／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ
Ⅵ　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ
　|　 Ⅵ　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',　 　 　 　 　 .片やセミレチエ地方でのできごと
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ　　　　　片やタクラマカン砂漠でのできごと
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }　　　....書かれた言語もペルシャ語と中国語そのこと自体がもう面白いと思いませんか？
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ　　　....思いませんか。
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllllⅥ⌒7':::∨ 　 ∨
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　　 　 　 内容を見てみないとなんとも言えんお　　　 　 　 　 　 .＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　 　 　 そんなこと　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　 　 　 　 ナルシャヒーという人が書いたのブハラ史という本の中に

　　　　　　　　 　 　 　 ソグド人が街を構えるようになった経緯が書かれているんですが
　　　　　　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 f{　l　l　l　l　lヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ||　l　l　l　l　l |　　　　　　　　　　　　　. 　,′
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ||　l　l　l　l　l |　　　　　　　　　　　、　　 　 ,
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾄ､_|__|__|__|__|ｲ　　　　　　　　 　､ 　 　 ﾉ}　 　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ ＿__ o ＿_ﾉ!　　　　　　　　 ‐-　　 / 〈　　 ´　　　　臣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾑ::ﾚ ､_ ￣ _, ､|:!　　　　　　　　-　　　{ 　 !　　 ‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八: | ￣　 「￣ i:|　　　　　 　 　 -　　　Ｖ}ﾉ　　 -　　　　亮
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／|::::::i　/__ノ_、/:人　　　　　　　　,　　　＿L　　､
　　　　　　　　　　　　　　／￣　　 |::::::ト　＿,／::::|　 ￣ヽ　　　　　　　　 |　 :|　ﾞ　 　 　 　 申
　　　　　　　　　　　　 ／　　 |i　　 |::{(二ィ⌒ﾄニ)}　　　i　ヽ.　　　　　 　 |　 :|
　 　 　 　 　 　 　 　 < (ヽ 　 |l r､　|::::::{i ﾉ}　|{/::::| 　 　 |　　'.　　　　　　 |　 :|　 　 　 　 　 す
　　　　　　　　　　　／　　ヽ |　| |　 i:::::ﾍ}/　|{:::::::l　　　 | | 　 ' 　　　r─┴‐┴─､
　　　　　　　 　 　 /　　　　 Y　| |　　i:::::{从ノｲ:::::|　　　 | |　 　 .　　 ヽ:::::::::::::::::::／
　　 　 　 　 　 　 / 　 　 　 _」__|_|_ 　 ;:::::{人リ:::::/　　　 |/ 　 　 ' 　 　 ' :::::::::::::/
　　　　　　　　 ／　　 　 ／ 二二ｽ 　';:::::∨/::::/　　　　|　　 j　　'.　　　 Y::::::/
　　　　　　　 / 　＞イ￣　　 マ 「　　　';::::::::::::/　　　　 j　　/　　　' 　 　 |::::::|
　　 　 　 　 / ／{::::: |＿_ ィ^_ノL|　 「ヽ_>:::::::ムイ|　　 ﾉ,　/　　　　 ヽ.　 |::::::|
　　　　　　 {　 　 |::::::|「￣}ﾄ､　 ハ　 !:::::::::::::::::::::::: !ー‐イ /　_／￣　　'.　|::::::|
　　 　 　 　 ﾄ､ 　 |:::::::|　 }ﾄ　　 ﾏ 　 ￣|:::::ﾊ:::::::「 　 ￣「/-＜＿＿　　 , .!::::::!
　　 　 　 　 | ヽ　 |:::::::|　/　　 　 　 ／/::/　ﾊ:::::|　 ＿ノ──-､::::::::＼/| |::::::|
─ ───┴─ ┴ｰ┴ー────┴┴─┴┴/〃,　＿＿ノ::::::::::::::::}ﾉ::::::ﾄ､
　　　　　　　/⌒ー───────────＜/ﾉノ´　　∨r‐､{￣／::::::::::::::ヽ
　　　　　　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿厶(0)j　 ｀ー─‐一´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 :..:　　「強大な力を手にしたアブルーイーはブハラの住民に大変な圧政を行い　　　　.: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 :..:　　それに耐えられなくなったディフカーン（貴族）と住民たちは　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　 ,r;:;:;;;;;;;;;;;:;.ヽ　:..:　　大ディフカーンであるハムークに率いられてトルキスタンとタラス方面に逃亡し　: : .
　　　　　　　　　　　 .:;;;;;;;;,ｨｲ''')ﾉ;;;;}　: :　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　,． -─---rﾍいｼ'､､,,　｀`ｼ　 : :. 　.ハムーカトという街を建設した」　　　　　 　 .　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　 ,〃　 　　　 　 い7 　`'''ﾞ,r;.:/　　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　,〃　　　　, l　　　 ぃ;､ ,r‐ｫ／ヽ　　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
/　　　　　/ /　　　　ヽ＿フ　　i　!　　　　　　　　　,． '"´　　　　　1: : : : : : : l: : : : : : : : : :
　　　　　/ /　　　　　　　　　　/ ﾊ　　　　　　　,r'´　　　　　　　　　',: : : : : : :.ﾚ彡'"´: : : : :
　　　　　「　　　　　　　　　　 / ﾉ 〈　　　　　　/　　　　 　 　 　 　　 i: : : : : : :|: : : : : : : : : : :
　　　 l_ノ　　　　　　　　　 ,.ｲ　　　 ヽ.　　　 ノ　　　　　　 　 　 　 　 l: : : : : : !: : : : : : : :, -r
￣`ヽく　　　.:.:.:.::::::::.:.,．'´￣ヽ　　　　＼ _ノ　　 　 　 　 　 　 　 　　 |: : : : :./: : : : : :.／＿L
　　　 `ヽ.:.:.:::::::::::.ｲ´　　　　　 ＼　　 　 ﾉﾚ.:-──‐- ､　　　　　　　 `ー‐.ｲ: : : : :／.:.:::::::::::
　　　,rく^i::::::::::::::/　　　　　　　　 ＼_／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　　　,. .:.::::::::/: : :.／.:.:::::::::::::::::
＼r'´ヽ_」」‐っ7´　　　　　　　　　　 /.:.:..:.,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l !　,r─''´.:.::::::::::/: :／.:.::::::::::::::::::::::::
　/　　11 ￣`1　　　,r─ｧ ､ 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.ﾘ_ノ.:.:.:::::::::::::::::::i: :/.:.:.:::::::::::::::::::::::::::
./　　　} }　　.人 , r┴ｧ'´　ハ __ノ.:.:.:.:.::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,シ.:.:.::::::::::::::::::::::::::|/i.:.:::::::::::: : : : : : : :
〈｀`ヽ ﾉﾉ'"´　／　 ／　／.:.:.:.:.＼.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:シ　,′｀`''ｰr ､.:.:::::::l ,l.:.::::::::::: : : : : : : /
:::',.　 V　　　/＿／-タ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　　,′　　　,' ,'　￣i l/:.::::::::: : : : : : : :/
　l　　|＼　　　　　　　_＞ ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..／　　`ナ､ 　　 /./　 　 i |!::::::..:.:.:. : : : : :/
　l　　|　 ＼　　　 _／.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／/　　　/　　ヽ_ /./．-‐　ヽ|::::::: : : : :: : : /
　l　　|． '"´ ￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／＼.:.:.:.:.:.:.:.／ ./　　　/　　　／尨　　　　　|::: : : : : : : : /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒＼
　　　　　　　　 /⌒＼　　　　　　　　　＿＿　　／　x≠ミ　ヽ
　　　　　　　　/　　　 ＼　　 ,　　´￣＿　 ,. ⌒ヽ Y::::::::::::::Y
　　　　　　　　　　　＿　 У　　 ／￣　　　　　　　＼:::::::::::j　　'.　　　　　　　＿＿
　　　　　 ／　　γ´:::::::｀ヽ　 ／　　　　　　　　　　　 ｀ヽ､´　　 '.　　　　　 ／/ / 〉
　　　　　 |　　　 {::::::::::::::::::レ　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　'.　　　　/　/ / /／〉
　　　　　 |　　　弋:::::::::::::ｱ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨　　'. r‐､ /　/ /／ ／
　　　　　　　　　　 ｀¨「/　　 ／　/　/　　　广ヽ　 ヽ　　　　 }　　　vﾍ /　　　 　 /
　　　　 /　　　　　　ノイ　　|　　/　/　/　/　　 _LL_}　|　　 /　　　 Ⅵ　　γ　　,′
.　　　 /　　　　　　　 八　　{　　{／厂厂/　 　 ,ィfﾃﾐ /　／　　 　　∧　　{　　 '
　　 ／　　　　 |　　 　　 ＼ﾊ　 :|_,ｨｹ巧㍉　　　しﾘ ,ｲ⌒{　　　　　 /　ﾍ　　 　 {_
　／/　　　 　 :|　　|:　　　ﾊ :|＼込乂ツ　　　　｀¨´　{　 ∨　　　　　　　ト．＿_|__)
　　/　　 　 　 :|　　|i　　 /　 |　　',　　　　　　　′　 从 　 ､　　　　 　　 {　　　　　|　　　....外的要因があったにせよ
　 /　 |　 　 　 |　　|i:　 / 　 .|　　 ',､　　　　　ο　 ｲ　∧ 　 ＼　　　　　 廴＿＿_,|
　 l 　 |　　　　 {　 八　{　 　 |　　　', ｀: ... 　　　／ }八　 ＼　　｀ヽ､　　　|　　　　　　　　　指導者と領民がセットになっての植民が行われた模様です
　八　j　　　 　 ＼　 Ⅵ　　　{　　　 ',＿＿￣「＿　　　＼ 　 ＼　　 ｀ヽ　|　　　　　 |
　　 ∨＼　　　　　＼/　　　_」　　　 ',　　 /ilili∧＼-､-ミ ＼　 ヽ　　　　＼ 　 　 　 |
　　　　　 ＼　　　　 /／⌒Y::::＼　　 ',　 ∧ililililﾊ ',:::∨ ｀ヽ､＼　)　　　　 } 　 　 　 |
　　　　　　　＼　 ／/⌒＼ ∨::::::ヽ　　∨　∨∨ Y}::::∨　　`ー/　　/ 　 j　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　ｌ　　　　 ',:::::::::::::,　　ハ　|ililﾑ　}ｉ:::::::}　　　彡__彡ク／{　　　　　 |
　　　　　　　　　　　|　　　　　':::::::::::::}　/:::::Ⅵlilililiリ:::::::∨　　　　　　　　　',　　　　　}
. 　 　 　 　　　　　　|　　　　　 }:::::::::::Ⅳ:::::::::∨ililiil/´:::::::∨＿　　　　　　　 ',　　　　 ;
　　　　　　　　　　　'.　　　　　 '.:::::::::::::::::::::::::::∨ili/::::::::::::::Y　￣⌒＾^'　ｰ　　＿＿／
　　　　　　　　　　　 '.　　　　　 '.::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　.　　　　　 {:::::::::::::::::::::::::::::{{:::::::::::::::: ,′
　　　　　　　　　　　　〈　　　　　',:::::::::::::::::::::::::::::}}:::::::::::::::,′

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.イi:i:i:i:＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,.。。..,,_{i:i:i:i:i:i:i:i:ﾊ
　　　　　　　　　　　_γ´＞─ ´　　　　 λi:i:i:i:i:i:i:iﾘ　　　 |
. 　 　 　 　　　　γ　 {／　　　　　　　　　 ゞ　─イ　　　　|
　　　　　　　　　 {　 /　/ / 　/ﾚ!　|　 ＼　　 ＼　|　　　　 ,
　　　　　　　　　人 /イ /　|　|　乂レ''"~ ＼　　}八　　　　 ′
　　　　　　　 　 　Ｖ　{ /　人 |─　　 丁￣√ﾊ爪 ﾍ　　　　　 ,　 　 　 .この地には他にもスイアブやナヴァケト等、多数のソグドの街が遺跡として発掘されており
　　　　　　　　　　 |　八　个 丁｢　　　ゝ‐'　　|　|ノ∧　　　 　 ′
　　　　　　　　　　 |　　 ＼|　} ゝ′　　　　 　 | / 　 ∧　　　　　|　　　 この地に移り住んだソグド人たちは
　　　　　　　　　　 |　　　　|圦　　　 __　　　イ∨｀ヽ、∧　 　 　 |
　　　　　　　　　　 |　　　　|＼|≧=‐‐=≦／　/::::/　ヽ ∧　　　/　　　..山麓地帯に豊富な水を利用して穀物や果樹を栽培し
　　　　　　　　　　 |　　　　|　 ＼　　/}::匚]／:::::/　　 |　∧
　　　　　　　　　　∧ 　 　 |　　　　/ /::{〈/:::::::::/　　　　　∧ /　　　　...同じくらい盛んに牧畜を行いました
　　　＿＿＿＿＿＿＼＿.|__　　./　.:::::}/::ｆ⌒7　　　　|
　　　|　　　　　　　　　　　　　| ／　/::::/:::::ゝ‐′　　　 |
. 　 　|　　　　　　　　　　　　　|　　/:::::/:: ____:/／　　　｜
_　 　 |　　　　　　　　　　　　　|　 /／￣＼　 ＼ 　　 　.|
..　　　|　　　　　　　　　　　　　| // / /　　ヽ　　〉＿＿ﾉ
￣￣...|　　　　　　　　　　　　　|_/./_/￣￣≧=≦￣￣￣￣￣￣
　　 　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿|二二|

　　　 ＿＿　　　　-─……‐-ミ　　　＿
　　／　,.ィｧ'´／　／　　:.　　｀ヽ､`'く､　 ＼
　/　　/i:i:// ＿_/ /　　 |＿l＿__ '､ Yﾊ
　|　　 {i:i:{ |　 ／∨＼／ ∨ ＼ 　 | }i:ﾘ　　 |
　|　　 ゝｲ {／====　　　 =====＼|ゝ'"　　 |
　|　　 |　ﾚ⊂⊃　　　　　　　　⊂⊃∨ |　　:|　 　 　 　 イブン・ハウカルって人の言葉を基にした
　|　　 |　|ゝ|　　　　　 ∧　　　　 ノ|ノ　|　　:|
　|　　 |. 圦 ',　　　　　 　 　 　 　 ,ﾑｲ　|　　:|　 　 　 　 キャラバンサライについての考察を紹介したいんですけど
　|　　 |　|　〕iト　　　　　　　　　イ　 |　:|　　:|
　|　　 |　|　　 　 ≧=┐ ┌=彡 　 　|　:|　　:|　 　 　 　 とりあえず後まわしにします　忘れてたら言ってください
　|　　 |　|　　　　,.イ厂Υ¨7‐f＾ヽ　 |　:|　　:|
　|　　 |　|　　 ／　　｀`∨‐┐ﾉ广＼|　:|　　:|
　|　　 |　|　／　　`ヽ､＿＿二´‐ｧ　ヽ :|　　:|
　|　　 |　|　＼　 ／^ |_|_|_＼|_|ノ＼／ :|　　:|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 _ノ　 ヽへ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　（ ―）　（―） ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 そう言われても保管しとくのイッチの脳みそだし　　　　　 l　 .u 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　｀ ⌒r'.二ヽ<
　　　　　　　　　　 　 　 高い確率で忘れると思うお　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　 　 　ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　,　　　　　ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　{　　 　 　 　 ＼｀7ｰ┘!

　　　　　 　 　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　 　 街の中心部は日干し煉瓦の壁に囲まれ

　　　　　　　　　　　　　　 　 整えられた灌漑が居住区と内城を潤していました

　　　　　　　　　　　　　　 　 仏教キリスト教マニ教ゾロアスター教の寺院たちが

　　　　　　　　　　　　　　 　 隣り合って並んでおり
　　　　　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧二二二二ヽ　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿
　 _＿＿＿＿＿＿＿　l二ﾆi　　　　 /　ヽ二ﾆ二二ﾆ＼,───冒─A　./::::::::::::::::::::::::::::::::
／ﾆ=ﾆ=ﾆ=ﾆ=ﾆ=ﾆ／ヽ|:: 　|__＿＿/＿＿丶二ﾆ二二/＿_＿　　　 /　∨:::∧:::::∧:::::∧:::::
三二三二三二 ／ 　　|:: 　|'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'. .:' .:'　　　　 /＼─ｲ i!i!.|￣|「l￣|「l￣|「l￣
￣￣￣￣￣ , -'ﾞ´＼　|;:;／;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;' .:' .:'　　　/　　 ＼| i!i! |　 |「l　 |「l　 |「l
[日　｢l.ｨ=ｭ.'´　　　　 `/.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;',:',:',:',:',:',:' .:'＿__/＿＿＿_ヽ_/'ﾆﾆﾆﾆ'i＿＿＿＿＿＿__
　 ,　'".ﾄ- ｲ　　 　 　 /.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;',:',:',:',:',:',:'/.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':' |　　　　　|.'.'.'.'.':':':':':'.'.'.'.'.'.'.'
'"　 　 l:::　|　 　 　 ,:/.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;',:',:',:',:',:',:'/.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':ﾞ|　　　　　|.'.'.'.':':':':':':':':':':'.'.'.'
　　 　 l:::.. |　 　 ／/,:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:':'/.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':':ﾞ:|　　　　　|.'.':':':':':':':':':':':':':':'.'
＿＿__.＼;;!　 ／__ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':ﾞ:'ﾞ|　　　　　|.'.':':':':':':':':':':':':':':'.'
',:',:',:',:',:',:',:',:',:'　//ヽ 　 ｢i　　｢i　　｢i　　｢i 　 /.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':':':':'|　　　　　|.'.'.'.':':':':':':':':':'.'.'.'.'
',:',:',:',:',:',:',:',:'　//　 |　　|.l　　|.l　　|.l　　|.l　./.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':':':':':':':':ﾞ|　　　　　|.'.'.'.':':':':':':':':'.'.'.'.'.'
,:',:',:',:',:',:', 　 // 　 .|　　|｣ 　 |｣ 　 |｣ 　 |｣ /.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':':':':':':':':':':|　　　　　|.'.'.':':':':':':':':'.'.'.'.'.'.'

　　　　　　　　　　／⌒ヽ　　　　　　　γ⌒＼
　　　　　　　　 ／　　　　{　　　　　　　|　　　　＼
　　　　　　　／　　　　　　:､　　　　　 ﾉ　　　　 　 ＼
　　　　　　 /　γ＞-‐-ミ__＼＿γ⌒|　　　　　　 　 ＼
　　　　　　 | ／´　　　　　　⌒＼乂__,|　:､
　　　 　　 ／　　　　 /　　　　　　＼　{　　:､
　　　　 ／　 /　　　/　 |　 |　|　　　∨ﾍ　　:､
　　　 /　　 /　,/　/|　 ∧ i|　|　|　　 ∨',　　 |:.、
　　　　 |　 |　-─- V斗-Ν─-j　 |　 |ハ 　 |　:.
　　　{　{　 ﾊxｆ芹丐　　 ｘｆ芹芋ミ ﾉ　,ハ | 　:|　 :.
　　　乂乂八ﾊ Ｖﾝ　　　 乂ン　 j/jノ|　j ﾊ　ﾘ　　i
　　　　　/　　 {' ' く　　　' ' '　　　|　 :|ノﾉ ﾉ /　　 |
　　　　/　　　人　　‐　　　　　　｜ : |'　 / /　　　|　　　 　 　 一つの街に複数の寺院がある宗教も珍しくありませんでした
　　　　　　　/ |　)h､　　　　　　　|: : :|　/ /|　　　 |
　　　 |　 　 　 |　. :|　)ぅi爪 　,／|: : :|　|/　|　　　 |
　　　 |　 　 ／|　: :|　|ノ|___／　｜: :|　　　 |ノ|
　　　 |　 ／　｜.::.:|ｲ_／＼　　 |: : :|`ヽ､　　 j从__／⌒
　　　 ＼(　　 イ. : j/ >-ｒ┘>- |: : :|.:.:.:.:.:＞｡,
　　　　　　／{.:.乂_{/　　レ'.:.:.:.:Ｌし.:.:.:／　＿,ヽ
　　　　　 ハ jﾘ.:.:.:.:{　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／　　 |
　　　　__/　/.:.:.:.:.://＿_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.<__／　　　　|
　　辷つ￣￣辷二二　 ＼.:.:.:.:.:.:.: ∨　 　 　　|
　　＼└‐┬┬──┘ 　　＼.:.:.:.:.:.}　　 　 　 |
　 　 {＼二つ-弋二　　　　 ﾉ　＼.:.j　　　 　 ｜



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ノ　　ヽ__ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／（―） 　（― ） 　 ＼
　 　 　 　 　 .この民族、宗教チャンポンなのは一貫してかわらねえお……　　　　　 　 |.　　（_人＿）　　　u　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ 　 ｀⌒ ´　　 　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / 　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　l　　　,/　 /　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (＿) 　　(__ ノ 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　／　　　___ ,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !､＿__!､＿_＿＿_つ

　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　 /　x==ﾐ　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　 　 　 　 /　 {::::::::::}_　--ｖ-ミγ⌒ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ／´　　　::.　　｀ヽ__ノ　　}
　　　　　　　　　　　　/　　　 /　　 /　　: : :　　　 ＼　 /
　　　　　　　　　　　 ,′　　 /　　/|　 　 И　　|　　 ∨
　　　　　　　　　　　 {　　　 {　　厂|￣　ﾉ j─-ミ　|　 '.
　　　　　　　　　　　 '.　　　从 ィｆて㍉/　 斗=ミﾉ八　 }
　　　　　　　　　　　　'.　　　∧ {　ゞﾟ'　　, 乂ﾂ イﾉノ∨　　　　 .続いて別の地方の例を見ましょう
　　　　　　　　　　　　∧　 /　|＾ゝ　　_.._,　　ノ　|八 ∧
　　　　　　　　　　　 / ∧　　_j　 |/＼｀´｡s个　 |　 ＼ ＼
　　　　　　　　　　　　/ ／´　 }i　＼ ∧_ノ|｀|　　∨⌒^＼〉.　 　古来より中国寄りのタクラマカン砂漠のあたりに楼蘭という王国があり
　　　　　　　　　　 __／　　　　}ﾊ__/〈__,〉　|:人　　ﾊ
　　　　　　 　　 ／⌒＼　　　/::::∧　|::|　 j〈　 ∨　{　　　　　　 その後中国の支配を経て滅亡したんですけど
　　　　　　 _　 ´　　　　 ＞イ::::::::::::∨:::∨:::{i　　　　l
　　　　 .　´　　　　 .　 ´　　{::::::::::::::::∨/:::::::{　＿　　　 　 　 　 .砂漠化が進んで遺棄されたこの土地にソグド人が入植した時の様子が記されたテキストがあります
　　　　{　　　　 ／　　　＿_乂:::::::::::_ ⊥-　￣　　　　 }
　　　 ∧　　＿_＼　／／／＞　´＼　　　　　　　　　ﾉ　　　　....こっちは中国人の手によるものです
　　　　 ∨　　　／´／／／＞＿　　ヽ　　　　　｡s≦
　　　　　{　　　 {　　ヘ､__／´　　ヽ　 j__　｡s≦｢
　　　　　乂　　 乂　 ｬ─‐┐　　　√三三二ﾆ|
　　　　　　 ￣￣　 ＼〉　,从　　　 {三三三二ﾆ,
　　　　　　　　　　　　　 /ﾆ∧ ', ':, {三三三二沁,
　　　　　　　　　　　　 ./三三＼＼〉三三二ﾆﾆ沁,

　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ=ミ-ミ
　　　　 __　　　＿__＞-‐-{:::::::::}　　＼
　　　　/ f⌒ヽ'　　　　　　 ゝ-ｲ　　　　,
　　 　 |　ゝ ｧ'　l:| |ヽハ　斗 ｀ヽ　　　　′
　 　 　|　 /　 __」Ll　　Τ斗=xハ　　 　 　 ,
　 　 　|　{　{　　| _」　　¨じ灯l　ﾄl　　　　　 ′　 . 敦煌出土の漢文文献　沙州伊州地誌残巻
　 　 　| 八 ',　込じﾘ　　　 ⊂l　ﾚl　　　　　　}
　　　　ﾘ　 ＼,小⊂⊃ r つ　,|　lﾊ　　　　　 /　　 はっきり言って覚える必要ない単語だと思いますけど
　　　 /　　　Ⅵ个s｡,,,..ﾆ´／{.|　l　',　:.　　 /
.　　　{　　　　ﾘ　Ⅵ　／|/ﾚ'::ﾊ　|　 ＼{＼/　　　...このスレイッチのメモ帳代わりの側面もありますので記させていただきます
　　　从　　 /　　　／j斗x':::{　Ⅵ　　　＼
.　　　　 ＼/　　　 厂l｀¨´レヽ　}
　　　　　　　　　　 ゝﾑ__∠..-‐'寸
　　　　　　　　　,ィ≦三三三三リ
　　　　　　　　 {　　/　 ￣ﾏ＞ケrx
　　　　　　　　 ゝ _ゝ　＿ ｡s≦⌒¨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 身も蓋もねぇ……　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　....「唐の貞観年間　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　 . . . . . : : : : : : . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
. . . . . . : : : : : : : : : : . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : :　　....康国（サマルカンド）の大首領　康艶典がやってきて.　 　: : .
. . . . : : : : : : : : . . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
: : : : : : : : : : : . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : :　　....四方を砂漠に囲まれたこの地に城を築いた..　　 　 　 　 : : .
: : : : : : : . . . . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . .　　　　　　:..:　.　　.　　　　　　　　　　　　　.　.　.　.　.　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
: : : : : : : . . . . . . . . . .　　　　　　　　　　　　　. . . . . .　　 　 　 　 : :　　....石城鎮と名付けた　　　　　.　.　.　.　　　　　　　 　 　 　 　 .: : .
. . . . : : : : : : : : : : : : : : . . . . .　.　.　.　.　.　.　.　.　　　　　　　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　 : : .
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . : .　.　.　.　.　.　　　　　 　 　 .: :　　....続いて新城、葡萄城、薩毘城を配下に築かせた」. 　　　.: : .
: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ｉ .:ｉ.:. . .ｉ. . . |. . . . .　　i　　 　 |　　j　　　.: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　　......: : .
￤: : ; : :.:i: : : : : : : : :.::ｉ｜￤i: : |: : : |:.　ⅰi 　 i　　 　 | ｉ　:|　　　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
￤ｉ ￤: : |／i|:.:: :.:|: : :.ｉ｜￤i〕:▽: :.:|:ｉ　 | i匚￤ :ｉ j　{| |　:| ｉ　ｉ　　|| : : : : : : : :|｢`| ｉ　:| ｉ　:| |　 | 　 | |　 |:|　:| |　:| |;;>| ｉ　 | 　 | |　 ｉ 　 ｉ　j＿
￤ｉ ￤: : |／i| :ｉ: ::| |:「:| |::￤|: : |:|: : |:|＞| i : i￤: |￤ :| |: ::| | : |〕: :{:廴Ｏ : : : : |iノ| |　:| |　:| |　 |＞ | |＼|:|　:| |　:| |　:|]|　 |:i ｢:| |￣| 　 | ｉ |｢｜
￤ｉ匚i: :.:ｉ￤ы|: ::|]|ﾉ,,|_|::￤|: <|:|: : |:|: : | i : i￤: |￤ :|)|: ::| | : |￤ ｀Ｙ迩h : 　 |　i| |　:| |>｜匚:|:|　:| |＼|:|<::| |　:| |　:| |＜|:| |_| |￣|i|　:| | |Ｌj|
::|￤ |: : ￤ｉ :ｉ| |: ::| |: ::| |::￤|: : |:|: : |:|: : | i : i￤: |￤ :| |: ::| | : |￤: : ﾊ芥ﾊ: : : |　i| |　:| |　:| |　 |:|　:| |　 |:|　:| |　:| |　:| |　 |:|　:| |　 |:|　:| | | | |
ﾉ:ЬﾉЬﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ь: ::{::Ｌi::}: :::::Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ь,ﾉЬﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ь,ﾉЬﾉ:Ь,ﾉЬﾉ:Ьﾉ:Ь
ﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}i:〈{i:ﾊ:i}:〉::ﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}i
j::j_j:j::j_j:::::j_j:j::j_j::::j_j:j:::j_j::::j_j:j::::j_j::::j_j:j::j_j:::j:j_j:j::j_j:::j:j_jj::j_j:::j:j_j: : } ｉ:i {: : : :j_j:::j:j_j:::j_j:::j:j_j:::::j_j:::j:j_j:::j_j:::j:j_j:::::j_j::::j:j_j:::j_j::::j:j_j:::j_j:::j:j_j::::j_j
:　:　:　.　　　　　　　　　　　　　. . : : : : : : : : : . . . . . : : : : : : : . .　　　＂＂　　　　　　　　　　　.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.
:　:　:　:　:　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　　. . . . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　--　､__　-- /７　　　　　.,
　　　　　　　　　 /　ｨ㌻'´-=ミ　{i:ﾑ　　 　 　 ′
　　　　　　　　　 ﾚ'⌒　＼　　 ＼ゞム　　　　　 ,
　　　　　　　　／　/　|＼ ＼ ___ハ　 `､　　　　 ′
　　　　　　　 /　 /　从　ヽ '´ ,ｨrｬ癶/^､
　　　　　　　 {　 {　 ≧=ﾐ､从'´ﾏ_ツﾉ　/ﾍ
　　　　　　　 ＼ ＼　 ゞﾂ ,　　　　　く/　　 ,　　　　　＼
　　　　　　　　　`ー　込　` _ ノ　／｡s≦　 ′　　　　　＼
　　　　　　　　　　　|　　　≧s｡ィニニ=-‐''＼__　　　　　　ヽ　　　　　　 　 　 .すごいですね
　　　　　　　　　　　|　　／}ィﾆ}i{ニｱ　 ／￣　 ヽ　　　　　　　,
　　　　　　　　　__,ノ　/　　{ﾆﾉﾘr‐'　　,{　　　　　 `､　　　　　　′　　　　　　..かつてはロプノールがあったとはいえ
　　　　　　／￣　　, '　　　Ⅳ/'´　　///＼　　　　 ﾊ.　　　　　　　,
　　　. 　'´　　　　／　{　　 ゞ' 仁コ { { {　　｀　ー‐'　〉､ 　　　　　　′　 　 　 現代じゃあ砂漠もいいとこですよ
　 ／　　　　｡o／　/　:.　　:.. 　 }{ 　| | |　　　　　 ／ﾍ ＼
../　　　　／　〈　 / 　 ::. 　 　　 }{ 　| | |　　___,.ィ´:::::∧　 ＼　　　　　|　　　　当時だって大概だったに違いありません
..|　　　／　　　＼′　 ::.　 /　　}{__,,| | |く￣　 　',:::/::::',
..|　/ /　　　　　　￣¨'' {　/　,ィ乂_彡'ﾘﾊ::`､ 　　 ,::::::::::}　　　 |　　　 /
..Ⅳ乂＿　　　　　　　　}　　ｲﾆﾆ≧=彡ﾍﾏ:::，　　 ',::::::/　　　..|　　　/
　　　 ゞ=-'　　　　　　/　ノニニニニニﾆﾑ,ﾊ　　　.i￣
　　　　　　　　　　　 /‐ｧ二二二二ﾆ=彡ﾆﾑ',　　　.i　　　　 /　　／
　　　　　　　　　　　　 ﾉ二二二ﾆ=彡ニﾆﾊﾊ{￣￣.i　　ｰ=彡　'´
　　　　　　　　　　　,ｲ二二ﾆ=彡イニニ/:::Ⅵ二二 }
　　　　　　　　　 ,ｲニニニアニニニニ/:::::::,ﾊ〈　　ヽ
　　　　　　　　　〈二二二/二二二二７:::::::ﾑﾑ しいﾉ
　　　　　　　　 　 /:::::::::::::::::¨7￣￣:::::::::::::/⌒　　~
.　　　　　　　　　/::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::/



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.-､__,.-*,. ;:☆
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r┴┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,. '"´:::::::｀ﾞヽ,
　　　　　楼蘭が鄯善と名前を変える事件があるんだけど　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,':::():::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i::::o::::::::::::::::::::::::i
　　　　　楼蘭のグダグダっぷりと中国の非道っぷりが何かを思い起こさせるお　　 　 　 　 　 .',::::::::::::::::::::::::::::,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ゝ､;;:::::::::::;;;,. '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　　中国側の文献が豊富で、また発掘に至る経緯が劇的だったりで　　　....／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !
　　　　　シルクロードを有名にした立役者的なところもあるお　　 　 　 　 　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　＿＿　 　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 (＿＿＿）　　　　　　/

　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ=ミ-ミ
　　　　 __　　　＿__＞-‐-{:::::::::}　　＼
　　　　/ f⌒ヽ'　　　　　　 ゝ-ｲ　　　　,
　　 　 |　ゝ ｧ'　l:| |ヽハ　斗 ｀ヽ　　　　′
　 　 　|　 /　 __」Ll　　Τ斗=xハ　　 　 　 ,
　 　 　|　{　{　　| _」　　¨じ灯l　ﾄl　　　　　 ′　　　 .とりあえず、まぁ。これでシルクロードの成立と
　 　 　| 八 ',　込じﾘ　　　 ⊂l　ﾚl　　　　　　}
　　　　ﾘ　 ＼,小⊂⊃ r つ　,|　lﾊ　　　　　 /　　　　そこにソグド人が参入するようになった経緯
　　　 /　　　Ⅵ个s｡,,,..ﾆ´／{.|　l　',　:.　　 /
.　　　{　　　　ﾘ　Ⅵ　／|/ﾚ'::ﾊ　|　 ＼{＼/　　 　 　 両方をある程度説明することができたかと思います
　　　从　　 /　　　／j斗x':::{　Ⅵ　　　＼
.　　　　 ＼/　　　 厂l｀¨´レヽ　}
　　　　　　　　　　 ゝﾑ__∠..-‐'寸
　　　　　　　　　,ィ≦三三三三リ
　　　　　　　　 {　　/　 ￣ﾏ＞ケrx
　　　　　　　　 ゝ _ゝ　＿ ｡s≦⌒¨

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　 /￣＼　_,.　---─-＜　_|_
　　　　　 　 /　　　 ヽ-ミ　　　　　　 ＼:::)
　　　　　　 /　　　　　}:::::}　　　　　　 　 ＼
　　　　　　/　　|　　 / ¨´　　　　　　ハ　　ヽ
　　　　　 　 |　 | 　 / /　　　 / |　 /⌒ヽ '.
　　　 ／　　|　 |　 / |　　| ‐/‐A､ | 　 斗　|　l|
　　／　　　 |　 | /　 |　　ィﾁ≠ミ :|　 ,｡z　j　,ﾘ
　 /　　　　 　 /人　 |　　| 乂ツ　　　fﾘ小' ./＼
　.　　　　　　 //　ゝ |　　|ﾊ　　　　　 ' j/ ／　　＼　　　　　 ここまで来てやっとなんでも語れるようになりました
　{　　　　　　　{　　　|　　ﾄ､　 r､　 - ／´　　　　　 ＼
　　　　　　　　 |　 　 |　　',　｀ | .|_／{　　　　　　　　　　　 　 そうなると逆に今度は何を語ろうかなってなるんですけど
　　＼　　　　　'.　　 λ　∧￣xくヽ/ )＼　　　　　　　　}
　　　 ＼　　　　＼ /　＼　 ゝ{　〉〉} {＼ ＼　　　　　／
　　　　　`ー-､　　/　　　｀¨¨ﾊ￣　 ハ }　 }ヽ　　／
　　　　　　　　 )　 }　　　　　／'.　 ∧｀弌s｡.,_ﾉ／
　　　　　　　 /／/　　　 ／　　 ヽ∧::＼ }`弌s｡
　　　　　　 ／　/　　 ／ ＼　　　 ＼〉::::::|､　ヾiiﾑ
　　　　　　　　 /　 ／　　　 ＼,.｡o≦:::::::::::}∨　寸
　　　　　　　　 {　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::l　，
　　　　　　　　 '.　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::l　’
　　　　　　　　　＼__／＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨　＼
　　　　　　　　　　　　　　 }::::::::::／＼::::::::::::::::∨　　＼

　　 　 　 　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　 　 　 　 　 「古代書簡」

　　　　　　　　　 　 　 　 　 これについて語ろうかと


　　　　　　　　　 　 　 　 　 ソグド人が彼らの手で自分たちのことを記した数少ない記録です
　　 　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




　　　　　　　　　　　　γ二ヽヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;ヽ.__
　　　　　　　　　　　　（;;,）;;）ｌl .ｌ;;;;;;[＞－∩_]仆;;;;;;;;;;;ｌ ｌ））
　　　　　　　　　　　　 ゞ二ソノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉﾉ;;;;;;;;;;;ﾉﾉ
　　　　　　　　　γ二ヽヽγ二ヽヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;ヽ.__
　　　　　　　　　（;;,）;;）ｌl .（;;,）;;）ｌl .ｌ;;;;;;[＞－∩_]仆;;;;;;;;;;;ｌ ｌ））
　　　　　　　　　 ゞ二ソノ;ゞ二ソノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉﾉ;;;;;;;;;;;ﾉﾉ

　　　　　　.　--､
　　　 ,　´　　　 {_　　　　　　　 r‐=ミ
　　／　　　　　 }::｀ヽ---ミ　 ／_　　ヽ
　 /　　　　　　ノ__ノ　　　　｀'く::::::Y　　|
　 |　　|　　　/　　／　　　　　　ヽﾉ　　l
　 |　　'.　　/　 ／　／_/ /　 }　｀ヽ　 l
　ﾊ　　 ∨ハ〈|　 斗=ミ｀ヽ ノ}　}　ﾊ　|　　　　　　といっても歴史書や社会について語っているわけではありません
　|∧　　 ＼ ﾍ|从{乂ﾂ　　 ｨｯ　ﾉ ソ　ﾊ
　|　ﾍ　　　 ヽ,|　|＾　　　　' 小爪　　/ ∧　　　　 ただの名もなき民が親戚に向けて宛てた手紙なんですが
　＼ {＾＞-ミ　∨ﾄ､　_,.` 个 |从 ＼　　 ∧
　　 ∨　　ヽ::ヽﾍ∨〈＾ヽ　|　|　 ＼ ＼　　 〉　　　それでも色々なことがわかってきておもしろいです
　　　⌒ヽ　 }::::::::. 〈〉ﾍ::{ﾊ|　|　　　＼ ) ／
　　/　　　∨:::::::::::::::Ⅵ:::V|ノ　　　　／´
.　/　　　　/::::::::::::::::::::V::::Y
../　　　／{::::::::::::::_:_:_:::}}:::ﾊ
.′　／￣￣|￣　　　ﾍ{{::| |
＼　　　　 ／　　　／　＼| |
　　≧=-　　----くここうﾊ.|

　　　┌──────────────────────────────────────┐
　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　└──────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　└───────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────┘

　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　 　 　 　 ／　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　/　　 ─　　　─　　ヽ　　　　　　　　　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　 　 |　　 （●） 　（●）　　|　　　 　 　 　 　 　 : :. . 故郷を離れて中国で商いをしているナナイヴァンダクより　 　 .: : .
　　　　　＼　　 （__人__）　__,／　　　　　　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　　　／　　　｀ ⌒´　　　＼　　　　　　 　 　 　 : :. . サマルカンドにいるカーナック家のヴァルザック様へ　 　 　 　 .: : .
　　　＿/((┃))＿＿＿＿_＿i　|　ｷｭｯｷｭｯ　　　　..: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
..　／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼　 　 　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. 　＼
.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　 　 　 　 ／　　　　　　　 ＼
　　　　　/　 ─　　　─　　　ヽ
　　　 　 |　 （●） 　（●）　　　|
　　　　　＼　 （__人__） 　 __,／
　　　　　／　　｀ ⌒´　　　　＼
　　　＿/((┃))＿＿＿＿_＿i　|　ｷｭｯｷｭｯ ｷｭｯ
..　／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. 　＼
.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　 　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　 　 　 　 　 　 : :.　酒泉を任せているアルマートサーチュ、姑臧にいるアルサーチュ、甘粛の私と.　.: : .
　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　 　 　 　 　 　 : :.　ともに元気に過ごしております　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :

　(,,＿　　　　　　　　　,/　i{　　　　　ゞ､ __　　　丿(　　　　　　⌒ヽヾ　　　y´
　 ,,"⌒　　　　　　#　(　　 ﾞ､　　　ﾄ､ 　 　⌒Y　　　 ｀てノ､　　　　#　　　/　 ,,ﾉ
　{( 　 　; 　 　 　;　 　,,)　　:.乂_ _ﾉ　ヾ,　　　 　　　　　　　)．　　　　 　　 　 (
　　ﾞて　､　　　　i!　 ⌒ヽ　　　　　　　,,（"　　　　　　乂　(　　　　 )ゞ､-　　{("
　,　　　　　　ｨ　(　　 　 ｀)}　　　 　　)　　　　　　　　　　 ｀ﾞﾞ　-イ　　弋　 ﾉ
　　　 )!　　(　　　ゝ　 　 ﾉ　　　　　　　　}!　　　　　ゞﾄ..,,　ノ　　　　　　 (　　　，
　　／∥　　) 　(　 　　/"　　　　　　 　 /　　　　　ﾉ　　　　　　　}!　　 乂
　ノ. 　{　｀Y　　 乂 　::;　　　　　　　　　、　　　　 "　　　　　　　 ∥ ﾄ､　　{(　､
　 　　､　　i{　　　　　　#　　　　　　　　　,,　　　　　　　　　　 .　ノ 　 　,)}　 ヽ,,__)､
;:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"　　　}　　　　　　　　〃゛　　　　　　　　　　　＼
ヾ　　　　ﾍ´"　　　　　　　　　　　　　　　　(　　　　)　　　　　　 　　　　 ｀( 　　　　　　.
　 ヾ　　　　､　　　　　::;　　　　　　　　　　(⌒　 　(　　､　　　　　　　　 　 ヽ
ゞ､　 )　　　　　)､　　　　　　　　　　 ニ 　　　　　　}!　　　　　　　　　　　　 }
　　Y　　　　　ｙ　｀ヾ　　　;:;'　　　　ニニ　 　　　　∥　　　　　　　　　　　 人
　　　　　　　　　　　　　　　　;:;',,　　ﾆﾆ　　　　　　{("　　　　,..yｰ　　　　"
ﾄ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾆﾆ　　　　　　 ＼　,ｒ'" /　　　,,　''
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣.三三￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　　三三三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　三三三三三三三.　.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　　　　　　　　　　　　　　 三三三三三三三三..:..:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :. 　ただ、中国の都は動乱とそれによる飢饉で荒れ果てているようです　　..: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :. 　様子を見に行かせた者たちが誰一人戻っていないため　　　 　 　 　 　 .: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :. 　詳しいことは書きたくても書けません　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :

　　　　　　　　 　＿＿＿_
　　　　　　 　 ／⌒　　⌒＼
　　〃　　　／ ●　　　● 　＼　　　ミ　　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　　　/⌒ヽ|⊃　(_,､_,)　⊂⊃　|/⌒i　　　　　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　＼ll|l 　　　 ヽ._）　 　　l|lll　 /　　　 　 　 : :. 　..今後私たちがどうなるか　私自身にもわかりません　 　 : : .
　　　　人l||l　　　　　　　　 |l||l 从　ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ. 　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　( ⌒ )　　　　　　　　( ⌒ )　　　　　　　: :　　.仮に私の身に大いなる不幸が訪れたならば　　　　　 　 .: : .
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　.サマルカンドにいる私の息子の養育をお願いします.　 　: : .
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :

　　　 　 　　 　　＿＿＿_
　　　 　　 　　／:::　 　 　＼
　　　　　 　／::::::::::　　　　　＼
　　 　　 ／:::::::::: 　　　　　　　 ＼
　　　　　|:::::::::::::::　　　　　　　　　|　 　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　 ／⌒::::::::: 　　　　　⌒ヽ／ 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　；/::::::::::::　　　　　　　 　 　 ＼；　:..:　.敦煌のワンラズマク宛に３２個の麝香を送りました　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　 ；/::::::::::::::　　　　　　 　　　＼　ヽ : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : :.　そちらに届きましたら、五等分のうちの三を息子であるタフシーチュヴァンダク　 : : .
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : :.　一をペーサックが　残りをあなたがお取りください　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :

　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 :..:　　この手紙はサマルカンド領主チルススワーンの三年　　　: : .
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 :..:　　タグミーチュ月に認められました　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :




　／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ
Ⅵ　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ
　|　 Ⅵ　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ　　　　　　 　 　 この手紙は、１９０７年にオーレル・スタインによって
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }　　　　　　　　 敦煌の西にある烽燧台から発見されました
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllllⅥ⌒7':::∨ 　 ∨
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　--　､__　-- /７　　　　　.,
　　　　　　　　　 /　ｨ㌻'´-=ミ　{i:ﾑ　　 　 　 ′
　　　　　　　　　 ﾚ'⌒　＼　　 ＼ゞム　　　　　 ,
　　　　　　　　／　/　|＼ ＼ ___ハ　 `､　　　　 ′
　　　　　　　 /　 /　从　ヽ '´ ,ｨrｬ癶/^､
　　　　　　　 {　 {　 ≧=ﾐ､从'´ﾏ_ツﾉ　/ﾍ
　　　　　　　 ＼ ＼　 ゞﾂ ,　　　　　く/　　 ,　　　　　＼
　　　　　　　　　`ー　込　` _ ノ　／｡s≦　 ′　　　　　＼
　　　　　　　　　　　|　　　≧s｡ィニニ=-‐''＼__　　　　　　ヽ　　　 　 .紙に書かれた手紙で、ソグド語で記されています
　　　　　　　　　　　|　　／}ィﾆ}i{ニｱ　 ／￣　 ヽ　　　　　　　,
　　　　　　　　　__,ノ　/　　{ﾆﾉﾘr‐'　　,{　　　　　 `､　　　　　　′　　文中で起こった飢饉と騒動で天子が都を捨てた事件とは
　　　　　　／￣　　, '　　　Ⅳ/'´　　///＼　　　　 ﾊ.　　　　　　　,
　　　. 　'´　　　　／　{　　 ゞ' 仁コ { { {　　｀　ー‐'　〉､　　　 　 　 　 １９０年、３１１年、５３５年の三回該当しますが
　 ／　　　　｡o／　/　:.　　:.. 　 }{ 　| | |　　　　　 ／ﾍ ＼
../　　　　／　〈　 / 　 ::. 　 　　 }{ 　| | |　　___,.ィ´:::::∧　 ＼　　　 　 大体永嘉の乱に起きたことで間違いないらしいです
..|　　　／　　　＼′　 ::.　 /　　}{__,,| | |く￣　 　',:::/::::',
..|　/ /　　　　　　￣¨'' {　/　,ィ乂_彡'ﾘﾊ::`､ 　　 ,::::::::::}　　　 |　　　 /
..Ⅳ乂＿　　　　　　　　}　　ｲﾆﾆ≧=彡ﾍﾏ:::，　　 ',::::::/　　　..|　　　/
　　　 ゞ=-'　　　　　　/　ノニニニニニﾆﾑ,ﾊ　　　.i￣
　　　　　　　　　　　 /‐ｧ二二二二ﾆ=彡ﾆﾑ',　　　.i　　　　 /　　／
　　　　　　　　　　　　 ﾉ二二二ﾆ=彡ニﾆﾊﾊ{￣￣.i　　ｰ=彡　'´
　　　　　　　　　　　,ｲ二二ﾆ=彡イニニ/:::Ⅵ二二 }
　　　　　　　　　 ,ｲニニニアニニニニ/:::::::,ﾊ〈　　ヽ
　　　　　　　　　〈二二二/二二二二７:::::::ﾑﾑ しいﾉ
　　　　　　　　 　 /:::::::::::::::::¨7￣￣:::::::::::::/⌒　　~
.　　　　　　　　　/::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::/


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／─　 　 ─　　＼
　 　 　 　 　 　 　 　 仮に１９０年のことだとしたら　董卓のアレかあ　　　　　 　 　 .／ （●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　 （__人__）　　　　　 |
　 　 　 　 　 　 　 　 そっちだったら色々面白そうな気もするお　　　　　　　　　　　 ＼　　 ⊂ ヽ∩　　　　 <
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |　 '､＿ ＼　／　 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |＿＿＼　 “　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ＿＿＿＼_／

　　　　　.　　´￣ｘ==ミ＿＿　-─γ⌒ヽ　　｀丶
　　　 ／　　　　{　　_ノ　　　´￣￣＼__ノ
　　　　　　　　　｀ｼ´　　　　　　　　 　 ＼
　　/　　　　/　 /　　　 /＼　＼　　＼　 }:. 　|
　　|　　 　 /　 /　 |　　|　　|-─|─-ﾐ　｜＼|　|　　|
　　|　　　 |　　{　{/|￣八　 jﾉ斗==ミ }　 }　 八/　　j
　　|　　　 |　　{　乂ｨfてト　　　ﾄｨリ狄　ﾉ ノ　/　　/|
　 ｒ「「ヽ／〉　八　 小弋ｼ　　　｀¨´ﾉ　イ　　　　　/｜
　 LLL/ ∧　〉　＼ 圦　 '　__　　　7　 ﾉ　　　|　 /　|
../　　　ノ　∨　　　 |　≧s｡　　　イ　 {　　 　 |　∧
_{＿_／＼　′　　　乂　 √丁 √|　 トミ　　∧/ ∧　　...驚くべきは、この手紙は何通かの他の手紙と一緒にまとまって
{　＿{　　 }/　　 ／￣イハ／_/イi|　 |'⌒ヽ　　＼
厂　 ∨／　　／＞'ﾞ/ｨi:ﾚ'イ㌻／∧　∨　 ∨　　　　 　 .未開封の状態で発見されたこと。
∨ 　 ∧　 ,.ｨｧ'´::::::ｲi:i:i:}二_／::::/　＼ ＼　 〉　/
..∨　　 ∨　/::::,イシ´￣::::::::::::::::{　　　＼ 〉/／
＿∨＿/_｡s≦㌻::::::::::::::::::::::::::::∧　　　　 ／{　　　 　 　 差出人も宛先もそれぞれ別の人間に手によるもので
i:i:i:i:＞''ィ㌻::://:⌒'ﾐh､::::::::::::::::::::::〉　　 ／　 ＼
￣ ＼//イ::://:::::::::::::::::::‐=≦:::::::{:　 ／　　　　　　 　 　 .それどころか違う街で書かれたものであることがわかりました
　　　{i{/::::://::::::::::::::::::::＼::::::::／〈　　　　　　　／
　　 ／⌒7/⌒─:::::::::::::::::::Υ　　‘，　　　　／
　　l<:::::://::::｡s-─-- ミ:::::::|　　　 ＼__　 '
　,ｲ三三三三三三三二ﾆ∨
ｲ三三三三三三三二二ﾆハ
三三三三三三三三三三三}

　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 紹介した手紙は甘粛からサマルカンドに向けて

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 他の手紙は敦煌で書かれて楼蘭に向けられ

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 あるいは武威で書かれたものもありました
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛



;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : : : : : : : : : : : : :､丶｀.. . . .. ..:.:､､xx丶`｀xx丶丶｀｀ " "
;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;::::::::::;:;:;:;:;:;:::::::.:.:.:.:.:.:.:. :. :. :. :. : : : : : : :. :. : : : .　.´""　　　　　 .:.　:.　　　　 "´
;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:::::::.:.:.:.:.:. :. :. :. : : : : : : . . . . .　.　　　　　　　　 .:ﾞ
;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::::::::.:.:.:.:.:.:.::::::::.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:::::.:.:. :. :. : : . .　.　.　.､､､..　.　.　..,.,.,.,..､丶
;:;:;:;:;:;:;::::::.:. :. :. :. :. :. : : :　''゛.,.,.;:;:;:;;;;:;:;:ﾐ;;:;:;:;:;::::::.:.:.:. :. :. : : . .　. .,.,.:,:ﾞ...ﾞﾞ｀｀｀ﾞﾞ''ﾞ｀｀丶､.,,_ _,,. _,,.,.,
;:;:;:;:;::;:;:;:;:::::::::::.:.:.:.:.:.:. :. :. : .｀｀ﾞﾞﾞﾞﾞ｀｀ ＾^'''''''～～､､: : : : : : : : .: .: .: .: : : ---‐～､､‐‐-.::ﾞ｀｀￣｀｀.,,.-‐　　 ,,..
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :. :. :. : : : : : : : : : . . . . . .　.　.　.　.　.　. . . . . ""´´　　´　　""´´''''''"""´
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :. :. :. : : : : : : : : : . . . . . .　.　.　.　.　.　.　.　.　.　.　.　.　.　.　______＿＿＿＿
ﾆﾆニニ二二二二竺竺三三//三三三三三三三三三三三竺竺竺竺竺二二ニ＝==‐-ｘｘ､､..,,,,,__ﾆΞΞ
_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐ーーｧァ〉ヽ―――――――------------------_-_-_-_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_
ミミミミΞΞニ===ミミミﾐﾐ㌻.:ﾞ ;.ヾミミミ==-‐ニニニニニ_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_-_-_-_-_-xxxxxx､､､､､ニニ＝＝
｀｀｀｀ミ ミ ｀｀`ヾﾐﾐ㌣㌣㌣　.:　 .; :;,.ﾞﾞヾﾐﾐ爻冬冬ミミ竺竺竺ミミミZZﾆｗｗyy,,.～‐-ミxxxxxxxzzzzz､､､､x
ｰ- ヾ;.:.:. ノﾐﾐﾐ芹=ミ㌻゛..:ﾞ .;.ﾞ:.　 ﾞ.:,ﾞ.:..　.:.. .,＾'㍉ﾐﾐ从ｗyy亥亥竺竺爻ミミミミミｈミｈ｡,ミ=ｰミミミミ冬冬亥
ﾄwwフ从:;:jﾚｙぇぇﾐﾞﾞ　　.:　,:;':, ﾞ:,　:. ﾞ :,.ﾞ'.;.,、.':. ;.. ,.＾ﾞ''㍉ﾐ从vv从VＷy爻冬ﾐﾐﾐミミﾐ､｀ヾﾐ､.,＾＾^''ﾐミミ冬冬
wwyyуﾉＷ}h､ミﾐ　　.: .:　.;,:..':.　:.　ﾞ;:, ﾞ' :..,丶.ﾞ.;.. .:.;. ;..　⌒｀''㍉ィ,,.ｨ　从ﾚﾚ从VﾊyyWWｗｗwwyyミミミミﾐ
:;//ｙｙУｨｲｨｨィﾐミ　　.: .;　 .';:;,. :.　ﾞ;:.,.　.;..　.ﾞ:.;..　.:,ﾞ.;,. .:.'^:. ., .,.　⌒ﾞ''ヾﾐﾚ彡ｲｨ (州'"j{yyV从从ﾐﾐミミｈ､､ﾐ
ｲｲｨ从い:;:.:.xxﾐﾐ　　　　.:　　.:';:;,. :.　 ;:.,,.　:,. ;,.. ﾞ' .::,,. '.;.. ,;,.. .:. ''.,^ , :..　⌒ﾞﾞ彡yyＷv., w., x X川XX从VVｗ
;:;:;:;Vヾヾﾐ.:.ヾミ　　　　 .;.　　 .';:;,. :.　 .:.:ﾞ:,.　 :.. ﾞ:;;:,.　＾., ﾞ':;,.:,,'ﾞ:''::,.,,ﾞ.,;:.. ,. .;..　　 ＾ﾞ''ｰミﾐ､ゝWｗy,,.､｀`ｨｨ:'从i;
;:;::ヾ｀｀｀:. :. :.ﾐ　　.,ﾞ;:,.　.:.　　　 .';:;,. :.　..:.:.:ﾞ:,.　 :.　.;ﾞ:;:;:..⌒ ﾞﾞ.:ﾞ,.;;:,:..ﾞ' ,;.;;,.:;.,.　'.;,.　　　 ,. ＾ﾞ㍉㍉WﾐXX::;:从从
从V:::j}iﾐﾐ::.:.ﾐ　　　　　 .;.　　　　.';:;,. :.　..:.:.:ﾞ: :..　.:.　.,:ﾞ:;.;:;:;:,.　.:.　ﾞ.;,;;. .;..ﾞﾞ:,.;. .:.　ﾞ　.,　　　　　　　　ﾞ　＾ﾞ''ヾﾐﾐ

　　 　 　 　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　 　 　 　 　 　 　 　 共通しているのは、ソグド人がソグド語で書かれたということだけ

　　　 　 　 　 　 　 　 　 ある手紙の差出人は女性であり、母親と夫にそれぞれ宛てています
　　 　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　　　　　　　　　　　　__　　　 . .--- . .
　　　　　　　　　　. : : : : ｀／: : : : : : : : ｀: .
　　　　　　　　／ : : : : :, ' : : : : : : : : : : : : :ヽ
　 　 　 　 　 .: : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　 　 　 / :r .、: : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
.　　 　 　 /: : ! : :＼: { :/＾:, : : : : : : : : : : : : : : : 丶
　　　 　 .: : : :l : : : :ﾄY/: : : :, : ≧　 : : : : : : : : : : : ＼
　　 　 / : : : :l: : : : 厂丶 : : :＼ : : : : ≧ : __: : : : : : : :
.　　　.: : : : : :l: : : :/　 　 ｀＜ : :＼ : : : : : : : '⌒ヽ : : :
　　　{ : : :ｌ: : } : : /　 　 、__ ..≧ : :＞. . . _/__⌒　〉 : :
　 　 丶 : l: :/: : /ー 、　 　 ｨﾁ￣｀ヽ__―‐'⌒　 , : : :
　　　　 ヽ|:/: : 〈厂ﾊヽ　　 　 ん::ﾊ　7　　　　 イ : : :
　　 　 __.彡ｨ:´:∧ 乂:ﾘ　 　 　ゞ-''　´ 　 厂、: : : : : :
　　　 　 　 ﾉ: : : : :.　 ´ ﾉ　　　　　　　　 ' 　 ヽ} : : : :
　　　　　　{: __ :_: : ゝ　 `　 __　 　 　 ..:　　 　 ﾉ:ﾉ : :
　　　　　 x―‐ ､ヽ =ﾆ7＞　ｰ ｀　＜　　　　彡´ ｱ 7¨
　　　　 x―‐ｧ'´/////////｀7´/＞､ヽ　　 　 ／.../..
　　 　 厂 ﾌ///////////////////,ヽ __　イ....／....
　　 　 ∨//////////////////////∧__.... イ.......,.
.　　　 /////////////////////////ハ................/..
. 　 　 {//////////////////////////,}...............|...
　　 　 V////////γ⌒Y//／/／､_}///{............. f´
　　 　 ∧/////// {　ハｊ／　 、__,,　/入ﾊ.......... /.....
.　　　/....∨///// ∧　　　　｡ ⌒ヾ〈´................../.......
　　 /..........∨//////,ゝ　　　　　　　 ゝ............., ..........
.　 /..........／￣二ニ 丶、 　 '⌒ヽ　/........... ／.............

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　／⌒¨¨´　 〉
　　　　　　　 ／　　　　 　 /　　　　　　,．　-─‐-ミ
　　　　 　 ／ 　 　／　　 /)_　-ｧ'´￣　　　　　　　　｀丶
　　　　 ／　　　／　　　厶ｲ ／　/　　　|　 |　　＼　　　 ＼
　　　　　　　　/　　　　√　/ _. 斗-─-ミ　j＼　　 ＼　　|
　　　/　　　　|　　　　 ′ /　-=Ｔつ笊ヾﾉV　 )＼ 　 }＼ |　 |
.　　　 　　　　|　　　　| 　 |　　|　ゝＬソ　　　／汽ﾉ八}∧ﾉ .ノ
　　|　　 　 　 |　　　　|_＿|＼..L　 ｀｀｀　　　　 ゝﾟ〈　/　 ∨　 　 　 　 .四世紀のシルクロードで
　　|　　 　 　 　 　 　 |[⌒|　 |＼　　　　　　 __　　 }　　 　 ,
　　|　　 　 　 ＼　 　 |＼_|:　‘,　　　 　 　 　　 　 人　　　 ′　　　 　 ソグド人によるソグド人のために
　　|　　 　 　　　＼　.トミ | 　 ‘,　　　　　　　　 .ﾍ　 ＼　　　 ,
　　　　　　　　　　　＼　 ∧ 　 ‘,: : : . . . .＿__/　∧　　　　　 ′　 　 .これだけの郵便サービスがシステムとして完成していました
　　　＼　　　　＼　　 ＼　∧ 　 '､: : : : :√　 |　/　|　　|　　　 |
　　　　 ＼|＼　　|＼　　∨ ∧ 　 ＼　　{　　｜' 　 |　　| 　人ﾉ　　 　 これがフルタイムの配達人の手によるものか、
　　　 　 　 　 ＼ |　 ＼　|__{_　＼＿_＞xﾍ　,ﾉ　　＾7　 /／
　　　　　　　　　 ＼ ,､＜.:.:.:.:.:｀丶､　　　 〉く｀`'┬＜／　　 　 　 　 　 キャラバンで交易品と一緒に運ばれるものだったかはわかりません
　　　　　　　 　　 ／　　 ｀丶､.:.:.:.:.:｀ヽ／i:i:ム.:.:.∨　 ＼
　　　　　　　　　√￣￣＼　　＼.:.:.:.:.:.:＼┐i:}h,__∨　　　　　　　　　　おそらくはキャラバンと一緒でしょうけど
　　　　　　　　　{　　　　　 ＼　　}.:.:.:.:.:.:.:.:＼／〉　 ＼ ,ノ|
　　　　　　　　 　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　}＼|
　　　　　　　　　　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:/￣￣~＼ ,ﾉ.:.:.:Y

　/　　　　　　ハ/ー'´7　 /　 /{　　　　　ヽ　　　　　　　｀ヽ
..,′　　　 　 /:::/　　 孑l 「ヽ ﾅ乂　　}l　　}　　　　　｀ヽ　　 ',
..|　　　　　　ﾊ::{　　　 {斗＝=ミ　 ヽ 八　从　　　}　　　}　　 }
..|　　　　　 {⌒ヾ　　込　}__ノ勿　　Ⅵ　_」_ ヽ　./　　　ハ　 ,′.　 　往来の性格な頻度はわかりませんが、手紙の中で前回の通信に対して言及している箇所が度々あり
..|　　　　　 |　/　＼＿ ヽ辷z戎　　　　r'ﾊヽ人/　ﾊ　∧ } /
..|　　　　　 |　{　　ﾊ　　`ヽ)　 　 　 　 ､{ﾂノ{／／　Ⅳ　',l:(　　　 　 .それなりに頻繁であったことがうかがえます
..|　　　　　 ﾄ､{　　l∧　　　　,ｲ　　　　 /　　{乂__　　　　∧＼
ハ　　　 　 | ∧　 l ,ﾍゞ＝彡′　 rっ　　　八`⌒ヽ　　/ ∧　＼
　 ',　　　　 |/　ﾏ :ﾘ　 ヽ＼　　　　　　　 ,ｲ　 ヽ　　)　　/ ハ＼
　　ヽ　　　 l--､ヽ　　　 ＼｀'*､　 　 ,ィ｀　|　　ハ　　　　/ ハ
　　　 ＼　　',:::::＼＼　　　 ヽ　 ｀X　 |　　ﾏ /　 ﾑ　　　 / .ﾊ　　　...さらに、紹介した手紙は商売について書かれた内容でしたが
､　　　　 ヽ　 ヽ::::::ヽ ヽ　　　ﾊ￣　'， ',　/ ヽ　　　ヽ　　　/ l
....`＜＿　 ハ从:::::::::ﾑ }　　　 }＿＿l!　∨　　＼　　　`ヽ　　}　　　 .商売以外について書かれた手紙もあり
..................￣¨}::::::::::::::::::ヽ　　 /──‐｀ヽ ﾏ　　　`ｰr─-ミ:､ ﾊ
.........................八::::::::::::／:i:}　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/｀ヽ＼　　　ハ　　ヾ′ヽ　 . 東方に移住したソグド人が必ずしも商売に従事している人間だけでないことが分かります
......................./:::::ヽ::::::/i:i:iノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/........＼ ヽ　/　}　　ノ＼　'，

　　　　　　　}i:/'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　 ／　　　　　　　　　ヽ､　　　　　　　　＼　 ヽ
　　　　　 / 　 　 　 　 |　　　　　Yﾍ　　　 ヽ　:.　 ヽヽ　}
　　　 ／/　/ :　　|　　|　,,.ィ⌒　}　 ', ｌ⌒ヽ }　}　 :|　Ⅳ
　　 /　 {　/　|　　|　 ,.ィ´从ﾊ　/　　}/ｌ_ﾊ 从八　ﾊﾉ＼
　　,′　Ⅳl　:|　　|／,jI斗ぅう弐　　　 ん)心=-Ⅳ∧ 　 `Y
　 ,′　 lヽ乂ﾊ　 :| -=ﾆf乂zzツ　　　 ゞ-ﾟ',ﾊ　　ﾚ　‘，　 }　　.....後はそうですね
　,′　　ﾄ､　 {∧ __／)‐‐､ー‐'ﾞ　　　　ゝ｀¨　',　　　　 ヽノ
　| 　 　 |　＼{　// ／ ／ ' ' '　　　　　　' ' ' .八　　　 　 ',　　　 .近い世代の血縁者が遠方にいるのがわかります
　|　　　 :.　　',ｰ{ { {　/ ／二⊃　　　__　　 ,.:' ハ　　　　　}
　|　　　　ヽ　 Ⅵ Ｙ　ﾚ'　／　　　　 ‘‐’ ／　　 :|　　　　乂
　|　　　　　　_」..,ﾍ　　　　　＼s｡　　__／ﾊ　　　:|　　　从　　　....なんかソグド人って軽い気持ちで移住しそう。っていうイメージ通りですね
Ⅵ＼＞-=く::::::::|　 ＼　　　　　ヽ ／　 ./::i　　　,:｀`ヽ､{
　／⌒ヽ　＼:::::|　　 ハ　　　　　}､　　/:::::i　　 ,'::::::::::::/＼
../　　 　 ＼. ＼|:　 /￣｀`丶､　,ﾊﾍ　/::::::i　　/:::::::::::/　　 ＼
..|　　 　　　ヽ　 |　/　　　　　　＼/ ∨::::::j　 /::::::::::/　　／⌒ヽ
..|　　　　　　　Ⅵ /　　　　　　　　//::::::::/　/::::::::::/ 　 /　　　　Ｙ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 __＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　＼　 　／　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ 　（●）i!i!（●）　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 | 　u ,　（__人__）　　　 |
　　　　　　　　　　お前にソグド人の何がわかるっていうんだよォ！　　　　　　 　 　 　 .＼　　　 .｀⌒´　　　　〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　 　 　 　 　 .┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　 　 　 　 ナナイヴァンダクはサマルカンドにいる息子の養育費を麝香で支払おうとしており

　　　　　　　 　 　 　 麝香はソグド人にとって絹と同様に通貨として扱われていたことがわかります


　　　　　　　 　 　 　 麝香はチベットあたりにいる鹿の匂い袋を加工して作られたもので

　　　　　　　 　 　 　 古来から一貫してソグド人の手によって扱われていました
　　　 　 　 　 　 .┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛



　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　 ； ／＼　u.／＼　；
　　ｶﾞｸ ….　　／ ●　　　● 　＼　.ｶﾞｸｶﾞｸ.
　　　　　　；:　|⊃　(_,､_,)　⊂⊃　|　{
　　　　　　　　r'⌒)　{　 }　 (´ jイ　;
　　　　　　　　|　´　　￣　　ヽ　 |

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　／⌒¨¨´　 〉
　　　　　　　 ／　　　　 　 /　　　　　　,．　-─‐-ミ
　　　　 　 ／ 　 　／　　 /)_　-ｧ'´￣　　　　　　　　｀丶
　　　　 ／　　　／　　　厶ｲ ／　/　　　|　 |　　＼　　　 ＼
　　　　　　　　/　　　　√　/ _. 斗-─-ミ　j＼　　 ＼　　|
　　　/　　　　|　　　　 ′ /　-=Ｔつ笊ヾﾉV　 )＼ 　 }＼ |　 |
.　　　 　　　　|　　　　| 　 |　　|　ゝＬソ　　　／汽ﾉ八}∧ﾉ .ノ
　　|　　 　 　 |　　　　|_＿|＼..L　 ｀｀｀　　　　 ゝﾟ〈　/　 ∨　　　　....普通に考えたら産地に近い東の方が安そうなもんなんですが
　　|　　 　 　 　 　 　 |[⌒|　 |＼　　　　　　 __　　 }　　 　 ,
　　|　　 　 　 ＼　 　 |＼_|:　‘,　　　 　 　 　　 　 人　　　 ′　　 　 サマルカンドから中国へ向けての交易品にも麝香が含まれており
　　|　　 　 　　　＼　.トミ | 　 ‘,　　　　　　　　 .ﾍ　 ＼　　　 ,
　　　　　　　　　　　＼　 ∧ 　 ‘,: : : . . . .＿__/　∧　　　　　 ′　 . もしかしたらサマルカンドでの加工技術が高かったのかな。なんて思ったり
　　　＼　　　　＼　　 ＼　∧ 　 '､: : : : :√　 |　/　|　　|　　　 |
　　　　 ＼|＼　　|＼　　∨ ∧ 　 ＼　　{　　｜' 　 |　　| 　人ﾉ
　　　 　 　 　 ＼ |　 ＼　|__{_　＼＿_＞xﾍ　,ﾉ　　＾7　 /／
　　　　　　　　　 ＼ ,､＜.:.:.:.:.:｀丶､　　　 〉く｀`'┬＜／
　　　　　　　 　　 ／　　 ｀丶､.:.:.:.:.:｀ヽ／i:i:ム.:.:.∨　 ＼
　　　　　　　　　√￣￣＼　　＼.:.:.:.:.:.:＼┐i:}h,__∨
　　　　　　　　　{　　　　　 ＼　　}.:.:.:.:.:.:.:.:＼／〉　 ＼ ,ノ|
　　　　　　　　 　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　}＼|
　　　　　　　　　　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:/￣￣~＼ ,ﾉ.:.:.:Y

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　--　､__　-- /７　　　　　.,
　　　　　　　　　 /　ｨ㌻'´-=ミ　{i:ﾑ　　 　 　 ′
　　　　　　　　　 ﾚ'⌒　＼　　 ＼ゞム　　　　　 ,
　　　　　　　　／　/　|＼ ＼ ___ハ　 `､　　　　 ′
　　　　　　　 /　 /　从　ヽ '´ ,ｨrｬ癶/^､
　　　　　　　 {　 {　 ≧=ﾐ､从'´ﾏ_ツﾉ　/ﾍ
　　　　　　　 ＼ ＼　 ゞﾂ ,　　　　　く/　　 ,　　　　　＼
　　　　　　　　　`ー　込　` _ ノ　／｡s≦　 ′　　　　　＼
　　　　　　　　　　　|　　　≧s｡ィニニ=-‐''＼__　　　　　　ヽ　　　 　 　 .彼らが得意としている商品を羅列すると
　　　　　　　　　　　|　　／}ィﾆ}i{ニｱ　 ／￣　 ヽ　　　　　　　,
　　　　　　　　　__,ノ　/　　{ﾆﾉﾘr‐'　　,{　　　　　 `､　　　　　　′　　　..絹、麝香、馬、奴隷、銀器、などなど
　　　　　　／￣　　, '　　　Ⅳ/'´　　///＼　　　　 ﾊ.　　　　　　　,
　　　. 　'´　　　　／　{　　 ゞ' 仁コ { { {　　｀　ー‐'　〉､ 　　　　　　′　 このうち絹、銀器、奴隷は独自の加工技術を誇っており
　 ／　　　　｡o／　/　:.　　:.. 　 }{ 　| | |　　　　　 ／ﾍ ＼
../　　　　／　〈　 / 　 ::. 　 　　 }{ 　| | |　　___,.ィ´:::::∧　 ＼　　　　　|　同じことが絹と馬でも行われた可能性はある
..|　　　／　　　＼′　 ::.　 /　　}{__,,| | |く￣　 　',:::/::::',
..|　/ /　　　　　　￣¨'' {　/　,ィ乂_彡'ﾘﾊ::`､ 　　 ,::::::::::}　　　 |　　　 /
..Ⅳ乂＿　　　　　　　　}　　ｲﾆﾆ≧=彡ﾍﾏ:::，　　 ',::::::/　　　..|　　　/
　　　 ゞ=-'　　　　　　/　ノニニニニニﾆﾑ,ﾊ　　　.i￣
　　　　　　　　　　　 /‐ｧ二二二二ﾆ=彡ﾆﾑ',　　　.i　　　　 /　　／
　　　　　　　　　　　　 ﾉ二二二ﾆ=彡ニﾆﾊﾊ{￣￣.i　　ｰ=彡　'´
　　　　　　　　　　　,ｲ二二ﾆ=彡イニニ/:::Ⅵ二二 }
　　　　　　　　　 ,ｲニニニアニニニニ/:::::::,ﾊ〈　　ヽ
　　　　　　　　　〈二二二/二二二二７:::::::ﾑﾑ しいﾉ
　　　　　　　　 　 /:::::::::::::::::¨7￣￣:::::::::::::/⌒　　~
.　　　　　　　　　/::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::/



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 加工……？　奴隷……？　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　,ィ=ミ
　　　　　　 ／　γ⌒ヽ,　-─-ミ
　　　　　／　　 λ___／´　　　　 ｀ヽ
　　　　　　　 ／/.／　　　　　　　　　　｀ ､
　　　 /　 ／ ,.:' /　/　/　　　　　　　　　　'，
　 　 /　,.:'　/　/　/- /　./　./,,　　　　　　 :.　,ィ=ミ
.　　/　/　　{ ,ｲ　廴 / `ﾒ､ /　｀Y　　　　　 }⌒Y　 Ｙ　　　 ソグディアナは優秀な奴隷の産地ですよ
.　 ,′　　　Ⅳ.{ ﾘ ん)刈/ /　　/ / /　　　 {＿ﾉ 　 |
　 ,'　　 .:　,ﾊ 从{ 乂ツ　　 　 /フメ､　/　 ,:　　　　 |　　......唐では胡娼や胡旋女などの芸妓
　 {　 　 |　} //ﾉ　　　　　　 rぅぇミ　メ / ,′　　　:::|
　 |　 　 |　Ⅳ l:.　　､　 '　　乂ツノ／ ｲ/,'　　ｌ|　　 :|　　......イスラム世界に対してはグラームなどの兵士を輸出していましたし
　 |　 　 |　ﾘ　:|ﾍ　　 　-　　　 ,ィ｀／/ｲ :j　　:|　　 :|
　 |　 　 |　{　 :}..,,ﾍ＿　　...., イ/ｲ　'´ ﾉ,ｲ　　 |　　 :|　　......なんかしらノウハウがあったんでしょう
　 ',　 　:},,..乂ﾊl!ゝ　__ ノ)ﾄ､　l　:| 　 // |　　 ﾘ　　 l|
　 r乂　 l!:::::::::::l!　｀大´ l!::::::/ ノー//　.|　　/　　 リ
　,ﾊ　 ＼l!:::::::::::l!__/i:ﾑ_.l!::::/,イ　　/ﾊ　.|　 /　　　′　　　...といったところで今回は。
　　',　　　l!::::::::::l!　〉〈　l!::::'´:::l! ／　　　}　/　　　′
　　　　　　l!:::::::::l! ,i:i:i! l!:::::::::::l!´　　　　ﾉイ　　 j/
　　　　　　}}:::::::::::ﾏi:i:∨:::::::::::{{　　　　　　}　　 /
　　　　　 ﾉ':::::::::::::::ﾞY"::::::::::::::'，　　　　　 }　／


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　.u　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 (（○）)::(（○）)::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (⌒(⌒(⌒ヽ　　　　／.::　（__人__）:::::: l_j :::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼ ヽ ヽ　 (⌒)　　|　　　 |r┬-|(⌒(⌒(⌒ヽ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ:::::::::::　 　 |.　 ＼.U　|　|　 | ヽ　ヽ ヽ 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　 （　 ヽ　／ 　 |　|　 |(⌒)::::::::::　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　　 V...　　└ー.┘ ! 　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ 　　　　ﾉ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【つづく】

　／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ
Ⅵ　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ
　|　 Ⅵ　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',　　　　　　　　気にせずいきましょう
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',　　　　 .とりあえず、この地は
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l　 　 　 .アレクサンダー没後いくつかに分裂したギリシャ人国家の一つが統治することになります
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllllⅥ⌒7':::∨ 　 ∨
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　 ─　　　─　　ヽ
. 　だったら言わなきゃいいのに　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　 （●） 　（●）　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　 （__人__）　__,／
. 　そういうところが無駄に長くなったり後々辻褄が合わなくなる要因だお　　　　 　 .／　　　｀ ⌒´　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿/((┃))＿＿＿＿_＿i　|　ｷｭｯｷｭｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　 　 .f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　 　 .|　 .セレウコス朝シリアですね
　 　 .|
　 　 .|　 .まぁ一瞬で反旗を翻され、グレコ・バクトリア王国に取って代わられますが
　 　 .|
　 　 .|　 .どっちにしてもギリシア人です　いわゆるヘレニズム時代に突入します
　 　 .ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_



　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　 　 ／,.#　　 　 ＼　　　　　　　　　　|　　　　　|　|　　 　 |
　　　　　　　　　　　　 ／　,─、　　,─,,＼.　　　　　 　 　 |　　　　　|　|　　　　|
　　　　　　　　　 　 ／　｡(,;━.） ., .（,━;）.,,＼.　　　　　 　 | 　 　 　 |　|　　　　|
　　　　　　　　　　 ,{ 　 　 ".､（,__人_,,）,　　　,〉　　 　 　 　 |　　　　 |　.|　　 　 |
　　　　　 　 　 ／⌒ヽ 　 、 ）┃⌒,i!ﾞ( 　 ,ノヽ､　　　　　　 |　　　　.|　.|　　　　|
　　　　　　　 ./　　:::.. ｀丶　_ ー‐ ._　´ .、 　 ＼　　 　 　 | ,　　　 |　.|　　　　|
　　　　　　　/　　／､::..　　　￣｀´￣　 　 ,/ヽ_ 　 ヽ　　 　 |ﾉ　 　 ､|　.|　　　､|
　　　　 _＿（　⌒ー―ｨ⌒ヽ、　 ;,　；,/⌒`ｰ'⌒　　 ,）　 　 ﾉ_＿＿__,ゝｿ_＿＿ゝ
　 　 ━━━`ー──-ゝィｿﾉー─―ヾy＿ﾉー─"　　 _ノﾞ￣⌒＾⌒} .{ ⌒＾⌒}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 'ﾆ＝==⊂⊃=｝ {=⊂⊃=｝

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　 /￣＼　_,.　---─-＜　_|_
　　　　　 　 /　　　 ヽ-ミ　　　　　　 ＼:::)
　　　　　　 /　　　　　}:::::}　　　　　　 　 ＼
　　　　　　/　　|　　 / ¨´　　　　　　ハ　　ヽ
　　　　　 　 |　 | 　 / /　　　 / |　 /⌒ヽ '.
　　　 ／　　|　 |　 / |　　| ‐/‐A､ | 　 斗　|　l|
　　／　　　 |　 | /　 |　　ィﾁ≠ミ :|　 ,｡z　j　,ﾘ
　 /　　　　 　 /人　 |　　| 乂ツ　　　fﾘ小' ./＼　　　　　　　 彼らは方々にギリシア風都市を建設し
　.　　　　　　 //　ゝ |　　|ﾊ　　　　　 ' j/ ／　　＼
　{　　　　　　　{　　　|　　ﾄ､　 r､　 - ／´　　　　　 ＼　　 　 .その中でギリシャ人風のライフスタイルを送りました
　　　　　　　　 |　 　 |　　',　｀ | .|_／{
　　＼　　　　　'.　　 λ　∧￣xくヽ/ )＼　　　　　　　　}　　....そのうちのいくつかは例によってアレクサンドリアという名前だったのですが
　　　 ＼　　　　＼ /　＼　 ゝ{　〉〉} {＼ ＼　　　　　／
　　　　　`ー-､　　/　　　｀¨¨ﾊ￣　 ハ }　 }ヽ　　／
　　　　　　　　 )　 }　　　　　／'.　 ∧｀弌s｡.,_ﾉ／
　　　　　　　 /／/　　　 ／　　 ヽ∧::＼ }`弌s｡
　　　　　　 ／　/　　 ／ ＼　　　 ＼〉::::::|､　ヾiiﾑ
　　　　　　　　 /　 ／　　　 ＼,.｡o≦:::::::::::}∨　寸
　　　　　　　　 {　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::l　，
　　　　　　　　 '.　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::l　’
　　　　　　　　　＼__／＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨　＼
　　　　　　　　　　　　　　 }::::::::::／＼::::::::::::::::∨　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∩＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈〈〈　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　 ちなみに１９６１年、グレコ・バクトリア王国の首都、アイ・ハヌムが　　　　　　　　　　　 　 　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !
　 ほぼ完璧な形で遺っているのが発見されたお！　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／
　 数々のギリシャ様式の彫刻が発掘され　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　＿＿　 　　　　　　/
　 あるいは一部はギリシャ本土から直接輸入された物と見受けられたお！　 　 　 　 　 .(＿＿＿）　　　　　　/

　　　　　　　}i:/'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　 ／　　　　　　　　　ヽ､　　　　　　　　＼　 ヽ
　　　　　 / 　 　 　 　 |　　　　　Yﾍ　　　 ヽ　:.　 ヽヽ　}
　　　 ／/　/ :　　|　　|　,,.ィ⌒　}　 ', ｌ⌒ヽ }　}　 :|　Ⅳ
　　 /　 {　/　|　　|　 ,.ィ´从ﾊ　/　　}/ｌ_ﾊ 从八　ﾊﾉ＼
　　,′　Ⅳl　:|　　|／,jI斗ぅう弐　　　 ん)心=-Ⅳ∧ 　 `Y
　 ,′　 lヽ乂ﾊ　 :| -=ﾆf乂zzツ　　　 ゞ-ﾟ',ﾊ　　ﾚ　‘，　 }
　,′　　ﾄ､　 {∧ __／)‐‐､ー‐'ﾞ　　　　ゝ｀¨　',　　　　 ヽノ　　　　...その後アフガニスタン紛争で粉々になりましたけどね
　| 　 　 |　＼{　// ／ ／ ' ' '　　　　　　' ' ' .八　　　 　 ',
　|　　　 :.　　',ｰ{ { {　/ ／二⊃　　　__　　 ,.:' ハ　　　　　}　　　　 .どっちにしても現地行く機会のないパンピーは残された映像や画像で見るしかありません
　|　　　　ヽ　 Ⅵ Ｙ　ﾚ'　／　　　　 ‘‐’ ／　　 :|　　　　乂
　|　　　　　　_」..,ﾍ　　　　　＼s｡　　__／ﾊ　　　:|　　　从
Ⅵ＼＞-=く::::::::|　 ＼　　　　　ヽ ／　 ./::i　　　,:｀`ヽ､{
　／⌒ヽ　＼:::::|　　 ハ　　　　　}､　　/:::::i　　 ,'::::::::::::/＼
../　　 　 ＼. ＼|:　 /￣｀`丶､　,ﾊﾍ　/::::::i　　/:::::::::::/　　 ＼
..|　　 　　　ヽ　 |　/　　　　　　＼/ ∨::::::j　 /::::::::::/　　／⌒ヽ
..|　　　　　　　Ⅵ /　　　　　　　　//::::::::/　/::::::::::/ 　 /　　　　Ｙ





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　─　 　 ─＼
　　 　 .中央アジアの遺跡は乾燥故コンディションに恵まれていることが多いのに　　　／ 　　 （一） 　（一） ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　　 　 （__人__）　 　 |
　　 　 .いかんせん近代以降の政情に泣かされている側面があるお　　　　　　 　 　 　 .＼　 　 　 `_⌒ ´　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ノ　　　 /　）ヽ 　 く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 (　 ＼　／__ノi　）　,　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　ﾞ　／　ヽ ヽ/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼_／　　　 ＼_ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ=ミ-ミ
　　　　 __　　　＿__＞-‐-{:::::::::}　　＼
　　　　/ f⌒ヽ'　　　　　　 ゝ-ｲ　　　　,
　　 　 |　ゝ ｧ'　l:| |ヽハ　斗 ｀ヽ　　　　′
　 　 　|　 /　 __」Ll　　Τ斗=xハ　　 　 　 ,
　 　 　|　{　{　　| _」　　¨じ灯l　ﾄl　　　　　 ′
　 　 　| 八 ',　込じﾘ　　　 ⊂l　ﾚl　　　　　　}　　 まぁ現地の人間からしてみたら土の塊掘るのによそもん来られても迷惑でしょうし
　　　　ﾘ　 ＼,小⊂⊃ r つ　,|　lﾊ　　　　　 /
　　　 /　　　Ⅵ个s｡,,,..ﾆ´／{.|　l　',　:.　　 /　 　 .やる夫さんだって、お宅の庭から弥生時代の住居跡出てきたから
.　　　{　　　　ﾘ　Ⅵ　／|/ﾚ'::ﾊ　|　 ＼{＼/
　　　从　　 /　　　／j斗x':::{　Ⅵ　　　＼　 　 　 .悪いけど引っ越してくんない？って言われたら　ハァ！？ってなるでしょう
.　　　　 ＼/　　　 厂l｀¨´レヽ　}
　　　　　　　　　　 ゝﾑ__∠..-‐'寸
　　　　　　　　　,ィ≦三三三三リ
　　　　　　　　 {　　/　 ￣ﾏ＞ケrx
　　　　　　　　 ゝ _ゝ　＿ ｡s≦⌒¨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　 　 .紛争と引っ越しを同列に並べることは出来ないと思うけど　　　　　　　　　　　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　 　 .まぁ、ドングリ煮るための土器掘るのに家壊されるのはちょっとなあ　　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　 　 | 　 　 　 | 　 　 　 |　 　 　 　 　 .::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　 　 |　　　 　 |　　 　　|　　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 　 | ｶﾞﾝｯ!!　| 　　 　 |　　　　　 　 : :　 . ..巨大なゼウス像のつま先だけ残ってたりするんですが　　　 　 　 　 　 : : .
　 　 |　　　　 ,l　　 　　ヽ　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 　 |　　 　 /　 　　　 /　　　 　 　 .: :　　 .もの凄い迫力です　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　 　 | 从/ /　　　　　　|　　　　　　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 　 | _.,／ ,　　 / 　　lﾉ　　　 　 　 .: :　　 .よくもここまで均整が取れたうえで細部までつくりこんだなあって　　......: : .
　 　 |_ ／／__'　,　　　i　　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 ／　(_（_`/- ,＿,　ノ　　　　　　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
／　　　　　ゝ（　　丿

　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ=ミ-ミ
　　　　 __　　　＿__＞-‐-{:::::::::}　　＼
　　　　/ f⌒ヽ'　　　　　　 ゝ-ｲ　　　　,
　　 　 |　ゝ ｧ'　l:| |ヽハ　斗 ｀ヽ　　　　′
　 　 　|　 /　 __」Ll　　Τ斗=xハ　　 　 　 ,
　 　 　|　{　{　　| _」　　¨じ灯l　ﾄl　　　　　 ′
　 　 　| 八 ',　込じﾘ　　　 ⊂l　ﾚl　　　　　　}　　...でも、見物人の目線考えたらそこが一番細かいとこまで目に入るわけで
　　　　ﾘ　 ＼,小⊂⊃ r つ　,|　lﾊ　　　　　 /
　　　 /　　　Ⅵ个s｡,,,..ﾆ´／{.|　l　',　:.　　 /　　　..力を入れるべきはそこだったのかもしれないわけで
.　　　{　　　　ﾘ　Ⅵ　／|/ﾚ'::ﾊ　|　 ＼{＼/
　　　从　　 /　　　／j斗x':::{　Ⅵ　　　＼　　　　　合理的な考え方をするギリシャ人像なんてものが勝手にイメージされます
.　　　　 ＼/　　　 厂l｀¨´レヽ　}
　　　　　　　　　　 ゝﾑ__∠..-‐'寸
　　　　　　　　　,ィ≦三三三三リ
　　　　　　　　 {　　/　 ￣ﾏ＞ケrx
　　　　　　　　 ゝ _ゝ　＿ ｡s≦⌒¨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿
　　 　 　 　 　 ちなみに　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／）／ノ '　ヽ､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ .ｲ '（●） 　.（●）＼
　　 　 　 　 　 この像は元々から爪先と顔の部分だけが大理石製で　　　　 　 　 　 　 　 　 /,'才.ﾐ).　 （__人__）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　≧ｼ'　　 ´ ⌒｀　　　　　|
　　 　 　 　 　 他は漆喰かなんかの廉価な素材を使っていた説もあるらしいお　　　　 　 　 ＼　ヽ 　　　　　　　　　 ／

　　　　　　　　,ィ=ミ
　　　　　　 ／　γ⌒ヽ,　-─-ミ
　　　　　／　　 λ___／´　　　　 ｀ヽ
　　　　　　　 ／/.／　　　　　　　　　　｀ ､
　　　 /　 ／ ,.:' /　/　/　　　　　　　　　　'，
　 　 /　,.:'　/　/　/- /　./　./,,　　　　　　 :.　,ィ=ミ
.　　/　/　　{ ,ｲ　廴 / `ﾒ､ /　｀Y　　　　　 }⌒Y　 Ｙ　　　まぁ、そんなわけで
.　 ,′　　　Ⅳ.{ ﾘ ん)刈/ /　　/ / /　　　 {＿ﾉ 　 |
　 ,'　　 .:　,ﾊ 从{ 乂ツ　　 　 /フメ､　/　 ,:　　　　 |　 　 .ヘレニズム文化がこの地に授けた洗礼というのは強烈でした
　 {　 　 |　} //ﾉ　　　　　　 rぅぇミ　メ / ,′　　　:::|
　 |　 　 |　Ⅳ l:.　　､　 '　　乂ツノ／ ｲ/,'　　ｌ|　　 :|　 　 .彼らが連れて来たギリシアの神々は
　 |　 　 |　ﾘ　:|ﾍ　　 　-　　　 ,ィ｀／/ｲ :j　　:|　　 :|
　 |　 　 |　{　 :}..,,ﾍ＿　　...., イ/ｲ　'´ ﾉ,ｲ　　 |　　 :|　 　 .この地でゾロアスター教マニ教その他現地の信仰と悪魔合体しまくり
　 ',　 　:},,..乂ﾊl!ゝ　__ ノ)ﾄ､　l　:| 　 // |　　 ﾘ　　 l|
　 r乂　 l!:::::::::::l!　｀大´ l!::::::/ ノー//　.|　　/　　 リ　 　 .それらに新たな活力を与え、遠方まで伝播することを可能とします
　,ﾊ　 ＼l!:::::::::::l!__/i:ﾑ_.l!::::/,イ　　/ﾊ　.|　 /　　　′
　　',　　　l!::::::::::l!　〉〈　l!::::'´:::l! ／　　　}　/　　　′
　　　　　　l!:::::::::l! ,i:i:i! l!:::::::::::l!´　　　　ﾉイ　　 j/
　　　　　　}}:::::::::::ﾏi:i:∨:::::::::::{{　　　　　　}　　 /
　　　　　 ﾉ':::::::::::::::ﾞY"::::::::::::::'，　　　　　 }　／

　　　　　　　　　　 /￣｀ヽ
　/⌒ヽ　　　　　 /　＿＿＼
/　　　∧　　 __∠ '´　　　￣｀　　､
　　　/　ﾏ⌒Y´￣　　　　　　　　　 ヽ　　　 .一番有名なのはやはり仏教なのですが、それは後に語ることにして
　　 /　　ゝ-ｲ　　 ',　ヽ `ﾄ､　ヽ　　　 }
　　/　　　} {　　 l　| |_∟ｿ　}´从乂乂　　.....その他例えばアイ・ハヌムではゼウスとゾロアスター教の主神の融合が見られますし
:　/　　　 :| {　乂レ'´|/|/　　○∨＼
::/　　|　　:l 〉､　从　○　　　　'''}　　ヽ　 　 .アム川の女神だったナナ神と、ギリシャのキュベレー信仰が合体して
/ 　　|　　从{ 卞､ﾊ　''''　　 ＿ ﾊ￣}フ
:　 　 |　　　|ゝs｡ﾑ ﾍ　　　(＿/　У　､ヽ 　 ついでにインドのアナーヒターとも同一視されるようになり
:　 　 |　　　|　　　∨l!ーﾟﾟ⌒ゝ､／　　ﾉノ
:　 　 |　　　|　　　 }/Ｙ::::::::::::l!　'，￣￣})
＼/乂ハﾊノ　　　/::::|::::::::::::::l!　 ',￣￣

　/　　　　　　ハ/ー'´7　 /　 /{　　　　　ヽ　　　　　　　｀ヽ
..,′　　　 　 /:::/　　 孑l 「ヽ ﾅ乂　　}l　　}　　　　　｀ヽ　　 ',
..|　　　　　　ﾊ::{　　　 {斗＝=ミ　 ヽ 八　从　　　}　　　}　　 }
..|　　　　　 {⌒ヾ　　込　}__ノ勿　　Ⅵ　_」_ ヽ　./　　　ハ　 ,′..その眷属である二股のホルン吹いてるおっさんがザラフシャンの守り神に比定されて
..|　　　　　 |　/　＼＿ ヽ辷z戎　　　　r'ﾊヽ人/　ﾊ　∧ } /
..|　　　　　 |　{　　ﾊ　　`ヽ)　 　 　 　 ､{ﾂノ{／／　Ⅳ　',l:(　 　 .これまた後で出て来る地名なのですが
..|　　　　　 ﾄ､{　　l∧　　　　,ｲ　　　　 /　　{乂__　　　　∧＼
ハ　　　 　 | ∧　 l ,ﾍゞ＝彡′　 rっ　　　八`⌒ヽ　　/ ∧　＼.ソグディアナのペンジケント遺跡で銅像が発見されたんだったっけかな
　 ',　　　　 |/　ﾏ :ﾘ　 ヽ＼　　　　　　　 ,ｲ　 ヽ　　)　　/ ハ＼
　　ヽ　　　 l--､ヽ　　　 ＼｀'*､　 　 ,ィ｀　|　　ハ　　　　/ ハ
　　　 ＼　　',:::::＼＼　　　 ヽ　 ｀X　 |　　ﾏ /　 ﾑ　　　 / .ﾊ..　.あとは風神ゼピュロスと商売の神ヘルメスもファッローという名で盛んに信仰され
､　　　　 ヽ　 ヽ::::::ヽ ヽ　　　ﾊ￣　'， ',　/ ヽ　　　ヽ　　　/ l
....`＜＿　 ハ从:::::::::ﾑ }　　　 }＿＿l!　∨　　＼　　　`ヽ　　}. 　その後分裂や融合を繰り返しながら東に伝わり
..................￣¨}::::::::::::::::::ヽ　　 /──‐｀ヽ ﾏ　　　`ｰr─-ミ:､ ﾊ
.........................八::::::::::::／:i:}　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/｀ヽ＼　　　ハ　　ヾ′ヽ.所謂風神と大黒様に変化します
......................./:::::ヽ::::::/i:i:iノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/........＼ ヽ　/　}　　ノ＼　'，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 どちらも大きな袋を持っているビジュアルが特徴的ですね






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　めっちゃ早口で言ってそう（）　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　....次に語るべきは商業　やっとシルクロードっぽい話題ですね
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　....ギリシャ人が持ち込んだ造幣技術による見事なコインに促され
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　 ＿＿＿_　　　　 　 　 　 　 .|　　....取り引きが活発化した品々としては
　　　／,:' /,';;;}:　＼　　　　　　　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
..　／_, ｡ｨ' li:.､ヒァ' ＼
／ ⌒';,ﾞi, ri:.:i .::' メ、 ＼
|　　　　,:' /,';;;}:.ヾ:.　 　 |
＼　　　　　' {;!ﾞ'　 　 ／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.イi:i:i:i:＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,.。。..,,_{i:i:i:i:i:i:i:i:ﾊ
　　　　　　　　　　　_γ´＞─ ´　　　　 λi:i:i:i:i:i:i:iﾘ　　　 |
. 　 　 　 　　　　γ　 {／　　　　　　　　　 ゞ　─イ　　　　|
　　　　　　　　　 {　 /　/ / 　/ﾚ!　|　 ＼　　 ＼　|　　　　 ,
　　　　　　　　　人 /イ /　|　|　乂レ''"~ ＼　　}八　　　　 ′
　　　　　　　 　 　Ｖ　{ /　人 |─　　 丁￣√ﾊ爪 ﾍ　　　　　 ,
　　　　　　　　　　 |　八　个 丁｢　　　ゝ‐'　　|　|ノ∧　　　 　 ′
　　　　　　　　　　 |　　 ＼|　} ゝ′　　　　 　 | / 　 ∧　　　　　|　　......北方の皮革・毛織物，インドの香辛料，甘味料，金銀，
　　　　　　　　　　 |　　　　|圦　　　 __　　　イ∨｀ヽ、∧　 　 　 |
　　　　　　　　　　 |　　　　|＼|≧=‐‐=≦／　/::::/　ヽ ∧　　　/　　　 .宝石，貴石，ガラス，薬品，金属製品，象牙など　※wiki
　　　　　　　　　　 |　　　　|　 ＼　　/}::匚]／:::::/　　 |　∧
　　　　　　　　　　∧ 　 　 |　　　　/ /::{〈/:::::::::/　　　　　∧ /
　　　＿＿＿＿＿＿＼＿.|__　　./　.:::::}/::ｆ⌒7　　　　|
　　　|　　　　　　　　　　　　　| ／　/::::/:::::ゝ‐′　　　 |
. 　 　|　　　　　　　　　　　　　|　　/:::::/:: ____:/／　　　｜
_　 　 |　　　　　　　　　　　　　|　 /／￣＼　 ＼ 　　 　.|
..　　　|　　　　　　　　　　　　　| // / /　　ヽ　　〉＿＿ﾉ
￣￣...|　　　　　　　　　　　　　|_/./_/￣￣≧=≦￣￣￣￣￣￣
　　 　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿|二二|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／⌒　　⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 。o（゜＞） 　（＜゜)o 。
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 おお！長距離輸送の代表的な品目だお！　　　　　　 　 　 .／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|　　 て
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ついにシルクロードが機能し始めたのかお！？　　　　　　 .＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／( ｀´) そ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　＼ﾉ　ﾉミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |＼　＼・　　　 　 ・　＼____ノ

　　　　　.　　´￣ｘ==ミ＿＿　-─γ⌒ヽ　　｀丶
　　　 ／　　　　{　　_ノ　　　´￣￣＼__ノ
　　　　　　　　　｀ｼ´　　　　　　　　 　 ＼
　　/　　　　/　 /　　　 /＼　＼　　＼　 }:. 　|
　　|　　 　 /　 /　 |　　|　　|-─|─-ﾐ　｜＼|　|　　|
　　|　　　 |　　{　{/|￣八　 jﾉ斗==ミ }　 }　 八/　　j
　　|　　　 |　　{　乂ｨfてト　　　ﾄｨリ狄　ﾉ ノ　/　　/|
　 ｒ「「ヽ／〉　八　 小弋ｼ　　　｀¨´ﾉ　イ　　　　　/｜
　 LLL/ ∧　〉　＼ 圦　 '　__　　　7　 ﾉ　　　|　 /　|
../　　　ノ　∨　　　 |　≧s｡　　　イ　 {　　 　 |　∧
_{＿_／＼　′　　　乂　 √丁 √|　 トミ　　∧/ ∧　　　　 　 これらの品々を遠方まで輸送したのは
{　＿{　　 }/　　 ／￣イハ／_/イi|　 |'⌒ヽ　　＼
厂　 ∨／　　／＞'ﾞ/ｨi:ﾚ'イ㌻／∧　∨　 ∨　　　 　 　 　 　 やはり地の利を得ていたバクトリア商人でした
∨ 　 ∧　 ,.ｨｧ'´::::::ｲi:i:i:}二_／::::/　＼ ＼　 〉　/
..∨　　 ∨　/::::,イシ´￣::::::::::::::::{　　　＼ 〉/／　　　　　 　 　 シルダリアの水運と
＿∨＿/_｡s≦㌻::::::::::::::::::::::::::::∧　　　　 ／{
i:i:i:i:＞''ィ㌻::://:⌒'ﾐh､::::::::::::::::::::::〉　　 ／　 ＼　　　　　　 　 .東方に開けた谷の出口、ガンダーラを手中に収めていたのはやはりでかい
￣ ＼//イ::://:::::::::::::::::::‐=≦:::::::{:　 ／
　　　{i{/::::://::::::::::::::::::::＼::::::::／〈　　　　　　　／
　　 ／⌒7/⌒─:::::::::::::::::::Υ　　‘，　　　　／
　　l<:::::://::::｡s-─-- ミ:::::::|　　　 ＼__　 '
　,ｲ三三三三三三三二ﾆ∨
ｲ三三三三三三三二二ﾆハ
三三三三三三三三三三三}


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ノ　　ヽ__ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／（―） 　（― ） 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |.　　（_人＿）　　　u　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　ソグディアナの夜明けは遠い……　　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 ｀⌒ ´　　 　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / 　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　l　　　,/　 /　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 (＿) 　　(__ ノ 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　／　　　___ ,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 !､＿__!､＿_＿＿_つ

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　／⌒¨¨´　 〉
　　　　　　　 ／　　　　 　 /　　　　　　,．　-─‐-ミ
　　　　 　 ／ 　 　／　　 /)_　-ｧ'´￣　　　　　　　　｀丶
　　　　 ／　　　／　　　厶ｲ ／　/　　　|　 |　　＼　　　 ＼
　　　　　　　　/　　　　√　/ _. 斗-─-ミ　j＼　　 ＼　　|
　　　/　　　　|　　　　 ′ /　-=Ｔつ笊ヾﾉV　 )＼ 　 }＼ |　 |
.　　　 　　　　|　　　　| 　 |　　|　ゝＬソ　　　／汽ﾉ八}∧ﾉ .ノ
　　|　　 　 　 |　　　　|_＿|＼..L　 ｀｀｀　　　　 ゝﾟ〈　/　 ∨
　　|　　 　 　 　 　 　 |[⌒|　 |＼　　　　　　 __　　 }　　 　 ,　　 　 　 この地のギリシャ人国家は支配体制は脆弱で
　　|　　 　 　 ＼　 　 |＼_|:　‘,　　　 　 　 　　 　 人　　　 ′
　　|　　 　 　　　＼　.トミ | 　 ‘,　　　　　　　　 .ﾍ　 ＼　　　 ,　　　...地方の王は半ば独立していたことも珍しくはなかった
　　　　　　　　　　　＼　 ∧ 　 ‘,: : : . . . .＿__/　∧　　　　　 ′
　　　＼　　　　＼　　 ＼　∧ 　 '､: : : : :√　 |　/　|　　|　　　 |　 　 んですが
　　　　 ＼|＼　　|＼　　∨ ∧ 　 ＼　　{　　｜' 　 |　　| 　人ﾉ
　　　 　 　 　 ＼ |　 ＼　|__{_　＼＿_＞xﾍ　,ﾉ　　＾7　 /／
　　　　　　　　　 ＼ ,､＜.:.:.:.:.:｀丶､　　　 〉く｀`'┬＜／
　　　　　　　 　　 ／　　 ｀丶､.:.:.:.:.:｀ヽ／i:i:ム.:.:.∨　 ＼
　　　　　　　　　√￣￣＼　　＼.:.:.:.:.:.:＼┐i:}h,__∨
　　　　　　　　　{　　　　　 ＼　　}.:.:.:.:.:.:.:.:＼／〉　 ＼ ,ノ|
　　　　　　　　 　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　}＼|
　　　　　　　　　　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:/￣￣~＼ ,ﾉ.:.:.:Y

　　　　　　 ＿,　 　 ＿, 　 　 ＿　 　 ＿ 　 　 ＿ 　　 ＿,　 　 ＿　 　 ＿
　　　　　　 |_|_|　　 |_|_| 　　 |_|_|　　 |_|_| 　　 |_|_|　　 |_|_|　　 |_|_|　　 |_|_|
　　　　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿
　　　　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|
　　　　|＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|
　　　　　　　　∧,,∧　　　　　　　　 　 ∧,,∧　　　　　　　　　 ∧,,∧
　　 　 ∧,,∧（・ω・´） 　 　 　 ∧,,∧（・ω・´）　 　 　 ∧,,∧（・ω・´）
　　 ε=━┓Ｏニ)< > 　 　 ε=━┓Ｏニ)< >　 　 ε=━┓Ｏニ)< >
　 　 /　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ　　 　./　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ　　　./　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ
　　 (o_o,ｲ 　 ヽ´|(__) ﾉ~⌒）(o_o,ｲ 　 ヽ´|(__) ﾉ~⌒.(o_o,ｲ 　 ヽ´|(__) ﾉ~⌒）彡
　　　 　 ﾉ　 　 ヽ| |￣ノl　ﾉ　　　ﾉ　 　 ヽ| |￣ノl　ﾉ　　 ﾉ　 　 ヽ| |￣ノl　ﾉ
　　　　 / /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_ ./ /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_ / /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_
　　　　 ヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉ ヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉ
　　　　　　 　 (_ヽ　　　　　　　　 　 　 (_ヽ　　　　　　　　　 　 (_ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 .結局は大月氏に滅ぼされることになります
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 .匈奴に押されて西にやってきた遊牧民の人たちですね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　 |　　例の頭蓋骨が酒杯にされちゃった王様がいた民族だお
　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..:r=:､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /_ヽゞﾃ､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l ゝﾟ:_f・ﾍ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　｛!)' こ Y/j
　　　　　　　　　　　　　　　　　rﾄ､三ｖｲ　　　 jY!
　　　　　　　　　　__ ,-vﾆ≧=ﾆ≧占匁≧= iY! !|
　　　 　 　 　 .rﾆilﾆ:iﾆ!:/ﾆﾆﾆ（井ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ>　 |
　　　　　　　 ﾊﾆﾍﾆﾍﾍﾆﾆﾆﾆ弗）ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾚﾆﾐ
　　　　　　　.'ﾆﾆﾆﾆﾘ　≧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾘﾆﾆ/
　　　　　　　lﾆﾆﾆヲ　 /ﾆVﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾍ
　　　　　　　fﾆ7　　　 ≧=＼ﾆﾆﾆﾆﾆVヲ iﾆﾆﾆ/
　　　　　　　ｊ 人　　 厶イl二l)､ﾆﾆﾆ≦　　`ーｲ　　　 　 　 .::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .
　　　　　　　!!jろ　r-iiﾆii[j二l)≧=-ﾆｦ　　　　　　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　￣=ﾆﾆﾆﾆﾆミﾆﾆﾆﾆﾆﾆ<　　 　 　 　 　 　 　 : :.　.....張騫が西方を訪れたのはこの時代のことです　　 : : .
　　　　　　　　!ゞﾆﾆﾆﾆﾍV/ﾆﾆﾆﾆ ∠　　　　　　　　　　　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　 ﾉﾆﾆﾆﾆ≧=ｊﾆﾆﾆﾆﾆﾆ {　　　　　　　　　　　 : :.　.....そして時代はさらに進んで紀元一世紀前後　　　....: : .
　 　 　 　 　 !ﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi　　　　　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　 　 　 　 　 |ﾆﾆﾆﾆﾆ彡'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ:｝　　　　　　 　 　 　 .: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: :
　　　　　　　 Vﾆﾆﾆﾆ ｲﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!
　　　　　　　　`厂勹 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi
　　　　　　　　 i__.ノ　iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
　　　　　　　 　 　 　 jﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ./
　　　　　　　 　 　 ,.<ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
　　　　　　　　.．ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆフ
　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
　　　　　 r:/ﾆﾆﾆﾆノﾆﾆﾆﾆ/
　　　　　 !<ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞`
　　　　　 >､ﾆﾆ/ﾆﾆﾆ/
　　　 γ/　>ﾆﾆ＞`
　　　 //_.ノ
　　　 ー

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : :.　....大月氏の翕侯の一つ貴霜翕侯が　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　　　 . . . . . : : : : : : . . . . .　　　　　 　 　 .: :.　....ガンダーラを中心としたバクトリアにクシャン帝国を築きました　 　: : .
. . . . . . : : : : : : : : : : . . . . .　　　　　　　　　　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
. . . . : : : : : : : : . . . . . .　　　　　　　　　　　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
: : : : : : : : : : : . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　.　.　.　:　:　:　:　:　.　.　.　.
: : : : : : : . . . . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . .　　　　　　　　.　　.　　　　　　　　　　　　　.　.　.　.　.
: : : : : : : . . . . . . . . . .　　　　　　　　　　　　　. . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　.　.　.
. . . . : : : : : : : : : : : : : : . . . . .　.　.　.　.　.　.　.　.　　　　　　　　　.　　　　.　　　　　　　　　　　　. . .　.　.　.　.
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . : .　.　.　.　.　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　.　　.　　.　.　.　　　　. . . . . : : : : . . .
: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ｉ .:ｉ.:. . .ｉ. . . |. . . . .　　i　　 　 |　　j　　　.　.　.　　　　　ｉ　:ｉ. . ..　.　....ｉ . .　　.ｉ　 　 ｉ　.ｉ 　　　　　　　　　ｉ
￤: : ; : :.:i: : : : : : : : :.::ｉ｜￤i: : |: : : |:.　ⅰi 　 i　　 　 | ｉ　:|　 　 　 |　　　　　　|　:| i 　 :ｉ　:ｉ |　 ｉ 　 | ｉ　 ｉ:|　:| ｉ　　i　 ｉ　　:ｉ 　 | ｉ
￤ｉ ￤: : |／i|:.:: :.:|: : :.ｉ｜￤i〕:▽: :.:|:ｉ　 | i匚￤ :ｉ j　{| |　:| ｉ　ｉ　　|| : : : : : : : :|｢`| ｉ　:| ｉ　:| |　 | 　 | |　 |:|　:| |　:| |;;>| ｉ　 | 　 | |　 ｉ 　 ｉ　j＿
￤ｉ ￤: : |／i| :ｉ: ::| |:「:| |::￤|: : |:|: : |:|＞| i : i￤: |￤ :| |: ::| | : |〕: :{:廴Ｏ : : : : |iノ| |　:| |　:| |　 |＞ | |＼|:|　:| |　:| |　:|]|　 |:i ｢:| |￣| 　 | ｉ |｢｜
￤ｉ匚i: :.:ｉ￤ы|: ::|]|ﾉ,,|_|::￤|: <|:|: : |:|: : | i : i￤: |￤ :|)|: ::| | : |￤ ｀Ｙ迩h : 　 |　i| |　:| |>｜匚:|:|　:| |＼|:|<::| |　:| |　:| |＜|:| |_| |￣|i|　:| | |Ｌj|
::|￤ |: : ￤ｉ :ｉ| |: ::| |: ::| |::￤|: : |:|: : |:|: : | i : i￤: |￤ :| |: ::| | : |￤: : ﾊ芥ﾊ: : : |　i| |　:| |　:| |　 |:|　:| |　 |:|　:| |　:| |　:| |　 |:|　:| |　 |:|　:| | | | |
ﾉ:ЬﾉЬﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ь: ::{::Ｌi::}: :::::Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ь,ﾉЬﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ь,ﾉЬﾉ:Ь,ﾉЬﾉ:Ьﾉ:Ь
ﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}i:〈{i:ﾊ:i}:〉::ﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}i
j::j_j:j::j_j:::::j_j:j::j_j::::j_j:j:::j_j::::j_j:j::::j_j::::j_j:j::j_j:::j:j_j:j::j_j:::j:j_jj::j_j:::j:j_j: : } ｉ:i {: : : :j_j:::j:j_j:::j_j:::j:j_j:::::j_j:::j:j_j:::j_j:::j:j_j:::::j_j::::j:j_j:::j_j::::j:j_j:::j_j:::j:j_j::::j_j
:　:　:　.　　　　　　　　　　　　　. . : : : : : : : : : . . . . . : : : : : : : . .　　　＂＂　　　　　　　　　　　.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.
:　:　:　:　:　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　　. . . . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:

　 　　 ＿_＿__　　　　　━┓
　　 ／　―　　 ＼ 　　 ┏┛
　／ノ　　( ●)　　 ＼　 ・
.｜ ( ●) 　 ⌒）　　　|
.｜　　 （__ノ￣　　　 /　　　　　　　 　 　 翕侯ってなんだお？　他で聞かない単語だお
.｜ 　 　 　 　 　 　 /
　＼＿　　　 ⊂ヽ∩＼
　　　/´　　 　 (,＿ ＼.＼
.　 　|　　/　　　　　＼＿ﾉ

　　　　　　　　　　 ＿
　　　／⌒ヽ,ィ=<´　　￣ ｀　　＿
　　/　/　　 ヽ'´　　　　　　　　＼＼
　 /　/　 γ´　　　,イ　　　｀ヽ　｀ヽ ヽ
　 　/　　 |　　　∠_ ﾘ　　　 λ　 　}　|
　 Ⅳ　　λ　／　　｀弋　　/ 廴　 ﾘ　|　　　 　 　 なんでしょう？
　 |/　　人乂{ ゝ赱x　乂/￣　Ⅳ/
　 |　　/　|ヽ从　　　　　ｉ 赱ﾝ/ノﾊ 　|
　 |:　/　 :|　 }＼　　　__　　 ノｲ l: 　.::|　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　 Ⅳ　,...」　 }ゞ=ミs｡´_　ィ´__」斗=ミ |　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 . えぇ、調べておけお……
　 .l}／　　ヾ:､;;;;;;;;;ﾑV7ゝ-}}　｀ゝ::::::::ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　 /　　　　 __ﾑ;;;;;;;;;;ﾑﾏ;;ィﾘ　//,ィﾞマ_}
　 |　　　__ Уﾆヽｰ-､ﾏﾘ/ r--/／-っ ',
　 |　 ,ィ,.'´ゝ-､‐l､　　＼l　 ヽr|　/つ_　，　　 　 　 多分豪族とか貴族とかそういったニュアンスでしょう
　 |　 { l　　　　＼}｀¨ﾏ‐ ＿_　}」_ .ﾚ-ミ　,
　 |　 }.}＼　　　　ヽ ﾉﾉ l,ィ´ヾ:､ ∨　　}} ′　　　　.現地語に音で文字を当てた物だと思いますが
　 |. //ﾆﾆﾍ　　　/ゝ'´　　'， } } /　　 .lヾ'，
　 |//ﾆﾆﾆﾆヽ　　　　　　　λ／　　　 l/ﾊ
　 |/ﾆﾆﾆﾆニﾑヽ　　,.．-'´　 }¨l>s｡__ノ//

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
　　./ 7
　 / /　 　　　　　　　　　　　　/ 7
ﾆ　　ﾆ二7　　　　　　　　　　/ /　　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
/　/ 　　　　　/二二二 ﾆﾆ　　ﾆ二7　　.....: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　　　..: : .
.../ 　　　　　　　　　　 ／／/ /　　　　　　 : :. .　とにかく、インドで誕生した仏教はこの地に揺籃されている際に　 : : .
/ 　 　 　　　　　　　／／ ./ /　　 　 　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　 ／／　 / /　　　　　　　　:..:　　クシャン王朝は最盛期、カニシカ王の時代　　　　　 　 　 .　　　 　 .: : .
　　　　　　　　／／　　/ /　　　　　　　 　 :..:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　...: : .
　　　　　　 ／／　　 ./ / ＿＿＿＿＿ _　: :..　.ギリシャ文化と奇跡的なコラボレーションを起こし　　　　　 　 　 　 .: : .
　　　　　　　　　　　 / / .|.:.:に＿＿」」:::::::..: :.. 　　　　...: : .
　　　　　　　　　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_ノ.: :. 　.結果はるか東方中国にまで伝わり、多くの信者を獲得しました..　.: : .
　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣　く. 　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　　 : : .
. :. :. :. :.: .: .: .:. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :.: .: .:.｀`. :..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
.../ l. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :. :.: .O od .:'`;:; ,.: ;oV"´　　 1　　..」ゝ‐/:`ｰ-､　　　「￣ |　 L_ノｼｼ　 , - ─ ミﾐヽ;:;:;;
/ 　| p'ﾞ;;.:O od .:'`;:; ,.: ;oQ r;;;;;;;;;､p o ..:.,,､､､､',　　 　 1 .::.:.:::〈瓜ﾉ:::::::::',〈⌒〕二二ﾆ‐.:::::::::ﾉ　 - ─ ミﾐ _丿;:;;;
　　.|.　ム) p'ﾞ;;.:O od .:'`;:; ﾉｰ`ﾐﾐ!　　 彡',',',',',',;',　　　 l!.:.:::::::::::::::::.:...:: /ハ`ヽ-─-､.:::::::ノ.:.＼　　ﾉ　　　 ﾆ三
ﾚ彡ﾐ　|:::::l　　,;彡ミﾐヽ　　 },_, ｲ:::::::::ハ;;';';';'';';'';;;!　　　il!.:::::.:.:.:.:,r ‐く　ﾉ　ﾉ__/｡:::.:.　 　/. :; :; :;: ;V . :. :ィｲ三三
l彡彡_ﾉ.::ﾉﾐyｲ彡ミミﾐﾐ;:y.:.::::.:.::::::::::.:}‐､i;;:r ,;:;:;:;:;!　　　ll!;:;:;;:;:;;/jjjjjijijﾚ;:;:;;!　 i!　　　　/.: ;: ;: ;: ;:;ニ三 三 三三
ﾚ.:.:. ﾆ三三 〉彡ミﾐﾐﾐﾐﾉｨｲ彡 ミﾐヽ.〈　　ソ;:;;;;;:;:;|　　　llll!;:;;;:/jjlijiijijiﾘ;:;:;:;:;!　ﾘ　　,..イ. :; ; ;;;;; ﾆﾆ 三 三三三三
.:.:.:.:ﾆ三三ハ彡ミﾐﾐﾐ,'ｨｲ彡 ミﾐミﾐﾐ',ﾊ　　,r-─ﾉ　　　　ﾉ;:;:;ヾ州州ｼ;:;:;:;;ﾉ　 レ'´. :; :;:;;:;: ;;ﾆﾆ ニ 三 三三三三
.:.二三三/　 ヾ彡ﾐﾐﾐ{ｨｼﾞ jijijijijijijiiiji! ﾌ""´￣7　　　　/iijiijijijijjijijjijijijijiijｨイ; :; :; :;ﾆﾆ 二 三 三三 三三 三三
　iﾆ,r'"´　　　　ゞ;:;:;:;:;{jijijijijijijiiijijijijijl!　　 　 /　　　 .:;1ij1iji1ji1ji1ii1i1l1lj1i1j; :; :ﾆﾆ ニ三 三三 三三三三三
　|/　　　 ,. .: :;:;;:;;;;;;;;;;;;:{jj州州州州州　　　/　　　 .:;1jli1jkl1jlk1jil1j1kj1klj1li1jil1kj　ﾆ 三 三三 三三 三 三
　|　　.:ｨｲ.:;:;:;;:;:;:;;:;:;:;:;:;;:;{州州州州州!　　 /　　　 .:;jl1jil1;k1;1kk1||1||1||1|1||1|1|1|||||三三 三三 三三三三
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

　　__＿__　　　　　　　　　　||　ヨ　||　ヨ　 ||
　 /.::.ヽ ハ　 　　 ,r‐-っ　 ||　イ　||　イ　||
_c!::::(・)o(・)＿__ノ:::ﾉ`´　　||　ヤ ||　ヤ ||
::::::( `ー―' ）:::::::／　　　　||　サ ||　サ ||
::::゛＝=＝"::ﾉ￣　　　　　 ||　　　||　　　||
:::::;;;;;;;::::;;;;;ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r.、
＝＝==＝、　　　　　　　　　　　　　　　　))_.ノ ﾉ　　　　　　 ,.、
ii ii ii ii ii i iヽ　　　　　 ＿＿　　　　　　　 ヽ)　/　　　　　　 ∧ヽ、
i ii ii ii,,ii,,ii,,ii ヽ　　　rﾆ二_　ヽ　　　　　　 ﾉ　/　　　　　　　|l::::|lﾐヽ
'"''""＼:::::ヽ"`　　 ,.-　 -、ヾ|　　　　　 /　/　　　　　　　 .|l::::::|lミ|
　　　　 ＼::::＼　　l,.=　＝、|ﾘ__r‐y'ﾌ‐（　/　　　　　　　　 |l:::::::|lミ|
　　　　 ／.:::／　 （　 ３　　小 /　 /＿_ノ　　　　　　　　　_|l::::::|lミl
　　　／.:::::く　　 ,.<` ー..く ﾉ !/ ／　　　　　　　　　　　　 ）):::::::!ﾐ/
　　　`ー---'　/　ヽ（;;Ｙ;;;;>,.-‐-、　　　　 　 ,.-‐‐- 、　　ヽ`Ｙノ
　　　　　　　／ヾ　 ヘ___／ 人__ミ、　　　　/ ,.-‐‐-、、 　 |　 l
　　　　　 ／　　　ヽ／Ｙ　 /_|　　f三y!　　 l./ ノ`　ﾍ ﾘ　　!ヾｖヽ
　　　　　 ＼＿＿ハ＼_.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .
　　　　　　　/　　　◇.:..:　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　 ∠＿＿__／.:..:　　ちなみに仏教を中国に伝える過程でよく出て来るソグド人僧たちですが　　　　　　 　 　 　 　 .: : .
　　　　　/.:::::::::::::::ヽ:::::::.:　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
　　　　 /.::::::::::::::::／ヽ.:..:.　 . 彼らは中国生まれで言語も漢語であることがほとんどで　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　 　 　 　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　 　 　 　 　 .: :.　...一応ソグドがルーツではありますが、中国生まれで中国化したソグド人たちでして　　　　　　 : : .
　　　　　　 　 　 　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　 　 　 　 　 .: :.　...別に生まれながらにして西方の仏典に慣れ親しんでいたというわけではありませんでした..　.: : .
　　　　　　 　 　 　 　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: :

　／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ
Ⅵ　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ
　|　 Ⅵ　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ　　　 　 　 　 .特段そこまで言う必要もないことなんですが
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }　　　　　 　 .とりあえず
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllllⅥ⌒7':::∨ 　 ∨
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　 　 　 　 .昔それ気付いた時にロマンが壊れた気分になったんだよね　　　 　 　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼

　　　　　　　, ヘ　　　　 　 　 　 　 - 、
.　　　　　　/　　 '.　　　　　　　　 /　　＼
　　　　 ／ 　 .:'::フ=ﾆﾆ=ﾆニ=v::7!　 　 　'.
　　　　{ /　/:::／　　／　　　/::/ }/　　　 j
　　　　Ⅵ　{::/` ｰ /　　　　 _V　 '.　　　 ,ﾊ
　 　 　 }′ Yヾ. 　{　 　 ￣　｜　 {　　 /　}　　　 　 　 　 やっとクシャン帝国まで来ましたが
　　 　 ｜　！　丶 '.　　-=彡 {　　'.　 〈　　'.
　　　　 |　　 ヾ=ミ　｝　　　_ノ ﾊj{　}　　＼　＼　　　　　　ここら辺でやっと紀元前から紀元後に入ります
　　　　 |　　 　 ＼　「￣　 ／ノ爪/　　　　} 　 〉
　　　　,ﾊ　　 i　 ハxv、　 ／　{ﾚ′　　　/　 /　　　　　　やっべーな、シルクロード
　　　 〈　'. 　 |　{　_L.._`"′r-〃　　　／　 /
　　　　}　ｔ＼ トxⅣ￣⌒＾`く　{　 　 厶ｨ/}/
　　　　＼{　 ヾ　厂￣￣＾⌒ヽ＼厂j√' /
　　　　　 ヽ 　 /: : :.／⌒＼: : '.　丶}′.′
　　 　 　 　 　 { : : / ／⌒ト,ヾ;.:＼



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　 　 　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　 　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 ＿, 　　／　 　 　 　 |
.　.埋めネタで一通り網羅しようとするのが無茶が過ぎたんだと思うお……　　...＼（ー⊂ヽ､∩ 　ｕ　 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | 　|　ゝ＿ ＼　／ 　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | 　|＿＿＼　　”　／.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ ＿＿＿ ＼ ／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　）ﾚ　ﾚ､
　　　　　　　　　　　　　　　ｒ､/（（ﾉ（）ヽﾍ
　　　　　　　　　　　　　∧/ (人 (）（(）（）ヽﾊ
　　　　　　　　　　　ｒ､/ (） (））("ﾐ=Jｿｒ=､（） し,　　　　　　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　ｒ､/（)）(从(ｒ,=,ｒ'ﾞ三ﾐヽ=ミ､=()（.)ｒ､　　　.: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　 (（)（）ﾉｒﾞｿ非:Ｎｒ,=＝=､|/l:非ミ､（()ﾞﾍ　　 : :. 　..まさにこの時花開いたガンダーラ美術　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　 　 (（)ヽ()）l非l"::|）|ｌミ尚:=ｌ|（|:::ﾞl非lY（)ノlｒ,　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　 　 　 (ヽ）=彡l非l:::::;|）|l（ﾊﾞﾊ）||（|;::::::l非lぅ(ブﾉ　 : :. 　..ギリシャ彫刻の影響をこれでもかというほど受けており　　 　 　 .: : .
　　　　　 　 （(）,(）ヾl非l::::::{ ,r''‐''‐''‐''‐､ }::::::l非l彡 (ﾉ）ｒ.: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　Z=､ぅ）}l非l:::::::V-‐-､　,r‐-V:::::::l非l"(フ（ﾉ..: :　　.東西異なる文化が入り混じった史上まれにみる傑作の数々　　 : : .
　　　　　　　ゝ､(）,r=l非l::ｒｎ| ‐--　 --‐ |::::::l非l（ｒ'７ (ﾆ.:..:.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　ヽ（ヽ(r='l非l|| |ｌ　　 ｒ l:､　　l::::l非lﾐ､（米）(ﾉ.:..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
　　 　 　 从()ヽ(）l非l:::l=|　',＼　= =　／:l非l:::ｌ非ｌ.｢l (ﾉ ﾚ,ｒ､
　　　 ｒ,（()ヽ=ﾐｌ非l:::,r'"´ヽ　lヽ`_― '´￣l７7ｯ､:ヾ｢l ｢｢ｒ､（.) ）
　 　 （()）(）ｒl非l::::::/ｌ　　 |＝|　　　　 　 // ∧ﾊ:::ｌ.` ""1（ｒ,リﾊ
　　 ヾYﾞ(ｒ,l非l:::::::/　', __.l　 │　　　　 // （　 ）ﾊ::|　　Ａミ/ﾉ（.).）
　　（()ｿ(ｒl非l::::::/ 　 〈ｒ"!　　|　 　 　 /／／|| ｢|ﾞl､!==|lEl（(９（)/
　 （(）ｒﾞ（l非l:::::/=､､ ハ l　　 |　　　 /´／/{ﾞ)C|.|.|.|　 .l非l（)（（)ﾉ）
　 ｒ)) }）)ｌ非l:::ﾉ　 ,ｒ'"⌒ヽ 　 | ｒ'"ﾞヽ7´///l ||　　 |ｌ　 |非| （)7ﾉ(ﾉl
　J(）ﾆ=ﾞl非l/　　ｆ　　　　 l_ノ┴っノ////　〃.__ / ｌ　|ｌ非l（人(ﾉ./
　ゝ (）ﾊ.}F/　　/| 　 　 　 l|｣＿三⊇ノ/|| 〈ヽ..__ﾉ　 リl非l ）>ﾉﾉl
　 ヾ,(）彡/　　/::|l　　　　 ｌl|二 -‐ﾆﾞ /ｌ ||　|:::::::ﾊ　　ll非lｿ（ﾉ/ﾉ
　　ヾ､.=/=､､/ﾖ::|lヽ　　　ﾉｌ|ニ-‐ '／ || ||　|::::/::::l　　llｦ(ﾉｒ=''ﾚｧ
　　　／ ノ ｀ｌl非l|lヽ ￣　ﾉｌl|--‐ ´　　ｌbﾘ__l／::::;ｨｌ　　ｌ(フ (7ノ
　　（/ ｒooo/)ﾐｌﾖ|l､　￣　ﾉｌl|__　　 __（(ヾ)ノ＞-∈ﾖ__　l ｒ_シ7
　　　|｣87)8ぅノlﾐ|.ｌｌ` -‐　　ｌl|　￣　　))〃　 _....　-''"￣ヽ‐''′
　　　　8'"8ヾﾆｼ| l ｌｌ　,r‐-､fr⌒Ｙ⌒ヽ,r''"´ ﾆ 二 ￣ ノ　}⊃
　　　　8o8　 　 | l ｌｌ /　 　 ヾ'"⌒｢´|ミ ‐-　....　＿　　　/
　　 ,.....8o8--‐┴ｰ'ｒ'ヽ).））））＿_..辷ゝ｀二 ＿＿＿＿ノ‐- ､
　　ヾ⌒（⌒"⌒`("⌒`"⌒`ｿ"⌒`"⌒ヾ⌒`"⌒/⌒`⌒)⌒ｿ
　 　 ヽr‐ヽ、　　("⌒`"⌒`ヽ 　 　 　 ／⌒`"⌒)　 　 /"ン
　 　 　 ＼ （`"⌒ヽ　　 　 ／⌒`"⌒ヾ　　　　／⌒"｀）／
　　　　 　 ｀`丶 ...___＼　（　　　　　　　）　 ∠　　-‐''"´
　　　　　　　　　　　　l三三三三三三三三l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　　　　　　 , -r―ｧｚ._　, -､ ＿f ￣入/⌒＼
　　　 　 　 　 / _｣ﾆ -'´　｀　　 ｀¨丶　{/'　　　　＼
　　　　　　　 l／　,　 　/ハ ｌ　|.、　　＼　　 ',　 　 |
　　　　　 　 /　　/　|__｣｀´| L.｣ j_　＼　 .　　 l　　 |
　　　 　 　 /1 / N/_! 」　 jｨｆ 卞ｬｷ｀ |　 | l 　 ｌ　　|＼
　　　　　 /|/| |　|lKﾋｨ}　　弋ソ ﾉﾉ　/　/Ｙ　　ｌ　　　｜　　日本の仏像も中国の仏像もインドの仏像も
　　 　 　 l　八|＼ﾘ ゞｒ'　　　, , ,ﾃーf-ｲン　　｜　　: :|
　　 　 　 |　l: : : :〈 ' ' ｀ _　　　 　 　 |. :l　　　　|l 　 : : |　　 美術的にだけ判断されたとしたら、やはりこれらよりは一段劣る
　　 　 　 |　l: : : :|::＼ 　´　　 　 　 /|: :| 　 　 〃　: : : |
　　 　 　 ﾚl : :ｌ : |: :|:∧ ＿＿,　　ｲ/: :/　, 　 / . : /: :/　　 大理石の塑像に関しては、ギリシャ人が至高にして原点
　　　　　　 ＼ト､|: :|: : : : : |　　　 /: :∧/|　 /| : :/|: /
　　　　　　　　　_|: :|:_: : : : l 　 ／|: :/＼_j／-j／ ｣/　　 　 その影響が薄れるほどニッチな価値観で勝負するしかなくなるんだなと
　　 　 　 　 　 /ハ: V｀二.」∠.　 l / ／ /　　　 ＼
　　　　　　　 /　 ハﾉ/ /]_｣ヽ ＼j/ｲ ／l　l　 　 　 ＼　　....個人的な意見ですが
　　　　　　／　 　 ／　 /|　　　/　／　/　|　　　　　　ヽ
　　　　　/　　　　/＼__」 |＿／￣　 ／　 :　|　　　　　　l
　 　 　 /　　　　/　 / /　|　|　　　ヽ{　　　　|　　　／　/
　　　　 ＼-､　∧　 'ﾍ|ﾍ j/｀　　　　 ＼　　 丶　　　／
　　　　　　ヽ丶　|　　l　　丶　＼　　 　 ト-､ 　-‐=ｲ
　　 　 　 　 |　　 l　　|　　　 ＼　＼ 　 / 　 | l　　　|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　 　 　 　 上のAAどう見てもガンダーラ仏像じゃないんですけど……　　　 　 　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　 /￣＼　_,.　---─-＜　_|_
　　　　　 　 /　　　 ヽ-ミ　　　　　　 ＼:::)
　　　　　　 /　　　　　}:::::}　　　　　　 　 ＼
　　　　　　/　　|　　 / ¨´　　　　　　ハ　　ヽ
　　　　　 　 |　 | 　 / /　　　 / |　 /⌒ヽ '.
　　　 ／　　|　 |　 / |　　| ‐/‐A､ | 　 斗　|　l|
　　／　　　 |　 | /　 |　　ィﾁ≠ミ :|　 ,｡z　j　,ﾘ
　 /　　　　 　 /人　 |　　| 乂ツ　　　fﾘ小' ./＼
　.　　　　　　 //　ゝ |　　|ﾊ　　　　　 ' j/ ／　　＼　　　　　　とまぁ、上野の国立博物館でも何点かケースに入ってないむき出しの状態で見られますので
　{　　　　　　　{　　　|　　ﾄ､　 r､　 - ／´　　　　　 ＼
　　　　　　　　 |　 　 |　　',　｀ | .|_／{　　　　　　　　　　　　　 緊急事態宣言が解かれたら見に行きましょう
　　＼　　　　　'.　　 λ　∧￣xくヽ/ )＼　　　　　　　　}
　　　 ＼　　　　＼ /　＼　 ゝ{　〉〉} {＼ ＼　　　　　／
　　　　　`ー-､　　/　　　｀¨¨ﾊ￣　 ハ }　 }ヽ　　／
　　　　　　　　 )　 }　　　　　／'.　 ∧｀弌s｡.,_ﾉ／
　　　　　　　 /／/　　　 ／　　 ヽ∧::＼ }`弌s｡
　　　　　　 ／　/　　 ／ ＼　　　 ＼〉::::::|､　ヾiiﾑ
　　　　　　　　 /　 ／　　　 ＼,.｡o≦:::::::::::}∨　寸
　　　　　　　　 {　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::l　，
　　　　　　　　 '.　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::l　’
　　　　　　　　　＼__／＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨　＼
　　　　　　　　　　　　　　 }::::::::::／＼::::::::::::::::∨　　＼


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ﾒ":ﾞ;,.,;.ﾒ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ﾒ　;;.;#;;ﾒ;;.;#;;.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／;..;；(;;;;;);;.;;;（×）;..;；＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |;;.;ﾒ;;.;ﾒ（__人__）;.;;;.;ﾒ;;.;ﾒ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ﾒ#;;;;.ﾒ　ﾒ;　;;ﾒ;;.　;;.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ﾒ;;　ﾒ;　;;.ﾒ;　;;;;　;ﾒ.＼

　　　　　　.　--､
　　　 ,　´　　　 {_　　　　　　　 r‐=ミ
　　／　　　　　 }::｀ヽ---ミ　 ／_　　ヽ
　 /　　　　　　ノ__ノ　　　　｀'く::::::Y　　|
　 |　　|　　　/　　／　　　　　　ヽﾉ　　l
　 |　　'.　　/　 ／　／_/ /　 }　｀ヽ　 l
　ﾊ　　 ∨ハ〈|　 斗=ミ｀ヽ ノ}　}　ﾊ　|　　....このクシャン帝国、バクトリア、ガンダーラ、加えてタリム盆地内にまで勢力を伸ばし
　|∧　　 ＼ ﾍ|从{乂ﾂ　　 ｨｯ　ﾉ ソ　ﾊ
　|　ﾍ　　　 ヽ,|　|＾　　　　' 小爪　　/ ∧.　.中国、インドとペルシアの通商路をがっちりと抑えます
　＼ {＾＞-ミ　∨ﾄ､　_,.` 个 |从 ＼　　 ∧
　　 ∨　　ヽ::ヽﾍ∨〈＾ヽ　|　|　 ＼ ＼　　 〉.ただしソグド人のこのルートに対する影響は限定的だったと見られます
　　　⌒ヽ　 }::::::::. 〈〉ﾍ::{ﾊ|　|　　　＼ ) ／
　　/　　　∨:::::::::::::::Ⅵ:::V|ノ　　　　／´　 　ソグディアナ内で発見されたクシャン帝国発行のコインはとても限られています
.　/　　　　/::::::::::::::::::::V::::Y
../　　　／{::::::::::::::_:_:_:::}}:::ﾊ　　　 　 　 　 　 半面、インドでは各地で発掘されています
.′　／￣￣|￣　　　ﾍ{{::| |
＼　　　　 ／　　　／　＼| |
　　≧=-　　----くここうﾊ.|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 ─　　　─　　ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 西暦９０年には後漢の班長と交戦してるお　　　　　 　 　 　 　 |　　 （●） 　（●）　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 （__人__）　__,／
　　　　 　 　 　 　 　 　 敗れてその後は朝献するようになるお　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　｀ ⌒´　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿/((┃))＿＿＿＿_＿i　|　ｷｭｯｷｭｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　..グレコ・バクトリア朝時代とその後に続くクシャン帝国時代　　　　　..: : .
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　..バクトリア商人の絶頂期であったと推測されます　　　　　　 　 　 　 .: : .
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　..そしてその商売相手のインド商人も恩恵に預かっていました　　　　: : .
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f¨ﾞ!
:┐　　　　　 　　　n /〉　　　　　　　　　　　　　　　<ヽ　　　　　　　　　　/^〉'
　!　　　　　　　　　}”/　　　　　　　　　　　　　　,､　 <｀ヽ　　　　　　　 ./:::/.,､
⌒!ｨ　　　　　　　 f¨ﾟ{　　　　　　　　　　　　　<´ 'ヽ　Vハ 　 |ヽ　Y¨!　|::::}ｲ { , -ー ､　　_ /¨>　 r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}|　＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-!　/:::::}＿_Vﾍ　}:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣!　./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜!　V_::|　',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ　ゝx}:::::: |::::::/:.:/　 /　> ¨⌒ヽ:'.　　V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./　＞ｲ::! :::: |:::::{Y/'　〈　/:::::::::::::::::}:' 　　V::::::::::{ .}　　.}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
　 ヾ!,､:::::::::__/_／　 ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ　　 V!::::::::::::::::::!:/　　./:::::::;:::Y　　/^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
　　　　｀Yﾟ￣　 　 ＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::|　ヽ　 ｀!:::::i:::::::::::|'　　 /:::::::/L_|　　￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
、　　　　　　f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|　　ヽ　.|:::::l::::i::::::|　　/:::::::::|　　＞-　._　　}} 　 |:.: |ヽ:::::::

　／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ
Ⅵ　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ
　|　 Ⅵ　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',　　　　　 　 　 .そしてその間ソグディアナは豊かながらも辺境であり続け
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ　 　 　 　 .それでも一部の商人は遠く中国まで到達しているのですが
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }　　　 　 .民族あるいは地域がメインストリームに達するにはまだ少し弱い
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllllⅥ⌒7':::∨ 　 ∨
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　 ,. ＜￣￣￣￣￣ ＞ ､　　 　 　 　 　 .: :.　....ともあれ、クシャン帝国もやがてしめやかに全盛期を過ぎると　　　　　.: : .
　　　 ／　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　 　＿　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　 〈彡　　　　　　　　　　　　　　　 Y彡三ミ;,　 : :.　....ササン朝ペルシアと別の遊牧民族エフタルの連合軍に討ち破られ　　.: : .
　　　{＼　　　　＼|＿　＼＞ー ､　　ﾄ三三ニ:}. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　 人{　＞､,＿＿＿.＞､/三　ヾ＼ |わ三彡;!...: :.　....ササン朝の支配を受け入れます　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 /./　トミ;,_　　　　　　　Y/　　＼>ﾉｰ～=- ".　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 V　/ /!　　￣￣　ゝ　 |　　　／　　_　　 　 　 .: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
　　し／'┴──----─''|　　ン｝＼-ヾ彡
　　　　　　　　　　　　　　ヾ、_＿＿ﾉー'''｀

　　　　　　　　,ィ=ミ
　　　　　　 ／　γ⌒ヽ,　-─-ミ
　　　　　／　　 λ___／´　　　　 ｀ヽ
　　　　　　　 ／/.／　　　　　　　　　　｀ ､
　　　 /　 ／ ,.:' /　/　/　　　　　　　　　　'，
　 　 /　,.:'　/　/　/- /　./　./,,　　　　　　 :.　,ィ=ミ
.　　/　/　　{ ,ｲ　廴 / `ﾒ､ /　｀Y　　　　　 }⌒Y　 Ｙ
.　 ,′　　　Ⅳ.{ ﾘ ん)刈/ /　　/ / /　　　 {＿ﾉ 　 |　　....でも安心してください
　 ,'　　 .:　,ﾊ 从{ 乂ツ　　 　 /フメ､　/　 ,:　　　　 |
　 {　 　 |　} //ﾉ　　　　　　 rぅぇミ　メ / ,′　　　:::|　　....世界はこの後、滅んだ方がマシだったというほど酷い目に遭います
　 |　 　 |　Ⅳ l:.　　､　 '　　乂ツノ／ ｲ/,'　　ｌ|　　 :|
　 |　 　 |　ﾘ　:|ﾍ　　 　-　　　 ,ィ｀／/ｲ :j　　:|　　 :|　　....つまり
　 |　 　 |　{　 :}..,,ﾍ＿　　...., イ/ｲ　'´ ﾉ,ｲ　　 |　　 :|
　 ',　 　:},,..乂ﾊl!ゝ　__ ノ)ﾄ､　l　:| 　 // |　　 ﾘ　　 l|
　 r乂　 l!:::::::::::l!　｀大´ l!::::::/ ノー//　.|　　/　　 リ
　,ﾊ　 ＼l!:::::::::::l!__/i:ﾑ_.l!::::/,イ　　/ﾊ　.|　 /　　　′
　　',　　　l!::::::::::l!　〉〈　l!::::'´:::l! ／　　　}　/　　　′
　　　　　　l!:::::::::l! ,i:i:i! l!:::::::::::l!´　　　　ﾉイ　　 j/
　　　　　　}}:::::::::::ﾏi:i:∨:::::::::::{{　　　　　　}　　 /
　　　　　 ﾉ':::::::::::::::ﾞY"::::::::::::::'，　　　　　 }　／


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 なにわろてんねん　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::'''''''''''': : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::''": : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : '''' ｰ - ､:
....................　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :
:::::::::::::::::::::::::....　　　＿................................つ......核.....世.　一.............::::::::::
:::;;;;､-ｰ''''''''''''''''''............................................つ......の.....界:::::九;;;;::::::::::::::::::::
".......:::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ま::::::炎:::::は:::::九::::::~~ ''' ｰ-
:::::::::::::::::::'''''''''''　　　　　　　　　　　 　 れ　 に:::::　　　×''''''''''''''''::::::::
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 た.　　 　 　 　 年: : : : : : : : :
､,;;;;　:::::　　　　　　　　　　　　　　　　 //　　　　　　　　　　　,,,,,,､-'
:::::::~' ､;ﾚノ　　　　　　　　　　　　　　 ・・　　　　　　 ソ::ヽヌ"　 ,､-':::
:::::::::,'（(ｲ(（ ｿ"　: : :从:::::.....　　　　　　...　　　　　　´ヽ::::ヽシﾌ":::::::::
:::::::,'ﾂｯ（:Y 〉人::::::::;;;;;;;;::::::::::　,,　　...::::::::::）（:::: :::　:::､..|ｰ､::',ノ:::::::::::,､　　　....､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_. 人
~' ､i i;;;ﾘ")f::ﾘ):::::ゝ乂:::Y::::::::::::ミ::::y(::::::::::ｰ､:~' ､:::ノﾂ {:::;;;;i|〉:::,､ '"　　　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
ニ=( 彡ﾘ"}､〈' ' ' ':::::　　::ﾉ）::::ﾐ:(:::::　'ｰ､ノ ノ::::(（ )))Yrノ､）|〆:::::::::::　 　 　 ）　 　.ユーラシアは遊牧民の炎に包まれた　 . （
::::::',ゝｼｲ （:::::　　　　　　　 (⌒":::::::::: 乂....ﾉノ,､ '~　ヽ ｰ ､ﾘ―---::::　　　　.）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
::::::::',{ {jj::　'-､::Y::(（ ::ミ::　....,,,,,,:::"""" " "乂 彡::::／/:;:;:;:'､' ､,:::::::::::　　 　 .⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒..Ｙ
;､ '":'､ﾚi・Y　~':::､､;;;;;;;;;;;;;､'兀ｦシr彡;;=､;;人彡彡///:;:;:ｨ;:;|}:::::::::::::::::
::::::::ノ::~､i |ii rr t　､｀'''´:／:}j'''匕;;;;{{从　,,ソ（ﾐ,;人(ｲ:;:;:;:ｲj::|､:::::::::::::::
:::; "::::::::::）ﾘ|､::::tt ､ヽ..ノ从}};'ｰ､彡ﾘ从从:::ヽ'ｰ､ｲit人:;:（tt{:::~'ｰ､::::::
~'=､;;;;|;;ｰ＿~'__＿　_＿,,,,,,,,},,,,,,,;;;;;;;)）;i;i;i;;i;;;､;;;;;;;;:るヾ;;;ヽヽ~'､.............
ミ|iii~'-if､ﾏ――― ―＝ｰ三三二＝――=＝=;;ｲ彳ﾂ:;:从Y)）､;;;;;;;;
:::::' 'ii,'ij：~iｰ､;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:::::::::::;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;:;:;:;:;/ｨ〈:;::;:;jjﾉ(（tヽ:::::::::
三::: }}ii|::j::|||:;:;:;:;:;:;,､-ｰ'";;;;"""""" ;;　 j;;} ::;:;:;:;:/ｿ从ﾉﾉ:;:;:;:／;;~'''"
二::::::::三=+}{;;;} :」}　　|;;l　j| :: ::　　j;;;}　|;;}　　,,/〆/:;:;:;:;://::|;;|}
;;;;;;:::::::ﾆﾂi彳{;;} :{;;|||　|;;i||:|;| ::,,::､ ::j;;;;|iij;;;;}从/ｻyY:;:;:;///::|;;､-ｰ'''''''
::::::::: ij;;t〉ｯﾂ;;;;}r{;;;|iii i|;;;;;ij;､'"彡''''ヽ､;;;;;;;;;／///_ｰ､///;;､'":;:;:;:;:;;;::::
::::::::: 彡Y))4ij:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:､'"瓦;;;;;;;;;;;;;;;;~' ､",'"",,,{;)）,､-'""";;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;､＝''"=i'"ﾋii:::::::::::::::ゝ"互;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡'､,､'",､-'":::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::|::::::|三 |ヽ,､-'""";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~',､-'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

　/　　　　　　ハ/ー'´7　 /　 /{　　　　　ヽ　　　　　　　｀ヽ
..,′　　　 　 /:::/　　 孑l 「ヽ ﾅ乂　　}l　　}　　　　　｀ヽ　　 ',
..|　　　　　　ﾊ::{　　　 {斗＝=ミ　 ヽ 八　从　　　}　　　}　　 }
..|　　　　　 {⌒ヾ　　込　}__ノ勿　　Ⅵ　_」_ ヽ　./　　　ハ　 ,′
..|　　　　　 |　/　＼＿ ヽ辷z戎　　　　r'ﾊヽ人/　ﾊ　∧ } /
..|　　　　　 |　{　　ﾊ　　`ヽ)　 　 　 　 ､{ﾂノ{／／　Ⅳ　',l:(
..|　　　　　 ﾄ､{　　l∧　　　　,ｲ　　　　 /　　{乂__　　　　∧＼　　　　主役は悪名高きフン族です
ハ　　　 　 | ∧　 l ,ﾍゞ＝彡′　 rっ　　　八`⌒ヽ　　/ ∧　＼
　 ',　　　　 |/　ﾏ :ﾘ　 ヽ＼　　　　　　　 ,ｲ　 ヽ　　)　　/ ハ＼　　....フン族とは、中央アジア、コーカサス、東ヨーロッパに住んでいた遊牧民です
　　ヽ　　　 l--､ヽ　　　 ＼｀'*､　 　 ,ィ｀　|　　ハ　　　　/ ハ
　　　 ＼　　',:::::＼＼　　　 ヽ　 ｀X　 |　　ﾏ /　 ﾑ　　　 / .ﾊ　　　....正体については諸説ありますが
､　　　　 ヽ　 ヽ::::::ヽ ヽ　　　ﾊ￣　'， ',　/ ヽ　　　ヽ　　　/ l
....`＜＿　 ハ从:::::::::ﾑ }　　　 }＿＿l!　∨　　＼　　　`ヽ　　}　　　　ガチな考察せずにフン族とだけ理解しとけばいいかなと
..................￣¨}::::::::::::::::::ヽ　　 /──‐｀ヽ ﾏ　　　`ｰr─-ミ:､ ﾊ
.........................八::::::::::::／:i:}　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/｀ヽ＼　　　ハ　　ヾ′ヽ
......................./:::::ヽ::::::/i:i:iノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/........＼ ヽ　/　}　　ノ＼　'，

　　　　　　 ＿,　 　 ＿, 　 　 ＿　 　 ＿ 　 　 ＿ 　　 ＿,　 　 ＿　 　 ＿
　　　　　　 |_|_|　　 |_|_| 　　 |_|_|　　 |_|_| 　　 |_|_|　　 |_|_|　　 |_|_|　　 |_|_|
　　　　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿
　　　　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|
　　　　|＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|
　　　　　　　　∧,,∧　　　　　　　　 　 ∧,,∧　　　　　　　　　 ∧,,∧
　　 　 ∧,,∧（・ω・´） 　 　 　 ∧,,∧（・ω・´）　 　 　 ∧,,∧（・ω・´）
　　 ε=━┓Ｏニ)< > 　 　 ε=━┓Ｏニ)< >　 　 ε=━┓Ｏニ)< >
　 　 /　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ　　 　./　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ　　　./　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ
　　 (o_o,ｲ 　 ヽ´|(__) ﾉ~⌒）(o_o,ｲ 　 ヽ´|::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　 　 ﾉ　 　 ヽ| |￣ノl　ﾉ　　　ﾉ　　.....:..:　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　　　　 / /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_ ./ /~ヽ　:..:.''　そもそもが同一の部族民族というよりは　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　　 ヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉ ヽニﾌ|_|.: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　 　 (_ヽ　　　　　　　　 　 　 (_.:..:.　.テュルク系の部族がゆるくまとまってスタートしただけって可能性ありますし.　: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : :. . 構成員全ての人種を同一と仮定する方が無理があるんじゃないかなって　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : :. . これはフン族に限った話ではありませんが　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :

　　　　　　　　γ´　｀ヽ　　　＿　　 Ｙ´　｀ヽ￣｀丶､
　　　　　　,ィ´￣｀ヽ　 }-‐'"　　｀　ｰゝ ___ノ￣￣￣｀丶､
　　　　／／　　　　 }'´　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　 ＼
　　 ／／　　　　　ノl　{　 l　|　 l　 Ｙ''ﾞﾞY　　＼　＿　　　　　ヽ
　／／　　／　　/　:| :l　|:l　|　 l_」 :|　　}　:}　　ヽ　　￣　＝=-ミ､
./／ 　 ／　　　/　 ﾊ {　|:l　ﾚ'´l　Ⅵ　 ﾉ-/　　　}　　　　　　　─-ミ::..､
'　　 ／　　　／　 /r.{∧从,ィﾁ示ミ　　 ィﾐ　/ リﾄ､　　　　｀　　　ﾞ､　ヽ ＼.そしてそのままの勢いでヨーロッパになだれ込み
　／　　　／　 .／人ﾑ　ヽ.ゝ乂ツ　　　{ﾂⅣ /ヘ　`丶､　　　ヽ　　ﾞ､　 ヽ ヽ
'"　　　／　 ／xヘ　 ゝミ　ヽ=-　　　　'　」∠_　　＼　　＼　　 ',　　 ',　　} 圧されたゲルマン民族は
　　 ／　 イ ／　　 ゝ彡' ヽ　＼　　 ｰ.,ｲ／ ／xﾍ､　＼　　ヽ　 ﾄ､　　}-=彡'
　 /　／　 |'　　　　　　}　　 ＼　ヽ....,ｲﾉﾉ-<／ヽ',　＼　＼　}　/　'， ,'　　..給料の未払いで弱体化していた辺境ローマ軍を軽々突破し
　/／　 　 |　　　　　　l￣￣￣ヽ　ヽ_ﾍ　　　 ソ　i　　 ヽ　 ヽ/　　ﾉ /
Ⅵ{　　　　 ',　-=ミ　　」　　　　　ヽ　ﾏ-ゝ　　　'､-廴__　}　　 }=ﾆ彡'　　　 .ローマ帝国は滅亡しますが、シルクロード的には些事です
..ヽ{　　　　 ﾞ､　　} ヽ .}::￣二ミs｡__}　 ', Ⅵ￣￣ ¨'''7　| }　ﾊ ;
　　＼　　　　ゝ-'　ﾉ .ﾚ'´　　　｀ヽ::l　　ﾄ､}l　　　　　,:　.lﾉイ ﾘ　 　 　 　 　 .ソグディアナの話をしましょう
　　　 ゝs｡　＿__／　 {　　　　　　Ⅵノｿ:::::l　　　 　 }＿」
　　　　　　　　　　　　ﾊ　　　　　　 ＼:::::::::l￣￣￣.l　　∨
　　　　　　　　　　　　 ﾍ　　　　　　　 ｀ヽ､l 　 　 　.l　　　V
　　　　　　　　　　　　　 ミs｡　＼　　　　　}　 　 　 .l　　　 Ｖ
　　　　　　　　　　　　　　 ヽ::｀ヽ}:｀ヽ､　　ﾉ　　　　 l､　　　 }


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 なんで少し嬉しそうなんだお……　　　　　　 　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　--　､__　-- /７　　　　　.,
　　　　　　　　　 /　ｨ㌻'´-=ミ　{i:ﾑ　　 　 　 ′
　　　　　　　　　 ﾚ'⌒　＼　　 ＼ゞム　　　　　 ,
　　　　　　　　／　/　|＼ ＼ ___ハ　 `､　　　　 ′
　　　　　　　 /　 /　从　ヽ '´ ,ｨrｬ癶/^､
　　　　　　　 {　 {　 ≧=ﾐ､从'´ﾏ_ツﾉ　/ﾍ
　　　　　　　 ＼ ＼　 ゞﾂ ,　　　　　く/　　 ,　　　　　＼
　　　　　　　　　`ー　込　` _ ノ　／｡s≦　 ′　　　　　＼
　　　　　　　　　　　|　　　≧s｡ィニニ=-‐''＼__　　　　　　ヽ　　　　　 　 　 .実はこの悪魔が哄笑する世紀こそが
　　　　　　　　　　　|　　／}ィﾆ}i{ニｱ　 ／￣　 ヽ　　　　　　　,
　　　　　　　　　__,ノ　/　　{ﾆﾉﾘr‐'　　,{　　　　　 `､　　　　　　′　　　　　..ソグド人飛躍の年でした
　　　　　　／￣　　, '　　　Ⅳ/'´　　///＼　　　　 ﾊ.　　　　　　　,
　　　. 　'´　　　　／　{　　 ゞ' 仁コ { { {　　｀　ー‐'　〉､ 　　　　　　′
　 ／　　　　｡o／　/　:.　　:.. 　 }{ 　| | |　　　　　 ／ﾍ ＼　　　　　　　　 　 原因は定かではありませんが
../　　　　／　〈　 / 　 ::. 　 　　 }{ 　| | |　　___,.ィ´:::::∧　 ＼　　　　　|
..|　　　／　　　＼′　 ::.　 /　　}{__,,| | |く￣　 　',:::/::::',　　 　 　 　 　 　 　 この時代のソグディアナの被害というのはとても少なかった
..|　/ /　　　　　　￣¨'' {　/　,ィ乂_彡'ﾘﾊ::`､ 　　 ,::::::::::}　　　 |　　　 /
..Ⅳ乂＿　　　　　　　　}　　ｲﾆﾆ≧=彡ﾍﾏ:::，　　 ',::::::/　　　..|　　　/　　.....遺跡の地層を調査したところ、大規模な火災に見舞われた様子は見当たらなかった
　　　 ゞ=-'　　　　　　/　ノニニニニニﾆﾑ,ﾊ　　　.i￣
　　　　　　　　　　　 /‐ｧ二二二二ﾆ=彡ﾆﾑ',　　　.i　　　　 /　　／
　　　　　　　　　　　　 ﾉ二二二ﾆ=彡ニﾆﾊﾊ{￣￣.i　　ｰ=彡　'´
　　　　　　　　　　　,ｲ二二ﾆ=彡イニニ/:::Ⅵ二二 }
　　　　　　　　　 ,ｲニニニアニニニニ/:::::::,ﾊ〈　　ヽ
　　　　　　　　　〈二二二/二二二二７:::::::ﾑﾑ しいﾉ
　　　　　　　　 　 /:::::::::::::::::¨7￣￣:::::::::::::/⌒　　~
.　　　　　　　　　/::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::/

　　　　　　　　’、．・”；　　’　　　　　　　　　　　’、′‘ ・．　．　・　‘　　　　　　　　 　 　 　 　 _
　　　　　　∵”　　　　　　、′‘ ・．　．　・　‘ 　　　　　　　’、′‘　　　・”；　　”　；　　’　　 /| r`l.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　ﾄ､　’　、．・　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::|└:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　ノ （　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |::| ..:::|
　　　　　　　　　　 　 　 　 ､　 　,　　 　`Y　　 |　　 ∵”　　 　 .,ｔ　　　　　　　　　 　 　 　 　 |::| ..:::ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾉ） 　 　 　　　|　　 人　　 　 　 　 .-}ﾄ　　　　 　 　 、　ト､ 　　/Ｔ|::|:::::::|:::
　　　　　　　 ,　 　 　 ｀Y´（ 　 　' 　 　 ,/　 　　く、　　　　 　 Y:ヒ、　 ,、　　　|| r┘.:|-┐|.;|:|::|:::::::|:::
工|工|工l工エエｴl＼　 　　） ､　 　 ／　　　　 　 }　　　　...`=|;:{二　 |:|　/＼.||...::/〉:::::::,⊥;:|::rｪｪェェ
__|＿__|_,工工]エｴ}ﾆTニ7〉ｪｪｪｭ　　::::::::::::::::::::::　 ＼ﾉ!　　　　|;:厂 .r┴:/.::.:.└┐/.::: __|_rェェｴlエ工
＿|＿|_;工工]エlｴ|-[]─[[:ﾛ::ﾛ:{　　.）　　　 ::::::::::::::::::::::ゝ　　...|:;| 　 |..::::':::: .r:､:...|:::::ｒ┘..;;'ｴエ工[工[
__|＿|＿l工工;エｴ|＿＿__]〕ﾆlﾆl　　　　　　　 　 .::::::::::::　 ､.v,,!;:.v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ ,工/＼＞工工工
＿|工|_;工工]エlｴ|┴┬／>─‐>.　.:::::::::::::::::::::::::. 　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
__|＿|二l工工;エｴ}┬／／.::::／　　　､.v,,;..v､ﾐ.:ゞ;y ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
＿|＿|_,工工]エlｴ}／／.　.) ､　　　 )ヽ　　　　 　 .:..:　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
__|二ｌ＿l工工;エｴl／,,;;,／　 . ) （　（　　）ヽ　；　・.: :.　......一方で、南北の地域ではかなり手酷い被害を受けている　 　 　 　 : : .
_|＿|＿l. 　(. 　エｴl-.　.)　` 　 （ (　）　） （ （　　　.:..:..　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
.:　,　)　　　)　　)ヽ（ ( :（ 　　 ）　　　ヽ､）　）　（　（.:..:..　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　 ）ヽ　 (丶　　)ヽ　 （　（ ） 　　（　;;　　;､:　　;　;）.:..:.　　..ティルミズ付近のある遺跡では、　　　　...　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
. （　 （　 .）　）ノ　 |　:　)　＿,,,-､__　　;;　.､　 　 　 :..:.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
._ノ　　`-'　　　　　 `-'　:~～--～~--、_;; ::　　､.､..: :.　......同時期に二枚の城壁を建築したにもかかわらず　　　　　　 　 　 　 : : .
.　　　＿,,;::- ‐' ～~ ~ 　__,_　　　　　　　　`‐-､__　:..:..　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :.　......三度の大火に見舞われた痕跡があります　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :.　......また、多数の街で　居住区が消えて大規模な墓地が出現します..　.: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :

　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　 /　x==ﾐ　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　 　 　 　 /　 {::::::::::}_　--ｖ-ミγ⌒ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ／´　　　::.　　｀ヽ__ノ　　}
　　　　　　　　　　　　/　　　 /　　 /　　: : :　　　 ＼　 /
　　　　　　　　　　　 ,′　　 /　　/|　 　 И　　|　　 ∨
　　　　　　　　　　　 {　　　 {　　厂|￣　ﾉ j─-ミ　|　 '.
　　　　　　　　　　　 '.　　　从 ィｆて㍉/　 斗=ミﾉ八　 }
　　　　　　　　　　　　'.　　　∧ {　ゞﾟ'　　, 乂ﾂ イﾉノ∨
　　　　　　　　　　　　∧　 /　|＾ゝ　　_.._,　　ノ　|八 ∧　　　　.北部シル川流域でも多数の街が放棄され
　　　　　　　　　　　 / ∧　　_j　 |/＼｀´｡s个　 |　 ＼ ＼
　　　　　　　　　　　　/ ／´　 }i　＼ ∧_ノ|｀|　　∨⌒^＼〉　　人口の多くはソグディアナに流れ込みました
　　　　　　　　　　 __／　　　　}ﾊ__/〈__,〉　|:人　　ﾊ
　　　　　　 　　 ／⌒＼　　　/::::∧　|::|　 j〈　 ∨　{　　　　 　 かなり執拗な略奪を受け続けたことがうかがいしれます
　　　　　　 _　 ´　　　　 ＞イ::::::::::::∨:::∨:::{i　　　　l
　　　　 .　´　　　　 .　 ´　　{::::::::::::::::∨/:::::::{　＿　 　 　 　 　 .街が完全に荒れ果てるまで、あるいは遺棄されるまで殴られ続けたようです
　　　　{　　　　 ／　　　＿_乂:::::::::::_ ⊥-　￣　　　　 }
　　　 ∧　　＿_＼　／／／＞　´＼　　　　　　　　　ﾉ
　　　　 ∨　　　／´／／／＞＿　　ヽ　　　　　｡s≦
　　　　　{　　　 {　　ヘ､__／´　　ヽ　 j__　｡s≦｢
　　　　　乂　　 乂　 ｬ─‐┐　　　√三三二ﾆ|
　　　　　　 ￣￣　 ＼〉　,从　　　 {三三三二ﾆ,
　　　　　　　　　　　　　 /ﾆ∧ ', ':, {三三三二沁,
　　　　　　　　　　　　 ./三三＼＼〉三三二ﾆﾆ沁,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 うわえっぐ……　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ=ミ-ミ
　　　　 __　　　＿__＞-‐-{:::::::::}　　＼
　　　　/ f⌒ヽ'　　　　　　 ゝ-ｲ　　　　,
　　 　 |　ゝ ｧ'　l:| |ヽハ　斗 ｀ヽ　　　　′　　　　...ソグディアナの被害が少なかった理由として
　 　 　|　 /　 __」Ll　　Τ斗=xハ　　 　 　 ,
　 　 　|　{　{　　| _」　　¨じ灯l　ﾄl　　　　　 ′　　 .定かではないと言ったものの、推測はいくつか出来ます
　 　 　| 八 ',　込じﾘ　　　 ⊂l　ﾚl　　　　　　}
　　　　ﾘ　 ＼,小⊂⊃ r つ　,|　lﾊ　　　　　 /
　　　 /　　　Ⅵ个s｡,,,..ﾆ´／{.|　l　',　:.　　 /　　　 .一つは、東西貿易の大動脈が南北を流れていて、略奪はもっぱらそっちに寄っていた
.　　　{　　　　ﾘ　Ⅵ　／|/ﾚ'::ﾊ　|　 ＼{＼/
　　　从　　 /　　　／j斗x':::{　Ⅵ　　　＼　　　 　 .二つには、発展した農業で増えた国力がそのまま防衛力に回された
.　　　　 ＼/　　　 厂l｀¨´レヽ　}
　　　　　　　　　　 ゝﾑ__∠..-‐'寸　　　　　　　　　 サマルカンドを代表とするソグディアナの諸都市は
　　　　　　　　　,ィ≦三三三三リ
　　　　　　　　 {　　/　 ￣ﾏ＞ケrx　 　 　 　 　 　 改修に改宗を重ねた高い城壁を持っていたと言われています
　　　　　　　　 ゝ _ゝ　＿ ｡s≦⌒¨

　／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ
Ⅵ　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ
　|　 Ⅵ　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',　　　　　　　　 三つ目が、ソグド人も遊牧民と一緒になって略奪して周ってたんじゃないかって
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ　　　　 　 具体的に何のテキストに拠るものか忘れましたが
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }　　　　　ソグドによる被害を記したものがあったと思います
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllllⅥ⌒7':::∨ 　 ∨
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　 　 まじかよ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　 　 だとしたらこの後来るという発展ももうマッチポンプじゃん　　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼

　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;!
　　;;;;;;;;;;;;'ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ｀`ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;ﾙ ;　　 ／￣￣＼　　　　　 ┌────────┐
　　;;;;;;;;:;:　　,, . 　　 ｀`ヾ;;;;;;;;;;:ﾊﾞ ;　 　 |　 お　　　　　　 　 .│　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　;:;:;:;'´　j　.｡　´ ｀`ヽ　`ヾ州{ ;　　　 | 　 ： 　　|　　　　　..│ 　 .５世紀末　　　....│
　　　　　　 ,r;;;;;;;;;､､　　`ヾ;′;　　　　　＼　＿／　 　 　 　 │　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　.　 'ﾞ´￣｀`ヽヽ__,　,′:　　 ／￣￣　　＼　　　 　 　 │　 . 中央アジア　　 .│
　　　j ;　 　 ｰ=＝ﾐ､`'ﾞ´ ;′;　　/　御　お お　 |　　　　 　 │　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 　 　 　 　iiﾞ¨　. ィ´ ; 　 　| 　 主 慈. 許　 |　 　 　 　 └────────┘
　　　　 . ｡ 　 　ij　u ｡ {　　　　 |　　人 悲　し　 |
　　　u　 ,,ィ'´,,,,(,.　　　ﾞ､ ;　　　|　　様 を　を　 |　　...ひいいいい、許してくだされー
　　 ,r';;;´;;;;;;;;;;;;;;;:ヾ　 __ノ .　　　＼　：　　　　 ／
　　 'ﾞﾞ´.:.:‐‐ｪ‐ｭ;;;;;;;;;)　:　　　　　_ノ ´￣￣￣　　　　...それは来年にまくための種籾じゃ
　　　 (‐ｭ.:./´ ｀ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ .′
　　､,,..　｀`ヽ :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それを持っていかれてはもうわしらは生きてはいけん！
　　,';';';';';';'ソ ;
　　;:;:;:;:;:;:;ｲ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌─────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │.　ソグドの勤労青年　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │.　やる夫　　　　 　 　 .│
　　 　 　 　 　 　 　 　 |l州/川////／　　　　　　 　 　 　 └─────────┘
　　　　　　　　　　　　 州/川///／
　　　　　　　　　　　_^衫=ミｖ//厶　　　　 　 　 .うるっせぇんだおー
　　　　　　　　　　 _彡ｸ⌒ヾｰ彡ｲ＼
　 　 　 　 　 　 ｒ彡／　　 ― V／―＼　　　　 .やる夫は今が楽しければ先のことなんてどうでもいいんだお
　　　　　　　 　 ／　　　（ ●）　（ ●） ヽ
　 　 　 　 　 　 l　 　 　 　 （__人__）　 　|　　 　 .ましてや名前も知らないお前のことなんて！
　　　　　　　 　 ＼　　　　　｀ ⌒´ 　 ／
　　　　　　　 　 ／　　　　 　 　 　 　 ヽ

.　　　　　 　 　 ┌┐　 ┌┐
　　 ｀＼,,　　　 ｜｜　 ｜├┐ .＼　　　　 ＼　　　ヽ、.　　　　　 ヽ　　 　 l.　 　 l　　　 |. 　 　 |　　　 i
　　　　　｀＼,,　｜｜　 └┤｜　　 ＼.　　　　＼　　 ヽ、　　　　　 ヽ　　　ヽ　 　 !.　 　 !.　　　| 　 　 l
　　　　　　　 ｀ ｜└――┼┘　　┌─―┐ 　 ＼.　　ヽ、　　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
.　　　　　 　 　 ｜┌――┘　　　 ｜ □　｜　　　.＼.　　ヽ、　）　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
ﾞ ‐-,,_　　 　 　 ｜｜　　　 　 　 　 ｜┌┐│.＼　 　. ＼　　ヽ. ）.　.わかったらいい加減その汚ねぇ手を離しやがれ！.　 　（
　　　 ﾞ''‐-,,_...　└┘　　　 　 　 　 └┘││　　┌――――　）　　　　　　　　 　 　 　 　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
゛‐ ､,,　　 　 ﾞ ‐-,,_　　　　　　 ｀＼,,...　　｜｜　　└――┬┐　⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y.Ｙ
　　　.゛''.‐.､,,　　　..ﾞ ‐ .　　　　　　　＼,, └┘　　　 　 　 ｜├┘　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　゛''‐､,,　　　ﾞ ‐-,,_　　　　 　 ＼,,.　　　＼　┌┘｜　　　　　　　　　 /　 /
　　　　　　　　　　 ゛''‐､,,　　　ﾞ ‐-,,_　　　 　 ＼,,.　　　└―┘ 　 　 |￣￣￣￣　 /
　　　　　　　　　　　　　　゛''‐､,, 　 　 ﾞ ‐-,,_.　　　＼　　　　　　 　 　 ￣￣￣￣￣.
"'' ‐- ,,.._ 　　　　　　　　　　 　 ゛''‐､,,　　　 ﾞ ‐-,,_　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾄ,ｲ
　　　　　　"'' ‐- ,.　　　　　　　　　　　゛''‐､,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !. i　　　　　　　　　 fh'i7
　　　　　　　　　　　"'' ‐- ,.　　　　　　　　　゛'ﾞゝヾ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 {　〉　　　　 　 　 　 / ｲ..　　　　,／
｀゛¨ '' ‐-　...,, _ 　　　　　　　"'' ‐- ,..　 　 　 　 丶| ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 〉 ﾊ　　　　＿　　 /　;..　　　／
　　　　　　　　　.｀゛¨ '' ‐-　...,, _ 　　 "'' ‐- ,. 　 Li　￣￣￣｀─ミ､　　　　　　　{　〈ヽ　 ／　　〉　,'　/.　 ｀ヽﾍ＿＿＿
　　　　　　　 　 .､__人_人_人_人_人_.　人 　..., . 　 ￣￣'"-､　　　､｀ヽ. 　 　 　 ムイ｀￣ト､_／／　/ . 　 　 }て￣￣￣￣
　　　　　　　 　 .）　　　　　　 　 　 　 　 （　　　　　　　　　 　 ｀ｰﾍ　　　｀ヽｰィ´‐-ミ､　　　　(´　　ﾉ
　　　　　　　 　 .） 　 .無体なあ！！. 　（　　　　　　　　　　 　 　 ’，　　　 〉　　　　　　　　ゝ彡'"
────── ）　　　　　　 　 　 　 　 （.　──.　　　　　 　 　 　 　 ゝ､　　　,イ⌒ヽｊ厶彡'´
　　　　　　　 　 .⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y　Ｙ　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ｰト　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　____,,,,,.....　 ---─　　''''￣ 　 　 　 　 　 　 　 ゝ　　　　　ﾊ.　　　　 　 ＿＿＿
____,,,,,.....　--－一'''''' ""~~￣　　　　　　　　　　　,.．-‐'"~ ,.　　　　,.．-‐'"~..　＼　　　　ｊ.　　　　_,ノゝ￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ,,...　-‐　'' "´　　　 　 '´.．‐'''"~　　 　 　 ,.　'.....ゝ　　/　　　　 ⌒ヽ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　~　'''　‐- ．　,__　　　.'　　　_　. ．-‐　'''　"
　　　　　　　　　　　　　 　　　　,,;;;::.　　　　　　　　冫 '　　_ -　-　　　　　-　-　-　-
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ l|｢;;;;;;::　''　"　, 　'"　i｀ 　　　 - ．_
　　　　　　　　　　　　　　　　　:ヽ;';:;:　　, 　' 　　,'　 　　` ､..､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_.　人
　　　　　　　　　　　　　　　,,,,glliiレ';.＼,,;::..　　　 　　 ;　　　.）`　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .（
　　　　　　　　　　　　　 ,iillllllllllllilト-.::;;:;;:;::　　/　 ,'　　 ',　　）　　..そのくらいにしておけ！　 　 .（
　　　　: : : : : : : : .　　　.!!!!!!llll!llliiilllliiiiilﾄ-　　　　　　i　 ',. 　）. 　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .（
　: : : : : . 　 　 : : : : : : .　 　 .lllllllillllll<　　 ,'　　,'　 　:　　　...⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒.Ｙ
: : : :　　　　　　　　 : : : : .　,illllllllllllllllll､　 /　　 　　　　　',　　',　　　　　　　､　　　　 ｀　､
: :　　　　　　　　　　　 : : : illllllllllllllllllll. i　 　　,'　 '　 　!　　　　　',　　　､　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　: : lllllllllllllllllllllll .i　　, 　　　 　 ;　　　',　　　　　　､　　　　　　､
　　　　　　　　　: 　　 　　 llllllllllll|lllllllll i,　,'　　,'　　　;　　　　　　　　　　､　　　､
　　　　　　　 . :: 　 　 　 　 l!llllllll!'!ll!!｀〈
　　　　　　 ::　　 　 　 　 　 lllll/ ￣ :;;;;; V
　 　 .､__人_人_人_人_..　人.l!lllllll ＼ ';:;::.:;;;.
　 　 .）　　　　　　　　　　 （. : 「￣i　　 ;::::;;;;;.
　 　 .）　　誰だっ！！..　（ :　ﾉ;;;;;;　　　　;;;;;.:.
　 　 .）　　　　　　　　　　 （.　 .:;;;;　　　　　 ::::;.
　 　 .⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Ｙ

　　　　ｌ ハ ,/＼　　 　 　 　 |　 | |__| |　　　　|　　　　　 |　 　/　　ｒＶ
　　　　V　Ｖ　|/l＼.　　　　　|　 | |　| |　　 　 |　　 　 　 l 　 /　/Ｖ
　　　　　　　　　|　/＼_　　　|r‐' ﾉ　ヽ｀ｰ､　 .!　　　　　ｌ ／/V
　　　　　　　　　ﾚ　| /ヽヽ＿｝´￣￣￣｀ヽ＼|　　　　　l/| /
　　　　　　 　 　 　 ﾚ　　Ｖ　Ｙ r'￣￣ヽ-､　|ﾉ　　　　　l　"　　　　　　　　　問われて名乗る名もないが
　　　　　　　　　　　　　　　 lｺ{　　　　ﾉ⌒ヽヽ 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　_／　　｀ｰ―'´　　　', |　　　　 .|　　　　　　 　 　 　 人は我々をこう呼ぶ
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　｜l　＿＿ ｊ
　　　　　　　　　　　　 | 　 　 ＿＿＿＿　　,j l|丁l　「ヽ!
　　　　　　　　　　　　　ｖ´￣:::::::::::::::::::::::￣｀ヽ| | |-|ｌ. ｜
　　　　　　　　　　　　　｀ー――――――┬' ﾉﾉ-||__ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vl￣j⌒lヾ>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /l／弋ﾉ｀ヽ〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l/　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ー‐-----―'

　　　　　　　　_． ...,iｲ　　　　,,...-ｰ'"　　　　　,-｝　　　　　　　　　　 　 　 　 ''ｰ､､;......　.|l1 ij}　　　|i !, ...`".;;;..'；　　､
　　;;;l〉　　,-''゛　.;,l,ﾞ|　　,-''"./　　　　　 　 ,iシ"　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ''-､_;.... Y|l　　 　 | ; ,　,
　　;;;i!i｢ ./,,./ , -./　　/,,./ ゛.　 　 　 　 　/゛　　　　　　　　　　__　　　　　　　　　　 　 ｀.jN!　　,　,; l ,ﾍ'-､....　 ..`'!ﾞ''く;;;｀l,
　;;;;;;/" .l'" 　..;;iﾞ'i: ／'"　　 　 　 　 　 ._、.　　__　　　　 　 .ィ彡ニゝ　　　　　 　 　 　 ,/ |j　　,j　　|! l }; 　 `'';;､
;;;;;;;,./ 　 　 ...,iﾘ,,...-ｰ'"　　　　　　 　..,iｼ" ｒ彡ｧ"7ｩ'´￣｀ゞ¨｀ヽ　　　 　 　 　 　 　 　 l　 ,　　/!　 _|! {! jし､. ,　 　 　 ヽ.;
／;,./　　 ,./ /　　　　　　　　　　　　　　　´／.:,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:＼　 　 　 　 　 　 ﾞ'､　|　,;!　/ｿr＝ｷzN三7　,l!ヽ,　 .、　 .ﾞヽ;;;/'ﾞl=
-'ﾞ./ : ,ｒ'";;;;;/　　　　　　　　　　　　 　　　/.:.:／ ﾚ.:.:o.:..:o.:.::Vﾍ.:.:.ヽ　　　 　 　 　 .ﾞヽ,.! ,　{三三Z卞ﾍ三三入}!ヽ　lヽ,　　`tl|'ト
.,ilﾄ.;:../;;;;;;./　　　　 ,ﾝ|　　　　　　　　　／.:／　　　ﾞi.:.:.:.: :ｨ/´　　ヾ:.:ヽ　　　 　 　 　 .,　|! 1三「´　　　　　　弋､　｀'ゝ.ゝｌ､ 　 .,i.ｌl″
;;ｾ../ ;;;;;./ 　　 　,./ /゛　 　 　 　 　 ／:／　　 　 _,.斗 .: ﾄﾞ､__ 　 　 ヾ.:’、　 　 　 　 ,'　 , 7Zソ　　　　 　 　 　 .i! 　 　 　 ｀.ｌ .　 iｉ《..ﾉト
lゞ...;;;;;./ 　.,_--ﾞ　//　　　　　　　／.:／　　　r‐''´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾｧ 　 ヾ.:ﾊ　　　　　　|N 三7　　　　　　　　　 ﾉ1
　 ;;;;.ｌ 　 ./.;　 : .//　　　　　　　ｲ.:, ′　　　 }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::}　 　 !.:.:i　　　　　　 !　{{Ｚ　　エフタル　　 !三}}　 　 　 　　...
;;;;;;;;/;　　l　.,ﾉＹ′　._.,,..　　　　i.:.:{　　 　 　 ヾ.:.:.:ﾑ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=く 　 　 i.:.:.!　　 　 　 　 ,　三,　　　　　　　　　 VZく
､;..;ﾞh、　 　 　;　　.,ﾉ.//.　　　　l.:.i　　　　　　{.:.: j`ｰｔ .:.:.:.:.:.: ゞ.:.: ヽ 　 ,:.:.:i　　　　　　　!　YZ　　　　　 　 　 　 三}}、
.りヽ.!ヽ;;;.,、　 　 ､,レﾞﾞ　 　 　 ;ｲ.:!　　　　 rvﾞ.:.:7 .ｲ.:.:.:.:.:.:.::.: ﾐ=.:.:. Y∨.:.:ｲ.　　　　 　 　 ./∧　　　　　　　　rfZ三≠- 　 　 .!｀i;;/..-'ﾞ./ : ,ｒ
;;;;;;;;ﾞ!〉;ゞ"!　　 .,r ||'-、.　　 　 ヾ:.ヽ､._　　|.:.:. 彡/.:.:｀￣´.:.:.:. ヾ:､斗'.:.〃ﾉ.　　　...!　,!　　'}}三Zz 　 　 　,.イ三「￣　　 　 　 　 　 / //".;.,ilﾄ.;:/.
;: ;;; ;;;;;;;;;;;;.!;　 :/;;;;;;;;;　l: 　 　 　 `´￣　　 i.:.:.:.:.:L .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :-=彡'ﾌ／ｲ　　　　＼ドﾍ、 , ＼三Zzz,_ノf∨{Y' -=　 　 　 　 　 |;;.　;..;:.;;;ｾ.. /
‐l.;: ;;;;;;;;;;;..ｌ;;;;.l.;;;;;;;;;;;;;;;|　　　　 　 　 　 　 ｀TIi厂.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ=ﾆ≦"　　　　　　..}}Zヘ、＿,￣⌒ーﾍ ,.　 　 　 　 /　　..;;;ilゞ...
. _／.;;;;;.;;;;;.ヽ,_..､__人_人_人_人_人_人_人_....人..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ゞ叨　　　　　　　　　　　 ;|;;　　 　 　 　 ;
"　　　;;　 ;: ...;;;）　　　　　　　　　　　 　 　 　 （. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＼　　　　　　　 　 　 ;.!;;;
　　: ﾃ';;:　　......）　 .ひいいいい！　 　 　 　 （.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゞ'ﾘ'-、 !＼. ,,. 　 / .　　　　　 　 /
.、 .,,/　;;;.ｌ. '.　 ）　　　　　　　　　　　 　 　 　 （.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.ヘﾞＬ ｀　　.´ `‐lへ　　　　　　 / :
（,,xコﾘ　 ;ﾞﾍ｀-.）.　..わけがわからねェ！. 　（...ﾞ'j､: ∧ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'t ､,　　.､　｀'!=､,.|ゝ..!ﾞ'/;;;;　　　　　　/ .,./
　;;;l゛　　 ...;;;ﾞ、.）　　　　　　　　　　　 　 　 　 （..;;;; ｌ.　 ..;;;;＿.. -‐ .:.:.:.:.ｌ.; ＼ |＼.　　 ｀′:;,rl;;;.,i'く　　 　 彡'".!
　.;;|ｉi　　　　‐´.⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YＹ.;;　l,,-''I;;;　　 ﾑ、:.:.:.:lﾍ.ｌ.;;;;;;ﾞｲ.;;;ﾞ ＼ 　 ./ﾞ;;l./　　　　　 　 ./
;　　　　　　　　　　　　　;:　　 ......;;.. .;;;;;;;.　.......;;;;;;;;l｢;;;;;..ｌ.;;,　 /.;;ヽ ;.n.!;;;ﾞﾞ';;;;;;;;`....;;;;;;.｀'ヽ、"
.;;;;;;.　　　 　;;.　..;　　　 　 　 　 　 ;:　 　　　　 ;　;: .;;;;;;;;;;´.ﾞ‐'ﾞ;;;;;;;│/ ;´;;;:　 .;;;;; ...;;: 　 　 .｀ﾞ''　　　　　 / 　,_,i

　　　　 　 　 　 　 　 -―─- 、
　　　　 　 　 　 ／　　 　 　 　 ＼
　 　 　 　 /⌒'　　_ノ　　 ＼　 (⌒ヽ,
. 　 　 　 /　 ′ （ ＞)}lil{(＜ ）　＼　丶
　　　 　 {　 {　　 | （__人__）ｌ　|　　 }　　）　　　 .それで！
. 　 　 　 丶　、　|　i| ::::::::|│ |　／　／
.　　　　　　 ＼ ｰ|　lLｪｪｪｌ│ | 　 ／　　　　 　 悪魔の代名詞たる遊牧民族エフタルがやる夫になんの用だお！
　　　　 　 　 　 7|　l　　 　 |　| 　 l
　　　　　 　 　 /　　 　 　 　 　 　 |
.　　　 　 　 　 ′　　　　　　 　 　 |　　 　 　 　 弱者を略奪してた報いでも受けさせる気かお！？
　　　　　　 　 i　　　　　　 　 　 　 l
.　　　　　　　 乂　　　 　 　 　 　 ｲ
　　　　　　　 　 |　/ー――一、　|
　　　　　　　　　し′　　　　　　､_ｊ



　　　　　 　 　 　 .┌─────────────┐　　　 　 　 　 '⌒l}了ヽ: : ／: : : // : : /: : |: : : }: : :ヽ: : ＼: : : ＼: : : ヽ
　　　　　 　 　 　 .│..慈悲ぶかきエフタルの貴族 　 │　　　　　　　 .ｘ-ｧ'＿/: :/: : : : // -‐/ :‐/|､: :ハ　: :|: : }: :＼: : : ヽ : : l
　　　　　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │　　　　 　 　 　 /　ﾉ | : ｌ: : : : /ｲ: : :/斗=ﾐﾄ: / -}‐ ､|: /: : : : ヽ: : : ｌ＼|
　　　　　 　 　 　 .│..なのは　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　 　 .,'　 　 | : |:: : : : : |:／〃　f:ﾟj /　　ｧ=ﾐ|/: : : : : : :',: : :|
　　　　　 　 　 　 .└─────────────┘　　 　 　 　 　 |　　 /: ハ: : : ヾ:|　 ヾ　　¨　 　 　 fﾟj }　/ : : : : ﾊ : j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 ,ｲ: : : _:`ﾄ＼: :＼　 　 ....　 　 　 ¨ ﾘ:/ : イ: :∧l: /
　　　　　　 　 　 別にそんなつもりはないけど　　　 　 　 　 　 　 　 　 |／ ∨:./⌒|: : :|￣人　ヽヽ　 　 　 ../ｲ＜　j:イ : ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヾ{｛　.|: : :|　(0::）　　　　　　　　│ │　 | : : l
　　　　　　 　 　 なんていうかさあ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ﾑ: :小　　　 　 　 　__　 　 八: |　　| : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾍ: :.ヽ ＼ 　 　 　 ｀´　／l: : : |　　| : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼: ＼　　　､. ＿_／　│: :│　/ : :,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 r-=ﾆﾆ.土＼:_ヽ＿/____　　　 /: : :/　/: : /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ ＿＿　￣｀ー──- ﾆ二≦:／　/ :／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣　　　　¨二.＿　　　　　　　∠、　 '´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／￣￣｀ヽ　　　　　ミ＝-　　_/´　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l'´　　　　　　＼　　　　　　　　′　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　 　 　 ∨　　　　 　 　 　 　 ∧ |

　　　　　　　　　　|＼　　　 ＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　|　 ＼∠ ＿:. :. :. ＼ 　 　　 　 　 　 　 　 　 　　 ／　　　/
　　　　　　　　　　|　 ＞:':. ￣￣:.ヽ､:. :ヽ.　　　　　　　　　　　　 ／ 　 　　/
　 　 　 　　 　 　 j／:. :._:. :.--:. ､:. :. ヽ:. :.ー:. :.‐:.-　､ 　　　　 / 　 　 　 /
　　　　　　　　 ／:., .: ¨:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : ＼　　 /　　／　 /
　 　 　 　　　 /:／　　:. :.　／:. ／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ　j　／　 ／
　　　　　　　 j〃　　　　／ :.／:. :. ／:/:. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヾム.≦　_
　　　　　　　　l 　 :. : , ' :.　/:. :. . /. ./. ./.. ..j　　i 　 ヽヽ　 : : ﾏj-　_:. :. ＼
　　　　　　 ／|　:. :. /　:. :/:{:. ; 斗:.十-j:､:. ﾊ:. , r‐-:.､!:.',:. :, :. } ＼　 ヽ:. :. ＼　　　　....君、すっごいいい略奪するじゃん
　 　 　　／:. :.|:. :. :/l:. :. :,':. l:/ :/l: /l:. ∧:..l　ヽ: l ＼::.iヽ}:. :.',: lヽ　＼.　＼:. :. ＼
　　　　/: .:.:.:.∧:. :.l ﾊ:. :.lヽ:jl:. :.l l/ .j:/_ ヽj　　ヽ!__　',l:. l:. :. l:.j　ヽ　 ヽ 　 ＼:. :. ヽ　 . 見どころあるから手下に加わる栄誉を授けてあげるの
　　　 /:. :. :./　ヽ:.j |.ﾑ:. |,:. :.>､:j_r＝＝ﾐ 　 　 z＝=.､j:./:. :.//＼　　　l 　　　',:. :. :.',
.　　　{:. :. :./　　　　レﾍ:.!ヽ/: ﾊ´ wwx　　　　　xww ヽ/:. :〃　　＼　 | 　 　. l:. :. : :l
　 　 .j:. :. :.l　　　　　　 `j　l:. :i:ﾊ 　　 　 ＿' _　　　　∠: イl　　　　 ＼j　　　 j:. :.:.:.:.|
　　　 l:. :. ﾊ 　 　 　 　 　　|:. l:小､　　　l 　 　〉 　 　 /:. //　　 　 　 　 　 　/:. :. :. :l
　 　　ヽ:. :. ヽ 　 　　 　 　 |:. l: |.　丶、 ヽ._ ノ　　　イ:. ,:./　　　　　　　　_／:. :. :. :/　 　 　 　 .f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　＼:_:, ゝ　　　　　 ヽ l: |__ｪ＝i＞ _-_ ＜i＝/:. :/　　　　　　　 ￣フ:. :. :.／　　 　 　 　 |　 . .えええ……
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽj　￣￣￣　　￣ ¨/:.／７　　　　　　　∠　 -　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　ィ７.ゝ-　､　　　z―　,〃＝く　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　 誰が好き好んで遊牧民陣営なんかに……
　　　　　　　　　　　　　／// ヽ二ヽ 　z― ､／／　 ＿ ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　,r≠ ┴'、 　 　 ／　　 〈∠,　／　　 ¨ ﾏヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r.／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,＜／　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,＜.／'　 ,/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ＜ .／／　//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ＜　／／　_ ィ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ＜　 ／／　 ./　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 x≦7　　　　　　 　 　 　 　 　 , ＜r ニﾆ'／　　　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 /　　　　　　　　　　　　, ＜　//::::::::::::}　　　 /　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 /　　　　　　　　　　, ＜　　　八＿__ ノ｀i　　〈　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／｀::/　　　 /　　　＿　　　　, ＜　　＞l｀ヽ | ﾍヽ　　.l　　　V
　　　　　　　　　　　　　　　　＿_/::::::::/　　＞´＞　´ .／　__／　 ＞ ´　/　｀ヽl　 l'　　 l　　　/〉
　　　　　　　　　　　　　／r―::::::::::｀::<ゝ´:／　　　　/ｰ∠___＞ ´　　 r〈､ ＞ ´l　l　　　L　　//
　　　　　　　　∠ニ=-'::::::::＼:::::::::ヽ::::::ヾ.}_コ＿__／:::::::/〉､::::ー--.／,７´＿　/ 7　　　l　｀ｰ//　　　　 別に無理強いはしないの
　　　　　　　 /ィ´/::/::::::::ﾄ､::::>｣≧:::ヽヽ::l_:__:ri＿::::::::::::l 込＼::::／<／,::::::::::::/ /　　　l　　 //
　　　　　 　 /.7:/l:::::::ヽ::ﾄ{　｀ ペ:ﾑヽﾄ:l⊥-ｧﾉﾉ　 lｰ-/｣: : ／^ヽ. ／／:::::::::::/ /l　　 .l　　 //　　 　 　 略奪するだけなら死体からでもできるの
　　　　　　/ ./ｲ::l::::::::::l:Ｘﾑ　　　　　 }lヾ .l.r　　 ,r:::://: ／　　　 >}二⊃::::::::l　l::|　　 l　　//:｀:::..､
　　　　　./　　 l/|:l::l:l::::｀代:>丶　_　 r‐lﾘ.||　　/::;r l:l／　　,ｨ´∧ー､　　｀　l　l､ﾄ　　l　　//::::::::::::｀ヽ
　　　　 /　／´::f|:l::l:ﾄ:::ヽ＼　　'　　 ﾑ　 .||　 /::/ ／　　r´ l ∨∧￣　　　 l .l　| .|　l　 .//.|::::::::::::::::::ヾヽ
　　　 ./.イ:::::::::::l l:l:ﾄ{:{ヽ:ﾄヾ'ー―r1::/￣l|　　>／　　　 ∨ ∨∨ ＼　　　 l l　.| .| 〈　　l l .ト､::::::::::::::::::ﾍヽ
　　　　 ./:::::::::/l /{ﾙ'` }/ >　　 /_ﾝ:::>､　ll　//｀ヽ　　／､∨ ＼＼／|　　 l l　 | .|　 〉　 l.l |　 ｀ヽ::::::::::::::l::lヽ
　　　. /::::::::::/　　　　　,∠ ﾑ／//／　.ヽ ll >､　　〉 ´　　.｢＼／´r-´　　 l l　 ／　 l　 // |　　　 ＼:::::::::l::l::ﾊ
　　. /:::::::::::/　　　 　 f´⌒7ヾ::l l/　　　　／／￣ 　 　 　 l :l↓ ´　 　 　 l l　 |　　 l　 //| |　　　 　 ヽ:::::l:::l:::ﾊ
　　/:::::::::::/　　　　　　l＿_{　　 Y､__　 ／／ヽ　　　　　　 l :l　　　　 　 　 ll　 .|　　.l　 // | |　　　　　　∨l:::l:::::l
　./:::::::::::/　　　　　　　L___lゝ__ﾉll　 ／／　　 ＼　 　 　 / /　　　　　　　 |　 .l　　l　 //　| |　　　　　　 l::l::::|::l::}
. /::::::::::/{　　　　　　　 / ﾆ|　 Yll:l／／　　　　l　＼　　/: /　　　　　　　　　　|　 .l　 //　 | |　　 　 　 　 ll::::|:::l/
..l::::|:::::::ll:l　　　r､ /{　/　　l 　 l／／/ヾヽr:::::´:}_　 ＼ﾟ' :/　　　 　 　 　 　 　 |　 l　 //　　| |　　　　　　 l:::::l::::l
.l::::ﾊ:::::l l:l　　/ヾ〈:::|´　　 ,ﾚ'／／l:::l　　ヾlヽァ'　＞､　`´　　 　 　 　 　 　 　 |　l　 //　　 ﾍl　　　　　　/::/l::/




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ノ 　 ＼　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ､nnn 　　　　　 ／ （○）}liil{（○）　　 ＼　　　　　　 nnn､
　　　　 　 　 　 　 なるゥ！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | l l l 　　 　 　　|　　　（__人__） _　　　　 |　　　　　　l l l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 と 　ノ‐─‐─-､＼ ヽ　|!!il|!|!l|　 　　　 ／､-─‐─‐!､　 つ
　　　　 　 　 　 　 なるなる！　なります手下！　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿　　　　 　|ｪｪｪｪ|　　　　　　　＿＿＿,r'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　・　　　　　　　　・　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　│
　　　　 　 　 　 　 実はずっと前からなりたかったんです！！　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　自　主　規　制　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │　　　 　 　 　 　 　 　 │

　　　　　　　　　　|＼　　　 ＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　|　 ＼∠ ＿:. :. :. ＼ 　 　　 　 　 　 　 　 　 　　 ／　　　/
　　　　　　　　　　|　 ＞:':. ￣￣:.ヽ､:. :ヽ.　　　　　　　　　　　　 ／ 　 　　/
　 　 　 　　 　 　 j／:. :._:. :.--:. ､:. :. ヽ:. :.ー:. :.‐:.-　､ 　　　　 / 　 　 　 /
　　　　　　　　 ／:., .: ¨:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : ＼　　 /　　／　 /
　 　 　 　　　 /:／　　:. :.　／:. ／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ　j　／　 ／
　　　　　　　 j〃　　　　／ :.／:. :. ／:/:. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヾム.≦　_
　　　　　　　　l 　 :. : , ' :.　/:. :. . /. ./. ./.. ..j　　i 　 ヽヽ　 : : ﾏj-　_:. :. ＼　　　 　 　 .話が早くて助かるの！
　　　　　　 ／|　:. :. /　:. :/:{:. ; 斗:.十-j:､:. ﾊ:. , r‐-:.､!:.',:. :, :. } ＼　 ヽ:. :. ＼
　 　 　　／:. :.|:. :. :/l:. :. :,':. l:/ :/l: /l:. ∧:..l　ヽ: l ＼::.iヽ}:. :.',: lヽ　＼.　＼:. :. ＼　　　.始末するのは簡単だけど、返り血を落とすのは手間がかかるの
　　　　/: .:.:.:.∧:. :.l ﾊ:. :.lヽ:jl:. :.l l/ .j:/_ ヽj　　ヽ!__　',l:. l:. :. l:.j　ヽ　 ヽ 　 ＼:. :. ヽ
　　　 /:. :. :./　ヽ:.j |.ﾑ:. |,:. :.>､:j_r＝＝ﾐ 　 　 z＝=.､j:./:. :.//＼　　　l 　　　',:. :. :.',
.　　　{:. :. :./　　　　レﾍ:.!ヽ/: ﾊ´ wwx　　　　　xww ヽ/:. :〃　　＼　 | 　 　. l:. :. : :l.　どうやらお前は賢そうなの
　 　 .j:. :. :.l　　　　　　 `j　l:. :i:ﾊ 　　 　 ＿' _　　　　∠: イl　　　　 ＼j　　　 j:. :.:.:.:.|
　　　 l:. :. ﾊ 　 　 　 　 　　|:. l:小､　　　l 　 　〉 　 　 /:. //　　 　 　 　 　 　/:. :. :. :l　 色々な仕事を任せてやるから喜ぶがいいの
　 　　ヽ:. :. ヽ 　 　　 　 　 |:. l: |.　丶、 ヽ._ ノ　　　イ:. ,:./　　　　　　　　_／:. :. :. :/
　　　　　＼:_:, ゝ　　　　　 ヽ l: |__ｪ＝i＞ _-_ ＜i＝/:. :/　　　　　　　 ￣フ:. :. :.／
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽj　￣￣￣　　￣ ¨/:.／７　　　　　　　∠　 -
　　　　　　　　　　　　　　　ィ７.ゝ-　､　　　z―　,〃＝く
　　　　　　　　　　　　　／// ヽ二ヽ 　z― ､／／　 ＿ ヽ
　　　　　　　　　　　,r≠ ┴'、 　 　 ／　　 〈∠,　／　　 ¨ ﾏヽ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 __＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 　 　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　⌒　 　 ー 　　　＼
　　　 　 　 　 やれやれ、やる夫はただ平和に暮らしたいだけだってのに　　　　　　　　　　|　 （●）　 （●）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　（__人__）　　　　／
　　　 　 　 　 なまじ能力を持っていると、周りが放っておいてくれないんだお　　　　　 　 　 ／ 　 ｀⌒ ´　　　イ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 , '　 　 　｀￣　 　 　 　 　 ＼

　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　／⌒¨¨´　 〉
　　　　　　　 ／　　　　 　 /　　　　　　,．　-─‐-ミ
　　　　 　 ／ 　 　／　　 /)_　-ｧ'´￣　　　　　　　　｀丶
　　　　 ／　　　／　　　厶ｲ ／　/　　　|　 |　　＼　　　 ＼
　　　　　　　　/　　　　√　/ _. 斗-─-ミ　j＼　　 ＼　　|
　　　/　　　　|　　　　 ′ /　-=Ｔつ笊ヾﾉV　 )＼ 　 }＼ |　 |
.　　　 　　　　|　　　　| 　 |　　|　ゝＬソ　　　／汽ﾉ八}∧ﾉ .ノ　 　 　 .エフタルの支配を受け入れたソグドまたはソグディアナですが
　　|　　 　 　 |　　　　|_＿|＼..L　 ｀｀｀　　　　 ゝﾟ〈　/　 ∨
　　|　　 　 　 　 　 　 |[⌒|　 |＼　　　　　　 __　　 }　　 　 ,　　　　 　 上で申した通り、被害の痕跡はそれほど見られない
　　|　　 　 　 ＼　 　 |＼_|:　‘,　　　 　 　 　　 　 人　　　 ′
　　|　　 　 　　　＼　.トミ | 　 ‘,　　　　　　　　 .ﾍ　 ＼　　　 ,　 　 　 むしろ積極的な同化の跡が見られる
　　　　　　　　　　　＼　 ∧ 　 ‘,: : : . . . .＿__/　∧　　　　　 ′
　　　＼　　　　＼　　 ＼　∧ 　 '､: : : : :√　 |　/　|　　|　　　 |　　　 エフタルの支配下におかれた世代のソグド人の間で、フンという名前が一般化します
　　　　 ＼|＼　　|＼　　∨ ∧ 　 ＼　　{　　｜' 　 |　　| 　人ﾉ
　　　 　 　 　 ＼ |　 ＼　|__{_　＼＿_＞xﾍ　,ﾉ　　＾7　 /／　　　　　 .あるいは血縁がもたらした影響かと思われます
　　　　　　　　　 ＼ ,､＜.:.:.:.:.:｀丶､　　　 〉く｀`'┬＜／
　　　　　　　 　　 ／　　 ｀丶､.:.:.:.:.:｀ヽ／i:i:ム.:.:.∨　 ＼
　　　　　　　　　√￣￣＼　　＼.:.:.:.:.:.:＼┐i:}h,__∨
　　　　　　　　　{　　　　　 ＼　　}.:.:.:.:.:.:.:.:＼／〉　 ＼ ,ノ|
　　　　　　　　 　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　}＼|
　　　　　　　　　　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:/￣￣~＼ ,ﾉ.:.:.:Y




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 なんか一気にイメージ悪くなってない？　　　　　　 　 　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ソグド人　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼

　┌―　--　　　＿＿___
　｜　　　　　　　　＿_　|
　｜　　　　　　rf「千ﾘ　|
　｜　　　　　　川⌒i . ├┐　　　　　.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　｜　　　 　 　 /ﾐｯｲ､　|:.｜　　　　.: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　｜　　 　 　 ./:::::＼〉＼　|　　　　...:..:　.それどころか、エフタルの名に置いて自分たちの活動を広げていた形跡すら見られます　　......: : .
　｜　　　　　 |:::::`く￣]:::', |==､　　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　｜　　　　　 |:::::::::::⌒7¨ヽ　「　　　:..:　.５０９年を境にそれまでソグドの名で中国に朝献していたのが　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　｜　　　　　 |:::::::::::／　　 Ⅵ 》　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　｜　　　　　 ＼_／ミミミﾐﾐ| !　》.　.:..:.....その後はエフタルの名前で行っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 : : .
　｜＿＿＿＿__{ノノノノrッノ＾i ||. 　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　｜　　　　　　____,,,,,.....　--－－－ :..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
　｜''' ""~~￣　　　　＿＿＿...　　-┴‐┐
　｜''' ""~~￣　 　 　 ＿＿＿.　 　 　 -┴―――┐
　｜''' ""~~￣　　　　____,,,,,.....　--－一'''''' ""~~￣[
　｜　　　　　　　　　　　____,,,,,.....　--－一'''''' ""~~￣￣￣￣￣￣￣￣
　｜　　　_,,..　-‐　'' "´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.

　/　　　　　　ハ/ー'´7　 /　 /{　　　　　ヽ　　　　　　　｀ヽ
..,′　　　 　 /:::/　　 孑l 「ヽ ﾅ乂　　}l　　}　　　　　｀ヽ　　 ',
..|　　　　　　ﾊ::{　　　 {斗＝=ミ　 ヽ 八　从　　　}　　　}　　 }
..|　　　　　 {⌒ヾ　　込　}__ノ勿　　Ⅵ　_」_ ヽ　./　　　ハ　 ,′
..|　　　　　 |　/　＼＿ ヽ辷z戎　　　　r'ﾊヽ人/　ﾊ　∧ } /
..|　　　　　 |　{　　ﾊ　　`ヽ)　 　 　 　 ､{ﾂノ{／／　Ⅳ　',l:(　　　　 　 　 そして最大の棚ぼたラッキーはなんといってもササン朝の銀貨でした
..|　　　　　 ﾄ､{　　l∧　　　　,ｲ　　　　 /　　{乂__　　　　∧＼
ハ　　　 　 | ∧　 l ,ﾍゞ＝彡′　 rっ　　　八`⌒ヽ　　/ ∧　＼
　 ',　　　　 |/　ﾏ :ﾘ　 ヽ＼　　　　　　　 ,ｲ　 ヽ　　)　　/ ハ＼　　　　　エフタルは長年の抗争の末にササン朝を何度も打ち倒すほどに強大になっており
　　ヽ　　　 l--､ヽ　　　 ＼｀'*､　 　 ,ィ｀　|　　ハ　　　　/ ハ
　　　 ＼　　',:::::＼＼　　　 ヽ　 ｀X　 |　　ﾏ /　 ﾑ　　　 / .ﾊ　　　　　　ササン朝はその度に莫大な貢ぎ物を納めねばなりませんでした
､　　　　 ヽ　 ヽ::::::ヽ ヽ　　　ﾊ￣　'， ',　/ ヽ　　　ヽ　　　/ l
....`＜＿　 ハ从:::::::::ﾑ }　　　 }＿＿l!　∨　　＼　　　`ヽ　　}
..................￣¨}::::::::::::::::::ヽ　　 /──‐｀ヽ ﾏ　　　`ｰr─-ミ:､ ﾊ
.........................八::::::::::::／:i:}　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/｀ヽ＼　　　ハ　　ヾ′ヽ
......................./:::::ヽ::::::/i:i:iノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/........＼ ヽ　/　}　　ノ＼　'，



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　 　 　 　 シルクロードの主人公なんですよね？ソグド人　　　　 　 　 　 ／ノ　　＼　　 u. ＼　！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ （●） 　（●） 　　　＼
　　　　　　 　 　 　 この後イメージ回復するんですよね？　　　　　　　　　 　 　 |　 　（__人__）　 　　u. 　 |　ｸｽｸｽ>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　u.｀ ⌒´ 　 　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　　　　　 　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ

　　　　　／: : : : : :/: / : : : : |: : : : : : : : : ﾄ,: :ヽヽ: : : : : ﾍ :ﾍ: : : : : :ﾏ: : : :｀ ､ ＼｀　´　　　　　}: : : :
　　 　.,ｲ: : : : : : : ::|: |: : : : : :ﾄ､: : : : : : : : | ',: ﾑ',ヽ: : : : : }',: :',: : : : : :',: : : : : }＼ 冫 　 　 　 　 |: : : :
　　　/: : : : : : : : : :|: |: : : : |: | ':,: : : : : : : :|　､:ﾑﾍヾ､: : : :',ﾍ: ':,: : : : : ', : : : : |　｀´　 　 　 　 　 |: : : :
　　　|: : : : : : : : : : |: ': : : : |: :|　', : : : : : : |　ﾍ::ﾑ ﾍ',ヽ : : ', ﾍﾑ: : : : :',:}: : : : |　　　　　　　　　 |: : : :
　 　 | : : : |: : : : : : |: :',: : : ||: :| _ﾍ -: : :| : |　 弋弋─､＼-',_ ﾍ',: : : : :Nヽ: : ﾘ　　　　　　　　　ﾑ: : :
　　　{: : : :|: : : | : : |: :ﾍ: : :|匕{´　ﾏ: : : |',: |　　 ﾍ: {　 ＼＼|　 N: : : : } |　ﾏ/　　　　　　　　　ﾑ ,ｲ/
　　　 ', : : ', : : |: : : |: : ﾍ: :|', ﾘ　　 ∨: ::| l:|　　　 ヾ　　　　　　| / : : / 　.//　 　 　 　 　 　 / / .ﾘ
　　 　 ', : : ',: : |: : : ',: : : |､|:ﾍ　＿＿＼ { ﾘ　　　 ＿＿＿＿_ /ｲ : : /ノ //　 　 　 　 　 　 / /　　 　 .殴れば殴るほど銀貨を吐き出す
　　　　ﾍ : : ',: :|: : : :ﾍ: : |: ｀: ﾍヾ弋三ﾐ´　　 　 ´弋三三ツア /: ::,ｲ|／,ｲ　　　　　　　　 /／
　　　　　＼|ﾍ: ',: : : :|ﾍ: | : : : ﾍ ｀ ──　　　　　｀ ──　´ ./: :,ｲ | |´　　　　　　　　　　´　　　　　　.あぁ～＾　ササン朝をいじめるのは最高なんじゃ～＾
　　　　　　　 ﾍ |',: : :|ヽ｀ : : |: : ヽ /／/　､　　　/／/／/／/／ |: | |
　　　　　　　　 ヾﾏ: :|　ヽ : : |､ヽ ', ､　　　　　　　　　　　　　´ｲ´ |: |ｻ､
　 　 　 　 　 　 　 ﾏ | 　 ヽ: :| ', ',: ', ＞　､　　､ - ァ　　 イ´:::::::::/|: |　 ─ァ- ､
　　　　　　　　　　　ﾏ|　　 ヽ:|　ヾ', ',,ｱｱ¨　｀　　ｧ...イ::::::::::::::::::,ｲ　', , 　 ///⌒＼
　　　　　　　　 　 　 ヾ 　 　 ヾ. 　 ヾ､/　　　　 /＞─ ､::::::::／　　 ヾ .//./　　/ .＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /.//｀　　 　 /´　　　　ヽ,ｲ　　　　　///　　/　　　＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 //|:|　　　　　|　　　 　 ／　　　　　 ///　　/　　 　 　 ｀丶




　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┌───────┐
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │..ササン朝君主　│
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │..ペーローズ　 　 │　　　　　　　　 　 　 l |　 {　　|　　 {||,　　 　 |lハ|　 /,'|l＿_}_!_|_ 　l|　 }　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 └───────┘　　　　　　　　　　　 l { 　 ヽ斗=＝lﾁ ＿＿｀ﾘー|=/チ}　 / j/| ｀　}　/! /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　 У´￣　‐- .　} 　 j/ '　/／　　 !　 / / j/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 、　 ヽ／　　 　 ―- ､ }　　　　/'　　 　 /／j/　 '|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 なんでそんな酷いことするの　　　　　　　 ＼／　　　　―- ､　/__　　ｨﾆ三三ﾆﾆミ、 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　 ,ｨﾆt　 /ノ　 _)　　　　　 ｀ ､ .:'　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 もうやめてよ・・・・・　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /＿_.ノ　,　´　　 　 　 　 　 : : 　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 　 ／ ヽ　　　　　　　 　 : : 　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ノ　　　. '　 　､＿___　　　　　　. .' 　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ´　　 ,ｨ<　　　　 ｀ こ ｀　 　 　 .' .'　／|　　 |

　　　　　　　　　　|＼　　　 ＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　|　 ＼∠ ＿:. :. :. ＼ 　 　　 　 　 　 　 　 　 　　 ／　　　/
　　　　　　　　　　|　 ＞:':. ￣￣:.ヽ､:. :ヽ.　　　　　　　　　　　　 ／ 　 　　/
　 　 　 　　 　 　 j／:. :._:. :.--:. ､:. :. ヽ:. :.ー:. :.‐:.-　､ 　　　　 / 　 　 　 /
　　　　　　　　 ／:., .: ¨:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : ＼　　 /　　／　 /
　 　 　 　　　 /:／　　:. :.　／:. ／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ　j　／　 ／
　　　　　　　 j〃　　　　／ :.／:. :. ／:/:. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヾム.≦　_
　　　　　　　　l 　 :. : , ' :.　/:. :. . /. ./. ./.. ..j　　i 　 ヽヽ　 : : ﾏj-　_:. :. ＼
　　　　　　 ／|　:. :. /　:. :/:{:. ; 斗:.十-j:､:. ﾊ:. , r‐-:.､!:.',:. :, :. } ＼　 ヽ:. :. ＼　　 　 　 .やる夫君！
　 　 　　／:. :.|:. :. :/l:. :. :,':. l:/ :/l: /l:. ∧:..l　ヽ: l ＼::.iヽ}:. :.',: lヽ　＼.　＼:. :. ＼
　　　　/: .:.:.:.∧:. :.l ﾊ:. :.lヽ:jl:. :.l l/ .j:/_ ヽj　　ヽ!__　',l:. l:. :. l:.j　ヽ　 ヽ 　 ＼:. :. ヽ　　 .ATMから銀貨引き出してきたの！
　　　 /:. :. :./　ヽ:.j |.ﾑ:. |,:. :.>､:j_r＝＝ﾐ 　 　 z＝=.､j:./:. :.//＼　　　l 　　　',:. :. :.',
.　　　{:. :. :./　　　　レﾍ:.!ヽ/: ﾊ´ wwx　　　　　xww ヽ/:. :〃　　＼　 | 　 　. l:. :. : :l　　これで世界中の富をかき集めてくることを命じるの！
　 　 .j:. :. :.l　　　　　　 `j　l:. :i:ﾊ 　　 　 ＿' _　　　　∠: イl　　　　 ＼j　　　 j:. :.:.:.:.|
　　　 l:. :. ﾊ 　 　 　 　 　　|:. l:小､　　　l 　 　〉 　 　 /:. //　　 　 　 　 　 　/:. :. :. :l
　 　　ヽ:. :. ヽ 　 　　 　 　 |:. l: |.　丶、 ヽ._ ノ　　　イ:. ,:./　　　　　　　　_／:. :. :. :/
　　　　　＼:_:, ゝ　　　　　 ヽ l: |__ｪ＝i＞ _-_ ＜i＝/:. :/　　　　　　　 ￣フ:. :. :.／
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽj　￣￣￣　　￣ ¨/:.／７　　　　　　　∠　 -
　　　　　　　　　　　　　　　ィ７.ゝ-　､　　　z―　,〃＝く
　　　　　　　　　　　　　／// ヽ二ヽ 　z― ､／／　 ＿ ヽ
　　　　　　　　　　　,r≠ ┴'、 　 　 ／　　 〈∠,　／　　 ¨ ﾏヽ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／⌒　　⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 。o（゜＞） 　（＜゜)o 。
　　　　　　　　　　　　　　 　 ファファッ！？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　 て
　　　　　　　　　　　　　　 　 そんなおいしい仕事丸投げしてくるなんて！　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／( ｀´) そ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　＼ﾉ　ﾉミ
　　　　　　　　　　　　　　 　 遊牧民はちょろくて扱いやすいお！！　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |＼　＼・　　　 　 ・　＼____ノ

　／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ
Ⅵ　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ
　|　 Ⅵ　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',　　　　　　 　 .ペーローズ王の時は、騾馬三十頭がやっと積みきれるほどの大量の銀貨を支払い
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ　　 　 　 .そしてその多くがソグディアナに流れ込みました
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }　　　　 .ササン朝のコインは、中央アジア東イラン
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ　　　　 .果ては河西回廊ですら支払いに使われ、その状態が２００年以上続きました
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllllⅥ⌒7':::∨ 　 ∨
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ―‐　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　 .:.:.:.:,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　.:.:.:.:.:.:.:}
　　　　　　 　 　 またイメージ悪くなりそうな場面だお　まぁいいけど……　　　　　　　　 ＼　 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (＿　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | i　!　　 　 .:.:.:.:.:.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 (__ゝ ＿＿＿_,＿ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 :::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 :::::::::::::::::::::

　　　　　　　 .＿＿＿
　　 　 ／）／ノ '　ヽ､.＼
　　.／ .ｲ '（●） 　（●） ＼　　　　　 　 .しかし大した努力もせずに一気にヌルゲー化したお
　 /,'才.ﾐ)　 （__人__）　　　 ＼
　 |　≧ｼ'　　´ ⌒｀　 　 　 　 |　　　　　 バランス悪いんじゃないの？
　 .＼　ヽ 　　　　　　　　　 ／


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィ=ミ-ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__　　　＿__＞-‐-{:::::::::}　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / f⌒ヽ'　　　　　　 ゝ-ｲ　　　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ゝ ｧ'　l:| |ヽハ　斗 ｀ヽ　　　　′
　 まぁアラム文字を発展させたソグド文字の存在ですとか　　 　 　 　 　 　 |　 /　 __」Ll　　Τ斗=xハ　　 　 　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　{　{　　| _」　　¨じ灯l　ﾄl　　　　　 ′
　 ゾロアスター教やマニ教など国際競争力のある宗教ですとか　　　　　　 | 八 ',　込じﾘ　　　 ⊂l　ﾚl　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾘ　 ＼,小⊂⊃ r つ　,|　lﾊ　　　　　 /
　 成功する下地は昔っからあったわけなんですけどね　　　　　 　 　 　 　 /　　　Ⅵ个s｡,,,..ﾆ´／{.|　l　',　:.　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {　　　　ﾘ　Ⅵ　／|/ﾚ'::ﾊ　|　 ＼{＼/
　 ここら辺は他でよく語られている要素なので今回は敢えてあまり触れませんので. 　／j斗x':::{　Ⅵ　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼/　　　 厂l｀¨´レヽ　}
　 ちょっと唐突に感じるかもしれませんが　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ゝﾑ__∠..-‐'寸
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,ィ≦三三三三リ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　/　 ￣ﾏ＞ケrx
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ _ゝ　＿ ｡s≦⌒¨

　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒＞─-ミ
　　　　　　　　　　　　　　　{　 ／　　　／￣｀ヽ
　　　　　　　　　 _,.　-─- 乂/　　　 /⌒＼(⌒)
　　　　　　 ,.　 ´　　　_二ﾆﾆ≧ミ__彡　　　 )
　　 　　 ／　　　 . . :´: : : :/ ⌒ヽ(￣｀ヽ　　　　 　 　 　 .さらにソグドのチートは速度を緩めません
　　　 ／　 ＼／: : :／: : /{　　ﾉ. .Ｙ. : : :}､
　　 /　: : |i,　 ∨: /: : : :/人_ノ: :}＼ﾉ＼j :＼
　　　{: : ﾚ| |. .. |:ノ: : : : :/: : {: : 人　}＼ ): : ::}
　 {. ..{／乂j.: :.:|∧: : : : : : : 乂'⌒ Ｙ: {: Ｙ: :_ﾉ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　 {: 圦_,ｨ矜: : :| 〉}彡: : : : : /: : : } 乂j: :}:｀Ｙ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　ダジャレかお
　 乂:∧ jｿ |: : | り　＼: : : :{: : : :j: : : :)_:彡′　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　｀ン　,ﾉｲ :|　　　　＼ﾉ:乂_:（: : ￣ﾉ
　　　　＼__　| :|　　　　ノ⌒´　Υ二彡
.　 　 　 　 < | :|　　　　｛　 　 　 {⌒ヽ　　 　 　 　 　 .流入した人口を養うために、あるいは流入した人口を労働力として
. 　 　　　　　川-=ﾍ　＿__　　　 {__
　　　　　　 /: ﾘ　　／:::::::::｀`ー┴ﾍ　　　　　　 　 　 .大規模な農地改革を行い、それが実を結びます
.　　　　　 /: :/ .／-─…‐-　 _.:.:_∧
　　　　　/ _,,　'゜::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:二.:.: : :＼　 　 　 　 　 .例えばソグディアナの大都市たるブハーラーですが
　　　　／:::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.: : : : ｀丶　 /
　　　/:::::::}::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}.:.:.:.:.:.: : : : : ∨ /　　 建造されたのはこの時代でした
　　 .:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{.:.:.:.:.:.:.:.: : Ｙ:.:∨
　　 {.:.:.:.:.: {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',.:::.:.,　　　それ以前は巨大な沼沢地だったそうです
　　∧.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ.:.:.:.:ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.::.:′
　 〈.:.:.:.:.:/.:∧.{.:.:_　-=二ΞΞΞΞﾆ=-　 _j.:.:.:.::}　　.昔っから水不足に喘いでばっかいると思ったら違うんですね
　　}＼.:.:.:./.:.:∨三三三三三三三三三ﾆ∨.:.:.ﾉ{
　 ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:./{三三三三三三三三三ﾆﾆj.:／.:.j

　　 　ゝ――─､'：
　 '： ヽ　　　　　　 ｉ'：　　　　　　　　　　　　　　'：/￣￣￣￣,_ﾉ：. 　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　 　l´,.＿ 　 　 　/ '：　　　　　　　　　　　　　　'：l　　　　　＿/：　　|　 .そのブハーラーからフェルガーナまで
　　　　　'：,ｲ 　 　 ＼'：　　　　　　　　　　　　'：／　　　／：　　　　 .|
　　　　　　'：＼　　　 ＼'：　　　　　　　　　'：／　　　／：　　　　　　.|. 　砂と遊牧民の流入を防ぐ長大な城壁が築かれると
　　　　　　　 '：＼ 　　　＼'：　　　　　　'：／　 ´　／；　　　　 　 　 .ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　'：＼　 　　.,￣──‐ー´　　　／：
　　　　　　　　　　 '：＼ 　　　　　　　　　　　／：
　　　　　　　　　　　　'：|,､　　,.　　　　　　　 |：
　　　　　　　　　 　　 '：|　　　　　　　　　　　|：
　　　　　　＿＿＞-へ|＿　　　　　　　　　 |￣￣＼/￣
　　　　　　＿＿＿／￣│＼へ√⌒l⌒´￣￣＼＿
　　　　　　　　　´　　　 /　　　 /　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |. 　肥沃な土壌と優れた灌漑によって、大量の農地を獲得するに至ります
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |. 　ブハーラーは豊かな農産物と熟練の職人技で栄える大都市となります
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　 ＿＿　　　　-─……‐-ミ　　　＿
　　／　,.ィｧ'´／　／　　:.　　｀ヽ､`'く､　 ＼
　/　　/i:i:// ＿_/ /　　 |＿l＿__ '､ Yﾊ
　|　　 {i:i:{ |　 ／∨＼／ ∨ ＼ 　 | }i:ﾘ　　 |　　　 .加速度的に人口並びに経済力で周辺を圧倒しはじめるソグド人ですが
　|　　 ゝｲ {／====　　　 =====＼|ゝ'"　　 |
　|　　 |　ﾚ⊂⊃　　　　　　　　⊂⊃∨ |　　:|　　　 .なぜか武力で他地域を侵略することをしませんでした
　|　　 |　|ゝ|　　　　　 ∧　　　　 ノ|ノ　|　　:|
　|　　 |. 圦 ',　　　　　 　 　 　 　 ,ﾑｲ　|　　:|　　　 .その替わりなんでしょうか
　|　　 |　|　〕iト　　　　　　　　　イ　 |　:|　　:|
　|　　 |　|　　 　 ≧=┐ ┌=彡 　 　|　:|　　:|　　　 .大都市に自らのコロニーを造り
　|　　 |　|　　　　,.イ厂Υ¨7‐f＾ヽ　 |　:|　　:|
　|　　 |　|　　 ／　　｀`∨‐┐ﾉ广＼|　:|　　:|　　　 .勢力の空白地帯があれば開墾をしてでも居住範囲を広げることに意欲を燃やします
　|　　 |　|　／　　`ヽ､＿＿二´‐ｧ　ヽ :|　　:|
　|　　 |　|　＼　 ／^ |_|_|_＼|_|ノ＼／ :|　　:|




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ノ　 ヽ､_ ＼
　　　　　　　 　 　 .だからといって平和的な事業でないことは確かだお　　　　　　 　 　 　 　 ／（●）　（●.）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　（__人＿,）　　　 ＼
　　　　　　　 　 　 .確かな軍事力なしに開墾なんて真似は出来ないはずだお　　　　　 　 | 　ｌ^l^lｎ ⌒ ´ 　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ヽ 　 L　　 　 　 　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ 　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /

　　　　　＿　　　　　　　　　／＼
　　　 ／ィ=ﾐ＞-‐…‐-ﾐ／⌒ヽ　ヽ
　　　 |　／　　　　⌒＼　λ__ノ　　 ＼
　　　 ﾚ'　　　､ヽ　ヽ　　＼　ヽ　　　　 }
　 　 //　 |-‐'ヽ ﾟ｡　ﾟ。　　＼ '.　　　Ⅳ
　　 / { |　|　　 ,.斗-‐|　　　 ,ﾊ}　 　 |′　　　　..ちょっと北方の話をしましょう
　　{　:| ﾚ´ヽ　 ,ィf丐ﾐ ./|-ソ　}　　　|
　　|八ﾊ ィﾁx　 乂ｿ.イ　|_ﾉ ﾚ'　　　ﾊ　　　　 　 サマルカンドからぐぐっと北東へ
　　　xヘﾊゞｿ　　　　 |　:|／　　　 /　 ,
　　 /　　.|ゝ　rっ　 ,.ｲ　 l乂 　　 /　　′　　　　タシケントを通り過ぎて場所はセミレチエ地方
　　/　|　/ ﾉjI＞-＜/　 ,'　 〉‐-ミ　　　}
　　{　 Ⅳ,.ィ ﾟ｡＿ﾉﾉ)ﾊﾊ′/:::::::／＼　/　 　 　 .後に中国とイスラム帝国の衝突があったタラスからイシク・ルクの間
　　乂 | //ゝ ノ::|　{;;;;ノ ∨::::::/,.．-'"}′
　　　　//　　,:::: | /;;;;;| ,.::::::::::/　　　/　　　　　　ここに延々とソグド人が開いた街の遺跡が発見され続けます
　　　 //　　,':::::::l/;;;;;;ﾚ':/⌒７　 　 /
　 　 //　　ﾊ::::::弋／::::::ゝ-/　　 ./
　　／　　 /{::::::::://＿::::．,'　　　/
　　{　　　/７￣/￣　　　　ヽ　 /
─ ゝ--ｲ__{　 /＿,,,,,,....．---'"────
　　　　　　　￣

　　　　　　／　 ＼
　　　　　/　__,ィ⌒ヽ_
　　　　／´　　￣￣　｀ヽ
　　　,　 ／_/ ,.ｲ　　　　　＼'´￣`ヽ､　 　 　 当初は貿易路を維持するための隊商宿がその起源だろうと思われていましたが
　　 /　 =ﾐ/｀/ |　|　　　　　ﾟ｡=ミ　　 ｀Y
　　 l／vﾂ| /　.|,,_|　 |　　　}i:i:i:i:Ｙ　　　|　　...どうやら灌漑による農地の拡大の方に主眼を置かれていたようです
　　Y　　r |/ -=x |ヽ |　　　ﾊi:i:ツ　 　 ﾉ
　　 |　､　　　乂心　/　|　 | 厂　　 ／
　　八　　　　　 /　/　/　 ／　　／{　　　　　というのも、その居住地間の間隔が１２キロ程度しか離れていない
　　　r≧=-　-/　/__/ .イ　　　 {　 |
　　　|／∧ｰ /　 { 〉　　　/　　 |　八
　　 ﾉ::::/i:i:ﾊ/　　|::ﾟ｡　　,　　　 ,　　　ヽ
.　 /:: /ｰ‐{ ﾊ 　 .|:::::＼/　　　/　　　　}
...Y:::::::{i:i:／:: | 　 |'￣　Ｖ　　/　　　 ／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.イi:i:i:i:＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,.。。..,,_{i:i:i:i:i:i:i:i:ﾊ
　　　　　　　　　　　_γ´＞─ ´　　　　 λi:i:i:i:i:i:i:iﾘ　　　 |
. 　 　 　 　　　　γ　 {／　　　　　　　　　 ゞ　─イ　　　　|
　　　　　　　　　 {　 /　/ / 　/ﾚ!　|　 ＼　　 ＼　|　　　　 ,
　　　　　　　　　人 /イ /　|　|　乂レ''"~ ＼　　}八　　　　 ′
　　　　　　　 　 　Ｖ　{ /　人 |─　　 丁￣√ﾊ爪 ﾍ　　　　　 ,　　 　 どの時代でも地域でも、隊商が１時間に進む距離を６キロ程度としており
　　　　　　　　　　 |　八　个 丁｢　　　ゝ‐'　　|　|ノ∧　　　 　 ′
　　　　　　　　　　 |　　 ＼|　} ゝ′　　　　 　 | / 　 ∧　　　　　|　　 .それが距離を現す一つの単位となっていました
　　　　　　　　　　 |　　　　|圦　　　 __　　　イ∨｀ヽ、∧　 　 　 |
　　　　　　　　　　 |　　　　|＼|≧=‐‐=≦／　/::::/　ヽ ∧　　　/
　　　　　　　　　　 |　　　　|　 ＼　　/}::匚]／:::::/　　 |　∧　　　　 　 そして一日に進む距離は３０キロ程
　　　　　　　　　　∧ 　 　 |　　　　/ /::{〈/:::::::::/　　　　　∧ /
　　　＿＿＿＿＿＿＼＿.|__　　./　.:::::}/::ｆ⌒7　　　　|　　　　　　 　 隊商宿を置くならば、この距離が基本となるはずです
　　　|　　　　　　　　　　　　　| ／　/::::/:::::ゝ‐′　　　 |
. 　 　|　　　　　　　　　　　　　|　　/:::::/:: ____:/／　　　｜
_　 　 |　　　　　　　　　　　　　|　 /／￣＼　 ＼ 　　 　.|
..　　　|　　　　　　　　　　　　　| // / /　　ヽ　　〉＿＿ﾉ
￣￣...|　　　　　　　　　　　　　|_/./_/￣￣≧=≦￣￣￣￣￣￣
　　 　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿|二二|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒＼
　　　　　　　　 /⌒＼　　　　　　　　　＿＿　　／　x≠ミ　ヽ
　　　　　　　　/　　　 ＼　　 ,　　´￣＿　 ,. ⌒ヽ Y::::::::::::::Y
　　　　　　　　　　　＿　 У　　 ／￣　　　　　　　＼:::::::::::j　　'.　　　　　　　＿＿
　　　　　 ／　　γ´:::::::｀ヽ　 ／　　　　　　　　　　　 ｀ヽ､´　　 '.　　　　　 ／/ / 〉
　　　　　 |　　　 {::::::::::::::::::レ　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　'.　　　　/　/ / /／〉
　　　　　 |　　　弋:::::::::::::ｱ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨　　'. r‐､ /　/ /／ ／
　　　　　　　　　　 ｀¨「/　　 ／　/　/　　　广ヽ　 ヽ　　　　 }　　　vﾍ /　　　 　 /
　　　　 /　　　　　　ノイ　　|　　/　/　/　/　　 _LL_}　|　　 /　　　 Ⅵ　　γ　　,′
.　　　 /　　　　　　　 八　　{　　{／厂厂/　 　 ,ィfﾃﾐ /　／　　 　　∧　　{　　 '
　　 ／　　　　 |　　 　　 ＼ﾊ　 :|_,ｨｹ巧㍉　　　しﾘ ,ｲ⌒{　　　　　 /　ﾍ　　 　 {_
　／/　　　 　 :|　　|:　　　ﾊ :|＼込乂ツ　　　　｀¨´　{　 ∨　　　　　　　ト．＿_|__)　　　　　　 そして彼らの植民のスタイルとして
　　/　　 　 　 :|　　|i　　 /　 |　　',　　　　　　　′　 从 　 ､　　　　 　　 {　　　　　|
　 /　 |　 　 　 |　　|i:　 / 　 .|　　 ',､　　　　　ο　 ｲ　∧ 　 ＼　　　　　 廴＿＿_,|　　　　　　屯田あるいは行商人のみで居住地を作ることはせず
　 l 　 |　　　　 {　 八　{　 　 |　　　', ｀: ... 　　　／ }八　 ＼　　｀ヽ､　　　|
　八　j　　　 　 ＼　 Ⅵ　　　{　　　 ',＿＿￣「＿　　　＼ 　 ＼　　 ｀ヽ　|　　　　　 |　　　 　 .貴族や領主が領民を引き連れ
　　 ∨＼　　　　　＼/　　　_」　　　 ',　　 /ilili∧＼-､-ミ ＼　 ヽ　　　　＼ 　 　 　 |
　　　　　 ＼　　　　 /／⌒Y::::＼　　 ',　 ∧ililililﾊ ',:::∨ ｀ヽ､＼　)　　　　 } 　 　 　 |　　　　　移動先でコロニーを形成するのが基本でした
　　　　　　　＼　 ／/⌒＼ ∨::::::ヽ　　∨　∨∨ Y}::::∨　　`ー/　　/ 　 j　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　ｌ　　　　 ',:::::::::::::,　　ハ　|ililﾑ　}ｉ:::::::}　　　彡__彡ク／{　　　　　 |
　　　　　　　　　　　|　　　　　':::::::::::::}　/:::::Ⅵlilililiリ:::::::∨　　　　　　　　　',　　　　　}
. 　 　 　 　　　　　　|　　　　　 }:::::::::::Ⅳ:::::::::∨ililiil/´:::::::∨＿　　　　　　　 ',　　　　 ;
　　　　　　　　　　　'.　　　　　 '.:::::::::::::::::::::::::::∨ili/::::::::::::::Y　￣⌒＾^'　ｰ　　＿＿／
　　　　　　　　　　　 '.　　　　　 '.::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　.　　　　　 {:::::::::::::::::::::::::::::{{:::::::::::::::: ,′
　　　　　　　　　　　　〈　　　　　',:::::::::::::::::::::::::::::}}:::::::::::::::,′



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　|　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣ ＼　　ペコッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　 .　＼
　　　　　　　　　　　　　　いよいよソグドの黄金期に入ったところで　　　　　　　　　　　 　 ／　 　＼　　　／　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　（ー） 　（ー）　.　　|
　　　　　　　　　　　　　　続きは次回としたいお　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　　 （__人__）　.　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　 ｀⌒´　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　それでは

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒＼
　　　　　　　　 /⌒＼　　　　　　　　　＿＿　　／　x≠ミ　ヽ
　　　　　　　　/　　　 ＼　　 ,　　´￣＿　 ,. ⌒ヽ Y::::::::::::::Y
　　　　　　　　　　　＿　 У　　 ／￣　　　　　　　＼:::::::::::j　　'.　　　　　　　＿＿
　　　　　 ／　　γ´:::::::｀ヽ　 ／　　　　　　　　　　　 ｀ヽ､´　　 '.　　　　　 ／/ / 〉
　　　　　 |　　　 {::::::::::::::::::レ　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　'.　　　　/　/ / /／〉
　　　　　 |　　　弋:::::::::::::ｱ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨　　'. r‐､ /　/ /／ ／
　　　　　　　　　　 ｀¨「/　　 ／　/　/　　　广ヽ　 ヽ　　　　 }　　　vﾍ /　　　 　 /
　　　　 /　　　　　　ノイ　　|　　/　/　/　/　　 _LL_}　|　　 /　　　 Ⅵ　　γ　　,′
.　　　 /　　　　　　　 八　　{　　{／厂厂/　 　 ,ィfﾃﾐ /　／　　 　　∧　　{　　 '
　　 ／　　　　 |　　 　　 ＼ﾊ　 :|_,ｨｹ巧㍉　　　しﾘ ,ｲ⌒{　　　　　 /　ﾍ　　 　 {_　　　　 　 >>848以降のくだり
　／/　　　 　 :|　　|:　　　ﾊ :|＼込乂ツ　　　　｀¨´　{　 ∨　　　　　　　ト．＿_|__)
　　/　　 　 　 :|　　|i　　 /　 |　　',　　　　　　　′　 从 　 ､　　　　 　　 {　　　　　|　　　　 .投下後に気になって調べてみたんですが
　 /　 |　 　 　 |　　|i:　 / 　 .|　　 ',､　　　　　ο　 ｲ　∧ 　 ＼　　　　　 廴＿＿_,|
　 l 　 |　　　　 {　 八　{　 　 |　　　', ｀: ... 　　　／ }八　 ＼　　｀ヽ､　　　|　　　　　　 　 　 .この記述が載っているのがどうやらペルシアの黙示録らしくて
　八　j　　　 　 ＼　 Ⅵ　　　{　　　 ',＿＿￣「＿　　　＼ 　 ＼　　 ｀ヽ　|　　　　　 |
　　 ∨＼　　　　　＼/　　　_」　　　 ',　　 /ilili∧＼-､-ミ ＼　 ヽ　　　　＼ 　 　 　 |　　　...つまり
　　　　　 ＼　　　　 /／⌒Y::::＼　　 ',　 ∧ililililﾊ ',:::∨ ｀ヽ､＼　)　　　　 } 　 　 　 |
　　　　　　　＼　 ／/⌒＼ ∨::::::ヽ　　∨　∨∨ Y}::::∨　　`ー/　　/ 　 j　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　ｌ　　　　 ',:::::::::::::,　　ハ　|ililﾑ　}ｉ:::::::}　　　彡__彡ク／{　　　　　 |
　　　　　　　　　　　|　　　　　':::::::::::::}　/:::::Ⅵlilililiリ:::::::∨　　　　　　　　　',　　　　　}
. 　 　 　 　　　　　　|　　　　　 }:::::::::::Ⅳ:::::::::∨ililiil/´:::::::∨＿　　　　　　　 ',　　　　 ;
　　　　　　　　　　　'.　　　　　 '.:::::::::::::::::::::::::::∨ili/::::::::::::::Y　￣⌒＾^'　ｰ　　＿＿／
　　　　　　　　　　　 '.　　　　　 '.::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　.　　　　　 {:::::::::::::::::::::::::::::{{:::::::::::::::: ,′
　　　　　　　　　　　　〈　　　　　',:::::::::::::::::::::::::::::}}:::::::::::::::,′

　　　 　 .､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人.人
　　　 　 .）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　 　 .）.　.フェイトちゃん、そこにいるのはわかっているの！　　　　 （
　　　 　 .）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　 　 .）.　.いつまでも隠れてないで早く出てくるの！！　　　 　 　 　 .（
　　　 　 .）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　 　 .⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒.Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_　人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ）　　　 .フェイトさぁん！銀のお代わりお願いしますお！　　 .（
　 . ━╋┓┃┃　　━　┃　　┃　　　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
　　......┃┃　　　　 　 　 ┃　　┃　　　　　　　　　 ）　　　 .可及的に！速やかに！！　　　　　　　　　 　 　 　 　 （
　　......┃┃　　　　 　 ━┛　　●　　　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y...Ｙ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ━╋┓┃┃　　━　┃　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┃┃　　　　 　 　 ┃　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┃┃　　　　 　 ━┛　　●


l |　 {　　|　　 {||,　　 　 |lハ|　 /,'|l＿_}_!_|_ 　l|　 }　 }
l { 　 ヽ斗=＝lﾁ ＿＿｀ﾘー|=/チ}　 / j/| ｀　}　/! /
　＼　　 У´￣　‐- .　} 　 j/ '　/／　　 !　 / / j/
、　 ヽ／　　 　 ―- ､ }　　　　/'　　 　 /／j/　 '|
..＼／　　　　―- ､　/__　　ｨﾆ三三ﾆﾆミ、 |　　 |　　　　　 　 .もうやめてよう　お金ないよう
.／　　　　 ,ｨﾆt　 /ノ　 _)　　　　　 ｀ ､ .:'　 |　　 |
　　　　　　/＿_.ノ　,　´　　 　 　 　 　 : : 　 |　　 |　　　　　 　 .これ以上渡したらママに怒られちゃう
.　　　 　 / 　 　 ／ ヽ　　　　　　　 　 : : 　 |　　 |
　　　　ノ　　　. '　 　､＿___　　　　　　. .' 　 |　　 |
　 　 ´　　 ,ｨ<　　　　 ｀ こ ｀　 　 　 .' .'　／|　　 |

　／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ
Ⅵ　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ
　|　 Ⅵ　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ　　　　　　 　 　 　 　 いやぁ
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',　　　　　 　 　 　 .なんだかほっこりしますねえ
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllllⅥ⌒7':::∨ 　 ∨
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / ─　　　─　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /（ ●）　 （ ●）　　　 ＼
　　　　　　　　　 　 お前のほっこりするポイント絶対におかしいよ・・・　　 　 　 　 　 |　　（__人__）　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　｀ ⌒´ 　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　ー‐　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　 ｀

　　　　　　　　　　／⌒ヽ　　　　　　　γ⌒＼
　　　　　　　　 ／　　　　{　　　　　　　|　　　　＼
　　　　　　　／　　　　　　:､　　　　　 ﾉ　　　　 　 ＼
　　　　　　 /　γ＞-‐-ミ__＼＿γ⌒|　　　　　　 　 ＼
　　　　　　 | ／´　　　　　　⌒＼乂__,|　:､
　　　 　　 ／　　　　 /　　　　　　＼　{　　:､
　　　　 ／　 /　　　/　 |　 |　|　　　∨ﾍ　　:､
　　　 /　　 /　,/　/|　 ∧ i|　|　|　　 ∨',　　 |:.、
　　　　 |　 |　-─- V斗-Ν─-j　 |　 |ハ 　 |　:.
　　　{　{　 ﾊxｆ芹丐　　 ｘｆ芹芋ミ ﾉ　,ハ | 　:|　 :.
　　　乂乂八ﾊ Ｖﾝ　　　 乂ン　 j/jノ|　j ﾊ　ﾘ　　i.　 　元々いないもんの心配をしエどうするんですか
　　　　　/　　 {' ' く　　　' ' '　　　|　 :|ノﾉ ﾉ /　　 |
　　　　/　　　人　　‐　　　　　　｜ : |'　 / /　　　|　　 続けます
　　　　　　　/ |　)h､　　　　　　　|: : :|　/ /|　　　 |
　　　 |　 　 　 |　. :|　)ぅi爪 　,／|: : :|　|/　|　　　 |
　　　 |　 　 ／|　: :|　|ノ|___／　｜: :|　　　 |ノ|　　　 　 そうなると、今度はシルクロード内部から世界を語りたいところですね
　　　 |　 ／　｜.::.:|ｲ_／＼　　 |: : :|`ヽ､　　 j从__／⌒
　　　 ＼(　　 イ. : j/ >-ｒ┘>- |: : :|.:.:.:.:.:＞｡,　　　　　 主役はやっぱりシルクロードの主人公であるソグド人
　　　　　　／{.:.乂_{/　　レ'.:.:.:.:Ｌし.:.:.:／　＿,ヽ
　　　　　 ハ jﾘ.:.:.:.:{　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／　　 |
　　　　__/　/.:.:.:.:.://＿_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.<__／　　　　|
　　辷つ￣￣辷二二　 ＼.:.:.:.:.:.:.: ∨　 　 　　|
　　＼└‐┬┬──┘ 　　＼.:.:.:.:.:.}　　 　 　 |
　 　 {＼二つ-弋二　　　　 ﾉ　＼.:.j　　　 　 ｜

　　　　　　　　＿＿＿
　　　　 ／）／ノ '　ヽ､＼　　　　　 　 司馬遷の史記の１２３巻に大苑（フェルガーナ）についての記事があるお
　 　 ／ .ｲ '（●） 　.（●）＼
. 　 /　二）　　(__人__）　　　＼　　 　 康居周辺国に商売のうまい民族が住む都市国家連合体みたいな地域があって
. 　 |　二ﾉ　 　 ´ ⌒｀　　　　　|
.　　＼　ヽ 　　　　　　　　　 ／　　　 .それがソグド人のことを指している可能性があるお

　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　 ／⌒　　 ⌒　　 ＼　　　　　　旧唐書にも、彼らは幼少の頃から語学と商売の勉強に励み
　　　　　　　　　 　 ／（● ）　（● ）　　　ヽ
　　　 　 　 　 　 　 |　　 （__人__）　 　 　 　 |　　　　 .二十歳になったら独り立ちして行商の旅に出るとあるお
　 /￣￣￣/|　　　 ＼ 　 ｀⌒ ´　　　　　／
. /　　　 ⊂てヽ　 　／　　　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　 .およそ利のあるところ全てに出向くって
/　　　　 // ｨ　`´ 　／|　　　　 　 　 　 ｨ　 |
[三三三]/　 .＼__／　 |　　　　　　　 　 |　 |



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　　　　　　　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ィ=ﾐ＞-‐…‐-ﾐ／⌒ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　／　　　　⌒＼　λ__ノ　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾚ'　　　､ヽ　ヽ　　＼　ヽ　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 //　 |-‐'ヽ ﾟ｡　ﾟ。　　＼ '.　　　Ⅳ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / { |　|　　 ,.斗-‐|　　　 ,ﾊ}　 　 |′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　:| ﾚ´ヽ　 ,ィf丐ﾐ ./|-ソ　}　　　|
　　.....口に蜜を含んだような甘言を弄し　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |八ﾊ ィﾁx　 乂ｿ.イ　|_ﾉ ﾚ'　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 xヘﾊゞｿ　　　　 |　:|／　　　 /　 ,
　　.....膠で貼り付けられたように銭を掴む　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　.|ゝ　rっ　 ,.ｲ　 l乂 　　 /　　′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　|　/ ﾉjI＞-＜/　 ,'　 〉‐-ミ　　　}
　　.....これこそが最も広く知れ渡っているソグド人のイメージでしょう　　　　　　.{　 Ⅳ,.ィ ﾟ｡＿ﾉﾉ)ﾊﾊ′/:::::::／＼　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂 | //ゝ ノ::|　{;;;;ノ ∨::::::/,.．-'"}′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　　,:::: | /;;;;;| ,.::::::::::/　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 //　　,':::::::l/;;;;;;ﾚ':/⌒７　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 //　　ﾊ::::::弋／::::::ゝ-/　　 ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 /{::::::::://＿::::．,'　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　/７￣/￣　　　　ヽ　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ─ ゝ--ｲ__{　 /＿,,,,,,....．---'"────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣

　　　　　　　　　 　 ＿＿＿_
　　　　　　 　　　／　　 　　 ＼
　　　　　　　　／　─　 　 ─　＼
　　　　　　 ／ 　 （●） 　（●）　 ＼
　　　　　　 |　 　 　 （__人__）　　　　|
　　　　　　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／　 　 .あるいは、玄奘の「大唐西域記」のテキストを見てもソグドの地は商売が盛んで
　 　　　　　／　　　　　　　　　　｀ヽ
　 　　　　 （　￣￣￣ヽ　　　 　　　ヽ　　..嘘や詐術がまかり通っていたとも
　 　　　　　｀ーＴ￣|'`'`'`'`'`'`７| 　　）
　 　　　　　　　 |　 |　 ｺﾞﾎﾞｳ　 |、| ／
　 　　　　　　　 |　 |　ﾁｯﾌﾟｽ（￣ )
　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　　Ｔ´
　 　　　　　　　　 ム========ゝ

　　　　　　＿＿＿
　　　　／　　 　 　 ＼
　　 ／　　　　　 　 　 ＼　　　　　　..前回ルリはアレキサンダーの東征当時のソグド人は
　／　　　ノ　 ヽ､_　　　 ＼
　|　　 （ ●）　（● ）. 　 　 |　　　　 .商業よりも農業を重視していたと言っていたお？
　＼ ｌ^l^lｎ__人__)　 　　 ／
　 ／ヽ 　 L⌒ ´　　　　　　　　　 　 でも、ソグド人について述べている全てのテキストが
　 　 　 ゝ 　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 彼らが根っからの行商人であると言っているように思えるんだけど





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　 ／′ ,′ ／　/　,'　　|　　　＼ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　／＿{　/ __/￣ﾌﾒ､/　　:i|　　　　 ヽ,ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 : |ｲ　/　ﾍ { 　寸=ミ/ /ヽ/　ﾘ　 }　　　　Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 : | ﾊ { 　/从 ﾘ ,ィﾁ(ﾊ　 /ヽ/　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 : |　lﾍヽ′:iヽ{ `＜ツ　ノイ/ 7く/　,:　}　 ::. ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 : |　l　Y　 :i　　　　　　　 ,ィ心 ,ハ/　/　} λl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 : |　廴l　　i　　　　,-､ 　(弋ツ}ﾄ､/　/　/ / ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ',　　 |　ﾘ i　　ﾊ　　　 ゝ '　´　　 /__彡'＿彡ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ',　　Ⅳ　{　　:ﾄﾍ　　　　＿　　イ ',　　 ＼　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾞ､　,ハ　i　　 :i　 ﾏ≦　　　',　 |　ﾊ　　　 ＼
　　..とりあえず全盛期にソグディアナを訪れた玄奘の話をしましょうか..　 ∨::::i　',　　 ∨{i:i:i:ﾍ＼　　Ⅵ/ ,ハ　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ::::::＼__ヽ::i　 '，　　ゝミi:i:〈､',ヽ　∨ / ,ﾊ　　 　　 ',
　　..玄奘とは三蔵法師の名前でおなじみの唐の名僧ですね　　　　...:::::::::::::::::::::}-‐'"＼　　/i:i:iﾑ }::::＼}　 /　}　　　　　}

　　..諸事情あって６２９年から足かけ１５年くらいかけて中央アジアを一周してきました

　　..その際にサマルカンドやバルフに立ち寄って興味深い記述を多々残しています

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ､_,､_　,､_,__,_
　　　　　　　　　　　　　　_洲WW从W斥k
　　　　　　　 　 　 　 　 刈州州从从込iﾄ
　　　　　　　　　　　　　 仆W^__､_ ,＿_V[,
　　　　　　　　　 　 　 　 洲「{弐]刊卉｣ｉ{`
　　　　　　　　　　　　　　｛｣i｀￣〈|｀￣ り　　　　　 ..
　　　　　　　　　　　　　 　 }l､　 ‐_,‐'　/{　　　　 ...:..
　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧＼iWi{ﾚ'{ﾘ`　　 ....:..
　　　　　　 　 　 　 　 　 _/.::::',_r三く斗ﾍ、...:...
　　　　　　　　　　　, -<:::::::::::::`r一＾㍉,.:､.｀`丶、
　　　　　　　　　 ／　　ヽ:::::::::::::｀マヽ、　 ヽ、 　｀ヽ.
.　　　　　 　 　 /　　　 　 `､::::::::::::::∨.＼_　 `､　　　',
　　　 　 　 　 /　 ＼　　 　 `､::::::::::/.:::::::::}　　 ',　 　 }　　　　　あいつらソグド人は臆病なくせに欲張りで
　　　　　　　/　　　　ヽ　　　 `､::::/.:::::::::/l　 　 ﾄ、　 |
　　　 　 　 〈　　 ､　　　､　　　 ∨.:::::::::/ {　 　 |　V^廴　　 　 .口ばっか達者で約束を守らない、薄っぺらい人間ばっかだ
　　　　　　　}　　　 ､　　}　　　 /.:::::::::/　∧　　|　 }　　}
　　　　　　/　 　 _＿＼｣　 　 /.:::::::::/　 { ∧　 }　 | 　 |
.　　　　　/　 _／　　　　￣｀¨¨¨¨¨｀ヽ＿|　 ヽ/　　　　}
　　　　　{　　　　　　　　　　 　 　 　 { 　 l 　 /　　　　 ′
　　　　　 ',　　　　　　　　 　 　 　 　 L､ ｣_　{　 　 　 ,′
　　　　　　 ､　　　　　　　 　 　 　 　 }｣冂　　 　 　 /
　　　　　 　 ヽ　　　　 　 　 　 　 　 / {「 |､　　　　/
　　　　　　 　 ヽ　　　　　　　　　　/￣{厂｀、　 イ
　　　　　　　 　 ヽ　　 　 　 　 　 /　　　　　}ﾄ､__,}
　　　　　　　　　　}.､ 　 　 　 　 /　　　　　 ∥　｜
　　　　　　　　　　l　＼　　 　 /　　 　 　 　∥　｜
　　　　　　　　　　{　 　｀ト一'′　　　 　 　 }}　 _j、
　　　　　　　 　 　 |｀ヽ､｣{　　　　　 　 : 　 〃'´ 　}
　　　　　　　 　 　 ｌ　　 ｀ヽ、:..　　 　 .: ／　　　　l
　　　　　　　 　 　 l　　　　　｀ ーｒ‐r'"´　　　　　 l
　　　　　　　　　　 l　　　　　　　 |　l　　　　 　 　 l　　　　　　 .f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　 l　　　　 　 　 l　 ｌ　　　　　　　l　　　　　　 .|　　.上下関係も希薄で、利益になることばかりに執心な　　|
.　　　　 　 　 　 　 l.　　　　　 　 ｌ 　 l.　　　 　 　 l　　　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　　　 　 　 　 　 　 l　　　　　 　 l　　 l 　 　 　 　 l　　　　　　 .|　　.まるでダメな大人ばっかりだったぜ　　　　　　　　　　 　 |
.　　　 　 　 　 　 　 ｌ　　　　　　 l　　　l　 　 　 　 l　　　　　　 .乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　 　 　 　 　 　 　 l 　 　 　 　 l 　　　ｌ　　 　 　 l
　　　　　　　　 　 　 l　 　 　　　ｌ　　　　ｌ　　　　　l
　　　　　　　　　　　 l.　　 　 　 ｌ　　　　 l 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　 ｌ　　　　　 l 　 　 　 l.　 　 　 |
　　　　　　　　　　　 |　　 　 　 ｌ　　　　　ｌ　 　 　 |
　　　　　　　　　　　 }、　　/　 {　　 　 　 ｌ 　ヽ､ ｜
　　　　　　　　　　　 ｉ ｀　 {　　 }　　 　 　 l　 　 ｀ }
　　　　　　　　　　　 |　　　　　 ｌ　　　　　 ｌ　　　　l
　　　　　　　　　　　 ｌ　　　　　 ｌ　　　　　 ｌ　　　　l
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　 　 　 ｌ　　　　　 ｌ　　　　l
　　　　　　　　　　 　 ｌ 　 　 　 l　 　 　 　 l　　　　l
　　　 　 　 　 　 　 　 l　　　　 ｌ　　　　 　 l　　　　l
　　　　　　　　　　　　 l　　　　l 　 　 　 　 l　　 　 l
　　　　　 　 　 　 　 　 l　　　 ｌ　　　　　　 l　　 　 l

　　　　　　　　_,､ゞ｀~￣＾´ﾞ´'´ﾍ
　　　　　　　ゞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.`;､,
　　　　　　　,';:;:;:;:;:;:ﾄﾊﾄvﾍ:;:;:;:;:;:;:;:(
　　　　　 　 ﾉ;ﾊ!`＾ﾞ ､____＿ヾ:;:ゞ､:;{
　(＼-､ 　　　`j　,ｨ,ゞ彡ﾉ￣｀ﾐ} 6}:;′
　 ＼＼＼　　 ﾞく刈｀¨¨　 　 |　rく::{
　　__＼＼＼　 八ヽ'_,..-‐'　　_」 ハ!　　　　　 　 　 　 .::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　 r＼ヽr-―ヽ　　ヽ ｰ1.,. ／ //　 ＼　　　　　　　　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　ヽ_)人ｰr　 }　　　`““く　 /,ﾞ__,　　 ﾞ ､　　　　　　..: :.　衣食は粗悪で、農民と商人が半分くらいずつ暮らしていた　 　 : : .
　　　＼　 ヽ.　j 　 　 ／⌒￣ 　 　 　 　 ＼　　　　　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
　　　　 ゝr‐､　＼　 /　　　　　　　　 i　ヽ　ヽ　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
　　　　　∧　ヽ　 ヽ|　　　　　　　　　ｌ　　ﾞ、　'.
.　　 　 　 ∧　　 　 |　　　　　　　　　ｌ　　　i　 i'.
.　　　　　　∧　　　 !　　　　　　　 j　|　 　 }　 ﾘ
　　 　 　 　 ∧　　　ﾄ､　　　　　 ノ! ﾉ　　　{　 |
　　　　　　　 ∧　、 j´゛゛ｰ,　　゛　{"　　 　 ;　 !
　　　　　　　　　ヽヾ{　　　　　　　ハ　　 　 !.　|
　　　　　　　　 　 ` １　　　j　　　{　 ＼　　j　 |
　　　　　　　　　　　 Y　　丿　 　 }　　　　 !　｜
　　　　 　 　 　 　 　 |　　"　　　｜　　　　!　｜



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒＼
　　　　　　　　/⌒＼　　　　　　　　　＿＿　　／　x≠ミ　ヽ
　 　 　 　 　 ./　　　 ＼　　 ,　　´￣＿　 ,. ⌒ヽ Y::::::::::::::Y
　　　　 　 　 　 　 .＿　 У　　 ／￣　　　　　　　＼:::::::::::j　　'.　　　　　　　＿＿
　　　　　／　　γ´:::::::｀ヽ　 ／　　　　　　　　　　　 ｀ヽ､´　　 '.　　　　　 ／/ / 〉
　　　　　|　　　 {::::::::::::::::::レ　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　'.　　　　/　/ / /／〉
　　　　　|　　　弋:::::::::::::ｱ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨　　'. r‐､ /　/ /／ ／
　　　　　　　　　　｀¨「/　　 ／　/　/　　　广ヽ　 ヽ　　　　 }　　　vﾍ /　　　 　 /
　　　　/　　　　　　ノイ　　|　　/　/　/　/　　 _LL_}　|　　 /　　　 Ⅵ　　γ　　,′
　　　./　　　　　　　 八　　{　　{／厂厂/　 　 ,ィfﾃﾐ /　／　　 　　∧　　{　　 '
　　／　　　　 |　　 　　 ＼ﾊ　 :|_,ｨｹ巧㍉　　　しﾘ ,ｲ⌒{　　　　　 /　ﾍ　　 　 {_
..／/　　　 　 :|　　|:　　　ﾊ :|＼込乂ツ　　　　｀¨´　{　 ∨　　　　　　　ト．＿_|__)
.　./　　 　 　 :|　　|i　　 /　 |　　',　　　　　　　′　 从 　 ､　　　　 　　 {　　　　　|
　/　 |　 　 　 |　　|i:　 / 　 .|　　 ',､　　　　　ο　 ｲ　∧ 　 ＼　　　　　 廴＿＿_,|
　l 　 |　　　　 {　 八　{　 　 |　　　', ｀: ... 　　　／ }八　 ＼　　｀ヽ､　　　|
..八　j　　　 　 ＼　 Ⅵ　　　{　　　 ',＿＿￣「＿　　　＼ 　 ＼　　 ｀ヽ　|　　　　　 |　　玄奘がソグディアナを通りかかった当時は
　　∨＼　　　　　＼/　　　_」　　　 ',　　 /ilili∧＼-､-ミ ＼　 ヽ　　　　＼ 　 　 　 |
　　　　　＼　　　　 /／⌒Y::::＼　　 ',　 ∧ililililﾊ ',:::∨ ｀ヽ､＼　)　　　　 } 　 　 　 | 　 ソグド人並びにシルクロードの絶頂期でした
　　　　　　..＼　 ／/⌒＼ ∨::::::ヽ　　∨　∨∨ Y}::::∨　　`ー/　　/ 　 j　　 　 　 |
　　　　 　 　 　 　 .ｌ　　　　 ',:::::::::::::,　　ハ　|ililﾑ　}ｉ:::::::}　　　彡__彡ク／{　　　　　 |
　　　　 　 　 　 　 .|　　　　　':::::::::::::}　/:::::Ⅵlilililiリ:::::::∨　　　　　　　　　',　　　　　}
　　　　　　　 　 　 .|　　　　　 }:::::::::::Ⅳ:::::::::∨ililiil/´:::::::∨＿　　　　　　　 ',　　　　 ;
　　　　 　 　 　 　 .'.　　　　　 '.:::::::::::::::::::::::::::∨ili/::::::::::::::Y　￣⌒＾^'　ｰ　　＿＿／
　　　　　　　　　　　'.　　　　　 '.::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {:::::::::::::::::::::::::::::{{:::::::::::::::: ,′
　　　　　 　 　 　 　 .〈　　　　　',:::::::::::::::::::::::::::::}}:::::::::::::::,′

　＼ 　 |　 　 ＼ |＼　 　 　 　 　 　 　 　 }|　｣「二二二二二二二7三三三三三三三三三三三三三三三=-
｀ヽ､ ＼|　 _. 　 | ＼ |　　　　　　　　　　　 }|　｣「二二二二二二三三三三三三三三三三三三三三=‐　｜
　　 ｀ヽ＼ |_|┌|　　＼　　　　　　　　　　 」|　｣「二二二二二7三三三三三三Ｙ＾Ｙ三三三三=-　　　　　 |
　　　　　`ヽ､└|　「:|　|　　　　　　　　　　ハ__」「二二ﾆ=‐　　￣￣　　　＿／人ノ＿　-　￣　　　 _　-‐　￣
=‐　　　　　　`ヽ､└'　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
‐=ﾆニ=‐　　　　　`. :..:. 　　　　 　 　 　 : : .
＿　　￣丁ニ=-　_　: :. 　.東西を行き来する物品全てが彼らの手によって商われていたと言っても過言ではない　 　: : .
|И丁|ｉ||丁￣　ｰ　ﾆ.: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : .
しﾘИﾘ||／￣||i〕iト　: :. 　.その時点ですら農業が商業と並び立つほどに評価されているわけです　　　 　　　　　　　　: : .
_匚]___,||　 　 ||¶‡♭.:..:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　 　 　 .: : .
|＼」二|ト￣`弌==zｚ.:..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
三二ﾆ=─_二Ｌﾆ─丁　|_ ⊥‐ ¨　　　　　Ｌ|_|ﾆﾆjく_/|∽∽∽|｡oSSx==L_￣丁(＿)(__)'￣￣／のの(⌒)(⌒
¨~~￣|二二|- 丁_ -二￣　　　　　　　　　　 へ|ｋ-く‰‰‰‰77⌒ヽ==彡(＿)(＿),／￣／ア¨アののく　/
　　　 |　_⊥‐ﾆ三三‐ ‐ 　　　　　‐ ‐　　　　 ＼| |＼＼ｒｒ竺竺竺>=彡'()「|─＿　／─／ ∠,｡oぅううぅs｡ノ
　　_ └三三三- -　　　　　　　　　　　　　 _､-冖'＼＼|i:i:｡0℃℃℃℃℃。　　￣ ─二__,｡oぅうううう必ううう
_-三三‐‐ ‐　　　　　　　　　　　 ‐‐　　　　 {iｼｼｼｼｼ_＼＼℃℃℃℃℃℃℃℃　　i<￣>,､--.､,､‐‐.､ノううう
二三-　　　　　　　　　　　　- - -　　　　　　{i7ｱｼｼｼｼ ＼＼℃℃℃Ω.<´￣｀Ｙ´｀Ｙ´ ｀'|｀¨¨´|｀¨¨´|`'＜う
三- -　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|iｼｼｼｼ＜辷ヘ＼℃Ｙ´-- ﾐ｀¨¨´|｀¨´ﾄ｀¨´|'´￣Y´￣ﾞＹﾞ￣｀
三三-- - - - -　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｌｼ＾辷辷辷7 へ＼_|｀¨¨¨´|ニ´<´￣｀>＼｀¨¨´|｀¨¨´|｀¨¨´
Ξ- 二 - - -　　　　　　　　　　　　　　　　　　「辷辷辷ン＾V⌒＼|＼　|i´　　　)｀¨(￣￣) ＼'´￣｀'Ｙ´￣
- 二二 - -　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|辷ン＜(　ﾉ⌒7⌒|＼＼｀``ア´￣｀ヽ¨¨´|＼|｀```｀|｀¨¨´
二二ﾆ──　　　　　　　　　　　　　 　 　　　--〈⌒ ハ^'<⌒Ｙｼ⌒Vヘ＼|＼ ゝ　 　 ノ|く´￣￣｀>'＾7⊂二
ニニ── ─　　　　　　　　　　　　　　　　　─∧(⌒V＾ヽ)⌒i　　ノ＾7＾ヽ＼|＼｀``｀__|＼｀¨ア⌒7⊂二二
二──　─　　‐　　　　　　　　　　　　 　‐二二∧ｖ'⌒Ｙ⌒>-─<ノ⌒>'⌒:､＼｀i二|＼`'<二二⊂ﾆ二二二

　　　　　　　　,ィ=ミ
　　　　　　 ／　γ⌒ヽ,　-─-ミ
　　　　　／　　 λ___／´　　　　 ｀ヽ
　　　　　　　 ／/.／　　　　　　　　　　｀ ､
　　　 /　 ／ ,.:' /　/　/　　　　　　　　　　'，
　 　 /　,.:'　/　/　/- /　./　./,,　　　　　　 :.　,ィ=ミ
.　　/　/　　{ ,ｲ　廴 / `ﾒ､ /　｀Y　　　　　 }⌒Y　 Ｙ
.　 ,′　　　Ⅳ.{ ﾘ ん)刈/ /　　/ / /　　　 {＿ﾉ 　 |
　 ,'　　 .:　,ﾊ 从{ 乂ツ　　 　 /フメ､　/　 ,:　　　　 |
　 {　 　 |　} //ﾉ　　　　　　 rぅぇミ　メ / ,′　　　:::|
　 |　 　 |　Ⅳ l:.　　､　 '　　乂ツノ／ ｲ/,'　　ｌ|　　 :|　　　 　 　 　 　 　 　 ね？
　 |　 　 |　ﾘ　:|ﾍ　　 　-　　　 ,ィ｀／/ｲ :j　　:|　　 :|
　 |　 　 |　{　 :}..,,ﾍ＿　　...., イ/ｲ　'´ ﾉ,ｲ　　 |　　 :|
　 ',　 　:},,..乂ﾊl!ゝ　__ ノ)ﾄ､　l　:| 　 // |　　 ﾘ　　 l|
　 r乂　 l!:::::::::::l!　｀大´ l!::::::/ ノー//　.|　　/　　 リ
　,ﾊ　 ＼l!:::::::::::l!__/i:ﾑ_.l!::::/,イ　　/ﾊ　.|　 /　　　′
　　',　　　l!::::::::::l!　〉〈　l!::::'´:::l! ／　　　}　/　　　′
　　　　　　l!:::::::::l! ,i:i:i! l!:::::::::::l!´　　　　ﾉイ　　 j/
　　　　　　}}:::::::::::ﾏi:i:∨:::::::::::{{　　　　　　}　　 /
　　　　　 ﾉ':::::::::::::::ﾞY"::::::::::::::'，　　　　　 }　／



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ ￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ノ　　ヽ__ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／（―） 　（― ） 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |.　　（_人＿）　　　u　|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ね？ていわれても　なあ　　　 　 　 　 　 　 ＼ 　 ｀⌒ ´　　 　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / 　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　l　　　,/　 /　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 (＿) 　　(__ ノ 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　／　　　___ ,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 !､＿__!､＿_＿＿_つ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.イi:i:i:i:＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,.。。..,,_{i:i:i:i:i:i:i:i:ﾊ
　　　　　　　　　　　_γ´＞─ ´　　　　 λi:i:i:i:i:i:i:iﾘ　　　 |
. 　 　 　 　　　　γ　 {／　　　　　　　　　 ゞ　─イ　　　　|
　　　　　　　　　 {　 /　/ / 　/ﾚ!　|　 ＼　　 ＼　|　　　　 ,　　　　　.次に、史記における記述ですが、
　　　　　　　　　人 /イ /　|　|　乂レ''"~ ＼　　}八　　　　 ′
　　　　　　　 　 　Ｖ　{ /　人 |─　　 丁￣√ﾊ爪 ﾍ　　　　　 ,　　.....「大夏は大宛の南西二千里、オクサスの南にあり」
　　　　　　　　　　 |　八　个 丁｢　　　ゝ‐'　　|　|ノ∧　　　 　 ′
　　　　　　　　　　 |　　 ＼|　} ゝ′　　　　 　 | / 　 ∧　　　　　|　 . 中略しまして
　　　　　　　　　　 |　　　　|圦　　　 __　　　イ∨｀ヽ、∧　 　 　 |
　　　　　　　　　　 |　　　　|＼|≧=‐‐=≦／　/::::/　ヽ ∧　　　/　　.「その兵弱く戦を恐れ、市をよくする。
　　　　　　　　　　 |　　　　|　 ＼　　/}::匚]／:::::/　　 |　∧
　　　　　　　　　　∧ 　 　 |　　　　/ /::{〈/:::::::::/　　　　　∧ /　　　..大月氏がこれを攻めいり、宗主国となる。東南にインドがある。」
　　　＿＿＿＿＿＿＼＿.|__　　./　.:::::}/::ｆ⌒7　　　　|
　　　|　　　　　　　　　　　　　| ／　/::::/:::::ゝ‐′　　　 |
. 　 　|　　　　　　　　　　　　　|　　/:::::/:: ____:/／　　　｜　　　 　 　 これ、バクトリアのことですね
_　 　 |　　　　　　　　　　　　　|　 /／￣＼　 ＼ 　　 　.|
..　　　|　　　　　　　　　　　　　| // / /　　ヽ　　〉＿＿ﾉ
￣￣...|　　　　　　　　　　　　　|_/./_/￣￣≧=≦￣￣￣￣￣￣
　　 　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿|二二|

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,一､ ＿＿＿
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ ￣　　 　　 　｀ ､＿ ,―､
　　　　　　　 　 　 　 　 ／￣　 　 　― ､ 　　 {::::/､　　ゝ
　　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 ,　 r-､ 　　　 ヽ 　 丁　　　 ',
. 　o　　　 　 　 　 　 　W､/ﾄ､/　 }　 　 　 　 　 |　　　　 i
　　 ＼ 　 　 　 　 　 　 ｉ　 7::T　 レ^､√} /　　il,　　　　 l
　　 　 .＼　　　　　　　 | .代:ﾉ　　 丁::::TVi　　 ||　　　　 |　　.....このテキスト自体が張騫の報告書を元にしているわけですが
　　　　　 .＼　　　　 　 |　! 　 　 　 ヽ::ノ　| 　　||　　　　 |
　 　 　 　 　 ＼　 　 _　| （"　　　　　　 　 |　　 ||　　i, 　 |　　.....彼の報告の中にソグド人あるいはソグディアナに関する格別の記載はありません
　　　　　　　　　`と｢　｀⌒＼　　　　　"　│ 　 ||　　{　　!
　　　 　 　 　 　 　 |　 ＼.　　＞　,..__＿__ |　　 N　　ﾄ､ /　　　..ソグディアナにあたるオクサス北部については言及されているのですが
　　　　　　　 　 　 .￣￣￣＼//〈　i_Λ／レﾍ/　＼/
　　　　　　　　　　　　　 　 　 V／ /V=V:::l く　 ヽ　　　　 　 　 .あくまで大月氏が遊牧をしている土地としか認識されていない模様です
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:|　/::::ゝ/::::|　Λ　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　} ;|　;:::::::}{:::::(| / ∧　　＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 l　∨:::::::}{:::::::|´ 　∧　 　 〉
　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 |:::::::::}{:::::::|　　　 ＼∠フ
　 二二二二二二二二二二| 　|:::::::::}{:::::::|　　　　│二二二二

　　　 ＿＿　　　　-─……‐-ミ　　　＿
　　／　,.ィｧ'´／　／　　:.　　｀ヽ､`'く､　 ＼
　/　　/i:i:// ＿_/ /　　 |＿l＿__ '､ Yﾊ
　|　　 {i:i:{ |　 ／∨＼／ ∨ ＼ 　 | }i:ﾘ　　 |
　|　　 ゝｲ {／====　　　 =====＼|ゝ'"　　 |
　|　　 |　ﾚ⊂⊃　　　　　　　　⊂⊃∨ |　　:|　　...つまり、可能性としてはひたすら農耕に励んでいて大月氏の支配を受けていたか
　|　　 |　|ゝ|　　　　　 ∧　　　　 ノ|ノ　|　　:|
　|　　 |. 圦 ',　　　　　 　 　 　 　 ,ﾑｲ　|　　:|　　...大月氏と一緒になってヒャッハーしていたか
　|　　 |　|　〕iト　　　　　　　　　イ　 |　:|　　:|
　|　　 |　|　　 　 ≧=┐ ┌=彡 　 　|　:|　　:|　　...半々だったんじゃないかな、というのが個人的な印象です
　|　　 |　|　　　　,.イ厂Υ¨7‐f＾ヽ　 |　:|　　:|
　|　　 |　|　　 ／　　｀`∨‐┐ﾉ广＼|　:|　　:|
　|　　 |　|　／　　`ヽ､＿＿二´‐ｧ　ヽ :|　　:|
　|　　 |　|　＼　 ／^ |_|_|_＼|_|ノ＼／ :|　　:|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　ヒャッハーの方は果たしてあり得るんでしょうか……　　　　　　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : :. 　ところがですね　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : :. 　ソグド人というのは、意外に貴族階級、戦士階級の歴史が古く比重が重い　　....: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : :. 　意外と感じたのはイッチだけかもしれませんが　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　 ＼ ＿　　　 　 _
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 -‐ﾆﾆ.'　　　　　　　ﾞ,‐-｀.ヽ ／　 ＼
　　　　 　 　 ,. ‐　､　　　 　 　 　 　 　 ,'"ｒ;;;;;;;;;;/　　　　　　　　 ';;;;;;;;;） ）.　　　 ヽ.＿
　 　 　 　 ／　　　 ヽ.　　　　　　 　 　 ト､＼;;;;;!　　　rｉ　lll　r, 　 l;;;i r'　l　　　　　ﾞ;;;;;;;)ヽ
　　 ,. 'ニ/　　　　　　' ﾆ.ヽ. 　 　　　　ｒ'　 ヽ l;;l　　〈i, li, .|| 〃i〉　ｌ;;ｌ l　 ｌ,　lll　,, ,　l,. '"ｲl
　　l　(;;;;'　,.〈i　|| i〉.,,　';;;;} } 　 　 　 __ゝ'　__!_l;;!　　 ヾヾ ll./'/'　　l;;!_!　.li,_ ll.〃/　l .{　 {.）
　 ｒ､ ヽヽ ヾ, l! ll l!〃　.!;;ｌ i.).＿-ニ二ヽ. { Ｏ　 ￣￣￣￣￣￣￣ Ｏ｀/ニニﾆﾆ=-_￣!/ﾆ=-__
ィﾆ',　ｒ'"￣￣￣￣￣￣' ／ﾆニニ二二＼ 　 　 ト､ 　 ◯　　,.ｲ　　 ./二二ニニﾆﾆヽ仁ニニﾆヽ
ﾆ二ゝl, ° ﾄ､　Ｏ　.ノ!.／ニニニニニニ二＼　　ヽ　 ー-一 .ノ　　 ｲ二二二ニニニﾆ',ニニニニ',
ﾆニニﾑ 　 ヽ 二二ノ/ニニニニニ二二二二＼　　｀ ー一 ´　 ,.イ二二二二二二ニﾆi二二二ニi
ﾆニニ二ヽ､_　　　　/ニニニニニニニニニニ二＼. ＿＿_ , イ二二ニニニニニニニﾆl二二二ニl
ﾆニ二二二二二二{ﾆﾆニニニニニニニニ二二二ヽ二二二二二二二二二二二二二l二二二二l
ﾆニ二二二二二二lニニニニニニニニニ二二二二ヽ二二二二ニニニニニニニニニl二二二二l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,一､ ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ￣　　 　　 　｀ ､＿ ,―､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣　 　 　― ､ 　　 {::::/､　　ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 / 　 ,　 r-､ 　　　 ヽ 　 丁　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　 o　　　 　 　 　 　 　W､/ﾄ､/　 }　 　 　 　 　 |　　　　 i
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 　 　 　 　 　 ｉ　 7::T　 レ^､√} /　　il,　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　　　 | .代:ﾉ　　 丁::::TVi　　 ||　　　　 |　　　 　 例えば彼らが彼ら自身の生活を描いた壁画なんかが
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　 　 |　! 　 　 　 ヽ::ノ　| 　　||　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 　 _　| （"　　　　　　 　 |　　 ||　　i, 　 |　　　 　 ソグディアナあるいは中国で発掘されてますが
　　　　　　 　 　　　　　　　　 　 　 　 `と｢　｀⌒＼　　　　　"　│ 　 ||　　{　　!
　　　　　 　 　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 ＼.　　＞　,..__＿__ |　　 N　　ﾄ､ /　　　　....立派な庭園に座る主人夫妻を中心にした宴が題材にされていて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ￣￣￣＼//〈　i_Λ／レﾍ/　＼/
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　 　 　 　 　 V／ /V=V:::l く　 ヽ　　　　　　　 　 .各地から送られてくる使節の姿も描かれており
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　　　　/:|　/::::ゝ/::::|　Λ　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　　　 　 } ;|　;:::::::}{:::::(| / ∧　　＼　　　　　　 貴族的な色合いが色濃いです
　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　　　 　 　 　 l　∨:::::::}{:::::::|´ 　∧　 　 〉
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 　　 　 　　　 |　 |:::::::::}{:::::::|　　　 ＼∠フ
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二| 　|:::::::::}{:::::::|　　　　│二二二二

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　_,｡rァ／
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ._｡+･'‘´__.　　　 ,
　　　　　 　 　 　 　 　 　_｡+･'‘´　　 ／_::.:ｨ,　　/j
　　　　　　　　　 _｡ｨマu´　　　 　　.,f:::::__,:､」　 l/
　　　　　　_｡+･'‘´└ﾍﾉ」ヽ,　＿__,.ｨ厶ぅr,,,ヽ　∥
　　 _｡+･'‘´　　　　　 .＼　 ｿ￣｀ﾞ･+､Lﾐt;,.ｯ_ .∥
　　 　　　　　 　 _,.､-‐''" ゞ～冫ゞｿ└┘ヘ」∥　 　 　 .::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　ゝ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｿ　.ゞｿ////./∥ぃ　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　 　 　 　 　 　 ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ﾍ　　 ゞｿ-j ∥ ｿ.,,_　　: :. . .また、おそらく定住直後から既に遊牧民族の影響を受け続けていて　　　: : .
　 　 　 　 　 　 ヽ,.:.:._,.,_.:.:.:.:.:.:ﾍ__￣￣　ﾐ,{￣j)ミ ミﾐﾐ..:..:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　 　 　 　 ｀ｰ-.:.:./￣￣￣ﾐﾐ/└: : (), L_..: :. 　壁画に描かれているソグド人　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 .丿　　 .ﾐミｿ: : .ll: : : l弋__　:..:.　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
　　　　　　彡ﾐﾐへ_,.､-‐ｿﾍ,＿_,.､-ミｿ: : : ./ﾞ'*｡,ゝ,.__ll..:..:__...あるいは陶器や像に残されたソグド人は　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　彡彡彡ゞ/: : : ;/　　 j::::::::::://: : : //: : ./*～*'.:..:. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　 彡彡彡　　│: :;ノ　　 冫:::::::.」/: : ./: : : : ﾑ　　　..: :. . .全てスキタイ風の格好をしています　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　彡　　　　　.│ 斗　 ／::::::::::ｿ ‘｀`'～､_､～j　　......: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　ﾍ: : ´"'L:::::::::／」‘｀`'～､_,､～ｿ　　.....: :. . .尖った帽子や、ベルトで留められた裾の長い上着　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　 ＼: : :: :l ﾍ／ ",", ゞ: : : : /l:: /.,_　　 .: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　冫 ﾍ.│ヽ--ヽ: : : rー: : t/-┘..　.: :.　..革のブーツ、吊った刀など　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　 ＼ .│/　　　 ヽ: : l＼: :│　　　　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　 　 .ｿ: :ﾍ ＼__,　　ヽ ﾊ　): :」　 　 　 .: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
　　　　　　　　　 　 　 ヽ: :ヽ＼ 」　 ./ﾍ: :l '／
　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼＼=┘　ﾍ│.l
　　　　　　　　 　 　 　 　 └: :.j　　　 /__j
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ==┘　　 ﾍ ノ

　　　　　　　}i:/'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　 ／　　　　　　　　　ヽ､　　　　　　　　＼　 ヽ
　　　　　 / 　 　 　 　 |　　　　　Yﾍ　　　 ヽ　:.　 ヽヽ　}
　　　 ／/　/ :　　|　　|　,,.ィ⌒　}　 ', ｌ⌒ヽ }　}　 :|　Ⅳ
　　 /　 {　/　|　　|　 ,.ィ´从ﾊ　/　　}/ｌ_ﾊ 从八　ﾊﾉ＼　　 　 　 .その他古代インドやペルシアの文献にソグドの名前が出てくることもありますが
　　,′　Ⅳl　:|　　|／,jI斗ぅう弐　　　 ん)心=-Ⅳ∧ 　 `Y
　 ,′　 lヽ乂ﾊ　 :| -=ﾆf乂zzツ　　　 ゞ-ﾟ',ﾊ　　ﾚ　‘，　 }　　　　特に商業に秀でていたと記載されてなかったと思います
　,′　　ﾄ､　 {∧ __／)‐‐､ー‐'ﾞ　　　　ゝ｀¨　',　　　　 ヽノ
　| 　 　 |　＼{　// ／ ／ ' ' '　　　　　　' ' ' .八　　　 　 ',　 　 　 強力な一部族以上の印象は持たれてなかったんじゃないかと
　|　　　 :.　　',ｰ{ { {　/ ／二⊃　　　__　　 ,.:' ハ　　　　　}
　|　　　　ヽ　 Ⅵ Ｙ　ﾚ'　／　　　　 ‘‐’ ／　　 :|　　　　乂
　|　　　　　　_」..,ﾍ　　　　　＼s｡　　__／ﾊ　　　:|　　　从　　　　 .以上、古代のソグド人は実は重商主義国家ではなかったと
Ⅵ＼＞-=く::::::::|　 ＼　　　　　ヽ ／　 ./::i　　　,:｀`ヽ､{
　／⌒ヽ　＼:::::|　　 ハ　　　　　}､　　/:::::i　　 ,'::::::::::::/＼　　 　 .納得してもらえたかどうか不安ですが
../　　 　 ＼. ＼|:　 /￣｀`丶､　,ﾊﾍ　/::::::i　　/:::::::::::/　　 ＼
..|　　 　　　ヽ　 |　/　　　　　　＼/ ∨::::::j　 /::::::::::/　　／⌒ヽ
..|　　　　　　　Ⅵ /　　　　　　　　//::::::::/　/::::::::::/ 　 /　　　　Ｙ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 結論出す段になって雑になるのやめて……　　　　　　 　 　 ./　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　 /　x==ﾐ　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　 　 　 　 /　 {::::::::::}_　--ｖ-ミγ⌒ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ／´　　　::.　　｀ヽ__ノ　　}
　　　　　　　　　　　　/　　　 /　　 /　　: : :　　　 ＼　 /
　　　　　　　　　　　 ,′　　 /　　/|　 　 И　　|　　 ∨
　　　　　　　　　　　 {　　　 {　　厂|￣　ﾉ j─-ミ　|　 '.
　　　　　　　　　　　 '.　　　从 ィｆて㍉/　 斗=ミﾉ八　 }
　　　　　　　　　　　　'.　　　∧ {　ゞﾟ'　　, 乂ﾂ イﾉノ∨
　　　　　　　　　　　　∧　 /　|＾ゝ　　_.._,　　ノ　|八 ∧　　　　　.唯一例外とも言えるのが
　　　　　　　　　　　 / ∧　　_j　 |/＼｀´｡s个　 |　 ＼ ＼
　　　　　　　　　　　　/ ／´　 }i　＼ ∧_ノ|｀|　　∨⌒^＼〉　　....ザラフシャン特産のラピスラズリとルビー
　　　　　　　　　　 __／　　　　}ﾊ__/〈__,〉　|:人　　ﾊ
　　　　　　 　　 ／⌒＼　　　/::::∧　|::|　 j〈　 ∨　{　　　　　 　 こちらの方は、紀元前から古代世界全体に名が轟いていました
　　　　　　 _　 ´　　　　 ＞イ::::::::::::∨:::∨:::{i　　　　l
　　　　 .　´　　　　 .　 ´　　{::::::::::::::::∨/:::::::{　＿　　 　 　 　 　 .ラピスラズリに至っては世界中探しても産するのがここしかない始末です
　　　　{　　　　 ／　　　＿_乂:::::::::::_ ⊥-　￣　　　　 }
　　　 ∧　　＿_＼　／／／＞　´＼　　　　　　　　　ﾉ
　　　　 ∨　　　／´／／／＞＿　　ヽ　　　　　｡s≦
　　　　　{　　　 {　　ヘ､__／´　　ヽ　 j__　｡s≦｢
　　　　　乂　　 乂　 ｬ─‐┐　　　√三三二ﾆ|
　　　　　　 ￣￣　 ＼〉　,从　　　 {三三三二ﾆ,
　　　　　　　　　　　　　 /ﾆ∧ ', ':, {三三三二沁,
　　　　　　　　　　　　 ./三三＼＼〉三三二ﾆﾆ沁,

　／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ
Ⅵ　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ
　|　 Ⅵ　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ　　　　....ちなみに、ラピスラズリの和名を瑠璃といいまして
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }　　 　 .ルリとルビーがソグディアナで最も古い名産品だったわけなんだなあって
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllllⅥ⌒7':::∨ 　 ∨
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 なんのことなんだろうなあ　　　　　　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼

　　 　 　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　タジキスタンの山深くにイスカンダル・ルクという湖があるのですが

　　　　　　　　　　　　ここで彼はその乗馬とともに溺死しかけたという伝説が残っています
　　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　,;爻;j/　i{i;,　　}i;,
,;)∧∨,/_,乂i_;jﾉ;仆-ｧ゜ 　_/ 　 　 _,ﾉ
,;爻ﾍ∨/ 　 ｀Yiノﾉノ　　 ,/　　 ,.'´ ,{_,ノ
.. :. :∧〈___,,_jl::|,;'´ 　 　 _,ﾞ　 ／___,ノ
-‐=＝弌渋ﾐil;|=‐-=ﾆ..,厶ィ^ｰ‐
　,;　　　 ｀`ヽ {_ 　 __／`ｰ‐- 、__
,;　　　　 　 　 ∨Ｖア゜　　 　 　 ￣‐-=ﾆ _
个ﾄi仆iﾄiﾄiｲiﾄi;,〉_厶;__,;i个ﾄi仆iﾄiﾄ､_,,__,;_　`'＜,___,ノiﾄ､_
￣￣~~¨¨"""/;;;′　　. :￣~~¨¨"""¨¨~~￣~~¨¨￣㌃ﾆ7
';';';: .. .';';';; : . ′′,;';';　. :　___,;辷ﾆ=-‐‐‐=ﾆ¨~~￣　　　　　　　. .
';';';.;, :,;辷ﾆ=‐‐---‐=ﾆ¨￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. :. :
;ｨ㌻¨゜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. .　. :. :. :. :. :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. :. :. :. :. :. :. :. :
　　　　　　. .　. .　　. .　　　　　　　　　　　　　. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :
　　　: .　: .　　. .　　　. .　　　. .　　　. .　. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :

　　　　　　　　　　／⌒ヽ　　　　　　　γ⌒＼
　　　　　　　　 ／　　　　{　　　　　　　|　　　　＼
　　　　　　　／　　　　　　:､　　　　　 ﾉ　　　　 　 ＼
　　　　　　 /　γ＞-‐-ミ__＼＿γ⌒|　　　　　　 　 ＼
　　　　　　 | ／´　　　　　　⌒＼乂__,|　:､
　　　 　　 ／　　　　 /　　　　　　＼　{　　:､
　　　　 ／　 /　　　/　 |　 |　|　　　∨ﾍ　　:､
　　　 /　　 /　,/　/|　 ∧ i|　|　|　　 ∨',　　 |:.、
　　　　 |　 |　-─- V斗-Ν─-j　 |　 |ハ 　 |　:.
　　　{　{　 ﾊxｆ芹丐　　 ｘｆ芹芋ミ ﾉ　,ハ | 　:|　 :.
　　　乂乂八ﾊ Ｖﾝ　　　 乂ン　 j/jノ|　j ﾊ　ﾘ　　i
　　　　　/　　 {' ' く　　　' ' '　　　|　 :|ノﾉ ﾉ /　　 |　　　　　 　 　 笑っちゃうくらい山奥です
　　　　/　　　人　　‐　　　　　　｜ : |'　 / /　　　|
　　　　　　　/ |　)h､　　　　　　　|: : :|　/ /|　　　 |　　　　　 　 　 こんなところによく水がたまるなって思うくらい
　　　 |　 　 　 |　. :|　)ぅi爪 　,／|: : :|　|/　|　　　 |
　　　 |　 　 ／|　: :|　|ノ|___／　｜: :|　　　 |ノ|
　　　 |　 ／　｜.::.:|ｲ_／＼　　 |: : :|`ヽ､　　 j从__／⌒
　　　 ＼(　　 イ. : j/ >-ｒ┘>- |: : :|.:.:.:.:.:＞｡,
　　　　　　／{.:.乂_{/　　レ'.:.:.:.:Ｌし.:.:.:／　＿,ヽ
　　　　　 ハ jﾘ.:.:.:.:{　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　／　　 |
　　　　__/　/.:.:.:.:.://＿_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.<__／　　　　|
　　辷つ￣￣辷二二　 ＼.:.:.:.:.:.:.: ∨　 　 　　|
　　＼└‐┬┬──┘ 　　＼.:.:.:.:.:.}　　 　 　 |
　 　 {＼二つ-弋二　　　　 ﾉ　＼.:.j　　　 　 ｜




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 ─　　　─　　ヽ
　　　　 もう何をやっても伝説になる男だお……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 （●） 　（●）　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　 （__人__）　__,／
　　　　 ちなみ十五世紀になっても、ザラフシャン山脈を統治していたとある豪族は　　....／　　　｀ ⌒´　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿/((┃))＿＿＿＿_＿i　|　ｷｭｯｷｭｯ
　　　　 自分たちの祖がアレクサンダー大王だったとしていたお　　　　　　 　 　 　 .／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　 Y､ﾞヽﾒ-､ i"　／.;ｨ'二"_. `ｨ 辷, ) ヽ.　. 　　,.　 　 　 　 　 しまった……
　　　　　 /ﾊ-=三ャゝ'¨´､旡刃ﾉ　 .>ヾ'/｀､(`,ノi_,.／ﾉ_
　　　　　 ゝ.!　｀´'〈ﾞ!^..ｉ "ｨ　　　ｰくﾞヾ.;ゝ　 ヽ. '´　 '´　　　　 　 　 .己の力を過信したか
　　　　､ー"ﾍ,ノi　 , i゛｀i,.>　｀￣｀ヽﾐ `〈､ : ﾄ､!
　 ,∠´￣｀　ﾞ)ﾉ） ,　`_ｰ' 　 　 　 `)ﾞ`､!ゞ !ﾉ;〉'´　　　　　　 　 　 　 .貴重な兵馬をあたら失ってしまった
.,ｨ_.,-'　　　　　"!,ヽ ´二二ヽ､　､ｲﾞ,､ﾒ｀　'Y' ,′

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ャ=ｮ=ｪｧ‐-　 _,.
　　　　　　　　　　　　　　　　,.ｨ彡:;ｨ≦:三ニ二彡'､_
　　　　　　　　　　　　　　ﾉ},ﾑ/ﾂ;ｲ;イ≦三ニ三ニ三≧‐
　　　　　　　　　　　　　　{川:/ｉ:／;斗三ﾆ三ﾆ=:ニ=ﾆ三ミx、
　　　　　　　　　　　　　　ﾞミ:ｨ:≠''"￣｀ﾞ'ﾞ'ﾞ'x彡三=ニﾆミ:.ｉミf
　　　　　　　　　　　　　　/^´＞‐　　 　, ノ　　ﾞｷ三二ニﾆミi
　　　　　　 　 　 　 　 　 ' Y´　 ,.ｨェｧ　′／　　}:≧＞=､ミ､}
　　　　　　　　　　　　　 Ⅵヽ 彡´rt‐ｧ　　二 　 {ミ:} ./　}ミｉ}　　　　 　 .しかし悔やんだところで既に敵国奥深く
　　　　　　　 　;:彡=≠ﾞ　ｉ:　ｉ　､ヽ￣　'　 　 　_､j:ミ}.〉） .斥ﾐ!
　　　　　　　彡'"´　　.:.:: |:　|　 〉　　　　　　ヾ:.j:㍉:} イ/ヾⅥ　 　 　 　 いかにして騎馬を充足せしめるか
　　　　ｰ=彡　　　　　 　 L斗-┘ 　 　 ⌒ﾞ　 }ヾ:}:ｉ!__,/:i:;}Ⅶ|
　　　　≧=　　,:.:.　　　　　 ﾍ=ｰ─--‐'　　,..ノヾ:V　 从:i:{::从
　　　≠''"　　　　 　 　 　 　 } T弋_,..,,.ｨツ}:ｉ:}:ｉ:jｿ′ {:ｉ:{:i／ .::　　 　 　 .ん、あれは……
　　イ　　　:.:.　　　　　　　　 从刈沁:}:ｉ:从ﾘイ´　ﾉ 　Ⅵ′.::.
　　x彡'　　　　　 　 :.:.　　　 ｀ﾞゞ=-‐''''"´　, 　 /　　 /　　.:.
　　彡　　　　　　　　:.::　 　　　 ,.} ヽ　　　/　 /　　 ,.ィ´　 ::
　 彡'　　　　　 　 　 :.:.　　 　／ | 　 　 , ' 　 .′ ／
　 ｲ"　　 　 ..:.::　　 .:: 　 /／　 .ﾉ 　 ／　　　 ／　..:.:　　.:.
　从　　　 .:.:　　　　　　/´　　　　　　　　 　 ,;′　.:.:　　.:.:.

　　　　　　　 　 　 　 　 ∧＿　　　　　　　　　＿∧
　　　　　　　　　　 　 ／ ・,＿）　　　　　　　 （＿｀　ミ_
　　　　_,,--───'~　,／　　　　　　　　　　　　 ＼,　~'───--,,　 　 　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　λ　_　　 　 　 _　）　　　　　　　　　　　　　　 （　_　　　　　　 λ　　　.|　 .……ん？
　　 ノ　〉〉￣￣￣　 〉〉　　　　　　　　　　　　　　　 | |　￣￣￣ | | ﾉ　　　.|
　　　 //　 　 　 　 //　　　　　　　　　　　　　 　 　 | |　　　　　　| |　 　 　 |. 　なんやこの平原、馬おるやんけ
从wＷW从ＷW从Ｗ从WＷ从从WＷ从WwＷW从wＷW从wＷW从W. 　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━┓从WwＷW从Ｗ从WwＷ
Ｗ┃从ＷＷ┃Ｗ从Ｗ┃ＷＷ从┃Ｗ从Ｗ┃Ｗ从WwＷW从Ｗ从Ww　　　　　　　 .f´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
Ｗ从WwＷW从wＷW从wWＷ从WＷ从WＷ从WＷ从WＷ从WＷ从　　　　　　　　　|　　 .調達したろ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 生まれ持った豪運ゆえでしょうか

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 山脈越えをしたアレクサンダーの目に映ったのは

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 フェルガーナ平原を駆けまわる駿馬の群れでした
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　　　　　　　　　　　　　　　　 ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　 /（
　　　　　　　 　 　 　 ,. '⌒´′ヽ､-─- ､
　　　　　　 　 .ﾄ,‐- ､!　　 ,.　　 　 　 　 _ヽ─-ｧ
　　 　 　 　 　 | !　　＞ '´ 　 　 　 ｀`ヾ　　　,ｲ
　　　 　 　 　 ,.| | ''´　　　　　　　　　　 ＼ ./ ﾄ､
　　　　　　　/／-'´　　 ,r　　　　　　　　　ヾノ　!　　　　...┌───┐
　　　　　　 ﾉ ! l　　 　 r'l　　　　/!　 ､、　　 ヽ. ｀ヽ.　 　 .│..副官　│
　　　　 　 ( f_l´ 　 　 ｢,..L_　　 / ,>､ﾉ､ヽ　　　l　　/　 　 └───┘
　　　　　(´く　　　ハ´′o ヽ､ﾉ '′o　'〈、　　 ',　 {
　　 　 　 }ー）　　|::::l ゝ,__,.　 `　ゝ.,_,. ' ハ 　 f､　 l
　　　　　　 ヽl⌒´!::::',　 　 ､__,＿,.　　 /::::l-､ l ゝ　}
　　　　　　　 `　 （;r´ `__､　　　　 ,.　' ｀jr' ノ'´　 )ﾉ　　　　　　 やる夫、あいつらフェルガーナの馬確保したみたい
　　　　　　　 　 　 r:'::´::::::|＞r ' ´ |''ｰ-´、　　　'´
　　 　 　 　 　 _,. -`::::::,､:/　 !　 ／:::::::::::::>
　　　　　　,. :'::::::::::::::r ' /　 /´!/::::::::::::::::´‐ ､
　　 　 　 /:::::::::::::::::::!　' 　 '　 ﾄ､::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　 .,':::::::::::::::::::::l　　　　　'　}:::::::::::::::::::::::::::::::}
　　　　 l:::::::::::::::::::::::ヽ、　　　 /::::::::（＿）::::::::::::::l
　 　 　 !::::::::::::::::::::::::::::丶､r‐ ':::::::::::::::::::::::::::::::::::l



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i´　　　　 i　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ　　　　「￣!　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　 　 　 ノ　　　 ｀７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　　　 /‐┬　　　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿　　　　　　 　 　 　 .）　　　 　 ,ﾉ　　　r―-- .、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,..-''"´ 　 　 　 　　ヽ　　　 　 　 　 .,/　　　　　―ｧ　　 ｀＝=ｧ　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　 丶　 　 　 　 ヽ　　　　　　〈　　　 ,/　X_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　.） 　 　 　 aﾉ　　　－'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　斗=ー　　ヽ　　　.ノ　　　　　丨　　　 ／>_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i　　　 　-＝ｰ　　　　　´ .ィj^ヽ　　　i　 　 .｀ヽ. 　　　　|　　 ／,.ｲ i i
　　 　 　 　 　 　 ファーｗｗｗｗｗｗ　　　　　 　 　 　 　 |　　　　≠fjｰ-ﾐ　　　／　　___　　 　l　　　 　 )　 　 　 |　　ー'　> i_i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }　　　/　 ____ _　　　　 '"´ 　　｀ 　　l　　　.／　　　　　 っ　 /'7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　 ´　　　　　 　　 　　　　　　　.i　　　 ｀ヽ　　　　　　　/ / 「｀!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l　　　　　（　　　　j　　　　） 　 　　 ,　　　 　 j ＿　　　_.../_/　.L,」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ',　　　 　｀ｰ-‐'′`ｰ-‐′　 　　 ′　　　　.'´ 　｀ヽ//７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　　 　 　 ∨. : : :{　　　　　.ｲ　　　　　　　 　 　 i/ / 「｀!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　 ∨._:_ﾉ　　　　ｨﾞ　 　 　 　 　 .r ，　 /_/ 　L」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ≫ ..,_　　　　　 _,..≠　{､　 　 　 　 ./ /:f^!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /^Y}　　7r-r=rえ　 八＼ 　 　 ./ /　i .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／.:.:.:.:{　 /{__ノ^^廴}V　}.:.:.:.:.　 　 -''　 ゝ'

　　　　　　　　　　　　　　__ ,ｨ=ミｧ‐-､__ __.　　　　 _,､
.　　　 　 　 　 　 }｀''＜ｨﾞ／　／,ｲ　　ヽ｀ヽ`x‐'''"~　{
　　　 　 　 　 　 {.　,ｲ.／　,ｲ . ,'│.　　 ‘， ヽ.　　　 }
　　　　　　 　 　 Ｖ　/ 　 /　　ｌ 　',. 　 　 ',　 .ﾍ　　 /
.　　 　 　 　 　 ,ｲ　 {　　 }.　　{　　ﾍ.　　　l.　　 ',. ,ｲ
.　　　　　　 　 { ｌ　ﾊ 　　{.　　 ｌ.　　 ',　　 .|　 　 |′Y
.　　　　　　 　 } |　{ ヽ.　　　　 ', 　　 }.　　|　　　|.. 　∧
.　　　　　　 ／　|.　　 ﾍ　　 　 ‘， 　 }　　| 　　 |　 （__;）
　　　　　　 |　　│.　　 ‘，.　 　 ﾍ . 〃　 {　 　 { 　{　　　　　　　　　それと高台に街作ってどんどん入植してる
　　　　　　 ｌ　 　 } 　　　l}ヽ　　　 ∨.　　 {`、　`､　',
.　　　 　 　 ヽ　,ｲ{ 　 　 ｉ} i{　　　　{ 　　　', ＼　ヽ　ヽ　 　 　 　 　 .放っておくとギリシャ人だらけになるよ　この地方
.　　　　　　/ ,ｲ　 }　|.　从ハ 　　　}.　　　 ﾍ　 ヽ　Y　Y
　　　　 　 ｌ 　　ﾊ　ｿ!　}_/＿}!　　 ﾊ､　　　 ﾍﾄ､　ｌ }　 从
　 　 　 　 |ｨ～ハ (　} ﾉニニﾘ　 ,ｲニ≧､.　 八 ） ﾉソ
　　　　　　　　　　ゞイニニ≦ｚ彡ニニﾆ).イ　　´
　　　　　rzzzz≦ニニニニニニニニニニﾆ≧z､＿__
　　　　　{ニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆ}　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人.人
.　　　　 ﾑニニニニニニニニニニニニニニニニ二ﾑ　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ）　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　 　 }ニニニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆア　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ）.　 　ファーｗｗｗｗｗｗ　　......（
　　　　 /ニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆミ　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y. Ｙ

　　　　　　　　　 　 　 .＿＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,,.. ' ´　　　　　　　 　 　 ｀・ .,
　　　　　　 ., ・´　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　.／　／7￣i=､_　　ヽ ヽ　　　 　 　 　 ＼
　 　 　 /.　 ,ｲヽ.,'　 .l　 !｀ヽ　}　}　　　　　　　　　 ',
　　 　./..　　ｌ　 〉 　丶 l　 |ﾍ　　　　　　　　　　　　.',　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
. 　 　 l　　　ﾉ　,'　　　　　 丶i　 　 　 　 ／　　　 　 l　　　　　　　　　 　 　 |　 で、どうすんの
. 　 　 l　　 〈　 ｌ　　　　 　 　 |　　 　 ／;;;;,,,,　 　 　 l　　　　　　　　　 　 　 |
. 　 　 {　　...| 　 　 　 　 　 　 |　､_ｨ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　 }　　　　　　 　 　 　 　 |　 この機に一気に攻め滅ぼすつもり？
　　　　', 　 .l　　　　　　　 　 ,'　　　　ヽ 　 　 　 　 /　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　..',　ﾉ ｀ヽ　　 　 　 　.,'　　　　　}　　　　　 /
. 　 　 　 ヽ〉､＿l＿_　　 　 .,'人　　　 ﾉ　　 　 ／　 　 　 　 　 　 　 ……
　 　_,. ＜ .ｒ'´　　　 ｀ー-､.,'_　　ー '　　　,. ＜　＞ .,_
. ＜　 　 .,'　　　　 　 　 　 .ﾍ、 　 　 ,. ＜　　 ／　　　＞ .,_
　　　　 .,'　　　　　　　　　　 ﾍﾍ　　∧　　 ／　　　　　　　　＞ .,
　　　　/　　　　　　　 　 　 　 ﾍl. 　|　ﾏ　/　　　　　 　 　 　　 　 ＼
　　　.〈　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾍ.　|　 ∨
　　　　V￣｀ー-､　　　 　 　 　 .!　|

　　　　　　　　　　　　　　＼／　i7i7　　　　　　　　　　　 　 　 /l
　　　　　　　　　　　　　　／＼／　 　　　　　　＼　　　 　 　 //
　　　　　　　　　　　　　　　 ／＼ 　 ヤ　 イ 　 　 　 / 　　 //
　　　　　　　　　　　　　　　　　.　:　　:　　.　　　＿／　　　 O
　　　　∧ __o__∧　　　　　　　　|　 /　,　　　　　 く￣＼ー――――＿＿＿
　　　　ヽ/ __二lﾉ　　 　　 ＼__ノし/／ ､　　　　　 [≡≡,lゝ――――――＿＿＿＿
　　　　 ﾉ,,,|；ﾟД)　　　＿＿)/⌒ヽ(＿ ',　 　 　 /^(дﾟ#[_lつ[二二二＞―――＿＿＿＿＿___
――┼とii＿ii_ヾ⌒ヽ　　￣)ヽ__ノ（￣￣￣　　| {とii[二]〈――――￣￣￣￣￣￣￣
　＼ヾ＼ ヽ,,,,,ヽヽ)il |　　 ／⌒|「⌒＼　　　　　ヽ_/ヽllllつl―――――￣￣￣￣￣
　　　　　 /.........ゝ__ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ,)――￣￣￣￣
　　＼从〈_/ 　ヽ)
　　　 　 　 　 　 　 　 ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　 　 　 　 　 　 　 : :　 . .兵数を揃えることが出来れば、五分の戦いが見込めるとはいえ　　　　　　　　　　 　 : : .
　　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　 　 　 　 　 　 　 : :　 . .それではこちらの不利だお　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　 　 　 　 　 　 　 : :　 . .ただでさえ兵数に開きがあるうえに、敵は西方から兵を補充することが出来る　　.....: : .
　　 　 　 　 　 　 　 : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :

　　　　　　　　　　　　 　 ,　-―――- ､._
　 　　/ ｀ ヽ、　 　 　／ 　　　　　　　　 　｀ヽ､
｀丶,ｨ'　　　　ヽ　 ／　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　/　　 ,ヘ　 |, '　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　　 　 　 　 .同じだけ損害を出してしまったならば
　 /　　/　　し/, ヘ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ゝ
. /　　 i　　　／　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　 　 　 時間とともにきつくなるのはこちらだ
　　　　＼／　　　　　ト ､　　　　　　　,-='､':'　　　　　　 ',
　　　　／　　 ,ｨヽ _ :':;;;;;,:i　　　　　　.ﾞ､;;;;::',ﾉ　　 　 　 　 i
　　　　　　　 ﾄ､＿ 〝'''''′　　　　 　 ｀''''''"　　　 　 　 　 l　　　..こちらにあるのは、地の利だけだ
　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ
　　　　　　　/7＿ ,ﾉ　 （　　　 j　　 　 ）　　　 　 　 　 ／　　　　.会戦に持ち込まれた時点で負けみたいなものだお
　　　　　　 / 丶　 　 　 ｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　　 　 ／
　　　　　 / 　 　 >　　　　 ｀`ｰ- -‐'"　　　　　 　 く　　　　　 　 .敵主力とはけしてあたらず、別働隊を叩きつづけてやるお
　　　 　/　 　 ／ 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ

　　　　　　 ＿,　 　 ＿, 　 　 ＿　 　 ＿ 　 　 ＿ 　　 ＿,　 　 ＿　 　 ＿
　　　　　　 |_|_|　　 |_|_| 　　 |_|_|　　 |_|_| 　　 |_|_|　　 |_|_|　　 |_|_|　　 |_|_|
　　　　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　|￣|＿　 　､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_..人
　　　　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　|　 ＿|　 　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
　　　　|＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　 |＿|　　　...）　 　根競べの時間だ、若造！　　　　　　　　　 　 （
　　　　　　　　∧,,∧　　　　　　　　 　 ∧,,∧　　　　　　　　　 ∧,,∧　　　　 .）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
　　 　 ∧,,∧（・ω・´） 　 　 　 ∧,,∧（・ω・´）　 　 　 ∧,,∧（・ω・´）　　　 .）　 　欲をかいてこの地に足を踏み入れたこと 　 （
　　 ε=━┓Ｏニ)< > 　 　 ε=━┓Ｏニ)< >　 　 ε=━┓Ｏニ)< >　　　 .）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
　 　 /　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ　　 　./　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ　　　./　　 ノ lﾐl_, (ヾゝ　　......）　　.絶対に後悔させてやる！！　　　　　　　　 　 （
　　 (o_o,ｲ 　 ヽ´|(__) ﾉ~⌒）(o_o,ｲ 　 ヽ´|(__) ﾉ~⌒.(o_o,ｲ 　 ヽ´|(__) ﾉ~⌒）.）.　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　 　 ﾉ　 　 ヽ| |￣ノl　ﾉ　　　ﾉ　 　 ヽ| |￣ノl　ﾉ　　 ﾉ　 　 ヽ| |￣ノl　ﾉ　⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒.Ｙ
　　　　 / /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_ ./ /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_ / /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_
　　　　 ヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉ ヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉヽニﾌ|_|　　　(_/　　ヽﾉ
　　　　　　 　 (_ヽ　　　　　　　　 　 　 (_ヽ　　　　　　　　　 　 (_ヽ

　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　 　 アレクサンダー大王の東方遠征最大の危機だったと思います

　　　　　　　　　　　　　 　 主力で向かえばことごとくかわされ

　　　　　　　　　　　　　 　 別動隊を編成すると打ち破られる

　　　　　　　　　　　　　　　まぁ、苦しいのもどっちもどっちなんですけど
　　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　 | 　 やる夫、敵さんホジャンドの街に布陣してるって 　 |
　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 : : : ::::::::::＼　､_从_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,　　 : : : : ::::::u::::::::::＼＾YY＾_ 　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 　: : : :::::::J:::::::::::::::::‘，　　 ｀)　｀)
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 マジかお！？　　　　　　　　　　　　　|　 　: : u::::::::::::::::::::::::---l--‐''´-‐''´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼＿＿_::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　!　　 　 　 　 　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　__|　 　 ＿　　　　 ヽ 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 乂　 ￣￣ミ´　　　　　 ヽ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ￣￣⌒

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.- 、 ,.-、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 |　|　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|― | .ヽ―|　 /ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l＿ | 　|＿|　 |.、|
　　　　　　　　 ／　￣￣￣￣,丶 ― 、　 |.　 |　/　 |　/　/
　　　　　 　 ／　 　 　 　 　　/　 　　　 ＼|＿∨ 　 .し ｀/
　　　　　 ／　 ―― 、）　　l ⌒/￣ヽ._., 　　　￣　　｀,'　　 　 　 　 　 　 うかつに手を出すと街に被害が出るし
　　　　／　　　　　　　　　　|＿ﾉ　　　＼ 　 　 　　 　_,'
　　 ／. 　　　（　-- ）　ﾉヽ ﾉ　ヽ（●　）.|､‐─―――|　　　　　　　　 　 だからといって手をこまねいて眺めているだけだと
　　|　　　　 　 ´"''"　　　,　|　　　、　....ﾉ　｀ヽ､ 　　　 |――――
　 ..|.　　 　 　　　.（　　　 j　＼　/￣ 　　 　 l　　 　　/　　　　 　 　 　 　 拠点をどんどん広げられる
　　|.　　　　　　　 ｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐＼　　　　　　|　　,,.-'´　　　　　　　　　　　｜
.　　＼.　　　　　 　 　 ｀ ⌒ ´　 　｀ー――.´"'' 、　　　　　 　 　 　 　 　 実に嫌らしい手を取られたものだが……
　　　　＼　　　 　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　｀ヽ､
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ￣￣　－－→
　　 ／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´

　 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ]
　　 │|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___
　　　|┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘
　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'
　　　,r== -
　　/'´ 　　 ヽ、　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　|　 　　　 ヽ　　　　 ／: : :　　 　 　 　 　　 ＼
　　|　　　 　　 ﾍ 　　／: : : :　　　　　　　　　　　 ＼
　　Ｖ　 　　　 　 t ／: : : : : :　　　　　　　　　　 　 　＼　　　　　　.連中の支配を受け入れてる時点で
　　ヽ　　　　　　 !: : : : : : :　.. 　　 　　　　　　　 　　　 ＼
　　　ヽ　　　　 　 |: : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　 　　 　 l　　　　..街の住民も敵みたいなもんなんだよなァ！
.　　　/ヽ　　　　 ∧: ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |
. ｒ'⌒　　　　　　' 　＼ :　 ´"''"　 　　 　 　"''"´ 　　 　　 l　　　　..街の損害など気にするな！
. |　　　　ヽ　　　　　　＼: . .（　　 　 j 　　　 ）　 　　 　／
丿　 　　　 ＜＼　|　　　l:: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　 ／　　　　　　　どうせ戦が終わったら徹底的に略奪してやるんだお！
（　　 ､　　　　　ィ_.ﾉ　 　 |: : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
/ 　　　＼　　 /´　　　　 l: : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　 　　＼
＼　｀＼　｀ー{,　 　 -―｀. : : . : : .　 　 　 　 　 　 　 　　＼
　＼　 ｀ ー　｀ｰ ´



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,..　= .,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 iヽ、　　｀`'x、_,,.. -ー==　＝＝ -　.. ,, _ 　 _,.　------,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 ヽ　　　　 ＼.=--　.,、...　　　　　_,. -='"　　　　　／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i.　 　＼::;x '"´￣｀　　　　　　=-≦ 、　　　　　　,イ´ ∥
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　／　　　´''"´　／　　　｀'ヽ,　　 ＼　 ,.x='´　　.∥
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／`,、　　　　　　　i　　./　　　 　 ,　　/　　　　　　　　　　　 Ｙ　　　 　 ∥
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／／ /,. _　　 　 　 .λ　/.::　 ,　 ,::'　　.;'　:　　　i　　-、 　 ヽ::.. ',　　　　.∥',
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　/／∥//　　　　　r'.::∨::.　/.:' /.::..;'..:i'　::i .i:.　 i:.　:..　ヽ..　: ヽ::::':,.　　　/:.　i
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∥,／.,／／' ,/x,　　　 .i ::/:::: ./:::::/ ::::;':::::i　:::i　:::.:. .';:::.　:::::::.';::::::. ':;::::':, 　 /:::::. ..i
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀´　｀ ヽ,_ ／//∥　　λ'::::;' .i ::::::i　:::;　::::i　'::';.:::::i::. .':;::::..　::::::', :::::. ':;:::.ヽ': .';:::::.. i
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀´　∨／/ : :,' ::i- ..,_i, ::::i. : ::',　:::ヽ::::.';::::.ヽ: :　 ':,:.',　::i. .';:::. ヽ　';:::::..i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／./ :' 　 i　 ::} :::/ 干7, :　.ヽ　::+ヽ=---ー- :..', i　.i:: .i;::::　 ',　';:::::.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:::∧　　.:i i .:::i.:ﾄ-..,,i__i ':,:',　　 i::i r''＼i＼:::::.　::.i i. ,':: .i::i::::.　 }　ヽ:::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 八 ::i.　ヽ .::::',.i.:::i::iヽ弋__汽.':,'.、　.'{≠＝i=─卅 ::::i.;:,'::: /:::i:::　 i::　:: t;:::ヽ
　　　　 　 　 　 えええ……　　　　　　　　　　　　　 ＼i　 }i.::/::∨:ヽ,i´”＝´　 　.｀ヽ::.＼==｀:=彡´i::::i:/:::/:::::::i:: i .i::: .:::: }＼:.丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:i;':::::::::ix_:::',`:::::::　ノ　　　　 :::::::::::::::...::/:i:://:/:::::::::,'i:/ ,'::: :::::/　 .':, ::';
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /.::ト:;i ::::i:::::｀ ト 　　 ﾞ　　　　　　　　 　 ,' /'./ /:::::i::/::}':: i::::::／　　　 i ::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i :::i　 ヽ:i　 ::::::::.、　　　　　　　 　 Ｕ　,..{　::i:/:::::://::/::::::';／　　　 　 }/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ:i　　 i　　::::/::`::...、 ´ー　　 　 ,..::'" .', ::.i'::::::/:i:::/;ヽ;::::ヽ　　　 =彡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼.　ヽ　 i'　ヽ:::::i:;`::...,_,,..- '´: : : : :／:.,:::}::/::ヽ::ﾄ,'xiヽ::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼':, 　 ):ハ/::::', : : : : : : :／:::::::::}:i::i:;'ヽ}/、 i'x'.'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀ー　./::::::::::i　　: ::／::: : : : /: ＼. /　i＼i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,....,,,,. =-::::7.:,: : : ::i::　 ／: : : : : : : :／＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /:/: : : : : : /.:::∧; : :i　 /'｀ヽ: : : : : :/: : : : : ｀'=:..,_

　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ=ミ-ミ
　　　　 __　　　＿__＞-‐-{:::::::::}　　＼
　　　　/ f⌒ヽ'　　　　　　 ゝ-ｲ　　　　,
　　 　 |　ゝ ｧ'　l:| |ヽハ　斗 ｀ヽ　　　　′
　 　 　|　 /　 __」Ll　　Τ斗=xハ　　 　 　 ,
　 　 　|　{　{　　| _」　　¨じ灯l　ﾄl　　　　　 ′　　　　　実にこの戦略、既視感すら覚えますね
　 　 　| 八 ',　込じﾘ　　　 ⊂l　ﾚl　　　　　　}
　　　　ﾘ　 ＼,小⊂⊃ r つ　,|　lﾊ　　　　　 /　　　　　.遊牧民伝統の容赦ないゲリラ戦というか
　　　 /　　　Ⅵ个s｡,,,..ﾆ´／{.|　l　',　:.　　 /
.　　　{　　　　ﾘ　Ⅵ　／|/ﾚ'::ﾊ　|　 ＼{＼/　　　 　 　 .そしてソグド人と遊牧民との結びつきを考えると
　　　从　　 /　　　／j斗x':::{　Ⅵ　　　＼
.　　　　 ＼/　　　 厂l｀¨´レヽ　}　　　　　　　　　 　 　 この考えはそれほど荒唐無稽というわけでもなかったりします
　　　　　　　　　　 ゝﾑ__∠..-‐'寸
　　　　　　　　　,ィ≦三三三三リ
　　　　　　　　 {　　/　 ￣ﾏ＞ケrx
　　　　　　　　 ゝ _ゝ　＿ ｡s≦⌒¨

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 うわぁ。　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　 　 ＿＿ 　 　 　 　 　 　 ,-‐-､
.　　／ 　 　 　 ヽ'ニニニニニ|_!_!ｭＸ二二二二二二二二二二ｺ
　 /　　　○○連`､　　　　　 　 `'}‐┴､
　 i＿＿＿＿＿＿i　　, -─- ､　｛￣｀{　　　 反対 　 　 　／　　 反対
　 } | r} ` / -' | |`i ／　　,ﾍr^､ |　}_,　 ,! ＿＿　　 　 　 ／　　　　　　　　　 ／
　 { 'ｧ'　　`ー'/,_ ）!／ﾘノ二二jﾉノ`i, ／　 　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　／
　,-ｿ||､ 　 .ノ/ﾆ|`i ／/　 -　r {⌒ / |　　 粉 砕i　　／￣￣ヽ　 ,-rrr､　　　　　　 　 　 　 　 大変だー！
/' ＼`ﾐ.､＿　`='ノ iﾆij　　 ,ﾆﾞ l ｀i　/Lr､＿＿＿|　/ 　　ノノﾉij　iっ,!,!,!
＼.　 ＼ 　 ￣,ﾉ`i ヽ　　　|r┼-､ i'　 v{_　（__ﾊ_! 　|　_ノ^i'_ﾌ'i,! 　`i 　{　　　反対
　 ＼. 　|＼==|/`|＼＼`ｰ| ´|ﾆ､ヽ　　|　i ` ,.-ｉ ! 　}､|- 　　,-'i　　 |＼_|>
　　　＼|ヽ ｝ ﾉ　　i　＼ |　〉' `ｰ'/　 ,<.j　　 二ﾉ 　/ｿ 　ヽ._`ﾌｧ-ｧr{`ｰ-1
　　　　　 Ｏ|/ 　　 |l/　i ﾉ´|　 / /_ノ＼＼　"{ヽ／''''ヽ ゝ/|ﾍ!　/ﾉ　　　|
　　　　　　 |　　　　ﾘ　/∧　 V_i/　　　ヽ_|＼ノ｢ﾍヽ　 　 |/　　|-── '
　　　　　　 |０` 　 　| /　 ヽ＿/|＼　　､　　　`|　{∧　　 |　　 |
　　　　　　 | 　 　　 |　　　　/ﾉ |　　＼ ﾘ 　 　 | ﾉ i ﾍ　　|　　|　　　 反対

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_　人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　....１.マケドニア軍がホジャンドを占領し　 　 　 　 .（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　....２.（スピタネメスがそれに攻め込んで）　　　 　 .（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　....３.街は壊滅的な打撃を受けたらしいぞ！！..　.（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒.Ｙ


　　　　　　　　(ヽ、００　　∩
　　　　　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃
　　　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ　 〇　 〇
　　　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）
　　　　　　 ｀ｰ――'′　し∪　 （ノ

　　　　　　　　(ヽ、００　　∩
　　　　　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃
　　　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ　 〇　 〇
　　　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）
　　　　　　 ｀ｰ――'′　し∪　 （ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ヽ、００　　∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ　 〇　 〇
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ｰ――'′　し∪　 （ノ
-───-　、　　 　 ´￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　 ヽ／
　　　　　　　 　　　オ　オ　オ　　　}
　　ア　 死　 　 i　イ　.イ　.イ　　j 川 j_j_,　　　　　　　　　　　　　 やっぱりイスカンダルって糞だわ
　　イ　 ぬ　　　|　　　　　　,_州ﾚ┴'~^'＜j:i_,
　　ツ　 わ　 　 |　　　　　 j:ﾙ′　　　　　 `Vj
　　　　　　　　 ｲー--┐　_i|　 ,ｘ===　ﾚ=ﾐ、 i　　　　　　　　 　 　 今からでも遅くねえ
､＿＿　 ＿∠i:j:|ij;l,　　ヽ(　l　"r￢ i　' 宀　｜
　 j:ﾚ^ヽ{ 　 　　 ｀ﾞ'i　　　 「｀　　__ﾟ, | i　.ﾟ__　 '^i　　　　　　　 　 　 俺も一族まとめてソグドの軍に身を投じるぜ
　 |′ ,ﾆ_´　 ｀,ﾆ.　|　　　 Ｌ_.　　　r, _ぅ　　　,_ﾉ
. _」 　 ｀ﾟ┘　└ﾟ´　l┐　　　 ヽ　　r― ､ 　 /
..| 　 ,､　 (ｎ n)　　　｜　 　　　ﾄ､　｀こ´　.ｲ
..ヽ,i　 ヾｰ===-ｧ'^　ﾄ'　　　　 r|　　ー‐　　|､
.　r|、　 ｀こﾆ´　　 ﾉ､　　 　 _l |　　　　　　l} }､＿
__,{:{j丶.._　＿__,.　' |} }ｰ--＜ ﾄ＼　　　　 / /　　　｀ヽ

　／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ
Ⅵ　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ
　|　 Ⅵ　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ　　 　 　 .そして戦場を拡大することで、現地への被害を敢えて増やし
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',　　　 当初それほど抗戦に乗り気でもなかった現地人の反マケドニア感情をかきたてます
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllllⅥ⌒7':::∨ 　 ∨
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ -=・=- 　　-=・=-. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | 　u ,　 （__人__）　　U　|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 被害が加速度的に拡大してゆく……　　　　　 　 　 　 　 .＼　　　 ..｀ ⌒´　　　.〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／;;　 |^7
　　　　　　　　/`ヽ､　　　　　　　　　/ 　 ｝ |　/　　　　　　',,､
　　　　　　　 /　 　 ,ゝ　　　　 ,.:ｨ　/ 　/ !　 |／　　　　　　　｀ ＼
　　　　　 　 /　　　/　　　　r''"　l,/ ／　'!　　　　　　　　 ,.:ｨ''7　　 ﾞ''､
　　　　　　 /　　　/　　　　 |　　 |''´　 　 !　　　 ,.:ｨ'7/　 /,r‐=''"フ　|　　...､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_..人
　　　　　　/　　　/ 　 　 　 |　　 |　　　　|　　　 /　//　/／ 　 ／　 |　　　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
　　　　　 /　　　/　　　　　 |　　 |　　　,ﾉ 　 　 /　/ ﾚ'Z'′ ／ 　 　 |　　 .）　　 ヤクサルテス川沿いに展開していた部隊. 　（
　　　　　/　　　/　　　　　　|　　 |　　/　　　　/,／ ／　 ／　　　　　 |　 　）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
　　　　 /　　　/　　　　　　 |　　 |　 .|　　　　　　 ／,.:r'"´　　　　　 　 | 　 ）　 ....全滅しました！　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 （
　　　　｀`ヽ､,,/　　　　　　　|　　 |　 .|　　　　　　''"´　　　　　　 　 　　| 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　 |,. ='　　 三三ニニニニ=========-------..⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒.Ｙ
　　　　　　 　 　 　 　 / 　　　　　　 i′　　　　 　 　 　 　 　 三三ニニニニ==========--------------
　　　　　　 　 　 　 　 !　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ　　　　　',
　　　　　　　　　　 '"゛　、　　　 .lﾞ　　　　三三ニニニニ==========--------------ヽ　　　　 ﾞ''､
　　　　　 　 　 　 　 　 lﾞ　　　　 !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　 ゛
　　　　　　 　 　 　 　 / 　　 ／三三ニニニニ=========--------------
　　　　　　　　　　 _／　　 .i′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　',
　　　　　　　　　ｒ'"　　　　/　　　　　　　　　　三三ニニニニ=========--------------
　 　 　 　 　 　 /　　　 .,''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ! ./
　　　　　　　 ,./ 　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | `
　　　　　　ｒ'"　　　　./　　　　　　三三ニニニニ=========--------------　 ､
　　　　　 ｌ　　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　|
　　　　 ./ 　　　 .,／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 . ｌ
　　　　 ゛　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　 ﾞ

　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　| |
　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞　　　　 　＿＿　　　　　　　 ',:. 　 　 　 　 　 | |　　　　　 　 ､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_..人
　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｰ-ｧ__,,,..ィ.:´.:.:.／　　　　　 　 　 ',　　　 　 　 　 | |　　　　　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.／　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | |　　　　　 　 ）　　 ..敵は数百からの軍勢の模様　　...（
　　:.:.:.:.:.:.:,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　　　　　　　　 　 __,,..ｨ=-　、　　 　 | |　　　　　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　:.:.:.:.:／:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／　　 　 　 　 　 　 ´　 　 /　　　ヽ 　 　 | |　　　　　 　 ）　　 ..誰か遣わしますか！？　 　 　 　 .（
　　:.:／:.:.:..:./:.:.:.:.:.:.:.:.／　　　 ,,. -‐　　　　　　　　 {__　　 　 ＼.　 | |　　　　　 　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
　　￣ア:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:/ ,　　,.::''´　　　　　　　　　　　 ヽ　￣｀　ー- .! i　　　　　　　⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y.Ｙ
　　　　マ:.:,ｨ:.:.:.:.:.:.:.イ　 　 　 　 ,　　　　　　　　　　　 ｀ ＜ ＿＿ ノ
　　　　　￣レ'i:.:.:.:./　　　　　／ｰ-　..,,___　　　　　　　　　 （　　　　　　　　……
　　　　　　　　レi:.{ 　　　{　 ′　　　 　 　 ｀ﾞ''''ｰ-- ..,,__　 　ゝ
　　　　　　　　 ＜:.:ﾌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i´
　　　　　　　　　ノ　　　ヽ..　　　　 __,,..　　-‐=t=-- ..,,,　　}
　　　　　　　　￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　 j:.:.:.:.:.:.:.:Y´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊｒチ┘⌒＞，_
　　　　　　　　　　　　　　　ひし二 ＜⌒二と　ノｚ＿
　　　　　　　　　　　＿こ　Ｊ:::::ハr∠=z　三ﾍ　　　＜＿
　　　　　　　　　　＞　　　（Ｊ「＿　 ＿r＞〒く/ ⌒　 ＜＿
　　　　　　　　　＞　ｒ ー 　己fｆｪｎ ﾁヰケﾖUﾊ　　　　　　＜
　　　　　　　　∠　　　　　　 ﾑr　LL!__,）ミハ!　＿　　　　 ゝ- ､
　　　　　　　､__こ⌒　　　　　ハﾆ亢ｒｔ少^/ノ　　　`　⌒ゝ＞　 l
　　　　　　　　イ　　　　　‐、厂└冖チ’/　　　'´　　　　 了　　|
　　　　　　／∠　　　　　　Yミへヽノ⌒二ﾉ　　　　　　　トｊ　　　｀ヽ､　　　 .敗走してくる軍の再編成だけを進めろ
　　　　 ／　 ＞　　　　　　 {　　{（　）ー /　　　　　　　ヒ⌒`ゝ､　　　＼
　　　　|　　　　厶ﾉ　　　　　ｊニニニニイノ　　　ﾄ､N＾＿＿＿ﾉ＾ヽ　　　',　 援軍を釣りだして各個撃破するつもりかもしれん
　　　　|　　　　　　｛ﾉ　　　h::::::〈_ 〉､:::::::ハﾘ　,ｲハ　　　　　 :::::　　 }:::　 }
　　　　|　　　　／　　 ハ　 |y〒::::〒` ＝r＝チﾚ ﾍ　　　rー'　 ::::　ﾊ::　l.　.それよりも大事なのは偵察の方だ
　　　　　　　 /　　　　ハハ__《`ｌ「　》＿＿し＜::弋_入 ﾒ　　　　　}: ヽ!　{
　　　　 l　　/　　　／/　ハ》:::::|||:::::::::::::（＿::ノ　 ',:::::::ス　　　　　l　　`ヽヽ..敵の動きさえ補足できれば被害は抑えられる
　　　　 ）　/　　　/ /　　ｌ:::ﾄ:::::ﾉへ::::::::::／く__ﾉ　 ｌ::::/　 `丶､＿ﾉ／＿ｊｘ Lヽ
　　　 r' |　　　　/ /　　 ｌ:::::ｌ＞-ｒ-‐::‐＜＿ノぅ　ﾉ:ﾉ　　　　/　く/ト’　　＿　1＼
　　　 V }　　　/ :/ 　　 l::::{L＿}ｌ{:::::::::::::ﾉ＞う__ノく　　　　 l　ｒイ　 ／,　-　V
　　　　V/　　/ /　　　 l:::::ノ:＜＾＞‐ イ＾う⌒ ﾉ_　入　 　　V　 ／／‐　￢V
　　 　/　　　　/　　　　l::::::（　 |l|　　　 V　　ノ　　　　ｌ　　　ヽ /／::::∩ｒうリ
　　 / }　　　　　　　　　ハへ　山_ イ ^L-'´　ｌ　,､　- ﾍ　　　 V::::::::U:::しｲ/
　 /　　　　　　　　　　|xく　　|　　　|!　　|　, イ 　　　　　　　 　 ｌ::::（､:::::0:::l
　/　　　　　　　　　　 |　　　く＿＿レイ　　　　　　　　　　　　　|::::::::>.7::::h
丿　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉし （　（○!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イー―､－　ス
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉーﾚ､＿二,､ｒ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　L`i　ﾉ（ }＾( ｌ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　L＿ノ＿∠'

　　　_ ヽ､　 ヽ､
―＝=｀:::::::＼!::ﾊ
ﾆ二-:::::::::::::ヽ::::::ｌ
-=≠ﾆ‐￣￣｀::::ゝ､　　　　 　 　 .┌─────┐
:::::::-―::::-‐'´:/::::::::ﾊ　　　　　 　 │　.あくる日　│
:::::::::::_:::／|:::::/|ｉ:::::ﾄ､::ｉ　　　　 　 .└─────┘
／￣_｀ｰ-孑'　||::::! 乂
　　ィtァﾐ　　　（Ⅵ
　,,, ―-　　　　ﾍ
""　　　　　　 　 ゝ　　　　　　　　　　　敵、神出鬼没過ぎて補足するどころの話じゃありません！
　 r―― ‐-､ ´(
　 ｌ｀ゝ‐､_, -､_ｱ　　　　　　 　 　 　 　 .それどころか諸部族が連合を組み
　 ヽｰ――-､
＼　弋､≠､´　　 ‐-､　　　 　 　 　 　 .組織的な抵抗すら見せはじめています！！
　 ＼　｀ｰ-〈　 　 ､｀´
　　 /＼_r'´　　　 ､ヽ
　　/　　　　　　 　 ｀
　　|＼
､　 　/＼
　｀ｰ'　　 ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ン////////／　/圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭|_/////＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ｿ//////////／　 ./圭圭圭圭圭,ｨi!ﾘﾙ-ｚ、圭圭圭圭}///////＼ 　 　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ノ///////////／　　./圭_/ヾﾙ、.ンilﾙﾍiﾄｼﾂﾘk、圭圭圭/////////ｒ-i´｀!´ .:|｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 〈////////////.／　　 ./圭 ｒＹ　　　 ｿﾉﾂﾉiｼﾘﾊﾉﾍﾉ:iｒ≦¨¨≧ｚ- 、////:|　|　:i　 .;!　!:ｿ
　 ぐうううう　　　　　　　　　　　　 　 r-ゝ/////////.／ 　 　./圭._i｀y'　　　ｼﾘi´:;_ヽ、.z-ﾙ》　　　　　　 ﾐ、////|　’　’　’　’!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｿ/////////.／　 　　./圭t'　　　　　　彡|: :-ﾟﾞ:/ ﾄ・ゝＫ 　　 　 　 　 Y //∧ : : : : : : :　|
　 ここまで来て苦しめられるとは！..///////／　　　　./圭_ﾉ　　　 　 　 .ﾞﾙ》: ,ィ:｀.´ヽ;ﾙﾐ　　　　 　 　 八￣ _:〉、;.;.;.;.;.;.;.;/|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾝ'////_／　　　 　 /圭ソ　　　　　　　　ゞﾐ: =ﾆ三}ハﾐ 　 　 　 　 　 　 ）　ﾉ::::＞-=-<ノ!＞、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼ//_／　　 　 　 ./圭ﾆ〉　　　　　　 　 /;:':iﾞｼﾂﾘ巛ﾙ《　　　　　　　　／z≦:::::::（ ・ ）::::::|/// ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソ_／≧=z=ミｫ、 ./圭圭.）　 　 　 　 　 /;:' :八　 .:!:　:_ﾙ　　 　 　 _,／ :.:.:｀ミ|:::::::::::::::::::::::|//////>、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＞::、:Ｙ´｀i:::::∨圭圭!巛　　　　　 　　!≧=z-、.:;iｚ≦ 　 　 　 ｼ'´.:.:.:ヽ、.:.ｼ'!::::::::::::::::::::::|////////>、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉 〉r-.>弋_彡::人圭圭圭!　　　 　 　　._ﾉ三三i} {i三三|　　　　ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉.: 代=ｚ- _ -zノ//////////>、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} ノ　　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿､ｰ-- ）ヽ　　　　　 （　＿　,　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｧ''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ）　　　　　　　　　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､　　　　　　　　　　　,　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾑ:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:/:.:.:ﾊ〈　　　　　　　　　　　i　　　　',　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｱ:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/:.:.:{ {:. i 　　　　　　　　　　 |　　　　 }', 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　__,. ､　　　　 　 ゝ:.:.:.:':.:.:.:.:.:.:.:.:.{ ヾ:.! 　 　 　 　 　 　 　 ゝ--ミ 　 }　　 i
　　　 　 　 　 　 　.／　　 ヽ　　　　　 iﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:从!　ﾐ:.',　　　　　　　 ,.. ＜　　　　ゞ　　　:,
　　　　　　　　　／　　　　 ら　　　　　　}ﾊ/!Vi/ﾚ　　-＜　,.ィ´ ￣　 ７ヽ　　ヽ　 ／　　 　 〈
　　　　 　 　 　 i　　　i__ , ´　　　　　　　 /,.ィ´ ￣￣ '' フ´　　　 ',.　/　 }　　　V　　　　　/ノ
　　　　　　　　 ,′　　}　　　　　　　,.r≦´　　　　　 　 ´　　　　　　V　　,　　 　 }　__,..ィ　´
　　　 　 　 　 /　　r' ,′　 ,.ィ ´￣　｀''　　　　i　　　　　　　　　　　　　/　　　　,r''　／
　　　　　　　/　　　　',　 ／　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　　　 V　　　　 /-　´
　　　 　 　 ,　　.:::　 __}ｨ　　　|　　　　　　　　 ',　　/　　　　　　　　　　　 r　''´ 構わん！　多少主力が薄くなったとしても
　 　 　 　./　　.::／{　　i!　　 |　　　　　　　　　}　 {　　　　　　　　　　　 /
　　 　 　 i:.　 ／ 　 ',　　ヽ　 ',　　 　 　 　 　 /　　',.　　　 　 　 ／　　 ,　　 　 方面軍を充足させろ！
　　　　　 |　/　　 ＞ヽ　　ヾミﾊ　　　　　　 ./.　　　',　　　　 ／　　 　.,
　　　　　 | .′ ノ　　　＼　　　ミ,　　 　 　 /　　　　 ＞-　／ 　 　 　 ,　　　　 ここで競り負けるわけにはいかん！
　　　　　 ',　　{　　　　　.＞ ⌒ ヾ　　　　　　　　 　 ／ ／　　　　　　,
　 　 　 　 乂__ ＞--　´　　　　　 ＼　　 　 　 　 ／ ／　　　　　　　,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ',　　　　 ／　　　　　　　　　　,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　ー　´　　 　 　 　 　 　 　 ,'
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,　　　 　 ／　　　　　 　 　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　ヽ.._／　　 　 　 　 -=彡{
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 r'　　　　　　　　　　　　　　ﾉ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}ー ----　== --―― =彡ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::Y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i

　　　　 ＿＿＿＿
　　　／　　　　　　＼
　　/ ─　　　─　　　＼
　/（ ●）　 （ ●）　　　 ＼　　　　　 　 .隙を　見せたな
　|　　（__人__）　　　　　　 |
　 ＼　｀ ⌒´ 　　　　　 ／　　　　 　 　 小僧。
　 　/　　ー‐　　　　　　ヽ
　　/　　　　　　　　　　　 ｀

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _　　-=＝=-　　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ＜　. : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　. : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　. : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 . : : : : : : :ﾏ, : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　. : : : : : : : : :ﾏ, : : : : : : : : : : :　　 　 .ひたすらに待ち続けていたのは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　. : : : : : : :_:_:_:_ﾏ,: : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,./　. : : : : : 〈 弋zタ ﾏr-ﾚ/=ﾆ二二´　　　一瞬でも構わない
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .-''~-.ｌ　 : : : : : : : ﾞ`ー一': : : : 　 弋zタ 〉
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／／´~´少⌒￣ヽ､ : : : : :／ : : : : : :`ー一'　　　....この局面を作り出すためだった！
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {ヽ､二ヽ／_,.--　　　 ヽ: : :/: : : :.i:_: : : ヽ: : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|;;;;;;;;;;;;;|ヾ/　　　　ヽ） ^ヽ-､ : :_ノ､: : : : :}: : : :　　 　 今こそ、乾坤一擲の・・・・・・
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿ﾉ;;;;;;;;;;;;ﾉ |　　　　 　ヽ） |　　￣ヽ--'=-､´: : : :
　　　　 　 　 　 _.,.--'￣￣￣￣;;;;;;;;;;;;;;;;_,.-/ ヽ､|´/　　　　＼ヽ　|ヽノ^/　　　ヽ ,,／
　　　　　　_,.-'''￣::::::::::::::::::::::::::::::_,.-''~￣ <≡ミ |､{　/⌒ヽ　 ヾ_＼i|　{´　　　　 | ;;;;;;;;
　　 　 ／~:::::::::::::::::::::::::::::_,.--''''''';;;;;;;;;;;;;/ノ＼三　＼i　　/　　 | ~ヽ､;;;|　　　　　j;;;;;;;;;;
　　 /^::::::::::::::::::::::::::::_,.-'':::::::::::／　　　/　　　ヽ　　　＼/　　　.j　　　ヽ|/~´⌒ヽ|;;;;;;;;;;
　 f^::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::／　　　　/　　　　ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　　ノ;;;　　　ﾉl l　　　ﾉ/;;;;;;;;;;

　　　　　　　　　,イ /:.:./;.:.:-.―‐―一':.＜
　　　　　 ヽ､　/:.:V:.:.〃:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.ー1
　　 　 　.N:.:.Y:.:,;/:.:.::!:.:.:.:./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.ｲﾌ
　　　　 N:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!:.:.:.:〈r':.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:｀ ーｯ
　　　　_ゝヾ:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ;.:.:.:ヾ:.:.:.:.:.:.／/:.:.:.:.:.:く
　　　　＼:.:.:.:.:.:.:.:≧ミ:､、ﾐ;,ｖ:.::.:.:.:.;; ≦;;,/:.ィ:.:.:.:.:.:＞
　､＿ﾊ､」ヾ:.:.:.:.:Σ　　　　　ヾノ'"　　　　乃一:.:.:〈 ―1_ノL ,
ー≧　_〉:.:.:.:.＞≠´　　ヽ　　　　　　／　 ゝ:.:.:.:.:.:ﾊ　　　　 'ー１＿__
　　　　ヽ:.:.:.:.:.:.ﾃ　,;､、＿_ヾミＹ彡"＿ ,､,　〉:.-ｨﾍ;:〉　　　　　 　 ＜_
　 　 　 〈:,へ:.:.:.7　　,=＼:.:ヽ };;;{ ｨ:.:.:.ﾉ≠、7:.:.i!f |
　　 _＿Ｎ ﾊﾞ{:.:.{　 i,弋ぃﾐ≧::介≦f´ぃノ,　ﾄ;.:.|j!ハ_,ｨ_
　　 〉:::::::乂j |:.:.{　　　 三彡ｲ⌒ﾄミ三　 　_}:.:.:ﾚﾍ::::::::::L
　＜::::::::::::::::Y:.:.:{_,_ 　　＿ｒ ､　　んヘヽ ヾ:.:.:.:.:.:.:.:〉::::::::〈　　　　　　　 　 　 　 それは　こちらとて同じことよ
　／::::::::::::::::ル:.:.:.:/　/′∧_　　 ノ ⌒,ｨ｀ 〉:.:.:.:.:.ﾑ:::::::::::;ゝ
　>:::::::::::::::::｣:.:.:.:.:.:7　 {ゞー―三 =＝彡| ｣:.:.:.:.:.;,ノ:::::::::（
　 ヽ:::::::::::::;ゝ:.:.ノ:.ァ　乂辷　-― 一 _ノ 〉:.:ヾ:.:.ゝ::::::::::r′
　　 ゝ:::::::::r丁!;.:.:.:ｰ:ｧ_,　￣　二二　　 ,J:.:.:.:.:r-゛:::::::::/
　　　〉::::::｢　|　ゝ彡:.:.:.:しu、_ﾉ:.:.:.:.:.V:v:.:.:.:.:.:.〈 |:::::::::-'
　　　￣ヾｰ,,L, ￣j;.,:,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.r一 |::;r‐′
　　　　　　　く__,＼￣ﾑ;.:.:.:.:／:.:.;,;,:.:.;≧:.:.:.ゝ √
　　　　　 　 　 〈　 ＼　 ￣′￣　　゛ 　 /　　〉　　　　　　　　､＿
＿　　　　　　　 ＞,　 ＼　　　　　　　　/　　「　　　　　　　　 N:::::::
::::::L _　　　 　 　 〈 　 　 ヽ　 　 　 　 /　 __ヾ　　　　　　､＿,j::::::::::
:::::::::::'―z ,、　__,ィ:.＼　　　＼　　　ノ　　 〉::{＿_ 　　　 r:::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::V::::::::ﾉ￣￣ ≧x　ー　　ﾑ二ヽ::::::::::V::＼/::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿
　　　　 　 _＿_　 _＿_　||￣||￣||
　 　 　 　 ||￣||　||￣|| ||＿||＿||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿＿_
　 　 　 　 ||　 ||　||　 ||　￣￣￣＿＿＿　　＿＿＿＿＿＿_＿　　||＿＿||　 ||￣||
　 　 　 　 ||＿||　||＿||　　　　 ||＿＿　 ||　||＿＿＿＿＿＿＿|| 　 ￣￣　　 ||　 ||
　 　 　 　 ￣￣　￣￣　　　　　￣￣||〃　￣￣￣￣￣￣￣￣　　＿＿＿_〃　〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃||　　　　　　　　　　　　　　　　　||＿＿＿＿〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　 《_〃　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣
　　　　　 . . . . . : : : : : : . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ､__人_人_人_人_人_..人
. . . . . . : : : : : : : : : : . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ）　　　　　 　 　 　 　 .（
. . . . : : : : : : : : . . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ）. 　ソグドの！！. 　.（
: : : : : : : : : : : . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ）　　　　　　　　　 　 ...（.　.　.　:　:　:　:　:　.　.　.　.
: : : : : : : . . . . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . .　　　　　　　　.. 　⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y.Ｙ　.　.　.　.　.
: : : : : : : . . . . . . . . . .　　　　　　　　　　　　　. . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　.　.　.
. . . . : : : : : : : : : : : : : : . . . . .　.　.　.　.　.　.　.　.　　　　　　　　　.　　　　.　　　　　　　　　　　　. . .　.　.　.　.
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . . . . . . : .　.　.　.　.　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　.　　.　　.　.　.　　　　. . . . . : : : : . . .
: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ｉ .:ｉ.:. . .ｉ. . . |. . . . .　　i　　 　 |　　j　　　.　.　.　　　　　ｉ　:ｉ. . ..　.　....ｉ . .　　.ｉ　 　 ｉ　.ｉ 　　　　　　　　　ｉ
￤: : ; : :.:i: : : : : : : : :.::ｉ｜￤i: : |: : : |:.　ⅰi 　 i　　 　 | ｉ　:|　 　 　 |　　　　　　|　:| i 　 :ｉ　:ｉ |　 ｉ 　 | ｉ　 ｉ:|　:| ｉ　　i　 ｉ　　:ｉ 　 | ｉ
￤ｉ ￤: : |／i|:.:: :.:|: : :.ｉ｜￤i〕:▽: :.:|:ｉ　 | i匚￤ :ｉ j　{| |　:| ｉ　ｉ　　|| : : : : : : : :|｢`| ｉ　:| ｉ　:| |　 | 　 | |　 |:|　:| |　:| |;;>| ｉ　 | 　 | |　 ｉ 　 ｉ　j＿
￤ｉ ￤: : |／i| :ｉ: ::| |:「:| |::￤|: : |:|: : |:|＞| i : i￤: |￤ :| |: ::| | : |〕: :{:廴Ｏ : : : : |iノ| |　:| |　:| |　 |＞ | |＼|:|　:| |　:| |　:|]|　 |:i ｢:| |￣| 　 | ｉ |｢｜
￤ｉ匚i: :.:ｉ￤ы|: ::|]|ﾉ,,|_|::￤|: <|:|: : |:|: : | i : i￤: |￤ :|)|: ::| | : |￤ ｀Ｙ迩h : 　 |　i| |　:| |>｜匚:|:|　:| |＼|:|<::| |　:| |　:| |＜|:| |_| |￣|i|　:| | |Ｌj|
::|￤ |: : ￤ｉ :ｉ| |: ::| |: ::| |::￤|: : |:|: : |:|: : | i : i￤: |￤ :| |: ::| | : |￤: : ﾊ芥ﾊ: : : |　i| |　:| |　:| |　 |:|　:| |　 |:|　:| |　:| |　:| |　 |:|　:| |　 |:|　:| | | | |
ﾉ:ЬﾉЬﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ь: ::{::Ｌi::}: :::::Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ь,ﾉЬﾉ:Ьﾉ:Ьﾉ:Ь,ﾉЬﾉ:Ь,ﾉЬﾉ:Ьﾉ:Ь
ﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}i:〈{i:ﾊ:i}:〉::ﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}iﾊ{::}i
j::j_j:j::j_j:::::j_j:j::j_j::::j_j:j:::j_j::::j_j:j::::j_j::::j_j:j::j_j:::j:j_j:j::j_j:::j:j_jj::j_j:::j:j_j: : } ｉ:i {: : : :j_j:::j:j_j:::j_j:::j:j_j:::::j_j:::j:j_j:::j_j:::j:j_j:::::j_j::::j:j_j:::j_j::::j:j_j:::j_j:::j:j_j::::j_j
:　:　:　.　　　　　　　　　　　　　. . : : : : : : : : : . . . . . : : : : : : : . .　　　＂＂　　　　　　　　　　　.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.
:　:　:　:　:　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　　. . . . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:

　 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ]
　　 │|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___
　　　|┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘
　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'
.　　　　 //　　 　 /　　 　 ／　 　 ,ィ＞ｘ、　　 〃　 　,ハ　　 ＼
　　　　〃　　 　 /　　　／ 　 ､ｘ≧/≠厶,,ｘ.イ//　　} 　 }　　 　 ＼
　＿ ノ'　／／ 　 　 ／　＞＜ｘ;≦7⌒ﾞ寸iY^|{｛　　八､_ﾊ＿___ 　　ト
　 ー=≠彡　　　 ／　　//ｰ个′/　:0　ﾊ庁八　 /　,ｘ=ミx,　 ｀ヽ. ﾊ
　　≠　　 　　 ／　ｉ{　/八　人　｛　　 /　　　　）/　〃 Ｙ　}}[ﾊ　　}　|　 　 　 やる夫！
　　{{　　　 .イ（　　八 {　 u 　 ＾X,`ー ′　、_彡　,ノ 0./　,爪 ﾊ　,ﾊ,ﾉ
　　ハ　　　ﾉ　 ｀ヽ　 ヽ　　　　　 ＾''ー=く 　 　￣ ｛__. ' 　 / /　}/イ　　 　 　 敵軍、膨らませた革袋を繋いで渡河しているよ！
　　}　} ｉ　´　　　八　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 （`ｰ=く｀ん'　〃　{　i､
　ノ　,ﾊ 　 ,厶イ 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 ノ　　　 { {　 {i　　 ､　＼　　 このままじゃ背後にまわりこまれる！
＿＿_/　/　　　 　 　 .＼　　　　　　　　　,_-‐ｧ　　　 　 人　　　ｰ-=ミ､　ヽ
::::::::::,'　.ﾍ.　　 　 　 　 . : : .、　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 ） 　,ﾘ　 　 ヽi　 ）
ｰ=彡..::::::::::、　　　　　 　 . : >.、 　 　 　 　 　 　 . イ　 ､＿__彡'　　　　 ｊ／
:::::::::::::::::::::::::::.、　　 　 　 ／{　　> 、　　　　　.イ　/　　/　 　 　 　 　 ／
:::::::::::::::::::::::::::::::.､　　　／　八 （　　≧=‐＜　 八 { 　 /
::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　｛　　 　 ヽ） 　 　 　 ﾉ／ 　ヽ 　{



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ノ 　 ヽ､_＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／（ ○）}liil{（○）＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 （__人__）　　　＼
　　　 　 　 　 　 　 　 何を目の前でそんな真似を許しているんだお！　　　　 　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／
　　　 　 　 　 　 　 　 すぐに渡河拠点を叩き潰せ！　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ　　ドンッ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 `ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　<

　 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ] 　 .__ ｌ]ｌ]
　　 │|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___　　│|___
　　　|┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘ 　 |┌┘
　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'　　　 └'
　　　　　　　　　　　　　　　 　 //
　　　　　　　　　　 　／|　　　//　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, 1
.　　 /|　　　　　 　 /　/　　 //　　　　　 　 　 /}　　　　　　　　／　　　 　 　 　 　 ／ /
　　/ i| 　 　 　 　 /　/　　 //　|　　　　　　　/ i|　　　　　　 ／ ,ｨ　　　　　　　　　>､./
　　∨|　il　　 　 厶_/　　 //　 l| 　 　 　 　 /__ﾉ　　　　　 Ｘ`ｰ' /　　　　　　　 ／ >ﾞ
_　 //　 ||　　 　 //　 　 //　　l|　　　　　　 // 　 　 　 ／／　/　　　 　 　 ,／／
|　//　　||　 　 .//　 　 //　　　|　 　 　 　 //　　 　 ／／}　 /　 　 　 　 ／､__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_.　人
.ｉ//　　 .||　　 //　 　 //　　　 i|　/　　　 //　　　／／　 }／, 　 　 　 ／／.）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （
//　　__ || 　,//　 　 //　＿ 　 | /　　　 //　　／／!　　　 /　　 　 ／／. 　）.　 　ダメだ！陣が固すぎる！　 　 　 　 　 　 　 　 （
/ 　/ 　 ｀ヽ//　 x‐//／ 　 ＼llf──-く/　／／　 |　 　 /　 　 ／／　　　.）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （
　　{　　 　 ハ＿li //i{　　　　∧|　　　＿ `く／/ ＼i|　　//≧ く／　　　　　）.　 　完全に僕たちの戦法が対策されている！. 　（
　　{　　_..=-‐r'´ //　〉　　　r‐く{　　 「　‐==〉/ 　ヽ＼ //　　 　＼　　　　　）　　　　　 　 　 　 　 　 __,,..．　　　 　 　 　 　 　 　 　 （
　 厶イ八:::::::ゝ //__/＿＿ｲ:::::r'＼　 入：：：:}　 　 r==ﾊ{　　　　-‐ヽ　　 　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒. Ｙ
　　_.Уﾆヘ::ソ}／￣＼＼　ﾄ-ﾉ　　戉i:i:iト─‐ヽ＿.Ｌ＿ }　　　 ヽ＝ﾍ　　　　　　　　　　　　 ィヽ　 ／
／　八i:i:i:i:i:i:iノ≧‐-.._rっrv､　　,≦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iｲﾆﾆ＼　} 　 　 〈 ：：：〉　　　　　　　　,｡＜　＞`"＾"
ﾆﾆ二二二二二二二寸 j / 厂二二二二二二二二二人＿＿∧ ：/　　　　　　,｡＜　＞'´
`入ﾊｌ　 x‐「´　 　 　 <^ゝ=イi:i:i:i:i:i:}￣￣￣￣／寸i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iく_　　　xrf‐fヽ＞'´
_{ 　_i}／／|　　]-‐＝入＿_]i:i:i:i:i:i:/　　　　 ／＼　 .寸i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}＞'´ヽj_j_j_ﾉ|_
/ヽ／／　∧ 　 ] ＝[/　　}i:i:i:i:i:i:i八_r==≦　　 ..イ￣} 寸ｉ:i:i:i:i:i:＞'´.＞'´/(ン 彡ハ
.／／　　/ ∧　　]-=＞=ヘi:i:i:i／　/　 r＜ヽイ 　 　 У￣＞'´＞'´「　　{　＿＿..イ
.／}＿＿＿_∧　　]-‐=＝[　丁 ,,,,/__／冖'￣＿r─イc＜＞'´ /　 rー=ﾆニ＿　 ﾉ
　 片ﾆﾆﾆﾆﾆ∧ 　 ]-‐=＝[　|　|　　⌒ヽ厂　.｡c＜＞'´ /　　 /　 /　　　　　　￣
　/　 　 　 |　　 ＼　　　　　　|　Ｌ__　 ／.｡＜＞'´/　　 /　　 /　 /
,/　　　 　 i|　　 　 ＼　　 　　| r'´ＹＹ }＞'´ /､　/　　 /　 　/ 　/
　　　　　　i|　　 　 　 ＼ 　＞'ヾ)_j_jシi:i:i:i:i/iく__`ト=ﾆ三三三三{
　　　 　 　 |　　　　 ..｡c＜＞'´:ｉ:ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i､≧=…─--‐=≦ヽ
＿＿＿＿_i|＿＿　(＞'´〈ｒ=─-=ﾆi:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:iヽ────‐/i:i:i:i:i＼
　　　／　　　　ヽ　　　|　/　　　　厂￣/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼￣￣￣/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒＼
　　　　　　　　 /⌒＼　　　　　　　　　＿＿　　／　x≠ミ　ヽ
　　　　　　　　/　　　 ＼　　 ,　　´￣＿　 ,. ⌒ヽ Y::::::::::::::Y
　　　　　　　　　　　＿　 У　　 ／￣　　　　　　　＼:::::::::::j　　'.　　　　　　　＿＿
　　　　　 ／　　γ´:::::::｀ヽ　 ／　　　　　　　　　　　 ｀ヽ､´　　 '.　　　　　 ／/ / 〉
　　　　　 |　　　 {::::::::::::::::::レ　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　'.　　　　/　/ / /／〉
　　　　　 |　　　弋:::::::::::::ｱ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨　　'. r‐､ /　/ /／ ／
　　　　　　　　　　 ｀¨「/　　 ／　/　/　　　广ヽ　 ヽ　　　　 }　　　vﾍ /　　　 　 /
　　　　 /　　　　　　ノイ　　|　　/　/　/　/　　 _LL_}　|　　 /　　　 Ⅵ　　γ　　,′
.　　　 /　　　　　　　 八　　{　　{／厂厂/　 　 ,ィfﾃﾐ /　／　　 　　∧　　{　　 '
　　 ／　　　　 |　　 　　 ＼ﾊ　 :|_,ｨｹ巧㍉　　　しﾘ ,ｲ⌒{　　　　　 /　ﾍ　　 　 {_　　　　..もちろんアレクサンダーも並みの英雄などではない
　／/　　　 　 :|　　|:　　　ﾊ :|＼込乂ツ　　　　｀¨´　{　 ∨　　　　　　　ト．＿_|__)
　　/　　 　 　 :|　　|i　　 /　 |　　',　　　　　　　′　 从 　 ､　　　　 　　 {　　　　　|　　.....なりふり構わず西方から補給をかき集め
　 /　 |　 　 　 |　　|i:　 / 　 .|　　 ',､　　　　　ο　 ｲ　∧ 　 ＼　　　　　 廴＿＿_,|
　 l 　 |　　　　 {　 八　{　 　 |　　　', ｀: ... 　　　／ }八　 ＼　　｀ヽ､　　　|　　 　 　 　 　 時には奇策を用い
　八　j　　　 　 ＼　 Ⅵ　　　{　　　 ',＿＿￣「＿　　　＼ 　 ＼　　 ｀ヽ　|　　　　　 |
　　 ∨＼　　　　　＼/　　　_」　　　 ',　　 /ilili∧＼-､-ミ ＼　 ヽ　　　　＼ 　 　 　 |　　 スピタネメスの軍を粉砕してしまいます
　　　　　 ＼　　　　 /／⌒Y::::＼　　 ',　 ∧ililililﾊ ',:::∨ ｀ヽ､＼　)　　　　 } 　 　 　 |
　　　　　　　＼　 ／/⌒＼ ∨::::::ヽ　　∨　∨∨ Y}::::∨　　`ー/　　/ 　 j　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　ｌ　　　　 ',:::::::::::::,　　ハ　|ililﾑ　}ｉ:::::::}　　　彡__彡ク／{　　　　　 |
　　　　　　　　　　　|　　　　　':::::::::::::}　/:::::Ⅵlilililiリ:::::::∨　　　　　　　　　',　　　　　}
. 　 　 　 　　　　　　|　　　　　 }:::::::::::Ⅳ:::::::::∨ililiil/´:::::::∨＿　　　　　　　 ',　　　　 ;
　　　　　　　　　　　'.　　　　　 '.:::::::::::::::::::::::::::∨ili/::::::::::::::Y　￣⌒＾^'　ｰ　　＿＿／
　　　　　　　　　　　 '.　　　　　 '.::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　.　　　　　 {:::::::::::::::::::::::::::::{{:::::::::::::::: ,′
　　　　　　　　　　　　〈　　　　　',:::::::::::::::::::::::::::::}}:::::::::::::::,′


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 _ノ　 ヽへ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　（ ―）　（―） ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 惜しいところまで頑張ったとは思うお　　　　　 　 　 　 　 　 　 l　 .u 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　｀ ⌒r'.二ヽ<
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 相手がアレクサンダーでさえなければ……　　　　 　 　 　 　 .／　　　　 　 　ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　,　　　　　ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　{　　 　 　 　 ＼｀7ｰ┘!

　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　,　´　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 __ｊ　　ｔ,ｰ-､,　　＿',＿
　　　　　　　　イ!r≦ハ　　　(＿,　 ,｀'　}:::::￣ｌ
　　　　　　　　|´￣:::::::::ヾ､ヽ,　　￣ 　 ﾉヽ:::::::ｌ
　　　　　　　　ｊ＿_,, -‐イ=ミヽ≧＝-' ￣ヽ::::::ｌ　　　　　　　　　　こんな、はるか遠方まで兵を運びこまれ
　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::ﾉ人イ｀ー――ｲ､::ﾊ
　　　　　　 /:::::::::::::::ィ＝ｲ/　彡ｊ::::::::::::::::::::::::∨::ヽ　　　　　　　　なおかつ目の前で渡河されるとは
　　　　　　{:::::::::::::::/::/彡ｨ＿ ノ≧､::::::::::::::::::ｲ/:::::|＼
　　　　　　!:::::::::::::::ｊ/::/::::l|:::::､::::ゝミ≧＝‐彡ﾊ::::::|//＼
　　　　　　ｌ:::::::::::::/::/:::::::l|::::ヾー=､＿＿,,イｌ:|:::::::::|////＼
　　　　　　 !:::::::::/::/:::::::::l|::::ﾊ｀TT－ｒｒｒィ /|ｌ::::::::::|//////
　　　　　　 !::::イノ:::::::::::::l|:::::|::ト-'::ヽ--':::::::|l::::::::::::|/////
　　　　　　 ソ::::::::::::::::::::::l|ヾミ≧＝=ｭ-ィ彡ｌ:::::::::::::|////
　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::l|:::::::T::/ｒ＝－-iｲ|l:::::::::::::ｌ///

　　　　　　　r(_ｼｭ
　　　　　　ｒ'ﾊ∨ハ　　　　　　 　 　 　 このスピタメネス一生の不覚
　　　　　　!|/////|
　　　　　　ｌｊ/////!　　　 　 　 　 　 　 追い込んだつもりが誘われておったか・・・
　　　　　　 ｌ/////l
　　　　　　┴=＝－｀

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.イi:i:i:i:＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,.。。..,,_{i:i:i:i:i:i:i:i:ﾊ
　　　　　　　　　　　_γ´＞─ ´　　　　 λi:i:i:i:i:i:i:iﾘ　　　 |
. 　 　 　 　　　　γ　 {／　　　　　　　　　 ゞ　─イ　　　　|
　　　　　　　　　 {　 /　/ / 　/ﾚ!　|　 ＼　　 ＼　|　　　　 ,
　　　　　　　　　人 /イ /　|　|　乂レ''"~ ＼　　}八　　　　 ′　 　 　 その後スピタメネスは勘違いから妻の不貞を疑い
　　　　　　　 　 　Ｖ　{ /　人 |─　　 丁￣√ﾊ爪 ﾍ　　　　　 ,
　　　　　　　　　　 |　八　个 丁｢　　　ゝ‐'　　|　|ノ∧　　　 　 ′　　 それを恨みに思った妻は彼を刺殺して
　　　　　　　　　　 |　　 ＼|　} ゝ′　　　　 　 | / 　 ∧　　　　　|
　　　　　　　　　　 |　　　　|圦　　　 __　　　イ∨｀ヽ、∧　 　 　 |　　 .アレクサンダーに首を届けたという伝承があります
　　　　　　　　　　 |　　　　|＼|≧=‐‐=≦／　/::::/　ヽ ∧　　　/
　　　　　　　　　　 |　　　　|　 ＼　　/}::匚]／:::::/　　 |　∧
　　　　　　　　　　∧ 　 　 |　　　　/ /::{〈/:::::::::/　　　　　∧ /　　　....史実かどうかはともかく、ドラマティックな彼の人生は
　　　＿＿＿＿＿＿＼＿.|__　　./　.:::::}/::ｆ⌒7　　　　|
　　　|　　　　　　　　　　　　　| ／　/::::/:::::ゝ‐′　　　 |　　　　　　　 .アレクサンダーと並んで古くから物語や詩の題材にうってつけだったんですね
. 　 　|　　　　　　　　　　　　　|　　/:::::/:: ____:/／　　　｜
_　 　 |　　　　　　　　　　　　　|　 /／￣＼　 ＼ 　　 　.|
..　　　|　　　　　　　　　　　　　| // / /　　ヽ　　〉＿＿ﾉ
￣￣...|　　　　　　　　　　　　　|_/./_/￣￣≧=≦￣￣￣￣￣￣
　　 　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿|二二|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／―　―　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／（●） 　（●） ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 後は古今東西の戦術マニアが　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　 　（__人__） 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　｀ ⌒´　　 　　　|
　　　　　　 　 　 　 　 　 寄ってたかって考察している分野でもあるお　　　　　 　 　 　 ＼　　　　 　 　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　・　　　　・ 　 　 ）
　　　　　　 　 　 　 　 　 イッチはほどほどに流してるけど　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　|　 　 　 　　 /　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 |　　　　 　 /　 / |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|　　　 　 /　 / 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (YYYヾ　　Y　(YYYヽ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒＼
　　　　　　　　 /⌒＼　　　　　　　　　＿＿　　／　x≠ミ　ヽ
　　　　　　　　/　　　 ＼　　 ,　　´￣＿　 ,. ⌒ヽ Y::::::::::::::Y
　　　　　　　　　　　＿　 У　　 ／￣　　　　　　　＼:::::::::::j　　'.　　　　　　　＿＿
　　　　　 ／　　γ´:::::::｀ヽ　 ／　　　　　　　　　　　 ｀ヽ､´　　 '.　　　　　 ／/ / 〉
　　　　　 |　　　 {::::::::::::::::::レ　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　'.　　　　/　/ / /／〉
　　　　　 |　　　弋:::::::::::::ｱ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨　　'. r‐､ /　/ /／ ／
　　　　　　　　　　 ｀¨「/　　 ／　/　/　　　广ヽ　 ヽ　　　　 }　　　vﾍ /　　　 　 /
　　　　 /　　　　　　ノイ　　|　　/　/　/　/　　 _LL_}　|　　 /　　　 Ⅵ　　γ　　,′
.　　　 /　　　　　　　 八　　{　　{／厂厂/　 　 ,ィfﾃﾐ /　／　　 　　∧　　{　　 '
　　 ／　　　　 |　　 　　 ＼ﾊ　 :|_,ｨｹ巧㍉　　　しﾘ ,ｲ⌒{　　　　　 /　ﾍ　　 　 {_　　　　 彼の衰退と前後して
　／/　　　 　 :|　　|:　　　ﾊ :|＼込乂ツ　　　　｀¨´　{　 ∨　　　　　　　ト．＿_|__)
　　/　　 　 　 :|　　|i　　 /　 |　　',　　　　　　　′　 从 　 ､　　　　 　　 {　　　　　|　　　.ソグディアナとその周辺のサカ族は
　 /　 |　 　 　 |　　|i:　 / 　 .|　　 ',､　　　　　ο　 ｲ　∧ 　 ＼　　　　　 廴＿＿_,|
　 l 　 |　　　　 {　 八　{　 　 |　　　', ｀: ... 　　　／ }八　 ＼　　｀ヽ､　　　|　　　　　　 　 .アレクサンダーに恭順し始めます
　八　j　　　 　 ＼　 Ⅵ　　　{　　　 ',＿＿￣「＿　　　＼ 　 ＼　　 ｀ヽ　|　　　　　 |
　　 ∨＼　　　　　＼/　　　_」　　　 ',　　 /ilili∧＼-､-ミ ＼　 ヽ　　　　＼ 　 　 　 |
　　　　　 ＼　　　　 /／⌒Y::::＼　　 ',　 ∧ililililﾊ ',:::∨ ｀ヽ､＼　)　　　　 } 　 　 　 |
　　　　　　　＼　 ／/⌒＼ ∨::::::ヽ　　∨　∨∨ Y}::::∨　　`ー/　　/ 　 j　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　ｌ　　　　 ',:::::::::::::,　　ハ　|ililﾑ　}ｉ:::::::}　　　彡__彡ク／{　　　　　 |
　　　　　　　　　　　|　　　　　':::::::::::::}　/:::::Ⅵlilililiリ:::::::∨　　　　　　　　　',　　　　　}
. 　 　 　 　　　　　　|　　　　　 }:::::::::::Ⅳ:::::::::∨ililiil/´:::::::∨＿　　　　　　　 ',　　　　 ;
　　　　　　　　　　　'.　　　　　 '.:::::::::::::::::::::::::::∨ili/::::::::::::::Y　￣⌒＾^'　ｰ　　＿＿／
　　　　　　　　　　　 '.　　　　　 '.::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　.　　　　　 {:::::::::::::::::::::::::::::{{:::::::::::::::: ,′
　　　　　　　　　　　　〈　　　　　',:::::::::::::::::::::::::::::}}:::::::::::::::,′

　　　　　　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　 　 .彼自身や彼の配下と地元の有力者の娘との婚姻や、ギリシア風の都市の建造を通じて

　　　　　　　 　 .地中海世界の文化文明をこの地に持ちこみ、長らく影響を与え続けました
　　　　　　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　　　　　　　　　　　　　　　　 ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　 /（
　　　　　　　 　 　 　 ,. '⌒´′ヽ､-─- ､
　　　　　　 　 .ﾄ,‐- ､!　　 ,.　　 　 　 　 _ヽ─-ｧ
　　 　 　 　 　 | !　　＞ '´ 　 　 　 ｀`ヾ　　　,ｲ
　　　 　 　 　 ,.| | ''´　　　　　　　　　　 ＼ ./ ﾄ､
　　　　　　　/／-'´　　 ,r　　　　　　　　　ヾノ　!
　　　　　　 ﾉ ! l　　 　 r'l　　　　/!　 ､、　　 ヽ. ｀ヽ.
　　　　 　 ( f_l´ 　 　 ｢,..L_　　 / ,>､ﾉ､ヽ　　　l　　/　 　 　 　 .あのさぁ、まず
　　　　　(´く　　　ハ´′o ヽ､ﾉ '′o　'〈、　　 ',　 {
　　 　 　 }ー）　　|::::l ゝ,__,.　 `　ゝ.,_,. ' ハ 　 f､　 l　　　　　　 .うち、娘がいるんだけどさ
　　　　　　 ヽl⌒´!::::',　 　 ､__,＿,.　　 /::::l-､ l ゝ　}
　　　　　　　 `　 （;r´ `__､　　　　 ,.　' ｀jr' ノ'´　 )ﾉ　　　　　　 婚姻してかない？
　　　　　　　 　 　 r:'::´::::::|＞r ' ´ |''ｰ-´、　　　'´
　　 　 　 　 　 _,. -`::::::,､:/　 !　 ／:::::::::::::>
　　　　　　,. :'::::::::::::::r ' /　 /´!/::::::::::::::::´‐ ､
　　 　 　 /:::::::::::::::::::!　' 　 '　 ﾄ､::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　 .,':::::::::::::::::::::l　　　　　'　}:::::::::::::::::::::::::::::::}
　　　　 l:::::::::::::::::::::::ヽ、　　　 /::::::::（＿）::::::::::::::l
　 　 　 !::::::::::::::::::::::::::::丶､r‐ ':::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , -､‐ ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. --,､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 r´У,⌒ヾ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_<!,､,ィ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.(＼７'',二二ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,.ィ彡=-…-`ミ､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {､ ヽ' ／　　　｀＜_＿　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ム/ ,.=`,べ'=､ ﾏ:､,､,,_
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾍｰ{ /　　　　　 ／>-≧､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,=-''´７/i'　 _ ..二.. _　 Vﾑ__,｀ｰ-､
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ!{　　　　 ／／／´　ヽ.__　 _,ィ==-､　　　　　　　　 　 　 　 　 r''　　　　,{'j/|'ﾞ i{_r―‐┐}i`「i,γ´　　 ´ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ　　/ ./　/　 --､ 　／￣｀ヽ　　｀ヽ､,__,.=-‐＝＝＝‐-v'　　　　　 く,､ﾐﾚ! !:r-==-┐!､j,从　　　　　 ｀「￣￣｀ヽ、
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼.{　{　｛　　　　V　　　　 　`<. /　　　　　　　　　　　ハ　　　　 　 ( _j'ムヾｰ---ク .jミ! ）　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　|　 | ヽ　　ﾊ　　　　　　　V /　　　　　　　　　　　 ﾊ　 　 　 　 1ｼ,へ｀ぅ＝ｧ_,.ｲミr'´ 　 　 　 　 ,'
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽﾍ　!　　￣　ヽ. 　 　 　 　 V /　　　　　　　　　　　 ﾍ　　 　 　 ｛｀^ｰ彡'W^ヾ'｀´`{　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ゝ'`ー―＼__｀ ､　　　　　V /　　　　　　　　　　　 ﾍ　 　 　 　＼　＼　 /　　 ,′　　 　　 /
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＞ ´　　 　 　 　 　 ｀ヽ｀ ｰ-　..__V /　　　　　　　　　　　　＼　　 　 　ﾞ､.　 ヽ' 　　 {　　　　　／　　　　　 　 　 ￣￣￣￣￣
　　　　　　　　 ファーｗｗｗｗ..,. ＜　　　　　　　　　　 　 　 ＼　.　　　V /　　　　　　　　　　　　　＼　　　　}-､ 　,--‐｛　　 _,､,ｲ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,. ＜　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀　､ 　　V /　　　　　　　　　　　　　r⌒iー-r'==`='=====`弋_ノ
　　　　　　　　 アザス！めっちゃ好みっス！　　　　　　 　 　 　 .`ー-V /　　 　 　 　 　 　 　 　 `ｰ'==,=＝､＝＝-ｧ'''i""´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾍ/　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 /　 |　ヽ　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾞ､　　　　　　　　　　　　　　,′　｛　　:　　}　ﾊ　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　 　 /　　　 ヽ､j!.／　　ﾍ　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　　　　　　　　 ∠..＿＿,,.. =-= ..,,＿＿:､　　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀　､　　　　　／｀{{￣￣{{￣´ ｀￣}}￣￣}}　　　　　　 ／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　／　　ヾ､　 r,=ヽ.　 　 /=┐ 〃＼＿＿,.ィﾍ_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 V￣　　　 　 ｀ヽ}}　｀＝＝´　{{／　　　　　　　　|

　　　　　　　　　　　 　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　 　 　 アレクサンダー自身はインド征服に意欲を燃やし

　　　　　　　　　　　　　 　 　 ほどほどに挫折を味わった後に病死することになりますが

　　　　　　　　　　　　　 　 　 中央アジアはセレウコス朝シリアの辺境に組み込まれ

　　　　　　　　　　　　　 　 　 引き続きヘレニズム時代へと突入します
　　　　　　　　　　　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,,,,,,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,'　 　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､!,,､,,､,,',、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｲ ,,,,,,,,,,,;;,,,, ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ''''ー--------'''"ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｲ　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,ｲ　　　　　　　　　　　　　　　 ,, -ー '''''''''''''''"""ー,,,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.ｲ　　　　　　　　　　　　　,,＞''" ,,, -ー‐ '''''''''''''ー　､　 "''.‐ ､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 　 　 ,　　　　　　 ,, イ　 ,, イ::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ＞- ､　 ｀ヽ､
　　　,,,,,,,,,,,,-ー-- ､ ＿＿_ ,, イ　　　　　 ,,;;　　　 　 ,,イ　,,.イ::::::! ! !.',::::::::::::::::::::::::＞''"　　　　　＞　、 `ー――‐,
　 ＜,,,,,,,,　 ﾞ ''''' ､、　　　　　　　　　　　,,;;;;　　　 ,,イ 　,,ｲイi;;;;;;;;;i ! !;;',:::::＞ '''''"　　　　　　　　　　　　 `ー―‐''"
　　　　　 ￣`ヽ、　`ヾ、　　　　　　　 ,,;;;;;　　　,.ｲ　 , ｲ:::::::! !::::::::', i!.!::.',
　　　　　　 　 　 `ヽ、　ヾ、　　　　　,,;;;;;;　　 ,ｲ　 ,ｲ:::::::::::::! !::::::::::',i!,,!::::',
　　　　　　　　　　　 ヽ、　 ヽ、　　 ,,;;;;;;　 , ｲ　 ,ｲ::::::::::::::::::":::::::::::::::":::::::',
　　　　　　　　　　　　　 ヽ、　 ヽ､ ＿_, イ 　 ,ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ､　　　　　 , イゞ,､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣　　 ヽヽ）-､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !ヽ､!）-､:::::::::::::::::::::::::::::::::, イｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !.三.iヽ!/ヽ､,＿_ __,-､-イ! ,ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',三 !　`ヽ､⌒｀i! ＿_, -イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゞ=='　　　 ￣￣ゞ=='

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒＼
　　　　　　　　 /⌒＼　　　　　　　　　＿＿　　／　x≠ミ　ヽ
　　　　　　　　/　　　 ＼　　 ,　　´￣＿　 ,. ⌒ヽ Y::::::::::::::Y
　　　　　　　　　　　＿　 У　　 ／￣　　　　　　　＼:::::::::::j　　'.　　　　　　　＿＿
　　　　　 ／　　γ´:::::::｀ヽ　 ／　　　　　　　　　　　 ｀ヽ､´　　 '.　　　　　 ／/ / 〉
　　　　　 |　　　 {::::::::::::::::::レ　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　'.　　　　/　/ / /／〉
　　　　　 |　　　弋:::::::::::::ｱ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨　　'. r‐､ /　/ /／ ／
　　　　　　　　　　 ｀¨「/　　 ／　/　/　　　广ヽ　 ヽ　　　　 }　　　vﾍ /　　　 　 /
　　　　 /　　　　　　ノイ　　|　　/　/　/　/　　 _LL_}　|　　 /　　　 Ⅵ　　γ　　,′
.　　　 /　　　　　　　 八　　{　　{／厂厂/　 　 ,ィfﾃﾐ /　／　　 　　∧　　{　　 '
　　 ／　　　　 |　　 　　 ＼ﾊ　 :|_,ｨｹ巧㍉　　　しﾘ ,ｲ⌒{　　　　　 /　ﾍ　　 　 {_
　／/　　　 　 :|　　|:　　　ﾊ :|＼込乂ツ　　　　｀¨´　{　 ∨　　　　　　　ト．＿_|__)
　　/　　 　 　 :|　　|i　　 /　 |　　',　　　　　　　′　 从 　 ､　　　　 　　 {　　　　　|. 　このアレクサンダーの東方大遠征こそがユーラシア全体を撹拌して
　 /　 |　 　 　 |　　|i:　 / 　 .|　　 ',､　　　　　ο　 ｲ　∧ 　 ＼　　　　　 廴＿＿_,|
　 l 　 |　　　　 {　 八　{　 　 |　　　', ｀: ... 　　　／ }八　 ＼　　｀ヽ､　　　|　　　 　 　 .東西交流を活性化したと言われています
　八　j　　　 　 ＼　 Ⅵ　　　{　　　 ',＿＿￣「＿　　　＼ 　 ＼　　 ｀ヽ　|　　　　　 |
　　 ∨＼　　　　　＼/　　　_」　　　 ',　　 /ilili∧＼-､-ミ ＼　 ヽ　　　　＼ 　 　 　 |...ソグド人の移住もこれが契機となったとも
　　　　　 ＼　　　　 /／⌒Y::::＼　　 ',　 ∧ililililﾊ ',:::∨ ｀ヽ､＼　)　　　　 } 　 　 　 |
　　　　　　　＼　 ／/⌒＼ ∨::::::ヽ　　∨　∨∨ Y}::::∨　　`ー/　　/ 　 j　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　ｌ　　　　 ',:::::::::::::,　　ハ　|ililﾑ　}ｉ:::::::}　　　彡__彡ク／{　　　　　 |
　　　　　　　　　　　|　　　　　':::::::::::::}　/:::::Ⅵlilililiリ:::::::∨　　　　　　　　　',　　　　　}
. 　 　 　 　　　　　　|　　　　　 }:::::::::::Ⅳ:::::::::∨ililiil/´:::::::∨＿　　　　　　　 ',　　　　 ;
　　　　　　　　　　　'.　　　　　 '.:::::::::::::::::::::::::::∨ili/::::::::::::::Y　￣⌒＾^'　ｰ　　＿＿／
　　　　　　　　　　　 '.　　　　　 '.::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　.　　　　　 {:::::::::::::::::::::::::::::{{:::::::::::::::: ,′
　　　　　　　　　　　　〈　　　　　',:::::::::::::::::::::::::::::}}:::::::::::::::,′



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＼　 　／　＼
　　　　　 　 　 .なんと、ソグド人がシルクロードを自分たちの庭にしたのは　　　　　 .／ 　（●）i!i!（●）　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　u ,　（__人__）　　　 |
　　　　　 　 　 .アレクサンダー大王との邂逅がきっかけだったとは！　 　 　 　 　 　 ＼　　　 .｀⌒´　　　　〆ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　ヾ_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /rｰ､　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /,ﾉヾ　,> 　　　　　　 　|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽヽ〆|　　　　　　　　 .|

　　　 ＿＿　　　　-─……‐-ミ　　　＿
　　／　,.ィｧ'´／　／　　:.　　｀ヽ､`'く､　 ＼　　 　 　 　 .優れたギリシア文化が長年この地に残り
　/　　/i:i:// ＿_/ /　　 |＿l＿__ '､ Yﾊ
　|　　 {i:i:{ |　 ／∨＼／ ∨ ＼ 　 | }i:ﾘ　　 |　　　　 　 .特に芸術や宗教に影響を与えたのは確かです
　|　　 ゝｲ {／====　　　 =====＼|ゝ'"　　 |
　|　　 |　ﾚ⊂⊃　　　　　　　　⊂⊃∨ |　　:|
　|　　 |　|ゝ|　　　　　 ∧　　　　 ノ|ノ　|　　:|　　　　 　 .なのですが
　|　　 |. 圦 ',　　　　　 　 　 　 　 ,ﾑｲ　|　　:|
　|　　 |　|　〕iト　　　　　　　　　イ　 |　:|　　:|　　　　 　 .ソグド人の植民地経営ならびに商業活動が
　|　　 |　|　　 　 ≧=┐ ┌=彡 　 　|　:|　　:|
　|　　 |　|　　　　,.イ厂Υ¨7‐f＾ヽ　 |　:|　　:|　　　　 　 .興隆を迎えるのはここからさらに数世紀後です
　|　　 |　|　　 ／　　｀`∨‐┐ﾉ广＼|　:|　　:|
　|　　 |　|　／　　`ヽ､＿＿二´‐ｧ　ヽ :|　　:|
　|　　 |　|　＼　 ／^ |_|_|_＼|_|ノ＼／ :|　　:|　　　　 　 .この衝突が直接的な要素だとするのは少し無理があるかなと

　/　　　　　　ハ/ー'´7　 /　 /{　　　　　ヽ　　　　　　　｀ヽ
..,′　　　 　 /:::/　　 孑l 「ヽ ﾅ乂　　}l　　}　　　　　｀ヽ　　 ',
..|　　　　　　ﾊ::{　　　 {斗＝=ミ　 ヽ 八　从　　　}　　　}　　 }
..|　　　　　 {⌒ヾ　　込　}__ノ勿　　Ⅵ　_」_ ヽ　./　　　ハ　 ,′
..|　　　　　 |　/　＼＿ ヽ辷z戎　　　　r'ﾊヽ人/　ﾊ　∧ } /　　　....ソグド人が有力な一部族の立場からさらに雄飛するには
..|　　　　　 |　{　　ﾊ　　`ヽ)　 　 　 　 ､{ﾂノ{／／　Ⅳ　',l:(
..|　　　　　 ﾄ､{　　l∧　　　　,ｲ　　　　 /　　{乂__　　　　∧＼　　　.さらにいくつかの段階を経る必要があります
ハ　　　 　 | ∧　 l ,ﾍゞ＝彡′　 rっ　　　八`⌒ヽ　　/ ∧　＼
　 ',　　　　 |/　ﾏ :ﾘ　 ヽ＼　　　　　　　 ,ｲ　 ヽ　　)　　/ ハ＼
　　ヽ　　　 l--､ヽ　　　 ＼｀'*､　 　 ,ィ｀　|　　ハ　　　　/ ハ
　　　 ＼　　',:::::＼＼　　　 ヽ　 ｀X　 |　　ﾏ /　 ﾑ　　　 / .ﾊ　　　 　 次回はそのあたりを
､　　　　 ヽ　 ヽ::::::ヽ ヽ　　　ﾊ￣　'， ',　/ ヽ　　　ヽ　　　/ l
....`＜＿　 ハ从:::::::::ﾑ }　　　 }＿＿l!　∨　　＼　　　`ヽ　　}
..................￣¨}::::::::::::::::::ヽ　　 /──‐｀ヽ ﾏ　　　`ｰr─-ミ:､ ﾊ
.........................八::::::::::::／:i:}　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/｀ヽ＼　　　ハ　　ヾ′ヽ
......................./:::::ヽ::::::/i:i:iノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/........＼ ヽ　/　}　　ノ＼　'，

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　 .正直、次回の分に関しては詳細をほとんど記憶していないらしいお　　 　 　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼