　　　　　　ヽ､| ヽ|　:::|::､.}:..　　　 ;r:l＾lﾍ､　 V:z;ｸ ,' ,|:::: :＼::..　}|　　　　　法律はありませんでしたから、もしかしたら………。
　　　　　　　　　　|:ヽ､|::::ゝ.._＿,,ノ| | :| :|'lヽ､.＿_,,ノ |:::: : : ;〉: ,/|
　　　　　　　　　　|: :ｉ: :::::ｉ:ヽ"　 l´| | :| :| |　　゛゛ ,ｨ::|:::: : : j／ｉ::|
　　　　　　　　　 |: :|: ::::::ｉ:::::ヽ､.| :! "　゛ }.. __,,..イ::l:::|::: :　　|.　|:|
　　　　　　　　　ﾉ:ノ: : ::::|:::::::::::::､　　 ,ﾉ"ｉ:::::::::l:::|:::|::: :　　|:　.!|
　　　　　　　　ノ'": : : :::::ﾉ::;r'´￣:;}　　 .{　.;ﾄ￣｀ヽ､::|:: :　　 |::.　|

　　　　　　　 ,　'　: ／: : : : : : : : : : /::: : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : .:::. : : : : :＼
　　　　　／　 , '　　　: : : : : :/　;':::: : : : : :.i: : ｌ: : : : ',: : : : : : ヾ:. ﾍ: : : :.ヽ
　　　　 , '　　 / . . . .,. . . . . ./: : :,!::::: : : : : :j: :.l: : : : : :',: : : : : : :ヾ: ﾍ: : : : :`、
　　　 ,.'. . : :,ｨ': : : : :/: : : /: ,': : :/.!:::|: : : : : :j: :,{ : : . . . .',　　　　　 V:.i: : : : : :.、
　　 ,/: : ／./:/: : .:,': : : :,': :.i: : /　!::::l:. : : : : !: j ｀、: : : : :i: : : . . . 　 V:i: : : : : :.!
　　/: , '　 .i:,': : : ::j: : : :.!: : i: :./　 l:::::},: : : : :|: i　｀、: : : :.l: : : : : : : : :i: !: : : : : :!
　 .':,:'　　 .!;': : .:::::l: : : :.!: : l: :.;'　　l::::j∨: : : j:.i　　｀､: :_; -ｯ‐::. : : : : :.!:l: : : : : :|
　j/ 　　 l:i: : :::::::|: : : ::!: : |: ,'ｰ-､,｣_;| ∨: : :j:l　 _,,.-''ヾ: : :.!｀、::. : : : : :!|: : : : : |
　　　　 !!: : :::::/!: : : ::!: : ,!:l　　　 l::|　∨: : !!　｀　　　ヾ: :.! ｀､::::. : : : :l!: : : : :.!
　　　　 l!: : :::/｜: : .::l: :,'マ二三ヨ:|　 ∨:.:|!　　,ニニ三ゞｷ,,,λ:::. : : : !: : : : :i　　　　おぉ！　人間と長命種のラブロマンスですか……。
　　　　　｜: ::/　 l: : : ::! jl. |l　l::::::::::::|　　V: |　　￣丁:::::::::ヤｱ!::ヾ:::. : : l: : : :.j
　　　　 !: :/　　 i : :.::Ｎﾊﾞ'　!つ;;:'::|　　 V:|　　　 !っ:;;;:'::::ｿ.i:::::/ﾍ:::: : l: : : j　　　　　確かにゲームや漫画とかじゃあ良くあるパターンだけど
　　　　　　!:.i 　　ﾞ、: :!::::::! 　 _Ｚﾆ-'　　　ヾ!　　　 _ｚ_－ ::/ ｉ::::/:::::ﾍ::. :|: : :i
　　　　　　ﾞ:|　　　　ﾞ、::!: :::j　　　　　　　　　　　 , , ｀`''　j:::/:::::::::::ﾄ: |: : i　　　　　　実際、その歴史を近くで感じられるとは、感慨深いですなぁ。
　　　　　　ﾞ{　　　　ﾞ､::!: :::!　　　　　　 '　　　　　　　・ i::/:::::::::::::lﾊj: :.j
　　　　　　　　　　　ﾄﾐ、:::`:..、　　　ー'ｰ‐'′　　　　　 i::,'::::::::::. :.l: :|: :j
　　　　　　　　　　　　 l: :`:::::::::::(⌒ﾞヽ,_　　　,.ィ''"￣｀ヽr＜l:j:::::::: : : :,!: : : l
　　　　　　　　　　　 !: : : ::::::::!i:.、　Ｖ＞'"　　 ,..-r'''′＼!!::::. : : : :j|: : : l
　　　　　　　　　　　　　l: : : : :::::l|'"}　''´　　　,.く　　`|　　　|!:: : : : : :j::|: : :.!
　　　　　　　　　　　ｌ: : : : ::::|. ﾉ　　　　　 `!　 |　　 |: : : : : : :!:::|: : :|

.

11 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:01:45 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　 ,..-──v'⌒ヽ
　　　　　　＿／:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.厂｀ー―ｧ
.　　　／〈::::/:∨:.:.:.:/::.:.:.:/:./:ヽ:.:.:.:＜
　　　〈::::::::Y::::/:.:.:.:.ナﾅメ|:/ヽ:.:}:.:ﾄ:.＼＞
　　　　ヽ:::/:::/:.:.:,ｨ-|∠_　ﾘ　 |:ｽ:.:|:.:.:. |
　　　　〉-ｒ(|:.:./ `ﾄ{:r「　　ｲﾃﾁ:.:|:.ﾄ:.:|　　　　　　　　ま、アタシ達には縁のない話だけどね。
.　　　　 |:.:.:|:.|:/_ 　´￣　　　ﾋ!ﾉ∧|.:「リ
.　　　　 |:.:.:|:.:.:.:.:ト､　ｒｧ　　ﾉ:|:.リ
.　　　 |:.:.:ﾄ､:.:.:.Ｋ:} 　ｒ‐ ｒイ:l:.|:.:|　　　　　　　　　　　さて、立ち話もこれぐらいにして
.　　　 !:.:.:|__}:.:.:|::::＼_,,>､:＼:l.:|:.:|
　　　　 |:.:/　ヽ:.:.ヽ::::::ヽ　|::::::}:/:/　　　　　　　　　　　そろそろ次の観光スポットに向かいましょうよ。
　　　 ∨　　ヽ:.:.:l＼:::ヽ|:::/|:./
　　　　/ 　　.|　ヽ::ヽ＼ |∧l:.{　　 r‐ｒこつ
.　　　/ 　ヽﾚく　ヽ:.:ト-ｨ　r'＞'⌒「　|＿ ⌒⊃、
.　　 {　　　　ﾄ､::}､ﾄ:.|／　　＼　　|　ヽ:::厂￣´
　　　＼　　　　＼ |:.:| 　 ∧　 } 　ヽ-イ´

　　　　　　　　　　　,　 ' ￣-＝―┴ ＜ヘ｀ヽ､
.　　　　　　　　　／: :　／: :／/: ,ｲｌ: : : :｀丶､: : ＼
.　　　　　　　／: : : : /: : : : :/: /ハ: : |: : : : |: : : : :＼
　　　　　　 , ':／: : : :/: : : :ｲ: :./ |　',:､」: : : :.|: : : : : :.丶
.　　　　　 / / : : : : / _,:イ＾| :/　|　ヽ:|ヽ: : :|: : : : : : : :ヽ
　　　　　/イ: :　/: :.|,′∠ 」/　 |　　-ヽ､.＼|: : : : : |: : :}
　　　　 / /: :　/: : :|: :ｨ气ﾐｌ　　　　　孑ミﾐ､ |: : : : : |: : :|
　　　　　ｆ: :ﾊ |: : : |:彳ﾄｧ'::}　　　　　ﾄ.ｲ:::ヽﾒ: : : : : |: : ｊ
　　　　　 | :ハ:|: :　」ｊヽ{:iしﾘ　　　　　{::辷ﾙ|,ゝ: |: : :|: :/　　　　　　　えっと、お姉ちゃん。
　　　　　 |/　 V: :（　}　｀‐ ′　　　　ヽ､ン　|: : |: : /: /
　　　　　 |　　 V　:ヽｊ　　　　　'　　　　　　　}: : |: :/ :/　　　　　　　　次は何処に向かうんだっけ？
.　　　　　　　　 V: : /ゝ、　　　(_ヽ　　　　,ノ: :/: / :/
.　　　　　　　　　V: :ﾊ:ﾄ＞‐　､＿ , r_ ': :/: /ｌ:/| /
.　　　　　　　　　 Ⅵ　ﾝ:;:;:;:;:､ｊ　　　 / ヽ./: ｲｊ/ .ﾚ
　　　　　　　　　　／､:;:;:;:;:;:;ヽ　　　＼:;:;:;く

.

12 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:02:33 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　,, -: '':":´:￣: :`:丶.､,,_ ,. -.┐
　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : :,.: : : : : : :|｀`丶､
　　　　,.ｲ : ,,.-へ⌒;;;,,、: : : : ／　 : : : | : l　ヾ'''‐-ヽ
　　　./　／;;;;;;;;!j;;;;;;;;;;;;;＼ :/　　　　 |　:i.　　ヽ
　　 / ,/;;;;;;;;;;;;;l:.|;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　 . : :/|　{: :.ﾞ:.､ﾊ
　 ,ｲ /;;;;;;;;;;;;;;;;l: l;;;;;;;;;;;;;;/ ,i　 `.ｰ-: /-| ,'|: : :.i ヽﾊ
. /;;! '-､;;;;;;;;;;;;;!: :l;;;;;;;;:ィ /:!　 . : :-/―l/ l: : : :i　ﾞ:}
〈;;;;j　　 `７r-': : :ﾞ!´: //: :!　: : : ﾔT寸′l: : : :|
　｀ﾞ:、　 /:'!: : !: : :l.;ィ＜::j : : : /　！::|　 l: i: : :|
　　 .i､,//::!: : :i: : /⌒ヽ .l: : :/　　　ニ　 !: ﾄ､: |
　　 j::iﾞ:､: l: : : :!: :＼　　 !: /　U　　　　 ∨ ∨　　　　　　　呆れた……次はクール国立公園でしょう？
　　ｌ:j: : `!: : : ﾊ : : :`:T''ﾚ′　　　　＿_／
　　.l:j: : :.l: : : : :iﾞ:、: : : ﾍ;l　　 ⊂´-‐ァ　　　　　　　　　　　ツカサが行きたい、行きたいって言うから
　　j:i: : :.l: : : : :i: :ﾍ　: : :.ヾー―‐ '''"
　　l:l: : :j : : : :.i: :/ ﾞ:､　 : : ﾞ:、 ,、　　　　　　　　　　　　　　　ルートに組み込んだのに。
　　!i : :.i : : : :.i: /　　_ヽ.　　ﾞ:、`､
　 .j:! : :i　: : : i ,'　,,-'' .ﾆ＼　　ﾞ:、ﾞ:、
　 .lj:　:i　 : : :i:,',-'' ／　　　｀、､ `:､ﾞ:,
　 j|　 i　　: :.ij',,' /　　　　　　＼＼ﾞ:;.',
　 i|　 i　　 : j!,' /　　　　　　　　＼ヽ}.',

　　　　　　　　　　　 -‐"￣￣辷厂￣＼
　　　　　　　　　 ,イ　　　　／: : :|　　　　＼
　　　　　　　　／: :{　　_ イ爪: :ハ　　　　 / 、
　　　　　　／.／ :/￣//: /|　Ⅵ: :＼ _ ,.イ: : ＼
　　　　　 ,ｲ: :/: :〃: :.// / .|　　いV_: : :|::| : : : : l
　　　　　/ イ: :: :!: :.,イ「/　.|　　ぃヽ｀ヽ|: : : : :!: :!
　　　　 /　/::ｌ: : |: : :/ !'　　　　ヽ　＼::!: : : :｜ |
　　　　_ -|: :|: : |: :/　-‐_　　　　_‐-､｀|: : : : :|: :ｌ
　　ィ"　　|./|: : |./ ｨ,ﾆ-┘　　 └-ミx. !: : : : :!: ｊ　　　　　　　あれれぇ？　そうだっけ？
　　{　　　‐!∠!: :Ⅵ　　　／／／／　　ｌ : : : / /
　　ヽ　　　　　|: :: :{　　　　ｒ‐ ┐　　　ﾉ./: :〃/　　　　　　　えへへ、ごめんごめんお姉ちゃん。
　　　＼　　　　V: :.＞､___.ヽノ_、__,, ィｲ: :///
　　　　＼　　　 V.ﾊ|「¨!ｒ‐うト廴）/: :〃! ｲﾙ’
　　　　　＼　　 V　|.}:::::::::::」Ｚ＾ヽ_に.辷|://
　　　　　　＼　　　ｊ::::::::├‐ 　 |　ィ:::::ム-┐
　　　　　　　＼　 /::::::::::{¨　　厂/::::/'´:::::」

.

13 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:03:04 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ ..-‐=＝ﾐ=.‐x..、
　　　　　　　　　　　　　　ｘ,:≦ ´　　　　　　｀ .:＼
　　　　　　　　　　　　　　　ヾ:、　　　　　　　　_　　ヾ:.!
　　　　　　　　　　　　　　　　 γ.:.:"ﾐ:=-,ｧ彡'´:.:≧ｘ...:メ
　　　　　　　　　　　　　　 ,x:{|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾミ:ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,.:彡'.:.:.:{!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.≧ｘ、.:.:.:.:.:.:.:＼
.　　　　　 _＿,,,ｘ≦:/:.:.:.:.:.:.:.:{!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:､:.:.:.:.:.:.:.＼
.　　　　　　 '´ ￣ ´,∠:.:.:.:.:.:.:.:.:i!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:＼:.:.:.:.:.:.:.:..
　　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.{i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:}
　　　　　　　 ,.:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/l:.:.{!:.:.:.:.:.:.:|ヾ=≠:x.､.:.:.:.:.:.:ﾞ:,:.:.＼:.:.:{!
　　　　　 /.:.:.:./.:.:.:.:.:.:{.:,r≠-:.:.:',:.:.:.:.:.:.|!　ヾ:＼＼:.:.:.:.:.:∨:.:..＼!
. 　　　　 /.:.:.:./!:.:.:.:.:.:.:|!:.:.:/　ヾ:.',:.:.:.:.:.:|　　＼ヾ_ ＼:.:.:.:.}ヾ:.:.:.:.＼
　　　　 /:.:.:.:/￤:.:.:.:.:.:.{!:./＿__.., V!:.:.:.:.:|　≦≡ミ≧ｘヾ:.:.:.!:.::｀≧＝=‐-　　　　あそこは不思議な生き物の宝庫らしいからねー
.　　　　 ::.:.:/　 {:.:.:|:.:.:.:{i,'≦示弌 ‘，:.:.:.|　 {´,￣､ｉ|,ｿ |∧:.:|:.:.:.:.:.:.:|
.　　　　 |:./　　 :.:.:.',:.:.:弋l{ i. .,　､}　ヾ:.:.:| 　つ,..ﾉ.i!　 |: ∧|､:.:l:.:.:.:|　　　　　　　世界遺産にもなってる世界樹も
.　　　　　　ﾘ　　　 :.:∧:.:.:.∧ っ以i! 　｀:.:',　ヾ二ｿ　　|:l:.:.ﾘ.〉:.:!:.:.:.{
　　　　　　　　　　 l:/　 V:.:{:.:} ヾ_,,ｿ　　　＼　｀""　・ i|:|:.:.|/:.:.:|:.:.:.|!　　　　　　他の木とは系譜も種類も全然違うし
　　　　　　　　 /　　　ヾ!:.:,　,,,,　　　´ 　　　 :::::::　ﾉ|:|:.:.:.|＼:∨∧
　　　　　　　　　　　　　 {:.:.:ゝ　　　 r.::、　　　　／: :|:|:.:.:.|:.:. ＼!.:∧　　　　　何処から生えてきたのか全く分からない奴なんだよね？
　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:.{:!::::＞-γﾔ _... ,　イ=‐- |:|:.:.:.|!.:.:.:.:.:＼::‘，
　　　　　　　　　　　　　　　',:.:.:',!::::::::,r,'　/ / }　　￤xr../:.:.:,':.|ヾ:.:.:.:.:.:.:ヾ:!
　　　　　　　　　　　　 ∧:.:ヾ'´ヾ'　∧{! '　　　　//:.:.:/:.∧:.:＼:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　 {∧:.:',　 "　'"´),,-==‐..//:.:.:∧,:'　＼:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.',
　　　　　　　　　　　　　 ,':.:∧:.}　　　 'ﾞ"´） . //:／　/　,ｘ≦∨!.:.:.:.:.:.::.:∧
　　　　　　　　　　　 /:./≧ｘ!、　　　 γ'.　//'´.　 /／彡'"´}:l|.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
　　　　　　　　　　　　　 /.:,:'{｀ゞ≦三三≧'ｘ、//　　ｘ≦彡'／"´∧:.:.:.:.:.::.:.:.:.:∧
　　　　　　　　　　 /:.:.{｜ {二二二二二}!./,ｘ≦彡'　／. 　　 ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧

　　　　　　　　　　　　　 ,:': : :＼　　　　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　__/: : : : : : ':,.-:‐´: : : :ヘ
　　　　　　　　 ,. .-: : :￣: : : : :;: : : : : :Λ: : : : : :、: :＼
　　　　　 , .: :´: : : : : : : : : : : : l!: : : ',: : Λ.: : : : : ﾊ: : : ` :- 、
　　　／: : : : : : :/: : : : : : :.}: :l,: : : :l: : : :ﾊ:、: : : :ハ: :.、: : : `: 、
　　　,:': : : : : : : : /: : : : : _: -:l: :l V: : l: : : : :l V､: : : :ﾍ: : ＼: :. ､: `:.、
　　,: : : : : : : /,.:': : : : :／: :.:/!: :l　',: :.l: : : : :l', ﾏ:ヽ、: :ﾊ: : : :ヽ:. ゛,ヽ:.ﾍ
　 ,': : : : : : :ア´: : : : /: : : :/ l: :.l　 V:.l: : : : :l '　',: : : : : :',: : : : :ﾍ: :',　ヽ}
　 l: : : : : ／: : : : : : : : : : /_ +‐,'　　',:l: : : : ,'-.l　_V: : : : :l: : : : : ﾊ:Λ
　 !: : : :,:': : /: : : : : : : :.〃孑}芯　　 l: : : :/ ｱ笊ｚ V: : : :.l: : : : : : l : :l
　 l: : :/: : :,': :/: : : : : アﾋ:ﾉﾄ.,Λ　ヽ,':.:／　;ﾊ心ﾞﾊ: : :.l: l: : : : : !.: :!
　 ,: :.ﾊ: : :,{: :l: : : : ,:ｲ《 VXし_,ﾊ　 ,:メ　_! ｌじ.Ｊ:ﾊ ,: !: : ,': l, : : : :.l: :,′
.　 V:l: : : :ﾊ: :l: : : /:.:l ヾ゜うz刈!　　r_}￣! 匕:刈,' l: :l: /!: lV: : :.:/V
　　ヾl:/l/: : V: : : {: : l　　` ＾ ´　　　 ,' 　゜, `^'　.!:,/:ｲ ,:/　!: :./　　　　　　　はい、あの木の種子が一体何処から運ばれてきたのか
.　　 V:{: :.:Y `マ:.l: : ',‘、　　　　　／　　　 `　、_{:_;ノ ,/　 ,:／
　　　 l:V: :八　lへ!: : :l　 `　ー　 ´　 _γ´)　　　　}: :',　　〃　　　　　　　　　どの系譜に属する種類のものかも
　　　 l',: : : : :ゝ!: : : : :ﾊ　　　　　　 /　}´　　 ., イ: : ﾊ
.　　 .':.V: : : : :.l: : : : : :l`r　､、　 /　 '_, . ィ:´:l : l: : l:Λ　　　　　　　　　　　今でもはっきりと分かっていません。
　　　l: : l: : : : :.:l: : : : :.Λl　　　.ﾌ　./: :l: : ' : :l: : ! : l: :.ﾊ
　　　!: : l: : : : :._l: : : : : :,ﾊ、　　 /　_/ミzl: :l : :': : : : :.l : : ',
.　　 l: : :l:.:,ｚ≦ﾆ!: : : : : :.;Λ､、/　　 ¨`､丁z/: : : : : : : : : ﾊ

.

14 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:03:20 ID:8b4c77c4

　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　｜　　　昔からシャーマニズムを信仰する方々のシンボルとなっており　 │
　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　周辺区域への一般人の立ち入りは固く禁止されているので、研究も中々進んでいないとか。　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

三ヽ:; ;:;: :;'':; : ;;:: ;:: ∨ :ﾊ:;: ;: ;:;／:; :; :ｿ:; :; :!　/:;: :;: '':; 　:; 　:.　:　:;;'':;Y:;:;
: :;｀ヾ＼ :; :: ;ｨ､:; __:ｒゝ　ﾊ:;.: :.: : ; r'´　:'';　:j　!:. :,ｲ　''　 /..;:　:'　 .,;:;':,ｲ:;: .
; ;:;: ;: ｀ヾ,､＝=≧ｭ､Yｌｊ　 .}:;: ;:; ;;rj:;　　::.; /　j:;ノ:;: ;: :; :: ;:; :;: ::; '' :;: :;j!;;: ;:
X;:: :;: : :;:ﾊｌヽ;:ﾐ｀ｰ-､ミi!　hヾ:;: :ｿ;:::　:; ,;ｲ／ゞY:;彡_ノ:;: :;: 　:;; ''　,;イ-='´
;: : '': :;:; : : :ヾ｀ヽ;:; :;:j| li! ﾄ=､＼j! :;ィｰ' ,ﾉ:; ;ｲ7ｊ /＿:;: :;: :; :: :;: :; :ﾉ/:;: ;;: ;::
: : : : : :; ; ; : : : ＼｀Y　 i! l|: ;:ﾍ　ｿ彡　Y　,ｒf'ノ￣￣: :: :: :;;ｨｒ=＝': :;:; ::;: :; :
;: ;: ; :., ., : ' '' ;: ;: r'ヾ;　!i !,l:;: ノｲr''　ｒ　~:;,ｲ＿:;:＿,,-―'イ :; :;: ; _ ;:;: :ゞ,､:
;; : ;:; ;:: :; ; ;;:ヽ;.ィ: : :l　ｌ　iﾄ､´ノ　　ｲ/ il, r--､ｒ―''￣:;: :;: :: ;:''　:;: :; ~ ソイ
;: :: :;;: :;: :: : : ::.,, : : : !　i!　ゞ≧　　ｊ　　ﾊゝ:;: ;:;''　:;: :;　.,.　:;: :;;:: ;:;:'':;: :j/:;__
;: ;::;:;: ;:; :;: :: :;:; :;:: : ::,} j!　 _三ﾆ　ｲ　｀Y;:: ;: :; ,ィ´　:; 　.:;:　:,ｨ⌒ヽ,:: /rｭ＿
: : :: ;:;rｭ__;: : ;:; : :; :.;;｣(ｲ彡ｲ彡　r'　　 j/j;: :≧'=-、.,;''　.,:;:'　 r=＝\ｊ/ ,:; :;;:
ヽ='イ彡三≧=イ三彡　ｊ!/彡　 i!ﾄ　（￣7イ:;: :; : :;:.,　''　:_イ;: :; :; ｲﾊ .,;:; :
ゞ‐=-‐'´:;:; :;￣¨ー-!7''ｲｿ´　ﾐヽ!,, ヾY　:　:　,　'':;　:;::　:; :; : . .,.: ;; ヾ l.;: :;:
:; :;:;::;: : ;:;: : :; :;; : ; r､ｊ　彡　　 : :lｒ'ｲ !{ ヽ__　　　 :; :;:: :; :; :: : ;:;: :;: :; } l|:;: :;
: ;:; :;;: ;: ;;: :;' :;; ;: : .Y|}ィ　　　　ミ{ﾄ''　ﾍ　｀ヾ､＿,,ィ'' :; :;: ''　＿ _三ﾆノ:: ;:
;: ;; ;:: :; :;; ;:: :: ;:'' :; ::T'' __,,ィ　=ｭ''　ヾﾊ　,,ィ´　　 __ ==--'´:;: :;:; :;: :; : ;::
;;':; :;;' ;: :;:: :;; :; : ; :; ﾉｿvゞ,､　　｀ヾ｀　ﾐ Y/j/　ィ´:;: .;:: ;:; '':;:' :;: :;: ;: ; :: ;:;
;:; :;; ;: ;::; ;:;;'' :;: :;ィ’ノ!fy彡ﾍ_ｒィY　　ミ }!j/j/　j:: :; :; ::: ;: ;: ;::: ;: : :; ::;''': ;:
;:;; ;::: :;;:; :;: ;: :; {イヾ''tｿvゞｿxfyヾ￣ヾﾐ!|-':;｀´ : ;: ;: ;:::;':; :;::: ;,.,..;:::' . :;;ィヾ
:;; :;; :;: :;;;: ;'' :;:; 〉ｲ/ｿfyゝ=-yｿfﾐ｀ヽィミｌ! : ;: :: ;;;: :::';;;:': :: :: :;:; ;:;-''¨´
:; ;; ;:;'' ::;: ::: ;:;: /j/j/　　　　　ヾﾐｲｊ　　ﾐl|!:;:;: ;;''.;　:.;'';:;..,　{'´~
｀;: :;; :; :: ;:'': ;::;/1j!/j/'´　￣｀ミﾉ彡￣ヾ!|::; ;:'' :;:　:;: :;;　''´
　ヾ:;:: ;:;: ;;::: ',//j/イ　　　　　　ゝ''　￣ミｌ!:;:　:;: :;: ;ｲ´
　　ゝ:; '':;;:: ::;ﾉX/j/´-―　ｰ-､ｊ　　　ﾞ''ヾ!: ;:; :; ´~
　　{:;:: :;:;;: r'ﾐY彡yｨ彡　ｲ{ 　 Yイ　　ｰ　ゝ;''´
　　　｀ヾ:;: '-yｲ!/´　ｒｲ>=ｭ､　''　　　　　ﾐﾉ
　　　　　　ヾj//　 Yミｒ　ヾミヽY-=三ﾆミ|i
　　　　　　 /j/jｨ　ｿ' ｲ彡≧　l|　　＝‐-{l
　　　　　 /ｊ/lj/j/イ　｀''　三ヾ!　　　　::;l|
　　　　　/j/i/ｊ!/ ｿ　　ﾐ　　 i!　ﾐ≧､　ﾊ
　　　　／ミヾ!ｊ/ ｨ /: :　　　　 j|ﾐ　ﾌ彡 {〈　＼
　, イ´ミヾソｲ/ｊ彡!:: j　　ミｿi　Y_　 ≧ﾆゞ､ﾊﾍ｀ヽ、
´ミヾ､ソｲ/／ｲｊｌ: :ｲ　　ﾐ|l|j:; ｨミｭ　,,ｿｲミ､＞‐=-: ≧ｭ､_＿＿＿
　　ソｲ/シ/: :;'　ｊｿ彡 _,．､ヾl|jﾊ｀ｰﾐヾ　ミiｲｒ'　⌒ヾミｰ､: : : : : : :￣￣
ソｲ/!／//:_ノ　/_ ｿ'　　　)人/_jﾊヽ, Y: : :ﾊヽ.j/j/　＞ｭ､ミ: : : : : : : : : : :
/!l//／r''´;_:_::　r-'j　__,ィ''≦ミ=ィ´ ｒ'/: : :i/ｌｿ　ｊ　ｒ' ,ｲ　｀≧ｭ､＿: : : : : :
/!ｲ,ソ´ヾﾐ}　　ヾ!/イ≦'´}-'ｲｭﾐｭﾊ＼: : : ::ｲ彡ﾊ､__ｿ⌒ヾ　/// ｨ￣￣/j
ヾミｲ　彡ｿ　　ﾊ　川イx ﾍ　ヾｲ／ヽ､ヾｒｆ;::彡ヽ　　　｀ヾ=-ｭ｀＝-､ｊ/ｊ/ｊ
: : : : : :／　;;:'ｿ: : ∨ｲ: : :ヽ: : : : : : : : : :ミヾ: : : :｀''ー--{　ｲ彡ﾐ､: : : :￣¨
: : : :／　　彡: : : : :ヘ!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ｰ=､''　ヾ,､: : : : :

.

15 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:03:38 ID:8b4c77c4

　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　｜　　ただそれも国の天然記念物や絶滅危惧種を保護する意味もあってのことです　　 │
　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　＿_ ,．- 、
　　　　　　　　＿_ ,，＜´ 　　,，　　＼＿　　　 _
　　　　　　　　　　l::::.　　,．イ　／　(::i::)＞ -　｀ー'´ヾ＼
　　　　　　　　　　|,，イ　／　 / i'´ー一'´ ￣￣￣￣￣｀ﾉ
　　　　　　　　　　∨:::. /　　.人 _　　　　　,．イ￣￣￣｀
　　　　　　　　 ∨::::...　/,．―-＞=イ
　　　　　　　　〉、::::::|　ヽ　／
　　　　　　　　　 /　＼::|　　　:|　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　 |　　　　!　　 ./　　　　　　　　　　　　　　｜　　クール国立公園が彼らの最後の楽園となってしまったんです　　 │
　　　　　　　　 |　,.:'´　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　 |./　　　　　/、
.　　　　　　　　　 /　　　　 .,':　＼
　　　　　　　　　／|　　　　　 :!　　　＼
　　　　　　／　 .!　ヽ _ ノ　:!_｀＞､ : ＼
　　　　　　 /　　／ﾏ　　　 .!＼ﾏ　〉-イ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　〉、./　　.ﾏ　　 .∧ : ＼.＼∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} }⌒＼
.　　　　 /　 Y　　　｀ー　´　ﾏ　 .! _/ ∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} }/:⌒:ヽ　＿
　　　　　 |　／∨　/､＿＿ ,．　ﾏ.／ ,， ∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r{_ｱ＼gノ: `く_⌒}
　　　　　 | .|　 ∧　∨　　　　　／ .／　 .|:∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}} r‐=ミ､￣￣￣　｀
　　　　　 | .| , ､ ∧　∨ 　　 ./　／_ ,，　|　∧　　　　　　　　 ,，- ―――　- ､　　{ｸ{{＾＾＾＾}ア⌒ ､　　{
　　　　　 | .|　　　∧.ノ　,，-､ l_ノ　.|　　 .〉 . ∧＿＿＿ ,， '´　 _,，<ﾉ｀¨´ ｀ヾ　／　人vく⌒V（_）ハ　　､
　　　　　 |.∧　　 ∨、　｀ｰ　　'´ . /　　 /、__ ノ!＿　　　　,，-,<ﾉ　＞'´ ￣￣｀. } 　 {:＼¨¨＼}／: : :‘，　＼
　　　　　 ∨∧　　! .＼　　　,，イ.|　　.人　ﾞ',　|ー　― '´ ￣ ,， ´　　　　　　　/　　j: : : :￣: : : : : : : ‘，　　 >
.　　　　　 ∨∧　.∧ 　｀丶、_＿.|　 /__ .ヽ　l　l-　――一 '´　　　　　　　　　/　　/: : : : : : : : : : : : : : :＼　　＼
　　　　　　 ∨∧　.∧　　　　　　/ ./　　　 |　;::.|　　　　　　　　　　　　　　　 /　　/: : : : : : : /＼: : : : : : : ⌒＼　{
.　　　　　　 /　l (|__　∧　　　　 / ./　　　 .|　i:::|　　　　　　　　　　　　　　　 } 　./: : : : : : : 〈　　}: : : : : : : : : : : ＼
　　　　　 /　/　.|　|　 .|　　　 .l ./　　　　 l　',::|　　　　　　　　　　　　　　　 }.／: : : /: : : : : ＼/: : :＼: : : : : : : : :‘，＿
.　　　　 /　/　 /　.!　 .!　　　 .! .＼　　　　∨ '.l　　　　　　　　　　　　　　／: : : : :/: : : : : : : : : : : : : :＼: : : : : : : :く／＿__
　　　　 /　/_ _/　 ∧ : |　　　　 ∨_,;!　　　　 ∨:!＿_　　　　　　　 |＼}＞イ＼ : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : ‘，ィ⌒Y⌒ ＼／
　　／´/ /::/ 　./,ィ ´　　　　 .＼ﾍ　　　　 .l:∧＼＼　　　　|＼／Y⌒Y⌒}⌒/⌒＼从人从人从___: : :}⌒Y⌒Y⌒Y＾＼__
　　　￣￣￣　 .´　　　　　　　　　　｀　　　　　￣￣￣　　}＞イ⌒Y⌒Y⌒Y⌒,.i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}: :V⌒Y⌒Y⌒Y⌒V＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒Y⌒Y⌒}ア⌒Y ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}: : Vア⌒Y⌒Y⌒Y'，／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i７:ハ}⌒Y⌒Y⌒Y⌒'，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./⌒Y＾厂}＾>⌒Yﾉ⌒Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i７: :j⌒Y⌒Y⌒Y⌒ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{⌒ト､厶ｲ人__/⌒V/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i'， {入j⌒Y⌒Y⌒V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{＿'， }／　　｝　／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}: :く　}＼j⌒}に}=}

.

16 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:04:20 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　 /＼-――=:_‐: . _
　　　　　　　　　 ,. : ':´￣:!: : : : : : : : : : :ヽ: -｀-r､ｰ-､
　　　　　　　／:,. : ': : : : |: : : : : : : ､: : : : : ://ｲ､}///＼
　　　　／イ': : : : : : :ﾊ: : : |: : : : ヽ: : : :{//{/ﾊ/////
　　　　 / 　 /: : : /: : ,':i　∨: ﾄ､: : : : ∨: :.Ⅵ///ﾄ,///
　　　　　 /: :./: |: : /_i!　 ∨{-‐＼: : :∨: :|-,-‐r':.Y !
.　　　　 /: :./: : |: /　{|　　＼　_,.ｨtｭ-ｧ : |: : :/}: :.|:.|
　　　　　　|: :/|: : :{:ｲ=r≧､　　　　ﾏ:r,:斥,:Ⅵ: : :/:.:.:}: |
　　　　　　|:/　{: :.:|:{! ﾏr刈　　　弋こｿﾏ:.ト､/: :./:.:.|
　　　　　　{' 　 Ⅵ:|:ﾊ弋ソ ,　　　　　　　 }ﾘ）}: : /:. : |
　　　　　　　　　ﾙ:|:.ﾑ　　　　　　　　u　　 ,....イ: :./: : : :|　　　　　　　　　動物の保護の為っていうのは、わかるけどさ……
　　　　　　　 Ⅵ: : : .、　 v　､　　ｨ: : : : ,ｲ: : : : :|
　　　　　　　　 |: : : : ＞ ...　__.　_'´／: : ／_　: : : : |　　　　　　　　　魔法が名目っていうのはどうなのよ？
　　　　　　　　 |: : : : :|: |　　} / , ': : :／⌒} |:.:.:. : :|
　　　　　　　　 |: : : : :|: |　　,:'／: : ／　　 | {:.:.:. : :|　　　　　　　　　昔はそれを本気で研究していたのも授業で知っているけど
　　　　　　　 ; : : : : |: |　/,:': : :／__　　　 Ⅵ:.:.: : :|
　　　　　　　　　 /: : : : : |: |ｲ:/: : :/イ⌒ヽ､　　 |: : : : |　　　　　　　　　今じゃあ誰も使えない眉唾ものなのに良くやるわよね。
　　　　　　　 i: : : : : ／::::/: :, '　　　　　 ', 　 | : : : :|
　　　　　　　　 ! : : : /:::::::::{: /　　　　　　　　　|: : : : :.
　　　　　　　　　 : : : {::::::::::j:/　　　　　　　　|　 |: : : : :|
　　　　　　　|: : : : ,:::::::: | ; 　　　　　　　　 |: : : : :|
　　　　　　　|: : : :ム:::::::| {　　　　　　　 |　 |: : : : :|
　　　　　　　|: : : : : i:::::::| |　　　　　　　 |　 |: : : : :|
　　　　　　　| : : /: :|::::: | |二二二二二_j 　{!:.: : : :|
　　　　　　　| : /: :/|::::: | 　　| 　　　|　　　 |: : : : :|

　　　 /:.:.:.:::.:／.:.:.:.:.:.:.:.:;.::..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:､:.:.ヽ､
　　　 /:.:.ｊ:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.::/::.: /|ヽ:.:..:|::.:.:.:.:.|'ｉ:.:|::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ､:ｉ
　　　 |:.:.:ｉ/. ../ . . . .:.:../::/　|　∨:|::.:.:.:.:| |:.:|ヽ､:.:.::::.:.ｉ . . .:ヽ､-､. . .｀ヽ
　　　 |:.:./. .,ｲ . .::.:.γ⌒::ﾄ　| 　 |:.|: : :.:|　|::|⌒ヽ:.:. : :| . . . . .ヽ､＼ . . .
　　　 |:/: / . . : .::::.:./　|.:|　 |　　|:ｉ::.:.:.:j　 |:|　　 ∨:.:.:.|::::..:.: : : ::ｉ　＼::
　　　/::/:|:.:ｉ:::.:.:.:.:./_＿|ｊ＿.!_ 　 |ｉ::.:.:/　 _|ｊ_＿__ ∨:.:.}､::::.:.:.:.:.:.:|　　　　　　　おやおや、かがみんらしからぬ言葉ですなぁ
　　 l:/､:}:.:|:::.:.:.:.:ﾊ「ｆ:;::;;;::!゛`　 |:.::/　 'ｉ::;::::;;;:! 7 ﾊ:.:|::ﾄ､::::.:.:.:.:.|
　　　　　ﾚ'|:::.:.::/:.:ﾊ､込ﾒ:;j ,　　 |:/　　込:ｨ:;ｊ / ﾊ:;/.:|,ﾉ:|ﾍ:::.:.:.ｊ　　　　　　　もしかしたら、ある日突然、魔法が使えたら……
　　　　　|.:.|:.:.:/ｉ:.::::ﾊ　｀￣　　　 ´　　　　￣´ ・ﾊ:.:.::|:::::.|　}:.::/
　　　　 |:.:.|:/:::|:.:::::::j　゛　　　　　 ,.-､_　　　　　 {:::::.:.|:::.:.:|　|:/　　　　　　　　なんて想像して、常日頃から
　　　　 |:.:..'::.::::|:.:.:.::ｉヽ、　｀ーl＾:　 | ｀l　　　 ,.ィ:::::.:.:|::.:.:.:|　´
　　　　 |:.:.:.:::::::|:.:.:ｉ::|:::i:｀＞‐-ｉ´ｉ　|　|　|､τ´::ｉ:|::::.:.:.:|:.:.::..:|　　　　　　　　　　訓練されている人とは思えませんな
　　　　　|:.:.:.::::::::| : | |-‐´　{._ﾉ| .!　!　|　ｉ｀ｊｰ--|ｉ:::.:.:.:.|､:.:.: :|
　　　　 |:.:.:.::::::/|:.:.|:| 　　ヽ-{　　　　 ,,ﾉ_　 /:.: : : :ｊﾄ､:: :|
　　　　 |:.:.:.:::::ｆ｀|:.:.||＼　　ﾍヽ、　／　｀ハ:.:.:.::/ /　|:.::|
　　　　　|:.:.:.::::|　|::.:ｉ|＼＼　　ﾍ　／ .／／　∧::/ / 　 |:.:.|

.

17 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:04:42 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　っ
　　　　　　　　　　　　　 ≧ー‐: : : : : :/ : : : : : : : : : : : :＞､　　　っ
　　　　　　　　　　　　イ: : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : : : ＼
.　　　　　　　　　／: : : ／ : : : : : : : :/: │: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼　ｱｾｱｾ
　　　　　　　　　／: , -／ : : : : /: : : :/ : : ,|: :|: : : : : :| : : : : ヽ : : : : : :ヽ
　　　　　　／: ／／: : :/: : :/: : : ,ｲ: : :/ |: :|: : : : : :| : : : : : :', : : : : |_ ｣__
　　　　　　 /: ／　.': : : :/ : : /.: : :/ |: : ｲ　|: :|', : : : : | : : : : : : ',ニ/⌒ヽ.:.:＞､
　　　　　 ./／　 /: : : :/: : : .': ＼/　|: /:|　 ',: ',ヽ: : : :|', : : : : : : ',/￣.:ヽ}___.:.:.:.＼
　　　　　/　　 /: : : :/|: : : :|: : :/＼.|/　| 　 v ',　＼斗―: : : : : :|.:.:.:.:.:.:.＼:ヽ.:.:.:.:|
　　　　　　　　 |: : : /.:.|: : : :|: :ｆ≧x､ヽ　|　　ヽ{ ／ヽ|　', : : : : : |.:.:.:.:.:.:.:.:.:| :|.:.:.:.:|
　　　　　　　　 |: : ∧.:.|: : : :|: :|! {rｲ心　　､__ ／x≦云示ｱ'i'⌒i:|.:.:.:.:.:.:./⌒!..:.:.:.:|
　　　　　　　　 |: :/　ヽ!: : : :!:ハ Ⅵ::::j}　　　　〃ｆrｲ::::::::::}　! 　 !}:.:.:.:.:./　 /:.:.:./｀ヽ　　　　　　　や、やらねーよそんなこと！
　　　　　　　　 |:/ 　　 V: : :|{: :ﾊヽｚｿ　　　　 vﾄｰイﾉ　| 　 |':.:.:.: /　 /!.:.:/　 /
　　　　　　　　 |{. 　　ﾍ : ∧/ {.:.:.:.:.　､　　　　ヽzxＶ'　　| 　 | ＿/　 /|:|:./　 /　　　　　　　　アンタじゃないんだし！
　　　　　　　 ‐＜⌒ヽ　 : : :个､　　　f⌒ヽ　 .:.:.:.:　　, | 　 |　,/　 /:」:i/　 /　　／）
　　　　　／　／＼ _〉:: :: :: |: /｢＞- ､___ﾉ__ ...　-イ　 j 　 ∨　　 l　/　 / 　／　/
　　　　〈　　／　／〉: : : : : |/ :| |　|　ヽ（￣｀ヽ／　/　　　‐- .._ﾚ′　 | ／　／
　　　　　〉　　,／　 /丶: : : :∧/| | . ＞ー{　＼　＼_/　　　　　　　｀ヽ､　　／
　　　　　ヽ　　　　/　 /: : : :l-ﾍｰ ' {.:.:.:.:.:.>､. ヽ　　　＼　　　　　　　　 /
　　　　　 │　　　 _ｲﾍ: : : :|-/ヽ　〉ーく　/ヽ.｀､　　　　　ヽ　　　　　　　/
　　　　　　｀丶 __／__／ﾍ : |/　,/　/.:.:.:.:.:| {: : :}　ヽ　　　　　|　　　　　　/

　／:'ﾞ　　／: : : :./: : : : : : :/: : : :/: : :./: : : : : : : : : : :!: : : : :
／　　 ,.': : : ,　/: : : : : : :./: : ,:ｲ: : :./l : : : : : : : : : :, 'l: : : : :
　　　 ,.': :,／　/: : : : : : :./: :/　i: : :/_l, : : : : : : : : ,.'　 ! : : : :
　　 /:.／　　/: : : : : : : /:./　 .iｰ７" ! : : : : : : : :/ｨ　　i.: : : :
　　'; ' 　　 ,': : : : : : : :j:/　　 i: :,'　｜: : : : : : :/　｀、　.!: : : :
　/'　　　　,': : : : : : :.;.'l!'　　　l.:,'　　j : : : : : :./　　ヽ、l : : :
　　　　　 !: : : : : :./.:.:l　　　 l:,'　　 | : : : : :./　　　　　　l.: : :
　　　　　 j: : : : : /i: : :j ＿　 |'　　｜: : : :/　　　　　 l: : :
　　　　 !: : : : / i: : : !,,,,,,＿｀`　　｜: : :/　　　　　　 l : :
　　　　　.l: : : /　i : : ,'辷三三ﾐ　　｜: :/　　　　　　　　 l: :
　　　　　 !: :./　 !: ::/　　￣｀`　　｜:/ 　　 ,_｀`丶、　　l.:
　　　　　 l:.:,' 　 l: /　　／／／　　　V　　　 ,三ﾆ=ｭ､､｀丶、　　　　　　　　　あらーかがみんってば、そんなに慌てちゃって
　　　　　 !′　j:,'　　　　　　　　　　　　　　　｀`ヾミ三ミ､
　　　　　　　　 !:、　　　　　　　　　　　　　　／／　　｀ヾﾐ　　　　　　　　　　愛いやつよのぉ～
　　　　　　　　 !:.ﾞ.､　　　　　　　　　　　　　　　　／／　・
　　　　　　　　 !: : :＼　　／ﾞ'ヽ_
　　　　　　　　　!: : : : :`:ｯ　　 '　,-、　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　l: : : : :.:/j　　　　　|　　　　　　　　　　　　 /.:
　　　　　　　　 .l: : : : :.| l　　　　　!、　　　　　　　＿,,../: :
　　　　　　　　　 l: : : : :ﾍ、　　　　∨￣`￣､￣/三／三/.: :

.

18 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:04:58 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｎ　00
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,⊆ ⊇､　　　_,n___　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣U￣　　　`l_ﾔ′　に二二l
　　　　　　　　-＞､＿ｒｲ＿／ヽ、
.　　　　　／: : ／-‐　7「｀丶＼: :.＼
　　　　 /: :. :.ﾚ': /: .ｲ小: :|: : : : : : :.＼
.　　　 /: : : : |: :ム/: / | ヽ|- ､|: : : : : :.ヽ
　　　ｆ: : : : :.| ｲ / |/　| 　ヽ＼｀|: : .|: :. :.}
　　　 | :| |: : .ﾚ|/=､　　| 　ﾃミ.ｌ.|: : .|: :ﾄ､ｌ
　　　 |: :ｌ:ｌ: : :|ｲう　}　　　　|┘ヾ|: :|.|: :| ｌ|　　　　　　　でも、なんで魔法は無くなっちゃったんだろう？
.　　　 } :ヽ: : :,代_ ﾉ　　　弋ンλﾊ|: :| .|
　　　 |: :入: : | "" 　　__ 　 ""　ﾋノ: : |　　　　　　　　昔は、実際に使っていた人たちが
　　　　|:ﾄヽゝ: ヽ、　　`´　　　ノ: ∧: :|
　　　　|.ｊ　', ﾄ ,勹＞ --　ｚ＜/|: :/　|./　　　　　　　　本当に居たんだよね？
　　　　　　＼ｆムくﾉ　 └ｌ::＼レ'　 |'
　　　　　　　 .{ -‐ユｆ――/::::::＼
　　　　　　／弋　 ,ノ　　 /:::::::／＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｎ　00
　　　　　 Λ　 .〉　 }|　　/:::／　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,⊆ ⊇､　　　_,n___　
　　　　　/　＼/　ハ　/／　／　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣U￣　　　`l_ﾔ′　に二二l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　:-―…: ― .-. . . ..、
　　　　　　　　　　　　　 __ /`:‐:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　,.-‐: : : :7: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　　　 /: : : : : :,': : : : : : : : : : : : : : : :、: : : : : : : : : : : : ':,
　　　　　　　 /: : : : : :,': : : : l: : :,!: : : : : : : : : :.ヽ: : : : : : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　/, -: : : :/: : : : :.l: : ﾊ: : : : : : : : : : : :.＼: : : : : : : : : : ::,
　　　　　　　,.:'´: : : : ::,ｨ: : : : : :.l: / ‐v:-: :､: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : l
.　　　　／: : _: : : : /: l,.:-:､: : :l:,′　':ﾍヽ:.`: : : : : : : : : : ＼: : : : : : :l
　　　　／:, ｨ: : : :/: :/: l: :l: : j : :.l'　　､_ヾ;.＼: : : : : : :＼ : : :ヽ: : : : :.!
.　　 /／ /: : : :,' : ,': : l:.ﾊ: :ﾊ: : l　　　ィｵ癶マ､: :ヽ: : : :ヽ: : :ヘ: : :,'　　　　　　　はい、そうですね。
　　　　 ,': : : :.j: : : : : :l:':, l:んﾊ:.',　　　　 ',::-ｲ:::心､: ﾍ: : : : :ヽ: : :}: :!
.　　　　　l: : : :ｨV: : : : :ﾊ: :ﾍ V::ﾍ:':、　　　 Vﾊ::::ソ　V: ヽ: : : :ﾊ:.リ: .:　　　　　　　今なら極東の地に居たとされる陰陽師が有名ですが
　　　　 l::., ' l:! V: : :.:'　V: :ヽゞソ-〈　　　ゝ ‐'　　 V: :ﾄ:､: :.:l: : : :.l
　　　　　 V 　　ヽ: : { 　ﾄ､:ﾊ　/ ,　丶　　　ノ　　ｨV: : :ヽ:ﾊ: : : :l　　　　　　　この地方にも昔、ビップ王国という国が存在し
　　　　　　　　　　　丶',　 l: :`:‐<　　 r:.､￣　　／l:/: : : : : :.l : : : ﾊ
　　　　　　　　　 _　 ,:': : : : l:.＞::‐- ..-:ｧr　'´　／: : : : :.／:V: : : : ',　　　　　　そこで宮廷魔導師という役職を持つ方々がいました。
　　　　　　 r‐- ､　/ ヽ/:._: : :,'l//::::::::::::::／l 　.／: : : :. :／´ ￣ V: : : ﾊ
　　　　　　　｀ヽヽl　l　Y　ヽ/l l:::::::::::::::,'　　／: : : : :.／　　　　 V: : : ﾍ
　　　　　　　　　＼ﾞ '　 ! ゝ.}::l l::::::::::::/￣,:': : : : : ／　　　　　　　 V: : : :.',
.　　　　　　　　　 ,:ヽ、　　 !::l l:::::::::,'　 ,': : : /:／　,.　　　　　　　　l: : : : :.}
.　　　　　　　　　　/.: :ハ　　ﾊ::' V::::::l　 l: : : /,´　 /　　　　　　 l: : : : /

.

19 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:05:18 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　, ―-　＿,「` ー‐-　　_
　　　　　　　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　　　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　　　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!
　　　　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒ﾐヽ.: : : ヽ: :!　　　　　　　当時は国境、或いは国という概念が強く
　　　　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l
　　　　　ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!　　　　　　　その線引を死守するためにあらゆる力や視点を必要としており
　　　　　　ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､二（ヾ〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　　ｏ　　ヽヽｩ　〉: : l/ l!　　　　　　　魔法もその一つだったとされます。
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　　　　　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　　　　　　　　　　　　 ,:': : :＼　　　　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　__/: : : : : : ':,.-:‐´: : : :ヘ
　　　　　　　　 ,. .-: : :￣: : : : :;: : : : : :Λ: : : : : :、: :＼
　　　　　 , .: :´: : : : : : : : : : : : l!: : : ',: : Λ.: : : : : ﾊ: : : ` :- 、
　　　／: : : : : : :/: : : : : : :.}: :l,: : : :l: : : :ﾊ:、: : : :ハ: :.、: : : `: 、
　　　,:': : : : : : : : /: : : : : _: -:l: :l V: : l: : : : :l V､: : : :ﾍ: : ＼: :. ､: `:.、
　　,: : : : : : : /,.:': : : : :／: :.:/!: :l　',: :.l: : : : :l', ﾏ:ヽ、: :ﾊ: : : :ヽ:. ゛,ヽ:.ﾍ
　 ,': : : : : : :ア´: : : : /: : : :/ l: :.l　 V:.l: : : : :l '　',: : : : : :',: : : : :ﾍ: :',　ヽ}
　 l: : : : : ／: : : : : : : : : : /_ +‐,'　　',:l: : : : ,'-.l　_V: : : : :l: : : : : ﾊ:Λ
　 !: : : :,:': : /: : : : : : : :.〃孑}芯　　 l: : : :/ ｱ笊ｚ V: : : :.l: : : : : : l : :l
　 l: : :/: : :,': :/: : : : : アﾋ:ﾉﾄ.,Λ　ヽ,':.:／　;ﾊ心ﾞﾊ: : :.l: l: : : : : !.: :!
　 ,: :.ﾊ: : :,{: :l: : : : ,:ｲ《 VXし_,ﾊ　 ,:メ　_! ｌじ.Ｊ:ﾊ ,: !: : ,': l, : : : :.l: :,′　　　　ただ、その方々が歴史の表舞台から
.　 V:l: : : :ﾊ: :l: : : /:.:l ヾ゜うz刈!　　r_}￣! 匕:刈,' l: :l: /!: lV: : :.:/V
　　ヾl:/l/: : V: : : {: : l　　` ＾ ´　　　 ,' 　゜, `^'　.!:,/:ｲ ,:/　!: :./　　　　　　　姿を消し始めたのが、ちょうど鹿角さんが生まれたぐらいの時代ですね。
.　　 V:{: :.:Y `マ:.l: : ',‘、　　　　　／　　　 `　、_{:_;ノ ,/　 ,:／
　　　 l:V: :八　lへ!: : :l　 `　ー　 ´　 _γ´)　　　　}: :',　　〃　　　　　　　　　それと同時に車や機関車の原型が作られ始めた時代でもありました。
　　　 l',: : : : :ゝ!: : : : :ﾊ　　　　　　 /　}´　　 ., イ: : ﾊ
.　　 .':.V: : : : :.l: : : : : :l`r　､、　 /　 '_, . ィ:´:l : l: : l:Λ　　　　　　　　　　　　車や機関車という交通手段の発展と共に彼らは姿を消したんです。
　　　l: : l: : : : :.:l: : : : :.Λl　　　.ﾌ　./: :l: : ' : :l: : ! : l: :.ﾊ
　　　!: : l: : : : :._l: : : : : :,ﾊ、　　 /　_/ミzl: :l : :': : : : :.l : : ',
.　　 l: : :l:.:,ｚ≦ﾆ!: : : : : :.;Λ､、/　　 ¨`､丁z/: : : : : : : : : ﾊ

.

20 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:05:45 ID:8b4c77c4

　　　　　　　 ,.　　,. -=キ≠=- ､
　　　　　　　／: : :'´: : : : : :.ｨ: : : :｀ヽヽ:＼
　　　　／: : : : : :/ : : ://!l: : : !: : :.い: : ヽ
.　　　　 /　　/　.. :/. :/:.//　ｌｌ: : :l: : ヽｌ:.|. 　 :.
　　　// : : ｌ:./: : !／「/ l　　lヽ卞ヽ、l:.!: : : : i
　　　/ /: /: :l/: :ｲ|:./ l/　　　　 V }从:ﾄ: : : : : !
.　　　 / ｲ: : :l: : :/ﾚ勹示　　　 i勹tﾄV: : : .!: :|
　　　ｌ / l:.: :.{:.: | i乍心:|　　　 |;心:.}豸: :.,′:|
　　　l/　|: : ∧:.l　辷ツ　　　辷ツl: : :/､∧|　　　　　　　へぇ……車や電車のせいで？
　　　　　 |: :/ﾄ.Vt　 ¨¨　　___　　 ¨¨ //:ﾑ/　｀
　　　　　ｌ / l |: :.〉r､　　{___} 　　 _ｲ:.ｲ:/　　　　　　　　　　いったいなんでだろう？
　　　　　 l/ 　 !:/.rLl＾l^i､ ‐-‐ ,i^l＾|」:/l/
　　　　　　　ｨrﾄ､｀ｰ┴ v-┴‐'´_,{ｧ､
　　　　　 ∧∨､｀ｰ---┼--‐'´　|/∧
　　　　　　　 { ∨､.｀ｰ----┼‐‐--'´∨　}
　　　　　　　 l　|　｀ｰ----┼---─'´|　 l

　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.| ::::::::::::　　　ヽ、
　　　　　　　　 /:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |ヽ､ ::::::::::　　　 ∧
　　　　　　　　　　 |:::::/::::::::ﾉ::::::/:::::::: ,ｊ:::::::::　| |∨　::::::::ｉ　　 :　ﾍ
　　　　　　　 |:::/::::／:::::::::/:::::: / |:::::: 　 | |　∨　:::::|　　 ::　ﾍ
　　　　　　　　　　|:/／:::::::::::::/::: ／|　|::ｉ:　 :: | |　 ∨　::::|　　 |:　 λ
　　　　　　　　　　ｊ/:::::::::::::,-/-─-/　 | |　ｉ: |-|─-|-､ ::|　　 |: 　ﾊ
　　　　　　　　　 /::/::::::::::: /:／ __/_.　 | ｊ　ｊ |._!__　 V　 ::|　　 |:　　 |
　　　　　　　 |:::|:::::::::::: ﾊ ,ｨｆﾁﾃｵ､　ｊ/　/|:|ｵﾃﾐｫ､∨ ::|　　 |: 　　|　　　キーワードは『公害』、『魔素』です。
　　　　　　　　　|:::|::::::::::　|:ﾊ　んｨ::ﾊ　ｊ_,,ノ　ﾘんｨ::ﾊ `ﾊｊ: 　　|::　,/ﾘ
　　　　　　　　　|/|::ヽ､:::　|::ﾊ `~-‐" 　}＝{ 　`~‐-" ,ﾊ,/ 　 ,ｨ j;／　　　　　それを国立公園までの道すがらご説明しましょう。
　　　　　　　　　　|::::/:ｉヽ､{:ｉ`:ｊ､ _＿_,ノ　´ 丶_＿__ ,ﾉ{::::}　 / ｊﾉ
　　　　　　　　　　|:/::::|:::　 | ::ヽ、　　　ｰ-‐　　　ノ:::::::ｊ,ノ　 |　　　　　　　　
　　　　　　　　　　/ : ::|:: 　 |:::ｉ|:::｀＞‐-〟　,-‐＜´:i|::::::::|／:λ
　　　　　　　　 / :::::::|::::　 |::,イ´ .＼,ｨｊ　　 {､,／ｒ'´ヽ／ｊ ::::: ﾊ
　　　　　　　／"::::::::;|::: 　 |´ ｀ヽ、　￣￣￣　　(´￣~_,〉 :::　ﾍ
　　　　　／ :::::::::/´/|::　　|　　　゛　 ~~"´　／(＿￣　〉 ::::　ﾍ
　　　　　 / ::::::::::::/ ./　|:　　 |　　　　　　／ﾉ　,ゝ、￣ﾉヽ、::　ﾍ

.

21 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:06:03 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ :: │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

.

22 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:06:32 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧ﾊ_|＾|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ| |癶ﾆﾆﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r洲 | |￣ | |　ト
　　　　　　　　　　　　　　　　　　xf洲洲洲洲洲洲洲洲ミﾐx､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　 wwxX洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲i:i:ｉ:ミx､、　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||
　　　　_,.､-‐''"~＾^'～‐xXi:i:i:i:i:i:i:i:州州州州州州州州州州州i:i:i:i:i:「Ti=-　　..,,_　　　　　　__,,,...,,,,,_|::|__,.､-‐''＾ヽ､　　　　　　 ___
'''""~⌒: : : : : :,,,,､-''"j'j'j'j'j'j'j'j'j'从从从从ﾞ|二二二癶|l¨¨¨¨|_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐ミ=-'"~: : : :: : ::|::::|: : : : :'´: : :｀`～ｰｰ''"~: : :｀`～ー----　..,,_
:.;:.;_‐:.;:.;_‐:.;＿:.; ;:.;/￣ヽ￣ヽ'⌒ヾ⌒ヾ￣　| I I I I I |ﾊ二二＼二二／￣￣＼ニTニTニニTニＴ/|::::::|Tﾆ∠ﾆKTﾆﾆF庁_‐ﾆﾆ辷辷,､ ‐-ミ､:.:.:.:.:.:.
;';';'∠二;';'|＼＿ヽTニニＴニニT‐‐､;';';');';';')⌒ヾ⌒;'|::::|ﾊ＿＿ヽ..／＼￣￣∠二二二／￣￣ヽ|::|￣ﾞ|-＜ﾊ二二二ヽTv──‐ｭｧ── ､ヘ∠ニ
＿,.ヘ､_＼;';';';';';'／＿＿＿/｀'ﾒ､￣ |;';'ﾉ;';';';');';';';');';';|::::| |＼／＼|＼／￣￣｀ヽ／＼|｀r───|::|:: :::|`r─`|／|￣＼/￣￣∧∧￣￣￣|__/､／
／:.:.:.:.:.:.｀' ＜ﾆニ癶..ﾛ..ﾛ..l＼/　＼ |　　　　　　　　 ∧| |:: :|＼／＼|＼:_:_:_:_: : : ＼／＼￣￣¨＼:|:: :::|￣|￣|`ｰrzzzzzＹ￣~ | |　|／`'＜　癶|｀'|¨
:.:.:.:.:.:.:.:.ﾆﾆﾊ,.ｲ|_|＿|_ﾛ..ﾛ..|　|￣|　| |_|￣”“　＝─=ミﾍ|:: :|:: |　　　| ／≧s｡￣￣~:|ﾛﾛ |_`r─ーﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|／｀`～､、｀`～Ｌレ| |〕ト／≧o｡|　|
:.:.:.:.:.ﾆﾆﾊ ,ｲ|: ||　　/|⌒'ミx.|　 |ヽ'´ |｀Y:_:_:_:_:_:_:_:__∧ ∧ |:: |　　／:::::::::::／＼　　 | ／＼:＼　 | | 　 |　　　:|｀`～､、／_＞|￣|__|_|_|_|｀`～､、＞
:.:.:.ﾆﾆﾊ:,ｲﾞ|::|/||￣~.| |;';';';';';'||　 |　ﾄx癶:|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ∧::ｉ|　　| ＼::／:::::::::::::＼'´: : : ／＼＼　v‐┴─‐┴‐､　　／￣￣￣／　＼￣￣￣＼
:.ニﾊ:: ｲ┐|//:l| 「」 | |-─-､／^＼|　　|x==s｡_｡s==s｡./∧｀ |＿,,|:::::::|]|ΤΤΤΤ|ヽ／:::::::::::::｀Ｙ::|─────`＜￣￣￣¨ |[][][][][|丁丁丁丁
ﾞ:＼l,ｲ| |::|//| :||⌒ヽソ　　ノ:::|: : : : :|　　l　|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∨∧　─ |:::::::| |┘└┘└|│::::::｡o=ァ━┴-----ミﾛﾛ／≧s｡「￣￣.l[][l|＼/￣￣￣￣
:::ｲ_| l:| |//..||/||;';';';')　／:::-弌wwv|─┘ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨∧　v∧: ::| |┐┌┐┌|│:::::|＼/: : : : : : ｡o≦:.ム'::::::::::::::::::::≧s｡⊥ ┴　￣＼￣￣￣
]|_| | l:| |/ |/ /||　　　_ﾉ:::ノ;';';';'｀ヽ;';';';'）　　|ニニニニニニニ∧　Vﾍ:::| |┘└┘└|│:::::|＼|￣￣ｱ∧:.:.:.:.:.:.:.ム￣　‐　,,|￣＼::::::::::::::::::::::::::＼「」「」
_| | |/l| | |/ /| /）　　〉::::(;';';';';';';';';');';'く　「￣／⌒＼／⌒＼ /∧　ヽ`'|_|ﾆﾆﾆﾆニ|_|┴ー|＼|.　_ｱ　　∧:.:.:.:.:.:.:.ム「 ┌　:|　　　＼──── | 「」「」
_|_|／ｌ| |/ / '⌒ｿ　ノ::::::);';';';'⌒;';';';';';';';')￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧　∧　＼　　　　　　　　 |＼|　 |　　　 ∧:.:.:.／///≧s｡.,|_ 　　 :| ΤΤΤΤ| 「」「」
_|_／「| |γ;';';';'ｿ　　＼:::(;';';';';';';';');';';';';';';'):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧　＼　　　￣￣￣￣｀ヽ＼ |　 | 「　┌　|／////////////≧s｡| ┴┴┴┴| 「」「」

.

23 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:06:49 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　†
　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　/　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/ ∧ヽ
　　　　　　　　　　　　　∧ /　￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　ﾄｲ≧＝≦〉
　　　　　　　　　　　　│ |_＞￣＜_
　　　　　　　　　　　　│卜三─三|
　　　　　　　　　　　　＼ヽ＿￣ _/
　　_　　　銅　　　 †　　　　　|　￣　|
　　木　　像_　　　 ∧　　　　〈|　∥ 　|〉
　_ﾔ_林　/ /　￣─/　ヽ＿　　卜二三二ｲ
　=ﾒ森ﾒ/ /　　　/　个ヽ　￣∧|　 ∥ 　|
ﾑ森∧/ /　　　卜＿＿彳 / /　｀ヽ､_　│
_林/　∨　∧ 　　卜= = 彳/ /　　　　｀ヽ､_
木个个　仁]　∧│￣　|/ / ／＼　　　　｀ヽ､_ ガ
林│ │　　　仁]│[　[│/　介／／＼　　　　/＼
森个￣─ ＿　　∧＿＿∧ ∧　　介／／＼　 /　∧　∧
ﾐ森|个]│∧　─卜＝= 彳仁]　∧　　　介／　/　/　∨　ヽ
森ﾐ|卜]│卩│∧│　二]｀ヽ､_　仁]　∧　 ∧　/　/　　ヽ　ヽ
从个─ ＿　│卩│　∥]　卜｀ヽ､　仁]　/　∨// _=彳卜＝彳
森ﾐ|个]│∧─＿│　　]　　卜│｀ヽ､_/　　∨　||_∥│∥│ 　　　　　　　　　　　　∥／＼
ﾐ木|卜]│卩│∧卜＝彳卜　　│卜　卜＝彳　彳″　]＝彳　　　　　　　　　　　　＜＿＿＞
森个─ ＿　│卩│　二]｀ヽ､_＜￣｀ヽ､_│∥│　　_,-'´]∥│ 　　　　　　　　 ∧　　　　|_　─　｣
林川、 │∧─＿│　∥]　卜│ ｀ヽ､＿_卜＝彳,- '´　仆]＝彳＼　　　个、_,- ＜＿＞　　|≧t≦|
木林ﾑ│卩│∧│　　]｀ヽ､│ 　∧ 　 │∥│仆　_,- '´]｀ヽ､_　＼个、_,- '´ 个卜＝彳　　_彳　　卜_
森森林木卜人卩卜＝彳　　│／│＼_卜＝彳,- '´　仆 ]　　｀'＜│／ヽ个　／│　│　＜_＜＿　＞_＞
从=森木林森/从│　二]｀ヽ､│[＼_,-'´]｀ヽ､_│仆　_,- ＜｀ヽ､_│　／　　ヽ／　 │　│ │　｀ヽ､_,- '´　│
森人木森森木森∧　∥]　卜│[　│／＿＿＞＜_'´│＼＼介｀ヽ､|　 ∥　ヽ＿_／｀ヽ､_　＼∧ 　[　∧／
ﾒ森木林森木ﾒ森木ﾑ＜]｀ヽ､│[＼∧／　　/ /　｀ヽ､_　＜＞、介｀ヽ､_　│_　｀ヽ､_／＞│｀ヽ､[,- '´ |
森森个森火木林森林木＜丶ﾙ[　卜[＼＿/ /　　　∧_＞、＼＼｀ヽ､_介｀ヽ､_｀'＜_│　│ │∥　│ ∥|
从森=森卜ﾔ林森森木森林=从[＼　[＼幵｀ヽ､_　／　├ 彳　＜＞卜_｀ヽ､_介｀ヽ､_｀ヽ､│ │　　│ 　 |
林森林木林从ｻ森森木森森林[　卜[∧￣｀ヽ､_｀'[　瓜│ 卜、　＼＼　卜_｀ヽ､_介｀ヽ､_｀ヽ｣　∥│ ∥|
ﾒ森森个森淼木ﾙ森林人森=森[＼　[＼幵　∥ ｀'[,- '´├ 彳｀ヽ､　＜＞∥∧卜_｀ヽ､_介｀ヽ｣　　│ 　 |
森木冫林森森人森ｻ森林林森仁卜[∧￣｀ヽ､_　[　瓜│ │ 　　￣　　｀ヽ､∥∧卜_｀ヽ､_│　∥│ ∥|
林森=森从森林木森木森森=森≧=,[＼幵　∥ ｀'[,- '´├ 彳　　　　＜＞　｀ヽ､∥∧卜_│　　│ ＞＜
森木火木森森从火木林森林木森彡从茘三=, 　[　瓜_,- '´　　＜＞　　＜＞　｀ヽ､∥ 卜、　　|//｀ヽ､_＞､_　　　　　　_／＼_
/卜林木森森林木冫木森从森木森/林刕ﾔ木＼[≦＜　　＜＞　　＜＞　　　　 │_＞'´│　 //　　/ /≦ヽ｀ヽ、　　卜＝ｻ彳
木森林木森林彳木林ﾒ森森ﾘ森火木森森木从ﾒ林ﾒ≧三=,_　　＜＞＿　_　　＿_,-'´│ ││ //　　/ /　仆　]_＞]｀ヽ､│￣　 |
ﾘ林森森从ﾘﾒ森个林森从林森林木林森木森木森从森木=三=,_,- '´／＜_＞'´＿_,-'´│ │ ＜｀ヽ､_││　　仆介]_,-'´│！　 |
从森森森木森木林森森从森森从火森森林林森森林森ﾘ彡='´　_／　／_,- '´]　│　│ ││ ｀ヽ､_＞　仆　_,-彳　仆个─　 |
森=森从森人ﾒ火林林森ﾒ木森森林火木林森木森木彡='´　／＜_＞／彳′ 　]　│　_／＼│＼　[　介_,- '´ 　│仆ﾙ│！　 |
森森森森火木森木林森冫ﾒ从ﾒ森从木森个森木ｻ∥　　_／　／_／　 │ 　　]＿／卜＝ｻ彳　＼[,-彳　_二、│ ﾙ_,-┤　　 |
=森森森彳从林森从森彳木森森林人林森卜木/木∧＜_＞／ﾑ林　　│_,- '´ 　[＼│￣　│_,- '´ 　│／彳∥才'´ _,-∧！_彡
木森森森从林森森林冫森个森林木ﾒ森林ﾒ木森森从森ﾔ_′从驫ﾙ_,- '´ 　　　│ │！　│ 　仆　│∥│∥才'´
/彡林森人森森林木人林森木森木森森彳火森劦森森森火/森森木ﾙ　　　　│ 个─　│仆　ﾙ _才∥_,- '´
丶卜森火从森森森木林森林木林森森林木森森森从森林木ﾒ森从森ﾒ_　　　 _,- '´│！　│ ﾙ,- '´ 才 '´
　冫=从木森林森木ﾉ森林森ﾉ木ﾒ森森ﾒ丶木林ﾘ森∧森ﾒ森木=森森森彡ﾙ＿∧＿ │　　│'´_,- '´

.

24 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:07:04 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　|＼　　　　 /＼　　　　　/ |　　　／/　 /
　　　　　　　＿|　＼/＼/　　＼／＼/　|∧／　/／/
　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　 ∠　　おい、何がどうなっている！　＞
　　　　　　　／＿　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＼
　　　、　　￣　/　／∨|　/Ｗ＼　　/＼|＼　 .|　￣　|　　|　　　　　　　、　　＼＼　＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
　　　＼　　　　/／　　　|/　　　＼/　　　＼| 　　 :|　　|　　　　　　　＼　　　　＼＼ )　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　＼　　　　　＼　＼　　　 ⅧIi:::: : 　　　　 |　　|　　　　　　　　＼　　　　＼＜　公爵閣下が乱心されたぞ！＞
　　　　　　　＼　　　　　＼　ヽ　　　　ⅧIi:::: :　　　　　 |　　|　　　　　　　　　　＼　　　　 <　　　　　　　　　　　　　　　　　(
　　　　　　　ヽ　　__＿彡1 ::〉. 　　 ⅧIi:::: :　　　　 :|　　|　　　　　　　　　　　　　　ヽ　_＿／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
　　　　　　　　〉￣￣　 /::/ 　　　 ⅧIi:::: :　　　　　:|　　|　　　　　　　　　　　　　　　〉　　 /::/.　　 ⅦIi::: :　　　 |　|
　　　　　　　　　 /　　　　 /::/　　　　　 ⅧIi:::: :　　　　　|　　|　　　　　　　　　　 /　　 /::/　　　　 ⅦIi::: :　　　　|　|
　　　　　　　　〃　　　　/::/　　　　　　　ⅧIi:::: :　　　 :|　　| 　　　　　　　　　〃　　/::/.　　　　 ⅦIi::: : 　　 :|　|
　　　　　　　　 {　__＿彡'::/.　　　　　　 ⅧIi:::: :　　　 |　　|　　　　　　　　　　　　　 { __彡'::/　　　　　 ⅦIi::: :　　　:|　|
　　　　　　　　 `ｰ===彡'　　　　　　　 ⅧIi:::: :　　　　|　　|　　　　　　　　　　　　　 `ｰ=≪　　　　　　 ⅦIi::: :　　 |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}}}}}:::: : 　＿人__ム　　　　　　　　　　　,ｰ　　　　　　　　　　　　　 }}}}::: :　＿人ム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / . : : : : : : : : : : /::}}　　　　　　　　　 ,r' 　::::｀,　　　　　　　　　　 /. : : : : : : : /:::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / . : : : : : : : : : : /:〃　　　　　　　　　　(　　　::::i_　　　　　　／. : : : : : : : /:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/. : : : : : : : : :/:::/:::/　　　　　　　　　　　ﾄ　　..:::::::}-、　　　〃. : : : : : : : : /:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　／. : : : : : : : : :/:::/:::/　　　　　　　　　　　　j　.::　.:::　.::⌒)　　　 {{: : : : : : : : : /:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ . : : : : : : : : : /:::/:::/　　　　　　　　　　　r'⌒｀:::.__..::. 　　.::´￣｀)　 `＿＿　_＿＿＿_　　　　＿＿　_＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　／ . : : : : : : : : : : 〃:/:::/　　　　　　　　　 ,- _) 　:::r: : :.ヾゝ⌒'r:: :ノ |￣| |　|　|.｜　＿_　 |　 |￣| |　|　|.｜　＿_　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　{ : : : : : : : : : -=彡:::::::::/　　　　　　　　　 (, 　::..:: :::!､　　..::::::..　::Y　　|　 | ￣￣　|　 ,二,　 |　 |　 | ￣￣　|　 ,二,　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヾ三三三三二ニ才”　　　　　　　　　　メ　--ー´　　::　　_:::;,ノ　　 |　　￣|　　￣　 |　 |　 |　　￣|　　￣　 |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-=-＝＿　--ー´'ｒ-､_ノ´　　　　　|＿|￣　　　　　 |＿|　 |＿|￣　　　　　 |＿|

.

26 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:07:34 ID:8b4c77c4

　　　　　＼人_人,_从人_人_人,_从,人／
　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ﾍ
　　　　　　｀丶､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　｀丶､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.　 ┌-　_　　　　 |
.　　||: ｀`i|　　　　　 |　　　　　　　　　　|￣￣￣￣|　　　　|￣￣￣|　　　　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
____ ||::: : ||　　　　　 |　　　　　　　　　　|　　　　 |　　　　|＿＿＿|　　　　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
┐| ||::: : ||　　　　　 |　　　　　　　　　　|＿＿＿＿|
｜| ||＿::||　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
｜| ￣￣ﾞ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣~:|｀ｉ　　　　　 |￣￣￣￣￣￣{￣|　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
｜|　　　 :|::|¨¨¨¨¨¨¨¨ﾞ||¨¨¨¨¨¨¨~~ﾞ|::| :|　（__) 　 | ＿＿＿＿　　 }. . |
｜|　＿_,,,|::|: : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　［__] 　 | |.:＿＿＿.:.:|　 {. ...|　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
┘| /￣　‘, |-:-:-:-:-:- ||-:-:-:-:-:-:-|::| :|　　　　　 | | | : : : : : :| |　 }. ...|　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
￣./　　　 ‘,|: : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　　*　　 :| | | : |￣|: :| |　 {. ...|
　/＿＿＿_‘, : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　*※*,　:| | | : |＿|: :| |　 }. ...|　　　　＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
　 ___,冂　 |::|-:-:-:-:-:- ||-:-:-:-:-:-:-|::| :|　*‰*,　:| |:::￣￣￣:::|　 {. ...| |¨|二二 )　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　」|＾∨　:|::| : : : : : : : :}||{: : : : : : /⌒7| :| i爻i爻i　:| | |￣￣￣| |　 ^,. .| | :|　 | ＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
＿」|＿┌┴‐┐＿＿＿||＿: : : :/.:/ /::| :l　(￣) 　 :| | |: : : : : : | | 　匚| | :|　 |: : :<　　　　　　　　　　　　　　　　　(
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ﾞ丁二三三三] /.:/ / |::| :|⊂ニﾆ⊃:| | |: : : : : : | |　ﾉ . |/ﾉ￣￣｀／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
＿＿＿＿＿＿__|二ﾆ=-:┬「 /.:/ /: :|::| :| |[|￣|ｉ|　:| | |: : : : : : | |　 {. ...|〈∧;';';';';';｀、: : : : : : : : : : : :
￣￣￣￣￣￣| |: :_,.．-‐:| :|/.:/ /:.:.::|::| :| |[|　 |ｉ|　:|￣￣￣￣￣￣}. . | |〈∧;';';';';';｀、=======,．-─
￣￣￣￣￣￣| | :|二二二二/ /￣.::.::|_,| |[|==|ｉ|　:|　　　　　　 {. . | | :〈∧二二二｝二｝: : {≧=‐-
: : : : : : : : : : : : | | :| ||::|: : ] :| ||了￣￣　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼||_|_ﾆ=-‐| |‐┴┐__ＶＶ二
: : : : : : : : : : : : | | :|_||,,|＿]_,| ||｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿__|'´;';';';';' └ ;';'／|＿,| |＿
: : : : : : : : : : : : | | :| ||｜　　 ||｜　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::|¨|¨¨|¨|¨¨ﾞ|¨|::|_|::::::j.:|:::::
￣￣￣￣￣￣| | :| ||┘　　 ||┘　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::: |_,|:::::￣:::::::|_,|::::::::::くノ:::::
＿＿＿＿＿＿|_|_,|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　｀ヾ}
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　≧､
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼　',
　　　　　　　　　　 / /　′ ｉ　　　　　､　ｌV 　 ∧　ヽ
　　　　　　　　　ｰイ　/ 　 l 　　ﾄ､ _ 斗 V 　 ∧　ﾄヽ
　　　　　　　　　　　　　　 l　,i　　八　 Ⅳイ苧厂 V 刄∧.l
　　　　　　　　　　 l/ l　折ｧ＼|　　￣　　　V_ 」　 l　　　　　　　　　ついに薄らバカが動き始めましたな。
　　　　　　　　　　　　 Ⅳ!　/　　　　　　　　ﾉ　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 . 〈　　　　　　　　　厂　从　　　　　　　　　して、此度の公爵の乱心ぶり
　　　　　　　　　　　　　　　八　　　　　　　 ′ Ⅳ
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼￣￣｀　　/.　l八l　　　　　　　　　　　如何に対応するおつもりですかな？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　／　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー＜　{0.ﾆﾆﾆﾆ}
　　　　　　　　　　　　　　 {!ﾆﾆﾆ|　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆL
　　　　　　　　　　　　　　　 |lﾆﾆﾆ|　　 _.」0ヽヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　ノ||彡 ´ ＾　||ﾆﾆﾆヽヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　-=ﾆﾆ〃||､　　　/||ﾆﾆﾆﾆヽ二二ﾆヽヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
　　　　　　　　　 r-=ｴﾆﾆﾆﾆ〃ﾆ|| ｌ　　　/ .||ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆⅧﾆｌｌﾆﾆﾆﾆニl
　　　　　　　 lﾆﾆｴﾆﾆﾆ〃ﾆﾆ|| l　　 /　 ||ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニⅦﾆ| |ﾆﾆﾆニニ!
.　　　　　　　　 lﾆﾆｴ＝＝ﾆﾆニ|| l. 　/ 　 .||ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆⅦﾆ.ｌ lﾆﾆﾆニﾆ/i
　　　　　　　　　　lﾆﾆ.ｌﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|| ｌ　/　　 ||ﾆﾆﾆﾆﾆニ厂つ.ｌｌﾆﾆニﾆ/ﾆ!
　　　　　　　　　 lﾆ//!ﾆﾆﾆﾆﾆ二|| .∨　　　 ||ﾆﾆﾆﾆニ厂￣｀ヽｌﾆﾆニ./二l
　　　　　　　　 lﾆ| |.lﾆﾆﾆﾆﾆ二||　 i1 　　 ||ﾆﾆﾆﾆﾆi´￣￣ﾐ lニニ./ニﾆl
　　　　　　　 lﾆ| {／i}二二ﾆﾆ｀＜　　　ｒ≦／ﾆ〈Ⅶﾆ二〃ニニ/ﾆニ/
　　　　　　　 lﾆ| l＿lLﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀＜ﾆ／ﾆﾆﾆⅦﾆニ〃ﾆニ./ﾆニ{′
.　　　　　　　　 lﾆ| |ﾆﾆ｀＜ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二ニニ≧ﾆﾆﾆ〃ﾆニ./ﾆﾆﾆ.l
.　　　　　　　　 lﾆ｀＝＝＝ﾆ｀＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ/ﾆニニｌ

.

28 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:08:50 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|　　　　　　　　　これが、ただの公衆の場での騒動であれば
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨　　　　　|
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　／│＼　　　　|　　　　　　　　　叱責ぐらいで済ませられたんだけどね。
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿
　　　 l　(　ヽ　u　　　　　　　　　　　　　　}　　　　　　　　　ユーブスタクハイトが、民草に配っていた
　　　　人　ソ　　　　　ｰ── 　　　　/
　　　　　　｀‐''ゝ､　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　本の内容が不味かった……
　　　　　　　　　　丿ﾞ''‐-　　　　　-‐''"
　　　　　　_／＼＿＿＿, ゝ‐┬‐-､
　　　　　　／　　＼　　 ∧ 　　 /　　　＼
　　　　　　{　　　　ﾞ'‐-‐"　ﾞ‐-‐"　　　　　}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,,,,,,,,,,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,r'´: :　　　　 `ｰ‐‐‐.,_
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,/: : : : 　　　　　　　　　 .`､
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　,/: : : 　　　　　　　　　　　　 .`、
　　　　　　　　　　　　　　　　　,/: : ,'　,　ヽ､　`.､　､ '.,　　　　 `､
　　　　　　　　　　　　　　　 ∠,',': :,!　.i､`､ヽ､ヾ,, `､　i .; : .　　　ヾ!
　　　　　　　　　　　　　　　　/,' : ,!!:i : i.`､;!ヾ`ﾆ`.､,!ヽ!､!: : .　　: . `!
.　　　　　　　　　　　　　　　ﾚi : :iヽ:ﾄ､ !,r'7i´,! ,ﾉ　　　 .i; r'´`.i　ﾄ､,!
.　　　　　　　　　　　　　　　　 `､:!__` .ヽ!　i._'／　　　　　i,!f´ i ! .i　　　　　　　　　　　ほう、悪しざまに王室を罵る類の
.　　　　　　　　　　　　　　　　　 ``f､,!　　　　　　　　　　ヽ -,ﾉ .,!
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<_　　　　__,　　　　　 ./`´!　,!　　　　　　　　　　　　モノでも書かれていましたかな？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`､　r ﾆ-'　　　　 ,／!　 .i .i
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`､　　　　　.,／　.,'　　 i,!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `､　　,／　　 ,'　 _,,,,,,!-----┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣ `、　　r‐''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,!'''ｰ''´:i　　 i;.:o:.:.:.:.:.:.:,;,;,;,;,;,;,r‐:`ｰ--..,,___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r-';::::::::;;ﾉ　　　!:.o,;r''''´`､ `､.:.:.:.:.:.:.:.:,;,;,:.---:ゝ-､
　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,..-‐'''''''´:.:.:':k''´.,'　 f''i'´:.:.:.:.:::::::;;r''ヽ`ﾆﾆヽ''_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`､
　　　　　　　　　　　　　_,,.-'´:.:.:.:.:,／:.:.:.:.:,r'／　,r- ! i:.:.:::::;;r''´:.:.:.:.:.:,:.:.:.;'`ヽ､`ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、
　　　　　　　　　　　 ,f´:.:.:.:.:.:.;,／:.:.:.:.:.:,r',,ｲ `ｰ'　 _,! .!:.'':´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.;.:.:.:.:.:.`､ `､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
.　　　　　　　　　　　i:.:.,;,:.:.,r'':.:.:.:.:.:.:.;r'／,ﾉ　 ,r‐'´　! i:.:.:.:.:.:,;,;,:.:.:.:.:.:.;.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:`､ `､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i,
　　　　　　　　　　　i:.:.:,;,;.:.;.':.:.:.:.:.:.:,f / f´　　i ;　　 .//,;.:.:.:.;,;,;,;.:.:.:.:.:.:.';.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i,
　　　　　　　　　　　!:.:.:,;,;.':.:.:.:.:.:.:.f /　 !　　,ﾉ,'　　 ,!.,!:,;.:.:.:,;,;,;,;.:.:.:.:.:.:.:,;',;,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
.　　　　　　　　　　 i:.:.:.:.;,:.:.:.:.:.:.:.;i f　 _i_,／, '　　 .,!.,!:.;,;.:.:.:,;,;,;.:.:.:.:.:.:.:.:.';,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:i,
.　　　　　　　　　　 i.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.,!.,!　 ,! ;' '　　　 ,!.,!.:.:,;,:.:.,;,;,;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;,;,;,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ.:.:.:.:.:.:.:.:i,

.

29 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:09:26 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　,,───- ､,
　　　　　　　　／＿＿＿_＿__ ヽ､
　　　　　　　　|/─､　─､＼ |　　|　　　　　　　　それだけならよかったよ。
　　　　　　　　| 　 >|・) 　|─ | 　./
　　　　　　　　|､＿ i､＿ !　　'⌒i　　　　　　　　ユーブスタクハイトが民草に配っていた本には
　　　　　　　 |　　＾　　　　　　_'ﾉ
　　　　　　　　＼└──-　　ﾉ　　　　　　　　　　『時間開示』に引っかかるものが含まれていたんだ。
　　　　　　　　　　`┬－－イ__
　　　　　　　　　/ |￣∧￣ // ヽ
　　　　　　　　　| | ￣　￣　|　　|

　　　　　　　　　　――一＜＿＿＿
　　　　　／＿ --- ―　￣　　／＿___
.　　　　／‐　　___　　＿　二　　　＜
　　　　／　―　　￣　ミ　___ 　　 ―-- 　≧
　　　｛三　　　　ｲ｝　ィ７＼　二ﾆミ　　　ヽ
　　≦ ＝　　 / ./　/　/　　ヌ― ､　＼. 　ヽ
.　/　　　　　ミ|　 |　|　 {爪／　＜　ヽ＼　 |
　| .　|i　　　 }　ｖィ彡|,／　／ヽ　　ﾄ　　Ⅳ＼}
　| lﾊ|i:　　 |i /　　.: 　リ　　/｛ __ 斗、　＼!　　　　　　　ッッ！　………危険度は？
　| ｌ〈＼　|i/　　.: 　.:　　 Ⅳ代ツ'　＼Ⅳ
　川　ヽ＼{　　　　.:　　 ≧＿ー＿　ｒ=､
　　|iゞ、}　　　　　　　　　　　　　＿ヽ圦}
　　ヾ／　　　　　　　／￣{￣　u　 }ニ= －―――――――――――――――――――――　､
ノ￣￣＼　　　　　　／　　　′　　　/ニ}三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三＼
＝≧　　＼　　／＿_.　　　　 ´　/ヽﾆ{＿___＝＝!＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝､、二二ニニﾆ＼
ニ／_r≦|}　}'´ニニﾆﾆOﾄ､ ′　　./　 Ⅶﾆﾆ| |ニニ|ニニニニニニニニニニニニニニニニﾆヽヽ二ニニニニヽ
／彡ニﾆ||_ﾉニニニﾆﾆO| 　ー＜　　 Ⅶニ| |ニニ|ニニニニニニニ≦ニニニニニニニシ//////////////
ニニニ／ニヽ三三三三二二| }　　　　　Ⅶ | |ニﾆ/Ⅶニニニニﾆ／/////////////Ⅵ////////////////
ニﾆ／ニニニヽニニニニニﾆ| |　　,..==一Ⅶ/ニ /ニⅦニニニ／////////////////Ⅵ///////////////
=／ニニニニニニニニニニﾆ| !`　　　　　 Ⅵニ/ニニⅦ≦￣///////////////////,'||//////////////
ニニニニニニニニニニニﾆﾆ| !　｀ヽ　{ 　 |.|ﾆ'ニニニⅦ///////////////////////||/////////////

.

30 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:09:43 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨／　　　　|
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　●│-‐　　　　|
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿　　　　　『E』よりの『D』ってところかな。
　　　 l　(　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　}
　　　　人　ソ　　 _　　　　　　　　　　　　/　　　　　　魔石を動力に用いた乗り物で
　　　　　　｀‐''ゝ､（　ヽ　　　,,..。｡-s,　／
　　　　　　　　　　ハ　 `+´　　　__ﾉ´　　　　　　　　　このままだと、『魔素』をバラ撒くことになる。
　　　　　　　　　/¨/ 　　　ｨ''"´/‐-　、
　　　　　　／￣＼{　　　　　 } ／　　　　Y
　　　　　　{　　i .／＼　　　ノ　　　i　　　}
　　　　　 ∥ .／　　　＼イ　　　　i|　　　l|
　　　　　∥´　　　　　／＿＿　　ﾌ　　　l|
　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　ソ

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐-‐―
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　: . : :.　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　 /ｨ. . :::::::::::::::::.:.:.. 、ヾ`
　　　　　　　　　　　　　 l::::::::::::::::::::::::::::::::i ﾘ
　　　　　　　　　　　　　 ,ｒ＝＝＝､＿____｛ﾚ　　　　　　　　　 …………その技術がバラ撒かれれば、
　　　　　　　　　　　　　　　ノﾆﾆﾆﾆ,ｒ=====､ﾆヽ
　　　　　　　　　　　　 -=ニニニニ/ニニニﾆﾐ≧}　　　　　　　　　農作物の収穫に大きな影響がでますな。
　　　　　　　　-=ニニ≦三三三.|ニニニニﾆ∧!
　　　　　　ｒ‐=二ニニニ≧≦ニニ|ニニニニニ∧
　　　　　 {ニニ／三三三三三三|ニニニ====.∧　　　　　　　　呪術を使った農耕地の開発と維持が出来ず
　　　　　　|ﾆ／三三三三三三三.|=＝＝===ﾆ二ユ
　　　　　　Ⅵ三三三三三三三三.!三三三三三三||}　　　　　　　凶作が何年も続き、人が一気に死ぬ……。
　　　　　 /.|三三三三三ニニ＝∧三三三二ニニ||!
.　　　　 /ﾆ.!三三三三三≦==＝.∧三三三ニニﾆ∧
　　　／三/三三≦==＝ニ二二二∧三三三ニニﾆ∧
　　 {三ﾆ/=＝＝三三二二三三三 ∧三三三ニニﾆ∧

.

32 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:09:58 ID:8b4c77c4

　　　　　 ,　 ───　　､
　　　ゝ／　　　　　　　　＼
　　　 / 　 _＿_＿_＿＿_＿_＿_ヽ
　　 /　　 | /　,　─ ､　　－､ヽ|　　　　　　　不幸中の幸いというべきか、その本には
　　ｌ　　　|　 /　　　　ヽ/　　　ヽｌ
　　 |　　　|＿| 　 vｖv　 l　ｖvｖ　 |　　　　　　　魔法を用いらずに田畑を開墾させる
　　 Y⌒` 　 |　　　　　 |　　　　 |ヽ
　　　|　)　　ヽ､＿　ノO､＿ノｌﾉ　　　　　　方策も認められていたから
　　　ヽ_　　u　　　　　　　　　　ﾉ
　　　/⌒＼　　　　　　３　　／　　　　　　　　被害は最小限に抑えられるだろうけど……
　　　|　　　|｀ー──┬┬ ´
　　　|　　　|＼　／＼/|　|

　　　　　　　　／／　　　　　ｉ
.　　　　　　　／／ :/　　　ｉ　 :.　　 :.　　　　　　丶: .
　　　　　__　イァ .　 :/　　ｉ　:|ｉハ　　　:.　　 :.　　　＼:{
　　　　　　 / .,　 /　/　ｉ|　八　:∨　　:ｉ　　 ∨:　　　ヽ
.　　　　　　 / :/　/　/　/ﾊ　 /:ヽﾄ　.　:l:ｉ: : :　.∨ ニヽ:　　　ｉ
　　　　　　　 / :/　/ 　 : /'　 ∨　 . :|　ｉ　:从ト :.　:|f'　　　}:.　　.:　ﾉｲ
　　　　　 . :/|　　 :ｉ: ′　 /　7ﾍ |　l :/　 :　ﾄ､:.|廴ノ　从　 .:　　 : : : /
　　　　　 | / .! :|　ｉ Ν　　ｲ　/　　}　|/ 　　 |ハ|　ィ　/:　 . :　　 : .: :/
　　　　　 |:'　八|　ﾄ:乂イ　i:}/　　　　{.　　　 !　/　ﾉ /:.. . . .: . : .　//　　　　　　　それで安心しろとでも言うのですか父上！
　　　　　 {　　 ∧ |:　ｌ　｀=‐　　　　　　　　　 {　　ﾍ: : : : : : : : :ｲ/
.　　　　　　　　ハ{　/　　　　　　　　　　　r=介 / : : : : : : /ﾉ'　　　　　　　　　一度漏れ出たものは最早、止めることは叶いますまい！
　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　l:::: :ﾚ1: : : : : : /
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　 j:: :／|∧:. :i : :|
　　　　　　　　　　　ー､　　＿　　　　　　 .:::::　　　＼ﾄⅥｘｚｚｘ　　　　　　　何れ他国にもその技術は行き渡り
.　　　　　　　　　〈__ ＜::::::::＼　　　　　 .::::/　　　　　　＜ﾆﾆニ∧
　　　　　　　　　　　　 ‘,:::::::::::〉　　　 .::::/　　　　＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧　　　　　　多くの被害を生むことになるでしょうよ！
　　　　　　　　　　　　〉　ィ　　　 .::::/　　＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ}
　　　　　　　　　　　　　　〈_　　　　／:::/ ＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≪ﾆニ
　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　／,〉＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ≪ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　イ＜=f_ｊﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆアﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆアﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆf_ｊﾆﾆﾆアﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ

.

33 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:10:48 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　,,───- ､,
　　　　　　　　／＿＿＿_＿__ ヽ､
　　　　　　　　|/─､　─､＼ |　　|
　　　　　　　　| 　 >|・) 　|─ | 　./　　　　　　　分かっているさギル。
　　　　　　　　|､＿ i､＿ !　　'⌒i
　　　　　　　 |　　＾　　　　u　_'ﾉ　　　　　　　　国内外問わず使者を派遣し
　　　　　　　　＼└──-　　ﾉ
　　　　　　　　　　`┬－－イ__　　　　　　　　　漏れ出た技術の使用を控えるよう促さないと……。
　　　　　　　　　/ |￣∧￣ // ヽ
　　　　　　　　　| | ￣　￣　|　　|

　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　／´　　　　　　　｀＼ﾚ
　　　　　/＿＿＿＿＿＿＿　ヽ
　　　　　 |ノ─ ､　─ ＼　　|　　ヽ　　　　　　　　ただ、それだけで止まるとは僕も思ってない。
　　　　 |　　　ｖ|・　　ｌ＿|　　 !
　　　　　,|　　　 |　　　　| Ul´⌒Y　　　　　　　　生き物に頼らず、疲れ知らずで田畑を耕せたり
　　　　 l/`ーﾍ ` ─　 ′　（　|
　　　　　ｌ__　　　　　　　　　 _ ノ- ､　　　　　　　長距離を移動できる手段をそう簡単に捨てられるわけないんだ……。
　　　　　(＿／⌒ヽ_／⌒　／/　　ｌ
　　　　　　　` ─┬─┬ /ヽ/　　 /|
　　　　　　　　　　|＿__| `　 /＼　/　|

.

34 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:11:15 ID:8b4c77c4

　　　　　　｀丶､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　｀丶､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.　 ┌-　_　　　　 |
.　　||: ｀`i|　　　　　 |　　　　　　　　　　|￣￣￣￣|　　　　|￣￣￣|　　　　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
____ ||::: : ||　　　　　 |　　　　　　　　　　|　　　　 |　　　　|＿＿＿|　　　　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
┐| ||::: : ||　　　　　 |　　　　　　　　　　|＿＿＿＿|
｜| ||＿::||　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
｜| ￣￣ﾞ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣~:|｀ｉ　　　　　 |￣￣￣￣￣￣{￣|　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
｜|　　　 :|::|¨¨¨¨¨¨¨¨ﾞ||¨¨¨¨¨¨¨~~ﾞ|::| :|　（__) 　 | ＿＿＿＿　　 }. . |
｜|　＿_,,,|::|: : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　［__] 　 | |.:＿＿＿.:.:|　 {. ...|　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
┘| /￣　‘, |-:-:-:-:-:- ||-:-:-:-:-:-:-|::| :|　　　　　 | | | : : : : : :| |　 }. ...|　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
￣./　　　 ‘,|: : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　　*　　 :| | | : |￣|: :| |　 {. ...|
　/＿＿＿_‘, : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　*※*,　:| | | : |＿|: :| |　 }. ...|
　 ___,冂　 |::|-:-:-:-:-:- ||-:-:-:-:-:-:-|::| :|　*‰*,　:| |:::￣￣￣:::|　 {. ...| |¨|二二二二二二二二二
　」|＾∨　:|::| : : : : : : : :}||{: : : : : : /⌒7| :| i爻i爻i　:| | |￣￣￣| |　 ^,. .| | :|　 |￣￣￣￣￣￣￣￣
＿」|＿┌┴‐┐＿＿＿||＿: : : :/.:/ /::| :l　(￣) 　 :| | |: : : : : : | | 　匚| | :|　 |: : : : : : : : : : : : : : : :
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ﾞ丁二三三三] /.:/ / |::| :|⊂ニﾆ⊃:| | |: : : : : : | |　ﾉ . |/ﾉ￣￣｀、=============
＿＿＿＿＿＿__|二ﾆ=-:┬「 /.:/ /: :|::| :| |[|￣|ｉ|　:| | |: : : : : : | |　 {. ...|〈∧;';';';';';｀、: : : : : : : : : : : :
￣￣￣￣￣￣| |: :_,.．-‐:| :|/.:/ /:.:.::|::| :| |[|　 |ｉ|　:|￣￣￣￣￣￣}. . | |〈∧;';';';';';｀、=======,．-─
￣￣￣￣￣￣| | :|二二二二/ /￣.::.::|_,| |[|==|ｉ|　:|　　　　　　 {. . | | :〈∧二二二｝二｝: : {≧=‐-
: : : : : : : : : : : : | | :| ||::|: : ] :| ||了￣￣　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼||_|_ﾆ=-‐| |‐┴┐__ＶＶ二
: : : : : : : : : : : : | | :|_||,,|＿]_,| ||｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿__|'´;';';';';' └ ;';'／|＿,| |＿
: : : : : : : : : : : : | | :| ||｜　　 ||｜　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::|¨|¨¨|¨|¨¨ﾞ|¨|::|_|::::::j.:|:::::
￣￣￣￣￣￣| | :| ||┘　　 ||┘　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::: |_,|:::::￣:::::::|_,|::::::::::くノ:::::
＿＿＿＿＿＿|_|_,|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　l　.　　|ｌ | 　|　|l　　　　　　　　　　　　　　　-=ミ　　　　　 | |
　　　|　ｉ.　　|ｌ | 　|　|ﾄ､　＼／　　　　ｉ. |　　/　,＜ヽ　　　　　　 | |
　　　|　|.　　|ｌ | 　|　|ｌ　＼／＼　　　 |l |｀ヽ|　├､　　＼　　　 | |
　　　|　|:　　|ｌ |　 |　|l.　／＼　__、　　.|l |　　　 !: 丶　l　}　　　 Ν
　　　|　|l　　|ｌ | 　|　ｌ／ ,ィf斥=アヽ　　|N　　　 ; : :　/　′
　　　 |l　　|ｌ |　ﾉイィ´　{っ少′ l　　/　　　　　 }｝y'　/　　　　 !
　　　 |l　　|ｌ |　　　　 ´￣　　　} l ,′　　　　　　　 /　　　　　　|
　　　l .八　 Ⅳ　　　　　　　　　　从(　　　　　　　 , - 　　　　　　　|　　　　　　　では、如何にしてこの騒動を収束させますか？
　　　ﾚ' -‐_ =ミ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 ∨　　　　 |
　　 |　　 V ゞ}　　　　　　　　　　　　　　　 |.　｜V　　　　　　　　　　　　何を切って捨てられます？
　　 |人　 ∨ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　八｜ } l　{
＼{ヽ|　 | 　,.く　　　　　　　　　　＿＿　　　　　　　′　 !　|/', Ⅳ:　　!
　　　　　!ノ　 `　　　　　　,　　　　　　　　　　　 /:　　 l　　 ',! ∨:　|
　　　　　　　　　　丶、　　　　　　　　　　 . : :　　　 ,　　　　　}人|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . : : :　　　　　　　　　　　λ
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　 , : : : :　　　　　　　　　　　　-=≦
　　　　　　　　　　　　　｀ヽ　　　／: : :　　　　　　　　-=≦::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　 -=≦ `ー＜｀ヽ: :　　　　-=≦:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　{::::::::::::::::::::::::::::0}.:.:.} :　　　{O:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

.

35 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:11:32 ID:8b4c77c4

　　　　__／.:::::::::::::::::::::::::...ヽ
　　　x｀.:::::＞-'''''''''''''''ｰ＜.ゝV
　　＞　 fナーヽ　ナーヽ∨; i
　　＼　 |ｌ　　 } {　　　 } ｝::::!
　　　｀h/ゝ __ ノcゝ ___ノ＼､!　　　　　　　 …………魔導師達にはこのまま穏やかに朽ちてもらう。
　　　 |;{　　　　　　　ヾ ! ﾉ
　　　　｀ﾍ　　　ー-./＼　ｊﾞ　　　　　　　　　今まま行けば３００年近くで彼らは絶滅するだろう。
　　　　　ゞ､　　　ﾉ　　ゝﾞ__
　　　　＿　イ｝｀ｰ｛, ーイf::. ヽ､　　　　　　それはもはや避けられない滅亡だ。
　　　　ゝ＿､（　　ﾅ´.:.:.:{.:.::. ゝヽ
　　　　　,ﾍ´.:.:ヽｲ´.:.:.:.:.:i!.:.:.:::..＿（
　　　　ﾒ.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:／　∨
　　　／.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i∧

　　　　　＿＿＿
　　　／　　＿＿__＼
　ゝ/　　　 | ノ／⌒ !　　　　　　　　　　無論、保護地区や特区等を作り
　 /　　　　 |＿|　　．|
　 |　　　/＾｀u ,ヽ＿ﾉo　　　　　　　　　　彼らの保護には全力で務めるつもりだけど
　ヽ　　ヽ　 /⌒＼＿つ
　　＼／　 |　　　　　　　　　　　　　　　『魔素』を除去できる技術が生み出されない限り
　　　　ヽ　　`──,　　( )二l
　　　　 j二二ヽ￣　／｀-ノ　　　　　　彼らには魔法を使う術がもう………。
　　／⌒ 　　 l￣「　　／
　／＼／　　　 |‐┴－´
./　 / | 　　　 l

.

36 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:12:06 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　――一＜＿＿＿
　　　　　／＿ --- ―　￣　　／＿___
.　　　　／‐　　___　　＿　二　　　＜
　　　　／　―　　￣　ミ　___ 　　 ―-- 　≧
　　　｛三　　　　ｲ｝　ィ７＼　二ﾆミ　　　ヽ
　　≦ ＝　　 / ./　/　/　　ヌ― ､　＼. 　ヽ
.　/　　　　　ミ|　 |　|　 {爪／　＜　ヽ＼　 |　　　　　　　…………致し方ありますまい。
　| .　|i　　　 }　ｖィ彡|,／　／ヽ　　ﾄ　　Ⅳ＼}
　| lﾊ|i:　　 |i /　　.: 　リ　　/｛ __ 斗、　＼!　　　　　　　　　して、この騒動の火付け役は何としますか？
　| ｌ〈＼　|i/　　.: 　.:　　 Ⅳ代ツ'　＼Ⅳ
　川　ヽ＼{　　　　.:　　 ≧＿ー＿　ｒ=､
　　|iゞ、}　　　　　　　　　　　　　＿ヽ圦}
　　ヾ／　　　　　　　／￣{￣　　 }ニ= －―――――――――――――――――――――　､
ノ￣￣＼　　　　　　／　　　′　　　/ニ}三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三＼
＝≧　　＼　　／＿_.　　　　 ´　/ヽﾆ{＿___＝＝!＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝､、二二ニニﾆ＼
ニ／_r≦|}　}'´ニニﾆﾆOﾄ､ ′　　./　 Ⅶﾆﾆ| |ニニ|ニニニニニニニニニニニニニニニニﾆヽヽ二ニニニニヽ
／彡ニﾆ||_ﾉニニニﾆﾆO| 　ー＜　　 Ⅶニ| |ニニ|ニニニニニニニ≦ニニニニニニニシ//////////////
ニニニ／ニヽ三三三三二二| }　　　　　Ⅶ | |ニﾆ/Ⅶニニニニﾆ／/////////////Ⅵ////////////////
ニﾆ／ニニニヽニニニニニﾆ| |　　,..==一Ⅶ/ニ /ニⅦニニニ／////////////////Ⅵ///////////////
=／ニニニニニニニニニニﾆ| !`　　　　　 Ⅵニ/ニニⅦ≦￣///////////////////,'||//////////////
ニニニニニニニニニニニﾆﾆ| !　｀ヽ　{ 　 |.|ﾆ'ニニニⅦ///////////////////////||/////////////

　　　　　　　　　　,,───- ､,
　　　　　　　　／＿＿＿_＿__ ヽ､
　　　　　　　　|/─､　─､＼ |　　|
　　　　　　　　| 　 >|・) 　|─ | 　./
　　　　　　　　|､＿ i､＿ !　　'⌒i
　　　　　　　 |　　＾　　　　　　_'ﾉ　　　　　　　 ……………。
　　　　　　　　＼└──-　　ﾉ
　　　　　　　　　　`┬－－イ__
　　　　　　　　　/ |￣∧￣ // ヽ
　　　　　　　　　| | ￣　￣　|　　|

.

37 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:12:29 ID:8b4c77c4

　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　｜　　　アインツベルンの領地を没収の上、ユーブスタクハイト本人の功績を全て剥奪する　　　 │
　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨　　　　　|
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　●│●　　　　|
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ　　　　　　　その上で、アインツベルン公爵領内にある
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿
　　　 l　(　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　　　　　領地の伯爵領の名をエミヤとし
　　　　人　ソ　　　　　＿＿　　　　/
　　　　　　｀‐''ゝ､　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　イリヤスフィール嬢に与えるものとする。
　　　　　　　　　　丿ﾞ''‐-　　　　　-‐''"
　　　　　　_／＼＿＿＿, ゝ‐┬‐-､
　　　　　　／　　＼　　 ∧ 　　 /　　　＼
　　　　　　{　　　　ﾞ'‐-‐"　ﾞ‐-‐"　　　　　}

.

38 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:13:21 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼__ ノ
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　/　　　ｲ　}、　　　　　 , へ、　　　　　　　`ー…… ´
　　　　　　　　 /　　 ,′　　　 /　　.／ |l /.|ｌ　　　　′／　　　∨ 　　 Ⅳ .∧ ＼
　　　　　　　　　　　　 |ｌ　　　｀7 、／　　|/　|l 　　 / /　　　　　 ∨_, 　ｌ|∨ .∧ 、＼
　　　　　　　／　　　,' |l　　　_,ｨ＝＝≧=-　__」|　　 / /　　__, 斗＜∨ 　ｌ| Ⅳ　∧ ＼}
　　　　　　ー　ィ　 /　|l 　　｀` 　 {::{ｉ}::}「ミ　/　／Ⅳ　牙＝＝==ｧ}〉　/.　ｌ|V
　　　　　　　　　/ ／|ｌ /∨ 　 / 　｀￣￣￣　　'／　　＜　{::{ｉ}:::}　´ /!　/　　ｌ| ∨ |
　　　　　　／　 |l |.　V　　　　　　　　　　／　　　　　￣￣　ｲ|l ∧. 　ｌ|　∨!
　　　　　　　　 |ｌ { 　∨ |　　　　　　　　　 {ﾄ、　　　　　 // ｌ V　ｌ| 　}/
　　　　　　　　 |l ヽ　｛ヽ!　　　　　　　　　　　　〈{/ 　　　　　イУ }∨ ｌ|
　　　　　　　　 |l ∧＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　| ./　　　　　 ………それではイリヤスフィールに
.　　　　　　　　　 } ′∨ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 |/
　　　　　　　　 ′　 ∨ ｀ー　　　　　 , 　―――　､　　　　 /´　　　　　　　　　　　一瞬でも改易され没落した貴族の女という
　　　　　　　　　　　　　　　 V 八∧
　　　　　　　　　　　　　　　 }´　从ﾄ　　　　　　　　　　　 ,ｲ|　　　　　　　　　　　　　疵が残りますが宜しいか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : ＼　　　　　　　　　　／| ｌ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : l : .　　　　　　／:　 l ｌ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :! : : :＼　　　　／: : : .　|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :l: : : : : ｀ー＜: : : :　.:　|
　　　　　　　　　　　　　r≦三三三三三三三三}: : : : : : :　.:　 |_____r====､
　　　　　　　　　　　　　 |三三三三三三三三O=|: : : : : :　.:: 　 !ﾆﾆ｛三=三|

　　　　　　＿＿＿
　　　ゝ／＿＿＿＿＼
　　　 /　| //⌒ヽ⌒ヽ!
　　.　l __|─|　　/|　ヽ |
　　　（　　 `ー　oーヽ　　　　　　　　　…………………………うん。
　　　　ヽ　　　　　　ﾉ
　　　　　　>ｰ──､ ´　　　　　　　　　　事が済んだら、エミヤ伯爵夫人には
　　　　　/ ＼/ ＼l ヽ
　　　　　|　 |　　　 |　|　　　　　　　　　　出来る限りの便宜を図ってあげるつもりだよ。
　　　　　|＿|　　　 |　l
　　　　 /　ヽｰ─/￣ヽ
　　　 /UUﾉ￣ ⌒ヽUUﾉヽ
　　　 `ー┴─､　　|‐┴ ′
　　　　　　　 `ー′

.

40 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:13:48 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　＿／￣二ﾆ－
　　　　　　　／　　　　　　　　＼
.　　　　 /　　　　　　　　 ,　　　　　｀ｰミ
　　　　 /　　　　　　　　 ,　　　　　　　ヽ
.　　　 /　　　　　　　　 /　/　　　　　　　　 .
. 　　∠ノ　　　　　　　 /　/　/ / , ,i　ﾊ ∧ l
　　　　/ｲ　　　　 /二从 /ｌ ./圦// |　　} 　} !
　　　　　|　　　　{ 　ζ '　|/ |' __＼ﾊ　/　∧}　　　　　　ふむ……それは些か聞こえが悪いかと。
　　　　　1　　　 ,乂　　　　　ゞ'ﾆ`Ⅳ／
　　　　ﾘ　　 / 　 !　　　　　　　　 ',　　　　　　　　　　失礼ながら此度は父上の失策が重なった上での大事。
　　　　　　}　ﾊ/　　　　　　　　　　　 _ゝ
　　　　刈　　　　＼　　 -一 ,　　　　　　　　　　　　これを臣下の首切りで茶を濁すのは
　　　　　/≧ｭ　　　　　＼　　　/
　　　　,〈二二二≧ｭ　　　　＞一　　　　　　　　　　　　　諸侯の心象を悪化させるだけでしょう。
　　 -=ﾆニ≧ｭ二二二≧ｭ　{8}ﾆ=-ミ
-=ﾆ二二／／二≧ｭ二S,/┌ニ=ー}ﾆヽ
二ﾆV=―＜二二ニニ≧ｭ　| |二二|ﾆ‐,}
ニニ.V二ニニニニニﾆ//ｌ} | |二二ｌ二∧

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨／　　　　|
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　●│-‐　　　　|
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿
　　　 l　(　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　}
　　　　人　ソ　　 _　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　ふむ……。
　　　　　　｀‐''ゝ､（　ヽ　　　,,..。｡-s,　／
　　　　　　　　　　ハ　 `+´　　　__ﾉ´　　　　　　　　　　　　じゃあギルにはコレに変わる代案があると？
　　　　　　　　　/¨/ 　　　ｨ''"´/‐-　、
　　　　　　／￣＼{　　　　　 } ／　　　　Y
　　　　　　{　　i .／＼　　　ノ　　　i　　　}
　　　　　 ∥ .／　　　＼イ　　　　i|　　　l|
　　　　　∥´　　　　　／＿＿　　ﾌ　　　l|
　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　ソ

.

41 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:14:04 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　｜　　何、無粋で来たからコチラも無粋で返す必要はないというだけのこと　 │
　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　無粋の極みにならぬよう、小粋な工夫をこらせばよいのです　　│
　　　　　　　　　　　　　　　｀`':,'´.: ﾞ' ｀';　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　 .　　　　　　　　　　 ':;　':. 　 ';,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ':; .;; 　 ';,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀':;;;.. 　.';,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''ii;;,　';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_'iiii;, 'ii';＿＿
　　　　　　　　　　　　　 ,x-‐'"´￣　　　'ii', '',,';,　　￣｀`‐x
　　　　　　 .　　　　　　 fー-=z..＿＿＿_'i;＿_'i＿z,.=-一'´{
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 ';.　　';　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　';:　 :';.　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |　 ,,、.　　　　　　　'i　 :.';.　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 | ,ｲ;;i;｀;;、　　　　　 ';.;　:';　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　 iｲ;i;,'',ﾞ''''i;'--,、　　　 ';,,　 ',　　　　 i
　　　　　　 .　　　　　　 i: i;...'':;; ''i;;,,;: 'ﾊ　　　 'ii　,;';　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　i.;; ''...,,';;ii;,　''i;;';ﾊ　　　 ';　i'i,　　　　 .i
　　　　　　 .　　　　　　i...i...,,,,',,;:;:;:''i;;',;,;;;i　　　　';. 'i, ';　　　　 i
　　　　　　 .　　　　　　i;:;:;;;'''. .: :;;;;;iii;;;;:;:ﾊ''"´ﾞ';;;;'i': :iii'i,'';;;;:,,,;'';i
　　　　　　 .　　　　　　i;:;:;i,;,,:,:;;;;:,:,:,:,:::,: ,;:')....＿ :_'i;;;;,.ii;.;.;:;:::;;:;:i
　　　　　　　　　　　　　i;:;:;i;;:;;;;;;';;:,,/'';;;;;;',ノ￣ :::::::::i:;;;;:;:::;;;;;::;::;j
　　　　　　　　　　　　　t: :;;:;;;;;;;;;;/,,,..,.,;,'';;','..',',';;;::;:::i:;;;;;i;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　　　　　　　 t'';;;;:;;:;;;;;;;;:;;;:;'',,,ﾊ:::'......;:':;:;:i;:;:;:;'i;:;:;:;:/
　　　　　　　　　　　　　　丶::;i:;;::;::;;',''＿ノ':'..:..:／;::;:i;;;';;i',;,:;/　　　　　　＿＿　　　__,ｎ__◎ 　　__,ｎ__◎
　　　　　　　　　　　　　　　＼,,'---';:,...-:.'''''／::;::;;;;;;;;;;;;／　　　　　　└‐┐ | 　└┐r┘　　└┐r┘　
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼;;;;;;,,,;,;.,.,￣::_;:;:;:;;;;;;;;／　　　　　　　┌‐┘ | 　 <ﾌＬKﾞ>　　 <ﾌＬKﾞ>　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼;:;:;:;:;;;::..:..:.;;;:;:;:／　　　　　　　　　　￣￣　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ''''''''''''　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 t;;:' ' ':;;/
　　　　　　 .　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 i'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　i

.

42 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:14:28 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 .　　 /　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 ,′　/　　　　　　　　 ∧　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 /　　 {　　　　　　 ! 　　 ∧　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ′/　　 ,'|l　　　 |ｉ　　　}　　　　∧　　　　　　　　　　　実は、我の元に一つ面白い提案が
　　　　　　　　　　　　　　 /ｲ　　　 / |l　　　 |i　　 ∧　　　ｉ} 　　　|
　　　　　　　　　　　　　　｜　.|l 　/‐圦　　　从　_/＿V 　　ｉ| 　　｜|　　　　　　つい先程、舞い込んできましてな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　八　 |l ./　ゞ斧､　Ⅳ　´V　　 V.　　ｌ|　　｜|
　　　　　　　　　　　　　　＼Ⅳ　　｀￣ヽ{　　　｀＝== ∨ 从|　　　八|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　 /　　　　　　　　 ∨⌒1 　 ,′　　　　　　　あの薄ら馬鹿に決闘を申し込みたい故、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　　　　　　　　 /　 /
　　　　　　　　　　　＞　―― ＜　　　八　　　　　　　　　　　　　 /　Ⅳ　　　　　　　　　その許可と立ち会いをお願いしたいと。
　　　　　　　 /　｀　ー―　´ ヽ　　 ∧　｀　　　＿,　　　/￣{　从
　　　　　　　　　/　　　　　　　　 l　　　　∧　　　　　　　　／　　ﾚー＝＝=ｭ
　　　　　　 {　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　イ　 {0三三三三二ﾆ=-
　　　　　　 |......:::::::::::::::::::::::::::::::!　　　＿_　｀ ┬＜　　＿{0三三二ﾆ=-=ﾆ三三≧==ﾆﾆ圧三｀ヽ
　　　　　　　　八::::::::::::::::::::::::::::::::::八　 {三0}-=ニ!　　　　「.|三三三＼＼三三三三／三=/三三三
　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::/ -==ﾆ{三0}三 ´ ヽ　　｜|三三三三＼＼三三三三三/三三三

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨　　　　　|
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　〇│〇　　　　|
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿　　　　　　　　け、決闘……？
　　　 l　(　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　}
　　　　人　ソ　u　　　　　 О 　　　　/　　　　　　　　　　それはまさか――――――！？
　　　　　　｀‐''ゝ､　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　丿ﾞ''‐-　　　　　-‐''"
　　　　　　_／＼＿＿＿, ゝ‐┬‐-､
　　　　　　／　　＼　　 ∧ 　　 /　　　＼
　　　　　　{　　　　ﾞ'‐-‐"　ﾞ‐-‐"　　　　　}

.

43 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:15:20 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　｜　　然り、つい先日伯爵となったドクオ・クールですな　　 │
　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　／　　　＼　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　／＼　　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　／￣￣＼　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　／

.

45 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:15:40 ID:8b4c77c4

　　　　,　──-　､
　ゝ／＿＿＿＿__＼　っ
　/ 　 |/ / ⌒ヽ⌒ヽ|
　l　　|─| 　　･|･　 |　　　っ　　　　　　　だ、駄目だよ！　そんなこと駄目に決まってる！
　V⌒　U` ー　ﾍーつ
　ヽ_　 /⌒ー── ´　　　　　　　　　　決闘なんてして今、ドクオ君に万が一の事があったら
　　　 |　|⌒ヽ　/　　　　_
　　　ヽ二二二⊃_/)///)　　　　　　　　クール領は！　オルガの敵討ちはどうするのさ！
　　 / ＼/＼|ー///) ヽ /
　　 |　￣￣￣ | 　ﾉｰ. ′
　　 |　──┬┴ ′　　ノノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / 　′ 　 |l　　　　　　　　　　　　　ヽ　＼ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / 　,　　ｌ　|l　　　　　　　　　 |i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　′/　　 | 　|l　　　　　|l　　ｉ　|i 　　ｉ|　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｲ|i 　　　 | 　|l　　　　　 |ﾄ､　 |　|l 　　ｉ|　　　 |
　　　　　　　＿＿＿＿　　　　　　　　 |i i 　ー‐-　八　　　　从一 ┼ |l ∧　ｉ|　　八|
　　　　　 ´　ー――一｀.　　　　　　 |l l 　　＿＿` ＼　Ⅳ ＿＿_レⅣ　,ｒ――――――-　　　　　　　まあ普通ならその様な願いは通らない。
　　　　　/　　　　　　　　　ﾍ　　　　　　　 |八　|l　! ￣´　　＼{ 　｀￣´　　　,孑 ―　　　　　　　　　
　　　　 |.....................................| 　　　　　　＼{Ⅵ　　　　 }　　　　　　　　 {　　＿　　　　　　　　　　　　　　奴もそこは弁えておりましてな
　　　　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　　　　　　　　　|　　　〈　　　　　　　{/´　　　　　　　　　　　
　　　八:::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　八　　　　　　　　　　　　　厶マ　　　　　　　　　　　　　　徒手空拳というワケではなかった。
　　　　　　' ;:::::::::::::::::::::::::; ′　　　　　　　　　　　　、　　　＿___, 　　　｀ーヘ--───--　くニ
　　　　　　ヽ::::::::::::::::／　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　／　 !　　　　　　　　　　　　
.　　　　　　/⌒ヽ}{厂｝　　　　　　　　　　　＿___＼　　　　　／┌─┴┐　　　　　　　　
　　　　厂＼　｝　ﾉ　　　　　　　　　　　　 {ニ0}三|＼＿　イ　 .|0ニニ├―‐‐へ　＿＿＿＿
.　　＿厂ヽ　　し´|!　! 　　　　　　 -=ニニニニ|ニ0|ﾆｦ　　　　　　 |0二ﾆﾆ|二二二二二二二ニ
　/　ﾍ　　r-　|　八 }　　　ｒ-=ニニニニニニニ≦仁三!==､　　,..--ｒ==┴三三三ニニニニニニ＝＝

.

46 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:16:10 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　｜　　おい、入ってこい。　仔細は己の口で説明することだな。　　 │
　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　.─────────────────── ───────────────────
　　　　||: : : : : 王王王王王王王王王王王王王王:.: : : :||: : : :.:王王王王王王王王王王王王王王 : : : : :||
　　　　||: : : :.＞==========＜　＞==========＜: : : :||: : : :＞==========＜　＞==========＜.: : : :||
　　　　||: : : :|＼　　　　　　 .／|　|＼　　　　　　　／|: .:.:.||.:.:. :|＼　　　　　　　／|　|＼. 　　　　　　／|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|.￣￣￣￣.| 　|　|　 |￣￣￣￣ | 　|: .:.:.||.:.:. :|　 | ￣￣￣￣| 　|　|　 |.￣￣￣￣.|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|　　　　　 l　.:|　|　 l　　　　　 |　 |: .:.:.||.:.:. :| 　| 　　　　　l 　|　|:.　l 　　　　　|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|　　　　　 l　.:|　|　 l　　　　　 |　 |: .:.:.||.:.:. :| 　| 　　　　　l 　|　|:.　l 　　　　　|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|　　　　　 l　.:|　|　 l　　　　　 |　 |: .:.:.||.:.:. :| 　| 　　　　　l 　|　|:.　l 　　　　　|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|　　　　　 l　.:|　|　 l　　　　　 |　 |: .:.:.||.:.:. :| 　| 　　　　　l 　|　|:.　l 　　　　　|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|　　　　　 l　.:|　|　 l　　　　　 |　 |: .:.:.||.:.:. :| 　| 　　　　　l 　|　|:.　l 　　　　　|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|＿＿＿＿_|　.:|　|　 |＿＿＿＿_|　 |: .:.:.||.:.:. :| 　|_＿＿＿＿| 　|　|:.　|_＿＿＿＿|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|／　　　　　　 .＼|　|／　　　　　　　＼|: .:.:.||.:.:. :|／　　　　　　　＼|　|／. 　　　　　　＼|: : : :||
　　　　||: : : :|＞==========＜　＞==========＜人 || 人＞==========＜　＞==========＜|: : : :||
　　　　||: : : ::::::::王王王王王:::: 只 :王王王王王王: |◇||||◇| :王王王王王王:: 只 :::王王王王王:::::::: : : :||
　　　　||: : : :|＞==========＜　＞==========＜ У || У ＞==========＜　＞==========＜|: : : :||
　　　　||: : : :|＼　　　　　　 .／|　|＼　　　　　　　／|: .:.:.||.:.:. :|＼　　　　　　　／|　|＼. 　　　　　　／|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|.￣￣￣￣.| 　|　|　 |￣￣￣￣ | 　|: .:.:.||.:.:. :|　 | ￣￣￣￣| 　|　|　 |.￣￣￣￣.|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|　　　　　 l　.:|　|　 l　　　　　 |　 |: .:.:.||.:.:. :| 　| 　　　　　l 　|　|:.　l 　　　　　|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|　　　　　 l　.:|　|　 l　　　　　 |　 |: .:.:.||.:.:. :| 　| 　　　　　l 　|　|:.　l 　　　　　|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|　　　　　 l　.:|　|　 l　　　　　 |　 |: .:.:.||.:.:. :| 　| 　　　　　l 　|　|:.　l 　　　　　|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|　　　　　 l　.:|　|　 l　　　　　 |　 |: .:.:.||.:.:. :| 　| 　　　　　l 　|　|:.　l 　　　　　|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|　　　　　 l　.:|　|　 l　　　　　 |　 |: .:.:.||.:.:. :| 　| 　　　　　l 　|　|:.　l 　　　　　|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|.　.|＿＿＿＿_|　.:|　|　 |＿＿＿＿_|　 |: .:.:.||.:.:. :| 　|_＿＿＿＿| 　|　|:.　|_＿＿＿＿|.　.|: : : :||
　　　　||: : : :|／　　　　　　 .＼|　|／　　　　　　　＼|: .:.:.||.:.:. :|／　　　　　　　＼|　|／. 　　　　　　＼|: : : :||
　　　　||: : : :|＞ー──── ≦　≧─────＜|: .:.:.||.:.:. :|＞─────≦　≧ ────ー＜|: : : :||
　　　　||: : : : : 王王王王王王王王王王王王王王:.: : : :||: : : :.:王王王王王王王王王王王王王王 : : : : :||
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

.

47 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:16:26 ID:8b4c77c4

:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||￣|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::|| r√入.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::|| |｛（５）.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||└ヽУ.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||＿|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　ｶﾞﾁｬ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.||　　　　　　　　　　　　　 |:::::||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.

.

48 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:16:44 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　,,───- ､,
　　　　　　　　／＿＿＿_＿__ ヽ､
　　　　　　　　|/─､　─､＼ |　　|
　　　　　　　　| 　 >|・) 　|─ | 　./
　　　　　　　　|､＿ i､＿ !　　'⌒i
　　　　　　　 |　　＾　　　　　　_'ﾉ　　　　　　　　ドクオ君―――――…………。
　　　　　　　　＼└──-　　ﾉ
　　　　　　　　　　`┬－－イ__
　　　　　　　　　/ |￣∧￣ // ヽ
　　　　　　　　　| | ￣　￣　|　　|

　　　　　＿＿＿＿
　　　　／　　　　　　＼
　　　/ 　　/　　　＼　ヽ
　　　|　　　　 /＼　　　 |　　　　　　お久しゅうございます殿下。
　　　ヽ　　　/￣＼　　/
　,,.....イ.＼　　　　　　 /　　　　　　　麗しきご尊顔を拝し恐悦至極に存じたてまつりまする
　:　　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ､
　　　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i |
　　　＞　　ヽ. ハ　 | 　 |｜

.

49 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:17:05 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　 ,　───　　､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 /＿＿＿＿＿＿＿__　　ヽL
　　　　　　　　|　⌒　　　　 ⌒ヽ　 |　　ヽ
　　　　　　　　ｌ/ ￣ヽ/　￣　ヽ　 | 　　 |
　　　　　　　　| 　　 v|．　　　 l＿| 　　 !
　　／) 　　 /|　　　　|　　　　ｌ　　⌒ヽﾉ　　　　　　　えぇ、お久しぶりです。
　/　/［ｊ=ｌｌ　∨` ーﾍ　ー─　´　　（　 |
　|　二j /＾)　l　　　　　　　　　　　 __ノ　　　　　　　　去年の春の花宴以来になりますか。
　l　ー'　ﾉ　＼ ⌒ー─ ⌒ヽ　／
　ヽ､　／＼　　　｀ ,ｰ─── ＜
　　　＼　　ヽ／　|／＼／　　ヽ
　　　　　ヽ　　　　 |　　　　　 l　　 |

　　　　´￣￣￣￣￣￣＼
　　　 /　　／　　　＼　　丶
　　 │　　　　／＼　　　　 .|
　　　|　　　／￣￣＼　　　 |　　　　　　　はい、殿下もますますご壮健にあらせられ
　　　＼　　　　　　　　　／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ　　　　　　　祝着の極みに存じたてまつります
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

.

50 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:17:21 ID:8b4c77c4

　　　　　＿＿＿
　　／´　　　　｀＼
ゝ/　　　　　＿＿＿_ヽ
./　　　　　 |　/　－､!
l　　　　　　 | 　 /　　ｌ　　　　　　　　　　　ご丁重なる物言い痛み入ります。
|　　　 /⌒ヽｌ─┤　　・|
l　　　 |　）　　　ヽ＿ノっ　　　　　　　　　　それで？　今日はここへきたのは
ヽ　　ヽ_　　　　＿＿__つ
　ヽ､／　　　＼　　　　　　　　　　　　　　ギル……ギルガメッシュの都合ですか？
　　ｌ_＿＿＿＿＞　,-､　/´）
　　 |＿＿＿__＼　　　ｌ　 |/　/
　　/　　　 /　 `ヽ　　 |　　　）
.　 l　　　　| 　　 |.　 /＼＿／

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　 /　　　　　＼
　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　∧　＼　　　 i
　　　　　_,､ハヽ　　　j ﾄ､
　　　_／:::::＼)￣ヽ　／.ノ!ヽー､
　／:::::::::::::::/ ｀{ヽ､,;ﾀ｀ヽ! 7_:::::::7，
／::::::::::::::／＼　ﾊ::/　　 .j　/::::i/,::::|　　　　　　いえ、私の一存にて罷り越しました。
|:::::::::::::::ノ:::::::::::＼ｊ｀i!　　 ! /:::::::{´::::|
＼＿__＿::::::::::::::::i､::i!　　j/:::::::::::l:::::{
　　　　ヽ:::::::::::::!|:::.V　i､:::::::::::,::::::|
　　　　　　 ):::::::::::::|:::::，　|:i:::::::::|::::::}
　　　　　,|::::::::::::::ﾍ::/　 N:::::::.:|:::::::|
　　　　　 /::::::::::::::::∧　　Vﾍ::::/:::::::|
　　　　 |::::::::::::::::::::::i　　.Vﾍ|::::::::::|

.

52 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:17:56 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　´ 　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 .′　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　／　　|
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　浅学非才なれど王都へ罷り越しはや６年、陛下の治世宜しきを得て、
　　　　　　　　　 |　　 !　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　 |　　 !ﾄ.　　　　　　　／|　　　　　　　　　　ますますの繁栄を極めたる段、ご憧憬の至にござりまする。
　　　　　　　　　　　　　ｊ　　　　　　　　／￣|
　　　　　　　　　　　 ,:'｛＞ : .　　ﾟ。　　　　　/　　　　　　　　　　また、我ら貴族を遇するに常々過分なご配慮賜り
　　　　　　　　　　 /.i:i:i:＼　＞!|　　＞― ´
　　　　　　　　　／.i:i:i:i:i:i:i ＼　　 `ｰ<　ハ!:i:i:i:i:i:ヽ　　　　　　　　御礼の申し上げようもございません。
　　　　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.:＼　　　/¨У￣￣¨ヽ:i.､
　　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i .＼　fｰ┤ ｒ;ア ⌒ヽV.i:､
　　　　／.i.i.i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾄ!:i:i:i:i:∧j　 .V　／´　　＼
　　／.i.ij:j:j:j:j:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!:ﾄ;i:i:i:i:ハ　　ト｛　／　丶. ＼
　　γ´:i:i:i:i:i:i:i:i:.｀丶:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:∧　 `;. Y

　　　　　＿＿＿＿
　　　　／　　　　　　＼
　　　/ 　　/　　　＼　ヽ
　　　|　　　　 /＼　　　 |
　　　ヽ　　　/￣＼　　/　　　　　　　されど、昨今、王室と貴族の間に解れざる糸あるは僻目にございましょうか？
　,,.....イ.＼　　　　　　 /
　:　　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ､
　　　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i |
　　　＞　　ヽ. ハ　 | 　 |｜

.

54 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:18:52 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨　　　　　|　　　　　　　　　 ……………………まさしく僻目です。
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　／│＼　　　　|
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ　　　　　　　　陛下に代わり、各領地を治める方々に
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿
　　　 l　(　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　　　　　　私どもは礼を尽くし遇しております。
　　　　人　ソ　　　　　ｰ── 　　　　/
　　　　　　｀‐''ゝ､　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　しかし、その風聞を歪めんとする者がいるようですね。
　　　　　　　　　　丿ﾞ''‐-　　　　　-‐''"
　　　　　　_／＼＿＿＿, ゝ‐┬‐-､
　　　　　　／　　＼　　 ∧ 　　 /　　　＼
　　　　　　{　　　　ﾞ'‐-‐"　ﾞ‐-‐"　　　　　}

　　　　´￣￣￣￣￣￣＼
　　　 /　　／　　　＼　　丶
　　 │　　　　／＼　　　　 .|
　　　|　　　／￣￣＼　　　 |
　　　＼　　　　　　　　　／　　　　　　それは―― γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ　　　　　　　　　　　　　　｜　　よせよせ、父上もドクオも。　　 |
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

.

55 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:19:36 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　＿／￣二ﾆ－
　　　　　　　／　　　　　　　　＼
.　　　　 /　　　　　　　　 ,　　　　　｀ｰミ
　　　　 /　　　　　　　　 ,　　　　　　　ヽ
.　　　 /　　　　　　　　 /　/　　　　　　　　 .
. 　　∠ノ　　　　　　　 /　/　/ / , ,i　ﾊ ∧ l
　　　　/ｲ　　　　 /二从 /ｌ ./圦// |　　} 　} !
　　　　　|　　　　{ 　ζ '　|/ |'　｀ヽﾊ　/　∧}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　慣習は人の目に晒してこを意味があるもの
　　　　　1　　　 ,乂　　　　ゝ=ﾐ Ⅳ／　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　ﾘ　　 / 　 !　　　　　　　　 ',　　　　　　　　＿＿　　＿_))　　　我らも貴様も今は時間が惜しい身だ。
　　　　　　}　ﾊ/　　　　　　　､__ 　　_ゝ　　　　　　ｒ'´ ＿＿_ ヽ
　　　　刈　　　　＼　　ヽ二ｱ　　　　　（（＿　 |　　　　　 ',　　　　　　非公式の場でもある故、手っ取り早く済ませてしまえ。
　　　　　/≧ｭ　　　　　＼　　　/　　　　　　　￣　ｌ　......　　...:.:.:'
　　　　,〈二二二≧ｭ　　　　＞一　　　　　　　　八:::::::::::::::::::::::八
　　 -=ﾆニ≧ｭ二二二≧ｭ　{8}ﾆ=-ミ　　　　　　　　　　 _＼::::::::::::／　　　　　　我が許す。
-=ﾆ二二／／二≧ｭ二S,/┌ニ=ー}ﾆヽ　　　　　／ __ノ'¨}圦_)、
二ﾆV=―＜二二ニニ≧ｭ　| |二二|ﾆ‐,}　　　　　 / 　 ´　／||/ ｲ)
ニニ.V二ニニニニニﾆ//ｌ} | |二二ｌ二∧　　　　　 /　　　 / 　.||/ ﾉ｝

　　＿＿＿＿＿
　／　　　　　　　　＼
/ 　　　／　　＼　　ヽ
|　　　　　／ヽ　　　　|　　　　　　は……。
|　　　　／￣丶　　　.|
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　　　　であれば、端的に申し上げます―――――。
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

.

56 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:19:52 ID:8b4c77c4

　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　｜　　我が妻となる女、イリヤスフィールの実家の改易を今暫くお待ち頂きたい　　│
　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　´￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　／　　　＼　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　／＼　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　／￣￣＼　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽr　　ー‐　　ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ、､____／ヽ__　　　　　　　　　　まずは、イリヤスフィールと今の婚約者との縁を切り
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、　　　　　彼女の潔白を証明した後に
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i　　　　　我がクール家に輿入れをさせたく存じます。
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
　　　　　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
　　　　　　__/_: : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ: : : : : : : i : |
　　　　／　　　｀ヽ,:_:_: : : :.Λ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,' : !
　　　（__.ィ´ヽ,ム、〉、:ヽУ　V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i : : !
　　　 / ゝ/　/ 7-､Ｙ :,′　 ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : |
　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !

.

57 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:20:20 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　|　　　／　　　＼ |
　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　|　　　　／ヽ　　|
　　　　　　　　　　　　＼　　／￣ヽ／　　　　　　　　　　　　　今のアインツベルン家は、竜骨が折れ座礁した船。
　　　　　　　 .__　_＿ ,.〈＼＼＞ニﾆｧ
　　　　　／: : ＜ : : : : : : ＼　／ﾞｉﾞｉ、　　　　　　　　　　　　最早、修復は叶いません。
　　　　 , ' .: : : : : : : : : : :l: : : .∨',:::::ﾄ|ﾞｉ＼_
　　　　 .{ : : : : : : : :ﾞｉ : : :」 : : ::', Y´ﾞｉ. |: : : : .＼
　　　　 |: : : : : : : : :＼ : : :＼ : ',|::::::ｉ |: : : : ',: : ｀,　　　　　　　そんな船と少女を運命を共にさせるのは
　　　　　', : : : : : : : : : | : : : : : : :.',:::::ﾞｉ|: : : : . ',: : }
　　　　 (,:／:／ニ｀ﾝ---r : : : : : ',::::| : : : : : ',: : ',　　　　　　　些か酷かと存じます。
　　　　｀: ´ : : : :V　,r'二ヽ_: : : : :',:|: : : : : : ',_,rｰ'､
　　　　　　 {∨ : : :└」_,r' 二ヽ: : : : ',|.: ＞＜￣＼.: ＼
　　　　　　 {: ∨ : : : : :」.ゝ-''ﾞ~￣￣￣￣: : : : ﾞｉ　ム: : : ' ,
　　　　　 l: : ∨: : : .／: : : : : : : : : : : : : : : : ､／: : : : : : }
　　　　　　 }: : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／゛￣: : : : : : : :, '

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨／　　　　|
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　●│-‐　　　　|
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ　　　　　　貴方の例えでいうならば、
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿
　　　 l　(　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　　　その崩れそうな船の中に君が態々入り
　　　　人　ソ　　 _　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　｀‐''ゝ､（　ヽ　　　,,..。｡-s,　／　　　　　　　　イリヤスフィール嬢を救出しに行く必要はないはずです。
　　　　　　　　　　ハ　 `+´　　　__ﾉ´
　　　　　　　　　/¨/ 　　　ｨ''"´/‐-　、
　　　　　　／￣＼{　　　　　 } ／　　　　Y　　　　　　　家臣や専門の知識を心得たものに救助を託してもいいはずだ。
　　　　　　{　　i .／＼　　　ノ　　　i　　　}
　　　　　 ∥ .／　　　＼イ　　　　i|　　　l|
　　　　　∥´　　　　　／＿＿　　ﾌ　　　l|
　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　ソ

.

58 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:20:50 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 //　＼　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　 |　､　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　 | /-＼　　　/､　　　　　　　　　　　　　 ……………然りです。
　　　　　　　　　　　＼__＿__ ィ/三≧‐
　　　　　　　　　　　　　　　／/ }---／=ｒ≦三三=７｀i　　　　　　　だからそこ、意味があると私は考えます。
　　　　　　　　　　　　　ィ=/.//￣／==/三三三／三i
.　　　　　　　　　　ｒ≦==|.ｲ/ ／==／三三三ｲ三三{
　　　　　　　　　　 |====|::::／三三三三三ｆ三三三.|　　　　　　　身を危険にさらしても少女を救いたい……。
　　　　　　　　　,ｨ.〉=三三三三三三三三.|三三三i
　　　　　　　　／三三三三三三三三＞/三三三|　　　　　　　　イリヤスフィールを欲しているのだ、と見せつけるのです。
　　　　　　　／三三三三三三三＞´　　∨三三=|
　　　　　　／三三三三三三=.／　　　　　ｒ三三三|
　　　　／三三三三三三三={　　　　　　ﾉ三三三 i
　　　／三三三三三三三三=|　　　ｒ≦三三三＞'
　／三三三三三三三三三三i　　 ./三三三=／

　　　　　 ,　───　､
　　ゝ／＿＿＿＿＿_＼
　　 /　 | 　ノ－､－ヽl
　　 l 　 |　 /　　．|∠　 |
　　　Y⌒￣ｌ　　　　|　　ｌ
　　　ヽ_　　 ` ー‐　ﾍーヽ　　　　　　見せつける……ということは
　　　ヽ　／⌒ヽ＿＿つ
　　　　　 >､ヽ(二)＿／　　　　　　　　民衆へ向けてということですか。
　　　／　＼／＼|＼
　　　/＼／　　　　　|／＼
　　 | 　 l 　　　　 |ヽ　ヽ
　　（　　　）＿＿＿__| （　　）
　　　ー＾l　　　　 |　｀ー.´

.

59 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:21:17 ID:8b4c77c4

　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　｜　　如何にも彼らが好む話になりましょう。　一人の女を巡っての痴情のもつれ―――　　│
　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　勝者と敗北者。　繁栄と失墜。　後日、これに色を添えれば民衆はこの騒動に満足するでしょう　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _j⌒ヽ
　　＿＿__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂_, -∨
／////// ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::/,
///////////＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::/,
/////////////＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::: /,　　　　＿__
///////////////＼　　　　 /⌒ヽ　　　　　　 r‐へ、　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::|　　　／///
/////////////////}　______{＿__＾)　　　　　 r'　　　.}　　　　　　　　 ,---- ､　./::::::::::::: /　___//////
/////////////////三三三＼::/　　　　　`ｙ--く　　　　　　　　/三三三∨::::::::::::::/／::::::|/////
//////////////// .三三三三＼　　　　　　　|:::::::::::|　　　　　 {三三三三',:::::::: ／::::::::: : |/////
///////////////⌒i三三三三ﾆ.!--- ､　　 |:::::::::: |　　　　　弋!三三三/:::::::/::::/:::/::::: |/////
////////////// / /三三三三ﾆ.|//// ヽ　 ./::::::::::: |⌒i　　　　　　_＞イ::::::::::::::::{::::/:::;′:::: |/////
/////////////Y__/三三三三 /^!///// |　/:::::::: ::::::|⌒Y_ 　　／::::::::::::::::::::::::::∧:::::::|:::::::::::|/////
"""""＼///／　 /三三三三ﾆ,'_,///////}_/:: }::::::::::: |rｾ7ｱ＼／::::::＞'ﾞ´＼::::::::::::∧:::::|::: |::::::∨///
＿＿＿　"" . 　 /＿＿＿＿＿　/ニ＞イ::::::::::::|:::::::::::///////::::::::::/ ''´⌒ヽヽ::::::::::∧:::|::: |::::::圦///
,^,^,^,^,^,^ミｈ､_,/;';';';';';';';';';';';';';';';';'≧s｡.:::::::::::_____:::::: /{ ∨/／::::::::::/　　 /ゝ'´ハ::::::人∨:::::|::::::|:__>＝
,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^≧s｡.;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'＼　` ／::::::::::::::/　　　 Y''´_／!:::::::/¨∨:::|:::／: : : : :
,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^≧s｡.;';';';';';';';';';';';';';';';';';';'＼'::::::::::::::::::/＿＿　｀T__／:::／;.;.;.;}:::／: : : : : : : :
,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^≧s｡.;';';';';';';';';';';';';';';'＼:::::::, '/: : : : : : ＼___ノ￣;,＞'ﾞ´: : : : : : : : : : : :
,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^≧s｡.;';';';';';';';';';＼ /: : : : : : : : : :|;,＞'ﾞ´: : : : : : : : : : : : : : : : :
,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^∧;';';';';';';';';';/: : : : : : : : : :／: : : {: : : : : : : : : : : : : : : : : :
,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^^∧;';';';';';';'/: : : : : ／: : /: : : : : :}: : : : : : : : : : : : : : : : : :
,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,∧;';';';' /: : : :.／: : : /: : : : : : :.＼: : : : : : : : : : : : : : : :

.

60 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:21:51 ID:8b4c77c4

　　　　´￣￣￣￣￣￣＼
　　　 /　　／　　　＼　　丶
　　 │　　　　／＼　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　・　・　・　・
　　　|　　　／￣￣＼　　　 |　　　　　　そして誰よりもそういう話が大好きな男を釣り出すため
　　　＼　　　　　　　　　／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ　　　　　　私という存在は格好の餌になるんですよ。
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　／´　　　　　　　｀＼ﾚ
　　　　　/＿＿＿＿＿＿＿　ヽ
　　　　　 |ノ─ ､　─ ＼　　|　　ヽ
　　　　 |　　　ｖ|・　　ｌ＿|　　 !
　　　　　,|　　　 |　　　　| Ul´⌒Y　　　　　　　　　　　 ――――やる夫ですか。
　　　　 l/`ーﾍ ` ─　 ′　（　|
　　　　　ｌ__　　　　　　　　　 _ ノ- ､
　　　　　(＿／⌒ヽ_／⌒　／/　　ｌ
　　　　　　　` ─┬─┬ /ヽ/　　 /|
　　　　　　　　　　|＿__| `　 /＼　/　|

.

61 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:22:21 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　´ 　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 .′　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　／　　|　　　　　　　　　　奴と長い付き合いのある者から
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　 |　　 !　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　証言を得ることが出来ました。
　　　　　　　　　 |　　 !ﾄ.　　　　　　　／|
　　　　　　　　　　　　　ｊ　　　　　　　　／￣|
　　　　　　　　　　　 ,:'｛＞ : .　　ﾟ。　　　　　/　　　　　　　　　　彼は幼い頃より英雄というものに憧れがあったらしく
　　　　　　　　　　 /.i:i:i:＼　＞!|　　＞― ´
　　　　　　　　　／.i:i:i:i:i:i:i ＼　　 `ｰ<　ハ!:i:i:i:i:i:ヽ　　　　　　　　その振る舞いは英雄願望の権化のような男であったと。
　　　　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.:＼　　　/¨У￣￣¨ヽ:i.､
　　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i .＼　fｰ┤ ｒ;ア ⌒ヽV.i:､
　　　　／.i.i.i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾄ!:i:i:i:i:∧j　 .V　／´　　＼
　　／.i.ij:j:j:j:j:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!:ﾄ;i:i:i:i:ハ　　ト｛　／　丶. ＼
　　γ´:i:i:i:i:i:i:i:i:.｀丶:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:∧　 `;. Y

　　　　　 ,　 ───　　､
　　　ゝ／　　　　　　　　＼
　　　 / 　 _＿_＿_＿＿_＿_＿_ヽ
　　 /　　 | /　,　─ ､　　－､ヽ|
　　ｌ　　　|　 /　　　　ヽ/　　　ヽｌ　　　　　　　　　―――――っ！
　　 |　　　|＿| 　 vｖv　 l　ｖvｖ　 |
　　 Y⌒` 　 |　　　　　 |　　　　 |ヽ　　　　　　　それはシスターたちのことですか？
　　　|　)　　ヽ､＿　ノO､＿ノｌﾉ
　　　ヽ_　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　彼女たちとの接触は特定の人間以外固く禁じていたはずですが？
　　　/⌒＼　　　　　　３　　／
　　　|　　　|｀ー──┬┬ ´
　　　|　　　|＼　／＼/|　|

.

62 ：普通のやる夫さん： 2019/11/25(Mon) 18:22:38 ID:29bb460e
先に転生者と気付いた強みもあるな。ほとんど会ったことないのに、やる夫の人格をかなり見抜いてる

63 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:22:41 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　´￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　／　　　＼　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　／＼　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　／￣￣＼　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽr　　ー‐　　ｨ　　　　　　　　　　　　　いいえ、殿下。
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ、､____／ヽ__
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、　　　　　　　　　私がそう確信したのはシスターたちからの言葉ではありません。
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i　　　　　　幼い頃よりシスターと、あの男とも接点があり
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
　　　　　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i　　　　　　教会で過ごしていた方から話をお聞きすることができたのです。
　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
　　　　　　__/_: : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ: : : : : : : i : |
　　　　／　　　｀ヽ,:_:_: : : :.Λ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,' : !
　　　（__.ィ´ヽ,ム、〉、:ヽУ　V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i : : !
　　　 / ゝ/　/ 7-､Ｙ :,′　 ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : |
　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !

　　　　　　　　 ,　-──- ､
　　　　　　　ゝ／＿＿＿＿＿_＼
　　　　　　 / 　 |　／－､－ヽ!
.　　　　　 |　　 |　 / 　　 |　　　|
　　　　　　ヽ　 |─|　　 ‘|‘　　 |
　　　　　　　 /⌒｀　` ー　ﾍー l
　　　( ＼　　ヽ_　　／⌒ｰ──つ
　　　 (ヽヽ/ ）　＼ヽ＿＿／／　　　　　　　…………その人物というのは？
　　　( )'　　ﾉ　　　/`　──く
　　　 ` ｰ､　 ` ┬´ ＼／＼/ヽ
　　　　　　＼.＿|_ノ　　　　　　|_|
　　　　　　　　　　| 　　　　 | |

.

64 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:23:32 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　｜　　『聖女』メアリ・クラリッサ・クリティです。　　│
.　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . . . . ._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜: : : : :　　　 `
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .: : : : ::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.′: : : /　　　　　　　}:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i : : /:|: : .　　　}:ハ.　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: .: {‐|- _: : : / _--V.::ｨ(
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:＼( (:j:）＼:(: ^frｸ}:/小
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i: : 「 . : : : : {＼｀¨ ﾉ: ]∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|小込: : : :_:＿ノ /: : 乂: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　リ: i |: 〕: : : _ 　ｨ爪:7　ﾊ＼
　　　　　　　　　　　　　　_　 -=彡 : リ::::::}⌒Y⌒{:: |:: {　|:::} | ＼{＼
　　　　　　　　　　　　　 , :´ ﾆﾆア:_:/ |（ﾆﾆ人______,人ﾆ＞-!:ﾘ::L..＼　＼
　　　　　　　　　　　　　 }N: :　rfﾆﾆ{　|ﾆﾆL:::::::>‐<:::::::」ニｨi(:::人:ミ　　}　 )
　　　　　　　　　　　　　 V: :{┼ニ∧ Vﾆﾆ7:/⌒⌒V:」ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ.　乂(
　　　　　　　　　　　　　 }厶イﾆニ∧ Vﾆﾆ〕iト i |ｨi(ﾆﾆﾆﾆフ_7}/}八
.　　　　　　　　　　　　　　 (ﾆﾆﾆﾆﾆﾆVﾆ」〕iト.　　ｨi(ﾆﾆﾆ(ﾆ7　くﾆﾆ〕
　　　　　　　　　　　　　　｀¨Tﾆﾆﾆ才ﾆﾆﾆニYﾆﾆﾆﾆﾆ7ト- ｨi(「￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜ﾆﾆrf寸ﾆﾆﾆﾆ:|ﾆﾆﾆニ7_　　}ニ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜ﾆ九　アﾆﾆ=-=ﾆ弐二二二}ニ
　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾆニう{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 VﾆﾆニVﾆﾆﾆﾆﾆ=------r＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨¨丁ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニL
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:仁ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/---: ＜二二二＞ ――┐　　　　デンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドン
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::7::::::::〈:::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠二二二ア V⌒V｀寸二二ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾆﾆﾆ＞‘´::::::/: : ::}::|: : :寸ﾆﾆﾆ=- _
　　　　　　　　　　　　　　__/＞‘´:::::::::::::／: : : : ! L: : : :寸ﾆﾆﾆﾆL..　　　　　　　　　　　　　デッデデーデデデデーデデデデー
　　　　　　　　　　　　　　 r‐ﾆﾆﾆ二＞- く: : : : : : :V∧: : : : 寸ﾆﾆﾆﾆ|
　　　　　　　　　　　　　 .」ﾆﾆﾆ厂￣: : : : : : : : : : : V:」: : : : ::::ー=ﾆﾆL..　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　デッデデーデーデーデデデデーデー
　　　　　　 _ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.イ: : : : : : : : : : : : : : : : V: : : : : : : : :ー=ﾆﾆﾆ＞，_
　　　　_ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-￣: : : : : : : /: : : : : :/　　　　　: : : : : : : : : : : ￣ -=ﾆﾆ＞，_
　 _ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-￣: : : : : : : : : :/: : : : : :/ 　　　　　＼: : : : : : : : : : : :￣ -=ﾆﾆ＞，
-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-￣ : : : : : : : : : : : /: : : : : :/　　　　　　　　　　＼: : : : : : : : : : : : : : : :￣￣＼
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-: : : : : : : : : : : : /: : : : : :/　　　　　　　　　　　＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-: : : : : : : : : : : :::/: : : : : :/　　　　　　　　　　　　＼: : : : : : : : : 　　＼: : : : : ＼
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- : : : : : : : : : : : : : /: : : : : :/　　　　　　　　　　　　　　　　　＼: : : : : : : ＼　　＼: : : : : ＼
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-: : : : : : : : : : : : : : /: : : : /　　　　　　　　　＼　　　　　　　　＼: : : : : : : ＼　　　　　＼: :＼
ﾆﾆﾆﾆﾆ=-: : : : : : : : : : : : : : :/: :/　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　＼: : : ＼　＼　　　　　　　＼
ﾆﾆﾆﾆ7 : : : : : : : : : : : : : : : /: /　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　＼: : : ＼　　　　　　＼　　＼
ﾆﾆニ7 : : : : : : : : : : : : : : :/:/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼: : : ＼　　　　　　　＼　(
ﾆﾆﾆ7: : : : : : ::/　　　　　/:/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ 　--- ┬: :- 　_　　 : : : : ::＼　　　　　　　＼ﾊ
ﾆニ7: : : : : : :/　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　_　-=ﾆ: : : : |:寸ﾆﾆﾆﾊ: : : : : : : : ﾆ=-: : : : :＼　　　　　 }i
ﾆﾆ7: : : : : : /　　　　 /　　　　　　　　　　　　 _　-=ﾆ: :|: : : : : : : : |: : Vﾆﾆ=-_: : : : : : : : : : : :}: : : : ::　　　 --=ミﾌ
ニ7 : : : : : /　　　　 /　　　　　　　　　＿＿:_:_:_:_:_: : : :|: : : : : : : : |: : ﾊﾆﾆﾆニ: : : : : : : : : ::ノ: : : : : }∠: : :_:_:＞
ﾆ7: : : : :::/　　　　 /　　　 __,.ｨ　　　　　　　　　　　￣ -= : :_: : : ::|::/: 」ﾆﾆﾆﾆ:斗---=≦.: : : : : : :ノ￣￣￣
｀¨　　 :_/　　　　_/　　rfﾆﾆﾆ7　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣]ﾆﾆﾆニ|　　　　　　￣￣
　　　　　　　　　　￣]ﾆﾆニ7　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾆﾆニ|
　　　　　　　　　　　 ]ﾆﾆニ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　　　 ]ﾆﾆニ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　　　 ]ﾆﾆニ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ﾆﾆﾆ|
　　　　　　　　　　　 ]ﾆﾆニ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ニﾆﾆ
　　　　　　　　　　　 ]ﾆﾆニ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 jﾆﾆニ{
　　　　　　　　　　　 ]ﾆﾆニト_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:仁ﾆﾆﾆ}
　　　　　　　　　　　 ]iﾆﾆﾆﾆ=-_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨﾆﾆﾆﾆﾆﾌ
　　　　　　　　　　　　｀¨寸ﾆﾆニ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──=彡
　　　　　　　　　　　　　　｀¨¨¨¨´

.

65 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:23:58 ID:8b4c77c4

　　　　　　｀丶､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　｀丶､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.　 ┌-　_　　　　 |
.　　||: ｀`i|　　　　　 |　　　　　　　　　　|￣￣￣￣|　　　　|￣￣￣|　　　　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
____ ||::: : ||　　　　　 |　　　　　　　　　　|　　　　 |　　　　|＿＿＿|　　　　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
┐| ||::: : ||　　　　　 |　　　　　　　　　　|＿＿＿＿|
｜| ||＿::||　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
｜| ￣￣ﾞ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣~:|｀ｉ　　　　　 |￣￣￣￣￣￣{￣|　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
｜|　　　 :|::|¨¨¨¨¨¨¨¨ﾞ||¨¨¨¨¨¨¨~~ﾞ|::| :|　（__) 　 | ＿＿＿＿　　 }. . |
｜|　＿_,,,|::|: : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　［__] 　 | |.:＿＿＿.:.:|　 {. ...|　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
┘| /￣　‘, |-:-:-:-:-:- ||-:-:-:-:-:-:-|::| :|　　　　　 | | | : : : : : :| |　 }. ...|　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
￣./　　　 ‘,|: : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　　*　　 :| | | : |￣|: :| |　 {. ...|
　/＿＿＿_‘, : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　*※*,　:| | | : |＿|: :| |　 }. ...|
　 ___,冂　 |::|-:-:-:-:-:- ||-:-:-:-:-:-:-|::| :|　*‰*,　:| |:::￣￣￣:::|　 {. ...| |¨|二二二二二二二二二
　」|＾∨　:|::| : : : : : : : :}||{: : : : : : /⌒7| :| i爻i爻i　:| | |￣￣￣| |　 ^,. .| | :|　 |￣￣￣￣￣￣￣￣
＿」|＿┌┴‐┐＿＿＿||＿: : : :/.:/ /::| :l　(￣) 　 :| | |: : : : : : | | 　匚| | :|　 |: : : : : : : : : : : : : : : :
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ﾞ丁二三三三] /.:/ / |::| :|⊂ニﾆ⊃:| | |: : : : : : | |　ﾉ . |/ﾉ￣￣｀、=============
＿＿＿＿＿＿__|二ﾆ=-:┬「 /.:/ /: :|::| :| |[|￣|ｉ|　:| | |: : : : : : | |　 {. ...|〈∧;';';';';';｀、: : : : : : : : : : : :
￣￣￣￣￣￣| |: :_,.．-‐:| :|/.:/ /:.:.::|::| :| |[|　 |ｉ|　:|￣￣￣￣￣￣}. . | |〈∧;';';';';';｀、=======,．-─
￣￣￣￣￣￣| | :|二二二二/ /￣.::.::|_,| |[|==|ｉ|　:|　　　　　　 {. . | | :〈∧二二二｝二｝: : {≧=‐-
: : : : : : : : : : : : | | :| ||::|: : ] :| ||了￣￣　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼||_|_ﾆ=-‐| |‐┴┐__ＶＶ二
: : : : : : : : : : : : | | :|_||,,|＿]_,| ||｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿__|'´;';';';';' └ ;';'／|＿,| |＿
: : : : : : : : : : : : | | :| ||｜　　 ||｜　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::|¨|¨¨|¨|¨¨ﾞ|¨|::|_|::::::j.:|:::::
￣￣￣￣￣￣| | :| ||┘　　 ||┘　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::: |_,|:::::￣:::::::|_,|::::::::::くノ:::::
＿＿＿＿＿＿|_|_,|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　｀ヾ}
　　　　　　　　　 X　　　　　／　　　　　　　　≧､
　　　　　　　　　X　　　　　 /　　　　　　　　　　＼
　　　　　　十　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　十　　　　 /　　　　　　　　　　＼　',
　　　　　　　　　　 / /　′ ｉ　　　　　､　ｌV 　 ∧　ヽ
　　　　　　　　　ｰイ　/ 　 l 　　ﾄ､ _ 斗 V 　 ∧　ﾄヽ
　　　　　　　　　　　　　　 l　,ｉ　__八　 Ⅳ ´＿＿　V 刄∧.l　　　　　　　クハハハハ！
　　　　　　　　　　 l/ l　,==ﾐ,＼|　 ´￣￣｀　V_」　 l
　　　　　　　　　　　　 Ⅳ!　/　　　　　　　　ﾉ　 l　　　　　　　ここにきて、教皇猊下のお気に入りか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 . 〈　　　　　　　　　厂　从
　　　　　　　　　　　　　　　八　､＿＿＿　　 ′ Ⅳ
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ∨　　/　　/.　l八l　　　　　　　　ドクオよ貴様の顔の効きぶりには、感心より呆れがくるわ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼｀￣´　／　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー＜　{0.ﾆﾆﾆﾆ}
　　　　　　　　　　　　　　 {!ﾆﾆﾆ|　　　 |ﾆﾆﾆﾆﾆL
　　　　　　　　　　　　　　　 |lﾆﾆﾆ|　　 _.」0ヽヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　ノ||彡 ´ ＾　||ﾆﾆﾆヽヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　-=ﾆﾆ〃||､　　　/||ﾆﾆﾆﾆヽ二二ﾆヽヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!
　　　　　　　　　 r-=ｴﾆﾆﾆﾆ〃ﾆ|| ｌ　　　/ .||ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆⅧﾆｌｌﾆﾆﾆﾆニl
　　　　　　　 lﾆﾆｴﾆﾆﾆ〃ﾆﾆ|| l　　 /　 ||ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニⅦﾆ| |ﾆﾆﾆニニ!
.　　　　　　　　 lﾆﾆｴ＝＝ﾆﾆニ|| l. 　/ 　 .||ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆⅦﾆ.ｌ lﾆﾆﾆニﾆ/i
　　　　　　　　　　lﾆﾆ.ｌﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|| ｌ　/　　 ||ﾆﾆﾆﾆﾆニ厂つ.ｌｌﾆﾆニﾆ/ﾆ!
　　　　　　　　　 lﾆ//!ﾆﾆﾆﾆﾆ二|| .∨　　　 ||ﾆﾆﾆﾆニ厂￣｀ヽｌﾆﾆニ./二l
　　　　　　　　 lﾆ| |.lﾆﾆﾆﾆﾆ二||　 i1 　　 ||ﾆﾆﾆﾆﾆi´￣￣ﾐ lニニ./ニﾆl
　　　　　　　 lﾆ| {／i}二二ﾆﾆ｀＜　　　ｒ≦／ﾆ〈Ⅶﾆ二〃ニニ/ﾆニ/
　　　　　　　 lﾆ| l＿lLﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀＜ﾆ／ﾆﾆﾆⅦﾆニ〃ﾆニ./ﾆニ{′
.　　　　　　　　 lﾆ| |ﾆﾆ｀＜ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二ニニ≧ﾆﾆﾆ〃ﾆニ./ﾆﾆﾆ.l
.　　　　　　　　 lﾆ｀＝＝＝ﾆ｀＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ/ﾆニニｌ

.

66 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:24:14 ID:8b4c77c4

　　＿＿＿＿＿
　／　　　　　　　　＼
/ 　　　／　　＼　　ヽ
|　　　　　／ヽ　　　　|　　　　　　　　　　どうも縁に恵まれているらしく
|　　　　／￣丶　　　.|
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　　　　　　　私には勿体ないばかりの事です。
(　＼　／＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼／＿＿＿／

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　 /　　　　　＼
　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　∧　＼　　　 i
　　　　　_,､ハヽ　　　j ﾄ､
　　　_／:::::＼)￣ヽ　／.ノ!ヽー､　　　　　　　　ですが、その縁も良し悪しといえましょう。
　／:::::::::::::::/ ｀{ヽ､,;ﾀ｀ヽ! 7_:::::::7，
／::::::::::::::／＼　ﾊ::/　　 .j　/::::i/,::::|　　　　　　　耳にも入れたくない危険な噂が
|:::::::::::::::ノ:::::::::::＼ｊ｀i!　　 ! /:::::::{´::::|
＼＿__＿::::::::::::::::i､::i!　　j/:::::::::::l:::::{　　　　　　　聞こえてきてしまうこともあるのです。
　　　　ヽ:::::::::::::!|:::.V　i､:::::::::::,::::::|
　　　　　　 ):::::::::::::|:::::，　|:i:::::::::|::::::}
　　　　　,|::::::::::::::ﾍ::/　 N:::::::.:|:::::::|
　　　　　 /::::::::::::::::∧　　Vﾍ::::/:::::::|
　　　　 |::::::::::::::::::::::i　　.Vﾍ|::::::::::|

.

67 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:24:39 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 .　　 /　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 ,′　/　　　　　　　　 ∧　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 /　　 {　　　　　　 ! 　　 ∧　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ′/　　 ,'|l　　　 |ｉ　　　}　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　 /ｲ　　　 / |l　　　 |i　　 ∧　　　ｉ} 　　　|
　　　　　　　　　　　　　　｜　.|l 　/‐圦　　　从　_/＿V 　　ｉ| 　　｜|　　　　　　ほう……？
　　　　　　　　　　　　　　　　　八　 |l ./　ゞ斧､　Ⅳ　´V　　 V.　　ｌ|　　｜|
　　　　　　　　　　　　　　＼Ⅳ　　｀￣ヽ{　　　｀＝== ∨ 从|　　　八|　　　　　　小鳥ではなく、コウモリや梟がする危険な噂か。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　 /　　　　　　　　 ∨⌒1 　 ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　　　　　　　　 /　 /　　　　　　　　ドクオよ……その噂、ここで囀ってみせよ。
　　　　　　　　　　　＞　―― ＜　　　八　　　　　　　　　　　　　 /　Ⅳ
　　　　　　　 /　｀　ー―　´ ヽ　　 ∧　｀　　　＿,　　　/￣{　从
　　　　　　　　　/　　　　　　　　 l　　　　∧　　　　　　　　／　　ﾚー＝＝=ｭ
　　　　　　 {　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　イ　 {0三三三三二ﾆ=-
　　　　　　 |......:::::::::::::::::::::::::::::::!　　　＿_　｀ ┬＜　　＿{0三三二ﾆ=-=ﾆ三三≧==ﾆﾆ圧三｀ヽ
　　　　　　　　八::::::::::::::::::::::::::::::::::八　 {三0}-=ニ!　　　　「.|三三三＼＼三三三三／三=/三三三
　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::/ -==ﾆ{三0}三 ´ ヽ　　｜|三三三三＼＼三三三三三/三三三

　　　　´￣￣￣￣￣￣＼
　　　 /　　／　　　＼　　丶
　　 │　　　　／＼　　　　 .|
　　　|　　　／￣￣＼　　　 |　　　　　　　　は………、その前に一言だけ
　　　＼　　　　　　　　　／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ　　　　　　　　　これは、あくまでも噂でございます……。
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

.

68 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:25:07 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　 _{　　　　　 ,′　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　 /　　　　　〃　　　　　　　,　　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　|i　　　 :　　　/　i|　　ヽ　 i|
　　　　　　　　　　　 |　　　　　　|i 　　 l|　　 / 　 i| ｌ| 　ｌ|　ｉ|
　　　　　　　　　　　 |　　　　　　|i 　 |　ｌ|　　 |＿_∧ｌ| 　ｌ|　八
　　　　　　　　　　　 |　　　　　　|i　　!／ヽ∧|､∠_`从　∧/　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 }ｲ　　　 Y⌒Y　　　　　￣｀　∨
　　　　　　　　　　　　| 　　　 { 厂(　　　　　　　　　＼　＞―-　　　　　　　　　　　　　くどいぞ、そんなに心配であるなら―――――。
　　　　　　　　　　　　|从　　　ヽゝ'　　　　　　　　　　 , '/　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 V　　　ノ￣∧ 　　　　ー==../.................................}　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 )　／　　　＼　　　　　　八 :::::::::::::::::::::::::::::::::!-､-､-､ｒ-、
　　　　　　　　　　八{ 　　　　　＞　　　　 {　＼::::::::::::::::::::::::::人__}ﾆ!_ソし'　ｺｸｯ
　　　　　　　　　　　　　 /二≧ｭ　　　　　　　 / ￣￣´　　＼:::::::::::::::／Y⌒ﾄ＼_／}|
　　　　　　　　＿＿/ニニニニ≧ｭ_　　　 /≧ｭ　　　　　￣￣´　〈| 　 } ヽ　/.!
　　　　　　　　／三〃三ミ≧ｭニニニ8}　　{､.:.}8}ｰ┬ ､　　　　　　　　　 ! 　ヽ |_/　|
　　　　　　　/二二{ |二二',二二≧ｭ二| 　 _/二二二!ニヽ　　　　　　　　V 　ﾉ　　ｲ
.　　　　　　/ニニﾆ| |ニニﾆ',二二二二L　 ||ニニニﾆ!ニﾆ＼　　　　　　 {ニニⅤﾆ}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / 　′ 　 |l　　　　　　　　　　　　　ヽ　＼ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / 　,　　ｌ　|l　　　　　　　　　 |i　　　　　　　　　　　　　　そら、これで酒の酔が回ってきた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　′/　　 | 　|l　　　　　|l　　ｉ　|i 　　ｉ|　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｲ|i 　　　 | 　|l　　　　　 |ﾄ､　 |　|l 　　ｉ|　　　 |　　　　　全ては酔っ払いの戯言となろう。
　　　　　　　＿＿＿＿　　　　　　　　 |i i 　ー‐-　八　　　　从一 ┼ |l ∧　ｉ|　　八|
　　　　　 ´　ー――一｀.　　　　　　 |l l 　　＿＿ `＼　Ⅳィ乍斥ｧ Ⅳ　,ｒ――――――-　　.._
　　　　　/　　　　　　　　　ﾍ　　　　　　　 |八　|l　! ￣´　　＼{ 　￣"´　　　,孑 ―　　　　　　　　　　　＼
　　　　 |.....................................| 　　　　　　＼{Ⅵ　　　　 }　　　　　　　　 {　　＿　　　　　　　　　　　 >､
　　　　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　　　　　　　　　|　　　〈　　　　　　　{/´　　　　　　　　　　　　　　くニニ
　　　八:::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　八　　　　　　　　　　　　　厶マ　　　　　　　　／ヾ､　ヽニ
　　　　　　' ;:::::::::::::::::::::::::; ′　　　　　　　　　　　　、　　　＿___, 　　　｀ーヘ--───--　くニニﾆ＼ヽニ
　　　　　　ヽ::::::::::::::::／　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　／　 !　　　　　　　　　　　　＼ニニニニ
.　　　　　　/⌒ヽ}{厂｝　　　　　　　　　　　＿___＼　　　　　／┌─┴┐　　　　　　　　　＼ニニニ
　　　　厂＼　｝　ﾉ　　　　　　　　　　　　 {ニ0}三|＼＿　イ　 .|0ニニ├―‐‐へ　＿＿＿＿＿.＼ニ
.　　＿厂ヽ　　し´|!　! 　　　　　　 -=ニニニニ|ニ0|ﾆｦ　　　　　　 |0二ﾆﾆ|二二二二二二二ニ|＝=彡
　/　ﾍ　　r-　|　八 }　　　ｒ-=ニニニニニニニ≦仁三!==､　　,..--ｒ==┴三三三ニニニニニニ＝＝|=≦

.

70 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:25:33 ID:8b4c77c4

　　　　　＿＿＿＿
　　　　／　　　　　　＼
　　　/ 　　/　　　＼　ヽ
　　　|　　　　 /＼　　　 |
　　　ヽ　　　/￣＼　　/　　　　　　　　　　　ご配慮感謝しますギルガメッシュ様。
　,,.....イ.＼　　　　　　 /
　:　　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ､
　　　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i |
　　　＞　　ヽ. ハ　 | 　 |｜

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　 /　　　　　＼
　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　∧　＼　　　 i　　　　　　　　　　　　　これは、口に出すことも憚られることですが
　　　　　_,､ハヽ　　　j ﾄ､
　　　_／:::::＼)￣ヽ　／.ノ!ヽー､　　　　　　　　やる夫の傍若無人ぶりを鑑みるに
　／:::::::::::::::/ ｀{ヽ､,;ﾀ｀ヽ! 7_:::::::7，
／::::::::::::::／＼　ﾊ::/　　 .j　/::::i/,::::|　　　　　　アレ程の美女が何年も一緒にいて
|:::::::::::::::ノ:::::::::::＼ｊ｀i!　　 ! /:::::::{´::::|
＼＿__＿::::::::::::::::i､::i!　　j/:::::::::::l:::::{　　　　　　　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・
　　　　ヽ:::::::::::::!|:::.V　i､:::::::::::,::::::|　　　　　　　無傷であることのほうが考えにくい………と
　　　　　　 ):::::::::::::|:::::，　|:i:::::::::|::::::}
　　　　　,|::::::::::::::ﾍ::/　 N:::::::.:|:::::::|
　　　　　 /::::::::::::::::∧　　Vﾍ::::/:::::::|
　　　　 |::::::::::::::::::::::i　　.Vﾍ|::::::::::|

.

71 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:26:04 ID:8b4c77c4

　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　|　　　　　／　　　　　　　＼　　　　　|
　　　| 　　　／　　　　　　　　　　＼　　　 |
　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　|　　　　　　　　　これが実父であるギャリー卿のみならず
　　　|　　　　　　　　　／＼　　　　　　　　 |
　　　＼　　　　　／　　　＼　　　　　　／　　　　　　　　　教皇猊下のお耳にまで達したらと思うと
　　　　　＼　　　／￣￣￣￣＼　　／
　　　　　___ﾌﾍ　　　　　　　　　　 ,-く　　　　　　　　　　　　私は震えが止まりません。
　　_,,-':'/::::::::l　　` ｰ､　　　　　,／/::::＼､,
-.:":::::::/:::::::::::i　　 /;;ﾍ____　___入　/:::::::::::Ｘ`..､,,_
::::::::::::::＼:::／:|ﾍ /`　ﾍ::::::::ｿ´ﾍﾉ i::＼::／::::::::::::`i:ｰ.,
:::::::::::::／:::::::::i　　　　　∨:/　　　 l::::::::＼::::::::::::::i:::::::',
:::::::::ﾍ::::::::::::::::l　　　　　l::::i,　　　　ｌ::::::::::::::ゝ::::::::l:::::::::'
､:::;:::::∨::::::::::::i　　　　　l;::::;l　　　　i::::::::::::::/:::::::::!::::::::::i

　　　　　　　 ,　──-　､
　　　　 /)／＿＿＿＿＿_＼
　　　 /　三) /／⌒ヽ－､!　っ
　　 /　ノ　|─|　　（(|､　　 |　　っ
　　/　 /⌒ ＃ヽ､　　 |)）　 !　　　　　　　　ま、まってよドクオ君！！
　　|　　ヽ_　/⌒ヽ￣　ﾍーく
（（ヽ／＼ｌ |　　　`～～､__ つ　　　　　　　　聖女をだって……！？
　　　＼　 |ヽ` ─～～､
　　　　ヽ＼/ (ヽ∩￣　　　　　　　　　　　君はそれが事実だというのかい――――！
　　　　　|　　三_　＼　））
　　（（　|＿＿＿_＼_ ）

.

73 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:26:29 ID:8b4c77c4

　　　　　 ,　─── ､
　　ゝ／＿＿＿＿＿＼　っ
　　 / 　 |ノ/ ⌒ ヽ ⌒ヽｌ　っ
　　ｌ　　|─|　　･|∠　 |　　　　　　　　　　　い、いや、この際、事実はどっちだっていいんだ。
（（　 Y⌒　　` ー　　ﾍｰヽ
　　　ヽ_　　/⌒ヽ＿＿＿つ　　　　　　　　　　そんな噂が下手に流れるようなことがあれば
／⌒)､ヽ　|　　　　　/
| ､_,(_ﾉ　　>､二二二)　　　　　　　　　　　　　　教会の体面にすら泥を塗ることになる……！
ヽ＿_ﾉ／ .l／＼／ヽ､
　|　　l　　 |　　　　　　　＼
　ヽ＿／ |　　　　　 |＼　　ｌヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-―-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　　　　　　　　　　}>
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　/　　＼　　　　　　ｲ
　　　　　　　　　　　　　 /＿i 　　　 /＼　　　　　　／:/　　　　　　　　　　　　そうです。
　　　　　　　　　　　　　　＼｀ー､　/￣＼ｒ―. . ´三.人
　　　　　　　　　　　　　　　　＼三ヽ　　　　 !三三三／= ＼　　　　　　　　　　これは非常に危険な噂です。
　　　　　　　　　　　　　　）--},不￣　）--―´三／三＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ア)yし'-　ﾆﾆィ三=|三ア三三三＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ﾆ７^}:ア´/// /三ﾆレ'´三三三三=.ヽ.　　　　　　いまアインツベルン家を改易とし
.　　　　　　　　＿＿_∠三=/ /::|////／三ﾆ/三三三三三三=　l
　　　　　　／三三三〈三/ /:::::|//／三三/三三三三三三三= |　　　　　　やる夫の隠れ蓑を奪い取った後、次に奴が寄生先として
　　　　　　 /三ﾆr====='=./ /::::::::l／三｀==┐三三三三三三三= j
　　　　　.　 /三三|三三≡/ /::::::／三三三三|三三三三三三三=./　　　　　　教会……いや、メアリを選んだとしたら―――
　　　　　　/三三=|三三=/ /:::／三三三三／三三三三三三三=/
.　　　　　 |三三ﾆ |三三/ /／三三三三／三三三三三三三ﾆ=/

.

74 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:27:27 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼__ ノ
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　/　　　ｲ　}、　　　　　 , へ、　　　　　　　`ー…… ´
　　　　　　　　 /　　 ,′　　　 /　　.／ |l /.|ｌ　　　　′／　　　∨ 　　 Ⅳ .∧ ＼
　　　　　　　　　　　　 |ｌ　　　｀7 、／　　|/　|l 　　 / /　　　　　 ∨_, 　ｌ|∨ .∧ 、＼
　　　　　　　／　　　,' |l 　　　 ′　 ≧=-　__」|　　 / /　　___, 斗＜∨ 　ｌ| Ⅳ　∧ ＼}
　　　　　　ー　ィ　 /　|l　　　　　__＿＿＿_　　/　／Ⅳ　　　　　　　　}〉　/.　ｌ|V
　　　　　　　　　/ ／|ｌ /∨ 　 /　｀￣￣￣￣　 '／　　　　ｰ======　 /!　/　　ｌ| ∨ |
　　　　　　／　 |l |.　V　　　　　　　　　　／　　　　　　　　ｲ|l ∧. 　ｌ|　∨!　　　　たとえその噂がでまかせであったとしても
　　　　　　　　 |ｌ { 　∨ |　　　　　　　　　 {ﾄ、　　　　　 // ｌ V　ｌ| 　}/
　　　　　　　　 |l ヽ　｛ヽ!　　　　　　　　　　　　〈{/ 　　　　　イУ }∨ ｌ|　　　　　　　あの薄ら馬鹿と聖女が旧知の間柄という
　　　　　　　　 |l ∧＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　| ./
.　　　　　　　　　 } ′∨ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 |/　　　　　　　　事実は消えず黒い噂だけが残るわけか。
　　　　　　　　 ′　 ∨ ｀ー　　　　　 , 　―――　､　　　　 /´
　　　　　　　　　　　　　　　 V 八∧
　　　　　　　　　　　　　　　 }´　从ﾄ　　　　　　　　　　　 ,ｲ|　　　　　　　　　γＹ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : ＼　　　　　　　　　　／| ｌ|　　　　　　　ー (　　　ﾉ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : l : .　　　　　　／:　 l ｌ|　　　　　　　　　ゝ、＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :! : : :＼　　　　／: : : .　|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :l: : : : : ｀ー＜: : : :　.:　|
　　　　　　　　　　　　　r≦三三三三三三三三}: : : : : : :　.:　 |_____r====､
　　　　　　　　　　　　　 |三三三三三三三三O=|: : : : : :　.:: 　 !ﾆﾆ｛三=三|

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　|　／　　　＼　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　|　　 /＼　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　＼　/￣＼　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　ｧﾆニ＜／／〉、＿_ __　　　　　　　　　そうです。
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　／ : : : : : : ＞ : :＼
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶　　　　　　やる夫は自分の生家すらあっさり捨て
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|　　　　　　より権力のある場所へと寄生する質の人間です。
　　　　　　　　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´　　　　　　　そんな男から力を取り上げれば、他の権力に飛びつくのは目に見えています。
　　　　　／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{

.

76 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:27:58 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　´￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　／　　　＼　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　／＼　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　／￣￣＼　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽr　　ー‐　　ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,. ＜.ﾑヽ、､____／ヽ__
　　　　　　　　　　　　_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ　 ∧::〈ヽi :、ヽ、　　　　　　　　いえ、より正確に云えば、英雄願望の権化であるやる夫は
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨　|:;Λ | : :､ : ＞、
　　　　　　　　　　丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧　|::Λ |＼> : : : ｀,　　　　　名声や名誉などを持つ者、或いはその資質を持つ者に寄生して
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
　　　　　　　　　. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|　　　　　それを自分の肥やしにしようと動き回る男です。
　　　　　　　　　/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i
　　　　　　　　,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
　　　　　　__/_: : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ: : : : : : : i : |
　　　　／　　　｀ヽ,:_:_: : : :.Λ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,' : !
　　　（__.ィ´ヽ,ム、〉、:ヽУ　V. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i : : !
　　　 / ゝ/　/ 7-､Ｙ :,′　 ∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : |
　　　　ヽ／　/　/ /'Y:ｿ　　　 }.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : !

　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　/ 　/　　　＼　　ヽ
　　　　　　　　　|　　　 /＼　　　　 |
　　　　　　　　　ヽ　　/￣＼　　　/
　　　　　　　　　　＼　　　　　　ｲ
　　　　　　　　　　　 ',　￣　／;ヽ__　　　　　　　　　　　　　　　だからこそ、やる夫を討つには
　　　　　　　　人　 ,__／　/:::::::::｀ヽ＿＿__
　　　　　　　　　／/　ハ　　 /::::::::::::::::::::::::::::::〃ヽ　　　　　　　やつの名誉欲や権勢欲を刺激する場を与えてやり
　　　　　　／l::/／;ー:∧　/:::::::::::::::::::::::::::／::::::::::i
　　　／￣:::::::l/´/::::::::i　V:::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::ゝ、　　　　そこで討ち取ることが、一番であると愚行致します。
　　　　i::::::::::::::::/　/:::::::::::V/:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::i
　　　　|::::::::::::::::ヽ/::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::',
　　　 /::::l::::::::::::::::ヽ::／ ::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::i、
　　　 >::::l::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　,'::::::ll:::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::l
　　 ,':::::::l::l::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::l
　　,'::::::::l:::V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヽ:::::::::::::::::::l
　 ,'::::::::::l::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ﾉ:::::::::::::::::::l

.

77 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:28:54 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　――一＜＿＿＿
　　　　　／＿ --- ―　￣　　／＿___
.　　　　／‐　　___　　＿　二　　　＜
　　　　／　―　　￣　ミ　___ 　　 ―-- 　≧
　　　｛三　　　　ｲ｝　ィ７＼　二ﾆミ　　　ヽ
　　≦ ＝　　 / ./　/　/　　ヌ― ､　＼. 　ヽ　　　　　　　貴様の言う、ヤツの持つ英雄願望を逆手に取ってか。
.　/　　　　　ミ|　 |　|　 {爪／　＜　ヽ＼　 |
　| .　|i　　　 }　ｖィ彡|,／　／ヽ　　ﾄ　　Ⅳ＼}　　　　　　　英雄であれば果敢に挑む場面となれば、
　| lﾊ|i:　　 |i /　　.: 　リ　　/｛ __ 斗、　＼!
　| ｌ〈＼　|i/　　.: 　.:　　 Ⅳ代ツ'　＼Ⅳ　　　　　　　　　　たとえ罠と分かっていても飛び込まざるを得ない。
　川　ヽ＼{　　　　.:　　 ≧＿ー＿　ｒ=､
　　|iゞ、}　　　　　　　　　　　　　＿ヽ圦}
　　ヾ／　　　　　　　／￣{￣　　 }ニ= －―――――――――――――――――――――　､
ノ￣￣＼　　　　　　／　　　′　　　/ニ}三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三＼
＝≧　　＼　　／＿_　__　=＝ｱ /ヽﾆ{＿___＝＝!＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝､、二二ニニﾆ＼
ニ／_r≦|}　}'´ニニﾆﾆOﾄ、￣　 /　 Ⅶﾆﾆ| |ニニ|ニニニニニニニニニニニニニニニニﾆヽヽ二ニニニニヽ
／彡ニﾆ||_ﾉニニニﾆﾆO| 　ー＜　　 Ⅶニ| |ニニ|ニニニニニニニ≦ニニニニニニニシ//////////////
ニニニ／ニヽ三三三三二二| }　　　　　Ⅶ | |ニﾆ/Ⅶニニニニﾆ／/////////////Ⅵ////////////////
ニﾆ／ニニニヽニニニニニﾆ| |　　,..==一Ⅶ/ニ /ニⅦニニニ／////////////////Ⅵ///////////////
=／ニニニニニニニニニニﾆ| !`　　　　　 Ⅵニ/ニニⅦ≦￣///////////////////,'||//////////////
ニニニニニニニニニニニﾆﾆ| !　｀ヽ　{ 　 |.|ﾆ'ニニニⅦ///////////////////////||/////////////

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 .　　 /　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 ,′　/　　　　　　　　 ∧　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 /　　 {　　　　　　 ! 　　 ∧　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ′/　　 ,'|l　　　 |ｉ　　　}　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　 /ｲ　　　 / |l　　　 |i　　 ∧　　　ｉ} 　　　|　　　　　　それを避けて通るとなれば
　　　　　　　　　　　　　　｜　.|l 　/‐圦　　　从　_/＿V 　　ｉ| 　　｜|
　　　　　　　　　　　　　　　　　八　 |l ./　ゞ斧､　Ⅳ　´V　　 V.　　ｌ|　　｜|　　　　　　それは、ヤツの思い描く英雄とはかけ離れた行為であり
　　　　　　　　　　　　　　＼Ⅳ　　｀￣ヽ{　　　｀＝== ∨ 从|　　　八|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　 /　　　　　　　　 ∨⌒1 　 ,′　　　　　　自分自身を英雄たらしめることが出来なくなるからだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　　　　　　　　 /　 /
　　　　　　　　　　　＞　―― ＜　　　八　　　　　　　　　　　　　 /　Ⅳ
　　　　　　　 /　｀　ー―　´ ヽ　　 ∧　｀　　　＿,　　　/￣{　从
　　　　　　　　　/　　　　　　　　 l　　　　∧　　　　　　　　／　　ﾚー＝＝=ｭ
　　　　　　 {　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　イ　 {0三三三三二ﾆ=-
　　　　　　 |......:::::::::::::::::::::::::::::::!　　　＿_　｀ ┬＜　　＿{0三三二ﾆ=-=ﾆ三三≧==ﾆﾆ圧三｀ヽ
　　　　　　　　八::::::::::::::::::::::::::::::::::八　 {三0}-=ニ!　　　　「.|三三三＼＼三三三三／三=/三三三
　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::/ -==ﾆ{三0}三 ´ ヽ　　｜|三三三三＼＼三三三三三/三三三

.

78 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:29:54 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣｀`ー…‐-ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　 ´　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　/ /　　　　 /　　　　　　　　　　∨　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　 / /　　　　 /　　　 :.　　　　　　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　/ /　 /　　/　|　　|　:,　 ,　　　　　　'.　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　 / /　 /　　/　│　 |　 |i　′　　 :.　　|i､　　　　 |
　　　　　　　　　　　　/ /　 /　　/　　|　　|　 |i　 '.　　　 :.　 |i ＼　　i|
　　　　　　　　 / / 　 |＼ /|　　|　　|　八　∧　　 :　 |i　　ヽ　八
. 　　　　　　　　　/ｲ　 |　l　_ﾒ廴　 |　 / /　 ∨_ﾑ斗　:　从f^ヽ } /　 )
　　　　　　　　　　　＼ﾊ　| :.乂frｯ　| / j/-=≦斗rｧァ .: /　ｿ'^ ∨
　　　　　　　　　　　　　ﾊl,ハ　　ヽ|∧/　　ｿゞﾟ'’ }　／　ﾉﾉﾉ/
　　　　　　　　　　　　　　　　人　　 /　　　　　　　ノイ　　ムイ /　　　　　　　　　まあ、あの薄ら馬鹿の行動のどれ一つを取っても
　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 ,　　　　　　　　　　　　　/{　 |ﾙ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′ ､_　　　　　　　　／　|　/　　　　　　　　　　どこが英雄らしい行動なのか疑問しかないが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ￣__ ー‐'　 ,. :'　　　| ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ﾍ　　 ,. : ' 　　　 /|/＼　　　　　　　　　　本人の脳みその中では英雄のソレなのだろうよ。
　　　　　　 ,.　-‐…‐-　　..,,＿＿＿/i:i:i:≧≦　　　　/　　　}i:i:i:/ヽ
　　　　　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ililililililili:i:i:i:i:i:i:{i:i:i＞''{　　　　　　　,.｡o≦「lili|
.　　　　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ilililili:i:i:i:i:ｉ:,. -{i:i:′　}　　　 rー‐filililililililililil|-､
　　　　/i:i:{i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:ililili:i:＞'｡o≦i{i:{　　/　　　 |:::o::::|ililililil＞くi:i:i:i:ﾐs｡
　　　 /i:i:i:{i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:＞'｡o1i:i:i:i:i:ｉ:ｉV{　/　　 /__」:_:o__|＞くi:ヘ　寸i:i:i:i:ミs｡
　　　j{i:i:i:i:|i:i:/i:i:＞'｡s1i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／>/　　_|￣|＞＜i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼＼i:i:i:i:i:i:
.　　 j{i:i:i:i:i:V'"｡s1i:i:i:li:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｱ ,ｲ　　 ´,イ　.|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼＼i:i:i:
　　 j{i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/ /　}　／　|　 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼＼
　　/i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ{ .{　 /／　　 |　 |i:i:i:＼i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 //　＼　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　 |　､　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　 | /-＼　　　/､　　　　　　　　　　　　はい、ギルガメッシュ様。
　　　　　　　　　　　＼__＿__ ィ/三≧‐
　　　　　　　　　　　　　　　／/ }---／=ｒ≦三三=７｀i　　　　　　だからこそ、今はまだアインツベルン家の改易は避けるべきです。
　　　　　　　　　　　　　ィ=/.//￣／==/三三三／三i
.　　　　　　　　　　ｒ≦==|.ｲ/ ／==／三三三ｲ三三{
　　　　　　　　　　 |====|::::／三三三三三ｆ三三三.|　　　　　　ソレが上意であり、避け得ないものであったとしても
　　　　　　　　　,ｨ.〉=三三三三三三三三.|三三三i
　　　　　　　　／三三三三三三三三＞/三三三|　　　　　　　今それを行うべきではないはずです。
　　　　　　　／三三三三三三三＞´　　∨三三=|
　　　　　　／三三三三三三=.／　　　　　ｒ三三三|
　　　　／三三三三三三三={　　　　　　ﾉ三三三 i
　　　／三三三三三三三三=|　　　ｒ≦三三三＞'

.

79 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:30:25 ID:8b4c77c4

　　　　　 ,　───　､
　　ゝ／＿＿＿＿＿_＼
　　 /　 | 　ノ－､－ヽl
　　 l 　 |　 /　　．|∠　 |
　　　Y⌒￣ｌ　　　　|　　ｌ　　　　　　　なるほど……君の策は理解したよ。
　　　ヽ_　　 ` ー‐　ﾍーヽ
　　　ヽ　／⌒ヽ＿＿つ　　　　　　　だけど、ドクオ君……。
　　　　　 >､ヽ(二)＿／
　　　／　＼／＼|＼　　　　　　　　　君の話には一つだけ大きく、致命的な欠点がある。
　　　/＼／　　　　　|／＼
　　 | 　 l 　　　　 |ヽ　ヽ
　　（　　　）＿＿＿__| （　　）
　　　ー＾l　　　　 |　｀ー.´

　　　　´￣￣￣￣￣￣＼
　　　 /　　／　　　＼　　丶
　　 │　　　　／＼　　　　 .|
　　　|　　　／￣￣＼　　　 |
　　　＼　　　　　　　　　／　　　　　　　　――――と、云うのは何でしょうか？
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

.

81 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:30:53 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨／　　　　|
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　●│-‐　　　　|　　　　　　　　決着の付け方が、決闘であるという点だよ。
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿　　　　　　　仮に首尾よく、やる夫を追い詰めたとしよう。
　　　 l　(　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　}
　　　　人　ソ　　 _　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　だけどその時に、奴が命乞いをして助けを求め
　　　　　　｀‐''ゝ､（　ヽ　　　,,..。｡-s,　／
　　　　　　　　　　ハ　 `+´　　　__ﾉ´　　　　　　　　　　　負けを認めたらどうする気だい？
　　　　　　　　　/¨/ 　　　ｨ''"´/‐-　、
　　　　　　／￣＼{　　　　　 } ／　　　　Y
　　　　　　{　　i .／＼　　　ノ　　　i　　　}
　　　　　 ∥ .／　　　＼イ　　　　i|　　　l|
　　　　　∥´　　　　　／＿＿　　ﾌ　　　l|
　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　ソ

　　　　　　　　　　,,───- ､,
　　　　　　　　／＿＿＿_＿__ ヽ､
　　　　　　　　|/─､　─､＼ |　　|　　　　　　　　決闘は、双方の主張に折り合いがつかず
　　　　　　　　| 　 >|・) 　|─ | 　./
　　　　　　　　|､＿ i､＿ !　　'⌒i　　　　　　　　後は力のみによって解決を模索する方法の一つだ
　　　　　　　 |　　＾　　　　　　_'ﾉ
　　　　　　　　＼└──-　　ﾉ　　　　　　　　　　その結果、一方の名誉や主張が認められら場合
　　　　　　　　　　`┬－－イ__
　　　　　　　　　/ |￣∧￣ // ヽ　　　　　　　　相手をそれ以上追い込んで、殺すことなんてご法度なんだよ？
　　　　　　　　　| | ￣　￣　|　　|

.

82 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:31:34 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　 ,　───　　､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 /＿＿＿＿＿＿＿__　　ヽL
　　　　　　　　|　⌒　　　　 ⌒ヽ　 |　　ヽ
　　　　　　　　ｌ/ ￣ヽ/　￣　ヽ　 | 　　 |
　　　　　　　　| 　　 v|．　　　 l＿| 　　 !　　　　　　　そして、決闘の前には神と立会人の前で宣言するんだ。
　　／) 　　 /|　　　　|　　　　ｌ　　⌒ヽﾉ
　/　/［ｊ=ｌｌ　∨` ーﾍ　ー─　´　　（　 |　　　　　　　この決闘にて問題となっている遺恨の
　|　二j /＾)　l　　　　　　　　　　　 __ノ
　l　ー'　ﾉ　＼ ⌒ー─ ⌒ヽ　／　　　　　　　　　　一切合財についてここで決着をつける。
　ヽ､　／＼　　　｀ ,ｰ─── ＜
　　　＼　　ヽ／　|／＼／　　ヽ　　　　　　　　　　また、重敵は禁じるってね。
　　　　　ヽ　　　　 |　　　　　 l　　 |

　　　　　　　　　　　　　 -―‐-
　　　　　　　　　 , .::::::: ＿＿:::::::::::::丶.|＿
　　　　　　／a≦ﾉ-､ ,　‐ゝ≧s､::::＼
　　　　　　　ｲi´!　　　 i! ,　　　　l 丶::::ﾊ　　　　　　　つまり、やる夫が万が一負けを認めた場合
　　　　　　 |:!｛　　　╂|/／　　 |　 !::::::|
　　　　　　　/八　　　　ﾊ￣　　ﾉヽﾚ-､!　　　　　　　君がやる夫を討つ機会を喪ってしまうって事だし
　　　　　　　V　　ー-( ｀'丶-‐ '　　　/　|
　　　　　　　 {　　　　　　＿＿　　　　り /
　　　　　　丶 (__,　イ　　　　｀ヽ　ﾉ‐'　　　　　　　　君が負けて命を落とすようなことがあれば
　　　　　　　　　＼丶┴‐　　￣´ ／
　　　　　＿　　, イ iト　　＿　　イl￣/＼　　　　　　　　オルガになんて申し開きをすればいいか分からないよ。
　　　ﾉ　＿_｀ト、　ヽ` ----‐'／、/　　ヽ
　　｛　＿__,}_ﾉl／　　￣￣　　　{　　　　ヽ,
　　　 }　　＿_｝　|　　　　　　　＼　　／ﾉ

.

83 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:32:23 ID:8b4c77c4

　　　　´￣￣￣￣￣￣＼
　　　 /　　／　　　＼　　丶
　　 │　　　　／＼　　　　 .|　　　　　　　　殿下にこの身を案じて頂けるとは恐悦の極みです。
　　　|　　　／￣￣＼　　　 |
　　　＼　　　　　　　　　／　　　　　　　　ですが、ご懸念は無用でございます。
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |　　　　　　　　私とてむざむざ死ににいくような真似はしません。
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　 /　　　　　＼
　　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　∧　＼　　　 i
　　　　　_,､ハヽ　　　j ﾄ､
　　　_／:::::＼)￣ヽ　／.ノ!ヽー､　　　　　　　　　６歳で見習い騎士を卒業し、宮廷魔導師に匹敵する相手です。
　／:::::::::::::::/ ｀{ヽ､,;ﾀ｀ヽ! 7_:::::::7，
／::::::::::::::／＼　ﾊ::/　　 .j　/::::i/,::::|　　　　　　　男として悔しいですが、それほどの実力を持つ者に
|:::::::::::::::ノ:::::::::::＼ｊ｀i!　　 ! /:::::::{´::::|
＼＿__＿::::::::::::::::i､::i!　　j/:::::::::::l:::::{　　　　　　　何の備えもなく挑むような無謀は致しません。
　　　　ヽ:::::::::::::!|:::.V　i､:::::::::::,::::::|
　　　　　　 ):::::::::::::|:::::，　|:i:::::::::|::::::}
　　　　　,|::::::::::::::ﾍ::/　 N:::::::.:|:::::::|
　　　　　 /::::::::::::::::∧　　Vﾍ::::/:::::::|
　　　　 |::::::::::::::::::::::i　　.Vﾍ|::::::::::|

.

84 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:32:43 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　｜　　情けない話ですが、私とやる夫では月と路傍の石ほどの差がありましょう。　　　│
　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　｜　　その事実を神妙に受け入れ、やつに匹敵する実力者を介添人と致します　　 │
　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (　　　 _,....,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞- ´:.:.:.:.:.:＞､_ ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー=':.:.:.:.:.:. : ,､:.:.:.:.:.:ゝ､__,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ : :∧:. l:. ｌｊ)ゞ、:. -=''_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /'i/ｌ:/lﾃﾄ,/l: ｌ' :i:. ゞ-ト- '　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノi ,:' )｀¨'　l l 从/ 从勹匕/＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人｀jヽ-' ./ '从乂/l三《〈三三二ー-‐ﾃ‐- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.．-'''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-､｀＝ﾁｌ:::/≦/ﾆﾆヾ三三＝≦三三三ヽ_,
　　　　　　　　　　　　　　　＿ _,.．-''", -'"　　　　　　　　　　＞-=三/＝フ-‐'三三三》ﾟ'《/三三ﾆさヾ≦三二二二二ﾆ/
　　　　　　　　　　　＿, - "》＠《/￣￣Ｔー､＿＿＿＿＿＿_∠三∠ﾃ三三三三ﾆﾆ＝≦A≧三ﾆﾆ=(ｿ》三三三三ﾆﾆﾆ／＿＿＿＿＿＿＿＿, --- ､
-=＝＝ニニ三三三二]三ミン〉,ゞ---┴―'‐――――‐‐斥笊,―――――――――――‐‐./― >《三三三ﾆﾆ＝＜―――――――――､＿／
　　　　　　　　　　　￣｀-､ヽヾヽ　　　　　　　　　　　　　 ^^´　　　　　　　 ∨､三三ニニ〈　　　　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　｀｀､｀､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ﾆ三三二ﾄﾞ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 "'''- ．._.　　　　　　 l{　、　　　　　＿＿　　　　　　　／三三二三ヾﾞヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }＼_　　{､＼>｀ - ' 三≦'三三二ﾆ―-､<ﾆﾆ三三ﾆ-ﾆ三∨、　　　　＿ ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l三二ﾆﾆ三三三≪三三三≧ー≫三三三三三二―三'∧三二ﾆ三≦≫-′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≫三三三三二ﾆﾆ≫三三三ﾆ≪三三三二ﾆﾆ三二ﾆﾆ从三三二ﾆ三三三二ﾆー,　　　　　 __,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／三三三三ニﾆ:＞ ´ ｀ -=＝三三三ヘ､三三三三三三ﾂﾙ､三三三三三二二三ﾆ{_　_, -=三/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {∧三三三二ﾆﾆ/　　　Y　＿__／三三三ﾍ､三三三三ﾆﾉﾆ!三三三二二ﾆ三三》三三二ﾆﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　ﾂ∧三三二ﾆi　　　　ｌ≦三/ ／フﾆ,､三ﾆﾍ三三三三/三ヾ三三三へ＞、lヽiヽ/l／ヽ, ､/｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {/　l/､三ニﾆ:i　　　　i三ﾆ "´ﾆ/／ﾆｌ三三ﾆー＝三ﾆ/三三ヾ三＞-￣｀-' ￣￣　　　 ~
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ∧三ﾆ:i 　　　 l三三ﾆﾆ'´ﾆﾆ/三三三三三三/三三三三≧彡'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i∧三i　　　　 /三三三三三ヾニ三三三三三ｌ三三三三ﾆ≫
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／,i　　　　/三三三三三∠三三三三三三ｌ三ニﾍ＝ﾆ≧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '´　./　　　/三三三三ニ―/／三｀＝二三ﾆヾﾆ(＞ﾍﾆ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　___　/ヾ､三三三ニー'' ´三三三三三三三ﾆ＼　ﾍﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト '///ｿ　ﾍ/ ー、 /＼∧/ヽ／＼/＼ヘ､＜ﾍ三/　ヽ入__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __//////l　　　　　ソ　　　　　　　　　　＼l＼| ﾍ/　　 Y///》、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈////////　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人////>
　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　　　　　ｌ//////∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l///∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ////////l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |////∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈/////////∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂///:.ﾉ
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l//////////:l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂///////:ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣

.

86 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:33:02 ID:8b4c77c4

　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　｜　　　いえ、むしろ彼女たちが介添人として、いてくれたほうがむしろ良い　　　│
　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　｜　　そっちのほうが、やる夫はきっと油断してくれる。　　　│
　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　|////|
　　　　　　　　　　　　　　　　|////| ,､､､,_
　　　　　　　　　　_,,､､､､,,_ 　|////|::＞―ﾐ､
　　　　　　　 ,ィ::＞''´￣｀＼|////|´
　　　　　／　　　　,ィ=ﾐ._|////|_,ｨ=ミ
.　　　　／　　　　,ｲ::::::::::::::|////|:::::::::::::＼
. 　　　 i{　　　　,ｲ:::::::::: /zz|////|ﾍ:::::::::::::::ヽ
.　　　　乂　 ,ｲ::::::::::::::/ﾆﾆ|////|ﾆﾍ:::::::::::::::∨
　　　　　　 ,ｲ:::::::::::::: /=ﾆﾆ|////|ﾆﾆﾍ:::::::::::::::V
. 　　　　 /:::ｌ::::::::::::::/:::::::::::|////|::::::::::',:::::::::::::::',
　　　　 /:::::l:::::::::::::l::::::/:,ｲ:|////|ヽ::::::::l::::::::::::::::l､
. 　　　 /／ l::::::::::::l＿//　l:|////| _|:|::　l::::::::::::::::l:＼
　　　　 ,'ﾞ. 　 |::::::::::::|／/￣ﾞ |////|" }!￣,:l:::::::::::::::l｀ヾ'，
.　　　　l　　　|::::::::::::|　　ヽ |////| ｧ　　 ',::::::::::::::::|　ヾ
.　　　 | 　ｌ´|::::::::::::| -===ﾐ |////| -===ﾐ从::::::::::::|>
　　　 ', 　ヽl::::::::::ﾊ.　　　 |////|　　　ノ'_V::::::::ヽ
.　　　　　　　 ',:::::::::: ゝ-''´　|////|.　　　 /ィV:::::::::ﾄヽ
　　　　　　ﾊ::::::::::::ﾍ　 /////∧　　,ｲ::::::::V::::::::l ',l
.　　　　　 /:::ﾍ:::::::::::ﾍ>〈///////イzz::::::::::::ヽ::::::', }!
　　　　　　／:::::::::ﾍ::ﾄ､::::::ヽ〉////∧|ﾆﾆ{::::::::::::::::ヽ::::',
　　　　 ,ｲ::::::::::::::::::::}::}:::＞///////∧`彡――､:::::::ヽ:',＼
　　_.　/:::＞――＜}::}=ｧ〈/////////〉　　　 |!＿:::::ヾ:::＼
／{ {ヽ／　　　 _ノｲ'´￣＼/////／　　　 / 　　｀V::::::::::＼
:.:.:.从　　　　　　 |　　　ＹﾆﾆﾆﾆY 　　 , イ　　　　 ', ::::::::::: ＼
:.:.:.:.:〉〉　　　　　', 　 |＿,‐''"＞==ミｱ― "ヽ　　,　　　　 lニニ}!:::::::
＼ｲｲ　　　　ﾉ　 /:./:.:.:":.:.:.:.:.:.:.:.:._}ヽ　/:',.　l　　　ｒ==='':.|:::::::::
､　｀''＜二二二二,ｲ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.":.} }'　 ',ﾆ=-!　　　　||:.:.:.:.:.:|:::::::::
:.:.:.＞ｱ":.:.:.:.:.:.:.i!:.:.:.:i:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.'":}_)　　　＼　｀''=‐-'.|:.:.:.:./|::::::::::
　　 l:.||:.:.:.:.:.:.:. i!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｧ-〈,)　　　　　＼　　＜ヽ┘.|:::::::::
　　 l:.||:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.＞‐―┬―ｧ'´　　　　　ﾏﾆ=――ﾌ |:::::::::
.　　 ',:.',',:.:.:.:.:.:.:＞''´　　　　 |-=-|.　　　　　　　ﾏ:.:.:.:.:.:.:.:ヽ|::::::::::

.

87 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:33:32 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　´ 　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 .′　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　／　　|
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　 |　　 !　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　それで万が一、やる夫に刃が届かなかったり
　　　　　　　　　 |　　 !ﾄ.　　　　　　　／|
　　　　　　　　　　　　　ｊ　　　　　　　　／￣|　　　　　　　　　　或いは、返り討ちにあったとしたら
　　　　　　　　　　　 ,:'｛＞ : .　　ﾟ。　　　　　/
　　　　　　　　　　 /.i:i:i:＼　＞!|　　＞― ´　　　　　　　　　　　　私は自分の復讐を諦め、父の友人たちに機会を譲ります。
　　　　　　　　　／.i:i:i:i:i:i:i ＼　　 `ｰ<　ハ!:i:i:i:i:i:ヽ
　　　　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.:＼　　　/¨У￣￣¨ヽ:i.､
　　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i .＼　fｰ┤ ｒ;ア ⌒ヽV.i:､
　　　　／.i.i.i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾄ!:i:i:i:i:∧j　 .V　／´　　＼
　　／.i.ij:j:j:j:j:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!:ﾄ;i:i:i:i:ハ　　ト｛　／　丶. ＼
　　γ´:i:i:i:i:i:i:i:i:.｀丶:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:∧　 `;. Y

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨　　　　　|
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　／│＼　　　　|
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ　　　　　　　　　――――――本音はそこか。
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿
　　　 l　(　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　　　　　　僕ら大人が君からオルガの復讐を取り上げたから
　　　　人　ソ　　　　　ｰ── 　　　　/
　　　　　　｀‐''ゝ､　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　自ら復讐の機会をでっち上げにきたんだね。
　　　　　　　　　　丿ﾞ''‐-　　　　　-‐''"
　　　　　　_／＼＿＿＿, ゝ‐┬‐-､
　　　　　　／　　＼　　 ∧ 　　 /　　　＼
　　　　　　{　　　　ﾞ'‐-‐"　ﾞ‐-‐"　　　　　}

.

89 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:34:14 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　|　／　　　＼　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　|　　 /＼　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　＼　/￣＼　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　ｧﾆニ＜／／〉、＿_ __　　　　　　　　はい、それは否定しません。
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　／ : : : : : : ＞ : :＼
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶　　　　　しかし、イリヤスフィールの名誉を守り
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|　　　　　　やつとの関係を一切合切清算してやりたいのも事実です。
　　　　　　　　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´
　　　　　／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{

　　　　　　 ,　──　､
　　　　／ _＿＿＿＿_ヽ
　　ゝ/ 　 |/ / ⌒ヽ ⌒ヽ
　　　|　　 |　|　　 ‘|‘　　|　　　　　　　　じゃあ、一つ質問しよう。
　　.　v‐､l￣ヽ __ ﾉ､__ ﾉ
　　　ｌ　)　　　　　　＾　 l　　　　　　　　君は介添人をつけると言ったけど
　　　｀ｰ､　　 ──┘ノ
　　　　　　｀ー──､´　　　　　　　　　君が信用する彼女たちの実力とやらはどうなんだい？
　　　　　　 /|／＼／ヽ
　　　　　ｌｌ　　　 |　　|
　　　　　　 | |　　　 |　　|

.

90 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:34:31 ID:8b4c77c4

　　　　´￣￣￣￣￣￣＼
　　　/　　／　　　＼　　丶
　　 │　　　　／＼　　　　 |　　　　　　　一人は宮廷魔導師、もう一人はエルフの戦士です。
　　　|　 <二ニヽ￣＼　　　 |
　　　ヽ／-‐ 　｀i ､　　　／　　　　　　　実力に不足はないと存じます。
　　　 {/´､　　　 ',‐ 　　ｨヽ
　　　/しrヽ　　　　V　　　　 |
　　　/　　　ヽ､_　　ヽ　　ｨ　.|
　　　|　　|　　　＼　　＼ﾉ　|

　　　　　　　　　　,,───- ､,
　　　　　　　　／＿＿＿_＿__ ヽ､
　　　　　　　　|/─､　─､＼ |　　|　　　　　　なるほど、結構な人物と知り合いのようだ。
　　　　　　　　| 　 >|・) 　|─ | 　./
　　　　　　　　|､＿ i､＿ !　　'⌒i　　　　　　　なら、早々に負けるなんてことは無さそうだけど……。
　　　　　　　 |　　＾　　　　　　_'ﾉ
　　　　　　　　＼└──-　　ﾉ　　　　　　　　僕の答えは変わらない。　駄目だ。
　　　　　　　　　　`┬－－イ__
　　　　　　　　　/ |￣∧￣ // ヽ
　　　　　　　　　| | ￣　￣　|　　|

.

91 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:35:07 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-―-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　　　　　　　　　　}>
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　/　　＼　　　　　　ｲ
　　　　　　　　　　　　　 /＿i 　　　 /＼　　　　　　／:/
　　　　　　　　　　　　　　＼｀ー､　/￣＼ｒ―. . ´三.人
　　　　　　　　　　　　　　　　＼三ヽ　　　　 !三三三／= ＼　ｼﾞｯ…
　　　　　　　　　　　　　　）--},不￣　）--―´三／三＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ア)yし'-　ﾆﾆィ三=|三ア三三三＼　　　　　　　　　　………………。
　　　　　　　　　　　　　　　／ﾆ７^}:ア´/// /三ﾆレ'´三三三三=.ヽ.
.　　　　　　　　＿＿_∠三=/ /::|////／三ﾆ/三三三三三三=　l
　　　　　　／三三三〈三/ /:::::|//／三三/三三三三三三三= |
　　　　　　 /三ﾆr====='=./ /::::::::l／三｀==┐三三三三三三三= j
　　　　　.　 /三三|三三≡/ /::::::／三三三三|三三三三三三三=./
　　　　　　/三三=|三三=/ /:::／三三三三／三三三三三三三=/
.　　　　　 |三三ﾆ |三三/ /／三三三三／三三三三三三三ﾆ=/

　{　: :从{: :∨.:|:::　　　　　|/　　　...:.:.::::::::ヽ', ＼: :∨.:Ⅳ.:.|: : : : : : : : : : :
　∨: :{.:.:|: : ∨|:::　　　　　　　　　　　　　　ｌ　l : :＼!:V.:|: : :. 　　:.:.:.
.　 ∨ ヽ:ヽ: : ':i::::　　　　　　　　　　　　　 |　l : : : : ::ヽ{: : : .
.　　　､: : `＼!:. ::.　　　　　　　　　　　 |　l : : : : : : : : : .
　　　　＼: : : : :.　　　　　　　　　　　　　　 |　l : : : : : : : : .
　　　　　＼＿::.　　　　　　　　　　　　　　　 ._._l : : : : : : : .
　　　　　　 | .:.::.　　　　　　　　　　 . . : :{: : : : : : : : : .
　　　　　　 | .:.:八　　　　　　　　　　　: : : :ヽ!: : : ｨ: : : .
　　　　　　 | ﾉ} .:.:.:.　　　　　　　　 . : : : : : : : : : .　　　　　　　　.::
　　　　　　 {′V .:.:.:＼　　　　 `ー　　　---------　　‐一　　　.:.:.:
　　　　　　　　　V .:.:.:.:.＼　　　　　　　＿＿＿　　　　　　　 .:.:.:／
　　　　　　　　　　} .:. .:.:.:.| ＼　　　　　　〈: : : : : : :〉　　　　　.:.:.:／: :
　　　　　　　　　　| I　.:.:.:.|　　　､　　　　　｀￣￣´ 　　　 .:.:／: : : :
　　　　　　　　　　|八　.:.| 　　 .＼　　　　　　　　　　　　.:.:／: : : ;　 :!　　ﾌｯ…
　　　　　　　　　　　 V .:.|　　　　 :＼　　　　　　　 .:.:／ : : : : ;′::|
　　　　　　　　　 V.:|　　　　 : :丶、　　　 .:.: イ: : : : : : / 　 :|
　　　　＿＿＿＿＿＿ｌ.:|＿＿　　　　　: :}: : .--＜: : : : . 　　/＿＿|＿_
　　　|三三三三三三三○三}　　　　 : :',: : : : : : : .　　　 ,/ {三○三三

.

92 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:35:49 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨　　　　　|　　　　　　　　　　理由として、第一に君に万が一の事があれば
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　●│●　　　　|
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ　　　　　　　　　僕はオルガに申し開きができないからだ。
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿
　　　 l　(　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　}
　　　　人　ソ　　　　　＿＿　　　　/　　　　　　　　　　第二として、君が勝負に負けた時に受ける
　　　　　　｀‐''ゝ､　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　丿ﾞ''‐-　　　　　-‐''"　　　　　　　　　　　　醜聞は計り知れないものになるだろう。
　　　　　　_／＼＿＿＿, ゝ‐┬‐-､
　　　　　　／　　＼　　 ∧ 　　 /　　　＼
　　　　　　{　　　　ﾞ'‐-‐"　ﾞ‐-‐"　　　　　}

　　　　　　 ,　──　､
　　　　／ _＿＿＿＿_ヽ
　　ゝ/ 　 |/ / ⌒ヽ ⌒ヽ
　　　|　　 |　|　　 ‘|‘　　|　　　　　　　　第三の理由として、仮に全てが君の思惑通りに事が進み
　　.　v‐､l￣ヽ __ ﾉ､__ ﾉ
　　　ｌ　)　　　　　　＾　 l　　　　　　　　やる夫を打倒したとしよう。
　　　｀ｰ､　　 ──┘ノ
　　　　　　｀ー──､´　　　　　　　　　問題はその後だ――――
　　　　　　 /|／＼／ヽ
　　　　　ｌｌ　　　 |　　|
　　　　　　 | |　　　 |　　|

.

93 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:36:12 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　アインツベルン家の改易はさけられない。　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　｜　　　その時、アインツベルン公爵領は天領になるということだ……。　　│
　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:l::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::!::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | :!::::::! ＿＿＿ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::l::::::|´:／,.-‐＜::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. ―┴ﾞｰく:/ /　　　　} .:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {`ｰ---―::'}:く.　　　　 l ..::.::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／｀二¨二￣´ヽ::ヽ.　　　| ..::.::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　二ニ二　ヽ.　} :::}.　　ｌ ..::.::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l__ _　　_ ＿　　 ,.へ;ﾘ　　 | ..::.::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ﾃﾃ!　 fテﾃ､_　 ,.-､ヽ.___　 |..:::.:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厂:ｒ|　-､￣´ノ　　 ! :}:::::入ゝ--"　　　　　　　　　　　　関ケ原で西軍についた連中は減封＆改易祭りや！
　　　　　　　　　　　　 __ ____ _____＿{:::/ 'ー‐'ヽ :::::　　丿/／::::::!　＿＿＿＿_ ＿
　　　　　　　　　　　　　／:::::| ::::::::::::::::::！{　 ━ 　）　　|ｰ　 }::Υ´７￣:::::::::::::::::::／:::::::::＼　　　　んで、東軍の連中に加増＆国替えや！
　　　　　　　　　　／ :::::::: | ::::::::::::::::::人_｀ ⌒　　__, 八__丿::ﾉ:::/:::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::
　　　　　　　／ ::::::::::::::::|＿::::::::／ヽ、:＼.＿;三二´-‐'::／::/::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::　　　　外様は遠方に一つ所に根付かせず鉢植えにするで！
　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::| ｌ　|／::::::::::::＼._:::::::::::::::::::_;. ‐':::::/:::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::| ｌ　|::::::::::::::::::::::::/￣￣￣::::::::::::/:::::::::: ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.　　　／::::::::::ﾉ:::::___::::::::::: | ｌ　|:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::/::::::: ／:,. -―:::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　金山、銀山とれる甲斐とか佐渡なんかは
.　　　 /:::::::::::::〈_／ :::::::::: ／| ｌ　| ::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::/:::: ／::／::::::::::::::::::::::＿.......-―::
　　　/::::::::::::::::::::／￣ヽ:::{:::::| l　|:::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::::::::,':::::/::／:,...-―‐:::::￣::::::::::::::::::::::::　　　　　天領―――幕府の直轄地にするで！
　　 |::::::::::／／::::::::,. -､}:!::: | l　| :::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::|:::/:/::::/__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 |:::::::/::/::::::::／::::::::::ヽ::::| l　!::::::::::' ::::::::::::::::::::::::::::::: |:::|::l:::/:::::: ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　／|:::::::ｰ':::::／:::::::::::::::::::ヽ:| ｌ :|::::::::::| :::::::::::::::::::::::::::::::::|:::|::l::|::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::
. /:::: ヽ:;. '::::ノ:::::::::::::::::::::::＿'| l :| :::::::::| ::::::::::::::::::::::::::::::: ヽヽ､! ::::::::::::::::::: ＼:::::::::::::::::::::::::
/::::::::／:: ／ ::::::::::::::::::／:: ,.┴ﾞ┴､:::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼|:::::::::::::::::::::::::::::ヽ､::::::::::::::::::
-‐ '´:::／ :::::::::::::::::::::/:::／　 '二ニ}_:::: {::＿＿_:::::::::＿...-― '|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::___
::::::::／ ::::::::::::::::::::::::/＜　 ,.二二ｿ:::￣//　 //￣´::::::::::::: 「）:ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
-‐'::::::::::::::::::::::::::::::/:::／:￣:丿_:::::::::::: // [{二二二二二二}]｢仄＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::: /／::::::::／ ::::::￣ｰ//　 //::::::::::::::::::::::::::::|_）￣￣＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::／ :::::::／｀..ｰ-..__:::::// __//ﾞ７7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼:::::::::::::::::::::::::::::::
￣￣￣￣￣´ :::::::／:::::::::::::::::::::::｀.￣//　 //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::／￣...ｰ-...__::::::::::::::://　 //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀.ー―――‐

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

.

94 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:36:44 ID:8b4c77c4

　　　　　 ,　 ───　　､
　　　ゝ／　　　　　　　　＼
　　　 / 　 _＿_＿_＿＿_＿_＿_ヽ
　　 /　　 | /　,　─ ､　　－､ヽ|
　　ｌ　　　|　 /　　　　ヽ/　　　ヽｌ　　　　　　　　いくら必要に迫られたな処罰とは云え
　　 |　　　|＿| 　 vｖv　 l　ｖvｖ　 |
　　 Y⌒` 　 |　　　　　 |　　　　 |ヽ　　　　　　　公爵領をまるまる召し上げるのは
　　　|　)　u　ヽ､＿　ノO､＿ノｌﾉ
　　　ヽ_　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　いくらなんでも負担が大きすぎる。
　　　/⌒＼　　　　　　３　　／
　　　|　　　|｀ー──┬┬ ´
　　　|　　　|＼　／＼/|　|

　　　　　＿＿＿
　　　／　　＿＿__＼
　ゝ/　　　 | ノ／⌒ !　　　　　　　　　　　それにイリヤスフィールちゃんの体面には疵が残るけど
　 /　　　　 |＿|　　．|
　 |　　　/＾｀u ,ヽ＿ﾉo　　　　　　　　　　伯爵夫人として一部でも領地を安堵できれば
　ヽ　　ヽ　 /⌒＼＿つ
　　＼／　 |　　　　　　　　　　　　　　　　完全にクール家の人間になってしまうよりも
　　　　ヽ　　`──,　　( )二l
　　　　 j二二ヽ￣　／｀-ノ　　　　　　　彼女の子供や孫に旧領を渡しやすくもできるんだ。
　　／⌒ 　　 l￣「　　／
　／＼／　　　 |‐┴－´
./　 / | 　　　 l

.

96 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:37:06 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨　　　　　|　　　　　　　　　そして、最後の第四の理由として
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　／│＼　　　　|
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ　　　　　　　　もう既に事が動き始めているからね。
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿
　　　 l　(　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　}
　　　　人　ソ　　　　　ｰ── 　　　　/　　　　　　　　　これを無視して先に君を……なんてこと
　　　　　　｀‐''ゝ､　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　丿ﾞ''‐-　　　　　-‐''"　　　　　　　　　　　他の貴族たちが許さないだろう。
　　　　　　_／＼＿＿＿, ゝ‐┬‐-､
　　　　　　／　　＼　　 ∧ 　　 /　　　＼
　　　　　　{　　　　ﾞ'‐-‐"　ﾞ‐-‐"　　　　　}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -――――――-
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　／　　　　　　＼　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 -- ､　　　　　　　　／＼　　　　　　　i　　　　　　　　なるほど……。
　　　　　　　　　　 /　　 /⌒Yヽ　　　　　／￣￣＼　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　 /　　 /　　 |　＼＿＿　　　　　　　　　／　　　　　　　　　殿下のご配慮には御礼の申し上げようもございません。
　　　　　　　　〃i.　　/　　 /　　 i＼:::::::｀ヽ　　　　　　／
　　　　　　　 / / 　 /　　 /}　　 ./　＼::::::::|｀1　　「￣￣/
　　　　　　　　　　∨　　　　　　　　　　　ﾉ|:::::::|　|　　　|　　 /{＿_　　　　　　　　しかし、敢えてそこを曲げてお頼み申し上げます。
　　　　　　　　　　 }　　　　　　　　　　　 }:::::::|　|　　　l 　 /:::::::/
　　　　　　　　／:::. 　　　　　　　　　 |:::::::|　　　　/　 {:::::::/---..　　　　　　どうか、私に決闘の機会をお与えください。
　　　　　　／::::::::::.　　　　　　　　　　 |:::::::|､　＼_/　／::::/:::::::::::::::..、
　　　　　　 /::::::::::::::::::,　　　　　　　　　　　　 ;::::::::|　＼〈／{:::::::::一ｧ::::::::::::∧
　　　　　 {::::::::::::::::::::::.　　　　　　　　　　 ,´ヽ:::|　　　}o　|::::::::::::::|::::::::::::/::::i
　　　　　 |::::::::::::::::::/´}　　　　　　　　 /　 /}:|　　　} 　.|::::::::::::::|:::::::::::::::::::|
　　　　　 l:::::::::::::/::{＼＼　　　　　　 _/_,..ｲ:/::!　　 }o　|::::::::::::::{:::::::::::::::::::|

.

97 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:37:38 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　 ,　-──- ､
　　　　　　　ゝ／＿＿＿＿＿_＼
　　　　　　 / 　 |　／－､－ヽ!
.　　　　　 |　　 |　 / 　　 |　　　|
　　　　　　ヽ　 |─|　　 ‘|‘　　 |
　　　　　　　 /⌒｀　` ー　ﾍー l　　　　　　　 …………駄目だよ。
　　　( ＼　　ヽ_　　／⌒ｰ──つ
　　　 (ヽヽ/ ）　＼ヽ＿＿／／　　　　　　　　どれだけ頭を下げられても、無理だ。
　　　( )'　　ﾉ　　　/`　──く
　　　 ` ｰ､　 ` ┬´ ＼／＼/ヽ
　　　　　　＼.＿|_ノ　　　　　　|_|
　　　　　　　　　　| 　　　　 | |

　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　|　　　　　／::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　|
　　　| 　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　 |
　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　|
　　　|　　　　　　　　　／＼　　　　　　　　 |　　　　　　　どうしても………でしょうか？
　　　＼　　　　　／　　　＼　　　　　　／
　　　　　＼　　　／￣￣￣￣＼　　／
　　　　　___ﾌﾍ　　　　　　　　　　 ,-く
　　_,,-':'/::::::::l　　` ｰ､　　　　　,／/::::＼､,
-.:":::::::/:::::::::::i　　 /;;ﾍ____　___入　/:::::::::::Ｘ`..､,,_
::::::::::::::＼:::／:|ﾍ /`　ﾍ::::::::ｿ´ﾍﾉ i::＼::／::::::::::::`i:ｰ.,
:::::::::::::／:::::::::i　　　　　∨:/　　　 l::::::::＼::::::::::::::i:::::::',
:::::::::ﾍ::::::::::::::::l　　　　　l::::i,　　　　ｌ::::::::::::::ゝ::::::::l:::::::::'
､:::;:::::∨::::::::::::i　　　　　l;::::;l　　　　i::::::::::::::/:::::::::!::::::::::i

.

99 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:38:14 ID:8b4c77c4

　　　　　＿＿＿
　　　／　　＿＿__＼
　ゝ/　　　 | ノ／⌒ !
　 /　　　　 |＿|　　．|　　　　　　　　　そんなに凄んだって駄目なものは駄目だよ。
　 |　　　/＾｀u ,ヽ＿ﾉo
　ヽ　　ヽ　 /⌒＼＿つ
　　＼／　 |　　　　　　　　　　　　　　君の思いは十分に伝わったし
　　　　ヽ　　`──,　　( )二l
　　　　 j二二ヽ￣　／｀-ノ　　　　　配慮するつもりだ。　だからこの話は――――
　　／⌒ 　　 l￣「　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　／＼／　　　 |‐┴－´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　で、あれば致し方ありません。　 |
./　 / | 　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　 / 　/　　　＼　　ヽ
.　　　　　　　　　|　　　/＼　　　　 |　　＿／^＼　　　　　　　　　　　　　　殿下のご懸念される第一の理由は勝負事ゆえ
　　　　　　　　　ヽ　　/￣＼　　　/／￣/　/ _,,ﾉ,|
　　　　　　　　　　＼＿　　　　/ﾍ　 / / ／　／^''-,,_　　　　　　　　　　　確約は致しかねますが、それ以外の理由は全て
　　　　　　　　　　　　　　ヽ､ !ﾉ　 ∨　i/　､／ｒ-''　　''-,,_
　　　　　　　　　　　　　　//i:::| ､　　`i　フ'''"''-,,　　　, 　　､''-,,_　　　　　　私が使える権力、財力、そして人脈全てを
　　　　　　　　　　　　　 |ﾉ　|::ｊ`'i　 ,/ ,>i |　ヽ　 `'- ｒ'､ｒ/／､　､_>
　　　　　　　　　　　　　 |　: Ｋ　l　/／　| / |　　　　ヽ ^'7　　i　 )　　　　駆使して排除してご覧に入れましょう。
　　　　　　　　　　　　　ﾚｸ |:ヽl / |　_,,ｲ /　　　　 ,／　〈,　　l　｜
　　　　　　　　　　　　　 ,/　＼|/-ﾆ／ｲ/　　　／ム　　 |　 /　 |
　　　　　　　　　　　　　 `ｰ-ﾆ|,l|　/　　 i　　 /／_,,ﾉ=- ､|／　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 `''}　i ､,　 |^' //／／￣￣ﾞ|､　　 i.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉﾆﾉ`,ﾉ ! l ｲ//／⌒ヽ､＿,| ＼ / |
　　　　　　　　　　　　　　　　　`''" `i_ﾉﾉノ／＿,, _,.::'::| {::::|　ヽ8'l,

.

100 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:38:42 ID:8b4c77c4

　　　　　　｀丶､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　｀丶､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.　 ┌-　_　　　　 |
.　　||: ｀`i|　　　　　 |　　　　　　　　　　|￣￣￣￣|　　　　|￣￣￣|　　　　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
____ ||::: : ||　　　　　 |　　　　　　　　　　|　　　　 |　　　　|＿＿＿|　　　　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
┐| ||::: : ||　　　　　 |　　　　　　　　　　|＿＿＿＿|
｜| ||＿::||　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
｜| ￣￣ﾞ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣~:|｀ｉ　　　　　 |￣￣￣￣￣￣{￣|　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
｜|　　　 :|::|¨¨¨¨¨¨¨¨ﾞ||¨¨¨¨¨¨¨~~ﾞ|::| :|　（__) 　 | ＿＿＿＿　　 }. . |
｜|　＿_,,,|::|: : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　［__] 　 | |.:＿＿＿.:.:|　 {. ...|　　　＿ｒｎュｭ＿＿＿＿＿
┘| /￣　‘, |-:-:-:-:-:- ||-:-:-:-:-:-:-|::| :|　　　　　 | | | : : : : : :| |　 }. ...|　　f三ﾆｒ'‐'￣￣￣￣￣
￣./　　　 ‘,|: : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　　*　　 :| | | : |￣|: :| |　 {. ...|
　/＿＿＿_‘, : : : : : : :.::||: : : :.: : : : :.::|::| :|　*※*,　:| | | : |＿|: :| |　 }. ...|
　 ___,冂　 |::|-:-:-:-:-:- ||-:-:-:-:-:-:-|::| :|　*‰*,　:| |:::￣￣￣:::|　 {. ...| |¨|二二二二二二二二二
　」|＾∨　:|::| : : : : : : : :}||{: : : : : : /⌒7| :| i爻i爻i　:| | |￣￣￣| |　 ^,. .| | :|　 |￣￣￣￣￣￣￣￣
＿」|＿┌┴‐┐＿＿＿||＿: : : :/.:/ /::| :l　(￣) 　 :| | |: : : : : : | | 　匚| | :|　 |: : : : : : : : : : : : : : : :
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ﾞ丁二三三三] /.:/ / |::| :|⊂ニﾆ⊃:| | |: : : : : : | |　ﾉ . |/ﾉ￣￣｀、=============
＿＿＿＿＿＿__|二ﾆ=-:┬「 /.:/ /: :|::| :| |[|￣|ｉ|　:| | |: : : : : : | |　 {. ...|〈∧;';';';';';｀、: : : : : : : : : : : :
￣￣￣￣￣￣| |: :_,.．-‐:| :|/.:/ /:.:.::|::| :| |[|　 |ｉ|　:|￣￣￣￣￣￣}. . | |〈∧;';';';';';｀、=======,．-─
￣￣￣￣￣￣| | :|二二二二/ /￣.::.::|_,| |[|==|ｉ|　:|　　　　　　 {. . | | :〈∧二二二｝二｝: : {≧=‐-
: : : : : : : : : : : : | | :| ||::|: : ] :| ||了￣￣　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼||_|_ﾆ=-‐| |‐┴┐__ＶＶ二
: : : : : : : : : : : : | | :|_||,,|＿]_,| ||｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿__|'´;';';';';' └ ;';'／|＿,| |＿
: : : : : : : : : : : : | | :| ||｜　　 ||｜　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::|¨|¨¨|¨|¨¨ﾞ|¨|::|_|::::::j.:|:::::
￣￣￣￣￣￣| | :| ||┘　　 ||┘　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::: |_,|:::::￣:::::::|_,|::::::::::くノ:::::
＿＿＿＿＿＿|_|_,|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　,,───- ､,
　　　　　　　　／＿＿＿_＿__ ヽ､
　　　　　　　　|/─､　─､＼ |　　|
　　　　　　　　| 　 >|・) 　|─ | 　./
　　　　　　　　|､＿ i､＿ !　　'⌒i　　　　　　排除する……？
　　　　　　　 |　　＾　　　　　　_'ﾉ
　　　　　　　　＼└──-　　ﾉ　　　　　　　　それは一体どうやって？
　　　　　　　　　　`┬－－イ__
　　　　　　　　　/ |￣∧￣ // ヽ
　　　　　　　　　| | ￣　￣　|　　|

.

101 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:39:08 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　／
　　　　　　　　　//::::::::::::::::::::::::::::::::|ﾄ　　　　　　　　　　　　　それは明夕までに明らかとなりましょう。
　　　　　　　 __,,.／""　:::::::::::::: ' ,:::::::::::::ヽ,、
　　　　　　　／　..::＼　..:::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::: !:::ヽ　　　　　　　　　殿下……俺は、オルガ・イツカ・クールの息子です。
　　　　　　/　.:::::::::::::::　:::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::: i::::::.`
　　　　　 l ;ノ:::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::: !::::::::::i　　　　　　　ただ粛々と事の沙汰を受け入れる行儀の良い人間ではありません。
　　　　　く　 :::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::: ｲ::::::: {
　　　　 l　::::::::::::::::ヽ;;|:::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::: |:::::::::
　　　　　　l　 ::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::: |:::::::: i
　　　　 l|　::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::: |::::::::: |
　　　　　　ｌ　::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::i.:::::::::::: |:::::::::: i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　＼　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　i　　/ヽ　　　　　/　　ｸﾙｯ
　　　　　　　　　　　　　　（　ﾞ''ｰ--＼ /￣ヽ:/／ ...,,,ノﾊﾍﾄ,、
　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ''ｰ--　　ｰ'ﾞ´/,／//////∧/≧;,､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.,､イ/ﾑ/////////∧////≧;,、　　　　　　　　　あの男には俺が直々落とし前を付けますし
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　////////＼////////|/////!/∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l//////////∨//////|/////i///　　　　　　　　欲しいものは必ず勝ち取りに行きます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l///////////l//////ｲ///////{
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ///////////!//////!////////7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.イ;ｲl///////////l//////l///i!/////!　　　　　　　　ですので、殿下も明夕には今の考えを
　　　　　　　　　　　 ,.ィ≦彡",ｲl///////////〉,/////l///l!/////l
　　　　　　　　　 ,.ィ≦彡"´　ノイl///////////∧/////l///l!/////l　　　　　　　　改める覚悟をしていてください。
　　　　　　　 ∠彡ｲ才　　　{｛　 }ｌ//////////〈//////////il./////l
　　　　　　 ∠彡ｲ才　　　 }｝ ////////////∧/////l////i./////l
　　　　　　　 |彡ｲ才　　　　　　｛{///////////////〉////!////!/////:!
　　　　　　　 |才´　　　　　　　　Ⅵ//////////////////////ｲ//////:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_Ⅵ////////////j///////∧!///////!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 j//////////////ｲ//////く　Ⅵ!/////j
　　　　　　　　　　　　　　　　　///////////////j!////////>〈///////l

.

102 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:39:29 ID:8b4c77c4

　　　　　_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　|.:.:.:.::.:.:.:._＿＿＿＿＿＿＿＿_.:.:.:.::.:.:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l￣￣￣￣￣￣￣￣l|.:.:.:.:: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l＿＿＿＿＿＿＿＿||.:.:.:.: :. :|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:￣￣￣￣￣￣￣￣.:.:.:.:.::.:.:|
　　　　　|.:.:（○）.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.::..:.:.:.|
　　　　　|.:.:.:.::.:.:.:._＿＿＿＿＿＿＿＿_.:.:.:.::.:.:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l￣￣￣￣￣￣￣￣l|.:.:.:.:: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|　　ﾊﾟﾀﾝ
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|　　　　γＹ⌒ヽ
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.|l＿＿＿＿＿＿＿＿||.:.:.:.: :. :|　　ー (　　　ﾉ）
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:￣￣￣￣￣￣￣￣.:.:.:.:.::.:.:|　　　　ゝ、＿ノ
　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

.

103 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:39:52 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 .　　 /　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 ,′　/　　　　　　　　 ∧　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 /　　 {　　　　　　 ! 　　 ∧　　　 ∧　　　　　　明夕ときたか………。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ′/　　 ,'|l　　　 |ｉ　　　}　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　 /ｲ　　　 / |l　　　 |i　　 ∧　　　ｉ} 　　　|　　　　　　父上、お覚悟をされたほうがいい。
　　　　　　　　　　　　　　｜　.|l 　/‐圦　　　从　_/＿V 　　ｉ| 　　｜|
　　　　　　　　　　　　　　　　　八　 |l ./　ゞ斧､　Ⅳ　´V　　 V.　　ｌ|　　｜|
　　　　　　　　　　　　　　＼Ⅳ　　｀￣ヽ{　　　ィ斧ア ∨ 从|　　　八|　　　　　　ドクオは、やる時はやる男だ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　 /　　　　　￣　　 ∨⌒1 　 ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　　　　　　　　 /　 /　　　　　　　　　明日の夕刻には、何が飛び出してくるか分かりませんぞ？
　　　　　　　　　　　＞　―― ＜　　　八　　　　　　　　　　　　　 /　Ⅳ
　　　　　　　 /　｀　ー―　´ ヽ　　 ∧　｀　　　＿,　　　/￣{　从
　　　　　　　　　/　　　　　　　　 l　　　　∧　　　　　　　　／　　ﾚー＝＝=ｭ
　　　　　　 {　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　イ　 {0三三三三二ﾆ=-
　　　　　　 |......:::::::::::::::::::::::::::::::!　　　＿_　｀ ┬＜　　＿{0三三二ﾆ=-=ﾆ三三≧==ﾆﾆ圧三｀ヽ
　　　　　　　　八::::::::::::::::::::::::::::::::::八　 {三0}-=ニ!　　　　「.|三三三＼＼三三三三／三=/三三三
　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::/ -==ﾆ{三0}三 ´ヽ　　｜|三三三三＼＼三三三三三/三三三

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　｡　　　　　 ≧s｡
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 / 　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾑ
　　　＼/ 　　 |　／／￣￣＼　／￣￣＼|
　　￣∥　　 .|∥ /　　　　　 ∨　　　　　|
　　　∥ 　　 .| |　|　　　　〇│〇　　　　|　　　　　　　　　　おや、ギルはドクオ君が
　　　{　　　 |.-‐|　　　　 ∧　 _　　　/ヽ
　　　　Y''¨ﾟﾞヽﾁ　＼＿＿／　 ´　)─ "ヽ丿　　　　　　　　どんな隠し玉を使ってくるか知っているみたいだね。
　　　 l　(　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　}
　　　　人　ソ　　　　　　 О 　　　　/
　　　　　　｀‐''ゝ､　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　彼はいったいどんな手法を使ってくる気なのかな？
　　　　　　　　　　丿ﾞ''‐-　　　　　-‐''"
　　　　　　_／＼＿＿＿, ゝ‐┬‐-､
　　　　　　／　　＼　　 ∧ 　　 /　　　＼
　　　　　　{　　　　ﾞ'‐-‐"　ﾞ‐-‐"　　　　　}

.

105 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:40:10 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　――一＜＿＿＿
　　　　　／＿ --- ―　￣　　／＿___
.　　　　／‐　　___　　＿　二　　　＜
　　　　／　―　　￣　ミ　___ 　　 ―-- 　≧
　　　｛三　　　　ｲ｝　ィ７＼　二ﾆミ　　　ヽ　　　　　さて……我が知るのは、奴が俺に頼んだことだけ
　　≦ ＝　　 / ./　/　/　　ヌ― ､　＼. 　ヽ
.　/　　　　　ミ|　 |　|　 {爪／　＜　ヽ＼　 |　　　　そこから推察することは可能ですが、我が動くまでに
　| .　|i　　　 }　ｖィ彡|,／　／ヽ　　ﾄ　　Ⅳ＼}
　| lﾊ|i:　　 |i /　　.: 　リ　　/｛ __ 斗、　＼!　　　　　　ドクオの計画が頓挫しないかどうか……それも観もの、とだけ。
　| ｌ〈＼　|i/　　.: 　.:　　 Ⅳ代ツ'　＼Ⅳ
　川　ヽ＼{　　　　.:　　 ≧＿ー＿　ｒ=､
　　|iゞ、}　　　　　　　　　　　　　＿ヽ圦}
　　ヾ／　　　　　　　／￣{￣　　 }ニ= －―――――――――――――――――――――　､
ノ￣￣＼　　　　　　／　　　′　　　/ニ}三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三＼
＝≧　　＼　　／＿_　__　=＝ｱ /ヽﾆ{＿___＝＝!＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝､、二二ニニﾆ＼
ニ／_r≦|}　}'´ニニﾆﾆOﾄ、￣　 /　 Ⅶﾆﾆ| |ニニ|ニニニニニニニニニニニニニニニニﾆヽヽ二ニニニニヽ
／彡ニﾆ||_ﾉニニニﾆﾆO| 　ー＜　　 Ⅶニ| |ニニ|ニニニニニニニ≦ニニニニニニニシ//////////////
ニニニ／ニヽ三三三三二二| }　　　　　Ⅶ | |ニﾆ/Ⅶニニニニﾆ／/////////////Ⅵ////////////////
ニﾆ／ニニニヽニニニニニﾆ| |　　,..==一Ⅶ/ニ /ニⅦニニニ／////////////////Ⅵ///////////////
=／ニニニニニニニニニニﾆ| !`　　　　　 Ⅵニ/ニニⅦ≦￣///////////////////,'||//////////////
ニニニニニニニニニニニﾆﾆ| !　｀ヽ　{ 　 |.|ﾆ'ニニニⅦ///////////////////////||/////////////

　　　　　 ,　 ──　､
　　　ゝ／＿＿＿＿＿＼
　　　./　 | / , ─　､ ─ ､ｌ
　　　|　　|　ｌ　　　．|．　　ｌ
　　　Y⌒￣ｌ　　　 |　　　ｌ　　　　　　　うーん……
　　　ヽ_　　 ` ー‐　ﾍー ´ｌ
　　　　ヽ､　　　　　３　ﾉ　　　　　　　彼は一体何を企んでいるのかな？
　　　　　　>─∩─､ ´
　　　　　 /l／/　ﾚヽヽ
　　　　　ｌｌ　ヽ _ ノヽ |
　　　　　 | |　　　＼__ ﾉ

.

106 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:40:26 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　｜　　乾坤一擲、一所懸命……と言ったところですな。　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

.

107 ：普通のやる夫さん： 2019/11/25(Mon) 18:41:07 ID:29bb460e
もうギルガメッシュ様も一目置いてるんだな

108 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:41:09 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ :: │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

.

109 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:41:44 ID:8b4c77c4

　　　_,n＿　　　⊆⊇、　　＿＿　　＿＿
　　└l ｎ |　　└‐┐ | 　└‐┐ | 　| 匚］ |
　　　 U Ｕ　　　く／. 　┌‐┘ | 　￣￣
///ｉ! l::::ll::.l　l::゛ﾞl' ,,　. ｀ヽ!￣￣＼!!',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ｉ
///ｉ! l::::ll::.l　l:::::l::.'l　ゝ,　　　 |::|　..|! .',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　ｉ!
///ｉ! l::::ll::.l　l:::::l:::.l　|::::' ,　　 !::| .ril 　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　ｉ!
///ｉ! l::::ll::.l　l:::::l::::l　|::::|::::ｉ　 .'ヽ |.|!　　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /　　.ｉ!
｀''-.!! ｀''-..l　l:::::l::::l　|::..l::::!　　　 .^|!　　　',,　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / 　　ｉ!
　　　　　　 .` 、　l　|::::|::::!　ﾄ､　 |!　　　 ',____._.　　　　　　　　　　　　　 / /　　　 .ｉ!
　　　　　　　　　ﾞﾞ'　 |::::l::::ｌ　 .!::::'! |l　　　　ｉ!＼! ｉ　　　　　　　　　　　 / ',　/ /　　　　ｉ!　　　γ⌒'.,
　　　　　　　　　　　　｀'=-ｉ　 !::::l　|l r･, r･, !::::::ヽ　　　　　　　 /　　/./ 　 γヽ　ｉ!　　γ .l　　 '.,
　　　　　　　　　　　　　　 !::::l　|ｌ.|　l l .l ｌ::::::::| ＼　　　　　　 /　　.//　　　ｌ　ｉ　ｉ!　　ｉ　.l　　　l
゛゛''l　ｉ!=====┓　　　　　　　　 '　|ｌ |__l l__l l::::::::| n　＼　　　　 /　　 ./!γ,　　ｌ___ｉ　ｉ!　　ｉ　.l　　　l　 γ ⌒｀ヽ
:::::::l　　　l..∨ .l　　　　　　　　　　 |i　　　 l::::::::|.ｉ,! !,ｉ.ｌ.　　　 ,'',　l‐‐‐‐/ ｉｉ　l　　　　　.ｉ!　　ｉ-┼―-.l　 ,'　　　　ヽ
:::::::l　　　l..∧ .|｀',　　　ｉ!'= ,, 　　 |l　　　 l::::::::|　　　ｌ／^＼'　', l　ﾛ /!ｉ l ｉ__l　　　　　ｉ!　　ｉ　.l　　　l　,'　　　　　　',
:::::::l　　　＼_／::::::',　　ｉ!:::::::ｉ! .ｌ'= ,|i　r.i .r.i l::::::::| n n l. ﾛﾛﾛ＼',.l　　 !.ｉ l　　　/l',　　ｉ!　　ｉ　.l　　　l　|　　　　　　 |
:::::::l　　　　ｉ:::::::::::ll　　ｉ!:::::::ｉ!　l:::::l|i　l_l　l_l l::::::::| ｉ,!ｉ,! l　　　　／.'.l　ﾛ l.ｉ .l　　./ | .',　　ｉ!　　ｉ__.l______.l　|　　　　　　 |
:::::::l　　　　ｉ:::::::::::ll　　ｉ!:::::::ｉ!　ｉ:::::l|i　,'ﾞﾞ',　 .l:::::::|　　　l　ﾛ　 lﾞﾞl .├‐.┤゛l　　l　.| 　l　　ｉ!　　　　　　　｜　　　　　　|
:::::::l　　　　ｉ:::::::::::ll　　ｉ!:::::::ｉ!　'　 .|i　l　.l　 .l:::::::| _＿_.l　,.-.､ l　l　l: : : ｌ.ｉ.!l　　l　.| 　l　　ｉ!　　　　　　　　 | 　　　　　　|
:::::::l　　　　ｉ:::::::::::ll　　 ''''''^ﾞ　　　.|i　l　.l　 .l:::::::|　r「」l　l:::::l ,.l__l　l: : : l.ｉ.!l　　l　.| 　l　　ｉ!　　　　　　　　 | 　　　　　　|
:::::::l　　　　ｉ:::::::::::ll　　　　　　　　 |ｉ　!　!,,,,,.l____|　|,l,,,,l-‐''"゛　　　' iヽl.nｉ　　l　ｌ　l　　ｉ!　　　　　　　ｌ　　　┏!　|
:::::::l　　　　ｉ:::::::::::ll　　　　_,,.. -‐''"゛ﾞ゛゛゛゛゛ -‐''"゛　　　　　　　　　 i　　｀ヽ　l　 l　 l　　ｉ!　　　　　　　　 |　　　 ┃ 　|
:::::::l　　　　ｉ:::::::::::ll._　'''"゛　　　　　 -‐''"゛　　　　　　　　　　　　　　i　　　　｀ヽ .l　 l　　ｉ!　　　　　　　 |　　　 ┗!　|
:::::::l　　　　ｉ::::-"´　　　　　　-‐''"゛　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　　　　　　｀ヽl 　ｉ!　　　　　　　 | 　　　　 |
:::::::l._. .-'"´　　　　　_,,,ｰ'''"゛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　　　　　　　｀ '-、　　　　　　 | 　　　　 |
　　　　　　　　-‐''"゛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' ,　　　　　　　｀''-､,　　　｜　　　　　｜
　　　　, 　'''"゛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　｀''ｰ ..,, |　　　　 |
　ｰ'''"゛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,n＿　　　⊆⊇、　　＿＿　　＿＿　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└l ｎ |　　└‐┐ | 　└‐┐ | 　| 匚］ |｀''ｰ| .._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　U Ｕ　　　く／. 　┌‐┘ | 　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣

.

110 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:42:00 ID:8b4c77c4

　　　　_,n＿　　　⊆⊇、　　＿＿　　＿＿
　　　└l ｎ |　　└‐┐ | 　└‐┐ | 　| 匚］ |
　　　　 U Ｕ　　　く／. 　┌‐┘ | 　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣
　| ||￣￣￣´"　''　ー-　　__　｀`～､、＿　　　　　　　　　　　　　　　　／／／ .|　|:::::::::::::: |　 | 　 ||:::::::|　　　　|　 |
　| || ||￣￣￣￣￣｀`～､、 ´"''～､、 |　￣”¨７冖￢ｰ-　 __ 　　　／／／　　 |　|:::::::::::::: |　 | 　 ||:::::::|　　　　|　 |
｀ヽ: :｜　　　　　　　　　｀`～､、: : :||￣”¨“　└-　｡｡..,,＿ √¨了´／／　　　 |　|:::::::::::::: |　 | 　 ||:::::::|　　　　|　 |
`,　寸|　　　　　　　　　　　　　 |: : || | : |￣　　─-　　＿￣｀`''T´／　　　　イ :|:::::::::::::: |　 | 　 ||:::::::|　　　　|　 |
:∧　ﾔ　　　　　　　　　　　　　 |: : || | : |　　　　　　　　　￣｀'ｉ　| ||　　　　／, ﾞ|　|:::::::::::::: |　 | 　 ||:::::::|　　　　|　 |
,> l　:}|　　　　　　　　　　　　　 |: : || | : |　　　　　　　　　　　 |　| || 　　 / /　:|　|:::::::::::::: |　 | 　 ||:::::::|　　　　ﾘ　ﾘ
し'ﾞ　,ｉ|　　　　　　　　　　　　　 |: : || | : |　　　　　　　　　　　 |　| |l　　　/ /　 :|　|:::::::::::::: |　 | 　 ||:::::::|　　　　/　/
＿ノ |　　　　　　　　　　　　　 |: : ||^Ｙ |　　　　　　　　　　　 |　| |l　　 .{　{ 　 .|　|:::::::::::::: |　 | 　 ||:::::::|　　／_∠
|ﾍ`， |　　　　　　　　　　　　　 |: : / /:::|　　　　　　　　　　　 |　| ||___　｣　{=＝|　|:::::::::::::: |＿|＿」Lﾆ=-‐　￣
| |ヽヽ|　　　　　　　　　　　　　 l ノノ'| : |　　　　　　　　　　　/ /'''""´￣乂｀¨~|　|:::::::::::::: | |￣　　　　　＿＿,,,,.......
へ__,ﾉ! 　　　　　　　　　　　　　l { {i| | : |　　　　　　　　 ,／ /　　　　　　｀7´|　|:::::::::::::: | |¨¨¨¨|￣￣|　　　 |
乂_,ノ|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|_乂,,ノ〉|___＿＿＿＿__／　,/　　　　　　　′|　|:::::::::::::: | |　　 |　　 |　　　 |
| || |￣|￣|￣|￣|￣|￣|￣|￣|￣l￣i|| |￣|￣|￣|￣|　　　／/　　　　　　　　′｜ |:::::::::::::: | |　　 |＿＿|＿＿＿|＿
| || |￣|ﾔ￣￣￣￣￣￣￣￣￣|二i|| |二|二二二二二彡'/　　　　　　　　 ′　|　|:::::::::::::: | |￣￣|　＿＿＿＿＿
| || |￣| ||￣￣￣￣￣￣￣￣~~|二i|| |二| |⊥三三三三i :{　　　　　　　 {　　 |　|:::::::::::::: | |　　 |　|＼￣￣￣￣
| || |￣| ||　°　°　°　°　°ﾟ.|二i|| |三|_|⊥ -─……‐┴─-　　　＿　乂　｜ |:::::::::::::: | |￣¨¨|　|::｛￣√￣￣
| || |￣| ||　 ◯　◯ .◯ ◯　◯　|二i|| |‐:|￣⌒^''=-　_　_　-‐　　'' " ￣　￣⌒`|　||──-i| |　　 |　|:::｝　{
| || |￣| ||　　||　 ||　 ||　 ||　 ||　 |二i|| |‐:|,_　　　　　　丁 ''　‐-　＿　　　　　　｜ || |─ｎ|ｉ| |＿　 |　|::｛　0
| || |￣| ||　　||　 ||＿||＿||＿||＿|二i|| |‐:圦￣ ‐　,,　　|　　　　　　￣⌒＾^''=-:|　|ＬＬ_,,」」| |　￣|　|:::｝　{
| || |￣| ||　|￣￣￣　　　　　　 :|二i|| |-:|::||｀'i≧s｡￣└ﾆ _　　　　　　　　　 :|　|ニ二二| |　　 |　|::｛　 :.
| || |￣| ||　|　　　°　 °　°　 :|二i|| |　|::||　|////≧s｡　　⌒＾''=-　__　　　　 .|　|:::::::::::::: | |￣｀｀|　|:::｝　　:.
| || |二| ||　|　°　　°　°　° .|＿｣LＩ斗f七i|/////////≧s｡.,_　　　⌒＾''=-　|　| γ⌒Ⅵ.|　　 |　|::｛　　　｀ハ
| || |＿|_||_,,|　　　°　 °　°＿」-=ﾆ三三二弌/////////////うぅs｡.,,　　　　|　|:::{⌒Yﾞ | |｀丶 .|　|:::｝　　　　ゝ'
二二二三⊥-┬…=ﾆ三三-Ｌ|-‐　￣　　　　　　｀'＜＞─-ﾐ/////////≧s｡.,_|　|:圦⌒ヽ| |　　 |　|::｛　　　　.′
　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　|　　　／　　　＼ |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,n＿　　　⊆⊇、　　＿＿　　＿＿
　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└l ｎ |　　└‐┐ | 　└‐┐ | 　| 匚］ |
　　　　　　　　　　　　|　　　　／ヽ　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 U Ｕ　　　く／. 　┌‐┘ | 　￣￣
　　　　　　　　　　　　＼　　／￣ヽ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣
　　　　　　　 .__　_＿ ,.〈＼＼＞ニﾆｧ
　　　　　／: : ＜ : : : : : : ＼　／ﾞｉﾞｉ、
　　　　 , ' .: : : : : : : : : : :l: : : .∨',:::::ﾄ|ﾞｉ＼_
　　　　 .{ : : : : : : : :ﾞｉ : : :」 : : ::', Y´ﾞｉ. |: : : : .＼
　　　　 |: : : : : : : : :＼ : : :＼ : ',|::::::ｉ |: : : : ',: : ｀,
　　　　　', : : : : : : : : : | : : : : : : :.',:::::ﾞｉ|: : : : . ',: : }
　　　　 (,:／:／ニ｀ﾝ---r : : : : : ',::::| : : : : : ',: : ',
　　　　｀: ´ : : : :V　,r'二ヽ_: : : : :',:|: : : : : : ',_,rｰ'､
　　　　　　 {∨ : : :└」_,r' 二ヽ: : : : ',|.: ＞＜￣＼.: ＼
　　　　　　 {: ∨ : : : : :」.ゝ-''ﾞ~￣￣￣￣: : : : ﾞｉ　ム: : : ' ,
　　　　　 l: : ∨: : : .／: : : : : : : : : : : : : : : : ､／: : : : : : }
　　　　　　 }: : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／゛￣: : : : : : : :, '

.

111 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:42:16 ID:8b4c77c4

　　 _,n＿　　　⊆⊇、　　＿＿　　＿＿
　 └l ｎ |　　└‐┐ | 　└‐┐ | 　| 匚］ |
　　　U Ｕ　　　く／. 　┌‐┘ | 　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／／::::::::::::::::::＼＼
　　　＿＿＿＿＿＿＿／／::::::::::: | 藝 |::::::::::＼＼＿＿＿＿＿＿
　　　丶──────|ii|==================|ii|──────/
　　　　|.============|ii|　　　　　　　　　　　　　|ii|============|
　　　［二二二二二二［二二二二二二二二二二］二二二二二二］
　　　　|===～～～===.|===iIIIi===iIIIi===iIIIi.===|.===～～～====|
　　　　|===|　 || 　|===.|===|　|===|　|===|　|===|.===|　 || 　|====|
　　　　|===|　 || 　|===.|===|　|===|　|===|　|===|.===|　 || 　|====|
　　　　|---|￣||￣|---.|---|　|---|　|---|　|---|.---|￣||￣|----|
　　　　|===|　 ||　 |===.|===iIIIi===iIIIi===iIIIi.===|.===|　 || 　|====|
　　　［二二二二二二［二二二二二二二二二二］二二二二二二］
　　　　|====曰曰====.|====== ＿＿＿_ ===== | ===.＿＿=====|
　　　　|============.|======|　　||　　|======|===|　 || 　|====|
　　　　|￣￣￣￣￣￣.|======|.＿.||.＿.|======|===|　 || 　|====|
　　　　|　　　　　　　　　|======|　　||　　|======|===|￣||￣|====|
　　　　|　　　　　　　　　|======|　　||　　|======|===|　 || 　|====|
　　　　|　　　　　　　　［二二二二二二二二二二］二二二二二二］　　　　　_,n＿　　　⊆⊇、　　＿＿　　＿＿
　　　　|　　　　　　　　［二二二二二二二二二二］二二二二二二］　　　　└l ｎ |　　└‐┐ | 　└‐┐ | 　| 匚］ |
　　　　　 ;" ' ";" ' ";" ';" '" ' ";" ' ";" ;" ';" ' "; ' ";" ' ";" ' ";" ';" ' ";, ,　　　U Ｕ　　　く／. 　┌‐┘ | 　￣￣
　　　 ;" ' ";" ' ";" ';" ' ";;" ' ";" ' ";" ';" ' ";;" ' ";" ' ";" ';" ' ";;" ' ";"　　　　　　　　　　　　　　　￣￣

　　　　　　　　　　　　_　　　　　＿＿上ﾆニニニTR
　　　　　　　　 rﾆニニiｦニｺT彡t―.王ニニニニﾆ＝､=┬┬┬-D
　　　　　　　 ├──────''´￣￣￣￣￣||ﾐ:.:.: : ::┴┴┴ｦﾉ　　　　　　　　　　　 r─┐＿_◎ 　　_,ｎ＿　　　　
　　　　　　　 │: : : : : ┌──┐: : : :┌┐: : : :||il───┐li　/┬──┐　　　　　　｀ｱ ,勹 r┘　　　7/,ニ、　＿__　
　　　　　　　 │┌┐: │┌┐│: : : :││: : : :||: : : : : : ::│:::/:┬┬┬ヲ　　　　　　　　ゝ..ﾆン　　　　〈/r三ｭ　`つ_)
　　　　　　　　ﾌ::││: ││││: : : :││: : : :||:──┬─V:┌───､
　　　　　　 /:::││: ││││: : : :││□: :||:──┴ ‐/∧: : : : : : : ＼
　　　＿　 /:::::││: │└┘│: : : :││: : : :||: : : : : : : //: : ＼／￣￣￣￣￣/
　 , ' ´,-i i-｀'､:::::└┘: │　　 │: : : :└┘: : : :||: : : : : : //: : : : : ／´三三三／
../ ハV | | .//ヽ::::: : : : │　　 │: : : : : : : : : : :ﾉ: : ,､: : //: : : : : /三三三三 /　　　　　　ノ彡ミﾐヾ㌫rﾂ　ノ彡ミﾐヾ㌫rﾂ
｛ﾍ　V | |//　 >',::::::::: :│　　 │: : : : : : : : : //ノ/∧://＿＿／三三三三 /　　　　　　　彡´　 r　ﾑ　jl 　彡´　 r　ﾑ　jl
i.l 　＼V..|/ ／／廴､:: :│　　 │: : : : : : : ／／_ ././//＿_／´￣/￣ヽr――-､　　　彡　　入　ヶ {l7 彡　　　入　ヶ {l7
|.|---｛　ヾ／＿｛i|ﾐ: ｰ┴──┴──＜_／ , -''´ ￣｀' ､　　 /　 //,r ´ ￣＝ｰイ　　 //　ヽ _｣l 　　　 // 　ヽ _｣l
|.|_ - ''v/ソ､＿___|.|├─======-==-==-=／／ヽ　|　/ﾊ　'n二二二二二二二二二⊃ｌ　　 { ハ二㌧ﾘ| 　　　{ ハ　　㌧ﾘ
' ,　／/| i ＼￣ | |/i l┴──､､ﾌ ┬─/ /＼　 V //　>､ ',三三／/{　　ﾚ　　　　　　!　　　!l　} 　　　 !　　　!l　}
.V/　./ .| .i　　V//ｦ┘│　　　ヽ....　│　7 .ﾄ､＿＞-､／＿ゝ',三彡ノ　t 　ﾍ　　　　ｌ　　 j ｌ j 　　　ｌ　　　 j ｌ j
　V /. . |　i　　///.. .　└─　　　｀''---.┤ |＿__it j　｝ﾐ=､　|　iﾌ＝. ､ヽ>、　ゝ､、＿　 tヘ　/ ﾉﾊ＿　 tヘ　/ ﾉﾊ
　＼ﾐー　>／／　　　　　　　　　　　　　 { ﾊ　／/不/ヽ｀'-i　｝　　　.｀'{　k　〈　　　￣{　 V-＜.ハ　￣{　 V-＜.ハ
　　　｀ー―''´　　　　　　　　　　　　　　　ヽ V　./　|　ヽ　V ./ 　　　 .l　｢㌧こ、　　　y　}　　㌧ j 　　　y　}　　㌧ j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ソ-.上_＿ｿ／　　　　ﾉｰl　　＼ヽ　　　}　l　　　ヽ‘、　　}　l　　　ヽ‘、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''ー---'''´　　　　　 .ゝｰ'’　　　　ヽ＼　ﾉン　　　ｖ`、　ﾉン　　　ｖ`、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　辷イ／　　　　　　yﾍ、／　　　　　　yﾍ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　し'　　　　　　　　辷ｺ　　　　　　　辷ｺ

.

112 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:42:35 ID:8b4c77c4

|| 　 | 　　　　 |　　　|| ||[]|| || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || ||　　 |　　　　　 |　　||
|| 　 | 　　　　 |　　　|| ||[]|| || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || ||　　 |　　　　　 |　　||
|| 　 | 　　　　 |　　　|| ||[]||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_|| ||　　 |　　　　　 |　　||
|| 　 | 　　　　 |　　　|| |||二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二|| ||　　 |　　　　　 |　　||
|| 　 | ┌┬ ┐　|　　　|| |||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|| ||　　 |　┌ ┬┐ ｜　 ||
|| 　 |　|:.｜ .:|　｜　　 || |||丶＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|| || 　｜　|:. ｜.:|　｜　 ||
|| 　 |　|:.｜ .:|　｜　　 || |||　|__｀丶､＿＿_＿＿_＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿／|| || 　｜　|:. ｜.:|　｜　 ||
|| 　 |　|:　┐:|　｜　　 || |||　|　　　｜　　　[￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|　　　｜　|| || 　｜　|:　┐:|　｜　 ||
||　 г囗凵囗i┐　　 || |||　|　　　｜　　　|　　　　　　　　　　 ┌―――┐ 　　　 |　　　｜　|| |l 　 ┌i囗凵囗┐　　｜
|| 　 |]} ]} ]｝ {[ {[ 　　 || |||　|　　　｜　　　| □|￣￣|┌┐┌―┐ |　　　　｜￣￣|　｜　　｜　|| ||　　 |]} ]} ｛[ {[ {[｜　 ||
|| 　 |ｰ≧z≦r=┘　　 || |||　|　　　｜　　　| ┌|＿＿|└┘｜　｜ |　　　　｜＿＿|　｜　　｜　|| || 　 └=ｭ≧ｚ≦‐ |　　||
|| 　 | └┴ ┘　|　　　|| |||　|　　　｜　　　| └┘|￣￣|＿└―┘ |　　　　｜┌┐□ |　　　｜　|| || 　｜ └ ┴┘ ｜　 ||
|| 　 | 　　　　 |　　 .}}｣||　|　　　｜　　　| 　囗|＿＿|　 |┌┐　└―――┘└┘囗 |　　　｜　|l {{　　｜　　　　 |　　||
三Ⅳ三三‐三三Ⅵ三王‐|　|　　　｜　　　|　　　　　└―┘Ｌ.｣囗 □　　　　　 □┐　|　　　｜　|l王三Ⅳ三三‐三三Ⅵ三三
三 {三三三三三..} 三王‐|　|　　　｜　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘　|　　　｜　|l王三 {三三三三三 } 三三
―┴――――‐┴―┼‐| ｜　　φ＿＿｜　　　　　 φ＿＿　　　　　　　 φ＿_|_　　　｜　|l┼―┴――――‐┴――
　　　　　　　　　　　　 |干三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三}
　　　　　　　　　　　　 |┤□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □｜
　　　　　　　　　　　　 |┤□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □｜
　　　　　　　　　　　　 |┤□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □｜
.＿＿＿＿＿＿＿＿_├|三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.三三三三三三三三├｢￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣]三三三三三三三三三三
.三三　三三三三三三}⊥ﾆ=――――――――――――――――――――――――――‐=ﾆ{.三三三三三三三三三三

　　　　　./__r''.／:::/::::::::/::::::::::::::::::::ﾊ::ノヽ:::::::::｀ヾ　　　ﾉi!
　　　　　 /　/ /::::::/::::::::/:::;:::::::/:::::i::{｀゛ヾ}:::::::::::::i::::ヾir'///,!
　　　　 ./ヽ/,.:'::::::/::::::::;'::::/::::;ｲ::::::ﾊ::!　　 !::::::::::::|:::::::';:V///
　　　　/__./ i!::::::;':::::::::::|::/i/::{ヽ:::/　}!　　 ;::|::::::::::!::::::::', ｀ヾ
　　　 .ム/　i:::::::i:::::::::::::|ｒfミ、　!/　　　 _/::i:::::::::;':::::::::::i　　＼
　　　 /::::＼＞::!:::i::::|:::|ゞソﾞ　　　　　　/ｲ｀:::::/:::::::::i::::|　／
　　　 !::::::::::::乂::|::::!:::|:::|　　　　　　 r弍/:::::ｲ:::::::::::;:::::! ヾ
　　　 ';:::::::::::::::::|:::ﾊ- く　　　　 '　　ヾソイ:::::::::::::/::::::!　 !
　　　　ゞミ:::／::!人::::::::〉　　_ _　　　　　／:::::::::／::::/::| ン
　　　　　.／:::::／i::::|￣､　｀ ´　　　＜;;;;;;;;::イ/:::::/ ,ﾘ
　　　　／::::::／　 ;::::;　 }　ヽ. __　 ..　イ::::／:::::/:::::ノ /
　　／::::::／　　./::::ハ三ミ:.､ ,.i ､ｰ-､／:::::／::/´
　　 ::::::／　　　/::::/　 }ﾞヽ:::::::＼:::!!ヽ /イ::::',／￣ {　　　　　　　　　お帰りなさいませ坊っちゃん。
　　 :／　　／::／! ／　　ｰ-､:::/　! 　ヽ:::ヽ　／ヽ
　　　　　／::／ , i:',　　　　　＼. { ー '' ＼:::',　　　}　　　　　　　王宮での話し合いは如何でしたか？
　　　　,:::::::/　 / ,!::;　　　　　　　 ∨　　　　 ';:::!　=≦ｧ
　　　 ./::::::/　,ノ /::::}　　　　ー- .､　　　 ` ＜:!　　 {
　　　 ::::／／ィ::彡′　　　　　　＼　　　　　＼　ﾉ
　　　／/／´　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　 ∨!
　　　///{′　　　　　　　　　　　　　 ',　　　　　 ∨
　　　/,'{:::!　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　!
　　　'/,}::!　＿　　　　　 . : : : : : : . . ,: .　　　　　ﾊ:､
　　　/,'|::Ｋ　　｀ヽ　　　. : : : : : : : : : :/: : : . . . : : ｲ::Vﾊ
　　　./,'i::!∧__　　 ',　. : : : :,;.: : -=-≦､: :＿ : .:イﾊ::::::∨}
　　　//|::!/∧ `ー- }-==≦/三三{ ＿＿i ‘ｰ/,'//∧::::::ヽ
　　　'/ﾊ::V/∧ｰ-　'　　　　　 i　　　 i!　 !　 /,////,∧:､:::::＼
　　　//∧::ヽ/ヽ }　　　　　 l　　　.i!　 |__////////}:::ヽ::::::::＼

.

113 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:43:02 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　´ 　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 .′　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　／　　|
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　 |　　 !　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　予想通りの展開だった。
　　　　　　　　　 |　　 !ﾄ.　　　　　　　／|
　　　　　　　　　　　　　ｊ　　　　　　　　／￣|　　　　　　　　　　　鹿角、宝剣をあと４振り倉庫からだしておいてくれ。
　　　　　　　　　　　 ,:'｛＞ : .　　ﾟ。　　　　　/
　　　　　　　　　　 /.i:i:i:＼　＞!|　　＞― ´　　　　　　　　　　　　ギルガメッシュ様に大仕事をして貰うことになりそうだ。
　　　　　　　　　／.i:i:i:i:i:i:i ＼　　 `ｰ<　ハ!:i:i:i:i:i:ヽ
　　　　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.:＼　　　/¨У￣￣¨ヽ:i.､
　　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i .＼　fｰ┤ ｒ;ア ⌒ヽV.i:､
　　　　／.i.i.i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾄ!:i:i:i:i:∧j　 .V　／´　　＼
　　／.i.ij:j:j:j:j:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!:ﾄ;i:i:i:i:ハ　　ト｛　／　丶. ＼
　　γ´:i:i:i:i:i:i:i:i:.｀丶:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:∧　 `;. Y

　　　　　　　　　　　　　　　／ }　　　　 ,.r''´ フ
　　　　　　　　　　　　　 |　 {_ 　　／　フ
　　　　　　　　　　　　　　∧. | r''　　／／￣ィ
　　　　　　　　　　　　　　{,,,j-!ｨ≦三}　{__ノ´ /
　　　　　　　　　　　　　　}=--y'^'':.＜ミ､　　//¨｀ヽ
　　　　　　　　　　　　,.イ:.:.:.:':.:.:.:.:.:､:.:.:.ヽ!:､/:.廴/ / ヽ.
　　　　　　　　　　／.:/.:.:.:.:.i,;ヽ:.:.:.:.ヽ:.:.:.ヽ＼::::｀ヘ_ノ::i
　　　　　　　　　ｲ.:.:.:/.:.:.:.:.;.| 　＼:.:.:.:＼:.:.:',　＼:::::::::::/.:i
　　　　　　　　　　ヾi:.i:.:ﾊ:.ﾊ!　　_メ､:.:.ｲ:.:.:.:!　ﾊ!:.:｀¨´:/:!
　　　　　　　　　　　ゞ:.:ﾄ --､　'r弋ﾘ i:.|:.:.:.:|V:.:.:.､__:.ノ:.:.|
　　　　　　　　　　　　下', 弋!　　　　j/:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ
　　　　　　　　　　　　j:.:.ﾊ　j　　　　ヾ:.:ノ､:.:.:.:.:.:.:.,,.イ　　　　　　　　更に四振りもでございますか？
　　　　　　　　　　　　ﾑ!:.}:.:ゝ.　--　　..ｲ:.:.!_｀￣￣´／⌒ヽ
　　　　　　　　　　　｀￣ !＞- .イ　|:.:.|ノ７≦-､::､／{´　　　　　　既にクール家の家宝であるドウジギリを献上なさったばかりです
　　　　　　　　　　　　　／￣ /:.:.:!:/! j　.|:.:.|_ノｰ､__ﾉ:::::',　ゝ-､
　　　　　　　　　　乙―/:.:.:/::{ !_ノ ,:.:.:;:}　　{:::::::::::::', 　　 }　　　　これに加えて４振りとなりますと――――
　　　　　　　　　　　　厂￣/:.:../ヽ::ヾ:::/:.:./ﾘ　ヽ!::::::::::::::i ｰr-'
　　　　　　　　　　 {　　/:.:.:/　{≦彡:.:./　}､　　}:::::::::::::|　乂
　　　　　　　　　　　　）ﾆ/:.:./　ﾉ / /:.:/　　}　､{:::::::::::::::!　__ﾉ
　　　　　　　　　　　 {　/:.:.:/　〈　{ /:.:./　　人___ ｱ::::::::::::i {
　　　　　　　　ゝ/:.:./　　 }　/:.:./　//￣￣ヾ::::::::::::::',!
　　　　　　　　　　　 /:.:./ハ　　!/:.:./:.!//　r----}::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　 ,:.:.:/　ﾉ二У:./:.:.:! {￣　　　 |::::::::::::::::::〉

.

114 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:43:19 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 //　＼　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　 |　､　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　 | /-＼　　　/､
　　　　　　　　　　　＼__＿__ ィ/三≧‐
　　　　　　　　　　　　　　　／/ }---／=ｒ≦三三=７｀i
　　　　　　　　　　　　　ィ=/.//￣／==/三三三／三i
.　　　　　　　　　　ｒ≦==|.ｲ/ ／==／三三三ｲ三三{
　　　　　　　　　　 |====|::::／三三三三三ｆ三三三.|　　　　　　　　鹿角、忠言は有り難いがこればかりは譲れない。
　　　　　　　　　,ｨ.〉=三三三三三三三三.|三三三i
　　　　　　　　／三三三三三三三三＞/三三三|　　　　　　　　 …………やってくれ。
　　　　　　　／三三三三三三三＞´　　∨三三=|
　　　　　　／三三三三三三=.／　　　　　ｒ三三三|
　　　　／三三三三三三三={　　　　　　ﾉ三三三 i
　　　／三三三三三三三三=|　　　ｒ≦三三三＞'
　／三三三三三三三三三三i　　 ./三三三=／
イ三三三三三三三三三三三ヽ ,ｲ三三三／
三三三三三三三三三三三三ｆ'三三=＞´
三三三三三三三三三三三三三=＞´
三三三三三三三三三三三三=.i´

　　　　　　　ゞ圭ゝ､ﾆヽ　 /ニゝ圭ﾉ
　　　　　　　　 `ｰ圭:ニ!＿|二圭i´
　　　　　　!＾ﾆ=､_>圭ﾆト-ｲﾆ圭ﾉr=三ﾉ
　　　　　　 `ﾆ三彡＞＝､,.-..､ﾐ/三シ
　　　　　　 /<´"::::::::::::v::::::::＼ヽi
　　　　　　　//:::;:::::;::::::::i＾ﾍ:::ヽ::::ヽヽ
　　　　　 < i:::::l:::::|::::::::|　」:::::|::::::l　ヽ
　　　　　　　＼┤:::!三｀i! ､三,l::::::l!／
　　　　　　　　ヾ:::l;ゝ　 !　　〈::::::/
　　　　　 i⌒i＼_T个､ -　ｲＴＴ／⌒ヽ
　　　　 )（＿__ !::|: :|＼／:|: !::l￣　/ヽ7
　　　　　（ i:|　　//＼'／／;'ｰ|::|＝=ｭ:::l(
　　　　　 i|:>'´//,　＼／ノ. 　|::l　 (::::::!7
　　　　　〈l:＼//　　<／　　　ヾヽ´:::::|'　　　　　　　　　　 ……………御意。
　　　　ﾉ:::://　　 i　　　　　　 l:::|:::::::l
　　　　　　ヽ//ゝ、　!、　　　　 ,l::::|::::::|
　　　　　　/':/::::::ﾑニニ￣ニﾆ彡!:::|:::::|
　　　　 |::::l::::::::::ﾑ!ﾉ　 |　　| !/::|:::|::::ｲ
　　　　ｌ::::|::::::::::::ﾑ　　!　　 r::::|::::|:::i:|
　　　　　　ヾヽ::::::::::::ﾑ　 i　　/.:::/::/:::|::|
　　　　　／|＼＼:::::::::i　 |　/:::::/::/:::::::::|＼
　　　／　 |:::::::＾':::::::::_|　| /:::::::`'｀:::::::::::|　＼
　　／　　 !::::::::::::::／⌒Y⌒＼::::::::::::::::::|　　　＼
.／　　　 i'::::::::::::/　　,ｙ'　　　ヽ::::::::::::::|　　　　|
　　　　 |::::::::::::|　 ,ｲ〈⌒ヽ　　|:::::::::::::::|　　　 !

.

115 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:43:54 ID:8b4c77c4

　　　　´￣￣￣￣￣￣＼
　　　 /　　／　　　＼　　丶
　　 │　　　　／＼　　　　 .|
　　　|　　　／￣￣＼　　　 |　　　　　　　　 …………さて、【なのは】たちが戻ってくるまでに
　　　＼　　　　　　　　　／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ　　　　　　　　悪巧みを済ませておこう。
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　／　　　　　　＼
　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　丶　　　　　　　　　本当はあの場で許可を貰えれば一番良かったんだけど……。
　　　　　　 |　／　　　＼　　　　　　|
　　　　　　 |　　　／＼　　　　　　　 |　　　　　　　　　貰えないなら是非もないよネ
.　　　　　　　＼／￣￣＼.　　　　／
　　　　　　　　　／　　　　　　　＼　　　　　　　　　俺、何かやっちゃいますよ……
　　　　　　　　 |￣￣￣￣|　,--、　　.　Ｙ
　　　　　　　　　＼￣￣　　⊂　）＼|　 |
　　　　　　　　　（⊃､￣￣　　＼＼　 _ノ　ｶｻｶｻ…
　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣

.

116 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:44:19 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　 ……………タクトたち、どう思うかな　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　／　　　/　　／ ⌒ヽヽ　　　　　　丶、
_,. 　 ´　　 ,　/　／'ｰ-､　 //　　　　　　　丶
　　　、　　 |.:,' 〃　　　　ｰ'/　　/　　　　　　　　　＼
　　　ヽ　 l/ /　　　　　　/　／　　　　　　　　　丶
　　　　 | ノ／　　　　 /::／　　　　　　　　　　　　　　　丶、
　ｧー-=／　　　　　 /´　　　　　　　　　　_,,　 -‐　 "´　　丶、
´　／　　　　　　　〃　　　　　_,,.　-‐　　　　　　　　　　　　　　丶----―…=＝
　　　　　　　　／ _,,.　-‐　　__　　　＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／ ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　 l
　　　　　　　　ﾉ`ァｰ-　.._
　　　　　 / |/ ／｀ヽ.x＼¨￢ｧ　..,,_
　　　　　　 /　/ / 　／　|　￣　　　　　　‐-　 .._
　　　　　 /i／ゝ.{_,／　　/　　　　　　　　　　　　　　 ‐-　.._
　　　　／/　／｀!　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐-　.._
　　／　 { /　／￣´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐-　.._

.

117 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:44:38 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ :: │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

.

119 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:44:59 ID:8b4c77c4

　　　| |. 　 //. | |　　　　| |　　　　| |. //.　 | |　　　| | 　　 | |　　|| 　　|:::::|
＿＿| |　 //　 | |　　　　| |　　　　| |//　　 | |　　　| | 　　 | |　　|| 　　|:::::|
.:.:.:.:. | |. //. 　 | |　　　　| |　　　　| |/.　　 | |　　　| | 　　 | |　　|| 　　|:::::|
二二「|二二二二二二二二二二i「|二二二二二二二ニニニニニニ〕::: |
─‐┴┴‐──────── ┴┴───────────‐ ┘:::|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣〕ｈ､
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　〕ｈ､
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三〕ｈ､
-_-_-_-r|i:i:|_-_-_-_-_-_-_-_-_-_|i:i:l-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-|i:i:|-_-_-_‐＞''~
-_-_-_-r|i:i:|_-_-_-_-_-_-_-_-_-_|i:i:|-_-_-_-_ ＿＿＿＿＿＿ _-_-_-_-_-_|i:i:|二＞''~
二二二 |i:i:|ニニニニニニ二二|i:i:|二二坏＿＿＿＿＿＿＿〕-_-_-_-_-|i:i:|''~
￣￣￣ |i:i:| ￣￣￣￣￣￣￣ |i:i:|＾|￣|／i:i:i:ｉ||i:i:i:i|}|:i:i:ｉ:ｉ:| l|￣￣￣|￣||i:i:|
................ |i:i:|....................................... |i:i:|. |　 | |i:i|￣||￣ |}|￣|i:i| l|................|　 ||i:i:|
................ |i:i:|...........〔lＸl〕...................|i:i:|. |　 | |i:i|　 || 　 |}|　 |i:i| l|................|　 ||i:i:|
................ |i:i:|....................................... |i:i:|. |　 | |i:i| 　|| 　 |}| 　|i:i| l|................|　 ||i:i:|
................ |i:i:|....................................... |i:i:|. |　 | |i:i|　 || ∩|}|　 |i:i| l|................|　 ||i:i:|
──┐ |i:i:|...r──‐ ､........._...... |i:i:|. |　 | |i:i| 　|| j |:|}| 　|i:i| l|................|　 ||i:i:|
__「￣ ... |i:i:|.....〔￣￣￣」. 」|...... |i:i:|. |　 | |i:i|　 || ∪|}|　 |i:i| l|................|　 ||i:i:|
─── |i:i:| ─────── |i:i:|‐|　 | |i:i|＿||_＿|}|＿|i:i| l|................|　 ||i:i:|
＿＿＿ |i:i:| ＿＿＿＿＿＿＿ |i:i:|_,|＿| |i:iﾄ､i:||i:i:i:i|}|:ｉ:i:|i:i| l|................|＿||i:i:|
￣￣￣|i:i:| ￣￣￣￣￣￣￣ |i:i:| ￣￣〕ｈ､:〕￣￣￣￣j_〕￣￣￣￣ |i:i:|
.　　　　〔三〕　　　　　　　　　　〔三〕　　　　　　　　　　　　　　　　〔三〕

.

120 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:45:15 ID:8b4c77c4

　 |　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　⊂ﾆ⊃　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⊂ﾆ⊃　　　　　　／.:.:| |　　　　 |.:.:.:.:
　 |　　　　　　|￣|＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　|.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |＼　＼　　　　　　　　　　　　⊂⊃　　　　　　　　　　　　　⊂⊃　　　／　　／|.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:.
　 |　　／::＼.:|　 | : : ＼　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　／|　 |.:.:.:.:.| | ／＼　｜.:.:
　 |　　|￣|￣||　 |: : : : |　 |＼＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_／[￣￣l　 |　 |.:.:.:.:.| | |¨¨|¨l　:|.:.:.:
　 |　　|＿|＿||　 |: : : : |　 |: : | |　　　 |.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 l　　 |　 |　 |　 |　　　|_,､|==|.:.:.:.:.| | |＿|_,l　:|.:.:.:
　 |　　＼::／::|　 |: : : : |　 |: : | |　　　 |.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 l　　 |　 |　 |＿|=|'''"´|　|　 |.:.:.:.:.| | ＼／　｜.:.:
　 |　　　　　　|　 |: : : : |　 |: : | |　　　 |.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 l　　 |　 |　 |￣| :|　　:|_,,|　 |.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |: : : : |　 |: : | |　　　 |.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 l　　 |　 |　 |　 |=|iii从|¨:|　 |.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |─--|　 |: : | |　　　 |.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 l　　 |　 |　 |＿|_,|ﾟ;ﾟ;ﾟ;ﾟ|,_,|─|.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |─--|　 |二| |　　　 |.: :├ーー─┼┼┼──ｰ|　 l　　 |　 |　 |￣|‐|乂;;;|¨:|￣|.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |: : : : |　 |＿| |_＿＿_,,|.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 | ＿_|＿|＿|　 | :|　 | |　|　 |.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:.
　 |:　　　　 ||¨¨¨￣|ｉ |¨|￣ || | |.:.:.|＼ |＼,,|＿ -ー‐┴┴┴‐- ＿_|_,／|　／|.:. /|￣￣:|厂..厂¨¨¨ /l.: | |　　　　 |.:.:.:
　 |:　　　　　|| :|￣.:.:|| |. ＼ :|＼＼|.:.:.:＼_ ‐　　　　　　　　　　　　‐ ＿_／.:.:.:|／.:|.:.:.:／|　 /.:.:. ￣/｜.:| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　　 |V∨/.:.|:＼　＼　｀¨¨¨¨ ア　　　　　　　　　　　　　　＼¨¨¨¨´.:.:.:.|／　 l／ | .:.:.:. /　| :.:| |　　　　 |.:.:.:
　 |:　　　　 | V∨/:|.:.:.:＼　　｀¨¨¨¨ア　　　　　　　　　　　　　　　　　＼¨¨¨¨¨´　／.:.:.: |.:.: ／　 |.:..:| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　 |: ＼＼|.:.:.:.:.:.｀¨¨¨¨¨ア　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼¨¨¨¨¨´.:.:.:.:.: |／　　 |.:.: | |　　　　 |.:.:.:
　 |:　　　　 |　　＼｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨{￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´}¨¨¨¨¨¨¨¨¨´　　　 :| .:. | |　　　　 |.:.:.:
　 | 　　　　 |　　　￣￣｀7 /￣~|＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|￣＼＼￣￣￣￣~|.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:
　 | 　　　　 |　　　　　　/ /.:.:.:.:.:| :|:＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:| :| .:.:.:.:. | :|　　　　　　 |.:.:.:.|_|　　　　 |.:.:.:
　 |　　　_､- ¨:|　　　　 | :| .:.:.:.:. | :|.::.:.:＼　　　　　　　　　　　　　／ .:.:.:| :| .:.:.:.:. | :|　　　　　　 |｀丶､`丶､　　 |.:.:.:
＿|_､- ¨.:.:.:.:.: 乂＿＿＿_|_:|＿＿_| :|／| | :＼　　　　　　　　　　／: | |＼:| :|＿＿_| :|＿＿＿＿ノ　　　｀丶､｀丶|.:.:.:
'´　:.:.:.:.:.:.: : : : : |　|￣ | |￣￣￣　| :|　 | | : : :＼　　　　　　　／: : :.:| |: : :| :|￣￣￣￣| |￣￣| :|　　　　　　｀丶､.:.:
　　.:.:.:.:.: : : :　　|　| 　 | |　　　　| :|　 | | : : : : :＼　　　　　　／: : : : : | |: : :| :|: : : : 　　 | |　　 | :|

　　　　　　　　/: : :_l: : : : : : :＼: : : : : : : : : : : :＼: : : : : : : : :乙
　　　　　 /: /´: |: : : : : : : : :ヽ: : ､: : : : : : : : : ヽ: : : : : : ;　'´
　　　　　　 /:l: :| : : : ヽ: : : : : : : :ヽ_: : ＼: : : : : : : :∨: : ｀ヽ､
　　　　　ノ: ィ: :| : : : : :＼: : : : : i: : :!¨ ｧ＜:､: : : : ﾄ: :V: : : : :＞
　　　￣　 |: :| : : : : : : i入: : : :|: : :|/rf示}ﾞY : : |:＼Ⅵ¨´
　　　　　 |: :/⌒､: : : !/‐-＼: |＼:| ﾊﾋ以"ヽ: : :|: : N:＼
　　　　　 /: :|　　 } : : |z=＝ミv､　ヽ　¨　　 ∧|: :Ν´￣｀
　　　　　ノ ´| |　　 !: :∧　　　　 i 　　　　/: ﾘ＼|
　　　　　　　 И　　　!:ヽ: :ヽ. 　＿_｀_ ..　ｧ　ｲ : r､: :|ヽ
　　　　　　　　　',　　 | :|: i:ﾞｰゝ｀ー-‐´ , ' i : : |　ヽ!　　　　　　　皆ッ！　ドクオから手紙が来たんだって！？
　　　　　　　　　〉　　ヽΜ: /|｀'　 ,｀¨ ／　ﾊ|＼|
　　　　　　　＿/ l､　　　',.ﾚ　 !　　｀´　　 !
　　　　　／:::／‐-ヽ_　　 |-‐¨|　　　　　　|､
　　　／:::／　　　　｀＜￣ヽ」　　　　　 |　＼
　　 /::::::::|　＿　　　　　ヽ　j:＼　　　　　|　　＼
　　/::::::::/　　　｀ ‐-　_　　 /}::::::::＼　　　　　　　＼､＿
　 /::::::::ゝ　　　　　　　 ¨ ｰ　!:::::::::::::::ヽ　ヽ'￣￣／:::::::｀

.

121 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:45:54 ID:8b4c77c4

　　　　　　　.':.:.:.:.:.:.|:　.:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ヽ:.:.:.:.:.
　　　　　　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　　　　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',
　　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l　　　　　　　　　あぁ、ドクオから手紙がこの店宛に届いた……。
　　　　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',
　　　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',　　　　　　　　　　　　　　　　そうコマツ氏から連絡を受けた。
　　　　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ　　　　　　　　　　　　　　　だから皆も集まったのだろう？
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉_＿＿
　　　　　　　　/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿／《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　　|＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : |　|: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :

　　　　　　　　　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ｲ
　　　　　　　　　　ヽ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ /
　　　　　　　　　　　 ∨ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　./
　　　　　　　　　　　　∨　＼　　　　 i､　　　　　　　　／　　/
　　　　　　　　　　　　 .∨.　＼　　　{::ヽ　　　　　　　　　／　　 /
　　　　　　　　　　　　　 ∨　　＼　.∨::ﾍ　　　　/|　,　　　／./
　　　　　　　　　　 ∨　　＿ヽ_‐∨:::ﾊ｀ ´ /:::!/ 　 .／　/
　　　　　　　　　　　　　　 , ィ::::::::::::::::::｀ヽ::::::}, イ:::ノ_　 ./　 ,　　　　　　　　　最重要かつ機密性が求められる案件……―――。
　　　　　　　　　　　 ´￣￣, イ::::／:::::::,ｲ:::ﾊ:::::::::::∧__, イ
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/::::::::::/::::::::::|::::::::::::∧￣〉　　　　　　　　　遊び半分で考えておいた、連絡手段であったが
　　　　　　　　　　　　　　,.::::::＞ ´::::::::::/::i:::::::::|:::ヽ:::::::∧r'ﾊ
　　　　　　　　　　　 /: イ/::::|::::::::::/:::∧::::: !::::::∨:::::∧,ﾉ　　　　　　　　　まさか、一番使わぬと思っていた男から
　　　　　　　　　 {´　 |::::/!:::::::/::::::::∧::::|:::::::∧:::::::ﾊ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 .|:/. |:::::::|´￣｀ヽ.:::{´ ￣｀∨:::::|　 }　　　　　　　　その連絡を受けるとはのう……。
　　　　　　　　　　　　　 i'　 ∨:::| ､＿,　lヾ､＿_,　∨:::!
　　　　　　　　　　　　　　 ∨|､　￣　{l 　￣　.ﾊ}::ﾉ
　　　　　　　　　　＿＿＿＿　　　 }'j, ヽ　　__　　.／_. i'　　　　　＿＿ _
　　　　　　,　＜: : : : : : : : : : : ＞, イ〈: : lヽ　__ , イ: : 〉:.}｀ヽ,　＜: : : : : : : : : ＞　､
　　　, ＜: : : : : : : : : : : : : : : : ::/　 .!: ＞､　＿ ,　＜: : | 　ﾍ: : : : : : : : : : : : : : : : :＞　､
　／: : : : : : : :: : : : : : : : :: : : /　　 |: : : : : : : : : : : : : : :|　　.ﾊ: : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : ＼
　ヽ: : : : : : :: : : : : : : : : : : : : :|　　 |｀＜: : : : : : :＞ ´..|　　　|: : : : : : : : : : : :: : : : : : : :: : : :〉
　　＼: : : : : : : : : : : : : : : : :: !　　 !　　｀＝ ´ 　　 .|　　 /: : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : ／
　　　　＼: : : : : : : : : : : : : : ::_ヽ　　|ゝ＿＿＿＿＿ ,ィ| 　./.: : : : : : : : : : : : : : : : : : , イ
　　　　　＼ : : : : : : : : : : : 〈　 {ヽ .|　　　　　　　　　 / ,イ､ヽ: : : : : : : : : : : : : :: r ´
　　　　　　〈: : : : : : : : : : : : ヽ二ノ〃￣￣}{￣￣｀ヽゝ-' ﾉ: : : : : : : : : : : : : ,ｲ
　　　　　　　∨: : : : : : .:.: : : : : : : :.:l　　r ― '｀ー‐ ､　∧ー ': : : : : : : : : : : : :: :.|
　　　　　　　 }ー―――― -, ≦ﾆ.| 　 {　ノ　l　ヽ }　　|二ヽ: : : : :,　- ―――|
　　　　　　　ゝ _ ＿＿＿／／￣ﾉ　.´￣￣}{￣￣｀　!￣｀ヽ￣　　　　._＿＿|
　　　　　　　　　 |: : : : : : :|　|　　　　　´￣￣ }{￣￣｀　,　　　 lヽー― ´: : :|
　　　　　　　　　 |: :.. ::ー-|　|　　　{　　´￣￣}{￣￣｀ / 　　 .|　}―- ､: : : !
　　　　　　　　　 |: : : : : : :|　|　　　ゝ　r― 、´ゝ _　 ,ｲ　　　 |　|.: : : : : : : |

.

123 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:46:34 ID:8b4c77c4

　　　　　／.:.:.:.::::::::::::::::::::::::.:::.:.:.＼
　　　　　／,.:::::.:.:::∧::ﾄ:::::::::::::::::::::.:.ヽ
　　　　´ /.:..:;ｲ::/:　ｌ::!ﾊ:∧:::::::::::::::::|
　　　　 /::ｲく`く　 ,斗匕xヘ:::::::::::::|
. 　　　 ´/|==`eｉｉ!===e==:::|:rx::::::|
.　　　　　　 |`ｰｧ'::::　`ー '　u:|:|n|:::::l　　　　　　　　　　　これで『黒き夜の同盟クラブ』の会員が
　　　　　　！/.::::__,　u 　 .:::::|:|り::::::l
　　　　　　　└'に二..つ .::::,.:ｲ: :::::::::::l　　　　　　　　　　全員揃ったわけだ。
　　　　　　　 ', 　━　 .:::／.:/::::::::::::::::l
.　　　　　　　 ∧　　.:::／　.:/:::::::::/＼:::l
.　　　　　 /.:.::ヽ.:ィﾞ_,, ィ/:::::::／／　>l
.　　　　　　イ.:.::::ｘｆ='´　 /::::／／　／::｀
　　　　　　/.:::／/|　_,.=7:／／　／::::::::

　　　ﾄ､　　八＼　　　　　　　∠彡'　　　/:／
　　　　＼≧=- ＼::::::::　　　　　　　　 _,. =彡'
　　　､　　＼　　　　　八＼:::..
　　　＼ー-≧=-　　...::l/:;:＞-　_::::.....､　 :. :　　 :　　　　 .:ｲ
　　　　　_＼＿__::::::::::::::::／:〃::::::!:::::::::::::Ⅵ::,:::.　 ::.　　...::::::/ｨ
　　　　　ー----;::::::::::::{　|:从:::: Ⅳ::::::::::､ﾄ､::::::::::..:::::::::::::::::::/,イ
　　　　　　　_,.. ィ::/:i::{ヾﾑ ::!　＼{ ト､:{＼:ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　￣　/:/{∧::::ｆ込 V､zz=ﾆﾆ≦￣寸:::::;::ﾆヽ::::::::::::＞
　　　　　　 |/　` 　 ′/　-::::ｰゞ炒　　　 }:::/i::. ｝}::::::::::＼__,.
　　　　　　　　　　 l, '　　　　::::::　　　　　　　ﾉ: //::::::::::::::く⌒
　　 ,.　ﾆﾆト._　　　　　ﾄ､::::::　　　　　　　　　、_,.:ｲ::::::::::::::::: ﾊ
　イ::__　ゝ _く__７Y　　 !::....._　　　　　　　　 /:::::::　!二ﾆﾐﾒ､/
　: : : ' ＼⌒ー一／`Yl、ー-　_,,.　　　　 /　　　｝_￣丶､　　　　　　　　さぁ、ドクオから俺ら宛に送ってきたっていう
　-:...._　 /ヽ,__,／　　/ {⌒::::7　　　　 _,.. ｲ　　　　 /　-
　｀` ‐- =- ':i {:::....., '　　>､＿__,..　＜　　　　　　／ヽ　/::｀丶　　　　　　　　手紙を見せちゃあくれないか、コマツさん。
　､　｛__ﾌ:::::::､ヽイ　　/ ７:::::}ヾ::::::; '　　　　／＼　,:〈:::: 　 /
　 -､::::::::::／　/　　 /' 〈:::::::j:{　, '　　　 ;.　／ヽ　　}:::::∧:::::/;
　　　ﾞ ;::::　　 ′　　{ ／ _　-{_｛　　　_,.. イﾊ　　i 　 V::: ∧//
　　　　　　ｨ〔_　　　ﾊ　　／　７二{￣ l　　 i/}: :|: : 　V::: //
　　　　　／{　} 　 /　　/　　　{　　 ! 　 l. . : :i: : :.l: : : . V//
　　　／　/:::′　{ 　 /＼=-､ }　　‘, . ::i : : :.l : : l: :　／,:'
　　　　　　 /　　.:::＼,　　 V　j＼　　i 　 l : : ﾊ: : :}／／
　.　　　　 /:!　,:::::::::: ム　/　 {　:::〕　 l 　 l　　 j／__二ﾆ=　_

.

124 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:47:30 ID:8b4c77c4

　 |　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　⊂ﾆ⊃　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⊂ﾆ⊃　　　　　　／.:.:| |　　　　 |.:.:.:.:
　 |　　　　　　|￣|＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　|.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |＼　＼　　　　　　　　　　　　⊂⊃　　　　　　　　　　　　　⊂⊃　　　／　　／|.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:.
　 |　　／::＼.:|　 | : : ＼　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　／|　 |.:.:.:.:.| | ／＼　｜.:.:
　 |　　|￣|￣||　 |: : : : |　 |＼＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_／[￣￣l　 |　 |.:.:.:.:.| | |¨¨|¨l　:|.:.:.:
　 |　　|＿|＿||　 |: : : : |　 |: : | |　　　 |.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 l　　 |　 |　 |　 |　　　|_,､|==|.:.:.:.:.| | |＿|_,l　:|.:.:.:
　 |　　＼::／::|　 |: : : : |　 |: : | |　　　 |.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 l　　 |　 |　 |＿|=|'''"´|　|　 |.:.:.:.:.| | ＼／　｜.:.:
　 |　　　　　　|　 |: : : : |　 |: : | |　　　 |.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 l　　 |　 |　 |￣| :|　　:|_,,|　 |.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |: : : : |　 |: : | |　　　 |.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 l　　 |　 |　 |　 |=|iii从|¨:|　 |.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |─--|　 |: : | |　　　 |.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 l　　 |　 |　 |＿|_,|ﾟ;ﾟ;ﾟ;ﾟ|,_,|─|.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |─--|　 |二| |　　　 |.: :├ーー─┼┼┼──ｰ|　 l　　 |　 |　 |￣|‐|乂;;;|¨:|￣|.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　　　|　 |: : : : |　 |＿| |_＿＿_,,|.: :.:|: : : : : :.::｜｜｜:.: : : :.::|　 | ＿_|＿|＿|　 | :|　 | |　|　 |.:.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:.
　 |:　　　　 ||¨¨¨￣|ｉ |¨|￣ || | |.:.:.|＼ |＼,,|＿ -ー‐┴┴┴‐- ＿_|_,／|　／|.:. /|￣￣:|厂..厂¨¨¨ /l.: | |　　　　 |.:.:.:
　 |:　　　　　|| :|￣.:.:|| |. ＼ :|＼＼|.:.:.:＼_ ‐　　　　　　　　　　　　‐ ＿_／.:.:.:|／.:|.:.:.:／|　 /.:.:. ￣/｜.:| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　　 |V∨/.:.|:＼　＼　｀¨¨¨¨ ア　　　　　　　　　　　　　　＼¨¨¨¨´.:.:.:.|／　 l／ | .:.:.:. /　| :.:| |　　　　 |.:.:.:
　 |:　　　　 | V∨/:|.:.:.:＼　　｀¨¨¨¨ア　　　　　　　　　　　　　　　　　＼¨¨¨¨¨´　／.:.:.: |.:.: ／　 |.:..:| |　　　　 |.:.:.:
　 |　　　　 |: ＼＼|.:.:.:.:.:.｀¨¨¨¨¨ア　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼¨¨¨¨¨´.:.:.:.:.: |／　　 |.:.: | |　　　　 |.:.:.:
　 |:　　　　 |　　＼｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨{￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´}¨¨¨¨¨¨¨¨¨´　　　 :| .:. | |　　　　 |.:.:.:
　 | 　　　　 |　　　￣￣｀7 /￣~|＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|￣＼＼￣￣￣￣~|.:.:.:.| |　　　　 |.:.:.:
　 | 　　　　 |　　　　　　/ /.:.:.:.:.:| :|:＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:| :| .:.:.:.:. | :|　　　　　　 |.:.:.:.|_|　　　　 |.:.:.:
　 |　　　_､- ¨:|　　　　 | :| .:.:.:.:. | :|.::.:.:＼　　　　　　　　　　　　　／ .:.:.:| :| .:.:.:.:. | :|　　　　　　 |｀丶､`丶､　　 |.:.:.:
＿|_､- ¨.:.:.:.:.: 乂＿＿＿_|_:|＿＿_| :|／| | :＼　　　　　　　　　　／: | |＼:| :|＿＿_| :|＿＿＿＿ノ　　　｀丶､｀丶|.:.:.:
'´　:.:.:.:.:.:.: : : : : |　|￣ | |￣￣￣　| :|　 | | : : :＼　　　　　　　／: : :.:| |: : :| :|￣￣￣￣| |￣￣| :|　　　　　　｀丶､.:.:
　　.:.:.:.:.: : : :　　|　| 　 | |　　　　| :|　 | | : : : : :＼　　　　　　／: : : : : | |: : :| :|: : : : 　　 | |　　 | :|

　　　l―　　-　　　　　　　　　　　　　　　‐l
　　　 l＿　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　ｲ:::::::::::::::,'　――　　――　 ―　―l､
　　 /::::::::::::::::／／三ミ　　　　 "二ヾ. l:::ﾄ
　　 /::/‐､ヽ/　 /´　ｨ､ヽ　　　　/,ｧ; ヽ .l:,'
　　 ''i:l　ゝ　　 l　　ﾞｰ'　　　　　ｰ'　 i l i
　　　l:､ヽ　　　　ー‐　　　　　､　‐‐　 l/
　　 " l ､｀ヽ　　　　　 /　　　　ヽ　　 l　　　　　　　　　　わかりました。
　　　　lｲ:::::::ﾄ　　　　　ﾞ　｀　　.´'　　　/
　　　　ﾞヽ::::l ､　　　　―――‐　　 /　　　　　　　　　　　これが、ドクオ様よりお預かりした手紙になります。
　　　　　　　ﾞi　＼　　　　￣　　／
　　　　　　　l ｰ　＿｀　､　　　イ
　　　　　,　‐､　（）　　｀　´（）-､
＿―￣　　　＼‐-　＿　＿＿ /　　｀　‐　_
　　　　　　　　　＿―

.

125 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:47:55 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　｜　　　…………――――――。　　 |
　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　＿＿＿,,＿,_,,._...、　､､､､､､　 --- ―――┐
　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　:.　::.
　　　　　　.|　　＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　::.
　　　　:: 　|　　　　　　　　　　　　＿＿,,＿,_,,._..､､､､　　 |　　　:.
　　　　: 　:. |　　'''' ""ﾞ ´´￣￣　　　　　　　　　　　　 |　　　　　::.::.
　　　 ::　: : |　　　　　　　　　　＿＿,,＿,_,,._..、､､　 |　:.::.
　　　　.::.: |　　 '''' ""ﾞ ´´￣￣　　　　　　　　　　　　 .|´｀""''' ―- ､
　　　　 :. ::..|　　　　　　　　　　　　　　　＿,,＿,_,, _、､､　|　　　　 _,. -''´ヽ
　　　　　 .: : |　　 '''''_""ﾞ_´´ ＿￣_ ＿,.＿,.,, 、,､､ -z- =-'、,. -''´:::::::::::::::::::＼
　　　:　　　　ﾞ、"`｀""´´￣￣　　￣＿＿,,＿,_,,._..､､､､　　ﾞ、:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　:: 　　　　ﾞ、　　'''' ""ﾞ ´´￣￣　　　　　　　　　　　　　ﾞ、::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
　　　:: 　　　　　ﾞ、　　　＿＿,,_,, _、､､､　----- ――― 　　ﾞ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　::.. 　　.　　　ﾞ、　　　　　　　　　　　　＿＿,,＿,_,、､､､　　ﾞ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　ﾞ、　　　'''' ""ﾞ´´￣￣　　　　　　　　　　　ﾞ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　:: 　　　　　　　ﾞ、　　　　＿＿,,_,, _、､､､　---- ――― .　　ﾞ、:::::::::::::::::::::::::::::::_,. -
　　　　　:: 　　 .　　　ﾞ、　　　　　　　　　＿,,._,,.　、､､､､､　--――''`::::::::::::::::::_,. -''´
　　　　　　　:::: 　 `''''　""､´´::￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,. -''´

.

126 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:48:11 ID:8b4c77c4

.　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'.
　　　　　　　　　 ,'.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:!..:.:.:.:.:l
　　　　　　　　　} .:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:. :.／／.:.／.:.:.:.:./i :.:.:. |:.:.:.:.l:.:.:.l:.|.|
　　　　　　　　 .':.l.:.:.:.| :.:.l:.:.:.:./:. :. :./:./:.:／ : :.: .:./.:.|:. .:. .|:.:.:.:.l:.:.:|:.l.:!
.　　　　　　　 /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.:　.:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
　　　　　　　/:./　l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.:　.:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
　　　　　　　}/　　l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./　|:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
　　　　　　 /　　　|ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{　ヽ
　　　　　　　　　　l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l　ヽ　　　　　　　こいつは……。
　　　　　　　　　　| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´',　　彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,'
　　　　　　　　　　|/　ヽ:.＼ヽ､　　　　 } 　　　　　　　/:.:./_/ |/　　　　　　　　　　あいつめ……とんでもない事を企てたな。
　　　　　　　　　ﾉ´　　ヽ:.:.ヽ￣　　　i}　　　　U　 /:.ノ:.:.l　/
　　　　　　　　　　　　　　l:.|:.:. ヽ､　　-‐- -､..　　,イ､/.:./ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ!|.:.（（｀丶　｀｀＿＿イ_／厶.:{
　　　　　　　　　　　　__　-‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼
　　　　_　-　‐‐‐＝´ : : : : : : : l艸 | F￣￣￣｀l | 圸巛: : : ｀丶＿＿＿＿＿
,── : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 卅 | | : : : : : : : | |: :丱: : : : : : : : : : : : : : : : : : ￣￣｀ヽ
|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : : : | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,'
.ヽ: : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
　} : : : : : ',: : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : :/
　ヽ: : : : : ヽ: : : ,＿＿＿＿＿＿__,l |: : : : : : : : :| !＿＿＿＿＿＿＿: : : : : : /: : : :./
　　|: : : : : : ',: : |　r────── ´: : : : : : : : :｀──────‐､ l : : : : /: : : :./

　　　　　　　　　　　　　 _,
　　　　　　　　　　　 '´,ィ´￣￣ト､　　、
　　　　　　　 ,. -､_ｒ─-<,ﾉ　　　 |　＼ {
　　　　　　　　（ ○ﾉ｣__,..-─＝---'､.＿_/ ノ
　　　　　　　　　￣ ,ｆ´::::〈/ﾊ::::;.､::::彡ﾉl:::三ノ
　　　　　　　　　 __ﾉ::::::__ﾊノＶ　ﾐヽ'_ ﾉ:::ﾊ=-‐'
　　　　 ._；´ （ <＼:/ 　〈　U　　　i ｊ;ﾉ　｀　　　　　　　　　　ダチの為とはいえ……。
　　　　,. '＾＿／ヽ＼＼　ﾊ　ｒ_､ﾃ'；　Ｕ　ｒ.､ｆ＾!
　　　　__/　　￣　＼＼:＼　ヽ.__ﾉ´’　ｒ‐ｒ‐} }ｊ-l　　　　　　　これは震えが止まんねぇぜ。
　　　 |三二ﾆ三、丶ヽ　＼::｀ー}　　　.ｒ‐‐|、|/_./
　　　/'´￣　　　＼　 |　　｀ト-ﾊ.　　｀¨/　.l　 |
　　 /　　　　　　　　V ヽ／　＼|　＼.　　| ＿　/
　　〉　　　　　　　　 |　＼　　ヽ　|ヽ /-─､ヽ

.

127 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:48:56 ID:8b4c77c4

　　　――//:::::::::::イ:::::::::::::::::::::::::::::::::.ハ | 　|::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　／/:::::::／ /:::::::::::::::::::::::::::.ノ＼//　　|::|ヽ::::::::::::::::::ﾍ:::::::::::::::ヽ
　　　　 /::::／　/:::::::::::::::::::::::::／　 //＼　 |:| .|::::::::::::::::::| |::::::::::::::::|
　　　　　-― ヽ/:::::::::::::::::::::::／　　 //　　＼ﾘ　|::::::::::::::::::| |　ﾍ:::::::.|
　　／/／　　 /::::::::::::::::::::／　　￣/｀　ヽ、ヽヽ　|::::::::::::::::/ | |　ヽ::::|
￣￣|　ヽ　 /::::::::::::::::::::.|　　　＼　　　| ヽ　ﾊ:::::::::::/　 |.|　　ヽ.|
　　 |　ヽ⌒ |::::::::::::::::.ﾍ |　　　　　　ヽー-　　　| |:::::::/　　ﾘ
　　　＼｀ヽ |:::::::::.／　ﾘ　　　 | 　　　　　人|:::::/
　　　＼　/::::／　　　　　 |　　　/　　　　　/:::/ー―イ　　　　　　　大凡の下準備を終えておる所も
　　／＼　/／　|　　　　　∪ 　|　　 /　　　　　/／　　／
　　　　|＼　＼!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　恐ろしいところだが、儂らに計画の一歩を託すとは
　　　　 |　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 _／
　　　　|　　　＼　　＼　　　　　　　　　　　　, イ　　　　　　　　　　　　　　かなりのプレッシャーだの。
　　　　＼　　　＼　　＼　　　　　　　　　／
　　　　　　＼　　　＼　　＞　　　　　　　 /
　　　　　　　|　　　　　＼　　　　＞　　　ノ
　　　　　　　|　　　　　＼／　　　￣
　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ
　　　　　　　　　　　　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ : : : : : : : : : : : : : : : : :-'"--. ._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ: : :.／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀: : ー―---―‐ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, .-‐': : : ! : : : : : : :―-: : : : : :￣:ヽ:｀: : ､: : : : : : : : : :.:／
　　　　　　　　　　　　　　　　, ＜: : : : : : : : : : : : ｀ヽ: : : : : : :.＞:､ : : : : : : : : ､: : : :＞'"
　　　　　　　　　　　　　　　 ∠:.:／: : ; : : : :.／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼: : : : : <
　　　　　　　　　　　　　　　／: :／: : : ／: : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : ヽ: : : :ヾ`
　　　　　　　　　　　　　 -=ﾆ: : :,.': : : :／: : : : : : : : : : : : : : :' : : : : : : : : '; : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　＿　　 .／ : : : /: : :.:l : : : : : : : : /: : :.:ｌ: : : : : : : : :.:l : : : : : : :.ヽ: :.',
　　　　　　　　　　　　　＼. ｀＜: : : : : /: :／;l:.: : : : : : : :/:.／´.! : : : : : : : : :l : : : : : : : : :ヽ:.}
　　　　　　　　　　　　　　＼　｀＜:/: : ﾊヽ!:.: : : : : : :／￣ヽ.|: : : : : : : : : l: : : : : : : : : i　ｿ
　　　　　　　　　　 , -, . _ 　ヽ　　　＼: : ゝl: : !: : : : /ヾナゝ､l: : :./ : : :i : :l: : : :!: : : : : :l　　　　　後戻りできない一歩になるから
　　　　　　　　／/////＼; ､ﾊ　　　　＼:.!: : !: ｌ: :./　　`　　.!: :/: : : : ',: : : /: ﾊ: : : : : :!
.　　　　　 , '/////////,'ヽ/∧　　　　　 l: :ハ:.ｌ: :|　　　　　 !:/l : /l:./.l: : /: :!.　＼: : ､ゝ、　　　皆に判断を任せたい……ね。
　　　　　 /'////////////ﾞ,/∧　＿-―ｊ:./'"ｌ.ﾘヽ{　　　　　j/ .l:./ｿ/:.:l: /: : l 　　｀ヽ
　　　　　 ///////////////,l'//77,l ＼ /:'　　､　　　　　　　　　ﾘl　l: : j∧: :.!
.　　　　 /'///////////////,!'////,! ヽ＼　　ヽ　　｀　-,.ィ.￣: :!./／　　ソ　　　　　　　　　　いっそのこと、頼むとかお願いされたほうが
　　　　//////////////////l/////l/,丶＼　 !'｀　ィ´ 　 l:/V /.'"
　　　///////////////////!'////,l///i｀ヽ＼ｌ＿_, ‐;く｀ 'ﾞ‐-V_ 　＼　　　　　　　　　　　　　　良かったよコレは……。
　　　///////////////////,ヽ////!///.l.　 {´―- ヽ//＞､. 　｀ｰ＼
　　 l'////////////////////,!///ｊ////ｌ　 l:::::::::::::!//∧//,＞､.　　｀ヽ
　　 |//////／/////////////〉/,ｲ////,l. 　 l:::::::::::!V//∧/////!
　　　ｌ'///／/////////////,／/〈//////,|.　　!::::::::ｌ .V//∧////,l

.

128 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:49:25 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,..‐―､,.-＝,,..-―--､
　　　　　　　　　　　　　　　_,,..＝=-　　　　　　　　　=＝､
　　　　　　　　　　　　　　　,,...二=　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　,.-´,....--　　　　　　　　　　　　　　ﾐ
　　　(i(i　＿＿_　　_／￣/　　　　　　.ｗ　　　　　　　　　ヽ
-=,^,=-　|┌--, |　　　/./|　　　/,i|´f　!j|.|／ヽ､　　　　　｜
/|| |(ヽ　| |＿_| |。。。|/ |　　/ヽ､!　　,,|／!∠,..ヽ､　　　　　|
.iﾉ.|ﾉ　',!　'-――'　　　　　!,i/|＝｡=|| uﾚ.｡''　／　|　|⌒,　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　|｀-／w　｀ｰ‐´ij~　| |こ||　　　ヽ　　　　　　　　　　　　そんなの俺には関係ない……！
.　　　　　　　　　　　　　　　　　|／　_っ；　U~u　ｕ | |_ﾉﾉ　　　　ヽ
..　　　　　　　　　　　　　０　　　|こ_,,..―--０'''ヽ u |,|ｰ´　　　　　　'ｰ,,　　　　　　　　アイツにやれって言われなくても
...　　　　　　　　　　　　　　　　　||ー´'''￣￣￣|　/　|　　　　|ヽ￣''ー...,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　||.‐-‐,――-_,' /　,'　　　　｜.｀ヽ-...,,,　　　　　　　　ドクオにとって良いことなら俺は何だってやってやる……！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/','￣ニ￣￣　/ｕ　|　　　　|,!　　　',
.　　　　　　　　　　　　　　　0　7　_ヽu=　U　　０　　|ﾉ|　　　|　　　　',
　　　　　　　　　　　　　　　,.-//ニﾉ. ｀､ｕ　／　　　　　｜ |i　|　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　／　　| |　　ﾌ　ヽ／ヽ　U u　　　| | |.　j.　　　　'
　　　　　　　　　　　　/　　　　| |　Z　　／　/|　　　　　　　||　、ヽ｀､
　　　　　　　　　　　/　　　　　|彡　,,/~　　　　|､　　　　　　/　ヽﾐ　ヽ
　　　　　　　　　　/　　　　　　| |´~　　　　　　|　０､___＿,ノ

　　　　　 , '　　　　　　 ,ﾍ. ﾄ､､..＿　　/ r‐､ヽ.
　　　　 /　.／　　　　 ,ｲ/　/`ﾒ.`ヽv::＼＼＼r ､ヽ
　　　. / ／/　　　　 / !' v/ /　,　　　 :::＼＼､ﾘ l
　　　,'／ / .,ｲ　,　 /　l _,/ /!./ ／　　 ::::＼.ヽ._ﾉ
　　　.　　! / l ,ｲ ./､.U ＼/ l∠.=;-‐ 　 v u:::::＼'､　　　　　　　　　　　　あいつにはひとかたならぬ恩義がある。
　　　　　|/　|/ W　　`''‐､,, '~U~ ～′　　　 :::::::|ヽ.　　　ﾄ.
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　u　ﾉ> uj ::::|　ヽ　　 | i　　　　　　　それを返せるなら……俺は……俺は……ッッ！！
　　　.　　　　　　　　 /　v　‐，　j　／'´　　 :::|; 　 !. 　 |. !
　　　　　　　　　 /　　イ　　／　v　　　u:::|;; 　 ! 　 |　!
　　　.　　　　　　　 /　, ‐'´ﾉ _,／　u　　　　　 :::|;;　　|.　 |.　!
　　　　　　　　ｰ''´ 　￣　　＼_／｀! u　 v::|;;;　　|　 |　 |

.

129 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:49:47 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　__
　　　　　　　　:`､｀ヽ､,,,
　　　　　　　　:::::＼:::::::｀￣:゛゛ｒ-､　ｒ- ー､　ﾎﾟﾝｯ
　　　　　　　　:::::::::::|::::::::::::::::::::ヽ　｀ヽ-.､　ヽ _
　　　　　　　　:::::::::::|:::::::::(⌒'彡'::ヽ　ヽヽ　ヽ｀ヽ､
　　　　　　　　:::::::::::|::::(⌒　｀):::::::::',　　`''　　　｀ﾞ　｀ー､
　　　　　　　　::::::::::i:::::::`ｰ～′:::::::::}　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　:::::::::i::::::::::::::,- 、:::::: ｜　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　::::::::i:::::::::::::::',　 ',_ :::: ｌ　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　:::::::i::::::::::::::::::{　　 ` -'　　　　　　　 ,.-‐――┴- ､
　　　　　　　　::::::i::::::::::::::::::::｀ヽ.　　　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　:::::i::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　／　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　/　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　:::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､/　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　:i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ

.

130 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:50:04 ID:8b4c77c4

　　　　　　 /:::/:::;ｲ:/:/::::::::::::::::;ィ::::::/:::::::::::::::::::::/:/::::::::::}ｉ::::::::::'，
　　　　　／/ｲ::::;’}:j/:::::::::::::／,::;ｨ::/::::::::::::::::::／;ｨ:::::::::::::}ｉ:::::::::::::'，
　　　／／ ,:::::;’:i::}i::::::::::／,::／::〃:::::::::::::／:::/ !:::::::::::::}i::::::::::::::::〉
　　　／　 ,:i{:::i::::i::}i::::;∠,::∠_,://:::::::::::／,::／　{::|::::::::::}ｉ::::::::::::::;′
　　　′　 ,::i!:::|::::|:::ﾚ'_,::∠__ ,://::::::::／7:／}二‐}:ﾄ､:::::;’:::::;:::::::;′
　　　　　 i:ｉ|:::ﾊ:::|:::{ {{ 勹i:i:ﾄ､.}:::::／ ,:／ xz=≠=ミゝ/::::::/:::::::{
　　　　 i:{ i:{. }:::}::､:､_込:Ｖ癶}::/　／／込r≦i:i}〃'::::::/}::;}::i!;
　　　　 i:{ i:{　Ⅵ:::}ヾ:. 　　　{/　}　　　　　￣¨”／::::／/::; }:从　　　　　　それは皆も同じ気持ちだ。
　　　　　　i{. i{　 Ⅶ::}:. ヾ、　　 ,:　　　　　／.:::／／:〃 i:|
　　　　　　｀　ゞ　 }从:::､　｀　　　} . 　　　／ｲ:／-'’:::;ｲ{.　ゞ　　　　　　　なに皆を巻き込んで、ちょっとしたヤンチャをするだけだ。
　　　　　　　　　　;/　}:ﾊ::.､　ｰz ､＿_　　　 ,.イ,::::::::〃;’ﾘ
　　　　　　　　　〃　 };　}:::::i､　 `ｰ¨¨￣´　. ＜,:::::::::/}/　　　　　　　　　　　そこまで大事に考えることもない。
　　　　　　　　 ′　ﾘ .从r! ＼　　　　. ＜i:′{:::::ﾊ{. i!
　　　　　　　　　　　　 / i:;ﾄ､.｀ｰ＼,｡≦i:i:'＿_,ﾉ}::::{ ﾘ
　　　　　　　　　　　　　/' |ﾆ三ミf´rzzzzzzzｭ从:{
　　　　　　　　　　　　　　j{ﾆ/ }ﾆ{ i{二ニニﾆ{ {　｀
　　　　　　　　　　 ,.｡≦/r､} /ﾍi{ {二ニニﾆi{ {≧ｭ｡、

　　　＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　‐''´ ／　　　　　　　 ,､　　　　　　　　　　　.',
　　〃　　　　 /|　/　ｌ　 |ヽ、　　　　　　　 |
　.,'　,ｨ　　　　　ﾑｆ /　　ｌ　.L 」　,､　　　　　　|
　|／/　　　_,,､ｖ‐'l/　ij　 ', ┌-､　_　　　　　｜
　.　,' ／| ./__,,r－､　u u　ヽ|､-ヽ| ヽ　　　　 |
　　|/　 |/ｌ(_　　　ヾ、　〃　　　｀)| |-‐ ､　 |
　.　　　　ｌ.(´　　　O )　;; ､ O　　　)| |ﾆヽヽ｜
　　　　　　l..ヽ、 r-／..::　ι┐ rｌ'´ |.| -､| ..ｌ　l　　　　　　　　　ルル…………。
　　　　　　.l;;;;..｀／..:::::::::　u　し'/　 .l.|__,ノ /　 l、
　　　　　　l　 (__:::::::::::u::｀)　／_　　||-- '′　　ヽ、
　　　　　　　l ｒ‐---‐-－-～'´__｀ｌ　|　　　ｌヽ、　　ヽ、
　　　　　　　l.ｌ￣￣￣￣￣￣　（　|　　　ｌ　ヽ､＿ヽ
　　　　　　 lｌ二二二∠二二二ﾉ.ﾉ　　　|　　　　ｌ　￣
　　　　　　　 _ヽ　　,,,,,,,,,,,,,,,u　　.／ |　　　ｌ　　　　ｌ
　　　　 ,､-''´　,ヽ ij　;;;;;;;;,,　　／;;　 |　　 ,'|　　　　 .ｌ
　_,､‐''´　　　 /　ヽ　u　　／;;;;;;　　ｌ　　/ |　　　　　ｌ
　　　　　　　/　　　ヽ、／;;;;;　　　ﾘ　 /　|　　　　　.l
　　　　　　./　　　　　｀lヽ''''　　　　ｌ　/ 　.|　　　　　 l
　　　　　 /　　　　　　 l .ヽ　　　　 .ｌ /　　 |　　　　　 .ｌ

.

131 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:50:31 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　＼ ≧=‐:::::::::::::::::::::::::::.く
　　　　　　　　　　　　／.:::::::ﾑｲ.:ﾄ､ﾙﾍ:::::::::::ｌ
　　　　　　　　　　／イ.::::.::: ﾄﾊｲftﾃ､）ﾉd}:ﾄ
　　　　　　　　　　　　ｌ/jﾉ从!ｧL 　　 l　 rﾍ:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 '.　r ､_　　　　}ﾊ「￣〕
　　　　　　　　　　　　_,ノﾆ〉　ﾊこ´　／　/　i!∠ =‐-.. _
　　　　　　　　　　_∠ニrく／　｀T爪　　／〉´　　＿＿＼
　　　　　　　　 }ニニユ.」　　／　r─／／ -‐　　　　　　　　　　　　　　そんじゃ、話は決まったようだし
　　　　　　　　　/ニニユ¨´　∧ ＿／／{　　　　　　　 |
　　　　　 rf/ニニﾆﾌ |　,/.:/.::／／.‐┴─=≦　　　　　　　　　　　　　俺はちょいと、仲のいい騎士団連中に声かけとくぜ。
　　　　　　ｿニニ7´|　iⅣ.:/.:::{／　＿＿＿　　　　　　　 / |
　　　　ｲ厂/ニﾆﾆ/ニニﾌ＾⌒7T「　　　　　　　　　　　　イ　/
　　　{／　＼ニﾆ{ニﾆ/　　,/ノ |　　　　　　　　　＿　ノ　{　　　　　　　　あと、アイツと狩猟や乗馬やってる友達連中にも
　　 ∧　　　￣ﾄ､ /　　　ｌ　　i|　　　　　　　　　　／　 /
　　　､＼　　　 ,ﾉ}　､　　 i| 　　､　　　　　　 __rく　　　　　　　　　　　　声かけてくる。
　　　＼ー= 彡　／}＼＿　　　＼＿.. -‐=ヘ{　＼/
　　　　　　￣ / ／　ﾉ　ﾉ{　＼＿＿／＿＿＿＿＿ {
　　　　　　　くV　　//⌒Y⌒ヽ　＼／　＿＿_）＿＿＼
　　　　　　　　＼rく､　八／/　く／　／　　　　/　 /
　　　　　　　　 /7ﾆ{[二]}二二} 「￣＼__ {￣￣￣　／
　　　　　　　「　　〈　　　　　　| ﾄ､ﾄ､二{]￣￣￣￣
　　　　　　　　　　 }　　　　　 {　| |　､〉
　　　　　　 /　　　　　　　　　　 | |　　{
　　　　〈　　　 /　　　　　　 | |　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::|
　　＼　　＼　　　　　　　　　　 /.::::::::::|
　　　　＼　 ./ ＼　　　　　　　　　 /::::::::::::::| 　／|
　　　　　| 　＼　 ∨＼ ..＿＿＿/:::::::::::::::∠イ:::::.|
　　　　　＼/　　＼λ:::::ν::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　|　　　　ﾘ＞::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠＿
　　　　　 └ｒ―― イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　ｒ=ﾆ冫:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　匕 /::::::::::::::::::::/|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠￣￣
　　　　　　 |　/:::::::::::::/_|./ |:::::::.ﾊ　∧::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　ふむ……では儂とルルの二人で
　　　　　　　V::::::::::::::/-‐ﾒ. |:::::.入ﾆ二|:::::::::::::ﾊ人:::::.|
　　　　　　　/::::::::/l/ﾍ人｝`|::::/廴乂/|:::::::::::::| || 　＼|　　　　　　　　法衣貴族連中を中心に声がけをするかのう。
　　　　　　 |:::::.∧　辷ノ　|∧弋ソ　 |∧:::::./ ′
　　　　　　 |::人　.! ／　　　/ 　｀／|ノ|::/
　　　　　ｉ　卞|＼　　‐--一　　／┐|/　　　　　　　　　　　　　　あと、釣りや土いじりが好きな連中にも
　　　　　　　＞　∠|.＼　　　 ∠ 　 .|
　　　　　 //￣/＼|　｀ヽ　イ /ヽヽ＿＼　　　　　　　　　　　　　　声をかけておくとするかの。
　　　　　／￣/　ゝ｀――――'／/― ￣
　　￣￣::::::::::::| へ＿　　　　　　　＼＼＼＿＿
　　.:::::::::::::::::::::::|入　＼＿＿＿＿／| 　 |::::::::::::::

.

132 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:51:11 ID:8b4c77c4

　　　　　　　.':.:.:.:.:.:.|:　.:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ヽ:.:.:.:.:.
　　　　　　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　　　　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l　　　　　　　　　　アイツは芸術鑑賞にも手を伸ばしていたからな。
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　ヽ,　,}＼　　　　　　ヽ
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',　　　　　　　　そっち方面にも声をかけておくとするか。
　　　　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　ヽ￣ヽ　　　　　　　　l
　　　　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼､＿_ _　 / .| 　| ',
　　　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',　　　　　　　　　　　　　　　ドクオのことだ既にライラック伯爵夫人を
　　　　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ　　　　　　　　　　　　　　味方につけているだろうが、そこと連携を取りたい。
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ　　　＿〉_＿＿
　　　　　　　　/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿／《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　　|＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : |　|: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :

　　　　　　　　　　　　　　　　____
　　　　　-=ﾆ"`'　,　　　,　' "　 ,," '
　　　　　______＼　` , , '　　　　'-ｰ￣二=-
　　∠二__　　~`　　　　　　　　　　　""'ｰ､
　　　, - ~　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　, '　 , ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　 / ／, '　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`,
　 i/　/　　　　　　　 /|　　　　　　　　　　　'i
　　　,'　,　　 /:i　/:i　|:::|　|',　　　　　　　　　 |
　　　i /i　/' /::::| |::::i |::uヽi::`,`ヽ　　　　　　　|
　　　i/ i/ i /ｰ-ﾋ--`|u|--ｴ--ｰ＼　 ___　　　|
　　　　 i　i/|二ﾆ=ﾆ~　二=ﾆニﾆ,:::| |─i`.　　＼　　　　　　　　　　そ、そういう意味だとブラウンシュバイク公爵も……だろうな。
　　　　　　 .,|ヽ＿ﾟ_./:::::"ヽ_ﾟ＿, ｲ/:|.|─| |　|`┬ｰ-
　　　　　　/ |　==:/:::u:::　 u　~／':::|.|ﾆﾉﾉ　|　 |ｰ--　　　　　　　　ゴクリ……―――。
　__;;-ｰ''"~~.λu:/:::::::_::i　　／'::::u::|.|ｰ'　 /　　|
　__;;-ｰ''"~'/| .| (_,-　　u　　　::u:::::/|　　　||　　 |　　　　　　　　　　お、俺、あの人と話してみるよ……。
　　　　　　|　!i .|　<__　__-ｰ''ｰ:-:::/::|　　　|.|　　 |
　　　　　 .|　　| .|x--二__＿__:::::/:::::|　　./ .|　　 .|
　　　　　 |　　 |/~ﾆ二＼＼　'i/:::::　|　　|　 |　　 .|
　　　　　.|　 ,r┴'---,￣＼',　 |::u　|　　|.　 |　　　|
　　　　　|　<／￣￣＼こつ　　i　 /　 .,|　 .|　　　 |
　　　　　!-ｰC'￣￣`こつ　　　 | / /!/,／＼　　 .|
　　　　　　　 |￣￣ヽ、　　　　　 | / /| -　　　 `　, |

.

134 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:51:57 ID:8b4c77c4

.　　　　／: : : : : : :./: : : : : : : : : /＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :､: :＼
　　　／: : : : : : : :.:/: : : : : : : : :.:/　　＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :､　ヽ､
.　　∠:／: : : : : : : / : : : : : : : : :./　ｕ　＼: : : : : : : : : : :ｌ＼: : : : : : : : : : : : : 、
　　 , ': : : : : : : : : ' : : : : : : : !: :/　　　　　ヽ: : : : : : :.l＼:!　 >: : : : : : : : :ヽ: : :＼
　　/: : : : : : :/: : : l: : : : : : : : l: :l　￣`丶、　!: :,: : : : :l,ヽゝ'"　ヽ: : : : : : : : :､｀　: ゝ
　/: :.:＞ '" /: : : : : : : : : : : : :.ｌ: ! 　 ( )　　 `' !:/＼: : :!　　( ) 　丶: : : : ! : : :、
/''"　　　 /: : : :./ : : : : : : : : : :.{　　　　　　　ﾚ　　ヽ: !　　　　　 :!: : : :l: ､: : :､
　　　　／: : : : /: : : : : : : : : : : :、　　　　　　　　　　ヾ　　　　　　 }: : : l:/　`　ヽ　　　　え！？　大丈夫なのかいカイジ……！
　　　／: : : : :.:/: : : : : : : : : : ､: :.ヽ U　　　　　　　　　　　　　 ,' !: : l:.|
　／ -‐'" 　 /: :.:／ } : : : : : ! ｀ : :ゝ、　　　　　　　　　　　 /; :l: :/:.|　　　　　　　　あの人ってものすごく気難しいって有名じゃあないか。
.　　　　　　　/:／　 ;／＼: : !　　､　　　　　　　＿_　　　　　／/　 l:/＼!
　　　　　　　　　　　 }i　＼ヽl.　　　　 _　　　l＿_l　　　イ: : :l　　 '　　｀
　　　　　　　　＿/ .! 　＼　　　　　　＞　　＿　＜　ヽ: :!
　　　　　　　　 / ＼　 !　　＼.　　　／　　＞､　　　　　　ヾ
　　　　　　　／////＼!.　　　＼　　,.'　　　　　　＞、
　　　　／////////|　　　　　＼/､　　　　　　　　＼

　　　　　　 .､-―-..,,_　　／::￣;;Z
　　　　　　　ﾞ＞::::::::::::V::::::::''"::::;;;;＞
　　　　　　∠;;;:::::::: .:::::::::::::::....　:::::::＼
　　　　　　／:::::　 ::::::::::::::::::::::　 ::::::＼ゝ
　　　　　〃:::::::::　 ::::::::::::::::::::　 ::::::::::::ヽ
　　　　　/:::::::::::::::........::;:;;::::::::::::::::::::::::::::i
　　　　　|:::::::::::::::::::/!:/　ヽヽ:::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　わ、分かってるさ……！
　　　　ﾚ!::::::::::::::/V/ ij'　ヽヾ:::ﾍ;::::::::::!
　　　　」::::／|/>、ﾞ':.､　／;:ﾍヽ＼;:r''､　　　　　　　　　　　で、でもあの人は労働問題に関する講演会とかに
　　　　　i r.i:|ヽ"''‐､ヽ､! .i／ ‐''ﾞﾞﾞ7|:ﾋ'i }
.　　　　ヽ'ﾆi:iヾ、　o＼i i< o　ノ' i:ﾋ7/　　　　　　　　　　　参加していたり慈善活動家として動いているって
　　　　　ﾍ,,_|!　ﾞ'=u='"'|.| ﾞ=u=" /|!_,/-､
　　　,, ‐''" |:::ﾍ u　　 , .|.| ､　.,,／/::::!.　　ﾞ''‐ ､..__　　　　　　ドクオから聞いたことがあるんだ……
　　　　,.┼/!:::::ﾍ.iエｪ.ヽ!.ﾚ'‐rエi/::::::! ヽ‐- ,,_　　ﾞ'' -
　　i┼i‐|/‐!:::::::ﾍrｪｪェェェｪｪﾉ::::::::!‐| ヽ┼i┼i‐- ,,_
　　 i┼i /‐i‐!;:::::| ＼　‐=‐ .／.}:::::::!.i┼i.ヽ‐i┼i┼i┼i
　　 i┼/.|‐i‐ .!::::|　　＼_,／　 /::::/‐i┼i‐ヽ.i┼i┼i┼
　　.i‐|/.┼i┼ |ﾍ|ヽ,,＿＿_,,／|W .|‐i┼i┼ヽ..‐i┼i┼i

.

135 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:52:39 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　 ∩　　　　∩
　　　　　　　　　　　(ヽ　　　 ,. 　　 ,､　／）
　　　　　　　　　　｀¨、 ,:V:::ト-::ｖ':入,､
　　　　　　　　　⊂ヽ　{:ヽ::::::::::::ｯ:::::ﾉ::ﾌ::L,ｨ
　　　　　　　　　　　ｼ::::::::ﾊ::ｆ:::／:::::::::::ノ
　　　　　　　　　　 ,>ｎ:::::::::;ｨｒ-､:ｒi::::ｎ::ユ
　　　　　　　　　　　/ / ｊ/,ミ.､_　 ,.ｨヘl lヽ、
　　　　　　　　　　/ ,ｲ /i.ヽｔｿ¨ /､ｔﾘ　ｌ i i i
　　　　　　　　〈 .ｒ　 { ｌ　　　､! ￣ヽi. } } 〉　　　　　　　　　　　　　まじかよ！？
　　　　　　　 __', ｉ.　ヽl.　　kェｫ　 / 　 /　＿
　　　　　　,.　'"´ｒｧi　　　l.､　 l 　 i　,'　 ./ニ´{ 　 ¨ﾞ丶　　　　　　　　寝耳に水だぜそんな話……！
　　　　　ｲ_,,.:＜´::::ヽ､__ﾉヘ. こ二人　ﾉ::::::｀＞:;,_ヽﾉ＼
_,,.. -‐ ¨:::::::::::::::::::::::::::／i　　ヽ.- '　ヽ:::::::::::::::::::::::::¨ T ‐-
　　 |::::::::::::::::::::::::;::イ　ヽ＼　　　　　／｀＜::::::::::::::::::::l
　　ﾞl:::::::::::::＞'"／　　　丶、｀¨　¨´ ,.ィ　　｀＜;::::::ﾉ
　　　';::＞'"　 /　　　　　　　｀Ｔ ¨´　　l　　　　l　＼'
　　／‐-､　　i　　　　　　　　 l　　　　 i　　　__l　　ヽ

　　　　　　　　-=ﾆ"￣"''‐-‐''"￣"ﾆ=-
　　　　　　　∠´　　　　　　　　　　　｀ﾆ=-
　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　｀ヽ,
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　 !
　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　.i
　　　　　.|　　　　　 /| |:| ﾄ,ヽ　　　　　　　|
　　　　　|.　　　　ﾉ　ﾒ:::リ:|.|:::|ﾉ｀>　　　　　 |　　　　　　　　　　　　あぁ、ドクオとかごく一部の連中しか知らない
　　　　　|.　　　 /ﾘメ, .＼::ﾘ::::／ ,.ﾍ!ゞ,　　 |
　　　　　.|　　 ./　　　＼|　　|／　　　ヽ　 |　　　　　　　　　　　　　公爵の別の顔って奴だろうぜ……。
　　　　　 i⌒| | ＝＝ｏ=-　　.-=ｏ＝＝ | |⌒i
　　　　　 | Ｇ| |　ヽ . __ ノ | | ゝ __ .／　| |∂|
　　　　　,.ゝ,_.|.|　u.　　　　| |　u　　/　|.|_,ノヽ,　　　　　　　　　　　確かに気難しい人なんだろう……。
　　　／　　　||　　　.!j　ヽ!_ﾚ　　.／　ﾘ　　　ヽ
---‐‐''７|　　　ヽ.　＝========＝ｦ /　　　|￣""''''‐‐--　　　　　だけど、それだけじゃあないならやりようはあるさ。
--‐‐''７ .ﾚ|　　 | ヽ｀-ﾆニﾆニﾆ-'´ /.|　　.Ｎ""''''‐‐----
　　　/　　ﾚ|　 |　ヽ.　　≡≡ u .／　|　　|　|
　　./　　　　.|　 |.　　＼　　　／　　 |　　|　 .|
　 /　　_,,　　.|　 |　　　　＼／　u　　.|.　 |　　 |
. /_,,-''"　＼ .|　 |＼　.!j　　　　　　／|　ﾚ‐、　|
. "　　　　　 ".ﾚN＼｀'‐-------‐'´／ﾘN　ヽ　|

.

136 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:53:04 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::|
　　＼　　＼　　　　　　　　　　 /.::::::::::|
　　　　＼　 ./ ＼　　　　　　　　　 /::::::::::::::| 　／|
　　　　　| 　＼　 ∨＼ ..＿＿＿/:::::::::::::::∠イ:::::.|
　　　　　＼/　　＼λ:::::ν::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　|　　　　ﾘ＞::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠＿
　　　　　 └ｒ―― イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　ｒ=ﾆ冫:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　ふむ……自らを逆境に追い込んだか。
　　　　　匕 /::::::::::::::::::::/|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠￣￣
　　　　　　 |　/:::::::::::::/_|./ |:::::::.ﾊ　∧::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　こうなった時のカイジは強いぞ。
　　　　　　　V::::::::::::::/-‐ﾒ. |:::::.入ﾆ二|:::::::::::::ﾊ人:::::.|
　　　　　　　/::::::::/l/ﾍ人｝`|::::/廴乂/|:::::::::::::| || 　＼|
　　　　　　 |:::::.∧　辷ノ　|∧弋ソ　 |∧:::::./ ′　　　　　　　　　　その踏ん張りの強さ、カード勝負だけでない所を
　　　　　　 |::人　.! ／　　　/ 　｀／|ノ|::/
　　　　　ｉ　卞|＼　　‐--一　　／┐|/　　　　　　　　　　　　　　儂らに見せてくれ。
　　　　　　　＞　∠|.＼　　　 ∠ 　 .|
　　　　　 //￣/＼|　｀ヽ　イ /ヽヽ＿＼
　　　　　／￣/　ゝ｀――――'／/― ￣
　　￣￣::::::::::::| へ＿　　　　　　　＼＼＼＿＿
　　.:::::::::::::::::::::::|入　＼＿＿＿＿／| 　 |::::::::::::::

　　　　　　　　　 _,,. -──- ､ ,. ‐''"´￣｀二ﾆ=-
　　　　　　-=ﾆ´..＿_　　　　　ﾞ　　　　　´￣~ﾞ'''‐､
　　　　　　　,. ‐''"´　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　 , ‐'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ゝ
　　　∠..-‐''フ'~　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ!
　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !
　　　　 /　,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
.　　　 /／　　　　　　 /l　,ﾍ.　ﾄ､ヽ、　　　　　　　 l
.　　／/　,ｲ　　　 /! / ul !　ﾞ､ |. ヽ､!ゝ、 !　　　　　　　|
　　　 / .// /!　 ./ l./.`‐､l　　ヽ!. ‐'´, k'ヽﾄ.、　　　　 .l
.　　　i ./ !/ l ,ｲ/.　!'　`‐､|!　 I|_,. ‐'´ ヽ!　::::ヽ　　　　　ゝ
.　　 l./ .l'　l'　!' l＝＝===〉　__ ====＝＝＝:| .|⌒i.　　ヽ、　　　　　　　　　　　あぁ……任せてくれ……！
　　　 !　　　　 l`‐.､.__ﾟ/,:::　''' ヽ､ _ﾟ__,.. ‐'´:::| |´ ）}.　　 l、
　　　　　　　 !　 :::/,:::::::::. jv　 u　　 ,／:::|.|~）/　　　 l、
　　　　　　　　　　ﾉ! ,/,:::::::::::__::)　　_,,.-‐"　 u::||_ノ　　　　 i、
　　　　　　　　　 /　iｰ＿＿＿＿_ ,,. -‐''フ::::／! 　　 !ﾞ!‐ ､._. ヽ、
　　　　　　　　 I_,. ‐'i`‐ ､.＿＿＿_,,. ‐'´:::／: │ 　 │l　　　` ‐-
　　　　_,,. -‐'"´　　　,.!　　＿＿_,, 　 u:::／:: 　 !　　 ! i‐ ､._
　　　/i　　　　 _,,. -‐1 ヽv ￣￣　 :::／:::　　 !　　 i' .i　　　` ‐-
　　/ .{_,,. -‐'"´ 　　 !　ヽ、　　 .::／:::　　　　i'　　/ /
　/　　!　　　　　　　, -‐-､ , -‐､i´~｀ヽ　　 ./　 ,ｲ./
/　　　l　　　　　 ,.へ､／⌒ヽ､　`‐､　 i　　　/　 / /
　　　　|　　　／‐-∠.＿_,、　`‐、｀i‐､-‐'"7/!'／
　　　　.|　　/´　　　　　　 `‐､　ﾞi __,! `､-‐/"

.

137 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:53:47 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　/: / /: : : : :i: : l.. : : i. : : : .. l;;;i!;;;;
　　　　　　／.; //: : : : : : ﾄ:.. i::::.. :i.. : : : ::|;;;i!;;;
　　　　　／: ://:/: /: : /:/　｀､:}:::::::..}:.. : : |;;;i!;;;;
　　　 -´彡イ:ﾘ:{: i: : : i:/　　　ヾi:::::::::i:::. : |;;;i!;;;;
　　￣ ´ 　/:/: :{:{: : : :ﾘ─‐-- .._i::::::::::l:::..:|;;;i!;;;;
　　　　ノ, ': : : |:i: : : :|rミ=ｪ_ ㍉ |: :i: : ﾄ: ｲ;;i!;;;;;
　　　／彡イ:/: |i:::.. : :| {afj|　¨ゝ|: ﾊ: :ﾊ{ト.;i!;;;;;
　　￣ ´ ノイ::::::|:i:::::.. :{ 辷ﾉ　　｀l/　 l:l　| 丶;;__
　　　　　　 l::::::;ｲ::::ヽ:::.}　￣¨¨　　 | ﾘ　i!;ﾄ . __　　　　　　　　となると……僕は王都での基盤が少ないから
　　　　　　 |:/　i ::::/ ト:ヽ　　　　　 ,j　　i!;i!;;;;;;;;
　　　　　　ｿ　ﾘ／　 }/｀ヾ　　　　｀'　　i!;i!;;;;;;;;　　　　　　　　家臣団を纏め上げて、皆のアシストに回るかな。
　　　　　　　 /　　　ﾘ　i ＼　ー---- i!;i!;;;;;;;;
　　　　　　 /　　　　　　　i |　丶.｀ ==‐´i!;i!;;;;;;;;
　　　　　イ　　　　　　　　;|　ヽ `　._ ,ィi!i!;;;;;;;;　　　　　　　　　何をするにしても数を揃えるのは大事だしね。
　　　／, '　　　　　　　　ヽ.　　`　　　i!;i!;;;;;;;;
　／　/　　　　　　　_　　　ヽ　　　　　i!;i!;;;;;;;;;
'´　　/　　　　-‐　´　　ヽ　　 } 　　　 i!;i!;;;;;;;;;

　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.　-- ､_
　　　　　　　　　　　　_　-‐: : : : : : : : : :｀丶､
　　　　　　　　　 , . : .:.:.: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ､
　　　　　　　, : : .:.:.: .:. : : : .: : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　／: .:.／:.／:.:.／／／: / : : : : : : : : : : :ハ
　　　／:.:./:./:.:./:.:.／／／: ://: :.: : : : : : : :. : :. い
　　／ﾌ://:.:.':.:./:.;.:.:.;.:／: .:.:.//: : :.: :. : : : : :.: :.:.:. ｉ: '､
　 ´／:.//:.://:/:./:.:/:, : .:.:／ィ:| |:.:.:.:.:i: : : .:.:. :ｉ:.:.: ﾄ､ﾄ＼
　　l／〃:.:.l:.l:/:./:〃/: :.ィ:／ l/!:|l:.:.:.:.|: : :.:./:/:.:.:. | 丶　　　　　　　　　　それは有り難い。
　　{　|ｌ|:.l:.l:.ｌ|:ﾒl:///:.:/ナ＝┼l小:.:.://: .:/:/:.:.:.:.!:!
　　　lﾊ:.!:.!:|ｉ小以!:./ノ‐ﾗ云＝ミﾍ//: .:/:/:.:.:.:.!:い　　　　　　　　　　　　私兵を持たない俺たちには
　　　{　ぃl:.い.:.l｀Ⅳ　ノ匕zｊ_　ﾝ//:.:.ｨｨ:.:.:.:.:.:|:.l､ヽ
　　　　　ゝﾍトＶ　　　　　　　 //／/ //:{:.:.:.:､ヽミ、　　　　　　　　　　ジョセフの知己である騎士団やタクトの家臣の存在は
　　　　ｒｆ: : : : ヽ'　_　　　　‐彡' ／ /ｲl:小:.､:.ヽﾞ＼:＼
　　　　　 l:{: : : : : ﾉヘ` ＝‐-　.イ　　／|'! ｊ八{:￢ｉ : : : : ＼　　　　　　　　万金に値する援軍になる。
　　　　　ハ: : : : : ノｨへ..　ｨ入二二くｒ=ﾉ气_): /: : : : : : : ＼
　　　　 {: : : ､: : : : : : : : : ﾉﾍ: ＼: : ヽヽ ⌒)､( /: : : : : : : : : : ヽ
　　　　_儿: : : ＼: : : ､: : : : : :＼《: ＿_〉〉彡: :〃: : : : : : : : : : : ‘.
　　　〈: : : : ＿＿ニﾆヽ: : : :＼〃ー: ））: : : /: : ; :-‐……‐-:､: :',
　　　ノ: : : : : : : : : : :, -‐ｬ＾＼: :{{: : : 〃 : : /: ／ : : : : : : : : : : : : i
　　　}: : : -‐: : : ＿／　　 Ⅵ＼ヽ}}: : : {{: : : レ: : : : : : : : : : : : : : : :{
　／／: : -‐: : ／　　　ぃ）:￣: : : :ぃ＿ｊ: : : : : : : : : ／ : : : : : :l
／‐: : : : :／／　　　　　　丶､: : : : : : : :￣{: : : : : : : : : : : : : : : : : :|

.

138 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:54:10 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　 ||
　　　　　　　　　 |:|　　　　　　,ｨ
　　　　　　　 ,ｨ　 | |　　　　／/
　　　　　　　　　/::!　/∧_ 　／:::/
＼　　　　＿ /::::{ //／:::〃::::≦≡==--
:　:＼／　　　{::::::::Y:/::::::／::￣￣｀ヽ.
: :ﾄ.、.＼＿ﾄ､..|:::::::::|:{:::::/:::::::::::::::::::::::::::＼
: :　＼:::::::::＼｝＼从 //´￣＼ ::::::::::::::::::＼
: :　　　＞、/:＼://:::{:::ヽ :::::::::::＼≦:､￣｀ヾ:、
: :　　　　 :/:::::::::{::{ﾊﾉ:::::::::＼:::::::::::＼　＼　　＼
: :　　　〃:::::::::::|::|:::i::::::::::::::::｝::ヽ:::::::::ヽ
: :　　 //::::::::::::/|::|:::|::::::::::::::ハ::::ﾊ::::::::::::::、
:　　 //::::::::::::/_.|::|::八::::::::/〃}/:::iﾊ::::::::::::',
: :　 //ｲ:::::::::/≧圷ミｘ｝:::/,ｨ尓刈i|爪:::::::::::i
: :／/_/ :::: 〃ん尓ﾞヽ l::/ 弋少ﾉ:|　 }ヽ::::/
、　{У:::::イヾゞ_ツ　　/　＼　ﾚ′/　 }/　　　　　　　　__
　＼／ハ!　　￣　　　　 /　 /　　 __ 　　　　　／　　｝　　　　　では、各方……万事抜かりなくの？
　　 }:天ミ∧　　　　　､＿ノ /　　 {　ヽ　　　　／　　／
　　八:::::｀ヾ＼　　　　　　 , 　　　　i　　 |　　　／　　／
　　}「￣｝ﾄ､＼＞　. ＿／　　　ヽ　廴_／　　く_＿
_／¨＞/// ＼　　　 /　　　　　　 Y　　　　　／: : 　ヽ
　／￣￣＞//＼＝{::::＞.、　　　　　 ,′　　　　 {{: : : 　 /
く＿＿＿/￣￣ヽ＼::::::::｛入　　　　　i　　　　　　゛＝=く
///////::＞―――＼::/::::∧　　　＼　ﾉ　　／　　　 }
/////////////////∧:::/::∧　　　　 | ヽ　　{＿__ 　イ
/////////////////|i∧:::/::∧_ 　　 |　 Y´￣￣　　 !1
/////////////////||::∧:::/::∧｝　　 |　　ヽ　＿＿／ |
/////////////////||::|:∧:::/::∧　　｜　　　　　　　　ヽ
/////////////////||::|:|:∧:::/::∧ 　 |　　　　　　　　　/｝

　┌──────────────────────────────────────┐
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　└──────────────────────────────────────┘
　┌───────────────────┐
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　└───────────────────┘
　┌──────┐
　└──────┘
　┌──┐
　└──┘
　 □

.

139 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:54:26 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　ほう……それで君が、ね？　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

|: :|＞ｰ乂_乂ﾍト　_　　　∨_∨__rzzzzzzzzzzzzzzzzzｭ_∨__∨_rzzz〈〉〈〉〈〉〈^〉〈〉〈〉〈〉〈〉＿∨＿,ィ=ﾐ､ｨ=ﾐ､＿　　｀Y＾|　__　　 |::::::| |￣: : ::|:l .| : :
|: :|￣｀ー‐へ弌､._,|~ﾞ|`　､|____|＿弌芋芋芋芋芋芋艾　 |　 :| 弌芋」」」」」」」}_,{LLLLLLj |＿〈　__x⌒YY⌒Yx___,〉____|:::／_∧　　|: : :| |: : : : ::|:|│: :
|: :|　 ,.､‐‐'"乂ﾟ_,.ィ|　|＼...|￣ﾞ|‐‐‐:|::i::ｉ::{'´ || ｀'}::i::{::|‐‐‐:|￣:|‐‐|::i::ソYＹ{..}'´{　}｀Y^ｉY＾V.:|‐‐ |_乂乂乂乂乂乂,,,|ーｰ|〈〈´　'/,　 .| : ::| |: : : :::::|:| |: :
|: :|　 {;';';';';';':::/::| | |　| 　| |::::: |‐‐‐:|::i::ｉ::}￣||￣{::i::{::|‐‐‐:|: : :|‐‐|::i:(_乂_乂_ﾉ{　}乂_乂_ﾉ）:|‐‐ |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|ーｰ|: '/, 　 '/,　| :::..| |: : : :::::|.l |: :
「」「」 ',;';';':::イ:::::| | |　|　 | |:::: :|:¨¨¨|::i::ｉ::{==||==}::i::}::|¨¨¨.|: : :|¨¨|::i::i::::{==||==∪:::| |　| |: : |¨¨ | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::|¨¨| |:..:'/,　　'/,..| : : | |: : : :::::|.|.|: :
7'＾Y7 `Y´　|:_:_「「」　|　 | |:::: :|　　 |::i::ｉ::}＿||＿{::i::{::| 　　|: : :|　 |::i::i::::}＿||＿{::i::i:| |　| |: : | 　 | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::|　 | |: :|'/,　「」「」:::: | |: : : :::::|:l.|: :
|＾i|'Y　トv⌒|'´ﾞ:|ﾉソ .|　 | |⊥ｉ|⊥　|::i::ｉ::|￣||￣N:::{::| 　 ⊥..⊥　|::i::i::::}￣||￣}::i::i:| |　l⊥⊥　 .| ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::|　「」_「」ﾊ　 V乂::::.:| |: : : : : |.|| : :
|: :|│ :|:::|　 |::::::|ﾞ｢.|　|＿| |乂_乂　.|::i::i:ﾉ==||==Ｙｉ:{: | 　　|＾'＾|　 |::i::i::::|==||==|::i::i:| |　| |＾＾| 　 | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::|　乂乂 Vﾊ_　V,|: : ::| |: : : : :::|│:
|: :|│ :|:::|　 |::::::| | |＿＿_,|:::: :|　　 |‐r'|＿_,||＿辷{:::|　　 |: : :|　 |_i_j_ﾉ____||＿V_j_j│ | |: : | 　 | ||i:i:i:i:i:i:|||i:i:i:i:i:i:i|::|　 | |:_:|_ｨ=ﾐ､￣.|: : ::|/￣￣~.N|: :
|: :|│ :|:::|　 |::::::| |＿___(＿):_:_|　　 |7ﾊi¨￣||￣TＩﾊ::|　　 |: : :|　 |rrrﾞ|¨￣||￣ﾅﾅ]{ |　| |:_:_| 　 | ||ｉ:ｉ:i:i:i:j|||Li:i:i:i:i:|::|　 |_〉　f'' ｿﾉ￣ﾞ|: : ::|¨¨¨¨¨¨¨ﾞ|: :
|: :|└‐|:::|　 |::::::| |¨ﾞ||¨¨¨||￣_||─ f´｀ヽ─└r┘‐〈￣`ヽﾆﾆ|＿|:i::|┴─ｧ'´￣｀ヽー|_|＿|─ | |i:i:i:f´￣｀Yi:i:i:i:i|::|─| {==f爪　　...|: : ::|　　　　　 |: :
|: :|ＳＳ|:::|　 |::::::| |Ｓ|| 　 :||￣_||‐‐圦　 {ｌ‐l二二二l|ﾍ　　 '.　:|─|:i:_|─‐‐{　　　　 {─| |: : |─ | |厂　　　　￣}}ｉ:|::|‐fﾆﾆﾆffﾆﾆﾆﾌ_|,＿,|SSSSSS|｀¨
ﾆﾆﾇ|ＴＴﾆﾆﾆﾆﾆＴＴ|| 　 :||￣_||: : |::|ｉ,　弋ィ≠ﾐｿ:| | 圦xzzzzzx､弋ﾆﾆニ:}　　　　 {ニニﾆｱ´￣｀'{　　　,､‐─:{{ｉ:|::|:::|..r‐ｭ.||─‐:|::|¨:|￣|￣￣¨¨弋ニ
|‐‐{ |ｉ:||: ::||¨¨￣_|:| ||¨¨¨||￣_||＿|_圦_ﾉ_(ニニi{: | |　|//─‐{ {く{ :{l::::::::{`{　　　　 }:_:_:: : |{,.､-─┴‐‐//￣￣ﾘ⊥|:::| | : | ||　　 |..|:_:|:_:_|: : : : : : : |￣
|: : | |ｉ:||: ::||¨¨￣ |厂|「￣|「￣､丶`:.:.:.|YYY^i^^i{￣￣77ﾆﾆニ圦{¨{l:::/´{ {≧==≦{ {:i|｀| |{二ﾆ====ｲｲ{＿,.イ{:`ヽ､└￣|_ﾘ￣ﾉﾉ|　|　_|:_:_:_:_:_:_:_|:_:_
|:_:_|¨¨||:_::||二ﾆ=┫　　､丶`:.:.:.:.:.:.:／j」 {:{:┘ {乂: : : {:| }:|: : ::{:{ﾘ : Y:{: :{ }V⌒⌒V {:i| ﾉﾉ{: :｀'⌒⌒Y 7厂 {_乂＼: `ヽ､　　　　　｀¨¨弌≧s｡.,
「＿|￣　 ┘　　　､丶`:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:. ／乂ﾉ:. :. ￣:. : : ﾉj ┘: : {乂　ﾉ_}　} }′: : : : } }┘{乂: : : : : : :└'′: : :＼: : ＼: : :`ヽ､　　　　　　|:|:〕iトミ≧s｡.,

140 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:54:50 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　-―　　　―- ､、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 , : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ;_
　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : :,: : ｀、
　　　　　　　　　　　　　 ,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ノ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : :＿:-‐／:/: : : : : :.',
.　　　　　　　　　 ,.ｲ: : : : : : : : : : : : : : : : :-‐ : :ノ{: : : : : : : !
　　　　　　　　　　 / .': : : : : : : : : : : : : : ; : :'":.／　､: : : : : : :l
.　　　　　　　　 '　i: : : : : : : : : : :,: :'": : : :／　　＿_ヽ: : : : : !
　　　　　　　　 {: : : : : : : : :／:‐-,: ､'"　　'ィ‐,-､　ヾ: :'; : :
　　　　　　　　　　　 ': : : : : : :,ｲ: : :／　　　　　´￣　　 }: :.}: ﾉ
　　　　　　　　　　　ヽ : : : / {: :/ 　　 /;　　　　　　　ﾊ: :,:ｿ　　　　　　　私の所にも話は来ているよ。
　　　　　　　　　　ヽ: :.{: :乂､　　〈」 _　　　　 ; :./
　　　　　　　　　　　　　　ｿ: : : :'　　　　＿　＿_　　　ハ:{　　　　　　　　　　安心して欲しい、私もその祭りに参加する。
　　　　　　　　　　 -=二: : : :ｉ､　　｀　ｰ　´　　 , !: :.入_,
　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ: :l.　、　　　　　　／ .;. :.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 r ､＿＞　＿ .イ　　 l '´
　　　　　　　　　　　　　　　　 |ｧ.,ー＝=┬=＝ニ´.!
　　　　　　　　　　　　　　　 |ゝ､ ∋､_ｊ.l.l　r∈　イ!
　　　　　　　　　　　　　　 |　　ニ._　! ´_,ニ　　.|
　　　　＿_ 　　　　　　＿,ノ.ー-　.＿l.|.l＿　 -―ヽ＿
.　ｒ'"-―　　￣￣二T ''"_　　ー＿＿ー- 　-一＿＿　　￣ T 二　ー　'" ￣｀　､

　　　　　　　　　　　　　　l. :.:.:.:./:.:.:./: :.// :/:.:. :.:.:./:.///l:.:.:.:.| :.:.: .:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　　　': .:.:.:/:.:.:./ .:.// :/|:.:. :.:./:.////|:.:.:.:.| :.: .|:.:.:.|
　　　　　　　　　　　　　ﾉ:l:.l:./ :.:.:/: // :/| l:. :.:./:.////　|i:.:.:.| : .:.|:.:|:l
　　　　　　　　　　　　　//|.|:.|　:.:.l:./A|:./l:| |: .:/:.////_..-|l:.:.:l :.:.:.l:.:.|:|
.　　　　　　　　　　　　ノ´ l:|:.| :.:.:.|ｒ=ｒz|l､ﾘ､| ./:.////_,r=＝ﾐ} .:.:.ﾉ:.:.|:|
　　　　　　　　　　　　　　 |l|:.lri.:.:.',仆-´ｨﾐ.l:,':///_,イｼ-イﾌ:.:./.l:..:.:lヽ
　　　　　　　　　　　　　　 i!|:.|',|.:.:.ヽ｀￢ '´ ﾘ i}/´　｀＝‐７:.:.//:|:.:.l|
　　　　　　　　　　　　　　　ヽl|{ヽヽヽ　　　　 i!　　　　　　/／l´|:.lヽl
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　l:.l＼　　　 _｀＿　　　／ｲ:|:.l:l|:.l　｀　　　　　助かる……この借りは――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }/|:.:.|＼　　─- ｀　,イ:.|:./l:.||l `ｰ　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　l /_| ｀丶、　,　'　　|/|l| |:{ ｀　　　　　　　　　　 .｜　　そんな無粋なことやめてくれルルーシュ　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/´ {ニニrﾆニﾆﾆ}ニニ}　`ｰ　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|∧: :| |: : : : | |: ∧:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ノ）)(,-.| |: : : : | |,-)( |
　　　　　　　　　　　＿　-─＝￣. : : 孑劜.| |: : : : | |（卅)＼
　　　　　　＿-─´: : : : : : : : : : : : : : :卞: : :| |: : : : | |: 干: : : ￣: :｀:丶、

.

141 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:55:28 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　＿,,_､,,
　　　　　　　　 ,, -ｰ''ﾞ"　　　｀ ..、
　　　　　　　／::::::::::::　　　　　　ヽ
　　　　　 /::::::::::::::::　　　　　　　　ヽ
　　　　　/::::::／::::　　　人:::::::.. 　　　 |
　　　　 |/ノノ　＿,-'_,,-ヽ::::::::.. 　　 |
　　　 ('ヽ' _-┬'_tl. 　ー_ｩ, ヽ､:::: 　 |　　　　　　　　　僕もまたドクオに友情を感じている者の一人だし
　　 _,-l-'( i　 |　ﾉ,, 　　　　　 i::::　　|
　 ._,i' し　i　|　|　、　　　　 /::　　 |　　　　　　　　　　大きな借りを返す機会に乗ったに過ぎないのさ。
　/_ﾉヽ' 　　| ﾍ　 =一'　　ノﾉﾉ　ゝ
　　　l　/ 　 ,| ）ヽ　＾　 .／ 'ヽ_／
　　ヽ　　 /　 `ｰ｀ -__''＿＿|_'
　　　_|＿＿l_ 　　,「=|||,-''ヲﾉ7|
　　　|l_)v( 　l|＿,,.|_-|||ニ'__,,..:::::|..,,,＿＿＿　_,,
　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;|＿（-ﾍ ,-――-,　　＿＿フ;;;;（((ヘ
　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ニ　ヽ;;| |;;;;;;;;;;;;;;/　　　ニフ;;;;;;;|_Ｌ| | |ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　￣｀　-―-　、
.　　　　　　　　　　／: : : : : : : : :'; : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : !: : : : : : : : :,
　　　　　　　 ': : : : : : : : : : : : : :!: : : : : : : : : :,
　　　　　　　　 /: : : : :／: : : : : : : : !: : : : : : : : : : :
.　　　　　　 ': :/: : : : : : : : : : : : 人: : : : : : : : : : }
.　　　　　　　 i: :': : /: : : : : : : : : /　＼: : : ヽ: : : ;'　　　　　　　　　態々出向いてくれた君には申し訳ないけど
　　　　　　　 !:.l: :/: : : : : : : : ／　／　＼: : :'; : :
　　　　　　　 l: : :!: i: : : : :/／　／,.ゞ''｀　ヾ: :l: :.{　　　　　　　　　僕のような事を思っている連中は
.　　　　　　 '; : l :l: : : :/ｔｯ.ヽ　　　　　　 l:.ｿ: : ',
.　　　　　　　丶: {: : :.{　　　 :.　　　　　.}: : : : :＞　　　　　　　君たちが考えている以上に多いはずだよ？
　　　　　　　　ヽ､: :ヽ　　　ヽ　　　　　ノ: : : ／
　　　　　　　　　　 '; ; ヽ　　ｰ　 ´　　 '　/.!
　　　　　　　　　　　　 j/: : :｀: .､　　　　／／　.|i
.　　　　　　　　　　 '" ⌒ ー l.ヽ　ｰ　／／.!.ﾉ !
　　　　　　　　　　　　　　　　 l lｰ､ヽ' _/　 /　/ ￣　‐　 ._
　　　　　　　　　　　　 _　-‐''" ､ヽ　l　 _,.-'／　　　　　　　￣　,'"　‐-　._
　　　　　　　,.　-‐_.´｀;´　　　　＼} l .{ ／　　＿＿-―-＿_ ｰ、ｰ　._　　ヽ
　　　　　　/ 二 -‐ T,.-ニニ-__　　ヽ.!,.　"　,ｨﾆニニニニニニi' ./ｰ-　＿_ ｰ,'
　　　　　　7 '/.! !.l l {二二二＞''　　 ! 　　 'ｰ＝二二ニニニ/　 /　 i　l　l　} !
　　　　　 /// ｌl l l } l￣￣´ ＿__　　ｌ　 ,,,,,,,,,,,,,,,,_　｀"ｰ-＝-/ / / , .l l　l',　 | {
.　　　　ヽ' ' l.l !.l } !ﾉ　　.iﾆニ二i　.! ./二二ニニ〉　　　　/ ./ , ./ .l .l ! ! l　! ',
　　　　 Tーﾆﾆl二l　　 lﾆニニ! .l　!二二ニﾆｱ　　　　　＞-'-'L/-' ｰ'-ー-'
　　　　　　{ﾆニニｌ二ｌ　　　',ニニ! .ｌ .lニニニア　　　　　ｲニ!ニニニニニニl
.　　　　　 }ﾆニ二!二l 　　ヾ=ｱ　! .l二＞'"　　　　　,.ｲ二二ｌニニニニニ二l
.　　　　 ,ｲニニニlﾆﾆ',_-‐-__　　 .!　｀´　　　　　　／二二ﾆﾆl二二二二二ﾆl
　　　　ヾﾆﾆニニlニニニニﾆヽ .ｌ　,. -=ニ＞__／ニニニニニ!二二二二ﾆﾆl

.

142 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:56:18 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　 __,ｎ_00　　 _ ｎ＿　　__,ｎ_00　　 _ ｎ＿
　　　　　　　　 `弋乂　　l ﾘ r┐| 　`弋乂　　l ﾘ r┐| 　○ ○ ○
　　　　　　　　　( ⊂´ 　 └1」 L｣　 ( ⊂´ 　 └1」 L｣
　　　　　　　　　￣　..　　　　　　　　　￣　..

　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　｜　　え？　ドクオが俺に助力を求めて……？　勿論、協力させてもらうさ！　　　│
　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　ああ、俺もアイツと早く馬の話がしたいし、さっさと面倒事を片付けちまおうぜ。　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　僕、アイツに借りたい本あるんだよな……死なれると困るし協力するよ。　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　｜　　以前、妻との仲裁役に―― 　　 |
　　　　.乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　私は彼女を紹介して貰った　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,ｎ_00　　 _ ｎ＿　　__,ｎ_00　　 _ ｎ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `弋乂　　l ﾘ r┐| 　`弋乂　　l ﾘ r┐| 　○ ○ ○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　( ⊂´ 　 └1」 L｣　 ( ⊂´ 　 └1」 L｣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　..　　　　　　　　　￣　..

　　　＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　‐''´ ／　　　　　　　 ,､　　　　　　　　　　　.',
　　〃　　　　 /|　/　ｌ　 |ヽ、　　　　　　　 |
　.,'　,ｨ　　　　　ﾑｆ /　　ｌ　.L 」　,､　　　　　　|
　|／/　　　_,,､ｖ‐'l/　ij　 ', ┌-､　_　　　　　｜
　.　,' ／| ./__,,r－､　u u　ヽ|､-ヽ| ヽ　　　　 |
　　|/　 |/ｌ(_　　　ヾ、　〃　　　｀)| |-‐ ､　 |
　.　　　　ｌ.(´　　　O )　;; ､ O　　　)| |ﾆヽヽ｜
　　　　　　l..ヽ、 r-／..::　ι┐ rｌ'´ |.| -､| ..ｌ　l
　　　　　　.l;;;;..｀／..:::::::::　u　し'/　 .l.|__,ノ /　 l、　　　　　　　　　　　　（　え？　えぇ？　えぇぇぇええ！？　）
　　　　　　l　 (__:::::::::::u::｀)　／_　　||-- '′　　ヽ、
　　　　　　　l ｒ‐---‐-－-～'´__｀ｌ　|　　　ｌヽ、　　ヽ、
　　　　　　　l.ｌ￣￣￣￣￣￣　（　|　　　ｌ　ヽ､＿ヽ
　　　　　　 lｌ二二二∠二二二ﾉ.ﾉ　　　|　　　　ｌ　￣
　　　　　　　 _ヽ　　,,,,,,,,,,,,,,,u　　.／ |　　　ｌ　　　　ｌ
　　　　 ,､-''´　,ヽ ij　;;;;;;;;,,　　／;;　 |　　 ,'|　　　　 .ｌ
　_,､‐''´　　　 /　ヽ　u　　／;;;;;;　　ｌ　　/ |　　　　　ｌ
　　　　　　　/　　　ヽ、／;;;;;　　　ﾘ　 /　|　　　　　.l
　　　　　　./　　　　　｀lヽ''''　　　　ｌ　/ 　.|　　　　　 l
　　　　　 /　　　　　　 l .ヽ　　　　 .ｌ /　　 |　　　　　 .ｌ

.

143 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:56:38 ID:8b4c77c4

.　　　　　　　 /|　　　　　　　　＿＿＿
　　　ﾄ､　ｉ::|　　　　　／／　／＼
　　　 |:::＼ l:::|　　　　　__{___{　／　／＼__
.　　＼＼::::＼:＼　　／/　 /￣＼／　　／　＼
　　　　}＼＼::::＼:＼{＿{＿{ 　／/＼／　／￣＼
.　　　＼:＼_＼:::::::::::::::::::::::::＼{＿{　 /＼_|＿／￣＼
　　＼＿_＼:::::￣￣::::::::::::::::::::::::::::::＼{＿{　 /＼／￣＼
　　　　＼＿＿:::::＿_,ノj/:::::/::::/::}:::ﾊ八:::::＼{　 |＼/￣ i
.　　　／:::::::::::/::::::{　＼／/／jノj厶斗へ:::::::＼j　廴＿}__
　　／￣￣￣}:::ｉ:::::∨＼Y　,ｨｉ〔{__斗ｆヤｵヘ::::::::＼ﾉ＿:::::::
　　　　 ___／:::::|:::::小以ｿ/厂　__i以}_,ノ　}ト-:::/ｨ⌒ヽ::::
　　　　　￣j／|ﾊ:::|　　/　　　 /￣ヽ　　　く___;ﾉ〈⌒ｉ} |::::
　　　　　／　 /　ヾ　（{＿　__/　　　i　　U 　 |　ﾉ ,ノ /::::
　　　　　　　　　　 |　＼_,ノ　　　　ﾉ　u　　　r一__／:::::::
　　　　　　　　　　　 | 　　　　　　　　　厂　∨:::::::::
　　　　　　　　　　　　| ト---　､　　　　　　／　　　∨::::::　　　　　　　　　　　（　こんなにも曲者揃い連中が……　）
.　　　　　　　　　　 i ｆ―-- ､__）　　　／　　　　 ∨::::
　　　　　　　　　 | ﾄ-----　　　／|　　　　　 ∨::/
　　　　　　　　　　 |　　　　　／　 | 　　　　　 ∨
　　　　　　　　　乂￣＼___／　　　│ 　　　　　〉
　　　　　　　　　 -―ｧ‐｀ｰ一く　　　　ﾉ　　　　　／
.　　　　　／　　／　　∧　　ヽ　　　　　＿＿／
　　　　　　／　　 / ∧　　＼＿_/￣￣￣ﾉ
.　　　　　／　　　 {　{/⌒Ｙ´￣／／　／￣／　　　 /
.　　　　　　/　　　　　　 |　|　　 {　　　　 ,ｨ|＿／　　　 /
　　　　　　　　　　　＼　　│　| 　ノ }|￣　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　＼__|　 |　　ィ´{＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼i{＿ノー‐┘
　　　　　　　　　　　　　　＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　／￣

　　/::::／／/::::::::::::::::::::::::::／ /:::::::／￣　ヽ/:::::::::::::::ﾍ:::::::::|:::::::::::ヽ
　 /／ヽ　./:::::::::::::::::::::::／／/:::／￣￣ヽ//|::::::::::::/ .|:::::::::|::::::::::::::ヽ
　/.,' / ゝ/::::::::::::::::::::／／　/ へ　　　 //`|:::::::::/／|:::::::::|::::::::::::::::｝
./　| ／./:::::::::::::::::／ヽ　　/ ヽ亅　　//　 |:::::::/-‐、:::::::::｝:::::::::::::/
　　| ヽ/:::::::::::::::/ 　　＼　| Y /　　　´　　.|:::://`!　|:::::::/::::::::::::/
　　∨:::::／|::::|　∪　　　くノ　　　　　　 |/ ｛-ｉ　'∧./|:::::::::::/
　　/::.／＼i ^'　　　　＼　　＿　　　　　　人'ノ |　ﾘ |:::::::/
　 ./／＼＿_　　　　　／　　￣　　　　　　　　　　￣／　|::::/　　　　　　　　　（　リスクばかりで、リターンなど無いはずなのに……　）
　//　　/:::::ｨ＼　　／　　/　　　　　　　　　　　　／ i　　|/
　　＼ /:::::/ 　∧　　　 /　　　／￣`　‐-　＿　'　／
　　　　ﾍ/　　　∧　　　　　 |　　　　　／／
　　　　　＼　　　＼　　　　　ヽ　　　　／／

.

144 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:57:24 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　（　ドクオの為にって理由で一つになってる……　）　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ

　,､‐'"´￣｀ヽ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､-‐- ､
´　,r'"｀`ｰ- Y　　＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　r'"´　,,､-､｀`ヽ　　　 ,r'ﾞ´￣￣｀`ヽ,
. ,!´　　　　　レ'´　　,､-'´ヽ, -‐- ､　　　　　　　　　　　 },r'ﾞ´　　　｀ヾ　,!.　　/´￣｀ヾ　　　ヽ
/　＝=　斤/　　　 /　　　_,i　　　ﾞ｀ヽ､　　　　　　　　　i!　-‐､ ,ｨﾆ､　i ,ｲ　 /　　　　 `､　　　ﾞi
　､　　,:; ,」,/　　　　ヽ　　　,ヽ　　　　　,!　　　　　　　　ヾ　'ﾞ~`,　　　 ,!ｲj　 !,ｨ=-　　　 V､　　 l
　　 , ､　 ,〉　　 ,r､　/　　,ｨｪY､-‐''"´V　　　　　　　　　　｀､　」 - ヽ｀`j　/ ;:.´　　　　　ｿ　　,!
ヽ､ '　￣Λゞ-─‐- ､　　　　ﾘ -‐､　ｿ　　　　　　　　　　　ヽ,' ｰ-‐ ,!　/ﾄ､,､ゝ､　　　　Yゞｲ
`, ｀ヽ､‐'ﾌ´　　　　　　ヽ　ｰ{　'"´:;V!ﾄ､　　　　　　　　　　　｀､　　　 //　!＼丁｀,　　　,i　 ,人
..:ヽ ,ィ｀7　　　　　　　　 `,　/　　 ,:;;;:;!　,!　　　　　　　　　　, ィ´ゝ-‐'´/　 !.;.;.;｀i　　　　/　,ィ／ヽ
.:.:.:i＼ヽ〉　　　　　　　iﾉ　`､ '´　 i　〉　　　　　　　 ,､‐'/.;.;,! ｀ゝ＜´　 ,!.;.;.;.;.;｀`ー, -‐'´: : : : : ｀､
.:.:.:.:＼,! i　　　　　　　　 ,ｲｲヽ　｀､　 !人　　　　　,､‐'´.;.;/.;.;.;.;ﾄ､/} ,/｀ー/／.;.;.;.;.;.;./: : : : : : : : : : : `､
＼.:.:.:.:i /　　　　　　　　/　! l　ゝ- ゝｲヽ　｀ヽ､　 /.;.;.;.;.;.;.;.;＼ /i　/^i　　 / ￣!.;.;.;.;./: : : : : : : : : : : : : ,i
.:.:.:＼.:.:i　　　　　　　　/｀V　|　／＼/､/　　　ﾄ､!.;.;.;.;.;.;.;.;.;i￣.;.l /　 |　 /.;.;.;.;/.;.;.;,/: : : : :,､-─- ､､: : ,|
.:.:.:.:.:.:.:.:〉-‐─- ､ _ ,ィ　 /＼!'´　　 ,! ￣/　　　i }.;.;.;.;.;.;.;.;.;!.;.;.;.;,ﾘ　　| ,/.;.;.;.;/.;.;.;./: : : ／: : : : : : : : ヽ､!
.:.:.:.:,r'´二二ﾆヽｰ- ､!　/　 ,ｶ　　　,!　 /　　　 | i.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ.;.;.;＼　 i/.;.;.;.;/.;.;.;./: : : /: : : : : : : : : : ,!: :,!
'"´::::::::::::::::::::::｀`丶､ Y´　 d |　　　!　/　　　 ,! |.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;＼.;.;.;ヽ/.;.;.／.;.;.;./: : : /: : : : : : : : : : : |: : |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`''ｰ､　　|　　 ,! /　　　　　,!, i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;＼.;.;／.;.;.;.;.;.;!: : : :i: : : : : : : : : : : :.|: : ,!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼,!　　ﾚ　　　　　　,!　!.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;／.;.;.;.;.;.;.;.;/: : : : .|: : : : : : : : : : : .|: : .|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　/　　　　　　　!　 l.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;,/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/: : : : : .l: : : : : : : : : : : ,!: : ,!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::久　　　　　　　 ,!　|.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;.;.;.;.;,ｲ: : : : : : :.|: : : : : : : : : : : !: : ,!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉　　　　　　 |　|.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.:/.;.;.;.;.;.;.;.;／: : |: : : : : :.|: : : : : : : : : : :,!: : ,!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　 |　ヽ､.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;.;／: : : : ,!: : : : : /: : : : : : : : : : /: : ,!

.

145 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:57:57 ID:8b4c77c4

　　　ﾄ､　　八＼　　　　　　　∠彡'　　　/:／
　　　　＼≧=- ＼::::::::　　　　　　　　 _,. =彡'
　　　､　　＼　　　　　八＼:::..
　　　＼ー-≧=-　　...::l/:;:＞-　_::::.....､　 :. :　　 :　　　　 .:ｲ
　　　　　_＼＿__::::::::::::::::／:〃::::::!:::::::::::::Ⅵ::,:::.　 ::.　　...::::::/ｨ
　　　　　ー----;::::::::::::{　|:从:::: Ⅳ::::::::::､ﾄ､::::::::::..:::::::::::::::::::/,イ
　　　　　　　_,.. ィ::/:i::{ヾﾑ ::!　＼{ ト､:{＼:ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　￣　/:/{∧::::ｆ込 V､zz=ﾆﾆ≦￣寸:::::;::ﾆヽ::::::::::::＞
　　　　　　 |/　` 　 ′/　-::::ｰゞ炒　　　 }:::/i::. ｝}::::::::::＼__,.
　　　　　　　　　　 l, '　　　　::::::　　　　　　　ﾉ: //::::::::::::::く⌒
　　 ,.　ﾆﾆト._　　　　　ﾄ､::::::　　　　　　　　　、_,.:ｲ::::::::::::::::: ﾊ
　イ::__　ゝ _く__７Y　　 !::....._　　　　　　　　 /:::::::　!二ﾆﾐﾒ､/
　: : : ' ＼⌒ー一／`Yl、ー-　_,,.　　　　 /　　　｝_￣丶､
　-:...._　 /ヽ,__,／　　/ {⌒::::7　　　　 _,.. ｲ　　　　 /　-　　　　　　　　　　　いける……いけるぜ、これはよぉ！
　｀` ‐- =- ':i {:::....., '　　>､＿__,..　＜　　　　　　／ヽ　/::｀丶
　､　｛__ﾌ:::::::､ヽイ　　/ ７:::::}ヾ::::::; '　　　　／＼　,:〈:::: 　 /
　 -､::::::::::／　/　　 /' 〈:::::::j:{　, '　　　 ;.　／ヽ　　}:::::∧:::::/;
　　　ﾞ ;::::　　 ′　　{ ／ _　-{_｛　　　_,.. イﾊ　　i 　 V::: ∧//
　　　　　　ｨ〔_　　　ﾊ　　／　７二{￣ l　　 i/}: :|: : 　V::: //
　　　　　／{　} 　 /　　/　　　{　　 ! 　 l. . : :i: : :.l: : : . V//
　　　／　/:::′　{ 　 /＼=-､ }　　‘, . ::i : : :.l : : l: :　／,:'
　　　　　　 /　　.:::＼,　　 V　j＼　　i 　 l : : ﾊ: : :}／／
　.　　　　 /:!　,:::::::::: ム　/　 {　:::〕　 l 　 l　　 j／__二ﾆ=　_

　　　,　イ:::::::::::::::::::::, == ､ヽ::::::::}, イ:::::::｀ヽ i　　　 |　　　|｀ヽ: : : : : : :
,　＜::::::::::::::::::, -::／::::::::::::::/::::::::V::::::::::::::::∧ー ― ､ _, ィ　 ∧: : : : : :
::::::＞ ´ , イ:::::／:::::::::::::::::/::::::::::::|::::::::::::::::::::∧　　　　｀ヽ　　 ∧ : :: : :
／: : :／:::::::::/::::::::::::::::::::/:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::∧ 　　{　 .ﾉ　　　∧: : : ::
: : : ,::::::::::::::/::::::::::::::::::::/|:::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::∧　　ヽ〈　　　　 ∧ : : :
: : /:::::::::::::/:::::::::::::::::::/ .∨:::::::::::∧:::::ﾄ､:::::::::::::::∧　　　.}　　　　　|: : : :
: /:::::::::／'::!::::::::::::::::/　　∨:::::::::| .∨ﾊ ∨:::::::::::::∧＿ /　　　　　.|: : : :　　　　　　　　あぁ、そうだのう
/::::::／: /:::|:::::::::::::::,. 　　 ∨::::::|　 ∨}　∨:::::::::::::∧-､　　　　 |: :: : :
:::／: : :/:::::|::::::::::::::|三 ≧ ､∨::::!　　}'_, ≦三:::::::::::∧; }　　　　 ., : : : :　　　　　　　明日の１３時キッカリに事が起こせそうだ………。
｀ヾ}ヽi､:::::::|::::::::::::::|､ヽゞソ｀∨::!- ＜ゞソ￣ｱ∨:::::::ﾊﾉ　　　　　/: : : :
从 }ﾉＷヽ＼｀ヽ:::: !ﾊ ´￣　 }ヽ{　　　￣｀ヾ　.∨:::::::| 　　　 / : : :
. . .|. . . . . . . ヽ. ＼! ∧　　ノ　ヽ　　　　　 ∧:::::::|　　　 ./: : :, イ
. . .´￣｀ヾ. . . .}. . .〉ヽゝ　｀ヽ　＿＿_, 　　／ｲ∨:::!　　　 /＜￣｀
./ . .从 . . ＼ﾉ. .人. }〉￣｀ヾ｀ー ‐ '　　イ, ≦二二｀ヽ＞ '／｀￣
. . ./. j.ヾ. . i}. .. /. . 〉ヽ. . . . ∧｀＝＝ ´.. /. ..／. . . . }∧／/. . . }｀ヽ

.

147 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:58:13 ID:8b4c77c4

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│::::::::::::::::│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ :: │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・

.

149 ： ◆BSVL8zPtdg ： 2019/11/25(Mon) 18:58:42 ID:8b4c77c4
本日の投下は以上となります
次回の投下は２日を予定しています

お疲れ様でした

150 ：普通のやる夫さん： 2019/11/25(Mon) 19:02:42 ID:29bb460e
乙でした
何をやってくれるのか、楽しみだ
しかし未来にイツカの名前も残ってるんだな……

152 ：普通のやる夫さん： 2019/11/25(Mon) 19:06:12 ID:af5c3e7f
乙
積み上げてきたもののでかさが半端ないなぁ

153 ：普通のやる夫さん： 2019/11/25(Mon) 19:08:02 ID:bdb43aef
乙
チートに頼らない絆の力でチートを迎え撃つんですね

156 ：普通のやる夫さん： 2019/11/25(Mon) 19:13:59 ID:fcc4bbc3
乙
たしか11歳だよな？
なのにこの交渉、短時間でコネ獲得しまくり、これは完全にチートですわ

159 ：普通のやる夫さん： 2019/11/25(Mon) 19:26:34 ID:231d6d8a
乙でした
家宝質草にしてでもやる覚悟…。　コイツ、本当に11才なの！？

167 ：普通のやる夫さん： 2019/11/25(Mon) 19:54:54 ID:9ad2cc5a
乙です！
ちゃんと受け継がれ語り継がれてるんだなって…

168 ：普通のやる夫さん： 2019/11/25(Mon) 20:32:05 ID:12e115f9
まだ事は動いてないけどすごく高揚するな
乙でした

≪ アメリカンヒーローアカデミア　４２ | HOME | 国際的な小咄　６０７０　韓国を韓国人が外から見ると ≫

81508 :日常の名無しさん:2019/11/26(火) 01:32:04 ID:-[ ]

チートなどに頼らず、地道に積み重ね、紡いできた絆が今巨悪を討つための力となる…！　熱い展開である
しかし実際問題、やる夫が負け認めたらどうするんだろうなぁ
コイツの今までの醜態からして、追い詰められたらみっともなく命乞いしながら敗北認めそうだし
まあ、背中向けた瞬間不意打ちかましそうですけども。実際オルガにはそんな感じでしたし

81523 :日常の名無しさん:2019/11/26(火) 02:51:04 ID:-[ ]

情けは人の為ならず

81524 :日常の名無しさん:2019/11/26(火) 03:01:03 ID:-[ ]

繋いできた縁を総動員して事を起こす、熱い展開になってきたなあ。
あとはできる夫にもリベンジの機会を作ってやりたい。
多分できる夫にも何らかの魔術の素養ありそうだし。

81532 :日常の名無しさん:2019/11/26(火) 06:00:19 ID:-[ ]

鹿角女史が仕えた主の『家族』で長命種ね･･･（ﾆﾔﾆﾔ）
魔素とは何だろう、魔導師や魔法に依存する生き物にとってミノフスキー粒子みたいなものかな
しかし太古から狩猟採集・開墾灌漑・鉱山開発で環境破壊が起きているのに
革新的技術が社会と自然にどれだけ反動や悪影響を及ぼすのか、そういう考えが及ばない辺り白豚くんは実になろうキッズだなあ
チート使えば何もかも上手く行く、全て自分の思い通りになるってか？

81553 :日常の名無しさん:2019/11/26(火) 09:30:28 ID:Uh60rX9Y[ 編集 ]

冒頭でらき☆すた勢が訪れてたのは未来のクール領だったんだな
《未来開示》の成立理由は主とかの人外の存在との契約と思ってたけど、まさか魔素による自然汚染対策だったとは
それにしても、小松が元のように料理の出来る状態に回復していて本当に良かった

81588 :日常の名無しさん:2019/11/26(火) 12:42:57 ID:-[ ]

しかし本スレの雑談何とかならんのかな
自分の読解力のなさで斜め上なこと書き込んで訂正されると暴れるって
まんまやる夫かって。
作者さんも書き込み制限つけたスレ立てした方がよさそう。

81697 :日常の名無しさん:2019/11/26(火) 19:44:55 ID:-[ ]

未来の話である４０話で魔導士が時代遅れになった直接の理由がここで明かされたか
そうだよな。いずれ魔法が使えなくなるってわかってるならそういう風に舵取りするしかないよな

81759 :日常の名無しさん:2019/11/26(火) 23:14:14 ID:-[ ]

デキルオだけ出てきてないな。どう参加するやら…

81824 :日常の名無しさん:2019/11/27(水) 04:24:38 ID:-[ ]

明らかな戦力差だと負けイベントだと判断してあっさり降参しそうなので、
これ結構難題な気がする。

81991 :日常の名無しさん:2019/11/27(水) 21:10:48 ID:mQop/nM.[ 編集 ]

いっぱい集めて、降参しようとしたら悪口言ってあおる役やるのかなぁと思った。
「やる夫ってだっせーよなぁ～アレで英雄志望だってｗｗｗ」
みたいなこと周り中から言われれば、降参やめて挑発にのりそう

コメントの投稿

トラックバック

この記事のトラックバックURL

https://yaruonichijou.com/tb.php/36944-4b0d16e4

ドクオが異世界転生したようです 第６７話

ドクオが異世界転生したようです　第６７話