,......:::‐::..､
　　　 　 　 　 ,...:::´:::::::::::::::::::::￣｀ヽ､
　　　　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､:::::ヽ
.　　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::l､/{:::::::::::::::::::ヽ:::::.
　　　 /::::::/:::::::::::::::l:::l::::ト'ﾊ::::,:::::::::::::::::l::::::!
　　　;:::,:::::l::::::::::/::/},ｲ:::}　　',::::､:::::::､:::{::::::l
　　　{::j:::::{:::::::/:://ｲl::/　　　＼}＼:::l:::l::::::l　　 　 　 　 　 　 　 なんで神の御名において
　　　|:ﾊ:::::､::/イ_/_, l/ ｰ'´_,.ｨ､‐ｧ ＼!ﾘ､:::::.
　　　|'　ヽ::Ⅵ rftｫ-　　　之)ソ　　　,_,ﾊ::::::.　　　　　　　　　　 地上に遣わされた私が労働などせねばならぬのだ
　　　　　　､从､ゞﾟ'　 　　　　　　　　八::,::::::::.
　　　　　　 }:::ｰ::.　　 ´　　　　　　 ,::::::::::!:::::::::.
　　　　　　 |:::::|:::::､　 　 vﾆヽ 　 ｲ:::::::::::|:::::::::::.　　　　　　　　　やる夫にしても、預言者たるもの
　　　　　　 |:::::;:::::/＞　＿　 ／　|￣＼::!:::::::::::::.
　　　　　　r､￣￣＼　￣∧ 　　 !　 / {ー-､:::::::::.　　　　 　 　 労働などに精を出すよりも祈祷に身を尽くす方が望ましくあるぞ
　　　　　 /　＼ ￣｀ ＼_/　}　　 ヽ/{__|Tー ヽ:::::::.
　　　 　 /　　　ヽ　　　　　 |ヽ　　 {l　　 {　 　}:::::､::::.
　　　　 ,{　　　 　_＼＿　　 ! }＼__/!　　 !　　 !::::::} ,::::.
　　 　 /:!　　　　{　､_　　＼j |////{i　　 |　　 |::::::l　,:::.
.　　　/:::|　　　　 >',..-　　　ヽ!////|　　 |　　 |::::::;　l:::l
　　 /::::::|　　　　 〉',..-　　　　∨// {　　 ;＿,ｨ_ヽ/　j:/
　　,:::::::::j＿＿,..- ､_-ﾏ､　　 　 ＼/|　　/　　|::::/　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　 　 　 　 　 　 っっカァ～！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒三 ⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／（ ○）三（○）＼
　 　 　 　 　 　 聞きましたか奥さん！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　|r┬-|　　 　　|
　 　 　 　 　 　 どうせ改善されねえだろうなあとは思ってたけど予想越えてきましたよ！. 　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

　 　 　 　 　 　 こっちまで非難してきやがった！！

　　　　　　　　　　　　＿,.....::::‐-､
　　　　　　　　,....::::´::::::::::::::::::::::::::ヽｰ-､
　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　 　 　 ,:::::::::::::::::::::::::;ﾊ{!::::::::::::::::::､:::::::::::.
　　　　 /::::::/::::::,ｨ::::;::::}　 Ⅵ::::::::::::::∨:::::::::.　　　大体、現代人は労働を神聖視しすぎだぞ？
　 　 　 {:/::::l::::://::ｲ:::/　　∨､:::::::l::::}::::::::::::l
　 　 　 |!!:::::|::/7／l::/ ´￣ Ⅵヽ::::!::::!:::::::::::{　　 .労働に精を出すのが美徳だと思ってるふしがある
　 　 　 l!从{:ｨrﾐ ､/ｲ 　,ｨﾁ圷､　Ⅵﾊj::::::::::::|
　　　　　 {叭弋)ｿ　 　 弋zｿ ' 　 从ﾊ:::::::::: !　　 働かなくてよいのならば、働かない方が正しい生き方だ
　　 　 　 /ｲﾊ　　､　　　　　　　　_ -∧:::::::::!
　　　　　　 j八　　　_　　　　　　ｲ::¨´:::::,:::::::!
　　　　　　 |:::: ＼　　 ｀　　　.: 　|-､､::::::::,:::::!　　.むしろ、日々の認識や瞑想をおろそかにしなければならないほど
　　　　　　 |::::::::::::｀ ー r '´ 　 ／￣',:::::::::,::::.
　　　　　　 | :::::::::: /￣ |　　／_　　 ∧::::::::::::.　　皆が労働しなければ立ちいかないような社会など
　　　　　　 |:::::::::/ { l　/　　＼ ＼_/ ､ ＼::::::::.
　　　　　　 |::::::::{ / //ヽ 　 ＿}l　　 　＼_＼::::.　とても文化的ではないし、致命的なほどに何かが間違っているとしか思えないのだが
　　　　　　 ;::::::/　7,〈 　　 ´　 |!,.　　／　　　ヽ:.
　　　 　 　 l::::/　 {　 }､　　　 /　　 /　　　　　 }::.
　　　 　 　 |:::{　 /　 |　｀ー '´| 　　{　　　　　　､::.
　　　 　 　 l:::|　 { 　 |　　　　 j,--， ､　 　 　 　 ＼



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／（ ○）}liil{（○）＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 家計の話をしているんでしょうがァーっ!　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 （__人__）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 家計の話を！！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ　　ドンッ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 `ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　<

　　　　　　　　　　( ⌒ )
　　　　　　　 γ⌒ 　　⌒ヽ
　　　　　　　　ゝ　　　 　 ノ　　　ポッポー
　　　　　　　　　　|　l　|
　　　　　　　　　 　 ＿＿＿_
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　 ＼
　　　　　　 　 ／ 一 ﾉ 　ゝー　ヽ　　　　　 　 　 　 　 .やる夫だって別に働きたくって働いてるわけじゃねえんだよ！
　　　 　 　 ／　 (●)　}lil{　(●)　',
　　　　 ＿_|　 ノ（　 (__人__)　　　 |
　　　(´　　.＼ ⌒ 　 ｜ / 　 　 ／　　　　　　 　 　 　 だけどな、生きてくためにはかかるんだよ！　お金ってやつがよ！！
　　 　｀`ﾞ''ｰ､　＞ｰ-　｀´ --‐ '’
　 　 　 　 　 ｝　　　　　　 　 ﾍ
　　 　 　 　 .{　　　　　　 j､ 　 }
　　　　　　　}　　　 　 　 :! `ｰ' 　　　ペシッ！！
　　　　　　 /　 ／ ヽ　　 }　 |l!il|
　 　 　 　 （　 / 　 　ヽ　 !　γ ｀ﾟ´ ヽ　て
　　　 　 　 `ｰ' 　　 　 `ｰ' 　{＿＿＿jzz，　て
　　　　　　　　　　　　　 ）　 　　　　　　　　て
　　　　　　　　　　　　　　ゝ⌒　ﾍ/⌒ヽて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,＞'": : : : : : : :｀ -　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／´: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !: /: /: : :,ィ: : : : : : : : : : : : ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {: ! /: :／ /ﾊ : : : : : : : : : : :!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾊ: :!/ﾍ　　!Lﾊ : i: : : ': :! : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Yi ﾋｿ　　'ｚ-ミ ﾍ: : :}: ! : : !
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 家計、家計か……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 }　、　　 ﾋｿﾉヽ}! : !/: : : !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 !、　_　　　　　/／ｿ : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l: ヽ｀ '　　_ ／!:￣: : : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {: : ,ｨァ＜-- ノ１ : : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __ヽ/ }r':/ﾉﾊ~　　V : : : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 〃　 ,イ//7,」ﾊ　／^＼ : : :!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _}:}　　Y///, !/ ´ ,　_　　ヽ: :!

　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　／　　 　 　＼　　　ｳｶﾞｰ
　　,---､　　＼　 　 ／＼―、　　　　　　　　そもそも、お前が毎日毎日食っちゃ寝するためにかかる経費を
.　 l　　　ｌ　 （●） 　（●） ＼ |
　 |　　 　|　 　 （__人__）　 　 | |　　　　　　　 まとめて払いやがれっていう話だ！
.　 |　　　|　　　|!!il|!|!l|　　 ／ /
　　 ゝ　　　　　|ｪｪｪｪ|　　　ノ
　　　＼　　　　　　　　　／　　　　　　　　 　 大体なんで飲み食いしてんの、お前！
　　　 /　　　　　　　　　 |
　　　/　　　　　　　　　　|　　　 　 　 　 　 　 天使ってそういうものなの！！？

　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿__　　 　 _＿_
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／／:￣￣:`:´-― ､＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／／: : : : : : : : : : : 　 . ＼ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /／: : : : : : . ,　: : : : . : : : : :.＼､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : :/: /.::.::.ヽ: : : : : : :. ＼
　　　　　　　　　　　　　　 /.: : : : :/; : : :./!　/^V^､: ＼: : : .',: :..丶
　　　　　　　　　 　 　 　 /::　./: //: :.／/: /　　 　 ＼::＼: : l: : : }
.　　　　　　　　　　 　 　 |: :　l:: //:／__/／　　 　　＿_＼ : : ｌ : : |
　　　 　 　 　 　 　 　 　 |: : ..l /／´￣`　　　　　´ ＿_ ｀＼: :}: :./
　　　　　　　　　　　　 　 ヽ.: ﾊ:| Y´｢[」ヽ　 　 　 /|└|｀Y　ｌ:ﾊ.ｲ　　　 　 　 　 　 .悪いが、家計は私の専門外だな
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |〈　 ､　┴┘　　 　 　 └┴' 　 ｌ　ﾉ|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::.＼ﾊ　　　　　　 ,　　　　　　　ﾙ':.｜　　　　　　　 　 .私は主の御心に沿うことでしか
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::.::.:: .:、　　　　 ＿__,　　　　 /: :l: :..|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |: ::.::.: . ＼　　　　　　 　　 ／.: : :l : :|　　　　　　 　 　 .仕事をすることが出来ん
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |: : ::.::.::.::::.::>.、 　 　 　 イ.: : : 　 l: : |
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |: : : ::.::.:／|￣:`: ー .´￣|7ﾍ: : : :l: : |
　 　 　 　 　 　 　 　 : : : : :|: :i: :.i:/　_,ト ､: : : /二｀ヽ/＾ﾊ: :.:l:.: .|　　　　　　　　　 要するにあくせく働いて小銭を得るなどとは
　　　　　 　 　 　 : : : : :,　┴┴┤ /　|: : :＞'￣.　 　＼ｌ__〉.:|: : |
　　　　　　　　　: : : : :/　　 　 　|/ 　 |: ::|_ト､　　　　 　＼ ￣｀ヽ　　　　　　　 　 .私の性に合わん
　　　　　　　 　 : : : :/　 　 　 　 　 　 |::.:..:.`-＼　 　 　 　 i__　　 ＼
　　　　　 　 . : : : : :l　　 　 　 　 　 　 |: : : :.:.::.:..:>､＿_,　-┴|　　　　ｌ
　　　 　 　 . : : : : : |　　 　 i　 　 　 　 ＼: : : ／　|　　　　　｜　 　　|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾌﾞﾁｨ　　......；／　　 ノ（ ＼；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ；／　 _ノ 三ヽ､_ ＼；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ；／ノ（（ ｡ ）三（ ﾟ ）∪＼；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　；.|　⌒ 　（__人__）　ノ（ 　|.；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ；＼　u. . |++++| 　⌒ ／；

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ）　　....出てけ―！　　　　　　　　　　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿__　　　　　 　 　 .）　　....このダメ天使がー！！　　　 .（
　 　　　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::＼　　　　　　　）　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
.　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::＿_::: ＼　　　　　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y.Ｙ
.　　 　 　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／: :／　　＼:::::＼
　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::／. 　 　 　 ＼:::::＼
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　　　　　　　|┌┬┐, ―‐ ､ ┌┬┐|　ﾄ､￣￣￣＼|
.　　 　 　fニ|├┼┤|　　　 |.├┼┤|　|.: ＼＿＿＿＼
　 　　　{‐―|└┴┘|　　　 |.└┴┘|　|＿＿＿_|＿|二f7
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. 　 　 　|　　|: : : : : : |Ti:i:i:i: |: : : : : : :|: : : : |　￣　|　　 |:::}
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　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿,.　==≡ｭ/／´　　ヽ
　　　　　　　　 r‐､＿_　 ,.　￣　　　　´　￣ヾ┓_　　',
　　　　　　 　 l' ／　｀┣、　／　　　　　　　　　 ヾ、　i
　　　　　　　 l　 　 　 ┝| / /　　／　　　　　　､　 `､　!
　 　 　 　 　 | /　　 /┠ﾚ /　　/　　 /　　 !＼ ヽ　　i　|
　　　　　　　|/　　 / /|K f'　　 !　/ / /　ｌ｜＿ヾ! 　 |｜　　 　 　 　 　 .ただいまー
　　　　　　　|　　 / /┝{=| f　 i　,'-'-'一ﾉ| !´　　ヽ　 | l
　　　　　　　|　 / ,ｨ|ﾋ'|┨.| |　 |//|/ ／　 |'　,zｭ､ |ﾉ ｌ |
　　　　　　　| / /| |! ＼'　| |　 |'{ ,z'ｼ弌 　 　 f::7 ﾘ　リ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　 //,ィ　i.|∠三( l i　 |　ﾞ 弋:ﾘ　　　 ｀´ f'　|ﾐヾ=‐､　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　おかえりー
　　　　　 / ／ﾉ=‐¨¨i三三ヽ　 l、　　　　＿｀　　ﾉ　,!_ノﾉｨノ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　 ゝ二ニ,.ィノ}三三∧　ｌ､＞ 、 ´- '　／;;|　|ｰtイ彡}
　　 　 　 　 { ｰ彳´彡}三三:∧ .iゞ####ー彳三ﾆ! ｌ三タ ／
　　　　　　　〉ー イノ三三三E|ヽ',　　　　　}%三ﾆ| l三イﾆ{
　　　　　 ／{ ｲ ｛三三/三三ﾆトヾ┻┻┻ｲ｣ﾆ{∨i'三三三、
　　　　／三三｀ｰ三,ｨ三三三三三三三三三ﾆi ＼三三三',　　　　　　 　 .って、まだいたんですかあなた
　　 ／三三三ﾆ／　 |三三三三三三三三三ﾆ}　 ∨三三ﾆ',
　 f三三三ニ／ 　 　 }三三三三三三三三三/　　 ∨三ニﾆ',　　 　 　 　 やる夫さんはまだ許してくれてないんですか
　 {三三ﾆﾆ<　　　　 ,ｨ三三三三三三三ニﾆ/　　　　∨三ニﾆ',
　　＼三三三＞..､　 }三三三三三三三ﾆﾆ/　　　　　 }三三三:',_
　　　 ＼三三三,ニ≧‐､三三三三三三三{　　　 　 　 |三三ﾆ／ ｀ヽ、
　　　　　＼／,､＼ ＼＼＼ヽ三三三三三ﾆ＼　　　 　 l三ﾆ／､ ヽ　 ヽ}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,.....:::::´::::::::::::ヽー-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,..::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,.:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｨ},ｨ::::::::::::ヽ:::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::,:::::::::::::::::/,:::::::::::/　　|:l:::::､:::::::',::::
　　　　 　 　 　 　 .どうもあいつは器量が狭くてな　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:::/::::::::::::::://::/::::/　 　 }:ﾄ,:::::＼::::,:::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {::::{::::/::::::::/ｲ::/!::/　　 　 ﾘ ヽ::__::',::!:::.
　　　　 　 　 　 　 .あんなことで予言者をやっていけるのだろうか……　　　　　 .|::::l{::{:::::::/ｰj/-ﾚ'　　 ー-―l/ ｨ/^ヽ::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |ﾙ::从 ::ｨﾁﾃｫ-　　 　 ｨﾁﾃﾅ´ _{ / { ヽ::::.
　　　　　　　　　　 心配になる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |::{(ﾊ!　｀¨´　　　　　｀¨´　　l>ﾑﾉ_ｿ∧:＼
　　　　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::ヽﾊ　　　　　｀　　　　　　/∧　　{　 ｀ヽ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ;:::::::::∧　　 　 r っ　　 　 /:::::::ゝ､_　　 　|!
　　　　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,::::::::::::::r＞　　　　　　　＜､::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　それはどうでもいいが　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,::::::::::::::::! ＼ |｀　 ｰ　 i´,イ }:::::::::::::::::l　　 　;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /::::::＿_/　 /}'　　　　　|/　! l￣｀ヽ､:::::.　　　i
　　　　　　　　　　今日もコンビニ弁当か　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /／ |　　＼/ l　　　　　 { 　 l/　/ 　 ヽ ',　 　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,:/ 　 |　　　　 }ヽ　　　　/!　　　 {　　　 ｀}　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /::l　 　 ,　　　　l　}　　 　 { ! 　 　 l　 　 　 |　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /::::j　　　}　　 　 !　!｀ ￣ ´| | 　 　 !　 　 　 !　 　 !


　　　　　　　　／　　 ＿＿_ ／　　　　　　　＼ ＿＿＿　 ＼
　　　　　　　/　　　〈:i:i:ｉ:ｉ:／　　　　 　 　 　 　 ＼:i:i:i:i:i:i:〉　　＼
　　 　 　 　 |　　 　 _＼:/ 　 　 |　　 　 　 　 　 　 ＼＜__　　 　|
　　 　 　 　 |　 　 /:i:i:i:ｉ| /　 /｜　 　 |　 　 　 　 　 ∨:i:i＼ 　 |
　　 　 　 　 |/　 /:i:i:i:i:ｉ:/　　| N＼ 　 {＾＼　|　　　　 |:i:i:i:i:ｉ:}　｜
　　　　　　 /　 └┬―|　 |/|/　　,＼ ＼　V|　　　　 |ヽ{￣　　 ＼
.　　　　　 /　 /　 ｜　 |　 | ＿__丿　 ＼{ー |＾VⅥ　 |　 ＼　　＼ ＼
　　　　　〈　 〈 〈　人　 |　 | 斗斧ミ　 　 ィ斧ミLﾞＷ　|　　　＼〉　} 　 〉
　　　　 　 ＼　／ 　 i　|　 |〔　 Vｿ　　　　Vｿ　〕/７ i |　　　rく 　 　 /､
　　　 　 {￣￣ -=彡′|　 |ヽ　""　 　, 　 ""　/ /　Ｎ　　　{　ｰ=＝彡}　　　　　 どうでもよくないし
　　　 　 {　 -=＝彡′ l　|｣ハ　　　　　　　　 ├' |　|´　　　{ｰ-=＝彡{
　 　 　 └＜⌒,ｰ┐　 И|　八　　(⌒⌒) 　／　｜ |　　　　 ＞―┬┘　　　 　 .明日もコンビニ弁当ですよ
.　　　 　 ｢￣￣ 　 }　　　|- ､ { ＞- ￣ -＜^ト、 И′　　　{ ｰ-＝{
　　 　 　 ＼ -=_彡} 　 /　　　{ーウ　　　|/rく_ﾉ_／⌒＼　　 ＞┬┘
　　 　 　 　 У　／　 /　　 　 ＼{＼_j⌒ｰﾜ／　 　 ┐　 ＼　＼｢　　　　　 　 　 .まったく……
　 　 　 　 （r'＾V　　 /　 { 　 ／＾Ｙ⌒Ｙ＾＼　　 ｀ヽ　　　　　|
　　　　　　　　 　 ／　　 }／ 　 ,人__人　　＼　 　}　　　　　|
　　 　 　 　 　 ／　　　 / 　 ／　　ﾊ　^＼ 　 ＼V　　　　＼|
　　　　　　　 〈　 {　　 {У /　 　 /　|　 　 ＼　/{ 　 　 　 　 ＼
　　 　 　 　 　 ＼|　　{/　 　 　 /　　|　　　　∨f′　　 　 　 　 〉
　　　　 　 　 ｢￣ ＼/込___ 　 /____　| 　＿_.ノｼ′　　　　　 ／
　　　　 　 　 У　　 |　　｀途彡ﾍ辷え彡冖「＾ ＼＿＿人／}＿
　　　　　　　 ＼_/ 八 　 　 　 {　 　 　 　 　 　　 人圭彡气′ }
　　　　　　 　 /└～^＼　＼　＼ 　　　　　 /　 У/　|　　 ＼/

　　　　　　　　　＿　　　　　　　　　＿＿＿　　 　 _＿_　　　＿
　　 　 　 　 ／　　 ｀> ⌒＞　´　　　　　　　　>'´::::::::::::}／　 　 ＼
　　　 　 .／　　 　 〈:::::／／　　　　　　　　 　 ＼::::::::-く　　　　　　＼
　　　　 　 　 .⌒＞く_/／　／ 　 　 　 　 　 ＼　 ＼_／⌒＼　　　 　 ＼
　　..../ 　 /　／::::::::/　　 ´　　　　 　 |　　　　 ヽ　　＼::::::::::::＼　　　　　ヽ
　　　|　 　 く::::::::::_/　　　　　　　　 　 |　　　　　　　　 ∧::::::__＿〉
　　　|　　 　 ＼:::7 　 　 　 　 　 |　　│　　 　 　 ∨ /　{／＼　　　　　　　 |
　　　|　/ 　 　 /:ｉ 　 |　　 │　　|　　∧　　　　　　∨ 　 | ::::::::ヽ　 　 ＼ 　 |.　 　大体、こんなせまっ苦しい部屋に一日中閉じこもってちゃ
　　　∨ 　 　 .:::::| 　 |　　　l 　 /|　|/ 　 　 | 　 　 　 　 /|:::::::::::::∨　　　　　|
　　　/ 　 　 /::::::|　　　　| 'ｰ=彳|　|　ｰ=彡|＼:|　　 |// ［ ::::::::::: |　　　　 ∨
　　./　　 　 |／>| 　 i　斗劣ﾐ　 |　　 _,,.斗劣ミi　　 |く.: :|:::: /}＼|　　　　　|　 　 .健康によくありませんよ
　. 　｛.　　 　 　 {　| 　 |/ｹ {::ﾊ　　|/　 　 {::::ﾊ　 ｹ　　|^∨|／丿　　　　　　│
　　　　　　　　乂| 　 i ∧ Vﾂ　 /　　 　 Vツ　 |　　 ｢　}　 /丶／　　　　 jﾉ　 　 .居心地も悪いでしょうに
　 　 .＼ 　 　 ＿|　　iﾊハ//　　　,　　　　///│ 　 |_ノ　（　　 ＼　　 ／
　　　　　＞'´　　|　　ｉ 乂j　　　　　　　　　　　 |　　 | 　 　 ＼　　 ＼（
　　　　 〈／　　_j|　　|.: :八　　　　 -(　　　　　ｲ　 ｉ│　　　／＼　　　￣〉　　　...悪いこと言わないから早いとこやる夫さんに謝って……
　　 　 　 ＼_／八|　:|: :|　　　　　　　　　　／| |　 :! |　　 /ﾞ＼＿,＞‐一
　 　 　 　 　 ￣＞|　:|Ｖ|　　　r-≧=- 　 ´　_片　∧|　　｛＼　＼＿_
　　　　　　 　 〔___И:厂 　 　 |　〔ト-[￣ト-「 」|　ｹ/|　　 ＞　　　　　〉
　　　　　　　　／⌒ﾚ ＼＿_,,ﾉ＞冖'Y⌒Y冖くﾘ厶イﾄ-＜￣￣ ＼／　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　 　 ./　　　 〈　　　　/　　　{{　　}}　　j/＼.　　 　 〉　 　 ∧　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　 /　　　　　〉　／/　　　/{{　　}}ﾍ　　　　ヽ　　〈　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　 居心地は悪くないぞ
　　　　　 ./　　{ 　 　 ∨　/　　　/　`ｰ=ﾍハ　　　 　 ,　　∨　　}　∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　/　　　∨　　/　/　　　/　　l　　 |　｝　　　　 |　　,ﾊ 　丿 　 ＼　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　__　------　__
　　　　 　 　 　 ,　＜::::::::::::::::::＞'"::::｀ - __
　　　　　　　／::::::::::::::::＞'"::::::::::::::::::::::::::ﾍ::` - ､
　　　　　 , '::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::ヽ　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣｀ヽ
.　　　　 /:::::::::::::::.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j:::::::::::::::':,　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 へ？
　　　　 i::::::::::::::::/:::::::::::/::::::::::::::イ:::::;イ::::::/::::i::::::l:::::::i　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿乂_
　　　　i:::::::::::::::/:::/::::::/::::::::::／/:::／/::／`'ﾞ¨i:::::l:::::::}
.　　　 i:::::::::::::/:::/::::::/::::＞'´／／／／　　　 .i::::l:::::::}
　　　 i::::::::::;r{:::/:::;.ｸ／￣￣¨¨''''　　　　　 　 i:::}::::::ﾘ　　　　　　 確かに少し狭くはあるがな
　　　i:::::::::::l .{::i::::iﾞ　　`r'7"ス)ヽ　　　　 ￣￣}::}::::/
.　　 i:::::::::::::',.ﾚ{::::{　　　`乂_ヲ　　　　　ｨ'ｽ)`ri::}::/
　　 i::::::::::::::::ヽ､'ﾍ!　　　　　　　　　　　 {Eﾘ /ｲ::/　　　　　　　　 それで逆にお前の匂いに包まれるわけだから
　　i::::::::::::::::::::::::!　　　　　　　　　　　’　　　/'Zﾞ＿_
.　 i:::::::::::::::::::::::::ヽ､　　　　　　ｬ─--ｧ　　 /|.L／　',　　　　　 　 最初に思ったほどには居心地は悪くない
.　i:::::::::::::::::::::::::::::::::!　　　　　　ヽ､_ノ　 ., 〈　|　{__「 .',
　i:::::i::::::::::::::::::::::::::_|＿　　､　　　　,　イ　　ﾞ¨　　　　 }
. i:::::i::::::i:::::::::::::;へl:::::::::￣¨` -- ＜:::::::',　,　'"¨＼,／
..i:::::i::::::i:::::::::::/　　｀ヽ､::::::::::::::::::::}　ヽ::::ソ　　　　 ＼
.i:::::i::::::i::::::::::/　　　　 ∧:::::::::::::::::}　 ﾊ iﾞ　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＞‐＜ ‐ ､＿
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｨi〔: :´: : : : : ｀: : :＼:｀ マn
　　　　　　　　　　　　　　. : : :/ _: : : : : : : : : : : : : : : . 寸. /　　　　　　　 　 馬鹿なことばっかり言う人です……
　　　　　 　 　 　 　 　 /: : : : :丿｀､: : : : :r､: : : : : : : : : .∨ /
　　　　　　　　　　　　ｨ: : : :ノ´:::::::::｀::´ゝ':::::｀,: : : : : : : : ..∨../
　　　 　 　 　 　 　 /: ,ｨ‐'{´:::/::::::､:::::}＼:::::::ゝ､: : : : : : : : :∨ /　　　　　　　いいから、早く食べちゃってください　それ
　　　　　 　 　 　 .（.ｨ::{:::::{:::/{/{i:::ﾊ:::}､＿＼:::::::〉: : : : : : : : ∨ /
　 　 　 　 　 　 　 ,ゝ｀{:::::{/. jノ乂..}::}　 　｀ }:::::ゝ､_: : : : : : : ∨　　　　　　　片付かないんですから
　　　　　　　　　　 ｀}h､:::::{..´　　　 }ﾒ 　／ .ﾚ}:::::｀:}::｀,: : : : : : :＼
　　　　　　　 　 　 .j}: :∧::.＼~"'';　　　 ｀¨¨　}!:::iﾉ:＼ー､: : : : : : :.｀
　　　　　　　 　 　 j}: ;ノ　:::乂 ´:/:/:/:/:/:/: , }::/´￣｀　::{｀ゝ'^ー, 丿､　　　　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　 　 　 　 .j}ノ, ｨi〔:ヽ.} }h､ ＿＿　ィi{...}'　　　....ﾑ::＼::::;ノ ノ: : :　　　　 　 　 　 　 　 |..　.明日はコンビニ弁当以外がいいな
　　　　　　　　 　 {_.く: : :: ┴――――`‐¨´../ .._ｲ　　 .}:::::::::}ゝ､ヽ＿:}　　　　　　　　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　 　 　 　 　 　 乂_^ ､　　　 　 　 　 　 ¨.／._´{VVV}｀:/:::}: :}｀ー ､｀,
　　　　　　　　　　　 {i `/,:　　　　　　　 　 l〃≠.ヽ　　　/:{:::/:/::/: ;ノ丿
　　　　　 　 　 　 　 {i: :{::{{:　　　　　　　　 .{..{:ﾆニ{iXxXi}:人}.:{:/: ノ,ノ､
　　 　 　 　 　 　 　 {i;ノ`. ヽr‐_､　　. 　,＞‐､_=彡＿　　i∨: : : : :ゝ､ヽ､}　　　　 .仕方ありませんねえ……
　　　　　　 　 　 　 .{i.,ｨi: : :（-―}　　　〔￣　 　 　 　 ｀　}　＼: : : : 丿ノ
　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀¨¨´　　　　 ｀¨´｀　　　　　'

'';;';';;'';''';;';';;'';;''';;';';;'';''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;';';;'';''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;';';;'';;;,.,;''';;';';;'';;''';;';';;'';;;,.,'';;''';;';';;'';;;,''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;'''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;';';;
';;';'';';''''';;';'';';''';;'';;;,.';''';;';'';';''''';;';'';';''';;'';;;,.';''';;';'';';''''';;';'';';''';;'';;;,.';'';';''''';;';'';';''';;'';;;,.';;';'';';''';''';;';'';';'''';;';'';';''''';;';'';';'';';''';''';;';'';';'''';;';'';';''''';;';'';';'
';;''';;';'';'.┌───────────────────────────────┐.;;'';;'';;;'';;';'';';;;''';;';'';';';;''';;';'';';;;''';;';'';';'
;';';;'';;;;''.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │.;'';;'';;;;;';'';''';';';;';;'';';';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'
MVvv.. │.　.軍事力で世界を征服したローマ帝国も　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │.vyvymy vymyvvvymy vymyvvymyvy
=v=.__.. │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │vMVvvMMVvvMvyvMVvvMvyvMVvv
.､ﾉ{_},f  │　 宗教以外の人文科学では人類の再頂点に到達したギリシャ人たちも　 . │vMM _r=､ ,=、r=、MVvvMvyvMVvv
ﾞ'::ﾞ´|｀!. │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │..ym ,、r=v=y'+ヽr'_､ｨ_ヽｲ__ -、_';'';';';;;';';'';.
..}{ ｉ}兮 └───────────────────────────────┘..〉y､):､ィﾄ'tfゝｲ ! 「j iY}.| ﾄヽ ::(_)fﾍ{'ﾞ{::!
　!-|;;;;||.　;;〉;;ﾈ!-|;;;;||┬|:::|::ﾊ i、!..;;〉;;ﾈ!-|;;;;||┬|i.{三彡≦三 /.〈;;;Yｰﾊ｀＾i､У 〉;;ﾈ!-|;;;;||┬ｉ´<|ﾞ′「!ﾄ._/j!, i}_/} !r'/ Уﾉr,'.」..}{ ｉ}兮ｉ´<||
|!:|.ｉ|:ｌllｌ| |i !|「|!:|.ｉ|:ｌllｌ| |i }:::!:{ }_!}」ｌ..!|「|!:|.ｉ|:ｌllｌ| |_,r≦三三三ﾆ「!|| || i!/ T/,ｉ |.ﾞ!|「|!:|.ｉ|:ｌllｌ| |i }.||┬|.ﾞィ!ﾊ};;;;〈;;;;〈;;;Yｰﾊ｀＾i､У 〉;;ﾈ!-|;;;;||┬|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ三三三三三ﾆヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iﾍﾟi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !三三三三三ﾆ〈　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿_ji圭圭圭圭
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /三三　┌────────────────────────────┐.圭圭圭圭圭
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /三∧三.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │.圭圭圭圭圭
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r三ｦ　 }三│ 　 文明としてはエジプト文明の辺境に生じた亜種止まりでしかなく....│..r------ｒ --
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 jﾆｦ 　 j彡 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │..￣||7￣
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 └ '　　 }三 │　　やはり一段低いところに位置付けざるを得ない　　　　　　　　　　 │　 /i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |三. │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │._./'||
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 !三..└────────────────────────────┘.-' .ｔj
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |三 ﾉ　ヾ三ヽ、

　　　　　i:.:.:.:.,' 　 ,.| |　　　､__}:.:.:.{　　　　　　　　　ｒ'':.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／
　　　　　}:.:.:/,. - {_|_|_}　- ､ヾ:.:ヾ:ヽ　　　　　　　　ーｧ:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　 ﾉ:.:.:ｲ　マ三三三ｱ　j:.:.:.:.く　　　　　　　　　く___ノ.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／
　　 　 ﾑ:.:.:.:.ヾ　 ｰ -- ‐　,ｨ:.:.:.:.:.rﾞ　　　　　　　　　　ﾐ.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／
　　　　　´ヾ:.:.:.:.｀:.:i:.:!:.:.:.:.::.:.:.:.:ｒ''｀  ┌────────────────────────────────────────┐
　　　　　　 ﾐ´'''ｨ:.:.j:.:.',:.:.:.r''^ﾞ´　　..│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　}　 ヽ }^´/´ﾞ 　 　 _ノ  │ 　 ...さて、とある大王がエジプト文明とユーフラテス文明と　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 　 　 ﾄ!===ｧ　　r====== ）　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　 ﾄ!二ニニニニニニニﾍ!  │ 　 ...ついでにインダス文明も一緒くたに混ぜようと思い立ち、志半ばで力尽きてしまったのだが.　 │
　　　　ﾊ/////,/　Y　ヽ///////ﾚ│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　/////////{ 　 i!　 }////////.└────────────────────────────────────────┘
　　/////////ﾊ 　|　////≦へイ//////　　　　　　　　　　 :::',　　　,'　 !
　　//////////,＼／≦三三三ヽイー /　　　　,　　　　　　.::::: ﾄ､　/　 ,
　　//////＞≦三三三三三三ﾆハ 　 !　　 　 ,::　　　　　 .::::::: }. ｀´　 /
　　r≦三三三三三三三三三三}三}ノ!.!　　　 {:::.　　　 ...::::::::: /, 　 }／
　　三三三三三三三三三三三ﾆi!リト、＞=ｰ-　、　 ...:::::::: ／/　　.i
　　三三三三三三三三三ﾆ＞ ´三三ﾊ ヾ_　　　 ＼　 ,..:イ　/　　　!
　　三三三三三 ┌─────────────────────────────┐
　　三三三三三 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　三三三三三 │　　..彼が遺した様々な功績の一つに　　　...　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　三三三三＞ │　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　三三＞ ´///│　　..アレクサンドリアという街の建設を挙げないわけにはいかない.　　 │
　　＞ ´///////│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　////////// └─────────────────────────────┘
　　////////////////////////｀ ミ//!ヾ{___＞ ´￣
　　///////////////////////////{//////!

　　　　　　　　　　　　　　　　 ,，ｰ-　　_
　　　　　　　　　　　　　 　 ／ﾉ,.......................=-　 _
　　　　　　　　　　　　　 ／.......ﾉ,ｰ-=ﾆ__......................=-　_
.　　　　　　　 　 　 　 ／......／　}　　　　´　ｰ=ﾆ_............/
.　　　　　　　 　 　 ／.....／　 ノ-ミぃ  ┌─────────────────────────────────────┐
.　　　　　　　 　 ／ . ／　 ／|-‐‐|⌒ │　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
.　　　　　　　 ／...／　 ノ￣i |-ｰ‐|／.│. 　エジプトの要所に作られたこの街は　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
.　　　　　　／ .／　___:|-‐‐:|,|: : :.::|......│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　 　 ／ ／　 ノ＿,|-‐ｰ:|j: : :.:::l:.　 │. 　従来ナイル川の中流域に発展していたエジプトと 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　 　／ ／_,ﾉ￣|_____|: : :.::.i! : : :. |　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
┌‐／／　√|-‐:|.: .: :|: : : :.:| : : : :.|　. │......ギリシャを中心とした地中海世界文化を融合させた全く新しい形の国際都市であり.　　 │
: ／／_,,j'´|.:.:| : .:|.: .: :|: : : :.:| : : : : |ﾞ´ │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└Ｔ_,,|:.:|'´|.:.:| : .:|.: .: :|: : : :.:| :.:: : :.:l'´.└─────────────────────────────────────┘
.:.:ｉ´|: |.:.|: :|.:.:| : .:|.: .: :|: : : :.:| : : : :.::|: |: : : |: : |: :.: :.:||: |.:.:.|::: |｜.:|: : :| |: : |　| : | :|　 |.:.| : : |　|: :.::|¨凵¨∨¨|__
: i| :|: |.:.|: :|.:.:| : .:|.: .: :|: : : :.:|: : : : : :|.:|: : :.:|: : |: .:.:.:.:i!: |.:.:.|::: |｜.:|: : :| |: : |　| : | :|　 |.:.| : : |　|: :.::|: : : : : : : : :|
.:ｉ| :|: |.:.|: :|.:.:| : .:|.: .: :|: : : :.:| : : : : : | |: : :.:|: : |: .:.:.:.:|: :|.:.:.|::: |｜.:|: : :|_|: : |　| : | :|　 |.:.| : : |　|: :.::|: : : : : : : : :|＿┌─
.:i| :|: |.:.|: :|.:.:| : .:|.: .: :|: : : :.:|: : : : : ::| |: : :.:|: : |: .:.:.:.:|: :|.:.:.|::: |｜.:|: : :| |: : |-:| : | :|＿|.:.| : : |_,,|: :.::|／⌒＼: : :|: : : : : :

　┌―　--　　　＿＿___
　｜　　　　　　　　＿_　|
　｜　　　　　　rf「千ﾘ　|　　　　　　　　　　 　 　 ┌─────────────────────────┐
　｜　　　　　　川⌒i . ├┐　　　　　　　　 　 　 │.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　｜　　　 　 　 /ﾐｯｲ､　|:.｜　　　　　　　　 　 　 │.. 　アレクサンドロス没後に帝国を分割して相続した.　 　　　..│
　｜　　 　 　 ./:::::＼〉＼　|　　　　　　　　　　 　 │.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　 │
　｜　　　　　 |:::::`く￣]:::', |==､　　　　　 　 　 　 │.. 　プトレマイオスの血統の手によって統治され、発展した.　 │
　｜　　　　　 |:::::::::::⌒7¨ヽ　「　　　　　 　 　 　 .│.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　 │
　｜　　　　　 |:::::::::::／　　 Ⅵ 》　　　 　 　 　 　 └─────────────────────────┘
　｜　　　　　 ＼_／ミミミﾐﾐ| !　》
　｜＿＿＿＿__{ノノノノrッノ＾i ||
　｜　　　　　　____,,,,,.....　--－－－┐
　｜''' ""~~￣　　　　＿＿＿...　　-┴‐┐
　｜''' ""~~￣　 　 　 ＿＿＿.　 　 　 -┴―――┐
　｜''' ""~~￣　　　　____,,,,,.....　--－一'''''' ""~~￣[
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　｜　　　_,,..　-‐　'' "´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.

　　　　　　　　　__
　　　　 _ ｢|　_　| ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |i_
　　　　ｌｌl:|ｌ| l l　| ||　　　　　　　　　　　　　　 _　　　..┌─────────────────────┐
　　　　ｌｌl:|ｌ| l l　| ||　　　　　　　　　　　　　 ｢iiiii||　　.│　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　ｌｌl:|ｌ|　___::::::::::::: __i__　 　 ＿__　　　 :|iiiiii|| :|iii|│.　有り余る富を注ぎ込んで作られた .　　 　 　 　 　 │
　　　 ' -=　/iiii||　　　｢i| L|　　 |iii|｣ |　　　:|iiiiii||_:|iii|│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　 |iiiiii||　　　|:i| | |　　 |iii|T.|┌┬ｉ|iiiiii|| :|iii|│.　幾多の優れた建造物がひしめき合っていたが.　 │
　　　　　　 |iiiiii||　　　|:i| | |　＿|iii|T:|｜｜|lTｌli|| :|iii|│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　 |ii〕-〔 _　 .|:i| | |::| ｌl |ii｢三冂｜|──il -.└─────────────────────┘
　　　　　　 |i| __:l|=l┐|:i| | |::| ｌl |..|:三|i |｜|三三|l|=|:||三|｢|￣|-tii i|:|:|iii|　||t　|i|┝|ii|_|＿├l:| _|-|┐|ii||
　　　　　　 |i｢ii 丁:l｜Π--t| ｌl |lll｢|￣|｢￣|三｢ｌl|l|-|:||三||:|　 |==|i |:|:|iii|　|| l| |i|┤冂i|三|ｌ-l:| _|-|ii|┝||
　　　　　　_|i|:ll　|liTl|「l liiiiil|:| ｌl |lll|:|┐||:＿|三|i__ｌ|-|:||三||:|　｢ﾆ ｢|￣|￣|il|冂 |i|┤|=|l|三|l‐┐_|-|ii|三｢| 　┌┬､
　liiﾖl┌────────────────────────────────────┐　|iiii|７|
　| ｢ │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │.　|iiii|/l|
　| |  │　. ムーセイオン（大研究所）ほど　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │.｢l|iiii|　|
　| |  │.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │.¨l三l￣l
　ｌ l:! │..　.その後の文学と科学の発展に貢献したことで歴史に足跡を残した物はないだろう. 　│. |l三L_ L
　　...│.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │.'"::::::::::::::::
ｉ ｢　 └────────────────────────────────────┘::::::::::::::::::::
L|Пп､＼пп冂Пl |ｴｴ-｢l|＼-｢l ＼＼￣￢￢-＞_．-´пП ｢=l _|_:Eｪ｢｢lп､,,''"::::ﾞﾞ''､≧-,,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

｜｜｜| |　｜| | l | l l| l l|　|二二二二二ニ| | |}h､i|[][|]||[]]|: : :.|lli|:i:iii|iii|:llii|: : : : : : : : : : : : :|[[[|[[[[
￣￣~¨¨¨　 ¨¨““'''''''冖… ||]][|]]|][l[|[l[|[]|[| | |}i守h､]|]|]i|]|: : :.|lli|:i:iii|iii|:llii|: : : : : : : : : : : : :|[[|[[[[[
ΤΤ T　ｉ　┌ ┬--　　　　|]|][]][][l[|[|]]][]]| | |l[|[l}i守h､]]]|: : :.|lli|:i:i:iiiiｉ|:llii|: : : : : : : : : : : : :|[|[[[[[[
｜｜｜| |　｜| | l | l l| l l|　┌───────────────────────────────────────┐
｜｜｜| |　｜| | l | l l| l l|　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
｜｜｜| |　｜| | l | l l| l l|　│　 ..今となってはそれがどこにあったのかすら正確には断言できないらしいが　　　　　　　 　 　 .│
｜｜｜| |　｜| | l | l l| l l|　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
￣￣ ¨¨¨ 　''''冖冖……　 │　　恐らく街の中心からほど近い場所に広大な敷地を占め　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
｜ΤΤ| i　 …┬┬--- 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
｜｜｜| |　｜| | l | l l| l l|　│　 ..大講堂、研究室、観測書、図書館、食堂、公園、動物園などの施設を備えていたという　　 .│
｜｜｜| |　｜| | l | l l| l l|　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
｜｜｜| |　｜| | l | l l| l l|　└───────────────────────────────────────┘
⊥⊥⊥| |　｜| | l | l l| l l|　| [[[[[］［[|［］［[|[[|［］ | ||]|[]]|[}}ｈ｡|:::::::~'''''::::::::::;;;__::「￣￣￣￣　¨¨　―＝
＿＿_＿_　　￣￣¨¨¨““''　| [[[|[[[［|]［|[[[［|][|[| | |[]]|][[[[|]| |｡;;::::::::::::::::::::::::::::[l[l[|[|| |ｱｱ77ri rrrr.ｉ |
｜｜｜| |　｜ΠΤ TTl l|　| [[[|[[[[[[|[[[[|[|[|[|[| | |][]|]]|[]]]| |lllil}h｡;;:::::::::::::::::::[[[〈[[| [[[|[］[|[| |[]〈[| |
｜｜｜| |　｜| | l | l l| l l|　| [[[|[|]|[|]［[|[|[[|[|[|| | |||][]|］］]]| |l;;lllｌ||li|:::::::::::::::::::|[|[|[[| |[][[[|[|[| [||]|]| |
｜｜　┌───────────────────────────┐ ||[[［［|[[| ||ll|]|| |
｜｜　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │ |[[l[|[|[|[| |[|[lll| |
￣￣　│　 本体は蔵書５０万冊、図書目録１２０巻を誇る大図書館であり...│. |[[[|[[l[|[| |[|[|]| |
l l| l l |.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │ |[|[|[[|[[[| |[][]l| |
l l| l l |.│　 「図書館長」がこの全体を統括する責任者であった　　　　　 　 .│. [[|[|[|[|l[l| |[[l[]| |
l l| l l |.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │.= 」[[[l[|[| |[|[|]| |
l l| l l |.└───────────────────────────┘.　 　~ '' ‐　l|||l| |
l l| l l | l l|　 ﾆ=- '''"´ 　 　 ￣| 　 　 　 ∟ ＼[] | ､-=＜]]]]| |_-_-_-_-_-_-_-,,|　　　　 　 　 　 　 ＼|
l l| ﾆ=ｰ ''"´　　　　''"´　　　 └―┐　　　--=-　-=-　-=-　-=-　＿ _-_-_-_~_''_‐　.,
''"´　　 　 ''"´　　 　 -------　___ | -＝- -=-　-=-　-=-　-=-　-=-　-=-　＿-_-_--~ '' ‐　.,
_''"´　　 　 ---------------------＿＿=-　-=-　-=-　-=-　-=-　-=-　-=-　-=-　＿-_-＼
　 ----------------------------------＿＿＿＿-=-　-=-　-=-　-=-　-=-　-=-　-=-　＼

歴代図書館長は語学や文学、数学地理学天文学を修めた者が任じられることが多かったようで

哲学や宗教、思想の面においてこの施設が目立った発展に寄与することはなかった


これはムーセイオンがプトレマイオス王家のスポンサードを受けていることと無関係ではなく

アレクサンドリアが思想の面で羽ばたくのは、実際にプトレマイオス朝が倒れた後のこととなる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌───────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │..エラトステネス　 │
　　　_ﾐ k　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 7///／／___　　　　...│　 　 　 　 　 　 　 │
　／ -Nlk √ヽ　　　　　　　　　　　 　 , -' て　'カ ///彳⌒i　　　　..└───────┘
　i /⌒Yl　`^＼＼　　　 　　 　　 　_／ _ -二 　 'ィ ｲ// 　　l
　l Y　　Y 　　_,_＼ ,　　 　　　　 ／／_,,,_　　 　　 lﾘ// ┌───────────────────────────────┐
　! !　r"ｲ 　彳⌒_＼ ,　 　　, ／' ／_⌒弋 　　　　kh.　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　 ＼　 イ 　　, （*うy,ヽ 　　lf　 / （*う_　　 　 　 lﾊ　_..│. .紀元前２００年代の人物で　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　 ヾ ｙｲ,_`,_`,_~` '- `ｫ　　 !l　 '　 - '",　_,' _,' '　 lﾊ _,,│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 ` /ｨ1.,_`,_　`　　::l　　　　　　 '　'　'　　　　 jﾊﾊ. │....文学で名をはせたカリマコスの後任として図書館長の座を明け渡された...│
　 　　／イl 　　 　　　 ::l　　　　　　　　　　　 　　jハ. 　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 ／/1　　　　　　 j　　　　　　　　 　　　 　 Yハﾊ...└───────────────────────────────┘
　　　 　　ﾊ　　ヵｸク／ヾ_ ^` ヽ＼＼ヽヽ丶 　 yハハハ
　　　　　 ﾊ／ ／入`t- ,_~_　__,,,　,,,　 ｧ`＼＼ /ルｲハﾘ＼
　　 　　 ／メ　　 　YT..’ 　￣‘--'ﾁ/　 　　 ﾒヽ-－┐`ヽ`　　　　　 　 .まず、地球は丸い
　　　　　　　 `　　　 ｷ::::... 　..:::_ ,ｦﾉ　 　 ／　 l 　）　　l
　　　　　　　　人　 　ヾ ニ二 孑'　　　 /　　,／　　　_,ｲ　　　　 　 　 　 これを前提にせねばなるまい
　　　　　　　　　ハ　　　　　　　　 　 ／　ｨ '　_, -～"xy＼
　　　　　　　　　／X　　　　 　　 y／／　_,／ 　_,Xﾒ'　　　入,,___　__　　.これは既に方々で証明されておる
　　　　　　　　/　 　//`ﾒ+/,_/y'/／_,　ｨ 　　_,Xメ'　　　／　　　　￣
　　　　　　　/　　 　// / /// ｲ／　　　 _,Xメ'　　　／
　　　　　　/　　 　 　V/　/ /／　 　　_,Xメ'

　　　　　　　　　　_＿__　 _,.-=＝－- ､
　　　　　...-‐＝三ﾆ≧弐ﾆミ´三ﾆ=-､
　　　／:,::::‐:'´／::::::,ｲ::::::∧:｀:､｀:､=:ﾐ､｀::.､　　　　 　 　 　 　 .f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　 .::'::／::,:イ,ｲ:/::::::/ｉ|::::::':::: ヽ:::ヽ:::ヽ:::ヽ::::＼　　　　 　 　 　 .|　　そして、私は上エジプトのアスワンでは
. /:::/::::::'::::///:ｉ:ｉ:::': !|ｉ:::ｉ:::ｉ:ｉ::ｉ::＼:｀::､::＼:＼::::::､　　　　　　　 |
/:::/::::/::::/,ｲ':::ｉ:l:::::::/!|:::|::ｌ ｌ::|:::､:::＼::＼:::ヽ::ヽ: 丶　　　　　　.|. 　.夏至の日の正午の太陽が影を落とさないということを聞いている
:::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､ ｀ ､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/　　 　 　 　 ……
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　 　 　 '　 ､::::!/::::'
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　 　 !'　　　　　 　 　 　 　 　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　 　 　 　 　 ,　　 ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　　　　 　 　 　 　 r ´
　　 　 ::ll {.　　＼　 　 　 　 　 - ― ､‐'　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　 :!.　　　　 ヽ　　　　　 　 　 _ﾉ　　　　　..| 　 そしてそれと同じ経度でありながら
　　　　　　　　　　　　､　 　 　 　 /　　 　 　 　 |
　 　 　 　 　 ､.　　 , -‐丶　　 _　′　　　 　 　 |. 　.ずっと北方に位置するここアレクサンドリアでは影を落とすということを知っている
　　　　　　 　 ＼イ ＼　　 ￣　　　　　　 　 　 .ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　 ＼.　 ヽ

　　　　　　　　　 ＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__
　　　　　　 -‐''": : :｀丶、　　　　　　　　　　　　, ィ´: : : :、｀丶、　　　　　　　　　　　　. ''"￣￣丶、
　　　　　/: : : : :!: :|: : : : :＼　　　　　　　　　　/／:/、、: ヽ: : ､ヽ　　　　　　　　　　／:::/::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 ,': : :: :/ｲ: :!: : |:ヽ: ::|　　　 　 　 　 　 /ﾊ:∨_..ヽ＼: :V: !| i　　　　　　　　　 '::/:/ A::|:::::!l:|::::::ハ
　 　 　 !::|: ﾙ'_､‐┘＞∨!　!　　　　　　　　　|::| V´　　｀丶､:l: :|| |　　　　　　　　　!::ｌ:/:/　|ﾊ:::| !|l::::|::::|
.　　　 ﾉ: |:ｲｨｆヽ　　 Pヽi :|ﾊ　　　　　　　　　∨/ｘﾁヽ　　ﾁヾⅥ/　　　　　　　　　|::|::ｨ'ｆぅ 　 ¨fぅ|、|::::|
　　　/: : {!:'　｀´　,　｀´ ｊ :|)ハ 　　　　　　　　 i.f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　 　 |ｌ:: :∧:'.　　　　　 /:/: : !|　　　　　　　 　 .|.　　....そしてアレクサンドリアの夏至の日正午の影の角度を計測してみると
　　　’ヽ: ::ヾ＞ ､..　ィ:ﾚ'; !_/ﾘ　　　　　　　 　 .|
　　　 　 ｀¨＞'~'‐ｒ‐' Vイﾉ　　 　 　 　 　 　 　 |　　　.果たして７．２度という数字を求めることが出来た
　　　 ,　‐'´　'､ /Xヽ/　｀丶､　　　　　　　　,　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　'　　　　　{ｌ !||!||　　　　 ヽ　　　　　　/　　　　 |ｌﾉ||ｌ」|　　　　ヽ 　　　　　 /　　　 ﾘ.∨ｌ |〈 ｌ　　　＼
　 　 !　　　　　｀Y!|!ｿ　　　　　|　　　　　　ｌ　　　　　ヽ|｡Ⅳ 　 /　　｜　　　 　 ｌ　　 ｌ　　 〈.仆ｊ」 　／　｜
　 　 |　　､　　　 |ｌ|!　 | /　　 / 　 　 　 　 !　　 　 !　 |! |ｊ　 ﾚ　　　 .!　　　　　 |　　丶　　 ｌ」|」　 /　 　 ｌ
　　　|　　 ＼|　　;　　 !′　　!　　　　　 　 !　　　ｌ.|　　　　 /　　 　 '　　　 　　｜　　 ヽ|　　;　　/　　　｜
.　　　!...f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ.　| 　 |　ｨ　　　　｜
　　ｒ=L..|　　.つまり、アレクサンドリアからアスワンの距離が　　　　　　　　　　 　 ‐|　 ﾊ　ｌ、 　 　 ﾊ
　　| | .|.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | /　　 /｀丶､.ｲ |
　　| |.　|　 . 地球の円周の５０分の１に相当していると考えることができる　 　 　 .V　ｏ /　　∧| | |
　　| | /.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_..　.∨ .,′　/　.| | |

　　　　　　　　　　　　　　　 r' ￣ ＼
　　　　　　　　　　_, --, --､く- ､　　}　　　　　　　､__Λ _,ｨ
　　　　　　　_ ィ/ // / ／,r' ﾉjヽ >く＿　　 　 　 ､)　　　　く_
　　　 　 　 ｛{ !l ｨ '^ "～く彡ノノﾉヽ＼　(⌒`　 ｒ┘ 糸吉　 /
　　　　　　 /　　　　___　　三ﾆ彡/Λ `⌒　　＜　　 　 　　 ＼
　　　　　 7㍉　　〃⌒`　 ミ三彡,ﾆ,Y　　　　　 } 　　言侖　 /￣
　　　　　 vヘ　 　 , ‐_､_　 　}ﾐ//- l｜　　　　／へ　　　　　　.つまり、アレクサンドリアからアスワンの距離はおよそ５００マイルであるから
　　　　　 /┴｝　　 ┴' 　 　 }ﾐﾄﾆ､//　　　_ /^l _　L　！　__｢
　　 　 　 | ( 　、　　　　　 　jﾐハ /Λ　　/ l　 |　|_　|/ヽ/
　　　　 ,≠､`__,,三ァ㍉､　　ﾐ､ﾆイ{ ヽ＞ｌ　｢` |‐ |｜
　　　 　 Λ `┴ﾆ'´　　 ヾ　ﾒ /｜i　トゝ|　L_｜ |　|
　　　　　 Λ ￣　　　　　イ　ﾊjﾉ}八ｊ　/　,|　 ｢　l‐ |
　　　　　 　 >j i r_､ イ　　_/⊥-く 　 /　┴ ┴ ┴｜　　　　　　　 　 地球の全周はおよそ２５０００マイル
　　　　　　｜|//　 __､‐￣ __ ､ -┴ｧ} _ 　ー-- _　 |
　　 　 　 　, -/／ _､‐ ￣／.:.:.:.:_;_;ノ 　＼　 /　 　 ﾄ､　　　　　 　 　 直径は７８５０マイルであるという結論に達した！
　　　　　／ィ´イ´ﾆ二７´￣｀`´ 　 　　 　 ｌ/　　 　 ﾄ､
　　　 ／／:.:／ﾆ二／`ｧ---‐ｧ- 、　　 　 |　　　　Λ:.＼
　　／´:.:.:／ﾆ二／:.:.:./:.:.:.:.:./:.:.:.:.|`Tーャ‐､‐-‐' ´　V.:.:|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.. -‐''"~￣ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,､‐'''"´_,,.､-‐ｧ''"~)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ,ィ孑'´,､-‐'乙-‐ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ／ ｊ''_,.ィ_,∠-＜イ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　ノ-‐づ､'´_ノ-'"_,／　　　 　 がりがり
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / , ‐ﾌ´ -ノ´ _>‐'ノ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ _,. - '´／ ,∠-''"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ,jﾉ／´ 'ﾌ_,／　ｱ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / ／´,っ‐､／´‐'_xく　　　　　 　 .これで世界の大きさを知ることが出来た
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / / 人) イ -‐　_ノ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ /う_,'ぅ 丿- '"ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　 / ,ノ､,) -'--┬ '"´
　　　　　　　　　　　　　　　ﾑ､ヾ,-‐'ﾞ,ﾆ-<　　　　　　　　　　　　 　 次に、船乗りから海上の、キャラバン商人から地上の
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,ゝ/＼ヽヽ､ソﾞ
　　　　　　　　　 　 　 　 ,ﾉ〈､_入_,ト､ﾉ　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 それぞれの情報を取り入れて
　　　　　　　　　　　　　,ｲﾀ弋 Ｊ´^ﾞ''''ｰ-.._
　　　　 　 　 　 　 , ‐',ｲﾀ　 、　 .．　　　　 ｀ﾞ'ｰ　,,,　　　　　　　　　世界地図を作る
　　　　　　　　 ,／　,ｲﾀ 　 |______l,,..-'゛　　　　　　 .｀'''ｰ　..,,,,、
　　　　　　　 /　 , ‐‐'~´　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 彼らは距離と方角の重要性を知っている
　 　 　 　 　 !　 （　　!
　 　 　 　 　 ｌ　.//ヽ_＿_ _.ﾉ┬―-､.. ;;ﾝ'
　　　　 　 　 ﾞ //　　 ヽ .,,ﾞ_''く　　　|''ｰ .._
　　　　　　　 //｀ゝ⊥_,l‐､.(　八.　 |　　　.￣^ﾞ''''''"゛　　　　　　 　 .それによると……
　 　 　 　 　〃　　　　`''､ l＿)ー'ーｰ-　..,,＿__,　　 ＿,,..
　　 　 　 　 ′　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣￣

　　　　　　　　　　　　　　＿ 　 ＿　　　＿＿　　　　　　　　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　/::::/　/:::/　　/;;;;;;;;::::::i　　　＿＿　　/;;;;;/ ／:>
　　<::::v'´>　　　＿＿　￣ .／::/　　 ＿＿|:::/　　/:::::::::::/　 　,..r:::::／
　 <:::,､:::<,r::>　l:::::::::::::i　　ヾ／　　　/::::::::::::/　_　￣￣　　　<;;;;;イ　　　　 ＿_　　　　　　　　　　　＿
　　｀　>:,::::<　　 ￣￣　　　　　　　　 ￣￣＿i::::|　　　　　　　＿　　　　　/::::::::/　＿＿　　/＼　 i::::::i
　　 <:::/ヾ::::>　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::7　＿_　　 /::::::i　＿_　　二|::|　|::::::::::::|　 ＼/　/::::/
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 7:::/7:/　i::::::::/　　￣__./::／　|::::::::::|　 ￣￣　　 ＿／::::/　　　○　○　○
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /;;;//;/　　￣　　　　i;;;;;／　　　 ￣ 　 　 　 　 　 |::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣


　　　　　　　　　　─＝＝|-‐''""Oヾ|==
　　　　　　　　　　　,.､-‐''"`"""｀｀``````'''' ｰ -､
　　　　　　　　　r'"ミ::::::::::::::::__,,,､::::::::::::::::::::::::::::_:::`ヽ､
　　　　　　　　/ミミ:::::::::::::ﾐ'''"｀``'''‐‐'"''ヾ､,, ﾂ ""｀`'
　　　　　　　 ミミ::::::::::::::::::ﾐ　　　　　　　　　　　　　　 ヽ,
　　　　　　　/ミミ::::::::::::::::ﾐ　　　　　　ー　　　-.....,,　　　ｌ,
　　　　　　/ﾐミ::::::::::::::::ﾐ　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　彡ミミ:::::::::::ﾐミ　彡ミミ､､　　　　　　　　　　´,,､i
　　　　　　| /'"｀`'''i ::::ミ`ゝ　　`'"ゞ=､､,,　　　　,,,､-‐二ﾐ'､　　　　　　　　　　　　むむ、時間が来てしまったようじゃな
　　　　　　│'| iｰ-∥:／"'　　　,,-- ､　``''　　　'"___,,_ 　 i
　　　　　　 |　| l ノ∥::|　 　　　 "（ﾟ;;） ヽ　:: 　　 /r''ヽ,ヾ
　　　　　 |:::|　ゝ ∥::::|　 　　　 ｀''￣""　　　　　ヽ`‐"‐' /　　　　　　　　　　　　 続きはまたいずれの機会に話すこととしよう
　　　彡彡:::|　 　∥::::| 　 　 　　　　　　　　　　　　ヽ､　 /
　　　　彡彡ヽ､ 　|　::| 　 　 　　　　　　　　　 ､,_　 ノ　 /
　　　　彡彡　　''"ﾐ"　　　　　　　/////ﾉﾉノノ _　ヾヾﾉ
　　　彡彡彡 |:::　　ヽ　 　　　//´ヽｰ‐‐-----‐"アヾﾐ､　　　　　　 __
　　　彡彡ﾐ　/:::::　　　ヽ 　　彡ﾉﾉ　`ｰ､､､,,,,,,,,,,,ク´　ヾﾐ　　　　　,ヘ｀'ヽ,
　　 彡彡彡 /:::: 　　　　　　///　　　　______,,,,,,　　/　 ﾐ､　　　　 `' ､　　｀｀丶､
　　　　／＿＿　｀`''‐- ､,, 　　 ヽ､,　　　　　　　 ／　　　　　　　　　｀`ヽ.　　　 ＼
　　　　7　　　　￣｀`'‐ ､,,,｀`ヽ､　｀` ､,,,　　　　／　　　　　　　　　　　　　ｿ'''￣￣　ﾍ
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::''' ‐二＼　 ``ﾐﾐﾐﾐﾐﾐ　　　　　　　　　イ⌒ヽ､r'"　＿＿ ,　　`ｿ
　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::```''‐-､,ﾐﾐﾐﾐﾐ　　　　　　　　　ヽ､　　丶￣　　　 　 ヾ |
　　/￣￣''''''" ｰ;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::￣``ヽ､ ﾐﾐ　　　　　　　　　　 ヽ､　ゝ￣￣'""　　　|
　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::----‐‐‐----ヽ｀＼　　　　　　　　　　　　ゝ､ ﾍ二つ_　　　/

　　　　　　　　(ヽ、００　　∩
　　　　　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃
　　　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ　 〇　 〇
　　　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）
　　　　　　 ｀ｰ――'′　し∪　 （ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ヽ、００　　∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ　 〇　 〇
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ｰ――'′　し∪　 （ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |. 　先生！　質問があるのですが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　 　　　, ‐ ´. .::::::::::::::::::::::::｀ ‐ 、
.　　　 　　　／/ . : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　／. :/::::::::::::::::::::::::::::::::: i::::::::: : ＼::＼　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |. 　む、どうしたね？
.　　 　 //. :/::::::::::::ｉ :::::::::::::::::://:::::::::::::＼:＼::＼　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　 //::::::ｌ:::::::/:/{ :::::/:::::::://:/::::!::::ｌ:::::::ﾄ:::::ヽ::::.
.　　　ｌ:l::::::/|:::::ﾊ/∧:V:::/:::/::::/::::/:::/::::::/::ﾍ::::l::::ﾊ
.　 　 |:l:::::::::|:::::|::!::::∧:V:::/::::/::::/:::/::::::/|::::::|::::|::|.!|
.　 　 |:ｌ:: |: :|:::::l::|::/:::ﾍ::V::／／/:/ ::／:::|:: /!:: | l ||
　　　 ｌ::::l:::::ﾊ:::|∠:ィ７:::Y:／::イ::z≦ィ:::/::/::ﾊ/:ﾘ |!　　　　　　..今日のお話、とてもためになったのですが
.　　　 ｌ::|:::::小:Π:/l/-=彡１ /艾ｧﾃ｀ｼ_:ｨｆﾁ::/:/
　　　　V::ｌ: :!::l:|い小/|:ハl:|/　　｀´　 　 ｛ }ノ´　　　　 　 　 　 .少し疑問に思うところがありまして
　　　　 Ⅵ: ｌ:::::｀爪|　　　　　　　　　　　　〈
　　　 　 }:!: |::|:::l::|　＼　 　 　 　 　 　 ‐ _ノ
　　　 　 ぃ::|::|:::l::|　　 丶　　　　__,　，／
　　　　　 |:∧l＼:{　　　　＼ 　 　 　 /
　　　　　 ｌ′丶　ヽ　　　　　ト､＿,ノ
　　 　 ／　　　　　　　　 　 ,′
.　 ／＼.＿＿＿＿　　 　 人_
／　　｀－――‐‐- ､｀ ‐ 、　 ＞､ｘ‐ ､
　　　 　 　 　 ＼ 　 　 ｀ヽ ヽ、　 | | 　 ＼
　　　　　　　　　 ＼　　　　＼ ` ┘!　 ＼ ＼

　　　　　 　 　 　 {:イ:/:八/:.∧:.:∨:./:./:.:.:. |:.!
　　　　　 　 　 　 |:.:.//:.:.:|乂:ハ:.:|ハ/:.:.}:. i:l八__
　 　 　 　 　 　 　 V:.{:.:. ∀rtｧミ｝､:.|､:.:W:.从:.:{　ドミ
　　　　　　 　 　 　 ヾ_マヾ!¨’　　 V }イ:./　 V|ｱ }:|　｀丶
　　..r ，　　　　　　　　 ゝ ､　_,、　　./ |/　　　/　| |.　　　ﾞト､　　 　 　 　 .世界の大きさを知り
..　./ /'1　　　　　　　　　　アヾ’　 ム　　 　 /　 .|/ 　　　:|　 丶
.　/ / /　　　　　　　　　 「　　 ｀T´　 {ヽ　／ 　　{　　　　｜　　 ＼　　　...次に手に入れた知識を書き入れて地図を作ると仰ってましたが
./ / /　　　　　　　　　　.}　 　 　}⌒ドﾐ､_ム＞､　!　 　　　|　　　　　ヽ
　 /|＞ 'つ　　　　　　　|　　　　＞ |ﾐ!//マ　　 ７　　 ___/　　　　　　ハ
　　“´,ィ彡，　　　　　 r┤　　 「　　|　}///　　 .′ ＜　　　　　　　 /　 {　　　実際問題それっていつ完成するんですか
.　　<／ ／　　　　　　| 　　　 ､}　　|　|77{　 　 ′ 　 .｀7　　　　　　　　 |
.　　　／!　 　 　 　　 f　　　　　',　 .|　|//.l　　 ′　　./　　　 /　　　　　ﾊ
.　 、 ヽﾘ　　　　　　 / 　 　 　 八　.|　|//,l　　′ 　 /　　　 / 　　　　 /　!
}　　 　 }､　　 　 ＿/　　　　　/　 ',｜､!//,|　 .′　./　　　 /　　 　 　 　 /
...　　 ./| L_　　f　/ 　　　　　　 二Ｘ　}///|　′　./　 ヽ　〈　　　　／
　)　 /,ｲ |　｀ヾ｛　　　　　　 f´　/　}V!///,V　 , ｲ　　　 ‘ｰ}ィ　／

　　 |ミミ!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-―‐-､｀ﾏ彡ク彡ィ彡ィ!
　　 iミミ!　　　　　　　　　　　　　　　 　＜ィ´　　　.ﾉ 　ﾏ彡ィ彡ィ彡}
　　fミミ{　　　　_＿_　　　　　　 　 ／／　,z===、 　 　 ﾏィ彡ィ彡ィ!
　　{ミミﾑ、 ≦　　　｀ヾ>､ 　 　　 ， 　 ／￣｀ヽ〉 　　 　!ィ彡彡彡}
　　ﾏミ寸´　　 ,z=＝=､　》，　 　.〈. 　/　f⌒ヽ ﾑ、　 　 ,ィ彡彡彡}
　　 ﾏミﾐ!　　 升´f⌒ヽ ヽ》〉　　　 `'' ｀￣￣´　,ﾊ!　　　,ィ三三≦
　　,才豺!　　,ゝ｀￣￣´　 ,iｌ}，　　　　 ｀ｰ--‐'" 　 　 　 ,ｲ三三≦
　　 Ｙ＾ヽ!　　　'""´　　　,ililil!　　　　　　　　 　 　　　 　 i二ﾆﾆ>'　　　...む、つまり、何が言いたいのだね？
　　　V ﾍﾊ　　　　　　　 ililili! 　 　　　　　　　　　 　 　 　ｌﾆﾆﾆ>
　　　才＾kﾊ　　　　　　　ilililj_　_rｭ、 　 　　　　　 　 　　 ト=='
　　　　’rkい　　　　　　　 ´｀!　,､ﾊ　　　　　 　 　 　 　　ﾄ-'
　　　　　ﾏしﾊ　　　　　　　 ,ﾉﾘ八ﾊヘ、　　　　　 　 　　 ﾄ'
　　　　　 ゝ j　　　　　　 ,ｲﾘ´,､_,､_____ 弋ﾒ、　　　　　　∧
　 　 　　　　}　}　　　 ,ｨ'"_,ィ←‐'"¨¨”｀　`ﾊ仆､　　　　' /ーr=='..　.f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　 　.{　,ﾊ　　 iﾘ 　　　rー―'"　　 　刈ﾊ! 　 ／ ,'　 r=='　　 |　 . .人の歩みとはとても遅い
　 　 　 　 　｀´,ｲゝ,rﾘ　　　　'""　　　 　 　　 ｀ﾘ ／ 　 '　,r=y'　　....|
　　　　　　　 /　 ﾊ｀ﾒ､ 　　　　　　　　　 　 　　〉′　 ,'　r=y'　　　...|　 . .あなたは地球の外周が２５０００マイルあるとおっしゃったが
　　　　　　　ｸ ,ｲ ,ﾊ, 　＼　　　　　　　　　 　,ｲ,　　　 ' ,r=y′　　.....|
　　　　　　　 ｲ　,ｲ ﾊ,　　 ＼!i i i !i i !i !i !i,ﾊ　,' 　 　,' r=v′　　　....|　　 そこまで到達する人類は
　　　　　　　　〉'　,ｲ ﾊ　　　 ｀ﾒ!ﾘﾘ小ﾘﾙ'　　,'　　　,',r=y′　　　　...|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　 例え数百年経っても現れないかもしれない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　_＿__　　, =＝－- ､
　　　　　 _.-_＝三ﾆ≧弐=ｺ'´￣ﾆ_‐ ._
　　　／,.-ﾆ‐'´／:::::〃::::∧＼｀ヽ=ミ､｀ヽ、
.　 ,.' ／:,ｲ:::::::/;'::::::/l|:::::;';;;|＼ ヽ、＼｀ヽ、＼
　 / /::::〃::::;';'::l|:::::;' :|ｌ:::ｌ::;;:|:lヾ＼ ＼ ヽ＼＼.ヽ.
./ /::::〃::::,';'|:::ｌ|::::::::/!l::|:::;:|::lヽ＼ヽ、＼ヽ＼丶ヽ
;:/:::::/ｌ:::::/;'!|:::l:l::::::/::ハ|::;:|:::ﾄ､ﾞ､ヽ:::l＼ヽ｀､ヽ｀､::ﾞ､
′ /::l::::/::!ｌ|:::ｌ:::::::;':::::::::l|::::|:;|小.:ﾞ､ヽ:l:ヽ＼､ヽﾞ､:l::: l
:::::/:::l:::;':::l斗､!::::::l::::;'::::/!:::l斗⌒ﾄ､ヾ､ﾞ､!l::::::!ﾊ. l:.､:lﾞ､|
::::':::::l:::i::zhfr.|:::/:|:::;::::/}l| ::|lﾞ::/|i=≧_、l|::::l:::::ｌ|:::::|:: l
:::::::::;|::|l:::| {. l|:/:/l::l::/::ﾊ:l ::И:八 {i }!ヾ!::/!:::::l::::;l::::l　　 .それに、人というのは自分の利益にならない土地には赴かないものです
::::::: l|: !!::|!. y/:/:/l|::::/ |∧::| {′ ⌒ 　}ﾊ:l::;:::l::/}:/
:::::::::ｌ|::|!::|:V/l//::::l::/　/　ヽ! : : : : : :　　 rﾘﾉ:/:::/　　　 .あなたの言う手段では、いつまで経っても地図が完成するとは思えないのですが
　 ::::::ｌ:::l;::|::|/∠ﾆイ/ 　 　 　 　 　 　 　 　 V/／
　　 :::::::|i;l::|'ﾞ{.　　 /　　　　　　 　 　　,..　 _ノ
　 　 :::::l| l:| ﾞ､ﾞ､. 　　 　 　　　　　　　　ｒ''´　f^Yl　　 　 　 そのような、いつ完成するともわからない理論を述べてみたところで
　 　 ::∥ { 　ﾞ､ヽ　　 　 　 　 ＾‐-=ﾕr-'　　 ､{　V
　　　　 |　　　　ヽ＼ 　 　 　 　 　 _ﾉ　　　{､ヽ､l　　　　　 それが本当に先生の手柄になるのでしょうか
　　　　　　　　　　ヽ＼　 　 　 　 /　　　　rト ､ ヽ
　　　　　　　　　　 ,.-‐=ﾆ_､ 　 _ノ　　　　.i ヽ ＼ ' ､
　 . 　 　 　　 　＼,ｲヽ、 　 ￣　 　 　 　 .{　　ヽ　 ヽ.}l
　　　 　　　　　 　＼　＼　 　 　 　 　 　 l　　 l .〉　 /

　　　_ﾐ k　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 7///／／___
　／ -Nlk √ヽ　　　　　　　　　　　 　 , -' て　'カ ///彳⌒i
　i /⌒Yl　`^＼＼　　　 　　 　　 　_／ _ -二 　 'ィ ｲ// 　　l
　l Y　　Y 　　_,_＼ ,　　 　　　　 ／／_,,,_　　 　　 lﾘ// 　 　l　　　　 　 なかなか面白い発想をするが……
　! !　r"ｲ 　彳⌒_＼ ,　 　　, ／' ／_⌒弋 　　　　kh　k,　　l
　 ＼　 イ 　　, （*うy,ヽ 　　lf　 / （*う_　　 　 　 lﾊ　_/ 　l
　　 ヾ ｙｲ,_`,_`,_~` '- `ｫ　　 !l　 '　 - '",　_,' _,' '　 lﾊ _,,y /　　　　　　　科学の精神というものはそもそもそういうものだ
　　　 ` /ｨ1.,_`,_　`　　::l　　　　　　 '　'　'　　　　 jﾊﾊ 　/
　 　　／イl 　　 　　　 ::l　　　　　　　　　　　 　　jハ 人　 　 　 　 　 　 何かわかったのならその事実を
　　　 ／/1　　　　　　 j　　　　　　　　 　　　 　 Yハﾊ＼
　　　 　　ﾊ　　ヵｸク／ヾ_ ^` ヽ＼＼ヽヽ丶 　 yハハハ　　　　　　 　 .何もわからないのなら空白を
　　　　　 ﾊ／ ／入`t- ,_~_　__,,,　,,,　 ｧ`＼＼ /ルｲハﾘ＼
　　 　　 ／メ　　 　YT..’ 　￣‘--'ﾁ/　 　　 ﾒヽ-－┐`ヽ`　　　　　 　 我々に出来ることといえば　あるがままを書き示すだけなのだ
　　　　　　　 `　　　 ｷ::::... 　..:::_ ,ｦﾉ　 　 ／　 l 　）　　l
　　　　　　　　人　 　ヾ ニ二 孑'　　　 /　　,／　　　_,ｲ
　　　　　　　　　ハ　　　　　　　　 　 ／　ｨ '　_, -～"xy＼
　　　　　　　　　／X　　　　 　　 y／／　_,／ 　_,Xﾒ'　　　入,,___　__
　　　　　　　　/　 　//`ﾒ+/,_/y'/／_,　ｨ 　　_,Xメ'　　　／　　　　￣
　　　　　　　/　　 　// / /// ｲ／　　　 _,Xメ'　　　／
　　　　　　/　　 　 　V/　/ /／　 　　_,Xメ'

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　/::::://O/,|　　 　 　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |'''' 　 |::::://O//|　　 　　/
　　　　　　　　　　　|￣￣￣￣￣￣￣|‐┐ |::://O/ ノ　　 ヾ､/　ｷｭ
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　|__」　|/ヾ. ／　　　　／
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　ヽ___ﾉ　／ . へ、,／　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　 / 　{　く　　／.　 　|　.記録者が「かくあれかし」と思った事項を地図に書き入れた時点で
　　　　　　　　　　 /　　　￣￣￣￣￣　.!､.ノ `ー''"　　　　..|
　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　 //　 　/　　　　　　..|　.それはもはや科学ではない
　　　　　　　　　/　　 そんなAAねーよﾞ′　 /　　　　　 　 .ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　 /　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　/　　　＿＿＿＿＿　　　　　/　　　　　　 .f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　 ／　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　 　 　 |.　.その時点で、この地図は地理学の結晶の座から滑り落ち
　　　　　／　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　 　 　 　 |
　　 　／　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　 　 　 　 　 .|.　.妄想の世界を写し取ったただの紙切れになり下がってしまう
　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　空白を恐れるのは、自らの無知が露呈するのを恐れているから
　 　 ,ｨｨｨ,　　　　　　　　　　　　　　　 |
　 　 ヾ　}　　　　　　　　　　　　　　　 |　　今まで築き上げた自らの地位が崩れ落ちやしないかのみを心配しているから
　 　　l　!　　　　　　　　　　_　　　　　.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　 　|　l.　　　　 ,. ――‐| ||
　 ,,ｨｯ|三.}＿＿,ｲ　 ,.―‐:L.!l
　 ﾐﾐ'爼ﾄ､| cﾄ/ |　/
　　 〉三フー{　〈 "￣＼.
　 /'ミrｰ‐--'--‐'"´＼　＼ ___
　 |　|　　　　　　　　　 ＼ノ ／
　 l　!.　　 　 　 　　 　 　 ￣
　巛.｀

　　　　　　　　　　　　　　　 r' ￣ ＼
　　　　　　　　　　_, --, --､く- ､　　}　　　　　　　､__Λ _,ｨ
　　　　　　　_ ィ/ // / ／,r' ﾉjヽ >く＿　　 　 　 ､)　　　　く_
　　　 　 　 ｛{ !l ｨ '^ "～く彡ノノﾉヽ＼　(⌒`　 ｒ┘ 糸吉　 /
　　　　　　 /　　　　___　　三ﾆ彡/Λ `⌒　　＜　　 　 　　 ＼
　　　　　 7㍉　　〃⌒`　 ミ三彡,ﾆ,Y　　　　　 } 　　言侖　 /￣　　　....それは真実を探求する徒が取るべき態度ではない！
　　　　　 vヘ　 　 , ‐_､_　 　}ﾐ//- l｜　　　　／へ　　 　 　 ゝ
　　　　　 /┴｝　　 ┴' 　 　 }ﾐﾄﾆ､//　　　_ /^l _　L　！　__｢　　　　 　 確かでないことを書き入れるくらいなら
　　 　 　 | ( 　、　　　　　 　jﾐハ /Λ　　/ l　 |　|_　|/ヽ/
　　　　 ,≠､`__,,三ァ㍉､　　ﾐ､ﾆイ{ ヽ＞ｌ　｢` |‐ |｜　　　　　　　　　　　何も書かずに次代にその研究を託した方が何倍も有益じゃ
　　　 　 Λ `┴ﾆ'´　　 ヾ　ﾒ /｜i　トゝ|　L_｜ |　|
　　　　　 Λ ￣　　　　　イ　ﾊjﾉ}八ｊ　/　,|　 ｢　l‐ |
　　　　　 　 >j i r_､ イ　　_/⊥-く 　 /　┴ ┴ ┴｜　　　 　 　 　 　 　 「わからないことはわからない」の精神が大事なんじゃよ
　　　　　　｜|//　 __､‐￣ __ ､ -┴ｧ} _ 　ー-- _　 |
　　 　 　 　, -/／ _､‐ ￣／.:.:.:.:_;_;ノ 　＼　 /　 　 ﾄ､
　　　　　／ィ´イ´ﾆ二７´￣｀`´ 　 　　 　 ｌ/　　 　 ﾄ､
　　　 ／／:.:／ﾆ二／`ｧ---‐ｧ- 、　　 　 |　　　　Λ:.＼
　　／´:.:.:／ﾆ二／:.:.:./:.:.:.:.:./:.:.:.:.|`Tーャ‐､‐-‐' ´　V.:.:|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾍ　',:::ﾍ|:::::::::l:::ﾍ::ﾊ:::::＼|:::::::::::＼:::::::＼:::::::::::::::::::::/:|:::::::::/:::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ',　＼:ﾍ::::::|ヽ:::ﾍﾊヽ:::::｀ヽ_::::::::::＼:::::::＼::::::::::::/::::|::::::/:ﾍ:::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　　ヽ',ヽ| ﾍ＼::::ﾍ ＼:::ﾍl｀ヽ:::::::l＼::::: l::::::: /｀ヽ|:::/::::::::ﾍ:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿_ヽ　./ﾍ .ﾊﾍ:l　＼:ﾍ.　＼ﾍ　 ｀ヽl::::::＼::＼::l＼::::|/:::ﾍ＼:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ￣./　ハ:::',ﾍ..　　｀ヽ.　　＼　 　｀ｰ-l:::＼::＼:::＼　　 ',|ヽl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.　 　 ＼ ﾊ　　　　　　 　 　 　 　 l:::::::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　 　　 ｀ヽ　　　　　 　 　 　 　 l:::::::::::...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　 ﾍ　　　　　　　｀ヽ　　_／:::::::::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 　 　 ／'';;＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀''ｰ-=,,,_ 　 ／　　 ';;;;;＼ 　　　 ＿＿_ ＿＿_
　　　　　 　 　 　 　 .……例えばの話なんだけれども　　　　　　　　 　 　 　 　 　 '／　　　　 ';;;|　.＼　　　 　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , r ' ´　 　 　 　 　 |.　　 ＼　　｀￣￣´ 　 　 　 ｲ;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 K　　　 　 　 　 　 　 | . 　 　 ＼　　　　 　 　 ／;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　　　　　　　　 |　　 　 　 ＼　 　 　 ,イ''''''''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨　　　　　　　 　 |　　　　,r‐='｀ー― '｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨　　　　　 　 　 |　　　/;;'ﾍ . /　/　/　/＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨　　　　　　 　 |　　/　　 ∨ ./　/　/　　 ＼

　　　　　　　　　　_＿__　　, =＝－- ､
　　　　　 _.-_＝三ﾆ≧弐=ｺ'´￣ﾆ_‐ ._
　　　／,.-ﾆ‐'´／:::::〃::::∧＼｀ヽ=ミ､｀ヽ、
.　 ,.' ／:,ｲ:::::::/;'::::::/l|:::::;';;;|＼ ヽ、＼｀ヽ、＼
　 / /::::〃::::;';'::l|:::::;' :|ｌ:::ｌ::;;:|:lヾ＼ ＼ ヽ＼＼.ヽ.
./ /::::〃::::,';'|:::ｌ|::::::::/!l::|:::;:|::lヽ＼ヽ、＼ヽ＼丶ヽ
;:/:::::/ｌ:::::/;'!|:::l:l::::::/::ハ|::;:|:::ﾄ､ﾞ､ヽ:::l＼ヽ｀､ヽ｀､::ﾞ､
′ /::l::::/::!ｌ|:::ｌ:::::::;':::::::::l|::::|:;|小.:ﾞ､ヽ:l:ヽ＼､ヽﾞ､:l::: l　　　　　　.もしもどこかに、尋常ならざるなんらかの方法で
:::::/:::l:::;':::l斗､!::::::l::::;'::::/!:::l斗⌒ﾄ､ヾ､ﾞ､!l::::::!ﾊ. l:.､:lﾞ､|
::::':::::l:::i::zhfr.|:::/:|:::;::::/}l| ::|lﾞ::/|i=≧_、l|::::l:::::ｌ|:::::|:: l　　　　 　 .世界の隅から隅までその目に納める手段があったとして
:::::::::;|::|l:::| {. l|:/:/l::l::/::ﾊ:l ::И:八 {i }!ヾ!::/!:::::l::::;l::::l
::::::: l|: !!::|!. y/:/:/l|::::/ |∧::| {′ ⌒ 　}ﾊ:l::;:::l::/}:/
:::::::::ｌ|::|!::|:V/l//::::l::/　/　ヽ! : : : : : :　　 rﾘﾉ:/:::/
　 ::::::ｌ:::l;::|::|/∠ﾆイ/ 　 　 　 　 　 　 　 　 V/／　　　　 　 　 .その尋常ならざる手段が君の目の前にあったとして
　　 :::::::|i;l::|'ﾞ{.　　 /　　　　　　 　 　　,..　 _ノ
　 　 :::::l| l:| ﾞ､ﾞ､. 　　 　 　　　　　　　　ｒ''´　f^Yl
　 　 ::∥ { 　ﾞ､ヽ　　 　 　 　 ＾‐-=ﾕr-'　　 ､{　V
　　　　 |　　　　ヽ＼ 　 　 　 　 　 _ﾉ　　　{､ヽ､l
　　　　　　　　　　ヽ＼　 　 　 　 /　　　　rト ､ ヽ
　　　　　　　　　　 ,.-‐=ﾆ_､ 　 _ノ　　　　.i ヽ ＼ ' ､
　 . 　 　 　　 　＼,ｲヽ、 　 ￣　 　 　 　 .{　　ヽ　 ヽ.}l
　　　 　　　　　 　＼　＼　 　 　 　 　 　 l　　 l .〉　 /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　 君はその手段を用いて知識を得たいと思わないかい？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　 その手段で得た知識で
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　 |ミミ!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-―‐-､｀ﾏ彡ク彡ィ彡ィ!　　 .| 　 ..その地図を完成させたいと思わないかい？
　　 iミミ!　　　　　　　　　　　　　　　 　＜ィ´　　　.ﾉ 　ﾏ彡ィ彡ィ彡}　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　fミミ{　　　　_＿_　　　　　　 　 ／／　,z===、 　 　 ﾏィ彡ィ彡ィ!
　　{ミミﾑ、 ≦　　　｀ヾ>､ 　 　　 ， 　 ／￣｀ヽ〉 　　 　!ィ彡彡彡}
　　ﾏミ寸´　　 ,z=＝=､　》，　 　.〈. 　/　f⌒ヽ ﾑ、　 　 ,ィ彡彡彡}
　　 ﾏミﾐ!　　 升´f⌒ヽ ヽ》〉　　　 `'' ｀￣￣´　,ﾊ!　　　,ィ三三≦
　　,才豺!　　,ゝ｀￣￣´　 ,iｌ}，　　　　 ｀ｰ--‐'" 　 　 　 ,ｲ三三≦　　　 　 　 　 .……
　　 Ｙ＾ヽ!　　　'""´　　　,ililil!　　　　　　　　 　 　　　 　 i二ﾆﾆ>'
　　　V ﾍﾊ　　　　　　　 ililili! 　 　　　　　　　　　 　 　 　ｌﾆﾆﾆ>
　　　才＾kﾊ　　　　　　　ilililj_　_rｭ、 　 　　　　　 　 　　 ト=='
　　　　’rkい　　　　　　　 ´｀!　,､ﾊ　　　　　 　 　 　 　　ﾄ-'
　　　　　ﾏしﾊ　　　　　　　 ,ﾉﾘ八ﾊヘ、　　　　　 　 　　 ﾄ'
　　　　　 ゝ j　　　　　　 ,ｲﾘ´,､_,､_____ 弋ﾒ、　　　　　　∧
　 　 　　　　}　}　　　 ,ｨ'"_,ィ←‐'"¨¨”｀　`ﾊ仆､　　　　' /ーr=='
　　　　　 　.{　,ﾊ　　 iﾘ 　　　rー―'"　　 　刈ﾊ! 　 ／ ,'　 r=='
　 　 　 　 　｀´,ｲゝ,rﾘ　　　　'""　　　 　 　　 ｀ﾘ ／ 　 '　,r=y'
　　　　　　　 /　 ﾊ｀ﾒ､ 　　　　　　　　　 　 　　〉′　 ,'　r=y'
　　　　　　　ｸ ,ｲ ,ﾊ, 　＼　　　　　　　　　 　,ｲ,　　　 ' ,r=y′
　　　　　　　 ｲ　,ｲ ﾊ,　　 ＼!i i i !i i !i !i !i,ﾊ　,' 　 　,' r=v′
　　　　　　　　〉'　,ｲ ﾊ　　　 ｀ﾒ!ﾘﾘ小ﾘﾙ'　　,'　　　,',r=y′

　　　_ﾐ k　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 7///／／___
　／ -Nlk √ヽ　　　　　　　　　　　 　 , -' て　'カ ///彳⌒i
　i /⌒Yl　`^＼＼　　　 　　 　　 　_／ _ -二 　 'ィ ｲ// 　　l
　l Y　　Y 　　_,_＼ ,　　 　　　　 ／／_,,,_　　 　　 lﾘ// 　 　l
　! !　r"ｲ 　彳⌒_＼ ,　 　　, ／' ／_⌒弋 　　　　kh　k,　　l
　 ＼　 イ 　　, （*うy,ヽ 　　lf　 / （*う_　　 　 　 lﾊ　_/ 　l
　　 ヾ ｙｲ,_`,_`,_~` '- `ｫ　　 !l　 '　 - '",　_,' _,' '　 lﾊ _,,y /　　　　　　..思わんな！
　　　 ` /ｨ1.,_`,_　`　　::l　　　　　　 '　'　'　　　　 jﾊﾊ 　/
　 　　／イl 　　 　　　 ::l　　　　　　　　　　　 　　jハ 人
　　　 ／/1　　　　　　 j　　　　　　　　 　　　 　 Yハﾊ＼　　　 　 　 　 科学とは、世界の成り立ちを人の理解に落とし込む作業
　　　 　　ﾊ　　ヵｸク／ヾ_ ^` ヽ＼＼ヽヽ丶 　 yハハハ
　　　　　 ﾊ／ ／入`t- ,_~_　__,,,　,,,　 ｧ`＼＼ /ルｲハﾘ＼　　　　　　.人の理解とは、自らの目と頭を用いて行うこと
　　 　　 ／メ　　 　YT..’ 　￣‘--'ﾁ/　 　　 ﾒヽ-－┐`ヽ`
　　　　　　　 `　　　 ｷ::::... 　..:::_ ,ｦﾉ　 　 ／　 l 　）　　l　　 　 　 　 　 .それを用いて挑む姿勢にこそ、科学の本質がある
　　　　　　　　人　 　ヾ ニ二 孑'　　　 /　　,／　　　_,ｲ
　　　　　　　　　ハ　　　　　　　　 　 ／　ｨ '　_, -～"xy＼
　　　　　　　　　／X　　　　 　　 y／／　_,／ 　_,Xﾒ'　　　入,,___　__
　　　　　　　　/　 　//`ﾒ+/,_/y'/／_,　ｨ 　　_,Xメ'　　　／　　　　￣
　　　　　　　/　　 　// / /// ｲ／　　　 _,Xメ'　　　／
　　　　　　/　　 　 　V/　/ /／　 　　_,Xメ'

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 そもそも、尋常ならざる手段を用いて得た知識など
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 万人にどうやって説明するつもりだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
: : : ／: : : : : : : : : : : : : ＞ ´: : : :／; : :. :. :./::::::::::::::://::::/:|:::::::i::::::::::::::::::::::.|::::.ただ、「自分が見たというのだから、お前たちも信じなさい」
:.／: : : : : : : : : : :.＞ ´　　/: : ／: /: : : : .:/::::::::::::::://:/ｲ_,.!:::::ﾘ:::::::::::::::::: /.|.::7
___ : : :斗:≦弋＝=zz≧=-:.／:. :./: : : :.／::::::::::::::; '::::/≦__ｉ:::/:|:::::::::::::::::/　|.:　と繰り返すだけならば、それは科学ではなくもはや宗教だ
: : : : : : |: :|　　＼　 弋_;fツ＾ヾ=/: : :／ . ::::::::::／ィ弋ｆツ　!:/: :ﾘ:::::::::::::/　/ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
: i: : : : :.i: :|　　　 ｀ ー---─　/: :／: :::::::::::／: :ー---=≦/ : /::::::::::::/　//
:.|V: : : :.lⅥ　　 　 　 　 　 　 /／／: :.＞ ´.: : 　 : : : : : : / : /:::::::::::; '∠.ｲ
:.| ∨: : :|ﾊ:!　　　　　　　　 ／／‐　´　　 i: : :　　　　: : : : : /::::::::／
:.ゝ-V: :.|　ﾍ、　　　　　　　　　　　　　 　 |: : : .　　. : : : : :厶ｲ／　_
: : :.|..∨ﾑ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |: : : : . : : : : : : : /:/　　　 ＞ ．　　　 　 　 　 　 .……
ﾊ: :.!　iヾ:.i　　　　　　　　　　　　　　　　　{: : : : : : : : : : : ｲ:/　＼　　　　　＞ ．
.∧..i.....i　＼　　　　　　　 　 　 　 __　　　 j: : : : : : : : : , i:::/　　　 ＼　　　　　　 `
.... Ⅵ.....i　 ＼　　　　　　　　　　　　｀　 〃: : : : : : : , '....|::′､　　 　 ＼
........ﾍ.....i　 　 ＼　　　　　　　___,........＿＿: : : : : :., '........j/......∧　　　　 ＼
.................i　 　 　 ＼　　　　 　 ｀　ｰ─一 ´: : : ／∨...................∧　　　　　 ＼
..................i　 　 　 　 ＼　　　　　　￣:::::: : : :.／　　 i..................... ∧　　　　　　 ＼

　　　　　　　　　　　　　　　 r' ￣ ＼
　　　　　　　　　　_, --, --､く- ､　　}　　　　　　　､__Λ _,ｨ
　　　　　　　_ ィ/ // / ／,r' ﾉjヽ >く＿　　 　 　 ､)　　　　く_
　　　 　 　 ｛{ !l ｨ '^ "～く彡ノノﾉヽ＼　(⌒`　 ｒ┘ 糸吉　 /
　　　　　　 /　　　　___　　三ﾆ彡/Λ `⌒　　＜　　 　 　　 ＼
　　　　　 7㍉　　〃⌒`　 ミ三彡,ﾆ,Y　　　　　 } 　　言侖　 /￣
　　　　　 vヘ　 　 , ‐_､_　 　}ﾐ//- l｜　　　　／へ　　 　 　 ゝ
　　　　　 /┴｝　　 ┴' 　 　 }ﾐﾄﾆ､//　　　_ /^l _　L　！　__｢
　　 　 　 | ( 　、　　　　　 　jﾐハ /Λ　　/ l　 |　|_　|/ヽ/　 　 .科学とは、なりふり構わず、一足飛びに真実にたどり着けば
　　　　 ,≠､`__,,三ァ㍉､　　ﾐ､ﾆイ{ ヽ＞ｌ　｢` |‐ |｜
　　　 　 Λ `┴ﾆ'´　　 ヾ　ﾒ /｜i　トゝ|　L_｜ |　|　　　　　　..それでいいというものではない
　　　　　 Λ ￣　　　　　イ　ﾊjﾉ}八ｊ　/　,|　 ｢　l‐ |
　　　　　 　 >j i r_､ イ　　_/⊥-く 　 /　┴ ┴ ┴｜　 　 　 　 万人が納得できる手段で計測するからこそ、科学は科学足り得るのだ
　　　　　　｜|//　 __､‐￣ __ ､ -┴ｧ} _ 　ー-- _　 |
　　 　 　 　, -/／ _､‐ ￣／.:.:.:.:_;_;ノ 　＼　 /　 　 ﾄ､
　　　　　／ィ´イ´ﾆ二７´￣｀`´ 　 　　 　 ｌ/　　 　 ﾄ､
　　　 ／／:.:／ﾆ二／`ｧ---‐ｧ- 、　　 　 |　　　　Λ:.＼
　　／´:.:.:／ﾆ二／:.:.:./:.:.:.:.:./:.:.:.:.|`Tーャ‐､‐-‐' ´　V.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾍ　',:::ﾍ|:::::::::l:::ﾍ::ﾊ:::::＼|:::::::::::＼:::::::＼:::::::::::::::::::::/:|:::::::::/:::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',　＼:ﾍ::::::|ヽ:::ﾍﾊヽ:::::｀ヽ_::::::::::＼:::::::＼::::::::::::/::::|::::::/:ﾍ:::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ',　　ヽ',ヽ| ﾍ＼::::ﾍ ＼:::ﾍl｀ヽ:::::::l＼::::: l::::::: /｀ヽ|:::/::::::::ﾍ:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿_ヽ　./ﾍ .ﾊﾍ:l　＼:ﾍ.　＼ﾍ　 ｀ヽl::::::＼::＼::l＼::::|/:::ﾍ＼:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ￣./　ハ:::',ﾍ..　　｀ヽ.　　＼　 　｀ｰ-l:::＼::＼:::＼　　 ',|ヽl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.　 　 ＼ ﾊ　　　　　　 　 　 　 　 l:::::::..
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.|:::::::: l:::::::::::ﾚ::::::::/::l:::::/:l:::::':::／='弋z;ｿ/ ﾚ':／l::::l::::l
.|:::::::: l::::::::::l::/ ﾚ':i:j:l:::/:::l:::l:/　｀　　¨　/　　、fz:/ : :l　 　 　 　 なるほど、恐れ入りました
.|:::::::: l:::::::: l/んl:/:i:l/:::/:l::/　　　　　　　　　　ヽ,.://l
.ヽ:::::::l::::::l　 て l | lﾉl::/　l　　　　　　　　　　.:　ﾉ ./ ;
　　、:::::::::ヽ　ｰ　ヽ ﾚ'　　｀　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　 .真理を求めるのに神がかり的な方法ではなく
　　∨:::::::::::｀ー .　　　　　　　　 　　｀　ー　=='　|
　　l:::i:::::::::::ゝl::ゝ: :.　　　　　　　　　　　　 ｰ　　/　　　　　　 　 人の手によって求めることが大事だというわけですね
　　l:::::::::::::::l: l ｀　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　ﾚ'::::::::::/:/　　　　 ＼　　　　　　　　　　　 .
　　 ' VⅣ.l　　　　　、　　 ‐ . . .　　　　　　/
　 　 .'　　 |　　　　　　　　　　　: : : : :　ー'
　　　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　|

　　　　　　　　　　_＿__　　, =＝－- ､
　　　　　 _.-_＝三ﾆ≧弐=ｺ'´￣ﾆ_‐ ._
　　　／,.-ﾆ‐'´／:::::〃::::∧＼｀ヽ=ミ､｀ヽ、
.　 ,.' ／:,ｲ:::::::/;'::::::/l|:::::;';;;|＼ ヽ、＼｀ヽ、＼
　 / /::::〃::::;';'::l|:::::;' :|ｌ:::ｌ::;;:|:lヾ＼ ＼ ヽ＼＼.ヽ.
./ /::::〃::::,';'|:::ｌ|::::::::/!l::|:::;:|::lヽ＼ヽ、＼ヽ＼丶ヽ
;:/:::::/ｌ:::::/;'!|:::l:l::::::/::ハ|::;:|:::ﾄ､ﾞ､ヽ:::l＼ヽ｀､ヽ｀､::ﾞ､
′ /::l::::/::!ｌ|:::ｌ:::::::;':::::::::l|::::|:;|小.:ﾞ､ヽ:l:ヽ＼､ヽﾞ､:l::: l
:::::/:::l:::;':::l斗､!::::::l::::;'::::/!:::l斗⌒ﾄ､ヾ､ﾞ､!l::::::!ﾊ. l:.､:lﾞ､|　　　 　 .先生のこれからの研究が一層進歩し
::::':::::l:::i::zhfr.|:::/:|:::;::::/}l| ::|lﾞ::/|i=≧_、l|::::l:::::ｌ|:::::|:: l
:::::::::;|::|l:::| {. l|:/:/l::l::/::ﾊ:l ::И:八 {i }!ヾ!::/!:::::l::::;l::::l　　　　　　 この街の発展を力強く支えていくことだろうと
::::::: l|: !!::|!. y/:/:/l|::::/ |∧::| {′ ⌒ 　}ﾊ:l::;:::l::/}:/
:::::::::ｌ|::|!::|:V/l//::::l::/　/　ヽ! : : : : : :　　 rﾘﾉ:/:::/　　　　　　　 確信出来ました
　 ::::::ｌ:::l;::|::|/∠ﾆイ/ 　 　 　 　 　 　 　 　 V/／
　　 :::::::|i;l::|'ﾞ{.　　 /　　　　　　 　 　　,..　 _ノ
　 　 :::::l| l:| ﾞ､ﾞ､. 　　 　 　　　　　　　　ｒ''´　f^Yl
　 　 ::∥ { 　ﾞ､ヽ　　 　 　 　 ＾‐-=ﾕr-'　　 ､{　V　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　 |　　　　ヽ＼ 　 　 　 　 　 _ﾉ　　　{､ヽ､l　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　世辞はよい
　　　　　　　　　　ヽ＼　 　 　 　 /　　　　rト ､ ヽ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　 ,.-‐=ﾆ_､ 　 _ノ　　　　.i ヽ ＼ ' ､　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　君も精進していきなさい
　 . 　 　 　　 　＼,ｲヽ、 　 ￣　 　 　 　 .{　　ヽ　 ヽ.}l　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　 　　　　　 　＼　＼　 　 　 　 　 　 l　　 l .〉　 /

　　　　　　　　　　─＝＝|-‐''""Oヾ|==
　　　　　　　　　　　,.､-‐''"`"""｀｀``````'''' ｰ -､
　　　　　　　　　r'"ミ::::::::::::::::__,,,､::::::::::::::::::::::::::::_:::`ヽ､
　　　　　　　　/ミミ:::::::::::::ﾐ'''"｀``'''‐‐'"''ヾ､,, ﾂ ""｀`'
　　　　　　　 ミミ::::::::::::::::::ﾐ　　　　　　　　　　　　　　 ヽ,
　　　　　　　/ミミ::::::::::::::::ﾐ　　　　　　ー　　　-.....,,　　　ｌ,　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　/ﾐミ::::::::::::::::ﾐ　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |.　.それでは、失礼します
　　　　　　彡ミミ:::::::::::ﾐミ　彡ミミ､､　　　　　　　　　　´,,､i　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　| /'"｀`'''i ::::ミ`ゝ　　`'"ゞ=､､,,　　　　,,,､-‐二ﾐ'､
　　　　　　│'| iｰ-∥:／"'　　　,,-- ､　``''　　　'"___,,_ 　 i
　　　　　　 |　| l ノ∥::|　 　　　 "（ﾟ;;） ヽ　:: 　　 /r''ヽ,ヾ
　　　　　 |:::|　ゝ ∥::::|　 　　　 ｀''￣""　　　　　ヽ`‐"‐' /　　　　　　　 .うむ
　　　彡彡:::|　 　∥::::| 　 　 　　　　　　　　　　　　ヽ､　 /
　　　　彡彡ヽ､ 　|　::| 　 　 　　　　　　　　　 ､,_　 ノ　 /
　　　　彡彡　　''"ﾐ"　　　　　　　/////ﾉﾉノノ _　ヾヾﾉ
　　　彡彡彡 |:::　　ヽ　 　　　//´ヽｰ‐‐-----‐"アヾﾐ､　　　　　　 __
　　　彡彡ﾐ　/:::::　　　ヽ 　　彡ﾉﾉ　`ｰ､､､,,,,,,,,,,,ク´　ヾﾐ　　　　　,ヘ｀'ヽ,
　　 彡彡彡 /:::: 　　　　　　///　　　　______,,,,,,　　/　 ﾐ､　　　　 `' ､　　｀｀丶､
　　　　／＿＿　｀`''‐- ､,, 　　 ヽ､,　　　　　　　 ／　　　　　　　　　｀`ヽ.　　　 ＼
　　　　7　　　　￣｀`'‐ ､,,,｀`ヽ､　｀` ､,,,　　　　／　　　　　　　　　　　　　ｿ'''￣￣　ﾍ
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::''' ‐二＼　 ``ﾐﾐﾐﾐﾐﾐ　　　　　　　　　イ⌒ヽ､r'"　＿＿ ,　　`ｿ
　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::```''‐-､,ﾐﾐﾐﾐﾐ　　　　　　　　　ヽ､　　丶￣　　　 　 ヾ |
　　/￣￣''''''" ｰ;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::￣``ヽ､ ﾐﾐ　　　　　　　　　　 ヽ､　ゝ￣￣'""　　　|
　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::----‐‐‐----ヽ｀＼　　　　　　　　　　　　ゝ､ ﾍ二つ_　　　/

　　　　　　　　　　─＝＝|-‐''""Oヾ|==
　　　　　　　　　　　,.､-‐''"`"""｀｀``````'''' ｰ -､
　　　　　　　　　r'"ミ::::::::::::::::__,,,､::::::::::::::::::::::::::::_:::`ヽ､
　　　　　　　　/ミミ:::::::::::::ﾐ'''"｀``'''‐‐'"''ヾ､,, ﾂ ""｀`'
　　　　　　　 ミミ::::::::::::::::::ﾐ　　　　　　　　　　　　　　 ヽ,
　　　　　　　/ミミ::::::::::::::::ﾐ　　　　　　ー　　　-.....,,　　　ｌ,　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 タッタッタ……
　　　　　　/ﾐミ::::::::::::::::ﾐ　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　彡ミミ:::::::::::ﾐミ　彡ミミ､､　　　　　　　　　　´,,､
　　　　　　| /'"｀`'''i ::::ミ`ゝ　　`'"ゞ=､､,,　　　　,,,､-‐二ﾐ'､
　　　　　　│'| iｰ-∥:／"'　　　,,-- ､　``''　　　'"___,,_ 　 i
　　　　　　 |　| l ノ∥::|　 　　　 "（ﾟ;;） ヽ　:: 　　 /r''ヽ,ヾ
　　　　　 |:::|　ゝ ∥::::|　 　　　 ｀''￣""　　　　　ヽ`‐"‐' /　　　 　 　 　 ……
　　　彡彡:::|　 　∥::::| 　 　 　　　　　　　　　　　　ヽ､　 /
　　　　彡彡ヽ､ 　|　::| 　 　 　　　　　　　　　 ､,_　 ノ　 /
　　　　彡彡　　''"ﾐ"　　　　　　　/////ﾉﾉノノ _　ヾヾﾉ
　　　彡彡彡 |:::　　ヽ　 　　　//´ヽｰ‐‐-----‐"アヾﾐ､　　　　　　 __
　　　彡彡ﾐ　/:::::　　　ヽ 　　彡ﾉﾉ　`ｰ､､､,,,,,,,,,,,ク´　ヾﾐ　　　　　,ヘ｀'ヽ,
　　 彡彡彡 /:::: 　　　　　　///　　　　______,,,,,,　　/　 ﾐ､　　　　 `' ､　　｀｀丶､
　　　　／＿＿　｀`''‐- ､,, 　　 ヽ､,　　　　　　　 ／　　　　　　　　　｀`ヽ.　　　 ＼
　　　　7　　　　￣｀`'‐ ､,,,｀`ヽ､　｀` ､,,,　　　　／　　　　　　　　　　　　　ｿ'''￣￣　ﾍ
　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::''' ‐二＼　 ``ﾐﾐﾐﾐﾐﾐ　　　　　　　　　イ⌒ヽ､r'"　＿＿ ,　　`ｿ
　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::```''‐-､,ﾐﾐﾐﾐﾐ　　　　　　　　　ヽ､　　丶￣　　　 　 ヾ |
　　/￣￣''''''" ｰ;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::￣``ヽ､ ﾐﾐ　　　　　　　　　　 ヽ､　ゝ￣￣'""　　　|
　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::----‐‐‐----ヽ｀＼　　　　　　　　　　　　ゝ､ ﾍ二つ_　　　/

　　 |ミミ!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-―‐-､｀ﾏ彡ク彡ィ彡ィ!
　　 iミミ!　　　　　　　　　　　　　　　 　＜ィ´　　　.ﾉ 　ﾏ彡ィ彡ィ彡}
　　fミミ{　　　　_＿_　　　　　　 　 ／／　,z===、 　 　 ﾏィ彡ィ彡ィ!
　　{ミミﾑ、 ≦　　　｀ヾ>､ 　 　　 ， 　 ／￣｀ヽ〉 　　 　!ィ彡彡彡}
　　ﾏミ寸´　　 ,z=＝=､　》，　 　.〈. 　/　f⌒ヽ ﾑ、　 　 ,ィ彡彡彡}
　　 ﾏミﾐ!　　 升´f⌒ヽ ヽ》〉　　　 `'' ｀￣￣´　,ﾊ!　　　,ィ三三≦
　　,才豺!　　,ゝ｀￣￣´　 ,iｌ}，　　　　 ｀ｰ--‐'" 　 　 　 ,ｲ三三≦
　　 Ｙ＾ヽ!　　　'""´　　　,ililil!　　　　　　　　 　 　　　 　 i二ﾆﾆ>'
　　　V ﾍﾊ　　　　　　　 ililili! 　 　　　　　　　　　 　 　 　ｌﾆﾆﾆ>　　　　 　 　 　 .ところで今の彼は一体誰だったのかな？
　　　才＾kﾊ　　　　　　　ilililj_　_rｭ、 　 　　　　　 　 　　 ト=='
　　　　’rkい　　　　　　　 ´｀!　,､ﾊ　　　　　 　 　 　 　　ﾄ-'
　　　　　ﾏしﾊ　　　　　　　 ,ﾉﾘ八ﾊヘ、　　　　　 　 　　 ﾄ'
　　　　　 ゝ j　　　　　　 ,ｲﾘ´,､_,､_____ 弋ﾒ、　　　　　　∧
　 　 　　　　}　}　　　 ,ｨ'"_,ィ←‐'"¨¨”｀　`ﾊ仆､　　　　' /ーr=='
　　　　　 　.{　,ﾊ　　 iﾘ 　　　rー―'"　　 　刈ﾊ! 　 ／ ,'　 r=='
　 　 　 　 　｀´,ｲゝ,rﾘ　　　　'""　　　 　 　　 ｀ﾘ ／ 　 '　,r=y'
　　　　　　　 /　 ﾊ｀ﾒ､ 　　　　　　　　　 　 　　〉′　 ,'　r=y'
　　　　　　　ｸ ,ｲ ,ﾊ, 　＼　　　　　　　　　 　,ｲ,　　　 ' ,r=y′
　　　　　　　 ｲ　,ｲ ﾊ,　　 ＼!i i i !i i !i !i !i,ﾊ　,' 　 　,' r=v′
　　　　　　　　〉'　,ｲ ﾊ　　　 ｀ﾒ!ﾘﾘ小ﾘﾙ'　　,'　　　,',r=y′

　　　┌──────────────────────────────────────┐
　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 二世紀　 　 │
　　　　　　　　　　　 丿 　 jミﾐ:^``: `ヽヾﾘ　'　"　　Yヽ　　.│　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　／　　 jミﾐ`::::_　　 　 　 　　　 _　 kﾐl　　└──────┘
　　　　　　　　／／　　　lミi:::／＼　 　 　 .:　 ／ ＼ lﾐi
　　　　　　／　　　 　　　l ミﾚへ,　＼,_, 　,_／　／^` ﾐl,　 　 　 　 ┌───────────────┐
　　　 __／／　　 　_,, 　 il lミ:::t-＼,_　l| 　|l　_ん-ｨ　il l　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　ノ' "　　　　　'"　 　 ｷ lﾐ:ヽヾ_○ヽｫ 　 !'○_,ﾉﾉ　ll l　　　　 　 .│.　.クラウディオス・プトレマイオス　 　│
　　　　　　　　　_,,　'"　 kl lﾐ:: :`　￣: ::l 　 :^￣　" 　l l　　　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　___　　　 　　 ｵ彡: : :　　 : : l　　: : . 　　 　 i'　　　　　　.└───────────────┘
　　/⌒￣　　￣＼　／／彡: : : : : : ::ﾐ_ ,, `: :. .　　 　lヽ
～'　　　　　　　 　／彡／彡　　-_,彡 ﾃ ヾミヽ,_ 　　iﾄ`,_
　　　　　　　　　　　　,　 //ｲ 彡" -- -－－ --`ヾミx ヽ
　　　　　　　　　　　ｲ／//／X ' :: :　" ￣ `　　 　 ,ｲヾ＼　　　 　 　 　 者ども、刮目せよ！
　　　　　__,,　／／7／／/／//,: : : :　　 　 　　 ｨ ! | l `＼
　　 　　　　__,,　／／／//／y/ '/ｿ:::,: ｨ　 　 ,ｨ 'ﾘ l l　l　　`---
　　　　　'"　 　_____／　//ﾘ　／／/リ川 リ // / l l l　l　　　|　　 　 　 .今こそ、我の手によって
_,,,,,,,, --－ T　 　 　　 /／／/// //丿 /　y //　l　l　　　　l
　　　　　　　　 　　　 /　/／／/l　/　/　/／／　／ '　　　　　 　 　 　 .世界地図が完成された！
　　　　　　　　 　　　/　/ﾘﾘ//　/ y／／／／／
　　　　　　　　 　　　|　l　l　/　y /／／　' "
　　　　　　　　　　　 l　l　l/　/／ ／
　　　　　　　　　　　 | l　/// ／
　　　　　　　　　　　　| l / /
　　　　　　　　　　　　 | |/
　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
:::::::::::::::;::::/:::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::／::::／::::::::::::::::::::::ｨ:::::::i::::|　　....）　　....これには世界の大陸、世界の海が網羅されており！　 　 　 　 　 （
::::::::::: /::/::::::::::::::::／:::::::::::::::::::／::::／:::::::::;:::::::::: ／ |:::::::|:: |　　....）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
::::::::::/::/:::::::::::::／:::::::_;:斗:::／::::／:::::::::／:::::::／::/::.}:::::: !:::|　　....）　　....今まで知られていなかった街や川の存在も書き示してある！　 　（
::::::::':::/:::::::-_;:斗::≦: /:::／::::／:::::::::／/::::／ｲ::/:: /::::::::} 7　　　.）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
:::::::l:::i:::::／--=≦:::::/／_;::イ::::ｔ_ツ￢/:::::／:;::/:: /::::::::://　　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
:::::::|::l／〈:f´　ﾚ::::::／　￣　　 　 ￣:厶イ／::〈:: /::::::／/　　　　 .⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y.　Ｙ
:::::::l:ム＼｀　　{／ 　 　 　 　 　 　 　 ∠ィ'´　∨: イ::::/
:::;:　￣｀ ー─へ、　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ‘, .厶ｲ
:'　　　　　　　　　 丶 _ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ‘,　　　 　 　 　 あー、無茶苦茶だよこの地図　絶対見ないで書いてるだろ　こことかこことか
　　　　　　　　　 　 　 ヽ　　　　　　　　　__　　　ﾉ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　 　 ｒ　 ´
＼　　　　　　　　　　　　　　Y　 r‐- ､_　ノ　　　　　　　　　　　 アフリカと中国がくっついてるし
　 ＼ .r　.,＿＿,. ｨ;　┬-　 /　　 ￣　 ﾉ
　　.∧_,./. ／　 / .ﾄ､'　　./　　　　　/ ＼　　　　　　　　　　　　街の名前も完全に架空のものじゃないか
　 　 ∧:{ :′ ／　 У　, '.,_　　　 　 {　　 ‘ ,
　　 .／ {　／　､　{　イ　　|　＞-- '　 　 　 ‘ ,
　／:|　　　　　　＼__/　　 |　　　　　　　　　i　‘,
/::／　　　　　　, --v'⌒i　|　　　　　　　　　 !　 `ﾍ
::´　‘,　　　　 ./!::::::::::::/ l　!　　　　　　 　 　 |　 　 ‘,

　　　 　 　 .､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人.人
　　　 　 　 .）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　 　 　 .）　 　 さらには私は天が地球に対して回っていることを突き止めた！.　 　（
　　　 　 　 .）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　 　 　 .）　 　 これは教会の教えと答えを同じくしているところである！　　　 　 　 .（
　　　 　 　 .）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　 　 　 .⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YＹ


　　　　　　　　　　　　　　　　　／`ヽ　　　　　__,..--ｰｰ--,,,,..___
　　　　　　　　　　　　　 ,＿　 /: : : : ｀ヽ、／´,_,ｰ‐'"´￣::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　　 ___ ﾉ,　　｀'　ﾘ: : : : : : : ヽ<、,,,;‐‐´ﾞﾞ￣￣,｀ﾝ／::::::::
　　 ,ｰー――‐ｰr　ヽﾍ　　　　　　　　　　　　／::::_ ＿,::::ｲ::::::::::::::::::::::　　　　..大体、天動説ってなんなんだよ天動説って
　 '　　　　　　　　　　`.j　　　　　　　　　　 /:::::／v,-ｰ､ｿ〃/::::::::::::::::
　 ′　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　/／ ヽ:ｾヽ,ヽ/::/:::::::::::::::::::
　 i　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ7//::/::::::::::::::::::::::::::　　　 　 現実を神話の方に寄せちゃってどうすんだよ
　 l　 ヽ　　　　　　　i´ヽ　 　　　　　　　　　　　　　//:ﾚ:::::::::::::::::::::::::::
　　 l　 ヽ　　　　　　　ヽ;:ヽ　　　　　　　　　　　　　ｲﾉ:ﾉ::::::::::::::::::::::::::::　　　　..全然科学的じゃないよ　そんなの
　　 j　　 ヽ　　　　　　　ヽ;:ヽ　　　　　　　　　　,／,r'::::::::::::::::::::::::::::::::::
　 /　　　 ヽ　　　　　　　 ヽ;:ヽ　　　　　　　,／,ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／　　　　　 ﾞ､　　　　　　　 ヽ丶　　　　／::ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　＼＼-'"￣ﾉ,､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

. : : : : : : : : : : : : ＞ ´: : : :／; : :. :. :./::::::::::::::://::::/:|:::::::i::::::::::::::::::::::ﾘ::::}
.: : : : : : : :.＞ ´　　/: : ／: /: : : : .:/::::::::::::::://:/ｲ_,.!:::::ﾘ:::::::::::::::::: / i::7
.　:≦弋＝=zz≧=-:.／:. :./: : : :.／::::::::::::::; '::::/≦__ｉ:::/:|:::::::::::::::::/　,::′　なんかなー
. |: :|　　＼　 弋_;fツ＾ヾ=/: : :／ . ::::::::::／ィ弋ｆツ　!:/: :ﾘ:::::::::::::/　//
.:.i: :|　　　 ｀ ー---─　/: :／: :::::::::::／: :ー---=≦/ : /::::::::::::/　//　 　 .昔の方が面白かったなー　色々あってさ
.:.lⅥ　　 　 　 　 　 　 /／／: :.＞ ´.: : 　 : : : : : : / : /:::::::::::; '∠.ｲ
:|ﾊ:!　　　　　　　　 ／／‐　´　　 i: : :　　　　: : : : : /::::::::／
.:.|　ﾍ、　　　　　　　　　　　　　 　 |: : : .　　. : : : : :厶ｲ／　_　 　 　 　 　 .今は全然だよ　どっち向いても宗教宗教ってさ
..ﾑ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |: : : : . : : : : : : : /:/　　　 ＞ ．
ヾ:.i　　　　　　　　　　　　　　　　　{: : : : : : : : : : : ｲ:/　＼　　　　　＞ ．　同じこと言ってて楽しいの？　多分本人は楽しいんだろうけどさあ
.i　＼　　　　　　　 　 　 　 __　　　 j: : : : : : : : : , i:::/　　　 ＼　　　　　　 `
..i　 ＼　　　　　　　　　　　　｀　 〃: : : : : : : , '....|::′､　　 　 ＼　　　　　..イエスはこんなの望んでなかったっつーのに　全く
...i　 　 ＼　　　　　　　___,........＿＿: : : : : :., '........j/......∧　　　　 ＼
...i　 　 　 ＼　　　　 　 ｀　ｰ─一 ´: : : ／∨...................∧　　　　　 ＼
　i　 　 　 　 ＼　　　　　　￣:::::: : : :.／　　 i..................... ∧　　　　　　 ＼..人間って地味に退化してんじゃないのか？　実は


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ブツブツ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　....もう終わりだよ、この国……　　.: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
　　　　　　　　　　　　　}　| 　 　 ＿ 　 　 ＿j＿_　　=ミ_　　 ＼} {
　　　　　　　　　　　　　{　|／　/::::::::::＜　　　　_,＞ ':::::::｀ヽ　 〈　{
　　　　　　　　　　　　　}　〉 ／⌒ヽ:::::::::::｀ｉ　　ｉ::::::::::::イ⌒ヽﾏ、〉 {
　　　　　　　　　　　　　}:〈:::::{　　｀¨rz::､::::ﾉ　　|:::＞"z､'了　 j:::>八
　　　　　　　　　　　　　} ^i::::|　　L.弋ツ .}ﾊ　　（　弋ツノ 　 .|::ｉ　|∧
　　　　　　　　　　　　 /{ /::::|　　　｀￣￣　}　 　 ￣￣´　 　 |::|　|._∧
　　　　　　　　 　 　 ./‐=彡::|　　　　　　　/　　　　　　　　　 .|八_j＿∧　　　　 　 　 　 　 さぁ、諸君らも教会の教えを学び
　　　　　　 　 　 　 /　　}:::::::|　　＿＿＿くヽ __ ﾀ） 　＿_　　 |:八　＿.∧
　　　　　　　　　　/＿　从::::j ／::::ﾆ=-‐‐ﾞ　　てﾆﾆﾆﾆﾆ:::ヽ_j::::::r＼　 .∧　　　　 　 　 　 讃えようじゃないか！
　　　　　　　 　 ./＿ ／^}::／::::::/ i´￣￣￣￣￣￣￣｀Y::::::::::从　＿＿∧
　　　　　 　 　 /＿＿_, ／:::::::::/　.|TiTiTiTiTiTiTiTiTiTTﾘ∨::::::::::i＼　　V∧
　　　　 　 　 ./＿＿ ／ﾉ:::::::::/　　||ﾆ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|ｉ|Ⅳ　ｉ:::::::::::{ヽ -─ V∧
　　　　　 　./　　　　／ﾞ::::::::::{　　 .{|ﾆ|ｉ|ｉ|ｉ i i i i i i i|ｉ|ｉⅣ　.}:::::::::从　 ＿＿V∧
　　　　 　, ′ ── 彡イ:::::∧　　 ﾏ {ｉ|ｉ ｉ ｉ ｉ ｉ ｉ ｉ ｉ ｉ|ｉ/　　}:::::::::::::ｉ＼　　　 V∧
　 　 　／/＿＿＿ /:::::::::::::::::心　　 V⌒'ー---‐‐⌒} 　 ∧::::::::::::{_　ヽ--─V ’，
　　.／　/　　　　 ./::::::::::::::: イ:::㍉　 弋＿＿＿＿_,ノ　 .ﾑ::::、::::::∧　＿＿＿V　＼
..／　.／￣￣￣_/::::::::::::::::/　}:::::::㍉　　　　　　　　　　.∧:ｉ　∨::::::∧＿_　　　 ＼＿〉
Y⌒）＿_.x≦三/::::::::::::::::/　 从::::::::::㍉　　　　 　 　 ,.ｨ:::::::|　 .∨::::::∧三≧x ＿ ／
　￣　　（三三/::::::::::::::::/　　　} }:::::::::::从ｉ从从从;从:::|:::::::|　　 ∨::::::∧三三}　　｀ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【おわり】

　　　　　　　　　　　　　　　　,ィ´二二＞-三ミヽ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 ,.ィ'"｀:::::::::ｨ'::＞-､｀ヽ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼＼:::ﾍ
　　　　 　 　 　 　 　 ∠:::::::::::::::::ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::ﾍヽヽﾍ:',
　　　　　　　 　　　 /::::::::::::::::::::::',`ヽ:::::::::::::::::::::::::::::∨ﾆ}}::',
　　　　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::|:::::::|　.ヽヽ:::::::::::::::::::::::::r‐‐}}:',
　　　　　　　　　　l::::::::::::::::::/ ,::::::| 　 ＿､_､::::::::::::／丿ｨ=ﾐ:',
　　　　　　　　　　{:::::::::::::::::l　|:::ﾊ|'"´, _,,＞､ｨ､::|' ././　 ,=､:l
　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::l` .|/　| ｲ/　Ｙﾐﾘ〉　ＹＹ/　 /: : }::|
　　　　　　　　　　　ヽ::::::::|｀ミＹ　　　　　ゞｲ 　 | |.li　Ｙ: : /:::|
　　　　　　　　　　　　} |ヽ|` ゞｨ　　　　　　　　 ヽﾍゝ.ゝィ:::::::|　　　　　　　　　 　 うむ、やっぱりそうだ
　　　　　　　　　　　 / ﾍ: : ﾍ.　<　　　＿　　　　/Ｙ==ｲ:::::::::::|
　　　　　　 　 　 　 /　　 ゝ-ﾍ　　＜　.ノ　　 　 　|:::::::::::::::::::::|　　　　 　 　 　 　 .立派な鳥居に、趣きのある石段
　　　　　　　　 r‐./　　　,. -∠ゝ　　　　　 ィ　 ／.Ｙ:::|::::: ::::::::|
　　　 　 　 　 /　`ヽ､　/７　{:::::::::::＞ -＜　／　　 ∨::::::::::::::::|　 　 　 　 　 　 　 さぞ謂れのある社なのだろう
　　　　　　　 {　　　　 ＼　　|::::::::::::::::::ﾊ ＜　　　 / }.|:::::::ﾊ::::::{
　＜￣ﾍ　　/ヽ　＿＿／　　ヽ::::::＞'::￣ｲ-＼O./ / |::::::|　｀ヽミ>､
　　 ＼ .}＼, イ´: : : : : :｀ﾍ ィ´￣ 　 |::::/　　　ヽ　./.ﾉ::::::;　　／　　Ｙ　　　　　　 .登るぞ
　　　　Ｙ／: : : : : : : : : :..:..:ﾍ 　　　Ｙ::::|　　　　　 / ;:::::::/　 /　　　 .|
　　　　 /ヽ: : : : : : : : : : : : : ﾍ.　.　,' :: |　　　　　{　;::::::/　/　　　　 .|　　　 　 　 　 　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人_..人
　　 　 /　〈＼: : : : : : : : : : : : ﾍ　 ,'::::: |　＿＿　{ ,'::::::{／　　　　 　ﾉ　　　　　　　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　　　　 （
　　　 /　　 Ｙ､ヽ: : : : : : : : ＿::_ﾍ., ::::: | |　　　　}/:::::::}　　　/　 .／|:l　　　　　　　　　　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　 （
　　 ./　　　 ﾍヽ.＼:＞'"´{　　　　{:::::::::| .＼O_ ..}l:::::ﾊ:|　　/　／　 .|::!　　　　　　　　　　　　　）　 　ええええ！？　　　（
　 〈/　　　　　ヽヽ　ヽ､ ） Ｙ.　.　.; ::::::: |　　　 ≪{::::| .ﾘ　./／　　　/:::|　　　　　　　　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　 （
　　{　　 　 　 　 Ｙ　　　　　Ｙ　　;:::::::::::|　　　 ≪|::::!　l／　　　　 ./:::::|　　　　　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　 （
　　}　　　　　　. ハ 　 　 　 |　　;::::::::::::|　　　 ≪ﾊﾘ　{　　　　　 ./:::ﾊ:|　　 　 　 　 　 　 　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒. Ｙ
　　{＿＿＿,, .ノ　 ﾍ　　　 人__{:::::::::::: |　　　 ≪　　/　　　　　 /::::} .||

　　　　　.＿＿＿_
　　　 .／　　 　 　＼　　 　 　 　 　 お前なあ、神社見かけるたびに立ち寄ってたらなあ
　　.／　─　 　 ─　＼
...／ -=・=- 　　-=・=-. ＼　　　 　 .いくら時間あっても足りなくなっちまうんだよ
...| 　u ,　 （__人__）　　U　|
...＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
..　./　　　　　　　　　　ヾ_ノ　　　　 .買い物しに出てきたってこと忘れてねえか
.../rｰ､　　　　　　　　　　　|
..,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　ヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　 　 ／ : : : : : : ―＝: : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ
　　　　　 　 〃: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ._
.　　　　 　 / :／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.‐＝: : : ´: : ヽ
　　　　　 / 〃: : : : : : : : : : : : : : : : : :‐＝ : : : : : ／: : : : }: :}
.　　　　 / :/: : : : : : : : : : : : : -＝: : : : : : : : : : : : : : ,' : : : : j
　　　　/ :/ : :―＝二三＝‐: : : イ : : : ／: : : : : : : : : : :/ : ;
.　　　/ :/ : : : ＿ ヽｰ＝ﾆ二彡: : : : ／: : : : : : : : : : : :/ : /　　.....晩飯なら私はコンビニでも構わないぞ
　　　′: : _／　ヾ〉≧ー＝ﾆ二三彡＿: :／ : : ／_ : ｲ : /
　　/ :/ /　 ヽ　　`ｰ=彡 ≠イ丐芹ﾊ ／ : : :イ∠: ｀/: :/　　　　 .あれだけ便利なものがあるんだ
　./ :/ : {　　　　　　 ｀Y {/ 　 辷zソ ´￣￣　.汽癶/:／
　{ : : : 〈 　 　 　 　 　 ｝:′　ｘｘｘ 　 　 　 　 〈シ 「／　　　　　 　 無理に炊事など行わなくとも……
　| : : : ∧　　 ´　　　 ;' :|　　　　　　　　　　{　xxイ
　l : : : : ∧:.:/　　 　 人 !　　　　　　 　 　 ´　 ｲ l|
　{: : : : : : ∨―＝ミ､ }.｜ 、　　 　 　-=‐ ／ : : l|
　: : : : : ／　　 　 　 ∨ 厂 ﾄ､　 　 　 ｀ イ: :イ : l|
　 : : : : {O　 - ＝ ミ　V .o :!/＞ー ＜＝―ｧ|: : l|
　 : : : : |／　　　　　ヽ }: 　 L/　{: : : . .　　/ :|: : l|
　: : : ／　　　　 　 　 ∧. ¨　 | 　＼: : . 　/　.|: : l|
　 : : {　　 　 　 　 　 　 }　 　 ｀ヽ　:∨　,　〉　|: : l|


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ￣￣ ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 いや、最近のコンビニはもう高くつくイメージしかないし　　　 　 　 ／ノ　　ヽ__ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／（―） 　（― ） 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |.　　（_人＿）　　　u　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 うまいこたうまいけどやっぱり味気ねーし　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 ｀⌒ ´　　 　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / 　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　l　　　,/　 /　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (＿) 　　(__ ノ 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　／　　　___ ,ノ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !､＿__!､＿_＿＿_つ

　　　　　　　　　　　　__　------　__　　　　　　　　　　　　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　 　 　 　 ,　＜::::::::::::::::::＞'"::::｀ - __　　　　　　 　 　 　 　 　 |.　 　油多すぎて身体に良くないし
　　　　　　　／::::::::::::::::＞'"::::::::::::::::::::::::::ﾍ::` - ､　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　 , '::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::ヽ　　　　　　 　 　 |.　 　自炊できる限りは自炊するに越したことはないんだお
.　　　　 /:::::::::::::::.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j:::::::::::::::':,　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　 i::::::::::::::::/:::::::::::/::::::::::::::イ:::::;イ::::::/::::i::::::l:::::::i
　　　　i:::::::::::::::/:::/::::::/::::::::::／/:::／/::／`'ﾞ¨i:::::l:::::::}
.　　　 i:::::::::::::/:::/::::::/::::＞'´／／／／　　　 .i::::l:::::::}
　　　 i::::::::::;r{:::/:::;.ｸ／￣￣¨¨''''　　　　　 　 i:::}::::::ﾘ　　　　　　 .まぁまぁ！
　　　i:::::::::::l .{::i::::iﾞ　　`r'7"ス)ヽ　　　　 ￣￣}::}::::/
.　　 i:::::::::::::',.ﾚ{::::{　　　`乂_ヲ　　　　　ｨ'ｽ)`ri::}::/　　　 　 　 　 .そうぼやくな！
　　 i::::::::::::::::ヽ､'ﾍ!　　　　　　　　　　　 {Eﾘ /ｲ::/
　　i::::::::::::::::::::::::!　　　　　　　　　　　’　　　/'Zﾞ＿_
.　 i:::::::::::::::::::::::::ヽ､　　　　　　ｬ─--ｧ　　 /|.L／　',
.　i:::::::::::::::::::::::::::::::::!　　　　　　ヽ､_ノ　 ., 〈　|　{__「 .',
　i:::::i::::::::::::::::::::::::::_|＿　　､　　　　,　イ　　ﾞ¨　　　　 }
. i:::::i::::::i:::::::::::::;へl:::::::::￣¨` -- ＜:::::::',　,　'"¨＼,／
..i:::::i::::::i:::::::::::/　　｀ヽ､::::::::::::::::::::}　ヽ::::ソ　　　　 ＼
.i:::::i::::::i::::::::::/　　　　 ∧:::::::::::::::::}　 ﾊ iﾞ　　　　　　　＼

　　　　　　 　 　 ,...::￣￣:::::-....__,..､
　　　　 　 　 ,.-':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　 　 　 ,.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::ヽ
　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::}
　　 　 　 ,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{:::/::::/::l:::l
　　　　　.{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l/l::::/l::,ｲﾘ
　　 　 　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ (l:/ ´ {_　　　　　　　　 神域の静謐な空気は人の心を整えるし
　　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ}' 　 　 }
　　 　 　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::l　　　 ;　　　　　　　　 本殿まで続く石段は適度な負荷を太ももに与える
　　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::l:::/::::人. 　 /
　　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::|::':::::::::}rー'　　 　 　 　 　 　 ……神社参りはなんぼ繰り返しても構いませんからね！
　　 　 　 |::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::l::::!￣ヽ
　　 　 　 |:::::::::l::::::::::::::::/:::::::::{::::::._　/
　　 　 　 |::::::::::l:::::::::::::,:::::::::::::|:::::::} ＞--､
　　 　 　 |:::::::::::;:::::::::::,::::::::::::::|:::::::l´ 　 　 ;
　　 　 　 |::::::::::::,:::::::::,:::::::::::::::|:::::::|　　　　{
　　 　 　 |:::::::::::::,::::::/:::::::::::::::j:::l ,:!　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 　　　　　　　 　＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 この人、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　 　 　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 　 　 　 　　 　／
　　　　　　　 　 　 　 　 　 人の意見を聞こうという姿勢が微塵も感じられない　　 　 　 ／￣　　　 　 　 　 ⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / 　,、　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　 /|　 　 　 　　　│　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 /　i　　　 　 　 　 |-.´ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （　　,>,/　　　　　　　　 '　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀~~　|　　　　人　　　　 ,!　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 _ _ _ |　 ヽ- ‐ i".　 |_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ/⌒ヽ´　　　 （　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　 |　　 　 　 ￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀-‐´

　　　┌──────────────────────────────────────┐
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　　　　 　 　 　 ,　＜::::::::::::::::::＞'"::::｀ - __
　　　　　　　／::::::::::::::::＞'"::::::::::::::::::::::::::ﾍ::` - ､
　　　　　 , '::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::ヽ　　　　　　　ハァ・・・ハァ・・・
.　　　　 /:::::::::::::::.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j:::::::::::::::':,
　　　　 i::::::::::::::::/:::::::::::/::::::::::::::イ:::::;イ::::::/::::i::::::l:::::::i
　　　　i:::::::::::::::/:::/::::::/::::::::::／/:::／/::／`'ﾞ¨i:::::l:::::::}
.　　　 i:::::::::::::/:::/::::::/::::＞'´／／／／　　　 .i::::l:::::::}　　 　 　 思った通りだ
　　　 i::::::::::;r{:::/:::;.ｸ／￣￣¨¨''''　　　　　 　 U}::::::ﾘ
　　　i:::::::::::l .{::i::::iﾞ　　`r'7"ス)ヽ　　　　 ￣￣}::}::::/　　　　 　 .鳥居越しに眼前を左右に流れる川
.　　 i:::::::::::::',.ﾚ{::::{　　　`乂_ヲ　　　　　ｨ'ｽ)`ri::}::/
　　 i::::::::::::::::ヽ､'ﾍ!　　　　　　　　　　　 {Eﾘ /ｲ::/　 　 　 　 　 .川の向かいには断崖がそびえたち
　　i::::::::::::::::::::::::!　　　　　　　　　　　’　　　/'Zﾞ＿_
.　 i:::::::::::::::::::::::::ヽ､　　　　　　ｬ─--ｧ　　 /|.L／　',　　　　　　こちら側では川沿いの平地に農地が延々と続く
.　i:::::::::::::::::::::::::::::::::!　　　　　　ヽ､_ノ　 ., 〈　|　{__「 .',
　i:::::i::::::::::::::::::::::::::_|＿　　､　　　　,　イ　　ﾞ¨　　　　 }
. i:::::i::::::i:::::::::::::;へl:::::::::￣¨` -- ＜:::::::',　,　'"¨＼,／
..i:::::i::::::i:::::::::::/　　｀ヽ､::::::::::::::::::::}　ヽ::::ソ　　　　 ＼
.i:::::i::::::i::::::::::/　　　　 ∧:::::::::::::::::}　 ﾊ iﾞ　　　　　　　＼


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 お前あんなこと言ってたくせにお前　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 やる夫よりも息上がってんじゃねーか……　　　　　 　 　 　 .＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

.::.::.::.::.::(⌒´: : : : : : . . .　　　　　　　　　ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.:⌒～～～～､、ノ　　　　ヽ___ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ⌒: : : :⌒　　) .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.γ⌒　⌒ 　　ノ⌒.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:
.:.:.:.:.:.:,､- ､.:.:.:.:.:乂: : ⌒　　　 } .: .: .: .: .: .:ノ⌒ヽ､ .: .: .: .: .:
.:.:,ノ´: : : : ｀｀`｀⌒　　　　　　ﾉ～～～ｼ´: : : : .　ヽ.: .: .: .:
'": : : : : '⌒　　　　　　 _､- ⌒: : ｰ''"´: : ,､- ⌒ヽ､j'"´´｀`　　　　 　 　 .そうか、この風景を見下ろしているここも
: : : : : : : . . .　　　　'"´: : _:_:､-─ ～～'ﾟ　　 . : , ; ; ;　, ,
'""ﾞ´"''～ ｖｰｰ､、　 γ´;';';';';'γ´. . : ;′;';';';' ;' ;' ;';';';';' ;';';';'　　 　 　 　 逆側の断崖のてっぺんにあるのか
　＾^`'㍉.: (　.:　.: Ｙ⌒;'ﾉ;';';';';';'ｼ;';';';';';:;:;';';';';);';';';';';';';';';';';:;:;:;:
_:_:,;_:_:_:j'_:_;;;,_:_:_:_:乂;';'j;';';';';'ｼ;';';';';'爻;:;:;:;:爻;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:爻爻
.: .: .: .: .: .: .: .: .:.:.:.:.:.:乂乂__｀｀`````' ' ' ' ' ' ' '㍉γ´￣⌒
‐ ‐ ‐ ‐ ‐' ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐｀`'㍉`ヾ　.: .: .: .: .: ,: ,: ,: ,:｀`''㍉､.:
__／_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:.:.:.:.:.:〕｝　}ヽ==================　　　　　　 　 .もしかすると、これが河岸段丘というやつか
_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_j'ﾘ　j{.:.}}　:　:　:　:　:　.:;.:;.:;.:;.:;.:;
ｰ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐…=ｨｼﾟ.:　｀`''ｰ─w乢──────
,: ,: ,: .: .: .: .: .: .: .: ;';';';'ｨｼｼﾞ .:　广二二二二二二二二二二
.: .: .: .: .: .: .: .:...:;';';';'ｨｼシﾞ ,;'　,:.:ﾐ,/;/　:　:　:　:　:　:　:　:　:
,: ,: ,: ,: .: .: : : ;';';',ｨ';ｼ.:ｼ　;;　 {:､ミ{;;{　:　:　:　:　. . . . . .　.:
,:' ,:' ,:' ,:' ,:' ,;';';'/;;;/彡′;';'　 }:､ミ{;;{　:　:　: : : : : .: ,: ,:,:,:. :
,:' ,:' ,:ﾞ ,:' ,:';';';'/;;;/彡′ ;';' 　 }:､ミ;;;{　:　:　: : : : : : .: ,: ,: ,:,:
,:' .:ﾞ ,:' ,:' ,;';ﾞ;/;;;/彡}　　;';';' 　 }:､ミ;;;∨/ : : : : : : : : : ,: ,: ,:,:
,: .: ,:' ,:' ,;';';/;;;;i':彡:} 　 ;';';';'　　{:､ミ;;;;∨/: : : . . . .　.　.　.　:
`:, :ﾞ .: ;';';';'{;;;;;{,:彡7　　 ;';';　　 〈､ミ∧;∨/ . . .　.　.　.　. . : :
:. ,:´.: :;';';';'j;;;;;i{,彡,{　　　;';';'　　 ﾍ､ミ∧;∨/ . : : . . .: .: . . . .
`:. .:ﾞ ,: ;';';'{;;;;i{,:彡;{　　　 ;';';'　　　}':､ミ∧;∨/: . . .: .: . . . .: .:

　　　　　　　　　 ,...::￣￣:::::-....__,..､
　　　　　　　 ,.-':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　 ,.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::ヽ
　　　　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::}
　　　　　 ,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{:::/::::/::l:::l
　　 　 　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l/l::::/l::,ｲﾘ
　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ (l:/ ´ {_
　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ}' 　 　 }　　　　　　 　 ありがとう、ブラタモリ……
　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::l　　　 ;
　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::l:::/::::人. 　 /
　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::|::':::::::::}rー'
　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::l::::!￣ヽ
　　　　　 |:::::::::l::::::::::::::::/:::::::::{::::::._　/
　　　　　 |::::::::::l:::::::::::::,:::::::::::::|:::::::} ＞--､
　　　　　 |:::::::::::;:::::::::::,::::::::::::::|:::::::l´ 　 　 ;
　　　　　 |::::::::::::,:::::::::,:::::::::::::::|:::::::|　　　　{
　　　　　 |:::::::::::::,::::::/:::::::::::::::j:::l ,:!　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 タモリさんに　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　─　 　 ─＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　 　 （●） 　（●） ＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゾロアスターの神格が宿りそう……　　 　 .....|　　　　　（__人__）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　 　　｀ ⌒´　　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ　　　　　　ー‐　　　＼

　　　 　 　 　 ＿＿__
　　 　　 　 ／_ノ 　ヽ＼
　　 　 　／ （ ●）　（●）、　　　　　..しっかし……　神社ってこんなに多かったんだな
　　　 ／::::::::⌒（__人__）⌒＼
　　　 |　　 　　　|r┬-|　　　 |　　　....少し近所散歩しただけで見つかる見つかる
　　　 ＼ 　 　 　 `ー'´　　／
⊂⌒ヽ　〉　　　 　　　 ＜´/⌒つ
　 ＼　ヽ　 /　　 　 　 　 ヽ　/　　　...……というか、離れたところから嗅覚利かす誰かさんがいるせいではあるんだけど
　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ￣￣￣　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:.　　　　　´￣｀ヾﾉ:.　　＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:. 　 　 　 　 　 　 .:ﾉし'´￣｀ヾ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 , .:　　.:,　　　 .:/　　　｀ヽ:.　　　｀ヽ　 　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /:/:.　.:/ 　 .:.//　.:/ /V!　 :. 　 　 　:＼　.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /:/:.　.ｉ ｉ　.:/:/{:| :.:/ /　.八　:.　　　.:＼ :i: : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 イ:.　 :i| |!|-‐小:|.:/ /　 -―＼＼-　　.::!:|:.:.:ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　 |ｉ:.ｉ Ｎ|:И 　 j八{　　　　　　　＼＼:.:.:.:.!|:.:.:|
　　　　　　　　　 　 　 　 まぁ、少ないよりは多い方がいいだろう　　 　 　 　 .||:.| ｉ八{ｘ===ミ､j＼　　　x===ミ、｀Y＼j|:.:.:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八乂＼＼　　 　 ﾉ　　　 　 　 　 　 |:/∨:.:.:
　　　　　　　　　 　 　 　 素直に先祖に感謝しておけ　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |八｀ヾ　　　　 ヽ　　　　 　 　 　 八)ﾘ):.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:/:.｀: 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／),／(:.:.:.ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 八i:.八　　　 く ￣￣　>　　 　 x彡ｲ|:.:.:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 |: ｉ: :＼　 　 ｀ こ ´　　 　 ｨ:.:|!:.|:.|:!:.:.:.:.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ′　|: l: : : :.＼　　　　rｰ――┴‐ﾍ|:.|:!::.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 　 |: | 「XXX|＼＿_ | ^　　　　　　∨:＼:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:　 　 /´￣ハ「:丁丁丁::|　|　　　　　 /￣￣｀ヽ:.:.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｉ:|　　 |　　/　ｲ: :{: :{: :{: 八　＼　　 ／　 　 　 　 :.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |:|　　 | 　 |/ /｀Y: ﾉ: : __彡)　　＼/　 ／　 　 　 i:.:.: : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !|:　 /　}　　; : : } {: : : :}∠二二:.:.:...../　　 　 　 .:|:.:. : : : . . 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |ｉ:　{　/　　{: :丿/: : 彡'⌒　　　　: :{　　　　　 /八:.: : : : : : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!|i　∨　 　 }/ :/:／　　　 　 　 　 . :｀ヽ　　　//　　｀ヽ:.:.: : : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 八 /　　　 j: :／　　　　　　　　　　. :.:　　　／　　　 . :ｉ:.: : :ｉ.: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ;　　　　i :/　　　　　　　　 . :.:／ 　 ..: :´　　　　 . : :|:.: : :|.: ｉ : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {　　 　 j/　　　　　　　　 . :.:/＼　　　　　　 　 . : :八.:.:.:.|.: | ｉ :

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _ ,...-‐‐-..､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:｀ｰ.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ′,、:.:.:.:.:.:.:、.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.':.:.:!. ',.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:! :.:.:.
　　　　　　　 次はたわわに稲が実っている時に訪れたいな　　　　　　　　　　　 　 　 　 i:.:.:.:.i-‐刈:.:.:.:.:!:.: !:.:.i.:.:.:.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iﾊ:.!ﾈｲ}' ｀ヽj｀!:',:::|.:.:.i:.:.:.:!
　　　　　　　 やはり、それこそが日本の信仰における原風景になるだろうから　　　　　　..ﾉ　　　　 　 ,ｨ:i:.:.:.i:.:.:.:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ 　 　 　 ,.:::ﾘ:.:.;::',:.:.:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _.ゝﾟ .,ィヽ:::::;〉::i::::',::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r====.､　　　i .ヽ': jr':ｧ'´ゞr┴､',:::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀, ≡≡i　 　 !-ﾐf::i i::',.／ { , -ヾ',:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ', _____.!.　 　',‐-' j'　　　 /　 　.i:';!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}≡≡i　 　 jヽ//r=i　r'　　　 :i::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 '　,,_､.i　　 ′i,' ,i　j　i,　　　　i::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ', ≡=i　 ,'　.i:! ｜.' :/_　　 　 !i::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} =ri=! ,′ i:!　 ｀ 〈__ ｀ー--j:i:::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 jヽ.} ヾ.', 　 !i　　　　 i￣￣i´::!::::::::.
　　 　 　 ＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （.　　　 ヾ､__|:!＿　　 ,i　 　 !:::::!::::::::.
　　　...／　　 　 　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　　　　￣　　　 !::::;':::::i:::i
　 　／　─　 　 ─　＼
　／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　| 　u ,　 （__人__）　　U　|
　＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ　　　　 　 　 ところでなんでそんな日本かぶれになっちゃったの？
　/rｰ､　　　　　　　　　　　|
..,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/　　　　　　 　 悪魔と同じようにキャラ作り？
　ヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼:ヽ　　　 　 　 べ、別にそんなつもりはないけど
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　 ﾊ　　　　　　　ヽ:|
　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　／/　ヽ: : : : : : : :. . . ヽ
　　　　　　　　　　　　　　{: : : : : ／フ7:/　u　＞--ヽ: : : : : : :i　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （あるんだ……）
　　　　　　　　　　　　　　|: : : : : :／　ﾚ　　　　　＼ヽ: : : : : : :}
　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ: : :／「｀iﾊヽ　 　 イﾊ~7　＼/⌒i |
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼{ヽ　 iVj　 　 　 iVj　　　ﾚ/　ﾉ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ|／／／／／／／／　_／　i
　　　　　　　　　 r- ´￣ ー　　　|　U　　　　　　　 u　ノ: : : : :|　　 　 私の属性として当然秩序を好む性分があるわけで
　　　　　　　　　 ｰt-´ｰr-　}　　 ＼　　ｒー─ ﾌ 　 イ: : : : : : |
　　　　　　　　　 ﾄヽーtー ﾍ　　r─＞ ヽ＿∠ ／　{: : : : : : ::}　　　...そのせいで例え私の目からすれば異教徒にあたる宗教であっても
　　　　　　　　　 ｀￣}ｰヽ__ノ| /　　/_　|　　　　　　 |＼: : : : ::|
　　　　　　　　　　　/: : :　 　|　 　 　/　|　　　　　　j ＼￣￣｀i　　......好ましい物だと捉えてしまうことがないとは言い切れない
　　　　　　 　 　　 /: : :　　　 |. . . 　ヽ　|ー──- /　 /　　　　|
　　　 　 　 　 　 　|: : : 　　　 |: : : 　　ヽ|　　　 　 / ／: .　　 　 |
　　　　　　　　　　|: : :　　　　 |: : : 　　　|　　　　／: : : : : : 　　ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__　　-―――-　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´￣￣　　 　 　 　 　 ｀
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 ＼ -―‐　　　　＼
.　　 |　　　 　 　 　 　 ／　　　　 　 　 　 　 　 ﾉﾄ､ 　 　 　 　 　 ＼
.　　 i⌒し　　　　　　/　　　　　　/　　　　 　 /┴ﾍ　　　　　　 ヽ
.　　　|.　　　　　 　 /　　　 　 / /　　　　　　/　 　 |　　　　 　 　 i　 i
.　　　|　　　　　　 /　　　　　/ /{　{　 　 　 /　　　 |　　　　　　　 |　 |
　　　　　　　　　 /　　　　　厶ＬL/|　　 / /レ'´￣ ｢}Ｎ　　　　 　 |　 |
　　i⌒Y⌒ｉ　　 /　|　 　 　 { / j｢　∨ / /　　　　__ﾚ 八　　　　　 |
. 　 ＼__／. 　 / / |　　　　」/_/⌒ヽ∨j/　　 ,ィ"⌒＼_｣Ｌ　 　 　 |　′..それに、日本の信仰とペルシアの信仰は意外と共通点が多い
　　　　　　　　| /　|　|　 　 | ｲ　ｨ心　　　　 行ｆ芯　　犲 |　　/ j/ /
.　　　　　　　 j/　　Vﾊ　 　 八　辷ﾂ　　　　　辷ﾂ　　　| l　 ∧/| i　　....それだけに、正反対の部分が際立ち、見ていて飽きることがない
　　　　　 　 　 　 　 },人 　∧　｀ー　　　　　　 ー一' 　 l人/ヽ∨ |
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼/}／／／　　　　／／／／　ﾉ ,ノ　} ｌ|
　　　　　　　　　　　　　_人_圦　　　　　　,　 　 　 　 　 ノｰ一＜ ｌ|　　　.特に国津神や渡来人由来の神社とか
.　 　 　 　 ＿　　　　　 ｀Ｙ´　 ＼　　　⌒{　　　　 　 ィ｢{ 　 　 　 l|
....　　　〈＼＼＼　　　　　　　　| }ｉト　　　　　　　イ　|　ｌ|　　　　| ｌ|　 　 .ロマンを感じるから好きだな
　　　　　＼＼＼＼　　　 　 　 |　ﾘ　　}ト-‐= ´　 　 ﾄ､│　　　 | ｌ|
.　　　　　　 -‐＜￣＼　　　　/ /　　 /／|　　 /　 /　∨　　 　 | ｌ|
.　 　 　 / 　 ｰ‐､￣＼|　　　/ /　　イ　〈/　　/ ／　／＼　　　 |∧
　　　　/　´￣＼＼ 　 {　__厶　´　　 ＼/＿|￣　 ／　　　＼＿_|_∧
..　　／　　⌒ヽ__＼＼_)/　　　 　 　 / /￣厂|￣　　 　 　 　 　 　 ＼
.　　{　　＿_,ノ　　　￣＼＼ |　　 　 　 {　　}　}　　 　 　 　 　 ／￣￣|
..　　l　　 　 {　　 　 　 ＼＼〉　　　 / /　　}　}　　　　　 |　／　　　　 |ﾊ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 目にも止まらぬ速度の買い食い　　　　　　　　　 　 　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 俺だったからつい見逃しちゃったね　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　＿＿＿　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 それで、お前が異文化交流が大好きなのはわかったけど
　　　　　　 　 　 ／⌒　ー､＼
　　　 　 　 　 ／（ ●） 　（●）＼　　　　　　　　　　　　この神社にいる神様の方はどう思ってんだお？
.　　　　　　／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
　 ｃー､ 　 |　　　 　|r┬-/ ' 　 　 　|⌒,一っ
　,へ　λ　＼　　　 `ー‐' 　 　　 ／　入　 へ、　　 　 .よそ者よ、去れ　とか文句言われたりはしないのかお？
<<<／ヽ　 　 　 　　 　 　　　　　 　 　　/＼>>>

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　-―-‐-.
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 . . . . . . . . . ヽ. . . ｀丶
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／: : : : : : : : : : : :_:_: : : : : .＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 /: : : :/: : : : : : : :/"`^i: : : :ヽ: : ヽ
　　　　　　　　　　　　　/: : : :/: : i: : : : : /　　 八: : : :ｌ : : ﾊ　　　　　　　神社は神域ではあるけどけして禁足地ではない
　　　　　　　　　　　　 ,: : : : : : : :从: : : /　-―‐ ＼ : | : : : i
　　　　　　　　　 　 　 |: : : : : : :/＿V / 　 　 r=ォミV : : i: :|　　　 　 　 .そして神社は古来より習合の場でもある
　　　　　　　　　　　　ﾉ: : : :i : /´ _　V　 　 ´　V:ｿ　 ﾘ: 从 :|
　　　　　　　　　　 ／ｲ: : : :i: :|〃r似　　 　 　 　 　 /ｲ/) ﾘ:|　　　　　　 異教の天使が訪れたところで、目くじらを立てる神は
　　　 　 　 　 　 　 　 |: i: : :i:圦`　　　　 、 　　 　 　 /_／: :|
　　　 　 　 　 　 　 　 |: i: : :V ﾊ　　　　　　　　 　 　 /:::: : : :|　　　　　　.それほどまでに多いわけではない
　　　 　 　 　 　 　 　 ∨＼: :＼_ヽ　　　ー　´　 　 ｲ::::::: : :八
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼: : :::::ゝ　　　　 　 ／ |::/:: : : : : ＼_
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨:::::::::::::≧=-＜　／7_: : : :i: : :/⌒ヽ　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨:::::::::::::::::〉-=彡　/__| : : :|: :/ 　 /∧　　　　　 　 　 　 　 .|　 いないわけじゃないんだ……
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |/ :::::::::::〈`ー一＜　/: : : 厂 　 　 /∧　　　　　　　　　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 / : :::::::::::::У￣　　∨ : : /　　 　 　 /∧

　　　　　　 　 　 　 　 _ ,...-‐‐-..､
　　　　　　　　　　,.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:｀ｰ.、
　　　　　　　　　 .′,、:.:.:.:.:.:.:、.:.:.:.:.:.:.:.:.
.　　　　　 　 　 ,.':.:.:!. ',.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:! :.:.:.
　　　　　　　　 i:.:.:.:.i-‐刈:.:.:.:.:!:.: !:.:.i.:.:.:.i
　　　　　　　　 iﾊ:.!ﾈｲ}' ｀ヽj｀!:',:::|.:.:.i:.:.:.:!
　　　　　　　　　　 ﾉ　　　　 　 ,ｨ:i:.:.:.i:.:.:.:!　　　 　 　 .それにだが、神というのは普段から神社にいるわけではないぞ
　　　　　　　　　　 ヽ 　 　 　 ,.:::ﾘ:.:.;::',:.:.:i
　　　　　　　　 　 　 _.ゝﾟ .,ィヽ:::::;〉::i::::',::::i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_..人
　　 　 r====.､　　　i .ヽ': jr':ｧ'´ゞr┴､',:::i　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　 　 　 （
　 　 　｀, ≡≡i　 　 !-ﾐf::i i::',.／ { , -ヾ',:i　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ）　 　えっ！　　　　　　　　　（
　　　　　', _____.!.　 　',‐-' j'　　　 /　 　.i:';!　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　 　 　 （
　　　　　 }≡≡i　 　 jヽ//r=i　r'　　　 :i::::!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ）　 　そうなの！？　　　 　 （
.　　　　　 '　,,_､.i　　 ′i,' ,i　j　i,　　　　i::::::.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　 　 　 （
　　　　　　', ≡=i　 ,'　.i:! ｜.' :/_　　 　 !i::::::.　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒.Ｙ
　　　　　　 } =ri=! ,′ i:!　 ｀ 〈__ ｀ー--j:i:::::::.
.　　　　　　jヽ.} ヾ.', 　 !i　　　　 i￣￣i´::!::::::::.
　　　　　 （.　　　 ヾ､__|:!＿　　 ,i　 　 !:::::!::::::::.
　　　　　　 ＼　　　　　　　　￣　　　 !::::;':::::i:::i
　　　　　　　　｀　＞　tｪ-=..　　　　　j ::;'::::::j!::i　　 　 .祭の日、遠くの神域におわす神を儀式でもってお呼びして
　　　　　　 　 　 　 　 ij　　　 ｀　　- '∨}::/ﾉ}/
　　　 　 　 　 　 　 　 i.!　　　 　 　 　 .i. i' '　'　　　　　やってきた神様をもてなして、そしてまた帰って行くと
.　　　　　　　 　 　 　 i.!＿＿＿___ ..--i
.　　　　 　 　 　 　 　 i:!::::::::::::: ｀ｰ/::::::::!
　　　　　　　　　　　　i:!::::::::::::::::::::::!::::::::!　　　　　　 　 細部が違っていても、神事とは概ねこのパターンを取っていると思われる
　　　 　 　 　 　 　 　 i!:::::::,::::::::::::::!:::::::′
　　　　　　 　 　 　 　 i!::::´::::::::::::::i:::::::′
　　 　 　 　 　 　 　 　 !:::::::::::::::::::::::::::′
　　　　　 　 　 　 　 　 i::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　 　 　 　 |::::::::::::::::::::::::,!
　　　　　　　　　　　 　 |:::::::::::::::::::::7i
　　　　　　　　　　　 　 |:::::::::::::::::::::i:i
　　　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::::i::i

　　　　　　　　　 　 　 　 　 ￣￣￣　　　　､
　　　　　 　 　 　 .／:.　　　　　´￣｀ヾﾉ:.　　＼_
　　　　　　　　 ／:. 　 　 　 　 　 　 .:ﾉし'´￣｀ヾ ｀ヽ
　 　 　 　 　 , .:　　.:,　　　 .:/　　　｀ヽ:.　　　｀ヽ　 　 .
　　　 　 　 ./:/:.　.:/ 　 .:.//　.:/ /V!　 :. 　 　 　:＼　.:.
　　　　 　 /:/:.　.ｉ ｉ　.:/:/{:| :.:/ /　.八　:.　　　.:＼ :i: : :
　　　　　 .イ:.　 :i| |!|-‐小:|.:/ /　 -―＼＼-　　.::!:|:.:.:ｉ
　　.....／　 |ｉ:.ｉ Ｎ|:И 　 j八{　　　　　　　＼＼:.:.:.:.!|:.:.:|
　　　　　　.||:.| ｉ八{ｘ===ミ､j＼　　　x===ミ、｀Y＼j|:.:.:!　　 　 　 　 　 季節になったら神輿や山車を引いているところも見たいな！
　　　　　　八乂＼＼　　 　 ﾉ　　　 　 　 　 　 |:/∨:.:.:
　　　　　　　 |八｀ヾ　　　　 ヽ　　　　 　 　 　 八)ﾘ):.:.:　　 　 　 　 　 .あれも神の乗り物なわけだろう？
　　　　　　　 |:/:.｀: 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／),／(:.:.:.ｉ
　　　　　 　 .八i:.八　　　 く ￣￣　>　　 　 x彡ｲ|:.:.:.:.|
　　　　　　 /　 |: ｉ: :＼　 　 ｀ こ ´　　 　 ｨ:.:|!:.|:.|:!:.:.:.:.!
　　　　 　 .′　|: l: : : :.＼　　　　rｰ――┴‐ﾍ|:.|:!::.:.:.:.:.
　　　　　/　 　 |: | 「XXX|＼＿_ | ^　　　　　　∨:＼:.:.:.:.
　　　　 ,:　 　 /´￣ハ「:丁丁丁::|　|　　　　　 /￣￣｀ヽ:.:.、
　　　　.ｉ:|　　 |　　/　ｲ: :{: :{: :{: 八　＼　　 ／　 　 　 　 :.:.:＼
　　　　.|:|　　 | 　 |/ /｀Y: ﾉ: : __彡)　　＼/　 ／　 　 　 i:.:.: : :＼
　　　　..!|:　 /　}　　; : : } {: : : :}∠二二:.:.:...../　　 　 　 .:|:.:. : : : . . 、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　 　 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 それはどうだろうな～っ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　 　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | 　 ＿, 　　／　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 オミクロンでコロナも爆増しちゃったからなあ　　　　　　　 .＼（ー⊂ヽ､∩ 　ｕ　 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　|　ゝ＿ ＼　／ 　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　|＿＿＼　　”　／.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼ ＿＿＿ ＼ ／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

　　　　　　　　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 ところで、普段山車を宗教施設ではなく自治体が
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 保管しているケースも多くあると思うんだが
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 あれは地域の住民のその宗教に対する帰依というのはどの程度に落ち着くのだろうか
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 非マゴス的宗教と共通点があるように思えるが、はたしてその辺りはどうなのか
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂


　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 、
　　　　　 _,　 ..　.:.　　.,　,_　 ﾐﾐ
　 　 　／ ｕ　　　　 u.　　 `ﾐﾐﾐ
　 　 /　　　　　　,　-─'　　.ミ｀､
　 　/　　 　 ﾐ／シテＴ7'　　ミﾐ　 　 　 　 　 .なんだコイツ普段無軌道なくせにこういう時だけ頭働かせやがって
　 　三二 　ﾐ､ ´ﾔ'__ﾉ '　 　 ミﾐ
　 　ﾔ!ゞ'}.,　ﾐ:ミ_　　 ´ 　 　 ミﾐ
..　　ｌ `'ツ　,_ .'-=_　　Ｕ　　 ミﾐ　　　　　　　 というかもしかしてやる夫の方が宗教的に無関心なだけ？
　 　i　 i:,　 j;_,　 ｿ　　 　　　ミﾐﾐ
　 　:! 　｀ﾆ´''."~"　　 　　　ミ:ﾐﾐ　　　　　　　アイツが正常？
.　 　ヽ 　 .''￣　　　　　　　ミ三ﾐ
　　　　丶,_　　　 　　　. 2孑土ﾐﾐ
　　　　 　 ﾊ }" ''　 ''　.／ , '　'ミﾐ
　　 　 -イ ,.ﾑ　　　.∠ _　　 ,:ヾミ
.　　　　　!. , ﾎ　 イ　 ュ_,.／　　ﾐ
　　　　　 'ｲ: ケ」. ﾆ. - .' "
_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （……んなわけないか！

　　　　　　　　　　　＿＿＿　　 　 　 　 　 　 　 　 　 こいつがやる夫よりも真面目に考えてるとは到底思えん）
　　　　　　 　 　 ／⌒　ー､＼
　　　 　 　 　 ／（ ●） 　（●）＼　　　　　 　 　 　 　 その神様が祭りの時だけやってくるって
.　　　　　　／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
　 ｃー､ 　 |　　　 　|r┬-/ ' 　 　 　|⌒,一っ　　　　....西方じゃあ見られないスタイルなのかお？それ
　,へ　λ　＼　　　 `ー‐' 　 　　 ／　入　 へ、
<<<／ヽ　 　 　 　　 　 　　　　　 　 　　/＼>>>　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |..　.いや、そんなことはない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　 　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::,:::::,:::::::::::::::::.
　　　　　　 　 /::::::::::::::::::::::::/::::jﾊ/{:::::::::::::::::::.
　 　 　 　 　 /::::::::::::::::/:::::/:::::/　　!:::;::::::::::::::::.
　　　　　　 ｲ::/:::::::::::/:::::ｲ:::::/　　　',::{::::::::::::}::l
　　　 　 　 !:ｲ:::::::::::/7::/｀!::/　 ´￣ ヾ!､:::l::::|::|　　　　....豊穣神に対する信仰というのは一年のうちの限られた期間だけ神事を行い
　　　 　 　 !{|!:::::l::/,ｲﾁ㍉l/　　　,ｨﾁ圷､Ⅵ::;:::|
　　　 　 　 !∧:::;/　弋(ｿ　　　　 弋(ｿ　 /l/::::|　　　　....残りの期間は別の神を崇めるパターンが珍しくない
　　　 　 　 　 ﾄ::,ﾊ　 　 　 　 '　　　　　 /) }:::: !
　　　　　　　 ,:::::ゝﾊ.　　　 　 　 , 　 　 八´l:::::|
　　 　 　 　 /:::::::;:::込､ 　 　￣ 　　 ／::::::::|:::::;　　　　....そもそも一神教の中にも
　　　　　　/::::::::/:::::::/ ＞　　　　 イ､:::::::::: !::::::.
　　 　 　 /::::::::/:::::::/　{　|　 ｀ ´　 |　}i::::::: |:::::::.　　　　..取り込んだ豊穣神に対する信仰が儀式や祭りとなって残されているしな
　　　 　 ,:::::::::/::＿/　/∨　　　　　∨l:::::::: !::::::::.
　 　 　 /:／ヽ　　＼/　i.__　　 　 ＿｢＼＞､:::::::::.
　　 　,ｲ::{　　 ',　　　 ∨　 ｀ 　 '´ 　|　 ｀　　｀ヽ::.
　　　 {:::::|　　　､＿ 　 ト､　　 　 　,ｲ　　　　 / 　ヽ

　　　　　　　　　 ,...::￣￣:::::-....__,..､
　　　　　　　 ,.-':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　 ,.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::ヽ
　　　　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::}
　　　　　 ,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{:::/::::/::l:::l　 　 　 　 　 .古いケルトには、藁で作った巨大な人形を自分たちに見立て
　　 　 　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l/l::::/l::,ｲﾘ
　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ (l:/ ´ {_　　　　　 　 　 互いに激しくぶつけ合った挙句、焼き払って厄を落としたという
　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ}' 　 　 }
　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::l　　　 ;　　　　　 　 　 まるで博多どんたくのような風習があったという
　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::l:::/::::人. 　 /
　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::|::':::::::::}rー'
　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::l::::!￣ヽ　　　　 　 　 　 .その人形に生贄を閉じ込めて一緒に燃やしていたという
　　　　　 |:::::::::l::::::::::::::::/:::::::::{::::::._　/
　　　　　 |::::::::::l:::::::::::::,:::::::::::::|:::::::} ＞--､　　　　　　 .ウィッカーマンという伝説もあったがな
　　　　　 |:::::::::::;:::::::::::,::::::::::::::|:::::::l´ 　 　 ;
　　　　　 |::::::::::::,:::::::::,:::::::::::::::|:::::::|　　　　{
　　　　　 |:::::::::::::,::::::/:::::::::::::::j:::l ,:!　　　　l


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 福岡にそんな風習ねえよ……　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　　　　　__　------　__
　　　　 　 　 　 ,　＜::::::::::::::::::＞'"::::｀ - __
　　　　　　　／::::::::::::::::＞'"::::::::::::::::::::::::::ﾍ::` - ､
　　　　　 , '::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::ヽ
.　　　　 /:::::::::::::::.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j:::::::::::::::':,
　　　　 i::::::::::::::::/:::::::::::/::::::::::::::イ:::::;イ::::::/::::i::::::l:::::::i　　　　　.麦と米との違いはあれど
　　　　i:::::::::::::::/:::/::::::/::::::::::／/:::／/::／`'ﾞ¨i:::::l:::::::}
.　　　 i:::::::::::::/:::/::::::/::::＞'´／／／／　　　 .i::::l:::::::}　　　　　.どちらにせよ、農業というのは過酷な生活だ
　　　 i::::::::::;r{:::/:::;.ｸ／￣￣¨¨''''　　　　　 　 i:::}::::::ﾘ
　　　i:::::::::::l .{::i::::iﾞ　　`r'7"ス)ヽ　　　　 ￣￣}::}::::/　 　 　 　 .一年の苦労が報われるこの瞬間を華やかに祝うためには
.　　 i:::::::::::::',.ﾚ{::::{　　　`乂_ヲ　　　　　ｨ'ｽ)`ri::}::/
　　 i::::::::::::::::ヽ､'ﾍ!　　　　　　　　　　　 {Eﾘ /ｲ::/　　　　　　　 日頃の苦痛を連想させないように
　　i::::::::::::::::::::::::!　　　　　　　　　　　’　　　/'Zﾞ＿_
.　 i:::::::::::::::::::::::::ヽ､　　　　　　ｬ─--ｧ　　 /|.L／　',　　　　 　 特別な神格が必要とされていたんじゃないかな
.　i:::::::::::::::::::::::::::::::::!　　　　　　ヽ､_ノ　 ., 〈　|　{__「 .',
　i:::::i::::::::::::::::::::::::::_|＿　　､　　　　,　イ　　ﾞ¨　　　　 }
. i:::::i::::::i:::::::::::::;へl:::::::::￣¨` -- ＜:::::::',　,　'"¨＼,／
..i:::::i::::::i:::::::::::/　　｀ヽ､::::::::::::::::::::}　ヽ::::ソ　　　　 ＼
.i:::::i::::::i::::::::::/　　　　 ∧:::::::::::::::::}　 ﾊ iﾞ　　　　　　　＼


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／⌒　　⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／（ ―） 　（―）＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ……　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　　 　 　　 　 　 　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |.　.それ以前にそもそも日本人の信仰の一部には
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |.　.ゾロアスター教の影響が及んでいるのは間違いのないところだし
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_


　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　／ 　 : : : ::::::::::＼　､_从_,
　 　 　 　 ,　　 : : : : ::::::u::::::::::＼＾YY＾_ 　 _
　　　　　/　 　: : : :::::::J:::::::::::::::::‘，　　 ｀)　｀)　　　　..え、そうなの！？
　　　　　|　 　: : u::::::::::::::::::::::::---l--‐''´-‐''´
　　　　 　＼＿＿_::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　／ 　!　　 　 　 　 　｀ヽ
　　　　　/　__|　 　 ＿　　　　 ヽ 　＼
　　　 　 乂　 ￣￣ミ´　　　　　 ヽ 　 ＼
　　　　　 　 ￣￣⌒

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : :　 . 例えば普通に祀られてるいくつかの神格は　　　　　　 　 　 　 .: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿　　　　　　　 　 　 　 : :　 . モロにゾロアスターから派生し日本に伝来したものだし　　 　 .: : .
　　　　　　　　　　　　 　 　 ＞''￣￣｀丶`''＜　 　 　 　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　/　　　ヾ　 ヽ　　　　　　..: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　 　 /　　　　{｀ヽ　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　/!　　　 /　　　　 人_ﾉ⌒＞　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　 　 　 　 {　 　 // 　 　 ,ィV∨ゝイ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　 　 　 　 ﾏh､＿__,,､＜乂ｘ／}ノ 从　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :.　...そのうち登場させるつもりでいるから　 . : : .
　　　　　　　　　 　 　 / ∨乂乂乂乂／.　l从 /　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　 　 　 　 　 　 　 　 /　　 ゞ乂乂ア′ 　 l　V　　　.ｸｼｭﾝ　　　　　　 　 　 　 　 .: :.　...今は名を明かせないけど　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　 　 /　　 　 ｀¨¨´　 　 / /ｌ . l|　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　 　 　 　 　 　 　 /　/　　　　　　　　/ / ＼.l|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
.　　　　　　　 　 ,.　 /　　　　　　　　/ /　 　 ヽ
.　 　 　 　 　 ／　　　　/　　　　　 / /　　　　　ヽ
　　　 　 　 /　　 /　　/　　　　　 / /　　　　　　　Y　　　　　　　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
.　　 　 　 /　　 /　　/　　　　　 / /　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　: :　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　 　 /　　 /.　　　　　　 　 / /　　 　 　 　 　 /　　　　　　 　 　 　 .: :.　......もったいつけてからに……　　 .: : .
　 　 　 ,　 　 　 　 　 　 　 　 / /.　　 　 　 　 　 {　　　　　　　　　　 　 : :　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
.　　　　{.　　　　　 | 　 　 　 /／　　　 　 　 　 　 V　　　　　　　　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
　　 　 从　　　　　|　　　　/´　　　　　　　　　　　 V

　　　　　　　　　　 . :. :: :::::::'、　　　::.
　　　　　　　　　　 　 . :. ::::::::',　　　:::　::.
　　　　　　　,, -''"´￣￣( し'　　　　::.　　　　　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　 ／　　　 . :. :: :::::ヽ　　　:..　　　　　 :.　　 　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　 ./　　 .ﾉ( （　　.／￣iヽ　　::::.　　　　　 ::.　　　　.: :　　..あとは、護摩行なんかそうだ　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　/　 　 .|:: ヽ.）ノ:::::―'J.::＼　:::ヽ　　　　　::.　　　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　 ,'　　　 ,'::　ﾉ'=''"´ヽ　　 ｀"ヽ,　::'、　　 　 　 　 　 .: :　　..あからさまにゾロアスター教の神事を連想させるし　　　..: : .
　　　 |　　 ./::（　　　　ij　 i ;　　.: :::ヽ,　　　　::　　 　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　 |　　.,'::.　 ::《;;;;・;;》　　 :::《;;;;・;;》ヽヽ　　　　:::.　　......: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
　　　 .i'^ヽ|.:'´　　 ー''´ .:::　'､`ー　　　||::::）　　　　:::.　　　　　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .
　　　　',（ {|.:::　 i　　　 ,ィｃ､,ｨ)、ij　　 .,'| :.:::ﾍ　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　 (（ヽ_|.::　'J　　./　,.へへ',　　 ィｿ:. :: ::{　　　　　　　　　　 　 : :.　..例えバラモン教までしか遡れなかったとしても　　: : .
　　　､_＞ .'、::　　 .( )./,ｨﾛエlｭ）　　/. :.:: :::::::'、　　　　　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　 .｀フ　|ヽ,　　　 ヽ＼ｪｪﾝ/　 ./　. :.:: :::::::::'、　　　　　　 　 　 .: :.　..どうせアーリア人由来のものであるわけだし　 　 : : .
　　　 　 .´ﾌ| .::＼　　　 `ー‐'ﾞ　.,ｨﾞ. :.:: :::::i､::::::::}　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　 ／'、 .:::i｀''- ,,＿＿_／ ﾄ､_:::::::::::) ）::/　　　　 　 　 　 　 .: :.　..ゾロアスターと同根と言っていい　　　　　　　　　　: : .
　　　　／　　'、　.;　　::::::::　　 ／' '､｀''ｧ-{ （::i　　　　　　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　-''"　　　　'、　　 i　　　,'／/　　'､/／ヽ、ヾ:;　 　 　 　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: :
　　　　　'、　　ヽ　　J　 .／／　　　/(ｿく,ｨ::::'ヽ
　　　　　 '､　　 .＼　 .／／　　　　// ＼{.'､::::::i
　　　　　　　　　　 ｀く／　　　　／/　　　ヽ　ヽ}
　　　　　　　　　　.／　　　　／ﾊヽ　　　　'､:::::ﾉ

　　　　　 ＿＿＿_
　　 　 ／　　 　 　＼
　　 ／　─　 　 ─　＼
　／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　| 　u ,　 （__人__）　　U　|　　　　　　　　　なんかびみょーに独断と偏見が入ってますね……
　＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　/　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　/rｰ､　　　　　　　　　　　|
/,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _ ,...-‐‐-..､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:｀ｰ.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ′,、:.:.:.:.:.:.:、.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.':.:.:!. ',.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:! :.:.:.
. 　秦氏にしてもイスラエルからやってきたユダヤ人なんかと考えるよりは　　　　　　　 　 　 i:.:.:.:.i-‐刈:.:.:.:.:!:.: !:.:.i.:.:.:.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iﾊ:.!ﾈｲ}' ｀ヽj｀!:',:::|.:.:.i:.:.:.:!
. 　シルクロードからやってきたソグド人であると考えた方がよほどしっくりくる　　　　　　　 　 　 ﾉ　　　　 　 ,ｨ:i:.:.:.i:.:.:.:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ 　 　 　 ,.:::ﾘ:.:.;::',:.:.:i
. 　彼らが信奉していたのはだいぶ形も名前も変わってしまったとはいえ　　　　　　　　　　　　 　 _.ゝﾟ .,ィヽ:::::;〉::i::::',::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r====.､　　　i .ヽ': jr':ｧ'´ゞr┴､',:::i
. 　根底にはゾロアスター教の流れを持つ、拝火教であったことには変わりはない　｀, ≡≡i　 　 !-ﾐf::i i::',.／ { , -ヾ',:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ', _____.!.　 　',‐-' j'　　　 /　 　.i:';!
. 　つまり、ゾロアスターだ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 }≡≡i　 　 jヽ//r=i　r'　　　 :i::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 '　,,_､.i　　 ′i,' ,i　j　i,　　　　i::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ', ≡=i　 ,'　.i:! ｜.' :/_　　 　 !i::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} =ri=! ,′ i:!　 ｀ 〈__ ｀ー--j:i:::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 jヽ.} ヾ.', 　 !i　　　　 i￣￣i´::!::::::::.

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::......
　　　　　　　　　　　　. : ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀.:..､
.　　　　　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　 　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
　　　 　 　 　 /　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　　/　 .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
.　　　 　 　 ′.:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | :::::::
　　　 　 　 ｉ::::::::::::: |::::::::::::: | ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::i　 　 　 　 　 .あとは、例えば……
　　　 　 　 |::::::::::::: |::::::::::::: |::::::::|::::::::::::::::::|＼／| ::::::::::::::::::::::::::|::::::::|
　　　 　 　 |::::::::::::: |::::::::::::: |::::::::|::::::::::::::::::|＾¨¨＾| :::::::::::: |:::::::::::|::::::::|　　　　　　　 今の日本のカレンダーは７日を一週間としていて
　　　 　 　 |::::::::::::: |::::::::::::: |::::::::|:::: |:::::::::::|　 　 | ::::::::::: l|:::::::::::|::::::::|
　　　 　 　 |:ｌ|:::::::::::|::::::::::::/| :: /|:::: |:::::::::::|　 　 | :: /|:::i:l|:::::::::::|::::::::|　　　　　　　 日曜日は赤く塗っているな
　　　 　 　 |:ｌ|:::::::::::| :::::: /-|‐/‐|‐:::|:::::::::/　ー‐|‐/-|:::i:l|:::::::::/:::::::::!
.　　　　　　j八 .:::::::| ::::::′_|/__,,|:;;/|::::::/　　 ,,__|/_　|:::i:l|::::::/:::::::::::;
　　　　　　 　 丶:::::| :::::|弌“茫莎” |:::/　　　 ”茫莎“ﾞ刈:::/ 〉:::::::/
　 　 　 　 　 　 |:＼}ヽN　　　 　 　 |/　　　　　　　　　　j/ /|ｌ::::::′　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　 　 　 　 　 　 |::::ｌ|l:从ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 んｲi:ｌ|l::: |　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　.....え！？　カレンダー？
　 　 　 　 　 　 |:::l|l:i:i:i|iハ　　　　　　　' 　 　 　 　 　 ,小:i|:i:iｌ|ｌ:::|　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　 　 　 　 　 　 |::l|li:i:i:i|i:i込、　　　　　 　 　　　　　 _攵ｉ:i:i|:i:ｉ:ｌ|l::|　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　.....うん　確かにそうなってるけど……
　 　 　 　 　 　 |:l|l:i:i:i:i|ｉ:i:ｨ〔=- _　　　´　｀　　　 _ -ﾆ]〕iト:ｌ:i:ｉ:ｉl|l:|　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　 　 　 　 　 　 |ｌ|l:i:i:_i:i=｛　〔=_ﾆﾆ- _　　　_ _-ﾆ二〕　｝ﾆニ〕iトl:|
　　 　 　 　 　 _|li:i-=ﾆﾆ｛　 〔ﾆﾆﾆﾆ〔うf升〕ﾆﾆ二〕　 ｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-　_
...　　　　_ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｛　　〔ﾆニｱ rく__l＾ﾏﾆニ〕　　｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ=- _
　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｛＼　 〕ア＼| 　 |／＼〔 　／｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｝
..　　｛ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ｛　 ＼/　　｜ｏ |　 　 ＼/　 ｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｝　　　 そもそも、なぜ一週間が七日と定められたかというと
..　　｛ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二二｛　　　　　　| 　 |　　　　　　 ｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二/=ﾆﾆﾆ｝
..　　｛ﾆﾆﾆﾏﾆﾆﾆﾆﾆ二二｛　　　　　｜ｏ |　　　　　　｝=ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆ二｝　　.....元々ペルシア人にとって
..　　｛ﾆﾆﾆﾆﾏﾆﾆﾆ二二二｛　　　　　| 　 |　　　　　 ｝ニニﾆﾆﾆﾆﾆ/ ﾆﾆﾆﾆﾆ｝
..　　｛ﾆﾆﾆﾆﾆﾏ 二二二二_｛　　 　 ｜ｏ |　　　　　｝ﾆﾆﾆﾆﾆニﾆ/ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｝　　.....七という数字は特別な意味を持っていたのだな
..　　/ニニﾆﾆﾆﾏﾆﾆニ二 | |｛　　　　| 　 |　　　　 ｝ﾆﾆﾆﾆニ二/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7
...　〈=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾏア⌒丶| |_｛　　　｜ｏ |　　　　｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｛ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧　　......なにかにつけて七という数字を強調する
..　　＼ﾆﾆﾆﾆﾆ厂´ ､ ＼　| |　｛　　　| 　 |　　　 ｝ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ｛ニ二二二/ニ〉
...　　　}＼ =ﾆ7 　 |￣￣￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣￣￣| 二ﾆニﾆﾆﾆ/
.　　　 { /∧_〈　　 |　 　 　 　 　 　 　 　 ||　 　 　 　 　 　 　 　 | 二ニﾆﾆﾆ/
.　　　 {// ∧ﾑ 　 |　 ＮＯＴＥ ＢＯＯＫ　||　 　 　 　 　 　 　 　 | 二二ﾆニ{

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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::☆ ::::::::::::::::::::::::::
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..　.: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
:::::::::::::::::::o:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::::::::::: 　 : :　　 ...空も七つの種類があると考えられていて　　　　　　 : : .
::::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::::::::::::::::　　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
:::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::::::::::　　.: :　　 ...それぞれに異なった宝石が対応させられていて　　: : .
:::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
::　　　,,　　　　　　,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : :　　　.ドーム状に被さっているのだと考えた　　　　　　　　 : : .
:::　　　　　∧∧　_,,..,,_　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
:::: ''""｀` (*ﾟーﾟ)　　　　　　　,,..,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
:::: 　,,.　　( っ[]c　　　''"｀`　　　　　　　　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
::::::: 　　　と＿_,）　''""｀`　　　　　　　　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
::::::::::　''""｀　　　''""`｀　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : :　　.....七曜というヤツだ　　　　　　　　　: : .
::::::::::::::　　　''""`　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
::::::::::::::::::::　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　.....日曜日は真っ赤なルビー　　 　 .: : .
:::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :

　　　　　　　　　　　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　　　　　　　　　　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　　 　 　 　 : :　 　 .そして、一人の人間が暦を作るとき　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　　 　 　 　 : :　 　 .日曜日を赤で表現することを思いついた　　.....: : .
　　　　　　　　　　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　　 　 　 　 : :　 　 .マニってやつなんだけどな　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :


　　　　　　　　　　　,. - ￣￣｀ ゛　ヽ､
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　/　　 　 　 　 }　　　　 　 ヽ
　　　　　　　/　 　| 　 　 　 ハﾄ､ |　　　　’
　　　　　　 /　　　l　　 /／　 i|,.斗─　 | :|
　　　　　　 {　　 /|__ ./　　　 .ﾘ　ﾘ＼|　:| :|
　　　　　　丶　　{´＼|　　　　 　 　　}　ﾊ/　　　　　　　　　　　※マーニー・ハイイェー
　　　　　　　　ｲ 三≧　　　 ≦三 　ﾑｲノ
　　　　 ＿　／{ '''　　　 　 　 　 ''' 　|///У￣￣｀ヽ
　　　　/　　｀ヽi　　　　 ＿ ノ　 　 　|Y´　　 rニニｲ}
　　　 辷＞ ､　Y＾ゝ､ ＿＿＿_ ／⌒Y.{　　/ 、 ｘ‐＝ミ
　　ｘ‐＝ミ　ﾉ/乂 　　YミT彡（　　ノ　ヽ＼{＿У　　　　}
　 {＿＿ 　＼|　|￣￣ |_Y Y_|￣￣ |　}.|　　 ヽ∠ニニソ
.　 ゝ─‐ヽ.　|　.|==== |ノXヽ|==== |イ |　　　　＼ ＿＿
.　　　　 　 　　　|＾＾＾＾|{ {=.} }|＾＾＾＾＾/ .|
.　 ￣￣￣￣￣ ､＿ノ ￣￣ ､＿_ノ￣￣￣￣￣

　　　 　 　 　 　 　 　 　 ￣￣￣　　　　､
　　　　　　　　 ／:.　　　　　´￣｀ヾﾉ:.　　＼_
　　 　 　 　 ／:. 　 　 　 　 　 　 .:ﾉし'´￣｀ヾ ｀ヽ
　　 　 　 ., .:　　.:,　　　 .:/　　　｀ヽ:.　　　｀ヽ　 　 .
　　　　　/:/:.　.:/ 　 .:.//　.:/ /V!　 :. 　 　 　:＼　.:.
　　　　./:/:.　.ｉ ｉ　.:/:/{:| :.:/ /　.八　:.　　　.:＼ :i: : :
　　　....イ:.　 :i| |!|-‐小:|.:/ /　 -―＼＼-　　.::!:|:.:.:ｉ
. 　／　 |ｉ:.ｉ Ｎ|:И 　 j八{　　　　　　　＼＼:.:.:.:.!|:.:.:|
　 　 　 .||:.| ｉ八{ｘ===ミ､j＼　　　x===ミ、｀Y＼j|:.:.:!
　 　 　 八乂＼＼　　 　 ﾉ　　　 　 　 　 　 |:/∨:.:.:　　　　　 　 　 　 　 その思想が中国に渡って一般にも広く伝わり
　 　 　 　 |八｀ヾ　　　　 ヽ　　　　 　 　 　 八)ﾘ):.:.:
　 　 　 　 |:/:.｀: 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／),／(:.:.:.ｉ　　 　 　 　 　 　 　 その後日本に伝来した　というわけだ
　　　　　..八i:.八　　　 く ￣￣　>　　 　 x彡ｲ|:.:.:.:.|
　　　　.../　 |: ｉ: :＼　 　 ｀ こ ´　　 　 ｨ:.:|!:.|:.|:!:.:.:.:.!
　　　　..′　|: l: : : :.＼　　　　rｰ――┴‐ﾍ|:.|:!::.:.:.:.:.
　　...../　 　 |: | 「XXX|＼＿_ | ^　　　　　　∨:＼:.:.:.:.
　　...,:　 　 /´￣ハ「:丁丁丁::|　|　　　　　 /￣￣｀ヽ:.:.、
.　 　ｉ:|　　 |　　/　ｲ: :{: :{: :{: 八　＼　　 ／　 　 　 　 :.:.:＼
.　 　|:|　　 | 　 |/ /｀Y: ﾉ: : __彡)　　＼/　 ／　 　 　 i:.:.: : :＼
　 　 !|:　 /　}　　; : : } {: : : :}∠二二:.:.:...../　　 　 　 .:|:.:. : : : . . 、
　　　.|ｉ:　{　/　　{: :丿/: : 彡'⌒　　　　: :{　　　　　 /八:.: : : : : : : .
　　.....!|i　∨　 　 }/ :/:／　　　 　 　 　 . :｀ヽ　　　//　　｀ヽ:.:.: : : : .
　　　 八 /　　　 j: :／　　　　　　　　　　. :.:　　　／　　　 . :ｉ:.: : :ｉ.: : .
　　　　　;　　　　i :/　　　　　　　　 . :.:／ 　 ..: :´　　　　 . : :|:.: : :|.: ｉ : .
　　　 　 {　　 　 j/　　　　　　　　 . :.:/＼　　　　　　 　 . : :八.:.:.:.|.: | ｉ :


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／_ノ　　 ヽ_　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　……でも一週間を七日とするのも　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／（●）　 （● ）　u.　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　 （__人__）　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　日曜日を赤く塗るのも日本だけのことじゃないよね　　　　　　　　　 ＼ 　 ｀⌒ ´　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　 　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |￣￣￣￣|~|　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　|　 　 　 　 | .|-、　　ﾉ　　 |　ﾋｮｲｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 //　　（つ 　 　 　 .|と　￣” 　 　 ﾉ

　　　　　　　　　 ,...::￣￣:::::-....__,..､
　　　　　　　 ,.-':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　 ,.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::ヽ
　　　　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::}
　　　　　 ,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{:::/::::/::l:::l
　　 　 　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l/l::::/l::,ｲﾘ
　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ (l:/ ´ {_
　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ}' 　 　 }
　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::l　　　 ;　　　　　　　　……
　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::l:::/::::人. 　 /
　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::|::':::::::::}rー'
　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::l::::!￣ヽ
　　　　　 |:::::::::l::::::::::::::::/:::::::::{::::::._　/
　　　　　 |::::::::::l:::::::::::::,:::::::::::::|:::::::} ＞--､
　　　　　 |:::::::::::;:::::::::::,::::::::::::::|:::::::l´ 　 　 ;
　　　　　 |::::::::::::,:::::::::,:::::::::::::::|:::::::|　　　　{
　　　　　 |:::::::::::::,::::::/:::::::::::::::j:::l ,:!　　　　l


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　 　 　 　 .それにホラ！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ 　 　 　 　＼　　　人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　 　 　 　 ＼　　　て
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　＼ 　 　 _／ 　 　　 ＼
　　　　 　 　 　 .そもそも旧約聖書で世界創生は七日間の出来事なんだお？　　　　　 　 　 |　 （●） 　 （●） 　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　 （__人__）　 u.　　　／
　　　　 　 　 　 .六日で事足りたから日曜日は休みましょうって書いてあるし　　　　　　　 　 　 ／　　｀⌒ ´　 　　　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 彡三三ミY彡三三ミ＼--、 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　 ＼＼　　 　＼Ｅ　|　 　 ﾉ

.　　　　 　 　／￣￣￣＼
.　 　 　 　／　─　 　 ─ ＼
　　　　　/　　（●） 　（●）　ヽ
. 　　　　|　　　　（__人__）　 　 |　　　　　 　 .だからこれ……
　　　 　 ＼　　　｀ ⌒´　 __,／
　　　　　／　　　　　　　　　＼　　　　 　 　 どっちかてとユダヤ教由来なんじゃないの？
　　　＿/((┃))＿＿＿＿_＿i　|
..　／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. 　＼
.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.....:::::´::::::::::::ヽー-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,..::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｨ},ｨ::::::::::::ヽ:::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /:::,:::::::::::::::::/,:::::::::::/　　|:l:::::､:::::::',::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:::/::::::::::::::://::/::::/　 　 }:ﾄ,:::::＼::::,:::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {::::{::::/::::::::/ｲ::/!::/　　 　 ﾘ ヽ::__::',::!:::.
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |::::l{::{:::::::/ｰj/-ﾚ'　　 ー-―l/ ｨ/^ヽ::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |ﾙ::从 ::ｨﾁﾃｫ-　　 　 ｨﾁﾃﾅ´ _{ / { ヽ::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |::{(ﾊ!　｀¨´　　　　　｀¨´　　l>ﾑﾉ_ｿ∧:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:::ヽﾊ　　　　　｀　　　　　　/∧　　{　 ｀ヽ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ;:::::::::∧　　 　 r っ　　 　 /:::::::ゝ､_　　 　|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,::::::::::::::r＞　　　　　　　＜､::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,::::::::::::::::! ＼ |｀　 ｰ　 i´,イ }:::::::::::::::::l　　 　;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::＿_/　 /}'　　　　　|/　! l￣｀ヽ､:::::.　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／ |　　＼/ l　　　　　 { 　 l/　/ 　 ヽ ',　 　 {
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:::::::::: : : : : : :: : : : : :^^:::::::::::::ｶｱ:::::: : : ::::::::::::::::::::::::::: :..|　 　ユダヤ教なんかより　　　　　　 .
::::::::::::::::::: ::::::: : : : : : : : ^^: : :::::::::::::::　　　　　　　　 　 |
::::::::::::::::::::::::ｶｱ:::::::::^^::::::::: ^^:::: : : : : : : : : : : : : : : : : :.|.　 . メソポタミアの方がずっと早いから
::::::::::::::　:::::::::::::::::::::::::::::::: : : :: : :::::::::::: : : ::: ::::::::::::::::::::::.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
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;;;;;;::;;;;;::::::::::::::::::::::::::: ::i;;::::::::::::::::::::　:::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　: : : ::::::::::::..|　 だからカレンダーはペルシア由来
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::;;:: ; ;ii;;:;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　 /￣￣ヽ　　　 　 ::: |
;彡ミ;ﾐ〃ヾ　　 　 ; ;;;ixi;;;　　　　　;;:;;;;;;;;;;:::::::i彡::;::;: l　　　　 |　:;;:::::;:::. 　|　 ゾロアスター製　はい決定　　..
｀ﾐ､;彡f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ...ｰ----ﾐ彡i;::^^^｀ｰ-__,,-^,;ﾐﾐ;^^'''...ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
;`i:i｀ミ.|... ほんとかなあ…….　 　|;ヽ'fl;;;;;;ミﾐミ彡ﾐ　 　 　　　　ﾐ彡ﾐ　iiiiiiiii;、;;、、、;;;;、、、.、、、
ﾐ;i:i;;;､..乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ.:;ヽ'l;;;;;;彡i〃巛i;､ 　　　　　ﾐ彡ミ;;;;(,;:,ゞ;:〃:;ヽ'fl丶､､';;;丶;;丶


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 【おわり】

　　　　　　 　 　 .-― 　､
　　 　 　 　 ／,:::::::::::::::: /.::.ヽ
　 　 　 　 .:::::/:::/:::::::.／　 `i:::.　　 　 　 　 あ、お前か
　　　　　 ｉ::::∩::|i:／ヽ.　／ i.::i
　　　　　 |:::::||i :ｌ ﾋﾘヽ　ｨtﾃ :::|
　　　　　 |:／〔|:| 　 　 '　　 l:::|　　 　 　 　 ……、雪がすごい？
　　　　　 |〔　/⌒ヽ.ﾏwﾌ._ノ:|:|
　　　　　 |::∨　　,ﾉ_}__,[_〉- ､|　　　　　　　家の前の坂が凍ってる？
　　　　　 l//^¨７"＼ , ｀ヽ: : :Ｖ
　　　　　//: : :/＼／ }　　}: : :}|　　　　 　 .転んで怪我しそう？
　 　 　 .{ ′ ∧ ､_o:ノ　_,ﾉ:_:ノ:|
.　　　　└r‐个:〉 : : {￣ i :〈i : :|

　　　　　　 　 　 .-― 　､
　　 　 　 　 ／,:::::::::::::::: /.::.ヽ
　 　 　 　 .:::::/:::/:::::::.／　 `i:::.
　　　　　 ｉ::::∩::|i:／ヽ.　／ i.::i
　　　　　 |:::::||i :ｌ ﾋﾘヽ　ｨtﾃ :::|　　　　　　まぁ、仕方ねえな
　　　　　 |:／〔|:| 　 　 '　　 l:::|
　　　　　 |〔　/⌒ヽ.ﾏwﾌ._ノ:|:|　　　　　　.客も全然だし
　　　　　 |::∨　　,ﾉ_}__,[_〉- ､|
　　　　　 l//^¨７"＼ , ｀ヽ: : :Ｖ　　　　　..無理して来るこたねえさ
　　　　　//: : :/＼／ }　　}: : :}|
　 　 　 .{ ′ ∧ ､_o:ノ　_,ﾉ:_:ノ:|
.　　　　└r‐个:〉 : : {￣ i :〈i : :|

　　　　 　 　 　 ...-― 　､
　　 　 　 　 ／,:::::::::::::::: /.::.ヽ
　 　 　 　 .:::::/:::/:::::::.／　 `i:::.　 　 　 　 　 　 　 　 ん。　ん。
　　　　　 ｉ:::::ｉ:::::|i:／ヽ.　／ i.::i
　　　　　 |:::::|:::::ｌ ﾋﾘヽ　ｨtﾃ :::|　　......｢ ¨!　　 　 　 .いや、そんなに気にすんな
　　　　　 |:::::|:::::| 　 　 '　　 l:::|　.　.　.|___|
　　　　　 |::::::l::::|､ _ . -‐._ノ |::| . 　 r7　/　　　　　　うん　わかった、またな
　　　　　 |::::::,|:::[￣_}__,[_〉- ､.| 　 〈ﾑE_)
　　　　　 |:::/∧j: : o‘, ｀ヽ: : :Ｖ､　/^:７
　　　　　 |::ｉ : :{ : : : : :}　　}: : :}: Υ: :/
　　　　　 |::| : :ﾄ､ _o:ノ　_,ﾉ:_:ノ|､___:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾋﾟｯ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-―-
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ -――-ﾐ Y／＼
　　　　　　　　　　　　　　／　 ＿　 ＿ r-/::::＞-――-　__　　　 ＿
　　　　　　　 　 　 　 　 /　 '"￣ 〈:::::::::::)／-ミ　＞''"￣ ミ⌒`＜::::::Y⌒＼
　　　　　　　　　　　＿/　　／　　 `(::／　＼／　　／　　　　　　 ＼::| '"￣ `ヽ
　　　　　 　 ／￣ 　 /　／　／／　/ ｛　／／ .／　　　　　 　 　 　 ヽ)＼⌒＼}
　　　　 　 〈(　　 　 /／　／　　　 /　 ∨　　／　　　　　　　　　}　　　Y;;;;;>　い　　　　　　　 　 　 .ﾋﾟｯ
　　　＿＿__＼＿／　　 　　 彡　ん{　/　　 　 ／　／　 　 /　 ハ　 　 l ヽ　Y　l
　　く（ ／⌒～ミ￣二￣　-‐／∥{ ∨/　/ ／　／　　　　　　/　 　 l　 l い　}　}
　　　 ﾉ'"￣二...＿＿＿彡く　　 {　V　　/ /　／／　　 //　 / |　|　 |　 } l　l｜
　／⌒'''～ミ＿｛＿／　　　　 　 }V 　 乂＿/／＼／ // ／　 l　 　 |　 l　　} l/
.｛ (　乂(:::::｛::(:八＿　　　　　　　/　 /{/ﾐi'"冗ﾐxく　 / ／ --‐ﾉｲ. 　 　 j 　 j.∧
　＼　　＼:::＼::::＞～ﾐ┐　 ...._/　 /　　　｛(;;;ｿ Y　／　 ,,x云x从/　 / ハ　/　｝　　　　 　 さて
　　　　　　＞／／　 -‐〉　(　　 ^) ＼_}　　｀"　　　　　　ん):ｿ )ｼ⌒/ / ＼｛　丿
　　　　　〈( / /　 ｨと⌒　　乂__ノ　　.λu　''''' 　 　 、　 `'''ﾞ　 // / /　　　＼
　　　　　　 ∨　/（ 　￣^ﾄ、/ /　r^ヽ. 　 　 　 ．　 　 　 '''''/i-‐┐ /ト　 ＼＼ヽ
　 　 　 　 　 ＼しシ⌒Yﾉ ﾉl./　　し丿　　ﾄ、　 ヽ-・　　 　 l |　 || /ノノ＼　ヽ)））
　　　　　　　　　　　　く／:::::｛ ＼＿　　 ノ　＼ 　 __　 ‐＜ j |＿|/｝__彡 ノ) ノ⌒
　　　　　　　　　　　　 / ⌒)〉　 い　￣　＼　　￣ {__　｛ヽ/ .|∨ /〉　￣￣
　　　　　　 　 　 　 　 {　　　 　 　 }ﾍ~'''ー- ＼ 　丿 ￣} ｜　　//-く
　　　　　　　 　 　 　 ﾉ 　 　 　 ヾ { 气　　　　　>く '"￣{　　 　∥　　＼＿＿
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　V⌒＼　　／　　＼.　 、　　 }　　　　 ＼　 ｝
　　 　 　 　 　 　　/　　 .:::.　 　 　 }　　　`＜　　ヽ:.　 ヽ∧ 　 ﾉ､　　　　　　ノ┐

　 　 　 　 　 　 「二二二{　　　 x≦二}__／　　　｀Ｙ
　　　　 　 　 　 }二二二i{ 　￣￣￣≧x　 　 　 　 }
　　　　 　 ／⌒}二二／　　　　　　　　　＼＿＿　}
　　　　 ／ _＿_{≧‰　　　　　 　 ｀`ヽ　　 ∨二{八　　＿＿__
　　　../ 　 {二二/　　　　　　　　 　 　 ＼　 ∨=}　 ＼ﾉ　 　 　 ＼_＿＿　　　 /(
　　.....{ 　ノ二=_/　 ／　　　　　　 　 }V　 ＼ }て__　　 ＼　　　　　＼ 　 ＼_　 {　）
　　／　 ∨二ﾆ{　,:　 　　　　 ｉ　　　 } ∨ 　 ＼ﾆ=-__　　丶＼ 　 　 } 　　 } ＼{i（　　　 .図らずも時間ができてしまったことですし
..／　　 　 ∨二{　{ 　　　 　 /|　　　八 ∨　＼ ＼ﾆ=-__ 　 　 ＼　 ﾉ　 　 } 　 }　）
..　　／　／了ﾆ{　{ 　　　ﾉ / i|　|　/斗r( ＼ (ヽ(ヽ＼二ﾆ=-___-=彡　 　 ﾉ 　 }ノ
　／　／　ノ二_{　 　　／}/　 |　i（＼戈ｃＹ |　〉 〉 }＼＼二ﾆ=-　廴＿_彡 　 ﾉ　　　　...今日からは数回にわけて
. -=彡〉　/二ﾆλ　{／《弌豕ﾉイ　＼＼　| ,i_/ / / 　 ＼＼　　　 　廴_＿_彡
..　 //　/ニﾆ_/ }　i{　ﾊ　""　　 ﾉ　　＼｀＾　　　/　　　　⌒＼　　　　　　　　　　　　　　グノーシスについて話していくことにします
　イ/　 ｀￣￣　八i{　}圦　　　　`　　　{　　　　/＿＿ 　 　 　 ＼
..　 〉　　 　 　 /　　　八　　 　 ー‐ ´　{　　___√二_∧
　イ　　 　 　 ,′　　/　　 　 〕i≧xｖx≦て廴_て）二ﾆ∧
... 八　　 　 /　 　 　 　 　 ___}二ﾉて_て％‰ て二二ﾆ∧
.彡　 Y　 ／ 　 ／　　　　/二て__ 　％__＿　て二二ニ_∧


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 こいつ……　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　┌──────────────────────────────────────┐
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　　　　　　　 　/　　　　　　　 　/i:i:i:i:i}　　　　　/i:i:＼_　　　　　　＼
　　　　　　　　 }　　　　＿＿_／i:i:､≫''“”¨¨¨¨“''ミ_く_}＿＿　　　 　＼
　　　　　　　 　}　　　〈i:i:i:i:i:i:i:＼／　　　　　　　　　 　 ＼i:i:i:i:i:>
　　　　　　　 　}　　 　 Vi:i:i:i:i／　　　　　　　　　　／　 　 Ⅵく
　　　　　　　 　}　　　　.アi:i/ 　／　　　　　 　／.ハ　　 　 Ⅵﾊ　　　 　{
　　　　　　　 　}　 　.／i:i:i/ 　/ ./　　　　　／.／ L‘，　 　 Ⅵ∧　　 　{
　　　　　　　 　} 　 /i:i:i:i:/　　{∨　　／ ／}／ 　）r　Ⅵ　 　.}i:i:i∧
　　　 　 　 　 / 　/i:i:i:i:i:{　 　{厶=ミ、イ 　{r‐≫‐=ミ､ }　　 .!i:i:i:i:i}　　　{
　　　　　　 　′　⌒＼/!　 　!《 　.ぉ=ﾆ三三ﾆ=ぉ 　 》}　 　.!⌒ヽ}　　 　､
　　　　　 　/　　　　 　く|　　 |　　 以三三三三以　　 |　 　.!八　　　　 　＼
　 　 　 　 /　　　　　　　）　　|　　¨¨¨　　，　　¨¨“　　.|　 　,　　＼　　 　 　 ＼
. 　 　 　 /／　　　 　.／ｉ　 　|　　　　　＿＿　　　　 　.| 　 /＼　　　　　　　 　 }
.　　　　／ 　 　 　 ／､八　　｛　　　　「￣￣ }　　　　　} 　,　/⌒＼　　　 　＼/
.　　　く　　　／￣￣ 　＼＼ ｛､　　　　　　　 　 　 　 , j　/　「＼ 　 ＼　　　 　）
　　 　/ 　／／　　　 　／-- 　 _iト.　　､___ノ　 　ィ〔　.}/　　＼　　､ 　＼＿／　　　　　　さて、やる夫さん
　　 　￣/　　　　 　 ／　　　／￣＼〕ト　-=≦辷ァ　　　　 　 /＼　　　　ア
　　　　.〈／　　 　／　　 　 /　　 　/}冂L冂L冂/く　　　　 　 i{　　＼＿_/　　　　　 　 　 まずグノーシスと聞いて
　　　 　 {／＿／ i| 　､　 　ー― ´ /7ｧｧ‐== 彡У､/}＼　　 　￣￣＼　＼
　　　　 　 　 /ﾆ=.ﾉ 　 ＼　＿＿／―‐　､⌒⌒　-‐ i廴ﾆ ､_　　-====ミ￣
　　 　 　 　./ﾆﾆi{　　　￣　＼　　 ／　 　}　　　　　　 　}＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}　　　　　　　　　何を思い浮かべるでしょうか
　　　　 　 /ﾆﾆﾆ｝　　　 　 　 　､./　　　 /　　　　　 　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
　　　 　 ./く￣ /　　　_　　　　 　{　___ ./廴冂廴冂L_i{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＼
　　　 　 {＼）　{　　　 　￣　‐- 人 {　/F≫≪⌒廴ア_フ＼|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
　　 　 「ﾊ　 　/　　　　　　　 　/_/⌒/⌒Y⌒Y⌒Y⌒{ﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ}
　　　　}ノ　　 {　　‐-　　　＿ / 　} ./　 　|　　| 　 |　|⌒ﾏﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／
　　 　 }_） 　 人　　　　　 　/アr‐.V 　 　 ! 　 | 　 |　|／_}ﾆiﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ／
　　　|￣　　∨⌒　―　=彡　/廴_}ﾊ　 　.|　　| 　 | ./ /{ﾆﾆ≧=―――=≦ﾑ
　 　∧　 　_∧　　　　 　/ 　 {　　_]}}＼　.! 　 | 　 |/ /ﾆﾆｱﾆﾆﾆﾏﾆﾆﾆﾆﾆニﾑ
　 ./ﾆﾆY⌒） .}　 　 　 ./　 　i}　く）i}}＼＼廴_」 ／{　{ニくﾆﾆ/ﾆ| ﾏﾆﾆﾆﾆﾆニﾑ
　/ﾆﾆﾆ廴 し ⌒}　 　/　　　/　 _」|}} 　＼＿￣／i!　!ﾆﾆﾆて_ソ 　ﾏﾆﾆﾆﾆﾆニﾑ

　　　　 　 ／ ￣￣ ＼
　 　 　 ／ノ　　ヽ__ 　 ＼　　　　 　 元々はギリシア語で認識を意味する単語で
　 　 ／（―） 　（― ） 　 ＼
　 　 |.　　（_人＿）　　　u　|　 　 　 .プラトン哲学において重要な意味合いを持つ概念になり
　　　＼ 　 ｀⌒ ´　　 　 ,／
　　 　 / 　　　　　　　　ヽ　　　　 　 その後主にキリスト教における異端の一派を指す意味合いで用いられたお
.　 　 /　l　　　,/　 /　　 i
　 　 (＿) 　　(__ ノ 　 　 l
　 　 ／　　／　　　___ ,ノ
　 　 !､＿__!､＿_＿＿_つ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 f´￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　あれっ..　..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r───‐┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　r─‐ｧ ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘　/ ./
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　 　 く／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __＼. ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/__|/.: :　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 { ./７.: :. 　..絶対的な存在である至高神が世界を創成したとする一神教に対して　　　 　 : : .
　　　　　r---t-､＿/　　　 　 　.j!__.ノ.: :　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　 ￣¨'ﾚ（__/_）_　　　　 　.| .|ヽ: :. 　..自らが至高神であると勘違いした偽りの神　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
.　　　　　　　/__ r'=v　}.　 _　　 ./ /.　: :　　　　　　 　 　 　 　 ..　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　>レ' ￣`<　　|l　＿{_/.　..: :. 　..デミウルゴスとかヤルダバオトだとの名前で呼ばれる神が創成したのが　　...: : .
　　　　　　/ ,ヽ_l.　　 !} 　 |ﾚ,､{_!￣ヽ..: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
.　　　　　/､_|i.　|　　 |ﾞ　　.l_l　 |`ｰt'!..: :. ......我々のいる現世であると　　　　 　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　 r‐'' /└tt|-tt┤　　　.／l＿|_|/: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　￣　　 |_l|_l'/./.　-=={＝≠=|{ノ:..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
　　　　　　　　　 `ｰ”　　　　 'ｰ’|　|　 _ゝ_{.x（二）.V ./´　 .x彡-､/ ／ 》､》
.　　　 　 _ 　 |l　　　　　　　　 　 |-.|　`~~,ｲ__/　　/　{＿,彡'.　 　 X　 ヽ/
　　　　 / ＼ |l. /　　 ＿＿＿___.`ｰ’　　 `" |　　/　　 　 /　　z○─-v'7
.　　　 升=≦ X　__　l　 ＿___　 |　 　 　 　 .〈二フ___　（二）　 |. ＼__ﾄ//
.　　　/　ヽ__.〉-t{__}_.|__|　　　|　|　　 　 　 　 |_|''/ r'',ｲl{　# ＼ヽ___|t‐ '
　　 /､＼ﾊ V /　　 .}　　　　/ /. 　 　 　 , -xﾆﾆ-''´／ヽ #　∧!┬┤
.　　|　ヽ ヾ¨.ｺ＿__r'　　　 く／　　　 ._／　　 ヽ-- '’　└t''´ .∧ﾊ　',
.　 /　　| 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.....　..|　ヽj
　〈＿／ヽ: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : :...＼_|
　 ヽj　　_,.: :.　だからこの世はこんなにも不完全で　　 : : .
. 　 　 　 `: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　 .:..:.....人間は苦しみに塗れているのだと　　　 : : .
　　　　　 .: :　　　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
　　　　　　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
　　　　　　　 　 　 　 　 　 | |
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |_|

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　　　 　 　　＼
／ 　　　　　　　　　　＼　　　　　　..そういった世界観を
|　 　　　＼　　 ,＿　　 |
/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／　　 　 　 　 グノーシス主義と呼ぶ、らしいお……
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }ｭ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |ﾆﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィﾆニア
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |ニﾑ　　　　　　　＿__　　　 ,ｨｺ|　　　 .,ィﾆﾆﾆｱ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾑ　 ﾏﾆﾆ}　 ,....ィ'"::::::::::::::::::::｀:::..|ﾆﾆ!　　.,ｲﾆﾆﾆｱ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾏﾑイア'"／_::_::_::_::_:_:_:::::::::::::::::::ﾏﾆﾑ､.,ｲﾆﾆア
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 `'マ:::／´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘‘:.‐:::::_､ﾏニﾑ|ｱ⌒:.ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::/: : : ; ': .; ': : : : : : : : : ヽ: :.:.ヽ:｀ﾏｱ::.:.:‐-:､:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i:/.:/:.:./.:.:,:'.:.:.:.:.;ｨ:.,:ｨ:.:.|:.:.:.:.!:.:.:.:.‘:,::::l{:::.:.:.:.:.:.:ヽ:‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |;'::;'::::;'::::;:':::::::／::/:::ﾊ:::';:::::::i!:.:.:.:.i:.';'´:ﾏ::::.:;.:.:.:.:.i:.:.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |!::i!::::!¨iトx､/::;.ィ´:/::::ﾏ::';::::::|::::!::::i:::!::/:ﾄ､;ﾉ:.:i:.:.|i::;'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |!::|::::|:::::i,ィｭ､´,ﾉ;ノ:::::;斗七:´l::::!::::i:::i/:;'://:.:.ﾉ.:.lｌ:;'!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::|::::l:::::f´ら:心:::::::::::::;ィ≠≧､::|::::!:::|:/〃:.:ｨ彡ﾉ;'ﾉ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ::l|::::|::::| .夊ｚ/.:.:.:.:.:::::::5;r.;;:斥:i::::!:::lﾚ'ｲ:.:.:.＼:;ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (:!:|:!::::::::|!　 ｀¨ ,　.:.:.:.:.::圦zｿ}:::;':::;!::::}　.!:::.:.:.ﾐ､`:.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {::!|::ﾏ::::圦　　 　 　 　 　 ｀¨i!::/::/!::/　 .ゝ､ミ:.:ヽ:.‘:，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ゝﾐ､ﾏ::::ﾄ､>､　　ｰ ‐'　　　 ﾘ/::/ i::;′ 　.,ィ｀＞､:ﾐソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝﾏ::i:::}　`＞ｭ．_. .ィ'".//:∧ l/　　 .,'::i:.:./:彡'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｨ彡ﾏ;ﾉ .r ､∧!lﾆ| rf7/:/ニﾑ-､　　 !:.:.V:(
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｲ:,:'／.ﾏr'"7f,7∧f_,rV／7/ /ｦ7=ｭ､八::.:ヽ:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 V;/　　.,'ヽ7,ﾏｆ｀¨介'¨勹iﾚ'/_ｦ/_ｦ　 .ヽ.ヽ:.ヽ:::)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヾ　　/.,ｨ f7/,ﾌ/ .}.V.7ん/_ｦ |7　　　 .|　 ﾐﾉ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:,' E7f.ﾚ' !　| .}.l.i ./_(´　!　　　　.!　 ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　:l　弌!|!..｣　Ｌﾉ.|.〉|７´　 |　　　　!

　　　　　　　／￣￣＼「i:i:i:i:i:i:i:7“”””””””“'' 　、「i:i:i:i:i:i:7
　　　　 　／　　／⌒ _}i:i:i:i:i:i:ｉ/ 　/　　　　　　 　＼i:i:i:i:i/
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　 　 /　　 　{　　　／i:i:i:i:i:i:/　　′　／}_/ 　／　　　Ⅵ　 　 　 }
　　/　　 　 　 ／　＼i:i:i:i:i/　 　」_／=ミ厶イ ／∨ / .}i:＼
　 _}　　　　　/　 　／i:i:i:i/_|　　 |/ んハ　}／-=ミⅥ　}i:i:（　 　 }　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ……、その通り！
　 _}　 　 　 /　　くi:i:i:i:i:〃 ｛　　｛ .弋_り　　 　fハ 》!　|i:i:/　 　/　 　 　 　 　 ／}/}１
　 _}　　　　｛　 　/＼i:i:i:{ 　{　 　{_ 　 　 　 　 弋り　|　|‐'　 　/　　　_　ィ7￣}__/ //
　 _}　　　　｛　　｛　　⌒ ＼{　 　{　/￣　 　┐　 　/}　}　　／　_　-=ﾆﾆ/　/ ／／　　 　 .導入としては完璧です！
　 _}＿　　　　 　 ＼　　 　八　　{ .{　　　 　,　 　 /ｉｌ}　} ／_　-=ﾆﾆﾆニ{ 　{_ﾉイ{
　　　 　}￣ 　／ 　 }　　 　 /＼ {_ 　ー‐　_　　ィ|i:i/　八ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ} 　}::::::}｛　　　　　.すごいじゃないですか、やる夫さん！
　　 　 / 　／　 　イ_　-=ﾆﾆﾆﾆ＼屶ア爪ﾆ≧=i}/}／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ｝　｛:::::}｛
　　 　i{　　　　／　}{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}”“''''“”}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ｝　｛:::::}｛
　　　　＼＿　 　／{ﾆﾆﾆﾆﾆニ/＾r―┬{ﾆﾆﾆﾆﾆ/{￣￣廴￢‐=ﾆﾆニ=｝　｛___}｛
　　　　　 　廴＿／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/{//7ハ{ 从ﾆﾆﾆ./　ア　／￣　　 　￣￣＼__ ／　　　　　どういう心境の変化です？
　　　　　 　 　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／}｛＼///}｛ﾆ厂￣　　｛_（＿
　　　 　 　 ／ﾆﾆﾆﾆﾆ/￣ﾆ.//＼￣_7/_/　　　　　　￣　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 急にやる気見せちゃって
　　　　＿_{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆニ.//＼/}U{{/}/
　　／二二ﾆﾆﾆニ=/二ﾆ//ﾆﾆ｛从j｛〉′
　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ「ニニ=//≪⌒}{＾>{＼
./二二ニニﾆﾆﾆ{ニﾆ／ 八≫≪⌒{＾Y^
二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{＿ ／￣二二＼{　{＼
二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼{二＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 __
.　　　 　 　 ／￣￣ ｢＼＿　--―-　 ＿/　＼￣＼
　 　 　 　 /　／￣ 人／ ／￣￣　　 　 ＼__人　　 ＼
. 　 　 　 /／/￣￣∨ ／　／￣　 　 ￣＼＼/￣＼ ∧
.　　 　 ／ 　 ＼____/､/　 /　　　　　　　}　 ヽ ＼__／ ｌ∧
　　　　|　 　 ／　|ヽ /　 /　/　　　 ﾉ　∧　　ﾄ､　|＼　l ∧
　　　　|　　/　　│ /　 /　/__／ ,ｨ　 /　 }　 |　|　|　|　| l∧　　　　　　 .また興味あるだのないだののやり取りで
　　　　|　 〈＿＿|　|l　ｌ|／|／Ｎ/ |　/　／V∧│ |__｣ │　|
.　　 　 |　　|│　 ヽ| ヽ{＿}廴j/､/ /　　 __｣廴V　 |　//　 |　　　　　　　１０レスくらい使うとばかり思ってましたが
...　　　！　 | |　 /´|l　ｌ}厂込ﾊ　j/ 　 イ込ｆ　}片　|_//＿/
.　　　　 ＼／￣| ( |l　 ﾄ　_Vソ　　　　 Vソ_ ﾉ　l　 |＿＿＼
..　　　　／／￣ ＼|l　 |　ぃ 　 　 　 ､　 　 ぃ /|　 |　　　 /
..　　　　＼＿＿＿_|l　 |　　 　 ＿＿_　 　 　 / |　 |＿_／　　　　　　 　 いやー、助かりますよ
.　　　　 　 _/_,厶イ} 　 ﾄ､　 　 ヽ_　ノ　　　ノl　|　/＼_
　　 　 　 └‐┬ 7( ∨ |　＼ 　 　 　 　 イ　 |/| /＼_,ﾉ　　　 　 　 　 　 これで色々と捗ります
　　　　　 　 　 )_ノ　 ∨|＿〈 ＞┬r＜{　　 　 /⌒ヽ)
　　　　　　　_二二ｰ--＼ 〈_/７人廴{_＼r‐‐/―‐く
　　　　　　_ニニニニﾆﾆ}＼―-　　　-―匸二二ニヽ
.　　　　　 二二二二二 __/ )┐　　　 　 　 匸二二二L
...　　　　/二二二ニ ‐/ / / /r‐厂Ｌ厂廴r‐匸ニニﾆﾆヽ
..　　　　{二二ニニ/ / / / /L凵｣[ロ]‐┐|几_[ニニニニ}
.　 　 　 ヽ二二ﾆﾆ| 　　　 （／ /_〈八〉ニニニ|ﾄニニニノ
　　　　　 |＼ニﾆﾆ|　＼￣　／ニニニニニニ||ニニニ{
　　　　　二ﾆ=ｰ┬|　　 ) ／(ニニニニニニﾆﾘ二二二|
..　　　　ニﾆ／_ノ/ヽ 　 /||＼ニニニニニニ/二ニニﾆ|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　::＼::::::／::: u＼
　　　　　　　　　　　　　 　 いやー、元々少しだけ興味あるところだったから　 　 　 　 　 .／ 　（⌒）:::::::（⌒）　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　 　 （__人__）　　u　　|
　　　　　　　　　　　　　 　 wikiでちょっと調べただけだお　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　`‐'´　　　 　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　　ｨヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |. 　いえいえ、大したものです
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |. 　これはこれでどこから説明していいか迷いますねー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （哀れなもんだお……）
　　　　　　　 _-─―─- ､._
　　　　　 ,-"´ 　 　　　 　　 ＼
　　　　　/ 　 　 　 　　　　　 　ヽ
　 　 　 / 　　　　　　＿／::::::＼_ヽ　　　　　 .（こいつの説明したがりも
　　　　|　　　　　　　　　::::::::::::::　 ヽ
　　 　 l　　u　　　 （　●)::::::::::( ●)　　　　　.友達がいない寂しさの裏返しだと思うと）
　　　　` ､　　　　　　　 （__人_）　 /
　　　　　　`ｰ,､_　　　　　　 　　／
　　　　　　／　　`''ｰ─‐─''"´＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 :.:..:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 :.:..:..　.なかなか無下にはできねーお　　.: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 :.:..:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 :.:..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..::


　　　　　　　　 　 　 /ヽ
　　　　　　　 　 .-‐/Y/　「￣￣|
　　　 　 　 ／ ＿__＼L「♂=-_┤ 　＼　　 /{
. ､＿＿_／　　＼_>_>_,.斗‐七爪⌒ヽ/ 　/Y{ 　 /{　　　 ＿＿＿＿＿_
　 ＞ '′　　 　 　 ／　 　 　 ／　　　 ＼{Y/　 /Y{　　　＼＿＿　 　 /　　＿_
.　　　 　 　 　 　 /　 ／　 ／　　　　　 |　＼ ／Y,ﾉヽ　　　　＼＿　 〈_ (./ / / 〉
.　==‐- 　 　 　 .′/ 　／　 　 ／　 　 |　　 ヽ￣　ヽ}　　 　 　 r〈／ / /＼___/) 「＼
. 　 　 　 　)__,,ノ! /　 /､_,,.≦斗 ／　,.ｲ　　　|　 ⌒V　 　 　 　 }　)　{.〈_/_/_/　/　　ヽ
　＝――く〈　　j/　 / ⌒ヾ　 ∠、イ__,|　　　.!　 ｀V　　 　 ,.ィ{::{ i「＼_ー―一''′ 　　|
..＿＿＿,ノﾉ 　/　 /　""　　　　　___, 厶　　/、｀V 　 ,,.ィ　 {::::ヾ/＼＿_〉￣＼〉　|　　|
._　　　￣　　 / 　/　　　　　　 '　⌒ヾ刈　./　|ヽﾉｨ:::/::::{＿_｀／　／.　　 　 　 ＼|、　|
.ノ｀>、 　 　 /　 ,小,　　 /⌒　 　 ""/　 イ　 ﾉ>/::!::{＼::::::／　／　　 　 　 　 　 　 ＼|　 . そうですね、いっそこの辺りから説明しますか！
.／,ｨ_j⌒ヽ/} 　/川 ’,　 ､　ノ　　／　 ／ 、`7:!::/L:{_、｀/＼_/
／ ヽ　　 V/,/ 　「ト､ ､＿＿_／　 ∠､ `　　|::V _、｀ ／ ,.イ
.}Y⌒V}　　 ヾ､__/::::::::}ノ::::::∠、､イ `　 　 　 Ｌﾉ｀　／ ／　ｌ
.]ヽイ／´￣>「＼ニ＞{く厂} ／　　 　 　 ,､ ｀ 　 ／ ／　 　|
.＿/　／ ({ 厶イ＼／　　 /）　　　 　 ／　　 ／ ／　　　　ｌ
. ７　/　 ({　./ / / })　 　 { ） / 　　／　　 ／ ／　　　　＼j

　　　┌──────────────────────────────────────┐
　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　└───────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────┘

　　　　　　 　 -―-ミ　　　　　 r-～く（_f_∠⌒＼
　　　　...／　　　＿ ｼ汽-‐ 　 ￣￣`''''ｰ-ミ⌒''～ミ
　　 　 ./ 　　／　／::||:::∨.／／ }　　　　＼＼:::::::::∧
　 　 .∥　 　 　 //:::::||:::::}}　/　　　　　　　　　 ＼/＼l
　　 　 　 ./／ //:::::::jj／ 　　 /　　　　　　　} 　　ヽ:::::＼
　　　l　 //　.//:::::::/　/　 / //　 /　}　 　 ∧　　　∨⌒
　　...j　 / 　 ⌒＼/　/　 / // 　/　∥ 　 /　∨ 　 　 　l
　　 ﾉ//　 ／jl八∥　　∥/　 ／　// 　 /　　 l　　　　l. l 　 　 　 　 ／ﾉ
. 　/// ／　/{{　 j 　 　 　 ｰ--‐'" 　 　 ^''ｰ-‐}ﾉl　 　 }｜　　 　 ／／ ヽ ヽ　　　 　 .というわけで最初に紹介するのはマンダ教
　/／彡 　/　!い | 　　|_{_,,,,,,_ ‐､ /／　　r‐__,,,,,__| 　　j八　　　//｝⌒｝
.　　　　／／人/^l　ｰ=㌢fて｡~ﾐ／ 　 　 ｨf(｡⌒Yｴ　　j　 ヽ　// // / 〉
.. 　-‐彡/＿　｛（ |　　人｛::り:{　 　 　 　 ｛:り:{ ノ"| ｜ﾉヽ　 }「:::Y ｛/／ﾉ　｝ } }　　　...新約聖書が成立する以前の
.'"￣(廴廴つ〉. ＼!　　 |　~⌒ﾞ 　 　 　 　 ⌒ﾞ~ /:::l　j)::)ﾉ}シ人⌒)　￣ {　　ﾉﾉ
.　￣　'"￣＼　 　 l　　 |　　```　　　　"　 ``` }::::j　ﾊミく　｛　勹::::Y^Yﾍ　　　　　　　一世紀から二世紀にかけて興った宗教で
.　　斗‐=ﾆ⌒)‐r-λ　　ﾄ　　　　　 `y､　　　　ﾉ::::; / 　＼＼}＼｛ /^ﾒ .／)
..／ 彡=ﾆつ ）八 　V.　 　＼ 　 　 丿　 　 イ:::::://::::＼ヽ)ソ 　　 __／／
　r'"--､) 厂)〉)　〕 　 ､ 　ﾞ、　　　 ＿ ｨ''"｝〈 /://::::ノ:;;;;)ﾉ　|　　／丿勹
　 ⌒)ノ'"　　〈　 Y 　　＼ ｀、 ／ノ　　　｛　/:// ミｰ┐　　　/ﾊ　ｲ'7 / .〉
.--イ　　 　 ＼Y⌒) 　 　 ＼V￣　　　 　 /::／ﾐ＜￣ 　 　 人:::)、}｛/／〉
　　 }　＿ノ～ミ.}ノﾊ　　　　 へ=ミ　　 　 ／〕 　 ⌒)〉　　 /　勹:::)　￣/
　 ﾉ ／　｡＿ ｡勹/∧　 ／　/ﾊ　 ＼　 ﾉヽﾉ　｡ ｡　 〉　 /{　　乂::）^y"〕
　 弋{_ﾄ／ﾊ　∧|へﾉ∧((__ィ,l|　ll＼_))ノ__ｿﾊ-∧|／　 / 　　`ｰ气／:::(
　　.....｜V__∨__}}＿乂__￣　|[　]|Y　　ｿ{ /__l/__}|　　/八　`､　 ￣V:::::〕

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿＿　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　 . 元はユダヤ教の一派でした
　　　　　　　／ 　 : : : ::::::::::＼　､_从_,　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　 　 　 　 ,　　 : : : : ::::::u::::::::::＼＾YY＾_ 　 _
　　　　　/　 　: : : :::::::J:::::::::::::::::‘，　　 ｀)　｀)
　　　　　|　 　: : u::::::::::::::::::::::::---l--‐''´-‐''´
　　　　 　＼＿＿_::::::::::::::::::::::::::／　　　　　　　　 　 あれ、いきなりユダヤ教？
　　　　　　／ 　!　　 　 　 　 　｀ヽ
　　　　　/　__|　 　 ＿　　　　 ヽ 　＼　　　　　　 　 グノーシス主義ってキリスト教内での異端的思想のことを主に指すんだお？
　　　 　 乂　 ￣￣ミ´　　　　　 ヽ 　 ＼
　　　　　 　 ￣￣⌒

　/ﾆﾆﾆﾆﾆ／ノ.:. /　 :.:(__,.ィ-‐‐=＝=‐ミ.、‐┐ヽ :.:.:.:.:.:.:.: }　〉
./ﾆﾆﾆﾆ／ ノ:.:.: / 　 </>　 　 　 　 　 　 :.ヽ./　　,　.::.:.:.:./ 〈
'ﾆﾆﾆ／ ノ.:.:.:.:.:.,　 .:彡 　／　　／　　　 i　: :,　　 } .:.:..: /　ノ
ﾆ ／ ノ .:.:..:.:.:.: {　　 ｉ{　/　　／　　　　 ,　　: : 　　|.:.:.:./　〈
-/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ　　 八,' 　 /／　　　／　:/　: :',　乂 /　ノ
/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.（, 　　彡 .｣　,x丐ﾐ／,.イ　／И 　 }　　 ）イ
. ＼ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ "´〉( ｌ　代::ﾝヽ　ノィ丐ﾐ.{　j ,'ｰミく
.｀ヽ ＼:.:.:.:.:.:（, 　 彡ﾍ`ｌ　|.:.:.:.　　　 ﾋツ ,〉八/ｰ.､　）　　　..確かにそれはそうなんですけど……
　　 ＼ヽ:. _ ノ ＞"）　}.|.八.u　、　'　.:.:.／i .Λ　 }/
　 　　 `ｰ￢冖/ ノ イ:Λ. へ 　 ¨　. イ ./jﾉ　 ）ノ
.　　　　　　 　 {　　　} :.:} )′/,　爪 　 V_,.-‐っ　　　　　 　 キリスト教的グノーシス主義ってのは前提段階が色々入り組んでおりまして
　　　　　 　 　 ',　　 V:/　　 L}　Ｕ　　.｛/:. :..¨〉
.　　　　　　 　 Λ 　　 V　　　 ヾ　／::.f:.: :. :. .:〉　r-､　　　..そもそも「グノーシスとは何か」ってところから話すことになってしまうので
　　　　　　　　{:.Λ 　　 V==＝彡:.:＞´:. :..,.／＼　＼ヽ
　　　　　　　　乂:Λ 　　 '.:.:.:.:.:＞´:. :. :.. ｲ　　＼＼__)　}
　　　　　　　ノ　　　’, 　 　＼:.´:. :. :..／ |.　 　　 ＼___ノ　　その過程でどうしてもイメージを見失いがちになってしまい
　　　　　／｛{　 　　 　 　 　 ｛〉:.:. ／　　|
　　　 イ.}　　　　　 　 　 ＼ _{〉,. ´ |　 ／}　　　　　 　 　 　 結果全体の理解を損ねることになってしまうと……
　／　i 乂.　　　 　 , 　　　,'｀　　　 レ´／
〃　　｀ヽ:.:｀　.,,　　′ 　 /　　　 ／／｜
　　　　　 ＼:.:.:.:.: ｰ--=ア　 　∠_,.L._　|　　　　 　 　 　 　 .そう思うわけですね
　　　　　　　＼:.:　_;:．´.-‐‐　:. :. :. :.　　＜
　　　 ,. イ芥ミ.、、　　 {/{　:. :. :. :. :. :. :. :. `　、
　　∠.: .: .: .: .: .: .:V　　{/{:. :. :. :. :Yr:. :. :. :. :. ｝　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　.そう……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　.よくわかんねえけど……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿／￣＼
　　　／￣｀ヽ_/＼＿＿　 --――-＜＿|／￣｀ ＼
　 ／　　　＿__|__/　　/　　　　　￣　　ヽ ＼(＿＿　|
../　　　／　／⌒ヽ／　　　　／　　　　　　　＼／　 |
..　　　　　 / 　 　 〈/　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 |
　 　 ／　〈　　 　 /　　　/ 　 　 　 　 　 | 　 }　 　 | ∧
　 /　　　/￣＼/　 　 /　　　　　}　 　 ｝　∧　|　 |　∧
.　 |　　　/　　 　 |　　 ｌ|　 /　/　/ 　 イ　/　 | | 　 |　 ∧　　　　　　　　　　　 　 　 というわけでマンダ教徒のお話です
...│ 　 /＿_ 　 /|　 　l|　/　/／j ／　} / ,　│|　　| 　 ∧　　　　__
　　/　　　　＼/ {　 　 ﾚレ'⌒ メ(== //イ ニj/　/│　　 }　　　/ /
.|／　　　　/ 人__|　 　 | Y ﾋ芹トﾐ　/　 ,ｨ心 犲/　 |　　 /　　 / /　　／ )
.　　　　／／　 |│　　 l癶乂ツ　　　 　 ド'　 {　　 /　／ﾄ　　/ /__／ ／　 　 　 　 .大まかな流れを追う分には
.／　／／　　　ヽ|　 　 |　 　 　 　 　 　 ヽ　/| 　 /／― |　}/　　 　 (＿＿＿
.{　　／(__　　　　 ∨ 　 |　 　 　 　 ＿　　　/ | //　￣￣}|　　　　　　 r―‐―'　　　割りと単調な歴史と教義を持っていると言えます
　＼　　ﾉヽ　　　　∨　 ト _　　 ＜__　)　 ノ　j/人＿＿,ﾉ |　　 　 　 　 ―--，
..＿ ＞'　,ﾉ}　　　　 ∨{ |　 ＞　_　　　／⌒ | /∠＿{___/￣￣廴__／￣￣
.{＿＿　／}　　／￣ ∨ ＼r‐┐　丁´(　 　 |∧＿＿厂|　　 /　 　 〉
.　‐一')___ハ /　　 　 　 　 ＼厂￣)￣〉　 ／ └=ミ |___ﾚ'⌒ト-＜(
　　..(＿＿,ノ′　　＿＿＿＿＼／ ／＼⌒ヽ__　　 ヽ／　　|　　 ｀ヽ
.　 　__ノ一) i　　　　　　 　 　 　 ￣｀ヽ　 }　　}　＼　ﾉ{　 　 　 　 　 /
　 　フ__／　|　　　　　　 　 　 　 　 　 |‐┴‐┐　　＼_∨　　 　 　 /

　　 　 　 　 ┌───────────────────────┐
　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 　 　 　 │　　元々の彼らは他のユダヤ教徒と一緒に　　　　 　 　 .│
　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 　 　 　 │　　パレスチナのヨルダン川一帯に居住していました　　│
　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 　 　 　 └───────────────────────┘

　　　 　 　 , --､　 ,.--､　　 ,.'ﾞ´ﾞﾞﾞﾞ`ヽ　 ,r‐‐ ､/ ⌒ヽ　　　　　,､､､,,
　　　　　 /,,,　,, ', (!,,, ,,,l)　　{ ｨ ‐ ‐ゝ}　ﾘｏ‐ｏﾘ.Ｏ Ｏi!　　　　/ ,ｨ´`ヽ
　　　　　｛i｀'',,'' ﾘ {i 竺 {L,.．/''彡''''ﾐヽ､ぃ '''' j! ,r ‐､,!　　　　{.:.!''' ''' !
　　,． '"´ﾄ､ ﾆ,.ｲ｀` ヽ/　　 ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:j!　 ｀Y´l`ヽﾆ/ 「｀`ヽ''´l L二ｿﾄ､､,,
　 i　.　　 |／^V　　 ./ ;　　 l/ヽ,;,;,;,ノ　　i　i　l／ ﾞﾞ＼|　 ,　i　l/ ⌒ヽ|　　ヽ
　 |　|　　　　　　　　l　 |　　　　　　　　　|　 !　 　 　 　 　i　|　 　 　 　 　i　!
　 |　|　　　　　　　　|　 |　　　　　　 　 　|　 |　　 　 　 　 l　|　　　　　　 ,'　!
　 |　l.　　　 　 　 　 |　 |　　　　　　 　 　|　 |　　 　 　 　 |　|　　　　　　 i　|
　 ヽj　 　 　 　 　　 |　 |　　　　　　 　 　|　 |　　 　 　 　 |　|　　　　　　 l　|
　　 |　　　　　　　　 L__|　　　　　　 　 　|　 |　　 　 　 　 |　|
　　 |　　　　　　　　 ﾉ　|　　　　　　 　 　「 「　　　　　　　「 1
　　　　　　　　　 　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　 　 │　 そして恐らくプラトン主義に影響され　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　 　 │　 旧約聖書の内容に異議を申し立ててしまいます 　 │
　　　　　　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　 　 └──────────────────────┘


　　　　　 ＿＿＿_
　　 　 ／　　 　 　＼
　　 ／　─　 　 ─　＼
　／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　| 　u ,　 （__人__）　　U　|　　　 　 .本当にこれが理解しやすいグノーシスなのか？
　＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　/　　　　　　　　　　ヾ_ノ　 　 　 .秒で異端になったが……
　/rｰ､　　　　　　　　　　　|
/,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　┌─────────────────────────────────────┐
　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　│.　.旧約聖書を否定してしまったユダヤ人をユダヤ人と言っていいのか知りませんけど　　..│
　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　│.　.このユダヤ人の一派は当然周囲といさかいになりまして　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　│.　.シリアの内陸の方へ逃れて行きます　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　└─────────────────────────────────────┘



　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧
　　　/⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)
　　　i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪
　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |
　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪
　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三
　　三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三
　 三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三

　　　　　　　 　 　 .┌────────────────────────────────┐
　　　　　　　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 .│　　その後パルティアの王アルダバーンの庇護を受け　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 .│　　なんだかんだでユーフラテス川流域に移り住み　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 .│　　歴史の中で数を減らしながらも現代まで生き長らえた珍しい宗教です　　　│
　　　　　　　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　 　 　 .└────────────────────────────────┘

　　　　　　　.:' ⌒Y::::::／: : : : : : : : : : : : :＼＞､: : : : :ヽ
　　　　　　,.: :_: : r'‐:/: :/: : : : : : : : :; : : : :､ ヽ::::::ヽ: : : :}
　　 　 　 /／ ／¨:/: :/: ;: : : :: : : ::/ ＼ : : i : }､／: : : ::|
　　　　　{: :;:/:::::::::l: :/: :八: : ::}: : / ､＿.＼从!::|＼ : : : |
　　　　　∨: ＼:::::!: :i: / _ 乂/!::/　　　＿ _　}: |::::::ヽ: ::|
　　　　　　､: : /ヽ|: :|/ .＿ 　 |/　　,r升个¨}!: :|:::::::::} : !
　　　　　　　Y:::::: |: : i,汽ii¨心′ 　 弋''ﾂ　′::!/⌒: : :|
　　　　　　　 }⌒｀!: : ﾄ､.弋''ﾂ　　　 　 　 　 |: ::!i : : : : :|
　　　　　　　ﾉ:i: : i! : :|A　　　　　'　　 　 　 ,: : :|:ヾ: : : :ヽ　　　　　マンダ教の初代指導者はザザイ・ド・ガワズダいう人物で
　　　　　 ／: ﾉ: 人 : :!:八　　　 _, - '　　 /!: ::, ー ､: : : :)
　　　　　(: : ::／／.＼＼_＞　　　　 　 イ_ |: / 　 　 ):／　　　 　 .おそらく彼の主導で編纂されたマンダ教の聖典
　　　　　 ＼(: 〈　　　 ＼}　　 }｀　 ＜　 八|/　　　 (:(
　　　　　　　＼::)　　　　　 ／ ＼rvri／　　TE!＿ __`＼_　　　　...「右手のギンザー」「左手のギンザー」「ヨハネの書」「コラスター」
　　　　　 　 ､_ﾉ′r{ﾖー{ヨ|、　 /日ヽ　 　 /E}　　}E} ､
　　　 　 「￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|　ヽ　 　 　 .それに各種巻物類……
　　　　　|　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 !　　i
　　　　　|.　　　＼　＼　イ　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　|　 　 　 もちろんどれも写本でしょうけど、現存しています
　　　　　|＿ 　 ／　／　_|_　　　　　　　　　　　　　　|　　|
　　 　.／ _ ､)　　　　　　　　　 ＿＿＿　　　　　　　 |　　|
　　 _({　' ￣ ､)　　　 　 　 　 └― ,　 ,!　　　　, - ､ ! 　 |
　　(__{　'二 ､)　　　　　　　　　　／／ ,ｲ　　　У二 ＼- ､
　　(__{　r‐､)　　　　　　　 　 　 (　 ー‐ノ　　 〈/.,- ､｀　}＜
　 〆(iゝ|　　　　　　　　　　　　　￣￣ 　 　 　 ｀⊂ニ　}　 )
　　{　　 !_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|ノ　〈}}
　　ゝ- ´　　　　　　　∨//////////////////ゝ- ^ー ´

..“”””””””“'' 　、「i:i:i:i:i:i:7
.　/　　　　　　 　＼i:i:i:i:i/
../　　 　 　 　 　 　 Ⅵ:/￣　＼
.′　／}_/ 　／　　　Ⅵ　 　 　 }
.」_／=ミ厶イ ／∨ / .}i:＼　　　　　　　　　　 　 　 　 　 さて、肝心の教義の説明に移りますが
.|/ んハ　}／-=ミⅥ　}i:i:（　 　 }
｛ .弋_り　　 　fハ 》!　|i:i:/　 　/　 　 　 　 　 ／}/}１
.{_ 　 　 　 　 弋り　|　|‐'　 　/　　　_　ィ7￣}__/ //　 　 原初の状態から光の世界と闇の世界が対立していたと考えられていて
.{　/￣　 　┐　 　/}　}　　／　_　-=ﾆﾆ/　/ ／／
{ .{　　　 　,　 　 /ｉｌ}　} ／_　-=ﾆﾆﾆニ{ 　{_ﾉイ{　 　 　 .やがて光の世界である天界の中心にある
{_ 　ー‐　_　　ィ|i:i/　八ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ} 　}::::::}｛
.＼屶ア爪ﾆ≧=i}/}／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ｝　｛:::::}｛　　　　..「偉大なる生命（ハイイェー・ルペ）」から流出が始まりました
.}”“''''“”}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ｝　｛:::::}｛
.＾r―┬{ﾆﾆﾆﾆﾆ/{￣￣廴￢‐=ﾆﾆニ=｝　｛___}｛
../7ハ{ 从ﾆﾆﾆ./　ア　／￣　　 　￣￣＼__ ／　　　 　 この「流出」という概念もグノーシス主義の中で度々見られます
.　///}｛ﾆ厂￣　　｛_（＿
　￣_7/_/　　　　　　￣　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 「新プラトン主義」という思想から影響を受けたり与えたりしつつ
./}U{{/}/
｛从j｛〉′　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 中世まで受け継がれる概念なのですが
}{＾>{＼
. ⌒{＾Y^　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 今はなんか「流出」したんだな、とだけ思ってください
.　{　{＼
.ﾆ＼{二＼

　　　　　　　.:' ⌒Y::::::／: : : : : : : : : : : : :＼＞､: : : : :ヽ
　　　　　　,.: :_: : r'‐:/: :/: : : : : : : : :; : : : :､ ヽ::::::ヽ: : : :}
　　 　 　 /／ ／¨:/: :/: ;: : : :: : : ::/ ＼ : : i : }､／: : : ::|
　　　　　{: :;:/:::::::::l: :/: :八: : ::}: : / ､＿.＼从!::|＼ : : : |
　　　　　∨: ＼:::::!: :i: / _ 乂/!::/　　　＿ _　}: |::::::ヽ: ::|
　　　　　　､: : /ヽ|: :|/ .＿ 　 |/　　,r升个¨}!: :|:::::::::} : !
　　　　　　　Y:::::: |: : i,汽ii¨心′ 　 弋''ﾂ　′::!/⌒: : :|　　　　　　　　　イメージとしては、そうですねえ……
　　　　　　　 }⌒｀!: : ﾄ､.弋''ﾂ　　　 　 　 　 |: ::!i : : : : :|
　　　　　　　ﾉ:i: : i! : :|A　　　　　'　　 　 　 ,: : :|:ヾ: : : :ヽ
　　　　　 ／: ﾉ: 人 : :!:八　　　 _, - '　　 /!: ::, ー ､: : : :)　　 　 　 　 　 みたらし団子のあんみたいのが
　　　　　(: : ::／／.＼＼_＞　　　　 　 イ_ |: / 　 　 ):／
　　　　　 ＼(: 〈　　　 ＼}　　 }｀　 ＜　 八|/　　　 (:(　 　 　 　 　 　 　 光の中心……
　　　　　　　＼::)　　　　　 ／ ＼rvri／　　TE!＿ __`＼_
　　　　　 　 ､_ﾉ′r{ﾖー{ヨ|、　 /日ヽ　 　 /E}　　}E} ､　　　　　　　 　 .上の方からだらーっと垂れてくるわけですよ
　　　 　 「￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|　ヽ
　　　　　|　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 !　　i
　　　　　|.　　　＼　＼　イ　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　|
　　　　　|＿ 　 ／　／　_|_　　　　　　　　　　　　　　|　　|　　　　　　　　　　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　 　.／ _ ､)　　　　　　　　　 ＿＿＿　　　　　　　 |　　|　　　　　　　　　　 　 |　　.その例え本当に適切なんだろうな？？
　　 _({　' ￣ ､)　　　 　 　 　 └― ,　 ,!　　　　, - ､ ! 　 |　　　　　　　　　　 　 |
　　(__{　'二 ､)　　　　　　　　　　／／ ,ｲ　　　У二 ＼- ､　　　　　　　　　　　 |　　.不安でしょうがねえお
　　(__{　r‐､)　　　　　　　 　 　 (　 ー‐ノ　　 〈/.,- ､｀　}＜　　　　　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　 〆(iゝ|　　　　　　　　　　　　　￣￣ 　 　 　 ｀⊂ニ　}　 )
　　{　　 !_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|ノ　〈}}
　　ゝ- ´　　　　　　　∨//////////////////ゝ- ^ー ´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 , -‐ '￣￣￣｀ -､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　＼ 　| l
　　　　　　　　　　　　　　　|l |　　/　　　　　　　　　　　　　ヽ | |
　　　　　　　　　　　　　　|l |　　 /　　　 　 ,　　　　|　　　 　 l 　| l
　　　　　　　　　　　　　|　l |　　 |　　　　 /|　　　 /ヽ　　　　|　　　||　|
　　　　　　　　　　　　|l |　　　　 ＞--=＜_ ヽ_ _,j　_,＞=--＜ 　　　　|　| l ┌─────────────────────┐
　　　　　　　　　　　|　l |　rｰ､ f´ ,,.-‐‐--､Y´　｀Y,.--‐‐-､_）　 ,-､　　 |　 │.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　―――――　l |　　| ヽヽi　ゝ .<・> , ヽ==/ 　 <・>　,　　/ r | 　　　|.│......そして三つの段階　すなわち　 　 　 　 　 　 　 　 │
――――――:　：　ｌ　| |　lヽf　　￣｀´ l ／　 l　 ヽ￣'　 ヽ l /| | | l　　.....│　　　　　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　――――― |l |　　 l |　 |　　　　 ／ ,l　　{　　ゝ　　　 }　 j | 　　　|　│.　.「ヨーシャミーン」「アバトゥル」「プタヒル」……　　│
　　　　　　　　　　　　|l |　 ヽ ヽl　　　／　 /,、　,, -‐ '￣￣￣｀ -､.　| l　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　l　l |ヽ'　`i､ '　 /　 ヽ..／　　　　　　　　　　＼ 　| l │.　.串に刺した団子みたいなものですね　　　　　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　|　l |　　|　　.|l |　　/　　　　　　　　　　　　　ヽ | |.│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 l l |　 l　|l |　　 /　　　 　 ,　　　　|　　　 　 l 　|└─────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　l|　 |　l |　　 |　　　　 /|　　　 /ヽ　　　　|　　　||　|
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |l |　　　　 ＞--=＜_ ヽ_ _,j　_,＞=--＜ 　　　　|　| l
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　l |　rｰ､ f´ ,,.-‐‐--､Y´　｀Y,.--‐‐-､_）　 ,-､　　 |　| l
　　　　 　 　 　 .―――――　l |　　| ヽヽi　ゝ .<・> , ヽ==/ 　 <・>　,　　/ r | 　　　|―――――
　 　 　 　 .――――――:　：　ｌ　| |　lヽf　　￣｀´ l ／　 l　 ヽ￣'　 ヽ l /| | | l　　　　――――――――――
　　　　 　 　 　 .――――― |l |　　 l |　 |　　　　 ／ ,l　　{　　ゝ　　　 }　 j | 　　　|　|―――――
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |l |　 ヽ ヽl　　　／　 /,、　,､l..., -‐ '￣￣￣｀ -､.l
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l　l |ヽ'　`i､ '　 /　 ヽ ｀´.／　　　　　　　　　　＼ 　| l
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　l |　　|　　 ,.　|l |　　/　　　　　　　　　　　　　ヽ | |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l l |　 l　　...|l |　　 /　　　 　 ,　　　　|　　　 　 l 　| l
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l|　ヽ　|　l |　　 |　　　　 /|　　　 /ヽ　　　　|　　　||　|
　　 　 　 　 ┌──────────────────┐　_ ヽ_ _,j　_,＞=--＜ 　　　　|　| l
　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　-､Y´　｀Y,.--‐‐-､_）　 ,-､　　 |　| l
　　 　 　 　 │　　そこにだらーって垂れ落ちるわけです.　.│　 , ヽ==/ 　 <・>　,　　/ r | 　　　|―――――
　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　l ／　 l　 ヽ￣'　 ヽ l /| | | l　　　　――――――――――
　　 　 　 　 └──────────────────┘.／ ,l　　{　　ゝ　　　 }　 j | 　　　|　|―――――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |l |　 ヽ ヽl　　　／　 /,、　,､l　<　　　/　f　/ 　| l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l　l |ヽ'　`i､ '　 /　 ヽ ｀´　 ヽ､　 /　/　 `´　 | l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　l |　　|　　 ,　_,.-‐ﾆﾆ‐-、､　 ヽ/　　　| l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l l |　 l　　ヽ'　　--- 　 ｀/ 　 l 　　| l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l|　ヽ　　　　'　　､　　　　／ 　| l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　 　　' 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ ,＿＿_,. -'

　　　 　 　 　 　 　 　 　 -―‐-
.　　　　　　　 　 　 ／　　　　 　 ｀ヽ
　 　 　 　 　 　 ヽ/u　　 　 ／ 　 　 ＼
. 　 　 　 　 Σ　/r＼ 　 ィ⌒ヽ　ｕ　　‘，
.　　　　　　 　 / 乂_ﾉ 　 乂_ノ　　　　 │　　　　　 　 ってオオオオオイ！
　　　　　　 　 {"　 (__( ＿ノ＿ 　 　 　 /
. 　 　 　 　 ＿＼　|7^＾＾＾＾^V}　　 _／　　 　 　 　 　 これ明らかにメガテンのYHVHイメージしてんだろ！
　　　　　r'´＿ヽ┐＞ ----‐┘ ≦__
　　　 　 |　--､〉ｿ　　　　　　　　　　 ｀ヽ
　 　 　 人　ｰ_У　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　挑発的すぎやしねえか！？　唯一神に対して！
. 　 　 /　　 /　　 |
　　　/　　　i　　 /
　 　 {　　　 }　 /|
　 　 ヽ___／／　|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／¨｀;心 　 r心.ー､
　 　 　 とはいっても　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 :r=zア''.´￣ ｀ 弍Ｙz:L
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ::>ｲ /　./ / / .,..ﾊﾏ:ｲ
　 　 　 旧約聖書に対して挑戦的であることが彼らの存在意義でしたし　　 　 　 　 　 .:i!　 l　 .l/ﾚ'ﾚ'/ .ハ.ﾏ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 」　_,ｉ　.|' ○　　○'|.|」
　 　 　 まぁ、多少はね？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾐﾑl .l , | 　 ┌‐┐ |jﾊ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ､ヾ_>iﾊ|　　 | 　 l ﾉリ.ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 三<　 >ｲｧTァ''升ＶＹ
　 　 　 ちなみに　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｖ''　 /::::::::::::::ヽ-ｧﾘ___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:::::::::::r-tＫ./ー''
　 　 　 下の団子からは上の団子の存在を認識できないものとします

　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i:　l　　 ::　　 　 |: 　 l　 :!
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:　:　:　:|　　 　 ::　　|:　:i　　　　　　　 　 .┌──────────────────────┐
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:　|: 　 :|　　 :　:! 　 :!　 |　　　　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:　i:　　:|: 　 　 :|:　　:　.:|　　　　 　 　 　 .│　　みたらしが三男であるプタヒルにかかった時　　　 │
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:　|:., ､ -‐　‐ - . ､...:　.:i　　　　　　　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i:.／　 　　 　 　 　".i ､.:!　　　 　 　 　 　 │　　彼は目覚めます　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /i　　　　　 　　 　 　 i ヽ.　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　 i i　　 　　　　　 　 　　 i　i　　　　　　　 　 └──────────────────────┘
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i .i　　　 　 　 　　 　　 .i　i
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i ﾉ　 　 　　　i　 　 　　i　.i /i
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 iヽ'　　　 　 ､ヾi /　 　 　ヽ/｀ i
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i　 〉､__ ､.,__,ゝメ,_＿,.､ -ｪ'　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　i　 ｀'ｰ--‐''´i　ﾚ｀'‐-‐'´ i　　i
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i´ヽ 　　　 ,　 　ヽ.,_, -‐'　 ,ノ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ.,iヽｰ ..入 　 　,k'　　 　 i
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:i/　 i´ 　｀""｀　 ´yヽ　i
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: i . γ -ﾆ二ﾆ=-｀'　.ゝi　　　　　　　　　　　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_.人
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: .:.'､　 　　ｰ-‐'' 　　 乂　　　　　　　　　　　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i: : !.　ゝ., 　 　　　 .,t'｀...| 　 ｡　　　　 　 　 　 　 　 　 ）　 　あああああああ！？ 　 （
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:.゜|: j⌒.｀''ｰ - ‐'".. 　Jし､　　　　　　　　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 !:　; :!　　)　 　 につ｡ο⌒ちﾟ　　　　　　　　　　　　　⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y　Ｙ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:ﾘﾟてノ⌒し｡　　) 　 　 　 丿
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 しj:　o　 　　 | 　 j(　 　 　 し
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ J⌒~℃　　oし∝~⌒⌒　 j　￣)
　　　　　　　 　 　 　 　 ._j⌒㌫て　 　 ち　　　　 　 　 　 　 て
　 　 　 　 　 　 　 　 　 (。｡ｏ０О０o｡。ｏoοО○ｏoО○о｡o。

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌─────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │. 　彼の視点からすると、上位存在である諸々は映らない　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -‐ '￣￣￣｀ - │. 　そこで、彼は自らこそが光の主で、創造主の立場にあると考えた.　.│
　.　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　　　　　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　|l |　　/　　　　　　　　 　 　 └─────────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　|l |　　 /　　　 　 ,　　　　|　　　 　 l 　| l
　　　　　　　　　　　　　|　l |　　 |　　　　 /|　　　 /ヽ　　　　|　　　||　|
　　　　　　　　　　　　|l |　　　　 ＞--=＜_ ヽ_ _,j　_,＞=--＜ 　　　　|　| l
　　　　　　　　　　　|　l |　rｰ､ f´ ,,.-‐‐--､Y´　｀Y,.--‐‐-､_）　 ,-､　　 |　| l　 　 　 　 　 　 　 これはもしかしたら
　　　―――――　l |　　| ヽヽi　ゝ .<・> , ヽ==/ 　 <・>　,　　/ r | 　　　|―――――
――――――:　：　ｌ　| |　lヽf　　￣｀´ l ／　 l　 ヽ￣'　 ヽ l /| | | l　　　　――――――　　色々やるチャンスなのでは
　　　――――― |l |　　 l |　 |　　　　 ／ ,l　　{　　ゝ　　　 }　 j | 　　　|　|―――――
　　　　　　　　　　　　|l |　 ヽ ヽl　　　／　 /,、　,､l　<　　　/　f　/ 　| l
　　　　　　　　　　　　　l　l |ヽ'　`i､ '　 /　 ヽ ｀´　 ヽ､　 /　/　 `´　 | l
　　　　　　　　　　　　　　|　l |　　|　　 ,　_,.-‐ﾆﾆ‐-、､　 ヽ/　　　| l
　　　　　　　　　　　　　　 　l l |　 l　　ヽ'　　--- 　 ｀/ 　 l 　　| l
　　　　　　　　　　　　　　　　　l|　ヽ　　　　'　　､　　　　／ 　| l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　 　　' 　 ／
　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ ,＿＿_,. -'

　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿,.　==≡ｭ/／´　　ヽ
　　　　　　　　 r‐､＿_　 ,.　￣　　　　´　￣ヾ┓_　　',
　　　　　　 　 l' ／　｀┣、　／　　　　　　　　　 ヾ、　i
　　　　　　　 l　 　 　 ┝| / /　　／　　　　　　､　 `､　!
　 　 　 　 　 | /　　 /┠ﾚ /　　/　　 /　　 !＼ ヽ　　i　|
　　　　　　　|/　　 / /|K f'　　 !　/ / /　ｌ｜＿ヾ! 　 |｜
　　　　　　　|　　 / /┝{=| f　 i　,'-'-'一ﾉ| !´　　ヽ　 | l
　　　　　　　|　 / ,ｨ|ﾋ'|┨.| |　 |//|/ ／　 |'　,zｭ､ |ﾉ ｌ |
　　　　　　　| / /| |! ＼'　| |　 |'{ ,z'ｼ弌 　 　 f::7 ﾘ　リ、
　　　　　　 //,ィ　i.|∠三( l i　 |　ﾞ 弋:ﾘ　　　 ｀´ f'　|ﾐヾ=‐､　　　　　　.放課後学校から帰ってみたら
　　　　　 / ／ﾉ=‐¨¨i三三ヽ　 l、　　　　＿｀　　ﾉ　,!_ノﾉｨノ
　　　　　 ゝ二ニ,.ィノ}三三∧　ｌ､＞ 、 ´- '　／;;|　|ｰtイ彡}　　　　 　 .母ちゃんの姿がなかった小学生みたいなもんですね
　　 　 　 　 { ｰ彳´彡}三三:∧ .iゞ####ー彳三ﾆ! ｌ三タ ／
　　　　　　　〉ー イノ三三三E|ヽ',　　　　　}%三ﾆ| l三イﾆ{
　　　　　 ／{ ｲ ｛三三/三三ﾆトヾ┻┻┻ｲ｣ﾆ{∨i'三三三、
　　　　／三三｀ｰ三,ｨ三三三三三三三三三ﾆi ＼三三三',
　　 ／三三三ﾆ／　 |三三三三三三三三三ﾆ}　 ∨三三ﾆ',
　 f三三三ニ／ 　 　 }三三三三三三三三三/　　 ∨三ニﾆ',
　 {三三ﾆﾆ<　　　　 ,ｨ三三三三三三三ニﾆ/　　　　∨三ニﾆ',
　　＼三三三＞..､　 }三三三三三三三ﾆﾆ/　　　　　 }三三三:',_
　　　 ＼三三三,ニ≧‐､三三三三三三三{　　　 　 　 |三三ﾆ／ ｀ヽ、
　　　　　＼／,､＼ ＼＼＼ヽ三三三三三ﾆ＼　　　 　 l三ﾆ／､ ヽ　 ヽ}



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ノ 　 ヽ､_＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／（ ○）}liil{（○）＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　 （__人__）　　　＼
　　　　　　　　　　ちょいちょい余計な例えを挟むな！　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／
　　　　　　　　　　なんの助けにもなってねえからそれ！！　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ　　ドンッ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 `ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　<

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌───────────────────────────┐
　　　　　　　 　　 　 　　　, ､ -‐　‐ - . ､　　　 　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　 　 　　 　　 　 　　 ／　 　　 　 　 　".i ､　 　 　 　 　 .│.　.ところが、彼一人では世界の創生なんてできっこないわけで..　.│
　　 　 　　 　 　　　 ./i　　　　　 　　 　 　 i ヽ　　　　　　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　 　 　 　 　 　 　 i i　　 　　　　　 　 　　 i　i　　　 　 　 └───────────────────────────┘
　　　　　 　 　 　 　 i .i　　　 　 　 　　 　　 .i　i
　　　　　　 　 　 　　i ﾉ　 　 　　　i　 　 　　i　.i /i
　　　　　　　　　　 iヽ'　　　 　 ､ヾi /　 　 　ヽ/｀ i　　　.一人でホットケーキ作ろうとして
　　　　　　　　　　 i　 〉､__ ､.,__,ゝメ,_＿,.､ -ｪ'　　i
　　　　　　　　　　 .i　 ｀'ｰ--‐''´i　ﾚ｀'‐-‐'´ i　　i　　　..何から手を付けていいのかわかんなくて愕然とした小学生みたいなものだな
　　　　　　　　　 　 i´ヽ 　　　 ,　 　ヽ.,_, -‐'　 ,ノ
　　　　　 　 　 　 　 ゝ.,iヽｰ ..入 　 　,k'　　 　 i
　　　　　　　　　　　　 i/　 i´ 　｀""｀　 ´yヽ　i　　　　　　　　　　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　　　 　　 i . γ -ﾆ二ﾆ=-｀'　.ゝi　　　　　　　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　 　 　 　　 　'､　 　　ｰ-‐'' 　　 乂　　　　　　　 　 　 .│　彼は誰かの助けが必要だと考えました..　.│
　　 　 　 　 　 　 　　 　 　 ゝ., 　 　　　 .,t'｀　　　　　　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　　 　　　　 　 　 　｀''ｰ - ‐'"　　　　　　 　 　 　 　 　 └──────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_.人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）.　 　お前も例えていくのかよ！！　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y..Ｙ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┌────────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │. 　一方で闇の世界においては、闇の僭主アドナーイを中心に　　......│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　~　'''　‐- ．　,__　　　.'　 │ _...それに属するルーハーと七惑星、黄道十二宮が存在していて　　│
　　　　　　　　　　　　　 　　　　,,;;;::.　　　　　　　　冫 '. │._ -　-　　　　　-　-　-　-　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ l|｢;;;;;;::　''　"　, 　'"　i｀. └────────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　:ヽ;';:;:　　, 　' 　　,'　 　　` ､　　　　"　- ．._
　　　　　　　　　　　　　　　,,,,glliiレ';.＼,,;::..　　　 　　 ;　　　　`　　｀　　　　　"　- ． _
　　　　　　　　　　　　　 ,iillllllllllllilト-.::;;:;;:;::　　/　 ,'　　 ',　ヽ　 ` 　　 ｀　､　　`
　　　　: : : : : : : : .　　　.!!!!!!llll!llliiilllliiiiilﾄ-　　　　　　i　 ',　 ヽ 　　` ､　　 ｀　､　　｀.　まてい！
　: : : : : . 　 　 : : : : : : .　 　 .lllllllillllll<　　 ,'　　,'　 　:　　　　　　､　　｀
: : : :　　　　　　　　 : : : : .　,illllllllllllllllll､　 /　　 　　　　　',　　',　　　　　　　､　　　　　もしや、卵を入れ忘れてはいないかね！？
: :　　　　　　　　　　　 : : : illllllllllllllllllll. i　 　　,'　 '　 　!　　　　　',　　　､　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　: : lllllllllllllllllllllll .i　　, 　　　 　 ;　　　',　　　　　　､　　　　　　､
　　　　　　　　　: 　　 　　 llllllllllll|lllllllll i,　,'　　,'　　　;　　　　　　　　　　､　　　､
　　　　　　　 . :: 　 　 　 　 l!llllllll!'!ll!!｀〈
　　　　　　 ::　　 　 　 　 　 lllll/ ￣ :;;;;; V
　　　　　::　　　　　　　　 : : l!lllllll ＼ ';:;::.:;;;.　　　　 .┌──────────────────────────────┐
　　　 : 　　　　　 　　　 . : : : 「￣i　　 ;::::;;;;;.　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　 . : : :　ﾉ;;;;;;　　　　;;;;;.:.　　 　 │　.プタヒルは彼らの力を借りて、この世界（ティビル）を創生してしまう　　..│
　　　　　　　　　　　　: : : :　 .:;;;;　　　　　 ::::;.　　　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 └──────────────────────────────┘

.; ; ; ; ; ＼ ; ｧ≠y=〉　､ヽ､; ; ; ;ノ ﾊ ; ; _; ; ; ; ; ; ;圦
.; ; ; ; ; ; ; 〃=/≠　 ﾍ ヽ ヽ／ 　ノ{／ハ; ; ; ; ; ; ゝ〕Y`､　　　　　　ﾊ
. ; ; ; ; ; ; j{'彡"´　　　)ﾚ'′　,ィ（r'　 {⌒ｿ; ; ; ; ; ; Vﾞj!　.i　　　　　/　}
. ; ; ; _ -‐ゞﾆﾆﾆニ=ｧ余ァ＜; ;乂 _＿); ; ; ＿＿　__ﾑ}　 ,　　　　 ,　 ,　　　　　　 かくしてかくも不完全な世界が誕生し
. ;／⌒　￣ﾆゞ~`ゝ､乞_; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;￣￣{_|　 ′　　　′,'
..　ｰt-ニ=- ､　､_ ＼⌒; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; j　 ,′　／　/ 　　　＞ ´)　 人間は生まれながらにして闇の要素を持つ運命であると
. .ﾞﾄ､ｰゞみﾐ、＼､わヾヽ、; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;┌ ､〆f/　ヾ-‐´　　ｲｰ… ´　 ／
.､ﾄ､ V!从 ツ ″ 　`)ｲ;.;,ィﾆ/ｱわ〃´￣￣(　ｧン,/ 　　　　　　　　-=_'"　　　　...そういったお話です
..ヾヽl　　　　　　　 !∨ﾆﾆ|ﾊﾆ／/ﾆﾆﾆニ〈_ｿ 〉 lノ 　　　　　ー-,-｡. _｀‥ーｧ
.ﾍ,`《沁､　　ﾉ　　　　{ﾆﾆY〔ﾆﾆ(ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_!_＞´ 　　 _,‐- ．_,イ　　　　￣ ´
=l､ﾒ心､_　　　 　 / λﾆﾆ`┐｀ｾ┐ﾆ二:<＿__,,／三二二ﾆｱ　　　 　 　 　 　 　 アダム創成の時も一悶着あったんですけど、まぁ
.卦ヾ､`廴ぅー-｡个ミ)７ﾆﾆﾆﾆ~`'ﾆﾑ; ; ; ; ﾉ冫｀¨´ゝｲ^ヽ≠´
.､ _　｀>､ヾ二; ; ;.||; ; jﾄゝﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑヌぇ_〉　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 そっちはまた語る機会があれば
┤　　　/⌒; ; ; ; ||; ;lX Vﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ'′
`ｰ-〆,､辷ｰ＝'||圦ﾄﾍヽﾍ__ニニﾆﾆﾆム、　,≠､　-‐､
..._ -´　　` └‐''~||　〉そ'￢-､ゝ,ニニニﾆﾆ込=∠　 ﾏ≦ニニニニニニニニニニニニﾆﾆﾆｱ---└┐ニニニf 　 く
　　　 　 　 　 　 .||ζλﾆ≠ﾆ|ﾄ､ﾏﾆﾆﾆﾆﾆ∨-=フﾆﾚ'ニニニニニニニニニニニニニニﾆ/　 ァﾆ´~ニニニノ‐'ァ､}
　　　 　 　 　 　 .|| とﾄ､圦ﾆﾆｊﾚｿ`ふﾆﾆﾆｿー-L_ニニニニニニニニニニニニニニニニj、乙ニニニニニｿ　,/
　　　　　　 　 　 .||　 ｀ｰ込竺X.圦乂Y{ﾆﾆ＼_／ニニニニニニニニニニニニニニニニ/　__ｱニニニニ／ _ノ
　　 　 　 　 　 　 ||　　___　　j!云`忖ﾕぇニﾆﾆﾆ!>ニニニニニニニニニニニニニニニ%　宀ｧニニニﾆ/′/´
　　　　　　　　､ｰ└.､{ヽ ﾏﾆﾑ ﾔﾆﾄ＿トﾏニﾆﾆj冫ニニニニニニニニニニニニニﾆ〆_＿ノニニﾆ,／　￣ｱ
　　　　　　　 ヽｰ丐ゝ`¨{ ﾍニ! lﾉ'´｀　　 λニﾆﾒニニニニニニニニニニニニﾆﾆ／　ゝニニニﾆノ 　　／



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ　　ヽ__ 　 ＼
　　　　　　　　 　 プタヒルというのがキリスト教的グノーシス主義のヤルダバオトや　　　　 .／（―） 　（― ） 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |.　　（_人＿）　　　u　|
　　　　　　　　 　 デミウルゴスに相当するわけやね　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 ｀⌒ ´　　 　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　l　　　,/　 /　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 (＿) 　　(__ ノ 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　／　　　___ ,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !､＿__!､＿_＿＿_つ

　　....「二二二{　　　 x≦二}__／　　　｀Ｙ
　 　 .}二二二i{ 　￣￣￣≧x　 　 　 　 }
.／⌒}二二／　　　　　　　　　＼＿＿　}
. _＿_{≧‰　　　　　 　 ｀`ヽ　　 ∨二{八　　＿＿__
. {二二/　　　　　　　　 　 　 ＼　 ∨=}　 ＼ﾉ　 　 　 ＼_＿＿　　　 /(
..二=_/　 ／　　　　　　 　 }V　 ＼ }て__　　 ＼　　　　　＼ 　 ＼_　 {　）
...二ﾆ{　,:　 　　　　 ｉ　　　 } ∨ 　 ＼ﾆ=-__　　丶＼ 　 　 } 　　 } ＼{i（
.∨二{　{ 　　　 　 /|　　　八 ∨　＼ ＼ﾆ=-__ 　 　 ＼　 ﾉ　 　 } 　 }　）
...了ﾆ{　{ 　　　ﾉ / i|　|　/斗r( ＼ (ヽ(ヽ＼二ﾆ=-___-=彡　 　 ﾉ 　 }ノ
.ノ二_{　 　　／}/　 |　i（＼戈ｃＹ |　〉 〉 }＼＼二ﾆ=-　廴＿_彡 　 ﾉ
.二ﾆλ　{／《弌豕ﾉイ　＼＼　| ,i_/ / / 　 ＼＼　　　 　廴_＿_彡
　ﾆ_/ }　i{　ﾊ　""　　 ﾉ　　＼｀＾　　　/　　　　⌒＼
　￣　八i{　}圦　　　　`　　　{　　　　/＿＿ 　 　 　 ＼
.. 　 /　　　八　　 　 ー‐ ´　{　　___√二_∧
　 ,′　　/　　 　 〕i≧xｖx≦て廴_て）二ﾆ∧
.. /　 　 　 　 　 ___}二ﾉて_て％‰ て二二ﾆ∧　　　 　 .つまり、彼らは自分たち以外のユダヤ教徒が崇めているのは
　 　 ／　　　　/二て__ 　％__＿　て二二ニ_∧
　 ／　　　 　 /二て__ ％ ノて二ﾆ=}二二二ニ_〉　　　...この最高神とはほど遠い存在にすぎないプタヒルであり
.　　　　　　／二て__ %　て二二二=}二二ニﾆ_/
. 　　　　／二ﾆて__ %　て二二二ﾆ_}二二ニ=/　　　　　モーセもイエスもでたらめな啓示を受け取ったに間違った予言者であり
..　　 　 ∨二ﾆ て_人て二二二二ﾆ}二二二/
　　　　　.}ﾆ/二二二{二二二二ニ=}二二二}　　　　　　自分たちこそが大いなる叡智（マンダー）を授かった選ばれた種族であると
　 　 　 ./ﾆ{二二二=∨二二二二ﾆ}二二二}
　　 　 /二乂二二ﾆ={二二二二ﾆ=}二二ﾆﾘ　　　　 　 .そう主張したわけですね
　 　 ./二二ﾆＹ_ニﾆ={二二二二ﾆ=}二二_/
　 　 ∨二二ﾆ}ｺ}二ﾆ{二二二二ﾆ=}ニ=_/
　　......∨二ﾆ=}ｺ}二ﾆⅣ二二二二ﾉ二_/
　　....../二二ﾆ}ｺ}ﾆ二{ｺV二二二二ﾆ /
　 . ／二二ﾆ=}ｺ}二ﾆ{ｺ}_＼二二二／
..／二二ニﾆ=Л}二ﾆ{ｺ}_二＞==彡ﾍ
二二二二_／フ二ﾆ_{ｺ}二二二二二＼

　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿,.　==≡ｭ/／´　　ヽ
　　　　　　　　 r‐､＿_　 ,.　￣　　　　´　￣ヾ┓_　　',
　　　　　　 　 l' ／　｀┣、　／　　　　　　　　　 ヾ、　i
　　　　　　　 l　 　 　 ┝| / /　　／　　　　　　､　 `､　!
　 　 　 　 　 | /　　 /┠ﾚ /　　/　　 /　　 !＼ ヽ　　i　|
　　　　　　　|/　　 / /|K f'　　 !　/ / /　ｌ｜＿ヾ! 　 |｜
　　　　　　　|　　 / /┝{=| f　 i　,'-'-'一ﾉ| !´　　ヽ　 | l
　　　　　　　|　 / ,ｨ|ﾋ'|┨.| |　 |//|/ ／　 |'　,zｭ､ |ﾉ ｌ |
　　　　　　　| / /| |! ＼'　| |　 |'{ ,z'ｼ弌 　 　 f::7 ﾘ　リ、　　　　　　 　 というのがマンダ教徒の歴史と教義だったわけですが
　　　　　　 //,ィ　i.|∠三( l i　 |　ﾞ 弋:ﾘ　　　 ｀´ f'　|ﾐヾ=‐､
　　　　　 / ／ﾉ=‐¨¨i三三ヽ　 l、　　　　＿｀　　ﾉ　,!_ノﾉｨノ　　　　 　 .どう思いました？
　　　　　 ゝ二ニ,.ィノ}三三∧　ｌ､＞ 、 ´- '　／;;|　|ｰtイ彡}
　　 　 　 　 { ｰ彳´彡}三三:∧ .iゞ####ー彳三ﾆ! ｌ三タ ／
　　　　　　　〉ー イノ三三三E|ヽ',　　　　　}%三ﾆ| l三イﾆ{
　　　　　 ／{ ｲ ｛三三/三三ﾆトヾ┻┻┻ｲ｣ﾆ{∨i'三三三、
　　　　／三三｀ｰ三,ｨ三三三三三三三三三ﾆi ＼三三三',
　　 ／三三三ﾆ／　 |三三三三三三三三三ﾆ}　 ∨三三ﾆ',
　 f三三三ニ／ 　 　 }三三三三三三三三三/　　 ∨三ニﾆ',
　 {三三ﾆﾆ<　　　　 ,ｨ三三三三三三三ニﾆ/　　　　∨三ニﾆ',
　　＼三三三＞..､　 }三三三三三三三ﾆﾆ/　　　　　 }三三三:',_
　　　 ＼三三三,ニ≧‐､三三三三三三三{　　　 　 　 |三三ﾆ／ ｀ヽ、
　　　　　＼／,､＼ ＼＼＼ヽ三三三三三ﾆ＼　　　 　 l三ﾆ／､ ヽ　 ヽ}



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　　　　　　迫害一択でしょうこんなの　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　　　／⌒ヽ／＾＞＿
　　　　　　　　　　 ｒ‐‐ｒ㌻　￣　　　｀'く⌒i⌒ヽ
　　　　　　　　 /＜ ／／´￣｀　　　γ7⌒＼ノ＿
　　　　　　 　 /／/／　　　　　　　ヽ{_乂:::_ノヽ　 ＼
　　　　　　　//:::/' ／　 /　　　| |　 <::::::У::::::::〉　　　　　　　　　ところが彼らはよほど運がいいのか
　　　 　 　 /〈_:/ /　,／　/　／| |　 } ＞＜￣/　　　|
　　　　　 八 爪,/^メﾐ／/／　 |∧　}乂乂厂　　　 /　　　　　　 .身の振り方がうまかったのか
　　　 　 　 /|小‐广}k｡／ -─/- } ,从|　圦　　　 ∧
　　　　 　 (_,|/|小　ﾋﾝ　　 -符ぅミ_/　j__{::∧　　 {⌒
　　　　　　辷,_| |ハ'''　,　 　 ゞﾟ' .イ　/))ﾘ￣〈　　小
　　　　　　 辷_り .圦　 、　' ' '　 / ∠シ　　γ⌒ヽ ＼　　　　　　最初期はそれなりに迫害を受けたでしょうが
　　　　　　　(　人 |　＼__　 -=彡' ∨, ＼　 乂＿__彡
　　　　　　　／　 ＼　　　＼￣_ =ｲ从丶 ＼乂＿彡　　　　　 　 .内陸に逃れてすぐにパルティア王国の庇護を受け
　　　　　　　　　　　 _　-ァ´￣｀`　UU　 }　　乂_彡
　　　　　　　　 γ´/　　.′　　　　:　　　ト　 ルへ　　　　　　　　 その後メソポタミアに移動してからは
　 　 　 　 　　　{ ./__,:シ{　　　　　.:　　,:/　 ﾞト　　/
　　　　　　　　 ,イ￣　　|＿,､＿_/　／ {　　.|　　 ′　 　 　 　 　 .ササン朝の傘の下で存分にユダヤ教を悪く言って暮らせたわけです
　　　　　　　 / /　　　〈｣Ｌ⊥⊥⊥〕　{ﾉ＿_⊥＿′
.　　　　　　　{　{　　　　 {::::::::::::::::｢　 イ∨:::/:::::/::~"''～､、　　　...どっちも旧約聖書関係なかったですからね
　　　　　　 八　＼　　 〈］］］］］］］〉'《》　'.:::{:::::/:::::::::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　／:::ゝ　_.二≧|　　　　|　　 :.. ',::｀´:::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　 ／:::::::::::::::::: 丶　 l　　 　 |　　　{. ﾔ-─‐-ミ::::::::::::::::::::::::::＼
　 　　,.:::::::::::::::::::::::::::::厶　l　　　 .|　　　 ', ｀'＜　　　＼::::::::::::::::::::::::::.　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.　　 /:::::::::::::::::::::::::／ 　 ﾞｙ　　}　j　　　　丶　　 ｀''＜　 Ｙ::::::::::::::::::::::}　　　 　 　 .|..　.なに、その見てるだけで寒くなるような恰好……
　　 :::::::::::::::::::::::::/　　　 /　　　 /　　　　　 ｀　　　　　`ｼ::::::::::::::::::::::::　　　　　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　 {::::::::::::::::::::::::{　　　　 　 　 /　　　　　　　｀ヽ　　／::::::、::::::::::::::::/
　　 {::::::::::::::::::::::::::.､、　′　　xﾍ }　　　　 　 　__､ﾞ'<::::::::::::::Ｙ::::::::::::/
　　 ∨:::::::::::::::::::::::::::｀:7　　 /‐-⊥＿,,.. 　- ￣:::::::::::ヽ::::::::::}:::::::::::
　　　ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::/　　/:::::::::ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
.　　　　＼::::::::::::::::::::/　　/::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,' ／
　　　　 　 ＼:::::::::／　　 }::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::厶
　　　　　　　 ｀`''{　　　 /:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::_､+7
　　　　　　　　　 ゝゝゝｼ'─--==ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-　　　　/
　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　 イ　|　　　　　 /
　　　　　　　　　　　 ,′　　　　　 ィi〔⌒　.|　　　 　 ,′
　　　　　　　　　　 圦　　-‐　⌒＼　　 　 |　 　 　 ,′

　　　　　　　,-―‐‐ｭ ／: : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : : : : `､
　　　　　　 /: ,ｨ⌒ y: : : : : : : : : : : : : : ｒ'"￣`￢ｪｨ'⌒i: ｀ 、
　　　　　 ,.': : 〈　　/: : : : : : : : : : : : : : :乂　　　 /}ﾄ_､｣: : : '，
　　　　　/: : : ｝　/: : ,:: : : : : : : : : ∧: : : ':ゝ-一'　} 〉 i: : : :＇
　　　　 .:: : : : √i: : : i: : : : : /: : :/　':、: :,: : : 辷__] 廴{: : : : : i
　　　　 i: : : : 厶′: :i: : : : /}: : :/　　 ﾞ,: : i: : : : i!: : ；: : : : : : : }
　　　　 {: : : : ゝ{: : : {: : ﾅゝ､!: /　''ﾞ´¨ ヽi!: : : : |: : :}: : : : : : 丿
　　　　　＼: : : :{: : : {／r符 },.'　　ｲ示ｶゞ!: : : : !: /: : : : : ／
　　　　　　 ヾ}: :.!: :圦　　じ　　　　　ﾋソ　|: : : /: ｨ: : : . 'ﾟ: ゝ、
　　　　　　 ／ : :'，: ﾊ　　 　 ,　　　　　　 i: : :/"´ゝ､: : : : : : :ﾟ.　　　　　 しかし、およそ七世紀ころ
.　　　　 ∠: ヾ、: ﾟ:: |　　、　　､　,　　　,ｲ: : :/　　　 乂: : : : : :〉
.　　　　_l__|_,､＿＿＿　　`　　_　　,｡≦/: : /　　　 /: : :,．'"~´　　 　 　 .そんな彼らも危機的状況に陥ります
　　　　VﾊVﾊVﾊVﾊV　　 　 ＿ｒ孑一/:.／､　　　 ゝ／
. 　 r‐'´＼--─--／′辷/￣j{ i/ ＼,'／　／¨f＾j‐-．.　　　　　　　 　 .なにが原因だったと思います？
. 　 ﾄ､ヽ |_l｀ニニ´　/Гj{　　j{　f⌒ｒ'ヽ.／　　Гj{　　 ヽ
　 ∧ ｰ'ｰ'　 |/　　　i Гj{　　j{　 {　ﾉ　　j{　　Гj{　　　　i
.　　 ヽ　 }　/′　　 ,Гj{　　j{.　/ﾐヾ　　j{　　Гj{/　　　 i
　　 {~^"~^"7　　 i廴j{ｰ-=# /　　ｉー≠=一'≦{　　　　 !
　　 ♭＝＝i　　 /二二ﾆ= /　　/ﾆ二二二=yi{　　　　 :
　 　 {,_.,,._,._.{　 /二二二ﾆ〈　　/ 二二二二二i!　　　　.
　　　 i　　　|　 {二二二二 ≧='二二二二二ﾆ|　　　　i
　　　 i　　　|　 ヾ二二二二二ゞ二二二二二 i!　　　　i
　　 　|　　　|　　ﾏ二二二二二三二二二二ﾆ!l　　 　 i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　 　 そんなの、もしかしなくてもイスラム教だお……　　　　　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 普通に考えたら……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　　,ィ　　　 ,　　　　　　　　　　__ 〃 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､__
　＿＿｣ヽー- '　`ｰ（..-'/　　　　　　　　　　ノ'￣) 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 入ヽ　　　　 ヽ
　＼　　　　　　　＿　　ゝ──ァ　　　　　　　 ´ 　　　　　　　　　　　,ｒ;ｧ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　 ヽ　　 ｢.l｢.l ｢ヮ |　　　　／　　　 　 ／　　,. -─- .､ 　　　　　　　ゝﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　 ',　　ＬlＬl　Ｌl´ 　　／　　　　　／　　 /:::::::::::::::::::::::', 　　　　　　ヽ ヽ　　　　,,
　　　 ﾉ 　 ロロ　ロ　　（　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::}＿＿__ 　 　 ヽ:ﾍ　 　　.i! 　　､　　　　　　　　　　r,;､ 　 ﾊ
　　∠-ｧ 　　　　　　 ,--ヽ　　　　　　＿. -;二ニ＝''フ7コ´￣￣　　 　　ヽ::ﾍ　 　 l|　　　＼　　　　　　　　　＼＼し,
　　　 /.-────┘, r──､ 　　　　 , z三ﾆミ､／Y,,, 'j　　...┌────────────────┐.,×ヽ
　　　　　　　　　　　　j_｣ --ｧｚつ ,. イ´──::::ヽヽ,八ヾｴ　　....│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │. 　.! ゝ
　 　　　　　　　 　 ,__从ル'!j r,l／:::::/::::::::::::::::::::}:::::|　 ヽ'　　......│　..ユダヤ教徒やキリスト教徒と同じく.　│...ｺ｀ヽ
　 ／￣￣ ─ヶ７三二三＞'´:::::::::/::::::::::::::::::::/:::::::! 　　　　　 ,.│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │.　.|ｴ≧
　 　 ,＿_　　 l/ｒ┐ , r-､〈::::::::／::/:::::::::::::::::::/:::::::::jr-ｭ_　　 ふ.│.　.イスラム教徒もまた啓典の民…….　│..-'} |
　 '´　　　￣７/1j／.ﾍ::j ﾄゝｲ::::::/::○:::::::::::/::::::::::/f7,r'´,r 7´　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │.ゝ,; ヶ
　　　 　 　 //)''l/ｒっ 〃 ∨::::::/::;-､:::::::::::::l:::::::::/∩ｌ＞ l //ヽ..└────────────────┘..ァ:::::
　　　　　 /ﾊUr;.,, ~,_/'　 /:::::/::::::''":::::::::::::l:::::::/-, -'　, ィ !' " ',,`　! 　У / .j　　 j ／ ,イヽゝ'ゝ'|::::::::::;;;入_/:j ヽﾍ＼:
.　 　 　 /　　 ''`／ｌ=　 /::::::r';: 二ニ＝､:::l:::::/ i ゝ─ｧｵ　i'ゝ'' ' ¨~　　ljiii　/＿,,,/　／ ヽﾍﾍく　.ｌ::::／::|　ﾍ:ヽ｀ ‐- ､
　　　 __l　 　 ／ 　し, ,':::::::::7-;:::::::::::::::ゝ､l::/　 l 　 ノ;.ｲ　　　　　_..-　ｌ　　 }ニ彡ィ'三三（ヽﾍj　／　l::::|　_l;;;;l
　＿　|　￣´　 　 ┌──────────────────────────┐.. ∨　　 }r,'-─;;ﾍヽ__
　 ヽ｀´　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │. l　　 ,　' |-.二-';;;;;;;;｀ ‐
　　 }　　 　 　 　 .│.　その勢力下で旧約聖書の否定なんかしてたら命の危機です │.ﾉ__／ r三'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　／ 　T　R　A　 │..　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │.;;;;;;ゝ '´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
'´＿　　　　　　　 └──────────────────────────┘.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　|｀ヽ 　　　　　　　　,ィヽ:::::ヽ:::::＼::ヽ;:…'::::::::::::::::ヽ'／}::}::::/ ﾍ:::::∨:::;ィ::/ . 〃ゝ:::::;r';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　 /::::::|　　　　　　　　l//::::ゝ─'─'''｀":::::::::::::::::::::::::::::',　l/:::/ 　　〉ゝ::r' /:l　 //_/:::r'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

　　　　　　　　　 　 　 　 ┌──────────────────┐
　　　　　　　　　 　 　 　 │..ところが、彼らはこの絶体絶命の状況を　 │
　　　　　　　　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 　 　 　 │..とてつもない方法で乗り切りました　　　　....│
　　　　　　　　　 　 　 　 └──────────────────┘

　　　　 Λ＿Λ
　　　　(´･ω･`)　　　　 　 ……
　　　　（　＿　）
　　　　　U　U

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人.人
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ） 　 お前は何者だ！　（
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　 　 　 　 （
　　　　 Λ＿Λ　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒.Ｙ
　　　　(´･ω･`)
　　　　（　＿　）
　　　　　U　U

　　　　 Λ＿Λ
　　　　(´･ω･`)　　　 .サービア教徒です！！
　　　　（　＿　）
　　　　　U　U

　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣｀ヽ
　　　　 Λ＿Λ　　　　　　　　　 　 　 　 　 |..　.……. 　.
　　　　(´･ω･`)　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿乂_
　　　　（　＿　）
　　　　　U　U

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人_.　人
　　　　 Λ＿Λ　　　　　　　　　　　　 　 　 ）　　　　　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　(´･ω･`)　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ）　　 よし、通れ！！　　..（
　　　　（　＿　）　　　　　　　　　 　 　 　 　 ）　　　　　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　　U　U　　　　　　　　　　　　　 　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y..Ｙ

　　　　 Λ＿Λ
　　　　(´･ω･`)　　　　 　 ……
　　　　（　＿　）
　　　　　U　U

　　∧＿∧
　 (´･ω･｀)　　 　　n
￣　　 　 ＼　 　 （ E）
ﾌ 　　　 /ヽ ヽ_／／

　　　　　　　　　　 　 ／´丶　　　　　-‐ 　 ‐-
　　　　　　　 　 　 ／　　 　 ヽ　 ´　 ／　　　　　｀ヽ､　 　 __
.　　　 　 　 　 　 /　　　　　／ / 　 /　　　 　 　 　 ､ ＼´　 　｀ヽ
　　　　　　 　 　 ｉ　 }　 　 .'　　　　 '　　 　 　 }　　　‘. 　 ，　　　 ヽ
　　　　　　 　 　 |　 }　　/　　 　　　 / /　 　 !　　　　',　　'，　　 ,. }
　　　　　　 　 　 |／　　'　　　　　／' / }　　∧　{ 　 　', 　 }　 　 { ,'
.　　　　　　 　 ／　 　 .ｉ　　　/／ /イ /　 ,､　', ‘， 　 .| 　 '､　　 v
　 　 　 　 　 / 　 　 ／|　　 // ´¨´´/ ／　｀¨ ＼〉、　|　 '　ヽ 　 ヽ
　　　　　　　丶　　/､　| 　 / f'示ミx／　　ｨz‐=ミ､ ｉ　 | ./　ノ}　　 }　　..サービア教徒というのはムハンマドが啓典の民であると認めた
　　 　 　 　 r‐｀‐ '　 } .| 　ｉ　ゝ匕ﾘ´　　 　 匕ﾘ　/''|　 |/ 〈´{＼ ／
　　 　 　 　 ゝ ____ ,ノ　! 　!、　　 　 　 　 　 ﾞ‐'　´　!　 ! 　 ＼　＼　　　.いまいち実態の掴めない宗派がいたようなのですが
　　　 　 　 　 r┴‐'┐ ﾍ　|∧　　　　'　 　 　 　 　 ｲ　 !　r､‐‐ヽ,ノ
　　　 　 　 　_ゝ--イ　　ﾍ.! ∧　　 _, ....,_　　　u /ノ|　,'　 ,'-､｀''ヽ
　　　　　 　 {f'''¨¨´　　　-ｉ{､.　＼　　¨¨ ｀ 　 イ ´ /./_／､ヽ´}_,ﾉ
　　　　　　　'　　 　 ／　　i{ ｀ヽﾉ.丶 ..　 ィ ´　 　ノｲ.{ ､ヽノ ./　　　　　.どういった手段を用いたのかはわかりませんが
　　　　　　　　　　 /　　　　　‘，', 　 　 /ヽ､__　　 　 | 〈ノ　 {
　　 　 　 　 　 　 /　 　 、　 　 ', ',ヽ､　ｉ_',　 　 ｀ヽ　 }　 }　 ｉ!　　　　 　 しれっとその座に滑り込んだわけですね
　　　　　　　　　 '　　　　＼　　 } }　　 ´　,　 　 　 ∨　　　ﾉ
.　　 　 　 　 　 /　　　　　　＼　} } ､　　　ｉ　　　／'　　 ,. '
　　　　　　　　/ 　ヽ　　　　　 ｀ヽ、:＼_,ノ|　 ／　{　 ／ .／｀ヽ
　　　 　 　 　 '　　 　＼　　　　　　i: : : ヽ }／　　 '､ '　}./ ／,　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 　 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 　 　　　　＼
　 　 　 　 　 　 　 なんか宗教的な迫害につきものの　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 ＿, 　　／　 　 　 　 |
　 　 　 　 　 　 　 焦燥とか悲壮感みたいなものが感じられないお……　　　　　　　 　 　 ＼（ー⊂ヽ､∩ 　ｕ　 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　|　ゝ＿ ＼　／ 　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　|＿＿＼　　”　／.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ ＿＿＿ ＼ ／

　　　　　　　　　　　　 　　 ＿　　　rヘ　 　 　 　 ┌
　　　　　　　 　 　 　 ／￣. . . ＼_.八ﾆ-_　 　 　 .ﾉニ)＞''~￣＼
　　　　　　　　　　　 ′. . . . _)／ニニ- ^~￣￣~''＜ニ=-　_. . . ＼
　　　　　　　　　　 /. .┌ニニニ-￣. . -──-ミ . ￣＼ニニ- _ . /,
　　　　　 　 　 　 /. . . 乂ﾆﾆ／^~. . ._､‐''~. . /∧＼ヘ. .＼ニ-／ . /,
　　　 　 　 　 　 /. . .／/ ／. . . . .／. /. . . ./ /∧. .＼'，. .V/ﾊ . . . /,　　　　 　 そしてそのまま表向きには啓典の民として
.　　　　　 　 　 /. .／. / /. . . ...／. . ./. . . ./. . ./∧ . . ＼ . V/∧ . . /,
　　　　　　　　/／. . ノ /. . . . /. . . ./／. ./／. . ./∧. . . .V/}ﾆ/∧. . . i　　 　 　 裏に回れば既存の宗教全てと
　 　 　 　 　 ／/. . └//. . .../. . . ／. . .／. . . ..∧. .}. .i. . .Ⅵ:ニ/∧. . |
　　 　 　 　 ( ./. . ／//. . . ./ . ／/. .／//. . .../　V/. .|. .i. Ⅵ￣￣}. .八　　　　...見逃してくれたはずのムハンマドすら悪く言いつつ
　 　 　 　 ／/ .／. //.{. ｉ . {~''～ ,,／⌒/ . . ._､‐''~V/ |. .|._.}.乂 . . ／. . '，
　 　 　 ／. /／─-ミ_.{. | . { 灯うぅｙ~'ノ . ／jI斗ぅ㍉. ／／＼￣＼. . . .ﾉ
　 　 ／　/￣￣. .￣_).{. | . { 込 vツ^⌒ 　 ⌒乂ツノ└└く￣＼￣￣＼┐　 　 二十世紀に入ってその存在を再発見されるまで
　　 ((＿ {ﾆ=-‐. ....￣八.| 八 乂￣　　　　　　￣~^ノノ. .}'，　.]　:|＼＿. . .|
.　　　 ￣乂_､‐''~￣＼ 八 /∧⌒ 　 　 ' 　 　　 ⌒/ ( ＼.}　/　 :|￣.. .＞┘　 　 末長く幸せに暮らしましたとさ
　　　　　 　￣／￣￣_) ∧ /∧:::...　 ‐　 -　 　 イ. /∧　} /　　:|￣~''～ ,,_
　　　　　　_／ ─==ニ))/∧ /∧(}＞　　　　イ┐ /. /∧　{. 　　ﾔ＼＿ . . }
　　 　 ／￣ -──-ミノ /∧. . .Ⅵ┐う爪_┌.ノ../. /／.ﾔ '，　　ﾔ／￣_ ノ
　　　 (__／.{　　 ／ニニ=-<⌒ヽ}≧=-￣-=≦ / .／┐込_ '，　 ｷ￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
. 　 　 　 ＼乂 ./-=ニニ- _-ノ⌒ヽ乂_乂rヘノ⌒ヽv/|ニ/∧.　　 V/ . ＿_)　　　　　　　　　　　　　 　 |　　.えぇ……
.　　　 　 　 ￣/-=ニニニ-}ﾆ┐~''～　⌒ 　 _､‐'' ノﾆ:| -=/∧.　　 V/￣　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　 　 ＿＿_
　　　　／　　 　 ＼
　　 ／　ヽ 　／　 丶
　 /　 （●）　（●）　ヽ　　　　　　　あの、グノーシス主義の典型ってこんな感じなわけ？
　 l::::⌒（__人__）⌒:::u:l
　 ＼　　|r┬-|　　 ／　 　 　 　 　 意外と迫害とかものにせずに生き残るっていうか……
　　/　　 `ー'´　　 ヽ
　　し､　　　　　　 ﾄ､ﾉ
　　　 |　　　_　 　 l
　　　 !___/´　ヽ___l


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ ／////／　 　 ／　　 ＼ ＼　 ／/〉=ﾐ　　　　＼
　　いえ、そこんとこだけは逆というか　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　 〈/// ／　 　 ／　　　　　　 　 ////{　　 ＼　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　/＼/　／　　　　／ ／＼　　/////∧　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 /／/　/　/　　 ｨ 　 /　　│ | |/////{∧　　　　＼　　 i
　　とてつもない数のグノーシス主義が　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿,ノ　／//　/　/l　／/　 / 　 　 | 人￣￣｢//∧　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／//￣￣　／ ///　 |　/ |/__// }八＿__, |/　 |　　 l'///∧＼＿　　＼_|_
　　歴史にも記録にも残らずに消え去った中で　 ＿　　　{　{ しへ、　＼///　　j|/ __|__ |/　　　　　 _j＿_ |　　 |/// ∧　 {￣￣　￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾌ ﾉし'⌒{　　ｉ{　　＼＿|//|　　ﾚ }ｆ　斧x　　 　 ,ｨｆ圻ｆ＾l{_,|　　 ∨/// |　 ＼＿＿＿　 )
　　たまたま生き残ったのがマンダ教で　　　　ﾉ⌒ｰ|　l{⌒ヽ＿〉　　 　 　 /　　 ﾊ＾　ﾋ(_　　　　　 ヒ(_　^´|　　　∨///|　　　　 　 jﾘ￣{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 乂_} 　 　 　 　 　 　 /　　 /│　　　 ,　　　　　　　　　|　　　　「￣ 　 　 　 　 ‘ｰ==ヲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　l/　 |　　　　　　　 　 　 　 　 |　 ｝ 　 }　　 　 　 　 　 　 ￣{しｸ
　　だからこそ幸運に恵まれているのが際立ってるだけで……　　...../　　/{　 人　　 r‐　　 -┐　U 　 ｨ|　ﾊ 　 |　　　　　　　　 　 　 ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿_________{＿_/jﾉ＿＿＼　∨　　__,ﾉ　　 ／ | |/　|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |三三三三三三三三三三三ｒっ　＼　　　　　 　 　 l ﾉ 　 l　|＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |三三三三三三三三三三三|lll|廴　　ｰ┬ ´　　　 _|＿_　 | |　　_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |三三三三三三三三三三三ｒっ　廴__／ ＿_ ＿rく 　 └‐j/　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |三三三三三三三三三三三|lll| '⌒ヽ 厂|　└‐┘ |　　　/　　＿＿}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |三三三三三三三三三三三ｒっ　　〈/　│　　　 　 　 ＼廴／　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |三三三三三三三三三三三|lll|―厂{──､　　}_{　　 ／　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |三三三三三三三三三三三ｒっ/｛//}////∧__| 廴／　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |三三三三三三三三三三三|lll|／ ＼l/////∧　 /　　　　　　　　　人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 (￣＼ 三三三三三三三三三／＿__　ヽ////／　{　　　　　 　 　 　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /￣＼)三三三三三三三三 (／ ＿__ 　 i//∧　　乂　　 　 　 　 　 　 /

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＞‐＜ ‐ ､＿
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｨi〔: :´: : : : : ｀: : :＼:｀ マn
　　　　　　　　　　　　　　. : : :/ _: : : : : : : : : : : : : : : . 寸. /
　　　　　 　 　 　 　 　 /: : : : :丿｀､: : : : :r､: : : : : : : : : .∨ /
　　　　　　　　　　　　ｨ: : : :ノ´:::::::::｀::´ゝ':::::｀,: : : : : : : : ..∨../　 　 　 　 ちょっと結論がまとまりを欠いた感がありますが
　　　 　 　 　 　 　 /: ,ｨ‐'{´:::/::::::､:::::}＼:::::::ゝ､: : : : : : : : :∨ /
　　　　　 　 　 　 .（.ｨ::{:::::{:::/{/{i:::ﾊ:::}､＿＼:::::::〉: : : : : : : : ∨ /　　　　 .グノーシス主義がわかりやすい形で後世に残った例として
　 　 　 　 　 　 　 ,ゝ｀{:::::{/. jノ乂..}::}　 　｀ }:::::ゝ､_: : : : : : : ∨
　　　　　　　　　　 ｀}h､:::::{..´　　　 }ﾒ 　／ .ﾚ}:::::｀:}::｀,: : : : : : :＼　　　　.マンダ教の概要を説明しました
　　　　　　　 　 　 .j}: :∧::.＼~"'';　　　 ｀¨¨　}!:::iﾉ:＼ー､: : : : : : :.｀
　　　　　　　 　 　 j}: ;ノ　:::乂 ´:/:/:/:/:/:/: , }::/´￣｀　::{｀ゝ'^ー, 丿､
　　　　　 　 　 　 .j}ノ, ｨi〔:ヽ.} }h､ ＿＿　ィi{...}'　　　....ﾑ::＼::::;ノ ノ: : :.　.今度はその発生理由などを語れればいいなといいなと思いますが
　　　　　　　　 　 {_.く: : :: ┴――――`‐¨´../ .._ｲ　　 .}:::::::::}ゝ､ヽ＿:}
　　　 　 　 　 　 　 乂_^ ､　　　 　 　 　 　 ¨.／._´{VVV}｀:/:::}: :}｀ー ､｀,
　　　　　　　　　　　 {i `/,:　　　　　　　 　 l〃≠.ヽ　　　/:{:::/:/::/: ;ノ丿
　　　　　 　 　 　 　 {i: :{::{{:　　　　　　　　 .{..{:ﾆニ{iXxXi}:人}.:{:/: ノ,ノ､
　　 　 　 　 　 　 　 {i;ノ`. ヽr‐_､　　. 　,＞‐､_=彡＿　　i∨: : : : :ゝ､ヽ､}
　　　　　　 　 　 　 .{i.,ｨi: : :（-―}　　　〔￣　 　 　 　 ｀　}　＼: : : : 丿ノ
　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀¨¨´　　　　 ｀¨´｀　　　　　'　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 　 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　　　　＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 あ～あ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　 　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 ＿, 　　／　 　 　 　 |
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 一人も読者残らねえだろうな　これ……　　 　 　 　 　 　 ＼（ー⊂ヽ､∩ 　ｕ　 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　|　ゝ＿ ＼　／ 　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　|＿＿＼　　”　／.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ＿＿＿ ＼ ／

一旦というか今日はもうしまいです

マーニー・ハイイェーは両方とも尊称でハイイェーは生命という意味です

それは確かにその通りなんですが
それを言ってしまうと大抵のできごとに当てはまってしまうので
もう少しうがった見方をさせるつもりです




　　　　　／
　　　 ／
　　　 ＼　　 　　　　　 　　　　　　＿__　＿＿
　　　　　＼　　　　　　　　　　, ＜: : :/｀:ヘ: : :＞､　　 |
　　　　　　　つ 　 　 　 　 ／: : : : : : : : : : : : : : : :＼　{　ヽヽ
　　　　　　　　・　　　　　/: : : : : : : : ::l: r､ヘ: : : : : :∧ ＼__ﾉ
　　　　　　　　・ 　 　 　 ,': : : : : : :∧: |::|　　 l: : l: : l: : l　-|フ
　　　　　　　　・ 　 　 　 l: : /::/ l::|　ヽ|::|　／ヽ::|: : |: : |　/|￣ヽ
　　　　　　　　　　 　　　|: ::|: ﾒ､_,ﾘ　 ｰﾘ彡=tｭl/ヽ::|: : l　　　　ﾉ　　 　 　 　 大磯左義長中止のお知らせ
　　　　　　　　　 　　　　|/|:|::|「|:::tｌ　　　　|::::::ﾉ.　 l:| : :l　|　|
　　　　　　　　　　　 ぷ　　ヽｌ| |_:::j　//// ｀(＿)　l´l: ::l　　 |
　　　　　　　　　ぷ　　る　　　l(__ﾉ　 ＿ _ ＿　 　 _ﾉ: : |　 _ﾉ
　　　　　　　　　　る　　　　　（ _　 （_,.- ‐-､_)_ イ: : : : :l
　　　　　　　　　　 　 　　　　　|: ＞┬┬''"/x|」∧: : : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 l: :/￣|xxー'xx.|　 ∧: : : ::l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 安心しろ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 元々行くつもりなんてねえから　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

七時ころにやる予定です

　　　　　　　　　　　　　 V//: : : : :::::;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_､‐''゛　　_､+''∧三三三
　　　　　　　　　　　　　　Ｖ//: : : : : ;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,､＜　　　,､:仏:::::∨∧三三
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'''　　ｰ-　 二_　''　…‐-　　　__V//: : : ::::::|: : : : : : : : : :: : : : : xく.　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　¨" '''　…‐-　　二] : : :.::.:.|: : : : : : : : : : : : :／　｀`>'’.│　 　.最後の晩餐　　 　 　 ..│
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | : : : :.:.|: : : : : : : : :＿／＿__／　｀.│　　　　　　　　　　　　　　　　│
¨" ''　…‐-　　　_　　　　　　　　　 | : : : :.::|: : : : : : : :_ア￣￣ア {　　..└───────────┘
　　　　　　　　　 　¨" ''　…─-=彡 : : : : :|: : : : : : :_ｱ＿＿_ｱ゜: 乂__ノ　: : : :.:.:| : : : : : : : :
…‐-　　　...__　　　　　　　　　_}　　　: : : : |: : : : : : /￣￣ ｱ゜: : : : :　　 　 : : : :| : : : : : :
‐-　　 __　　　　 ¨" '''　…ｰｒ'''′　　　: : : |: : : : : /　　　 /: : : :　　 　 　 　　　:| : : : :
: : : : : : :.:￣丁 Ｔ￢… ┬-く　　　　　　: :｜: : : :√￣　 7: :.:　　　　　　　　　　|:◯: :
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:||¨丁ii¨丁「:::::|:_|_ ⊥ -_二¨-──- ミ　　 |　　|　 | : |::::::| ＞''"￣￣｀丶､ ≧=‐‐=≦　　 ,　'゜_　-‐_~:|__＿
:||:::::::jＩﾆ=-=ﾆ⌒　 γ(　　 _　　-─- ﾐ ),　 ｀'iｉ'´　 ゝ |::::::|＼＜´￣￣＞''ﾞ/　(..)　　 _､‐''゛　 {:r:i::::_｣:|┘
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　　　　　　　　~　-　_　　　　　　　｀¨¨¨´　　　　　　　　　_､‐''゛　　　　　　 {::::|:|‐''゛　　 |::|-‐'' |::|'´_｣:|

　　l　　　　　　　　　　　　 l l:::/:::::/::〉ヽ　}l}　 　　 /
　　l　　　　　　　　　　　　 l　l::::::/:::::::::::^Yｸ　 ,,　/　　　　　　　　　　;;　 ;;_ ‐¨￣
　　７　　　　　　　　　　　　l　l::/:::::::::::::/ /l ;,　ノ￣¨ー――――‐'
,／　　　　　　　　　　　　　 l　t_ _ｨ－‐／　ゝ'
　／ 　　　　　　　　　　　 .└‐　― ¨　｀∨
/ /／/,　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　／　　　　　　　　　　　_ ー‐、　　 　 l　　　　　　　　　　 　 はい、これが俺の肉
　　　　　　　　　　　　　　{　　　 ヽ　　　 l
　　　　　　　 WwWw　 　 r、　　　人　　l
　　　　　 .wwwWW　　　　－ヘ　　　　 l'　　　　　　　　　　　　はい、これが俺の血ね
　　　　　　　　　　　　　 /;'l 　/＼　　　,l
　　　　　　　　　　　　 /;;/"　l　_ _　ー‐'　　　　　　　;;'
　　　　　　ー‐――‐/;;/_ _ .l l;;;;;;;,,;;;ヽ　　　　　　　';;;'
　　　　 l　　　¨ヽ 　/;;/　　　}.l;;;/ ヽ;;;;;ヽ　 　.　　/;;/
　　　 　 ヽ、　　　｀l;;;l―‐ー'　l;;;l　　＼;;l　　　　/;;/
　　　　　　｀ ヽ　 ヽ;;ﾘ　 .　　　l;;;l　　　 l:;;l　　　/;;/
　　　　　　　　へ__ノ ヽ;;;ー‐‐';;;ﾉ　　　ヽ;;;;＼/;;;/
　　　　　　　 /　　　　　 """"　　　　　　ヽ;;;;;;;;;/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　.|
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　|
　　　　　 ,/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _,..ム-‐‐‐‐-...j.....-‐‐ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　 ｀ヽ､ ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　/　 i　　　　　　　V....＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　―‐‐"　　 ｀ー‐‐‐　　　 ﾍ　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i　=＝・＝}　　＝・＝=　　　　 .V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 ,､　　.く　　　　　　　　　　　 .|ﾞヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 お、おう……　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i /´｀ヽv‐-,---ｧ-‐‐"´　　　　 .|　　ﾞヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　／ヽ.ヽ.i　 /　　　　　　 __　　i　_,.-‐"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iﾉ:::::::::::}_　　.i　　　　　　　| |　ﾑ"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ﾉ ~~~~~~ i　./　　　　　　　 | |ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 「ヽ-----‐7"　　　　　　 _,..<i |__.V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼,...........／i‐-----i-i‐i" .|　| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {　二>i | ヽ　　　.i .| |ヽ､ir'-'i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ-ﾆ」 |　 ＼　 /　| |　< ￣}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 .エルサレム、エルサレム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 .預言者たちを殺し、自らに遣わされた人々を石で打ち殺す者よ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 .雌鶏が雛を抱えるように、俺は何度お前たちを育もうとしたことか……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_


:ﾍ i: : : : i　／: i　 ／: :i　 ,へ '; : ',
: ﾍ|: ;' : :ﾚ': : ; :レ' ;イ: レ': : :.ﾍ',: :',
: : : :i: : : : ;イ : ;／ │: : /ヽ : : : : }
: : : :!: : :/__」: /＿__」 : /_　 〉、: : i
: : : i: :,ｲ ';ヽ{/ 　 　 !;/　　 ,'　ヽ: :!
: : : {/: ｉ　';ﾍﾞﾍ.　　　 　 　 '　　 ヽ!
: : : :' : i.　￣￣￣¨iT Ｔ　 i
: : : : :│　　　　 　 ';:`'ｊ 　 !　　　　　　　　　　なんかさ……
: : : : :│　ヽ、.　 　 ｀´　　 ､
: : : : : |　　　 `ｰ一'´　　　　ヽ、　　　　 　 　 今日のイエス絡みにくくない？
: : : : : |　　　　　　　　　　　　　｀` ‐ ;
: : : : : |　　　　　　　　　　　 　 　 ／
: : : : : |　 ∪　　　　　　 　 　 　 ,'
: : : : : | 　 　 　 　 　 　 ⊂⊃　,'
: : : : : l　　 　 　 　 　 　 　 　 /
: : : : : !⌒ヽ　　　 　 　 　 　 /
: : : : : !:::::::ﾉ　　 　 　 　 　 /
､: : : : i`~´　　 　 　 　 　 /
‐ヽ: : :{、. 　 i｀` ‐-　　　′
　　ヽ､',｀丶、!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.ィ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾄ 、 　 ／ 　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　> ´＿ 　　|＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾄ､ﾚ′´　　　　丶 　　／
　　　　　　　 　 　 　 　 　 なんかな……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 V　　　　　　　　　　く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｆ ト､ヽ、　／, -‐ｧ　!　＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 いつにも増してピリついてる気がするな　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ､ヽ､ﾟゝ　／ﾟ_／　　}　　 ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /ハ　 　<　￣ 　　　人_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !ｌ、 ヽ、　`　　　　ィ^Y/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｛__,〉 　/,x‐---＜._ﾄ､_ｸ
　　　　　　　　 　 　 　 　 何を言い出すか読めない怖さみたいなのがある　　　　　　　　　　 　 　 // 　＼ ,ハ,|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／`ﾉ 　　　｀　〈^ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 〈_／ 　 　　　　　＼_〉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-――――ー-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 、
　　　　　　　　　　　　　　　, '　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.
　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 :.　　...ﾄ､._人,.ﾍ.__人_,.ｲ_,.ｨ
　　　　　　　　 　 　　 ′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 j`‐'┌┐　r‐――‐　、ｰｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ､- '　　 |　|　 |　r--- 、 ｌ 　 L_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _ ) 　 　.|　|　└┘　ノ　ﾉ 　 く
　　　　　　　　　　　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ）...　　　|　|　　　 i"´／　　　(_
　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´） 　　└┘　　 └┘　　　　,ﾆ=-
　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 )　 　┌┐　　 ┌┐　　　（_
　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 )　 　└┘　　 └┘　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-----------　　　　　　　　　 　 　 ⌒)-､ ,. 、　　　　　　　　　〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 l　　　　　　　 　 　 　 　 　 ′ ヽ/⌒'＾´ヽ'⌒ヽ「
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　、　　　　　　　　　　 ,」/丶、　　　.／ヽﾑ
　　　　　　　　　　　　　　､　　　　　　　　　「≧ｘ､　}、　 ,/　 .斗ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .r １｛ `''＜≧ｘ､__ｘ≦＞"}　　　　　　　 .／　 　 　 　 この中に
　　　　　　　　　　　　　　　　丶、　　　.{　}　､ 　　`＾1　lー''"　 ﾉ/^l　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　`　　　 V.ﾍノ　　　r'　 _〕　　 〈_/ ,ﾉ　　　　　　　 　 　 　 　 .一人裏切り者がいる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－| .!　　''"　, ヱ 、　ﾞ'　　 l　l 　イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_l　l　　 ／ ^￣＾＼　　　l　 l＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 l.　 ヽ,　　　　　　　　 ､／　 l　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 」　　　＼ 　　⌒　　 ／　　　l　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　＿___/　　　 l　　　　　 ヽ------"　　　 　 `l　　　 ヽ
＿＿＿　　　　　　 ／　　 　 /　　　　l　　　　　　　　　　　　　 i　　　 .l 　　　　lー-
　　　　　　　＞､／　　　 　 /　　　　 .l　　　　　l　　　　　　　　l　　　　l　　　　 l　　　　`　 .,_

　　　　　　 ／lﾞ　iﾞ‐'ﾞ｀_,、.ヽ,,-'"　._,,--､、 ｀''-／　_ `'''"ヽ
　　　　　..,/｀│_,,-‐'"｀.＼　 ,,,-'"｀　　 ｀ﾞ''-,,_　 .／ﾞ''-,_ ,lﾞヽ
　　　　 .:/: 　.'"｀　　　　　ﾞ'"｀　　　　　　　　 `''‐｀　 　 `ﾞ　.ﾞl.
　　　　.,lﾞ　　　　　　 : :　　　　　　 　 　 　 　 　 ,,‐　　　　　｀,!
　　　 │　│　　　 : .:|ﾞ'ﾞli,,、..,,-、　　　　 : ,-,:,,/｀　: : 　　 .、│
　　　.:lﾞ　 │　　 : ::,,│　｀ﾞlll,,: :ヽ、　　 ..,/｀,il＼: 　│: 　　.|: │
　　　.lﾞ　 │　: : .／: l: .,,rﾆ,,,,,＼::ヽ: 　.,i´,/ﾞ,,,,,,,ﾞli,,,,,,|＼: : 　|　ﾞl
　　 .,lﾞ　 │: : ,,i´_,,=レlﾆﾆﾆ=ijﾆ＼ﾞl,,,ｲ:,/_,i==!!!!!ﾞl!i'lﾆ_ヽ、 ﾞl : |
　　│　: lﾞ: ,, |lｒ'"　 ´　　　　　 ﾞﾞ'i､｀: ｀ｒ'"｀　　　　 ｀ﾞ　`' |i､ l: : |　　　　　　どうしちゃったの、イエス！
　　,lﾞ　: :レﾞ::,|!,、　 　 　 　 　 　 ,ﾉ: : : ヽ　　 　 　 　 　 ,,,lﾞ | l: : |
　 │ : :::::::::,ﾞlﾞl ｀ﾞ"'''ｰ―---‐'''"｀: : ,,,,、ﾞ'''ｰ------ｰ'" l,!,:|ﾞl": .|　 　 　 　 一体なにを言っているの！？
　: |::: ::::::::::/,ﾞlﾞl　　　.'ﾞ,,―''r‐--,---,,--､,--―-￣ﾞ''　 ,l/',i´:ﾞl、 |
　│:::::::::::.lﾞ'r,,''|　　　 ﾄ-,,,,,|,,,_,,,,|,_: __|: : _|,__._|,,,,,,,ﾞl　　 ,彡ﾞ::::::ﾞl,:::|
　:|:::::::::::::,i´::,lﾞ"|、　 │;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀｀;｀ﾞﾞﾞ｀;;;;;｀;;;;;;;;;|　　.lﾞ:::|:::::、::ﾞl.:ﾞl
　lﾞ.,i,ﾞl:::::lﾞ::_,,|_,､,＼、│;;;.,,―ｰ--,,,,,_,,,-‐''''''-､、; l､.,／,,-ﾄ-'"'､.:ﾞl.|
: ﾚ'"│:lﾞ|ﾞﾞl,._,,ﾞl,ﾐi,,,ﾐ,!.lil'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`|iﾚ,,,ﾞl,,lﾞヽ-/ﾞl: ｀''ﾞll
: ﾞ: 　｀llﾞ:ヽ,;;｀,,/　 　.,!lﾚ,,,,__,,,,,_: ＿,_::＿＿,,,,,__,,{,ﾄ: 　 .ﾞli,,,,,,,/: 　 ｀ﾞ
　　　　 ..,ｒ'"ﾞ｀;ﾞl　　 .ﾞll、　|　 ｀ﾞ|｀　 ﾞl　 │　 |　 l|　　 lﾞ;;ヽ
　　　 ..,/｀;;;;;;;;;;ﾞl　　 ｀''ﾞlﾆﾆﾆﾆ|!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=|ﾆ,i´　　lﾞ;;;;;;ヽ
　　 .,,/｀;;;;;;;;;;;;;;;;|　　　 |　　　　ﾞlﾆｰ''''',|｀　　 .ﾞl　　　 lﾞ;;;;;;;;;ﾞl、　　　　　　　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　: ´: : : : : : : : ﾞ　　　｀　　　　 ﾞ: ￣｀｀　　　 ｀　　　｀: : : : ｀　　　　　　　　　　　　 　 |　　 .俺は明日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　 .十字架にかけられる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_


　　 .「ヽ､　　 .|　　 ＼　　　　　　　　　　　　　 ﾍ＼　}￣〉_,,-'､￣｀￣二￣}
　　　|　　ﾞヽ､ |　　　　＼　　　　　　　　__　　　 r～''´　_ｨ-‐ｰ'|　二　一　|
__　　|　,. -‐"´￣￣｀ﾞ　､.',　　　　　　　.＼｀ﾞー .`ァ='　､''⌒ヽL__,　=　 -‐i
　＞"´　　 i｀ヽ､ ､､　　　ヽ.V　　　　　　　 ヽ.　 / ,zr　 ／ﾌ　,{二　=　'´￣ヽ
/　　　　　 .|　 ・ヽV　rァ＿_ヽ　　　　　　　　ﾍ. ヽ二ﾆ､〉ーく､_,ｨ　 兀'⌒ヽ-'　 　 　 .落ち着け！
　　　　　　　｀￣´　　 '< ・ /　',　　　　　　　　}　　/￣〉| 　 |∠__,ｲ≦_,-､ﾉ
､　　　　　　　　ムﾆ-...　　　　　i　_____,..-‐;;;ノ　　｛　'´{,|　 ,!-'一ﾞ'{__　 二}　　　　　　お前今自分が何を言ってるかわかってんのか！？
ヽヽ　　　　　　 |_rv.'‐/　　 _,. ｧ-/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~｀ヽ　＞‐'´　ハ二ﾆ={- _ ニ,ヽ
;;;ヽ ＼　　　 　 ﾞ､ー/ _,..-'／／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,.-フ∠ ,,ｨ'⌒;´ f-＝⌒! '┘ '´二}
;;;;;;;;＼ ＼__　　　,.. -" ／;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／´ ∠......_　 .| .／　｜ []　{,　彡　ｨﾄ､
￣￣￣~~ﾞ‐-- <__／;;;;」V;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　/　f ‘ヽ 　 L_ハ-{,_'／ヽ, 　｀!
‐‐‐‐--- ....._　　　 ~｀ﾞ　‐- ......＿_i　　　　　　 ム" .`ｰ'１　/　 ｀ヽ .{　　 .`ー'’

　　　　　　　　　　　　　 .|＼
　　　　　　　　　　　　　 .|　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 .|　　　＼＿,..-‐‐‐‐-､
　　　　　　 ,..-‐‐‐‐‐‐‐‐'"´￣￣　　　　三三 .＼
　　　　r ､/　三三三三三三三三三三三三三三 ＼
　　　　|　〈　三三三三三三 ┌‐┐三三三三三三三 〉
　　　　ゞミﾐi三三三三三三. ｜ .｜三三三三三三 ／
　　　　ゞﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐミ-三三　└‐┘三三三三三三ム..___
　　 ゞミﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐミﾐ　　　＿ ｀ﾞ‐-三三三三三三三三三三ﾞヽ､　　　　　 　 　 　 .「俺は明日十字架にかけられる
-‐‐ゞﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐミﾐ　　 ／ ＿　｀ヽ､｀ﾞ　　　‐‐‐‐‐ｧ--,ヽ-､-----'
＼弋ミﾐﾐﾐﾐﾐﾐ　　　ﾑ"~;;;;__ ｀ﾞヽ､ ｀ﾞー-‐}.i ﾘ-";／_,;;;;;;;; ＼　　　　　　　　　　 　 この中に一人裏切り者がいる」
　 .V｀ー‐"　　　　;;;;;;;;;;;;;;､ 弋 ァヽ､＿_./ .ｼ{;_弋ァ_ノ　;　　V
　rﾑ　　　　　　　　　　　　~ﾞ‐‐‐"´￣;;;;;　r　＼;;;;　　',　　　　V　 　 　 　 　 　 　 だと？
　|　｀ヽ､_　　　　　　　　　i　　　"´~~　　 .i　　 /　　　i　　　　 V-､
".|　 三三｀ﾞ ‐---....＿_　i　 ____　　　　　 ﾞ‐'-"　　　　　　　 _,.ﾉ".} .r‐ﾄi
.rヽ､三三三三三三三三.フ ／‐--､ 　　 , ‐-‐､　　　　　 .i"三 .ﾑ {　ﾞ"V
.|　　 .三三三三三三三/ﾊ} }フ三三|　　 .-‐‐-　　　　　　}三.__三<) ‐" V
.} .三三三三三三三三/ﾑ//三三三|　　　　　　　　　　,.-"三/　{￣￣　.{
.{　三三三三三三三三y.i_ノ三三三三三ヽ＿＿＿_,..-{三三ﾍ__j￣￣　〈
. }　 .三三三三三三三{ {V/三三三 ○三|　　　　　　　|三三三.{￣￣　〈
..}　三三三三三三三 |ヽ| |三三三三三 .|　　　　　　　 .|三三三ヽ--二ｲ}
/　三三三三三三三 .|/ﾉ }､ 三三三三 |　　　　　　　　.|三三三;ヽ､＿/;i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,へ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／　　V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 V
　　　　　　　　　　　　|＼　　　　　 ／　　　　　　 .V
　　　　　　　　　　　 .|　　＼　　／,...- ‐‐‐‐ -...._　V
　　　　　　　　　　　 .|　　 _,.＞"´　　,　 i i　 ii､　 ｀ヽ､_,....-‐‐‐7
　　　　　　　　　　　 .| .／　　　　　ノ　　　　 ﾄ､､　　　ヽ､　　 ./　　　 　 　 　 　 .ちゃんちゃらおかしいわ！
　　　　､------‐‐‐,ﾚ　　　　二ﾆ"　　　　u　　｀ヽ､____　ヽ　/
　　　　　＼　　　 ／.u　　/´ ● ﾘ　　　　　 .／￣｀ヽ 　　.V‐---......._　 　 　 　 .俺たちがお前を裏切るわけがないだろう！
　　　　　　 .>Tﾄ/　　　ミヽ､__,.-"　　|　/　　ヽ　●　　〉ミ　 .',　　　　/
　　　　　　/ }.|||三三ミﾐ ,r‐i　　　.{,ヽ　'-､　　 ｀ﾞ‐--彡　　　 ',　　／
　　　　,. ┤ |.||i三三ミ/ .}}// ／　　ﾞ‐'--'　　　　　　　　　　u　V"
_,..-‐"´　|　| ||ﾚヽミ./　/// /　.／二二ヽ､　ヽ　　　　 U　　　　|ヽ､
｀ヽ､　　 |　.|,-{　| /　.///7　　／‐'-'--'ヽ､　　',　　　　　　　　　}　 ヽ､
　　 ヽ､ |　 .| /　ﾚ　 i."7 /　　､､Lｪｪｪｪｪ」-'　　 .i　　　　 u　　　|ヽ､　　ヽ､



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 -===ｚミ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／:.イ7/:.:.:.:/||:.:＞､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｲ,／／:.:|:.:.:./:.ﾘ:./:.:.ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,:.〈:.|/:.:.:.:.:.レ:.:〃:.八/:.:∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l:.:.斗-:.7彡:.:/:./:./:. |:./:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |:.:/:|:.:.ム/|ｲ:./ﾚム:ｲ/:./:.|
　 　 　 　 　 　 そうだぞ、イエス　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 Ⅵ:.:|ム叉〉|/: ﾑ叉7!:./:.:ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |匕{:|　 u　..:i　　　 jｲﾊ/
　 　 　 　 　 　 もっと僕たちを信頼したらどうだ？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|入ﾊ u　　 ..: 　 u.　,Ⅳ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }:l:ヽ.　「　￣〉　./ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 , =-:| ＼｀¨¨´.／ |L
　 　 　 　 　 　 少なくとも、僕は絶対にお前を裏切ったりしないぞ！！　　　　　　　　　　 　 ／　厂l }　 ｀¨¨´　 .{　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _. イ　　 .ﾊ　ﾘ　　　　　　 ＼!　　 丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 イΖ´　　　　 /ム､　　　　　　　 ム　　＿__二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 z=彡￣　 〈｀ヽ ミx､＿＿ ィ彡／|＿＿_===
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 } }＼|　　　　　､::::::＼ミ===彡z=　￣　_ =--＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | | ┌―, =＝===ミ､:::::ー::彡　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 厂三三 =----- ミ ､.ｲ〃. ィ ´:::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 匕-=＝￢T　￣　=-个イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　＼
／＼ ／＼ ／ヽ　ヽ
／＼ ／＼ ／ヾ、　ヽ
　　　　　　　　　　　 ,.ヽ　　　　　 　 　 　 　 って‥‥…
　 /　 ／l　 ／丶、　!ヾ、
　 l　 /　l ／ ,.へlヽ. l　ヾ
　 l /l.　 r　　;;,....lヽヽ!　　　 　 　 　 　 　 　 あんた誰だー！？
　 r　l　　　＜lヽ ~"'' 、
.　　 l　　　＜ト 　　 ●　　　　　　　　　　　　知らない人が紛れ込んでるー！？
.　　 l　 U　lllll.-‐　　ノ
　　 l　　　　ヾく,.=:;'"
　　 l　　　　/ヽ-、 `フ
　　 l　 Ｕ　/　l　l"''T´
　　 l　　　 l--'-亠┘
　　 l.　Ｕ　l:::::::::::::l
　　 l.__　　l:::::::::::::l
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　　 ｌ　　　l:::::::::::::l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,不:::く｀ヽ;::､:::｀丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ハ:l::;;ヾ:ヽﾆヽ:ヽ::､ヾヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,':::i:ﾄヾヽ::ヽ:ﾄヾ､ヽヽヾ`ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l::i::|l::卞ﾑヽ:;ヾY.ｪYl::ﾄ::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::l::ﾄ;:::Kさ'く:::f ,｀　 ﾘヽヾ',
　　　　　 　 　 .な！？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ';:';ヾﾄヽu　`r'- ､　　u|::ﾄ`､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾヽﾍu　　|';二::!　　入',
　　　　　 　 　 .それってまさか僕に対して言ってんじゃないだろうな！？　　　　　　　 　 　 .`トｋ 　　ヽ､ｚｿ　./::| ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿__._,r､　　 Y:j｀ ‐ ､　ｰ´／ ﾄｊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／｀ヽ_j'､_ノ￣l!'´ヾ- ､＿｀_¨ 　 ｣､
　　　　　 　 　 .言いがかりはやめてくださいよ！　　　　　　　　　　　　　　　　∧　,ﾉ　 Yヽ　　l　　ヽ　　 　 7ヽ~ﾍヽ.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /-'´｢　ヽ　ヽｊ＿. l　　　ﾄ､ 　/〃ﾊ　 | ヽ ｀ヾ ､_
　　　　　 　 　 .ムカつくんじゃ！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r'´, イ ヽ､ ｀,__,ｨ､__)|　l　 ヾヽ∧'〃ﾉﾞヽl　 ヽ　 ヽj｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / '´　 ﾄ､　 Yrイ　 ∧l　',　　ヽ 　Tﾍ', 　 l _..ノ 　　l j　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,′　 　.}､二ィ　}　/ 　 l　ヽ　 　',　|､､ﾍ.　| ＼　　／ }. ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i 　　　　トz'_ノ,ｲ　　　　| 　 ',.　　', l､ヽﾍ　| 　 | 　　　 j/ l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　ノ ＼¨7/　　　　　l　　ﾄ､　 ヾ ､ヽ ',.l 　 lｰ- ／/　 |
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-..j／　　　　　　　..-- ､　　〈/ ／　| .V　／　//;;;;;　　　 V　　　　　　.そうだぞ、マリア
　/　　　 ,....----...._~｀ﾞ　　　./　・ .j .／　　　| |;;;;;;;;;　　　 |
/　　　　 ﾍ　　　 ・　 >　　 ‐ｧ￣ ／　　　　 .| |;;;;;;;;;;;;　　　|　　　　 　 .イブリースさんに対してなんて言い草なんだ
　　　　　　＼　　 ／　 __..-‐y／, .i　　　　　 i |;;;;;;;;;;;　　　|
　　　　　　　 ｀ ´　　 iﾆ-‐"F{　i／　　　　　　ﾍ＼;;;;;　　 /
　　　　　　　　　　　 .{--=-､i i　　　　　　　　　 ヽ､ﾆﾆ／　　　　 　 　 ここまで一緒に頑張ってきた仲間だろ
　　　　　　　　　　　 .ヽ--‐"ﾞ-ﾞ-i--==､.<t‐‐"´￣
　　　　　_　　　　　　　　　　　 ／"´...-< |､
　　　　.〈 .V　　　　　　　　　i~.|　　　...-}"i V
＼　　　 ﾍ .＼　　　　　　,.- {　i　　　-ﾌ.ハ .V
~７ヽ､　　 ＼　＼___,..-‐".／ ｀~｀ー<ﾆi/　',　V


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨
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　　　　　　　　　　　　　 　 そうだぞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {　{ ／／二/ 7　 　 　 ￣⌒ 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ⌒ヽｲ／二　/ 7　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 大切な仲間を最後まで信じ切れないだなんて　　　 　 　 　 　 〈ﾆ７^ﾊ＿／／　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 V　'　｀¨¨´　　　　　　ﾉ　　　　　|　　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 お前はなんて心が寂しいやつなんだ　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　__　　　　　　　　／::.　　　　　|　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {　　　⌒)　　　　 　 ´:::::.　　　　　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀¨¨爪 ´　　　　　　　 ::.　　　 　　/　　/
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　 　 　 .､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人.人　　　 　 　 乂　　　　　 　 イ///
　 　 　 .）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 （　　　　　 　 　 ￣￣￣厂 ////
　 　 　 .）　　.さっき裏切り者がどうとか言ってた人がなんか言ってるー！！ 　 （
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　　　　　　　　　　　 ／i
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.　|ヽ､　　　　　／　　　.|
　|　 .ヽ　　 ／　　　　　.|
. |_,.....-‐ﾞ‐"-...._　　　 　 |
´　　　　　　　　 ｀ ヽ､　 .|
　　　　　　　　　　　　ヽ､|__,...-‐7　　　 　 　 .さぁ、顔をあげてください　イブリースさん
　　|｀ヽ､　 .|i　　　　　　 .ヽ　　/
. 　|　　　ヽ |.|　　　　　　　 ', ./
. 　|　 ・　　i.ﾚ　　　,..-　　　 V-- ....._　 　 　 .俺はあんたをかけがえのない仲間だと思ってますから
　　ヽ､＿__j　　　 ﾑ"´-‐‐ i　i　 　 /
　　i｀ヽ､　　　 .､　<　・　　/　 | .／
　　|ヽ､ ｀ヽ､ _‐'　 .ヽ､_.／　　.K
　　|　 .｀ﾞ‐-...._二7　　　　　　 |__＼
　　.|＿　　　　／　　　　　 r",....r'‐､＼
　　 ',　 ｀ヽ／　　　　　　 ,.r"ヽ　i　.',,.-ﾞ
　　　ヽ--"　　　　　　　 { .ヽ　'　　　}


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾍ　',:::ﾍ|:::::::::l:::ﾍ::ﾊ:::::＼|:::::::::::＼:::::::＼:::::::::::::::::::::/:|:::::::::/:::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ',　＼:ﾍ::::::|ヽ:::ﾍﾊヽ:::::｀ヽ_::::::::::＼:::::::＼::::::::::::/::::|::::::/:ﾍ:::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ',　　ヽ',ヽ| ﾍ＼::::ﾍ ＼:::ﾍl｀ヽ:::::::l＼::::: l::::::: /｀ヽ|:::/::::::::ﾍ:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿_ヽ　./ﾍ .ﾊﾍ:l　＼:ﾍ.　＼ﾍ　 ｀ヽl::::::＼::＼::l＼::::|/:::ﾍ＼:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀ヽ￣./　ハ:::',ﾍ..　　｀ヽ.　　＼　 　｀ｰ-l:::＼::＼:::＼　　 ',|ヽl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /.　 　 ＼ ﾊ　　　　　　 　 　 　 　 l:::::::..
　　　　　　　　　ありがとう、ペトロ　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　 　　 ｀ヽ　　　　　 　 　 　 　 l:::::::::::...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　　 ﾍ　　　 __　　 ｀ヽ　　_／:::::::::..　 ,
　　　　　　　　　そう言ってくれると助かるよ　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 　 　 ／'';;＼　　＼＿＿＿＿＿＿__,／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀''ｰ-=,,,_ 　 ／　　 ';;;;;＼ 　 ｀｀'ー-　-――‐ ´ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 '／　　　　 ';;;|　.＼　　｀￣￣￣￣￣´ 　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 , r ' ´　 　 　 　 　 |.　　 ＼　　ー―― 　 　 　 ｲ;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 K　　　 　 　 　 　 　 | . 　 　 ＼　　　　 　 　 ／;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∨　　　　　　　　　 |　　 　 　 ＼　 　 　 ,イ''''''''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨　　　　　　　 　 |　　　　,r‐='｀ー― '｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∨　　　　　 　 　 |　　　/;;'ﾍ . /　/　/　/＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨　　　　　　 　 |　　/　　 ∨ ./　/　/　　 ＼


.―――ミ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
.:.:.:.:.:.:.／＼∧ ,　　｀て
.:.:.:.／V∧∨:.:.:.,　　 （、
.:.:.:.:.:.l:.:.／|:.:.∧|　　 て
.:.:.:.:.:.|:.'　 、/ | ’　　 （　　　　 　 　 後ろ見てー、後ろ！
.:.:.:.:.:.|'u. Σ/⌒ヽ　　γ
.:.:.:.:.:.|　　Τ　　ｏ'　　　　　　　　 　 今その人悪い顔ー！！
.:.:.:.:.:.| u.　乂　ノ
.:.:.:.:.:.|　　 v 、て
.:.:.:.:.:.| u. L|__L「
.:.:.:.:.:.|　 |:::::::::::|
.、:.:.:.● |:::::::::::|
.∧:.:.:.　 |:::::::::::|

　　l　　　　　　　　　　　　 l l:::/:::::/::〉ヽ　}l}　 　　 /
　　l　　　　　　　　　　　　 l　l::::::/:::::::::::^Yｸ　 ,,　/　　　　　　　　　　;;　 ;;_ ‐¨￣
　　７　　　　　　　　　　　　l　l::/:::::::::::::/ /l ;,　ノ￣¨ー――――‐'
,／　　　　　　　　　　　　　 l　t_ _ｨ－‐／　ゝ'
　／ 　　　　　　　　　　　 .└‐　― ¨　｀∨
/ /／/,　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　／　　　　　　　　　　　_ ー‐、　　 　 l　　　　　　　 　 　 　 .……イブリースがなんと言おうと、これは嘘なんかじゃねえ
　　　　　　　　　　　　　　{　　　 ヽ　　　 l
　　　　　　　 WwWw　 　 r、　　　人　　l　　　　　　　 　 　 　 .俺は明日
　　　　　 .wwwWW　　　　－ヘ　　　　 l'
　　　　　　　　　　　　　 /;'l 　/＼　　　,l　　　　　　 　 　 　 　 .お前らのうちの一人に裏切られ、そして殺される
　　　　　　　　　　　　 /;;/"　l　_ _　ー‐'　　　　　　　;;'
　　　　　　ー‐――‐/;;/_ _ .l l;;;;;;;,,;;;ヽ　　　　　　　';;;'
　　　　 l　　　¨ヽ 　/;;/　　　}.l;;;/ ヽ;;;;;ヽ　 　.　　/;;/　　　　　..正真正銘の、紛れもない、真実なんだ
　　　 　 ヽ、　　　｀l;;;l―‐ー'　l;;;l　　＼;;l　　　　/;;/
　　　　　　｀ ヽ　 ヽ;;ﾘ　 .　　　l;;;l　　　 l:;;l　　　/;;/
　　　　　　　　へ__ノ ヽ;;;ー‐‐';;;ﾉ　　　ヽ;;;;＼/;;;/
　　　　　　　 /　　　　　 """"　　　　　　ヽ;;;;;;;;;/
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|
　　　　　 ,/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾄ､　　 ／ ＿＿＿__　 .|　_,.-‐"~ 7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　ヽ,.'‐"´　　　　 　 ｀ヽ<　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |／　　　　　　　　　　　　.＼　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　＿_　　　ﾍ￣￣￣７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.「｀ヽ､ヽ　　i／, -"´　 ./　　　　',　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 i ＿_・>　　 ＜　　・　/　　　　　 ',／
　　　　　　　 　 　 　 　 　 イエスよう　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　 く　　　　｀￣ ´　　　　　　　.i｀ﾞ ‐- ..._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜　　　　　====,　　　　　　　　　　　　 |　　　　 ｀ﾞ>
　　　　　　　 　 　 　 　 　 お前がそこまで言うんならよう　　　　　　　 　 　 　 　 .|　　　　　　￣´　　　　　　　　　　/´ ヽ　　 _,.-‐"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　 .i　　　.',-ﾆ....､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 それは本当に起こることなんだろうけどよ　　　　　　..| i　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 i　　 ', ヽヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |ﾍ､　　　　　　　　　　　　　 .／　　.|　　　', .} .レ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.|　 .|ヽ　　　　　　　　　　_／　 ＿＿,>､　　ﾚ'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | |　　|　ﾞ.i､　　　　　　　　(....-ｸi､　　.|　 .￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i二i　 i／ | .|ヽ‐-------‐"ﾊ　 V.ヽ､j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | i |　　　　| .|　＼　　　　　/ ﾍ　 .V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i､j"　　　　|　|　　.＼　　 ./　 .ﾍ　　V

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　V
　　　　　 ___　 「ﾞ-..._　　　　　　　|　　　 V
　　　　　{　 .ヽ |　　 ﾞ ‐-..._　　　i　　　　　V
　　　　　.}　　ﾘ .|　　　　 ___ ＞‐'‐‐‐‐‐-..._.V
　　　 .／´￣￣｀i　　.／　　　　　　　　　　 ｀ヽ
　　　/　-‐‐‐‐-<j／　　　　　　　,-‐-､　　　　 ﾞヽ､　　　　　　.だったら全部放り投げて逃げちまえばいいじゃあねえか
　　 .|　　, -‐‐-〈/　　　　　　　　.i　　　ヽ　 i　　　 V
＜´.|　　 _,..--､/　　　　　　　　　i､　e　　V |　　　　V
　 >|　　　 　　 ﾘ　　　　　　　　　　｀ー---'　　　i.-‐　V　　 　 何もこんなイスラエルなんかにへばりついてる必要ねえだろ？
　{　.i　　　┬.ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　 r"´￣.i|
　〉､ ヽ-....ノ"´,ﾌ　　　　　　　　　　　 ＼　　　_>ﾍe　.ﾉ.|　　 　 帰ろうぜぇ、ガリラヤの湖の畔によぉ
../　ﾞ ｧ‐' ,.-イ　　　　　　　　　　　　 　　 ＼　　　 ｀´　 |
.{　 _,.- "　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
.ﾞ~~‐- .....__　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　 ｀ﾞﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 　 昔みたいにしてさ.……
　　　　　　 /　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /

ヽ
　ヽ
　　 ヽ　　　　　　､
　　　　＼　　　 .| .＼
　　　　　 .＼　 .|　　 .V
　　　＿＿＿ヽj　　 　 V
.-‐ "　　　　　｀ﾞ ‐-..._　 .V
　　　 ,　}} }ヽ､　　　　 ｀ヽ.j　　　　　　　　　　っていうか、なんでそうしようとしねえんだよ！
　　／　　　　 ﾞ　ー===ﾆ.._ ヽ
＜__　　　　　　 ,イ0o Ｏj-､　 ＼
Ｏ;ｏiヽ　　　　 / .{ｏ／　　 <　　 V　　　　　　俺たちさえいればそれでいいじゃねえか
ヽ‐､j__　　　　　 /-､ r､ 〈ヽ ヽ　　V
.ﾜ　r'　　　　ー7　　{ } ヽ i ヽ　}　　i　　　　　.また魚でも捕まえながら、一からやり直せばよお！
.{r‐‐--.._　 .r‐>-‐､{　}　｀i } ヽ.｀i　 |
_{_ﾆ./ヽ　＞"´　／,}-'‐i　ヽヽ { .}　.|
____/　 i>"　　./／　 ／__　.| |　　　.|ヽ
--i　 /　　　　　　./／__　)　　　　 ,ｲ　 V
ヽ|　　　　　　　　　 ./／￣)　　　 / |　　i　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
二|　　　　　　　　　　 .イヽ　　　/　 }　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|. 　俺だってなあ……
　 .|　　　　　　　　 ／ノ　ﾉ｀ﾞー'--‐"　 /　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　.く
　 __　　　　__,..-‐‐‐ ､　　　　　　　　　　 ﾍi､i;;}_
iイ　}__<"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　　　　　　　　　ﾍ;ﾞ;;;;;;;V
ﾍ ',　＞;.-‐‐‐--"｀ヽ;;;;;;;;＼　　　　　　　　 ﾍ;;;;;;;;V
　Li_／　　　　　　　 .＼;;;;;;;;;;ヽ‐--....__　　　 .ﾍ;;;;;;V　　　　　　　　俺だってなあ！
　　　　　　　　　　　　　＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣｀ﾞ‐-_};;;;;;V
　　　　　　　　　　　　　　 ヽ;;;;;;;;;;;;‐ﾆ‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　　 　 　 .逃げられるんなら逃げ出してえよ！
　　　　　　　　　_,....ァ‐-..._ >"´￣二iﾆヽ_/´￣~~~~~
　　　　　　 __／　 .{　 r‐‐"ヽ､‐-'‐-､|_j-‐ﾞ‐-.....
　　　　　〈 .{　i　　　 '　 .／"~.V........　 〉　 ......__{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ､__人_人_人_人_人_ 人
　　　　　 〉 i　ﾍ　　　　　　　　 ＼　 ／,ｪｪｪ､ i~｀ﾞヽ､　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　 （
　　　　　i　　＼_ﾆ-..._　　　　　　　.V /‐-‐;;;| |　　　 V　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ）.　.だったら！！ 　 （
　　　　　|　　　　　　　｀ﾞ‐-,--r　　　i;;;;;;;;;;;;;|_>"｀ヽ＿i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ）　　　　　　　　　　　 （
　　　　　ﾍ　　　　　　　　ム".|_,　　　|ｪｪｪｪ/　　　　　 }‐-..　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y.Ｙ
　　　　　　.＼＿＿＿／　　　 |/i i i i|)ﾆ(/ ,　　 ､　　"　　.}｀ヽ
　　　　　　　　　　　 /　　　　　　ﾍ＼　　ﾚ./ //< ＼　　 "　 ノヽ
　　　　　　　　　　　,'　　　　　　　　ヽ'---ゝ‐"　 |　 .＼　　　　　}
　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　　i＿___>‐----‐'　　　　　　でも、出来ねえんだよ！
　　　　　　　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　./
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　 .／
　　　　　　　　　　　　　｀ヽ､　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ ‐‐‐‐‐ "

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ）　 全ては既に決められているんだよ！　　　　 　 　 　 　 .（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ）　 俺が今さらどうあがいたところで　　　　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::／:／:::::::::::::::::::::::::j:::!:::::::）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:::::::::::y'／::::::i:::::::::::::::::::::::::|::|:::::::.）.　.明日処刑される定めからは逃れられねえんだよ！！..（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |::::::::/:/:::::::::::|i:::､:::::::::::::::::::i::i::::::::）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:::::/:/:::::::::::::i=!::|=:､:::::::::::::ﾍﾍ:::::.⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒. Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::7/::i::::::::::::|tキ!≧:z､::::::::::ﾍﾍ:::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾔ:::::7 i::::::::::|',ﾍﾔ!弋ゞ;;ｯ､＜;::::＼　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_.人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾔ::::i　i::::::::::|:.i: :ヾ､___￣　_ヽ､＞､:　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　 　 　 　 .（
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾔ∧ .ﾔ:::::::i:ﾊ, .ﾔ!: : : ￣: ﾍ,: : : :.　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ）　　イエス！！　 . .（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾔ:::ﾍ ﾔ:::::ﾊ:.:.　ヾ: : : : : : : : :､　:　　　　　　　　　　　 　 　 　 ）　　　　　　 　 　 　 .（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾍ:::::ヽ',:::iﾍ:',:.　: : : : : : : : : : : .:::　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒..Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾍ::::::::ヾﾍ ヽ　. : : : : : : : : :　.:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ::i:::::ﾊ　　　 : : : : : : : : 　 :::　　　　　　 　 ……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ! i::::::i::i',　　　: : : : : : :.　　::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∠_　! ﾔi::i',:iﾍ　　　: : : : : : : : ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ　　i　i　',!ﾘ ',iﾔヽ　　 : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ　　 .::i ﾔ:ﾍ ,j.:.:.:ヾﾍ:::＼　 : :` : : ‐--
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -＜´　　..:.:.:.:.:.:7　ﾍ:.'i,:.:.:.:.:.:.:.ﾍ::::::＼　: : : : ､:_:_
　　　　　　　　　　　　　　　 , -‐'"............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.i:.:.:.'i,:.i:.:.:.:.::::ﾍ ﾍ:::::::::＼　: : : : :
　　　　　　　　　　 , -‐ '"／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ::::ﾍ:.:.ﾙ:.i::::::::::::::ﾍ ﾍ:::::::::::ヽ : : : : :
　　　　　　　　 ／ノ//／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨:/::::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::＞ .

／:::::／:::／::::::::::／::::::::／::_,.．-‐'"´:::::::::_,. -‐ｧ´:ヽ
::::／:::／::::::::::／: -‐ '"´:::::::::::::_,.．-‐ 7´::::::::/::::::::::ﾊ
/::::／＞ '"´::::_,.．-‐ｧァ::'"´::::::::::::::／::::::::／:::::::::/::/ヽ　　 　 .し　こ　だ
／--::ｧ:::::::7／::::::::/::/:::::::::::::,. ‐'"::::::::::／:::::::::／／:::::ﾊ､　　　：　 ら　.：
::::::／::::::／::::::／::/:/:::::＞'":::::,. イ:::／:::::::::／:／::::::::/::ハ　　 し　え　駄
／::::::／:::::／:::::://__,.．　＜　　/／:::::,. ＜::／:::::::／::/::::ﾊ　　か .る　目
:::::／/:::::/｀ヾミ//￣｀X ､　　∨:::::　´/:::／:::::::／::／::, ':::::　　.し　ん　だ
／:::/i:::/ ／　/'　｀`ﾒ､弋ﾊ ／／イ'"／:::＞::´::／:::イ::::l::::　　 ：　.だ
::::://|/ 　　　　　／ 　 ｀¨´／　／／--─ｧ::／-rイ::::::::l:::: 　 　 　.：　.ま
:://　!　　　　　　　 　　 ／　／ ´　　 /／∠　∨l::|:::::::::::/　　 　 　 　 だ　　　　 （イエスよ、人の子よ
//　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　 ／ヽ､｀`ヽ､}:|ﾘ:::::::::/::　　 　 　 　 笑
/　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 } ｀`┴'ｿ::::::／:::::　　 　 　 　 .う　　　　 .それがお前の知る定めか
　　　　　　　　　　　　　　　 　r'⌒　　　/l　　　/:::／/::::::,′　 　 　 　 な
　　　　　　 '´　　　　　　　　　　　　　 ｲ/　　 /イ::::/::::::/　　　　　　　　：　　　　 .それがお前の限界か）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::/::::::/!
　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 　ｌ/!::::://
　　　　　　　　 　｀　　──- 　 .._　　 　 　 　 ,'::i|::/|:'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　､ 　 　 /::::ﾙ　||
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｰ　 /l:::/　　|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /' l/　 　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /,'
､　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /l/
:::｀`‐-　.._　　　　　　　　　　　　 　 　 /
: : ::::::::::::::::::＞　,　　 　 　 　 　 　 　 /
: : : : :::::::::::::::::::::::::＞　､　　 　 　　／

　　　　　　 　 　, 　 　　 /〃ﾊヾ　 / ∧∨〃､ヾ}　ｌ| :}ﾐ;l＼
　　　　　　　　/〃//　/ 〃l　lヽ∨,〈ヽﾞ､ﾒ〈　}} ;l　ﾘ ハ ｌ｀!ヽ.
　 　 　 　 　 //' /,' 　,' 〃 ｌ　l川/,ﾍ丶＼;;ヽ/:'/〃∧ l ﾄ､:l　!
　 　 　　 　 〃,'/ ;　 ,l ,''　,l|　ﾚ'/Ａ､.`､＼;;ヽ∨〃/,仆|│l }. |､　　　　　　 　 お前も見抜いた通り、確かにお前は身柄を捕えられる寸前だ
　　 　 　 　 i' ,''　l|　,ｌ ' ｌ.　!|　l∠ﾆ_‐＼ヽ;＼,//,ｲ| ｌ | l　ﾄ/ λ!　　 、
. 　 　　　　 ｌ ;　 :|| ,'i:/ ｌ|　|:|: |｀`'^‐｀ヾ∨｀ﾞ/／|斗,l ! | ,ﾀ /l.| ｌ　　三__|__　　イスカリオテのユダの手引によってな
　　　　 　　l ' l　|｣,' l'　lﾊ　|'Ν　　　￣´ ／｀　,|l_=ﾐ|! ly' ,〈 :|| |　　口　|
　　　 　 　 |ｌ .l　H|i: l　|　ﾞ､| l　 　 　　　 _.::: ,!: l厂`刈/ /!} :ｌ|　　 　‐┬‐
　　　 　 　 |! :ｌ　|)!|　! |　　ヽ　　　　　 '´ ’/'_,.　　　ノｲ.〃/|! 　 　│田│.　.そして、ローマの総督ピラトの裁きがその後に待っている
　　　 　 　 l|ｌ |ｌ 「ﾞ|l　|`{　 　　　 　　 　 　　.. 　 _　　　|}/,ﾊ l　　　　￣￣
　　　　　　 |!ｌ |l､|　!l :|. 　 　 　‘ｰ-‐=＝ニ=:､__ｊ:）　　ｌ'|/|l ﾘ　　　　､　マ
ヽ￣ﾆ‐､__.｣乢!L!lヱL｣__ 　　 　 　　 　 ー､　`'''´ 　 从「 /　　　　 了 用
　＼　｀ヽ＼　　　　　 /l |　　　　　　　/￣´　　 　　// 　　　　　 　'"`ー‐　　　...しかし、どうだろうな
.　　,、　 l　 ﾞ､　　　　/ ' |､　　　　　　{　 　 　 　　/l/　　　　　 　　　,
　　 '}　　ｌ　　ﾞ,　 　 / 　 |:::＼　 　 　　}　　　 　,.ｲ/　　　　　　 　　　ﾚ　|　　　　..ピラトが既に何者かの手によって堕ちているとしたら
　　　ｌ　　l　　 l　 ,.ｲ　　 l:::::::::＼__　 　`'-‐::"// |′　　　　　　　　　　ノ
　　　l　　 !　　 Ｋ　ヽ,、　＼「`''''''''"´:::::::;;:" //　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ピラトの裁きが何者かの意を汲む物になっているとしたら
.　 　 l　　 ｌ　　 ﾄ､＼(　_....　ヽ　　.:.::::::::;;″ /' 　　　 　　＿
＼ 　 |　　ｌ|　　八､ヽi´　　 　| .:.:::::::::::::i'　.:/'"´￣￣￣ ,.へ＼


:ﾍ i: : : : i　／: i　 ／: :i　 ,へ '; : ',
: ﾍ|: ;' : :ﾚ': : ; :レ' ;イ: レ': : :.ﾍ',: :',
: : : :i: : : : ;イ : ;／ │: : /ヽ : : : : }
: : : :!: : :/__」: /＿__」 : /_　 〉、: : i
: : : i: :,ｲ ';ヽ{/ 　 　 !;/　　 ,'　ヽ: :!
: : : {/: ｉ　';ﾍﾞﾍ.　　　 　 　 '　　 ヽ!
: : : :' : i.　￣￣￣¨iT Ｔ　 i
: : : : :│　　　　 　 ';:`'ｊ 　 !　　　　　　　　 　 あ、また悪い顔してる
: : : : :│　ヽ、.　 　 ｀´　　 ､
: : : : : |　　　 `ｰ一'´　　　　ヽ、　 　 　 　 　 この人
: : : : : |　　　　　　　　　　　　　｀` ‐ ;
: : : : : |　　　　　　　　　　　 　 　 ／
: : : : : |　 ∪　　　　　　 　 　 　 ,'
: : : : : | 　 　 　 　 　 　 ⊂⊃　,'
: : : : : l　　 　 　 　 　 　 　 　 /
: : : : : !⌒ヽ　　　 　 　 　 　 /
: : : : : !:::::::ﾉ　　 　 　 　 　 /
､: : : : i`~´　　 　 　 　 　 /
‐ヽ: : :{、. 　 i｀` ‐-　　　′
　　ヽ､',｀丶、!

://:.:./:.:./:.／:.:.:.:/|ヽ:.:.:.:ヽ:.:.:.ヽヽ
;/:.:.:.:.:./／:.:.:.:／|ﾘ:ハ:.:.:.:.V:.:ハ:.l
:.:.:i:.:.:／:.:.:,:イ:.:.:.l/:.:.∧:.:.:.:.V:.:.:V|
:.:.:レ:.:.:.／:.:.|:.:.:.:|:.:/:.:.:.l:.:.:.:.:l:.:.:.:ﾊ
／;.:.イ:.:.:.: /|:.:.:.:l/:.:.:.:.:l:.:.:.:.:l:.:.:.:l
;イ:.:j:j:.:.:. / :|:.:.:.ﾊ:.:.:.:.:ﾊ:.:.:.:.l:.:.:ｲ
:.:.V:/:.:.:./ :. |:.:.ハ!:.:.:/:ﾊ:.:.:.:Уﾘ
:V:/:.:.／:.:.:. |/:.:.:.}／ﾂ:.l:.:.:/И　　　 　 　 　 .一体お前はどうするつもりなのかな
//:／:.:.:.:.:イ:.:.:／　＼/:.:/
∧＞　´　 j／　 　 　j／､
　{{　　　　　　　　　 /　　 ＼　　　　　　　 　 死を覚悟して裁きを受けたはいいが
　ﾘ　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　 　　　　　　　 .　 　 　 　 　 .何も罰を下されなかったとしたら
　　　　　　　　　　　 　　_ 　 _ノ
　　　　　　　　　　　　 ´γ´
　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　その時、お前は無力を感じるのかな
　　　ｒ　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　.ﾉ　　　　 　 　 　 　 　 それとも、僕にこびへつらいながら感謝を現わすことになるのかな
　　　　`ー‐一　'⌒ 〈
　　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　 　 　,′
　　　　　　　　　　 .{
　　　　　　　　　　　'.
　　　　　　　　　　　 l

　 ,}::{ 　 　 .〃:.:.:.l／:.:/:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:|:.!:.:.:.ヽ.:.:..:.:.::＼|:.!.:.:..:.ヾ:..:. l:.:..:｀.　　 　 　 /:::ﾉ
.　 〈:::;'　 　 /:.ハ:.:.|:.:.:/:.:.:.∧､:.:.:.:.:.:!:|.:.:..:.:..｀:.ミ.､.:.:..l ﾄ.:.:..:.:..';:..:.|.:.:..:.:.',　　　 ./∠_
.　　}::{＿　/.:/!:l:.}:.:!:./:!.:.:/:.∧ヽ:.:.:.:!:!｀:.:.､.:.:..:.:.:.:.＼:l !:.＼.:.:.l.:..:l:..:.:..:.:.',　　 .//ー-､ヽ/7
　二::::::::ﾆ,'.:/:.l:.l∧:V:.:|:/ｌ:./　Vﾍ＼|:!:＼:.|｀丶､ｰ=:ミl:!.:.:.:.＼!..:.l..:.:..:.:..:.',　 .//　　　 〉,､ヽ
.　　｀!::}´,':.:'.:.:.!:.V∧V://!:'_　 .Vﾍ　l:ﾄ､:.:.:ﾄ､:..:／≧.､ｌ|ヽ、:.:.:!:.:.l.:.:.:.!:|.:.:.', ,//　　　 //　ヾ〉
　　　l::! ,::.;.:.:.:.|､:.V∧∨ ｌ;仁≧ミ ヽ|lﾊヽ:.ｌヾX ＞==＜､:.＼:.|:.:.l＼ l.:!:.:.:.',{::､ｒ==ﾆ7:,､:､
.　_＿!:{_l:.:!:.:.:.:l∧:.V:.ゝﾐ,《 (:い:)ヾゝl!=ﾒ{｛､ｲ,ｲ{ （:い:) .》｀ﾒ､Y､:l:.:.:.:.!:|､:.:.:lゞ､>ゞ､/:/ ヽ}　　あぁ！
ｒ＝=､:ｒ l:.l:.:.:.:.l':∧:.＼ :.ヽミ≡彡 .,ｲ　､　 ヾ　 `ミ≡彡'" //:!:.ﾊ:.:.:.:ｌ:l.､:.､:!　　｀ｰイ
.ゝ､__八.| ﾄ:.:.:.:l:.: ∧:.:.:ヽ｢　　　　　人: : ｀　.　　　　　 　 /;ハ!:.ｌ:.}:.:.:.!:l:.:.:.､ヽ　　　　 　 　 　 今からその時が待ち遠しくて仕方がないよ！！
...｀ー='´l:l.!:.:.:.:!:.:.l､.:＼:.:.ヽ. 　 　 （::ﾉ::）: :ヽ :)　　　 　 　 /　.|:/ﾉ.:.:.:.}:l:.:.:.:.ﾊ}
　 　 　 .l八:.:.:.!:.:.|.:､:,人⌒　 　 　 　 ヽ　　´　　　　　　　 　 lハ:.:.:. ﾊl.:.:.:.:| __
　　....ﾏﾊ　 ＼:!:. l:.:.:ヽ:.ゝ　｛.,ｨ _ｒｰ―　-‐―-　､　､　　　　/　 }:.:./, !:.:.:.:.l }::!　､＿/7
　　......ﾏ:〉　「;'ヽ:.l.ヽ. ﾊ　　 ‘､(ヽ　_,､＿,　＿　　｀ヽ}　 　 　 　 l.:/ リ:.:.:.., .|::|　｀¨7;ヘ
　 　 　 ﾏゝ }{、.!ヽ:.:＼!.　　　ヽｰ'´:::::::::::::::::::::::`丶く|　　　　　 ﾘ/ィ:.:.: !.,′!::}　ｒ=ﾒ;ゝ､
　　　　...}ｌｰ=､｀:|八:.:.:.:',.　　 　 Y Y:.:.:.ヽｰ:.:.:.:⌒Y ｦ　　　　　//:.:.:.:.:.:ﾊ'　 |::{　ゞ=彳⌒
､　 　 .,':'　　.ﾏ〈⌒.＼.:',　　　　に{､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｲ,/　　　　 ,/ｨ:.:.:.:.:.:./ .,､ .}::;
.::ﾍ 　 /::{　＿_〉:'､___　}:∧.　　　ゝ｀ｰ=ｰ‐r‐-イ.ノ　　 　 　 ｲ .!:./:.:.;'　{::;' ゞ:.ヽ　　　　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.ﾏﾊ　 ＼ヽ＼､.}:「¨｀　V:.l::.　　 　 ヾミ　＿　彡' 　 　 　.／ 　 |/:.:.:'　 l::;　　`´　　　 　 　 |
.. ﾏ〉 　　ヽ〉 ヽ'」 　 　 V:.:.ヽ　　 冫ｰ 二二 イ 　 　 ／:.:' 　 .ﾊ/:,'　./:/,､＿＿ ,}::〉　　　..|.　..ちょっと、うるさいですよ　イブリースさん
..　ﾏ〉、__,ィ='ヘ、.　　　 ';!::　.＼　　　　　　　　 　 ／:.:.:.:'　　 { }　| ./:/　ｰ--==ﾒ/　　 　 .|
--‐'::::´ｒ一 ⌒¨¨　　 　 .|:. 　:.　＼　 　 　 　 　,ｨ.:.:.:.:.:.:'　　 :.:l!ハ!/:/　　,,,,　　.'/　　　　 .|..　.今大事な話してるんで
..´￣ﾏﾊ　　　　 　 　 　 」:.:..　:.　　 ｀ ー　= イ:.:.:.:.:.:.:.:,'　　　:.:.r ､|{::{ .r:ｨ¨¨ヾｖ/　　　　　 |
...　　 ﾏﾊ　　　　　_, イ7 ! :.:.:. :.:.　　　:.::.:.:.:.:..: ' " .:.:.:,'　　　 ＞　 ト｀_.{:::! 　　〉:ヽ　　　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
.　　＿ヾゝ、_, イ:::::::::::〉 ｀ゝ、 :.::.:.　　´" "´　　.:.:.,:´　_. ＜ 　 　 |:::::::＞..､イノヾ:〉
.　/:r＝. イ::::::::::::::::::::/　　　　｀ ＜:.:..　　　　　.:.:.,' イ´ 　 　 　 　 !:::::::::::::::::｀ヽ、

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────┘

　　　　　　　　　　　　　　＿　＿＿　＿_
　　　　　　　　　　 _､ｒくミミﾐﾐﾐﾐWW彡彡＼
　　　　　　　 　 ／三三ミミミﾐＷＷﾚ///彡＼　　　　　　.┌──────────┐
　　　　　　　　ﾉ三＝=ﾐミ衍ﾐ>}ｊiＭjiﾙf///lｌ|彡＼　 　 　 .│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　}ニ彡彳　 ｌ|　　　　　　　 　 |||ﾐミﾐﾍ、　　　│....ローマ総督　ピラト　　.│
　　　　　　 　 ｊ三≠ |!　　|　　　　　　　　　||! ﾐミlﾄ}ｌ　　　 │　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 　 {三ｼ　　　　　　ヽ　V /　　　　ii|ﾐﾐl| l|　　.....└──────────┘
　　　　　　 　 {彡ﾉ　‐''ニ‐_､､,_j} ﾊjl､_,､-ﾆIIiill|ﾐ/} |!
　　　　　　　/~Ｙ/===| f´_･_ｊ!　l|＝|!f´_･_,}! |=llヘ.
　　　　　 　 | {ﾌﾄl|　　ヽ[[[[｢｢l /|　 iL｀iiiiii'_/　|卩|
　　　　　　　l ヽ} ｌﾄ､ 　 　,,,､　/_|　 ｌ、 ､、　 /ﾘﾚ｜
　　　　　　　ヽ ＼}　ヽ　 ´　 {[´_､_ ,_j　 ｀` / ｌ/ /
　　　　　　　　 ＼ｊ/　l|　l｢ _,,rijｌｆlliillillflk,,　 |! |_/　　　　　　　　　民よ！
　　　　　　　　　 ｜　ﾘ　 　,ｨ'"￣￣￣ﾄ}　ｊｆ｜
　　　　　　　　　　ｌ　　　　 ´￣￣￣￣´ ノ　|　　　　　　　 　 　 .お前たちはこの男が死罪に値する罪人だと言う！
　　　　　　　　　　|＼ヽ'ー　　￣￣￣　　_,イ＿＿
　　　　　　　 ｒ－┤ヽ＼＼　　　　　　　／/| ＼ｊ　＼
　　　　 　 　 |＼八　 ＼＼_',_;'_,,';_;_,';／ / /＼/　　 |ー―－ 　 しかし、この男は殺さず、盗まず、誰も傷付けてもいない！
　　　　　_,r‐ﾉ　 ＼ヽ　ヽ｀ ー ─ ─ ‐ / （ ／ 　 　 |〉/
_, -､,_／// {　　 ｒ‐＼ 　 ＼ ｒ‐､　　　　ﾄ､,/＿ 　 　 |/／
　　　　//　 }!　/＼　 ＼ 　 ﾉ＿}＿__　 | / /:::＼ 　 |´
＼ ＼/　　 ハ/＼:::＼　＼/ヾ　　　｀｀ヽ=v':::::// ＼|
　//＼　ｌ　|　　　 ＼::::＼/　　/´￣＞ｰ‐':::::://
//　　　 ヽ ヽ　　　　＼:/ ＿/-''T｢￣￣｀lﾄく,__
　　　　　　ヽ ＼　　 　 {/　　　　＿,rー‐ｒ-､_ﾞブ
　　　　　　　　　　　　 /　 　‐''"　　｀,,＿,､_ `ブ

　　　　1!　 　 |　　　　 i
　　　　i|l＿＿il＿＿＿i!　　　 | 　 　 i　　 　 |　　　｜　 　　　 l|
　　　　l|　　＿＿_　 　l|i 　 　 |!＿＿il＿l!＿|i　　　 l|＿＿i!＿l|i　　　 l!　　　 !　 |
　　　　|l　 ｉ|l￣￣l|!　 i|!　　　l|＿＿＿＿　 i|l　　　li＿＿＿　 li!　　　i|ｌ＿＿il＿l!
　　　　i|＿l|!　 　 i|ｌ　 |l　　　　￣￣￣￣l|　l|　　　 ￣￣￣｀i|_li　　　 ー＝===, /
　　　　　　　　 　/'　 /'　　　　　　 /'^7'　l|__i!　　　　　 il＾i! 　 　 　 　 　 　i^l! </
　　　　　　 　 ／　／　　　　　　／ ／　　￣　　　　　 /' /　　　　　　　　 /_/
　　　　　　　　￣　　　　　　　　 ￣　　　　　　　　　 　 ￣


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　私には死罪が相応しいとはとても思えん！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_　人
　　　　　 　 ）　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　　 　 ）　　死罪だ！　死罪だ！　死罪だ！　 　（
　　　　　 　 ）　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y　Ｙ　　　　　　 　 　 　 　 ._j⌒ヽ
　　＿＿__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂_, -∨
／////// ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |:::::::/,
///////////＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::::/,
/////////////＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |::::::::: /,　　　　 ＿__
///////////////＼　　　　 /⌒ヽ　　　　　　 r‐へ、　　　　　　　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::|　　　／///
/////////////////}　______{＿__＾)　　　　　 r'　　　.}　　　　　　　　 ,---- ､　./::::::::::::: /　___//////
/////////////////三三三＼::/　 　 　 　 　`ｙ--く　　　　　　　　/三三三∨::::::::::::::/／::::::|/////
//////////////// .三三三三＼　　　　　　　|:::::::::::|　 　 　 　 　 {三三三三',:::::::: ／::::::::: : |/////
///////////////⌒i三三三三ﾆ.!--- ､ 　 　 |:::::::::: |　　 　 　 　 弋!三三三/:::::::/::::/:::/::::: |/////
////////////// / /三三三三ﾆ.|//// ヽ　 ./::::::::::: |⌒i　　　　　　_＞イ::::::::::::::::{::::/:::;′:::: |/////
/////////////Y__/三三三三 /^!///// |　/:::::::: ::::::|⌒Y_ 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::∧:::::::|:::::::::::|/////
"""""＼///／　 /三三三三ﾆ,'_,///////}_/:: }::::::::::: |rｾ7ｱ＼／::::::＞'ﾞ´＼::::::::::::∧:::::|::: |::::::∨///
＿＿＿　"" . 　 /＿＿＿＿＿　/ニ＞イ::::::::::::|:::::::::::///////::::::::::/ ''´⌒ヽヽ::::::::::∧:::|::: |::::::圦///
,^,^,^,^,^,^ミｈ､_,/;';';';';';';';';';';';';';';';';'≧s｡.:::::::::::_____:::::: /{ ∨/／::::::::::/　　 /ゝ'´ハ::::::人∨:::::|::::::|:__>＝
,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^≧s｡.;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'＼　` ／::::::::::::::/　　　 Y''´_／!:::::::/¨∨:::|:::／: : : : :
,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^≧s｡.;';';';';';';';';';';';';';';';';';';'＼'::::::::::::::::::/＿＿ 　｀T__／:::／;.;.;.;}:::／: : : : : : : :
,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^≧s｡.;';';';';';';';';';';';';';';'＼:::::::, '/: : : : : : ＼___ノ￣;,＞'ﾞ´: : : : : : : : : : : :
,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^≧s｡.;';';';';';';';';';＼ /: : : : : : : : : :|;,＞'ﾞ´: : : : : : : : : : : : : : : : :
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,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,^,∧;';';';' /: : : :.／: : : /: : : : : : :.＼: : : : : : : : : : : : : : : :

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |. 　そうだ、代わりにむち打ちの刑を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |. 　与えるとしたらどうだろう
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_　人
　　　　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　 ）　　死罪だ！　死罪だ！　死罪だ！　 　（
　　　　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y　Ｙ



　　 　 　 .／ {　　ヽ、 ii　 l/＼ヽ　＼! ､　l　　ヽ＼　 !　　l
　　　　/〃ｸﾞヽ　　ヽﾘ　 i!　　lヾ､　　ヾ　!　　ヽ　＼l　　 l ﾄ､　　　 　 ：　　　　　：
　　 　 ./ ／!. / ＼　　＼i|　　K　`ヽ､　ヽ |　　　i､　　ヽ　 li :　　　 　 ：　　　　　：
...　　 /l /,ｨ"/　/|　ヽ､　　＼/::ヾ　 |:::lヽ　i　l　　lヾ　ヽ　　l!
　 　 .! i ﾘ::|/l　/ ヽ　l　 `ヽ､　 ヾﾋ、 i::!､`,/| i　　l:::ヽ　ヽ､ !i　　　　　 ：　　　　　：
　　　l l K::l　i / /ｦ　 !　　|　,:＼,,_ ﾞ　ヽ::.. ﾘ l '　 !　　i　l,　`i . 　 　 　 ：　　　　　：
　　....ﾘ l |!l　ﾉ / ,个､　　l　,'::"　_二≧､`ｰ､ i l　ﾄ､　　l　!　　;　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 何をやっているんだバカが
...　　1i/! l | //　l |! ヽ　　/／九:ノ　 》ヽ　l^l ! |　ヽ､ ＼l　:::.. 　 　 　 ：　　　　　：
　 　 .l 〉.|l　.ﾘi　ﾄﾞ::;;　,ﾍ,　i ./:　_,,ｪイ",〃~＼!Yi ﾄ,liヽヽ　ヽ　 ;.　　　　：　　　　　：　　　　.台本にないセリフを勝手に言うんじゃない
. 　　　ﾘ/》　lヽ |､　i　!::ヽ|　ﾊ''"　　　　　　　l !l l:::::| ヽ＼ ヽ ;
　　......|ﾍ､ﾘ i ﾍ／　ヽ.l　 ﾘ　　　　　　　　　　|i　l ::::l　ｸ、l＼i t..
...　　 / |!ヾ;／　　　　`　　　　　　　　　　　　!| i　 ::l　l::::l/:::ヽi　i ::... ..　　 　 　 　 　 　 　 お前はただ言われた通りに無罪を宣言して
...　　 i　 |>"　　　　　　　　　　　　　　　　　　l /　　 i l　 l　 :::ﾘl /　/ ﾋ/　{:::::r
.　　 !　 《　　　 ＿　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ　　　i/　　　　::／／l　|!　 ヾ::ｨ　　　　　　..兵で民衆を追い払えばいいだけなんだ
　　　 　 .ヽ、　 `^￣ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 ノ-"^ﾉヾl l　　　ti
..　　　　　　ヾ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／/　 :|　　　　　　.:::
　　　　 　 　 .l ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＿／:::::
　　　　 　 　 .!/, -―- -　､ ,,__ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/^::::::::::::

　 　 　 　 ./:::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::∧
　 　 　 　 .∨::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::/::r-､
　　　　　 .7:ﾊⅥ　＝==ミzz＿　 ::::::::::::. 　 _,.z≦ﾁ匕_::::::::7::7'´ハ
　　　　　..|::{:ﾍ::K:/ ヽ夊::ソ＜ Yi＿＿,iY'´<夊::ｿ_フ ;:::Y´|::i::: : :: }
　　　　　..l::|::〈.:|:::|::::ヽ、__,....:::::':::|￣￣i{::ﾞ::::.......___,.:'::::::7::::|::|::;;;:: 7
　　　　　∧:::::ﾍ:八::::::::::::::::::::::::ノ:|::::::::八::::::::::::::::::::::::::/::::::}::|::::,.７
　　　　　 .∧､::∧::::::::==─　 :::::::i:::::::::::::::::: ー─≦::::::' ::/:/:://　　　 　 　 　 　 .……今日は過ぎ越しの日だ
　　　　　　　ﾍヽ::}:､　　　　　 }::::/::::::::::::::::::　　　　　 .:／／::../
　 　 　 　 .xく/ｚzi　}　 　 ／ ゝ-､､__;::' rフ:::..＼　.:／／ .!=ﾁ
　　　　.／/////ﾊ 　 　 ' rﾆﾆﾆﾆｘ...ｘ仁二ﾆﾆｘ__{:::::) 　 |//≧ｘ　　　　 　 　 　 .慣例によって一人の罪人を釈放することにする
　　..／//////// i　　i　{二二二二二二二二ﾆ} |　　　从/////≧=-　_
　　{//////////∧ ', ', ゞ' ￣￣二ﾆ二￣￣￣ /　,.　/ }/////////// }
　　|///////////∧ ', ',　　　＿＿＿＿＿ 　 /　,　, '_ノi///////////.i
　　.Ⅶ///////////ﾍヽ　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::　／,.ｲ'///////////////
　　 .∨////////////ヽ　　　　　　　　　　　　　////////////////７＿__
.二二∨/////////////＼　　　　　　　　 　 ／///////////////./二二ﾆ
.二二ﾆV///////////////＞　 ＿＿　,. イ//////////////////二二二ﾆ
.二二二i∨///////////////////////////////////////////二二二二

　　　　1!　 　 |　　　　 i
　　　　i|l＿＿il＿＿＿i!　　　 | 　 　 i　　 　 |　　　｜　 　　　 l|
　　　　l|　　＿＿_　 　l|i 　 　 |!＿＿il＿l!＿|i　　　 l|＿＿i!＿l|i　　　 l!　　　 !　 |
　　　　|l　 ｉ|l￣￣l|!　 i|!　　　l|＿＿＿＿　 i|l　　　li＿＿＿　 li!　　　i|ｌ＿＿il＿l!
　　　　i|＿l|!　 　 i|ｌ　 |l　　　　￣￣￣￣l|　l|　　　 ￣￣￣｀i|_li　　　 ー＝===, /
　　　　　　　　 　/'　 /'　　　　　　 /'^7'　l|__i!　　　　　 il＾i! 　 　 　 　 　 　i^l! </
　　　　　　 　 ／　／　　　　　　／ ／　　￣　　　　　 /' /　　　　　　　　 /_/
　　　　　　　　￣　　　　　　　　 ￣　　　　　　　　　 　 ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |. 　凶悪な殺人犯バラバと、この青年
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |. 　お前たちが釈放を望むのはどちらだ！
　　　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人.人　　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 （
　　　 　 　 　 ）　バラバ！　バラバ！　バラバ！　　..（
　　　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 （
　　　 　 　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒.Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f¨ﾞ!
:┐　　　　　 　　　n /〉　　　　　　　　　　　　　　　<ヽ　　　　　　　　　　/^〉'
　!　　　　　　　　　}”/　　　　　　　　　　　　　　,､　 <｀ヽ　　　　　　　 ./:::/.,､
⌒!ｨ　　　　　　　 f¨ﾟ{　　　　　　　　　　　　　<´ 'ヽ　Vハ 　 |ヽ　Y¨!　|::::}ｲ { , -ー ､　　_ /¨>　 r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}|　＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-!　/:::::}＿_Vﾍ　}:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣!　./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜!　V_::|　',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ　ゝx}:::::: |::::::/:.:/　 /　> ¨⌒ヽ:'.　　V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./　＞ｲ::! :::: |:::::{Y/'　〈　/:::::::::::::::::}:' 　　V::::::::::{ .}　　.}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
　 ヾ!,､:::::::::__/_／　 ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ　　 V!::::::::::::::::::!:/　　./:::::::;:::Y　　/^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
　　　　｀Yﾟ￣　 　 ＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::|　ヽ　 ｀!:::::i:::::::::::|'　　 /:::::::/L_|　　￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
、　　　　　　f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|　　ヽ　.|:::::l::::i::::::|　　/:::::::::|　　＞-　._　　}} 　 |:.: |ヽ:::::::

　　　　1!　 　 |　　　　 i
　　　　i|l＿＿il＿＿＿i!　　　 | 　 　 i　　 　 |　　　｜　 　　　 l|
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　　　　|l　 ｉ|l￣￣l|!　 i|!　　　l|＿＿＿＿　 i|l　　　li＿＿＿　 li!　　　i|ｌ＿＿il＿l!
　　　　i|＿l|!　 　 i|ｌ　 |l　　　　￣￣￣￣l|　l|　　　 ￣￣￣｀i|_li　　　 ー＝===, /
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　　　 　 　 　 　 　 ┌──────────────────────────────┐
　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 　 　 　 　 　 │　 . 結局、ピラトは民衆に流されるようにして　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 　 　 　 　 　 │　 . 刑を宣告してしまった　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 　 　 　 　 　 │　 . たけり狂う民衆はまるで何かに憑りつかれたかのようだった……　　..│
　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 　 　 　 　 　 └──────────────────────────────┘

　　　　　　　 　 　 　 / : :/: : :/: : : : : : ',: : : : : ＼: : : : : : : : : : : : : l: |: : : : :',
　　　　　 　 　 　 　 ': : :/: : :/ : : : : : : : ',: :＼: : : ＼: : : :＼ : : : : : l: |: : : : : :.
　　　　　　　 　 　 /: : /: : :/: : : : l: : : : : ', : : ＼: : : ＼ : : : ＼: : : :l: | : : : : : |
　　　　　 　 　 　 .': : /: : :/: : : : : : : : : :l: :',: : :',: ＼: : : ＼: : : :l: : : l: | : : : : : |
　　　　　 　 　 　 |: :/: : :/: : : l : : lﾊ : : l＼',: : :',: : :＼: : : ＼ : }: : :l: ,' : : : : : |
　　　　　 　 　 　 |: ｌ:l: : :| : : : l : : ト､: : :',: : : : : :',: : l　＼: : : ｀:}: : :l/: : : : : : :|
　　　　　 　 　 　 |: ｌ:l: : :| : : : |､ : |=ミ､: :',､: : : : :l＼Y´ 三≧=7: :/: : :l : : : : l
　　　　　 　 　 　 |:.从: : : : : : {<{: | ｏ　＼', ＼: : :',γY´　ｏ　У:/: : : :l: : : : ,'
　　　　　 　 　 　 V |l: : :|: : :l :lゝ: |　　-‐'^　　＼: ',　 ゝ　　-‐'ﾊ: : : : :l､: : :,'
　　　　　　　 　 　 　 ', : |',: :.l: ',　　 　 　 　 　 　 ＼　　 　 　 /　}: : : / }: :/
　　　　　　 　 　 　 　 ',: |:,',: l＼ゝ　　　　　 ,　　　　　 　 　 　 　 }:l: :/ /: /　　 　 　 　 　 一体何がおこったんだ
　　　　　 　 　 　 　 　 ',:|',: ',| 　 　 　 　 　 {　　　　　　　　　　　　|:/ /: /
　　　　　　　　　　　 　 　 V从　　 　 　 　 丶_　_,　　　　　　　　　|iﾁ: :,'
　　　　　　　　　　　 　 　 　 八　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /l: : :,'　　　　　　　 　 　 わけがわからない……
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }丶　　　　　, -─- ､　　 　 　 　 ' ｲ: :,'
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 八:{＼　　　￣￣￣￣　　　　／ 　 }: :|
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　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,ｨ^l　　　　＼　　 　 ／　　　 /　　ﾉ　}､
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.,;:　_...　　　　 │　　 ゴルゴダ　 　│.　..,.,_　　　　　　　　　　　　　　　　,,,......,,,,,;:;''"''':::..
　　　 　 　 　 │　 　 　 　 　 　 　 │　　''"　　　　　　　　　　　　　　　....,,_,,,...;:;::''""''''"
　　　 　 　 　 └───────┘　　　　　　　 　 　 　 ....,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""
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刈笠辷沙几; ; 爻; ; ; ; ; ; ; ; ; 爻彡 ― ｧミ从爻爻乂廾爻爻爻ミｘ￣＼'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'
; ; ; ; ; [】 ; ; ; ; ; ; ; ; 圭 尢彡彳彡::::::::／; ; ; 　　; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
; ; ; ; ; [] ; ; ; ; ; ; ; 彡彳:::::::::::::::::::.[】彳; ; ; ; ; 　　　' ' ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
; 乂爻彡''彳´´゛::::::::::::::::::::::::::::::彡彳; ; ; ; ; x　　　　　'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_'_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;
彡''´::::::::::::::::::::::::::/〉::::::::::::::::::::::癶　; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
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　　　　　　　　 .|　｀＞‐'"´￣￣￣｀ﾞ､-‐"´ |
　　　　　__　　　|／　　　　,　ii　i　　　 ＼　.|
　　　　 ﾍ　￣ 7　＿＿_ノ　　　.＼_＿__　ヽ|＿＿_　　　　　 　 なんでお前がこんな目に遇うんだ！
　　　　　ﾍ　./　 ,イ~i ｀ヽ　　　 ﾊ´｀iヽ､　　 ',　　/
　　　　　　V　i{{L　 o　"}　　 .{-　o　´ }}}}ii　 ', /　　　　　　　 .なんでお前が殺されなきゃいけないんだ！！
　　　 _,.- "|　　 ﾄ--.._,_ﾌ　　　 .V___,／ﾌ　　　 K
_,..-‐"　　　| ｡　r' r'"ri--i､<__,..ｨ‐i､ ﾞ‐i ｀i_　__ |　｀ヽ､
ヽ､　　　r‐‐‐<｀iノ ./-|__|　 |　 .|__ﾚ'i　 ｀i .y'iニ- ､　　＞　　.....こんなのって酷すぎるじゃねえか！！
　　｀ヽ､i　二ﾆi_j　 .|;;;;;;;;;;;￣￣;;;;;;;;;;;|　　.ﾞLト ､｀　}- "
　　　　ﾊ､ -‐‐{　　 |;;;;;;;;;;;/ijヽ;;;;;;;;;;;;|　 .o　ト ､　 /}
　　　 /.>ﾆﾌ.ﾍ　　　i;;;;,ｲ‐‐-‐‐iヽ､;;i　　　 .>-i--'人
　　　.ト‐~ﾑ-‐7ヽ　 V-{　　　　 }-ﾚ　　 ／i‐-.ﾞ[ヽ__j
　　　　　　　./___/ >､ﾞヽiエエエﾚ'　 ,ハ＼__V　 ~
　　　　　　　´ ./ /　 ＼ﾞ‐----‐"／　.ﾍ　V

　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -─- .､,
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,不:::く｀ヽ;::､:::｀丶
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ハ:l::;;ヾ:ヽﾆヽ:ヽ::､ヾヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,':::i:ﾄヾヽ::ヽ:ﾄヾ､ヽヽヾ`ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 l::i::|l::卞ﾑヽ:;ヾY.ｪYl::ﾄ::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 |::l::ﾄ;:::Kさ'く:::f ,｀　 ﾘヽヾ',
　　　　　　　　　　　　　 　 ';:';ヾﾄヽu　`r'- ､　　u|::ﾄ`､　　　　　　　　 　 一体どこでボタンを掛け違えたんだ！
　　　　　　　　　　　　　　　 ヾヽﾍu　　|';二::!　　入',
　　　　　　　　　　　　　　　　 `トｋ 　　ヽ､ｚｿ　./::| ヾ　　　　　　　　　　 僕はこんな結末を望んではいなかった！！
　　　　　　　　　　 ＿__._,r､　　 Y:j｀ ‐ ､　ｰ´／ ﾄｊ
　　　　　　　　 ／｀ヽ_j'､_ノ￣l!'´ヾ- ､＿｀_¨ 　 ｣､
　　 　 　 　 　∧　,ﾉ　 Yヽ　　l　　ヽ　　 　 7ヽ~ﾍヽ.､　　　　 　 　 　 　 イエス！.　.今からでも遅くない、みんなで逃げ出そう！
　　　　　　　/-'´｢　ヽ　ヽｊ＿. l　　　ﾄ､ 　/〃ﾊ　 | ヽ ｀ヾ ､_
　　　　　　r'´, イ ヽ､ ｀,__,ｨ､__)|　l　 ヾヽ∧'〃ﾉﾞヽl　 ヽ　 ヽj｀ヽ　　　　 お前はこんなところで終わっていい人間じゃないはずだ！！
　　　　　 / '´　 ﾄ､　 Yrイ　 ∧l　',　　ヽ 　Tﾍ', 　 l _..ノ 　　l j　',
　　　 　 ,′　 　.}､二ィ　}　/ 　 l　ヽ　 　',　|､､ﾍ.　| ＼　　／ }. ﾍ
　　　 　 i 　　　　トz'_ノ,ｲ　　　　| 　 ',.　　', l､ヽﾍ　| 　 | 　　　 j/ l
　　　　　|　　　ノ ＼¨7/　　　　　l　　ﾄ､　 ヾ ､ヽ ',.l 　 lｰ- ／/　 |
　　　　　ゝ─'-- -r-`'　　　　　　ｌ　　',.ヽ　ヽ　ヽヽ!　 |￣　 /j 　 l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_　 人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ）　　これじゃあただの犬死にじゃないか！　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y Ｙ
　　l　　　　　　　　　　　　 l l:::/:::::/::〉ヽ　}l}　 　　 /
　　l　　　　　　　　　　　　 l　l::::::/:::::::::::^Yｸ　 ,,　/　　　　　　　　　　;;　 ;;_ ‐¨￣
　　７　　　　　　　　　　　　l　l::/:::::::::::::/ /l ;,　ノ￣¨ー――――‐'
,／　　　　　　　　　　　　　 l　t_ _ｨ－‐／　ゝ'
　／ 　　　　　　　　　　　 .└‐　― ¨　｀∨
/ /／/,　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　／　　　　　　　　　　　_ ー‐、　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　{　　　 ヽ　　　 l
　　　　　　　 WwWw　 　 r、　　　人　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ……
　　　　　 .wwwWW　　　　－ヘ　　　　 l'
　　　　　　　　　　　　　 /;'l 　/＼　　　,l　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 これは犬死になんかじゃねえ
　　　　　　　　　　　　 /;;/"　l　_ _　ー‐'　　　　　　　;;'
　　　　　　ー‐――‐/;;/_ _ .l l;;;;;;;,,;;;ヽ　　　　　　　';;;'
　　　　 l　　　¨ヽ 　/;;/　　　}.l;;;/ ヽ;;;;;ヽ　 　.　　/;;/
　　　 　 ヽ、　　　｀l;;;l―‐ー'　l;;;l　　＼;;l　　　　/;;/
　　　　　　｀ ヽ　 ヽ;;ﾘ　 .　　　l;;;l　　　 l:;;l　　　/;;/
　　　　　　　　へ__ノ ヽ;;;ー‐‐';;;ﾉ　　　ヽ;;;;＼/;;;/
　　　　　　　 /　　　　　 """"　　　　　　ヽ;;;;;;;;;/
　　　　　　 /
　　　　　 ,/

　　∨
　　 ∨
　　　 ＼
　　　　　＼　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　 　 　厂　　 　 . --=ﾆ７＿__　　　　　|　　　　　　　　 　 俺はここで死ぬことが宿命づけられてたんだ
　 　 　 　 i　/⌒ ／／ / 厂ー=ニﾆ=- 　 |
　 　 　 　 {　{ ／／二/ 7　 　 　 ￣⌒ 　 |
　　 　　⌒ヽｲ／二　/ 7　　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　俺がここで死ぬことによって
　　　　 〈ﾆ７^ﾊ＿／／　　　　 　 　 　 　 |
　　 　 　 V　'　｀¨¨´　　　　　　ﾉ　　　　　|　　 |　　　　 　 　 人々の罪は贖われ、未来に信仰は完成されるだろう
　　　　 ／　__　　　　　　　　／::.　　　　　|　　 |
　　　　{　　　⌒)　　　　 　 ´:::::.　　　　　 |　　 |
　　　　｀¨¨爪 ´　　　　　　　 ::.　　　 　　/　　/　　　　　　　 .そのためには、例えどんなに辛かろうが
　 　 　 　 (＿__　　　　　　　　　　　　 ／　／
　　　　　 　 i'⌒丶　 　 　 　 　 　 　 ＼／　　　　 　 　 　 　 怖かろうが
　　　　　　　ヽ
　　　　　　 　 }　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　 ﾉ　　　　　　　　　　／/　　　　　　　　　　 　 　 俺は前に進まなきゃなんねえんだ
　　　　　　　i{　　　　　　　　　／//
　　　　　　　乂　　　　　 　 イ///
　 　 　 　 　 　 ￣￣￣厂 ////

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 .だから、みんなとは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 .ここでサヨナラだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_


　　　 　 |.::ﾍ.:.:.ﾔ.:.:.:.＼.:.:.:.＼.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:＼..:.:.:.:.:.:ト､.:.:.ヘ
　　　 　 |.:.:.ﾍ.:.:.ﾔ.:.:.:.:|:＼.:.::.:＼:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:..:.＼.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.
　　　 　 ∨.:.:ﾍ.:.:ﾔ.:.:.:|＼.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.＼.:.::.:.:.:.:＼　　　　　　..そんな馬鹿な話があるか！
　　　　　 ∨.:::｝.:.:＼.:.|｛⌒`ヽ､.:.:.:.:＼,.:.:.:.:.＼.::.:.:.:.:＼.:.:.ﾍ.:.:
　　　　　　∨:.:',.:.:.:.:.＼.《　〇 `ヽ､..:.:.:＼　￣｀二ﾆ=‐＼.:.ﾍ
　　　 　 　 .∨.:',.:.:.:.:.:.:｀ヽミ三彡|::｀＜二ﾆ=‐:::::::::::::::::::::ヾ::　　　　　 　 たかが人間なんかを罪から救うために
　　　　　　　 ＼:',＼.:ヽ:.:.:ヽ::::::::::i!　::::::::::::::::::: 　　　　::::::::::::
　　　　　　　 　 ヽ　.＼'＼ﾄゝ　　|　::::::::::::::::::::::::　　　　::::::::　　 　 　 　 .彼の命が必要だと！？
　　　　　　　　 　 　 　 ヽ.:＼.　　|　::::::::::::::::::::::::::::::::::　:::::::::
　　　　　　　　　　 　, ＜::｀::::＼ .|　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　 |￣ヽ　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::ヽ＿＿r '^::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　 　 そんな吊り合わない取り引きがあるか！
　 |　 | .｝　　 　／::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　＿, -―ニﾆ=-、::::
　ﾉ- ´. | 　　 /:::::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::＼ー‐´￣￣: :｀　 　 　 　 　 .人間に、そこまで支払う価値などあるわけがない！
./ 　 　 |. 　 /:::::Ｙ⌒ヽ:::::::::::::::::::ﾉヽ::::::::::｀ヽ　｛ ﾘ: : : : : : :ｲｿ
!　　　 ｿ.　 /::／￣￣￣￣￣￣ 　￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　 　 |　 ＞´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -─- .､,
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,不:::く｀ヽ;::､:::｀丶
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ハ:l::;;ヾ:ヽﾆヽ:ヽ::､ヾヽ　　　　　　　　　　　　イエスよ！
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,':::i:ﾄヾヽ::ヽ:ﾄヾ､ヽヽヾ`ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 l::i::|l::卞ﾑヽ:;ヾY.ｪYl::ﾄ::ヽ　　　　　 　 　 　 　 君の死は無駄に終わるぞ！
　　　　　　　　　　　　　　 |::l::ﾄ;:::Kさ'く:::f ,｀　 ﾘヽヾ',
　　　　　　　　　　　　　 　 ';:';ヾﾄヽu　`r'- ､　　u|::ﾄ`､
　　　　　　　　　　　　　　　 ヾヽﾍu　　|';二::!　　入',
　　　　　　　　　　　　　　　　 `トｋ 　　ヽ､ｚｿ　./::| ヾ　　　　　　　　　　 例え君がどんな慈しみの心を以って死に臨んだとしても
　　　　　　　　　　 ＿__._,r､　　 Y:j｀ ‐ ､　ｰ´／ ﾄｊ
　　　　　　　　 ／｀ヽ_j'､_ノ￣l!'´ヾ- ､＿｀_¨ 　 ｣､　　　　　　　　　　　　人はいずれその本当の意味を忘れてしまう
　　 　 　 　 　∧　,ﾉ　 Yヽ　　l　　ヽ　　 　 7ヽ~ﾍヽ.､
　　　　　　　/-'´｢　ヽ　ヽｊ＿. l　　　ﾄ､ 　/〃ﾊ　 | ヽ ｀ヾ ､_　　　 　 　 それどころか、彼らは君の死すら切り分けて
　　　　　　r'´, イ ヽ､ ｀,__,ｨ､__)|　l　 ヾヽ∧'〃ﾉﾞヽl　 ヽ　 ヽj｀ヽ
　　　　　 / '´　 ﾄ､　 Yrイ　 ∧l　',　　ヽ 　Tﾍ', 　 l _..ノ 　　l j　',　　　...醜い争いの糧にすらするだろう
　　　 　 ,′　 　.}､二ィ　}　/ 　 l　ヽ　 　',　|､､ﾍ.　| ＼　　／ }. ﾍ
　　　 　 i 　　　　トz'_ノ,ｲ　　　　| 　 ',.　　', l､ヽﾍ　| 　 | 　　　 j/ l
　　　　　|　　　ノ ＼¨7/　　　　　l　　ﾄ､　 ヾ ､ヽ ',.l 　 lｰ- ／/　 |　 　 誰も彼も、君の愛を受けるに相応しくない！！
　　　　　ゝ─'-- -r-`'　　　　　　ｌ　　',.ヽ　ヽ　ヽヽ!　 |￣　 /j 　 l

　　　　　　　　　　 ノ
　　 rt　 ｢l [ﾄ,　　　）. 　 　 　 ／
　　 i i　 l i　Y　　 ﾉ　　 　　 （
　　l' i 　 i l　　　　 `l　 ／⌒
　 i' ,'　　'" rl^ﾚｩ　 .| ./__
　 i/　　　　"7'/∠コ/::::::::`.ヽ　　　　　　　　 神よ！
　　　　　　　フ"､,,＿⌒`ヾ;::::::ヽ
　　　　　　〈´::::::::::::::￣..＼l::::::::::l
　　　　　 ／:::;;;::::::::..ヾ::...::;;;ﾞ:::ﾉ"::|　 　 　 　 .なぜいつも僕の愛に試練を課されるのだ！
　　　　 ／＝-;;;;;;;:::::::::::::::::::::..:::::...l
　　　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:::::.. l
　　／r-=＝ｰ､::::.... .::::::::::::;;.:::::　 l　　　　 　 .自ら僕の愛を拒絶なさっただけでなく
　r^ﾖ":::ミ:::`ﾆｭ＼..:::::::::"..／::::　..:
./ﾉ~::ﾂ:ﾘ:`⌒ヽ　 |:::: .::::::::i:::::::::. ..:　　　 　 　 僕が愛した者までその手で取り上げようとなさるのか！
.l !彡:::ﾉﾙ::　代＿い..::::　|ヾ､__;;
.>ヾl:.::i !　::.　:　l`ｰ"1...::::l
ヾ:::＼:..::il､　 : り::::::::l:::::::l　　　　　　　　　 　 愛とは苦しみ、失うものであるとでもおっしゃるのか！！
　ヾ::::ヾ､ ,;ﾍ　ﾉ|::::::::::l:::::/
　　ヾ::::::`:::::i/ .l:::::::::....:ノ
　　　＼､:::::ﾉ　ヾ:::::::::/　　　　　　 　 　 　 　 ならば！！

　　　　 {:::::::!　　 　 ,}::{ 　 　 .〃:.:.:.l／:.:/:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:|:.!:.:.:.ヽ.:.:..:.:.::＼|:.!.:.:..:.ヾ:..:. l:.:..:｀.　　 　 　 /:::ﾉ
　　　　　､::::! 　 　 〈:::;'　 　 /:.ハ:.:.|:.:.:/:.:.:.∧､:.:.:.:.:.:!:|.:.:..:.:..｀:.ミ.､.:.:..l ﾄ.:.:..:.:..';:..:.|.:.:..:.:.',　　　 ./∠_
　　　　　 }:::{　　　　}::{＿　/.:/!:l:.}:.:!:./:!.:.:/:.∧ヽ:.:.:.:!:!｀:.:.､.:.:..:.:.:.:.＼:l !:.＼.:.:.l.:..:l:..:.:..:.:.',　　 .//ー-､ヽ/7
　　 　 　 {::::二ニ二::::::::ﾆ,'.:/:.l:.l∧:V:.:|:/ｌ:./　Vﾍ＼|:!:＼:.|｀丶､ｰ=:ミl:!.:.:.:.＼!..:.l..:.:..:.:..:.',　 .//　　　 〉,､ヽ
　　　　　 |:Y　　　　｀!::}´,':.:'.:.:.!:.V∧V://!:'_　 .Vﾍ　l:ﾄ､:.:.:ﾄ､:..:／≧.､ｌ|ヽ、:.:.:!:.:.l.:.:.:.!:|.:.:.', ,//　　　 //　ヾ〉
　　　　　 |::'　　　　　l::! ,::.;.:.:.:.|､:.V∧∨ ｌ;仁≧ミ ヽ|lﾊヽ:.ｌヾX ＞==＜､:.＼:.|:.:.l＼ l.:!:.:.:.',{::､ｒ==ﾆ7:,､:､
　　　　　 }:{ 　 ＿_＿!:{_l:.:!:.:.:.:l∧:.V:.ゝﾐ,《 (:い:)ヾゝl!=ﾒ{｛､ｲ,ｲ{ （:い:) .》｀ﾒ､Y､:l:.:.:.:.!:|､:.:.:lゞ､>ゞ､/:/ ヽ}
　　　　　ﾉ;'　く::ｒ＝=､:ｒ l:.l:.:.:.:.l':∧:.＼ :.ヽミ≡彡 .,ｲ　､　 ヾ　 `ミ≡彡'" //:!:.ﾊ:.:.:.:ｌ:l.､:.､:!　　｀ｰイ
　　　　 {:::ゝ、ヾゝ､__八.| ﾄ:.:.:.:l:.: ∧:.:.:ヽ｢　　　　　人: : ｀　.　　　　　 　 /;ハ!:.ｌ:.}:.:.:.!:l:.:.:.､ヽ　　　　　 　 　 .ならば！！
　　　　 `ー'´　　｀ー='´l:l.!:.:.:.:!:.:.l､.:＼:.:.ヽ. 　 　 （::ﾉ::）: :ヽ :)　　　 　 　 /　.|:/ﾉ.:.:.:.}:l:.:.:.:.ﾊ}
　　　　　　　　　　　　　.l八:.:.:.!:.:.|.:､:,人⌒　 　 　 　 ヽ　　´　　　　　　　 　 lハ:.:.:. ﾊl.:.:.:.:| __
　　　　 　 　 　 　 　 ﾏﾊ　 ＼:!:. l:.:.:ヽ:.ゝ　｛.,ｨ _ｒｰ―　-‐―-　､　､　　　　/　 }:.:./, !:.:.:.:.l }::!　､＿/7　　.....僕は、もう愛などいらない！
　　　　　　 　 　 　 　 ﾏ:〉　「;'ヽ:.l.ヽ. ﾊ　　 ‘､(ヽ　_,､＿,　＿　　｀ヽ}　 　 　 　 l.:/ リ:.:.:.., .|::|　｀¨7;ヘ
　　　　　　　　　　　　　ﾏゝ }{、.!ヽ:.:＼!.　　　ヽｰ'´:::::::::::::::::::::::`丶く|　　　　　 ﾘ/ィ:.:.: !.,′!::}　ｒ=ﾒ;ゝ､　　　僕は、もう愛を求めない！
　　　　　　　　　　　　　 }ｌｰ=､｀:|八:.:.:.:',.　　 　 Y Y:.:.:.ヽｰ:.:.:.:⌒Y ｦ　　　　　//:.:.:.:.:.:ﾊ'　 |::{　ゞ=彳⌒
　　　　　　　ｰ- ､　 　 .,':'　　.ﾏ〈⌒.＼.:',　　　　に{､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｲ,/　　　　 ,/ｨ:.:.:.:.:.:./ .,､ .}::;
　　　　　　　 ヽ:::ﾍ 　 /::{　＿_〉:'､___　}:∧.　　　ゝ｀ｰ=ｰ‐r‐-イ.ノ　　 　 　 ｲ .!:./:.:.;'　{::;' ゞ:.ヽ　　　　　　　愛など、僕が滅ぼしてやる！
　　　　　　　　　ﾏﾊ　 ＼ヽ＼､.}:「¨｀　V:.l::.　　 　 ヾミ　＿　彡' 　 　 　.／ 　 |/:.:.:'　 l::;　　`´
　　　 「ゝ　　　　 ﾏ〉 　　ヽ〉 ヽ'」 　 　 V:.:.ヽ　　 冫ｰ 二二 イ 　 　 ／:.:' 　 .ﾊ/:,'　./:/,､＿＿ ,}::〉　　　　 この、自らの手で！！
　　　 ﾏﾊ　　　　　�