やる夫のアトリエ～ザールブルグの錬金術工房～　第34話　「甘い毒甘い夢」(81) やる夫達のいる日常

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やる夫のアトリエ～ザールブルグの錬金術工房～　第34話　「甘い毒甘い夢」(81)

目次　現行スレ

277 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:32:54 ID:rTTVnePI
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第34話「甘い毒甘い夢」(81)

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297 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:41:10 ID:rTTVnePI
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三三三三]|　,| .|| |_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_|| || |,　|]三三三三三三三三
| ､.| || | | ｌ||ｉ.ﾞ | .|| |_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| || | ﾞ.ｉ||ｌ | | || |.､ |.| | | | |　||　　　　　　　　　図鑑等から写して持って来ました　」
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三三三三]|　.| .|| |　　　　　　　　　　　　　　　| || |　,|]三三三三三三三三
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279 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:33:22 ID:rTTVnePI
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　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　／´　＼＼｀＼
　　　　　　／　　　　　ヾヽ　ヽ
　　　　　 /　　　　　　　　_ヽ_､　ヽ　　　　　この書庫の蔵書量的に考えて
　　　　 /　　　　　　　,イ´::::::::ﾄ､　ヽ
　　　　｛　　　　　　／:::::::::::::::::::::ﾍｌ　〉　　　既に確認済みの花も有るかとは思いますが
　　　　ヽ　　　|　/:::::::::::::::::::::::::::::｝ /
　　　　 λ＿ゞ＼ゝ､.:::::::::::::::::::,/У
　　　　　ｲ　ー￣三￣二三[]=イ"ゝ
　　　　 /弋＿ー　　＝　ーノヤ彡ﾉヽ

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　　　　　 /:.:.:./　:.:/:.:// .:.:.:.:./:.:.ﾊ:.:.:.:＼ :.:.|: .:.i:.:.:.ヽ:.:.＼＿＿＿,
　　　　 ./.:.:. / .: :/.:.//　. :.:.//',:|　ヽヽ:.:.＼',:. :.|ヽ､.:.＼:.:.:､-‐´
　　（__ノ:.:.:. / :.:./.:.:.l:.| .: :.:. | l|_,,|l=弋ヽ､:.:.:.|:.:.:.l.: .ヽ:.:.:.＼:.＼　　　　　　　いや…助かる
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ー─　´l.:. :.l :.:.:.l:.,'__|l､ヽ .:.:.{ {彡ｒてフ:::）7:.:./ :.r ､. :.:.＼‐-､＜￣ヽ
　　　　 |. : :.| :.:.:.|i仁_ヽ､',ヽ:ヽノ,ゝ‐´￣¨,':.:./ :./　l|.:.:.`ｰ､＼￣￣ヽ
　　　　 l:.:.|:.|:. :.:.ヽ<{f_rラ}　＼｀､.__　　/.:./ :.,___ノ＿:.:.:.:.:.:.ヽ｀￣
　　　　ﾉ:.:.l:.|:l:.:.:.:.ヽゝ'¨´ﾉ　　｀ヽ￣　 /.ノ :.ｲr───､ｦ─､￣＼
　　／´}:.ﾊ:l:|ヽ:.:.:.',ヾ､_ヽ,　　　　　　/´/./:.| |: : : : : : } |￣＼＼
　　´　ﾉ/ },'i|:.:lヽ`ｰ､__　　､-‐-､_　　　/:/}ﾉ{ {: : : : : : | | : /|: ＼＼
　　　ノ' 　　ﾉ|:.ﾄ |:.:.l:.ヽ｀　｀二￣　　/'　/ﾘ｝｝: : : : : : ｝｝rヽ|r‐､: ヽ)-‐ー ´￣
　　　　　　　,':ﾉヽヽ:|ヽ:.:｀丶　　　　　／__|¨//: : : ,､: : // 《〈〉ヽ}-‐´: : : ／￣
　　　　　　／　　　ヽ､l.:./l/}:.ヽ... イ　/ﾍノ | |: :／　＼l: ／: : : : : : : : : /: : : :
　　　　　　　　 ._-‐‐‐|/　|!|＿}ﾉｿ',　|イ,‐─' ´　／ヽ／: : : : : : : : : : ,': : : : : :
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　　　　　／￣　　ヽ: : : <´／　　　　　　　　　　-‐ ＼ﾉ /ヽ,' : : : : : l: : : : : : : :
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280 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:33:46 ID:rTTVnePI
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　　　　　　　　　　　　ﾉ!
　　　　　ﾉ!　　　　　　 ,'.: :ﾞ:､　　　　　　ﾉ!
　　　　　 ,'.: :ﾞ:､　　　　　　　i:.:.{}:.:ｉ　　　　　　　,'.: :ﾞ:､
　　　　 i:.:.{}:.:ｉ　　　　　　　ゞrt '　　　　　　 i:.:.{}:.:ｉ
.　　　　　ゞrt '　　　　　　　ﾉ　ヽ　　　　　ゞrt '
　　　　　　ﾉ　ヽ.　　　　　　 |　 .:| 　　　　　ﾉ　ヽ　　　　「　此処には確かに相当量の本が有るが
　　　　　　|　 .:|　　　　　 |　 .:| 　　　　　 |　 .:|
　　　　　　|　 .:|　　　　　 |　 .:| 　　　　　 |　 .:|　　　　　　植物に関しての物はそれ程置いてなかったからな　」
　　　　　　|　 .:|　　　　　 |　 .:| 　　　　　 |　 .:|
　　　　　　|　 .:|　　　　　ｌ＿.:ｌ　　　　　 |　 .:|
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　　　 r＜{二二}＞､　　ゝ二二二ノ　　　r＜{二二}＞､
.　　　ゝ二二二ノ　　　　 | : :|　　　　ゝ二二二ノ
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　　　　　　　ゝﾆﾆミ､　　　　 | : :|　　　　　,ｨﾆﾆ彡'
　　　　　　　　　　｀ゝﾆﾆミ､　(二)　,ィﾆﾆ彡'
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　　　　　　　　／￣￣￣｀＼
　　　　　　／　　　　　　　　ヽ､
　　　　　 /　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　もしかして此処にある本の全てが既読ですか？
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　｛　　　　　　　　　　　　　　　　〉
　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　 λ＿ゞ＼　　　　　　_,/У/
　　　　　ｲ　ー￣三￣二三　=イ"ゝ
　　　　 /弋＿ー　　＝　ー─ヤ彡ヽ

281 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:34:02 ID:rTTVnePI

::;:::;;;;::::;;::;;;|;;;;:::::::::::::/:::/:::/ /:/::::;;;;;;;;/:::/::::/ /::/::/i,ゞ斗弋::::;;;;;;;;;;;/:::/:::::::::/::/
;::::;;;;|::;;;::;;;.|;;;;::::::::::/:::/::/　|:/::::;;;;;;;//::/::/　/: /:::/-i'´｀l　ヾ＼;;;;;;;/:::/::/::::/;;/:::
::::;;;;;|::;;::;;;;;|;;;;::::::;/+-､/＿/ |:::;;;;;;/ |:/ﾉﾚ-'//´/　 .|-_=-''´ヽ＼;/::/::/::::;;;;;;/:::::
::::;;;;;|:;;;::;;;;;i;;;;:::;;/　|ﾊ/｀''/ﾍ i::;;;;/ , |'''i/　// ./-''-ﾅ´歹乃　ヾ/:::::::/::::;;/:::::::;;;;　　　別に昨日今日で読み切った訳じゃないぞ
:::;;;;;;|:;;;;:;;;;;ヽ;;;;/,=/-il､_ /､　|:;;/　 .i　|　// /斗匕ン廴ノﾉ　ノ/::::;/:;;／::::::::;;;;;;
:::;;;;;;|:;;;;:;;;;;;;;｀､ヽヾ弋_ｲ''-､_|/　　　.i ./　/　ー-―''''´´￣/::／;／/:::::;;;;;;;／　　　それに流し読んだ程度の物もかなりある
::::;;;;;|::;;;:;;;;;;;;;;ヽ＼＼廴ｪ-''´ヽ　　　　　 /　　　　　　　　／/;;／/::;;:::;;;;;／　,
;:::;;;;;;ﾄ;;;;i;;;;;;:;;;;::;;;;ﾄ､　´　　　　　|　　　　　　　　　　　　／　／　／:;;;;;;／　／::
ヾ:;;;;;ﾊ;;;;|i;;;;::ヽ;;::::｀､ヽ　　　　　|　　　　　　　　　　／　, '´　 /;;;;;;;／ r-イ::;;;;;;
ヽ::;;;;|　ヽ＼;;:::ヾ;;;:::＼　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　／;;;;;／´./　 |´;;;;;;;;;
　ヽ:;;|　｀､　ヽ:ヽ＼::-｀'-､　　ヽ　　　　　　　　　　　　　 _,-''´　　ノ　　il:;;;;;;;;;;;;
　　｀'､　　｀､　＼､｀'-＼- '　　｀　＿　　　　　　　　　　　　　／　　　//;;;;;/;;
　　　　ヽ　　　　　｀'､　 i:::ﾊ､　　ー-=-＝－── -´　　　／/　　　　/ﾊ;;:;;;il;;;
　　　　　　　　　　　　'' i;;;ハ;;｀'､　　ー───　　　　, <´;.;/　　　　 /_ i;;;;;;;il;;
　　　　　　　　　　　　　ﾚ　｀;i　i.＼　　　　　　　／;.;.;.;.;.;/ _ _ _,-''''/´__|;;;;;;| |;
　　　　　　　　　　　　　　　　i　ヾ;;;;＼　　　　＜;.;.;.;.;- '''' ´_ , - ' ' ' ´　|;;;;;;i ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i;;;;;;;<ヽ_ ／／￣_,- '' ''´　　　　　　　.i;;;;;;;|

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|_|_|||_|_|_|,|||.､ |=|| | || || || || || || || || || || || || || || | ､.|||,|_|_|_|||_|_|　|　|　| | |　　「　それでも凄いと思いますよ　」
三三三三]|　,| .|| |_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_||_|| || |,　|]三三三三三三三三
| ､.| || | | ｌ||ｉ.ﾞ | .|| |_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| || | ﾞ.ｉ||ｌ | | || |.､ |.| | | | |　||
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三三三三]|　.| .|| |　　　　　　　　　　　　　　　| || |　,|]三三三三三三三三
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三三三三]|,　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.| , |]三三三三三三三三
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_|＿||.|_||」.||,/　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ||.「||_|.||＿|_|_|_||||.|　 |
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282 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:34:19 ID:rTTVnePI

　　　　　　　　　　　　 j::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::i::::::::::',::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　j::::::::::/:::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　 7::::::::/:::::::::::::::::::/::;:::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　7:::::::7:::::::::::::::::::/::/:::::::::::::::::::i::::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::i　　　…この屋敷に残されていた本を全て読めば
　　　　　　　　　　　 7:i:::::::i:::::::::::::::::::7::7ﾊ::::::::::::::::7:::::i::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::!　　　あの男の…此処に住んでいた者たちの考えが理解出来る
　　　　　　　　　　 ,ィi:i.i::::::i:::::::::::::::::7_/i-‐',:i､:::::::7:::::/:::::::::::/⌒',::::::::::::::::iﾔ　　　そんな風に考えていた時期があった、それだけだ
　　　　　　　　 |:ij::::::i:::::::::::::///./　 __',iA:::7::::/::::::::::/ヽﾉ/::::::::::7:ﾊ.ﾍ　　　結局、無意味だったがな
　　　　　　　　 |:i !:::::i',::::::::7 i|　ﾃ弋;;;ｿィ〉:::/:::::::::::/ノ::::/::::::::::::,'.i| ヽ `
　　　　　　　　　　　　ヾ',:::i|ﾍ:::::7　i!　　　￣　/:::/:::::::::::/ ,--'::::::::::::::::i ﾘ
　　　　　　　　　　　ヾ:iヽ .､′　　　　　 /:::/:::::::::／ ./　j:::::::::::::::::|　　　　　　…そろそろ出るぞ
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　ｲ／/／/　　/　7::::::::::::::::::i　　　　　　余り此処に篭るとナナリーが心配する
　　　　　　　　　　　　　　　　　　j:ﾊ` ‐-､　　ｲ'"　,　イ　　ﾉ7:::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′ﾘi',　　　　, .＜　　　　 _7:/ i:iﾆi::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ- '::::ﾉ!　 __, ...-‐'ニ〃‐'i:iﾍ::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘﾊ----=i i:::::::::::::::::::::::::::ﾍヾ､:ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_　 __!::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::＞､ヾ､
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ●

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ●

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283 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:34:33 ID:rTTVnePI

- 　 ..;;_:::::::::::::::::::,.:　'´　　　 | |　　　 | |
::::.::: :.:.:.:.｀:.`ﾞｰi´＝==ｰ_ｰ- ｣Ｌ.. __　 | |
:.::::::.:.:.:... 　　 |　　　　￣ｉ i￢＝ｰt |
::.:..　　　　　 |　　　　　 | |　　　 | |　　　　　　　　 __
:.　, -rｔ--　 ...」_,　　　　　　 | |　　　 | |　　　　　 x≦爪川
　 !　| | F＝=ﾐ. |＝＝‐_ー-''└ー　.._| |　　　　　 | }八L}ﾊ|　　　　　　「　お茶、お持ちいたしました　」
　ｉ　| | |////,| |　　　　　￣| |￣￣｀'ｉ |　　　　　 |（_ﾄ､ﾐｰj|
　 |　| | |////,| |　　　　　　 | |　　　 | |　　　　　 | xz公こ|
　 |　| | |////,| |　　　　　　 | |　　　 | |　　　　　 |从行辷|
　 |　| | |////,| |　　　　　　 | |　　　 | |　　　　 └-----'
　 |　| | |////,| |　　　　　　 | |　　{爻爻〆　　　　　　 {沁爻爻}
　 |　| | |」」」」｣ |=====ﾐ. 　 | |　　 YＹ广 r─---　 .....L乂＿ﾉ＿_
　 |　| |-‐Ｖﾍ￢||| || || ||l 　 | |　　ﾉ八　 |￣　｢三二,.ｘ≦}┬r=＝
　 j　| |　　Vﾊ　|j｣L.＜⌒￣￣￣（_＿_） ⌒＞｢三ﾆ/: : :/　| |
　 j　| |　　Ｖﾊ |￣　　 ≧‐┬------┬‐≦　｢三 ,': : / 　 | |
.　 ! :| |　　 |/ﾊ!＿＿＿_,＞|:. .　　 . .:|＞ﾄ､_　｢三:ｉ: : :i　　 | |
.　 ! :| |　　Ｋ＿_＿_＿_ﾉｉ　|:. .　　 . .:|:,.　'´￣｀`Ｙ|: : ,l.. ＿| |
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　　　　　　 |_|　　　 .::Ｌ!. .: .:.:.:￣￣＾:..|_l:::.:.:...　　| |　Ll
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　　　　　　　　　　　／　　　〃　　／　　｀==ヽ
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　　　　　　　　ノ /　／／ｲ　 /　／　／　 /　　　i
　　　　　　　イ // /　/　/i!　i ／レイ　　ノ!　ﾉ　　}
　　　　　　　　ハﾊ　/　/ヽ|　/Y了㌦レイル'　 /　i
　　　　　　　　　　VV 〈（ iﾚ'　廴jソ　　ィぅレｲ　/!
　　　　　　　　　　　从从Yi　　ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ　　j ヽゾ/レｲ从　　　そっ、それでですね、その…
　　　　　　　　　　　　　　」＼　　。　ﾞﾞﾞ／iﾘ
　　　　　　　　　　　　　/｀ヽ、_｀ｰr ―‐ ´从ﾘ
　　　　　　　／￣￣Y´iヽ.　　　〉「トvv-　,_
　　　　　／　　　　 {　|.:.:.i｀ー´　V´i;i　　　ヽ
　　　　 /　　　　　　}　 !:.:.|　　　　　 |;:!　　　＼
.　　　 /　　　　　　 {　rtrtrtrtrt__rtrtrt、　　　　〉
　　　 {　　　　　　　irf: : : : : : : ::. : : : : :: Y　　　/
　　　　ヽ　　　　　ﾊ; ; ; ; ; ; ; ; ;.; : : : : : :.:} 　ノ
　　　　　VYVYVY　 }:,:,:,:,:,:,:,:,:,:, ':,, : : : :.ノYV
　　　　　 /　　/　　　i.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:./ |　　|
.　　　〈　　ヽ、 r‐にー―――‐一}　i　　|
　　　　　＼　　ﾞ/〈い｀ー――――ﾍ　|　　|
　　　　　　　ヽ／.:.:〈い　　　　　　　　い〉、　|

284 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:34:54 ID:rTTVnePI

　　　　　　　　　ヽ　}|:.:.:.',ヽ｀ヽ:.', ､　　　'¨, 'ヽ.{　ヽ
　　　　　　　　　　　´ l:.|:ﾉヾ､___.ヽ　＞‐-':.|　ヽ　　　　　…ナナリーはもう少ししたら呼ぶ
　　　　　　　　　　　 /|:lﾘ〈〉‐‐‐|.ﾆニﾆ彳ヽ{　　　　　　　　そう伝えておけ
　　　　　　　　　　　　ﾘ,＾}{,-､: :| |: : : :||}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ヽ　＿＿
　　　　　　　　　　　／《〈〉{{＾: :| |: : : :||｀‐ ､　　　　　　　　　　　　　　　､＝＝'＝＝＝＝｀＝
　　　　　　　　　／　((_）Ｙr'´: : | |: : : :|| j乢｀r ^ ‐‐- ､_　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　/
　　　　_　, -‐ ´ : : : : : （ﾉ｀=´: :} }--‐‐} } 丱: : : : : : : : : ￣l¨}　　　　　　　',　　　　　　　　,'ﾍ
　_ - ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : | |: : : : : : : : : : : : : |: :l　　　　　　　ヽ､＿＿＿_ノ　〈
r' : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | : : : : : | |: : : : : : : : : : : : ,': /　　　　　　　　ヽ｀ヽ── '´イ
|: : : : ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : | |: : : : : : : : : : : :l: :|　　　　　　　　rF＼（　￣¨ ／
',: : : : : ヽ : : : : : : : : : ._ , ----' 」 : : : : : ヽﾆﾆニニニｦ: : :|:/　　　　　　　 /＼＼＼_　イ､
.∨ : : : : ヽ: : : : : : : F-‐_'￣￣￣: : : : : : : : : : : : (_) | |: : .l: .＼　　　　　/: : : :＼＼￣￣/
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　　　　　　　　　　　　　 f　　　　!/ 　 | ./i__/＿{、　　｜:|　 }　:|　iﾍ｜
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.　　　　　　　　　　　 '.　　/ /　!　　:|,ｲうﾊ　　　 ∨ぅY/l　 / ./
　　　　　　　　　　　　　 ∨/　|｜|　　 !弋ｔり　　　　 {り |ﾘ／ｲ/
　　　　　　　　　　　　　　 | |　 |∧|＼ド=- 　　＿__'　-彳ヽ.　　　　…！　はっ、はい
　　　　　　　　　　　　　　 |∧|､　｀ト-へ.　　　 {　ノ　／　ﾊ|
　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾊ∧ﾑ|≧._　. __ . イ∧ﾄ､|　　　　　　それでは失礼いたしますわ！
　　　　　　　　　　　　　　　　t～へ一廴＿　｀V{_
　　　　　　　　　　　 _　__／^⌒マうﾍ.＼__＞ｲﾍ.｀ﾏﾍ、
　　　　　　　　　　＿}厶、　　　　廴｀ﾏﾆう‐'´　ﾏう_）}､
　　　　　　　　　｀７へ、ヽ　　　　｀YＶぅｰ～～ｰtfぅ　 }≦、
　　　　　　　　／　　 ,〉　〉_／　　〃　　　　　　　|_／ﾏ⌒

285 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:35:11 ID:rTTVnePI
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　　　　　　　　　　ﾊﾞﾀﾝ…
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　　　　　　　/:.:.:.l　.:.:.:.:.:.:.:.ヽ :.:.: .:l|:.: .:. :.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　　　　　 /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .:　.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
　　　　　　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:.　:. :.:|
　　　　　　{:. /:.:l :.:/､ﾘ　 ∠＼丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l　　　屋敷で使い始めるようになってから
　　　　　　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l　　　未だ日が浅いからな
　　　　　　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|
　　　　　　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|　　　　他のメイドたちと比べ図太さが足りない
　　　　　　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|　　　　下手に遠慮する分、此方が気を使う羽目になって面倒だ
　　　　　　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ
　　　　　　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l　　　　　　…どうせ直ぐ他の女どもと同じ様になるんだろうが
　　　　　　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|
　　　　　　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {
　　　　　　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
　　　　　＿--‐-､＿　　　　　　<∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　 /　＿__､＿ノ､　　　　　　∨((: : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　／　 /　／））─ｰ'　　　　　　 ∨乢-‐' : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　｛　　ﾍ／　/￣｀l　　_-ｰ一ニ￣￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　 l　　 l/　　/　ヽ　|￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼

300 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:43:25 ID:rTTVnePI

　　　　　　　　　　　　　　　 ..._,,.. --ｰ―ｰｲ.,
　　　　　　　 ,. -''⌒∨ :/　 . . . . . . . ..　^ヽ､
　　　　　　 ,,.-／　　　　ヤ: : : : : : : : : : : : : ... ｀ヽ.
　　　　　 /　　　 _ノｲヽ､./: : : : : : : : : : : : : : : : :.　ヽ.　　　　　此処で働いてる方々は
　　　　　/⌒｀￣￣|　|~７: : ' ' ' ' ' ' ' ' : : : : : : : : :.　|
　　　／7,.- ､　　　.ゝヽ｛'　　　　　　　　　' : : : : : : /　　　　　　皆仲が良さそうですね
　／　/　　　￣~^''''ゝこ|　　　　　　　　　　 ' : : : /
　/　 i^ ~^''ヽ､　　　　　|＼ノ=ﾆﾆﾆ=-､　　　　' :./
./　　 !　　　　　^'''-　　|　/-ー-　　　＼　　　ノ

　　　　　　　　　　　　　　l. :.:.:.:./:.:.:./: :.// :/:.:. :.:.:./:.///l:.:.:.:.| :.:.: .:.:.:.l
　　　　　　　　　　　　　　': .:.:.:/:.:.:./ .:.// :/|:.:. :.:./:.////|:.:.:.:.| :.: .|:.:.:.|
　　　　　　　　　　　　　ﾉ:l:.l:./ :.:.:/: // :/| l:. :.:./:.////　|i:.:.:.| : .:.|:.:|:l
　　　　　　　　　　　　　//|.|:.|　:.:.l:./A|:./l:| |: .:/:.////_..-|l:.:.:l :.:.:.l:.:.|:|
.　　　　　　　　　　　　ノ´ l:|:.| :.:.:.|ｒ=ｒz|l､ﾘ､| ./:.////_,r=＝ﾐ} .:.:.ﾉ:.:.|:|　　　共通点があるからな
　　　　　　　　　　　　　　 |l|:.lri.:.:.',仆-´ｨﾐ.l:,':///_,イｼ-イﾌ:.:./.l:..:.:lヽ
　　　　　　　　　　　　　　 i!|:.|',|.:.:.ヽ｀￢ '´ ﾘ i}/´　｀＝‐７:.:.//:|:.:.l|　　　この屋敷で働いている若い人間の多くは
　　　　　　　　　　　　　　　ヽl|{ヽヽヽ　　　　 i!　　　　　　/／l´|:.lヽl　　　　火事で両親…若しくは片親を亡くしている
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　l:.l＼　　　 _｀＿　　　／ｲ:|:.l:l|:.l　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }/|:.:.|＼　　─- ｀　,イ:.|:./l:.||l `ｰ　　　　　…俺の父親が死んだ事故でだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　l /_| ｀丶、　,　'　　|/|l| |:{ ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/´ {ニニrﾆニﾆﾆ}ニニ}　`ｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|∧: :| |: : : : | |: ∧:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ノ）)(,-.| |: : : : | |,-)( |
　　　　　　　　　　　＿　-─＝￣. : : 孑劜.| |: : : : | |（卅)＼
　　　　　　＿-─´: : : : : : : : : : : : : : :卞: : :| |: : : : | |: 干: : : ￣: :｀:丶、

287 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:35:42 ID:rTTVnePI
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ゝ.;:_:_;:;:_:_;:;:_;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:||(:';:;:;:;:　　　　　　　　　　　　　　　 .::... .　　　. .':::;:, .:.
ミゝ､＿＿_／＼二｀＞､;:_:_＿＿',;:;:;:;:)）;　:＿=----......＿＿　　　..:.:λ:: ::'; ::,)､::.:;.:,:;.:
ゝミミミ／／＼＼￣7 ＼――};:;:;:/(;:　:―三,ｨ=‐--,,,..三三,kﾆ人ノ从:.ｿ）ノ　）:.: .;,.'
彡彡／／lll;lll;ll;＼＼i＼　 ,'　ﾉし': :ヽ;:;:;:-,-,-,-,-,-,-,-,-,ｎ　　ィ'　　(ソﾍ（::.:.:'.,; :. .
彡／／ll;ll;ll;ll;ll;ll;ll;＼＼（(,ｲ: :　　:: :V）;:　　,',',',',',',',',',','7,','_　人　　　　　　て:;;':.
／／l;;l;l;l;l;l;,'　　　　;l＼＼ゝ: :　　　: :(ﾉ};:　　＼,',',',',',',','|,人)ヾ;　从　　　　　　（::..
;／;;;;;;;;;;;;;;;(:';:;:;:;:　　;;;;;;;;;＼｜ヽ: :: :　 : :: :/;　;',',','＼,','_ノ　　_人　 (,＿ｿﾊ　　　,ゞ.:.
:_:_;:＿＿',;:;:;:;:)）;:;:;:;:＿_;:;:_:;｜ゝ;:;;::;从;ノ;:＿＿:＿＿ヾ从　(⌒　　　　ﾞ /⌒　　　（: :.
_;:;:_――};:;:;:/(;:;:;:;:―_;:;:_:_;:┴;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　　　 _;:;:_:_;:;:_:　　　　　.　　　　火:.::ﾉ　　）:::...
_;:;:_:_;,'　ﾉし': :ヽ;:;:;:　:_;:;:_:_;:;:_:_;:;|; ||三三ﾐ|_;;:_;:;:_:_;人　　　　　.,;,.,　　　　｀ﾍ/
_;:;:_（(,ｲ: :　　:: :V）;:　_;:;:_:_;:;:_:_;:;|; ||_三三|_;;:_;_,ノ　　　　　.,.,; 　　;,,.,　　　（　＿
_;:;:_ゝ: :　　　: :(ﾉ};:　:::_;:;:_:_;:;:_:;:;:|; ||三二ｔ|_:｀ﾍ(　　从;:　 .;　　　　　;,　　　∨(
_;:;:_｜ヽ: :: :　 : :: :/;:;:;_:_;:;:_:_;:;:_;:|; ||[三:　　　_）　　　　,;　　　　　　　　;,　　　从
_;:;:_｜ゝ;:;;::;从;ノ;:;:;:;:;:;:_:_;:;:_:_;:;:|; || 三二|⌒ヽ　　　.;:　　　　　　　　　:;,　　ﾉ_イ
_;:;:_┴;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　　　/￣/￣￣｀!;;;;;;;;;;;;;;|__人ﾉ,　　 ;:　　　　　　　　　　;;　　/
_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:__|　　i;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;／;|_;ヽ　　　 ;　　　　　　　　.,ﾉｌ火)　　'ﾍ,
_;:;:/￣￣￣/l:_;:;:_:_;:;,ｨ´⌒i;;;;;;;;;;;;;|;;／,.,火_)i_从　　 ;:　　　　　　　　　　;;　　火/(_
_;/_;:;;_;;:;;:;_/__:_;:;:_:_;:_|ﾐ_ ノ..{　　 {　　　._ﾉLノｌ　　　 ;　　　　　　 l(　　　　;　　　ヾ.,_从
　　　　　　　　　　　　　｀ ┴―┴――｀　　　　　､从_　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ_人_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"ﾞ"''`ー;､从_ノ（_.,;:.)ﾍ　　　　）L从_;:,火,.;:ー'"ﾞ⌒
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288 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:35:58 ID:rTTVnePI

　　　　　　　　　　　　/　i!:!ﾍヽ、　　　 !　　ノｲ:::/{:{:{
　　　　　　　　　　　　　　ﾘハ}ヽ、　-_ ､　　／/:/{ﾊ|.ヽ　　　あの日父親達が滞在していた別荘は全焼し
　　　　　　　　　　　　　　 {!｀＝.＼　　 .イﾚ'/ ﾘ　! ヽ　　　　世話の為に連れて来られた使用人達も大半が焼け死んだ
　　　　　　　　 , 　-　､　 j!: :._∧_:.}!´¨¨〒}　　　　　　　　　火を消そうとした近隣の住民も巻き込まれ何人かが命を落とした
　　　　　　／´￣｀ヽ: : ｀丶: ﾍ}{∩!!: : : {{:{　　　　　　　　　　そしてその中には子を持つ者たちも居た
　　　　　　!: : : : : : : : '. : : : : :.｀Y´: {!: : : {!ﾊ、　　　　　　　　俺は最初、補償を全て金で済ますつもりでいた
　　　　　　!:/: : : : : : : :.ヽ、: ! ｀{j´: : {!: : : iハ}｀丶.､　　　　　藤堂に処理を全て任せてな…正直どうでも良かった
　　　　　　i{: : : : : : : :.:.:.:.:.}: :}:. ＿＿_,{!: : :ヽ｀ヽ: : : :.｀丶、
　　　　　　': : : : : _.: :.:.:.:.:.i.: :!:.:}}￣￣｀: : : :.ヽミ､: : : : : :ﾊ
　　　　　　　i!i: : :（｀ヽ、__ヽﾉ:.: |i:０: : : : : : : : : :oヽ}: : : :}:.:!

　　　　　　　　　　　　＞ '' ¨ ￣ ¨ ''　＜
　　　　　　　　　 > ´　　　　__ ,,,,, __　　　ヽ
　　　　　　　　 {　　 ,.孑/////////爻、　ﾚ.‐ ､　　　「　けれどナナリーがそれでは駄目だと言った　」
　　　　　　　　 ,.ｨ､　.////////////////,才.r.¨.ｉ }
　　　　　　　 ,:': : :ﾊ　`　ー＝=＝一 '' ´　/＞ 'ノ
　　　　　　 /　　 : :ﾑ　　　　　　　　　　　 r　≦´　V
.　　　　　 {　　　　 : ヽ　　　　　　　　　／　　　　　}
.　　　　　　',　　　　　　＞　,,,_　　 _,,.ィ´　　　　　　ハ
　　　　　　ﾍ　　　　　　　　　￣　　　　　　　　 , '
　　　　　　 .>､　　　　　　　　　　　　　　　彡
　　　　　　　　　　≧ 　．,,,,　　　　　 ,,,　＜
　　　　　　　　　　　￣¨¨￣

289 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:36:38 ID:rTTVnePI
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-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-.
─────────‐＝彡. : : : : : : : :::::::::::::::＞　.. ＿__ 　　-/　　/　/: : .　‘，
　　─-　　.... ＿＿　　　　 ,. -=ニ￣￣〉ー─ﾍ ` ー--/:::: : :ムィノ}／:＼: :　　 ,
　　　　　　　　　￣￣￣ '"　　　 . : 　　）　_　r ｢{ ￣￣{::::::: : : : :´　 |　　　＼　　′
　　　　　　　　＿_／　　　　　　　 /　　 (＼＼ヽ＼　　＼:::... : : :　｜　　　『子供が大金だけ渡されても
───‐=二厂／　　　　　／　/　　 :(＼｀　　` ｝　　厂⌒＼　 |
　　　　　　ﾉ廴{⌒＼／. : ／　　/　　／＼　　　　 |⌒⌒　　　　ﾟ:,八　　　　きっと不幸になってしまいます　』
. . . . : : :＜＿　　　（　／　　 /,， '"　　　ヽ.　　　{ 0　　　 . :　　 i 　 :､
＿＿: : : : :＼｀ヽ､＿_⌒＼ ≠⌒　　　 ,ｘ‐=ニ}ノ　 ‘，　.::/　　　　，　　＼
　　￣￣￣⌒廴_::::::/⌒＜＿__／　. : /: ）　　 |　　　　ﾟ,..::/　　　　　‘,　　　＼
　　　　　 ─=彡⌒/／　　　　/　. : :./: : 廴_ノﾉ　| 　|,　∨　　　 |:　　 , 　　　　＼
￣￣￣￣　　　ｉ　　　　　 /　／ / : : : : : :〃 ∧　| ＼|　　　 |:　　 ′　　　　　＼
　　　　　　　 |　　　／{／〈_/　　　　 |/　|∨ 　廴＿_　 | 　　 i::...　　　　　＼
＿＿＿＿＿　　　`ー '".:::/　　　　　　　　　　　　|　　　 ∨＼ﾉ乙＿＿_|＼:::::...
　　　　　　￣￣ﾆ=-　_ノ＼　　　　　　　　　　　 |　　　　‘:, /⌒廴　（|　　　 ::::....
　　　　　　＿＿ ,.　＜　　　　　　　　　　　　 ∧　　　 ∧::::::::::{＿人　　　　　　‐-　　....　＿
　　　　￣￣　　　　　＼　　　　　　　　 . . . ./:::‘，　　 /　 ,｀⌒⌒⌒´
　　　　　 ⌒ヽ　　　　　　　　　　　. . . . . . ＿彡}::::::::::＼_ノ::::.　′
　　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､:::::::. |　＼:::.　 ':,
　　......::::　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　＼:八　　＼　　＼
-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=--=≡=-=≡=-=≡=-=≡==≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-
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-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-.
　　　　　　　:::::::::::::::｀-ｲ/:::::i　　　　　　　.　　　　　　　　/　/:::::::::::::::::::::::《_
　　　　　　:::::::::::::::::::::/λ_／i　　　　＼　　　　　　_ ...､　／:::::::::::::::::::::λ:》
　　　　::::::::::::...---/　Ⅴ　　i　　　　　}丶　　　　く..／／ﾍ..,_:::::::::::::::::丿ｿ:ﾉ
　　　::::::::／　｀＜´　《｀-... /　　　　　ｿ　｀へ...__...___,／i　　|　｀}　-－ｿ
　　:::::::〈　　　＼　　､__...ｿ_...ｿ　　　/　|　　　ヽ::i::::::::　　i　　　|::::i　　　　『　それに、子供だけで生きていくのは辛い筈
　:::::::／＼　　　＼　　　　　　ヾλ/　 i　　　　|:::i:::::::　　ｊ　　　i::::i
::::::::::/　　｀　　　　＼　　　　　《,　　　　　　　　i:::::::::::　::::＼　　i::::::l　　　　　私達だって藤堂さんが居なければ…そうでしょう？　』
::::::::｛　　　＼　　　　　＼-...___,...　　　　　　,ｲ´i　λ:::　::::::::｀ヽ i::::::ヽ
:::::::::l　　　　＼　　　　　｀ﾞヽ...__｀ﾞ￣｀ヽ　/　/´i:ｌｌ::::　　::::::ﾐ丶ｒ::::::::＼
:::::::::::i　　　　　＼　　　　　　　　｀ﾞ丶-...__　,ｲ　i::l　l::::　ヾ:::::ヽヽ　＼:::::
::::::::::::i　　　　　　＼　　　　　　　　　　　><　　l:l　l:::::　　ll::::::::》　l　　｀
:::::::::::ヽ　　　:::::　　　｀ヽ...　　　　　　／　　＼　l:l　ヽ:::　ｌ　ヾ::　ψl
::::::::::::::i　　　　:::::　　　ｌ　｀ﾞ-..._　　//　　　　i》ヾｌ　　l:::　＼　＼　＼..._
　::::::::/l　　　　　:::::::::　|　||　　||｀r　i　　　　　l ＼＼/::::　　＼　＼　　｀
-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-
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290 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:36:55 ID:rTTVnePI

　　　　　　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ
　　　　　　　　　　＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l　　　孤児となった者たちへの
　　　　　　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|　　　長期的な償いをナナリーは望んだんだ
　　　　　　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　　　　　　l　'　ﾍ　　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {
　　　　　　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
　　　　　＿--‐-､＿　　　　　　<∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　 /　＿__､＿ノ､　　　　　　∨((: : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　／　 /　／））─ｰ'　　　　　　 ∨乢-‐' : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　｛　　ﾍ／　/￣｀l　　_-ｰ一ニ￣￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　 l　　 l/　　/　ヽ　|￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼

　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　／´　＼＼｀＼
　　　　　　／　　　　　ヾヽ　ヽ　　　　　確かに補償金を渡されても
　　　　　 /　　　　　　　　_ヽ_､　ヽ　　　それを上手く子供が生活に活かせるかと言うと難しいかもしれませんね
　　　　 /　　　　　　　,イ´::::::::ﾄ､　ヽ
　　　　｛　　　　　　／:::::::::::::::::::::ﾍｌ　〉　　大金を目当てに良からぬ輩が寄ってくる事も考えられる
　　　　ヽ　　　|　/:::::::::::::::::::::::::::::｝ /
　　　　 λ＿ゞ＼ゝ､.:::::::::::::::::::,/У
　　　　　ｲ　ー￣三￣二三[]=イ"ゝ
　　　　 /弋＿ー　　＝　ーノヤ彡ﾉヽ

291 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:37:18 ID:rTTVnePI

　　　l'　|l::::!　　!　　　　　　/;::::::; '_..'´ﾊ{
　　　　　|::ﾘヽ　_　　　　／/:／/::l::/　　　　　ナナリーは幼い子供だった
　　　　　l;'　 |:;ヽ　｀　_,. /'´ _/::::l:l　　　　　そこまで考えていたかは判らない
　　　　　　　 !'　｀ｰニ-‐_''"´/イ:l!'
　　　　　　　　　 _,|l￣|| _,=_: : :| `　　　　　　だが自分が光と自由を失ったばかりなのに
　　　,.. -‐'''''""´　!l: : |l "}{｀: : :＼　　　　　　そうやって他人を思いやる、その優しさを拾い上げてやりたかった
　　 /:: : : : : : : : 〃: 〃: : : : : : : : :`- _
　　/:: : : : : : : :〃: 〃: : : : : : : : : : : : ::｀''　　だから俺は藤堂にその方法を相談した
　　|: : : : : : : :〃:: 〃: : : : : : : : : : : : : : ,: :
　　l: : i'p=､_〃: 〃: : : : : : : : : : : : : : ´: : :
　　l: :l::|l: : : : : : : ''＝=､､_: : : : : , ' : : : : : :
　　ヽ!::|l:: : : : : : : : : : :０||: : : : / : : : : : : :
.
-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-
　　　　　　　　　　　　　　ヽ、＼　　　　´ 　:|::　　　　　/::/ /
　　　　　　　　　　　　　　　｀| 　　　　　　　|:::　　　　/::/ﾝ'
　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾄ、. 　　　　_ |:　　　　　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　 / |:.＼　　　＿＿＿　　　/ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　 |＼|:::::ヽ　 '´ - ― - ｀　/　ｌノi
　　　　　　　　　　　　　_ ,,‐|　　｀' 、ヽ　　　　　　　/ ／　 |、_
　　　　　　＿ _ , - ‐ '　 {.{.{　　　　＞ヽ　, _ ＿ ,ｲヽ、　　 |ヽ} ｀ー - _
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ＼　　 { ｀ヽ:: ::∥∥:: ::　/　　 / /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､-ｰ':.:.:.l　　　　　. :/　　　　　　｀―-''´　　ｒ'...:.ﾉ;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,:.:.:.:.:ﾞ､　　　　 :/　　　　　　　　　　　　_i:.:./;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ;;;;;;; ､　　　､　　　　　　　　　,'i　　　, - '´;;;;,rｰ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､_;;;;;ヽ　　　｀ｰ　　　　 /;;ヽｰ ´;;;;;;;;;;;;;{_ 　,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::rヽ　　　　　　　　　　_l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~´,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::ヽ;;;ヽ　　　　　_　 -ｰ7::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ｌ:::::::::::::＼｀ー　 ´: : : : :/i:::::ﾞ､ｰ---―T^~､　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,／::::::l､::::::::::::::::::｀-､: : : : : 　,i ﾞi|::::::::ﾞ､　　　　ﾄ､　　ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／~￣｀ﾞ'ｰ､i_::::::::::::::::::::::｀ﾞｰ､　 !: :l::::::::::::ﾞ､　　　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ﾞヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::｀ﾞｰi_r- ､:::::::l　　　l: : . .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::/;;｀ﾞ'i:::ヽ､;l　　､: : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ- ､　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::::::::::::::::::/;;;;::;;;;l::::::::ヽ　　　ﾞi: /.i
-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-=≡=-
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292 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:37:35 ID:rTTVnePI

. . !.八::!.ﾊ::.::.ﾄ.､　｀　　　　　　／ ,ｲ:::／::.::.／　　./::. : /八
　　　　＼∧:∧　　､__＿　　　　／.／:／／　 __／::. ///　｝
　　　　　ヽ/ .∧　　!::...........｀ヽ　ー=ﾆ彡 '´　 //::.::.::.::;′　　藤堂から話を聞いた古参のメイドが
　　　　　　　 /　.ヽ　　　　　　　　　／　　 , ． /::.::.::.:: {　　　　孤児達と俺達の橋渡しをしてくれた
　　　　　　　　　　}ﾄ．　　　　　　　　_,,...＜　 ./::.::.::.i::.::i
　　　　　　　　　　|:::ﾊ　　　 __ ．.＜　　　 .//.ｲ::.::|::.:ﾊ　　　それで望んだ者には金銭以外にも
　　　　　　　　　　|/ j:〉.≦!_＿＿__＿＿＿∠⊿!__ !:: 八　　　働き口…この屋敷での使用人としての職を与える事にしたんだ
　　　　　　　　　　i　/　川┌──┐├─≠──|:|从　　　　どんな大金でも何れは尽きてしまうからな
　　　　　　　　　　 |j/:::::::::::: ││ｨ=v:fj:::::::: |ハ
　　　　　　　　　　 |{:::::::::::: : ││⌒}川{⌒: |
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::.:..　　　　　 |　　　　　 | |　　　 | |　　　　　　　　 __　　　　「　孤児達は寄り添って暮す事を希望した　」　
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　 !　| | F＝=ﾐ. |＝＝‐_ー-''└ー　.._| |　　　　　 | }八L}ﾊ|　　　　　　
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293 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:37:51 ID:rTTVnePI
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　　　　　／/::/::::::::从::ﾉ }八ﾐ=　 r‐-､ 'ﾘ人ﾘ　　　　　　　　　／: . ／/: l : iヽ　',: ',＼`‐
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.　　 /／/::/:::/彡リ乂__　｀　ｒ‐ ｯ=升ｿ　　　　　　　　　　　　 Yl: . : |:|_|_;L∧从乂リ:|: . : |: .｀ヽ
　　　|/ ./::/_ソ==乂　　｀＞,个ﾘ彡l:::|　　　　　　_　　　　　　　 ||: .l: .!从リ　　--ヾ）ﾘ: . : |: . : .:',
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294 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:38:33 ID:rTTVnePI
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　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.　-- ､_
　　　　　　　　　　　　_　-‐: : : : : : : : : :｀丶､
　　　　　　　　　 , . : .:.:.: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ､
　　　　　　　, : : .:.:.: .:. : : : .: : : : : : : : : : : : : : : :＼　　　　　　俺はそれを叶えるよう命じた、それだけだ
　　　　　／: .:.／:.／:.:.／／／: / : : : : : : : : : : :ハ
　　　／:.:./:./:.:./:.:.／／／: ://: :.: : : : : : : :. : :. い　　　　　後は藤堂たち大人が上手くやってくれた
　　／ﾌ://:.:.':.:./:.;.:.:.;.:／: .:.:.//: : :.: :. : : : : :.: :.:.:. ｉ: '､　　　　
　 ´／:.//:.://:/:./:.:/:, : .:.:／ィ:| |:.:.:.:.:i: : : .:.:. :ｉ:.:.: ﾄ､ﾄ＼　　　メイドが主に孤児達の親代わりになり、衣食住と教育を与え
　　l／〃:.:.l:.l:/:./:〃/: :.ィ:／ l/!:|l:.:.:.:.|: : :.:./:/:.:.:. | 丶　　　　
　　{　|ｌ|:.l:.l:.ｌ|:ﾒl:///:.:/ナ＝┼l小:.:.://: .:/:/:.:.:.:.!:!　　　　　　そうしてあの子供も含め全員使用人として独り立ちした
　　　lﾊ:.!:.!:|ｉ小以!:./ノ‐ﾗ云＝ミﾍ//: .:/:/:.:.:.:.!:い　　　　　　
　　　{　ぃl:.い.:.l｀Ⅳ　ノ匕zｊ_　ﾝ//:.:.ｨｨ:.:.:.:.:.:|:.l､ヽ　　　　　…最初は雇用するのに躊躇ったよ
　　　　　ゝﾍトＶ　　　　　　　 //／/ //:{:.:.:.:､ヽミ、　　　　
　　　　ｒｆ: : : : ヽ'　_　　　　‐彡' ／ /ｲl:小:.､:.ヽﾞ＼:＼　　　憎まれてナナリーに危害を加えられるかもしれないと思ったからな
　　　　　 l:{: : : : : ﾉヘ` ＝‐-　.イ　　／|'! ｊ八{:￢ｉ : : : : ＼
　　　　　ハ: : : : : ノｨへ..　ｨ入二二くｒ=ﾉ气_): /: : : : : : : ＼
　　　　 {: : : ､: : : : : : : : : ﾉﾍ: ＼: : ヽヽ ⌒)､( /: : : : : : : : : : ヽ
　　　　_儿: : : ＼: : : ､: : : : : :＼《: ＿_〉〉彡: :〃: : : : : : : : : : : ‘.
　　　〈: : : : ＿＿ニﾆヽ: : : :＼〃ー: ））: : : /: : ; :-‐……‐-:､: :',
　　　ノ: : : : : : : : : : :, -‐ｬ＾＼: :{{: : : 〃 : : /: ／ : : : : : : : : : : : : i
　　　}: : : -‐: : : ＿／　　 Ⅵ＼ヽ}}: : : {{: : : レ: : : : : : : : : : : : : : : :{
　／／: : -‐: : ／　　　ぃ）:￣: : : :ぃ＿ｊ: : : : : : : : : ／ : : : : : :l
／‐: : : : :／／　　　　　　丶､: : : : : : : :￣{: : : : : : : : : : : : : : : : : :|

　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
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　　　　　　/::::::::::::::::／::::/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
.　　　　　/:::::::::::/::/:/:::/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　,ｲ::/:::::::/::/:/://::::::::::／|::::l::::::::l::::::::::/ ::::::::::::|　　　…だが今ではそんな心配全くの杞憂だな
　　　　l,ｲ:::::::/://ﾒ､/::::::::∠―|::::|:::::::|:::::::/:::::::::::::l::ﾄ､
　　　　/ |:::/::ﾚ'＝､/:::::;ｲ　r― ＼|::::::|:::::/:::::::::::::::ﾄ:|　｀　　誰も彼もがナナリー贔屓だ
　　　　 |::|::::::|　 / ／/　z＝=-､|::::/::::/´l::::::::::::::| l
　　　　　 |!|:::::::| /,ｲ　　　　　　　　y:::::/７/:::::::::ハ|　　　　　先程のメイドの態度を見て判っただろう？
　　　　　 |::l:|ﾍ　〈　､　　　　　 ,/:::/､／:::::::|/　｀
　　　　　　ﾚﾚﾍヽヽ- ､＿_　　 /／/::l::::::::::::|!　　　　　　　あの様子じゃ俺よりもナナリーに忠誠を誓ってそうだ
　　　　　　　　　|::ﾍ　｀￣　　 _/∠./ﾉl:|:::ﾊ:|:|｀
　　　　　　　　ﾚﾚ'ﾍ__,　-＜　　 , -"´!|/ .ﾍ|　　　　　　　全く、当主としての威厳も有ったものでは無いな
　　　　　　　　　　　　 ├―┬‐'"ｲ:::::::::ト､
　　　　　　　　　　_||￣|.|￣~:::::::::::::|:::::＼
　　　　　　　,. -―‐''´::::||:::::|.|:::::::::::::::::::::::::::::::::｀: ､
　　　　　／l::::::::::::::::::::::::||:::::|.|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ : ､

295 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:38:52 ID:rTTVnePI
.
　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　／´　＼＼｀＼
　　　　　　／　　　　　ヾヽ　ヽ
　　　　　 /　　　　　　　　_ヽ_､　ヽ　　　　　
　　　　 /　　　　　　　,イ´::::::::ﾄ､　ヽ　　　　その割には、満足そうなお顔をされていますね
　　　　｛　　　　　　／:::::::::::::::::::::ﾍｌ　〉
　　　　ヽ　　　|　/:::::::::::::::::::::::::::::｝ /
　　　　 λ＿ゞ＼ゝ､.:::::::::::::::::::,/У
　　　　　ｲ　ー￣三￣二三[]=イ"ゝ
　　　　 /弋＿ー　　＝　ーノヤ彡ﾉヽ

　　　　　　　　　　　　 , 　-───‐-　　、
　　　　　　　　　　,...::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　 /::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ＼　　　元々ナナリーが望まなければ無かった現在だ
　　　 l::::::::::::::::::::ﾄ､:::::::::::::::::i:::::::::::､::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　 l::::::::::::::::::::|ﾊ＼::::::::::::|::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::::N　　　　不満を覚える理由が無いだろう？
　　　　 |::::::::::::::::::八斗气ゝ､:|::::::::::::| )l:::::::::::::::::::| ＼
　　　　 l::::::::::::::::::ﾘ〈 _≦ﾃｧ　Y:::|::::::| ﾉ:::::::::::::::::∧　＼　
　　　　 |从::::::::::::ｆ｀癶jｿ　　｜:ﾊ::::jヘ::::::|:::::::::ﾄ､ﾍ
　　　　ﾉ　ﾊ::::::::::ﾊ　　　　　　j/　Nﾉ　 }::∧:ﾄ､:ﾊ｀＼
　　　/　　 {＼ﾄ､lﾉ　　　　　　 /　　刈　}|==＼　
　　　　　　　　　｀ヽ､＿＿,　　　　　 x≠´ '|　 ∧｀
　　　　　　　　　｀ー､　　　ｲ／　 xｲ　|　　∧
　　　　　　　　　　　　　ｰ　´ ヾ､　∧|j　　　 _,ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}| /／　, -＜　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||ﾉｆ／／￣＞､ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´／／ｨ´￣￣｀ヾ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　〃/　/イ/´　　　　ﾍﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:{ノ　/〃/　　　　　ゝﾍ
　　　　　　　　　　　　　　 γ Y　　{{l/ノ　　　　　　　　　}},ﾍ,
　　　　　　　　　　　 { : ﾉ　　 l|/￣｀ ,　　　　　　ｆﾍ l

296 ：うにー ◆ATGd9ooecU ： 2011/06/05(日) 07:39:11 ID:rTTVnePI

　　　/　　 {＼ﾄ､lﾉ　　　　　　 /　　刈　}|==＼　
　　　　　　　　　｀ヽ､＿＿　　　　　 x≠´ '|　 ∧｀　　　…その現在を守る為にも
　　　　　　　　　｀ー､　　　ｲ／　 xｲ　|　　∧
　　　　　　　　　　　　　ｰ　´ ヾ､　∧|j　　　 _,ﾍ　　　過去の闇は拭わなければいけないのかもしれないな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}| /／　, -＜　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||ﾉｆ／／￣＞､ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´／／ｨ´￣￣｀ヾ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　〃/　/イ/´　　　　ﾍﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:{ノ　/〃/　　　　　ゝﾍ
　　　　　　　　　　　　　　 γ Y　　{{l/ノ　　　　　　　　　}},ﾍ,
　　　　　　　　　　　 { : ﾉ　　 l|/￣｀ ,　　　　　　ｆﾍ l

.
- 　 ..;;_:::::::::::::::::::,.:　'´　　　 | |　　　 | |
::::.::: :.:.:.:.｀:.`ﾞｰi´＝==ｰ_ｰ- ｣Ｌ.. __　 | |
:.::::::.:.:.:... 　　 |　　　　￣ｉ i￢＝ｰt |　　　　　　　　　　　　　　　　…所でさっき渡された紙なんだが
::.:..　　　　　 |　　　　　 | |　　　 | |　　　　　　　　 __　　　　　
:.　, -rｔ--　 ...」_,　　　　　　 | |　　　 | |　　　　　 x≦爪川　　　　　　何でしょうか
　 !　| | F＝=ﾐ. |＝＝‐_ー-''└ー　.._| |　　　　　 | }八L}ﾊ|　　　　　　
　ｉ　| | |////,| |　　　　　￣| |￣￣｀'ｉ |　　　　　 |（_ﾄ､ﾐｰj|　　　　　　花の絵以外に挟まっていた…コレは何だ、猫…いや犬か？
　 |　| | |////,| |　　　　　　 | |　　　 | |　　　　　 | xz公こ|
　 |　| | |////,| |　　　　　　 | |　　　 | |　　　　　 |从行辷|　　　　　　……失礼、子供の落書きが紛れ込んでいた様です
　 |　| | |////,| |　　　　　　 | |　　　 | |　　　　 └-----'
　 |　| | |////,| |　　　　　　 | |　　{爻爻〆　　　　　　 {沁爻爻}　　　何だ、あの使用人か
　 |　| | |」」」」｣ |=====ﾐ. 　 | |　　 YＹ广 r─---　 .....L乂＿ﾉ＿_
　 |　| |-‐Ｖﾍ￢||| || || ||l 　 | |　　ﾉ八　 |￣　｢三二,.ｘ≦}┬r=＝　　そうです
　 j　| |　　Vﾊ　|j｣L.＜⌒￣￣￣（_＿_） ⌒＞｢三ﾆ/: : :/　| |
　 j　| |　　Ｖﾊ |￣　　 ≧‐┬------┬‐≦　｢三 ,': : / 　 | |　　　　　ふむ…ナナリーに見せたら面白がるかもしれんな
.　 ! :| |　　 |/ﾊ!＿＿＿_,＞|:. .　　 . .:|＞ﾄ､_　｢三:ｉ: : :i　　 | |　　　　　
.　 ! :| |　　Ｋ＿_＿_＿_ﾉｉ　|:. .　　 . .:|:,.　'´￣｀`Ｙ|: : ,l.. ＿| |
-ｰ[〉| |-‐￢| r──ー､ | |　|:. .　　 . .:|｢ ,ﾆ￢=─'_!ｘ1.|　　:|_| ￣
　　 !｣　　　| | |　　　 | | |　|:. .　　 . .:|| |　 | |￣ | |　| |
　　　　　　 | |_|　　　 | |_| (乂:..　　.:乂| |: . Ll　　| |　| |
　　　　　　 |_|　　　 .::Ｌ!. .: .:.:.:￣￣＾:..|_l:::.:.:...　　| |　Ll
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :.:.:.:....Ll 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続き

298 ：名無しのやる夫だお： 2011/06/05(日) 07:41:16 ID:mIbr7Z.Q
それやる夫が描いた奴だろｗｗ

乙

299 ：名無しのやる夫だお： 2011/06/05(日) 07:42:29 ID:ou3KKBXA
乙でした～
絵見られちゃったｗ

301 ：名無しのやる夫だお： 2011/06/05(日) 07:45:02 ID:ftjzaUxk
乙です。やる夫、うそはいかんよ

303 ：名無しのやる夫だお： 2011/06/05(日) 08:25:14 ID:.6EKOD4Q
乙です
三点リーダ2つ分にやる夫の苦渋が現れてるぜｗ

304 ：名無しのやる夫だお： 2011/06/05(日) 08:58:58 ID:YBNm1moo
サラリと擦り付けやがったw

305 ：名無しのやる夫だお： 2011/06/05(日) 09:07:30 ID:BX7S5uL.
乙乙
いろいろと締まらないｗ

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